Music TO GO!

2013年10月24日

超弩級の平面駆動ヘッドフォン、Abyss AB1266

昨年CanJamで披露されてから話題の超ド級の平面駆動ヘッドフォンがこのJPS Labsが開発したAbyss AB1266です。
私もシンガポールのショウで聴いたときは感動しましたが、それがヘッドフォン祭でも聴くことができます !

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ホームページはこちらです。
http://www.abyss-headphones.com/

会社のJPS Lab自体は基本的にはケーブルメーカーで、Abyssの設計者は米国B&Wにいた人のようです。
AbyssはAB1266という型番でダイナミック型の平面駆動ヘッドフォンです。AudezeのLCDやHiFimanのHEシリーズに似た形式です。しかし設計のキー技術については秘密とされています。

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静電型ではないこうしたダイナミック型の平面型はオルソ・ダイナミック(またはアイソ・ダイナミック)とひとくくりで呼ばれますが、Abyssは普通のオルソ・ダイナミックとは異なる技術がつかわれているようです。

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パッケージの段ボール箱には多数のアクセサリーがおさめられています。ケーブルは3pinx2バランス型が基本で、4pinXLRと標準シングルがアダプター経由で付属してきます。この辺の豪華さはケーブルメーカーならではです。またヘッドフォンスタンドが付属してきます。高価格なものなのでこれはうれしいですね。

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さらに中には木箱があり、その中に皮のキャリングバッグが入ってます。バッグの出来も良いですね。アクセサリーもさすがアメリカ製ということで細かいところもよく作られてます。
さらにその中にパッドがない状態でAbyssが入ってます。面白いのはなぜパッドが別パーツかというと、ハウジング側にマグネットピンがあり、それに自分で好きな位置に装着することでユーザーの好みの位置にセットできるからです。微妙にパッドの形状が傾斜していますので、どこが正しいかは自分で見つけることになります。これはヘッドバンドも同様で、真中のピボットで角度を可変して装着位置を変えられます。

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なかなかデザインはごつくて金属製のヘッドフォン本体は重量感がありますが、重すぎるほどではありません。Audezeよりも気にならないくらいかもしれません。装着はすぽっと頭にはめる感じで、初めは違和感がありますが聴いてるとしっくりはまってきます。パッドの出来がとても良い感じです。

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これは新品のデモ品なのでエージングなしで聞いた感想です。
能率は85dBと異常に低いのでHE6むけの超ハイパワーアンプEF6とDACはChord QuteHDで聴きました。実際にAbyssのインプレでいまひとつというのも見かけますが、アンプによると思います。バランスだから良いというものではなく、私もシンガポールで聴いたときははじめいま一つでしたが、RP030に変えたら驚くほどの音を出してくれました。単にバランス駆動と言うだけでは不足で、平面型用とうたっているハイパワーアンプが必須です。AudezeのLCDを鳴らすよりもひとレベル上のアンプを目安にしてHE6レベルの要件が望ましいと思います。
音源はおもにE-onkyoのHOFF ENSEMBLEのQuiet Winter night 192kHzで聞きました。これはお勧めの音源です。


e-Onkyoのハイレゾダウンロードリンクはこちらです。
http://www.e-onkyo.com/music/album/twl0873/

バーンインなしなのできつさは割り引いて考えてますが、それでもきつすぎずに十分聞ける状態です。
一曲目を再生してすぐに、まるでスピーカーで聴いているような音空間の深みに圧倒されます。そう、圧倒されるという表現が正しいですね。あのシンガポールでRP030と聴いた感動です。実際にはスピーカーのような音場ではありませんが、こうした音空間の深みと言うのはあまり聞いたことがないレベルです。逆に言うとスピーカーでも得られない独特の表現ですね。
音の細かさもSTAXレベルで感じられ、192kHzでは足りないぞと言わんばかりの解像力です。録音の違いもあいまいにしないで明瞭に再現するので良録音のソースがよいでしょう。

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高域はバーンインなしでも尖りすぎずにかつ上に伸びてます。高域楽器のキレの良さ、分離感は最高レベルです。Blue CoastのGarett BrennanのDog Song 96Kではギターのピッキングでの硬質感と音の芯の強さが印象的です。楽器は広い空間に深さを持って三次元的に浮いています。ベースも量感たっぷりで迫力とインパクト、タイトな小気味良さを両立しています。
ヴォーカルはゾクっとするくらいリアルで思わず目を閉じて聴き入ってしまいたくなります。特にQuiet Winter nightでの男性ヴォーカルと女性ヴォーカルが交互に歌う箇所では男声と女声の対比が明確で驚きました。こんなに違うんですね、といまさら言いたくなるくらい音程・声質の違いを鮮明に教えてくれます。

もちろんDSD再生させても独特の滑らかさと優しさを良く表現してくれます。音楽ジャンルではクラシックやジャズのようなアコースティックの音楽だけではなくロックなども低域のインパクトがあってかっこ良く聞くことができます。録音に凝っていてうまく空間の深みを活かせるとエレクトロニカなどの電子音系でも意外といけます。

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同じようにケーブル改造したT1と比べてもやはり差はあります。Abyssの深み、豊かさ、濃さ、音の重みはクラス上だと感じます。そして音楽的で滑らか、わずかに暖かみがあって分析的ではありません。性能だけではなく音楽性も良いのが印象的です。
平面型と言うことでSTAXと比べると、記憶にあるSTAX SR009はもっと細身で分析的です。EF6+Abyssはもっと厚くて豊かな音再現を持ってます。ダイナミック型の良さも兼ね備えていますね。音の性格的にはSR009よりSR007に近い感じで、SR007をダイナミックにした感じでしょうか。ただ音空間はもっと深く広く、解像力がありながら骨太と言う感じでSR007のようなベール感はありません。
たしかに高価ですが、SR009に36万円を出すならば、Abyssが50万と言うのは納得できる価格だと思います。ただし繰り返しますが、条件としては強力なアンプを使うことです。もちろんソース機材も優秀なものが必要でしょう。

CanJamでは平面型祭りと言う感じでしたが、このAbyss、Jabenのブースで公開、試聴できます。Jabenブースの場所は10F大部屋の中央で、今回は2テーブル使用します。
またヘッドフォンアンプはなんとCanJamでも出ていた真空管アンプCavalli(カバリオ)の予定です。Abyssとの組み合わせはJudeもお勧めと言っていましたね。Cavalliだけでもトピックになりそうです。
日本で聴けるこの機会にぜひ聴いてみてください。
posted by ささき at 06:10 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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