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2026年01月10日

アップルがiPhoneのスピーカーの低音を「機械的に」ブーストする特許を出願

Patently Appleによると、アップルがiPhoneのスピーカーの低音を「機械的に」補強する特許を出願しました。これもキラー特許になりうると思います。
端的にいうと空気バネをポートではなく「機械的」な曲がったヒンジ(図の252b)を「逆バネ」として使い、空気バネを相殺するというもの。空気バネを逆バネで相殺する機械的な解決でDSPも使いません。これイヤフォンにも応用できると思います。

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図はPatently Appleより引用

もう少し説明すると、従来は空気バネはベント穴やバスレフポートで弱くしますが、iPhoneは小さすぎてそれが作れません。
そこでアップルの特許は意図的に曲がった機械的なヒンジをドライバーに設置することで、振動板が動くとこのヒンジがあたかも膝カックンされたように「逆バネ」として働くという、この逆バネの力で空気バネを相殺するわけです。具体的にはヒンジはプラスチック成形のようです。
ちなみにエッジは正バネなのに対して、このアップルのヒンジは逆バネなので異なる役割をします。この特許のポイントは逆バネ(負の剛性)なので、分かりにくいと思ったら、まず逆バネについて調べてみると良いと思います。

もう一つの特許のポイントは、多くのメーカーであればDSPで無理やり補正すれば安く簡単に済むところを、Appleはあえて得意とするメカ設計と圧倒的なスケールメリットを活かし、物理的に歪みの原因を減らす道を選んでいる点です。これによりより高い音質という形で差別化と高付加価値化を実現しています。
つまり「DSPで誤魔化すか、物理で正すか」、という点でアップルは後者を選べる数少ない会社であるということをこの特許は改めて知らしめたと思います。
posted by ささき at 06:44 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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