Music TO GO!

2007年08月22日

ATH-ES7 リケーブル

ES7のリケーブルに関するコメントです。これも最近の例に倣ってApuresoundに依頼しました。
Alexさん(headfiでは[AK]zipさん)の良いところのひとつは仕事が丁寧ということで、こちらがパッキングしたままきれいにケーブルだけ交換して入れなおして戻してくれます。つまりパッキングも元のままにきちんと保持されています。

es7a.jpg

リケーブルしても低域にパンチがあり量感豊かなキャラクターは残りますが、ストックのようにぽこっと膨らむのではなく、中域から無理なくつながり、超低域もそれなりに沈むので全体になめらかに低域部分が形成されるように思えます。

一方で音については今回は少し考えさせられました。これはもちろん音が良くないというわけではなくて、高性能のケーブルに変えることによってもともとのヘッドホンの粗が見えてきたという感じです。
特にHD25とケーブルをそろえたことで、純粋にドライバーの能力がわかったため、以前はHD25と比べてなんとなくES7も悪くないと思っていた、そのなんとなくの部分が取り去られたことで全体に物足りなさが残り、HD25とはずいぶん差が出たという感じがします。

これはまた相性にも影響が出ていて、MOVE+Cryo X Silverはあまりよくはありません。MOVE+Gold X Silverだとやや改善されますが、SR71とGold X Silverがいまはいい感じです。またSpiritとも意外とよくて味系の妙なよさを感じます。Spiritは必ずしも性能が高い訳ではないけど、たまに絶妙な組み合わせがあってはまるとけっこういいので手放せないですね。どちらかというと性能系で透明感の高いMOVEよりは味系のアンプの方がよいように思えます。

実のところES7に関してはnano(2G)単体で聴くのが一番いいようにも思われます。高性能アンプをつけて粗が出るよりも、そこそこの音であればトータルの音としてはバランスが取れているということになりそうです。
全体的な音のバランスと完成度というのを考えるにひとつ面白いものであったと思います。


送り返したHD25のケーブルの方については詰めるのではなく、根本的にポータブル用にプラグを付け替えてくれたようです。これもちょっと楽しみです。
posted by ささき at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ ATH-ES7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月01日

ATH-ES7とXinのSuperMicro-3

ATH-ES7とXinのポータブルアンプSuperMicro-3の組み合わせについて少し詳しく書いてみます。
(こちらはES7カテゴリーの流れに沿うように別記事にしました)

全体的にめりはりのあるせいかSR-71よりもアンプをつけて変わる感じが分かりやすいと思いました。低音はドスの効いた迫力がありパワフルで力感がみなぎります。高音もクリアでよく伸びます。音場も狭さはあまり感じません。
またヴォーカルは不思議とオーテクなのにゼンハイザーを聴いているような感覚にとらわれます。オーテクは女声ヴォーカルがきれいというイメージですが、それに中域の厚みを加えて男声の渋さをよく伝えるようになったという感じです。高音はクリアなので女声ヴォーカルももちろん魅力的です。

また小型で電池一本というシンプルさはプラスの面もあって、言われていた通りトランジェントが良いらしく素晴らしくスピード感があり歯切れとテンポは良いです。いままでスピード感に欠けるゆったり系と思っていたES7を再評価しないといけないかというくらいですね。
ただしSN比の関係か、若干抜けのよくない見通しの悪さを感じます。音自体はカリッとした明瞭さを持っているのにちょっとここが残念です。

端的に言ってES7のよさを引き出すだけでなく足らない部分を補うという点で、ES7にはとても向いていると思います。
posted by ささき at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ ATH-ES7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月18日

ES7とiCansふたたび

ES7も音が落ち着いてきたところでiCansが気になったので、iPodを使ってまた試聴させてもらいました。前はES7もiCansもなんだか似たように聴こえましたが、今回ははっきり違いがわかりました。
ES7の方は基本的に前のインプレとあまり変わりませんが、iCansは低域と高域がかなり強調されて少しきつさを感じます。その代わり穏やかなES7に比べるとiCansの方が歯切れがよく音楽のテンポをよく伝えると思います。ES7だといくぶん物足りなさを感じる部分がiCansだとかなり刺激的で、こちらの方がヘッドホンとしては向いているソースも多いと思います。
またiCansは少しヴォーカルが引っ込みますので、ヴォーカルものソースはES7の方がバランスがいいと思います。

一言で言うとES7は優しく、iCansは刺激的だと思います。
結局のところ、ES7はやはりオーディオテクニカのサウンドだし、iCansはウルトラゾーネのサウンドという感じですね。iCansもいいところはいいのですが、音漏れの心配から常用ポータブルとしてはiCansにちょっと手を出しにくい感じはします。
posted by ささき at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ ATH-ES7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月17日

ATH-ES7 雑想録

ES7もエージングが進んだのか、かなり気持ち良く鳴ってくれるようになりました。ショウのときの感触に近いですね。もっと上がるかもしれませんが、だいたい音は安定した気がします。ちなみにES7は買ってからほぼ毎日使用しています。
後述しますがES7の場合はSR71のようなアンプを通しても思ったほどは音は向上しないようですので、もっぱらiPod(4G)にそのままつけてます。小さいバッグにも入ってしまうので思ったよりコンパクトです。

低域は少し強調気味ですが、前よりも強調感は薄れました。高域はやや強いものの先に書いたように子音が痛くないですし、中域とのバランスは良いと思います。これらはポータブルにはむいたバランスだと思います。中域のくもり感も取れてきました。
ただし音はやや緩くて立ち上がりもそう鋭くはありません。その反面で優しい感触があって聴きやすいといえます。オーテクの個性だと思いますが、例のFAKiEの課題曲なんかではアコギの早弾きのアタックが弱く爽快感などが少しそがれます。ここはiCansやHD25が優位なところのような気がします。

あんまり細かい音を拾うタイプではないので、そうした意味での限界の高さはHD25の方がいいと思います。その辺がアンプをつけた時の向上にも関係しているかもしれません。実際アンプのSR71を通してもHD25ほどパフォーマンスの向上はないように思えます。
もちろんSR71を通すと音は細かい音のエッジがあいまいさを持っていたのが、くっきりと音の形が見えるようになり、iPod内蔵アンプでは少しあった歪み感はなくすっきりとします。全体に端正で音の品格が少しあがりますが、HD25ほどにアンプをつけて情報量が上がるという感触は少なく思います。

アンプを使わないなら単体性能が高そうなケンウッドもどうかと店頭でES7をつけて試しましたが、ケンウッドの場合クリアさは高いように感じるもののちょっとがちゃがちゃとした音作りであまり好感はありませんでした。これはエンコーディングなども関係するかもしれません。
それとiPodの内蔵アンプもそれなりに良いということではあるのでしょうね。
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2005年10月24日

ES7とiCans

週末は外出の帰りに例によって中野にも行きました。そうしたらフジヤさんでATH-ES7のライバルともいえる「あの白い」UltrasoneのiCansのデモ品があったので試聴させてもらいました。

http://www.timelord.co.jp/iCans/

ただし店頭でしたのであまり長くは聴きませんでした。SR71をもって行かなかったのでiPod単体です。それまでES7をずっと聴いていたせいかもしれませんが、ぱっと聴くとiCansはかなり音のキャラクターはES7と近いように思います。特に強めの低域とスムーズな中高域のバランスの部分です。
少し聴くと細かい点で違いが見えてきますが、S-logic風の広がり感も違いとしてあると思います。ES7も広がりはありますが、感じが違うかもしれません。また音色もやはり違いはあるように思います。
それとES7もわりとよく音はコントロールされていますが、iCansの方が音の立ち上がりは早いかも知れませんのでより歯切れ良く聴こえます。おおざっぱに言うと音質的な性能のレベルはほぼ同じくらいだと思いますが、iCansが少し上というところではないかと思いました。

わたしがかけていたら店に入ってきた女の子連れが見て「白いヘッドホン」ということでなにかしゃべってましたので、注目度はあるでしょうね。ただ装着感はHD25のようにしっかりしたES7とは違っていて、音漏れは少し不安があります。この辺は通勤電車を考慮にいれた日本のオーテクならではです。海外製だとDJタイプでないとああした遮音性は考慮しないのかもしれません。
それと気が付いたのは同じボリューム位置だとES7よりiCansの方が音が小さくなることです。感度がやや低いようですが、カタログスペックはほぼ同じなので不思議なところです。


しかし店内を一回りしてみて、フジヤさんのハイエンド在庫も驚きますね。
チェロのラプソディーとかジェフのコヒーレンスなんてあまり他でも見ないようなものとか元値200万クラスの中古がぽんとおいてありますから。。
posted by ささき at 00:27| Comment(3) | TrackBack(0) | __→ ATH-ES7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ATH-ES7の写真

今日は外出ではオーテクのES7をiPodで聴いていました。
HD25と違ってあまり攻撃的でないのでロックというよりはポップとかエレクトロニカなどが向いているような気がしますね。女性ヴォーカルものも良さそうです。

写真を載せていなかったので二枚ほど乗せてみました。昨日この写真つきでheadfiにもポストしたんですが、あそこにはより小さい写真しかポストしていません。(まだheadfiのポストのランクが低いので10KB程度しかアタッチメントをアップできません)
そうしたらむこうでもすでにES7を販売しているようです。ほぼ同時発売ということを考えると、従来のオーディオキューブのような平行品ではないようですね。
広告では"Zen look"とES7を紹介してますが、ストイックな印象を与えるんでしょうか(^^

ath_es7a.jpg

鏡面仕上げはなかなかにきれいで、クリーニングクロスまで付いています。
コードはかなり細いですね。プラグのところがちょっと不安です。

ath_es7b.jpg

ところでなんでES7のイメージカラーのホワイトを買わなかったかというと、あとで「あの白いの」も買うかもしれないからちょっと白はとっておこうと思いまして(笑)
posted by ささき at 00:19| Comment(0) | TrackBack(1) | __→ ATH-ES7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月20日

ATH-ES7、フライング・インプレ

まず装着してみるとES7のコードとプラグが脆弱な感じがしますが、絡みにくい設計のコードということでここは長い目でみましょう。側圧は強めですが、HD25に比べるとほぼ同じくらいです。

音の印象は音場にわりと広がりがあり、低音は量感もありかなり出ます。もう少しこなれるとHD25よりも低域は出るかもしれません。
全体にはHD25と比べるとまさにゼンハイザーとオーテクのキャラクターの違いという感じです。少し中高域の抜け(クリアさ)がいまひとつですが、ショウのときはそういう印象ではなかったのでエージングの問題かもしれません。
また高い方も低い方も音のコントロールはまずまずいいようで、早速わたしがサ行チェックに使う"American River"の2曲目をかけてみましたが、かなり落ち着いています。ここはエージングをまたなくてもHD25より上ですね。これはロザンナ・キャッシュがあえてヴォーカルでなくナレーションしているところなので"Sailors, Singers, Song Writers, .."というあたりでかなりはっきり分かります。
ただ全体の解像感や情報量はさすがにHD25の方がいまのところ上です。ただしHD25はずいぶん使い込んでいる上にラリーさんのケーブル交換してますから。。

製品情報はこちらです。
http://www.audio-technica.co.jp/products/hp/ath-es7.html
posted by ささき at 23:02| Comment(2) | TrackBack(1) | __→ ATH-ES7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オーディオテクニカ、ES7ゲット!

AVフェスタでレポートしたオーディオテクニカの新ポータブルヘッドホンのATH-ES7ですが、わりと気に入ってしまいましたので買う算段を立てていました。

http://vaiopocket.seesaa.net/article/7201824.html

ほんとはあした発売予定ですが、夜まで開いてるヨドバシに行けば入ってるだろうと読んで某ヨドバシに夜襲をかけました(笑)
そうしたらやはりありました、売り場に届いたばかりのコンテナから探してくれました。
いま帰りの電車で早速聴いてます(^^
posted by ささき at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ ATH-ES7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月22日

AVフェスタレポート #1

今日午後にAVフェスタに行ってきましたので興味のあったところを簡単にレポートしていきます。

オーディオテクニカではiPodとアウトドアで使えそうな新製品のATH-ES7が出ていました。

ES7a.jpg

ブラックとホワイトの二色で小型軽量、ハウジング表面は鏡面仕上げでかなりかっこいいですね。ハウジングは収納性を考慮して回転します。
音も中域のクリアさと悪くない低域で音色はまさにオーテクらしいものです。女性J-Popものなんかに向きそうです。耳掛けタイプに比べればずっと高音質で、似たようなクラスのBoseのトライポートよりもドンシャリ感はないですね。これ、けっこうほしくなりました(笑)
発売は10/25日で予想市場価格は1万5千円とのこと。あとはUltrasoneのiCanなんかもライバルになるでしょう。

ES7b.jpg

重さは160g、インピーダンスは32オーム、周波数レンジは5〜30000Hzと広めです。
posted by ささき at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ ATH-ES7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする