ヘッドフォンショウの熱気も覚めやりませんが、先週は地球の裏側のドイツではハイエンドショウが開催されていました。海外のサイトから注目機種などあげてみます。
まず今回一番目を引いたのはGrimm Audioのブースです。
http://www.audiostream.com/content/grimm-audio-ls1s-trendspotting
Grimm Audioはプロのスタジオ機器のメーカーで、Channel Classicsのところで触れましたがDSD対応 ADCが知られています。このスピーカーもスタジオモニター的なものだと思いますが、これは面白いことにスピーカーにあのBruno Putzeys(iQubeとか)のハイペックスのアンプモジュールを搭載してアクティブとして使用してスピーカー同志はイーサネットで接続するというものです。(どちらかがマスターとなる)
Grimm Audioがコンシューマー向けの展示をするというのも面白いのですが、もっと注目はこの参考出展されたDSD対応USB DACです! 待ってましたという感じです。
http://my-hiend.com/leoyeh/2013b/IMG_3515ss.jpg
最近DSDイベントの準備やっててChannel ClassicsのDSD音源を聴き比べてたけど、やっぱりGrimmのADC使った音源はあきらかに他より滑らかでいわゆるアナログ的な良さがあります。このDAC版があればなあ、と思ってましたがいよいよ現実になりそうです。形からプロ機材的ではありますが、DSD関連では一番の注目機種ですね。Grimmの動向に注目したいところです。
DSD対応DACというとこのナグラのDACも面白いところ。ナグラがDSDを扱うDACを出すというのも面白いですが、このデジタル部分はPlaybackのコッチ先生が設計してアナログ部分の担当がナグラということ。
http://www.audiostream.com/content/nagras-new-dac
DSD自体はハイエンドショウを通した話題でもあり、多くのメーカーのところには"DSD is coming soon"と書かれていたそうです。
DSD関連ではフランスのレーベルQuobuzでもDSD配信をするということです。これは普通のダウンロードの話ですが、QuobuzはSpotifyと並んでストリーミングでも有名なところです。
http://www.audiostream.com/content/qobuz-0
ストリーミングと言えばやはり今週行われたGoogleのカンファレンスでGoogleのストリーミングサービスが発表されアップルの先手を打ちました。日本はあいかわらず蚊帳の外ですが、このへんにも注目したいところです。ただ以前紹介したようなOraStreamのように高品質ストリーミング配信という点も進めていただきたいところですが。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/274617721.html
ヘッドフォンショウではBMCをアンプに使ってHM901のデモをしましたが、そのときにBMCの濃密でかっちり芯のある音がいいなあと思っていました。そこで注目なのはこのBMCのPureDACというDAC+ヘッドフォンアンプです。これはなんと4pinのバランス駆動も可能なヘッドフォンアンプを備えています。$1600という価格も良いですね。
http://www.audiostream.com/content/bmc-puredac
こちらはスーパーコンピューターかよというOpera Onlyパワーアンプです。なんとピーク出力16万ワットというもの。RMS 6万ワットですが、これ記事にも注釈がありますがスペックの60.000 wattというのは60ワットではなく、6万ワットです。これは欧州では日米と違ってピリオドがコンマの意味だからです。念のため。
とはいえこれただのシンボル的に作ったそうです。
http://www.audiostream.com/content/opera-only
ヘッドフォン関係ではErzetich Audioのヘッドフォンアンプが紹介されていました。東欧スロベニアの製品だそうです。ちっょとバーソンを思わせる感じ。
http://www.innerfidelity.com/content/2013-munich-high-end-show-erzetich-audio-headphone-amplifiers
BacillusについてはHeadFiにレビューがちらっと出てますね。小さくて安くてがっちりして音も良いという感じでしょうか。
http://www.head-fi.org/products/erzetich-bacillus-headphone-amplifier/reviews/8064
こちらはHIfiMan総帥のFangです。Fangはこちらに出ていてヘッドフォンショウには来られなかったので私が日本の皆さんに当てたメッセージを読みました。
http://www.innerfidelity.com/content/2013-munich-high-end-show-hifiman-re-400-and-re-600
ハイエンドショウではRE600やRE400も積極的に展示していたようです。日本では901で手いっぱいでしたが、こちらももっと展示するべきだったかも。
AK120も注目機種として紹介されています。
http://www.innerfidelity.com/content/2013-munich-high-end-show-astellkern-ak120-high-resolution-portable-audio-player
iBassoが最近発表したDX50ははじめはDX100の下位機種としてES9023など使うのかなあと思ってましたが、情報が出てみるとWM8740を使用してコンパクトでAndroidなしと、DX100の下位機種というよりもAK100の対抗馬のような機種でした。出力インピーダンスを明記しているところもAK100を意識してますね。
http://www.ibasso.com/en/news/show.asp?ID=116
この分野も切磋琢磨しながらますます成長していきそうです。
Music TO GO!
2013年05月18日
2013年05月12日
ヘッドフォン祭2013春
今年のヘッドフォン祭は私はいろいろとイベントがあったので、レポートというのはできないんですが「それぞれのヘッドフォン祭」ということでちょっと書いてみます。
朝は8時くらいからシステムの準備と10Fで使うスピーカーのセッティングなどやってました。席のどこでもそれなりに音が聴けるようにしないといけませんからね。これはHM901のラインアウトからBMCのプリアンプとパワーアンプ(プリとパワーはBMC独自の電流増幅接続)を使いELACのフロアスタンドスピーカーを鳴らすという堂々としたデモです。ハイレゾDAPの能力を示すショウケースともいえます。

その他いろいろが終わると会場を少し見て回ります。
さっそくJHAのJerry Harveyに会いに行き、2ショット写真など撮りました。タトゥーなんか見るとこわおもてに思いますが、実際は気さくなとてもいい感じの人です。
タイムロードさんのEdition 12はEdition 10とは色違いだけではなく振動版もゴールドプレーテッドで異なっているようです。
聴いてみるとEdition 10のきつさが緩和されて良い感じになっているようです。

こちらはiFIのUSBケーブルGEMINIです。二口というだけではなく途中三カ所にフィルタがついていてなかなか半端ないケーブルになっています。iFiもさすがですね。

こちらはフォステクスのTE-05です。1万前後でダイナミックのアルミ削り出し、MMCXコネクタでリケーブル可能という面白いもの。音ははじめFADあたりを思わせましたがベースもどっと出ますね。ただしこの辺はまだ調整中とのこと。

こちらはヘッドフォン祭で一番驚いたかも。あのHeadFiでも人気のフォナックのイヤフォンPFEシリーズがJabenから販売されていました。実はこれずいぶん前にもヘッドフォン祭に誘おうとしたんですがだめだったもの。今回はいろいろと経緯があるようで今後の展開はけっこう面白そうです。安価なPFE012が有名ですが、ハイエンドのPFE232もSE535とかWeston4対抗としてよく挙げられますね。

そうこうしているうちに午前は11:00からのiriver AK120発表会です。この中ではAK120の新機能としてDSD再生とUSB DAC対応がアナウンスされました。ただどちらも詳細については良くわかりません。

この中で5分ほどAK120についてコメントを述べさせてもらいました。こちらはしゃべった通りではないかもしれませんが、こんな感じでしゃべりましたという内容を書き起こしたものです。
「一週間ほどAK120のデモ機を借りて使用してみました。AK120という名前からはマイナーチェンジのようにも思えます。実際に外観はこのようにキープコンセプトでコンパクトであり、操作性も良いところは100に対しての120というところですが、中身の音に関してはAK200でもよかったんじゃないかということです。今回の大きなポイントは音質という点にあると思います。
レコーディング現場でのコメントという点ではさきに原田さんなどのコメントがありましたが、私の方からはオーディオ的な立場で少し解説してみます。
普通こういうiPhone(とiPhoneをみせる)のようなプレーヤーのオーディオはカスタムICで統合されてワンチップで入っています。つまり大量生産ですね。
一方で(AK120を見せて)こうしたオーディオに特化したハイレゾデジタルオーディオプレーヤーはDACと呼ばれるデジタル音源を音楽信号に変える部分と、アンプと呼ばれる音楽信号を増幅してイヤフォンを駆動する部分の二つに分かれます。今回のAK120はその二つにそれぞれ改良がなされています。
まずDACがデュアルDACとなりました。つまり左右をそれぞれ独立して担当することで音質を高めるということです。DACに使われるIC自体はAK100と同じですが、この効果は予想以上に大きかったと思います。左右独立という点から想像できる音の立体感も際立っていますが、いままでひとつのチップで2つのことをやっていたのを1つのことで済むわけですから、性能も上がります。解像力など音楽の細部の鮮やかさもAK100から大きく向上しています。AK100と同じ曲を聴いていても感動が違います。
もうひとつのアンプ部分の改良は出力インピーダンスが低くなったということです。前は22オームあったのが3オームとなりました。ここは説明がむずかしいのですが、この値が低いとダンピングという駆動力が高くなります。ユーザーではここを不満に思う人が多く、世界のあちこちで改造品が作られたりしました。今回はこれが改良されて特に低域の再現力に違いがあります。
しかしこれはiriverも知らなかったわけではなく、iriverほどの国際的な企業になると各国の安全対策のためにやっていたというわけです。しかし今回はユーザーの声を聴いてくれました。無視する企業も多いのですがこの姿勢は良いですね。また日本からのリクエストにも特に聴いてくれた気がします。そうした意味では日本のユーザーが育てたといっても良いでしょう。
一方でサイズは前と同じくらいコンパクトで、多少大きくなりましたがしばらく使っているとサイズが大きくなったことは忘れる程度だと思います。このように外から見るとキープコンセプトのAK120で、中がAK200と言えるほど変わったというのは理想的な形と言えると思います。
AK100シリーズの良さっていうのはだれもが使える高性能DAPを目指したところだと思います。その点でハイレゾ時代のiPodのようなスタンダードな存在になりうる可能性を持っていると思います。
AK120は今回のDSDとかUSB DACなどさらに深化しています。アユートさんというPCに強いところでこれらの機能を活かして可能性をさらに広げてもらいたいと思います。」
AK120はいま製品版も試聴していますが、バーンインはそれなりに必要ですね。2-3日もすると磨かれてきます。この辺も小型ながらいかにも本格オーディオ的なところです。
午後はHifiMan HM901のイベントを行いました。今回は世界中のHifiManスタッフが集まりました。アメリカからは欧米マーケティング担当のDoug Leavy、台湾からはアジアパシフィック担当のRichard Yeh、中国からも本社サポートスタッフが来ました。ただだれも日本語が話せないので私が通訳など手助けしました。スクリプトなどは彼らが持ってきたものを使用しました。
二回とも満席ということでありがとうございました、二回目は音が出ないトラブルがありましたが、すみませんでした。
流れとしてはDougがHM901の機能紹介を行い、逐次私が翻訳して(多少自分的に補足しながら)進めます。次にRichardが用意してきたスクリプトを読みながらHM901の特徴に沿ってスピーカーでデモをします。
とても小さなDAPから出ていた音とは思えないような再現力があったと思います。
最後に今回は来られなかったHifiManの総帥Fang Bien氏からのメッセージを読み上げました。こちらは下に再録します。
「日本のHifimanファンのみなさま
この青葉豊かな五月にふたたび皆様とお会いできて光栄に思います。残念ながら私自身は参加することができませんでしたが、我々のスタッフが製品版のHM901とRE600を持参しました。
お待たせしましたが、大きな改良を重ね納得の行く素晴らしいものに仕上がりましたので待つだけの価値はあったと思います。この期間我々は音質追求のためだけに時間を費やしました。
ここに集まっているすべての方にお礼を言いたいと思います。また日本スタッフにはHifiスピーカーでHM901の可能性を引き出す機会を準備していただきありがとうございました。
これからもHifimanをご愛顧お願いします。
代表 Fang Bien」
それとアンプカードの種類を紹介しましたが、アンプカードには標準のアンプカードの次にはバランス駆動アンプカードが出て、それ以後は開発中で予定となりますがHM801と同じようにマルチウエイBAイヤフォン向けのアンプカード、あるいは平面駆動向けのものも出るかもしれません。ここはまだ未定のようです。
今回デモで使用したHM901をメディア用に貸し出しできますので、トップウイングさんに連絡お願いします。
しかしデモで使用したBMCのアンプはとても濃密で芯があり良かったですね。
今回のヘッドフォン祭はこういう感じで忙しかったのでほとんど展示は見られませんでしたが、人気があったのはSE846とパルテールでしょうか。SE846は整理券を発行するほどで、パルテールは長蛇の列ができていました。新時代のイヤフォンに対する期待も大きいということですね、
HeadFi系で見せてもらったのはこのタイのAK100改造モデルで、RWAK100と同様の抵抗カットと結線の高品質化をしています。あとピアノフォルテに特化したとあるのが面白いところ。

またHeadFi経由で某国ブランドからアンダーテーブルでハイエンドイヤフォンをちょっと見せてもらいました。あまり詳細は言えませんが、プロトタイプを聞かせてもらったところ音がイヤフォンにしては豊かな音が印象的でした。こちらは次のヘッドフォン祭に登場するかもしれません。
HeadFiチームのインプレッションは下記スレッドで始まっています。
http://www.head-fi.org/t/663501/tokyo-fujiya-avic-spring-may-2013-impressions
次はまたHeadFi関係もけっこう来日を予定している人もいるようでまた今回以上にすばらしいショウとなることを期待しています !
朝は8時くらいからシステムの準備と10Fで使うスピーカーのセッティングなどやってました。席のどこでもそれなりに音が聴けるようにしないといけませんからね。これはHM901のラインアウトからBMCのプリアンプとパワーアンプ(プリとパワーはBMC独自の電流増幅接続)を使いELACのフロアスタンドスピーカーを鳴らすという堂々としたデモです。ハイレゾDAPの能力を示すショウケースともいえます。

その他いろいろが終わると会場を少し見て回ります。
さっそくJHAのJerry Harveyに会いに行き、2ショット写真など撮りました。タトゥーなんか見るとこわおもてに思いますが、実際は気さくなとてもいい感じの人です。
タイムロードさんのEdition 12はEdition 10とは色違いだけではなく振動版もゴールドプレーテッドで異なっているようです。
聴いてみるとEdition 10のきつさが緩和されて良い感じになっているようです。

こちらはiFIのUSBケーブルGEMINIです。二口というだけではなく途中三カ所にフィルタがついていてなかなか半端ないケーブルになっています。iFiもさすがですね。

こちらはフォステクスのTE-05です。1万前後でダイナミックのアルミ削り出し、MMCXコネクタでリケーブル可能という面白いもの。音ははじめFADあたりを思わせましたがベースもどっと出ますね。ただしこの辺はまだ調整中とのこと。

こちらはヘッドフォン祭で一番驚いたかも。あのHeadFiでも人気のフォナックのイヤフォンPFEシリーズがJabenから販売されていました。実はこれずいぶん前にもヘッドフォン祭に誘おうとしたんですがだめだったもの。今回はいろいろと経緯があるようで今後の展開はけっこう面白そうです。安価なPFE012が有名ですが、ハイエンドのPFE232もSE535とかWeston4対抗としてよく挙げられますね。

そうこうしているうちに午前は11:00からのiriver AK120発表会です。この中ではAK120の新機能としてDSD再生とUSB DAC対応がアナウンスされました。ただどちらも詳細については良くわかりません。

この中で5分ほどAK120についてコメントを述べさせてもらいました。こちらはしゃべった通りではないかもしれませんが、こんな感じでしゃべりましたという内容を書き起こしたものです。
「一週間ほどAK120のデモ機を借りて使用してみました。AK120という名前からはマイナーチェンジのようにも思えます。実際に外観はこのようにキープコンセプトでコンパクトであり、操作性も良いところは100に対しての120というところですが、中身の音に関してはAK200でもよかったんじゃないかということです。今回の大きなポイントは音質という点にあると思います。
レコーディング現場でのコメントという点ではさきに原田さんなどのコメントがありましたが、私の方からはオーディオ的な立場で少し解説してみます。
普通こういうiPhone(とiPhoneをみせる)のようなプレーヤーのオーディオはカスタムICで統合されてワンチップで入っています。つまり大量生産ですね。
一方で(AK120を見せて)こうしたオーディオに特化したハイレゾデジタルオーディオプレーヤーはDACと呼ばれるデジタル音源を音楽信号に変える部分と、アンプと呼ばれる音楽信号を増幅してイヤフォンを駆動する部分の二つに分かれます。今回のAK120はその二つにそれぞれ改良がなされています。
まずDACがデュアルDACとなりました。つまり左右をそれぞれ独立して担当することで音質を高めるということです。DACに使われるIC自体はAK100と同じですが、この効果は予想以上に大きかったと思います。左右独立という点から想像できる音の立体感も際立っていますが、いままでひとつのチップで2つのことをやっていたのを1つのことで済むわけですから、性能も上がります。解像力など音楽の細部の鮮やかさもAK100から大きく向上しています。AK100と同じ曲を聴いていても感動が違います。
もうひとつのアンプ部分の改良は出力インピーダンスが低くなったということです。前は22オームあったのが3オームとなりました。ここは説明がむずかしいのですが、この値が低いとダンピングという駆動力が高くなります。ユーザーではここを不満に思う人が多く、世界のあちこちで改造品が作られたりしました。今回はこれが改良されて特に低域の再現力に違いがあります。
しかしこれはiriverも知らなかったわけではなく、iriverほどの国際的な企業になると各国の安全対策のためにやっていたというわけです。しかし今回はユーザーの声を聴いてくれました。無視する企業も多いのですがこの姿勢は良いですね。また日本からのリクエストにも特に聴いてくれた気がします。そうした意味では日本のユーザーが育てたといっても良いでしょう。
一方でサイズは前と同じくらいコンパクトで、多少大きくなりましたがしばらく使っているとサイズが大きくなったことは忘れる程度だと思います。このように外から見るとキープコンセプトのAK120で、中がAK200と言えるほど変わったというのは理想的な形と言えると思います。
AK100シリーズの良さっていうのはだれもが使える高性能DAPを目指したところだと思います。その点でハイレゾ時代のiPodのようなスタンダードな存在になりうる可能性を持っていると思います。
AK120は今回のDSDとかUSB DACなどさらに深化しています。アユートさんというPCに強いところでこれらの機能を活かして可能性をさらに広げてもらいたいと思います。」
AK120はいま製品版も試聴していますが、バーンインはそれなりに必要ですね。2-3日もすると磨かれてきます。この辺も小型ながらいかにも本格オーディオ的なところです。
午後はHifiMan HM901のイベントを行いました。今回は世界中のHifiManスタッフが集まりました。アメリカからは欧米マーケティング担当のDoug Leavy、台湾からはアジアパシフィック担当のRichard Yeh、中国からも本社サポートスタッフが来ました。ただだれも日本語が話せないので私が通訳など手助けしました。スクリプトなどは彼らが持ってきたものを使用しました。
二回とも満席ということでありがとうございました、二回目は音が出ないトラブルがありましたが、すみませんでした。
流れとしてはDougがHM901の機能紹介を行い、逐次私が翻訳して(多少自分的に補足しながら)進めます。次にRichardが用意してきたスクリプトを読みながらHM901の特徴に沿ってスピーカーでデモをします。
とても小さなDAPから出ていた音とは思えないような再現力があったと思います。
最後に今回は来られなかったHifiManの総帥Fang Bien氏からのメッセージを読み上げました。こちらは下に再録します。
「日本のHifimanファンのみなさま
この青葉豊かな五月にふたたび皆様とお会いできて光栄に思います。残念ながら私自身は参加することができませんでしたが、我々のスタッフが製品版のHM901とRE600を持参しました。
お待たせしましたが、大きな改良を重ね納得の行く素晴らしいものに仕上がりましたので待つだけの価値はあったと思います。この期間我々は音質追求のためだけに時間を費やしました。
ここに集まっているすべての方にお礼を言いたいと思います。また日本スタッフにはHifiスピーカーでHM901の可能性を引き出す機会を準備していただきありがとうございました。
これからもHifimanをご愛顧お願いします。
代表 Fang Bien」
それとアンプカードの種類を紹介しましたが、アンプカードには標準のアンプカードの次にはバランス駆動アンプカードが出て、それ以後は開発中で予定となりますがHM801と同じようにマルチウエイBAイヤフォン向けのアンプカード、あるいは平面駆動向けのものも出るかもしれません。ここはまだ未定のようです。
今回デモで使用したHM901をメディア用に貸し出しできますので、トップウイングさんに連絡お願いします。
しかしデモで使用したBMCのアンプはとても濃密で芯があり良かったですね。
今回のヘッドフォン祭はこういう感じで忙しかったのでほとんど展示は見られませんでしたが、人気があったのはSE846とパルテールでしょうか。SE846は整理券を発行するほどで、パルテールは長蛇の列ができていました。新時代のイヤフォンに対する期待も大きいということですね、
HeadFi系で見せてもらったのはこのタイのAK100改造モデルで、RWAK100と同様の抵抗カットと結線の高品質化をしています。あとピアノフォルテに特化したとあるのが面白いところ。

またHeadFi経由で某国ブランドからアンダーテーブルでハイエンドイヤフォンをちょっと見せてもらいました。あまり詳細は言えませんが、プロトタイプを聞かせてもらったところ音がイヤフォンにしては豊かな音が印象的でした。こちらは次のヘッドフォン祭に登場するかもしれません。
HeadFiチームのインプレッションは下記スレッドで始まっています。
http://www.head-fi.org/t/663501/tokyo-fujiya-avic-spring-may-2013-impressions
次はまたHeadFi関係もけっこう来日を予定している人もいるようでまた今回以上にすばらしいショウとなることを期待しています !
2013年04月12日
春のヘッドフォン祭2013まで一ヶ月
いよいよ今年も恒例の春のヘッドフォン祭まで一ヶ月となりヘッドフォン祭のページがオープンされました。
下記にフジヤさんの案内ページがあります。
http://www.fujiya-avic.jp/user_data/headphone_fes.php
http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=9271&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
イベントのページを開くと分かりますが、今回は私は午後のHM901のデモで参加します。
ちなみにHM901デモの詳細は来日チームと協議で決めて行きますけど、ドックと901を組み合わせてハイエンドスピーカーシステムで鳴らすというデモは取り入れる予定です。
これは特製のラインアウトケーブルを使って、今回とは別なところで試験的に既にやってみたんですが、素晴らしい音でしたね。ハイエンドスピーカー機材に負けないように立派に鳴らしてた点がポイントで、901のDAC部分が優れていることが分かりやすいと思います。興味ある方は必聴だと思います。会場は10Fの予定ですのでどうぞ視聴ください。
他にも私が関係する予定はありますが、まだ公開前ですので伏せておきます。ちなみに今回の私関連で呼ぶ外国勢はJabenのみの予定です。
今回もけっこう見どころあるヘッドフォン祭となると思いますのでぜひ来場ください!
下記にフジヤさんの案内ページがあります。
http://www.fujiya-avic.jp/user_data/headphone_fes.php
http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=9271&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
イベントのページを開くと分かりますが、今回は私は午後のHM901のデモで参加します。
ちなみにHM901デモの詳細は来日チームと協議で決めて行きますけど、ドックと901を組み合わせてハイエンドスピーカーシステムで鳴らすというデモは取り入れる予定です。
これは特製のラインアウトケーブルを使って、今回とは別なところで試験的に既にやってみたんですが、素晴らしい音でしたね。ハイエンドスピーカー機材に負けないように立派に鳴らしてた点がポイントで、901のDAC部分が優れていることが分かりやすいと思います。興味ある方は必聴だと思います。会場は10Fの予定ですのでどうぞ視聴ください。
他にも私が関係する予定はありますが、まだ公開前ですので伏せておきます。ちなみに今回の私関連で呼ぶ外国勢はJabenのみの予定です。
今回もけっこう見どころあるヘッドフォン祭となると思いますのでぜひ来場ください!
2013年02月10日
ポータブル研究会 2013レポート
フジヤさんのポータブル研究会イベントに行ってきました。ヘッドフォン祭よりも小さなイベントですが出展は豊作という感じでなかなか盛り上がりました。下記は開場前の様子です。

以下面白かったのをカテゴリー別に紹介します。
* Androidデジタル対応DAC内蔵ポータブルアンプ
iPod/iPhoneデジタル対応DAC内蔵アンプはFostexやSonyなど幾つか出ていますが、今回はAndroidからデジタルで受けられるタイプのDAC内蔵アンプが出てきました。注目はその方法ですね。
ADL X1
X1は多機能なポータブルアンプで、iPhone、Android(Galaxy S3など)からのデジタル入力に対応して、光出力まで備えています。AndroidはUSB Mini-Bにつなぐということです。

PCから入力する時もAndroidと同じようにUSB Mini Bにいれます。旬のESS ES9023を採用してるようでハイレゾ対応でクリアかつ精細な音も良かったですね。iOSデジタルはその隣のUSB Aに接続します。またイヤフォンのリモコンもiPhone/Walkman両方対応しているというなんでもありの多機能ですね。
X1の背面をみるとわかりやすいと思いますが、iPhoneデジタル接続はX1側がAなのでiPhoneはデバイスとしてアクセサリープロトコルでデジタル信号を取り出しているが、AndroidはX1側がBなのでアクセサリープロトコルではなく、Galaxy S3で有効化しているUSBクラスドライバーを使用していると思います(つまりAndroid側がホストなので4.0が必要です)。だからPC入力も同じプラグに接続するわけですね。
Xduoo XP1
これはWilsonがエクスデュオーと呼んでいましたが、中国製の新製品ポータブルアンプです。XP-1は特にAndroidと組み合わせることをうたっています。DAC内蔵のポータブルアンプでDACはWM8740ですが、USBレシーバーとしてPCM2706を使用して44/16での接続を考慮しています。アンプ部もOPA627ということで強力ですね。

これもXP-1側はUSB(micro)Bになってるのがわかると思います。また下の付属品のケーブルを見ると両端がUSB BになっているのでUSB OTGケーブルとして機能していますね。これもADL X1と同じくAndroidと言ってもGalaxy S3など一部機種で有効化されているUSBオーディオドライバーを使用していることがうかがえます。

Androidからデジタルオーディオ出力を取り出すには二種類の方法があります。AndroidのUSBオーディオドライバーを有効化する方法と4.1で導入されたアクセサリープロトコルを使う方法です。前に書いた下記記事を参照ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/281978580.html
X1、XP1とも前者を採用してUSB OTGケーブルでUSB B - USB Bの接続を採用してるということでしょうね。アクセサリープロトコルならばiPodデジタルアウト(こちらもアクセサリープロトコル)のようにアンプ側はUSB Aになるはずだと思います。実際にネットのレビューを読むとxDuoo XP-1ではiPadにカメラコネクションキットを使用しても使うことができるようです。これも前者と同じということを示唆していますね。
ただしAndroid対応といっても前者だと使用できる機種が限られます。これもXP-1、X1両方ともGalaxy S3など一部機種の動作確認とされているようです。
Androidアクセサリープロトコルを使用してデジタルオーディオ信号を取り出す方法をサポートしているのは4.1のときに作られたarduinoリファレンスキットだけというのもさびしい話ではありますが、こちらはDAC側に対応が必要となります。
なおxDuooは後述のXD-1も含めてJabenで取り扱うと思います。こちらのJabenリンクをご覧ください。
http://jaben.net/forums/index.php?topic=24517.0
* AK100関連
人気のハイレゾプレーヤーであるAK100も関連のデモがいくつかありました。
RWAK100(改造AK100)
まず手前味噌ですが、Red Wine Audioの改造RWAK100で、フジヤさんのブースで展示してもらいました(告知が行き届きませんで私に直接聞かれた方も多くすみませんでした)。
評判を聞いてみたところ、けっこう人気でショウの後に帰ったらすぐ送るって言ってた人もいたそうです。

xDuoo XD-01 + AK100
AK100の組み合わせでなかなかよかったのは上でも書いたxDuooのXD-1です。こちらは光入力により192k/24までデジタル入力で再生可能ということで、AK100の光出力と組み合わせると素晴らしい音質で再生ができました。

DACチップはAK100本体と同じWM8740ですが、シーラスロジックのCS8422でASRCを行ってジッター低減をさせています。これはColorfly C4と同じですね。ASRC(非同期型サンプルレートコンバーター)はBenchmark DAC1やDigital LinkIIIでも行われている微妙にリサンプリングをしながらジッターを低減させる方式です。またこれにより192kへのアップサンプリングも可能としています(ASRCとアップサンプリングはたいていセットです)。これと強力なアンプ部があるのでトータルでは音質を向上させることが出るというわけです。AK100用のポータブルアンプとして好適ですね。

短めの光ケーブル(角->丸)も付属しているので買ってすぐにAK100とのデジタルセットが楽しめるのも良いところです。また同軸とUSBでのデジタル入力にも対応しています。
iQube V3 + AK100
下記はタイムロードブースのAK100とiQubeの光デジタルシステムです。v3ならば光入力がついていますのでiQube v3をお持ちの方にはまずこれがお勧めです。やはり音がだいぶグレードアップしますね。

このほかにもマウスコンピューターのブースではAK100のカラバリを展示していました(写真失念)。カラーはレッドが人気があったようでした。
* バランス駆動アンプ
CEntrance HiFi-M8
ようやく実機が聴けたHiFi-M8ですが、今回は開発に専念してヘッドフォン祭にやってこなかった開発者のマイケルさんもミックスウェーブのブースに来ておりました。

ヘッドフォン出力は三種類のパネル交換でオプションで変えることができるようです。下記写真のように3ピンXLRx2、4pinXLR、標準プラグとRSA方式バランスの3種類が用意されているようです。HM901のようなTRSSバランスもほしかったかも。

音はLCD2で聴くとホームアンプみたいに厚みがあって密度感のある本格的なものでした。鳴らしにくいLCD2でこれだけの音が出るならホームアンプとして買っても良いかもしれませんね。また逆に高感度のUE18でも試してみまたしが、まったくノイズが聴こえないすごくノイズフロアが低いのが確認できました。さすがこの辺はCEntranceの面目躍如たるところです、
機能としてはハイブースト、ローブーストは効き目も派手ではないオーディファイル向けの味付けで、他にもゲインとインピーダンス、またiOSデジタル入力となんでもありの多機能な面もあります。これも楽しみですね。
Jabenの音松アンプとベイヤーT1/T5p改造ヘッドフォン
これはベイヤーのT1またはT5Pとケーブルを交換してバランス改造したものと、音松アンプというオーロラサウンドの出しているキットをベースに特にこのベイヤー改造ヘッドフォンに合わせてチューニングをしたもののセットです。DACは内蔵していないので、これにDACportをつけて20数万円でネット限定販売予定とか(ヘッドフォンはT1かT5pのどちらかです)。この組み合わせだとお得感もあります。

手持ちのiPhoneにコネクタつけて試聴したんですが、iPhoneから出た音とは思えないくらい豊かで厚みのある本格的な音が出てきました。このT1/T5pのケーブル改造だけでも別物という感じで、自分のT5pを持っていた人が試聴したら、やはりもう全然別ものって驚いてました。
* 真空管ポータブル
こちらは最近は海外でも話題のアナログ・スクエア・ペーパー(A2P)のブースです。
http://www.analog2p.com/index.html

手前の黒いのは私も持ってるTu05でこちらはなんと全段真空管のフルチューブ・ポータブルアンプです。前は電圧を昇圧するところでノイズが少し出てヒスってんですが、こちらはいまでは改良されていて以前よりノイズが減りました。現状のものではカスタムIEMでも大丈夫です。これはまさにいかにも真空管という柔らかさ滑らかさが堪能できます。向こうのものは新製品のハイブリッドの06です。こちらはより小型に安価になるということです。ケースにも凝っていて趣味性の高さもアピールしているところが良いですね。
フォステクスの真空管ハイブリッド HP-V1
こちらはフォステクスの隠し玉、真空管ハイブリッドのポータブルアンプです。ピュアアナログ設計にこだわったポータブルアンプということでオリジナルのフィルムコンデンサを使ったところもポイントということです。また前後にアナログ入力を付けているというのも面白いところ。デザインはまた少し変わるかもしれないということでした。

HP-P1からのアナログアウトを受けてTH-600で聴いてみましたが、ものすごく柔らかいというわけではなく、強く真空管を主張するというより、モニター的なHP-P1に対してアナログ然とした古風なアンプという感じです。HP-P1だと音が少し乾いた感じがするという人には良いのではないかと思います。
* イヤフォン・ヘッドフォン
Aedle VK-1 ヴァルキリー
http://www.aedle.net/
昨年発表されたデザインに優れたフランス製のヘッドフォンです。私も実はプリオーダーしておりますが、トップウイングさんによって国内販売される予定だそうです。

本体は軽くて思ったよりも華奢な感じです。デザインだけではなく音も悪くないですね。いわばコンシューマー向けサウンドで、暖かみがあって中低域にウォーム感がある感じですね。ヴォーカルは甘くてよかったです。これはFocalのSpirit oneと良い比較になりそう。
Jaben Pro1
シングルBAのイヤフォンで一万円くらいと安価な製品です。三月発売とのこと。

中高域のクリアな抜けの良さが気持ち良く、ベースは抑えめです。価格的には良いですね。
怪しいE2c改造イヤフォン
開場で見つけた怪しいE2c改造イヤフォンです。E2cのダイナミックドライバをそのままにBAドライバをチップマウントしたというもの。作った人はこの辺から推測できるかも。

音もネタにしてはけっこう良かったですね。まじめにほしかったりして。
* その他
iFIのUSB機器
http://www.ifi-audio.com/en/iUSB.html
こちらはUSB DACとUSBクリーン電源などのシステムです。最近海外ではちらほら見るようになってきました。iFI自体は新興ブランドですが、ヨーロッパの大手企業がバックについている新展開製品群ということのようです。こちらは後で詳しくかけるかもしれません。

ヘッドフォンブックの英語版
これは私も書いているところの日本で出いるヘッドフォンブックを英語に完訳したものです。これは2012年版をベースにした準備稿のサンプルです。海外では日本製品だけではなく日本の評論家の意見も尊重されるということで完訳という形になったようです。下のように私の書いたページも翻訳されていますね。

これはJabenがプロデュースしていて、なんと付録にJabenのアンプがつきます。価格は$45くらいになりそうということですが、まだ未定です。二週間後くらいにHeadphone mook companyと言うところから出るということです。翻訳はアイリッシュ音楽の専門家でオーディオにも造詣が深い翻訳家の大島さんが翻訳したうえでネイティブプルーフもやってますので完璧です。日本のみなさまも日本語版と両方合わせて英語の勉強にどうぞ!
ポタ研は今回は700名くらいは来てたんでしょうか。けっこう入っていましたね。初期の中野時代のヘッドフォン祭を思い出しました。はじめから終わりまでずっといるという熱心な人も多く熱気にあふれ、ユーザー同士のコミュニケーションの場でもあり、まだ学生という若い人たちもたくさん来て、オーディオ業界の希望を体現したものという気もしました。別にオーディオ産業が斜陽になったわけではなく、ユーザーが求めるものを提供するならばユーザーはやってくるということではないかと思います。
以下面白かったのをカテゴリー別に紹介します。
* Androidデジタル対応DAC内蔵ポータブルアンプ
iPod/iPhoneデジタル対応DAC内蔵アンプはFostexやSonyなど幾つか出ていますが、今回はAndroidからデジタルで受けられるタイプのDAC内蔵アンプが出てきました。注目はその方法ですね。
ADL X1
X1は多機能なポータブルアンプで、iPhone、Android(Galaxy S3など)からのデジタル入力に対応して、光出力まで備えています。AndroidはUSB Mini-Bにつなぐということです。



PCから入力する時もAndroidと同じようにUSB Mini Bにいれます。旬のESS ES9023を採用してるようでハイレゾ対応でクリアかつ精細な音も良かったですね。iOSデジタルはその隣のUSB Aに接続します。またイヤフォンのリモコンもiPhone/Walkman両方対応しているというなんでもありの多機能ですね。
X1の背面をみるとわかりやすいと思いますが、iPhoneデジタル接続はX1側がAなのでiPhoneはデバイスとしてアクセサリープロトコルでデジタル信号を取り出しているが、AndroidはX1側がBなのでアクセサリープロトコルではなく、Galaxy S3で有効化しているUSBクラスドライバーを使用していると思います(つまりAndroid側がホストなので4.0が必要です)。だからPC入力も同じプラグに接続するわけですね。
Xduoo XP1
これはWilsonがエクスデュオーと呼んでいましたが、中国製の新製品ポータブルアンプです。XP-1は特にAndroidと組み合わせることをうたっています。DAC内蔵のポータブルアンプでDACはWM8740ですが、USBレシーバーとしてPCM2706を使用して44/16での接続を考慮しています。アンプ部もOPA627ということで強力ですね。



これもXP-1側はUSB(micro)Bになってるのがわかると思います。また下の付属品のケーブルを見ると両端がUSB BになっているのでUSB OTGケーブルとして機能していますね。これもADL X1と同じくAndroidと言ってもGalaxy S3など一部機種で有効化されているUSBオーディオドライバーを使用していることがうかがえます。

Androidからデジタルオーディオ出力を取り出すには二種類の方法があります。AndroidのUSBオーディオドライバーを有効化する方法と4.1で導入されたアクセサリープロトコルを使う方法です。前に書いた下記記事を参照ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/281978580.html
X1、XP1とも前者を採用してUSB OTGケーブルでUSB B - USB Bの接続を採用してるということでしょうね。アクセサリープロトコルならばiPodデジタルアウト(こちらもアクセサリープロトコル)のようにアンプ側はUSB Aになるはずだと思います。実際にネットのレビューを読むとxDuoo XP-1ではiPadにカメラコネクションキットを使用しても使うことができるようです。これも前者と同じということを示唆していますね。
ただしAndroid対応といっても前者だと使用できる機種が限られます。これもXP-1、X1両方ともGalaxy S3など一部機種の動作確認とされているようです。
Androidアクセサリープロトコルを使用してデジタルオーディオ信号を取り出す方法をサポートしているのは4.1のときに作られたarduinoリファレンスキットだけというのもさびしい話ではありますが、こちらはDAC側に対応が必要となります。
なおxDuooは後述のXD-1も含めてJabenで取り扱うと思います。こちらのJabenリンクをご覧ください。
http://jaben.net/forums/index.php?topic=24517.0
* AK100関連
人気のハイレゾプレーヤーであるAK100も関連のデモがいくつかありました。
RWAK100(改造AK100)
まず手前味噌ですが、Red Wine Audioの改造RWAK100で、フジヤさんのブースで展示してもらいました(告知が行き届きませんで私に直接聞かれた方も多くすみませんでした)。
評判を聞いてみたところ、けっこう人気でショウの後に帰ったらすぐ送るって言ってた人もいたそうです。

xDuoo XD-01 + AK100
AK100の組み合わせでなかなかよかったのは上でも書いたxDuooのXD-1です。こちらは光入力により192k/24までデジタル入力で再生可能ということで、AK100の光出力と組み合わせると素晴らしい音質で再生ができました。



DACチップはAK100本体と同じWM8740ですが、シーラスロジックのCS8422でASRCを行ってジッター低減をさせています。これはColorfly C4と同じですね。ASRC(非同期型サンプルレートコンバーター)はBenchmark DAC1やDigital LinkIIIでも行われている微妙にリサンプリングをしながらジッターを低減させる方式です。またこれにより192kへのアップサンプリングも可能としています(ASRCとアップサンプリングはたいていセットです)。これと強力なアンプ部があるのでトータルでは音質を向上させることが出るというわけです。AK100用のポータブルアンプとして好適ですね。


短めの光ケーブル(角->丸)も付属しているので買ってすぐにAK100とのデジタルセットが楽しめるのも良いところです。また同軸とUSBでのデジタル入力にも対応しています。
iQube V3 + AK100
下記はタイムロードブースのAK100とiQubeの光デジタルシステムです。v3ならば光入力がついていますのでiQube v3をお持ちの方にはまずこれがお勧めです。やはり音がだいぶグレードアップしますね。

このほかにもマウスコンピューターのブースではAK100のカラバリを展示していました(写真失念)。カラーはレッドが人気があったようでした。
* バランス駆動アンプ
CEntrance HiFi-M8
ようやく実機が聴けたHiFi-M8ですが、今回は開発に専念してヘッドフォン祭にやってこなかった開発者のマイケルさんもミックスウェーブのブースに来ておりました。



ヘッドフォン出力は三種類のパネル交換でオプションで変えることができるようです。下記写真のように3ピンXLRx2、4pinXLR、標準プラグとRSA方式バランスの3種類が用意されているようです。HM901のようなTRSSバランスもほしかったかも。


音はLCD2で聴くとホームアンプみたいに厚みがあって密度感のある本格的なものでした。鳴らしにくいLCD2でこれだけの音が出るならホームアンプとして買っても良いかもしれませんね。また逆に高感度のUE18でも試してみまたしが、まったくノイズが聴こえないすごくノイズフロアが低いのが確認できました。さすがこの辺はCEntranceの面目躍如たるところです、
機能としてはハイブースト、ローブーストは効き目も派手ではないオーディファイル向けの味付けで、他にもゲインとインピーダンス、またiOSデジタル入力となんでもありの多機能な面もあります。これも楽しみですね。
Jabenの音松アンプとベイヤーT1/T5p改造ヘッドフォン
これはベイヤーのT1またはT5Pとケーブルを交換してバランス改造したものと、音松アンプというオーロラサウンドの出しているキットをベースに特にこのベイヤー改造ヘッドフォンに合わせてチューニングをしたもののセットです。DACは内蔵していないので、これにDACportをつけて20数万円でネット限定販売予定とか(ヘッドフォンはT1かT5pのどちらかです)。この組み合わせだとお得感もあります。

手持ちのiPhoneにコネクタつけて試聴したんですが、iPhoneから出た音とは思えないくらい豊かで厚みのある本格的な音が出てきました。このT1/T5pのケーブル改造だけでも別物という感じで、自分のT5pを持っていた人が試聴したら、やはりもう全然別ものって驚いてました。
* 真空管ポータブル
こちらは最近は海外でも話題のアナログ・スクエア・ペーパー(A2P)のブースです。
http://www.analog2p.com/index.html

手前の黒いのは私も持ってるTu05でこちらはなんと全段真空管のフルチューブ・ポータブルアンプです。前は電圧を昇圧するところでノイズが少し出てヒスってんですが、こちらはいまでは改良されていて以前よりノイズが減りました。現状のものではカスタムIEMでも大丈夫です。これはまさにいかにも真空管という柔らかさ滑らかさが堪能できます。向こうのものは新製品のハイブリッドの06です。こちらはより小型に安価になるということです。ケースにも凝っていて趣味性の高さもアピールしているところが良いですね。
フォステクスの真空管ハイブリッド HP-V1
こちらはフォステクスの隠し玉、真空管ハイブリッドのポータブルアンプです。ピュアアナログ設計にこだわったポータブルアンプということでオリジナルのフィルムコンデンサを使ったところもポイントということです。また前後にアナログ入力を付けているというのも面白いところ。デザインはまた少し変わるかもしれないということでした。

HP-P1からのアナログアウトを受けてTH-600で聴いてみましたが、ものすごく柔らかいというわけではなく、強く真空管を主張するというより、モニター的なHP-P1に対してアナログ然とした古風なアンプという感じです。HP-P1だと音が少し乾いた感じがするという人には良いのではないかと思います。
* イヤフォン・ヘッドフォン
Aedle VK-1 ヴァルキリー
http://www.aedle.net/
昨年発表されたデザインに優れたフランス製のヘッドフォンです。私も実はプリオーダーしておりますが、トップウイングさんによって国内販売される予定だそうです。

本体は軽くて思ったよりも華奢な感じです。デザインだけではなく音も悪くないですね。いわばコンシューマー向けサウンドで、暖かみがあって中低域にウォーム感がある感じですね。ヴォーカルは甘くてよかったです。これはFocalのSpirit oneと良い比較になりそう。
Jaben Pro1
シングルBAのイヤフォンで一万円くらいと安価な製品です。三月発売とのこと。

中高域のクリアな抜けの良さが気持ち良く、ベースは抑えめです。価格的には良いですね。
怪しいE2c改造イヤフォン
開場で見つけた怪しいE2c改造イヤフォンです。E2cのダイナミックドライバをそのままにBAドライバをチップマウントしたというもの。作った人はこの辺から推測できるかも。


音もネタにしてはけっこう良かったですね。まじめにほしかったりして。
* その他
iFIのUSB機器
http://www.ifi-audio.com/en/iUSB.html
こちらはUSB DACとUSBクリーン電源などのシステムです。最近海外ではちらほら見るようになってきました。iFI自体は新興ブランドですが、ヨーロッパの大手企業がバックについている新展開製品群ということのようです。こちらは後で詳しくかけるかもしれません。

ヘッドフォンブックの英語版
これは私も書いているところの日本で出いるヘッドフォンブックを英語に完訳したものです。これは2012年版をベースにした準備稿のサンプルです。海外では日本製品だけではなく日本の評論家の意見も尊重されるということで完訳という形になったようです。下のように私の書いたページも翻訳されていますね。


これはJabenがプロデュースしていて、なんと付録にJabenのアンプがつきます。価格は$45くらいになりそうということですが、まだ未定です。二週間後くらいにHeadphone mook companyと言うところから出るということです。翻訳はアイリッシュ音楽の専門家でオーディオにも造詣が深い翻訳家の大島さんが翻訳したうえでネイティブプルーフもやってますので完璧です。日本のみなさまも日本語版と両方合わせて英語の勉強にどうぞ!
ポタ研は今回は700名くらいは来てたんでしょうか。けっこう入っていましたね。初期の中野時代のヘッドフォン祭を思い出しました。はじめから終わりまでずっといるという熱心な人も多く熱気にあふれ、ユーザー同士のコミュニケーションの場でもあり、まだ学生という若い人たちもたくさん来て、オーディオ業界の希望を体現したものという気もしました。別にオーディオ産業が斜陽になったわけではなく、ユーザーが求めるものを提供するならばユーザーはやってくるということではないかと思います。
2013年01月28日
ポタ研2013冬開催
きたる2/9にはフジヤエービック主催のイベント、ポータブルオーディオ研究会、2013冬を開催するそうです。
https://www.fujiya-avic.jp/event/potaken2013_winter/
前回フル真空管ポータブルアンプを持ち込んだANALOG SQUARED PAPERさんは新作のハイブリッドタイプを持ってくるそうです。
http://www.analog2p.com/tur06/tur.html
あといろいろと興味深いのが出るようですので、ぜひ行って研究したいところですね。
https://www.fujiya-avic.jp/event/potaken2013_winter/
前回フル真空管ポータブルアンプを持ち込んだANALOG SQUARED PAPERさんは新作のハイブリッドタイプを持ってくるそうです。
http://www.analog2p.com/tur06/tur.html
あといろいろと興味深いのが出るようですので、ぜひ行って研究したいところですね。
2012年11月04日
東京インターナショナルオーディオショウ2012
今回は土曜日は入間航空祭の帰り、日曜はバラ園撮影の帰りとあまり時間が取れませんでしたが、ざくっと見たところの感想など。
デモで面白いと思ったのは、毎回趣向をこらしてDSD再生をデモしてくれる今井商事さんのところでのMytekとネットワーク版のHQ Playerを使用したネットワーク透過でDSDネイティブ再生を行うデモです。

左写真の下の黒いPCがネットワークアダプターと言ってるLinuxPCで、MytekとはFireWireで接続しています。LinuxPCとHQ Playerの送り出しのWin7 PCとはLAN経由でルーターを介して繋がっています。
はじめDoPということで、ネットワーク接続はUSB over TCPかと思いましたが、USB介しないでネットに直で出してるので通常のRTSPなどのストリーミングプロトコルのようですね(分かりませんけど)。
HQ Playerはネットワークバージョンを使用して、送り先は右の画像のようにMytekを指定します。DSD設定はDoPを使います。DoPは旧dCS方式とか標準1.0の時はUSBベースの規格だったんですけど、1.1になってからUSBが名称からも取れて汎用のプロトコルに対応してるようです。
DoPでのネットワーク透過のDSDネイティブ再生については実際にやってもらいました。Mytek側できちんとDSDでロックしてました。USBでDoPのDSDネイティブ再生での接続とも比較してもらいましたが、音も異なります。こちらのHQ PlayerのページのNetwork Adapterという項に解説があります。
http://www.signalyst.com/consumer.html
ネットワークアダプターと呼んでるサーバーの基本ソフトはUSBメモリにいれ、それをUSBブートで動作させてるようでした。
次に面白いと思ったのはステラヴォックスのブースからワイヤレスでハイレゾ伝送が可能なDEVIALETのD-Premier Airです。これは新製品ではないのですが、ワイヤレス熱の高まりから注目しておくべきかと思います。

D-Premier AirはAudioEngine D2のような2.4G帯独自技術ではなく、普通に802.11nの無線LAN使ってるようで、システムはMac(またはWindowsPC) 〜 無線ルーター 〜 D-Premier Airとなります。MacとD-Premierを直でつなぎたい時はアドホック設定をすると可能だそうです。
D-Premier Air側の設定はまずMacで設定ソフトを立ち上げてルーターアドレスなどの設定ファイルを書き出してSDカードに保存し、それをD-Premier Airの背面のSDスロットに入れます(上左の画像)。D-Premier Airはそれを読み出してLAN接続します。
Macには送信用の独自ソフトをインストールして、iTunesで再生すると無線LANでストリーミングするということです(上右の画像)。これでハイレゾ音源を無線LANでワイヤレス再生することができます。
DynaudioのXeoなども含めて、ワイヤレスオーディオも単に便利さというところから脱却しようとしているように思えますね。

こちらはタイムロードさんのブースで、角田さんがAprilの主にEximus S-1について解説してる講演です。S-1については角田さんの一押しだそうで、下記のリンクに私も記事を書いています。端正な音で制動感高くライドーオーディオのスピーカーを鳴らしてました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/290470926.html
講演ではApril Musicの創始者のサイモンリーさんが登場して挨拶をしましたが、「音楽を愛する人たちに求めやすい価格のオーディオ製品を提供したい」ということでした。

私はスピーカーではDynaudio(25周年モデル)のユーザーなので、Dynaudioのブースにも必ず立ち寄るんですが、DynaudioのトップモデルEvidenceの新型Platinumをデモしてました。世界初の公開だそうですが、巨大なスピーカーなのにスピーカーが消えたように音が宙空に浮き上がる空間表現はさすがです。

こちらも世界初公開というYGアコースティックのSonjaもちょっと感心しました。航空機グレードアルミ削りだしのドライバーを使用しているということで、音もしっかりした揺るぎない芯の強さを感じる音でした。
今回は午前中はばら苑撮りにSigma DP2 Merrillを持って行ってそのままオーディオショウに行ったので、少しDP2 Merrillでもオーディオ機器を試しに撮ってみました。こうしたショウの撮影にはあまり向いているわけではないんですが、画質的にはなかなかすごいものがありますね、やはり。
以下はSigma DP2 Merrillで撮ったものです。


デモで面白いと思ったのは、毎回趣向をこらしてDSD再生をデモしてくれる今井商事さんのところでのMytekとネットワーク版のHQ Playerを使用したネットワーク透過でDSDネイティブ再生を行うデモです。


左写真の下の黒いPCがネットワークアダプターと言ってるLinuxPCで、MytekとはFireWireで接続しています。LinuxPCとHQ Playerの送り出しのWin7 PCとはLAN経由でルーターを介して繋がっています。
はじめDoPということで、ネットワーク接続はUSB over TCPかと思いましたが、USB介しないでネットに直で出してるので通常のRTSPなどのストリーミングプロトコルのようですね(分かりませんけど)。
HQ Playerはネットワークバージョンを使用して、送り先は右の画像のようにMytekを指定します。DSD設定はDoPを使います。DoPは旧dCS方式とか標準1.0の時はUSBベースの規格だったんですけど、1.1になってからUSBが名称からも取れて汎用のプロトコルに対応してるようです。
DoPでのネットワーク透過のDSDネイティブ再生については実際にやってもらいました。Mytek側できちんとDSDでロックしてました。USBでDoPのDSDネイティブ再生での接続とも比較してもらいましたが、音も異なります。こちらのHQ PlayerのページのNetwork Adapterという項に解説があります。
http://www.signalyst.com/consumer.html
ネットワークアダプターと呼んでるサーバーの基本ソフトはUSBメモリにいれ、それをUSBブートで動作させてるようでした。
次に面白いと思ったのはステラヴォックスのブースからワイヤレスでハイレゾ伝送が可能なDEVIALETのD-Premier Airです。これは新製品ではないのですが、ワイヤレス熱の高まりから注目しておくべきかと思います。


D-Premier AirはAudioEngine D2のような2.4G帯独自技術ではなく、普通に802.11nの無線LAN使ってるようで、システムはMac(またはWindowsPC) 〜 無線ルーター 〜 D-Premier Airとなります。MacとD-Premierを直でつなぎたい時はアドホック設定をすると可能だそうです。
D-Premier Air側の設定はまずMacで設定ソフトを立ち上げてルーターアドレスなどの設定ファイルを書き出してSDカードに保存し、それをD-Premier Airの背面のSDスロットに入れます(上左の画像)。D-Premier Airはそれを読み出してLAN接続します。
Macには送信用の独自ソフトをインストールして、iTunesで再生すると無線LANでストリーミングするということです(上右の画像)。これでハイレゾ音源を無線LANでワイヤレス再生することができます。
DynaudioのXeoなども含めて、ワイヤレスオーディオも単に便利さというところから脱却しようとしているように思えますね。

こちらはタイムロードさんのブースで、角田さんがAprilの主にEximus S-1について解説してる講演です。S-1については角田さんの一押しだそうで、下記のリンクに私も記事を書いています。端正な音で制動感高くライドーオーディオのスピーカーを鳴らしてました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/290470926.html
講演ではApril Musicの創始者のサイモンリーさんが登場して挨拶をしましたが、「音楽を愛する人たちに求めやすい価格のオーディオ製品を提供したい」ということでした。

私はスピーカーではDynaudio(25周年モデル)のユーザーなので、Dynaudioのブースにも必ず立ち寄るんですが、DynaudioのトップモデルEvidenceの新型Platinumをデモしてました。世界初の公開だそうですが、巨大なスピーカーなのにスピーカーが消えたように音が宙空に浮き上がる空間表現はさすがです。


こちらも世界初公開というYGアコースティックのSonjaもちょっと感心しました。航空機グレードアルミ削りだしのドライバーを使用しているということで、音もしっかりした揺るぎない芯の強さを感じる音でした。
今回は午前中はばら苑撮りにSigma DP2 Merrillを持って行ってそのままオーディオショウに行ったので、少しDP2 Merrillでもオーディオ機器を試しに撮ってみました。こうしたショウの撮影にはあまり向いているわけではないんですが、画質的にはなかなかすごいものがありますね、やはり。
以下はSigma DP2 Merrillで撮ったものです。




2012年10月29日
ヘッドフォン祭2012秋レポート
ヘッドフォン祭2012秋は初めて2日にわたって開催されました。いままで一日ではやはりすべて見て回ることが難しいという声も多かったので、それにこたえた形です。
実際にいつもよりも全体に人がばらけた印象ではありました。ただし二日目などはいつもよりは少なめで始まったんですが、昼過ぎにはあまり変わらなくなりました。いつもどおりに最後の日の撤収間際まで人がいっぱいつめて熱心に聴いてましたね。雨だったことを考えるとけっこう人が来たと思います。ヘッドフォン祭の初期の頃は来るひとみな顔なじみという感じでしたが、ヘッドフォンマニア層以外の人も着実に増えてる感じです。女性が彼氏に連れて来られて、というのではなく女性単独のグループも珍しくなくなった感があります。日曜にやるということがやはりマニア層以外の一般的な集客にはプラスなのかもしれません。
全体にいつもの8割くらいの人が来た日が二日あったという感じでした。ばらけて見やすいという効果はあると思いますので、今後も二日開催されるようでしたら人気ブースを聞きたい人は二日目の午前が狙い目です。
私もおかげで今回ゆっくり見られました。いつもはいろいろとやることもあるので、展示については注目製品でハイクラスの興味のあるところだけをざっとカバーするという感じでしたが、今回は2日目に少し余裕があったので、1万円以下領域も含めて全体的にカバーしてみました。いつもパタパタして中身が書けないのでもしかすると今回がいままでで一番まともなヘッドフォン祭レポートかもしれません。いつものマニアック系は後の方に書いています。
まず今回の注目製品からです。今回もたくさんの新製品発表会がヘッドフォン祭で行われました。
一日目のタイムロードさんのUltrasone発表会では注目のUltrasone初のイヤフォンであるIQ、TioをはじめとしてSignature DJやEdition8 Romeo&Juliaなどたくさんの新製品が発表され、私は公開質問者として登場させてもらいました。

IQ、Tio、Signature DJについてはこちらにレビューを書いていますのでごらんください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/298442071.html
Ultrasone新製品群はマイケルCEO&マイケルCOOに別に雑誌インタビュー取材も行いました。
Astel&Kern AK100の発表会も行われました。発表内容ではヘッドフォン・イヤフォンの伸びに比してポータブルアンプ関係の伸びも大きいという資料が興味深かったですね。iriverが高付加価値分野にAstel&Kernというブランドで参戦した意味がわかりますし、音にこだわる人たちも増えているというのは良い傾向だと思います。AK100の販売も好調のようです。AK100のように手軽で高音質の機器が音にこだわるひとたちを増やしてくれればオーディオのすそ野は広がっていくことでしょう。

AK100についてはこちらにレビューを書いていますのでごらんください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/296384375.html
ゼンハイザーも多数の新製品発表をしました。
IE800はIE80の後継ではなくハイクラスの別機種となります。ハイクラスによくあるマルチBAではなく、シングルのダイナミックを使ったところがポイントです。しかも大口径ではなくあえて小口径ドライバーを使用しています。また内部のダンパーメカニズムからイヤチップのスナップ機構に至るまでかなりこった設計がなされています。

聴いてみましたが、楽器の音のキレが良くハイスピードで、ハイもローもよく出ていてワイドレンジを感じさせます。細かさもBAにそれほど引けを取らないくらいあるように感じられます。
適度にダイナミックなところがあり、聴いた印象ではHD800のイヤフォン版というよりもHD700のイヤフォン版という感じに思えました。

もうひとつの注目はゼンハイザーとしては初めてヘッドフォンアンプを開発したことです。単にヘッドフォンメーカーが作ったヘッドフォンアンプならばベイヤーのA1がありましたが、ゼンハイザーはDAC付きのヘッドフォンアンプも開発しました。HDVD800とHDV600の違いは800がUSB Class2対応のDACを内蔵していることで、アンプ部分は同じようです。
800にも600にもバランスアウトがありますが、800の場合はDACの出力をアナログアウトできて、600は入力のスルーアウトのようです。800の内蔵DACはDAC自体バランス出力できるようです。つまりDACからアンプまで内部バランス対応となっています。
800も600もバランス駆動ヘッドフォン対応ですが、注意はバランス駆動のプラグはXLR3ピンx2ではなく4ピンだということです。つまり2個あるのは4ピンバランスヘッドフォンを2個使えるということになります。
4ピン対応も最近は増えているので一概に4ピン対応が悪いというわけではありません。なぜXLR3ピンx2が多いかというと、もともとバランス駆動の発想自体がBTL的にステレオアンプを2台使うという発想であり、はじめのバランス駆動アンプのHeadroomのBlockHeadが実際に2台のアンプをくっつけたものだったため、物理的にプラグが2本必要だったという経緯に寄ると思います。
私は4ピンバランス対応はHE6しかないので、HDVD800はHD800標準ケーブルで試聴しました。
音はかなり細かくニュートラルでフラットで、HD800では試聴曲でやや高域がきつめな印象がありました。そのため帯域特性的にはHD650に良いのではないかと思いました。
こちらも別にゼンハイザースタッフに雑誌インタビュー取材も行いました。なんか試聴室の隅っこで皆に見られながらでしたけれども。
ラックスマンはやはりバランス駆動対応のフラッグシップヘッドフォンアンプ、P-700uを発表しました。
こちらはXLR3ピンx2でよく使われているので選んだということです。こちらは上に述べたようにバランス駆動では現在のところはより一般的です。ちなみに初めてのヘッドフォン祭(当時はハイエンドヘッドフォンショウ)のときに私はバランス駆動方式の国内普及のためバランス駆動アンプのGSXを持ってきたわけですが、なぜ日本語でこれを「バランス駆動」と訳したかというと上で書いたようにこの方式の嚆矢であるHeadroomがその解説文で"Balanced headphone drive"という言葉を使用していたからそれを「ヘッドフォンのバランス駆動」方式として紹介したわけです。
http://www.headphone.com/learning-center/balanced-drive.php
まあそのころは国内大手のオーディオメーカーがバランス駆動対応のヘッドフォンアンプを出すとは夢にも思いませんでしたが、、

P-700uは手持ちのHD800にピッコリーノを使用したJabenのバランス対応交換ケーブルを使用して試聴しました。ラックスマンでは交換ケーブルに関してはSAECを推奨しているということです。
私は初代P1を持っていたんですけど、音はそれを思わせるようなきめ細やかな音表現です。とても高い透明感とSN感の高さはODNF方式が効いてるんでしょうか。帯域特性がフラットでリファレンス的な点もそのままP-1から引き継いでいます。それにバランス駆動方式でドライブ力が高くなってHD800を鳴らし切る感じですね。適度に耳に近い音表現も魅力的で、試聴ディスクのダイアナクラールの声も細やかでかつ魅力的でした。
バランス駆動をメインにしてそれを売りにするというアンプもありますが、P-700uはまずP1から受け継がれているODNFなどのラックスマンらしいアンプ設計のノウハウを生かした基本的な音性能が高く、それにバランス駆動という魅力が加わったという感じでしょうか。
いまは普通のシングルエンドケーブルで聴いているけれども、将来的にはバランス駆動を試してみたいと言う人にもよさそうです。
またラックスマンではDSD DACが出ることも注目ですね。こちらは来週のインターナショナルオーディオショウで発表するようです。
今回のヘッドフォンショウでもティアック、コルグ、ラトックもDSDネイティブ対応DACを出展していて、この分野も活気づいています。一年前のヘッドフォン祭2011秋でMytek192を見せてもらったんですが、つい一年前にはMytekくらいしかDSD対応機種がなかったことを思うと驚きではありますね。
新製品ではフォステクスが直前のRMAFで発表したTH900の兄弟機であるTH600の試聴もできました。
TH900とハウジングが異なるだけではなく、ドライバーも1テスラと900とは異なるようです。音はやはりハイスピードでキレが良く、音のバランスもニュートラルでした。コストパフォーマンスが良い感じですね。

上右はTX50という平面型の1975年頃のヘッドフォンだそうです。音はビンテージって感じですが当時はよかったんでしょうね。
海外ではフォステクスというと平面型というイメージが強くて、たぶん向こうでは「平面型はださないの?」と必ず聴かれると思います。ここは期待に応えてほしいところですね!

上はHeadFiのJudeからフォステクスにやってくれと頼まれて預かったHeadFiシャツをスタッフに着ていただいているところです。これは私がくださいと言ったわけではなく、Judeから特に頼まれたものです。RMAF/CanJamを通じてHeadFiとも良い関係を築いているようですね。
フォステクスさんは積極的にこの世界に入っていこうという気概がとても良い姿勢だと思います。ヘッドフォンブームだからと言って単にヘッドフォンとかアンプを出せばよいというものではなく、ユーザーが真になにを求めているかというのはこっち側の世界に入ってきてもらわないとわからないと思います。
こちらはフジヤさんで売れ筋No1という人気機種、音茶楽さんのFLAT4の新機種でFLAT4楓(KAEDE)です。 現行機種の粋(SUI)についてはこちらの記事をご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/281564120.html
楓(KAEDE)はオークビレッジと共同開発でセンターキャビネットに楓材を使用したものです。ハウジングに木材を使用したヘッドフォンのような効果があるようです。このセンターキャビネットだけではなく、ドライバーも銅メッキがなされています。

これらによって、粋と比べても音質に違いがあります。比べると粋よりも音により厚みが加わって滑らかで豊かな音楽表現に感じられました。オーテクとかGradoがハウジングで変わる感じですね。
IQもそうだけど単に細かさシャープさを求めるっていうよりも音楽性を考えるというアプローチが増えてきたのは良いトレンドです。
今回は普及タイプも聴いてみる余裕がありました。視野を下の方まで大きく広げるとまだ玉石混交感がありますが、光るものはどのクラスにもありますね。そういう意味ではこのあたりこそ評論していくことが必要なのかもしれません。以下はiBass DX100で聴きました。

上左はFinal Audioのheaven2で8000円くらいです。
クリアで解像感が良く、音のバランスも良いですね。ヴォーカルが魅力的で低域のインパクトもよいと思いました。上右はAKG K374で7000円くらいです。 わりとバランスが取れていて、低域もそれなりにあります。少し柔らかめでしょうか。
上左はKOSSの il200で8000円前後ということです。
LRを互いに組み合わせられるところがユニークです。音もベースヘビーながら音場感が良く、エンヤみたいな曲を聴くのに雰囲気表現がよい感じです。上右はATOMIC FLOYDのPowerJaxで14800円とのこと。ダイナミックドライバーです。これはATOMIC FLOYDらしいヒヤリとした硬質感があり、Klipsh S4iIIあたりをさらにシャープにして明瞭感を高めた感じです。アコギなんかはかなり良い再現力があります。別な言い方をするとSuperDartsから低域を削った感じでしょうか。

上左はオーディオテクニカのCKS99iで1万ちょっととのこと。ソリッドベースということで低音の迫力も高いけど他の帯域もオーディオテクニカらしくそつなく良い感じですね。上右はCKS1000の限定色LTDで2万円半ばくらい。CKS1000になると低域モデルというよりも聴きやすいバランスとなり、中高域のクリアさも高くなります。
一万前後では老舗ShureのSE215も来週新モデルのSE215 Special Editionの発表会があります。

ヘッドフォンアンプも少しHD800で試聴しました。上はnuforceのプリ・ヘッドフォンアンプで、HAP100です。 12月発売で6-7万くらいになりそうということ。
これはアナログアンプですが、ある意味ニューフォースらしい音です。音の明瞭感が際立っていて楽器音の分離感が気持ちよく、ベースもレスポンスは控えめだけど正確で制動感が高いですね。ニューフォースはまあ外れないところではあります。
上右はバーソンの新型Soloistで、好評のHA160が硬質な音だったのに比べると同じ細かさでもかなり滑らかでスムーズになった感じです。高い性能を維持しながらもより音楽的で美的表現ですね。

共同通信のブース、いつも満員盛況の角田さん講演です。共同通信では新しいオーディオ雑誌Gaudioを11/30に創刊するそうで、もっと親しみやすいスタイルになるそうです。こちらも書店で見かけたら新装なったオーディオ雑誌に注目ください。
この辺からはマニアックな世界に突入して私のピックアップコーナーとなるのですが、まず今回は何と言っても期待のHifiMan HM901のほぼ正式なお披露目となりました。

HM901はデュアルES9018採用というアキュフェーズのDACなみの豪華さで、専用のドックが組みになるのも目新しいところです。このため豊富な入出力系はドックコネクタとして底面にまとめられています。ちなみにHDとかVintageというのはローパスフィルターの設定切り替えです。音源はすべてSDXC(max 128GB)です。
少し使用した感想はまずHM801に比べるとUIが大幅に進化しています。ころころ転がるユニークなUIは見た目も面白く使いやすいですね。音も簡単にiBasso DX100と比べてみましたが、やはりAndroidベースのDX100は透明感で妙な鈍さを感じます。これは特にJH16/Twagでは顕著です。901はさすがにデュアルES9018で音の密度感が高く感じられました。音のレベルの高さはほとんどホームオーディオレベルで、据え置きドックがついているのも納得します。基本的なドックの機能はデジタルインアウトとアナログアウト、チャージャーです。HM802と同様にアンプカードを変更することができます。カードソケットは電池室の奥にあります。これは生産モデル直前くらいのデモ品を貸与してもらったのであとで詳しくレビューします。
またHifiManでもう一つ注目は新イヤフォンのRE600です($400くらい?)。
これは「裏のIE800」という感じでマルチBAに対するIE800のアドバンテージがそのままに当てはまるなかなか優れたイヤフォンです。基本的にバランス仕様でHM901と合わせるとバランスの効果でグッと音場が広がります。シングルエンドアダプターを使用することで普通のDAPにも使用できます。

JabenのブースではMP3プレーヤーのBiscuitが注目でした。これはWAVとMP3のみ再生可能ですが、おそろしくコンパクトでこのくらいになるとほとんど持ってる感じしないですね。それでいて音のレベルはかなり高いものがあります。ランダム再生がないのが残念なところです。今回の目玉の一つはベイヤーT1/T5pのバランス対応改造品で、これはプラグの出来が良いですね。あれ、はじめからこうだっけ、と一瞬思ってしまいました。音もT1/T5pらしさそのままに厚み豊かさがさらにました感じでかなり良いです。
JabenからはGo-Vibe miniとBiscuitを景品として提供していただきました。また、T1/T5pについては大島さんのブログでチャリティーに供する予定があります。
http://blog.livedoor.jp/yosoys/
またJabenが企画した日本のヘッドフォンブックの英語版の計画があります。海外では日本の製品だけでなくレビューも尊重されるということで、これも面白い展開になりそうです。シンガポール・アジアだけではなく欧米にも出版する予定があるそうです。
広告を募集しているそうなので、興味のある会社の方は企画・編集している(株)サイクス小松さま、あるいは直接Jabenに連絡願います。海外に出ていきたい日本メーカーの方たちは良いのではないでしょうか。

こちらは新規ベトナムのサンライズです。出展者の都合で日曜は展示できなかったんですが、音はイヤフォンもポータブルアンプも良かった。これもデモ機を預かったので後日改めて紹介したいですね。

今回もHeadFiのプレスルームを用意しましたので海外にヘッドフォン祭の情報を発信していく予定です。Judeは今回も都合で来られなかったんですが、2012秋スペシャルのTシャツをたくさん送ってくれました。さっそくインプレスレッドが上がり始めています。そのうちもっと詳しいレポートが出てくるでしょう。
http://www.head-fi.org/t/631894/the-legendaris-stax-iem-strike-back-by-begining-november-2012-sr-002-srm-002-and-srm-003-mk2-srm-003/60#
今回自分的に達成感があったのはやはり念願だったRay Samuels氏を呼べたことです。

RSAからは静電型のアンプA10とバランス駆動アンプDarkStar、そして新ポータブルアンプのThe Intruderなどを展示しました。サミュエルズさんはシカゴの人ですがやはり西部とか中西部にいそうなアメリカン・ガイという感じで食事中もずっと冗談を飛ばしてる陽気な人です。アンプも濃密なサウンドでRSAらしい力強いドライブ感があります。細かな表現も見せながら、Headroomを濃くした感じのアメリカンサウンドともいえそうです。特にSTAXは標準のアンプ(ドライバー)がモーツァルト向きというか上品な感じなので、STAXでパワフルで濃密な音が欲しい人はA10も一考の価値があると思います。イントルーダーもパワフルです。

RSAつながりではOji specialのSR71B改造ものも会場にありました。電源周りを主に強化したようで、音は対応イヤフォンを持ってきてなかったので聞けませんが、今回はサミュエルズさんがいるので中をみていろいろやってるねーというコメントをもらったそう。
そして今回は新しい宝物が出来ました。サミュエルズさんに私のSR71Aにサインをもらったものです。これはシリアルNo002で、予約始まるまでにPCの前で待ってたのを思いだします。オリンパスの米谷さんみたいにシャーシの金属にサインできる硬いペンで書いてもらおうかと思ったんですが、ちょっと見つかりませんで鉛筆で代用しました。

私のHeadFi活動のはじまりはやはりSR71でしたので、これはまたひとつ念願かなった感じです。
また次のヘッドフォン祭では新しい出会いがあることを楽しみにしています。
次のヘッドフォン祭は来年5月です。
実際にいつもよりも全体に人がばらけた印象ではありました。ただし二日目などはいつもよりは少なめで始まったんですが、昼過ぎにはあまり変わらなくなりました。いつもどおりに最後の日の撤収間際まで人がいっぱいつめて熱心に聴いてましたね。雨だったことを考えるとけっこう人が来たと思います。ヘッドフォン祭の初期の頃は来るひとみな顔なじみという感じでしたが、ヘッドフォンマニア層以外の人も着実に増えてる感じです。女性が彼氏に連れて来られて、というのではなく女性単独のグループも珍しくなくなった感があります。日曜にやるということがやはりマニア層以外の一般的な集客にはプラスなのかもしれません。
全体にいつもの8割くらいの人が来た日が二日あったという感じでした。ばらけて見やすいという効果はあると思いますので、今後も二日開催されるようでしたら人気ブースを聞きたい人は二日目の午前が狙い目です。
私もおかげで今回ゆっくり見られました。いつもはいろいろとやることもあるので、展示については注目製品でハイクラスの興味のあるところだけをざっとカバーするという感じでしたが、今回は2日目に少し余裕があったので、1万円以下領域も含めて全体的にカバーしてみました。いつもパタパタして中身が書けないのでもしかすると今回がいままでで一番まともなヘッドフォン祭レポートかもしれません。いつものマニアック系は後の方に書いています。
まず今回の注目製品からです。今回もたくさんの新製品発表会がヘッドフォン祭で行われました。
一日目のタイムロードさんのUltrasone発表会では注目のUltrasone初のイヤフォンであるIQ、TioをはじめとしてSignature DJやEdition8 Romeo&Juliaなどたくさんの新製品が発表され、私は公開質問者として登場させてもらいました。

IQ、Tio、Signature DJについてはこちらにレビューを書いていますのでごらんください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/298442071.html
Ultrasone新製品群はマイケルCEO&マイケルCOOに別に雑誌インタビュー取材も行いました。
Astel&Kern AK100の発表会も行われました。発表内容ではヘッドフォン・イヤフォンの伸びに比してポータブルアンプ関係の伸びも大きいという資料が興味深かったですね。iriverが高付加価値分野にAstel&Kernというブランドで参戦した意味がわかりますし、音にこだわる人たちも増えているというのは良い傾向だと思います。AK100の販売も好調のようです。AK100のように手軽で高音質の機器が音にこだわるひとたちを増やしてくれればオーディオのすそ野は広がっていくことでしょう。


AK100についてはこちらにレビューを書いていますのでごらんください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/296384375.html
ゼンハイザーも多数の新製品発表をしました。
IE800はIE80の後継ではなくハイクラスの別機種となります。ハイクラスによくあるマルチBAではなく、シングルのダイナミックを使ったところがポイントです。しかも大口径ではなくあえて小口径ドライバーを使用しています。また内部のダンパーメカニズムからイヤチップのスナップ機構に至るまでかなりこった設計がなされています。


聴いてみましたが、楽器の音のキレが良くハイスピードで、ハイもローもよく出ていてワイドレンジを感じさせます。細かさもBAにそれほど引けを取らないくらいあるように感じられます。
適度にダイナミックなところがあり、聴いた印象ではHD800のイヤフォン版というよりもHD700のイヤフォン版という感じに思えました。


もうひとつの注目はゼンハイザーとしては初めてヘッドフォンアンプを開発したことです。単にヘッドフォンメーカーが作ったヘッドフォンアンプならばベイヤーのA1がありましたが、ゼンハイザーはDAC付きのヘッドフォンアンプも開発しました。HDVD800とHDV600の違いは800がUSB Class2対応のDACを内蔵していることで、アンプ部分は同じようです。
800にも600にもバランスアウトがありますが、800の場合はDACの出力をアナログアウトできて、600は入力のスルーアウトのようです。800の内蔵DACはDAC自体バランス出力できるようです。つまりDACからアンプまで内部バランス対応となっています。
800も600もバランス駆動ヘッドフォン対応ですが、注意はバランス駆動のプラグはXLR3ピンx2ではなく4ピンだということです。つまり2個あるのは4ピンバランスヘッドフォンを2個使えるということになります。
4ピン対応も最近は増えているので一概に4ピン対応が悪いというわけではありません。なぜXLR3ピンx2が多いかというと、もともとバランス駆動の発想自体がBTL的にステレオアンプを2台使うという発想であり、はじめのバランス駆動アンプのHeadroomのBlockHeadが実際に2台のアンプをくっつけたものだったため、物理的にプラグが2本必要だったという経緯に寄ると思います。
私は4ピンバランス対応はHE6しかないので、HDVD800はHD800標準ケーブルで試聴しました。
音はかなり細かくニュートラルでフラットで、HD800では試聴曲でやや高域がきつめな印象がありました。そのため帯域特性的にはHD650に良いのではないかと思いました。
こちらも別にゼンハイザースタッフに雑誌インタビュー取材も行いました。なんか試聴室の隅っこで皆に見られながらでしたけれども。
ラックスマンはやはりバランス駆動対応のフラッグシップヘッドフォンアンプ、P-700uを発表しました。
こちらはXLR3ピンx2でよく使われているので選んだということです。こちらは上に述べたようにバランス駆動では現在のところはより一般的です。ちなみに初めてのヘッドフォン祭(当時はハイエンドヘッドフォンショウ)のときに私はバランス駆動方式の国内普及のためバランス駆動アンプのGSXを持ってきたわけですが、なぜ日本語でこれを「バランス駆動」と訳したかというと上で書いたようにこの方式の嚆矢であるHeadroomがその解説文で"Balanced headphone drive"という言葉を使用していたからそれを「ヘッドフォンのバランス駆動」方式として紹介したわけです。
http://www.headphone.com/learning-center/balanced-drive.php
まあそのころは国内大手のオーディオメーカーがバランス駆動対応のヘッドフォンアンプを出すとは夢にも思いませんでしたが、、


P-700uは手持ちのHD800にピッコリーノを使用したJabenのバランス対応交換ケーブルを使用して試聴しました。ラックスマンでは交換ケーブルに関してはSAECを推奨しているということです。
私は初代P1を持っていたんですけど、音はそれを思わせるようなきめ細やかな音表現です。とても高い透明感とSN感の高さはODNF方式が効いてるんでしょうか。帯域特性がフラットでリファレンス的な点もそのままP-1から引き継いでいます。それにバランス駆動方式でドライブ力が高くなってHD800を鳴らし切る感じですね。適度に耳に近い音表現も魅力的で、試聴ディスクのダイアナクラールの声も細やかでかつ魅力的でした。
バランス駆動をメインにしてそれを売りにするというアンプもありますが、P-700uはまずP1から受け継がれているODNFなどのラックスマンらしいアンプ設計のノウハウを生かした基本的な音性能が高く、それにバランス駆動という魅力が加わったという感じでしょうか。
いまは普通のシングルエンドケーブルで聴いているけれども、将来的にはバランス駆動を試してみたいと言う人にもよさそうです。
またラックスマンではDSD DACが出ることも注目ですね。こちらは来週のインターナショナルオーディオショウで発表するようです。
今回のヘッドフォンショウでもティアック、コルグ、ラトックもDSDネイティブ対応DACを出展していて、この分野も活気づいています。一年前のヘッドフォン祭2011秋でMytek192を見せてもらったんですが、つい一年前にはMytekくらいしかDSD対応機種がなかったことを思うと驚きではありますね。
新製品ではフォステクスが直前のRMAFで発表したTH900の兄弟機であるTH600の試聴もできました。
TH900とハウジングが異なるだけではなく、ドライバーも1テスラと900とは異なるようです。音はやはりハイスピードでキレが良く、音のバランスもニュートラルでした。コストパフォーマンスが良い感じですね。


上右はTX50という平面型の1975年頃のヘッドフォンだそうです。音はビンテージって感じですが当時はよかったんでしょうね。
海外ではフォステクスというと平面型というイメージが強くて、たぶん向こうでは「平面型はださないの?」と必ず聴かれると思います。ここは期待に応えてほしいところですね!

上はHeadFiのJudeからフォステクスにやってくれと頼まれて預かったHeadFiシャツをスタッフに着ていただいているところです。これは私がくださいと言ったわけではなく、Judeから特に頼まれたものです。RMAF/CanJamを通じてHeadFiとも良い関係を築いているようですね。
フォステクスさんは積極的にこの世界に入っていこうという気概がとても良い姿勢だと思います。ヘッドフォンブームだからと言って単にヘッドフォンとかアンプを出せばよいというものではなく、ユーザーが真になにを求めているかというのはこっち側の世界に入ってきてもらわないとわからないと思います。
こちらはフジヤさんで売れ筋No1という人気機種、音茶楽さんのFLAT4の新機種でFLAT4楓(KAEDE)です。 現行機種の粋(SUI)についてはこちらの記事をご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/281564120.html
楓(KAEDE)はオークビレッジと共同開発でセンターキャビネットに楓材を使用したものです。ハウジングに木材を使用したヘッドフォンのような効果があるようです。このセンターキャビネットだけではなく、ドライバーも銅メッキがなされています。


これらによって、粋と比べても音質に違いがあります。比べると粋よりも音により厚みが加わって滑らかで豊かな音楽表現に感じられました。オーテクとかGradoがハウジングで変わる感じですね。
IQもそうだけど単に細かさシャープさを求めるっていうよりも音楽性を考えるというアプローチが増えてきたのは良いトレンドです。
今回は普及タイプも聴いてみる余裕がありました。視野を下の方まで大きく広げるとまだ玉石混交感がありますが、光るものはどのクラスにもありますね。そういう意味ではこのあたりこそ評論していくことが必要なのかもしれません。以下はiBass DX100で聴きました。


上左はFinal Audioのheaven2で8000円くらいです。
クリアで解像感が良く、音のバランスも良いですね。ヴォーカルが魅力的で低域のインパクトもよいと思いました。上右はAKG K374で7000円くらいです。 わりとバランスが取れていて、低域もそれなりにあります。少し柔らかめでしょうか。


上左はKOSSの il200で8000円前後ということです。
LRを互いに組み合わせられるところがユニークです。音もベースヘビーながら音場感が良く、エンヤみたいな曲を聴くのに雰囲気表現がよい感じです。上右はATOMIC FLOYDのPowerJaxで14800円とのこと。ダイナミックドライバーです。これはATOMIC FLOYDらしいヒヤリとした硬質感があり、Klipsh S4iIIあたりをさらにシャープにして明瞭感を高めた感じです。アコギなんかはかなり良い再現力があります。別な言い方をするとSuperDartsから低域を削った感じでしょうか。


上左はオーディオテクニカのCKS99iで1万ちょっととのこと。ソリッドベースということで低音の迫力も高いけど他の帯域もオーディオテクニカらしくそつなく良い感じですね。上右はCKS1000の限定色LTDで2万円半ばくらい。CKS1000になると低域モデルというよりも聴きやすいバランスとなり、中高域のクリアさも高くなります。
一万前後では老舗ShureのSE215も来週新モデルのSE215 Special Editionの発表会があります。


ヘッドフォンアンプも少しHD800で試聴しました。上はnuforceのプリ・ヘッドフォンアンプで、HAP100です。 12月発売で6-7万くらいになりそうということ。
これはアナログアンプですが、ある意味ニューフォースらしい音です。音の明瞭感が際立っていて楽器音の分離感が気持ちよく、ベースもレスポンスは控えめだけど正確で制動感が高いですね。ニューフォースはまあ外れないところではあります。
上右はバーソンの新型Soloistで、好評のHA160が硬質な音だったのに比べると同じ細かさでもかなり滑らかでスムーズになった感じです。高い性能を維持しながらもより音楽的で美的表現ですね。


共同通信のブース、いつも満員盛況の角田さん講演です。共同通信では新しいオーディオ雑誌Gaudioを11/30に創刊するそうで、もっと親しみやすいスタイルになるそうです。こちらも書店で見かけたら新装なったオーディオ雑誌に注目ください。
この辺からはマニアックな世界に突入して私のピックアップコーナーとなるのですが、まず今回は何と言っても期待のHifiMan HM901のほぼ正式なお披露目となりました。

HM901はデュアルES9018採用というアキュフェーズのDACなみの豪華さで、専用のドックが組みになるのも目新しいところです。このため豊富な入出力系はドックコネクタとして底面にまとめられています。ちなみにHDとかVintageというのはローパスフィルターの設定切り替えです。音源はすべてSDXC(max 128GB)です。
少し使用した感想はまずHM801に比べるとUIが大幅に進化しています。ころころ転がるユニークなUIは見た目も面白く使いやすいですね。音も簡単にiBasso DX100と比べてみましたが、やはりAndroidベースのDX100は透明感で妙な鈍さを感じます。これは特にJH16/Twagでは顕著です。901はさすがにデュアルES9018で音の密度感が高く感じられました。音のレベルの高さはほとんどホームオーディオレベルで、据え置きドックがついているのも納得します。基本的なドックの機能はデジタルインアウトとアナログアウト、チャージャーです。HM802と同様にアンプカードを変更することができます。カードソケットは電池室の奥にあります。これは生産モデル直前くらいのデモ品を貸与してもらったのであとで詳しくレビューします。
またHifiManでもう一つ注目は新イヤフォンのRE600です($400くらい?)。
これは「裏のIE800」という感じでマルチBAに対するIE800のアドバンテージがそのままに当てはまるなかなか優れたイヤフォンです。基本的にバランス仕様でHM901と合わせるとバランスの効果でグッと音場が広がります。シングルエンドアダプターを使用することで普通のDAPにも使用できます。


JabenのブースではMP3プレーヤーのBiscuitが注目でした。これはWAVとMP3のみ再生可能ですが、おそろしくコンパクトでこのくらいになるとほとんど持ってる感じしないですね。それでいて音のレベルはかなり高いものがあります。ランダム再生がないのが残念なところです。今回の目玉の一つはベイヤーT1/T5pのバランス対応改造品で、これはプラグの出来が良いですね。あれ、はじめからこうだっけ、と一瞬思ってしまいました。音もT1/T5pらしさそのままに厚み豊かさがさらにました感じでかなり良いです。
JabenからはGo-Vibe miniとBiscuitを景品として提供していただきました。また、T1/T5pについては大島さんのブログでチャリティーに供する予定があります。
http://blog.livedoor.jp/yosoys/
またJabenが企画した日本のヘッドフォンブックの英語版の計画があります。海外では日本の製品だけでなくレビューも尊重されるということで、これも面白い展開になりそうです。シンガポール・アジアだけではなく欧米にも出版する予定があるそうです。
広告を募集しているそうなので、興味のある会社の方は企画・編集している(株)サイクス小松さま、あるいは直接Jabenに連絡願います。海外に出ていきたい日本メーカーの方たちは良いのではないでしょうか。

こちらは新規ベトナムのサンライズです。出展者の都合で日曜は展示できなかったんですが、音はイヤフォンもポータブルアンプも良かった。これもデモ機を預かったので後日改めて紹介したいですね。

今回もHeadFiのプレスルームを用意しましたので海外にヘッドフォン祭の情報を発信していく予定です。Judeは今回も都合で来られなかったんですが、2012秋スペシャルのTシャツをたくさん送ってくれました。さっそくインプレスレッドが上がり始めています。そのうちもっと詳しいレポートが出てくるでしょう。
http://www.head-fi.org/t/631894/the-legendaris-stax-iem-strike-back-by-begining-november-2012-sr-002-srm-002-and-srm-003-mk2-srm-003/60#
今回自分的に達成感があったのはやはり念願だったRay Samuels氏を呼べたことです。

RSAからは静電型のアンプA10とバランス駆動アンプDarkStar、そして新ポータブルアンプのThe Intruderなどを展示しました。サミュエルズさんはシカゴの人ですがやはり西部とか中西部にいそうなアメリカン・ガイという感じで食事中もずっと冗談を飛ばしてる陽気な人です。アンプも濃密なサウンドでRSAらしい力強いドライブ感があります。細かな表現も見せながら、Headroomを濃くした感じのアメリカンサウンドともいえそうです。特にSTAXは標準のアンプ(ドライバー)がモーツァルト向きというか上品な感じなので、STAXでパワフルで濃密な音が欲しい人はA10も一考の価値があると思います。イントルーダーもパワフルです。

RSAつながりではOji specialのSR71B改造ものも会場にありました。電源周りを主に強化したようで、音は対応イヤフォンを持ってきてなかったので聞けませんが、今回はサミュエルズさんがいるので中をみていろいろやってるねーというコメントをもらったそう。
そして今回は新しい宝物が出来ました。サミュエルズさんに私のSR71Aにサインをもらったものです。これはシリアルNo002で、予約始まるまでにPCの前で待ってたのを思いだします。オリンパスの米谷さんみたいにシャーシの金属にサインできる硬いペンで書いてもらおうかと思ったんですが、ちょっと見つかりませんで鉛筆で代用しました。

私のHeadFi活動のはじまりはやはりSR71でしたので、これはまたひとつ念願かなった感じです。
また次のヘッドフォン祭では新しい出会いがあることを楽しみにしています。
次のヘッドフォン祭は来年5月です。
2012年10月18日
CanJamとRMAF 2012
先週末にアメリカのデンバーで開催された大型オーディオショウであるロッキーマウンテン・オーディオフェスト(RMAF)とそれと合同で行われるHeadFiの全国大会であるCanJamのレポートから興味あるものをいくつかピックアップしてみました。
ベンチマークのDAC1と言えばm902と並んでヘッドフォン黎明期の代表的なDAC+ヘッドフォンアンプでした。それから改良版がいくつか出ていますが、今回メジャーバージョンアップをしてBenchmark DAC2 HGCとして登場しました。HGCとはHybrid Gain Controlのことです。USBはクラス2対応で、しかもDSDネイティブ再生対応です。DSDネイティブ再生の方式はDoPです。
http://www.benchmarkmedia.com/dac/dac2-hgc
これちょっと面白い話があって、Benchmarkは前はCentranceのAdaptive方式を使っていて、アシンクロナスを推進するWavelengthのゴードンとはディベートをしたりしてたんですが、ここでBenchmarkがアシンクロナスになったということでCAではちょっと揶揄されたりしてました。
そのゴードンですが、RMAFではいつもWavelengthのゴードンの新製品に着目してます。初のアシンクロナスUSB対応製品もRMAF、初のUSBクラス2対応品もRMAFでしたし、Decibelの原型のAyreWaveもRAMFでした。しかし。。今回は彼の原点に戻ったように300Bのモノブロックを出してました。
http://www.stereophile.com/content/wavelength-vaughn
もともとゴードンさんは真空管アンプメインの人でPCオーディオ関係はサブだったんですが、いつのまにかPCオーディオのリーダーみたいになってしまってました。今回は作りたいもの作ったという感じでしょうか。iOSデジタルものを作っているという情報もありましたが、Appleとも近しいことで(以前Appleロスレスのライブラリを作り直しさせたりしたようです)ドック変更を察知してiOSデジタルは引いてしまったのかも。
こちらはちょっと注目したいResonessence LabsのUSB DAC CONCERO DACです。
http://www.audiostream.com/content/resonessence-labs-concero-dac
低価格のなんということもなさそうなバスパワーUSB DACですが、なにが注目したいかというと、このResonessence Labsという会社はMark MallinsonというESSの元キーパーソン(Operations Director)が設立した会社で、フラッグシップDACのInvictaはESS ES9018のリファレンスとも言われています。
その会社が出したInvictaの流れをくむエントリーのUSB DACですから注目したいわけです。採用してるのは24bit ESS Saberということですが、ES9023かな?
DSD関連ではBluecoastのCookieさんがまたまた比較デモをやっていたようです。
http://www.stereophile.com/content/cookie-marenco-cream-crop
CanJamでは多くのメーカーが試聴用にLCD2あるいは3を用意していたと言いますが、Audezeの平面型ヘッドフォンはスタンダードになりました。これにはLCDは鳴らしにくいのでそれを鳴らせるという意味もありますし、実際に音も良いですね。CanJamではなんとLCDのクローズタイプが参考展示されています。
http://www.head-fi.org/t/631590/audeze-closed-back-prototypes-yeah-this-is-one-of-the-headphones-at-the-top-of-my-wish-list
LCDは密度感のある音なのでクローズタイプでもなかなか良いんではないかと思いますね。
JPS labの$5000という平面型Abyss Headphones AB1266も注目ですね。見た目はガレージっぽいですがもともとAudezeもLCD1のときはかなりガレージっぽかったです。
http://www.abyss-headphones.com/index.shtml
聴いた人の感想はなかなか好評のよう。
CEntrance HiFi-M8はまだ開発に時間がかかるようで、おそらく年明け以降の出荷になるのではないかと思います。
http://centrance.com/products/new/blog/
ヘッドフォン祭には持ってきてくれるんじゃないかな?
CanJamの中で気を引いたのはこのWooオーディオのWA7です。
http://www.head-fi.org/t/630408/new-woo-audio-product-at-canjam-rmaf-2012#post_8765782
USB DAC内蔵の真空管アンプです。Wooっていうと高価なイメージもありましたがこれはかなり手頃です。
上面のガラスブロックも良いデザインのポイントです。また実際に聴いた人の話ではかなりパワフルだとか。要注目かなと思います。Wooもヘッドフォン祭に呼びたいところ。
こちらは今回のヘッドフォン祭にも来てくれるRay Samuels Audioの新作イントルーダーです。
http://www.innerfidelity.com/content/canjam-rmaf-2012-ray-samuels-audio-intruder-balanced-portable-headphone-amp-and-dac
The IntruderはUSB DAC内蔵のバランス駆動のポータブルアンプです。ゲインを高めにして鳴らしにくいヘッドフォンに対応したそう。これはヘッドフォン祭で見られそう。
Cypher LabsではCLASの新作SOLO dBとSOLO Rという新作を出してます。
http://cypherlabs.com/product
dBではバランス出力対応となっています。ただしUSB miniになってますのでご注意ください。DACはバーブラウンからAKMに変更になったよう。
ゼンハイザー(英語ではセンハイザー)はアンプを一足先に出展しています。
http://www.innerfidelity.com/content/canjam-rmaf-2012-sennheiser-hdva-600-balanced-headphone-amplifier
これもヘッドフォン祭で発表されるでしょう。
TTVJはMilletの新作を出したよう。右側があのトッドさんですね。最近買ってませんが。。
http://www.innerfidelity.com/content/canjam-rmaf-2012-ttvj-and-apex-hi-fi-audio-glacier-portable-headphone-amp-and-usb-dac
Mytekも出てたようですが、新作はないようです。あとBursonの新作のTime keeperというスピーカーアンプもなかなか興味を引きますね。
それとあの高いケーブルで有名だったPADが25周年ケーブルを出すという事前情報がありましたが、どうなったか..
CanJamではJudeが司会を務めてパネルディスカッションをしたようですね。
http://www.head-fi.org/t/623236/rocky-mountain-audiofest-denver-co-oct-12-14th-2012/60#post_8784475
またRMAFではPCオーディオエキスパートを集めてQAセミナーを開催してます。ゴードン、コッチ先生、ロブソン(Pure Music)、チェスキーと豪華な顔ぶれ。日本のショウでもこういうセミナーやってほしいところです。
http://www.audiostream.com/content/ask-experts
ベンチマークのDAC1と言えばm902と並んでヘッドフォン黎明期の代表的なDAC+ヘッドフォンアンプでした。それから改良版がいくつか出ていますが、今回メジャーバージョンアップをしてBenchmark DAC2 HGCとして登場しました。HGCとはHybrid Gain Controlのことです。USBはクラス2対応で、しかもDSDネイティブ再生対応です。DSDネイティブ再生の方式はDoPです。
http://www.benchmarkmedia.com/dac/dac2-hgc
これちょっと面白い話があって、Benchmarkは前はCentranceのAdaptive方式を使っていて、アシンクロナスを推進するWavelengthのゴードンとはディベートをしたりしてたんですが、ここでBenchmarkがアシンクロナスになったということでCAではちょっと揶揄されたりしてました。
そのゴードンですが、RMAFではいつもWavelengthのゴードンの新製品に着目してます。初のアシンクロナスUSB対応製品もRMAF、初のUSBクラス2対応品もRMAFでしたし、Decibelの原型のAyreWaveもRAMFでした。しかし。。今回は彼の原点に戻ったように300Bのモノブロックを出してました。
http://www.stereophile.com/content/wavelength-vaughn
もともとゴードンさんは真空管アンプメインの人でPCオーディオ関係はサブだったんですが、いつのまにかPCオーディオのリーダーみたいになってしまってました。今回は作りたいもの作ったという感じでしょうか。iOSデジタルものを作っているという情報もありましたが、Appleとも近しいことで(以前Appleロスレスのライブラリを作り直しさせたりしたようです)ドック変更を察知してiOSデジタルは引いてしまったのかも。
こちらはちょっと注目したいResonessence LabsのUSB DAC CONCERO DACです。
http://www.audiostream.com/content/resonessence-labs-concero-dac
低価格のなんということもなさそうなバスパワーUSB DACですが、なにが注目したいかというと、このResonessence Labsという会社はMark MallinsonというESSの元キーパーソン(Operations Director)が設立した会社で、フラッグシップDACのInvictaはESS ES9018のリファレンスとも言われています。
その会社が出したInvictaの流れをくむエントリーのUSB DACですから注目したいわけです。採用してるのは24bit ESS Saberということですが、ES9023かな?
DSD関連ではBluecoastのCookieさんがまたまた比較デモをやっていたようです。
http://www.stereophile.com/content/cookie-marenco-cream-crop
CanJamでは多くのメーカーが試聴用にLCD2あるいは3を用意していたと言いますが、Audezeの平面型ヘッドフォンはスタンダードになりました。これにはLCDは鳴らしにくいのでそれを鳴らせるという意味もありますし、実際に音も良いですね。CanJamではなんとLCDのクローズタイプが参考展示されています。
http://www.head-fi.org/t/631590/audeze-closed-back-prototypes-yeah-this-is-one-of-the-headphones-at-the-top-of-my-wish-list
LCDは密度感のある音なのでクローズタイプでもなかなか良いんではないかと思いますね。
JPS labの$5000という平面型Abyss Headphones AB1266も注目ですね。見た目はガレージっぽいですがもともとAudezeもLCD1のときはかなりガレージっぽかったです。
http://www.abyss-headphones.com/index.shtml
聴いた人の感想はなかなか好評のよう。
CEntrance HiFi-M8はまだ開発に時間がかかるようで、おそらく年明け以降の出荷になるのではないかと思います。
http://centrance.com/products/new/blog/
ヘッドフォン祭には持ってきてくれるんじゃないかな?
CanJamの中で気を引いたのはこのWooオーディオのWA7です。
http://www.head-fi.org/t/630408/new-woo-audio-product-at-canjam-rmaf-2012#post_8765782
USB DAC内蔵の真空管アンプです。Wooっていうと高価なイメージもありましたがこれはかなり手頃です。
上面のガラスブロックも良いデザインのポイントです。また実際に聴いた人の話ではかなりパワフルだとか。要注目かなと思います。Wooもヘッドフォン祭に呼びたいところ。
こちらは今回のヘッドフォン祭にも来てくれるRay Samuels Audioの新作イントルーダーです。
http://www.innerfidelity.com/content/canjam-rmaf-2012-ray-samuels-audio-intruder-balanced-portable-headphone-amp-and-dac
The IntruderはUSB DAC内蔵のバランス駆動のポータブルアンプです。ゲインを高めにして鳴らしにくいヘッドフォンに対応したそう。これはヘッドフォン祭で見られそう。
Cypher LabsではCLASの新作SOLO dBとSOLO Rという新作を出してます。
http://cypherlabs.com/product
dBではバランス出力対応となっています。ただしUSB miniになってますのでご注意ください。DACはバーブラウンからAKMに変更になったよう。
ゼンハイザー(英語ではセンハイザー)はアンプを一足先に出展しています。
http://www.innerfidelity.com/content/canjam-rmaf-2012-sennheiser-hdva-600-balanced-headphone-amplifier
これもヘッドフォン祭で発表されるでしょう。
TTVJはMilletの新作を出したよう。右側があのトッドさんですね。最近買ってませんが。。
http://www.innerfidelity.com/content/canjam-rmaf-2012-ttvj-and-apex-hi-fi-audio-glacier-portable-headphone-amp-and-usb-dac
Mytekも出てたようですが、新作はないようです。あとBursonの新作のTime keeperというスピーカーアンプもなかなか興味を引きますね。
それとあの高いケーブルで有名だったPADが25周年ケーブルを出すという事前情報がありましたが、どうなったか..
CanJamではJudeが司会を務めてパネルディスカッションをしたようですね。
http://www.head-fi.org/t/623236/rocky-mountain-audiofest-denver-co-oct-12-14th-2012/60#post_8784475
またRMAFではPCオーディオエキスパートを集めてQAセミナーを開催してます。ゴードン、コッチ先生、ロブソン(Pure Music)、チェスキーと豪華な顔ぶれ。日本のショウでもこういうセミナーやってほしいところです。
http://www.audiostream.com/content/ask-experts
2012年10月08日
真空管オーディオフェア2012
真空管オーディオフェア2012に行ってきました。場所の損保会館をiOS6の新マップで見るとこんな感じです。

下は山本音響工芸の新ヘッドフォンアンプHA-03です。今度はシーメンスのC3mビンテージ管を五極管接続で一段だけ使って1.4Wの出力(ヘッドフォン接続時)を出します。スピーカーアンプ兼用です(スピーカーでは1.0W)。音も艶っぽくてなかなかよかったです。回路は無帰還です。山本音響は前のHA-02もWEのビンテージ管を一段だけシンプルに使っているのが良かったですね。こうした設計は真空管の味がよくわかるんでしょうか。
ちなみに価格は128000円です。

サンバレーのブースでは面白いことにDSD対応の真空管DACでデモしてました。手前グレイのCDP下の白いやつだと思います。SV-192S/DSDというもので今年中発売とか。

このSV-192SのDSDオプションということのようで、DSD付きのSV-192Sは148000円ということです。
PCとはUSB接続のFoobar2K再生のよう。しかし真空管フェアでDSDとは。
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?products_id=395
下は山本音響工芸の新ヘッドフォンアンプHA-03です。今度はシーメンスのC3mビンテージ管を五極管接続で一段だけ使って1.4Wの出力(ヘッドフォン接続時)を出します。スピーカーアンプ兼用です(スピーカーでは1.0W)。音も艶っぽくてなかなかよかったです。回路は無帰還です。山本音響は前のHA-02もWEのビンテージ管を一段だけシンプルに使っているのが良かったですね。こうした設計は真空管の味がよくわかるんでしょうか。
ちなみに価格は128000円です。


サンバレーのブースでは面白いことにDSD対応の真空管DACでデモしてました。手前グレイのCDP下の白いやつだと思います。SV-192S/DSDというもので今年中発売とか。

このSV-192SのDSDオプションということのようで、DSD付きのSV-192Sは148000円ということです。
PCとはUSB接続のFoobar2K再生のよう。しかし真空管フェアでDSDとは。
http://www.kit-ya.jp/product_info.php?products_id=395
2012年10月01日
ヘッドフォン祭2012秋 詳細発表!
本日フジヤさんのブログで発表があり、ヘッドフォン祭の詳細が少しずつ明らかになってきました。
http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=7082
今回はなんと2日開催ということで、いままでゆっくり見られなかったという不満も解消されそうです。
また、いつものように新製品発表会もたくさんありますが、今年はまた面白くなりそうです。
これからの新製品情報にも注意していてくださいね!

http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=7082
今回はなんと2日開催ということで、いままでゆっくり見られなかったという不満も解消されそうです。
また、いつものように新製品発表会もたくさんありますが、今年はまた面白くなりそうです。
これからの新製品情報にも注意していてくださいね!

2012年09月27日
ヘッドフォン祭2012秋の外国からの参加予定者
ヘッドフォン祭2012秋の準備もそろそろ忙しくなってきましたが、私関係の外国ゲストの参加予定を展開します。
RSA - Ray Samuels Audio (アメリカ)
http://www.raysamuelsaudio.com/
まず前回は都合で来られなかったRay Samuelsさんがいよいよ来る予定です。今回はチケットも取ったと言うのでまず大丈夫でしょう。私がヘッドフォン祭でブースを持っていた時は予告してなくてもSR71を見せてくださいと言われるほど人気があったんですが、今回は本人自らがきます。目的は日本のユーザーのみなさんに会うのが一番の目的だそうですので、気軽に声かけてください。
メイン展示としては静電アンプのA10とSR009、バランスアンプのDarkstarとHE6という組み合わせの予定です。他にポータブルも持ってくると思います。最近出た新製品のIntruderも持ってきてもらうようにお願いしています。(いまのところ製品販売の予定はありません)
Sunrise (ベトナム)
http://www.sunrise-hifi.com/web/index.asp
少し前に紹介したベトナムのイヤフォンメーカーです。前回私がブースを持っているときに展示したときは試聴した人からは「売っていたら欲しい」など好評でした。
SunriseオーディオはベトナムのOEM大手が独自ブランドを立ち上げたというものです。ベトナムのオーディオ機器というとまだなじみが薄いかと思いますが、経済界自体も中国の次はベトナムに視線を向けていますし、イヤフォン・ヘッドフォン界でもそうした流れが見えています。たとえば国内大手もOEM先にベトナムを選んでいますし、なんとか5で最近話題のアメリカ大メーカーの新しくなった紙のダイヤフラムのイヤフォンはベトナム生産ということを聞いたことがあるかもしれません。この辺はあまり書けませんが、まあそういうことで。
そうした点からもSunriseはちょっと注目してよいブランドだと思います。今回はインターナショナル版という独自の品質を高めたラインナップを持ってイヤフォン3点とポータブルアンプ2点を展示すると思います。
Jaben (シンガポール)
http://www.jaben.net/
毎度おなじみのウイルソンおじさんの人気ブースです。今回は個人的に超小型MP3プレーヤーのビスケットが注目かなあと思いますが、他にもベイヤーT1/T5pのバランスリケーブル品を展示します。Rudiは残念ながらこれない予定です。
このほかではAudio-gdのKingwaにも声はかけたのですが、いろいろあって来るとしても次回以降になります。Kingwaも日本に興味はあるようで、日本語勉強しようとしたけどなかなか忙しくてできなかったと言ってました。
あとはCEntranceのマイケルはミックスウェーブさんのブースだと思いますが、HiFi-M8は持ってきてくれるようにお願いしてます。HiFi-M8はiOSデジタルアウト対応のようですね。こちらに続々と情報が載っています。もう大体の形はわかりますね。
http://centrance.com/products/new/blog/
HiFiManのFangはトップウイングさんのブースでHM901を持ってくると思いますが、これもES9018デュアルということでなかなか楽しみなことです。けっこう開発には時間をかけてやったと言ってました。
今回のヘッドフォン祭の注目の一つはハイレゾ対応DAPですよ !
HeadFi関係では今回も都合で残念ながらJudeはこれませんが、他にもメンバーはたくさん来てまたレポートしてもらえる予定です。
なお正式なエントリーはフジヤエービックさんの発表をご覧ください。
RSA - Ray Samuels Audio (アメリカ)
http://www.raysamuelsaudio.com/
まず前回は都合で来られなかったRay Samuelsさんがいよいよ来る予定です。今回はチケットも取ったと言うのでまず大丈夫でしょう。私がヘッドフォン祭でブースを持っていた時は予告してなくてもSR71を見せてくださいと言われるほど人気があったんですが、今回は本人自らがきます。目的は日本のユーザーのみなさんに会うのが一番の目的だそうですので、気軽に声かけてください。
メイン展示としては静電アンプのA10とSR009、バランスアンプのDarkstarとHE6という組み合わせの予定です。他にポータブルも持ってくると思います。最近出た新製品のIntruderも持ってきてもらうようにお願いしています。(いまのところ製品販売の予定はありません)
Sunrise (ベトナム)
http://www.sunrise-hifi.com/web/index.asp
少し前に紹介したベトナムのイヤフォンメーカーです。前回私がブースを持っているときに展示したときは試聴した人からは「売っていたら欲しい」など好評でした。
SunriseオーディオはベトナムのOEM大手が独自ブランドを立ち上げたというものです。ベトナムのオーディオ機器というとまだなじみが薄いかと思いますが、経済界自体も中国の次はベトナムに視線を向けていますし、イヤフォン・ヘッドフォン界でもそうした流れが見えています。たとえば国内大手もOEM先にベトナムを選んでいますし、なんとか5で最近話題のアメリカ大メーカーの新しくなった紙のダイヤフラムのイヤフォンはベトナム生産ということを聞いたことがあるかもしれません。この辺はあまり書けませんが、まあそういうことで。
そうした点からもSunriseはちょっと注目してよいブランドだと思います。今回はインターナショナル版という独自の品質を高めたラインナップを持ってイヤフォン3点とポータブルアンプ2点を展示すると思います。
Jaben (シンガポール)
http://www.jaben.net/
毎度おなじみのウイルソンおじさんの人気ブースです。今回は個人的に超小型MP3プレーヤーのビスケットが注目かなあと思いますが、他にもベイヤーT1/T5pのバランスリケーブル品を展示します。Rudiは残念ながらこれない予定です。
このほかではAudio-gdのKingwaにも声はかけたのですが、いろいろあって来るとしても次回以降になります。Kingwaも日本に興味はあるようで、日本語勉強しようとしたけどなかなか忙しくてできなかったと言ってました。
あとはCEntranceのマイケルはミックスウェーブさんのブースだと思いますが、HiFi-M8は持ってきてくれるようにお願いしてます。HiFi-M8はiOSデジタルアウト対応のようですね。こちらに続々と情報が載っています。もう大体の形はわかりますね。
http://centrance.com/products/new/blog/
HiFiManのFangはトップウイングさんのブースでHM901を持ってくると思いますが、これもES9018デュアルということでなかなか楽しみなことです。けっこう開発には時間をかけてやったと言ってました。
今回のヘッドフォン祭の注目の一つはハイレゾ対応DAPですよ !
HeadFi関係では今回も都合で残念ながらJudeはこれませんが、他にもメンバーはたくさん来てまたレポートしてもらえる予定です。
なお正式なエントリーはフジヤエービックさんの発表をご覧ください。
2012年08月27日
フジヤエービック主催のDAコンバーター試聴会レポート
週末はフジヤエービック主催のDAC試聴会に行ってきました。
以下興味を引いたものを書いて行きます。

上はM2techの新作DACのVaughan (ボーン、、サラボーン?)です。Young(ニールヤング?)をふたまわり大きくしたような大きなDACですね。上にあるのは17インチMBPです。
バッテリー内蔵でツインモノラル構成ということ。音はとても雑味のないピュアでかつシャープという感じです。

上はリリックの新作ヘッドフォンアンプのXHA10でバランス専用モデルです。
バランス端子はHiFiManというか中国一般的な4ピン端子もオプションでつけられますが、なんとゲインlowでさえあのHE6を十分鳴らせます(12時くらい)。リリックの1bitらしいシャープでニュートラルな音でした。

完実さんであのEAR HP4を扱うことになったそうです。792900円とお高いですが音はやはり魅力的ですね。女性ヴォーカルの声のかすれ、震えなど細かな表現はなかなか秀逸です。パラビッチーニ先生らしい音色の良さも良い感じです。

ヘッドフォンアンプはこちらも超ド級のAgaraの100万円のヘッドフォンアンプです。
電源から完全LR独立で電源ケーブルも二本別に必要という徹底ぶり、ボリュームも左右別にあって個別に調整します。音はやはり電源が強力な感じで、押しが強く鳴らしにくいLCD2を力強く鳴らしてました。

上はMytekのDSD5.6M再生のデモです。通常のDSDは2.6M(64DSD)ですからその倍のレート(ダブルレート再生)です。今井さんは毎回Mytekの新しい使い方を見せてくれるので興味深いですね。これはHQ Playerで44k PCM音源をDSD5.6Mにリアルタイム変換してASIOドライバーでMytek Stereo 192に出力しているところです。5.6MでロックするとhDSDと表示されます。右はHQ Player画面です。
同じ音源で2.6Mと5.6Mで比較しましたが、あきらかに5.6Mの方がより細かく濃く再現してました。DSDの次のステップとして5.6M(128DSD)のダブルレート再生は注目ですね。
ところでMytek Stereo 192はUSBはスペック上は192kまでですが、DoPで128DSDを受けてDSDネイティブ再生するときだけ352kをUSBで受けられるように作ってるってCAのMytekスレッドに下記ポストでMytekの人が書いてます。(PCMは192kまでが上限です)
ですからDoPでやってみてもできるのかもしれません。(DoP1.1の仕様で5.6M DSDを搬送するには352kが必要)
> Mytek USB will be able to do 352.8k for the purpose of allowing 128xDSD. Mytek DAC converts PCM up to 192k only.
http://www.computeraudiophile.com/f6-dac-digital-analog-conversion/mytek-stereo-192-a-5555/index63.html#post160930

上は国内初お披露目のQBD76のDSDネイティブ再生対応バージョンであるQBD76 HDSDです。ネイティブ再生の方式はDoPです。ネイティブ再生をしているときは176Kと表示されます。通常の176k PCMの時は176ですからそのあとにKがつくとDSDネイティブ再生ということです。
DSDネイティブ再生の音を聴いてみるとQBD76の高品質の音がより自然で滑らかになり、先鋭すぎて疲れない感じですね。

上はTechDASのD-7/DSDで好評の従来品D-7をDSDネイティブ再生に対応させたものです。ネイティブ再生の方式はDoPです。
従来品のXMOSのプログラミングを変えてDoPでDSDネイティブ再生を実現したとのこと。こちらは176kと44kの表示が同時に出ることでDSDネイティブでロックしたことを示すということ。QBD76同様に従来の改良品でDSD対応というといろいろな苦労・工夫もあるようですね。
例えばD-7/DSDではDSDだと従来より6dB低いということや、曲を変える時にノイズが出てしまうと言ういろいろな考慮点があったとのこと。ただノイズは聞いてみると軽いクリック音程度なので、あまり大きな問題ではないと思います。
これもやはり精細ながらとても聴きやすい音という印象でした。
今回はメインの他に小部屋が二つあって、ステレオサウンド(DigiFi)とフェーズテックが使用していました。

DigiFiの部屋では上の今号の付録となるDAC付きアンプが展示され、これでデモを行ったようです。これはUSB DAC内蔵でスピーカーをバスパワーだけで動作すると言う面白いもの。アンプはデジタルですが、DACとアンプ間はいったんアナログを介するということ。

もう一つ興味深い展示は上のOlasonicさんのUSBオーディオプロセッサーというもの。アナログとデジタル(USB/同軸/光)の入力とUSBの出力を持っています。
これは何かというのは使用例を説明すると分かりやすいのですが、例えばCDプレーヤーの同軸デジタル出力を受けてUSB DACに接続することができます。つまりCDプレーヤーやトランスポートにUSBのみ入力のQB9のようなDACをつなげます。またアナログ入力ソースをAD変換出来るのでレコードプレーヤーにもUSB DACが接続できます。
そのために出力側のUSB端子ホスト側を示すA端子になっています。さて、そうすると今度はUSB DACから見たときにこの「USBプロセッサ」がどう見えるかということですが、質問してみたところパソコンの標準ドライバーとして認識するということです。つまりこのUSBプロセッサに接続できるUSB DACは標準ドライバー(クラスドライバー)対応のもの、つまりパソコンに接続したときにドライバーのインストールが不要のものだけです。別途ドライバーのインストールが必要なタイプのUSB DACは接続できません。
USBで入力してUSBで出力するとどうなるかと聞いたところ、特にジッター低減のようなことはしていないのであまり意味はないようです。
USB->SPDIFのUSB DDCはいっぱいありますが、逆というのは面白いですね。
もう一つの部屋はフェーズテックさんのアナログ部屋です。フェーズテックの井上さんのレコードコレクションはちょっとすごくてあちこちに紹介されて雑誌に記事を書いたりしています。特にホームページのタイトル通りジェネシスを中心として盤の違いや音質差など秀逸な記事がいっぱいです。こちらがホームページです。
Riding The Scree
http://www.green.dti.ne.jp/ridingthescree/index.html

上はハイエンドのフェーズテック機材とフォーカルを使ってアイランド盤タルカスを音だし確認の演奏中。
これはパワフルでかっこよく一日いたくなったですね。お金とっても良いくらい。この他にもイエスの危機の幻のカッティングというのも聴かせてもらいました。

これは初回版で上のようにエンボスのジャケットです。音も鮮度感が高いものでした。
午後には角田さんのセミナーも行われてなかなか盛況満席でした。
今回は終わってから急ぎまた清里に行かねばならなかったのであまりゆっくりいられなかったんですが、事前での情報よりふたを開けてみると思ったよりいろいろ出てたという感じです。
やはりDSD対応が増えましたね。DoP方式もスタンダードとしての流れが見えてきました。DSD専用と言うより既製品の改良が多かったのでかえってオリジナル版と比べられることでDSDのメリットがわかりやすかったと思います。総評すると音は精細感がありますがPCMのように尖ったところがなく、解像力を保ったままで自然で聴きやすくなったという感じでしょうか。
一方でフォステクスさんはまだA8のPCからのDSDネイティブ再生のファームをリリースしてませんが、いろいろと問題もあるようでこの辺のなかなか難しい側面も垣間見えます。
10月にはまたヘッドフォン祭がありますので、それまでに各社またいろいろと新製品が増えていくのが楽しみなところです。
以下興味を引いたものを書いて行きます。

上はM2techの新作DACのVaughan (ボーン、、サラボーン?)です。Young(ニールヤング?)をふたまわり大きくしたような大きなDACですね。上にあるのは17インチMBPです。
バッテリー内蔵でツインモノラル構成ということ。音はとても雑味のないピュアでかつシャープという感じです。


上はリリックの新作ヘッドフォンアンプのXHA10でバランス専用モデルです。
バランス端子はHiFiManというか中国一般的な4ピン端子もオプションでつけられますが、なんとゲインlowでさえあのHE6を十分鳴らせます(12時くらい)。リリックの1bitらしいシャープでニュートラルな音でした。

完実さんであのEAR HP4を扱うことになったそうです。792900円とお高いですが音はやはり魅力的ですね。女性ヴォーカルの声のかすれ、震えなど細かな表現はなかなか秀逸です。パラビッチーニ先生らしい音色の良さも良い感じです。

ヘッドフォンアンプはこちらも超ド級のAgaraの100万円のヘッドフォンアンプです。
電源から完全LR独立で電源ケーブルも二本別に必要という徹底ぶり、ボリュームも左右別にあって個別に調整します。音はやはり電源が強力な感じで、押しが強く鳴らしにくいLCD2を力強く鳴らしてました。


上はMytekのDSD5.6M再生のデモです。通常のDSDは2.6M(64DSD)ですからその倍のレート(ダブルレート再生)です。今井さんは毎回Mytekの新しい使い方を見せてくれるので興味深いですね。これはHQ Playerで44k PCM音源をDSD5.6Mにリアルタイム変換してASIOドライバーでMytek Stereo 192に出力しているところです。5.6MでロックするとhDSDと表示されます。右はHQ Player画面です。
同じ音源で2.6Mと5.6Mで比較しましたが、あきらかに5.6Mの方がより細かく濃く再現してました。DSDの次のステップとして5.6M(128DSD)のダブルレート再生は注目ですね。
ところでMytek Stereo 192はUSBはスペック上は192kまでですが、DoPで128DSDを受けてDSDネイティブ再生するときだけ352kをUSBで受けられるように作ってるってCAのMytekスレッドに下記ポストでMytekの人が書いてます。(PCMは192kまでが上限です)
ですからDoPでやってみてもできるのかもしれません。(DoP1.1の仕様で5.6M DSDを搬送するには352kが必要)
> Mytek USB will be able to do 352.8k for the purpose of allowing 128xDSD. Mytek DAC converts PCM up to 192k only.
http://www.computeraudiophile.com/f6-dac-digital-analog-conversion/mytek-stereo-192-a-5555/index63.html#post160930


上は国内初お披露目のQBD76のDSDネイティブ再生対応バージョンであるQBD76 HDSDです。ネイティブ再生の方式はDoPです。ネイティブ再生をしているときは176Kと表示されます。通常の176k PCMの時は176ですからそのあとにKがつくとDSDネイティブ再生ということです。
DSDネイティブ再生の音を聴いてみるとQBD76の高品質の音がより自然で滑らかになり、先鋭すぎて疲れない感じですね。


上はTechDASのD-7/DSDで好評の従来品D-7をDSDネイティブ再生に対応させたものです。ネイティブ再生の方式はDoPです。
従来品のXMOSのプログラミングを変えてDoPでDSDネイティブ再生を実現したとのこと。こちらは176kと44kの表示が同時に出ることでDSDネイティブでロックしたことを示すということ。QBD76同様に従来の改良品でDSD対応というといろいろな苦労・工夫もあるようですね。
例えばD-7/DSDではDSDだと従来より6dB低いということや、曲を変える時にノイズが出てしまうと言ういろいろな考慮点があったとのこと。ただノイズは聞いてみると軽いクリック音程度なので、あまり大きな問題ではないと思います。
これもやはり精細ながらとても聴きやすい音という印象でした。
今回はメインの他に小部屋が二つあって、ステレオサウンド(DigiFi)とフェーズテックが使用していました。

DigiFiの部屋では上の今号の付録となるDAC付きアンプが展示され、これでデモを行ったようです。これはUSB DAC内蔵でスピーカーをバスパワーだけで動作すると言う面白いもの。アンプはデジタルですが、DACとアンプ間はいったんアナログを介するということ。

もう一つ興味深い展示は上のOlasonicさんのUSBオーディオプロセッサーというもの。アナログとデジタル(USB/同軸/光)の入力とUSBの出力を持っています。
これは何かというのは使用例を説明すると分かりやすいのですが、例えばCDプレーヤーの同軸デジタル出力を受けてUSB DACに接続することができます。つまりCDプレーヤーやトランスポートにUSBのみ入力のQB9のようなDACをつなげます。またアナログ入力ソースをAD変換出来るのでレコードプレーヤーにもUSB DACが接続できます。
そのために出力側のUSB端子ホスト側を示すA端子になっています。さて、そうすると今度はUSB DACから見たときにこの「USBプロセッサ」がどう見えるかということですが、質問してみたところパソコンの標準ドライバーとして認識するということです。つまりこのUSBプロセッサに接続できるUSB DACは標準ドライバー(クラスドライバー)対応のもの、つまりパソコンに接続したときにドライバーのインストールが不要のものだけです。別途ドライバーのインストールが必要なタイプのUSB DACは接続できません。
USBで入力してUSBで出力するとどうなるかと聞いたところ、特にジッター低減のようなことはしていないのであまり意味はないようです。
USB->SPDIFのUSB DDCはいっぱいありますが、逆というのは面白いですね。
もう一つの部屋はフェーズテックさんのアナログ部屋です。フェーズテックの井上さんのレコードコレクションはちょっとすごくてあちこちに紹介されて雑誌に記事を書いたりしています。特にホームページのタイトル通りジェネシスを中心として盤の違いや音質差など秀逸な記事がいっぱいです。こちらがホームページです。
Riding The Scree
http://www.green.dti.ne.jp/ridingthescree/index.html

上はハイエンドのフェーズテック機材とフォーカルを使ってアイランド盤タルカスを音だし確認の演奏中。
これはパワフルでかっこよく一日いたくなったですね。お金とっても良いくらい。この他にもイエスの危機の幻のカッティングというのも聴かせてもらいました。

これは初回版で上のようにエンボスのジャケットです。音も鮮度感が高いものでした。
午後には角田さんのセミナーも行われてなかなか盛況満席でした。
今回は終わってから急ぎまた清里に行かねばならなかったのであまりゆっくりいられなかったんですが、事前での情報よりふたを開けてみると思ったよりいろいろ出てたという感じです。
やはりDSD対応が増えましたね。DoP方式もスタンダードとしての流れが見えてきました。DSD専用と言うより既製品の改良が多かったのでかえってオリジナル版と比べられることでDSDのメリットがわかりやすかったと思います。総評すると音は精細感がありますがPCMのように尖ったところがなく、解像力を保ったままで自然で聴きやすくなったという感じでしょうか。
一方でフォステクスさんはまだA8のPCからのDSDネイティブ再生のファームをリリースしてませんが、いろいろと問題もあるようでこの辺のなかなか難しい側面も垣間見えます。
10月にはまたヘッドフォン祭がありますので、それまでに各社またいろいろと新製品が増えていくのが楽しみなところです。
2012年08月02日
次回のヘッドフォン祭は二日開催
次回のヘッドフォン祭はいよいよ待望の二日開催が決定しました!
http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=6297
10/27(土)、10/28(日)の開催です。今までも日曜でないと来れないとか、一日では見きれないという声が大きかったのでこれはうれしいことです。
また8/25(土)には昨年もやったDAコンバーター試聴会もまた開催されます。
http://avic.livedoor.biz/lite/archives/51680526.html
なおフジヤさんのブログのアドレスが8/1から下記に変わってますのでご注意ください。
http://www.fujiya-avic.jp/blog/
http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=6297
10/27(土)、10/28(日)の開催です。今までも日曜でないと来れないとか、一日では見きれないという声が大きかったのでこれはうれしいことです。
また8/25(土)には昨年もやったDAコンバーター試聴会もまた開催されます。
http://avic.livedoor.biz/lite/archives/51680526.html
なおフジヤさんのブログのアドレスが8/1から下記に変わってますのでご注意ください。
http://www.fujiya-avic.jp/blog/
2012年07月07日
ポータブル研究会2012夏
ヘッドフォン祭も大きくなったので分科会的に今回はポータブル分野に絞ったイベントが開催されました。
https://www.fujiya-avic.jp/event/potaken2012_summer/
今回はまた久々に中野サンプラザでの開催ですが、中野駅に降り立つと中野が駅前開発で大きく変わったのに驚きます。
今回は2部屋のみを使用しています。こちらまだセットアップ時ですが会場風景です。

以下興味を引いたものをあげていきます。
Fit Ear to go 111
to go 334に続く須山さんユニバーサルモデルの第二弾で、やはりチタン製のサウンドチューブを使ったシングルドライバーモデルです。

音質もなかなかレベルが高く、クリアでかっちりした音で、中高域よりながらバランスは良いと思いますし、ベースも十分にはあるように思いました。そしてこれもto go 334のように立体的な空間表現が特徴的だと感じました。製品としてはこのポータブル研究会での反響を見て展開を考えるということです。
また、須山さんのところではALOからいよいよ米国進出のニュースも届いています。Kenさんとのコラボが楽しみですね。
http://aloaudio.com/fitear-togo-334.html
STAXポータブル(参考出品)
私もSR001 mkIIを持っていたんですが、それにつづく久々の静電型ポータブルの登場となります。SR001とイヤフォン、おっとイヤースピーカーの部分は似ていますが、ドライバーもイヤースピーカーも新設計であるということです。

実際に試聴ができたのですが、細やかさはあるけど、BAのように細かさが粒だつと言うよりはもっと自然な感じでした。ただ耳にいれる部分は前と同じですけど、あまりフィット感が良くないのでなんとかして欲しいところ。前はイヤフォンのように分離できたんですけど、今回はヘッドバンドは一体型に見えます。
価格は3-4万(イヤースピーカーとセット)くらいとお手ごろ感はあります。SR001 mkIIのときはいまみたいなヘッドフォンもポータブルオーディオもないので、iPodとアンプをUシェイプで接続するというお約束もなかったころで側面に入力があったりしましたが、今回のはなんとかiPodとははまりそうです。

スケルトンモデルもあります。単三が二個使われていますね。ここも充電池を使ってほしかったところではあります。

ムジカアコースティックのブースではユニークなデジタル入力ポータブルアンプのMyst 1866(プロトタイプ)がありました。様々なデジタル入力に加えてなんとBluetooth入力が可能です。(apt-x対応かは不明)

これケーブル不要なのでスマートフォンに便利ですね。聴いてみると音も良かったです。ただ価格がちょっと高そうですが、ロシアの科学者が凝って作ったそう。
iPhoneみたいなスマートフォン用には合体型よりこういうやつが欲しいですね。手でスマートフォンを使いながら、アンプはカバンかポケットに入れておけます。AirPlayとかWiFiでこう言うのを作って欲しいですね。
こちらAnalogSquredPaperさんのポータブルのフル真空管アンプtu05bです。(ハイブリッドではなく前も後も真空管)こちらがホームページです。
http://www.ab.auone-net.jp/~s-and-e/PHA03s/PHA.html

初段は1U4(もしくは1T4)で標準構成はシルバニア、後段は3S4で神戸工業(富士通テン)製だそうです。少し重いんですが、電池駆動でポータブルとなります。
製作者によるとカメラのように趣味性高く楽しめるようにということで、仕上がりも良いですね。音色がきれいで澄んでいるという感じでした。
トップウイングからはM田さんの最新お勧め品、JL Acoustic labsというところのBAB1-MC(完成品はJE)が面白いものでした。

Digital ampと書いてるけどD級ではないそうで、ディスクリートでもオペアンプでもないMCUアンプというそう(棒読み)。これADA/DDAと書いてあるんですが、なにやらAD->なんかわかんないけどデジタル処理->DAするということです。これは前段で後段はPWMにも思いますが仕組みはちょっとわかりません。まあNuforceのジェイソンに聞いてもNuforceはD級じゃないと言うでしょうからね。
ただ仕組みは謎でも音はなかなか良くて、力強く透明感も高いですね。3時間充電で40時間もつというのもなかなか。
また同じくJL Acoustic labsの純銀ハウジングイヤフォンで4万くらいだそうです。

左がVintageでメッキなし、音は意外と普通によいですね。高い方はよく伸びて硬い感じです。右はRhodiumでロジウムメッキされてます。こっちの方が落ち着いてバランスが良いと思います。
下左はGoDAP XでiPodデジタル対応ですが、クリアでキレがよい音でした。これはUSB DACもつくそうです。
下右はGoDAP4.0でiPhoneと一体型になるタイプです。

この他ではミックスウエーブでユニークメロディのカスタムイヤフォンの取り扱いを行うようで、試聴は一番人気だったようです。
人はけっこう入ってましたね。ただヘッドフォン祭と比べるとマニア系の方が多いように思います。
ヘッドフォン祭からあまり経ってないにしては面白い製品がいろいろ出てましたが、この分野の人気の高さが伺えますね。
ちなみにLytroライトフィールドカメラでで展示会撮ってみるとどうなるかというこどで、ちょっと使ってみました。クリックすると任意の位置にピントが合います。
ホケ効果を得るためには近づいた方がよいのですが、最短もあるようです。もう少し修業が必要そう。
https://www.fujiya-avic.jp/event/potaken2012_summer/
今回はまた久々に中野サンプラザでの開催ですが、中野駅に降り立つと中野が駅前開発で大きく変わったのに驚きます。
今回は2部屋のみを使用しています。こちらまだセットアップ時ですが会場風景です。


以下興味を引いたものをあげていきます。
Fit Ear to go 111
to go 334に続く須山さんユニバーサルモデルの第二弾で、やはりチタン製のサウンドチューブを使ったシングルドライバーモデルです。

音質もなかなかレベルが高く、クリアでかっちりした音で、中高域よりながらバランスは良いと思いますし、ベースも十分にはあるように思いました。そしてこれもto go 334のように立体的な空間表現が特徴的だと感じました。製品としてはこのポータブル研究会での反響を見て展開を考えるということです。
また、須山さんのところではALOからいよいよ米国進出のニュースも届いています。Kenさんとのコラボが楽しみですね。
http://aloaudio.com/fitear-togo-334.html
STAXポータブル(参考出品)
私もSR001 mkIIを持っていたんですが、それにつづく久々の静電型ポータブルの登場となります。SR001とイヤフォン、おっとイヤースピーカーの部分は似ていますが、ドライバーもイヤースピーカーも新設計であるということです。



実際に試聴ができたのですが、細やかさはあるけど、BAのように細かさが粒だつと言うよりはもっと自然な感じでした。ただ耳にいれる部分は前と同じですけど、あまりフィット感が良くないのでなんとかして欲しいところ。前はイヤフォンのように分離できたんですけど、今回はヘッドバンドは一体型に見えます。
価格は3-4万(イヤースピーカーとセット)くらいとお手ごろ感はあります。SR001 mkIIのときはいまみたいなヘッドフォンもポータブルオーディオもないので、iPodとアンプをUシェイプで接続するというお約束もなかったころで側面に入力があったりしましたが、今回のはなんとかiPodとははまりそうです。

スケルトンモデルもあります。単三が二個使われていますね。ここも充電池を使ってほしかったところではあります。



ムジカアコースティックのブースではユニークなデジタル入力ポータブルアンプのMyst 1866(プロトタイプ)がありました。様々なデジタル入力に加えてなんとBluetooth入力が可能です。(apt-x対応かは不明)



これケーブル不要なのでスマートフォンに便利ですね。聴いてみると音も良かったです。ただ価格がちょっと高そうですが、ロシアの科学者が凝って作ったそう。
iPhoneみたいなスマートフォン用には合体型よりこういうやつが欲しいですね。手でスマートフォンを使いながら、アンプはカバンかポケットに入れておけます。AirPlayとかWiFiでこう言うのを作って欲しいですね。
こちらAnalogSquredPaperさんのポータブルのフル真空管アンプtu05bです。(ハイブリッドではなく前も後も真空管)こちらがホームページです。
http://www.ab.auone-net.jp/~s-and-e/PHA03s/PHA.html


初段は1U4(もしくは1T4)で標準構成はシルバニア、後段は3S4で神戸工業(富士通テン)製だそうです。少し重いんですが、電池駆動でポータブルとなります。
製作者によるとカメラのように趣味性高く楽しめるようにということで、仕上がりも良いですね。音色がきれいで澄んでいるという感じでした。
トップウイングからはM田さんの最新お勧め品、JL Acoustic labsというところのBAB1-MC(完成品はJE)が面白いものでした。


Digital ampと書いてるけどD級ではないそうで、ディスクリートでもオペアンプでもないMCUアンプというそう(棒読み)。これADA/DDAと書いてあるんですが、なにやらAD->なんかわかんないけどデジタル処理->DAするということです。これは前段で後段はPWMにも思いますが仕組みはちょっとわかりません。まあNuforceのジェイソンに聞いてもNuforceはD級じゃないと言うでしょうからね。
ただ仕組みは謎でも音はなかなか良くて、力強く透明感も高いですね。3時間充電で40時間もつというのもなかなか。
また同じくJL Acoustic labsの純銀ハウジングイヤフォンで4万くらいだそうです。


左がVintageでメッキなし、音は意外と普通によいですね。高い方はよく伸びて硬い感じです。右はRhodiumでロジウムメッキされてます。こっちの方が落ち着いてバランスが良いと思います。
下左はGoDAP XでiPodデジタル対応ですが、クリアでキレがよい音でした。これはUSB DACもつくそうです。
下右はGoDAP4.0でiPhoneと一体型になるタイプです。


この他ではミックスウエーブでユニークメロディのカスタムイヤフォンの取り扱いを行うようで、試聴は一番人気だったようです。
人はけっこう入ってましたね。ただヘッドフォン祭と比べるとマニア系の方が多いように思います。
ヘッドフォン祭からあまり経ってないにしては面白い製品がいろいろ出てましたが、この分野の人気の高さが伺えますね。
ちなみにLytroライトフィールドカメラでで展示会撮ってみるとどうなるかというこどで、ちょっと使ってみました。クリックすると任意の位置にピントが合います。
ホケ効果を得るためには近づいた方がよいのですが、最短もあるようです。もう少し修業が必要そう。
2012年06月11日
ポータブルオーディオ研究会2012夏、開催
ヘッドフォン祭の熱気も冷めやらないうちに、フジヤさんから次のイベントのアナウンスがありました。
ポータブルオーディオに特化したイベントで7/7に開催されます。
https://www.fujiya-avic.jp/event/potaken2012_summer/
場所は青山ではなく、中野なのでお間違えなく。以前ヘッドフォン祭をやっていたサンプラザです。2ルームしか使わないと言っても、当時のヘッドフォン祭もそんなものでしたね。
なにせヘッドフォン祭の当日は聴くものが多くて、なかなか手が回らなかったという方、後でニュースで見てあれ聴けば良かった、という人の再挑戦にもよさそうです。今回の目玉はSTAXのポータブルイヤースピーカーの開発途上版を持ってきてくれるということです。そのほかにもいろいろとありそうです。私も楽しみにして行こうと思ってます。
ポータブルオーディオに特化したイベントで7/7に開催されます。
https://www.fujiya-avic.jp/event/potaken2012_summer/
場所は青山ではなく、中野なのでお間違えなく。以前ヘッドフォン祭をやっていたサンプラザです。2ルームしか使わないと言っても、当時のヘッドフォン祭もそんなものでしたね。
なにせヘッドフォン祭の当日は聴くものが多くて、なかなか手が回らなかったという方、後でニュースで見てあれ聴けば良かった、という人の再挑戦にもよさそうです。今回の目玉はSTAXのポータブルイヤースピーカーの開発途上版を持ってきてくれるということです。そのほかにもいろいろとありそうです。私も楽しみにして行こうと思ってます。
2012年05月13日
ヘッドフォン祭2012春終了
今回も恒例のヘッドフォン祭が開催されました。各メディアにも取り上げられることが多くなり、ますます注目が集まってきていますね。今回はいつもよりたっぷりと試聴に費やしました。
今回は発表会が多かったのですが、いまや100周年を超えたDENONは「2012ヘッドフォンコンセプト」と題した発表会を行いました。ヘッドフォンはいまや日本最大のオーディオマーケットになったということで、様々なライフスタイルに対応するため、多彩なラインナップを充実させていくとのこと。ただし高音質は曲げられないということをアピールしていました。今回の発表はその中でもAudio Maniacsと呼ぶマニア層に向けて二点発表しました。ヘッドフォンのAH-DXX(仮称)とイヤフォンのAH-CXX(仮称)です。
こちらモデルはおなじみ福島花乃さんです。

ヘッドフォンのAH-DXXは自社開発のフリーエッジ・ドライバーを採用したことによりひずみなく大振幅を取りやすいということです。またケーブルの取り外しも可能です。
試聴してみましたが、いまどきのトレンドとしてかなり軽くて、音の印象は密閉型にしては抜けが良く広がりも良い感じですね。装着感も良好です。低域がちょっと強めだと思いますが、もう少し低いほうへの深みがあると良いと思いましたが、密閉性はまだ調整中ということでまだ詰めが出来てないそうです(だいたいにおいて8割くらいといっていました)。これはもう少しよくなるかもしれませんね。

イヤフォンのAH-CXX(仮称)はデュアル・バランスドアーマチュアです。コンプライのイヤピースを採用していて、タッチノイズ低減のためにイヤフォンのコネクタ部が意図的に頬にタッチするようになっているなど、細かいところを良く研究しているという感じです。また米国スターキー社(補聴器)による耳型のデータを使って形状を研究したとのこと。
試聴しましたが、音は硬めですけどこの手のインイヤーにしては広がりがあり、ワイドレンジで細かい音も良く解像します。帯域バランスも整ってるように思えました。ヘッドフォンの方が試聴では人気があったんですが、どちらかというとイヤフォンに注目ではないかと思いました。価格は3−5万ということでイヤフォンとしてはハイクラス領域ですが、ちょっと楽しみですね。
そしていよいよ登場したゼンハイザーのHD700です。こちらも最近のヘッドフォンらしく軽く作られています。ケーブルは着脱式ですが、HD800とは異なりかなり細いプラグを使用しています。

聴いてみましたが音質も素晴らしく、音の傾向はHD650よりもやはりHD800を思わせますが、HD800のモニターらしさよりもコンシューマー的な味付けがありますね。また音に広がりがあり、楽器音もかなり細かく解像します。かなりワイドレンジで、ベースの量感もたっぷり深くあるけど出過ぎない感じです。ベースの量感はSRH1840より多いくらいだと思います。
HD700に隠れてもう一つ注目はRS220です。これは昨年発表時点ではKleerだったと思いましたが、非圧縮で送るkleerではない方式だそうです。

RS220の音は素晴らしく、透明感ある音はワイヤレスのイメージを変えるものですね。またケーブルのない気持ちよさに改めて気が付かされます。これは使ってみないとワイヤレスの良さは分かりません。
ワイヤレスというと面白いのは、こちらのPartot Zikです。これはBluetoothを使用しています。

面白いのはセンサーを多用した機能性で、頭から外すとポーズになり、ハウジング側面をこするとスキップ、マイクは骨伝導とハイテク満載です。音は有線で聴きましたが、ちょっと音場が狭めだけどまずまずというところでしょうか。
ベイヤーの新製品T90も音が聴けました。右の写真では上がT90で下がT70です。

これはT70の開放版ともいえるもので、T70と比較すると(上がT90)音の傾向は似てますが、やはり音のこもりが少なく抜けがよいですね。T70に比べると価格も少し上だけど、音も少し上に感じました。
こちらは須山さんのMH335DWです。大型ウーファーのCI2発ということで、かなりぎっちり中が詰まっています。相変わらずシェルはきれいで透明度は高いですね。

後でまた書きますが、CIx2の他は334と同じで高域を多少チューニングしているとのこと。
音はちょっと聴いただけですが、低域のレスポンスが盛り上がってるというよりも、全体により濃くなり重厚になったと言う感じです。コンシューマー的に聴くにはダブルウーファー(DW)の335が良い選択肢に思います。最近Fitear to go 334ばかりでしたけど、やはりカスタムは良いですね。特に須山さんとこのは吸い付くようにフィットしますので余計そう思います。他のメーカーのカスタムでも耳型はすべて須山さんのところで取ってますので、差はやはりわかりますね。
これは須山Fitear 334 Titunium(試作品)です。

ネタの割には音はけっこう普通に良い音です。でもさすがにひんやりとしますね。
*DSDネタはタグ分けするため、こちらに記事を分割しました
こちらはCEntranceブースで、左はAudioPhile desktop、右はDACport LXです。

Audiophile Desktopはケース付きで、スピーカー、DAC miniとケーブルが一体になったシステムです。
スピーカーはオリジナルで、同軸スピーカーですがウーファーとツィーターが同一平面にあって位相問題が少ないということ。
DACport LXはDACportに比べるとボリュームがなく、付属の特製ケーブルでDACになるというものです。価格は$300。
これはHiFiMAN HM901で、いよいよ登場したHM801の上位機種になります。まだプロトタイプでヘッドフォン祭では右のようにDACとしてEF6から音源を再生していました。

HM901はHM801よりさらに小さく、より使いやすくなっています。DAC仕様など多くは語れませんが、表面的なスイッチ類から読み取れるもの以外にも、私もあまり聞いたことがないユニークな機能もあるようです。あと2-3か月くらいでリリースされるようで、注目機種ですね。
こちらおなじみJabenとRudistorのブースです。

良かったのはJaben初のMP3プレーヤー(中)です。これはかなり安くなりそうで、かなり音も良いですね。AMP3とかあの辺より良い感じ。これは注目だと思いますよ。ただし今はディスプレイがなく、順送りのみの再生が残念なところです。いまはまだプロトタイプなので機能向上に期待です。
RudiのDAC X3はヘッドフォンアンプの音も良く$1500ということです。
ヘッドフォン祭ではスピーカーによる試聴会も行われます。

左は人気の角田さんのPCオーディオセミナーでジェフロウランドのDACを紹介しているところです。右はフォステクス・タイムロード・完実の合同でシステムを持ち寄って、スピーカーのシステムも披露するというコンセプトのようです。
ちなみに今回使用したカメラはCanon Powershot s95です。
今回も見どころたくさんのヘッドフォン祭でした。ますますメディアの注目も集まって拡大していくヘッドフォン祭の次回が楽しみです。
ところで今回はHeadFiの部屋もあって、日本のHeadFiメンバーが機材を持ち寄ってHeadFi meetをしました。

機材は山本DACとかマニアックなのからApril DP1でSR009なんか鳴らしてました。ヘッドフォン祭をみたり持ち寄った機材で聴いたりとヘッドフォン祭とHeadFiの関係もまた向上して行くのを祈ってます。
今回もたくさん外国からもやって来ましたが、ヘッドフォン祭も日本も気に入ってくれてありがたいことです。
ところで、外国から来た人と雑談して、東京の印象はどう?とお決まりで聴くと必ず言う言葉があります。それは"clean"です。東京が清潔・きれいっておそらく日本人は言わないでしょうが、やはりみな東京はcleanだと言いますね。これは日本人が自分で気がつかない美点の一つだと思いますが、大切にして行きたいものです。
今回は発表会が多かったのですが、いまや100周年を超えたDENONは「2012ヘッドフォンコンセプト」と題した発表会を行いました。ヘッドフォンはいまや日本最大のオーディオマーケットになったということで、様々なライフスタイルに対応するため、多彩なラインナップを充実させていくとのこと。ただし高音質は曲げられないということをアピールしていました。今回の発表はその中でもAudio Maniacsと呼ぶマニア層に向けて二点発表しました。ヘッドフォンのAH-DXX(仮称)とイヤフォンのAH-CXX(仮称)です。
こちらモデルはおなじみ福島花乃さんです。


ヘッドフォンのAH-DXXは自社開発のフリーエッジ・ドライバーを採用したことによりひずみなく大振幅を取りやすいということです。またケーブルの取り外しも可能です。
試聴してみましたが、いまどきのトレンドとしてかなり軽くて、音の印象は密閉型にしては抜けが良く広がりも良い感じですね。装着感も良好です。低域がちょっと強めだと思いますが、もう少し低いほうへの深みがあると良いと思いましたが、密閉性はまだ調整中ということでまだ詰めが出来てないそうです(だいたいにおいて8割くらいといっていました)。これはもう少しよくなるかもしれませんね。


イヤフォンのAH-CXX(仮称)はデュアル・バランスドアーマチュアです。コンプライのイヤピースを採用していて、タッチノイズ低減のためにイヤフォンのコネクタ部が意図的に頬にタッチするようになっているなど、細かいところを良く研究しているという感じです。また米国スターキー社(補聴器)による耳型のデータを使って形状を研究したとのこと。
試聴しましたが、音は硬めですけどこの手のインイヤーにしては広がりがあり、ワイドレンジで細かい音も良く解像します。帯域バランスも整ってるように思えました。ヘッドフォンの方が試聴では人気があったんですが、どちらかというとイヤフォンに注目ではないかと思いました。価格は3−5万ということでイヤフォンとしてはハイクラス領域ですが、ちょっと楽しみですね。
そしていよいよ登場したゼンハイザーのHD700です。こちらも最近のヘッドフォンらしく軽く作られています。ケーブルは着脱式ですが、HD800とは異なりかなり細いプラグを使用しています。


聴いてみましたが音質も素晴らしく、音の傾向はHD650よりもやはりHD800を思わせますが、HD800のモニターらしさよりもコンシューマー的な味付けがありますね。また音に広がりがあり、楽器音もかなり細かく解像します。かなりワイドレンジで、ベースの量感もたっぷり深くあるけど出過ぎない感じです。ベースの量感はSRH1840より多いくらいだと思います。
HD700に隠れてもう一つ注目はRS220です。これは昨年発表時点ではKleerだったと思いましたが、非圧縮で送るkleerではない方式だそうです。

RS220の音は素晴らしく、透明感ある音はワイヤレスのイメージを変えるものですね。またケーブルのない気持ちよさに改めて気が付かされます。これは使ってみないとワイヤレスの良さは分かりません。
ワイヤレスというと面白いのは、こちらのPartot Zikです。これはBluetoothを使用しています。


面白いのはセンサーを多用した機能性で、頭から外すとポーズになり、ハウジング側面をこするとスキップ、マイクは骨伝導とハイテク満載です。音は有線で聴きましたが、ちょっと音場が狭めだけどまずまずというところでしょうか。
ベイヤーの新製品T90も音が聴けました。右の写真では上がT90で下がT70です。


これはT70の開放版ともいえるもので、T70と比較すると(上がT90)音の傾向は似てますが、やはり音のこもりが少なく抜けがよいですね。T70に比べると価格も少し上だけど、音も少し上に感じました。
こちらは須山さんのMH335DWです。大型ウーファーのCI2発ということで、かなりぎっちり中が詰まっています。相変わらずシェルはきれいで透明度は高いですね。


後でまた書きますが、CIx2の他は334と同じで高域を多少チューニングしているとのこと。
音はちょっと聴いただけですが、低域のレスポンスが盛り上がってるというよりも、全体により濃くなり重厚になったと言う感じです。コンシューマー的に聴くにはダブルウーファー(DW)の335が良い選択肢に思います。最近Fitear to go 334ばかりでしたけど、やはりカスタムは良いですね。特に須山さんとこのは吸い付くようにフィットしますので余計そう思います。他のメーカーのカスタムでも耳型はすべて須山さんのところで取ってますので、差はやはりわかりますね。
これは須山Fitear 334 Titunium(試作品)です。

ネタの割には音はけっこう普通に良い音です。でもさすがにひんやりとしますね。
*DSDネタはタグ分けするため、こちらに記事を分割しました
こちらはCEntranceブースで、左はAudioPhile desktop、右はDACport LXです。


Audiophile Desktopはケース付きで、スピーカー、DAC miniとケーブルが一体になったシステムです。
スピーカーはオリジナルで、同軸スピーカーですがウーファーとツィーターが同一平面にあって位相問題が少ないということ。
DACport LXはDACportに比べるとボリュームがなく、付属の特製ケーブルでDACになるというものです。価格は$300。
これはHiFiMAN HM901で、いよいよ登場したHM801の上位機種になります。まだプロトタイプでヘッドフォン祭では右のようにDACとしてEF6から音源を再生していました。



HM901はHM801よりさらに小さく、より使いやすくなっています。DAC仕様など多くは語れませんが、表面的なスイッチ類から読み取れるもの以外にも、私もあまり聞いたことがないユニークな機能もあるようです。あと2-3か月くらいでリリースされるようで、注目機種ですね。
こちらおなじみJabenとRudistorのブースです。



良かったのはJaben初のMP3プレーヤー(中)です。これはかなり安くなりそうで、かなり音も良いですね。AMP3とかあの辺より良い感じ。これは注目だと思いますよ。ただし今はディスプレイがなく、順送りのみの再生が残念なところです。いまはまだプロトタイプなので機能向上に期待です。
RudiのDAC X3はヘッドフォンアンプの音も良く$1500ということです。
ヘッドフォン祭ではスピーカーによる試聴会も行われます。


左は人気の角田さんのPCオーディオセミナーでジェフロウランドのDACを紹介しているところです。右はフォステクス・タイムロード・完実の合同でシステムを持ち寄って、スピーカーのシステムも披露するというコンセプトのようです。
ちなみに今回使用したカメラはCanon Powershot s95です。
今回も見どころたくさんのヘッドフォン祭でした。ますますメディアの注目も集まって拡大していくヘッドフォン祭の次回が楽しみです。
ところで今回はHeadFiの部屋もあって、日本のHeadFiメンバーが機材を持ち寄ってHeadFi meetをしました。

機材は山本DACとかマニアックなのからApril DP1でSR009なんか鳴らしてました。ヘッドフォン祭をみたり持ち寄った機材で聴いたりとヘッドフォン祭とHeadFiの関係もまた向上して行くのを祈ってます。
今回もたくさん外国からもやって来ましたが、ヘッドフォン祭も日本も気に入ってくれてありがたいことです。
ところで、外国から来た人と雑談して、東京の印象はどう?とお決まりで聴くと必ず言う言葉があります。それは"clean"です。東京が清潔・きれいっておそらく日本人は言わないでしょうが、やはりみな東京はcleanだと言いますね。これは日本人が自分で気がつかない美点の一つだと思いますが、大切にして行きたいものです。
2012年05月10日
ヘッドフォン祭2012春 開催!
今週の土曜日に恒例のヘッドフォン祭が開催されます。ヘッドフォン祭もいまや規模も大きくなり来訪して楽しむのも大変になって来たかもしれません。
そこで、ヘッドフォン祭のイメージガールで今は各紙に連載をもって執筆活動に幅を広げている福島花乃さんがとても分かりやすくヘッドフォン祭の見どころやポイントを解説した記事を書いてくれてます。とても分かりやすく見どころもよくカバーされてるので、こちらを参考にされることをお勧めします。
「ヘッドフォン祭を10倍楽しむ方法」
http://s.ameblo.jp/kanower/entry-11247119236.html
私もいろいろやってはいますが、今回はまずヘッドフォン祭を楽しもうと思います!
そこで、ヘッドフォン祭のイメージガールで今は各紙に連載をもって執筆活動に幅を広げている福島花乃さんがとても分かりやすくヘッドフォン祭の見どころやポイントを解説した記事を書いてくれてます。とても分かりやすく見どころもよくカバーされてるので、こちらを参考にされることをお勧めします。
「ヘッドフォン祭を10倍楽しむ方法」
http://s.ameblo.jp/kanower/entry-11247119236.html
私もいろいろやってはいますが、今回はまずヘッドフォン祭を楽しもうと思います!
2012年04月28日
Fujiya-TVに出演します
今回もヘッドフォン祭の直前スペシャルとしてFujiya-TVでUStreamを行います。はじめ5/5と予告していましたが、都合で5/1の19:00開始となります。
案内はフジヤさんのブログかTwitterでよろしくお願いします。
案内はフジヤさんのブログかTwitterでよろしくお願いします。
2012年04月25日
レイサミュエルズさん来日キャンセルになりました
残念なお知らせですが、ヘッドフォン祭に参加予定だったレイ・サミュエルズさんは都合により今回はこられなくなりました。次回はぜひ来て日本のファンの皆さんにご挨拶したいということです。
2012年04月14日
ヘッドフォン祭2012春開催
フジヤさんのサイトでヘッドフォン祭の情報が公開されてます。今回もDENONの新モデル?やHD700をはじめとしてたくさんの注目製品がラインナップされています。
https://www.fujiya-avic.jp/event/1205_headphone_fes/
私はまた自分のブースはもちませんが、私が関係しているところでは、海外から参加者がやって来ます。
今回はなんとあのレイ・サミュエルズさんが来日します!とうとう念願かなった感じですね。展示物としてはいまのところ、A10(静電型アンプ)とApache(バランス)がメインです。ポータブルはまだ分かりません。ソースは私のLINN Ikemiを使う予定です。
またHiFiMANのFangもまいります。展示物はHE400、HE6とEF-6になる予定です。それて久しぶりにRudistorのRudiも来ます。新型のハイエンドDACとかヘッドフォンアンプを持ってくると聞いています。
そしていつも来ているJabenのWilsonももちろんきます。この辺はヘッドフォンアンプブースの真ん中の島になりますのでぜひご来場ください。
CEntranceのマイケルも来ますが、今回は自分ブースではなく、ミックスウェーブさんのところでデモするよう。
アメリカ、イタリア、中国、シンガポールと、各国のトップブランドも集結し、これはもはやインターナショナル・ヘッドフォンショウと言っても過言ではないでしょう。
また海外からの注目度も上がって、日本のメーカーにとっても海外にアピールする良い機会になると思います。
ヘッドフォン祭2012春、楽しみです!
https://www.fujiya-avic.jp/event/1205_headphone_fes/
私はまた自分のブースはもちませんが、私が関係しているところでは、海外から参加者がやって来ます。
今回はなんとあのレイ・サミュエルズさんが来日します!とうとう念願かなった感じですね。展示物としてはいまのところ、A10(静電型アンプ)とApache(バランス)がメインです。ポータブルはまだ分かりません。ソースは私のLINN Ikemiを使う予定です。
またHiFiMANのFangもまいります。展示物はHE400、HE6とEF-6になる予定です。それて久しぶりにRudistorのRudiも来ます。新型のハイエンドDACとかヘッドフォンアンプを持ってくると聞いています。
そしていつも来ているJabenのWilsonももちろんきます。この辺はヘッドフォンアンプブースの真ん中の島になりますのでぜひご来場ください。
CEntranceのマイケルも来ますが、今回は自分ブースではなく、ミックスウェーブさんのところでデモするよう。
アメリカ、イタリア、中国、シンガポールと、各国のトップブランドも集結し、これはもはやインターナショナル・ヘッドフォンショウと言っても過言ではないでしょう。
また海外からの注目度も上がって、日本のメーカーにとっても海外にアピールする良い機会になると思います。
ヘッドフォン祭2012春、楽しみです!