Music TO GO!

2019年06月20日

HeadFiのCanJam Socal 2019プレビービデオからいろいろ新製品

今週末に行われるHeadFIのCanJam Socal2019のプレビュービデオが公開されています。
中から新製品などを紹介します。(ちなみにSocalはSouthern Californiaのこと)
下記リンクです。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-socal-2019-june-22-23-2019.901166/page-34#post-15015390

まずまたHeadFiオリジナルヘッドフォンが登場します。Gradoとの共同によるHF-3です。まだ画像はありません。
Grad HF-1 1:30
HF-2 2:00
ちなみにうちのブログでのHF-1とHF-2の記事はこちらです。もうなつかしい、HF-1は14年も前、HF-2でさえ10年前になりますね。Gradoの音、アメリカンサウンドが聞きたいという人は要チェック。
http://vaiopocket.seesaa.net/category/558621-1.html
GRADOからはGW100 オープンのワイヤレス(BT)イヤフオンも出ます。 3:24
12:27 Focal Arche。Focalの据え置きDAC内蔵ヘッドフォンアンプ。Micromegaとの共同開発。AKMベースでアンプはバランス
Focalのヘッドフォンにはプリセットの特性調整可能。スタンド込みがすてき。
ARCHE.png
Focal Arche HeadFi TVから

14:09 Manley Absolute 真空管ヘッドフォンアンプ。いろいろ設定がいじれるよう。
19:12 ヘッドフォン祭でも出ていた話題だったRAAL requisite SR1a。
19:38 RAALのリボン振動板の解説あり。
Judeは音については低域は少し薄いけどイメージングがすばらしく、とにかくFastって強調していますね。
26:32 MEZEのEmpryanはいまやJudeのリファレンスになっているって言ってます。あとMEZEではRai Pentaも出るようです。JudeのコメントだとやはりEmpryanみたいな音楽的な美しさと性能の高さが調和したもののよう。
27:50 ZMFの新フラッグシップ。なんかクラシックに見える感じ。
31:29 インド初の静電型ヘッドフォン、低価格の静電型ヘッドフォンのKaldas Research RR1 Conquest。名前がバーフバリっぽい。$500から。赤いのは配線です。配線をデザインに取り入れてるのは面白い。
http://kaldasresearch.com/
RR1.png
RR! HeadFi TVから

34:19 Chord Hugo TT2の測定結果がいかにクリーンかということの説明。
36:42 Empire earsはゾニオンのEST攻勢か。Valkyrie(バルキリー)。ダイナミック+BA+ゾニオンEST(高域)。
Wraith 11ドライバーで7つBA、4つゾニオンEST(高域)。音は両方ともAirがあるって言ってますね。
39:57でもJomo Audio TrinityがESTドライバー使ってますので、ESTはかなり出てきましたね。JudeはJomoのEST実装がいいって言ってます。
41:51に64 Audioの新製品がモザイク懸けられてるのがおもしろい。このビデオシリーズでも初めて見た。
49:07 Akoustyx R-110。Judeがコストパフォーマンスが高いって言ってます。測定性能が高い(ターゲット曲線に近似している)ということ。
52:32 Periodic Auido 新製品Carbon。これも測定的なひずみがとても低いっていうことのようです。
55:13新しくはないですが、THX AAAに興味を持った方のためにBenchmark HPA4をご紹介します。THXAAA-888モジュールを採用しています。おそらく測定的に最高クラスの性能だと思う。
1:03:02 上海のメーカーMatrix Audioのストリーマー(ネットワークプレーヤー)とヘッドフォンアンプの合体版。MQA対応、ESS 9038pro採用。アナログとデジタルのまざって凝ったボリュームを採用しているよう。

ところでビデオ見てたら出てきましたが、いまAndyはMrSpeakersに居るんですね。
posted by ささき at 12:46| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月09日

final音響講座の宿題と復習 (E500とE1000の比較レビュー)

昨日のfinal音響講座での宿題をやるとともに、E500とE1000の比較レビューをするために昨日の講座の復習がてら習ったことを使ってみましたのでレポート提出します。

宿題: 基準音圧を体感する

昨日配布された教材のfinal E500を用意します。
指定音源をダウンロード(ピンクノイズと音楽)。
AK70(またはWalkman)を用意。イコライザーをオフ。指定音源を格納する。
AK70のボリュームを99に設定。これが85dBC、これで一日3時間リスニング(WHO勧告)推奨とのこと。
ボリュームを89に設定。これが80dBC、これで一日8時間リスニング(WHO勧告)推奨とのこと。

感想を言いますと、個人的に80dBだと少し音量が物足りないかんじで、85dBだとちょっと大きいですね。ただ音楽によってはこのくらいで聴きたいかもしれないと思うかもしれません。


復習1: ボリュームマッチングをしてE500とE1000を聴き比べる


次にE500をE1000と比べて試聴をしてみるのですが、このときに昨日の講義の手順通りにやってみます。
ここからはAK70よりも素直な特性のAK380を使ってみました。

E500はコンパクトな箱に入っていますが、中身のイヤフォン本体はきちんとビニールカバーされて分けられているのが目を引きます。
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E500とE1000の違いとしては能率(感度)があります。このほかにカラーも違いますが、プラ筐体の場合にはE500のようにブラックのほうが見た目はよいようにも思いますね。

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黒いほうがE500

E500は能率が98dB/mW、E1000は能率が102dB/mWです。インピーダンスは同じ16Ωです。この場合はE500のほうが少し鳴らしにくいのでE500を聴くときのボリュームを調整する必要があります。

まずはじめにボーカルまたはナレーションだけの曲で比べる二機種のボリュームの目盛り差をたしかめてメモしておきます。声だけ使うのは低域や高域など音量レベルの差で変動する部分が少ないからです。
わたしの場合にはいつも使う試聴曲の一つ、LINNレコーズの24bitクリスマスのAlmost Like being in loveの冒頭でくだらないジュークをいってお客さんが笑うMCが30秒くらいまるまる入っているので、そこでE500とE1000のボリュームの差を調整して、差が分かったら続けて音楽部分を聴くという風にしてみました。
またそれを念頭に入れていつもの様々な楽器の入った試聴音源を聴いてみます。

E500のほうが能率低いせいもありますが、暗めで抑えめの表現で、E1000のほうが明るく華やかに聴こえます。ダブルベースソロパートなどを聴くとE500はずっしりと、E1000は低域は軽く感じられます。ドラムスソロパートを聴くとハイハットの高域はE500では音の大きさは似ているけれどきつさが抑えられています。
E1000は上位機と比べると筐体がプラスチック化されたこともあつて、音が荒いところがあるのですが、E500ではそうした点でより整った印象も受けます。またやや骨太のE500にくらべるとE1000の音はやや細身に思います。

たぶんボリュームマッチングさせて聞くというのはオーディオファイルなら知っている人は多いと思いますが、こうして科学的な手法でステップを踏んで実施するというのが大事なことではありますね。

E500ではゲームやバイノーラルに向いているということです。
次にバイノーラル音源を試してみました。これは前にHD TracksがHeadFiと共同で製作した音源の"Open Your Ears"から2曲使ってみました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/143291917.html

9-Percussion Imaging Test
これは音楽ではなくドラムのサウンドテストトラックです。広いスタジオにマイクから3、6、9、12、15、30、70フィートごとにドラムセットの距離を変えていきます。
11-Heartbeat
これも音楽というよりはテストトラックです。ここでは50、40、30、20Hzの低域再現性を聞きます。

E500とE1000では低域特性はほぼ同じように思いますが、ナレーションの「もっともっと低く..」というのがE500のほうがなまなましく感じられますね。これはPercussion Imaging Testでも同じで、E500のほうがドラムの音も「いま何フィートだよ」っていうナレーションもよりリアルに聴こえます。

そしてゲームでも試してみました。水上スキーゲームのRiptide GP2をiPad Pro12.9(ひとつまえ)にいれてE500とE1000でそれぞれ試してみます。

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これはかなり違いますね。E500でゲームをすると音のリアルさで没入感・迫力がすごいと感じられます。E1000でボリューム調整して同じようにゲームしてもそう感じられません(同じでかい画面でも)。イヤフォン一つでかなり違いますね。E500はゲームやナレーションなどに向いた音色のように思います。私はあまりゲームやらないんですが、E500では試聴を終わってからもう一回やってしまいました 笑

やはり音楽での違いもありますが、ゲームでの違いが一番大きいように感じました。
またE1000はけっこう使ったものですが、E500の方はエージングは一晩程度なので、使うともう少し差は出てくるかもしれません。

復習2:音色の3因子でレビューを書く

上の項ではいつものようにレビューコメントしたのですが、もうひとつの復習として「音色の3因子」を使って書き直してみようかと思います。
これは音楽を「金属因子」「美的因子」「迫力因子」で表現することで客観的にレビューを書こうという提言です。

「金属因子」はE500では適正くらい、E1000では少し鋭く感じます。
「美的因子」はむずかしいですね。E500のほうが音の粗さが少ないから整っているといったほうが良いかもしれませんが、整っているという言葉が教科書にはなかったのであえて使いません。ただE1000のほうが「金属因子」が強いために中高音主体の楽器ではきれいに聴こえるともいえますね。
昨日の例では澄んで明瞭感の高い音を美的因子で「きれい」、不明瞭な(SNの低いような)音を「汚い」ということだったと思いますが、イヤフォンの音色に当てはめると少し難しいように思います。ここは3因子の中ではちょっと判断がしにくい項目ですね。
「迫力因子」はE500のほうがより迫力のあるように感じられます。
「金属因子」は中高域再現、「迫力因子」は低域再現に近いように置き換えてしまいますが、これでよいのかもちょつと分かりません。

この3つに集約すると、違いの大きな機種を比べるには良いかもしれないけれども、そうでないと差の表現がしにくいようにも思いますね。また3つよりはもう少し細かいほうが、差の表現がしやすいようには思います。
個人的に言うと、この3因子に関してはつけるとしてもレビューと別に数値表現で(たとえば5MAX)、

金属因子 E500:3、E1000:4
美的因子 E500:4、E1000:4
迫力因子 E500:4、E1000:3

みたいにしたほうが、客観的評価という点では良いようにも思います。それと普通のレビューを組み合わせてみてもいいかもしれませんね。

これで単位はもらえるかな?
posted by ささき at 16:00| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月08日

final audio イヤフォン・ヘッドフォンを楽しむための音響講座

今日はfinal audio主催のイヤフォン・ヘッドフォンを楽しむための音響講座を受講してきました。約120名の参加者でセミナールームもいっぱいでした。これはもともと社内教育用のセミナーをイヤフォン・ヘッドフォンを楽しむための知識ということに主眼を置いて外部セミナーとしたようです。

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挨拶する細尾社長

参加者には教材としてはfinalの未発表モデルのE500が配られました。このE500は官能評価を科学的に分析する新しい手法に基づいて開発されたもので一人の官能評価ではない点がポイントだそうです。VRやゲームに適した特性を持っているイヤフォンで、大手携帯会社との提携の副産物ということです(市販未定)。
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講座は2時間ほどで、下記のように12のトピックを設けてそれを説明して簡潔に締めくくるというわかりやすい構成で行われました。以下*部分は私的感想です

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講座の機材等

1.ヒトはどうやって音を聴いている? - 耳の仕組み、*有毛細胞の働きがデジタル(PDM?)的というのが面白かった
2.ヒトが聞こえる音の大きさの範囲は? - dBとは、実際に基準となる85dB(C)の音をGenelecのスピーカーで聴く実習
→配布されたE500と手持ちのiPhoneまたはDAPの指定位置で基準音を聴いてみる課題がだされる

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音圧を測る実習

3.ヒトが聞こえる音の高さの範囲は? - 音の高さとは、楽器の周波数 - 周波数スイープを聴いてみる
4. 周波数特性とは? - 周波数特性グラフとは
5. 音を比較する際は音の高さをそろえることが大事? - 等ラウドネス曲線とは *音量をそろえるにはボーカルのみがよい(音量で変化する高域と低域が含まれないから)というtipsがわかりやすい
6. イヤフォン・ヘッドフォンの理想的な周波数特性は? - スピーカーと同じか?フラットでよいか? イヤフォン・ヘッドフォンは耳に直で入れるため外形分の脳内変換を無視してしまう - それを補完する周波数特性が求められる 
7. 映像の比較と音の比較の違いは? - 音では一度に2つの音を比べられないので短期記憶が必須 - 2つの音を比べてみる実習
8. 音を比較する際に何に着目するか? - 官能評価のあいまいさ - 共通化の提言 *ここはレビュー書きとしては耳が痛いところ
9. 低域がボーカルを聴こえづらくするのはなぜ? 低音のマスキング効果 - 実際に低音がより高い音を打ち消す実習 *実習により納得性が高い
10.エージングとは? 聴覚的なエージング、finalの考える機械的エージング
11.イヤピース・イヤパッドの密閉度が低いと低域が減るのはなぜか? 低域が減ると低音だけでなく、マスキング効果で音の全帯域に影響する
12.イヤフォン・ヘッドフォンだからこそ実現できる楽しみ方 - 3D、VR - それに適するE500

内容は難しい点もありますが数式も使わずにわかりやすく基礎からしっかりとカバーし、イヤフォン・ヘッドフォンに特化したテーマのために飽きることなく聴きとおすことができました。またfinal audioは科学的手法を重視するメーカーだということも納得できます。
次回もあればお勧めです。

さて、課題はあしたやろっと。
posted by ささき at 22:26| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月05日

Astell&Kern 新製品内覧会

SP2000はSP1000から2年ぶりとなる新しいフラッグシップで、最新最高のAK4499をデュアルで採用しています。

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そこで旭化成の担当者の方にも話を聞いたのですが、もともとAK4499は最高の音だけを求めて開発したもので、ポータブルでの採用はまったく想定していなかったので、これをしかもデュアルでポータブルに採用したというのはすごいと感心しておりました。発熱や消費電力だけではなく旭化成DAC ICにとっては初となる電流出力のためにI/V変換回路をDAP側で持つ必要があるために回路も複雑化します。KANN CUBEも電流出力のDAC ICを用いていますので経験が役に立ったということです。

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SP2000とSP1000の外観はほぼ同じで、SP2000ではSDカードはトレイではなく通常方式とされ、アンプ用の接続端子は廃止されました。重さ的にはほぼ同じに思えます。

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音質はSP1000のステンレススチールモデルとSP2000のステンレススチールモデルで、同じ曲を使用してES80のシングルエンドで比較しました。
立ち上げ時間は一緒に立ち上げると0.5秒-1秒くらいSP2000がはやい感じですね。SP1000SSと同じボリューム位置だと音量は同じです。
音に関してはSP2000SSとSP1000SSは似ていて、SP1000とAK380のような大きな違いはなく、正常進化モデルという感じです。
違いだけ言うと、SP2000のほうが明瞭でクリアに聴こえます。SP2000のほうがSNがより高いという感じですね。この辺に新DACの良さが出ているように思います。
周波数特性は似ていますが、ややSP2000の方が低域の締まりと力感があるように思います。また超低域はSP2000の方がより豊かに出ていて、そのため全体の音に厚みが乗ります。これはロックとかよりアカペラとかピアノソロの良録音の方がわかりやすいと思います。たぶんSP1000ユーザーはこの隠し味のような厚みをうらやましくなると思いますね。
あまり長時間は使ってませんが、一部のポタアンのように熱をすぐに持つ感じではないです。

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SP1000アンプは底面と上のフックで固定するタイプで、ファームアップでアンプメニューが出てきます。

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これはイヤフォンよりもヘッドホンで聴くとかなり力感が違います。だいぶパワフルに感じられるので、ヘッドフォンで楽しんでいるユーザーは要チェックとなるでしょう。

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2019年06月04日

final E1000がまるっと入ったHeadphone Book Special Edition発売

Headphone BookのSpecial Editionとして人気のfinal E1000の特別版(グリーン)がそのまま入ったSpecial Editionが発売されました。あのピアノフォルテの入った号を思い出しますね。しかも市価より安く入手できるというのがポイントです。すでにお持ちの人ももう一個ぜひどうぞ。


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ちょっと隔月刊F1マシンコレクションとかを思わせるように、箱に冊子が付いた形となります。

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なかにはそのままE1000SE(グリーン)がはいっています。
冊子にもE1000の魅力をはじめ、細尾社長にインタビューして聴いたEシリーズの開発コンセプトなど私もいくつか書いて盛りだくさんですので、この機会にぜひお買い求めください。

posted by ささき at 15:12| ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

KANN CUBEのインタビュー記事

Astell & KernのKANN CUBEのわたしのインタビュー記事が乗ってますのでこちらご覧ください。

https://www.phileweb.com/interview/article/201906/04/658.html
posted by ささき at 08:09| __→ AK100、AK120、AK240 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

さらばiTunes、Macでは

昨日のWWDCで、次のMacOS CatalinaではながらくMacの顔でもあったiTunesの解体が発表されています。Music、Podcast、TVの3つのソフトウエアに分割されるようで、実質iTunesはなくなるということのようです。下のビデオではCatalinaではiPhoneをMacに接続してもiTunesが立ち上がらず、同期オプションを見たければファインダーウインドウのサイドバーから行うということのようです。



これはMacでの話ですので、Windowsではどうかというと下記のリンクでは関係者の話としてWindowsでは従来通りにiTunesが提供されるということのようです。

Apple Is Killing iTunes, But Not on Windows

しかしモハベ砂漠っていうと荒涼としたイメージがあるのでダークモードが追加されたのはわかるし、エルキャピタンというとヨセミテ公園の一部だからマイナーチェンジって分かるんですが、カタリナはリゾート地ってイメージですが、命名理由がいまひとつわかりませんね。
posted by ささき at 08:07| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月23日

Westone新シリーズのレビューをPhilewebに執筆しました

Westoneの新シリーズのレビューをPhilewebに書きました。
どうぞご覧ください!

https://www.phileweb.com/review/article/201905/23/3443.html
posted by ささき at 21:48| ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月04日

Netflixが「スタジオなみの」高音質配信開始

Netflixがストリーミングサービスの高音質化を発表し、すでに5/1より適用開始しています。これはNetflixがやってきた4K, HDR, Dolby Atmos , Netflix Calibratedなどに続く技術的な取り組みの一つということです。
この恩恵を得るにはデバイスが5.1もしくはDolby Atmos対応(プレミアムプラン必要)でなければなりません。5.1では192kbpsから640kbpsまで、Dolby Atmosでは448kbpsから768kbpsまでの可変ビットレート(つまりAdaptiveモード)で提供されます。これについては後で詳述します。
これは5.1とAtmosをサポートするすべてのタイトルで提供されているということです。背景としては「Stranger Things 2」のカーチェイスシーンで音がミキシング(ポスプロ)時よりも明瞭に聴き取れないということがあったようで、それに対応するためにビットレートを上げたということのようです。これはオーディオファイル的に良い音というよりも、電話の鳴る音とか鳥の声がより鮮明に聴こえるというところを目的としているようです。
https://media.netflix.com/en/company-blog/bringing-studio-quality-sound-to-netflix

これは原文によると「Bringing Studio Quality Sound to Netflix」とスタジオ品質であると書かれていますが、これは具体的にどういうことかというとNetflixのブログに詳しい説明があります。
https://medium.com/netflix-techblog/engineering-a-studio-quality-experience-with-high-quality-audio-at-netflix-eaa0b6145f32
普通スタジオ品質というと24bitロスレスなわけですが、上のブログでは「我々が言っているスタジオ品質とは」という説明があります。Netflixが言っているのはそうした意味でのロスレスではありませんが、"perceptually transparent"つまり知覚的に透明だと言っています。知覚的に透明とは、実際に聴いてみるとマスターと聴き分けができないレベルにあるという意味で、これはNetflixが聴き取りのテストを行ってみた結果、Dolby Digital Plusで640 kbps以上の時にはマスターと違いが判らない、という結果に基づいているということです。640kbpsというのは5.1chの24bitマスターと比較して1/10程度の圧縮率となるとのこと。同様にAtmosでは768 kbpsをtransparentとしましたが、これはまた見直すかもしれないということのようです。
さくっと計算すると、オーディオの場合は44kx16x2=1.4MbpsがロスレスCD品質なので、映像では48kx24x6=6.9Mbpsが(マスターの)ロスレスで必要になりますね(サブウーファーの0.1chを仮に1chとみなした場合)。ですから5.1ch音声トラックの1/10というと、オーディオでは128kbps、あるいは160kbpsくらいのことを指しているように思われます。それがマスターと変わらないかどうかというのは映像とオーディオを比べても仕方ないのでなんとも言えませんけれども。

このtransparentというのはgoodから始まって一番良い、たぶんexcellentとかbestの上とかそういう使い方をしていると思います。(ちなみにアメリカ英語ではgoodは「良い」ではなくまあまあとか悪くない程度の意味ですので念のため、good→better→ bestという感じですね)

技術的にもうひとつポイントなのはNetflixがいままで固定ビットレートで音声ストリーミングしていたのを可変レート、つまりAdaptiveでストリーミングするようになったということです。さきに出たtransparentはNetflix用語ですが、adaptiveというのは回線状況に応じてビットレートを変えるという一般用語です。ちなみにすでに見ている人は知っていると思いますが、ビデオの方ではすでにAdaptiveを使っています。回線が遅くなると画質が落ちるやつです。つまりNetflixではこれでビデオもオーディオもAdaptiveストリーミングになったわけです。

ここでのポイントはこの図を見てもらうとわかるのですが、いままでオーディオは固定で送っていたので、回線品質の悪いところに合わせたビットレートを使っていたということです。つまり言い方を変えると、NetflixでオーディオもAdaptiveでストリーミングできるようになったことで、よりよい音質を提供することができるようになったということだと思います。
これを考えると冒頭で背景としては「Stranger Things 2」のカーチェイスシーンとの説明を引用しましたが、実際はオーディオでのAdaptiveモードの実用化にめどがついたので提供開始したというほうが正しいように推測できますね。
posted by ささき at 13:58| ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月29日

平成最後のヘッドフォン祭2019春

恒例のヘッドフォン祭のレポートです。

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私は今回は1日目にトップウイングさんのSONOREの紹介と、ヘッドフォンブック・ヘッドフォンアワードの司会進行を務めました。二つイベントがあると準備やら何やらで忙しく、1日目はほとんど見られませんでしたが、2日目はけっこう見て回りました。今回は10連休のせいか、土曜日のお客さんが多かったように思いましたね。

Spirit trinoの開放型twin pulse。立体的な音場が特徴的ですが、躍動感もあるように思いますね。
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Spirit Trinoの密閉型。密閉型は周波数特性を取るのが難しいので初めからイコライザーありきで設計したのがポイントということ。試聴もまず据付のDAPを使った方がとても音が良かったです。イコライザーカーブはダイナミックレンジのヘッドルームも考慮したもので、製品につけて提供するということ。
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Dream XLSベータ版。OSLOケーブルが付属してます。Dreamのシャープさを持ったまま音楽的になった印象。ドライバーも再設計されてるとのこと。
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ファイナルの新Bシリーズ。Eシリーズは万能設計だったが、Bはもっと音をモデルごとに特化させたとのこと。たとえば音にはまれば手放せない感じになってほしいとのこと。モデル名は上下を意味せず開発順。B1は解像感優先、B2はダイナミックレンジ優先、B3はB1とB2の折衷とか。音もファイナルらしくすこぶる良かったですね。特にB1。
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Campfire Audioからは新製品IOとPolaris改。IOは2ドライバーで音響抵抗レス、コスパの高いエントリーモデルで、Polarisは改良点が多数で価格は前モデルと同じくらいとのこと。
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ミックスウエーブさんではマクベスカスタム。明瞭感も高く立体感が独特で良かったですね。
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今回は以前からちょっと知り合いのベトナムの会社(会社は中国かも)のSimphonioというブランドが参加していました。某有名メーカーのOEMをやってたりするところで技術力はたしかだと思います。とにかく音質第一をあげていて、いくらなんでもやりすぎかという普通の100円イヤフォンのようなイヤフォンが5万円という Dragon3がまずすごい。チタン振動板と優秀な線材のケーブルだそうです。Yuin PK1を思い出しますね。
また右のセラミックドライバーというモデルもかなり音が良かったですね。
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フォスター電機はDIYコンテスト。すぐユニット売り切れたとか。
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おなじみJabenのブースでは新製品tralucentのIEMがユニークなのがいっぱい出ていました。
これダイナミックが「一発で」ハイとローを受け持ち同軸BAがミッド。ダイナミックのミッドはクロスオーバーでカットしてるよう。
他にも好評ファンタジーアンプが4.4mm端子を搭載したよう。
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HIFIMAN の静電型システムJade II。ものすごく軽量で、ドライバーがキラキラ光るとか面白い。音も軽快感がありますが、アンプの駆動力が高いというか、能率が高いというか。
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エミライさんのところ、ラールレグジットのヘッドホン。これで完成形ですか?って開口一番に聞いてしまいましたが、これで完成形のフルオープンのリボン振動板だそうです。AKGのK1000みたいな感じでスピーカーアンプで駆動させます。
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WestoneはBシリーズがメインとなります。こちらについては私の書いたPhilewebの記事もどうぞ。
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LP6TI199もやはり音質の良さに関心高く、さっそく売れたそう。LP6はその低価格版。
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HugoIIの外殻の交換で5万円くらい。
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今井商事さんのところのWooオーディオの石のアンプ。バランスインのバランスアウト。20万弱くらいのよう。USB DAC付き。
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ファーウエイのHWAレシーバー。音は悪くないけどせっかくなのでMMCX対応とかにしてちょうだいってお願いしました。
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なんだこれは。
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根元さんの中国オーディオショウ報告会は、持ち帰った怪しい機器の試聴会になりました。意外とみんな音良かったのに驚き。ただ思ってたより価格も高いですね。長細いQLSのDAPが7-8万円、小さいDAPが5万円くらいというと音は悪くないけど、ちょっと高め。
ショウの開催はJabenのようなディーラーが中心でerj.netがスタッフ参加してるような感じのよう。ほかにもCanJamはHeadFiがやってるので群雄割拠みたいな感じでいろいろなショウが行われているのでしょう。イヤフォンよりもヘッドフォンが優勢で、イヤフォンは2000元(3万円)くらいがひとつの上限のよう。
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そして、、
平成のWシリーズか、何もかも、みな懐かしい。
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ということで令和のヘッドフォン祭も楽しみです。
posted by ささき at 14:02| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする