中国のオーディオブランド、Luxury & PrecisionのDAPが国内で発売開始されます。8/18からまずL3-GTが発売され、その後にL4、L6と続く予定です。
Luxury & Precisionというと、HeadFiなど海外フォーラムを見ている人にはおなじみの人気メーカーですが、あのColorfly C4の設計者たちが立ち上げたブランドでもあります。
Colorfly C4はうちのブログではJaben取り扱いでだいぶ前に紹介したユニークなDAPです。もともとこの会社はIT関係のグラボやパーツを製造していた会社ですが、スタッフがオーディオ好きでDAPの開発を始めたといいます。Colorflyのときにはドイツの代理店の後押しもあって開発を進めたが、自分たち独自のブランドを模索した結果がLuxury & Precisionというブランドで約3年ほど前のことだそうです。
Luxury & Precision L6
今回発表された国内販売予定の製品は、L3-GT、L4、L6、LP5 Ultraの4機種です(LP5 Ultraについては発売未定)。Lが頭に付くシリーズはモバイル用途であり、LPが付くシリーズはポータビリティはあるがデスクトップなど据え置きに近い位置づけとなります。このLPシリーズがかつてのColorflyに近いレトロ・フューチャー的なデザインを感じさせます。Lシリーズはもっと新しいDAPデザインであり、大きなタッチパネルを備えています。このタッチパネルも同社の得意分野だということです。
* L4について
この中のラインナップではL4がもっとも最新機種で、今回発表されるL&Pシリーズの中核に位置するモデルです。DACも最新のシーラスロジックのCS43198をデュアルで搭載しています。特徴はフルバランスのアンプ設計がなされていて、アンバランス主力はそこから取るので、使用はバランスが推奨されていることです。実際にスペック上のバランスでのS/Nは130dBと、とても高い値が提示されています。音の鮮明さが重視される設計が見て取れます。出力レベルもバランスで3.5Vrmsとかなり高くなっています(アンバランスは1.75Vrms)。
また入出力も豊富で、スマートフォンに対応したUSB DAC(セルフパワー設定あり)、アナログとSPDIF出力兼用端子での外部アンプへの出力、そして2.5mmバランス端子が装備されています。ボディはアルミマグネシウム合金で見た目にとても高精度に感じられます。
画面は3.5インチ(480×320)でタッチ操作に対応しています。バックパネルはカーボン製となかなか良い出来です。
このように高い性能の割には軽い重量(170g)、豊富な入出力、そして高品質なボディ設計がポイントと言えます。またブランド名のLuxury(贅沢、豪華)とPrecision(精密、高精度)を見た目でも実感できるところです。
対応フォーマットはWAV 32Bit 352.8kHz/384kHz, FLAC 24Bit 192kHz DSD256(11.2896M)。独自OSなので対応フォーマットも記載しておきますが、MP3, WMA, ALAC, FLAC, WAV, DSD(DIFF, DSF, ISO)とほぼ問題なく使えるでしょう。 内蔵メモリは32GBです。
もともとIT関係のメーカーということもあり、OSは独自のUnixベースのファームを使用し、動作はかなり早いと思います。ただしこのために使用するSDカードはFAT32でフォーマットする必要があります。
なおL4についてはサンプル用の先行デモ機で試聴をしています。他機種は製品版のデモ機を使っています。
手に取ってみるとたしかに大きさの割には軽く感じられ、金属製のひやりとした感触の中に高い剛性感を感じます。ボタンのパーツやボリュームノブの切削精度も高そうです。ボリュームは軽く、クリック感があって回しやすいと思います。ボリュームガードがついているのも安心感となるでしょう。他の機種にあるC1やC2のようなカスタマイズキーはないのですが、これはカスタマー要求を考えて機能を精査していった結果だといいます。
上部には3.5mmの通常(アンバランス)イヤフォン出力端子、2.5mmの4極バランス端子、そして3.5mmのアナログ/デジタル出力兼用端子があります。兼用端子のデジタルとアナログの切り替えは画面上の設定の切り替えで行います。
側面には電源、再生、早送り、巻き戻しの各物理キーが配置され、電源のオンオフは電源キーの長押しで行います。
底面にはSDカードスロットとマイクロミニUSB端子があります。このUSB端子は充電とUSB DACの兼用です。PCとの接続はAndroidではないのでMTPではなく、一般的なストレージクラスを使用します。つまりSDカードをPCにカードリーダーで接続したときと同じです。このため、音源を加えたら設定の中のメディアライブラリー更新を実施する必要があることに注意してください。
独自OSだけあって起動時間は早く、画面では音源管理、再生、設定などのボタンが並んでいて、タッチで操作を行います。メタデータだけではなく、フォルダ移動による選曲やプレイリストの作成もできる。曲リストのスクロールではタッチ操作でのスクロールが可能です。画面は日本語化されていて、特におかしな翻訳もないように思えます。再生画面ではアルバムアートのほかに音源のデータやゲイン設定が表示されます。この辺はLシリーズではほぼ共通です。
設定ではリピートやシャッフルなどの一般的な機能のほかに、ロックやポップなどの選択ができるイコライザーの設定やデジタルフィルターの設定、DSD関係の設定、デジタル出力の設定など細かな設定ができます。USB DACの設定もここで行うが、USB給電モードも選択できるため、バスパワーを使うかセルフパワーを使うかの設定もできます。PCとの接続の場合にはバスパワー、スマホとの接続の場合にはセルフパワーを選ぶとよいでしょう。
またHigh、Lowのゲイン設定もついています。L&Pに総じて言えますが、出力レベルが高めなのでイヤフォンで聴く際にははじめにゲインをLOWにしておくことをお勧めします(特にL4とL6)。
デジタルフィルターの選択は細かく、FAST/SLOW/低レイテンシーFAST/低レイテンシーSLOW/ノンオーバーサンプリングなど細かく音色を変化することができるのはなかなかマニアックと言えるでしょう。
バランスでのリスニングが推奨されているため、試聴にはバランスとアンバランスの切り替えがプラグ一つで簡単にできて最新かつ高音質のDita AudioのFidelityを使用しました。(以下の機種でも同じ)
まずアンバランス(3.5mm)で試してみました。試聴してまず感じられるのは透明感がとても高いということで、最新のDACチップを使っていることもありますがフルバランス回路が聴いていると思います。高い音はかなり突き抜けるように伸び、低音もかなり低いところが出ています。高音域ではベルの音が力強くかなり鮮明に聞こえるので高音域の伸びもかなり良いと感じられます。
音の個性は正確性重視のフラット基調ですが、アカペラボーカル曲では硬さではなく中域の豊かさが感じられ、中音域も充実しているFidelityの良さがよく発揮されていることが感じられました。
LINNのハイレゾ音源からジャズヴォーカル曲を聞くと、発音が良く聴こえるだけではなく、やはり音の豊かさが感じられるので中音域はかなり充実しているように思えます。低音域のふくらみも極端にならない程度に十分あり、パンチもあります。音空間の広がりに関しては標準的なところだと思います。解像力も高く細かい音はよく聴こえます。
またL4の良い点は音の歯切れがよく、スピード感が感じられる点で、アップテンポの曲は特に気持ちよいですね。低域に重みのあるパンチがあって、パーカッションやドラムの打撃感が小気味よく感じられます。
音のチューニングに関してはワイドレンジで正確性重視ですが、硬く無機質になりすぎないように入念に考えられているように思います。
操作はもたつきがなく、曲を変える際にも素早く行うことができます。イコライザーはあまり極端なものではなくイコライザーをかけても音の曇りが少ないので使いやすいと思います。
次にバランス端子にイヤフォンを挿入すると、かなり端子が硬くてしっかりとはまることがわかります。抜く際にもかなり抜けにくいですね。2.5mmは端子自体が弱いことが良く指摘されますが、この点についてよく考えられているようです。3.5mmと2.5mmの切り替えはなく自動で行われています。
アンバランスに比べると明らかに音圧が高くなり、力強さが増すのがわかります。また独特の歯切れの良さも一層鮮明となり、ジャズではスピード感のある演奏が楽しめて、ライブでは生き生きとした感覚が伝わってきます。130dBものSNがあるかは耳ではわかりませんが、確かにかなり鮮明な音質だと感じることができます。アンバランスでのパンチの鋭さはひときわ向上しています。
L4はとてもシャープな音を出すDAPであり、その点からDSD再生ではその音の柔らかさが良くわかります。L4の真価を発揮するにはバランスでDSDを聴くのが良いかもしれません。
アンバランスに戻すとやや甘く感じられますが、これはこれでよいと感じられるので、バランスだとすこしきついと感じられる音源の場合にはアンバランスで聴くのもよいと思います。
* L3-GTについて
L3-GTはラインナップの中ではもっとも求めやすい価格のモデルですが、デュアルDACでフルバランスのアンプ設計と価格にしては贅沢な設計のモデルです。DACはCS4398を採用しています。
他機種にはありませんが物理ボタンのC1、C2はそれぞれに機能をカスタマイズすることができるものです。ボディは表面はサンドブラスト処理、ボタンの一つ一つにCNC加工と彫刻技術を使用してブランド名称通りの精密感が感じられます。バランスの出力は2.5v、アンバランスは1.25Vです。
難点は内蔵メモリが8GB(システム領域含む)と低いことですが、このシリーズは外部SDカードに音源を入れるものと割り切ったほうが良いかもしれません。設定項目はL4と共通していますが、デジタルフィルターはFAST/SLOWの2つのみとなる。電源ボタンはないのでオンオフは再生キーで行います。
出力端子は底面にあります。質感はエントリーモデルにしてはかなり高いと感じられ、手に持った重さはL4と同程度です。
軽いOSのせいか、エントリー機としての操作のもたつきはなく、かなり素早い操作ができます。
音を聴いてみるとたしかに明瞭感は鮮烈なL4に譲りますが、エントリー機としてはかなり良いほうだと思います。全体の音の個性はL4に似ていて、フラット基調だが聞きやすく、適度な湿度を感じさせます。ただエントリーモデルとしての過度な低域の味付けはないように思います。あくまでフルバランス回路を生かした鮮明な音質で勝負しようということのようです。
L3-GTもフルバランス回路であり、バランスにすることでより力強く洗練された音を聴くことができます。L4ではバランスにすると少し先鋭すぎる点があったんですが、L3-GTではそうしたことはないのでいろんなイヤフォンで楽しみやすいかもしれません。こちらも2.5mm端子がかなりがっちりとはまる点は共通であり、ボディの高い剛性感とともに品質の高さを感じることができます。なかなかコストパフォーマンスの良いエントリーモデルと言えるでしょう。
また価格の安いL3-GTの場合にはデジタルケーブルを使用して外部アンプを使う母体とすることもできます。L3-GTはアナログアウトが2Vrmsと真のラインレベル出力を実現していて、設定の切り替えでSPDIFでも出力ができます。
たとえばChord Mojoにつなぐためにはデジタルケーブルを用意し、L3-GTの画面設定から、音声出力設定、SPDIF、ONにします。実際に聴いてみるとレベルの高い一ランク上の再生が可能となります。こうしたシステムのベースにも良いかもしれません。
* L6について
L6はLP5で使用されているDACチップを採用したもので、LP5の音性能をよりポータブルで扱いやすいLシリーズで継承しようとしたモデルと言えます。Lシリーズでは最上位機種で、LP5と同様の期のケースに入れられてくる点が高級感を感じさせます。DACはAKM AK4414を採用しています。これはシングルですが4chの出力ができるICなので、あえてデュアルにする必要はないでしょう。
軍用規格のコンデンサーが使用されていたり、デジタル部分の電磁輻射はより優れた導電性を持つ黄銅(真鍮)メッキカバーを使用するなど、設計にもより高品質なパーツが使われています。
ボディカラーは最もシックな深い色合いのカラーリングで落ち着いた感じを出しています。キー配置はL4と同じです。設定項目もほぼ同じですが、デジタルフィルターはFAST/SLOWの2つのみです。
L6の音を聴いてみると、全体的な音の個性はL3-GTやL4とも通じますが、若々しい感じのするL4に比べると楽器音の細かな表現でより厚みのある豊かな音調を感じます。いわば高級感のある余裕ある音と言うべきでしょう。例えば女性ヴォーカルはより艶めかしく聴こえます。細かな音のニュアンスを楽しむユーザー向けと言えます。
* LP5 Ultraについて
L5 Ultraは限定生産されたL5 LTD199という機種を一般生産可能にしたものであり、これまでのLシリーズとはさまざまな点で異なります。Lシリーズとは異なり、回路はアンバランス設計です。DACはL6同様にAKM AK4414ですが、L6がLP5をローコストにしたものと言ってもよいかもしれません。ただ音質的にはLP5 UltraはLシリーズよりもかなり上を行きます。
LP5 ultraはColorflyの伝統を継承するようなレトロ感覚のデザインでかなり重いのですが、これは金メッキされた真鍮製のボディだからです。高級感を感じさせるバックパネルは天然木材を使用しています。
音質はいままでのモデルの中では一番優れていて、解像力が高いとかSNが良いというよりも、音が豊かで滑らか、かなり高級オーディオを感じさせるおとです。音の広がりも素晴らしく、余裕のある音を感じさせます。音の深みもひときわ豊かに感じられます。
液晶は小さくタッチはもちろん使えないのでキー操作ですが、再生中はメーターが触れるなど楽しい仕掛けが施されています。
もっともLP5 Ultraの場合にはイヤフォンよりもヘッドフォンを使用するほうが本来的な用途と言えるでしょう。ハイエンドヘッドフォンで聴いてみると、しっかりとした厚みのある良質な音を聴かせてくれます。据え置きのヘッドフォンアンプに負けないような、かなり品質の高い豊かで余裕のある音です。アカペラのボーカルでも声が痩せることはなく豊かな再現で、バロックバイオリンの音色にはしっかりと倍音表現が乗っています。クラシックでのオーケストラの雄大な表現も圧巻です。
Lシリーズとも一味違うアナログ的で骨太な品質の高い音を味わえるのがLP5 Ultraと言えます。
* まとめ
Luxury & PrecisionはHeadFiなどでは話題になっていましたが、日本市場に参入となります。
Lシリーズについては高いボディの精密感と、フルバランス回路を生かした鮮明な音質が特徴的です。ポータブルユーザーに向いています。そのうえで、ベーシックなL3-GT、最新のL4、高級パーツのL6とグレードわけがなされています。おすすめを上げるとやはり歯切れのよいシャープな音のL4です。
LP5 Ultraは個性的なハイエンドDAPを求めている人、特にポータブルサイズでも据え置きで使ってヘッドフォンで聴くのがメインという人に向いています。
中国製品というと故障や品質の低さが問題となるが、そこを聴いてみたところもとがIT関係の実績があるので不良率は1-2%ととても低いそうです。
フジヤさんでは下記リンクのように今週末にL&Pの試聴会を開催するということなので、興味ある方はぜひ参加してみてください。
https://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=41250
Music TO GO!
2010年12月17日
Colorfly国内発売
Colorflyですが、国内販売準備も整って試聴機も用意できたようです。
すごいすばやさですが、下記のフジヤさんブログに価格も出ています。ぜひ試聴してみてください。
http://avic.livedoor.biz/archives/51554147.html
それと176kのHRxが再生できなかった件ですが、他には再生できる96超えのファイルがあるということなので、ファイルのエンコードかなにかの問題だと思い、いったん元ファイルをdBpowerampを使ってサンプルレートもビット幅もそのままでwav->wavの書き出しをしたところ、うまく再生できるようになりました。つまり中身は同じでファイルフォーマットも同じですけど、別なアプリで書き直したというところです。
このポータブル機から176kのブリテンの「青少年のための管弦楽入門」が朗々と流れてくるのはちょっと驚きです。HM801でポータブルでも96kが再生できると喜んだのもつい最近なのですが、ポータブル機の発展もまた今後が楽しみです。
すごいすばやさですが、下記のフジヤさんブログに価格も出ています。ぜひ試聴してみてください。
http://avic.livedoor.biz/archives/51554147.html
それと176kのHRxが再生できなかった件ですが、他には再生できる96超えのファイルがあるということなので、ファイルのエンコードかなにかの問題だと思い、いったん元ファイルをdBpowerampを使ってサンプルレートもビット幅もそのままでwav->wavの書き出しをしたところ、うまく再生できるようになりました。つまり中身は同じでファイルフォーマットも同じですけど、別なアプリで書き直したというところです。
このポータブル機から176kのブリテンの「青少年のための管弦楽入門」が朗々と流れてくるのはちょっと驚きです。HM801でポータブルでも96kが再生できると喜んだのもつい最近なのですが、ポータブル機の発展もまた今後が楽しみです。
2010年12月13日
Colorfly国内販売へ
前の記事で書いたハイエンド・ポータブルプレーヤーColorflyですが、下記の記事にあるようにフジヤさんが来年そうそうにも販売にむけて取り組んでくれるそうです!
http://avic.livedoor.biz/lite/archives/51552978.html
フジヤさんの店頭で出たばかりのT5pをさっそく使ってみましたが、edition8ともまた違う正確で端正な音再現でなかなか良いです。T5pどころかT1でも使ってみましたが、7-8割のところで音量が取れ、据え置きかって思うくらいの良さがあるように思いました。
それと前の記事でローズウッドと書きましたが、このモデルはウオールナットのようです。
またこの分野は来年も賑やかに始まりそうです。
http://avic.livedoor.biz/lite/archives/51552978.html
フジヤさんの店頭で出たばかりのT5pをさっそく使ってみましたが、edition8ともまた違う正確で端正な音再現でなかなか良いです。T5pどころかT1でも使ってみましたが、7-8割のところで音量が取れ、据え置きかって思うくらいの良さがあるように思いました。
それと前の記事でローズウッドと書きましたが、このモデルはウオールナットのようです。
またこの分野は来年も賑やかに始まりそうです。
2010年12月10日
Colorful Colorfly、もうひとつのハイエンドポータブルプレーヤー登場
Hifiman HM801のようなハイエンドポータブルプレーヤーがもうひとつ登場しました。Colorful Colorflyです。
こちらがメーカーサイトです。
http://www.colorful-europe.de/europe/news-and-innovation/colorfly.html
これはCeBITに展示されていたものですが、いよいよ登場となります。Colorful自体はドイツの会社ですが、開発は別のところに委託しているようです。
製品名はもう少し細かくいうとColorfly Pocket HiFi C4 Proというようです。CeBITのときにはふたつのバージョンがあって、アンプ部分のチップやパーツなどで普及帯のperformanceと高性能版のHighendに分かれていたようですが、C4という名称からしていまはhighendだけ出ているように思います。
なにしろ情報が限られているので、詳細不明のところも多々あります。CeBITのときのリンクはこちらです。
http://us.aving.net/news/view.php?mn_name=exhi&articleId=148725
1. Colorflyの機能概要
Colorflyは基本的にはHM801のようなプレーヤー、DAC、ヘッドフォンアンプ一体型の高性能DAPです。対応オーディオフォーマットはWAV、FLAC、MP3、APE(可逆のMonkey's Audioフォーマット)となります。判然としないのですが、FLACでは192kはサポートできないようです。WAVなら192/24までサポートします。なるべくWAVを使うように書いています。(ただし現状176/192のWAVも問題あるように思えます)
本稿はファームウエアバージョン1.00.01.04に基づいています。
デザインの特徴は真鍮風のフロントパネルとローズウッドの木のケースです。これはかなり個性的ですが、作りはかなりよく、アナログメーター風のレベルインジケーターとあわせて全体にレトロ・フューチャリスティックというかスチームパンク的ないい味を出しています。
画面は写真ではアナログメーターに見えますが、実際は大きなドットマトリクスディスプレイで、カラー表示ができます。メニューも日本語で表示されますし、ファイル名も日本語で表示されます。ただ日本語は誤訳が少し目立ちます。
操作キーは中央の赤いボタンが電源オン、再生、選択などのボタンです。基本操作は赤ボタンで電源を入れ、カーソルボタンでフォルダ階層を移動して、赤ボタンで選択して再生します。再度押すとポーズです。左右の矢印はカーソルとともにスキップ/早送り、巻き戻しもできます。上下のカーソルはナビゲーション用で、colorflyは基本的にはタグではなくフォルダ階層でナビゲーションをします。右下は階層戻りのバックキーです。バックキーは短押しです。左上の「M」キーはメニューで長押しでオプション選択画面となります。
画面遷移は「フォルダ移動画面」<->「再生画面」<->「オプション画面」です。フォルダ画面と再生画面をカーソルキーと選択キーで進み、バックキーで戻るという感じです。「オプション画面」はMキーで起動して、バックキーで再生画面に戻ります。全体に反応はやや遅めですのでゆっくり確実に押すのがよいです。
Mキーを長押しするとオプションが出てきます。ここではリピートモードや表示設定などが選べます。またオーディオセッティングではサンプルレート変換設定、デジタルフィルター設定、位相の反転選択、SPDIF出力のオンオフが選べます。かなり本格派です。またリピートは一曲・全曲ありますが、シャッフル(ランダム再生)はできないようです。
Colorflyでは単体でアップサンプリングをすることができます。サンプルレート変換設定では、なし、88.2、176.4、96、192がえらべます。デジタルフィルターではFast AttenuationとSlow Attenuationの二通りが選べます。けっこう違うので好みであわせてみると良いと思います。
また、SPDIF出力設定とアップサンプリングの組み合わせで、SPDIF端子のINとOUTを同時に使ってデジタルでcolorflyに入力してアップサンプルしてデジタルでSPDIFから出すと言うデジタルのアップサンプラーとしても働きます。
左下のトグルスイッチは上がイコライザーの設定用(ただしNormalが推奨されています)、下がSRC(サンプルレートコンバーター)の設定切り替え用です。右のスライダーはボリュームです。ボリュームスライダーはデザイン的にも良いですが、実際かなり使いやすいです。
音量が取れるのはHD800では80-90%程度、IEMだと20-30%程度の位置になります。
電池の持ちは正確に測っていませんが、減り方から推測すると10時間前後程度というところのように思います。Aクラスアンプなのか、連続使用しているとほんのり暖かくなります。
プレーヤーの裏面にはエンブレムがはいっています。これがcolofulかcolorflyのマークのようです。箱にも同じエンブレムがあって、デザインとあいまって全体にクラシカルな印象もかもしだしています。
大きさのHM801との比較をあげておきます。ほぼ同じくらいですね。
仕様書は英語とドイツ語で書かれたきちんとした説明書がついてきます。
2. 入出力インターフェース
プレーヤーの底面のみにI/Oが集中して配置されています。二個あるRCA端子はアナログではなくデジタルSPDIFの入力と出力です。ミニではありませんのでかなり本格派です。ただプラグがもう少し突出していないとはめ込みにくいと言う点はあります。
ヘッドフォン出力は標準プラグとミニプラグの両方ついていて同時に使用できます。ヘッドフォンはさきに書いたようにHD800くらいまで対応できます。スペック的には標準プラグでは300オームまでと書いています。またミニプラグでは125オームまでと書いているのでなにか変えているのかもしれません。
USBは充電と内蔵メモリへのデータ転送用です。残念ながらUSB DACはありません(SPDIF経由でUSB DDCを使えるかもしれません)。
32GBの内部メモリーがあります。外部記憶はMicroSDカード(TFカード)です。
充電はPCからUSB接続でも可能ですが、チャージャーもついてきます。これは私がうけとったものでは日本仕様ではありません。
3. 強力なDAC部分
先に書いたようにColorflyはHM801のようにプレーヤー、DAC、ヘッドフォンアンプ一体型と考えられますが、Colorflyの特筆点はそのDAC部分が非常に高性能なことです。あとで書きますが単体DACなみの音質です。
まずクロックが1ppm TXCOと高精度のものを使用しています。そして下記のページでブロック図を見てもらうと分かりますが、点線部分でJitter Killというジッター除去機構を持っています。
http://www.head-fi.org/forum/thread/509646/a-new-high-end-player-colorfly/180#post_7102510
おそらくこれはCS8422でDAC1のようなASRCを行ってジッターを低減させているのではないかと思います。
DA変換はCS4398でシーラスロジックのトップクラス高性能DAチップです。50万円クラスのCDプレーヤーなどでも使われています。これでなんとColorflyは192/24まで対応します。つまりはこんなポータブル機にReference RecordsのHRxが入れられる、ということですね。(ただし実際にやると現在うまく再生できないようです)
またさきに書いたように、44/16のCDリッピングのデータでもアップサンプリング(SRC)が可能です。これもかなり効果的です。基本的にわたしはSRCを常に入れたままで44->88にして使っています。またアップサンプリングのときはビット幅の拡張もして16->24も行うようです。
ヘッドフォンアンプはHM801のようなディスクリートのこったものではなく、オペアンプのようですが、CeBITのときはこのグレードがあって普及版は後段にT51のようにヘッドフォンアンプ用のチップを使っていたようです。いまの版はより高性能なC4という独自開発のチップを左右独立で後段に使っています。これはT51の比ではなく、アンプ部分もかなり高性能なものに思います。(当然モジュール式ではありません)
このようにColorflyはHM801とも似たようでいて、けっこう違いがあります。
4 Colorflyの音質
箱から出しただけで恐ろしく良い音です。レベル的にはぱっと聴きHM801と同等以上です。実際edition8で聴くとちょっとポータブルプレーヤーから聴いているとは思えないですね。
かなりクリアで透明感が驚くほど高く、空間に深みがあります。音再現はかなり研ぎ澄まされて贅肉がなく、ウッドベースのピチカートなんかの歯切れのよさは並ではありません。音のエッジがきりっと立つので楽器の音も解像感が高くシャープに感じられます。かなり細かい音まできれいに解像して明瞭に聴こえます。アーチストの息遣いまではっきりと聴こえます。帯域のバランスも良いと思います。
ポータブルというより、DAC1とかm902と比べたくなるくらいのレベルにも思えます。DAC部分は相当に高性能だと思います。
こうした音傾向なので、買ったばかりはヘッドフォンによってはきつめになることもあると思うので多少バーンインは必要です。
アップサンプリングとデジタルフィルターが設定を変えると相応に効くのも良い点です。わたしは44/16のリッピングデータを常に88/24にアップサンプリングして聴いています。ヘッドフォンと組み合わせて、相性がいまひとつと思ったらデジタルフィルターを変えて見るのも良い手です。
高能率のIEMでもほとんど背景雑音は聞こえないレベルで、ノイズフロアはかなり低いです。ハムとか妙なうなりもないですね。静粛性が良く、全体のSNも高いと思います。
また、かなりアンプの部分もよいように思います。HiFi調だからといって、いわゆるモニター的な無機的な音ではまったくありません。edition8と組み合わせるとダイナミックで躍動感がある音楽が楽しめます。ハイスピードの音なのでリズムの刻みも気持ちよく、インパクトがあります。歯切れ良く迫力あるサウンドでロックやポップも聴かせますね。edition8とあわせたときの低域再現も質量ともにすばらしいものです。
ただ期待の176/192再生がうまくできないようです。HRxのBritten's OchestraとかPCオーディオfan2のタッドの曲を入れてみましたが再生エラーとなります。
44を192にアップサンプリングするのは大丈夫です。ファイルのデコードに問題があるように思えますが、HM801の初期にあったファイルによってFLACが再生できない問題に似ているようにも思います。ファームアップで対応できると良いんですが。
はっきり言ってColorflyは相当すごいです、これちょっと驚きました。買って損はないでしょう。edition8とColorflyで聴いているとちょっとポータブルとは思えないですね。部屋でしばらくcolorflyとedition8で聴いていてボリュームを変えようとしてうっかりheadroomのほうに手を伸ばしてしまいました(ホント)。
Hifiman HM801と比べると、HM801はPCM1704という多少古いが音質に定評あるDACを軸にして高性能ながら古きよきウォーム感のあるオーディオファイルが好みそうな音をしているのにたいして、Colorflyは現代的な低ジッターの研ぎ澄まされた音を基調にしてSNが良く、HiFiを感じさせる精細で透明感の高い音を主張しています。
わたしはJabenから入手しました。
http://jaben.net/forums/index.php?topic=17647.0
ただ日本でも取り扱えるようになるのではないかと思います。またなにかわかったら書きますが、これはちょっと期待ですね。
こちらがメーカーサイトです。
http://www.colorful-europe.de/europe/news-and-innovation/colorfly.html
これはCeBITに展示されていたものですが、いよいよ登場となります。Colorful自体はドイツの会社ですが、開発は別のところに委託しているようです。
製品名はもう少し細かくいうとColorfly Pocket HiFi C4 Proというようです。CeBITのときにはふたつのバージョンがあって、アンプ部分のチップやパーツなどで普及帯のperformanceと高性能版のHighendに分かれていたようですが、C4という名称からしていまはhighendだけ出ているように思います。
なにしろ情報が限られているので、詳細不明のところも多々あります。CeBITのときのリンクはこちらです。
http://us.aving.net/news/view.php?mn_name=exhi&articleId=148725
1. Colorflyの機能概要
Colorflyは基本的にはHM801のようなプレーヤー、DAC、ヘッドフォンアンプ一体型の高性能DAPです。対応オーディオフォーマットはWAV、FLAC、MP3、APE(可逆のMonkey's Audioフォーマット)となります。判然としないのですが、FLACでは192kはサポートできないようです。WAVなら192/24までサポートします。なるべくWAVを使うように書いています。(ただし現状176/192のWAVも問題あるように思えます)
本稿はファームウエアバージョン1.00.01.04に基づいています。
デザインの特徴は真鍮風のフロントパネルとローズウッドの木のケースです。これはかなり個性的ですが、作りはかなりよく、アナログメーター風のレベルインジケーターとあわせて全体にレトロ・フューチャリスティックというかスチームパンク的ないい味を出しています。
画面は写真ではアナログメーターに見えますが、実際は大きなドットマトリクスディスプレイで、カラー表示ができます。メニューも日本語で表示されますし、ファイル名も日本語で表示されます。ただ日本語は誤訳が少し目立ちます。
操作キーは中央の赤いボタンが電源オン、再生、選択などのボタンです。基本操作は赤ボタンで電源を入れ、カーソルボタンでフォルダ階層を移動して、赤ボタンで選択して再生します。再度押すとポーズです。左右の矢印はカーソルとともにスキップ/早送り、巻き戻しもできます。上下のカーソルはナビゲーション用で、colorflyは基本的にはタグではなくフォルダ階層でナビゲーションをします。右下は階層戻りのバックキーです。バックキーは短押しです。左上の「M」キーはメニューで長押しでオプション選択画面となります。
画面遷移は「フォルダ移動画面」<->「再生画面」<->「オプション画面」です。フォルダ画面と再生画面をカーソルキーと選択キーで進み、バックキーで戻るという感じです。「オプション画面」はMキーで起動して、バックキーで再生画面に戻ります。全体に反応はやや遅めですのでゆっくり確実に押すのがよいです。
Mキーを長押しするとオプションが出てきます。ここではリピートモードや表示設定などが選べます。またオーディオセッティングではサンプルレート変換設定、デジタルフィルター設定、位相の反転選択、SPDIF出力のオンオフが選べます。かなり本格派です。またリピートは一曲・全曲ありますが、シャッフル(ランダム再生)はできないようです。
Colorflyでは単体でアップサンプリングをすることができます。サンプルレート変換設定では、なし、88.2、176.4、96、192がえらべます。デジタルフィルターではFast AttenuationとSlow Attenuationの二通りが選べます。けっこう違うので好みであわせてみると良いと思います。
また、SPDIF出力設定とアップサンプリングの組み合わせで、SPDIF端子のINとOUTを同時に使ってデジタルでcolorflyに入力してアップサンプルしてデジタルでSPDIFから出すと言うデジタルのアップサンプラーとしても働きます。
左下のトグルスイッチは上がイコライザーの設定用(ただしNormalが推奨されています)、下がSRC(サンプルレートコンバーター)の設定切り替え用です。右のスライダーはボリュームです。ボリュームスライダーはデザイン的にも良いですが、実際かなり使いやすいです。
音量が取れるのはHD800では80-90%程度、IEMだと20-30%程度の位置になります。
電池の持ちは正確に測っていませんが、減り方から推測すると10時間前後程度というところのように思います。Aクラスアンプなのか、連続使用しているとほんのり暖かくなります。
プレーヤーの裏面にはエンブレムがはいっています。これがcolofulかcolorflyのマークのようです。箱にも同じエンブレムがあって、デザインとあいまって全体にクラシカルな印象もかもしだしています。
大きさのHM801との比較をあげておきます。ほぼ同じくらいですね。
仕様書は英語とドイツ語で書かれたきちんとした説明書がついてきます。
2. 入出力インターフェース
プレーヤーの底面のみにI/Oが集中して配置されています。二個あるRCA端子はアナログではなくデジタルSPDIFの入力と出力です。ミニではありませんのでかなり本格派です。ただプラグがもう少し突出していないとはめ込みにくいと言う点はあります。
ヘッドフォン出力は標準プラグとミニプラグの両方ついていて同時に使用できます。ヘッドフォンはさきに書いたようにHD800くらいまで対応できます。スペック的には標準プラグでは300オームまでと書いています。またミニプラグでは125オームまでと書いているのでなにか変えているのかもしれません。
USBは充電と内蔵メモリへのデータ転送用です。残念ながらUSB DACはありません(SPDIF経由でUSB DDCを使えるかもしれません)。
32GBの内部メモリーがあります。外部記憶はMicroSDカード(TFカード)です。
充電はPCからUSB接続でも可能ですが、チャージャーもついてきます。これは私がうけとったものでは日本仕様ではありません。
3. 強力なDAC部分
先に書いたようにColorflyはHM801のようにプレーヤー、DAC、ヘッドフォンアンプ一体型と考えられますが、Colorflyの特筆点はそのDAC部分が非常に高性能なことです。あとで書きますが単体DACなみの音質です。
まずクロックが1ppm TXCOと高精度のものを使用しています。そして下記のページでブロック図を見てもらうと分かりますが、点線部分でJitter Killというジッター除去機構を持っています。
http://www.head-fi.org/forum/thread/509646/a-new-high-end-player-colorfly/180#post_7102510
おそらくこれはCS8422でDAC1のようなASRCを行ってジッターを低減させているのではないかと思います。
DA変換はCS4398でシーラスロジックのトップクラス高性能DAチップです。50万円クラスのCDプレーヤーなどでも使われています。これでなんとColorflyは192/24まで対応します。つまりはこんなポータブル機にReference RecordsのHRxが入れられる、ということですね。(ただし実際にやると現在うまく再生できないようです)
またさきに書いたように、44/16のCDリッピングのデータでもアップサンプリング(SRC)が可能です。これもかなり効果的です。基本的にわたしはSRCを常に入れたままで44->88にして使っています。またアップサンプリングのときはビット幅の拡張もして16->24も行うようです。
ヘッドフォンアンプはHM801のようなディスクリートのこったものではなく、オペアンプのようですが、CeBITのときはこのグレードがあって普及版は後段にT51のようにヘッドフォンアンプ用のチップを使っていたようです。いまの版はより高性能なC4という独自開発のチップを左右独立で後段に使っています。これはT51の比ではなく、アンプ部分もかなり高性能なものに思います。(当然モジュール式ではありません)
このようにColorflyはHM801とも似たようでいて、けっこう違いがあります。
4 Colorflyの音質
箱から出しただけで恐ろしく良い音です。レベル的にはぱっと聴きHM801と同等以上です。実際edition8で聴くとちょっとポータブルプレーヤーから聴いているとは思えないですね。
かなりクリアで透明感が驚くほど高く、空間に深みがあります。音再現はかなり研ぎ澄まされて贅肉がなく、ウッドベースのピチカートなんかの歯切れのよさは並ではありません。音のエッジがきりっと立つので楽器の音も解像感が高くシャープに感じられます。かなり細かい音まできれいに解像して明瞭に聴こえます。アーチストの息遣いまではっきりと聴こえます。帯域のバランスも良いと思います。
ポータブルというより、DAC1とかm902と比べたくなるくらいのレベルにも思えます。DAC部分は相当に高性能だと思います。
こうした音傾向なので、買ったばかりはヘッドフォンによってはきつめになることもあると思うので多少バーンインは必要です。
アップサンプリングとデジタルフィルターが設定を変えると相応に効くのも良い点です。わたしは44/16のリッピングデータを常に88/24にアップサンプリングして聴いています。ヘッドフォンと組み合わせて、相性がいまひとつと思ったらデジタルフィルターを変えて見るのも良い手です。
高能率のIEMでもほとんど背景雑音は聞こえないレベルで、ノイズフロアはかなり低いです。ハムとか妙なうなりもないですね。静粛性が良く、全体のSNも高いと思います。
また、かなりアンプの部分もよいように思います。HiFi調だからといって、いわゆるモニター的な無機的な音ではまったくありません。edition8と組み合わせるとダイナミックで躍動感がある音楽が楽しめます。ハイスピードの音なのでリズムの刻みも気持ちよく、インパクトがあります。歯切れ良く迫力あるサウンドでロックやポップも聴かせますね。edition8とあわせたときの低域再現も質量ともにすばらしいものです。
ただ期待の176/192再生がうまくできないようです。HRxのBritten's OchestraとかPCオーディオfan2のタッドの曲を入れてみましたが再生エラーとなります。
44を192にアップサンプリングするのは大丈夫です。ファイルのデコードに問題があるように思えますが、HM801の初期にあったファイルによってFLACが再生できない問題に似ているようにも思います。ファームアップで対応できると良いんですが。
はっきり言ってColorflyは相当すごいです、これちょっと驚きました。買って損はないでしょう。edition8とColorflyで聴いているとちょっとポータブルとは思えないですね。部屋でしばらくcolorflyとedition8で聴いていてボリュームを変えようとしてうっかりheadroomのほうに手を伸ばしてしまいました(ホント)。
Hifiman HM801と比べると、HM801はPCM1704という多少古いが音質に定評あるDACを軸にして高性能ながら古きよきウォーム感のあるオーディオファイルが好みそうな音をしているのにたいして、Colorflyは現代的な低ジッターの研ぎ澄まされた音を基調にしてSNが良く、HiFiを感じさせる精細で透明感の高い音を主張しています。
わたしはJabenから入手しました。
http://jaben.net/forums/index.php?topic=17647.0
ただ日本でも取り扱えるようになるのではないかと思います。またなにかわかったら書きますが、これはちょっと期待ですね。