Music TO GO!

2019年06月08日

final audio イヤフォン・ヘッドフォンを楽しむための音響講座

今日はfinal audio主催のイヤフォン・ヘッドフォンを楽しむための音響講座を受講してきました。約120名の参加者でセミナールームもいっぱいでした。これはもともと社内教育用のセミナーをイヤフォン・ヘッドフォンを楽しむための知識ということに主眼を置いて外部セミナーとしたようです。

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挨拶する細尾社長

参加者には教材としてはfinalの未発表モデルのE500が配られました。このE500は官能評価を科学的に分析する新しい手法に基づいて開発されたもので一人の官能評価ではない点がポイントだそうです。VRやゲームに適した特性を持っているイヤフォンで、大手携帯会社との提携の副産物ということです(市販未定)。
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講座は2時間ほどで、下記のように12のトピックを設けてそれを説明して簡潔に締めくくるというわかりやすい構成で行われました。以下*部分は私的感想です

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講座の機材等

1.ヒトはどうやって音を聴いている? - 耳の仕組み、*有毛細胞の働きがデジタル(PDM?)的というのが面白かった
2.ヒトが聞こえる音の大きさの範囲は? - dBとは、実際に基準となる85dB(C)の音をGenelecのスピーカーで聴く実習
→配布されたE500と手持ちのiPhoneまたはDAPの指定位置で基準音を聴いてみる課題がだされる

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音圧を測る実習

3.ヒトが聞こえる音の高さの範囲は? - 音の高さとは、楽器の周波数 - 周波数スイープを聴いてみる
4. 周波数特性とは? - 周波数特性グラフとは
5. 音を比較する際は音の高さをそろえることが大事? - 等ラウドネス曲線とは *音量をそろえるにはボーカルのみがよい(音量で変化する高域と低域が含まれないから)というtipsがわかりやすい
6. イヤフォン・ヘッドフォンの理想的な周波数特性は? - スピーカーと同じか?フラットでよいか? イヤフォン・ヘッドフォンは耳に直で入れるため外形分の脳内変換を無視してしまう - それを補完する周波数特性が求められる 
7. 映像の比較と音の比較の違いは? - 音では一度に2つの音を比べられないので短期記憶が必須 - 2つの音を比べてみる実習
8. 音を比較する際に何に着目するか? - 官能評価のあいまいさ - 共通化の提言 *ここはレビュー書きとしては耳が痛いところ
9. 低域がボーカルを聴こえづらくするのはなぜ? 低音のマスキング効果 - 実際に低音がより高い音を打ち消す実習 *実習により納得性が高い
10.エージングとは? 聴覚的なエージング、finalの考える機械的エージング
11.イヤピース・イヤパッドの密閉度が低いと低域が減るのはなぜか? 低域が減ると低音だけでなく、マスキング効果で音の全帯域に影響する
12.イヤフォン・ヘッドフォンだからこそ実現できる楽しみ方 - 3D、VR - それに適するE500

内容は難しい点もありますが数式も使わずにわかりやすく基礎からしっかりとカバーし、イヤフォン・ヘッドフォンに特化したテーマのために飽きることなく聴きとおすことができました。またfinal audioは科学的手法を重視するメーカーだということも納得できます。
次回もあればお勧めです。

さて、課題はあしたやろっと。
posted by ささき at 22:26| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月29日

平成最後のヘッドフォン祭2019春

恒例のヘッドフォン祭のレポートです。

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私は今回は1日目にトップウイングさんのSONOREの紹介と、ヘッドフォンブック・ヘッドフォンアワードの司会進行を務めました。二つイベントがあると準備やら何やらで忙しく、1日目はほとんど見られませんでしたが、2日目はけっこう見て回りました。今回は10連休のせいか、土曜日のお客さんが多かったように思いましたね。

Spirit trinoの開放型twin pulse。立体的な音場が特徴的ですが、躍動感もあるように思いますね。
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Spirit Trinoの密閉型。密閉型は周波数特性を取るのが難しいので初めからイコライザーありきで設計したのがポイントということ。試聴もまず据付のDAPを使った方がとても音が良かったです。イコライザーカーブはダイナミックレンジのヘッドルームも考慮したもので、製品につけて提供するということ。
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Dream XLSベータ版。OSLOケーブルが付属してます。Dreamのシャープさを持ったまま音楽的になった印象。ドライバーも再設計されてるとのこと。
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ファイナルの新Bシリーズ。Eシリーズは万能設計だったが、Bはもっと音をモデルごとに特化させたとのこと。たとえば音にはまれば手放せない感じになってほしいとのこと。モデル名は上下を意味せず開発順。B1は解像感優先、B2はダイナミックレンジ優先、B3はB1とB2の折衷とか。音もファイナルらしくすこぶる良かったですね。特にB1。
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Campfire Audioからは新製品IOとPolaris改。IOは2ドライバーで音響抵抗レス、コスパの高いエントリーモデルで、Polarisは改良点が多数で価格は前モデルと同じくらいとのこと。
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ミックスウエーブさんではマクベスカスタム。明瞭感も高く立体感が独特で良かったですね。
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今回は以前からちょっと知り合いのベトナムの会社(会社は中国かも)のSimphonioというブランドが参加していました。某有名メーカーのOEMをやってたりするところで技術力はたしかだと思います。とにかく音質第一をあげていて、いくらなんでもやりすぎかという普通の100円イヤフォンのようなイヤフォンが5万円という Dragon3がまずすごい。チタン振動板と優秀な線材のケーブルだそうです。Yuin PK1を思い出しますね。
また右のセラミックドライバーというモデルもかなり音が良かったですね。
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フォスター電機はDIYコンテスト。すぐユニット売り切れたとか。
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おなじみJabenのブースでは新製品tralucentのIEMがユニークなのがいっぱい出ていました。
これダイナミックが「一発で」ハイとローを受け持ち同軸BAがミッド。ダイナミックのミッドはクロスオーバーでカットしてるよう。
他にも好評ファンタジーアンプが4.4mm端子を搭載したよう。
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HIFIMAN の静電型システムJade II。ものすごく軽量で、ドライバーがキラキラ光るとか面白い。音も軽快感がありますが、アンプの駆動力が高いというか、能率が高いというか。
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エミライさんのところ、ラールレグジットのヘッドホン。これで完成形ですか?って開口一番に聞いてしまいましたが、これで完成形のフルオープンのリボン振動板だそうです。AKGのK1000みたいな感じでスピーカーアンプで駆動させます。
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WestoneはBシリーズがメインとなります。こちらについては私の書いたPhilewebの記事もどうぞ。
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LP6TI199もやはり音質の良さに関心高く、さっそく売れたそう。LP6はその低価格版。
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HugoIIの外殻の交換で5万円くらい。
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今井商事さんのところのWooオーディオの石のアンプ。バランスインのバランスアウト。20万弱くらいのよう。USB DAC付き。
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ファーウエイのHWAレシーバー。音は悪くないけどせっかくなのでMMCX対応とかにしてちょうだいってお願いしました。
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なんだこれは。
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根元さんの中国オーディオショウ報告会は、持ち帰った怪しい機器の試聴会になりました。意外とみんな音良かったのに驚き。ただ思ってたより価格も高いですね。長細いQLSのDAPが7-8万円、小さいDAPが5万円くらいというと音は悪くないけど、ちょっと高め。
ショウの開催はJabenのようなディーラーが中心でerj.netがスタッフ参加してるような感じのよう。ほかにもCanJamはHeadFiがやってるので群雄割拠みたいな感じでいろいろなショウが行われているのでしょう。イヤフォンよりもヘッドフォンが優勢で、イヤフォンは2000元(3万円)くらいがひとつの上限のよう。
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そして、、
平成のWシリーズか、何もかも、みな懐かしい。
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ということで令和のヘッドフォン祭も楽しみです。
posted by ささき at 14:02| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月03日

ポタ研2019

2/1は恒例のポタ研でした。

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東神奈川でカスタム作ってるというメーカーさん。低価格がポイントのよう。
http://iem.kitagawa-net.com/

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finalさんのところではなにやら面白い耳掛け式の平面イヤフォンD6000を展示。

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L&Pからは70万という超ド級のDAPが登場。

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アユートさんのところではオープンApkの展開とVRとポータブルオーディオの融合みたいなことをやっていたのが面白かったですね。これはVRゴーグルで映像をみて、Hugo2やMojoで高音質でイヤフォンで聴くという提案。

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最近はBTレシーバーはiFI xDSDを使うことが多いんですが、xCANもいいですね。こっちはアンプメイン、xDSDはDACメインで悩むところ。

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しかし昨日は数年前のドカ雪を忘れさせてくれるくらいに天気が良かったですね。このページの写真はすべてiPhoneですが、iPhoneも画像処理次第では下記の15Fからの眺望と冒頭のサンプラザの画像のように高精細な画像を見せてくれます(この3枚はRAW現像したもの)。スマホのポテンシャルって本当はとても高いんですがそれをどう引き出すか、ですね。オーディオも写真も。

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posted by ささき at 09:32| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月16日

MQAライブストリーミング in InterBee

幕張メッセで開催されたInterBEEの中で世界で5番目というMQAライブストリーミング配信のデモが行われました。
これは銀座の音響ハウススタジオで演奏するミュージシャンのライブを、スタジオのMQAリアルタイムエンコーダーを使ってハイレゾ配信し、幕張の会議場で再生するという試みです。
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会場にはボブスチュワート氏も登壇しました。
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音響ハウススタジオからは生演奏をMQAリアルタイムエンコーダーで192kHzで配信してそれをいったんクラウドにあげます。192/24での伝送速度は1.2MbpsということでTIDALなどのCD品質のロスレス配信よりも低いものです。幕張側ではfoobarを使用してクラウドのアドレスを打ち込んでストリーミング再生します。PCにはMeridian Ultra DACが接続されていてそれをMQAフルデコードします。アナログドメインのオーディオ再生機器はラクスマンのプリメインアンプとダイヤトーンのスピーカーでした。
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時間の13:45になるとスタジオからの声が聞こえてジャズの演奏が始まりました。再生の音質はグリッチなども全くなく、極めて滑らかで透明感の高いものでした。演奏者はピアノが清水絵理子さん、サックスが山口真文さんです。
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再生サイドではなにも特別な機器もソフトも必要なく、つまり一般家庭でもクラウドからストリーミングできるfoobarのようなソフトと、Tidalのロスレスストリーミングが可能なネット接続があれば、直接ライブハウスからハイレゾ配信がうけられるということを意味しています。
帰りがけにInterBEEを見ているとさらに4K/8Kで映像配信ができれば家庭に居ながらにしてライブハウスから演奏をそのまま届けられる時代もすぐそこでは、と感じてしまいました。まさにリスナーとアーティストの距離を縮める試みと言ってもよいでしょう。
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ちなみに下記はInterBEEでのおなじみFitEarのプロオーディオ向け展示。ヤマハのデジタルミキサーにFitEarのIEM向けのEQプリセットを提供しているという内容です。
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posted by ささき at 20:57| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月29日

ヘッドフォン祭2018秋レポート

恒例のヘッドフォン祭秋のレポートをお届けします。

ウルトラゾーンのEdition 11。いままでのチタン振動板からバイオセルロース振動板に変わったのが特徴です。木製のハウジングもいつもながら良い仕上がりですが、装着感も軽いです。
音はSP1000CPで聴いてみましたが、S-logicも進化してるのか奥行き感のある深い音場が特徴的です。チタンっぽい硬さがなく、弦の鳴りもいいですね。
またケーブルが前はがっちりしたレモだったのが2ピンになっていたのが驚きでした。ただし改良されて極性と左右の誤装着対応のノッチもあったと思います。フェンダーの新しいPro IEMシリーズも同様な改良を経てMMCXから2ピンに戻ったのですが、この辺は興味深い動きですね。
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オーディオテクニカのL5000。わたしはL3000を持っていて、昔はリケーブルやらバランスやら何やらでかなり凝ってました。その思い入れあるL3000と似たスタイルから想像するL3000のあの重厚な音のイメージとはまったく異なって、明るく快活な音で密閉型っぽさも少ない感じでした。
担当の人もL3000は意識してないで、いまできることをやったと言ってましたね。W5000風と言うほうがより近いかもしれません。

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あ、ついでに当時(10年以上前)に作ったL3000の壁紙もついでにアップしておきます 笑
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面白かったのはフォスター電機のドライバーのパーツ売りの展示で、これはB2Bの出展となります。
参考展示のヘッドフォンはMT050Aという50mmユニットを使って須山さんがサンプルとして作ったもの。仮名称はAir3というようで、中身も名の通りにAir2/Titan同様タンデム駆動の凝ったもので音もかなーり良かったです。製品化が期待されますね。
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トップウイングさんのブースではXI Audioのディスクリート・マルチビットDACの発表も行われました。このDACについては後に詳しく書けると思います。また、謎のイタリア製タンデム駆動の新ヘッドフォンが出ていて、独特の音を聴かせてくれました。
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Kenさんと新製品Campfire AudioのSolaris。Kenさんいわく、これはベストでこれ以上のものはないよ!って言ってました。これは後で詳しく書けると思います。
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FaudioのMajor。3つのチャンバーが特徴的なダイナミックドライバーモデルです。これについては後で詳しく書けると思います。
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ゼンハイザーの(BTでは)初となる完全ワイヤレスが発表されていました。
ゼンハイザーが実は左右が完全に独立した「完全ワイヤレス」イヤフォンを世界で初めて開発したんですが、そのときはBluetoothではなくKleer方式でした。下記記事参照。
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http://vaiopocket.seesaa.net/article/111416395.html
こちらはBluetooth方式となって初の完全ワイヤレスです。音質は昔のHD650とかHD25を思わせるゼンハイザーっぽい音でかつ音質はかなり高いと思います。左右接続はNFMIで左(子機)を手で覆っても切れません。けっこう完全ワイヤレスではいいモデルだと思います。

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ファイナルさんのところではさらなるエントリーモデルのE1000が人気でしたが、E1000はあとでまた詳しく書けると思います。
下記画像は代理店がファイナルさんに移ったDitaの新製品Project 71。親会社の1971から47周年記念とのこと。従来に比べてダイナミックらしいパンチとエネルギー感が音楽的で心地よいですね。ケーブルもビンテージっぽい独特の線材を使ってるようです。

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ヘッドフォン祭で発表となったNobleのセミカスタム。ウイザードと写真を撮ってもらいました。
ユニバーサルイヤフォンのフェイスプレートと内部配線をカスタム化できるそうで、それによりサウンドのニュアンスを変えられるということ。

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Shureの新しいBTレシーバー、BT2。明瞭感や音の広がりはなかなか良いように思います。
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OriolusのBA300S。入出力とも4.4mmの真空管ポータブルアンプ。ソニーお持ちの方に。
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Hiby R3。11月にMQA対応するということで、Tidalも入ってるようです。中国系DAPのコントローラソフトをやっていたHibyだからプレーヤー部分は優れてるんでしょう。ディスプレイも綺麗です。iPhoneのHibyアプリもMQA対応してくれるといいんですが。
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アユートさんのところではウマ娘モデルのSR15とかセガサターンモデルのACTIVOなどの展開が面白いですね。またフェンダーのPro IEMシリーズの展示もされていました。フェンダーのPro IEMシリーズについては担当者にインタビューをしたので詳しくお伝えできると思います。
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今井商事さんが代理店となるWooのWA8。バッテリーで動作し、真空管2本と3本駆動が切り替えられます。イヤフォンだと2本駆動がよい感じでした。ちょっとお高めですがいかにも真空管らしい甘くて暖かい感触いい音です。
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エミライさんではHeadampのGSX miniが出るそうです。これは電源を内蔵して小型化したもの。
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わたしはGSXもずいぶん前に買いまして、おそらく日本で初めて「バランス駆動」なるものを紹介した記事はGSXで書きました。もう12年は前になりますね。
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http://vaiopocket.seesaa.net/article/22525911.html
まあdinaloとかdinahiとか謎の言葉が出てきたら上の記事を辿ってみてください。
posted by ささき at 10:47| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月07日

ポタ研夏 2018レポート

今日は恒例のポタ研を見てきました。はじめよりも後になってからの方が混んで来たのは、みな慣れてゆっくり来ているからのようです。

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今日けっこう気になったのはこのiFI AudioのxDSD/micro用の新しいケーブルです。これはあのAudioQuestのDragonTail(左)と同等以上の音質あるのに驚きます。また取り回しはより柔らかいですね。iFI Audio持ってる人は要注目かと思います。

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アユートさんではSE100を中心に展開してました。これはヨーロッパでは有名なムシューシャというキャラとのSE100コラボとのこと。

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ミックスウエーブの展開するF・Audioのフラッグシップ。ここはフルレンジのBAでまず音を作って、ドライバーを増やすごとに弱いところにBAを足すという考え方とのこと。透明感が高く、ちょっと独特な空間の広がりがありますね。

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Colorflyの流れをくむLUXURY & PRECISIONのLP5の特別版。L6などL系統は完全ポータブルでLP系は据え置きも念頭に入れてるとのこと。
聴いてみると音に細かさだけではなく、深みがあって高級パーツを使ったアナログ回路の設計の良さを感じさせてくれます。

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Complyが輸入するInEarz(インイヤーズ)というカスタムイヤフォン(Nirvana)のデモユニット。ADELモジュールが付いてますね。
ADELモジュールついてるユニットらしく音の独特の開放感というか立体的な広がりが良い感じで、スケール感があります。

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A2PさんのSTAXポータブル真空管アンプの完成品。真空管らしく音色がきれいで、意外と低域もしっかり出てます。音が速くキレが良いという静電型の良さもちゃんと出てると思いますね。

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ファイナルで売り切れのLab4がシンガポールでストックが見つかったそうです。興味ある人はJabenジャパンへ。

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ファイナルのE4000(クロ)とE5000(シロ)。さすがの良い出来ですが、私にはE4000の方がE3000の上位バージョンで、E5000はE2000の上位バージョンに思えました。ケーブルのせいかもしれませんが、E5000はちょっと演出系気味かもしれません。
posted by ささき at 17:39| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月04日

ヘッドフォン祭2018春レポート

恒例のヘッドフォン祭2018春のレポートです。

* ヘッドフォン関係

今回の話題はまずMEZEのEmpyreanでしょう。

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MEZE Empyreanと開発者

まずEmpryeanのキャッチフレーズである"Isodynamic Hybrid Array Headphone"とはなにかというと、簡単に言うとアイソダイナミックとはダイナミック型の平面駆動形式のことです。これはメーカーによっても呼び名が異なり、ヤマハではオルソダイナミックと呼んでいますが基本同じものです。対するのは静電型の平面駆動形式などです。
ハイブリッド・アレイの方は、二つの周波数帯と設置位置の異なるコイルパターンを組み合わせたのでハイブリットアレイと呼ぶようです。コイルパターンはアイソダイナミックでは肝となるところで各社の独自技術が詰まっています。
音はミッドレンジが豊かで厚く、帯域特性も広く、トランジェントが良いのも特徴です。Empyreanは開発者にインタビューもしたので細かく書く機会もあるかもしれません。

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MEZEのEmpyreanは発表会も行いました。EmpyreanはMEZEのほかに平面ドライバー開発を担当した開発者も発表しています。

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HD820

ゼンハイザーのHD800の密閉型版のHD820。たしかにHD800とは微妙に音が違いますね。クローズかっていうとそうでもないし、オープンかっていうとそうでもない、不思議な感じです。

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STAX 007Sと旧タイプ

STAX 007S。旧タイプとの比較試聴ができました。たしかに新型の方が音が締まってる感じはしますね。

* イヤフォン関係

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Campfire Audioが発表したAtlasとCometも話題でした。これはKenさんにインタビューしたので少し後に詳しく書けると思います。
音はAtlasではとても雄大な音で、Cometはシングルながらワイド連場がポイントです。Kenさんの好むシンプル・イズ・ベストを体現したような新製品です。

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JH Audio Billie Jean

JH Audioでは直前に末娘のBillie Jeanが発表されました。こちらは今月発売のヘッドフォンブックに1600字ほどMichelleとの比較も含めた記事を書きましたのでそちらをご覧ください。

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左:Billie Jean 右:Michelle ltd

黒のMichelleと比べるとBillie Jeanがより小さくて、ノズル部分の形状が異なることがわかります。ここがアコースティックチャンバーです。

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Ditaはツインズコンセプトに基づくFealty(シルバー)とFidelityを発表しました。音質は共通特徴はDreamゆずりの切れ味良いもので、Fealtyは強調感高く、Fidelityは自然な感じです。こちらについてもツインズ・コンセプトとはなにかということを含めて近いうちに書く予定です。

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AZLA Horizon(左)とAZLA 2

AZLA Horizonと祭りの日に公開されたAZLA 2。HorizonはAZLAから中高域BAを取ったことで中低域によりフォーカスした感じの音ですね。ポップロック系には向いていると思います。コンパクトなのもよい点です。

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ShureはKSE1500の第二弾としてKSE1200を出しました。アナログ回路だけになって安くコンパクトになったものです。
たしかにホワイトノイズっぽいのはほとんどないように思えます。デジタル回路を取ったからでしょうね。イヤフォン部分はKSE1500と同じものですが、1200のアンプ部のみの別売りは検討するとのこと。

*DAP/アンプ

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xDSD、xCanとトルステン博士

iFiの参考出品xCan。xDSDと違いアナログアンプです。ただしBTレシーバーとESS DAC(BTのみのため)を持ってます(オプションらしい)。

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PAW Gold touch

新製品PAW Gold touch。独自OSのままでアンドロイド風のUIを作ってるようで、動作が速いのが特徴。音の力強さは前モデル譲りですね。

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シャーロックアンプ

Jabenブースではファンタジーの人が作ったK1000を鳴らせるシャーロックアンプが注目です。(http://jaben.jp/)
これはなんと低価格のアンプを2個使ってブリッジにできるモードがあります。スイッチは背面。
わたしK1000の専用SACアンプも持っていて、K1000を鳴らすためにVinnieさんのRed wine Signature30まで買ったほどなんですが、このアンプでK1000で高域がキンキンせず、きちんと低音が出るのには脱帽です。
http://vaiopocket.seesaa.net/category/867406-1.html
そうするとこの独特の音場にはまってしまい、K1000って長時間聴くと締め付けでコメカミ痛くなるというところまで思い出すほど聞きほれてしまいました。

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こちらはいよいよ来ましたHeadAmpのBlue Hawaii。GSX-2なんてのもありました。
わたしは旧GSXも持っています。下に書いたGSXの記事はおそらく日本にはじめてバランス駆動なるものを詳しく紹介した記事だと思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/category/1838452-1.html
かなり長いブランドですね。基本HeadAmpはギルモア博士のデザインに沿っていて、GSXもBlue Hawaiiもその点では同じはずです。GSXであればDynaloをバランス化したDynamidに電源強化したものです(BTLなので)。
納期はいろいろ言われていましたが、最近は改善したということ。いまは10年前とは違って静電型もダイナミックの平面型も普通の時代なので、見直されてもよいかもしれません。

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HiFimanの参考出品、R2R2000。R2RはマルチビットのことでPCM1704Kを使用しています。
たしかに滑らかで、コンパクトボディとは思えないような滑らかで厚い音が出てました。

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AKGのヘッドフォンアンプ。A級っぽいアナログ的な暖かい音が出てました。AKG K701の流れをくむヘッドフォンによく会うかも。
AKG N5005はレビュー記事をうちで書いています

また、今回も最後にはヘッドフォンアワードの司会を行いました。
印象的だったのはShureのマットがアワードが閉会した時に私の方に来て"Thank you!"って握手してきたことです。そういえば前にも外国メーカーの人が同様に握手してきたことがあったなあ、と思い出しました。日本人的には司会というとただのスタッフというか裏方的ですが、この辺の感覚の違いはちょっと興味深いと思います。
posted by ささき at 14:51| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月07日

CanJam SoCal プレビュー

今週末開催されているHeadFiのCanJam SoCal(ロサンゼルス)のプレビュービデオが下記リンクで公開されています。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-global-2018-event-thread-nyc-singapore-socal-london-rmaf-shanghai.860196/page-50#post-14149439

ブランド別のタイムテーブルは下記リンクに掲載されています。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-global-2018-event-thread-nyc-singapore-socal-london-rmaf-shanghai.860196/page-53#post-14154113

ざくっと興味のあったところでは、
金属筐体のCampfire Audioの新IEM、Cometは新フラッグシップでVegaのようなダイアモンドコート振動板ですが、8.5mmから10mmに大型化されています。またPolarisのチャンバーシステムも採用されているようです。
Atlasは低価格のシングルBAでチューブレスですが、JudeはシングルBAとは思えないビッグサウンドって言ってますね。
AudezeではMobius(モウビウス)というアクティブアンプ、サラウンドプロセッサ、BT、ヘッドトラッキングの採用された平面型のゲーミングヘッドフォンが出ています。これはIndiegogoでクラウドファンディングで予約がされています。
またLCD-4Zという鳴らしやすい低インピーダンスタイプも出ています。Zはインピーダンスの意味ですが、Zタイプはたしか前はハイインピーダンスタイプだったような(真空管や電流駆動アンプ用の)。これはマグネシウムハウジングで従来機よりは軽いと言ってます。
面白いのではAAW x ShozyコラボのPolaで、静電型とダイナミックのハイブリッドのイヤフォン(世界初って言ってます。披露は三月のCanJamシンガポール)が出ています。静電型ドライバーはトランス使うエレクトレットタイプのようです。セミオープンで遮音性は悪くないともSingapore CanJamレポートでは書いてます。USD 600-800だそう。
BenchmarkからはDACのほかにヘッドフォンアンプが出ています。これはHPA4というもので、THX AAAモジュールの入ったウルトラローノイズのアンプです。
ポールバートンのPSBからもイヤフック形式の完全ワイヤレスが出てます。
EchoboxからはTi-22BT 全チタンのBTイヤフォンも出てます。
Moon Audioはブロンズドラゴンという動線主体であったかみのあるタイプの新製品が出ていますね。

ただ私が知っているのでまだ出ていないのもあるので、その辺はヘッドフォン祭に出るのかも。
posted by ささき at 13:35| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月12日

CanJam NYのプレビュービデオ

HeadFi TVでJudeがCanJam NYのプレビューとして製品紹介をしています。
こちらのリンクです。

MrSpeakersからVOCE(ヴォーチェ)というのが出てますが、ETHER ESが名称変更されたように思えます。
もちろんCampfire Audio CASCADEも公開されています。
DEKONI(デコーニ)というヘッドフォンのイヤパッドのサードパーティーメーカーも面白そうです。ここはフォステクスとのコラボヘッドフォンも出しています。
シャオのイレブンオーディオもいろいろ出しているみたいです。HiFimanはシャングリラジュニアという真空管アンプが面白そうです。

各ブランドごとの時間割はこちらのポストに書かれていますので参照ください。
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2018年02月10日

ポタ研2018春

今日は恒例のポタ妍に行ってみました。今日はとても混んでましたね。
写真はすべてiPhone Xです。
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参考出品のACRO L1000との相性が良さそうなスピーカーS1000。今はあんまり音大きくできないのでなんですが、前にフォステクスで聞いたのと合わせてもL1000って音の広がり感がいい気がします。
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ACRO S1000スピーカーの平面ポートはツイーターの背圧ではなくウーファーから引き回したバスレフポートのようです。振動板もチタンやケブラーとか、ロングストローク設計とか、もっと大きな音で鳴らせるところで聞いてみたいですね。
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KANNは新ファームでラインアウトが4段階でなく可変段階で出力できるようになったそうです。
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AKGはN5005で大盛況。なんとなくK3003の後継にも思えますが、K3003はあくまで併売するとのこと。手前はK3003。
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Nobleのダイナミック、EDC Velvet。ダイナミックらしく低域強めながら中高域も鮮明なのでレンジは広く感じます。価格にしてはいい感じ。
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A2Pさんのポータブル真空管アンプ。後段が真空管でSTAXの据え置き真空管アンプと同じですね。
音はポータブルとはいえ上から下まで過不足なく出てる感じ。STAXはやっぱり真空管と合わせるのが良いですね。
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CASCADEとJabenブースのPhatlabファンタジーアンプを組み合わせてみました。音に余裕のある据え置き感がいい感じ。
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FitEarも透明カラバリが。けっこうきれいですね。
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おまけに。
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Finalさんはイヤフォン作成教室風の自作イヤフォンをクラウドファンディングmakuakeで展開してます。
https://www.makuake.com/project/final/
マルチBAもあって自分の音も変えれるというもの。クロスオーバーはチップ抵抗を積むそうです。
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iFiのところにあったノイズ遮断シート。写真のようにプレーヤーとアンプに挟んでノイズを減らすもの。切ってサイズを合わせるそうです。
いやでもこれポタピタシートよりも気分的にいいかも。
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くみたてLabさんのポータブルアンプは聞けず。。
posted by ささき at 19:31| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

ヘッドフォン祭2017秋レポート

少し経ってしまいましたが、11月3日と4日に恒例のヘッドフォン祭が開催されました。
ここでは私的に興味を持ったものを取り上げてみます。

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ヘッドフォン

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Edition 15発表会

Edition5譲りの広大な音空間表現で、さらに解像力が足されて、自然な音という感じでしょうか。Edition 10+ Edition 5でEdition15かと思いました。

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ゴールドとチタンのハイブリッドドライバーで、GTC(Gold Titanium compaund) Gold(振動板)とチタニウム(ドーム)のハイブリッドです。
ゴールドはスムーズな低域だが高域がいまひとつ、チタンはエージングかかる(300時間は必要)ということで、組み合わせて周波数的によくエージングも適度になったとのこと。

交換可能なイヤパッドはマグネット着脱で、マイクロベロアが標準、周波数特性で低域がタイトだそうです。シープスキンレザーは6dBベースが多くなり、ロックポップに良いということ。
イヤカップの素材は音だけでなく高級なデザインも重要と考え、円形の部分はドライバーの場所を示し、S-Logicの効果を表すデザインです。
ここ2ー3年でオープンバックが流行していて、家でじっくりと聴くのが多いのではないかということ。ホビーとして原点回帰したのだろうとのことです。

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あのAbyssの小型版であるDiana。やは花乃さんがモデルさんだとヘッドフォン祭という感じがしますね。
1266と同じ一枚の磁石のみで平面型(他社は何本も必要)。オープンバックということ。Dianaは小さく見えるが1266とほぼ同じ作り込みで、CNCマシンを持っていて自社で削り出すそうです。精度の高さが高音質の秘密ということ。
振動板は1266と違って、1266はもっと薄いということです。これはDianaは外で使うのでより強さが必要ということもあるそうです。

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MrSpeakers Ether ES

上はMrSpeakersの新型Ether ES。低域出るのもそうだけど、わりとダイナミックっぽい鳴りの音で、ダンもそういう音を目指してるということです。最近はダイナミックっぽい鳴りの静電型が増えてる気もしますね。静電型はたしかに個性さがつけづらくてみなSTAXっぽくなっちゃう気もするので、静電型が増えたことで個性差をつけようとしてるっていうのもあるかもしれません。

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Jabenの平面型ヘッドホン

Jabenのところにあった謎の平面型ヘッドホン。ちょっと面白い音でした。

最近は静電型とかオルソダイナミックとか平面型が増えたっていうか逆に平面ばかりになったような気もしますね。

イヤフォン

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Dita Audio fealtyとfidelity

こちらはDita Audioの隠し玉で、fealtyとfidelityです。Dreamよりは下位です。プラグもちょっと違います。音はDreamを思わせる歯切れの良い音でした。チューニングはまだまだとのこと。
これは外観は区別がつかないのですが、それぞれ音楽性と再現性にふっているとのこと。これはDitaのダニー氏とも立ち話したんですが、かれはTwinsコンセプトということで、同じレベルの製品で個性が違うものを出してユーザーに選んでほしいとのことでした。

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FitEarのAirとAir2

FitEarでのAirとAir2の聴き比べ。右が2です。比べるとずいぶん違うって感じです。Airの方は古いスピーカーのような音が、Air2だと現代スピーカーの音みたいに洗練された感じになります。Titanも同じ傾向ですね。おそらくタンデムの2ドライバー(「インラインなんとか」方式?)の効果なんでしょう。

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CTMのハイエンドユニバーサルのプロトタイプを見せてくれました。シーザーCEOのインタビューやってたら聴かせてくれました。Vintageとは全く異なるオーディオファイル向けで9と10ドライバーのモデルがあり音の個性も違います。CTMらしくすんごくクリアで解像力高い。ケーブルも豪華です。

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KenさんとAndromeda CK

Campfire AudioのKenさんと日本限定のAndromeda CK。

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相変わらず美しい組み立てラボさん。思わず写真撮りたくなります。

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qdc Neptune

qdcのNeptune、1ドライバーだけどqdcっぽくクリアでいい感じ。3万程度でケースもついて筐体もきれい。

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Hifiman RE2000

Hifiman RE2000。これ音鳴りが高精細なのにとても自然。けっこうすごいことだと思う。

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フェンダー FXA11

フェンダーの新フラッグシップ、FXA11。ハイブリッドです。
Aurisonic譲りのパワフルパンチある気持ち良さと音場も独特で気持ち良いですね。

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EDC velvet

Nobleのダイナミック、EDC velvet。5.8mmダイナミック、アルミハウジング。
Nobleのラインはfun(K10とか)とreference(Katanaとか)があるけど、これは価格の手軽さもあってfun寄りに思います。歯切れも良くてパワフル、かなり良い音でした。

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BRAGI Dash

やっとBRAGI Dashを聞けました。元祖完全ワイヤレスにしてNFMIの先駆です。
思ったより操作しやすく、オーディオトランスパレンシー(周りの音をマイクで聞く)も効いてます。音もまずまず良い感じですね。ただ音に関してはApolloの方がいいかなあと思いました。
ファームウエアはOSになっていてアップグレードが可能です。スマートスピーカーのイヤフォン版に進化するかが楽しみです。

ヘッドフォンアンプ

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A&K ACRO L1000

A&Kの参考展示のACRO L1000。海外サイトで見てた時はカジュアルモデルかと思ったけど、4490x2とけっこうハイスペック。でもそれほど高くはなさそうです。

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Chord Polyファイル 2017-11-06 22 21 59.jpg

Polyの展示があり、いよいよ始動しそうです。

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X-DSD(aka. X-15)

今回はiFiのエッセンスを凝縮したようなiFiの隠し球、X-DSDが面白かったですね。又の名をX-15というそうで、SR-71に対抗してんのかと思いました。ちなみにSR-71はマッハ3で有人ジェットエンジンの速度記録をもっていますが、X-15はマッハ6で有人ロケットエンジン機の速度記録を持っています。これらはもう40年も前ですから、飛行機も進歩が速いもののたとえによくつかわれますが、実はそうでもないということですね。

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iFiのトルステン

と、それはともかく、今回からはデザイナー(トルステンと居た若い人)がはいってユニークな外観になりました。コンパクトなのにiFi機能ほぼ全部入りで、こんな小さいのにBluetoothやらCCK直付けもできます。

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Pro iDSD

Pro iDSDはDSDリマスタリング機能 DSD1024 (45/49 Mhz)を採用していて、これはFPGAによるアップサンプリングを使用しています。ネイティブ入力はDSD512です。これもMQA対応です。

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またPAW Goldやっていたシャオさんが独立してxiaudio(イレブンオーディオ)というメーカーを作りました。ボリュームマックスでも10時だからそれを超える11時つまり駆動力あるということだそうです。Abyss1266でも駆動できるというアンプを出していました。シングルエンドの方が音が良いというポリシーだそうです。なおポータブルアンプも作ってるそう。

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TR07のBluetoothバージョン

A2Pさんでは新作、TR07のBluetoothバージョンがありました。TR07はSITトランジスタを採用しているところがポイントですが、SITの効果もあるのか、とっても滑らかでスムーズな音です。デジタルでしかもBluetoothなんてって言う人にオススメですね。

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Brooklyn DACとMQA-CD

今井商事さんでBrooklyn DACの新型。アメリカではTidalがらみでMQA人気あるそうでBrooklynも人気あるとのこと。
上に乗ってるのは2LのMQA-CDとSACDのハイブリッドですがMQA-CDの方が音がいいんじゃないかとか。MQAはDXD(352k)マスターです。

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Jabenさんのところで公表のファンタジーのデスクトップ版、Phantom展示。予価$4000(国内価格未定)というハイエンド。
真空管がサスペンションに乗ってて押すとたわみます。

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DAC01

Value TradeさんのところのDAC01、ラズパイのHAT DAC。これアンプもオンボードで3.5mmとAK規格の2.5mmのイヤフォン端子がついて直接聴けます。DACは5122ですが音もけっこうよいです。1万5ー6千円で11月発売。

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ラズパイケース

こちらはValue tradeさんのところのラズパイのケースです。放熱ボード付き。
中のボードはラズパイでなくASUSのTinker boardだそうですが、Tinker boardってラズパイと違ってUSBとネットの経路が別でDACも入ってるそう(ラズパイはUSBとネットの経路が共通で音は簡易PWM再生です。この辺もちょっとやってみたくなります。
ただしDAC01はTinker board非対応(現状)だそうです。いろいろ微妙ですね


いつもそうではありますが、今回は隠し玉が多かったように思います。もちろんTwitterでもブログでも公開には許可を取っているのですが、いくつかは記事でも書けないのがありました。そのうちデモ機をいただいたものがあるので、近いうちにまた公開する予定です。
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2017年07月09日

ポタ研2017夏

週末はポタ研2017夏に行ってきました。

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上はA2PさんのTur-08最終改良版です。真空管の前の入力レベル調整(左)と後のボリューム(右)の二つの調整で真空管のノイズを受けにくくしたそう。左ツマミでまずメーターの真ん中くらいに調整してから右ボリュームで聴きたい音量にするという操作がアナログ感覚で面白いところ。音も真空管らしい暖かみを感じるいい音でした。

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ラズパイゼロに操作ボタンを付ける点がユニーク。emerge+ショップのアクリルベース。

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上のNobleのユニバーサルはエミライさん取り扱いに代わります。標準ケーブルも前の黒からオプションだったより音の良い白のケーブルに変わるとのこと。パッケージもリニューアルということで、単に代理店の変更だけではないようです。

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上はいきなり出てきたULTRASONEのDAC内蔵ポータブルアンプのNAOS。画像はiPhone向けケーブルです。軽くて小さいのですが、音は結構良くてロックに良い感じでした。ちょっといいかも。

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アユートさんのところのSP1000は盛況で、SSとカッパーの人気投票なんかやってました。このときはカッパーが優勢でしたね。

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投票と言えばFitEarのAya新色投票第二段というのもやっていました。
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2017年05月05日

ヘッドフォンアワード2016-2017表彰式

私が司会しました、ヘッドフォン祭で開催されたヘッドフォンブック2017のヘッドフォンアワード2016-2017の各受賞者の写真が届きましたので掲載いたします。

まず総評は野村ケンジ先生(右にわたし)
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イヤフォン部門
プレゼンターは小原由夫先生
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エントリークラス デノン AH-C620R
株式会社ディーアンドエムホールディングス 国内営業本部 営業企画室 宮原利温様
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ミドルクラス ダイナミックモーション DM200H
サエクコマース株式会社 代表取締役 北澤慶太様
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アッパークラス AKG N40
ハーマンインターナショナル株式会社 マーケティング部 石原嘉範様
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ハイエンドクラス ウェストン W80
ウェストン アジア太平洋地域セールスマネージャー Hank Netherton(ハンク・ネザートン)様
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大賞 JHオーディオ/アステル&ケルン Michelle
アイリバー Global Business Unit ソニア様 
JH Audio ジェリー・ハービー様
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ヘッドフォン部門
プレゼンターは岩井喬先生
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エントリークラス オーディオテクニカ ATH-AR3
株式会社オーディオテクニカ マーケティング本部 広報宣伝課 マネージャー 松永貴之様
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ミドルクラス フォステクス T40RP mk3n
フォスター電機株式会社 フォステクスカンパニー PA技術 兼 KOTORI OFFICE ブランドマネージャー 山口創司様
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アッパークラス プリマ PRYMA 01
株式会社ア−ク・ジョイア 営業部、営業部長 牧野文保様
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ハイエンドクラス クロスゾーン CZ-1
CROSSZONE LIMITED 開発設計本部 マネージャー 唐澤孝行様
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ハイエンドクラス デノン AH-D7200
株式会社ディーアンドエムホールディングス 国内営業本部 営業企画室 宮原利温様
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大賞 ソニー MDR-Z1R
ソニービデオ&サウンド株式会社 V&Sプラットフォーム開発部門 角田直隆様 
ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社 V&S商品設計部門 尾崎雄三様
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周辺機器部門賞とヘッドフォンの殿堂、及び特別賞のプレゼンターは大塚康一先生
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周辺機器部門 アステル&ケルン AK70
アイリバー Global Business Unit ソニア様
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ヘッドフォンの殿堂 シュア SRH1840
シュア・ジャパン株式会社 アシスタント セールス マネージャー 磯部正様
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特別賞 ファイナル イヤホン組み立てイベント
S'NEXT株式会社 代表取締役 細尾満様
S'NEXT株式会社 営業部 工藤岳様
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ヘッドフォンブック編集長 小松さんよりひと言
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最後は受賞者全員で。来年もよろしくお願いします。
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2017年05月01日

2017 春のヘッドフォン祭

今回の春のヘッドフォン祭ではHIFimanの発表会サポート、15Fポータブルサロンのジェリーハービーのインタビュー、そしてヘッドフォンブックの2016-2017アワードの司会進行などを担当しました。
(以下写真はすべてiPhone7 plus)

ジェリーハービーのインタビューの内容の概要を少し抜粋して書きます。

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開発のプライオリティについては、すべてが大事だけれども、音質が一番で、次に装着感、仕上がり、そしてアフターサービスが大事ということ。
自社ブランドで一番気に入っている製品は、LaylaとLolaのどちらかだけれども、いまは中域の音質が気に入っているからLolaがよいと思うとのこと。
好きな音楽ジャンルは、ニューへビーメタル、クラシックロック、カントリーだが、製品はすべての音楽に再生できなければならないので、開発中にはすべてのジャンルを聴くということ。特定のリファレンスはないそうです。

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JH Audio Lolaカスタム

Lolaで、なぜ中域のみダイナミックかということについては、まず完璧なマルチドライバーイヤフォンを開発したいというところからはじまった。いままでの試行錯誤から、ダイアフラムスピーカー(ダイナミック)のスイートスポットが高域でも低域でもなく、200hz - 3000hzの中域にあるということがわかった。
なぜ一基ではなく二基かというと、まずインピーダンスを下げて感度を上げたかった。向かい合わせにしてその間の空気を調整することで求めるハイミッドの周波数特性が得られる。二基の4.9mmドライバーで9.8mm相当のドライバーにすることができるからということ。これによりひずみが起きる前に求める出力をえることができるからということ。
クロスオーバーは、ガンズのギターを正確に再現できるように変えていった。中域重視の設定になっているとのこと。

例の(エイプリルフールネタの)64ドライバーIEM Berthaについては実際に64個のドライバーを入れたが、位相の悪夢になるので配線はしなかったということです。

また、むかしハイブリッドの5EBをつくったときは、性能というよりもダイナミックドライバーがBAよりも安いから使った、などの話がありました。

集まった人からの質問では、日本では10pro がいまだに愛されているが自分ではどう思っているか、ということについては、triple.fi 10(テンプロは日本のいい方)は自分も気にいっているし、みなに愛されているのも知っている。とても高かったのでUEの投資家はゆるさなかったが、口論や物理的なけんかになるほどだった。いまは作られていないが、昨年1000個作成した(TriFi)が2日で売り切れた、など。

いままでのJHで一番低域が出るモデルはという質問には、ロクサーヌがもっとも出力のキャパシティが大きいが、一番低音好きというならJH13V2やJH16V2(オリジナルのJH13やJH16ではなく)がお勧めということ。ただ正確なベースというならLolaが一番だということです。

12ドライバーより多いドライバーを作るかということについては、この4クアッドによる利点は高域で、4つにすることによって20kHzを達成できたが、これ以上の必要はないと考えているなどでした。

ちょっと印象に残ったのはこのインタビューの後で、自分でカスタムIEMを作っているという女性が自分の作品をジェリーに見せてお話して、いっしょに写真を撮ってもらい感極まって涙を流していたことです。人に良いものを与えられるというのは尊いことですね。

製品では以下のものを少し見てきました。

下はJH Audio Lola。たしかにキングという感じの素晴らしい音です。ジェリーのオススメの低音調整位置は2時だそうです。

写真 2017-04-30 10 19 35[1].jpg

Dita Dream。以前のバージョンでは少し中域に低音のかぶりがあったのでDitaのダニーはそれを取りたいって言ってたんですが、このバージョンではうまくチューニングできたようで、スッキリと透明感あるヴォーカルが楽しめます。4.4mmのプラグもあります。

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WestoneではいよいよW80のカスタム版であるES80が出て発表会をしていました。高域重視はW80と同じだけれども、カスタムということで設計はおのずと異なるということ。まW80よりもステージ向きでヘッドルームに余裕があり、低域を上げたそうです(従来のWestoneと同じ考え方です)。
またEASはAMとは違ってフィルターを外せるので、音の入ってくる量を変えられるということ。完全なクローズにすることもできるよう。

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FitEar Customは005番(オヤイデの白)ケーブルが標準。ミドルレッグシェルがポイントで、価格も手ごろ、コンシューマ向けで音楽鑑賞に特化したということ。音は広がりがとても良くて、いつもながらの良くバランス取れてる感じです。音が耳に適度に近いのもライブに良さそう。

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エニュームではVSTのありなしの切り替えができるデモ機を用意していました(VSTは入ってるけど配線を切ってるそう)。
レビューでも書きましたが、VSTツイーターがなくても音楽は高域から低域まで普通に聴けます(ダイナミックでフルレンジカバーしているから)。ただVSTがないと音がザラザラ低質な感じで、VSTありだと音の高級感が上がります。これがスーパーツィーターの効果でしょうね。

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Chordではジョンフランクスがきて二台のPolyを使ってレンダラーを切り替えて、その柔軟さをデモしていました。音もよくMojoの良さを引き出していました。期待感大です。

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ファイナルの新作E3000。ファイナル久々のダイナミックで、低価格なのに高級DAPでも聴けるくらい音が良いのに感心します。E2000も良いけど高域と低域が少しきつめで、より一般ライクな味付けのように思います。5000円ちょっとのE3000はオススメですね。

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Abyssの新型AB1266φファイ。微妙に感度が上がって、いい感じで鳴るようになりました。やはり平面型ではトップクラスの音だと思いますね。鳴らせるPhatlabのポータブルアンプもすごいけど。

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いよいよソニーロゴの入ったJustear。リアルに買い替え考えてる人がすでに何人もいるようです。

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Re:leafのE3。ハイブリッドヘッドフォンアンプだけど真空管とトランジスタのハイブリッドではなく、電流駆動と電圧駆動のハイブリッド。両方長短あるので同時ではなく、ヘッドフォンに合わせて切り替えて使うということ。HD800で聞いたけど電流駆動の方がリッチで好ましい感じがしました。ハイインピーダンスには電流駆動がやはりよいかもしれませんね。

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HiFiManのシャングリラ。ナノテクノロジーを活用し、アンプのデザインは空母をイメージしたそうです。音は細やかでスケール感があるという感じ。

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Sonomaの静電型。たしかに静電型らしい細やかさ、プロ機っぽい整った音バランスという感じ。

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人気のSTAX新ドライバーSRM-T8000。以前は真空管を後段に使ってたがこれは真空管が前でトランジスタが後段です。過去の伝説のT2はトロイダルトランスではなかったので、トロイダルトランスでは過去最大だそう。従来のドライバーよりもスケール感が良いように思います。

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こちらMQAのブース。注目度はかなり高いようです。

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ブルーハワイが日本でも。エミライさんの参考出品です。

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音茶楽のco-donguriのリケーブルタイプ。どことは言えないけど、オリジナルよりこっちの方が好きな音の感じです。

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その名もメーターミュージック。アンプが入ってるわけではないが、入力に応じてVUメーターが動きます。

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いつもながら仕事が早いバンナイズのKANNとHugo2のケース。

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フジヤさんの今回の新色コレクション。カスタムケースはこういう風にしてカスタムに傷がつかないようにするもの。特にTitanにオススメ。

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iFI iESL。iCanがアンプでアナログでiESLに繋いでバイアス電圧を足してKing soundに出してる状態です。つまり普通のヘッドフォンアンプを使って静電型のヘッドフォンが使えるというわけです。

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静電型がわりと増えてるけれども、海外では以前から一定の割合で人気があるので、静電型の海外製品が出ていても驚くことではないと思う(Staxもいまは海外資本なので)。日本で根付くかはまだわからないのでこれから注目ですね。
ダイナミックの平面型が静電型にとってかわったように見えるのは、バランス駆動でもわかるようにアンプの発展によるところが大きいと思いますが、静電型もまずプラグとバイアス電圧の統一化が必要で、それで静電ドライバーが切磋琢磨できれば状況も異なるでしょう。iESLのような機材を中間に挟んで規格の吸収をするのもいいかもしれません。
ダイナミックの平面型よりも静電型のほうがやはりダイアフラムを薄く軽く作れるので、静電型の強みはまだこれから出てくることでしょう。
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2017年02月19日

ポタ研 2017冬

今年もポタ研が行われました。ヘッドフォン祭に比べると小規模ですがマニアック系にふったイベントです。今回はnutubeとのコラボイベントなどが行われたようです。人もかなり出ていました。
私は今回都合で一時間ほどしかいられませんでしたが、いくつか紹介します。

Analog Squared Paper(A2P)の新アンプTUR - 08、Abyssもならせるというハイパワーが売りでメーターがかっこいい。真空管ハイブリッドだと思いましたが、TU05に似たフル真空管みたいな滑らかな音でした。
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Jabebでは人気ブランドPHATの小さいほうの新バージョンが出てました。このカラーはハイパワー版ということ。こちらもAbyss使ってましたが、シャープ系の音ですね。
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Finalの新平面型ヘッドフォン。大人気で試聴できませんでしたが、話を聞くと平面型ならではのコイルパターンに工夫があって能率と低域の深みを改善したそうです。ちょっと注目ですね。
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新ブランド、エニュームのイヤフォン。5万と高いんですがハイブリッドで中高域の音質、低域の質感はなかなか良いです。できればケーブルはMMCXにして欲しかったところ。
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須山さんところでのAYA Snowのシェルカラー投票。お昼くらいで青系優勢でしたが結果もこんな感じだったようです。AK70とかに合わせたいと思う人が多かったんでしょうか。
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タイムロードのCHROD TTのケース。ポータブルかというと、、
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2017年02月04日

CanJam 2017 NY始まる

HeadFiのCanJam NYがこの週末に開催されます。
そのプレビュービデオがJudeによって公開されていますのでご覧ください。



http://www.head-fi.org/t/820039/canjam-nyc-2017-february-4-5-2017/780#post_13218426
上の記事の中にブランドごとのインデックスがありますので利用ください。
私が特に注目したのは下記で直リンクを入れています。(ざくっとしか見てませんが)

MeSpaekersからコンパクトな平面型AEON(エーオン)799$が登場します。すごく快適だと言ってますね。ETHERの技術を継いで音質もよいようです。Judeも一押しって感じで語ってますね。
https://youtu.be/vT5tuMJ-DRs?t=115

CHORDではHugo2とPolyが出るようなので音質コメントも出てくると思いますよ。
https://youtu.be/vT5tuMJ-DRs?t=479
ちなみにBlu Mk2には昨日USB入力の付加がアナウンスされています(海外発表)。

MytekからはポータブルアンプのClef(クレフ)のプロトタイプが出ます。これはMQAとAPTX-HDをサポートする注目機です。
https://youtu.be/vT5tuMJ-DRs?t=2538

あとABYSSからダイアナという謎の平面型ヘッドフォンもありますね。
https://youtu.be/vT5tuMJ-DRs?t=2802

フォーラム上でコメントが出てくるのが楽しみです。
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2016年10月25日

ヘッドフォン祭 2016秋レポート

この週末に秋のヘッドフォン祭が開催されました。
いつも内外のメーカーがヘッドフォン祭に合わせて新製品を出してきますが、今回はよりたくさんの新製品がありました。参加人数も1万人と多かったようです。
中から目についたものをいくつか紹介いたします。
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デノンでは50周年記念ということもあり、フラッグシップのD7200が発表されました。まだチューニング中だそうですが、音は広大な空間が魅力的で、デノンの音と言うと柔らかめでしたがD7200はより引き締まって明瞭という感じです。ウォールナットのハウジングも特徴でこれも音質に効果があるようです。
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UltrasoneではJubilee25という記念モデルとEdition 8の改良版のEdition 8 EXが発表されてその発表会がありました。両機種ともより立体的な造形のS-Logic EXというドライバー配置の新機能が特徴です。
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Edition 8 EXのドライバー部分。なお発表会ではドライバー自体の話は出ていませんでしたが、COOに聴いたところドライバー自体も新しいものを採用しているということです。
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ちなみにあまり目立ちませんでしたがゼンハイザーの新オルフェウスHE-1も実は展示されていて聴くことができました。

あいかわらずイヤフォンも元気良く、ハイエンド系が豊作でした。
私はAstell&kern/JH AudioのMichelleとDita Dreamの発表会で試用コメントなど述べさせてもらいました。とてもみなさん熱心に聞いてもらっていたという印象です。これらの発表会に出席された方、ありがとうございます。
こちらはMichelleの発表会です。
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こちらはDita Dreamの発表会です。
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DitaのダニーCEOもインタビューで語っていましたが、Ditaもはじまりはやはりヘッドフォン祭でした。青山だった時ですが、シンガポールのメーカーでイヤフォンを作ろうとしているところがあるのでちょっと見てもらえないかと言うことで呼ばれてアンダーテーブルで見てみました。ハイエンドだと言い価格もかなり高めだったのですが、音を聴いてみたらこれはかなり良いのでいけると思い、それからいろいろと助力しました。まず日本市場で認めてほしいということですが、その年の秋のヘッドフォン祭では持ってきたユニットがすべて売れたということでまずはよかったと思います。
Ditaの成功にはダニーの情熱の強さもありますが、またこうしたメーカーが出てきてほしいものです。


もう人気ブランドとなったCampfire Audioの新作も好評のようです。ダイアモンドドライバーのVEGA、ハイブリッドのDRADO、人気作の後継であるLYRA2などが出展されていました。これらについてはすでに発売されている音元さんのプレミアムヘッドフォンガイドVol7に64 Audioの記事と共に執筆しています。
またうちのブログでも近いうちにレビューを書く予定です。
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Westoneでは新フラッグシップで8ドライバーをコンパクトに詰め込んだW80が人気でした。ウエストンらしい魅力が満載で、かつ新世代の音の良さを追求したものですね。ALOのReference 8ケーブルがついていることもポイントです。
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W80は下記に記事を書いてますのでご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/442751991.html

FitEarでは須山さんは業界のヨーロッパ出張で不在でしたが、ブースでは輝くチタン製のカスタム、Titanが鎮座していました。ずっしりした重みがただ者でなさを感じます。音の出るポートもAir同様にテーパー成型されてるようですね。
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これはAirベースですがいろいろと手が加えられているようです。またポイントはセット販売されている通称「ドイツケーブル」です。名称は「009」、まさに加速装置がついていて、ケーブルでこんなに音が変わるかと思う逸品の一つですね。これはCrystal Cableにもならぶハイエンドケーブルで、ビンテージ線なので在庫限りだと思いますが、差引7万の価値は十分にあると思います。
音は335DWなんかにもばっちり合うので他のFitearにも試してみると良いと思います。

こちらは"Wizard"モールトンと新IEM K10 "Encore"。アンコールと言う名の通りにK10をKatana同様のNobleドライバーでリファインしてクロスオーバーを調整したそうです。聴いてみるとダイナミックで音楽を楽しめるところは前作譲りで、より透明感・明瞭感がKatanaっぽく高いように思います。
そうしてみるとあのKatanaの異様なほどの透明感というか明瞭さはNobleドライバー効果なんでしょうかね。
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Just earの新作、Mellow Memories。外観は同じですが、音傾向はヴォーカルがくっきりするというよりは、ヴォーカルが滑らかで甘めに聴こえるという感じでしょうか。低域も十分豊かで高域もよく出てるので、中域のみに特化したモデルでもなく、バランスが良いなかでヴォーカルの気持ち良さを求めたというモデルのように思います。
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下は今回話題のiSine。平面型のイヤフォンです。
音場が独特ですが、IEMというのではなく、装着感も、音も、イヤフォンとヘッドフォンの中間と言う感じです。イヤフォン版のK1000?
海外のイヤフォンの考え方は日本みたいに通勤で使うのでクローズのIEMタイプが必須というのではなく、部屋でくつろぐときに軽いイヤフォンをかけるという考え方も多いと思いますが、iSineもその一つだと思います。
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アンプもいろいろと進展がありました。
最近はHeadFiでしか見られなかった製品もたくさん日本で買えるようになってきましたが、その最後の大物ともいえるようなアンプメーカーのCavalli Audioがエミライさんから取り扱いがなされそうで、今回はデモ機が出展されていました。
今回の個人的な目玉だった、CavalliのLiquid Sparkもついに試してみられました。
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透明感高くてパワフル、思ってたより安そうです。ただしこれは最終形ではないということです。もちろん他の製品も注目で、Cavalliについては今後も注目でしょう。販売担当のスタン・アン氏にお話を伺いましたので近いうちにうちでも紹介していくことになると思います。
しかし海外に行かなくてもHeadFi系の新製品が見られるというのは良い時代になったものです。
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また国産ではデノンが隠し玉としてUSB DAC DA300の改良版であるDA310を発表しました。DA300で弱さを指摘されていたアンプ部分をデジタルアンプであるDDFAを使ってグレードアップしたものです。DDFAは「超最新世代」のチップでDA310がはじめて採用したということです。
DDFAはフルデジタルながらフィードバックがあるところが特徴で、ヘッドフォンのように周波数帯域でインピーダンス変化がある場合にはフィードバックがある方が有利だということです。中身はほとんどDNP2500NEのアンプ部分といって良いほどグレードが高いということです。
また「超最新世代」のDDFAチップは消費電力も大きく低減されたようなのでDA10のDDFA版もちょっと期待したいですね。
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前のDA300のレビューはこちらに書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/392372936.html

こちらはHiFimanのシャングリラ、超高価格の静電型システムですが、さすがに圧倒的な音空間を構築していました。ゼンハイザーの新オルフェウスと聴き比べてみたいものですね。
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こちらはORBさんのJade Nextのポータブルバイアンプ。分厚いって感じの音でなかなか良いのですが、インとアウトでそれぞれ専用のケーブルが必要になるのがちっょと難ではありますね。
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それと今回はNuTubeを使ったアンプをいろいろと見かけました。
まずコルグのブースではNuTubeの効果のあるなしをスイッチで確かめられるようになっていました。これはハイブリッドアンプでNuTubeは前玉に相当します。
たしかに通すと音はよくなるようで。NuTubeのオーディオ適性も悪くなさそうです。5Vで動くのでポタアンも可能そうです。また電力消費が少ないので、20枚くらい使ってパラビチーニ先生のEAR V12みたいにすると出力管代わりにもできそうです。
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またAnalog2PのところでもNuTube改造の参考出展がありました。
思ってたよりしっかり鳴ってる感じ。真空管ぽいかっていうとそれほどでもないかもしれないけれど、音悪くはないのでアンプの素子として可能性ありそう。
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また歩いてたらこんなNuTube使ったヘッドフォンアンプを見つけてというか紹介されました。
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これはApex Sangaku(山岳)というアンプのようです。
http://www.ttvjaudio.com/mobile/Product.aspx?id=39659


JabenブースではElemental Watsonという真空管アンプが出ていました。これは"Elementary Watson"(初歩的なことだよ、ワトソン君)というホームズの(実はどこにも言ってない)名言からもじったんでしょう。WEのビンテージ管使って、コスパを塗り替えるという安いハイエンド真空管だそうです。音もかなり良いです。
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JabenではPhatlabアンプが意外と人気商品です。やはりポータビリティより音質を求める人も多いと思います。第二のPortaTubeのような人気商品になりそう。
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SONYの新Walkman WM1Zは4.4mmとの合わせ技であちこちで試聴ができました。
こちらは日本ディックスさんで聴けたWM1Zと4.4mm。太い豊かな音が出てました。
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音茶楽さんのところでも4.4mm版とWM1Zの組み合わせ。余裕がある音っていう感じです。
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ラズベリーパイもあります。これはRATOCで電源を強化したもの。通常の5V電源とバスパワーの両方を強化、Roonデバイスとしていました。これくらい手間かけるなら普通のオーディオの方が良いのでは、という意見もあるかもしれませんが、ラズパイの柔軟性の強みというのも侮れません。
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こちらはPAW Pico。Lotto PAWの小型版で32GBのメモリプレーヤーとBTレシーバー機能のミックスという製品です。音もクリアでこの手としては音質は高いと思います。
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トップウイングさんの新製品、iPower。簡単に使える電源アクセサリーです。正規版は銘板にトップウイングさんのマークとPSE取得が明記されています。
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SpinFitの新型イヤチップCP220。SpinFitのスピンする前側をもっと鼓膜に近づけるという考えのようです。装着感はダブルフランジと似てます(実質ダブルフランジですが)。Katanaにつけるとこういう感じ。ステムが太い方が適合しやすいそうです。いまのところワンサイズ(S)のみの展開。
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Complyの社長にどのイヤチップが最適かと選んでもらってるところです。大は小を兼ねるというのではなくなるべく小さいもので適合するのを見つけた方がよく、日本人にはTよりTS(右)モデルがあうということ。
また左右で差があることもあるので左右違いサイズやタイプもありだそうです。やはりイヤチップは深い、というかきちんと考えて使わないといけませんね。
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これはフジヤさんオリジナルのFitearケースの赤。物販ブースで1000円です。
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下記リンクでも販売してるようです。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail119133.html

カセットテープもありました。これは復刻版マクセルUD。ただし中身は当時のものとは異なるということです。タワレコなどでもインディーズで少しカセット配信が増えてきてはいますが、やはりいまの需要の多くは音楽用途ではなくカラオケだそうです。
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カバーできなかったところも多く、盛りだくさんのヘッドフォン祭でした。
もう2016年も残すところ少ないのですが、2017年に向けて豊作だったと言えるでしょう。
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2016年10月05日

HeadfiのCanJam RMAF開催

今週末にデンバーでRMAFと一緒にHeadFiのCanJamが開催されます。そこでいつものJudeのプレビュービデオが公開されています。
http://www.head-fi.org/t/820223/2016-canjam-rmaf-october-7-9-2016-the-exhibitor-list/120#post_12909572
今回は親切な人がタイムラインを書いてますので#124記事を参照してみてください。
今回はMoon AudioのDrewさんを始めとしてゲストも登場しています。個人的には36:04の製品版のLiquid Spark(Cavalliのポータブル)がかっこよくなったのに驚きました。

ちょっと思うのはまだトレンドになりきってないかもしれませんが、欧米ではマルチビットDACの復活の動きが少し見えることです。R2Rのディスクリートというパターンも増えてきたように思います。
DSDネイティブ方式は少し当たり前になってきましたが、マルチビットDACはいわば「PCMネイティブ方式」と言い直すこともできます(DSDネイティブ方式がDSDをPCM変換しないのと同じように、マルチビットDACではPCMを1bit化しないから)。するとこれもまたふるきを訪ねてなんとやら、と言えるのかもしれませんね。
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2016年10月03日

東京インターナショナル・オーディオショウ2016に思うこと

週末は東京インターナショナル・オーディオショウを見てきました。
今回はRoon関連がどう展開されているかということを見てきました。海外のショウだとRoonReadyが合言葉のようになっていますが、さて日本では、というわけです。

まずネットワークボード対応でRoonReadyを表明しているMytekのManhattan2 DACですが、こちらはまだボードがないようで、MQA関連のデモをしていました。こちらはまたそのうちですね。
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またdCSからはRoonReadyでもある"Network Bridge"という名の文字通りブリッジ製品が展示されていました。ただ参考展示という感じではあります。たいていブリッジ製品は中身はコンピュータですが、これもいかにもLinuxパソコンに金属筐体をかぶせた感じの箱型筐体です。ちなみにこれはdCS初のアルミ削り出し一体成型の採用だそうです。
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最後はゼファンブースで見付けたオーディオアルケミーのDMP1ミュージックプレーヤー(左)です。右はシステムの電源ユニットです。
これはRoonReadyでもありPCから見るとI2SとUSBアウトプットが見えてます。これも未知数ではありますが、いろいろと面白そうなポイントがあります。
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こう見てみるとRoonReady製品はあるんですけど、海外みたいにどーんと主張しないで、そっと置いてあるという感じです。
国内サポートとか日本語という問題はありますが、まだまだ日本では浸透度は低いし、要求=知名度もまだまだですね。Roonはこれまで記事には書いたように単なる音楽再生ソフトではなく、システムのインフラとなりえるものなので、そのインパクトは周知していくと良いなと思います。場合によってはMQAよりも販促的な効果も高いかなと思えます。

次に今回興味があったのはLINNのKatalystです。こちらはLINN Katalystの新基盤。
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新旧比較のデモを聴いてみるとたしかにKatalystの方が明瞭感が高いので効果はあると思います。ただKatalystがNumerik->CD12->DSと言った大きな変化の第4世代にふさわしいアーキテクチャの大きな変化か、という疑問はあって(Exaktが第4世代というなら分かりやすいのですが)、そこはLINNの人にいちおう話も聴いたんですがあまり納得はできませんでした。
Numerikというと私も持ってますが、初めてクロックのマスタースレイブ方式を取り入れたDACですし、CD12は当時最強のCDプレーヤー、そしてDSはすべてのネットワークオーディオの母、というような大きなジャンプが、Katalystのようにちょっとしたボードのアップグレードで変えられるようなものか、というところです。
ただ話を聴いてると、今回DACチップがLINN伝統のバーブラウンからAKMになったことでできることが増えて(あるいはそのためにAKMに変えて)、それがKatalystのキーになってるという気はします。

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しかしこの件で再びLINN Numerikの当時書いた記事を読み返してみると、「クロックのマスタースレイブ方式の利点はより精度の高いDACのクロックを利用できると説明されることもありますが、実はもっと本質的な問題があります。それは精度というよりもむしろ、DACとトランスポートで同一のクロック(タイミング)を保証できるということです。」と書いてますが、これはいまになるとネットワークに拡張されてRAATなんかでRoonにも通じるところです。歳月が過ぎてもつまるところオーディオの基本は同じところという感じでしょうか。基本(送り手と受け手で同じタイミングを確保する)は同じでも、オーディオの情報を運ぶものが時代によって変わる(SPDIF->ネットワーク)ということですね。
記事では「この辺は古きをたずねて新しきを知る、というのにも通じるかもしれません。」と書きましたが、まさにその通り。昔の記事をたまに読み返すとおもしろい。
posted by ささき at 23:44 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

USBオーディオデバイスクラス3.0発表

USBオーディオデバイスクラス3.0が発表されました。下記PDFリンクがUSB.orgのプレスリリースです。
http://www.usb.org/press/USB-IF_Press_Releases/USB_Audio_Specification_USB-IF_September_2016_FINAL.pdf
こちら日本語記事です。
http://www.businesswire.jp/news/jp/20160930005473/ja

USB Audio over USB Type-Cを基本的な接続方式と定めています。
下記にUSB Audio over USB Type-Cについての記事があります。
http://www.anandtech.com/show/10719/usbif-publishes-audio-over-usb-typec-specifications
これは前に下記記事で書いたポスト3.5mmヘッドフォン規格のことでこれが正式なものになったようです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/437810699.html
これでUSB C普及に加速がかかることでしょうね。
posted by ささき at 16:41 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする