Music TO GO!

2021年04月20日

アスキーにFitEar TG334のファーストインプレを執筆しました

アスキーにFitEar To Go! 334の10年ぶりのリニューアル製品、TG334のファーストインプレを執筆しました。

https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/051/4051926/
posted by ささき at 14:16| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月01日

激動の2020年を振り返る


あけましておめでとうごさいます。
昨年2020年は大変な年でした。新型コロナの影響でオーディオ界も混乱したまさに非常事態でした。とはいえ、数年先にまた見返すことも考えて、今年の振り返りをしていきたいと思います。
昨年2019年の振り返り記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472896535.html

2020年は自分的にはASCII.jpに連載を始めたのが大きなニュースで、今回はブログとそちらの両方を参照していきたいと思います。私はもともとはコンピュータ技術者で旧通産省時代に国家試験合格による第1種情報処理技術者の資格も持っています(ですからコンピュータ関係ではいい加減なことは申しません)。子供の頃からアスキーやログインなどはよく見ていたので、いま連載記事をもっていると感無量ではありますね。I/Oとかベーシックマガジンとか多くのマイコン雑誌、おっとパソコン雑誌があるなかでアスキーはやはり別格ではありました。オーディオ雑誌にPCオーディオの記事を書くときは少し柔らかくして書いているのですが、アスキーではもう少し明確に硬めに書くようにはしています。

アスキーの連載記事はこちらにまとめていますのでご覧ください。
https://ascii.jp/serialarticles/3000638/

2020年はやはりヘッドフォン祭がなかったというのが次に自分でも大きなニュースです。春と秋ともにヘッドフォン祭はオンラインで開催されることになりました。

ヘッドフォン祭 春2020 ONLINE(前編)
https://ascii.jp/elem/000/004/011/4011744/
ヘッドフォン祭 春2020 ONLINE(後編)
https://ascii.jp/elem/000/004/011/4011745/

オンライン開催された「秋のヘッドフォン祭」(前編)
https://ascii.jp/elem/000/004/033/4033317/
オンライン開催された「秋のヘッドフォン祭」(後編)
https://ascii.jp/elem/000/004/033/4033318/

ただし2020年2月までは新型コロナの影響はさほど大きくなかったので、年明けのCES2020、ポタ研2020冬(2/8)とHeaFiのCanJamNY(2/15)まではリアル開催されました。

なかなかの盛り上がり見せた「ポタ研 2020冬」
https://ascii.jp/elem/000/004/003/4003074/

この後に3月くらいから新型コロナの世界的な蔓延が大事になりだして、3/11にWHOがパンデミックを宣言、アメリカでは3月なかばからロックダウンがはじまり(NYは3/23)、日本では4/7から緊急事態宣言が発令されました。この辺がいまだ出口の見えない、いわゆるコロナ禍のはじまりです。

さて,昨年はやはり完全ワイヤレスのイヤフォンが席巻しました。なかでも音質にこだわったモデルが登場してきているのが良い傾向です。

内蔵ヘッドフォンアンプでハイインピーダンスドライバーを駆動するHIFIMAN TWS800
http://vaiopocket.seesaa.net/article/478531294.html

Noble FALCONのマルチドライバー版であるFALCON PRO
https://ascii.jp/elem/000/004/036/4036356/

白と黒のチューニングの違いがあるfinal監修のag TWS04K/TWS04K-WH
https://ascii.jp/elem/000/004/039/4039065/

また2020年は完全ワイヤレスの技術が多様化した年でもあります。例えばANCの低価格化や低遅延モードなど、そして左右の同時伝送の普及です。
わたしはAirPodsで完全ワイヤレスというものがブレークする前の初代EarinとかBragi Dashのころからこのタイプに着目していて、5年前にこのタイプの仕組みと問題点をあきらかにする記事を書いてます。そこでも同時伝送ができないのが課題でした。それを解決する手法としてすでにNFMIにも言及してます。

左右独立型ワイヤレスイヤフォンのトレンドと秘密
http://vaiopocket.seesaa.net/article/439219276.html

この頃はまだ世間でも「左右独立型ワイヤレス」とか「耳栓型ワイヤレス」と適当に言ってたんですが、この後からうちのブログではいずれ流行るだろうこのタイプにきちんと名前をつけるべきだと思い「完全ワイヤレス」と呼ぶことにしました。
そして最近「完全ワイヤレス」がその同時伝送の課題を解決した秘密をまた記事にしています。興味ある方はどうぞ。

完全ワイヤレスの「左右同時伝送」とMCSync方式の謎の解明
http://vaiopocket.seesaa.net/article/476629761.html

ちなみにヘッドフォンの「バランス駆動」についてもなぜ私がこの技術を「バランス駆動」と名前をつけて呼んだかについては下記のASCII記事にバランス駆動入門編として書いています。

知っているようで知らないヘッドホンのバランス駆動とその黎明期
https://ascii.jp/elem/000/004/032/4032684/

また2020年の完全ワイヤレスのトピックとしてはBluetooth SIG(BTの規格制定団体)がLE Audioを発表して正式に完全ワイヤレスをサポートしました。左右同時伝送ができなかった最大の原因はA2DPによるので、それがまったく新しい形式に変わったわけです。

Bluetoothの新しい規格であるLE Audioとは
https://ascii.jp/elem/000/004/028/4028099/
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472980320.html

2020年はハイエンドイヤフオンの分野でも超弩級の新製品が出ています。

真のセラミックドライバーのSimphonio VR1
http://vaiopocket.seesaa.net/article/473406309.html

真のセラミックドライバーを採用しfinalとDITAのコラボ開発によるSHICHIKU-KANGEN
https://ascii.jp/elem/000/004/037/4037168/

Campfire Audioではさすがに開発意欲旺盛なKenさんで新製品が発表されました。Solaris 2020, Andromeda 2020, ARAです。特にARAは新機軸というかいままでの総決算的な設計でもあります。
ARA
http://vaiopocket.seesaa.net/article/475326656.html
SOLARIS 2020
http://vaiopocket.seesaa.net/article/475327605.html

イヤフォンではリケーブルに代わって音を変えるアクセサリーとしてイヤーピースが人気ですが
人気のSednaEarFotから出たXELASTECを下記記事で試しています。
https://ascii.jp/elem/000/004/018/4018779/

イヤフォン界のニュースではWestoneがイヤフオン事業を移譲するという話題がありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/476010235.html
ただキーパーソンであるカールカートライト自身は聞いてみたところ元気なようですので安心しました。

ヘッドフォンではHIFIMANが平面型の低コスト化で平面型を入手しやすくしています。
HIFIMAN SUNDRA
http://vaiopocket.seesaa.net/article/474704265.html
HIFIMAN DEVA
http://vaiopocket.seesaa.net/article/476752324.html
HE400i 2020
http://vaiopocket.seesaa.net/article/478108332.html

Mojoに対するPolyであるCHORD Hugo2をネットワーク対応させる外付モジュールのCHORD 2goも大きな新製品でした。ただ使いこなしが難しいと思うので下に記事を書いています。

CHORD 2goレビューと使いこなし
http://vaiopocket.seesaa.net/article/474522554.html

デジタルプレーヤーではDAC ICとアンプを二組持っているSE200にも驚かされました。SE200は基本的な性能が磨かれているのもポイントです。
https://ascii.jp/elem/000/004/019/4019635/

世界初のディスクリート方式マルチビットDAC搭載のポータブルプレーヤー、L&P P6とP6Proもなかなか超弩級の新製品と言えます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/478753952.html

OriolusのポータブルイコライザーとかDACとアンプ ミニチュアの本格オーディオシステムのBD20/BA20/SE02も面白かったですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/477382089.html

また日本にもよく来ていたジェームズ・リー氏が開発した新DAP、K100もバッテリー交換式という新機軸を見せてくれました。ポイントは32bitモードの音質です。
https://ascii.jp/elem/000/004/024/4024093/

アクセサリーではPW AudioのA&K用の4.4mmアダプターがなかなか良かったと思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/478410319.html

こうして振り返ると大変な2020年でしたが、たくさんのユニークな製品が出ていますね。
今年はなんとか雲間に陽の光が見えてほしいものです。
posted by ささき at 15:37| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月04日

「Bluetooth東京セミナー 2020」レポートをASCII.jpに執筆しました

ASCII.jpに先日のBluetoothセミナー聴講の記事を執筆しました。なぜLE Audioでは遅延が少ないのか、ソニーとBluetoothの関わり合い、そしてソニーのワイヤレス戦略に興味ある方はぜひどうぞ。
https://ascii.jp/elem/000/004/036/4036138/

この講演で面白かったのはもともとBluetooth SIGはLE Audioは補聴器のために始めたということです。それからソニーが参加してオーディオにも向いたものにしたと言うこと。
LE Audioでは補聴器の項目がはじめから大項目でしたが、そういう理由だったわけです。
posted by ささき at 15:59| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月02日

ASCII.jpにAcoustune新製品の記事を書きました

ASCII.jpにAcoustune 新製品の記事を書きました。

https://ascii.jp/elem/000/004/021/4021065/

今回特にケーブルのイヤフォン側端子の「Pentaconn Ear端子」が良かったですね。MMCXだと取り外しに泣かされますが、これはするっと入って、するっと外せる感じ。MMCXタイプのスタンダードになって欲しいと思います。
posted by ささき at 12:01| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ASCII.jpにAUDEZEの新ゲーミングヘッドフォン、Penroseの記事を書きました

ASCII.jpにAUDEZEのMobiusに次ぐ新しいゲーミングヘッドセット、Penroseの記事を書きました。

https://ascii.jp/elem/000/004/020/4020515/

今回自前の3Dエンジンはなくなったのですが...ということで3Dエンジンをどこに持つかって言うのも今後次世代ゲーム機ヘッドフォンのポイントかもしれません。
Penroseはロジャーペンローズという数学者の名前から取ってますが、記事中に書いたようにAUDEZEのロゴマークのモチーフは「ペンローズの三角形」という不可能図形です。
あと不確実だったので記事には書かなかったんですが、PenroseのUSBロスレス通信ドングルは任天堂スイッチでも使えるようです。任天堂スイッチのOSがプレステ4と同じようにFreeBSDベースだからだと思います。
今後また3Dオーディオエンジンは戦国時代を迎えていくのかもしれません。アップルの空間オーディオで出てきた「指向性オーディオフィルター(directional audio filter)」っていわゆる3Dオーディオエンジンのことだと思います。もう一つの空間オーディオの核のヘッドトラッキングはまた別の話ですね。
posted by ささき at 11:58| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月15日

ASCII.jpにAstell&Kernの新DAP、SE200の記事を執筆しました

ASCII.jpにAstell&Kernの新DAP、SE200の記事を執筆しました。AKMとESSのDAC ICを両方採用した話題の機種です。

https://ascii.jp/elem/000/004/019/4019635/

SE200は以前書いたESSのMQA対応ICであるES9068を始めて採用したDAPでもあります。記事ではSE200とMQAに関する新情報を入れています。
posted by ささき at 14:34| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月01日

Westoneがオーディオ部門を売却

驚くことにWestoneがオーディオ部門を売却するというニュースが入ってきました。
売却先は米国Lucid Audioで、イヤフオンの開発と生産はこちらでいままで通り行うということです。日本の代理店のテックウインドでも製品は従来通りに扱うとしています。

https://lucidaudio.com
LUCID AUDIOのホームページ

ちなみに2018年にあのER4SのエティモティックもLUCID AUDIOに合併されています。
https://www.hearingreview.com/hearing-products/amplification/amplified-caption-phones/etymotic-research-merges-lucid-hearinglucid-audio

ただ個人的にはカートライト兄弟の去就が気になるところですが...

アメリカでの記事には下記のようにありますので、知財権だけではなくスタッフごと移籍しているように思えますが、さて。
"Westone Audio’s management team and operations will be headquartered at Lucid Audio’s facilities in Fort Worth, Texas. "
posted by ささき at 12:28| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月23日

ASCII.jpにAndroidのレイテンシーに関する記事を執筆しました

ASCII.jpにAndroidのレイテンシーに関する記事を執筆しました。

https://ascii.jp/elem/000/004/016/4016204/?arank
posted by ささき at 15:42| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ASCII.jpにS-Masterの解説記事を執筆しました

ASCII.jpにソニーのS-Masterの解説記事を執筆しました。

https://ascii.jp/elem/000/004/016/4016899/
posted by ささき at 15:39| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月09日

ASCII.jpにオーテク初のノイキャン完全ワイヤレス、ANC300TWレビュー記事を書きました

ASCII,jpに「高音質」と細部まで配慮した「できの良さ」〜ATH-ANC300TWレビューを執筆しました。

https://ascii.jp/elem/000/004/015/4015601/
posted by ささき at 08:57| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ASCII.jpにAndroidでのオーディオシステムについての記事を書きました

ASCII.jpで「なぜ、Androidでは「Amazon Music HD」がハイレゾ再生にならないのか?」という記事を執筆しました。

https://ascii.jp/elem/000/004/014/4014936/
posted by ささき at 08:54| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月18日

ASCII.jpにCampfire Audio新製品発表のニュース記事を書きました

ASCII.jpにCampfire Audio新製品発表のニュース記事を書きました。

https://ascii.jp/elem/000/004/013/4013118/?topnew=6
posted by ささき at 18:39| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月11日

ASCII,jpに高性能イヤフォンの黎明期を振り返る記事を書きました


ASCII,jpに「最新ShureのAONICに至る道、E4cとBA型イヤホンの黎明期を振り返る」と題して高性能イヤフォンの黎明期を振り返る記事を書きました。どうぞご覧ください。

https://ascii.jp/elem/000/004/012/4012148/?series=1
posted by ささき at 14:07| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月27日

ASCII.jpにiFI Audio Auroraの記事を書きました

ASCII.jpにiFI Audioの一体型Aurora記事を書きました。
iFIならではのこだわりポイントをぜひご覧ください。


https://ascii.jp/elem/000/004/010/4010030/
posted by ささき at 17:45| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ASCII.jpに平面型ヘッドフォン入門の記事を書きました

HIFIMAN Sundaraで35000円で平面型ヘッドフォンが買えるようになった記念で、平面型ヘッドフォンとは何かについて入門的な記事をASCII.jpに解説記事を書きました。この機会にどうぞご覧ください。

https://ascii.jp/elem/000/004/010/4010936/
posted by ささき at 17:40| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月13日

ロックダウン時代のオーディオとミュージックシーンの変化

ASCII.jpに「コロナ禍に揺れる世界、音楽シーンにも変化が」として、、このロックダウン時代の音楽を聴く側とオーディオの変化、ミュージシャンたちの対応とリアルな姿などを海外の記事からまとめてみました。
興味ある方はどうぞご覧ください。

https://ascii.jp/elem/000/004/009/4009270/?rss

posted by ささき at 17:30| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月31日

2019年の振り返り

今年も最後の投稿になりますので、今年を振り返る記事を書きたいと思います。
昨年の振り返り記事はこちらです。

→「2018年振り返り記事」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463437911.html

上の記事ではBluetoothの高音質化も進むと書きましたが、実際にそうした製品は出てきていて、例えばOriolus 1795です。これはBTレシーバーの形をしていても中身はDAC内蔵ポータブルアンプと言えるような製品です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472823419.html

また1月にレビューしたHIFIMAN R2000も形はDAPですが、これまでの内蔵音源というよりはストリーミングに注力した設計になっています。これはやはり市場調査に基づいたものであるということ。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463629549.html

THX-AAAモジュールに関連してFIIO Q5のDAP記事を書きましたが、Q5もBluetoothに対応しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463674461.html

ほんとうは昨年の時点でもっと出ると考えていたものもあったんですが、まだまだですね。開発が難しいということもあるし、結局Bluetoothが便利さ優先という概念が先行していると、市場的にも難しいところがあるかもしれません。ただし一般的にオーディオでBluetoothの欠点と呼ばれているものは、Bluetoothというよりも実際にはプロファイルであるA2DPの欠点です。例えばBluetooth規格自体は2.0のころから拡張機能(EDS)を使えばCD品質ロスレスの伝送能力を持っています。ただしこの場合には特別なドングルが必要になりますので不便となります。

少しオーディオからは離れますが、Bluetooth.orgではBluetoothについて、固定概念とも言える近距離通信技術というよりも、もっと柔軟な応用を提案しています。端的に言うと、Bluetoothもただの「電波」だということです。この点では電磁誘導を使うNFMIとは根本的に違います。
記事では下記の「Bluetoothは近距離通信技術か」とか「Bluetoothのロングレンジモード」などに書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471094469.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471124828.html

このようにBluetoothは一般的でありすぎるためにいろいろと固定概念による誤解があります。そもそもBlue toothという名前自体も「青歯王と呼ばれたハラルド王」から取られたと言われることも多々ありますが、それも誤解です。もともとハラルドは肌の色から「褐色王(Blatand)」と呼ばれていたのですが、それが現代語にされる過程で英語ではBlue toothと訳されるようになってしまったのです。

ところでNFMIといえば、最近では完全ワイヤレスに使われているSoCとかBTチップなどもよく話題となりますが、こうしたものの進化もあるのか今年はNFMIはあまり採用が見られなかったように思います。

完全ワイヤレスではノイキャンで注目されるアップルとソニーが話題の的でしたが、オーディオ的には地味に機能を抑えても良い音質を楽しむことができる一万円台のNoble FalconやオーテクのCL3TMなんかも良い選択だと思います。

今年はRoonとかストリーミングオーディオに関しても動きの多い年でした。
なんといってもRoonの中心人物であるCEOのEnno VandermeerとCOOで技術担当のDanny Dulaiが来日したことでヘッドフォン祭での紹介セミナーの司会を務めさせてもらったりもしました。これを機にRoonの国内導入になんらかの動きがあればよいですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471325897.html

Dannyとは少し前にRoonフォーラムの日本語化の文字切れ問題でネットを通じて一緒に問題解決をしたんですが、実際に顔を合わせて「おおこれお前だったか」とかみたいな初顔合わせでした。文字切れ問題は下記に少し書いていますが、下記記事のRoon開発者とはDannyのことです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/461352940.html
ヘッドフォン祭の時に打ち合わせでもいろいろ話したんですが、特にDannyが熱弁家で、わたしが口が滑って最近のRoonの進化が遅いように言ってしまったら、とくとくとソフトウエア開発の実際について説教をされて(笑)しまいました。最近のRoonでは特に後ろに隠れて見えないような進化、例えばAI応用(マシンラーニング)による新Radioとか1.7新機能のValenceなんかに力を入れているようですね。Valenceについてもマシンラーニングによる機能の進化が表から見えにくいのでValenceというキャッチーな名称をつけてわかりやすくしたのかもしれません。

Roonは1.6でQobuzも統合されて、その際にQobuzとTIDALの数値的な比較を書いてみました。特に必要な回線速度の差については参考にしてみてください。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/201902-1.html
またQobuzがMP3廃止やプラン統合を発表したのもストリーミング界隈の動きが激しいことを教えてくれます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471423140.html
いわば力技でハイレゾプランを安くしたQobuzの動きは、MQAという技術で伝送量を減らして安くしていたTIDALにも衝撃だったのではないでしょうか。

MQAについては今年の初めにESSからMQAのハードウエアデコードが可能な能力を有するDAC ICとMQA対応のオーディオCODEC ICも発表しています。ちなみにオーディオCODEC ICとはADCとDAC機能を統合したICのことを言います。主にスマホ向けですね。
しかしまだ製品は見えていないような気がするのも、各メーカーのMQA採用に迷いがあるのかもしれません。この辺も来年はどうなるかは注視したいと思います。モバイル分野ではMQAのアドバンテージはあると思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463529238.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463528629.html

MQAではInterBeeで動画とMQAの融合をはたしました。これはMPEG4-ALS応用によるものです。この辺はオーディオ以外でもMQAの応用はあるということを見せたと言えるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/201911-1.html
またTIDALのiPhoneアプリでもMQAソフトウエアデコードが可能となりましたが、海外のみです。いつ日本に来るのでしょうか。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/201903-1.html

またNetflixでの高音質配信がDolby Atmosを採用した可変ビットレート(adaptive)配信で実現したり、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/465502373.html
TIDALとAmazon Music HDがDolby AtomosをサポートしたりとDolby Atmosもちょっと動きがありましたね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472481001.html
動画も4Kとか8Kとか高品質を目指すとなると、音声もそれに伴って高品質が必要となるということはあるでしょうね。

ヘッドフォンではハイエンド系が良かったように思います。たとえば
登場は昨年となりますが、平面型のMEZE Empyreanのレビューを書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/465022986.html

平面型のHIFIMAN HE1000seも高能率という平面型のトレンドを見せてくれました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463974222.html

また密閉型ヘッドフォンも良かったですね。
パッシブラジエーターを採用したSpirit Trino Radianteは春の登場からかなり洗練されて発売開始されました。
https://www.phileweb.com/sp/review/article/201912/23/3711.html

おなじみUltrasoneではEdition15の密閉版のVeritusもありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/464508653.html

そしてDALIのiO6はスピーカーメーカーらしい振動板の設計というユニークさと、ワイヤレスというトレンドを持って登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471034226.html

まだワイヤレスはちょっと、という有線派に向けてDAPもハイエンド系はなかなか良いものが出ました。
インテル製のFPGAや医療用R2R DACを採用したLuxury & PrecisionのLP6 Tiも独自ハイエンド色があります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/464787064.html

また人気のAstell&Kernではハイパワー据え置きっほいKANN CUBEが良かったですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/464508653.html
インタビュー(Phileweb)
https://www.phileweb.com/interview/article/201906/04/658.html

イヤフオンもなかなか良い製品がたくさん出たと思います。
長年待望のFitEar TOGO335がいよいよ登場
http://vaiopocket.seesaa.net/article/469796898.html
ミリンクス振動板が素晴らしいAcoustune HS1670SS
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467651830.html
安定のCampfire AudioではIOとPolaris2、またAndromeda特別版やC/2019 Q4など豊作でした。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467689408.html

定番でかつ新しいWestone Bシリーズはカートライト兄弟の恒例のインタビューもしました。今年は来日しなかったのが残念です。
カートライト兄弟インタビュー(Phileweb)
https://www.phileweb.com/interview/article/201904/08/651.html
レビュー記事(Phileweb)
https://www.phileweb.com/review/article/201905/23/3443.html

また今年は1万円を切るイヤフォンやヘッドフォンも話題であり、なかなか良かったですね。ロングセラーとしての下記製品もその例と言えます。
ハイインピーダンスがユニークなRHA CL750
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472756097.html
コンシューマ向けにもオススメなモニター機AKG K240-Y3
https://www.phileweb.com/review/article/201910/04/3609.html

そしてfinalのE1000やE500もこの価格帯の話題をさらいました。
final audio(S'Next)については話題豊富な一年でもありましたね。
final音響講座とE500
http://vaiopocket.seesaa.net/article/466887556.html
final音響講座
http://vaiopocket.seesaa.net/article/466841836.html
final直営店オープン
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472207519.html

finalの直営店についてはポタフェスで来日していたHeadFiのJudeら一行を連れて行ったりもしました。なかなか感銘をしていたようです。特にA8000には帰りながらしきりに感嘆していました。
https://twitter.com/music2go/status/1205726239555670017
https://twitter.com/music2go/status/1205739374815719424

HeadFiではCanJamの紹介もいろいろとしました。いままではHeadFiというと欧米製品の情報を知るのにチェックしていましたが、これからは中国製品のチェックにも良いですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471425752.html

個人的にマニアックなところではSBC(シングルボードコンピュータ)ネタもあります。
ラズベリーパイでは待望の4が登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467447747.html
しかしながらすぐにUSBに設計不具合が見つかったりもしました。これはそのうちに修正するとのこと。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467834566.html

またHugo2と絡めて究極のポータブルシステムの実現のためにASUS Tinker Boardを使ったりもしました。オーディオにはハードの優れたTinker Boardの方が良いと思うけれども、3以降の新型ラズパイ含めて高性能化によってますますポータブルには不向きになっていくのですよね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472823080.html

そして新しく来るものもあれば去るものもあるということで、とうとうiTunesの名前がMacOS Catalinaからは消えることになりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/466205964.html
また従来の"Mastered for iTunes"に変わって"Apple Digital Masteres"という名前にするなど、iTunesというかジョブズの残像はますますアップルから薄くなっていきます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/468656049.html

最後になりましたが、ASCII.jpさんにポータブル・ヘッドフォンオーディオとかその周辺の記事を書くことになりました。こちらもどうぞよろしくお願いします。
https://ascii.jp/elem/000/002/001/2001703/?series=4

いずれにせよ今年も本ブログの購読ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
posted by ささき at 19:31| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ASCIIにポータブルオーディオ事情の記事を書きました

ASCIIさんにポータブル・ヘッドフォンオーディオとかその周辺の記事を書くことになりました。
第一回目はこちらです。どうぞよろしくお願いします。

https://ascii.jp/elem/000/002/001/2001703/?series=4
posted by ささき at 17:20| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月21日

高インピーダンスの低価格イヤフオン、RHA CL750レビュー


先日ナイコムから一度は販売が終了したRHA CL750が限定数量で再度発売されました。希望小売価格は9,900円(税別)と安くエントリークラスですが、再販されるほどの魅力というのはどこにあるのでしょうか?
端的に結論を先に書くならば、CL750の魅力は150オームという高インピーダンスです。しかもそれをこの価格帯に組み合わせたとなるとあまり例はありません(一部にYUINなどの例はありますがとうの昔に絶版です)。エントリー価格帯で高インピーダンスという組み合わせが、わたしみたいに「ある筋の人」たちにはコスパがとても高い製品となりうるわけです。

IMG_2384_filtered_s.jpg

* CL750の特徴: 鳴らしにくいこと

CL750はシングルのダイナミックドライバーを採用しています。最大の特徴はインピーダンスが150オームと高いことです。また感度も89dBと低めです。CL750はエントリークラスの安価なイヤフォンですが、これだけ鳴らしにくいのは珍しいことです。本来「鳴らしにくい」ということはマイナスな言葉ですが、オーティオにおいては必ずしもそうではありません。

イヤフォンの鳴らしやすさは主に電気抵抗であるインピーダンスと感度によって決定されます。昔は便利さ優先で小型なiPodや非力なMP3プレーヤーなどで聴くことが多かったので、イヤフオンには鳴らしやすさが求められてきました。
一方で感度が高すぎると不要な背景ノイズまで拾ってしまい、本来は黒く引き締まっているべきである背景がノイズで濁ってしまいます。なんとなくあまく濁って鈍った感じになるわけですね。
しかし、最近ポタアンを使うようになり、デジタルプレーヤーもきちんとした出力が取れるようになると、そうした機材を駆使する「ある筋の人」たちにはそれほど鳴らしやすさは重要ではなくなります。

そうした中で、RHA自体が2016年末にDacamp L1というポータブルアンプを発売します。その時に同時に発売されたイヤフォンがCL750と兄弟機のCL1でした。Dacamp L1は強力なDACチップを搭載するとともに可変式のゲインコントロールと高出力アンプを搭載した本格的なポータブルアンプで、それを生かすために高インピーダンスで感度も低いCL1とCL750というイヤフォンが生まれます。それまでもRHAにはMA750という機種がありましたが、CL750は単にMA750の高インピーダンスバージョンではなく、新開発のドライバーの採用やチューニングの適正化が行われています。
つまりCL750はアンプありきという前提で生まれたイヤフォンであり、それが本気をユニークな存在にしています。

* 実機のインプレッション

IMG_2376_filtered_s.jpg  IMG_2377_filtered_s.jpg  IMG_2378_filtered_s.jpg

CL750の本体は小型でラッパのような形状をしています。このノズルの先端に向かって絞られた漏斗状のハウジング形状はエアロフォニック・ハウジングと呼ばれていて、先端にむかって流れる空気の動きを効率化するようです。ハウジング自体はステンレス製で音を端正なものにするのに一役買っていそうです。
リケーブルはできないのですが、標準ケーブルは高級そうなケーブルでシースが柔らかくタッチノイズも少ないようです。適度な摩擦があるのであまりバタバタ動かない点は良いですね。見た目的にももう少し高価な製品のように見えます。

IMG_2383_filtered_s.jpg  IMG_2379_filtered_s.jpg

イヤチップはシングルフランジ(傘)のシリコンラバー、ダブルフランジ、フォームと多彩に入っています。リケーブルはできないので、イヤチップで好みの音にチューニングするのがよいですね。実際に使ってみるとシングルフランジだとややきつめで音場が狭くなるので、ダブルフランジがとても良い音になりました。音は先鋭でダイナミック型なのでエージングはたっぷりした方が良いです。

IMG_2392_filtered_s.jpg

まずAK380で聞いてみましたが、こうしたデジタルプレーヤーでも音量は確保できます。だいたいAK380の目盛りで120前後くらいなのでやはり高めではありますね。ちなみにイヤフォン端子のあるiPhoneでも高めですが音量を取ることはできます。

音はやや高域寄りのタイトで鮮明な音再現です。インピーダンスが高いこともあって、ノイズ感は抑えられて背景は黒くSN感も高く全体にクリアで、解像感も高く思えます。楽器音の歯切れが良く、パーカッションの打撃音が気持ちよいですね。

高音域は先鋭でやや強め、かなりシャープに感じられます。低音域は十分な量感はありますが、いわゆるコンシューマイヤホン的な低音の強調はあまり大きくはありません。その代わりに低音はパンチがあってよく締まっています。本格オーディオファイルへの掛け橋的なチューニングだと思います。
中音域ではボーカルの声は明瞭でこもり感が少ないので、歌詞もよく聞き取れます。やや高域よりの音傾向なので男声よりは女声の方が向いていると思います。

音楽的にはクラシック四重奏やジャズトリオのライブなどがよくはまると思います。ポップやロックでもベースのアタック感が良いのでたたみかけるようなドラミングを気持ちよく楽しめます。中高域よりの音傾向と低音のタイトさで、アニソンでは女性ヴォーカルがきれいに聞こえるとともにパンチのある低音が気持ち良いと思います。

IMG_4414_s.jpg  IMG_4416_s.jpg

デジタルプレーヤーで聞いても良い音が楽しめますが、やはりCL750が本領を発揮するのはポータブルアンプと組み合わせた時だと思います。
ポタアンのPolyとMojoを使うと一層余裕ある音を楽しめます。特に低音の力感があがり、ダイナミックでパワフルな音再現を堪能できます。
またSNが高く黒い背景はより黒いので、楽器の音やヴォーカルはそれにくっきりと浮かび上がるように聞こえます。音に余分な贅肉がなくすっきりとした端正な音再現です。

* まとめ

CL750の魅力はやはりユニークな音再現力です。それをこの価格で買えるという点がよいですね。エントリーイヤホンを買ってこもった不鮮明な音に悩んだユーザーにはよいステップアップになると思いますし、中高域よりの音を好むユーザーにも向いています。
歯切れが良いタイトな音は上級者でも魅力的で、分かる人が使いこなせばとても良いコスパでユニークな音が楽しめるでしょう。他のメーカーもこういうのを作って欲しいものですね。
posted by ささき at 14:37| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月04日

さらばiTunes、Macでは

昨日のWWDCで、次のMacOS CatalinaではながらくMacの顔でもあったiTunesの解体が発表されています。Music、Podcast、TVの3つのソフトウエアに分割されるようで、実質iTunesはなくなるということのようです。下のビデオではCatalinaではiPhoneをMacに接続してもiTunesが立ち上がらず、同期オプションを見たければファインダーウインドウのサイドバーから行うということのようです。



これはMacでの話ですので、Windowsではどうかというと下記のリンクでは関係者の話としてWindowsでは従来通りにiTunesが提供されるということのようです。

Apple Is Killing iTunes, But Not on Windows

しかしモハベ砂漠っていうと荒涼としたイメージがあるのでダークモードが追加されたのはわかるし、エルキャピタンというとヨセミテ公園の一部だからマイナーチェンジって分かるんですが、カタリナはリゾート地ってイメージですが、命名理由がいまひとつわかりませんね。
posted by ささき at 08:07| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする