
1. 平面型ヘッドフォンの最新事情
今回の注目のひとつはまず新世代平面型ヘッドフォン対決です。フォステクスのTH500RPが発表され、HiFiManではHE560、HE400iの新製品が展示され、OppoではPM-1の製品版が展示されました。
平面型のヘッドフォンは最近注目されてきましたが、その低価格化と高能率化が課題となっています。実のところ平面型というのは最近発明された技術ではなく、オーディオの黄金期と言われた時代には理想的な形式としてスピーカー・ヘッドフォンを問わずに追求された時期もあったのですが、オーディオビジネスが冷え込んでくるとコストのかかるこの方式からメーカーは離れていき、やがて少数のみが残るという歴史があります。その少ない残った代表例はSTAXとフォステクス RPです。STAXが一部に熱狂的なファンがいるのと同様にフォステクス RPにも特に海外で熱烈なファンがいます。
フォステクスさんの発表を聞くとその歴史を再確認できたと思います。フォステクスの初代RPモデルではネオジウムマグネットがない時代においても広帯域の再生ができたと言います。
TH500RPはいままでの延長とも言えます。デザインはT50のデザインを踏襲したのもその現れの一つでしょう。デザインはA8やHP-P1のデザイナーを起用しています。インピーダンスが少し変わったほかは最大入力も現行RPと同じです。
RPはフォステクスでの全面駆動の平面型ヘッドフォンの呼び名ですが、Regular Phase(均一の位相)という名の通り、全面駆動により全体が動くので共振が分散できて不要音がないという利点があります。今回測定すると共振点がないというより、振幅が少なくても音が出るので共振点が目立ちにくい、というのが分かったそうです。つまりスムースに振動板を動かせるわけです。TH900は振幅自体は速いが、振幅の動き自体はRPが滑らかという感じのようです。これも測定を重ねるという手法がキーとなります。


もう一方のTH500RPの改良点はチューニングするということで、まずエアフローをチューニングしています。とくに低域のエアフローの改善はTH900のノウハウを使ったということ。以前のRPはこもって抜けが悪かったが、それはエアフローのチューニングで改良されたということです。
つまりドライバーのチューニング、エアフローのチューニング、イヤパッド、ケーブルの改善で音を改良したのがTH500RPです。


さきにふれたように海外ではフォステクスというとRPというほど平面型が代名詞となっており、いくつものmod(改造品)が作られてきました。最近のAlphaDogもそのひとつです。つまりRPドライバ自体は完成度が高いのですが、ガワに不満があったわけです。AlphaDogは3Dプリントという手法でそれを解決しています。言い換えるとガワを変える=チューニングするという考え方は一般的な認識であった訳です。
そうしたチューニングをオフィシャルで行い、しかも測定を重ねるという手法で完全な「セルフmod」をしたのがTH500RPとも言えるでしょう。
またそういう意味では完全新規の新設計平面型もそのうち期待できるかもしれません。
RPも当初はプロ用を目的としていたため、鳴らし難さはあまり目立つ問題ではありませんでしたが、最近コンシューマーの世界でヘッドフォンが注目されてくると平面型の問題である能率の低さがまた問題となってきました。
能率が高くするポイントとしてはTH500RPでは磁気回路の印刷技術が上がってること、そしてさきの測定器を使った解析があげられるということです。なおRPの特徴的な山形パターンは同じということです。
実際に聞いてみるとたしかに自然で素直な音が感じられました。
HiFimanも平面型に重点を置いており、こちらは海外のマニア層を中心に出てきた新興の勢力といえましょう。いままでにいくつもの平面型を制作していますが、今回は新型であるHE560とHE400iを発表しました。
HE560はドライバーにシングルエンド・片側マグネット(Singled ended planer magnetic)を採用するなど新機軸を採用しているのがポイントです。この方式を取るとダイアフラムがより自由に動くので広大な音空間を生むが、歪みをコントロールするのが難しいということ。今回それを解決するダンピング素材をJade(以前静電型を作ったメーカー)と見つけたそう。またマグネットが一つなので軽量化でき能率もあがるということ。HE400iとも能率の向上をポイントとしてあげています。HE560はそういっても能率はまだまだ低いのでホーム用できちんとしたアンプを必要とします。
HE400iはポータブルでも使えるくらい能率高いもので音質もとても高いですね。音色も美しいです。

HE560
Oppo PM-1は以前発表会でプレゼンしたのですが、製品版となって登場しました。こちらはこれがはじめての平面型というかヘッドフォン製品です。
PM-1は平面型的なスムースさとダイナミック型のようなロックPOPに向いた迫力を持ってます。能率が高いところもポイントです。PM-1は独特の二重のダイアフラム構造を持っていて、コイルのパターンはスパイラル(螺旋)です。コイルのパターンはコイルの長さを左右するので平面型では重要なポイントで、フォステクスのRPでは山型ですね。
また全体にパーツも高級感があり、Editionシリーズを少し意識しているようにも見えます。

PM-1
Fostex、HiFiman、Oppoはそれぞれ老舗、新興勢力、新人という違いがあります。また音も個性的という点でちょっと注目していきたいところです。
2.カスタムイヤフォン世界の充実
ヘッドフォンを中心に発展して来たこの世界ですが、時代の趨勢はかなりポータブル方向に動いています。そうした中で、かつてヘッドフォン世界を牽引してきたHD800やEdition9などのハイエンドヘッドフォンに変わって注目されてきたのがカスタムイヤフォンです。高性能ユニバーサルも含めてハイエンドのイヤフォンと言い換えてもよいかもしれません。
かつては一部のものだったカスタムは国内扱いも増え、いまや多くのひとが楽しめるものとなってきました。
カスタムの世界は前に書いたようにジェリーハービーが創始して人気をあつめ、日本およびアジア圏では須山さんが人気を博しています。そうした東西両雄にくわえて人気を集めている個性派が"Wizard"ジョンモールトンで、彼のひきいるのがNobleです。
今回はWagnusさんが自らのケーブルとともに、Nobleのカスタムやユニバーサルを日本に紹介してくれました。
ます注目はフラッグシップの10ドライバー機のKaiser 10(K10)です。試聴機を聞いてみましたが音域は広く各帯域にドライバーが広く配置されているという感じです。4+4+4と2+2+2+2+2というドライバー構成の違いというのもあるかもしれません(K10はクロスオーバー的には4wayだったと思います)。特に低域はでかいCIユニットがはいっているせいかかなり豊かですね。中低域に重点がある感じでロックポップを含めた様々なジャンルでのオーディオリスニングにはよさそうです。ロクサーヌの方は中高域を重点に音が整っている感じです。ロクサーヌの低域は量感というよりパンチがあるという感じです。

Kaiser 10
ロクサーヌだけ聞いているとそう思いませんが、他のIEMと比べると整った音で正確な再現を目指すというロクサーヌの強みもわかってきます。ライバルあればこそ、という感じでしょうか。
もうひとつNobleの注目はユニバーサルのNoble PR/FRでこれらはスイッチ式でクロスオーバーとユニットの組み合わせが代えられます。スイッチで音が大きく変わり、プレイリストにロックとクラシックが混ざってるなんて人には好適だと思いました。


Noble PR
須山さんブースは本人不在でしたがとても人気で試聴の列が途切れずにできていました。注目はあたらしい"fitear"です。fitearという名前もひとつの原点回帰を示しているのかもしれません。
私が持ってるfitearのプロトは標準の黒い001ケーブルですが、製品版?ではオヤイデの白ケーブルで展示されていました。聴いてみると001よりこっちの方が空気感がよく出ていてよりfitearの魅力を引き出しているように思えます。実は向かいのアユートさんのところにもfitearがおいてあってこちらは並ばずに聴けました。またAK240バランス版も用意されていました。



fitear
アユートさんのところではロクサーヌユニバーサルのAKR03がありましたが、これは即日完売の瞬殺でした。香港でも即日完売だったそうです。
もうひとつのカスタムの注目点であるJM Plusはまずは無事到着してほっとしたという思いです。新しいところ呼ぶときはけっこういつも大変です。ここではさまざまな世界のカスタムを聴くことができます。

rhines Stage5は明るくクリアで歯切れ良い音でした。


Rooth LSX3はハイブリッドらしく重厚でベースたっぷりです。

custom art Harmonyはカスタムだけど小さめに作ってるので試聴に使います。バランスの取れた音って感じでした。custom art はシリコンですけど、ACSみたいにゴムみたいにものすごく柔らかいわけではないです。フィットが気持ち良いですね。

ブースも人気で二日目はおそろいのTシャツでいそがしく動いていました。JM Plusの人たちもすっかりヘッドフォン祭が気に入って次もぜひ出たいって言ってました。

3.個性派ポータブルヘッドフォンアンプ
ポータブルの中でも趨勢がハイレゾDAPに向かうなかで、ポータブルのヘッドフォンアンプでは大手企業が参加してきたという点と、小規模メーカーの世界では個性派が増えてきたということが変化としてあげられると思います。
今回のヘッドフォン祭での一番のサプライズは(AK100II/120IIを除くと)、GloveAudioのCEOがCEntranceのマイケルだったということでした。15Fのエレベーターでばったりあって、なにしてるの?と言って名刺を渡されてびっくり。これは私も知らされていませんでした。

実のところGloveAudioの話を聞いても、正体の知れない新会社では肝心の音が不安だ、と思っていたのですが、これで一気に解決しました。あのDACportとHiFi M8のCEntranceです。音質はいわずもがな折り紙付き、です。



GloveAudioのThe Glove A1はAK100とAK120をケーブルを使わずにクランパーであるアダプタではさんで合体させるDAC内臓のヘッドフォンアンプです。AKからは光端子でデジタルだけ入力します。DACはES9018K2Mです。またアンプはバランス出力が可能で、RSAタイプとAk240の2.5mmバランスの二基が装備されています。バランスケーブルをつかったAKR03でも素晴らしい音が楽しめました。ハイレゾのクラシックも堂々とスケール感豊かに鳴らします。音の純度の高さはCEntrance品質です。シングルエンドでもすんごく良い音です。まさに画期的なアンプですね。




AK100とAk120はスペーサーのアダプタで調整できます。クランパーはビス止めです。(へクスレンチ)
絶対はずれません。まさに一体型。私も長いことプレーヤー+ポータブルアンプという組み合わせを使っていますが、Glove A1は新感覚です。フルアーマーという異名もすでに頂戴していますがメカっぽさもよいですね。AK100ユーザーは画期的な高音質化ができるとともに増えつつある2.5mmバランス資産も使えます。
価格は7万前後のようで、来月以降に出荷を予定しているということです。
もうひとつのJabenの驚きはこのPortaTubeの後継である真空管アンプです。PortaTubeはかなり人気を博したのでこちらも注目ですね。


真空管アンプ
こちらはいまでは人気ブランドとなったiFIの新製品Micro DSDです。つれはクラウドデザインで募集した成果ということでしょうか。すごいのはポータブルなのにDSD256(11.2MHz)に対応します!
またプリとしても使用可能です。電池内蔵でポータブル使用も可能ですが、やや大きいのでポータブルというよりはバッテリー駆動によるプリとしてジェフローランドなみのクリーン電源駆動プリとしての使用も想定しているようです。



こちらはアナログスクエアペーパーさんとのコラボによるミニ05(小さいほう)。トランジスタは交換可能です。これはいわゆるバッファアンプで電圧増幅しないタイプ(ゲインゼロ)ですね。ネタだけじゃなくけっこう音も良いですね。

CEntranceはHifiM8のミニを参考展示しました。スリムになっただけではなく一台でUSBもiDeviceも光も同軸も入力可能です。

HiFi M8 mini(上)と現行のM8(下)
4. 大手企業メーカーのポータブルヘッドフォンアンプ
ポータブルのヘッドフォンアンプというと少し前まではニッチの世界であり、ガレージメーカーの独壇場だったのですが、フォステクスHP-P1あたりから流れが変わり始め、いまでは大手企業のソニー、Teacについで今回はビクターとオンキヨーからも新製品が出てきました。


TEACとソニーのポータブルアンプ
ビクターのポータブルアンプSU-AX7はアナログ回路にも手を抜いてないのが特徴ということで、RWAK120でアナログ入力させて使うと柔かく落ち着いたオーディオらしい音でした。なかなか良いと思います。DACチップはAK4390ということですが、AKMの音っていうのともまた違うかも、とも思いました。DACはアナログ回路しだいということはメーカーのノウハウなんかも生きているんでしょう。またビクターお得意のK2回路を使用しているのもポイントです。




SU-AX7
オンキヨーのポータブルヘッドフォンアンプDAC-HA200(参考出品)はTeacと兄弟機となり提携関係の結果だそうです。こうした関係も大手企業の世界ならではかもしれません。Teacとはオペアンプ違いで、こちらの方が明瞭感は高いように感じました。またオンキヨーのiPhoneアプリもTeacで使われていますね。

オンキヨーのポータブルアンプ
5. 最新のハイレゾDAP
今回驚いたのは人気のAstell&KernでAK100IIとAk120IIがドイツのハイエンドショウで発表されるということです。みたところ2.5mmプラグやUIなどでAK240のとの共通性も期待されます。
これについてはチャンネルはそのまま、という感じで続報をまっていてください。



AK100II,AK120II
今回気合が入っているJabenのテーマは上クラスのCalyx M(販売は不明)、中クラスのAP100、エントリーのCookie/Buiscuitと揃えたDAP、そしてGloveや新真空管、A2P小型など個性派アンプを揃えたことです。
注目DAPのCalyx Mも日本初登場でJabenブースにCEOみずからが持ってきました。聞いてみるとやや大柄ながらかなり引き締まったタイトでシャープな音でジッター低そうです。さすがPCオーディオのDACメーカーが作ったDAPという感じではありますね。またUSB DACとしてオーディオクラス2のきちんとした設計がなされているのもポイントです。


Calyxのイ・スンモクCEOとCalyx M、右はマグネットボリュームを外したところ
M:useというコントロールソフトはLinuxベースです。これはAndroidのハイレゾ通らない問題を避ける意味もあります。またマグネット式のボリュームノブを採用しているのも面白く、これはスリットレスでごみが入らないようにするためです。USB DACとしても機能します。
Hidizs AP100も安いながら音いいです。正確系で特にハイレゾ曲の再生がとても良い感じでした。ロクサーヌとも良く合いました。

AP100
Biscuit+(7000円)とCookie(12000円)、CookieはBiscuitに液晶とFLAC対応がついたもの。Biscuit+は前モデルにシャッフル機能がついたもの。残念ながらFLAC対応はなし。

Biscuit+とCookie
またオヤイデさんのところではX5が出展されていました。思っていたよりはちょっと大きい感じです。

アユートさんのところではAK240のゴールドも展示されています。(ホワイトバランスとらずにすんません)


6.ケーブルの充実
2.5mmバランス規格が普及始めたのも今回のヘッドフォン祭のポイントです。
AK240自体も売れてますし、AK100IIやAK120II、またはGloveAudioのように他でも2.5mmバランスが採用されています。
2.5mm AKタイプのケーブルでは以下のものが目に留まりました。


(左)ALOのSXC24-IEM MMCX。43000円くらい。 (右)Beat AudioのSignal 、価格未定。2ピン。



Wagnusさんの2.5mm、Voskhod、Meridian、Proton

2.5mm - RSAタイプのインターコネクト。WagnusのProgress。
6FではEstronのLinum(ライナム)ケーブルのデモをやってました。これは新型のタングルレス(絡みにくい)タイプです。前のケーブルの弱点は絡み安いところだったのでよい改良です。

なぜJabenと別ブースかというと6Fでは日本のB2B代理店の人が担当してたからです(JabenはB2C代理店になります)。Estronの特徴は音をケーブルで変えるのをうたってることで、それを証明するのにこんなユニークなイヤフォン切り替え器を用意してます。



二組のケーブルが同時に入ってます。イヤフォンにはこんな感じで二組入ってます。Estronは細いけど強靭ということで思いっきり引っ張るデモもやってくれました。
タイムロードではHugoで便利に使える光ケーブルを展示していました。価格も安くなかなか音もよいと思います。ほかのアンプでも使えそうですね。

7. エントリークラスからステップアップクラスのイヤフォン事情
カスタムだけではなく、エントリーからミッド、ハイクラスの各クラスの通常のイヤフォンも充実してきています。
まず今回の注目は激戦区の5000円に投入されるShureのSE112です。215との違いはケーブルが固定でチップがラバーのみです。ケーブルは耳巻きではなくストレート装着を想定しています。Shureの黒フォームチップとか耳まき式の装着はIEMなみのものですが、本当に一般人にはなじみにくいと思いますのでよいことでしょう。ドライバー自体は215と似ていますがチューニングを変えてます。音は215の方がwarm感あり、112はややすっきりでしょうか。215譲りで音質もいいので今後が注目されます。


SE112
音茶楽さんでは新ブランド、茶楽音人(サラウンド)が紹介されていました。ブランドの差異は下記のようにまとめられています。Donguri-楽はドングリベースですがより安く、より元気でベースたっぷりです。これは価格を考えるとかなりオススメのように思います。


音茶楽さんのもうひとつの展示てはFlat4の外耳道によってチューニングが違うもの、Flat4-緋弐型(赤)とFlat4-玄弐型(黒)が展示されています。これは位相補正チューブの長さによる違いです。もともとFLAT-4があれだけスムーズな音を出せていたのは位相補正チューブの働きがあるのですが、その長さをユーザーの外耳道に応じて変えるというもの。ある意味カスタムですね。

Flat4-緋弐型(赤)とFlat4-玄弐型(黒)
聴き比べるポイントは高域サ行のきつさです。試してみると確かに違いますね。私は赤の方がより自然に感じられましたが、外耳道が長めということのようです。
これは実際にお店で試聴してどちらかを選んでください。とても面白い試みだと思います。
人気ブランドとなったDita AudioではスペシャルAnswerがありました。どうスペシャルかというとAK240のバランスに対応しています。これはぜひ製品版でもほしいところですね。

Balanced Answer
またオーディオテクニカの新機軸“DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS”を取り入れた新製品CKR10なども展示されていました。オーディオテクニカの音つくりのそつなさという点でこの新機軸があっているようにも思います。

CKR10
8. PCオーディオの最新事情
ヘッドフォン祭では新しいオーディオの波ということでPCオーディオも取り込んでいます。
フックアップさんではLynxのHiloとMacのサンダーボルト接続のデモをやってました。これすごく画期的だと思います。端的にいうとサンダーボルト接続ということはPCI接続と同じということです。いままでPCIボードを使っていたことがサンダーボルトケーブルで可能ということです。ケーブル経由でも実質ボードをさしたのと同じということは転送性能だけではなく、従来資産の両面で有利です。そこがLynxの強みでもありますね。 またサンダーボルト接続ということはPCI接続と同じということですからドライバーが必要です。


画像では上下同じHiloでわかりやすく展示していました。
Hilo自体の音もスタジオ向けというだけでなくオーディオリスニングにも向いている感じでした。これのオーディオ向けDACのみのバージョンが出るとよいんですけど。
Audivana Plusの次期バージョン(iTunesライブラリとAudirvanaプレイリストの統合版)はヘッドフォン祭のフェーズメーションさんブースで先行公開でした(Damienの許可をとっています)。一般にはまだ公開されてません。


AudirvanaとEPA007X
フェーズメーションさんの新ヘッドフォンアンプはEPA007の改良型です。電源が改良されてより押しが強く音が先鋭になっています。なかなかよいと思います。
PCオーディオ関係ではPS AudioのDirect Stream DACも注目です。ポール社長のブログにあったDSDがメインでDACチップ使ってないやつです。
自然で高精細な音です。ただ高価なのがネットかと思いますが、まずリファレンスクラスを出したいというメーカーの意向があるようで、今後DLIIIクラスの同様なDACを期待したいところです。


Direct Stream DAC
角田さんのネットワークオーディオ講座も開催されていました。かなり人が入っていて立ち見が出るほどでした。

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しかしこのレポート書いていても大変で、9000字の大作となってしまいましたが、今回も盛りだくだんでした。ヘッドフォン祭の直前のポタ研でAK240とHugoというデカイネタを出してしまったんで心配していた面もありましたが、こうしてたくさん書くことがあるというのはこの世界が成熟しているということでしょうね。
今回はサンプラザに戻ったことで呪いが解け?晴天に恵まれました。出展社数は約110社、入場者数は2日で7000人ということです。青山より増えていますね。あの伝統の東京インターナショナルオーディオショウでさえ3日で9000人くらいですからすごい人です。海外ではCanJamが2000人くらいです。
次は10/25と26で同じ中野サンプラザで行うということ。すでに次回のタネも今回いくつかありましたので次回も楽しみなことです。