Music TO GO!

2012年10月29日

ヘッドフォン祭2012秋レポート

ヘッドフォン祭2012秋は初めて2日にわたって開催されました。いままで一日ではやはりすべて見て回ることが難しいという声も多かったので、それにこたえた形です。
実際にいつもよりも全体に人がばらけた印象ではありました。ただし二日目などはいつもよりは少なめで始まったんですが、昼過ぎにはあまり変わらなくなりました。いつもどおりに最後の日の撤収間際まで人がいっぱいつめて熱心に聴いてましたね。雨だったことを考えるとけっこう人が来たと思います。ヘッドフォン祭の初期の頃は来るひとみな顔なじみという感じでしたが、ヘッドフォンマニア層以外の人も着実に増えてる感じです。女性が彼氏に連れて来られて、というのではなく女性単独のグループも珍しくなくなった感があります。日曜にやるということがやはりマニア層以外の一般的な集客にはプラスなのかもしれません。
全体にいつもの8割くらいの人が来た日が二日あったという感じでした。ばらけて見やすいという効果はあると思いますので、今後も二日開催されるようでしたら人気ブースを聞きたい人は二日目の午前が狙い目です。

私もおかげで今回ゆっくり見られました。いつもはいろいろとやることもあるので、展示については注目製品でハイクラスの興味のあるところだけをざっとカバーするという感じでしたが、今回は2日目に少し余裕があったので、1万円以下領域も含めて全体的にカバーしてみました。いつもパタパタして中身が書けないのでもしかすると今回がいままでで一番まともなヘッドフォン祭レポートかもしれません。いつものマニアック系は後の方に書いています。

まず今回の注目製品からです。今回もたくさんの新製品発表会がヘッドフォン祭で行われました。
一日目のタイムロードさんのUltrasone発表会では注目のUltrasone初のイヤフォンであるIQ、TioをはじめとしてSignature DJやEdition8 Romeo&Juliaなどたくさんの新製品が発表され、私は公開質問者として登場させてもらいました。
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IQ、Tio、Signature DJについてはこちらにレビューを書いていますのでごらんください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/298442071.html
Ultrasone新製品群はマイケルCEO&マイケルCOOに別に雑誌インタビュー取材も行いました。

Astel&Kern AK100の発表会も行われました。発表内容ではヘッドフォン・イヤフォンの伸びに比してポータブルアンプ関係の伸びも大きいという資料が興味深かったですね。iriverが高付加価値分野にAstel&Kernというブランドで参戦した意味がわかりますし、音にこだわる人たちも増えているというのは良い傾向だと思います。AK100の販売も好調のようです。AK100のように手軽で高音質の機器が音にこだわるひとたちを増やしてくれればオーディオのすそ野は広がっていくことでしょう。
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AK100についてはこちらにレビューを書いていますのでごらんください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/296384375.html

ゼンハイザーも多数の新製品発表をしました。
IE800はIE80の後継ではなくハイクラスの別機種となります。ハイクラスによくあるマルチBAではなく、シングルのダイナミックを使ったところがポイントです。しかも大口径ではなくあえて小口径ドライバーを使用しています。また内部のダンパーメカニズムからイヤチップのスナップ機構に至るまでかなりこった設計がなされています。
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聴いてみましたが、楽器の音のキレが良くハイスピードで、ハイもローもよく出ていてワイドレンジを感じさせます。細かさもBAにそれほど引けを取らないくらいあるように感じられます。
適度にダイナミックなところがあり、聴いた印象ではHD800のイヤフォン版というよりもHD700のイヤフォン版という感じに思えました。
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もうひとつの注目はゼンハイザーとしては初めてヘッドフォンアンプを開発したことです。単にヘッドフォンメーカーが作ったヘッドフォンアンプならばベイヤーのA1がありましたが、ゼンハイザーはDAC付きのヘッドフォンアンプも開発しました。HDVD800とHDV600の違いは800がUSB Class2対応のDACを内蔵していることで、アンプ部分は同じようです。
800にも600にもバランスアウトがありますが、800の場合はDACの出力をアナログアウトできて、600は入力のスルーアウトのようです。800の内蔵DACはDAC自体バランス出力できるようです。つまりDACからアンプまで内部バランス対応となっています。
800も600もバランス駆動ヘッドフォン対応ですが、注意はバランス駆動のプラグはXLR3ピンx2ではなく4ピンだということです。つまり2個あるのは4ピンバランスヘッドフォンを2個使えるということになります。
4ピン対応も最近は増えているので一概に4ピン対応が悪いというわけではありません。なぜXLR3ピンx2が多いかというと、もともとバランス駆動の発想自体がBTL的にステレオアンプを2台使うという発想であり、はじめのバランス駆動アンプのHeadroomのBlockHeadが実際に2台のアンプをくっつけたものだったため、物理的にプラグが2本必要だったという経緯に寄ると思います。
私は4ピンバランス対応はHE6しかないので、HDVD800はHD800標準ケーブルで試聴しました。
音はかなり細かくニュートラルでフラットで、HD800では試聴曲でやや高域がきつめな印象がありました。そのため帯域特性的にはHD650に良いのではないかと思いました。
こちらも別にゼンハイザースタッフに雑誌インタビュー取材も行いました。なんか試聴室の隅っこで皆に見られながらでしたけれども。

ラックスマンはやはりバランス駆動対応のフラッグシップヘッドフォンアンプ、P-700uを発表しました。
こちらはXLR3ピンx2でよく使われているので選んだということです。こちらは上に述べたようにバランス駆動では現在のところはより一般的です。ちなみに初めてのヘッドフォン祭(当時はハイエンドヘッドフォンショウ)のときに私はバランス駆動方式の国内普及のためバランス駆動アンプのGSXを持ってきたわけですが、なぜ日本語でこれを「バランス駆動」と訳したかというと上で書いたようにこの方式の嚆矢であるHeadroomがその解説文で"Balanced headphone drive"という言葉を使用していたからそれを「ヘッドフォンのバランス駆動」方式として紹介したわけです。
http://www.headphone.com/learning-center/balanced-drive.php
まあそのころは国内大手のオーディオメーカーがバランス駆動対応のヘッドフォンアンプを出すとは夢にも思いませんでしたが、、
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P-700uは手持ちのHD800にピッコリーノを使用したJabenのバランス対応交換ケーブルを使用して試聴しました。ラックスマンでは交換ケーブルに関してはSAECを推奨しているということです。
私は初代P1を持っていたんですけど、音はそれを思わせるようなきめ細やかな音表現です。とても高い透明感とSN感の高さはODNF方式が効いてるんでしょうか。帯域特性がフラットでリファレンス的な点もそのままP-1から引き継いでいます。それにバランス駆動方式でドライブ力が高くなってHD800を鳴らし切る感じですね。適度に耳に近い音表現も魅力的で、試聴ディスクのダイアナクラールの声も細やかでかつ魅力的でした。
バランス駆動をメインにしてそれを売りにするというアンプもありますが、P-700uはまずP1から受け継がれているODNFなどのラックスマンらしいアンプ設計のノウハウを生かした基本的な音性能が高く、それにバランス駆動という魅力が加わったという感じでしょうか。
いまは普通のシングルエンドケーブルで聴いているけれども、将来的にはバランス駆動を試してみたいと言う人にもよさそうです。

またラックスマンではDSD DACが出ることも注目ですね。こちらは来週のインターナショナルオーディオショウで発表するようです。
今回のヘッドフォンショウでもティアック、コルグ、ラトックもDSDネイティブ対応DACを出展していて、この分野も活気づいています。一年前のヘッドフォン祭2011秋でMytek192を見せてもらったんですが、つい一年前にはMytekくらいしかDSD対応機種がなかったことを思うと驚きではありますね。

新製品ではフォステクスが直前のRMAFで発表したTH900の兄弟機であるTH600の試聴もできました。
TH900とハウジングが異なるだけではなく、ドライバーも1テスラと900とは異なるようです。音はやはりハイスピードでキレが良く、音のバランスもニュートラルでした。コストパフォーマンスが良い感じですね。
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上右はTX50という平面型の1975年頃のヘッドフォンだそうです。音はビンテージって感じですが当時はよかったんでしょうね。
海外ではフォステクスというと平面型というイメージが強くて、たぶん向こうでは「平面型はださないの?」と必ず聴かれると思います。ここは期待に応えてほしいところですね!
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上はHeadFiのJudeからフォステクスにやってくれと頼まれて預かったHeadFiシャツをスタッフに着ていただいているところです。これは私がくださいと言ったわけではなく、Judeから特に頼まれたものです。RMAF/CanJamを通じてHeadFiとも良い関係を築いているようですね。
フォステクスさんは積極的にこの世界に入っていこうという気概がとても良い姿勢だと思います。ヘッドフォンブームだからと言って単にヘッドフォンとかアンプを出せばよいというものではなく、ユーザーが真になにを求めているかというのはこっち側の世界に入ってきてもらわないとわからないと思います。

こちらはフジヤさんで売れ筋No1という人気機種、音茶楽さんのFLAT4の新機種でFLAT4楓(KAEDE)です。 現行機種の粋(SUI)についてはこちらの記事をご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/281564120.html
楓(KAEDE)はオークビレッジと共同開発でセンターキャビネットに楓材を使用したものです。ハウジングに木材を使用したヘッドフォンのような効果があるようです。このセンターキャビネットだけではなく、ドライバーも銅メッキがなされています。
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これらによって、粋と比べても音質に違いがあります。比べると粋よりも音により厚みが加わって滑らかで豊かな音楽表現に感じられました。オーテクとかGradoがハウジングで変わる感じですね。
IQもそうだけど単に細かさシャープさを求めるっていうよりも音楽性を考えるというアプローチが増えてきたのは良いトレンドです。

今回は普及タイプも聴いてみる余裕がありました。視野を下の方まで大きく広げるとまだ玉石混交感がありますが、光るものはどのクラスにもありますね。そういう意味ではこのあたりこそ評論していくことが必要なのかもしれません。以下はiBass DX100で聴きました。

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上左はFinal Audioのheaven2で8000円くらいです。
クリアで解像感が良く、音のバランスも良いですね。ヴォーカルが魅力的で低域のインパクトもよいと思いました。上右はAKG K374で7000円くらいです。 わりとバランスが取れていて、低域もそれなりにあります。少し柔らかめでしょうか。

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上左はKOSSの il200で8000円前後ということです。
LRを互いに組み合わせられるところがユニークです。音もベースヘビーながら音場感が良く、エンヤみたいな曲を聴くのに雰囲気表現がよい感じです。上右はATOMIC FLOYDのPowerJaxで14800円とのこと。ダイナミックドライバーです。これはATOMIC FLOYDらしいヒヤリとした硬質感があり、Klipsh S4iIIあたりをさらにシャープにして明瞭感を高めた感じです。アコギなんかはかなり良い再現力があります。別な言い方をするとSuperDartsから低域を削った感じでしょうか。

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上左はオーディオテクニカのCKS99iで1万ちょっととのこと。ソリッドベースということで低音の迫力も高いけど他の帯域もオーディオテクニカらしくそつなく良い感じですね。上右はCKS1000の限定色LTDで2万円半ばくらい。CKS1000になると低域モデルというよりも聴きやすいバランスとなり、中高域のクリアさも高くなります。

一万前後では老舗ShureのSE215も来週新モデルのSE215 Special Editionの発表会があります。

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ヘッドフォンアンプも少しHD800で試聴しました。上はnuforceのプリ・ヘッドフォンアンプで、HAP100です。 12月発売で6-7万くらいになりそうということ。
これはアナログアンプですが、ある意味ニューフォースらしい音です。音の明瞭感が際立っていて楽器音の分離感が気持ちよく、ベースもレスポンスは控えめだけど正確で制動感が高いですね。ニューフォースはまあ外れないところではあります。
上右はバーソンの新型Soloistで、好評のHA160が硬質な音だったのに比べると同じ細かさでもかなり滑らかでスムーズになった感じです。高い性能を維持しながらもより音楽的で美的表現ですね。

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共同通信のブース、いつも満員盛況の角田さん講演です。共同通信では新しいオーディオ雑誌Gaudioを11/30に創刊するそうで、もっと親しみやすいスタイルになるそうです。こちらも書店で見かけたら新装なったオーディオ雑誌に注目ください。


この辺からはマニアックな世界に突入して私のピックアップコーナーとなるのですが、まず今回は何と言っても期待のHifiMan HM901のほぼ正式なお披露目となりました。
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HM901はデュアルES9018採用というアキュフェーズのDACなみの豪華さで、専用のドックが組みになるのも目新しいところです。このため豊富な入出力系はドックコネクタとして底面にまとめられています。ちなみにHDとかVintageというのはローパスフィルターの設定切り替えです。音源はすべてSDXC(max 128GB)です。
少し使用した感想はまずHM801に比べるとUIが大幅に進化しています。ころころ転がるユニークなUIは見た目も面白く使いやすいですね。音も簡単にiBasso DX100と比べてみましたが、やはりAndroidベースのDX100は透明感で妙な鈍さを感じます。これは特にJH16/Twagでは顕著です。901はさすがにデュアルES9018で音の密度感が高く感じられました。音のレベルの高さはほとんどホームオーディオレベルで、据え置きドックがついているのも納得します。基本的なドックの機能はデジタルインアウトとアナログアウト、チャージャーです。HM802と同様にアンプカードを変更することができます。カードソケットは電池室の奥にあります。これは生産モデル直前くらいのデモ品を貸与してもらったのであとで詳しくレビューします。
またHifiManでもう一つ注目は新イヤフォンのRE600です($400くらい?)。
これは「裏のIE800」という感じでマルチBAに対するIE800のアドバンテージがそのままに当てはまるなかなか優れたイヤフォンです。基本的にバランス仕様でHM901と合わせるとバランスの効果でグッと音場が広がります。シングルエンドアダプターを使用することで普通のDAPにも使用できます。

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JabenのブースではMP3プレーヤーのBiscuitが注目でした。これはWAVとMP3のみ再生可能ですが、おそろしくコンパクトでこのくらいになるとほとんど持ってる感じしないですね。それでいて音のレベルはかなり高いものがあります。ランダム再生がないのが残念なところです。今回の目玉の一つはベイヤーT1/T5pのバランス対応改造品で、これはプラグの出来が良いですね。あれ、はじめからこうだっけ、と一瞬思ってしまいました。音もT1/T5pらしさそのままに厚み豊かさがさらにました感じでかなり良いです。
JabenからはGo-Vibe miniとBiscuitを景品として提供していただきました。また、T1/T5pについては大島さんのブログでチャリティーに供する予定があります。
http://blog.livedoor.jp/yosoys/
またJabenが企画した日本のヘッドフォンブックの英語版の計画があります。海外では日本の製品だけでなくレビューも尊重されるということで、これも面白い展開になりそうです。シンガポール・アジアだけではなく欧米にも出版する予定があるそうです。
広告を募集しているそうなので、興味のある会社の方は企画・編集している(株)サイクス小松さま、あるいは直接Jabenに連絡願います。海外に出ていきたい日本メーカーの方たちは良いのではないでしょうか。

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こちらは新規ベトナムのサンライズです。出展者の都合で日曜は展示できなかったんですが、音はイヤフォンもポータブルアンプも良かった。これもデモ機を預かったので後日改めて紹介したいですね。

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今回もHeadFiのプレスルームを用意しましたので海外にヘッドフォン祭の情報を発信していく予定です。Judeは今回も都合で来られなかったんですが、2012秋スペシャルのTシャツをたくさん送ってくれました。さっそくインプレスレッドが上がり始めています。そのうちもっと詳しいレポートが出てくるでしょう。
http://www.head-fi.org/t/631894/the-legendaris-stax-iem-strike-back-by-begining-november-2012-sr-002-srm-002-and-srm-003-mk2-srm-003/60#

今回自分的に達成感があったのはやはり念願だったRay Samuels氏を呼べたことです。
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RSAからは静電型のアンプA10とバランス駆動アンプDarkStar、そして新ポータブルアンプのThe Intruderなどを展示しました。サミュエルズさんはシカゴの人ですがやはり西部とか中西部にいそうなアメリカン・ガイという感じで食事中もずっと冗談を飛ばしてる陽気な人です。アンプも濃密なサウンドでRSAらしい力強いドライブ感があります。細かな表現も見せながら、Headroomを濃くした感じのアメリカンサウンドともいえそうです。特にSTAXは標準のアンプ(ドライバー)がモーツァルト向きというか上品な感じなので、STAXでパワフルで濃密な音が欲しい人はA10も一考の価値があると思います。イントルーダーもパワフルです。
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RSAつながりではOji specialのSR71B改造ものも会場にありました。電源周りを主に強化したようで、音は対応イヤフォンを持ってきてなかったので聞けませんが、今回はサミュエルズさんがいるので中をみていろいろやってるねーというコメントをもらったそう。

そして今回は新しい宝物が出来ました。サミュエルズさんに私のSR71Aにサインをもらったものです。これはシリアルNo002で、予約始まるまでにPCの前で待ってたのを思いだします。オリンパスの米谷さんみたいにシャーシの金属にサインできる硬いペンで書いてもらおうかと思ったんですが、ちょっと見つかりませんで鉛筆で代用しました。
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私のHeadFi活動のはじまりはやはりSR71でしたので、これはまたひとつ念願かなった感じです。

また次のヘッドフォン祭では新しい出会いがあることを楽しみにしています。
次のヘッドフォン祭は来年5月です。
posted by ささき at 23:42 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月18日

CanJamとRMAF 2012

先週末にアメリカのデンバーで開催された大型オーディオショウであるロッキーマウンテン・オーディオフェスト(RMAF)とそれと合同で行われるHeadFiの全国大会であるCanJamのレポートから興味あるものをいくつかピックアップしてみました。

ベンチマークのDAC1と言えばm902と並んでヘッドフォン黎明期の代表的なDAC+ヘッドフォンアンプでした。それから改良版がいくつか出ていますが、今回メジャーバージョンアップをしてBenchmark DAC2 HGCとして登場しました。HGCとはHybrid Gain Controlのことです。USBはクラス2対応で、しかもDSDネイティブ再生対応です。DSDネイティブ再生の方式はDoPです。
http://www.benchmarkmedia.com/dac/dac2-hgc
これちょっと面白い話があって、Benchmarkは前はCentranceのAdaptive方式を使っていて、アシンクロナスを推進するWavelengthのゴードンとはディベートをしたりしてたんですが、ここでBenchmarkがアシンクロナスになったということでCAではちょっと揶揄されたりしてました。

そのゴードンですが、RMAFではいつもWavelengthのゴードンの新製品に着目してます。初のアシンクロナスUSB対応製品もRMAF、初のUSBクラス2対応品もRMAFでしたし、Decibelの原型のAyreWaveもRAMFでした。しかし。。今回は彼の原点に戻ったように300Bのモノブロックを出してました。
http://www.stereophile.com/content/wavelength-vaughn
もともとゴードンさんは真空管アンプメインの人でPCオーディオ関係はサブだったんですが、いつのまにかPCオーディオのリーダーみたいになってしまってました。今回は作りたいもの作ったという感じでしょうか。iOSデジタルものを作っているという情報もありましたが、Appleとも近しいことで(以前Appleロスレスのライブラリを作り直しさせたりしたようです)ドック変更を察知してiOSデジタルは引いてしまったのかも。

こちらはちょっと注目したいResonessence LabsのUSB DAC CONCERO DACです。
http://www.audiostream.com/content/resonessence-labs-concero-dac
低価格のなんということもなさそうなバスパワーUSB DACですが、なにが注目したいかというと、このResonessence Labsという会社はMark MallinsonというESSの元キーパーソン(Operations Director)が設立した会社で、フラッグシップDACのInvictaはESS ES9018のリファレンスとも言われています。
その会社が出したInvictaの流れをくむエントリーのUSB DACですから注目したいわけです。採用してるのは24bit ESS Saberということですが、ES9023かな?

DSD関連ではBluecoastのCookieさんがまたまた比較デモをやっていたようです。
http://www.stereophile.com/content/cookie-marenco-cream-crop

CanJamでは多くのメーカーが試聴用にLCD2あるいは3を用意していたと言いますが、Audezeの平面型ヘッドフォンはスタンダードになりました。これにはLCDは鳴らしにくいのでそれを鳴らせるという意味もありますし、実際に音も良いですね。CanJamではなんとLCDのクローズタイプが参考展示されています。
http://www.head-fi.org/t/631590/audeze-closed-back-prototypes-yeah-this-is-one-of-the-headphones-at-the-top-of-my-wish-list
LCDは密度感のある音なのでクローズタイプでもなかなか良いんではないかと思いますね。

JPS labの$5000という平面型Abyss Headphones AB1266も注目ですね。見た目はガレージっぽいですがもともとAudezeもLCD1のときはかなりガレージっぽかったです
http://www.abyss-headphones.com/index.shtml
聴いた人の感想はなかなか好評のよう。

CEntrance HiFi-M8はまだ開発に時間がかかるようで、おそらく年明け以降の出荷になるのではないかと思います。
http://centrance.com/products/new/blog/
ヘッドフォン祭には持ってきてくれるんじゃないかな?

CanJamの中で気を引いたのはこのWooオーディオのWA7です。
http://www.head-fi.org/t/630408/new-woo-audio-product-at-canjam-rmaf-2012#post_8765782
USB DAC内蔵の真空管アンプです。Wooっていうと高価なイメージもありましたがこれはかなり手頃です。
上面のガラスブロックも良いデザインのポイントです。また実際に聴いた人の話ではかなりパワフルだとか。要注目かなと思います。Wooもヘッドフォン祭に呼びたいところ。

こちらは今回のヘッドフォン祭にも来てくれるRay Samuels Audioの新作イントルーダーです。
http://www.innerfidelity.com/content/canjam-rmaf-2012-ray-samuels-audio-intruder-balanced-portable-headphone-amp-and-dac
The IntruderはUSB DAC内蔵のバランス駆動のポータブルアンプです。ゲインを高めにして鳴らしにくいヘッドフォンに対応したそう。これはヘッドフォン祭で見られそう。

Cypher LabsではCLASの新作SOLO dBとSOLO Rという新作を出してます。
http://cypherlabs.com/product
dBではバランス出力対応となっています。ただしUSB miniになってますのでご注意ください。DACはバーブラウンからAKMに変更になったよう。

ゼンハイザー(英語ではセンハイザー)はアンプを一足先に出展しています。
http://www.innerfidelity.com/content/canjam-rmaf-2012-sennheiser-hdva-600-balanced-headphone-amplifier
これもヘッドフォン祭で発表されるでしょう。

TTVJはMilletの新作を出したよう。右側があのトッドさんですね。最近買ってませんが。。
http://www.innerfidelity.com/content/canjam-rmaf-2012-ttvj-and-apex-hi-fi-audio-glacier-portable-headphone-amp-and-usb-dac

Mytekも出てたようですが、新作はないようです。あとBursonの新作のTime keeperというスピーカーアンプもなかなか興味を引きますね。
それとあの高いケーブルで有名だったPADが25周年ケーブルを出すという事前情報がありましたが、どうなったか..

CanJamではJudeが司会を務めてパネルディスカッションをしたようですね。
http://www.head-fi.org/t/623236/rocky-mountain-audiofest-denver-co-oct-12-14th-2012/60#post_8784475

またRMAFではPCオーディオエキスパートを集めてQAセミナーを開催してます。ゴードン、コッチ先生、ロブソン(Pure Music)、チェスキーと豪華な顔ぶれ。日本のショウでもこういうセミナーやってほしいところです。
http://www.audiostream.com/content/ask-experts
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2012年10月08日

真空管オーディオフェア2012

真空管オーディオフェア2012に行ってきました。場所の損保会館をiOS6の新マップで見るとこんな感じです。
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下は山本音響工芸の新ヘッドフォンアンプHA-03です。今度はシーメンスのC3mビンテージ管を五極管接続で一段だけ使って1.4Wの出力(ヘッドフォン接続時)を出します。スピーカーアンプ兼用です(スピーカーでは1.0W)。音も艶っぽくてなかなかよかったです。回路は無帰還です。山本音響は前のHA-02もWEのビンテージ管を一段だけシンプルに使っているのが良かったですね。こうした設計は真空管の味がよくわかるんでしょうか。
ちなみに価格は128000円です。

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サンバレーのブースでは面白いことにDSD対応の真空管DACでデモしてました。手前グレイのCDP下の白いやつだと思います。SV-192S/DSDというもので今年中発売とか。

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このSV-192SのDSDオプションということのようで、DSD付きのSV-192Sは148000円ということです。
PCとはUSB接続のFoobar2K再生のよう。しかし真空管フェアでDSDとは。

http://www.kit-ya.jp/product_info.php?products_id=395

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2012年10月01日

ヘッドフォン祭2012秋 詳細発表!

本日フジヤさんのブログで発表があり、ヘッドフォン祭の詳細が少しずつ明らかになってきました。
http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=7082
今回はなんと2日開催ということで、いままでゆっくり見られなかったという不満も解消されそうです。
また、いつものように新製品発表会もたくさんありますが、今年はまた面白くなりそうです。
これからの新製品情報にも注意していてくださいね!

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2012年09月27日

ヘッドフォン祭2012秋の外国からの参加予定者

ヘッドフォン祭2012秋の準備もそろそろ忙しくなってきましたが、私関係の外国ゲストの参加予定を展開します。

RSA - Ray Samuels Audio (アメリカ)
http://www.raysamuelsaudio.com/
まず前回は都合で来られなかったRay Samuelsさんがいよいよ来る予定です。今回はチケットも取ったと言うのでまず大丈夫でしょう。私がヘッドフォン祭でブースを持っていた時は予告してなくてもSR71を見せてくださいと言われるほど人気があったんですが、今回は本人自らがきます。目的は日本のユーザーのみなさんに会うのが一番の目的だそうですので、気軽に声かけてください。
メイン展示としては静電アンプのA10とSR009、バランスアンプのDarkstarとHE6という組み合わせの予定です。他にポータブルも持ってくると思います。最近出た新製品のIntruderも持ってきてもらうようにお願いしています。(いまのところ製品販売の予定はありません)


Sunrise (ベトナム)
http://www.sunrise-hifi.com/web/index.asp
少し前に紹介したベトナムのイヤフォンメーカーです。前回私がブースを持っているときに展示したときは試聴した人からは「売っていたら欲しい」など好評でした。
SunriseオーディオはベトナムのOEM大手が独自ブランドを立ち上げたというものです。ベトナムのオーディオ機器というとまだなじみが薄いかと思いますが、経済界自体も中国の次はベトナムに視線を向けていますし、イヤフォン・ヘッドフォン界でもそうした流れが見えています。たとえば国内大手もOEM先にベトナムを選んでいますし、なんとか5で最近話題のアメリカ大メーカーの新しくなった紙のダイヤフラムのイヤフォンはベトナム生産ということを聞いたことがあるかもしれません。この辺はあまり書けませんが、まあそういうことで。
そうした点からもSunriseはちょっと注目してよいブランドだと思います。今回はインターナショナル版という独自の品質を高めたラインナップを持ってイヤフォン3点とポータブルアンプ2点を展示すると思います。


Jaben (シンガポール)
http://www.jaben.net/
毎度おなじみのウイルソンおじさんの人気ブースです。今回は個人的に超小型MP3プレーヤーのビスケットが注目かなあと思いますが、他にもベイヤーT1/T5pのバランスリケーブル品を展示します。Rudiは残念ながらこれない予定です。


このほかではAudio-gdのKingwaにも声はかけたのですが、いろいろあって来るとしても次回以降になります。Kingwaも日本に興味はあるようで、日本語勉強しようとしたけどなかなか忙しくてできなかったと言ってました。
あとはCEntranceのマイケルはミックスウェーブさんのブースだと思いますが、HiFi-M8は持ってきてくれるようにお願いしてます。HiFi-M8はiOSデジタルアウト対応のようですね。こちらに続々と情報が載っています。もう大体の形はわかりますね。
http://centrance.com/products/new/blog/

HiFiManのFangはトップウイングさんのブースでHM901を持ってくると思いますが、これもES9018デュアルということでなかなか楽しみなことです。けっこう開発には時間をかけてやったと言ってました。
今回のヘッドフォン祭の注目の一つはハイレゾ対応DAPですよ !

HeadFi関係では今回も都合で残念ながらJudeはこれませんが、他にもメンバーはたくさん来てまたレポートしてもらえる予定です。
なお正式なエントリーはフジヤエービックさんの発表をご覧ください。
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2012年08月27日

フジヤエービック主催のDAコンバーター試聴会レポート

週末はフジヤエービック主催のDAC試聴会に行ってきました。
以下興味を引いたものを書いて行きます。

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上はM2techの新作DACのVaughan (ボーン、、サラボーン?)です。Young(ニールヤング?)をふたまわり大きくしたような大きなDACですね。上にあるのは17インチMBPです。
バッテリー内蔵でツインモノラル構成ということ。音はとても雑味のないピュアでかつシャープという感じです。

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上はリリックの新作ヘッドフォンアンプのXHA10でバランス専用モデルです。
バランス端子はHiFiManというか中国一般的な4ピン端子もオプションでつけられますが、なんとゲインlowでさえあのHE6を十分鳴らせます(12時くらい)。リリックの1bitらしいシャープでニュートラルな音でした。

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完実さんであのEAR HP4を扱うことになったそうです。792900円とお高いですが音はやはり魅力的ですね。女性ヴォーカルの声のかすれ、震えなど細かな表現はなかなか秀逸です。パラビッチーニ先生らしい音色の良さも良い感じです。

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ヘッドフォンアンプはこちらも超ド級のAgaraの100万円のヘッドフォンアンプです。
電源から完全LR独立で電源ケーブルも二本別に必要という徹底ぶり、ボリュームも左右別にあって個別に調整します。音はやはり電源が強力な感じで、押しが強く鳴らしにくいLCD2を力強く鳴らしてました。

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上はMytekのDSD5.6M再生のデモです。通常のDSDは2.6M(64DSD)ですからその倍のレート(ダブルレート再生)です。今井さんは毎回Mytekの新しい使い方を見せてくれるので興味深いですね。これはHQ Playerで44k PCM音源をDSD5.6Mにリアルタイム変換してASIOドライバーでMytek Stereo 192に出力しているところです。5.6MでロックするとhDSDと表示されます。右はHQ Player画面です。
同じ音源で2.6Mと5.6Mで比較しましたが、あきらかに5.6Mの方がより細かく濃く再現してました。DSDの次のステップとして5.6M(128DSD)のダブルレート再生は注目ですね。

ところでMytek Stereo 192はUSBはスペック上は192kまでですが、DoPで128DSDを受けてDSDネイティブ再生するときだけ352kをUSBで受けられるように作ってるってCAのMytekスレッドに下記ポストでMytekの人が書いてます。(PCMは192kまでが上限です)
ですからDoPでやってみてもできるのかもしれません。(DoP1.1の仕様で5.6M DSDを搬送するには352kが必要)

> Mytek USB will be able to do 352.8k for the purpose of allowing 128xDSD. Mytek DAC converts PCM up to 192k only.
http://www.computeraudiophile.com/f6-dac-digital-analog-conversion/mytek-stereo-192-a-5555/index63.html#post160930

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上は国内初お披露目のQBD76のDSDネイティブ再生対応バージョンであるQBD76 HDSDです。ネイティブ再生の方式はDoPです。ネイティブ再生をしているときは176Kと表示されます。通常の176k PCMの時は176ですからそのあとにKがつくとDSDネイティブ再生ということです。
DSDネイティブ再生の音を聴いてみるとQBD76の高品質の音がより自然で滑らかになり、先鋭すぎて疲れない感じですね。

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上はTechDASのD-7/DSDで好評の従来品D-7をDSDネイティブ再生に対応させたものです。ネイティブ再生の方式はDoPです。
従来品のXMOSのプログラミングを変えてDoPでDSDネイティブ再生を実現したとのこと。こちらは176kと44kの表示が同時に出ることでDSDネイティブでロックしたことを示すということ。QBD76同様に従来の改良品でDSD対応というといろいろな苦労・工夫もあるようですね。
例えばD-7/DSDではDSDだと従来より6dB低いということや、曲を変える時にノイズが出てしまうと言ういろいろな考慮点があったとのこと。ただノイズは聞いてみると軽いクリック音程度なので、あまり大きな問題ではないと思います。
これもやはり精細ながらとても聴きやすい音という印象でした。




今回はメインの他に小部屋が二つあって、ステレオサウンド(DigiFi)とフェーズテックが使用していました。

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DigiFiの部屋では上の今号の付録となるDAC付きアンプが展示され、これでデモを行ったようです。これはUSB DAC内蔵でスピーカーをバスパワーだけで動作すると言う面白いもの。アンプはデジタルですが、DACとアンプ間はいったんアナログを介するということ。

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もう一つ興味深い展示は上のOlasonicさんのUSBオーディオプロセッサーというもの。アナログとデジタル(USB/同軸/光)の入力とUSBの出力を持っています。
これは何かというのは使用例を説明すると分かりやすいのですが、例えばCDプレーヤーの同軸デジタル出力を受けてUSB DACに接続することができます。つまりCDプレーヤーやトランスポートにUSBのみ入力のQB9のようなDACをつなげます。またアナログ入力ソースをAD変換出来るのでレコードプレーヤーにもUSB DACが接続できます。
そのために出力側のUSB端子ホスト側を示すA端子になっています。さて、そうすると今度はUSB DACから見たときにこの「USBプロセッサ」がどう見えるかということですが、質問してみたところパソコンの標準ドライバーとして認識するということです。つまりこのUSBプロセッサに接続できるUSB DACは標準ドライバー(クラスドライバー)対応のもの、つまりパソコンに接続したときにドライバーのインストールが不要のものだけです。別途ドライバーのインストールが必要なタイプのUSB DACは接続できません。
USBで入力してUSBで出力するとどうなるかと聞いたところ、特にジッター低減のようなことはしていないのであまり意味はないようです。
USB->SPDIFのUSB DDCはいっぱいありますが、逆というのは面白いですね。

もう一つの部屋はフェーズテックさんのアナログ部屋です。フェーズテックの井上さんのレコードコレクションはちょっとすごくてあちこちに紹介されて雑誌に記事を書いたりしています。特にホームページのタイトル通りジェネシスを中心として盤の違いや音質差など秀逸な記事がいっぱいです。こちらがホームページです。
Riding The Scree
http://www.green.dti.ne.jp/ridingthescree/index.html

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上はハイエンドのフェーズテック機材とフォーカルを使ってアイランド盤タルカスを音だし確認の演奏中。
これはパワフルでかっこよく一日いたくなったですね。お金とっても良いくらい。この他にもイエスの危機の幻のカッティングというのも聴かせてもらいました。

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これは初回版で上のようにエンボスのジャケットです。音も鮮度感が高いものでした。
午後には角田さんのセミナーも行われてなかなか盛況満席でした。




今回は終わってから急ぎまた清里に行かねばならなかったのであまりゆっくりいられなかったんですが、事前での情報よりふたを開けてみると思ったよりいろいろ出てたという感じです。
やはりDSD対応が増えましたね。DoP方式もスタンダードとしての流れが見えてきました。DSD専用と言うより既製品の改良が多かったのでかえってオリジナル版と比べられることでDSDのメリットがわかりやすかったと思います。総評すると音は精細感がありますがPCMのように尖ったところがなく、解像力を保ったままで自然で聴きやすくなったという感じでしょうか。
一方でフォステクスさんはまだA8のPCからのDSDネイティブ再生のファームをリリースしてませんが、いろいろと問題もあるようでこの辺のなかなか難しい側面も垣間見えます。

10月にはまたヘッドフォン祭がありますので、それまでに各社またいろいろと新製品が増えていくのが楽しみなところです。
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2012年08月02日

次回のヘッドフォン祭は二日開催

次回のヘッドフォン祭はいよいよ待望の二日開催が決定しました!
http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=6297
10/27(土)、10/28(日)の開催です。今までも日曜でないと来れないとか、一日では見きれないという声が大きかったのでこれはうれしいことです。

また8/25(土)には昨年もやったDAコンバーター試聴会もまた開催されます。
http://avic.livedoor.biz/lite/archives/51680526.html

なおフジヤさんのブログのアドレスが8/1から下記に変わってますのでご注意ください。
http://www.fujiya-avic.jp/blog/
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2012年07月07日

ポータブル研究会2012夏

ヘッドフォン祭も大きくなったので分科会的に今回はポータブル分野に絞ったイベントが開催されました。
https://www.fujiya-avic.jp/event/potaken2012_summer/
今回はまた久々に中野サンプラザでの開催ですが、中野駅に降り立つと中野が駅前開発で大きく変わったのに驚きます。

今回は2部屋のみを使用しています。こちらまだセットアップ時ですが会場風景です。
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以下興味を引いたものをあげていきます。

Fit Ear to go 111
to go 334に続く須山さんユニバーサルモデルの第二弾で、やはりチタン製のサウンドチューブを使ったシングルドライバーモデルです。
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音質もなかなかレベルが高く、クリアでかっちりした音で、中高域よりながらバランスは良いと思いますし、ベースも十分にはあるように思いました。そしてこれもto go 334のように立体的な空間表現が特徴的だと感じました。製品としてはこのポータブル研究会での反響を見て展開を考えるということです。
また、須山さんのところではALOからいよいよ米国進出のニュースも届いています。Kenさんとのコラボが楽しみですね。
http://aloaudio.com/fitear-togo-334.html

STAXポータブル(参考出品)
私もSR001 mkIIを持っていたんですが、それにつづく久々の静電型ポータブルの登場となります。SR001とイヤフォン、おっとイヤースピーカーの部分は似ていますが、ドライバーもイヤースピーカーも新設計であるということです。

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実際に試聴ができたのですが、細やかさはあるけど、BAのように細かさが粒だつと言うよりはもっと自然な感じでした。ただ耳にいれる部分は前と同じですけど、あまりフィット感が良くないのでなんとかして欲しいところ。前はイヤフォンのように分離できたんですけど、今回はヘッドバンドは一体型に見えます。
価格は3-4万(イヤースピーカーとセット)くらいとお手ごろ感はあります。SR001 mkIIのときはいまみたいなヘッドフォンもポータブルオーディオもないので、iPodとアンプをUシェイプで接続するというお約束もなかったころで側面に入力があったりしましたが、今回のはなんとかiPodとははまりそうです。

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スケルトンモデルもあります。単三が二個使われていますね。ここも充電池を使ってほしかったところではあります。

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ムジカアコースティックのブースではユニークなデジタル入力ポータブルアンプのMyst 1866(プロトタイプ)がありました。様々なデジタル入力に加えてなんとBluetooth入力が可能です。(apt-x対応かは不明)

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これケーブル不要なのでスマートフォンに便利ですね。聴いてみると音も良かったです。ただ価格がちょっと高そうですが、ロシアの科学者が凝って作ったそう。
iPhoneみたいなスマートフォン用には合体型よりこういうやつが欲しいですね。手でスマートフォンを使いながら、アンプはカバンかポケットに入れておけます。AirPlayとかWiFiでこう言うのを作って欲しいですね。

こちらAnalogSquredPaperさんのポータブルのフル真空管アンプtu05bです。(ハイブリッドではなく前も後も真空管)こちらがホームページです。
http://www.ab.auone-net.jp/~s-and-e/PHA03s/PHA.html

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初段は1U4(もしくは1T4)で標準構成はシルバニア、後段は3S4で神戸工業(富士通テン)製だそうです。少し重いんですが、電池駆動でポータブルとなります。
製作者によるとカメラのように趣味性高く楽しめるようにということで、仕上がりも良いですね。音色がきれいで澄んでいるという感じでした。

トップウイングからはM田さんの最新お勧め品、JL Acoustic labsというところのBAB1-MC(完成品はJE)が面白いものでした。

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Digital ampと書いてるけどD級ではないそうで、ディスクリートでもオペアンプでもないMCUアンプというそう(棒読み)。これADA/DDAと書いてあるんですが、なにやらAD->なんかわかんないけどデジタル処理->DAするということです。これは前段で後段はPWMにも思いますが仕組みはちょっとわかりません。まあNuforceのジェイソンに聞いてもNuforceはD級じゃないと言うでしょうからね。
ただ仕組みは謎でも音はなかなか良くて、力強く透明感も高いですね。3時間充電で40時間もつというのもなかなか。

また同じくJL Acoustic labsの純銀ハウジングイヤフォンで4万くらいだそうです。

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左がVintageでメッキなし、音は意外と普通によいですね。高い方はよく伸びて硬い感じです。右はRhodiumでロジウムメッキされてます。こっちの方が落ち着いてバランスが良いと思います。

下左はGoDAP XでiPodデジタル対応ですが、クリアでキレがよい音でした。これはUSB DACもつくそうです。
下右はGoDAP4.0でiPhoneと一体型になるタイプです。

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この他ではミックスウエーブでユニークメロディのカスタムイヤフォンの取り扱いを行うようで、試聴は一番人気だったようです。
人はけっこう入ってましたね。ただヘッドフォン祭と比べるとマニア系の方が多いように思います。
ヘッドフォン祭からあまり経ってないにしては面白い製品がいろいろ出てましたが、この分野の人気の高さが伺えますね。

ちなみにLytroライトフィールドカメラでで展示会撮ってみるとどうなるかというこどで、ちょっと使ってみました。クリックすると任意の位置にピントが合います。
ホケ効果を得るためには近づいた方がよいのですが、最短もあるようです。もう少し修業が必要そう。



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2012年06月11日

ポータブルオーディオ研究会2012夏、開催

ヘッドフォン祭の熱気も冷めやらないうちに、フジヤさんから次のイベントのアナウンスがありました。
ポータブルオーディオに特化したイベントで7/7に開催されます。
https://www.fujiya-avic.jp/event/potaken2012_summer/

場所は青山ではなく、中野なのでお間違えなく。以前ヘッドフォン祭をやっていたサンプラザです。2ルームしか使わないと言っても、当時のヘッドフォン祭もそんなものでしたね。

なにせヘッドフォン祭の当日は聴くものが多くて、なかなか手が回らなかったという方、後でニュースで見てあれ聴けば良かった、という人の再挑戦にもよさそうです。今回の目玉はSTAXのポータブルイヤースピーカーの開発途上版を持ってきてくれるということです。そのほかにもいろいろとありそうです。私も楽しみにして行こうと思ってます。
posted by ささき at 23:14 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月13日

ヘッドフォン祭2012春終了

今回も恒例のヘッドフォン祭が開催されました。各メディアにも取り上げられることが多くなり、ますます注目が集まってきていますね。今回はいつもよりたっぷりと試聴に費やしました。

今回は発表会が多かったのですが、いまや100周年を超えたDENONは「2012ヘッドフォンコンセプト」と題した発表会を行いました。ヘッドフォンはいまや日本最大のオーディオマーケットになったということで、様々なライフスタイルに対応するため、多彩なラインナップを充実させていくとのこと。ただし高音質は曲げられないということをアピールしていました。今回の発表はその中でもAudio Maniacsと呼ぶマニア層に向けて二点発表しました。ヘッドフォンのAH-DXX(仮称)とイヤフォンのAH-CXX(仮称)です。
こちらモデルはおなじみ福島花乃さんです。

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ヘッドフォンのAH-DXXは自社開発のフリーエッジ・ドライバーを採用したことによりひずみなく大振幅を取りやすいということです。またケーブルの取り外しも可能です。
試聴してみましたが、いまどきのトレンドとしてかなり軽くて、音の印象は密閉型にしては抜けが良く広がりも良い感じですね。装着感も良好です。低域がちょっと強めだと思いますが、もう少し低いほうへの深みがあると良いと思いましたが、密閉性はまだ調整中ということでまだ詰めが出来てないそうです(だいたいにおいて8割くらいといっていました)。これはもう少しよくなるかもしれませんね。

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イヤフォンのAH-CXX(仮称)はデュアル・バランスドアーマチュアです。コンプライのイヤピースを採用していて、タッチノイズ低減のためにイヤフォンのコネクタ部が意図的に頬にタッチするようになっているなど、細かいところを良く研究しているという感じです。また米国スターキー社(補聴器)による耳型のデータを使って形状を研究したとのこと。
試聴しましたが、音は硬めですけどこの手のインイヤーにしては広がりがあり、ワイドレンジで細かい音も良く解像します。帯域バランスも整ってるように思えました。ヘッドフォンの方が試聴では人気があったんですが、どちらかというとイヤフォンに注目ではないかと思いました。価格は3−5万ということでイヤフォンとしてはハイクラス領域ですが、ちょっと楽しみですね。

そしていよいよ登場したゼンハイザーのHD700です。こちらも最近のヘッドフォンらしく軽く作られています。ケーブルは着脱式ですが、HD800とは異なりかなり細いプラグを使用しています。

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聴いてみましたが音質も素晴らしく、音の傾向はHD650よりもやはりHD800を思わせますが、HD800のモニターらしさよりもコンシューマー的な味付けがありますね。また音に広がりがあり、楽器音もかなり細かく解像します。かなりワイドレンジで、ベースの量感もたっぷり深くあるけど出過ぎない感じです。ベースの量感はSRH1840より多いくらいだと思います。

HD700に隠れてもう一つ注目はRS220です。これは昨年発表時点ではKleerだったと思いましたが、非圧縮で送るkleerではない方式だそうです。

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RS220の音は素晴らしく、透明感ある音はワイヤレスのイメージを変えるものですね。またケーブルのない気持ちよさに改めて気が付かされます。これは使ってみないとワイヤレスの良さは分かりません。

ワイヤレスというと面白いのは、こちらのPartot Zikです。これはBluetoothを使用しています。

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面白いのはセンサーを多用した機能性で、頭から外すとポーズになり、ハウジング側面をこするとスキップ、マイクは骨伝導とハイテク満載です。音は有線で聴きましたが、ちょっと音場が狭めだけどまずまずというところでしょうか。

ベイヤーの新製品T90も音が聴けました。右の写真では上がT90で下がT70です。

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これはT70の開放版ともいえるもので、T70と比較すると(上がT90)音の傾向は似てますが、やはり音のこもりが少なく抜けがよいですね。T70に比べると価格も少し上だけど、音も少し上に感じました。

こちらは須山さんのMH335DWです。大型ウーファーのCI2発ということで、かなりぎっちり中が詰まっています。相変わらずシェルはきれいで透明度は高いですね。

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後でまた書きますが、CIx2の他は334と同じで高域を多少チューニングしているとのこと。
音はちょっと聴いただけですが、低域のレスポンスが盛り上がってるというよりも、全体により濃くなり重厚になったと言う感じです。コンシューマー的に聴くにはダブルウーファー(DW)の335が良い選択肢に思います。最近Fitear to go 334ばかりでしたけど、やはりカスタムは良いですね。特に須山さんとこのは吸い付くようにフィットしますので余計そう思います。他のメーカーのカスタムでも耳型はすべて須山さんのところで取ってますので、差はやはりわかりますね。

これは須山Fitear 334 Titunium(試作品)です。

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ネタの割には音はけっこう普通に良い音です。でもさすがにひんやりとしますね。

*DSDネタはタグ分けするため、こちらに記事を分割しました

こちらはCEntranceブースで、左はAudioPhile desktop、右はDACport LXです。

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Audiophile Desktopはケース付きで、スピーカー、DAC miniとケーブルが一体になったシステムです。
スピーカーはオリジナルで、同軸スピーカーですがウーファーとツィーターが同一平面にあって位相問題が少ないということ。
DACport LXはDACportに比べるとボリュームがなく、付属の特製ケーブルでDACになるというものです。価格は$300。

これはHiFiMAN HM901で、いよいよ登場したHM801の上位機種になります。まだプロトタイプでヘッドフォン祭では右のようにDACとしてEF6から音源を再生していました。

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HM901はHM801よりさらに小さく、より使いやすくなっています。DAC仕様など多くは語れませんが、表面的なスイッチ類から読み取れるもの以外にも、私もあまり聞いたことがないユニークな機能もあるようです。あと2-3か月くらいでリリースされるようで、注目機種ですね。

こちらおなじみJabenとRudistorのブースです。

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良かったのはJaben初のMP3プレーヤー(中)です。これはかなり安くなりそうで、かなり音も良いですね。AMP3とかあの辺より良い感じ。これは注目だと思いますよ。ただし今はディスプレイがなく、順送りのみの再生が残念なところです。いまはまだプロトタイプなので機能向上に期待です。
RudiのDAC X3はヘッドフォンアンプの音も良く$1500ということです。

ヘッドフォン祭ではスピーカーによる試聴会も行われます。

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左は人気の角田さんのPCオーディオセミナーでジェフロウランドのDACを紹介しているところです。右はフォステクス・タイムロード・完実の合同でシステムを持ち寄って、スピーカーのシステムも披露するというコンセプトのようです。

ちなみに今回使用したカメラはCanon Powershot s95です。
今回も見どころたくさんのヘッドフォン祭でした。ますますメディアの注目も集まって拡大していくヘッドフォン祭の次回が楽しみです。


ところで今回はHeadFiの部屋もあって、日本のHeadFiメンバーが機材を持ち寄ってHeadFi meetをしました。

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機材は山本DACとかマニアックなのからApril DP1でSR009なんか鳴らしてました。ヘッドフォン祭をみたり持ち寄った機材で聴いたりとヘッドフォン祭とHeadFiの関係もまた向上して行くのを祈ってます。
今回もたくさん外国からもやって来ましたが、ヘッドフォン祭も日本も気に入ってくれてありがたいことです。
ところで、外国から来た人と雑談して、東京の印象はどう?とお決まりで聴くと必ず言う言葉があります。それは"clean"です。東京が清潔・きれいっておそらく日本人は言わないでしょうが、やはりみな東京はcleanだと言いますね。これは日本人が自分で気がつかない美点の一つだと思いますが、大切にして行きたいものです。
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2012年05月10日

ヘッドフォン祭2012春 開催!

今週の土曜日に恒例のヘッドフォン祭が開催されます。ヘッドフォン祭もいまや規模も大きくなり来訪して楽しむのも大変になって来たかもしれません。
そこで、ヘッドフォン祭のイメージガールで今は各紙に連載をもって執筆活動に幅を広げている福島花乃さんがとても分かりやすくヘッドフォン祭の見どころやポイントを解説した記事を書いてくれてます。とても分かりやすく見どころもよくカバーされてるので、こちらを参考にされることをお勧めします。

「ヘッドフォン祭を10倍楽しむ方法」
http://s.ameblo.jp/kanower/entry-11247119236.html

私もいろいろやってはいますが、今回はまずヘッドフォン祭を楽しもうと思います!
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2012年04月28日

Fujiya-TVに出演します

今回もヘッドフォン祭の直前スペシャルとしてFujiya-TVでUStreamを行います。はじめ5/5と予告していましたが、都合で5/1の19:00開始となります。
案内はフジヤさんのブログかTwitterでよろしくお願いします。
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2012年04月25日

レイサミュエルズさん来日キャンセルになりました

残念なお知らせですが、ヘッドフォン祭に参加予定だったレイ・サミュエルズさんは都合により今回はこられなくなりました。次回はぜひ来て日本のファンの皆さんにご挨拶したいということです。
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2012年04月14日

ヘッドフォン祭2012春開催

フジヤさんのサイトでヘッドフォン祭の情報が公開されてます。今回もDENONの新モデル?やHD700をはじめとしてたくさんの注目製品がラインナップされています。
https://www.fujiya-avic.jp/event/1205_headphone_fes/

私はまた自分のブースはもちませんが、私が関係しているところでは、海外から参加者がやって来ます。
今回はなんとあのレイ・サミュエルズさんが来日します!とうとう念願かなった感じですね。展示物としてはいまのところ、A10(静電型アンプ)とApache(バランス)がメインです。ポータブルはまだ分かりません。ソースは私のLINN Ikemiを使う予定です。
またHiFiMANのFangもまいります。展示物はHE400、HE6とEF-6になる予定です。それて久しぶりにRudistorのRudiも来ます。新型のハイエンドDACとかヘッドフォンアンプを持ってくると聞いています。
そしていつも来ているJabenのWilsonももちろんきます。この辺はヘッドフォンアンプブースの真ん中の島になりますのでぜひご来場ください。
CEntranceのマイケルも来ますが、今回は自分ブースではなく、ミックスウェーブさんのところでデモするよう。

アメリカ、イタリア、中国、シンガポールと、各国のトップブランドも集結し、これはもはやインターナショナル・ヘッドフォンショウと言っても過言ではないでしょう。
また海外からの注目度も上がって、日本のメーカーにとっても海外にアピールする良い機会になると思います。
ヘッドフォン祭2012春、楽しみです!
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2012年04月07日

HeadFiでJudeさん作成の素晴らしいヘッドフォン祭紹介ビデオ公開!

Head-Fiで最近のトピックスを紹介するHead-Fi TVでJudeさんが春のヘッドフォン祭を前に、ヘッドフォン祭2011秋の振り返りビデオを制作して公開しています!
http://www.head-fi.org/t/604384/2011-tokyo-headphone-festival-head-fi-tv

なんと34分の大作、わたしもちらっと出ています :) 前日の東京歩きからはじまっていてフジヤさんも紹介されています。ヘッドフォンマニアにとってフジヤさんを初めて外のショーケースを見ただけでBreath-Taking(ため息もの)だけど、これはほんのイントロで、中がもっとすごくて我々の話してるようなものがなんでもある、アンプから何から安いのからハイエンドまである、FitEarのデモ機なんかも紹介されてます。スタッフのhospitality(手厚いもてなし)に感謝しているとのことでした。
GEMも紹介され美人社長によって運営されているギャラリーのようなショップだと紹介されています。ナインウェーブのIEM、豪華なiPhoneケース、整ったリスニングルームなどが紹介されています。秋葉原の散策とオーディオ店の紹介もされています。アキヨドなんかはひとつのストアとしては想像を超えた大きさだと言ってますね。

ヘッドフォン祭の紹介ではデンバー(RMAF)からの流れでフォステクスの紹介からはじまって、須山さんも登場してヘッドフォン祭で作成したFitEar MH334の紹介をたっぷりとしています。特にミッドレンジの解像力がいままで聴いたカスタムIEMでは最高("second to none")で大きな強みだと言ってますね。またシェルの造形は素晴らしく気泡もまったく無く"God Maybe the best"(最高だ)と言ってますね。(神のみがこれを超えるという言い方で、Sky is the limit(限界なし)みたいな英語表現ですね) 私がHeadFiにポストしたFitear To Go334のことにも触れています。
このほかにはV-Moda、ソニー、STAX、ALO、TakeT、オーディオテクニカにも触れられています。またGEMのオーナーがタイムロードを主催していることにも触れて専用のリスニングブースのあるタイムロードブースもふれています。こういう箱庭的な展示の仕方も向こうの人が見ると面白いようですね。

とても魅力的なビデオで見た人はヘッドフォン祭に来たくなるでしょう。また日本人にとってもあらためて日本のオーディオ事情の豊かさを再認識できるビデオだと思います。小規模店から大店舗まで実に品ぞろえ豊富で、デパート(ヨド)にDAC専用のコーナーがあるなんてと驚いています。
東京自体もすばらしいところだったと語っています。寿司紹介もあるよ!
Thank you Jude!
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2012年02月15日

春のヘッドフォン祭2012は5/12開催!

さて、梅の花もまだ咲きそろわない今年の冬ですが、一足先に春の訪れ感じられる知らせです。
あのヘッドフォン祭がまたやってきます。春のヘッドフォン祭は5月12日に開催するということです。こちらフジヤさんのブログです。
http://avic.livedoor.biz/archives/51647709.html

今回はフジヤさんのブログを見るとなにやら思わせぶりなことが書いてありますのでなにか面白い発表がありそうですね!
5月頃になればまたいろいろと出てくることでしょう。

私もそろそろ少しずつ動き始めています。前回は私にとっても素晴らしいイベントになりましたが、今回もまたいろいろな出会いがあればなあと思います。前回の秋のヘッドフォン祭の記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/233007405.html

さて、またいまから楽しみなことですね!
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2012年01月29日

ヘッドフォンアンプ試聴会レポート

今日は青山でフジヤエービック主催のヘッドフォンアンプ試聴会に参加してきました。
朝から人がかなり入って盛況でした。これは会場全景をolloclipとiPhoneで撮ったものですが、閉館間際の4:30でもまだ人がたくさんいますね。かなりみな熱心に聴いていたようです。

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以下の写真はPowerShot s95で撮ったものを使用しています。画像処理はただ縮小しただけですがこのくらいの高感度性能があるとこれだけでも十分使えますので、早くレポートを上げたいときなど時間も節約できます。被写界深度が広いのでピントが浅くなることも気にしなくてすみます。なかなかイベント撮りには向いています。


こちらフジヤさんブログの告知リンクです。
http://www.fujiya-avic.jp/user_data/1201_hpamp_fes.php
昨年の夏に他の条件を揃えるDAC試聴会を開催してレポートを下記に書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/222703490.html
今回のイベントはそのヘッドフォンアンプ版です。既定のシステムを設けて、それらはいずれもDACはラックスマンのDA200を使用することでヘッドフォンアンプだけの音がわかります。厳密にはパソコンの条件は変わりますが、適当に途中のDA200のヘッドフォンアウトと比較することで上流の差を吸収できます。

ヘッドフォンアンプはDACと一体型のものが多いのですが、これによってヘッドフォンアンプだけの性能がわかるという面白い発見もありました。
例えばAprilのDP-1の音の良さはDAC性能が高いのかと思ってましたが、アナログ入力してみるとヘッドフォンアンプの性能も良いということに気が付きました。DP-1では一つ独立した部屋にはタイムロードさんがスピーカーのデモ部屋として使っていました。

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DP-1のプリ機能を使ってCMS40パワードに接続して小さなシステムとは思えない堂々とした音を出してました。CMS40もいいスピーカーですが、DP-1はDAC、アナログ部ともトータルに性能いいようですね。

m902に代表されるようにヘッドフォンアンプというのはスタジオ用のモニターから発展した経緯もありますが、今回のなかにはDAC一体型ヘッドフォンアンプからDACを取り除いたという例もありました。
以前バーソンのHA-160Dを試聴してなかなか良いと思ったんですが、今回はそのヘッドフォンアンプ版(と言うかこちらがオリジナルのようで後からDACがついたようですが)のHA160もやはり良い音で聴けました。

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Burson HA-160

それとリリックの1bit デジタルのX-DP1も今回はDACなしでバランス化したXHA1が出てましたが、これも良かったですね。

DACとヘッドフォンアンプの関係というのも少し考えさせられます。DAC一体型ヘッドフォンアンプのDACとアンプはどっちかが主でどっちかが従なのか、両方メインか、などですね。
DAC一体型の方がケーブルなしで鮮度が高くコンパクトですが、DACとアンプが別の方がシステムとしては専門化できて柔軟に組めます。今回のでも比較用にDA200のヘッドフォンアウトでも聴きましたが、DA200直の方が鮮度感って言う点では良いかなと思える場合もありましたが、音の広がりや立体感、明瞭感などその他の音性能では専用アンプを付けた方がやはり良かったですね。

DAC、プリ、ヘッドフォンアンプのトータル性能という点ではBloosamの新型BLO-3090が以前のヘッドフォンアンプよりプリ性能も重視してグレードアップしていました。入出力機器に応じた適正な設定ができるという新機構もなかなか利いているようです。

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Blossom BLO-3090

なおいままでBlossomの販売はセカンドスタッフと言ってましたが、今後は輸入代理店はセカンドスタッフ、Blossomのようなオーディオ製品製作販売はオプティマソリトンという社名になるとのこと。2/1日からなので二月以降出る雑誌メディアもオプティマソリトンにして欲しいということでした。

また今回はヘッドフォンイベントには初参加というトライオードさんが来ていたのも印象的でした。オーディオイベントでは説明の必要もないというくらい有名な老舗ですが、いつものオーディオイベントではなくこの若い人の多いヘッドフォンイベントにくると、また真空管がかえって新しいデバイスとして認知されていくんではないかと思います。

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トライオード TRX-HD82

規定システムの他に各メーカーごとに自由システムも使っていて出し物を工夫していたところもありました。
例えばフェーズメーションではなにげに32bit対応した新ファームのHD-7A 192を持ってきてました。MacのAudioMidiで見るときちんと32bitと表示されています。Mac-DAC間は32bitでやりとりが行われています。いま現在は32bit int音源がないので32bitデータは意味がないのかと言えばそうではなく、この32bit化で(いろいろあって)従来のデータでも高音質化できたそう。

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HD-7A 192 32bitファーム

オーディオデザインでは謎のデバイスを展示してました。このアダプターは高域特性を減らして聴きやすくするという周波数フィルターのようなもので、音がきつめの時は和らげる効果があるようです。実験的に出して製品化を考えていくとのこと。

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オーディオデザインの周波数フィルター

DSDネイティブ再生もやはり出展されています。Mytekもやはり注目度が高いようでHQ Playerでデモしていました。PCMソースからDSDソースの切り替えなどはスムーズになっているようです。表示にDSDと表示されていますね。

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Mytek Stereo192 DSD

フォステクスも今回はSDカードでDSD音源のデモをしていました。SDカード再生ではリモコンで曲選択切り替えなどを行うようです。パソコンからのDSDネイティブ再生もかなり活発に開発を進めているようで、よい話がそろそろ聞けそうです。こうした手が届きやすい機種がDSDネイティブ再生できるようになればまたこの世界も広がっていくでしょうね。

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FOSTEX A8

それとアンプ試聴会ではありますが、LCD-3など話題のヘッドフォンも試せます。しかし2に比べると能率が一層低くなった感じですね。同じアンプで2を聞くと軽く動く気がします。

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Audeze LCD-3

面白かったのは初披露というLynx Hiloです。タッチ式の液晶パネルが使いやすく、多機能さをうまく整理出来るように思いました。液晶表示のアナログメーターもなかなかきれいでした。

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Lynx Hilo


しかしアンプは製作者の個性が出やすく差があってこうした比較試聴は面白いですね。
音の傾向としてはいわゆる先に書いたスタジオ用モニター由来というのかヘッドフォン向けのような明瞭さ・細かさが主の音の傾向と、もう一つはスピーカーアンプ由来というのかオーディオの古いファンも好みそうな滑らかな音楽性という二つの傾向があるようにも思います。McAUDI M-81なんかは後者の典型です。
また真空管は真空管らしいし、デジタルアンプはデジタルらしいです。当たり前だろとは言ってもこれだけ一カ所で一気に聞くことはないので改めて気付かされます。
メーカーの人と自由に技術的なことも話してたりと交流の場のなってるのもこうしたイベントのよい点ですね。会場を歩いてるとレベルの高い技術的な会話が飛び交ってたりしました。

なお今回は一日かけて19機種全部のブースを聴いて疲れてしまいましたが、今回のヘッドフォン試聴会の特集記事は来月発売の音楽出版社さんのヘッドフォンブック2012に載る予定で、私も書きます。今回聴いた機種ごとのコメントはそちらに(いまから)書く予定ですので、そちらもご覧ください。
http://www.headphone-mag.com/2012/01/2012228.html?m=1


ちなみに。。私がこの記事を書きながらいま聴いているヘッドフォンアンプはHead DirectがCESで発表したHifiMan EF-6です。
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下記リンクのヘッドフォンアンプですがプリアンプ、スピーカーアンプとしても使えて、普通のラックに置くアンプくらいの大きさと重さがあります。いま手元にあるのはそのプロトバージョンです。
http://www.head-direct.com/Products/?act=detail&id=116
EF-6に平面型HE6を4ピンバランスで組み合わせてますが、なんとあの異常低能率の化け物HE6を明るく軽々と駆動し、ありえないような音世界を作ってます。これ今回持っていく予定もあったんですが所都合で取りやめました。すいません。
まあヘッドフォンアンプの世界もこれからますます面白くなりますよ!
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2012年01月14日

CES2012閉幕

今年のCESも閉幕しました。今年のCESは表面的にはTVが主役だったように見えますが、その実は出展してないアップルが主役だったということが言えるかもしれません。

昨年のCESはタブレットが主役でしたが、これは言わずもがなiPadの影響でした。それが一年たってどうだったかと言うと、結局iPadに追従できたのはやっと年末あたりのAmazonのKindle Fireくらいで、これも汎用タブレットと言うよりはAmazonストアの端末的な色彩が濃いものです。

昨年の決算としては下に面白いグラフがあります。
CNN Moneyの記事
これはもしiPadをコンピュータと数えた場合のメーカーのシェアを示しています。右端の跳ね上がったところでアップルは他のメーカーを圧倒しています。この記事にも昨年はAndroidタブレットの年と言われたけど、そうはならなかったと書かれてます。

今年はそれがTVになりました。
スマートTVとかGoogle TV、はてはUbuntu TVと言うのは発表されてもいないApple TVの先手を打とうという動きですね。
ひとつには下記の記事にあるようにTVを情報センターにしようと言うことがあります。
日経の記事
例えばスマートTVみたいな流れは昨年のCESでもあったんですが、今年は一点違うところがあります。上記記事で触れられてるUIの問題を解決するものとしてAppleが音声認識のSiri技術を機器コントロールに広げようという動きが見えるからです。それゆえ今年はその見えない流れに翻弄されてるというわけです。

下記記事ではこのApple TVを"Elephant in the room"(イディオムで存在するのに見えないというか見ないようにしている驚異)と表現しています。
Apple Insiderの記事

4Kというキーワードも今年の4月頃に予想されてるMac Air(あるいはpro)のIvyBridge対応などが無視できなくなります。IvyBridgeではチップで標準的に4K解像度がサポートされ、Igzo液晶と共にパソコンも一気に高解像度対応が図られます。ここはもうひとつのAppleの影響でもあるMac AirフォロワーのUltrabookも追従してくることでしょう。

上でも言及されている3D TVの失速もそうですが、CESで発表された製品群が今年のトレンドになるかとは必ずしも言えないという点には注意が必要のように思えます。
トレンドと言う点では世界最大企業となったアップルの影響と言うのがそうなのかもしれません。
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2011年12月28日

ヘッドフォンアンプ試聴会開催

昨年の夏にDAC試聴会を行いましたが、あのような小規模なヘッドフォン関連のイベントとして今度はヘッドフォンアンプに焦点を合わせて行います。
やはり前回のようにアンプの他の機器はなるべくそろえて行うようにするそうです。そしてこの規定システムと、やはり前回のように自由システムを展示するということです。
詳細はこちらのフジヤさんページをご覧ください。
http://www.fujiya-avic.jp/user_data/1201_hpamp_fes.php

1/29に場所は同じ青山で行います。こちらもまたいらしてください。
posted by ささき at 09:50 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月06日

東京インターナショナルオーディオショウ2011

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ばたばたと過ぎていくオーディオの秋ももうこれで締めのインターナショナルオーディオショウに行ってきました。
インターナショナルオーディオショウというと代理店さんごとに別れた部屋でシステムを鳴らすわけですが、今回はその部屋の雰囲気を伝えようとPENTAX Qの魚眼レンズで撮ってみました。ほかはQの標準ズームです。

今井商事
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前の記事にも書きましたが、今井商事さんではMytekでDSDネイティブ再生(PCMにいったん変換しないダイレクト再生)のデモをメインに行っていました。プレーヤーソフトはHQ PlayerでdCS方式を使っています。dCS方式のDSDのネイティブ再生は国内初になります。(本家dCSの太陽インターナショナルでは聞いたところDSD対応未定と言っていました)
透明感のある伸びやかな音でした。

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MytekのディスプレイでもDSDとロックされてますね。HQ Player上では2.8Mが表示されてますが、実はPCM設定で176kをいったん設定しなければならないようです。この辺がちょっとトリッキーですね。プレーヤーのDSD設定では0xAAという項を選びます(AAはdCS方式のマーカーのことで0xは数値が16進表現という意味です)。

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ここでは他にバーソンの製品もラインナップされています。DAC/ヘッドフォンアンプのHA-160DはPCオーディオファンにもレビューを書きましたがなかなかお勧めです。またAB160というバッファも面白いと思いました。これはDACと後段のアンプの間にはさんで使うもので、普通のDACのバッファより強力な出力が取り出せるという利点があるようです。


タイムロード
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こちらは角田さんの講演です。角田さん監修のパニアグワのディスクがSACDで発売されるとのことで、サンプル音源を聴かせてもらいましたがすごい鮮烈な音質でした。これは良録音の古典的なもので戸外の鳥の声が聞こえるのでも有名ですね。良録音の古典がいまに復活というところでしょうか。

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新製品はヘッドフォン祭にも出てましたがAprilのDP-1 で細かな音の抽出と正確な楽器の音が印象的です。デジタルもアナログも強力なようですね。スピーカーではライドーのX monitorも新製品です。インターナショナルショウでは初ですが先日私がDigiFiの講演で使わせてもらいました(写真右の奥の方がX Monitor)。ニアフィールドモニターということもありC1よりスケール感は小ぶりですが再現性はC1譲りですね。


ナスペック
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ナスペックではエントリーDACとしてDAC Magic、ミドルクラスDACとしてEssensioと人気製品を抱えていますが、今回は両方ともヘッドフォンアンプがついた新型が出ていました。写真左のDAC magic plusはヘッドフォンアンプとUSBの192対応が新機能で価格は同じです。背面の右端になにやら謎のUSB A端子がついてますが。。(Aはホスト側を意味します)。ケンブリッジはiPodデジタルドック出してますし、もしや。。
もう一つは写真右のEssensio plusでヘッドフォンアンプがついてます。こちらはより厚みがまし価格はやや高くなるようです。

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またここではワイヤーワールドのDavid Salz社長に話を聞く機会がありました。たっぷり濃いケーブルの話をしてもらいましたが、情熱が伝わって来ました。ケーブルはケーブルなしの直結と音を近くしたいということでこういう短い直結をリファレンスにして持ち歩いてるとのこと。個人的にはこのPicoとiPad使ったシステムに食いついてしまいました笑。


フォステクス
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新しいマグネシウムコーンスピーカーのデモをしていました。スピーカーの解説で思いっきり技術的なデータを用いたり、アルミとマグネシウムを落として音の響きを実験的に聴いたりと真面目な説明をしてたのが技術屋さんフォステクスらしいですね。
G1300MGスピーカーは説明のように着色のないニュートラルな音が特徴的でした。

マッキントッシュ
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マッキントッシュブースではオクタビアさんの192kHz 32bitの音源をUSBメモリに入れて限定販売(35000円)するということで、その「32bit再生」のデモを行っていました。デモではMacに音源を入れてMcIntosh C50プリアンプにつなげてC50内蔵の32bit DAC(ESS Sabre)でDA変換するというものです。これで96/24と192/32の音源の聴き比べをやっていました。

ただこれって本当に32bit再生できてるか疑問です。Macのプレーヤーソフトはなんですかと聞いたところ、AudioGateのMac版を使ってると言うことでした。でも以前にもうちで書いたんですが、Macで32bit再生をする際にはインテジャーモードが必要なはずです。AudioGateはインテジャーモード対応してないと思います。
インテジャーモードが必要な理由は下記リンクに書いてますが、CoreAudioでは32bit浮動小数点を経由するので24bit整数までは無問題ですが32bit整数を通すと指数分の8bitが欠けてしまいます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/167849910.html
それをバイパスするためにはインテジャーモードで32bit整数としてDACにわたす必要があります。
32bit音源がプレーヤーソフトで再生出来てDACが32bitでも、途中にボトルネックがあるとデータが欠落してしまいます。

ただ32bit再生自体は面白いテーマだと思います。24bitでも人間の可聴範囲を超えるのに32bitは意味あるかという問題もありますが、それは20kHz超えた音が意味あるかというのにも似ていてこうしたのは実際やってみると差があったりするので、32bit再生をやること自体はアリだとおもいます。DSD音源みたいに32bit音源がいろいろ出てくると32bit再生も考えていっても良いかもしれません。ただし上のように経路に対しての考慮が必要だと思います。


Dynaudio
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私はDynaudioのスピーカー使ってるので毎年チェックしてます。私は25周年スピーカーなんで、そのクラス上となるConfidenceシリーズが今年は刷新されていてちょっと興味ありました。C1は聴いてますけど9月に出たC2の新型は始めて聴きます。新C2は定位に曖昧さがなく、フルレンジのスタジオモニターのように空間表現が決まるのが印象的でした。


LINN
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おなじみDSシステムでデモをしてました。
私はスピーカーのシステムはLINNのikemi,kairn,kloutと90年代黒い箱を使ってるんですが、LINNの音って筋が通っていてシステム組むと崩せなくなってしまいます。今の音は90年代の陰影感とも異なるんですが、LINNブースに来ると落ち着く心地よさって通じてるように思います。


エレクトリ
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システムはこのときMAGICO Q3、パスラボ XP-30/Xs300というそうそうたるシステムでした。さすが重量級アンプで迫力なんかはすごいもんでしたが、むしろ気を引いたのはパスラボアンプよりむしろ参考展示されていたネルソンパス先生の趣味の世界FirstwattのSITトランジスタを使用した。SIT-1です。モノとステレオがありますがモノのアナログメーターがいい感じです。
MAGICOの繊細なニュアンスはパワー足りないと言わずにFirstwattでも試して聴いて見たいものです。


Axiss
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AXISSで注目はBMCという新ブランドです。Balanced Music 、Fair trade priceを合言葉にハイエンドの音を割りと手が届く50-60万くらいの価格で提供するというのがコンセプトのようです。

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まずこの写真左のユニークなベルトドライブのCDP BDCD1.1が目を引きますが、BMC創設者がカルロスカンダイアス氏ということで納得。氏はCECでベルトドライブCDPを開発してましたね。
ユニークなのはこのCDPだけではなく、この写真左の下側のDAC IというDACはBDCD1からSuper Linkという独自デジタル伝送でデジタル信号を入力し、アウトプットは電流出力ができるというものです(プリアンプのありなしのモデルがあります)。
写真中はCDP/DACそれぞれの背面でSuper LinkはI2Sの4本のラインでデータ、クロック分離で送るようです。写真右はユニークなデザインのS1というパワーアンプでDAC Iから電流入力で受けることができるようです。ちょっと注目ですね。

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それとAyreのQA-9が出てました(参考出品でCESで正式発表となるようです)。これはQB-9のAD版です。スタジオ向けではなくオーディオ向けのADCということです。ゴードンさんもRMAFでADC出してましたが、アメリカではLPリッピングがプチ流行のようですね。手持ちだけではなく新作もけっこう出てるからでしょう。上右はQA-9の背面です。USBは出力のようです。LP->DSDというパスができると画期的ですが、さてそこはCESを待ちたいところ。

ユキム
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下のオレンジの可愛らしいアンプはCarrot Oneという小さな真空管のプリメインアンプです。
これヘッドフォン祭のDigiFiブースでもあったんですが、講演が終わって一人の女性が来てこれの音を聞きたいと言うので編集の方がセットアップしてデモしたのを覚えています。カラーもいいんですが、古めかしい真空管アンプがカワイイと女性に受けるのが面白いなと思いました。カメラでは最近フジフィルムがX100という昔のライカのクラシックカメラみたいなデジカメを出したんですが、これ中高年のおじさん向けかとおもいきや、むしろカメラ女子にとても受けが良くて4割くらいは女性購買だそうです。女子向け=カラバリっていう図式だけでなく、裾野を広げるにはいろんなアプローチがあるんではないかと思わせられますね。

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会場では角田さんもナスペックにおいてPlaybackでDSD再生のデモを行ったそうなので、今井商事のMytekと合わせてDSDが芽を出した感じです。さて、来年はまたどういう年になるのでしょうか。
posted by ささき at 01:28 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする