Music TO GO!

2018年05月04日

ヘッドフォン祭2018春レポート

恒例のヘッドフォン祭2018春のレポートです。

* ヘッドフォン関係

今回の話題はまずMEZEのEmpyreanでしょう。

IMG_3731[1].jpg  IMG_3733[1].jpg
MEZE Empyreanと開発者

まずEmpryeanのキャッチフレーズである"Isodynamic Hybrid Array Headphone"とはなにかというと、簡単に言うとアイソダイナミックとはダイナミック型の平面駆動形式のことです。これはメーカーによっても呼び名が異なり、ヤマハではオルソダイナミックと呼んでいますが基本同じものです。対するのは静電型の平面駆動形式などです。
ハイブリッド・アレイの方は、二つの周波数帯と設置位置の異なるコイルパターンを組み合わせたのでハイブリットアレイと呼ぶようです。コイルパターンはアイソダイナミックでは肝となるところで各社の独自技術が詰まっています。
音はミッドレンジが豊かで厚く、帯域特性も広く、トランジェントが良いのも特徴です。Empyreanは開発者にインタビューもしたので細かく書く機会もあるかもしれません。

IMG_3639[1].jpg  IMG_3619[1].jpg

MEZEのEmpyreanは発表会も行いました。EmpyreanはMEZEのほかに平面ドライバー開発を担当した開発者も発表しています。

IMG_3829[1].jpg
HD820

ゼンハイザーのHD800の密閉型版のHD820。たしかにHD800とは微妙に音が違いますね。クローズかっていうとそうでもないし、オープンかっていうとそうでもない、不思議な感じです。

IMG_3666[1].jpg
STAX 007Sと旧タイプ

STAX 007S。旧タイプとの比較試聴ができました。たしかに新型の方が音が締まってる感じはしますね。

* イヤフォン関係

IMG_3809[1].jpg  IMG_3813[1].jpg

Campfire Audioが発表したAtlasとCometも話題でした。これはKenさんにインタビューしたので少し後に詳しく書けると思います。
音はAtlasではとても雄大な音で、Cometはシングルながらワイド連場がポイントです。Kenさんの好むシンプル・イズ・ベストを体現したような新製品です。

IMG_3752[1].jpg
JH Audio Billie Jean

JH Audioでは直前に末娘のBillie Jeanが発表されました。こちらは今月発売のヘッドフォンブックに1600字ほどMichelleとの比較も含めた記事を書きましたのでそちらをご覧ください。

IMG_3761[1].jpg
左:Billie Jean 右:Michelle ltd

黒のMichelleと比べるとBillie Jeanがより小さくて、ノズル部分の形状が異なることがわかります。ここがアコースティックチャンバーです。

IMG_3764[1].jpg  IMG_3766[1].jpg  IMG_3768[1].jpg

Ditaはツインズコンセプトに基づくFealty(シルバー)とFidelityを発表しました。音質は共通特徴はDreamゆずりの切れ味良いもので、Fealtyは強調感高く、Fidelityは自然な感じです。こちらについてもツインズ・コンセプトとはなにかということを含めて近いうちに書く予定です。

IMG_3773[1].jpg  IMG_3777[1].jpg
AZLA Horizon(左)とAZLA 2

AZLA Horizonと祭りの日に公開されたAZLA 2。HorizonはAZLAから中高域BAを取ったことで中低域によりフォーカスした感じの音ですね。ポップロック系には向いていると思います。コンパクトなのもよい点です。

IMG_3586[1].jpg  IMG_3578[1].jpg

ShureはKSE1500の第二弾としてKSE1200を出しました。アナログ回路だけになって安くコンパクトになったものです。
たしかにホワイトノイズっぽいのはほとんどないように思えます。デジタル回路を取ったからでしょうね。イヤフォン部分はKSE1500と同じものですが、1200のアンプ部のみの別売りは検討するとのこと。

*DAP/アンプ

IMG_3824[1].jpg  IMG_3821[1].jpg  IMG_3822[1].jpg
xDSD、xCanとトルステン博士

iFiの参考出品xCan。xDSDと違いアナログアンプです。ただしBTレシーバーとESS DAC(BTのみのため)を持ってます(オプションらしい)。

IMG_3826[1].jpg
PAW Gold touch

新製品PAW Gold touch。独自OSのままでアンドロイド風のUIを作ってるようで、動作が速いのが特徴。音の力強さは前モデル譲りですね。

IMG_3779[1].jpg  IMG_3783[1].jpg
シャーロックアンプ

Jabenブースではファンタジーの人が作ったK1000を鳴らせるシャーロックアンプが注目です。(http://jaben.jp/)
これはなんと低価格のアンプを2個使ってブリッジにできるモードがあります。スイッチは背面。
わたしK1000の専用SACアンプも持っていて、K1000を鳴らすためにVinnieさんのRed wine Signature30まで買ったほどなんですが、このアンプでK1000で高域がキンキンせず、きちんと低音が出るのには脱帽です。
http://vaiopocket.seesaa.net/category/867406-1.html
そうするとこの独特の音場にはまってしまい、K1000って長時間聴くと締め付けでコメカミ痛くなるというところまで思い出すほど聞きほれてしまいました。

IMG_3784[1].jpg

こちらはいよいよ来ましたHeadAmpのBlue Hawaii。GSX-2なんてのもありました。
わたしは旧GSXも持っています。下に書いたGSXの記事はおそらく日本にはじめてバランス駆動なるものを詳しく紹介した記事だと思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/category/1838452-1.html
かなり長いブランドですね。基本HeadAmpはギルモア博士のデザインに沿っていて、GSXもBlue Hawaiiもその点では同じはずです。GSXであればDynaloをバランス化したDynamidに電源強化したものです(BTLなので)。
納期はいろいろ言われていましたが、最近は改善したということ。いまは10年前とは違って静電型もダイナミックの平面型も普通の時代なので、見直されてもよいかもしれません。

IMG_3660[1].jpg

HiFimanの参考出品、R2R2000。R2RはマルチビットのことでPCM1704Kを使用しています。
たしかに滑らかで、コンパクトボディとは思えないような滑らかで厚い音が出てました。

IMG_3663[1].jpg

AKGのヘッドフォンアンプ。A級っぽいアナログ的な暖かい音が出てました。AKG K701の流れをくむヘッドフォンによく会うかも。
AKG N5005はレビュー記事をうちで書いています

また、今回も最後にはヘッドフォンアワードの司会を行いました。
印象的だったのはShureのマットがアワードが閉会した時に私の方に来て"Thank you!"って握手してきたことです。そういえば前にも外国メーカーの人が同様に握手してきたことがあったなあ、と思い出しました。日本人的には司会というとただのスタッフというか裏方的ですが、この辺の感覚の違いはちょっと興味深いと思います。
posted by ささき at 14:51| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月07日

CanJam SoCal プレビュー

今週末開催されているHeadFiのCanJam SoCal(ロサンゼルス)のプレビュービデオが下記リンクで公開されています。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-global-2018-event-thread-nyc-singapore-socal-london-rmaf-shanghai.860196/page-50#post-14149439

ブランド別のタイムテーブルは下記リンクに掲載されています。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-global-2018-event-thread-nyc-singapore-socal-london-rmaf-shanghai.860196/page-53#post-14154113

ざくっと興味のあったところでは、
金属筐体のCampfire Audioの新IEM、Cometは新フラッグシップでVegaのようなダイアモンドコート振動板ですが、8.5mmから10mmに大型化されています。またPolarisのチャンバーシステムも採用されているようです。
Atlasは低価格のシングルBAでチューブレスですが、JudeはシングルBAとは思えないビッグサウンドって言ってますね。
AudezeではMobius(モウビウス)というアクティブアンプ、サラウンドプロセッサ、BT、ヘッドトラッキングの採用された平面型のゲーミングヘッドフォンが出ています。これはIndiegogoでクラウドファンディングで予約がされています。
またLCD-4Zという鳴らしやすい低インピーダンスタイプも出ています。Zはインピーダンスの意味ですが、Zタイプはたしか前はハイインピーダンスタイプだったような(真空管や電流駆動アンプ用の)。これはマグネシウムハウジングで従来機よりは軽いと言ってます。
面白いのではAAW x ShozyコラボのPolaで、静電型とダイナミックのハイブリッドのイヤフォン(世界初って言ってます。披露は三月のCanJamシンガポール)が出ています。静電型ドライバーはトランス使うエレクトレットタイプのようです。セミオープンで遮音性は悪くないともSingapore CanJamレポートでは書いてます。USD 600-800だそう。
BenchmarkからはDACのほかにヘッドフォンアンプが出ています。これはHPA4というもので、THX AAAモジュールの入ったウルトラローノイズのアンプです。
ポールバートンのPSBからもイヤフック形式の完全ワイヤレスが出てます。
EchoboxからはTi-22BT 全チタンのBTイヤフォンも出てます。
Moon Audioはブロンズドラゴンという動線主体であったかみのあるタイプの新製品が出ていますね。

ただ私が知っているのでまだ出ていないのもあるので、その辺はヘッドフォン祭に出るのかも。
posted by ささき at 13:35| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月12日

CanJam NYのプレビュービデオ

HeadFi TVでJudeがCanJam NYのプレビューとして製品紹介をしています。
こちらのリンクです。

MrSpeakersからVOCE(ヴォーチェ)というのが出てますが、ETHER ESが名称変更されたように思えます。
もちろんCampfire Audio CASCADEも公開されています。
DEKONI(デコーニ)というヘッドフォンのイヤパッドのサードパーティーメーカーも面白そうです。ここはフォステクスとのコラボヘッドフォンも出しています。
シャオのイレブンオーディオもいろいろ出しているみたいです。HiFimanはシャングリラジュニアという真空管アンプが面白そうです。

各ブランドごとの時間割はこちらのポストに書かれていますので参照ください。
posted by ささき at 22:05| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月10日

ポタ研2018春

今日は恒例のポタ妍に行ってみました。今日はとても混んでましたね。
写真はすべてiPhone Xです。
ファイル 2018-02-10 19 09 44.jpeg

参考出品のACRO L1000との相性が良さそうなスピーカーS1000。今はあんまり音大きくできないのでなんですが、前にフォステクスで聞いたのと合わせてもL1000って音の広がり感がいい気がします。
ファイル 2018-02-10 18 54 21.jpeg

ACRO S1000スピーカーの平面ポートはツイーターの背圧ではなくウーファーから引き回したバスレフポートのようです。振動板もチタンやケブラーとか、ロングストローク設計とか、もっと大きな音で鳴らせるところで聞いてみたいですね。
ファイル 2018-02-10 18 54 40.jpeg

KANNは新ファームでラインアウトが4段階でなく可変段階で出力できるようになったそうです。
ファイル 2018-02-10 18 54 57.jpeg

AKGはN5005で大盛況。なんとなくK3003の後継にも思えますが、K3003はあくまで併売するとのこと。手前はK3003。
ファイル 2018-02-10 18 54 06.jpeg

Nobleのダイナミック、EDC Velvet。ダイナミックらしく低域強めながら中高域も鮮明なのでレンジは広く感じます。価格にしてはいい感じ。
ファイル 2018-02-10 18 53 47.jpeg

A2Pさんのポータブル真空管アンプ。後段が真空管でSTAXの据え置き真空管アンプと同じですね。
音はポータブルとはいえ上から下まで過不足なく出てる感じ。STAXはやっぱり真空管と合わせるのが良いですね。
ファイル 2018-02-10 18 48 08.jpeg

CASCADEとJabenブースのPhatlabファンタジーアンプを組み合わせてみました。音に余裕のある据え置き感がいい感じ。
ファイル 2018-02-10 19 26 15.jpeg

FitEarも透明カラバリが。けっこうきれいですね。
ファイル 2018-02-10 18 49 03.jpeg  ファイル 2018-02-10 18 49 14.jpeg
おまけに。
ファイル 2018-02-10 18 48 51.jpeg

Finalさんはイヤフォン作成教室風の自作イヤフォンをクラウドファンディングmakuakeで展開してます。
https://www.makuake.com/project/final/
マルチBAもあって自分の音も変えれるというもの。クロスオーバーはチップ抵抗を積むそうです。
ファイル 2018-02-10 18 52 53.jpeg  ファイル 2018-02-10 18 50 26.jpeg

iFiのところにあったノイズ遮断シート。写真のようにプレーヤーとアンプに挟んでノイズを減らすもの。切ってサイズを合わせるそうです。
いやでもこれポタピタシートよりも気分的にいいかも。
ファイル 2018-02-10 18 49 56.jpeg  ファイル 2018-02-10 18 49 42.jpeg

くみたてLabさんのポータブルアンプは聞けず。。
posted by ささき at 19:31| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

ヘッドフォン祭2017秋レポート

少し経ってしまいましたが、11月3日と4日に恒例のヘッドフォン祭が開催されました。
ここでは私的に興味を持ったものを取り上げてみます。

ファイル 2017-11-06 22 32 55.jpg

ヘッドフォン

ファイル 2017-11-06 22 21 59.jpg  ファイル 2017-11-06 22 21 23.jpg
Edition 15発表会

Edition5譲りの広大な音空間表現で、さらに解像力が足されて、自然な音という感じでしょうか。Edition 10+ Edition 5でEdition15かと思いました。

ファイル 2017-11-06 22 31 00.jpg  ファイル 2017-11-06 22 31 21.jpg

ゴールドとチタンのハイブリッドドライバーで、GTC(Gold Titanium compaund) Gold(振動板)とチタニウム(ドーム)のハイブリッドです。
ゴールドはスムーズな低域だが高域がいまひとつ、チタンはエージングかかる(300時間は必要)ということで、組み合わせて周波数的によくエージングも適度になったとのこと。

交換可能なイヤパッドはマグネット着脱で、マイクロベロアが標準、周波数特性で低域がタイトだそうです。シープスキンレザーは6dBベースが多くなり、ロックポップに良いということ。
イヤカップの素材は音だけでなく高級なデザインも重要と考え、円形の部分はドライバーの場所を示し、S-Logicの効果を表すデザインです。
ここ2ー3年でオープンバックが流行していて、家でじっくりと聴くのが多いのではないかということ。ホビーとして原点回帰したのだろうとのことです。

ファイル 2017-11-06 22 23 00.jpg  ファイル 2017-11-06 22 28 53.jpg

あのAbyssの小型版であるDiana。やは花乃さんがモデルさんだとヘッドフォン祭という感じがしますね。
1266と同じ一枚の磁石のみで平面型(他社は何本も必要)。オープンバックということ。Dianaは小さく見えるが1266とほぼ同じ作り込みで、CNCマシンを持っていて自社で削り出すそうです。精度の高さが高音質の秘密ということ。
振動板は1266と違って、1266はもっと薄いということです。これはDianaは外で使うのでより強さが必要ということもあるそうです。

ファイル 2017-11-06 22 10 37.jpg  ファイル 2017-11-06 22 11 06.jpg
MrSpeakers Ether ES

上はMrSpeakersの新型Ether ES。低域出るのもそうだけど、わりとダイナミックっぽい鳴りの音で、ダンもそういう音を目指してるということです。最近はダイナミックっぽい鳴りの静電型が増えてる気もしますね。静電型はたしかに個性さがつけづらくてみなSTAXっぽくなっちゃう気もするので、静電型が増えたことで個性差をつけようとしてるっていうのもあるかもしれません。

ファイル 2017-11-06 22 13 10.jpg
Jabenの平面型ヘッドホン

Jabenのところにあった謎の平面型ヘッドホン。ちょっと面白い音でした。

最近は静電型とかオルソダイナミックとか平面型が増えたっていうか逆に平面ばかりになったような気もしますね。

イヤフォン

ファイル 2017-11-06 22 15 32.jpg  ファイル 2017-11-06 22 16 00.jpg
Dita Audio fealtyとfidelity

こちらはDita Audioの隠し玉で、fealtyとfidelityです。Dreamよりは下位です。プラグもちょっと違います。音はDreamを思わせる歯切れの良い音でした。チューニングはまだまだとのこと。
これは外観は区別がつかないのですが、それぞれ音楽性と再現性にふっているとのこと。これはDitaのダニー氏とも立ち話したんですが、かれはTwinsコンセプトということで、同じレベルの製品で個性が違うものを出してユーザーに選んでほしいとのことでした。

ファイル 2017-11-06 22 08 28.jpg
FitEarのAirとAir2

FitEarでのAirとAir2の聴き比べ。右が2です。比べるとずいぶん違うって感じです。Airの方は古いスピーカーのような音が、Air2だと現代スピーカーの音みたいに洗練された感じになります。Titanも同じ傾向ですね。おそらくタンデムの2ドライバー(「インラインなんとか」方式?)の効果なんでしょう。

ファイル 2017-11-06 22 19 52.jpg

CTMのハイエンドユニバーサルのプロトタイプを見せてくれました。シーザーCEOのインタビューやってたら聴かせてくれました。Vintageとは全く異なるオーディオファイル向けで9と10ドライバーのモデルがあり音の個性も違います。CTMらしくすんごくクリアで解像力高い。ケーブルも豪華です。

ファイル 2017-11-06 22 14 22.jpg
KenさんとAndromeda CK

Campfire AudioのKenさんと日本限定のAndromeda CK。

ファイル 2017-11-06 22 18 55.jpg

相変わらず美しい組み立てラボさん。思わず写真撮りたくなります。

ファイル 2017-11-06 22 14 06.jpg
qdc Neptune

qdcのNeptune、1ドライバーだけどqdcっぽくクリアでいい感じ。3万程度でケースもついて筐体もきれい。

ファイル 2017-11-06 22 27 14.jpg
Hifiman RE2000

Hifiman RE2000。これ音鳴りが高精細なのにとても自然。けっこうすごいことだと思う。

ファイル 2017-11-06 22 17 53.jpg
フェンダー FXA11

フェンダーの新フラッグシップ、FXA11。ハイブリッドです。
Aurisonic譲りのパワフルパンチある気持ち良さと音場も独特で気持ち良いですね。

ファイル 2017-11-06 22 20 24.jpg
EDC velvet

Nobleのダイナミック、EDC velvet。5.8mmダイナミック、アルミハウジング。
Nobleのラインはfun(K10とか)とreference(Katanaとか)があるけど、これは価格の手軽さもあってfun寄りに思います。歯切れも良くてパワフル、かなり良い音でした。

ファイル 2017-11-06 22 18 16.jpg
BRAGI Dash

やっとBRAGI Dashを聞けました。元祖完全ワイヤレスにしてNFMIの先駆です。
思ったより操作しやすく、オーディオトランスパレンシー(周りの音をマイクで聞く)も効いてます。音もまずまず良い感じですね。ただ音に関してはApolloの方がいいかなあと思いました。
ファームウエアはOSになっていてアップグレードが可能です。スマートスピーカーのイヤフォン版に進化するかが楽しみです。

ヘッドフォンアンプ

ファイル 2017-11-06 22 17 13.jpg
A&K ACRO L1000

A&Kの参考展示のACRO L1000。海外サイトで見てた時はカジュアルモデルかと思ったけど、4490x2とけっこうハイスペック。でもそれほど高くはなさそうです。

ファイル 2017-11-06 22 19 22.jpg
Chord Polyファイル 2017-11-06 22 21 59.jpg

Polyの展示があり、いよいよ始動しそうです。

ファイル 2017-11-06 22 30 11.jpg  ファイル 2017-11-06 22 29 54.jpg
X-DSD(aka. X-15)

今回はiFiのエッセンスを凝縮したようなiFiの隠し球、X-DSDが面白かったですね。又の名をX-15というそうで、SR-71に対抗してんのかと思いました。ちなみにSR-71はマッハ3で有人ジェットエンジンの速度記録をもっていますが、X-15はマッハ6で有人ロケットエンジン機の速度記録を持っています。これらはもう40年も前ですから、飛行機も進歩が速いもののたとえによくつかわれますが、実はそうでもないということですね。

ファイル 2017-11-06 22 11 48.jpg
iFiのトルステン

と、それはともかく、今回からはデザイナー(トルステンと居た若い人)がはいってユニークな外観になりました。コンパクトなのにiFi機能ほぼ全部入りで、こんな小さいのにBluetoothやらCCK直付けもできます。

ファイル 2017-11-06 22 29 12.jpg
Pro iDSD

Pro iDSDはDSDリマスタリング機能 DSD1024 (45/49 Mhz)を採用していて、これはFPGAによるアップサンプリングを使用しています。ネイティブ入力はDSD512です。これもMQA対応です。

ファイル 2017-11-06 22 23 55.jpg

またPAW Goldやっていたシャオさんが独立してxiaudio(イレブンオーディオ)というメーカーを作りました。ボリュームマックスでも10時だからそれを超える11時つまり駆動力あるということだそうです。Abyss1266でも駆動できるというアンプを出していました。シングルエンドの方が音が良いというポリシーだそうです。なおポータブルアンプも作ってるそう。

ファイル 2017-11-06 22 12 20.jpg
TR07のBluetoothバージョン

A2Pさんでは新作、TR07のBluetoothバージョンがありました。TR07はSITトランジスタを採用しているところがポイントですが、SITの効果もあるのか、とっても滑らかでスムーズな音です。デジタルでしかもBluetoothなんてって言う人にオススメですね。

ファイル 2017-11-06 22 28 30.jpg
Brooklyn DACとMQA-CD

今井商事さんでBrooklyn DACの新型。アメリカではTidalがらみでMQA人気あるそうでBrooklynも人気あるとのこと。
上に乗ってるのは2LのMQA-CDとSACDのハイブリッドですがMQA-CDの方が音がいいんじゃないかとか。MQAはDXD(352k)マスターです。

ファイル 2017-11-06 22 30 32.jpg

Jabenさんのところで公表のファンタジーのデスクトップ版、Phantom展示。予価$4000(国内価格未定)というハイエンド。
真空管がサスペンションに乗ってて押すとたわみます。

ファイル 2017-11-06 22 14 47.jpg
DAC01

Value TradeさんのところのDAC01、ラズパイのHAT DAC。これアンプもオンボードで3.5mmとAK規格の2.5mmのイヤフォン端子がついて直接聴けます。DACは5122ですが音もけっこうよいです。1万5ー6千円で11月発売。

ファイル 2017-11-06 22 14 06.jpg
ラズパイケース

こちらはValue tradeさんのところのラズパイのケースです。放熱ボード付き。
中のボードはラズパイでなくASUSのTinker boardだそうですが、Tinker boardってラズパイと違ってUSBとネットの経路が別でDACも入ってるそう(ラズパイはUSBとネットの経路が共通で音は簡易PWM再生です。この辺もちょっとやってみたくなります。
ただしDAC01はTinker board非対応(現状)だそうです。いろいろ微妙ですね


いつもそうではありますが、今回は隠し玉が多かったように思います。もちろんTwitterでもブログでも公開には許可を取っているのですが、いくつかは記事でも書けないのがありました。そのうちデモ機をいただいたものがあるので、近いうちにまた公開する予定です。
posted by ささき at 23:18| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

ポタ研2017夏

週末はポタ研2017夏に行ってきました。

tu08last.jpg

上はA2PさんのTur-08最終改良版です。真空管の前の入力レベル調整(左)と後のボリューム(右)の二つの調整で真空管のノイズを受けにくくしたそう。左ツマミでまずメーターの真ん中くらいに調整してから右ボリュームで聴きたい音量にするという操作がアナログ感覚で面白いところ。音も真空管らしい暖かみを感じるいい音でした。

saber.jpg

ラズパイゼロに操作ボタンを付ける点がユニーク。emerge+ショップのアクリルベース。

noble1.jpg

上のNobleのユニバーサルはエミライさん取り扱いに代わります。標準ケーブルも前の黒からオプションだったより音の良い白のケーブルに変わるとのこと。パッケージもリニューアルということで、単に代理店の変更だけではないようです。

naos1.jpg

上はいきなり出てきたULTRASONEのDAC内蔵ポータブルアンプのNAOS。画像はiPhone向けケーブルです。軽くて小さいのですが、音は結構良くてロックに良い感じでした。ちょっといいかも。

sp1000touhyou.jpg

アユートさんのところのSP1000は盛況で、SSとカッパーの人気投票なんかやってました。このときはカッパーが優勢でしたね。

ayacolor2.jpg

投票と言えばFitEarのAya新色投票第二段というのもやっていました。
posted by ささき at 13:49 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月05日

ヘッドフォンアワード2016-2017表彰式

私が司会しました、ヘッドフォン祭で開催されたヘッドフォンブック2017のヘッドフォンアワード2016-2017の各受賞者の写真が届きましたので掲載いたします。

まず総評は野村ケンジ先生(右にわたし)
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-2[1].jpg

イヤフォン部門
プレゼンターは小原由夫先生
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-3[1].jpg

エントリークラス デノン AH-C620R
株式会社ディーアンドエムホールディングス 国内営業本部 営業企画室 宮原利温様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-5[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-6[1].jpg

ミドルクラス ダイナミックモーション DM200H
サエクコマース株式会社 代表取締役 北澤慶太様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-10[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-11[1].jpg

アッパークラス AKG N40
ハーマンインターナショナル株式会社 マーケティング部 石原嘉範様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-14[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-16[1].jpg

ハイエンドクラス ウェストン W80
ウェストン アジア太平洋地域セールスマネージャー Hank Netherton(ハンク・ネザートン)様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-17[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-18[1].jpg

大賞 JHオーディオ/アステル&ケルン Michelle
アイリバー Global Business Unit ソニア様 
JH Audio ジェリー・ハービー様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-20[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-21[1].jpg

ヘッドフォン部門
プレゼンターは岩井喬先生
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-22[1].jpg

エントリークラス オーディオテクニカ ATH-AR3
株式会社オーディオテクニカ マーケティング本部 広報宣伝課 マネージャー 松永貴之様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-25[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-26[1].jpg

ミドルクラス フォステクス T40RP mk3n
フォスター電機株式会社 フォステクスカンパニー PA技術 兼 KOTORI OFFICE ブランドマネージャー 山口創司様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-30[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-31[1].jpg

アッパークラス プリマ PRYMA 01
株式会社ア−ク・ジョイア 営業部、営業部長 牧野文保様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-35[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-36[1].jpg

ハイエンドクラス クロスゾーン CZ-1
CROSSZONE LIMITED 開発設計本部 マネージャー 唐澤孝行様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-41[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-42[1].jpg

ハイエンドクラス デノン AH-D7200
株式会社ディーアンドエムホールディングス 国内営業本部 営業企画室 宮原利温様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-43[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-44[1].jpg

大賞 ソニー MDR-Z1R
ソニービデオ&サウンド株式会社 V&Sプラットフォーム開発部門 角田直隆様 
ソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社 V&S商品設計部門 尾崎雄三様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-48[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-49[1].jpg

周辺機器部門賞とヘッドフォンの殿堂、及び特別賞のプレゼンターは大塚康一先生
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-50[1].jpg

周辺機器部門 アステル&ケルン AK70
アイリバー Global Business Unit ソニア様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-53[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-54[1].jpg

ヘッドフォンの殿堂 シュア SRH1840
シュア・ジャパン株式会社 アシスタント セールス マネージャー 磯部正様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-57[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-58[1].jpg

特別賞 ファイナル イヤホン組み立てイベント
S'NEXT株式会社 代表取締役 細尾満様
S'NEXT株式会社 営業部 工藤岳様
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-61[1].jpg  Headphone Book 2017 Fujiya Spring-62[1].jpg

ヘッドフォンブック編集長 小松さんよりひと言
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-64[1].jpg

最後は受賞者全員で。来年もよろしくお願いします。
Headphone Book 2017 Fujiya Spring-66[1].jpg

posted by ささき at 20:41 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月01日

2017 春のヘッドフォン祭

今回の春のヘッドフォン祭ではHIFimanの発表会サポート、15Fポータブルサロンのジェリーハービーのインタビュー、そしてヘッドフォンブックの2016-2017アワードの司会進行などを担当しました。
(以下写真はすべてiPhone7 plus)

ジェリーハービーのインタビューの内容の概要を少し抜粋して書きます。

写真 2017-04-29 16 21 04[1].jpg

開発のプライオリティについては、すべてが大事だけれども、音質が一番で、次に装着感、仕上がり、そしてアフターサービスが大事ということ。
自社ブランドで一番気に入っている製品は、LaylaとLolaのどちらかだけれども、いまは中域の音質が気に入っているからLolaがよいと思うとのこと。
好きな音楽ジャンルは、ニューへビーメタル、クラシックロック、カントリーだが、製品はすべての音楽に再生できなければならないので、開発中にはすべてのジャンルを聴くということ。特定のリファレンスはないそうです。

写真 2017-04-30 10 22 33[1].jpg
JH Audio Lolaカスタム

Lolaで、なぜ中域のみダイナミックかということについては、まず完璧なマルチドライバーイヤフォンを開発したいというところからはじまった。いままでの試行錯誤から、ダイアフラムスピーカー(ダイナミック)のスイートスポットが高域でも低域でもなく、200hz - 3000hzの中域にあるということがわかった。
なぜ一基ではなく二基かというと、まずインピーダンスを下げて感度を上げたかった。向かい合わせにしてその間の空気を調整することで求めるハイミッドの周波数特性が得られる。二基の4.9mmドライバーで9.8mm相当のドライバーにすることができるからということ。これによりひずみが起きる前に求める出力をえることができるからということ。
クロスオーバーは、ガンズのギターを正確に再現できるように変えていった。中域重視の設定になっているとのこと。

例の(エイプリルフールネタの)64ドライバーIEM Berthaについては実際に64個のドライバーを入れたが、位相の悪夢になるので配線はしなかったということです。

また、むかしハイブリッドの5EBをつくったときは、性能というよりもダイナミックドライバーがBAよりも安いから使った、などの話がありました。

集まった人からの質問では、日本では10pro がいまだに愛されているが自分ではどう思っているか、ということについては、triple.fi 10(テンプロは日本のいい方)は自分も気にいっているし、みなに愛されているのも知っている。とても高かったのでUEの投資家はゆるさなかったが、口論や物理的なけんかになるほどだった。いまは作られていないが、昨年1000個作成した(TriFi)が2日で売り切れた、など。

いままでのJHで一番低域が出るモデルはという質問には、ロクサーヌがもっとも出力のキャパシティが大きいが、一番低音好きというならJH13V2やJH16V2(オリジナルのJH13やJH16ではなく)がお勧めということ。ただ正確なベースというならLolaが一番だということです。

12ドライバーより多いドライバーを作るかということについては、この4クアッドによる利点は高域で、4つにすることによって20kHzを達成できたが、これ以上の必要はないと考えているなどでした。

ちょっと印象に残ったのはこのインタビューの後で、自分でカスタムIEMを作っているという女性が自分の作品をジェリーに見せてお話して、いっしょに写真を撮ってもらい感極まって涙を流していたことです。人に良いものを与えられるというのは尊いことですね。

製品では以下のものを少し見てきました。

下はJH Audio Lola。たしかにキングという感じの素晴らしい音です。ジェリーのオススメの低音調整位置は2時だそうです。

写真 2017-04-30 10 19 35[1].jpg

Dita Dream。以前のバージョンでは少し中域に低音のかぶりがあったのでDitaのダニーはそれを取りたいって言ってたんですが、このバージョンではうまくチューニングできたようで、スッキリと透明感あるヴォーカルが楽しめます。4.4mmのプラグもあります。

写真 2017-04-29 14 08 12[1].jpg

WestoneではいよいよW80のカスタム版であるES80が出て発表会をしていました。高域重視はW80と同じだけれども、カスタムということで設計はおのずと異なるということ。まW80よりもステージ向きでヘッドルームに余裕があり、低域を上げたそうです(従来のWestoneと同じ考え方です)。
またEASはAMとは違ってフィルターを外せるので、音の入ってくる量を変えられるということ。完全なクローズにすることもできるよう。

写真 2017-04-29 15 10 27[1].jpg

FitEar Customは005番(オヤイデの白)ケーブルが標準。ミドルレッグシェルがポイントで、価格も手ごろ、コンシューマ向けで音楽鑑賞に特化したということ。音は広がりがとても良くて、いつもながらの良くバランス取れてる感じです。音が耳に適度に近いのもライブに良さそう。

写真 2017-04-30 9 45 20[1].jpg

エニュームではVSTのありなしの切り替えができるデモ機を用意していました(VSTは入ってるけど配線を切ってるそう)。
レビューでも書きましたが、VSTツイーターがなくても音楽は高域から低域まで普通に聴けます(ダイナミックでフルレンジカバーしているから)。ただVSTがないと音がザラザラ低質な感じで、VSTありだと音の高級感が上がります。これがスーパーツィーターの効果でしょうね。

写真 2017-04-30 9 59 52.jpg

Chordではジョンフランクスがきて二台のPolyを使ってレンダラーを切り替えて、その柔軟さをデモしていました。音もよくMojoの良さを引き出していました。期待感大です。

写真 2017-04-30 11 20 25[1].jpg

ファイナルの新作E3000。ファイナル久々のダイナミックで、低価格なのに高級DAPでも聴けるくらい音が良いのに感心します。E2000も良いけど高域と低域が少しきつめで、より一般ライクな味付けのように思います。5000円ちょっとのE3000はオススメですね。

写真 2017-04-30 9 54 08[1].jpg

Abyssの新型AB1266φファイ。微妙に感度が上がって、いい感じで鳴るようになりました。やはり平面型ではトップクラスの音だと思いますね。鳴らせるPhatlabのポータブルアンプもすごいけど。

写真 2017-04-30 12 16 02[1].jpg

いよいよソニーロゴの入ったJustear。リアルに買い替え考えてる人がすでに何人もいるようです。

写真 2017-04-30 11 27 56[1].jpg

Re:leafのE3。ハイブリッドヘッドフォンアンプだけど真空管とトランジスタのハイブリッドではなく、電流駆動と電圧駆動のハイブリッド。両方長短あるので同時ではなく、ヘッドフォンに合わせて切り替えて使うということ。HD800で聞いたけど電流駆動の方がリッチで好ましい感じがしました。ハイインピーダンスには電流駆動がやはりよいかもしれませんね。

写真 2017-04-30 9 39 55[1].jpg

HiFiManのシャングリラ。ナノテクノロジーを活用し、アンプのデザインは空母をイメージしたそうです。音は細やかでスケール感があるという感じ。

写真 2017-04-30 11 12 55[1].jpg

Sonomaの静電型。たしかに静電型らしい細やかさ、プロ機っぽい整った音バランスという感じ。

写真 2017-04-30 10 49 54[1].jpg

人気のSTAX新ドライバーSRM-T8000。以前は真空管を後段に使ってたがこれは真空管が前でトランジスタが後段です。過去の伝説のT2はトロイダルトランスではなかったので、トロイダルトランスでは過去最大だそう。従来のドライバーよりもスケール感が良いように思います。

写真 2017-04-30 10 15 10[1].jpg

こちらMQAのブース。注目度はかなり高いようです。

写真 2017-04-29 13 57 03[1].jpg

ブルーハワイが日本でも。エミライさんの参考出品です。

写真 2017-04-30 10 05 24[1].jpg

音茶楽のco-donguriのリケーブルタイプ。どことは言えないけど、オリジナルよりこっちの方が好きな音の感じです。

写真 2017-04-30 10 44 29[1].jpg

その名もメーターミュージック。アンプが入ってるわけではないが、入力に応じてVUメーターが動きます。

写真 2017-04-30 10 39 22[1].jpg

いつもながら仕事が早いバンナイズのKANNとHugo2のケース。

写真 2017-04-30 11 04 53[1].jpg

フジヤさんの今回の新色コレクション。カスタムケースはこういう風にしてカスタムに傷がつかないようにするもの。特にTitanにオススメ。

写真 2017-04-29 9 08 48[1].jpg  写真 2017-04-29 9 14 42[1].jpg

iFI iESL。iCanがアンプでアナログでiESLに繋いでバイアス電圧を足してKing soundに出してる状態です。つまり普通のヘッドフォンアンプを使って静電型のヘッドフォンが使えるというわけです。

写真 2017-04-29 13 41 50[1].jpg

静電型がわりと増えてるけれども、海外では以前から一定の割合で人気があるので、静電型の海外製品が出ていても驚くことではないと思う(Staxもいまは海外資本なので)。日本で根付くかはまだわからないのでこれから注目ですね。
ダイナミックの平面型が静電型にとってかわったように見えるのは、バランス駆動でもわかるようにアンプの発展によるところが大きいと思いますが、静電型もまずプラグとバイアス電圧の統一化が必要で、それで静電ドライバーが切磋琢磨できれば状況も異なるでしょう。iESLのような機材を中間に挟んで規格の吸収をするのもいいかもしれません。
ダイナミックの平面型よりも静電型のほうがやはりダイアフラムを薄く軽く作れるので、静電型の強みはまだこれから出てくることでしょう。
posted by ささき at 20:13 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月19日

ポタ研 2017冬

今年もポタ研が行われました。ヘッドフォン祭に比べると小規模ですがマニアック系にふったイベントです。今回はnutubeとのコラボイベントなどが行われたようです。人もかなり出ていました。
私は今回都合で一時間ほどしかいられませんでしたが、いくつか紹介します。

Analog Squared Paper(A2P)の新アンプTUR - 08、Abyssもならせるというハイパワーが売りでメーターがかっこいい。真空管ハイブリッドだと思いましたが、TU05に似たフル真空管みたいな滑らかな音でした。
ファイル 2017-02-19 8 10 47.jpg

Jabebでは人気ブランドPHATの小さいほうの新バージョンが出てました。このカラーはハイパワー版ということ。こちらもAbyss使ってましたが、シャープ系の音ですね。
ファイル 2017-02-19 8 11 41.jpg

Finalの新平面型ヘッドフォン。大人気で試聴できませんでしたが、話を聞くと平面型ならではのコイルパターンに工夫があって能率と低域の深みを改善したそうです。ちょっと注目ですね。
ファイル 2017-02-19 8 10 09.jpg

新ブランド、エニュームのイヤフォン。5万と高いんですがハイブリッドで中高域の音質、低域の質感はなかなか良いです。できればケーブルはMMCXにして欲しかったところ。
ファイル 2017-02-19 8 09 18.jpg

須山さんところでのAYA Snowのシェルカラー投票。お昼くらいで青系優勢でしたが結果もこんな感じだったようです。AK70とかに合わせたいと思う人が多かったんでしょうか。
ファイル 2017-02-19 8 09 53.jpg

タイムロードのCHROD TTのケース。ポータブルかというと、、
ファイル 2017-02-19 8 12 02.jpg
posted by ささき at 09:08 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月04日

CanJam 2017 NY始まる

HeadFiのCanJam NYがこの週末に開催されます。
そのプレビュービデオがJudeによって公開されていますのでご覧ください。



http://www.head-fi.org/t/820039/canjam-nyc-2017-february-4-5-2017/780#post_13218426
上の記事の中にブランドごとのインデックスがありますので利用ください。
私が特に注目したのは下記で直リンクを入れています。(ざくっとしか見てませんが)

MeSpaekersからコンパクトな平面型AEON(エーオン)799$が登場します。すごく快適だと言ってますね。ETHERの技術を継いで音質もよいようです。Judeも一押しって感じで語ってますね。
https://youtu.be/vT5tuMJ-DRs?t=115

CHORDではHugo2とPolyが出るようなので音質コメントも出てくると思いますよ。
https://youtu.be/vT5tuMJ-DRs?t=479
ちなみにBlu Mk2には昨日USB入力の付加がアナウンスされています(海外発表)。

MytekからはポータブルアンプのClef(クレフ)のプロトタイプが出ます。これはMQAとAPTX-HDをサポートする注目機です。
https://youtu.be/vT5tuMJ-DRs?t=2538

あとABYSSからダイアナという謎の平面型ヘッドフォンもありますね。
https://youtu.be/vT5tuMJ-DRs?t=2802

フォーラム上でコメントが出てくるのが楽しみです。
posted by ささき at 09:03 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月25日

ヘッドフォン祭 2016秋レポート

この週末に秋のヘッドフォン祭が開催されました。
いつも内外のメーカーがヘッドフォン祭に合わせて新製品を出してきますが、今回はよりたくさんの新製品がありました。参加人数も1万人と多かったようです。
中から目についたものをいくつか紹介いたします。
IMG_0445[1].jpg

デノンでは50周年記念ということもあり、フラッグシップのD7200が発表されました。まだチューニング中だそうですが、音は広大な空間が魅力的で、デノンの音と言うと柔らかめでしたがD7200はより引き締まって明瞭という感じです。ウォールナットのハウジングも特徴でこれも音質に効果があるようです。
IMG_0455[1].jpg  IMG_0499[1].jpg  IMG_0476[1].jpg

UltrasoneではJubilee25という記念モデルとEdition 8の改良版のEdition 8 EXが発表されてその発表会がありました。両機種ともより立体的な造形のS-Logic EXというドライバー配置の新機能が特徴です。
IMG_0504[1].jpg

Edition 8 EXのドライバー部分。なお発表会ではドライバー自体の話は出ていませんでしたが、COOに聴いたところドライバー自体も新しいものを採用しているということです。
IMG_0516[1].jpg

ちなみにあまり目立ちませんでしたがゼンハイザーの新オルフェウスHE-1も実は展示されていて聴くことができました。

あいかわらずイヤフォンも元気良く、ハイエンド系が豊作でした。
私はAstell&kern/JH AudioのMichelleとDita Dreamの発表会で試用コメントなど述べさせてもらいました。とてもみなさん熱心に聞いてもらっていたという印象です。これらの発表会に出席された方、ありがとうございます。
こちらはMichelleの発表会です。
IMG_0544[1].jpg  IMG_0549[1].jpg

こちらはDita Dreamの発表会です。
IMG_0629[1].jpg
DitaのダニーCEOもインタビューで語っていましたが、Ditaもはじまりはやはりヘッドフォン祭でした。青山だった時ですが、シンガポールのメーカーでイヤフォンを作ろうとしているところがあるのでちょっと見てもらえないかと言うことで呼ばれてアンダーテーブルで見てみました。ハイエンドだと言い価格もかなり高めだったのですが、音を聴いてみたらこれはかなり良いのでいけると思い、それからいろいろと助力しました。まず日本市場で認めてほしいということですが、その年の秋のヘッドフォン祭では持ってきたユニットがすべて売れたということでまずはよかったと思います。
Ditaの成功にはダニーの情熱の強さもありますが、またこうしたメーカーが出てきてほしいものです。


もう人気ブランドとなったCampfire Audioの新作も好評のようです。ダイアモンドドライバーのVEGA、ハイブリッドのDRADO、人気作の後継であるLYRA2などが出展されていました。これらについてはすでに発売されている音元さんのプレミアムヘッドフォンガイドVol7に64 Audioの記事と共に執筆しています。
またうちのブログでも近いうちにレビューを書く予定です。
IMG_0526[1].jpg

Westoneでは新フラッグシップで8ドライバーをコンパクトに詰め込んだW80が人気でした。ウエストンらしい魅力が満載で、かつ新世代の音の良さを追求したものですね。ALOのReference 8ケーブルがついていることもポイントです。
IMG_0579[1].jpg
W80は下記に記事を書いてますのでご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/442751991.html

FitEarでは須山さんは業界のヨーロッパ出張で不在でしたが、ブースでは輝くチタン製のカスタム、Titanが鎮座していました。ずっしりした重みがただ者でなさを感じます。音の出るポートもAir同様にテーパー成型されてるようですね。
IMG_0559[1].jpg  IMG_0557[1].jpg  IMG_0560[1].jpg
これはAirベースですがいろいろと手が加えられているようです。またポイントはセット販売されている通称「ドイツケーブル」です。名称は「009」、まさに加速装置がついていて、ケーブルでこんなに音が変わるかと思う逸品の一つですね。これはCrystal Cableにもならぶハイエンドケーブルで、ビンテージ線なので在庫限りだと思いますが、差引7万の価値は十分にあると思います。
音は335DWなんかにもばっちり合うので他のFitearにも試してみると良いと思います。

こちらは"Wizard"モールトンと新IEM K10 "Encore"。アンコールと言う名の通りにK10をKatana同様のNobleドライバーでリファインしてクロスオーバーを調整したそうです。聴いてみるとダイナミックで音楽を楽しめるところは前作譲りで、より透明感・明瞭感がKatanaっぽく高いように思います。
そうしてみるとあのKatanaの異様なほどの透明感というか明瞭さはNobleドライバー効果なんでしょうかね。
IMG_0531[1].jpg  IMG_0530[1].jpg

Just earの新作、Mellow Memories。外観は同じですが、音傾向はヴォーカルがくっきりするというよりは、ヴォーカルが滑らかで甘めに聴こえるという感じでしょうか。低域も十分豊かで高域もよく出てるので、中域のみに特化したモデルでもなく、バランスが良いなかでヴォーカルの気持ち良さを求めたというモデルのように思います。
IMG_0619[1].jpg  IMG_0618[1].jpg

下は今回話題のiSine。平面型のイヤフォンです。
音場が独特ですが、IEMというのではなく、装着感も、音も、イヤフォンとヘッドフォンの中間と言う感じです。イヤフォン版のK1000?
海外のイヤフォンの考え方は日本みたいに通勤で使うのでクローズのIEMタイプが必須というのではなく、部屋でくつろぐときに軽いイヤフォンをかけるという考え方も多いと思いますが、iSineもその一つだと思います。
IMG_0580[1].jpg


アンプもいろいろと進展がありました。
最近はHeadFiでしか見られなかった製品もたくさん日本で買えるようになってきましたが、その最後の大物ともいえるようなアンプメーカーのCavalli Audioがエミライさんから取り扱いがなされそうで、今回はデモ機が出展されていました。
今回の個人的な目玉だった、CavalliのLiquid Sparkもついに試してみられました。
IMG_0462[1].jpg  IMG_0461[1].jpg
透明感高くてパワフル、思ってたより安そうです。ただしこれは最終形ではないということです。もちろん他の製品も注目で、Cavalliについては今後も注目でしょう。販売担当のスタン・アン氏にお話を伺いましたので近いうちにうちでも紹介していくことになると思います。
しかし海外に行かなくてもHeadFi系の新製品が見られるというのは良い時代になったものです。
IMG_0587[1].jpg  IMG_0588[1].jpg

また国産ではデノンが隠し玉としてUSB DAC DA300の改良版であるDA310を発表しました。DA300で弱さを指摘されていたアンプ部分をデジタルアンプであるDDFAを使ってグレードアップしたものです。DDFAは「超最新世代」のチップでDA310がはじめて採用したということです。
DDFAはフルデジタルながらフィードバックがあるところが特徴で、ヘッドフォンのように周波数帯域でインピーダンス変化がある場合にはフィードバックがある方が有利だということです。中身はほとんどDNP2500NEのアンプ部分といって良いほどグレードが高いということです。
また「超最新世代」のDDFAチップは消費電力も大きく低減されたようなのでDA10のDDFA版もちょっと期待したいですね。
IMG_0452[1].jpg

前のDA300のレビューはこちらに書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/392372936.html

こちらはHiFimanのシャングリラ、超高価格の静電型システムですが、さすがに圧倒的な音空間を構築していました。ゼンハイザーの新オルフェウスと聴き比べてみたいものですね。
IMG_0451[1].jpg

こちらはORBさんのJade Nextのポータブルバイアンプ。分厚いって感じの音でなかなか良いのですが、インとアウトでそれぞれ専用のケーブルが必要になるのがちっょと難ではありますね。
IMG_0520[1].jpg

それと今回はNuTubeを使ったアンプをいろいろと見かけました。
まずコルグのブースではNuTubeの効果のあるなしをスイッチで確かめられるようになっていました。これはハイブリッドアンプでNuTubeは前玉に相当します。
たしかに通すと音はよくなるようで。NuTubeのオーディオ適性も悪くなさそうです。5Vで動くのでポタアンも可能そうです。また電力消費が少ないので、20枚くらい使ってパラビチーニ先生のEAR V12みたいにすると出力管代わりにもできそうです。
IMG_0598[1].jpg

またAnalog2PのところでもNuTube改造の参考出展がありました。
思ってたよりしっかり鳴ってる感じ。真空管ぽいかっていうとそれほどでもないかもしれないけれど、音悪くはないのでアンプの素子として可能性ありそう。
IMG_0541[1].jpg

また歩いてたらこんなNuTube使ったヘッドフォンアンプを見つけてというか紹介されました。
IMG_0466[1].jpg
これはApex Sangaku(山岳)というアンプのようです。
http://www.ttvjaudio.com/mobile/Product.aspx?id=39659


JabenブースではElemental Watsonという真空管アンプが出ていました。これは"Elementary Watson"(初歩的なことだよ、ワトソン君)というホームズの(実はどこにも言ってない)名言からもじったんでしょう。WEのビンテージ管使って、コスパを塗り替えるという安いハイエンド真空管だそうです。音もかなり良いです。
IMG_0450[1].jpg

JabenではPhatlabアンプが意外と人気商品です。やはりポータビリティより音質を求める人も多いと思います。第二のPortaTubeのような人気商品になりそう。
IMG_0590[1].jpg

SONYの新Walkman WM1Zは4.4mmとの合わせ技であちこちで試聴ができました。
こちらは日本ディックスさんで聴けたWM1Zと4.4mm。太い豊かな音が出てました。
IMG_0615[1].jpg

音茶楽さんのところでも4.4mm版とWM1Zの組み合わせ。余裕がある音っていう感じです。
IMG_0630[1].jpg

ラズベリーパイもあります。これはRATOCで電源を強化したもの。通常の5V電源とバスパワーの両方を強化、Roonデバイスとしていました。これくらい手間かけるなら普通のオーディオの方が良いのでは、という意見もあるかもしれませんが、ラズパイの柔軟性の強みというのも侮れません。
IMG_0600[1].jpg

こちらはPAW Pico。Lotto PAWの小型版で32GBのメモリプレーヤーとBTレシーバー機能のミックスという製品です。音もクリアでこの手としては音質は高いと思います。
IMG_0568[1].jpg  IMG_0566[1].jpg

トップウイングさんの新製品、iPower。簡単に使える電源アクセサリーです。正規版は銘板にトップウイングさんのマークとPSE取得が明記されています。
IMG_0575[1].jpg

SpinFitの新型イヤチップCP220。SpinFitのスピンする前側をもっと鼓膜に近づけるという考えのようです。装着感はダブルフランジと似てます(実質ダブルフランジですが)。Katanaにつけるとこういう感じ。ステムが太い方が適合しやすいそうです。いまのところワンサイズ(S)のみの展開。
IMG_0594[1].jpg  IMG_0592[1].jpg

Complyの社長にどのイヤチップが最適かと選んでもらってるところです。大は小を兼ねるというのではなくなるべく小さいもので適合するのを見つけた方がよく、日本人にはTよりTS(右)モデルがあうということ。
また左右で差があることもあるので左右違いサイズやタイプもありだそうです。やはりイヤチップは深い、というかきちんと考えて使わないといけませんね。
IMG_0603[1].jpg

これはフジヤさんオリジナルのFitearケースの赤。物販ブースで1000円です。
IMG_0448[1].jpg
下記リンクでも販売してるようです。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail119133.html

カセットテープもありました。これは復刻版マクセルUD。ただし中身は当時のものとは異なるということです。タワレコなどでもインディーズで少しカセット配信が増えてきてはいますが、やはりいまの需要の多くは音楽用途ではなくカラオケだそうです。
IMG_0613[1].jpg


カバーできなかったところも多く、盛りだくさんのヘッドフォン祭でした。
もう2016年も残すところ少ないのですが、2017年に向けて豊作だったと言えるでしょう。
posted by ささき at 21:53 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月05日

HeadfiのCanJam RMAF開催

今週末にデンバーでRMAFと一緒にHeadFiのCanJamが開催されます。そこでいつものJudeのプレビュービデオが公開されています。
http://www.head-fi.org/t/820223/2016-canjam-rmaf-october-7-9-2016-the-exhibitor-list/120#post_12909572
今回は親切な人がタイムラインを書いてますので#124記事を参照してみてください。
今回はMoon AudioのDrewさんを始めとしてゲストも登場しています。個人的には36:04の製品版のLiquid Spark(Cavalliのポータブル)がかっこよくなったのに驚きました。

ちょっと思うのはまだトレンドになりきってないかもしれませんが、欧米ではマルチビットDACの復活の動きが少し見えることです。R2Rのディスクリートというパターンも増えてきたように思います。
DSDネイティブ方式は少し当たり前になってきましたが、マルチビットDACはいわば「PCMネイティブ方式」と言い直すこともできます(DSDネイティブ方式がDSDをPCM変換しないのと同じように、マルチビットDACではPCMを1bit化しないから)。するとこれもまたふるきを訪ねてなんとやら、と言えるのかもしれませんね。
posted by ささき at 21:22 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月03日

東京インターナショナル・オーディオショウ2016に思うこと

週末は東京インターナショナル・オーディオショウを見てきました。
今回はRoon関連がどう展開されているかということを見てきました。海外のショウだとRoonReadyが合言葉のようになっていますが、さて日本では、というわけです。

まずネットワークボード対応でRoonReadyを表明しているMytekのManhattan2 DACですが、こちらはまだボードがないようで、MQA関連のデモをしていました。こちらはまたそのうちですね。
写真 2016-10-01 14 56 46[1].jpg

またdCSからはRoonReadyでもある"Network Bridge"という名の文字通りブリッジ製品が展示されていました。ただ参考展示という感じではあります。たいていブリッジ製品は中身はコンピュータですが、これもいかにもLinuxパソコンに金属筐体をかぶせた感じの箱型筐体です。ちなみにこれはdCS初のアルミ削り出し一体成型の採用だそうです。
写真 2016-10-01 12 27 33[1].jpg  写真 2016-10-01 12 28 06[1].jpg

最後はゼファンブースで見付けたオーディオアルケミーのDMP1ミュージックプレーヤー(左)です。右はシステムの電源ユニットです。
これはRoonReadyでもありPCから見るとI2SとUSBアウトプットが見えてます。これも未知数ではありますが、いろいろと面白そうなポイントがあります。
写真 2016-10-01 14 01 31[1].jpg  写真 2016-10-01 14 01 41[1].jpg


こう見てみるとRoonReady製品はあるんですけど、海外みたいにどーんと主張しないで、そっと置いてあるという感じです。
国内サポートとか日本語という問題はありますが、まだまだ日本では浸透度は低いし、要求=知名度もまだまだですね。Roonはこれまで記事には書いたように単なる音楽再生ソフトではなく、システムのインフラとなりえるものなので、そのインパクトは周知していくと良いなと思います。場合によってはMQAよりも販促的な効果も高いかなと思えます。

次に今回興味があったのはLINNのKatalystです。こちらはLINN Katalystの新基盤。
写真 2016-10-01 10 42 03[1].jpg

新旧比較のデモを聴いてみるとたしかにKatalystの方が明瞭感が高いので効果はあると思います。ただKatalystがNumerik->CD12->DSと言った大きな変化の第4世代にふさわしいアーキテクチャの大きな変化か、という疑問はあって(Exaktが第4世代というなら分かりやすいのですが)、そこはLINNの人にいちおう話も聴いたんですがあまり納得はできませんでした。
Numerikというと私も持ってますが、初めてクロックのマスタースレイブ方式を取り入れたDACですし、CD12は当時最強のCDプレーヤー、そしてDSはすべてのネットワークオーディオの母、というような大きなジャンプが、Katalystのようにちょっとしたボードのアップグレードで変えられるようなものか、というところです。
ただ話を聴いてると、今回DACチップがLINN伝統のバーブラウンからAKMになったことでできることが増えて(あるいはそのためにAKMに変えて)、それがKatalystのキーになってるという気はします。

numerik1-2.jpg
しかしこの件で再びLINN Numerikの当時書いた記事を読み返してみると、「クロックのマスタースレイブ方式の利点はより精度の高いDACのクロックを利用できると説明されることもありますが、実はもっと本質的な問題があります。それは精度というよりもむしろ、DACとトランスポートで同一のクロック(タイミング)を保証できるということです。」と書いてますが、これはいまになるとネットワークに拡張されてRAATなんかでRoonにも通じるところです。歳月が過ぎてもつまるところオーディオの基本は同じところという感じでしょうか。基本(送り手と受け手で同じタイミングを確保する)は同じでも、オーディオの情報を運ぶものが時代によって変わる(SPDIF->ネットワーク)ということですね。
記事では「この辺は古きをたずねて新しきを知る、というのにも通じるかもしれません。」と書きましたが、まさにその通り。昔の記事をたまに読み返すとおもしろい。
posted by ささき at 23:44 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

USBオーディオデバイスクラス3.0発表

USBオーディオデバイスクラス3.0が発表されました。下記PDFリンクがUSB.orgのプレスリリースです。
http://www.usb.org/press/USB-IF_Press_Releases/USB_Audio_Specification_USB-IF_September_2016_FINAL.pdf
こちら日本語記事です。
http://www.businesswire.jp/news/jp/20160930005473/ja

USB Audio over USB Type-Cを基本的な接続方式と定めています。
下記にUSB Audio over USB Type-Cについての記事があります。
http://www.anandtech.com/show/10719/usbif-publishes-audio-over-usb-typec-specifications
これは前に下記記事で書いたポスト3.5mmヘッドフォン規格のことでこれが正式なものになったようです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/437810699.html
これでUSB C普及に加速がかかることでしょうね。
posted by ささき at 16:41 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月07日

CanJamロンドンのプレビュービデオ

8/13,14とHeadFiのイベントであるCanJamがロンドンで開催されます。そこでその注目製品をJudeがHeadFi TVで紹介しています。
http://www.head-fi.org/t/804282/canjam-london-2016-august-13-14-2016/525#post_12765076

その中でちょっと面白いものを紹介します。番号はビデオの時間です。
6:39 ゼンハイザーがいまさらHD650を売るということ、ただしApogee Grooveアンプとショートケーブルのセットです。
10:27 知っている人も多いと思いますが、$3999のフォーカルのフラッグシップであるユートピア。Judeは最も解像力の高いヘッドホンで静電型の域だって言ってます。測定的にもすごいとか。ElearやListenもあります。
14:11 MSBのSELECTという静電型(Stax端子)ヘッドホンアンプ。$38000だと!MSB SELECT DACと合わせるとゼンハイザーの新オルフェウスに意外なライバルか?JudeはStaxでは一番解像力が高いと言ってます。
16:12 CavaliのSparkポータブルアンプ。期待してるんですがまだプロトのようですね。
20:36 Smyth ResearchのRealiser A8といういわゆる3Dプロセッサ。頭の外に音場を作るというもの。
またここではKIckstarterもやっています。
https://www.kickstarter.com/projects/1959366850/realiser-a16-real-3d-audio-headphone-processor

ビデオではこのほかにも多数紹介されています。
さて本番ではなにが出てくるか。
posted by ささき at 22:57 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月23日

オリオスペックでのPlayPoint試聴会終了

オリオスペックさんでのexaSoundのPlayPointの試聴会終わりました。参加の皆様はありがとうございました。様子は下記のエミライさんのfacebookページに紹介されています
https://www.facebook.com/emilai.inc/
大画面でRoonのスクリーンを映して行いました。

Roon色濃く、PlayPointを使ってUSB直とネットワーク(RAAT)経由での音の差、PlayPointとMac上のRoonBridgeとの音の差、DLNA(OpenHome)構成とRoon構成での音の差など盛りだくさんの内容で、参加者の質問も多く関心の高さがうかがえました。
こうして次々につなぎかえるとRoonの設定の柔軟さ、安定性というものを改めて感じさせてくれました。PlayPoint/e22も音もよく、システムを変えても設定をいちいち変えなくてよいなどなかなか素晴らしい機材だったと思います。こうした先進的な機器がますます広がるとPCオーディオもまた活気づくのではないかと思います。
posted by ささき at 21:16 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月20日

オリオスペックでexaSoundのPlayPointの試聴会を開催します

今週末の土曜日に静音PCで有名なオリオスペックさんでエミライさんの発売するexaSoundのPlayPointの試聴会を開催します。そのさいの解説を私が勤めます。下記はオリオスペックさんのブログです。
http://www.blog.oliospec.com/?p=411

内容としてはPlayPointの特徴を解説していくのですが、数々の機能のなかでもRoon色濃く進めようと考えています。内容的にはPhilewebに書いた記事の一回目を実地で聴いてもらうという感じにしようかと考えています。もちろん可能であれば他のプロトコルで試したり、来場の方が自由に試せる時間も設けるつもりですので、製品としてのPlayPoint、機能としてのネットワークブリッジ、そして話題のRoonについてみてみたい、などなど興味ある方はどうぞご来場ください。試聴したい曲はUSBメモリにもってきてもらえれば再生することができると思います。

posted by ささき at 22:17 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月02日

ヘッドフォン祭2016春

恒例のヘッドフォン祭が開催されました。今回もと言うか、当日朝に電車が止まるというトラブルがあり、天気雨が降ると言う波乱の幕開けではありましたが。内容はまた興味深いものでした。

今回の目玉はやはりゼンハイザーの新オルフェウス、HE-1でしょう。

IMG_2869[1].jpg
ゼンハイザー HE-1 「新オルフェウス」

私は昨年の末にオリジナルのオルフェウス(HE-90)を聞いてきたばかりだし、ベビーオルフェウス(HE-60)の方は持っているのですが、HE-1の音はオリジナルのオルフェウスとはかなり異なった音傾向です。

IMG_3180[1].jpg
「オルフェウス」 HE-90

HE-90の暖かく滑らかな音に比べると、だいぶ硬質でシャープ、音傾向で言うとどちらかというとHE-60に近いですね。もちろん音質的にはHE-1の方が大きく上回っています。実のところ、静電型(コンデンサー型)はバイアス電圧が必要なので専用アンプと対にして語られることがどうしても多くなります。これは後でMrSpeakerの静電型をライトニングとブルーハワイで聴き比べた時にも感じます。
オリジナルオルフェウスのHE-90の音の印象はブラデリウスの真空管アンプの音の影響が強いと思いますが、HE-1もまた専用アンプの影響が強いと思います。
HE-1の音はだいぶ余裕があると言う感じで、ダイナミックレンジが広く全体に余裕がある音と聴こえます。また低域はだいぶ量感がありますが、同時にコンデンサーらしい細やかさというか音のトランジェントの速さを感じます。ゼンハイザーのアクセルは今回来てませんけど、彼が言うにはHD650を考えたということで低音はそれなりに強くなっています。
置いてある試聴曲ではノラジョーンズとかパットメセニーが良かったと思います。パットメセニー聴くと音はすごく速いという感じで音は間違いなくコンデンサータイプの音です。

IMG_2884[1].jpg

ちなみに機能としては真中のノブはクロスフィードになっているようです。

IMG_2886[1].jpg  IMG_2866[1].jpg IMG_2867[1].jpg
Ultrasone Tribute 7

またもうひとつの今回の目玉はなんといってもUltrasoneのTribute 7です。ヘッドフォン祭と言うか、中野・フジヤさんと言うとやはりEdition 7が中心となってヘッドフォン好きの文化を作ってぃったわけなので、ここでTribute 7の発表があると言うことは感慨があります。
レビューは下記リンクに書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/436871772.html

このほかではMrSpeakerの静電型ヘッドフォンの発表会がありました。

IMG_2907[1].jpg  IMG_2901[1].jpg

ここではHead-FiのJudeもプレゼンテーターとしてコメントをしました。こういう我々のオーディオをパーソナル・オーディオって言ってるところが興味深いところです。

MrSpeakerの静電型ヘッドフォンのポイントはあまり高くなりすぎないということ、快適性重視ということで、Etherのハウジングを流用するようです。また既存の機材(アンプ)を使えるということ、そして音的にはダイナミック型顔負けの低域の性能ということだそうです。既存のアンプを使うと言う点については、互換性はSTAX Proとなるようです。

IMG_2911[1].jpg  IMG_2910[1].jpg
Ether statとブルーハワイ(左)、ライトニング(右)

試聴ではCavalli ライトニングとHeadampのブルーハワイ(真空管)を使ってました。この機材選択がいかにもMrSpeakerがHead-Fi文化をベースにしていると感じます。いずれにせよアンプについては協業関係を模索中ということで変わるかもしれません。
静電型にはSTAX Pro以外にもいくつか規格があって、オルフェウスもHE-90とHE-60では異なりますので念のため。

* プレーヤー・アンプ系

またDAPではAstell & KernのAK300が登場しました。これはAK第3世代の普及品に位置するもので、シングルDACとなりAK320の下位となります。AK320が第二世代のAK120II的だと言えば、AK300はAK100II的と言えるでしょう。

IMG_2883[1].jpg  IMG_2915[1].jpg
Ak300とレコーダー

ただし第二世代と違ってポイントはAK300シリーズの周辺機器との互換性があると言うことで、この点については面白いところです。カラーがブラックと言う点もよいですね。
またAK300シリーズの周辺機器であるレコーダーも発表されています。

IMG_2892[1].jpg

Mojoの新アクセサリーはまだですが、ジョンフランクスに私のMojoラズベリーパイシステムを聞いてもらったりしました。なかなか興味深そうにしてました。

* ヘッドフォン

IMG_2879[1].jpg
Audeze SINE

ヘッドフォンでは待望のAudezeのSINE(サイン)が日本に登場しました。コンパクトなポータブルの平面型です。音もよいです。SINEもHE-1も思ったけど、やはり平面型は音が速いというかトランジェントが高いですね(SINEとHE-1が同じという意味ではありませんが)。音の歯切れが良いです。SINEは特にiPhoneとライトニングDAC内蔵ケーブルで聞いた音が良いですね。このケーブルはうわさ通りになかなか良くできています。

IMG_2899[1].jpg
Pendulamic T1

こちちらは新星Pendulamic(ペンデュラミック)のBTヘッドフォンです。宮地商会さんが取り扱い、フジヤさんでもおけるようです。S1のレビューを書きましたが、T1は低音も良くでて音質よいです。これはデモ機をおいていってもらったのでそのうちにまた記事を書きます。

IMG_2922[1].jpg  IMG_2923[1].jpg
HiFiman edition-s

HiFimanは独自の流通となって新規一点と言う感じです。こちらはHiFima edition-S。マグネットのカバーを外すことで開放型と密閉型をきりかえられるというもの。たしかにそれっぽく音は変わります。

今回面白かったのは前方定位するというCrosszoneヘッドフォンです。

IMG_2916[1].jpg  IMG_2917[1].jpg  IMG_2918[1].jpg
Crosszoneヘッドフォン

Crosszoneは片側に三つドライバーがあって、画像で見えてる右のがツイーター、下のがウーファー、また反対チャンネルのドライバーがハウジングの張り出しに逆向きについてチューブで遅延させてこの写真の右下くらいに出るとのこと。
なぜ左右チャンネルの音が片方のハウジングから出せるかというと、ケーブルの音が両ハウジングに両チャンネルとも入ってます。で4極のプラグです。このためケーブルを左右反対にさしてもオーケーとのこと。ある意味便利というのか。。

Crosszoneの効果は実のところは微妙なところはありますが、多少前にヴォーカルが来るようには思います。前方定位と言うよりは独特の音場感のヘッドフォンと言う感じです。正直S-Logic系統よりも良いかと言うと、ヘッドフォン自体の性能と言う意味でどうなんでしょうか。
たしかに音の作り手からするとスピーカーでモニターして作ったんだからヘッドフォンだと正しく再現されないと言うかもしれませんが、受け手としては音的にはスピーカーはスピーカー、ヘッドフォンはヘッドフォンのそれぞれ良い点があるし、それで良いかなと思います。ヘッドフォンは音のダイレクト感と言うか独自の良さがあると思いますし、それがたぶん新しい時代の魅力なのでしょう。それをなくしてまで頭内定位云々にこだわる必要があるのかと言うとちょっと考えてしまいます。
これはクロスフィードも同じで、いままでわたしもHeadRoomからはじまってK1000も含めてプレーヤーの機能なども、数多くのクロスフィードとか左右の音を混ぜると言う試みを聴いてきましたが、これを使い続けようと思うものはあまりないように思います。ほとんどスピーカーといった方が良いK1000を除けば一番良かったのは特許問題にもなったマイヤーのクロスフィードですが、これも常時オンにしておきたいとまでは思いませんでした。
これはもちろん"個人的な感想"ですし、一方でクロスフィードが好きと言う人もまたいるので、これはもちろんひとそれぞれの好みではあります。そういう意味ではプレーヤーやアンプの機能として簡単にオンオフできるようなクロスフィードの仕組みが一番良いようには思います。もちろんいろんな選択肢があるということは良いことだと思います。

むしろヘッドフォンへのスピーカー世界の応用と言う点ではやはりAQのNighthawkのアプローチがただしいようにも思います。無理してヘッドフォンをスピーカーのようにするよりは、ヘッドフォンが主役になるには欠けていた点を長年主役だったスピーカーの先例に見習うと言う感じでしょうか。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/414941920.html

* イヤフォン

イヤフォンではJabenの新作、セラミックドライバーとダイナミックのハイブリッドが興味深く、また独特の音場感がありました。

IMG_2864[1].jpg

セラミックドライバーもダイナミックだよね?と聞いたら違うようでなにか特殊な形式のようです。(わからないけどハイルとかそういう感じのものらしい)。セラミックドライバーはスーパーツイーターとして使用してダイナミックはフルレンジのようです。これはカスタムも考慮しているようで、要チェックだと思います。

IMG_2876[1].jpg

こちらは今回新参入のqdc(ミックスウェーブ扱い)です。ちなみにqdcがUEのOEMをやっているというのは単なる都市伝説と言うことです。ただし試聴機を聴くと音はかなり良いと思いました。
5SHは5ドライバー、スタンダード(=ユニバーサル)、HiFi(音楽愛好家向け)の意味です。8SLだと8ドライバー、スタンダード、Live(ミュージシャン向け)の意味だそう。Cはカスタムモデルです。

IMG_2963[1].jpg
FLAT4チタン

こちらはFLAT4のチタンモデルです。前モデルよりもぐっと音はクリアでよく聴こえます。ハウジングのみならずチューニングもハウジングに合わせて変えているそうです。やはりFLAT4シリーズはなかなか音良いと思います。

* 周辺機器など

IMG_2940[1].jpg  IMG_2942[1].jpg
4.4mmバランスプラグ

統一規格として提唱された4.4mmバランスプラグ。おもったよりは小さいですね。ただ少し周りを見ると、スマートフォンが次々に3.5mmプラグさえ薄さのために廃止している現状を考えると、そうした世界のトレンドに比してどうなのか、と言うこともあるとおもいます。もちろん4.4mmは6.3mmよりも音は良くできると言うことで、オーディオ的には良いでしょうし、いろいろと考慮点はあると思います。いろんなのがあると選択肢が広いし、面白いという意味では良いんですが、これに統一と言うのはどうなんでしょう。すでに日本では2.5mmがデファクトスタンダード化していますしね。

それと気になるのは4.4mmを据え置きとポータブルの統一をしようとしている点です。普通は能率の低いHD800のようなヘッドフォンをポータブルでは使わないし、能率の高いカスタムイヤフォンを据え置きでは使わないですから、据え置きとポータブルの両用と言う点はあまり意味がないように思えます。ポータブル機器でHD800バランスが聴けたらそれは便利と言うかもしれませんが、それは4.4mmは2.5mmよりも音が良いから採用すると言うことと矛盾します。音の良さを追求するならば最適の組み合わせで聴くべきでしょう。また据え置きとポータブルではケーブルの長さも違います。スピーカーとは異なってヘッドフォンやイヤフォンはいくつも所持して使い分けるもの、ということもあります。バランスをやる人ならば特にそうでしょう。
これを唱えている人たちは本当に家や外でバランスヘッドフォンやイヤフォンを常用して使っているのでしょうか、 あるいはなぜ据え置きよりもポータブルの方がバランス端子の種類が多いのかということを調べてみたことはあるのでしょうか? そうすればQC(科学的手法)的に言うと「悪さ」はどこかを絞れるはずです。

上で書いたクロスフィードのところでもそう思ったのですが、ヘッドフォンやイヤフォンが流行りと言うことで、他のオーディオ領域からいろいろと参入してくるのは良いのですが、ヘッドフォンはヘッドフォン世界で、クロスフィードにしろ、バランスにしろ、たくさんの歴史と蓄積がありその理由がありますので、まず先人の知恵を調べてみる、尊重すると言うことが大切なように思います。そのためにもヘッドフォン祭があります。まずここに来てみる、文化に触れる、自分で使ってみると言うのが大事だと思います。なによりもこの「ヘッドフォンオーディオ」の世界はボトムアップ主導で来たのですから。


話題のMQAはヘッドフォン祭でもいくつか出ていました。
パイオニアのDP-X1ではFLACとMQAで比較をしていました。ちなみにMQAでは.mqaと拡張子があるように見えますが、拡張子として有効なのはあくまで末尾の3文字なので、xx.mqa.flacの場合は.mqaは拡張子ではなくファイル名の一部となります。

IMG_2964[1].jpg  IMG_2950[1].jpg
左:Brooklym、右:DP-X1

DP-X1ではMQAのオンオフはすぐに聴き取れる効果の違いが分かりやすいように思えました。
一方でMytek BrooklynもMQA対応されてます。これはオンオフでの効果が微妙でした。これを考えるとファームの作り方も関係があるかもしれません。いずれにせよサイズのコンパクト化と言うメリットはあります。
Brooklynの音質自体はかなり良いと思いました。やはりMytekはなかなか良いですね。

ちなみにMQAともうひとつのトレンドの軸のRoonはエミライさんのところでPlayPointのデモをしていたようです。

IMG_2937[1].jpg
PAD Impressa

上はPADのヘッドフォンケーブル、Impressa。うちも最近使ってませんがスピーカーアンプのLINNクラウトの電源ケーブルは(液体の抜けた)PADなんですが、PADはなんだかんだと言われても音は良いように思います。なかなかソリッドでがっちりしたな音でした。11万円くらい?

また今回はNutubeの説明会に参加しました。

IMG_2969[1].jpg

Nutubeはシミュレーターのようなものではなく、本当に真空になってアノードやフィラメントがある真空管だそうです。真空管は今でも使いますが、安定供給がネックなのでまずそこを探したということ。はじめは丸い形ではじめたようですが、施設がないので蛍光表示管に音を通したら、という発想をしたということです。それをがんばってオーディオ用に仕上げたということで、結果的に平たくなったということです。12AX7とよく比較がなされていましたが、基本的にはそれらのように前球的に使うようです。12ax7の2%の消費電力で5vで動作するそうです。ポータブルにもよいですね。
試聴ではNutubeとICEpowerの組み合わせのアンプを使っていました。

* お仕事

今回はわたしはヘッドフォンアワード2016とカスタム座談会の司会を行いました。
ヘッドフォンアワード2016では前回同様に司会進行を務めました。

IMG_2946[1].jpg
ダブル受賞したSE Master-1

二日目にはアワードの盾がヘッドフォン会場の各ブースに置かれていましたが、この風景もそのうちヘッドフォン祭の春の恒例となるようにしていきたいですね。

カスタム座談会ではほとんどチャペルが満席と言う盛況ぶりでした。FitEar、Just Ear、くみたてLab、Canal Works、センサフォニックス、Westone、qdc、UM、Noble、JH Audio(順不同)のそうそうたるメーカーの代表者、代理店の方に登場いただきました。
今回はカスタムのシェルや耳型に関するテーマを扱いましたが、やはり一回一テーマが限界ですね。。少しずつ軌道修正しながら、良くしていきたいと思います。
次回はまだ決まってませんが、その場合はまたよろしくお願いします。

* Head-Fiジャパン

最後に今回のヘッドフォン祭で登場したHead-Fiジャパンについて補足いたします。
Head-Fiジャパンは今回のヘッドフォン祭でJudeが率先してブースに立って活動してたことでもわかるように、あのHead-Fiの公式な日本版です。それは日本人のための日本語でのHead-Fiという意味です。

IMG_2893[1].jpg

Head-Fiジャパンの中心で運営しているのはWikiaジャパンという会社です。なじみのない方も多いと思いますが、Wikia (USA)はあのWikipediaの傘下でコミュニティやフォーラム活動(例えばStarwarsファンサイトとか)を担当する会社です。Head-FiのWkiaプラットフォームの強化の一環として今回のHead-Fiジャパンの話が出てきたという認識です。Wikia傘下なのでWikipediaのような形になるのではなく、あくまでフォーラム(掲示板)的な形態となると思いますが詳細はまだ分かりません。
Head-Fiジャパンの件でWikia USAのCraigという代表の一人とも昨年会ったのですが、私がびっくりするぐらいのヘッドフォンマニアでポタアン二段重ねとリケーブルしたAudezeをミーティングの場に持ってきてたのでちょっと驚きました。こうした点からもHead-Fiコミュニティに注目したのでしょう。

私はこのオーディオ世界ではブログや雑誌に書くほかにいろいろなことをやっていて、よく海外のメーカーの人から国内参入の話も受けるんですが、そういうときに日本のHead-Fiのようなコミュニティはどこだとよく聞かれます。そういうときにあちこちに掲示板があって、twitterがあって、と答えるしかありませんでした。そういう意味ではこうしたフォーラムと言うのはいままでにありそうでなかったように思います。

現在のサイトはこちらです。
http://ja.head-fi.wikia.com/wiki/Head-Fi_Japan
posted by ささき at 22:09 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月05日

ヘッドフォンブック2016に執筆しました

現在発売中の音楽出版社の「ヘッドフォンブック2016」に記事を書きました。

まず巻頭のCampfire AudioのブランドストーリーとLyra、Jupiter、Orionの各イヤフォンの解説を書いています(P8)。おなじくJH AudioもSirenシリーズの概要解説とLylaII、RoxxaneII、AngieII、Rogieの解説と比較試聴をしています(P18)。Campfire AudioもJH Audioも各モデルをくらべてみるととても個性豊かなモデルになっていると思います。JH Audioのフルメタルシリーズについてはうちのブログでも詳しく取り上げていく予定です。

またBeat Audioもブランドの特色の記事と、Silver Sonic MkV、Supernova、Vermilion、Signalを使った比較試聴を行いました(P186)。各モデル間の違いだけではなく、さまざまなメーカーのイヤフォンにケーブル4機種からのお勧めを書くと言うもので、この記事が一番大変だったんですが、あまり他にはない記事になったと思います。
自分でもBeat Audioのブランドとしての個性と各ケーブルの個性による使い分けが分かって面白かったですね。単に銅線っぽいとか銀線っぽいと言った型どおりの印象に収まらない点がBeatの面白さです。

また今回もヘッドフォンアワードの選定を行いました(P30)。委員12人のトータルでの得票により受賞製品が決定し、今度のヘッドフォン祭で授賞式が行われる予定です。
他にもレビューでAnswerやTriFi、ちょんまげ3号などを書いています。FitEar Airのところでは4人でのクロスレビューのような形でレビューを書いています(P15)。

それと付録のカスタムブックでは巻頭の「カスタムBIG4メーカー座談会」で司会を行いました。これはポタフェスの会場下で行いました。JH Audio、Westone、、FitEarのキーマンが語るものです。JH Audioはもちろんジェリーハービー、WestoneはCEOのジェイソン・ロックウッド、センサフォニックスはマイケル・サントウッチ博士、FitEarは須山さんです。
特にマイケル・サントウッチ博士はめったに日本には来れないということで貴重な機会だと思います。これは英語で全部おこなった(須山さんも)のでなかなか大変でしたが、国際的で面白かったですね。

ファイル 2016-04-05 20 17 09.jpeg   ファイル 2016-04-05 20 16 49.jpeg

なかなか読みどころ満載だと思いますのでぜひ購入お願いします。


posted by ささき at 21:09 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月18日

CanJam SoCal 2016開催とプレビュー

今週末はHeadFiのCanJam(旧全国大会)がカリフォルニアのサウスコーストプラザで開催されます。SoCalはSouth Californiaのことでロサンゼルスとかサンディエゴあたりのエリアのことです。
これに合わせてJudeが新製品のプレビュー動画をアップしてます。

http://www.head-fi.org/t/784296/canjam-socal-2016-march-19-20-2016/700_50#post_12422692

全部で50分くらいありますが、ざっと見て興味を引いたものを少し抜き出します。先頭の数字は時間です。

2:35 Nobleユニバーサル 普及モデル tridentやsabanna同じモデルでもリチューンされてるそう
4:50 HiFimanシャングリラ 静電型
5:44 HiFiman Edition S クローズとオープンのコンバーチブル
7:30 MrSpeaker Ehter 1.1(マイナーチェンジ)
7:45 MrSpeakerの静電型プロトタイプ!
9:58 Stax SRM212(新) アナログメーター付き
14:50 JudeがDaveの測定をしてそのすごさに驚いています
15:50 Epire earsに興味ある人どうぞ
28:58 Cavalli Spark(cavalliのポータブル)
29:53 Cavalli タングステン 真空管で新フラッグシップ
33:11 Warwick Adio 静電型
39:41 Audeze SineとDAC内蔵ニングケーブル

一番の驚きはやはりMrSpeakerの静電型でしょうか。全体的にも平面型の中でもオルソダイナミックではなく静電型が増えてきた印象です。また海外品でもAstell&KernとJHAはやはり日本の方が情報は進んでいますね。
さてふたを開けてまたなにか出るのでしょうか。
posted by ささき at 21:29 | TrackBack(0) | ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする