12月14日、15日に恒例の「ポタフェス 2024 冬 秋葉原」が秋葉原で開催されました。
以下目を引いたものをあげていきます。
ミックスウェーブのCampfire Audioブースでは待望のミュージシャンコラボモデルである「Clara」を展示。
音はロック・エレクトロに適合した低音の重みがあるサウンドながらヴォーカルもクリアによく聴こえるのが印象的。これについては詳しいレビユー記事を書いています。
エミライブースではFokusシリーズの新作「Rex5」と有線イヤフォン「Knight」が展示されていました。
Rex5はFokusシリーズですが、ANCが内蔵されAudiodoのパーソナライズ機能が追加されたのがポイント。平面型ドライバーもツィーターとして搭載しています。
音は高域は自然で中低域に厚みのある音ですが、パーソナライズ前提なので音はよくわかりません。
Knightは全世界限定生産でUS$285。BA、10mmダイナミック、ピエゾのハイブリッド。価格に対して音がとても良い感じ。中高音域はNobleらしくソリッドでシャープ、かつ画像生成の歯切れが良い。低域は控えめだが量感は十分ある絶妙な感じ。
ムジンブースでは新しいスティック型DAC「ヌンチャク(仮)」を展示。一見してDC Eliteのように見えますが、中に真空管が入っている真空管アンプです。DACもDC Eliteとは異なるとのこと。真空管はレイセオンのサブミニ管のデュアル構成でおそらく JAN6418だと思う。JAN6418のデュアル構成だとバランス対応だと思う。音はやはり心地よく、独特の艶っぽさがある感じ。あまり暖かすぎず、リスニング系の音です。
またSHANLINGのデスクトップコンパクト仕様、DAC内蔵ヘッドフォンアンプ「EH1」とR2R対応の「EH2」にバスとトレブルの独立したつまみがあったことが面白い。昔の日本のミニコンポとかラジカセはバスとトレブルの独立調整がよくあったと思うけど、現代の中国のちょっとレトロ志向が伺えて面白い。ラウドネスボタンがあればさらに完璧。
NuralのInovatorは生産に近いバージョンを展示。音はハーマンカーブに近いフラット基調で、ドンシャリのコンシューマーサウンドとは一味違ったHiFi調でハイエンドユーザーに良さそうです。
また今回ポタフェスではQobuzがブースを持って展示していました。iPadにFIIO K9 AKMやFIIO R9にQobuzアプリを入れてデモをしていましたが、個人的にはQobuzが輝くのはAudirvanaとかRoonみたいな音楽再生ソフトとの統合だと思うので、そういう展示もあった方がいいかもとちょっと思いました。
また、今回のポタフェスと同時開催イベントとしてfinalが近隣のUDXプラザでハイエンドヘッドフォン試聴会を開催。
他のメーカーとのタイアップしながら予約制で開放型をゆっくり聴くと言うコンセプトのようです。
私はWeiss DAC502でQobuz音源を試聴。
かなり性能の高いプロ用DACなので音がわかりやすく。D8000 DCとDC PROの差がよく分かりました。
音はProの方がよりフラットで細身でシャープでアタックも鋭い感じ。通常モデルもそれだけで聞くと十分にHIFI系ですが、Proと比べるとよりふくよかでリスニング寄りの音です。低域のアタックはProよりはおとなしめに感じます。
このほかにもSendy Audioにインタビューなどを行いましたが、これはまた別の機会に。
Music TO GO!
2024年12月20日
2024年11月05日
ヘッドフォン祭2024秋レポート
先週末に恒例のヘッドフォン祭が開催されました。場所は今回もステーションコンファレンス東京で、約80社が展示しました。いくつか興味をひいたものを紹介します。
まずDITA AudioではCEOダニー氏が来日、注目の新モデル「KA1」についていろいろ詳しく聞くことができました。
まずKA1のヘッドバンド付きでイヤーピース無しというセミオープンのコンセプトについては、アイディアとしては最近流行りのフルオープンタイプのように外の音を聞くことができる開放型イヤホンというコンセプトです。しかし、フルオープンだと低音のコントロールができないので、そこはDITAらしく音質を高めるためにセミオープンという形式を採用したとのこと。
日本の地下鉄でも使用できるだろうということ。音漏れも最小限とのことです。
実際に低音もよく出るようです。ドライバーはダイナミックで、詳細は明かせませんがかなり良いものを使用していますので音質は期待できます。
もう一つのポイントはケーブル端子がMMCXと2ピンの二つあるということです。これは音質重視のイヤフォンなので、どちらでもケーブルが使えるようにするという意味もありますが、ポイントは2ピンが側面についているということで、これはShure掛けを可能にするとともに、フォステクスTM2やiFi GO PodなどのTWSタイプのBTアダプターを使用可能とするためだそうです。
このほかにも稼働部はかなり考え抜かれた設計になっており、多機能性も期待できます。価格はターゲット価格がUSD299近辺ということです。
DITA KA1プロトタイプ
DITA Audioはこのほかにも「Mecha」という新製品が登場。
比重がアルミニウムの約半分という超軽量なLiMa(リチウムマグネシウム)合金振動板+高効率デュアルマグネットを採用したメカっぽいイヤホンです。ちなみにDITA Audioの関連会社は金属加工に長けています。価格は12万前後とのことで、音はシャープで鮮明、クリアな音で、ニュートラル傾向でした。
DITA Mecha
finalでは11月14日に発売される「A6000」がおそらく関東初出展ではないかと思います。かなり小さく、低域も深く中高域もシャープです。A4000の上位機種という感じで、音傾向はA4000に似ているがより高品質なサウンドという感じでした。A3000とはちょっと違うように思います。
また高音質TWSの草分けだった「ZE3000」にANCがついた「ZE3000SV」も展示。ANCは音質重視でマイルド調整ということ。ANC以外にも音質はより向上していて、よりクリアで特に空間再現力が高くなったように思います。
fina A6000(左)とZE3000SV(右)
次にお馴染みのFitEarですが、今回は一層怪しい「謎のイヤフォン・大」と「謎のイヤフォン・小」を展示。
これはいままでのFitEarにない設計を試行したもので、特に大きい方は新設計のフィット感を試してほしいとのこと。小さい方はIMargeに似た造形のようです。
どちらもノズルの音導管の奥に「白い何か」が詰まっているのが特徴で、これも新採用のようです。
聴いてみると、両方とも今までのfitearとちょっと違うサウンドで、最近のシャープ傾向の堀田サウンドよりも柔らかくリッチで、開放感が感じられます。大きい方はより音楽的で、装着感はやや大きめですが悪くはないです。小さい方は大きいのに比べると正確系ですが一般的にはリスニング寄りと思えます。
FitEar謎のイヤフォン大小(左)と謎のイヤフォンの謎の白い何か
アユートブースではFir Audioの新製品に注目。Fir Audio「Projeck K」は全域高性能で、大きなベントホールはATOMのものだと思います。「第二の鼓膜技術」に共通したATOMらしい音抜けがよいイヤフォンでひときわクリアなリスニング寄りの音です。
Fir Audio「FR10」はエレクトロダイナミック形式というよくわからない形式のシングルドライバーですが、かなり音は良く、モニター的でやはりATOMらしく音抜けが良い印象です。
四角く回転しないMMCX端子も特徴。
FiR Audio Project K
MUSINブースではiBasso Audioの新製品「DX340」の先行版を展示。位置付けとしてはDX260の上で、MAXラインとは異なるそう。特徴は「D16 TAIPAN」で採用された1bitディスクリートDACを採用していること。電源をデジタルとアナログで完全に分ける方式を採用し、設定画面ではDACとアンプで別々のゲインが設定できるのが面白い。
音はDX260系統の音で、より鮮明な感じです。DX260は音が細かい、DX340は音がシャープという感じでしょうか。
iBasso DX340
Jaben JapanのブースではSoftearsの新製品を展示。「Volume S」は人気のあったVolumeの後継機ですが大幅に改良されています。低音の強さを二種類選べるスイッチ搭載。
「Studio2」はモニター傾向の音だけど躍動感があって、リスニングでも使いやすいと思います。また「Soft Tail」というUSB-C/3.5mmアダプターも展示していましたが、これは小型ながら音は良かったです。
Softears Volume S(左)とStudio2(右)
Softearsは技術力に長けていて、「RS10」にはBAドライバーのパッシブタイプ(ダイナミックのパッシブラジエーターに相当)なども搭載しています。
下の図では赤丸のBAに結線されていないのでそれがわかります。効果についてはまた後で書きます。
RS10と赤丸部分がパッシブBA
FIIOでは「RR11」という普通のポータブルFMラジオが展示されていたのがユニーク。日本は災害時の必要性もあって意外と出そうな気がします。
FIIO RR11
またNIPOという中国のメーカーではヘッドフォン祭初展示となる「N2」というDAPを展示していました。
AndroidベースのDAPでES9039を搭載しています。音は解像力が高く、試聴曲の手嶌葵の声の掠れ具合もよく再現していました。ニュートラルでややドライのESSらしい音です。
また面白いのは「A100」というスティックDACとは言えませんがスマホ用のDACです。これはまだ開発中ですが、やや平たい筐体の背面が磁石(magsafe?)でスマホにくっつくというもの。音質はN2の90%近くまで持って行きたいとのこと。
NIPO N2(左)とA100(右)
Campfire AudioではCamJamに登場していた「Clara」は展示がありませんでした。
今回は平面磁界型イヤフォンの共演も聴きどころでした。Campfire Audioの「Astrolith」の他に、ミックスウェーブでは64 Audioの初の平面磁界型イヤフォン「SOLO」を展示。
どちらかというとリスニングよりの音で、音が速いのもAstrolithと似ています。歯切れが良く、低音もたっぷり出ていて、パンチが強く、正確性も高いのもAstrolithと共通の特徴に思えます。ただ高域がややきつい点があり、ここは2wayで高域専用チャンバーのあるAstrolithに部がありそうです。ちなみにSOLOも高域で共振するヘルムホルツ・レゾネーター方式のチャンバーを備えています。
FIIOも「FP3」という平面型のイヤホンを展示していました。こちらもクリアさが高く、きれいなサウンドが楽しめました。
64 Audio SOLO(左)とFIIO FP3(右)
こうした平面型イヤフォンの音質性能の高さを考えると、今後ともますます平面磁界型イヤホンが加熱していくのかもしれません。
まずDITA AudioではCEOダニー氏が来日、注目の新モデル「KA1」についていろいろ詳しく聞くことができました。
まずKA1のヘッドバンド付きでイヤーピース無しというセミオープンのコンセプトについては、アイディアとしては最近流行りのフルオープンタイプのように外の音を聞くことができる開放型イヤホンというコンセプトです。しかし、フルオープンだと低音のコントロールができないので、そこはDITAらしく音質を高めるためにセミオープンという形式を採用したとのこと。
日本の地下鉄でも使用できるだろうということ。音漏れも最小限とのことです。
実際に低音もよく出るようです。ドライバーはダイナミックで、詳細は明かせませんがかなり良いものを使用していますので音質は期待できます。
もう一つのポイントはケーブル端子がMMCXと2ピンの二つあるということです。これは音質重視のイヤフォンなので、どちらでもケーブルが使えるようにするという意味もありますが、ポイントは2ピンが側面についているということで、これはShure掛けを可能にするとともに、フォステクスTM2やiFi GO PodなどのTWSタイプのBTアダプターを使用可能とするためだそうです。
このほかにも稼働部はかなり考え抜かれた設計になっており、多機能性も期待できます。価格はターゲット価格がUSD299近辺ということです。
DITA KA1プロトタイプ
DITA Audioはこのほかにも「Mecha」という新製品が登場。
比重がアルミニウムの約半分という超軽量なLiMa(リチウムマグネシウム)合金振動板+高効率デュアルマグネットを採用したメカっぽいイヤホンです。ちなみにDITA Audioの関連会社は金属加工に長けています。価格は12万前後とのことで、音はシャープで鮮明、クリアな音で、ニュートラル傾向でした。
DITA Mecha
finalでは11月14日に発売される「A6000」がおそらく関東初出展ではないかと思います。かなり小さく、低域も深く中高域もシャープです。A4000の上位機種という感じで、音傾向はA4000に似ているがより高品質なサウンドという感じでした。A3000とはちょっと違うように思います。
また高音質TWSの草分けだった「ZE3000」にANCがついた「ZE3000SV」も展示。ANCは音質重視でマイルド調整ということ。ANC以外にも音質はより向上していて、よりクリアで特に空間再現力が高くなったように思います。
fina A6000(左)とZE3000SV(右)
次にお馴染みのFitEarですが、今回は一層怪しい「謎のイヤフォン・大」と「謎のイヤフォン・小」を展示。
これはいままでのFitEarにない設計を試行したもので、特に大きい方は新設計のフィット感を試してほしいとのこと。小さい方はIMargeに似た造形のようです。
どちらもノズルの音導管の奥に「白い何か」が詰まっているのが特徴で、これも新採用のようです。
聴いてみると、両方とも今までのfitearとちょっと違うサウンドで、最近のシャープ傾向の堀田サウンドよりも柔らかくリッチで、開放感が感じられます。大きい方はより音楽的で、装着感はやや大きめですが悪くはないです。小さい方は大きいのに比べると正確系ですが一般的にはリスニング寄りと思えます。
FitEar謎のイヤフォン大小(左)と謎のイヤフォンの謎の白い何か
アユートブースではFir Audioの新製品に注目。Fir Audio「Projeck K」は全域高性能で、大きなベントホールはATOMのものだと思います。「第二の鼓膜技術」に共通したATOMらしい音抜けがよいイヤフォンでひときわクリアなリスニング寄りの音です。
Fir Audio「FR10」はエレクトロダイナミック形式というよくわからない形式のシングルドライバーですが、かなり音は良く、モニター的でやはりATOMらしく音抜けが良い印象です。
四角く回転しないMMCX端子も特徴。
FiR Audio Project K
MUSINブースではiBasso Audioの新製品「DX340」の先行版を展示。位置付けとしてはDX260の上で、MAXラインとは異なるそう。特徴は「D16 TAIPAN」で採用された1bitディスクリートDACを採用していること。電源をデジタルとアナログで完全に分ける方式を採用し、設定画面ではDACとアンプで別々のゲインが設定できるのが面白い。
音はDX260系統の音で、より鮮明な感じです。DX260は音が細かい、DX340は音がシャープという感じでしょうか。
iBasso DX340
Jaben JapanのブースではSoftearsの新製品を展示。「Volume S」は人気のあったVolumeの後継機ですが大幅に改良されています。低音の強さを二種類選べるスイッチ搭載。
「Studio2」はモニター傾向の音だけど躍動感があって、リスニングでも使いやすいと思います。また「Soft Tail」というUSB-C/3.5mmアダプターも展示していましたが、これは小型ながら音は良かったです。
Softears Volume S(左)とStudio2(右)
Softearsは技術力に長けていて、「RS10」にはBAドライバーのパッシブタイプ(ダイナミックのパッシブラジエーターに相当)なども搭載しています。
下の図では赤丸のBAに結線されていないのでそれがわかります。効果についてはまた後で書きます。
RS10と赤丸部分がパッシブBA
FIIOでは「RR11」という普通のポータブルFMラジオが展示されていたのがユニーク。日本は災害時の必要性もあって意外と出そうな気がします。
FIIO RR11
またNIPOという中国のメーカーではヘッドフォン祭初展示となる「N2」というDAPを展示していました。
AndroidベースのDAPでES9039を搭載しています。音は解像力が高く、試聴曲の手嶌葵の声の掠れ具合もよく再現していました。ニュートラルでややドライのESSらしい音です。
また面白いのは「A100」というスティックDACとは言えませんがスマホ用のDACです。これはまだ開発中ですが、やや平たい筐体の背面が磁石(magsafe?)でスマホにくっつくというもの。音質はN2の90%近くまで持って行きたいとのこと。
NIPO N2(左)とA100(右)
Campfire AudioではCamJamに登場していた「Clara」は展示がありませんでした。
今回は平面磁界型イヤフォンの共演も聴きどころでした。Campfire Audioの「Astrolith」の他に、ミックスウェーブでは64 Audioの初の平面磁界型イヤフォン「SOLO」を展示。
どちらかというとリスニングよりの音で、音が速いのもAstrolithと似ています。歯切れが良く、低音もたっぷり出ていて、パンチが強く、正確性も高いのもAstrolithと共通の特徴に思えます。ただ高域がややきつい点があり、ここは2wayで高域専用チャンバーのあるAstrolithに部がありそうです。ちなみにSOLOも高域で共振するヘルムホルツ・レゾネーター方式のチャンバーを備えています。
FIIOも「FP3」という平面型のイヤホンを展示していました。こちらもクリアさが高く、きれいなサウンドが楽しめました。
64 Audio SOLO(左)とFIIO FP3(右)
こうした平面型イヤフォンの音質性能の高さを考えると、今後ともますます平面磁界型イヤホンが加熱していくのかもしれません。
2024年10月31日
Bluetooth東京セミナー2024にてAuracastを試す
10月30日に室町三井ホール&カンファレンスにて開催されたBluetooth東京セミナー2024に参加しました。
ここでは様々なAuracast機器が展示、デモされていましたが、そこに先のPhilewebの記事で書いたJBL Tour Pro3を持参して行って実際に使いました。
PhilewebのAuracast記事リンク
https://www.phileweb.com/sp/review/column/202410/28/2457.html
会場は手前の部屋が様々なメーカーがBluetooth機器を展示するブースで、奥のホールがセミナー会場です。
「Bluetooth最新情報:技術発展とAuracastの普及に関するハイライト」というセミナーではBluetooth SIG APAC&中国担当 シニアディレクター ロリ・リー氏がBluetooth の概要と歩みの概要を解説、興味深かったのは米国FCCがワイヤレスイヤフォンと補聴器の関係について勧告を行ったという点、そしてAuracastアシスタントにTWSのチャージングケースも使えると言及した点です。
前者は最近のAirPods Pro2のOTC補聴器機能とも関係しますし、後者はこれまでAuracastアシスタントは主にスマホやPCと言われていたものを、私のPhilewebの記事のようにTour Pro3の液晶ケースのようなデバイスにもBluetooth SIGが言及したという点で画期的です。
またAuracastのシナリオを解説した図には私がアスキーで記事を書いたAuriも含まれていました。
Auriシステム紹介記事リンク
https://ascii.jp/elem/000/004/183/4183952/2/
自分の情報認識とSIGの考えていることをすり合わせできたという点でも意味があります。
右図の赤丸部分がAuriシステム
「広がる Bluetooth LE Audio ワールド」というセミナーではLE Audioのキーパーソンであるソニーの関正彦氏によるLE Audio概要を解説。興味深い点としてはゲーミングプロファイルであるGMAPと従来の音声プロファイルTMAPの拡張です。
GMAPは昨年暮れに発表された新しいプロファイルで、ゲーミングに特化したものです。特徴は低遅延で30msを達成するとのこと。次世代TMAPではハイレゾ、サラウンド、安定性向上、ワイヤレスマイク(複数) 、そして機能拡張などが可能になるということ。
2028年には80%がLE Audio対応機器になるということですが、さてアップルはという気もします。
ノルディックのAuracast対応SoCのセミナーも興味あったのですが都合があり退席。
さて、セミナー会場では同時通訳が行われており、それをBoschのワイヤレスタイプの受信機で聴講することができました。これはINTEGRUSというシステムで赤外線通信を用いています。これが一般的な会議・セミナーでの聴講システムですね。
Bosch INTEGRUSリンク
https://www.boschsecurity.com/xc/en/solutions/conference-solutions/language-distribution-system/
Bosch INTEGRUSポケット受信機
一方で実は会場ではAuracastで同時通訳がブロードキャストされており、私は持参したJBL Tour Pro3でAuracastで聴くことができました。Auracast送信機にはST Microのシステムが使われていたようです。
BoschのINTEGRUSポケット受信機(右)とJBL Tour Pro3
Auracastの使用法は液晶ケースの画面をフリックしてBluetoothマークの表示されている画面に持ってきます。そこで「追加」ボタンを押下すると最下部に三角のAuracastのロゴが表示されます。これを押下すると少しの同期する時間の後に会場にブロードキャストされているAuracastチャンネルの一覧が現れます。ちなみに正確にいうと「Auracastチャンネル」は私が便宜的に使用している名称で、Auracast送信機がブロードキャストしているAdvertise情報の一覧です。
Tour Pro3の画面。一番下のロゴがAuracastロゴで、これを押下すると同期ができる
ここには隣の部屋のデモも合わせて複数のチャンネルが表示されますが、その中の"Japanese"(日本語音声)と"English"(英語音声)の二つがセミナーのチャンネルです。これを選択するとTour Pro3から日本語または英語の音声が流れてきます。
BoschのINTEGRUSの音声は中域に特化した昔の電話のような音質ですが、Tour Pro3は高域寄りの鮮明な音質です。もちろんTour Pro3のANC機能を使って会場の背景ノイズを消すことが可能です。
Auracastの音声はやや途切れがちですが、これはなんの影響かはわかりません。もしかするとWi-Fi機器が多いので2.4G帯干渉によるものかもしれません。(BoschのINTEGRUSが赤外線を使用しているのは2.4G帯干渉を避けるため)
セミナーで実際にAuracastで聴講。Englishは英語音声チャンネル
実際にAuracastで聴講してみて気がついたのは、Tour Pro3の液晶ケースで音量調整ができることが便利だということです。なぜかというと、Auracast使用中はスマホとはコントロールが切断されてるので、スマホで音量は変えられません。イヤフォンでもボリュームは変えられますが、方法が機種によって違うので使用に難があります。液晶ケースで音量調整できると便利ですね。
この状況でiPhoneのJBLアプリを開くとBluetoothソースリストにAuracastのチャンネルも表示されます。スマホとはコントロールは切断されていますが、セッション自体は維持していて、Auraacastを終了して通常のBluetooth(ここではクラシックBluetooth)に戻っても再接続やペアリングをし直す必要はありません、
展示会場ではAuracast experienceと似たAuracastのデモが行われていましたが、このAuracast送信機は中国のtelink製でUSBドングルに実装されています。
Tour Pro3ではチャンネルにB23 Gate(空港ゲート案内)とTV1(スポーツバーのデモ、バスケの試合)を選んで聴くことができました。この会場では音声の途切れはありません。
TV1チャンネルでバスケの試合観戦、右はTelinkの送信機
Philewebの記事に書いた東芝情報システムも出展していて、同時通訳システムのデモをしていました。ここでも自分のTour Pro3で再度試してみました。
またCEarではパヴェでいち早くAuracastを取り入れてCEar Fieldとして独自展開していましたが、その送信機のみの機能を持つ機器を展示していました。これは3.5mmアナログ端子を備えていて、TVなどの音声をCEar Filedで飛ばせます。Privateモードでパヴェ専用ですが、通常のAuracastでの送信もできるようです。
価格は11,000円で年末に発売されるようです。
パヴェ・送信専用モデル
今回は実際にJBL Tour Pro3を用いてAuracastを実際に試せましたが、たしかに自分のイヤフォンを持ってセミナーを聞きに行くというのはちょっとした未来体験でした。ANCなどの機能を合わせることができ、工夫すればさらに音質も改善できるでしょう。
一方でセミナーでの音質や途切れの問題など、課題もいくつかあるように思います。しかしBoschのシステムではこちらでは何もできませんが、自前のイヤフォンならイコライザーの調整など調整手段もあります。
また会場ではSTマイクロ(セミナー)、ノルディック(東芝情報システム)、Telink(Auracast Experienceデモ)、クアルコム(パヴェ)など様々な種類の送信機が使われていました。それぞれチップ型やマイコン型などいろいろと実装の方式や柔軟性が異なり、アナログ入力やドングル型など様々な応用ができます。これらの多様な機器の組み合わせで、これまでのスマホとTWSの組み合わせよりもより柔軟なBluetoothオーディオの可能性が見えてくるのかもしれないとも思います。
ここでは様々なAuracast機器が展示、デモされていましたが、そこに先のPhilewebの記事で書いたJBL Tour Pro3を持参して行って実際に使いました。
PhilewebのAuracast記事リンク
https://www.phileweb.com/sp/review/column/202410/28/2457.html
会場は手前の部屋が様々なメーカーがBluetooth機器を展示するブースで、奥のホールがセミナー会場です。
「Bluetooth最新情報:技術発展とAuracastの普及に関するハイライト」というセミナーではBluetooth SIG APAC&中国担当 シニアディレクター ロリ・リー氏がBluetooth の概要と歩みの概要を解説、興味深かったのは米国FCCがワイヤレスイヤフォンと補聴器の関係について勧告を行ったという点、そしてAuracastアシスタントにTWSのチャージングケースも使えると言及した点です。
前者は最近のAirPods Pro2のOTC補聴器機能とも関係しますし、後者はこれまでAuracastアシスタントは主にスマホやPCと言われていたものを、私のPhilewebの記事のようにTour Pro3の液晶ケースのようなデバイスにもBluetooth SIGが言及したという点で画期的です。
またAuracastのシナリオを解説した図には私がアスキーで記事を書いたAuriも含まれていました。
Auriシステム紹介記事リンク
https://ascii.jp/elem/000/004/183/4183952/2/
自分の情報認識とSIGの考えていることをすり合わせできたという点でも意味があります。
右図の赤丸部分がAuriシステム
「広がる Bluetooth LE Audio ワールド」というセミナーではLE Audioのキーパーソンであるソニーの関正彦氏によるLE Audio概要を解説。興味深い点としてはゲーミングプロファイルであるGMAPと従来の音声プロファイルTMAPの拡張です。
GMAPは昨年暮れに発表された新しいプロファイルで、ゲーミングに特化したものです。特徴は低遅延で30msを達成するとのこと。次世代TMAPではハイレゾ、サラウンド、安定性向上、ワイヤレスマイク(複数) 、そして機能拡張などが可能になるということ。
2028年には80%がLE Audio対応機器になるということですが、さてアップルはという気もします。
ノルディックのAuracast対応SoCのセミナーも興味あったのですが都合があり退席。
さて、セミナー会場では同時通訳が行われており、それをBoschのワイヤレスタイプの受信機で聴講することができました。これはINTEGRUSというシステムで赤外線通信を用いています。これが一般的な会議・セミナーでの聴講システムですね。
Bosch INTEGRUSリンク
https://www.boschsecurity.com/xc/en/solutions/conference-solutions/language-distribution-system/
Bosch INTEGRUSポケット受信機
一方で実は会場ではAuracastで同時通訳がブロードキャストされており、私は持参したJBL Tour Pro3でAuracastで聴くことができました。Auracast送信機にはST Microのシステムが使われていたようです。
BoschのINTEGRUSポケット受信機(右)とJBL Tour Pro3
Auracastの使用法は液晶ケースの画面をフリックしてBluetoothマークの表示されている画面に持ってきます。そこで「追加」ボタンを押下すると最下部に三角のAuracastのロゴが表示されます。これを押下すると少しの同期する時間の後に会場にブロードキャストされているAuracastチャンネルの一覧が現れます。ちなみに正確にいうと「Auracastチャンネル」は私が便宜的に使用している名称で、Auracast送信機がブロードキャストしているAdvertise情報の一覧です。
Tour Pro3の画面。一番下のロゴがAuracastロゴで、これを押下すると同期ができる
ここには隣の部屋のデモも合わせて複数のチャンネルが表示されますが、その中の"Japanese"(日本語音声)と"English"(英語音声)の二つがセミナーのチャンネルです。これを選択するとTour Pro3から日本語または英語の音声が流れてきます。
BoschのINTEGRUSの音声は中域に特化した昔の電話のような音質ですが、Tour Pro3は高域寄りの鮮明な音質です。もちろんTour Pro3のANC機能を使って会場の背景ノイズを消すことが可能です。
Auracastの音声はやや途切れがちですが、これはなんの影響かはわかりません。もしかするとWi-Fi機器が多いので2.4G帯干渉によるものかもしれません。(BoschのINTEGRUSが赤外線を使用しているのは2.4G帯干渉を避けるため)
セミナーで実際にAuracastで聴講。Englishは英語音声チャンネル
実際にAuracastで聴講してみて気がついたのは、Tour Pro3の液晶ケースで音量調整ができることが便利だということです。なぜかというと、Auracast使用中はスマホとはコントロールが切断されてるので、スマホで音量は変えられません。イヤフォンでもボリュームは変えられますが、方法が機種によって違うので使用に難があります。液晶ケースで音量調整できると便利ですね。
この状況でiPhoneのJBLアプリを開くとBluetoothソースリストにAuracastのチャンネルも表示されます。スマホとはコントロールは切断されていますが、セッション自体は維持していて、Auraacastを終了して通常のBluetooth(ここではクラシックBluetooth)に戻っても再接続やペアリングをし直す必要はありません、
展示会場ではAuracast experienceと似たAuracastのデモが行われていましたが、このAuracast送信機は中国のtelink製でUSBドングルに実装されています。
Tour Pro3ではチャンネルにB23 Gate(空港ゲート案内)とTV1(スポーツバーのデモ、バスケの試合)を選んで聴くことができました。この会場では音声の途切れはありません。
TV1チャンネルでバスケの試合観戦、右はTelinkの送信機
Philewebの記事に書いた東芝情報システムも出展していて、同時通訳システムのデモをしていました。ここでも自分のTour Pro3で再度試してみました。
またCEarではパヴェでいち早くAuracastを取り入れてCEar Fieldとして独自展開していましたが、その送信機のみの機能を持つ機器を展示していました。これは3.5mmアナログ端子を備えていて、TVなどの音声をCEar Filedで飛ばせます。Privateモードでパヴェ専用ですが、通常のAuracastでの送信もできるようです。
価格は11,000円で年末に発売されるようです。
パヴェ・送信専用モデル
今回は実際にJBL Tour Pro3を用いてAuracastを実際に試せましたが、たしかに自分のイヤフォンを持ってセミナーを聞きに行くというのはちょっとした未来体験でした。ANCなどの機能を合わせることができ、工夫すればさらに音質も改善できるでしょう。
一方でセミナーでの音質や途切れの問題など、課題もいくつかあるように思います。しかしBoschのシステムではこちらでは何もできませんが、自前のイヤフォンならイコライザーの調整など調整手段もあります。
また会場ではSTマイクロ(セミナー)、ノルディック(東芝情報システム)、Telink(Auracast Experienceデモ)、クアルコム(パヴェ)など様々な種類の送信機が使われていました。それぞれチップ型やマイコン型などいろいろと実装の方式や柔軟性が異なり、アナログ入力やドングル型など様々な応用ができます。これらの多様な機器の組み合わせで、これまでのスマホとTWSの組み合わせよりもより柔軟なBluetoothオーディオの可能性が見えてくるのかもしれないとも思います。
2024年10月07日
CanJam SoCal 2024での注目機種
さる9月28日・29日の週末にCanJam SoCalが開催されました。SoCalはSouth Californiaのことです。イベントはロサンゼルスで開催され、HeadFiでも最大規模のイベントです。
以下動画やコメントを読みながら気になった機種をいくつか挙げます。日本からはfinal D8000 DCやブリスオーディオの富嶽も出ていたようです。
動画は下記リンク。画像は主に動画から。なんと最長の3時間もあり、単に見るだけでも大変です。
Campfire Audio「Clara」
おそらく今回の目玉でCampfire Audioの新作。Nine Inch Nailsのアレッサンドロ・コルティーニとのコラボレーション。
ノーマル版と限定のチタニウム版の二種類のシェルがあり、ケーブルも異なるようです。チタン版にはより高級なケーブルが付属するよう。標準はおそらくタイムストリームケーブルだと思います。
低域は一基のバイオセルロース振動板のデュアルマグネット形式で新設計だけどCascara とBonnevilleの延長。2個マグネットあるけどドライバーとしては一基だそう。
中域はデュアルダイアフラムのBAが一基、二基のスーパーツイーター高域ドライバーだそう。
ゲストコメントによると音的には低音の重さが印象的で、チタン版は少し暖かめで通常版は明るめということ。NINの曲には合っていそうです。
AUBUS Acoustics「SIERRA」
CanJam発のヘッドフォンでHeadFierが開発したヘッドフォンのようで、Judeがダンクラークと比較してました。ダンクラークも元々はCanJamに改造Fostexを持ってきていたHeadFierで、そこから今のダンクラークオーディオにつながっています。
アルミの3Dプリントを多用したパーツを使用、特に耳介にに当たるような工夫をしているようで、元ゼンハイザーのアクセル氏のヘッドフォンとの共通性もあるかもしれません。
価格は$900のようです。イベントのコメントでも音質は好意的で、低域はかなりあるけれどもよくコントロールされているとか。
HiFi for all「HFA Dalia」
50mmドライバーを搭載した開放型のヘッドフォン。特徴は2ステージのリゾネーターシステムというのを搭載していて音のチューニングを変えることができます。「バランス」と「ダイナミック」というチューニングがあるようです。
これは動画でJudeが持っているようにリング状をしていて、はめ込んでエアフローを変えるという方式のようです。もしかするとダンクラークのAMTSのような働きがあるのかもしれません。
https://hififorall.com/products/hfa-dahlia-headphone?srsltid=AfmBOoqkyzV_0jMvC-YpHFCzVVqyDdROotZuJZyYjpBR2qOvgndWzNmN
64 Audio 「SOLO」
ブランド初の平面磁界型ドライバーを採用。14.2mmのシングルフルレンジドライバー。2Wayで平面磁界型を採用したCampfire AudioのAstrolithも極めて高い音性能を有していますが、平面磁界型イヤフォンもMEMS同様に次の波になるかもしれません。SOLOでは独自のヘルムホルツ・レゾネーターを開発、SOLOでもAstrolithでも新設計の音響チャンバーを加えていることからも、ちょっとした工夫とノウハウは必要と思われます。
https://www.64audio.com/products/solo?srsltid=AfmBOorVxW9WYjELKBsSTdz500lhboh557bnZD8Rp0y7d2niuvgo8xra
Ray Samuels Audio「B-21 Raider」
なんとSR-71のレイサミュエルズ氏の新作。ヘッドフォンアンプでダイナミック型と静電型の両方を使用できます。
https://www.raysamuelsaudio.com/products/a-10.html
https://www.head-fi.org/showcase/ray-samuels-audio-b-21-raider.27324/reviews
ちなみにレイサミュエルズ氏をヘッドフォン祭に招いたことがあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/299556400.html
2012年のヘッドフォン祭です。この時は記念にSR-71にサインをしてもらいました。またいつかきて欲しいところです。
2012年のヘッドフォン祭より
以下動画やコメントを読みながら気になった機種をいくつか挙げます。日本からはfinal D8000 DCやブリスオーディオの富嶽も出ていたようです。
動画は下記リンク。画像は主に動画から。なんと最長の3時間もあり、単に見るだけでも大変です。
Campfire Audio「Clara」
おそらく今回の目玉でCampfire Audioの新作。Nine Inch Nailsのアレッサンドロ・コルティーニとのコラボレーション。
ノーマル版と限定のチタニウム版の二種類のシェルがあり、ケーブルも異なるようです。チタン版にはより高級なケーブルが付属するよう。標準はおそらくタイムストリームケーブルだと思います。
低域は一基のバイオセルロース振動板のデュアルマグネット形式で新設計だけどCascara とBonnevilleの延長。2個マグネットあるけどドライバーとしては一基だそう。
中域はデュアルダイアフラムのBAが一基、二基のスーパーツイーター高域ドライバーだそう。
ゲストコメントによると音的には低音の重さが印象的で、チタン版は少し暖かめで通常版は明るめということ。NINの曲には合っていそうです。
AUBUS Acoustics「SIERRA」
CanJam発のヘッドフォンでHeadFierが開発したヘッドフォンのようで、Judeがダンクラークと比較してました。ダンクラークも元々はCanJamに改造Fostexを持ってきていたHeadFierで、そこから今のダンクラークオーディオにつながっています。
アルミの3Dプリントを多用したパーツを使用、特に耳介にに当たるような工夫をしているようで、元ゼンハイザーのアクセル氏のヘッドフォンとの共通性もあるかもしれません。
価格は$900のようです。イベントのコメントでも音質は好意的で、低域はかなりあるけれどもよくコントロールされているとか。
HiFi for all「HFA Dalia」
50mmドライバーを搭載した開放型のヘッドフォン。特徴は2ステージのリゾネーターシステムというのを搭載していて音のチューニングを変えることができます。「バランス」と「ダイナミック」というチューニングがあるようです。
これは動画でJudeが持っているようにリング状をしていて、はめ込んでエアフローを変えるという方式のようです。もしかするとダンクラークのAMTSのような働きがあるのかもしれません。
https://hififorall.com/products/hfa-dahlia-headphone?srsltid=AfmBOoqkyzV_0jMvC-YpHFCzVVqyDdROotZuJZyYjpBR2qOvgndWzNmN
64 Audio 「SOLO」
ブランド初の平面磁界型ドライバーを採用。14.2mmのシングルフルレンジドライバー。2Wayで平面磁界型を採用したCampfire AudioのAstrolithも極めて高い音性能を有していますが、平面磁界型イヤフォンもMEMS同様に次の波になるかもしれません。SOLOでは独自のヘルムホルツ・レゾネーターを開発、SOLOでもAstrolithでも新設計の音響チャンバーを加えていることからも、ちょっとした工夫とノウハウは必要と思われます。
https://www.64audio.com/products/solo?srsltid=AfmBOorVxW9WYjELKBsSTdz500lhboh557bnZD8Rp0y7d2niuvgo8xra
Ray Samuels Audio「B-21 Raider」
なんとSR-71のレイサミュエルズ氏の新作。ヘッドフォンアンプでダイナミック型と静電型の両方を使用できます。
https://www.raysamuelsaudio.com/products/a-10.html
https://www.head-fi.org/showcase/ray-samuels-audio-b-21-raider.27324/reviews
ちなみにレイサミュエルズ氏をヘッドフォン祭に招いたことがあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/299556400.html
2012年のヘッドフォン祭です。この時は記念にSR-71にサインをしてもらいました。またいつかきて欲しいところです。
2012年のヘッドフォン祭より
2024年07月31日
2024年06月08日
2024年03月15日
「坂本龍一のピアノ展」レポート
ヤマハ銀座店で3月13日から28日までの期間、「坂本龍一のピアノ展」が開催されています。
https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza/event/detail?id=5054
これは坂本龍一氏の所有していたピアノの展示会ですが、特徴的なのは自動演奏が行われるということです。坂本龍一氏はレコーディングの際に氏が所有するヤマハのコンサートピアノ「CFIIIS-PSXG」を使用していたのですが、このピアノは自動演奏および記録機能付きピアノであり、氏はピアノの音をレコーディングすると同時にその演奏をMIDIデータにも記録していたそうです。
このイベントではその坂本龍一氏が実際に使用していたピアノを使用し、坂本龍一氏の演奏を実際に記録したデータを用いて自動演奏をするわけです。この点では先進的なYMOで一世を風靡した教授らしい、というところですね。
またこれはこのブログでいままで書いてきたような自動ピアノ演奏の一例でもあります。
本イベントにさっそく足を運んでみました。
まず自動演奏は1Fのオペラピアノで「戦場の戦場のメリークリスマス」1曲を30分おきに演奏します。このピアノはヤマハが坂本氏がピアノを演奏しながらオーケストラを指揮して弾き振りをするようなイメージで設計したということ。調べてみると映画の中で実際には使用されていたようです。
オペラピアノ、右は演奏中でハンマーが動作しているのがわかります
B2Fのヤマハホールでは5曲30分のミニコンサート形式で自動演奏を行います。
会場全景
曲目は以下の通りです。
1. Aqua [1998年収録]
2. energy flow [1999年収録]
3. put your hands up [1999年収録]
4. 鉄道員[1999年収録]
5. Merry Christmas Mr. Lawrence
(映画 戦場のメリークリスマス)[2020年収録]
こちらのピアノはメインの教授愛用のコンサートグランドピアノ「CFIIIS-PSXG」です。(ホールでは写真のみOKで動画・録音は禁止)
咳をするとよく響くかなりライブな音響のホールです。
自動演奏中のCFIIIS-PSXG
演奏は背景にありし日の写真を投影しながら行います。鍵盤だけではなくペダルも当然動作し、まるで本人がいるかのように思えます。
曲の最後の余韻部分では鍵盤から手を離して右ペダルだけ残しているのがわかります。
教授のタッチは柔らかくて心に染み入るような優しい感じがします。美しい曲を心を込めて優しく弾いているように感じられます。
まるで生演奏のように聴き入ってしまい、その音の美しさがすごく感動的だったので、一度ミニコンサートを聴いて、1Fでオペラピアノの演奏を聴いて、またB2Fに戻るという感じで二回続けて聴いてしまいました。
参考展示のCP88とDX7
もちろん本人がいたほうが良いのではありますが、こうして演奏を残していけるというのは時代に感謝です。
https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza/event/detail?id=5054
これは坂本龍一氏の所有していたピアノの展示会ですが、特徴的なのは自動演奏が行われるということです。坂本龍一氏はレコーディングの際に氏が所有するヤマハのコンサートピアノ「CFIIIS-PSXG」を使用していたのですが、このピアノは自動演奏および記録機能付きピアノであり、氏はピアノの音をレコーディングすると同時にその演奏をMIDIデータにも記録していたそうです。
このイベントではその坂本龍一氏が実際に使用していたピアノを使用し、坂本龍一氏の演奏を実際に記録したデータを用いて自動演奏をするわけです。この点では先進的なYMOで一世を風靡した教授らしい、というところですね。
またこれはこのブログでいままで書いてきたような自動ピアノ演奏の一例でもあります。
本イベントにさっそく足を運んでみました。
まず自動演奏は1Fのオペラピアノで「戦場の戦場のメリークリスマス」1曲を30分おきに演奏します。このピアノはヤマハが坂本氏がピアノを演奏しながらオーケストラを指揮して弾き振りをするようなイメージで設計したということ。調べてみると映画の中で実際には使用されていたようです。
オペラピアノ、右は演奏中でハンマーが動作しているのがわかります
B2Fのヤマハホールでは5曲30分のミニコンサート形式で自動演奏を行います。
会場全景
曲目は以下の通りです。
1. Aqua [1998年収録]
2. energy flow [1999年収録]
3. put your hands up [1999年収録]
4. 鉄道員[1999年収録]
5. Merry Christmas Mr. Lawrence
(映画 戦場のメリークリスマス)[2020年収録]
こちらのピアノはメインの教授愛用のコンサートグランドピアノ「CFIIIS-PSXG」です。(ホールでは写真のみOKで動画・録音は禁止)
咳をするとよく響くかなりライブな音響のホールです。
自動演奏中のCFIIIS-PSXG
演奏は背景にありし日の写真を投影しながら行います。鍵盤だけではなくペダルも当然動作し、まるで本人がいるかのように思えます。
曲の最後の余韻部分では鍵盤から手を離して右ペダルだけ残しているのがわかります。
教授のタッチは柔らかくて心に染み入るような優しい感じがします。美しい曲を心を込めて優しく弾いているように感じられます。
まるで生演奏のように聴き入ってしまい、その音の美しさがすごく感動的だったので、一度ミニコンサートを聴いて、1Fでオペラピアノの演奏を聴いて、またB2Fに戻るという感じで二回続けて聴いてしまいました。
参考展示のCP88とDX7
もちろん本人がいたほうが良いのではありますが、こうして演奏を残していけるというのは時代に感謝です。
2023年12月30日
2023年10月22日
High End Societyの「WORLD OF HEADPHONES」ショウ単独開催の記事をアスキーに執筆
High End Societyの「WORLD OF HEADPHONES」ショウ単独開催の記事をアスキーに執筆しました。
https://ascii.jp/elem/000/004/153/4153915/
https://ascii.jp/elem/000/004/153/4153915/
2022年09月08日
2022年05月05日
Posted Tokyo Headphone festival 2022 mini report, April 29 on head-fi
Posted Tokyo Headphone festival 2022 mini report, April 29 on head-fi.
https://www.head-fi.org/threads/tokyo-headphone-festival-2022-mini-report-april-29.963200/
https://www.head-fi.org/threads/tokyo-headphone-festival-2022-mini-report-april-29.963200/
2022年03月29日
CanJamシンガボールの新製品
今週末にHeadFiのCanJamシンガポールが3年ぶりにリアル開催されます。その紹介動画から。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-singapore-2022-april-2-3-2022.922817/page-14#post-16885470
Noble Audioがたくさんの新製品を出します。
Noble Audio Jade
4BA ダイナミックのハイブリッド。柔らかっぽい。低音強調でドラマー、ベーシスト向け。
Noble Audio Kadence(ケイデンス)
8BA。たぶんスタジオモニター風。フラット。ヴォーカルがいい。かなりクッキリ系。センシティブ。
Noble Audio DXII (ディー・トゥエルブ)
1ダイナミック 中域がいい Khanの中域の良さを1/4の値段で、みたいな。
Noble Audio Kublai Khan(クーブライカン、ふびらいかん)
4Way 4BA 1ダイナミック 1ピエゾツイータはKhanと同じだがボーンコンダクティングトランデューサーって言ってるけど骨伝導ドライバ?fir audioのタクタルベースっぽい仕組みか?
ifi zen airシリーズ DACとBlue。
blueはデスクトップのワイヤレスオーディオ向け。blueもdacも価格ドルで$99というお値打ち。
Meze Audio Advar
10mm ダイナミック。スムーズベルベットサウンド。
judeはイヤホンにしては広々した音場(roomy sound stage)と言っております。
CanJamシンガポールにはFitearもJabenブースで出るそう。
finalもZE3000を出展。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-singapore-2022-april-2-3-2022.922817/page-14#post-16885470
Noble Audioがたくさんの新製品を出します。
Noble Audio Jade
4BA ダイナミックのハイブリッド。柔らかっぽい。低音強調でドラマー、ベーシスト向け。
Noble Audio Kadence(ケイデンス)
8BA。たぶんスタジオモニター風。フラット。ヴォーカルがいい。かなりクッキリ系。センシティブ。
Noble Audio DXII (ディー・トゥエルブ)
1ダイナミック 中域がいい Khanの中域の良さを1/4の値段で、みたいな。
Noble Audio Kublai Khan(クーブライカン、ふびらいかん)
4Way 4BA 1ダイナミック 1ピエゾツイータはKhanと同じだがボーンコンダクティングトランデューサーって言ってるけど骨伝導ドライバ?fir audioのタクタルベースっぽい仕組みか?
ifi zen airシリーズ DACとBlue。
blueはデスクトップのワイヤレスオーディオ向け。blueもdacも価格ドルで$99というお値打ち。
Meze Audio Advar
10mm ダイナミック。スムーズベルベットサウンド。
judeはイヤホンにしては広々した音場(roomy sound stage)と言っております。
CanJamシンガポールにはFitearもJabenブースで出るそう。
finalもZE3000を出展。
2022年02月24日
HeadFI-TVに見る新製品
Head-FIの全国オフ会CanJamがニューヨークで今週末に開催されます。そこに出展される新製品や注目製品を主催者のJude Mansilla氏がYoutube上のHeadfi-TVにて紹介していますので、その中から興味あるものを取り上げてみます。数値は開始秒数です。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-nyc-2022-february-26-27-2022.960696/page-28#post-16829853
10:23 Hihiman EF400
これは DAC内蔵型のヘッドフォンアンプで、HIFIMAN独自のヒマラヤDACを搭載しています。アンプ構成は フルバランスで、高感度イヤフォンにも向いているとありますのでノイズフロアも低いようです。
16:00 ABYSS DIANA TC
https://abyss-headphones.com/products/abyss-diana-tc?lang=ja
ABYSS DIANAの新型、ラムスキンのイヤパッドが豪勢です。
17:32 Campfire Audio SABER
今回Campfireはメーカー直でなく販売店がショウにくるようです。
19:12 Questyle CMA Fifteen
Questyleの本格的な据え置き難のDAC内蔵ヘッドフォンアンプ。
27:02 CEntrance DACport HD
あのDACPortがこんなに小さく。USB-CでAKM DACの Aクラスアンプ内蔵。
28:10 CEntrance Ampersand
3W/chというトランスポータブルアンプ。
29:26 Eksonic T2静電型アンプ
これはKerry Gerontianosというheadfiメンバーが開発した「あの」STAX T2をベースにした静電型ドライバー。抵抗などは現在のものを使用したT2の近代化版とも言えます。
Eksonic AerasというT2のコンパクト版もあります。
33:23 Grellaudio TWS-1
ゼンハイザーのもと開発者で日本のヘッドフォン祭にもよく来ていたアクセル・グレル氏の完全ワイヤレス。ノイズ低減になにかポイントあり。Drop版もあります。
アクセル氏はセミナーにも参加予定でHeadFi界隈と活発に交わっているようです。
38:13 Ampersand nautilus 真空管アンプ
KT88(変えれる)採用の真空管アンプ。インピーダンスごとにヘッドフォン端子があります。Red Octoberという300Bバージョンもあるよう。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-nyc-2022-february-26-27-2022.960696/page-28#post-16829853
10:23 Hihiman EF400
これは DAC内蔵型のヘッドフォンアンプで、HIFIMAN独自のヒマラヤDACを搭載しています。アンプ構成は フルバランスで、高感度イヤフォンにも向いているとありますのでノイズフロアも低いようです。
16:00 ABYSS DIANA TC
https://abyss-headphones.com/products/abyss-diana-tc?lang=ja
ABYSS DIANAの新型、ラムスキンのイヤパッドが豪勢です。
17:32 Campfire Audio SABER
今回Campfireはメーカー直でなく販売店がショウにくるようです。
19:12 Questyle CMA Fifteen
Questyleの本格的な据え置き難のDAC内蔵ヘッドフォンアンプ。
27:02 CEntrance DACport HD
あのDACPortがこんなに小さく。USB-CでAKM DACの Aクラスアンプ内蔵。
28:10 CEntrance Ampersand
3W/chというトランスポータブルアンプ。
29:26 Eksonic T2静電型アンプ
これはKerry Gerontianosというheadfiメンバーが開発した「あの」STAX T2をベースにした静電型ドライバー。抵抗などは現在のものを使用したT2の近代化版とも言えます。
Eksonic AerasというT2のコンパクト版もあります。
33:23 Grellaudio TWS-1
ゼンハイザーのもと開発者で日本のヘッドフォン祭にもよく来ていたアクセル・グレル氏の完全ワイヤレス。ノイズ低減になにかポイントあり。Drop版もあります。
アクセル氏はセミナーにも参加予定でHeadFi界隈と活発に交わっているようです。
38:13 Ampersand nautilus 真空管アンプ
KT88(変えれる)採用の真空管アンプ。インピーダンスごとにヘッドフォン端子があります。Red Octoberという300Bバージョンもあるよう。
2022年01月27日
final新社屋訪問
finalの直営ストアと本社が移転して川崎駅近くのビルに統合されましたので見学してきました。場所は川崎駅のラゾーナ側からすぐで、和風の暖簾の衣装が玄関にあるのがfinalらしいところ。
ビルは元は学習塾だったもので一棟まるごとfinalのビルとなります。内装は2001年宇宙の旅のような真っ白の内装でこれは塗り替えたそうです。
5Fは多目的ホールで100人くらい入るそうです。もちろんfinal主催のイベントも行いますが、見たところファンミーティングやヘッドフォンイベントにちょうど良さそうで、スクリーンとプロジェクターも用意可能で一般貸し出しも相談次第とのことです。
面白かったのはこの階の一角にKlippelレーザー測定器が設置されていることです。これは振動板の動きを正確に測定するものです。注目は台座に振動を相殺するためのアクティブ制御の台座が据えられていることです。
4Fはfinal storeで、一般のお客さんは直接この階にエレベーターで上がってきます。いままでにfinal storeにあった機材もありますが、中央のテーブルはユニークで、finalはこれからチョコの製作のみならず酒の開発も行うようです。
置物もイヤフォンデザイナーさんが別の仕事で作ってるということで、こうした空間はオーディオを軸とした箱庭的な世界をプロデュースするという意味合いがあるそうです。例えば良い音楽を聴きながら良い置物において楽しみ、チョコや酒も楽しむというような感じです。
そこに様々なプロトタイプも置かれています。
D6000(プロトタイプ)
D8000のプロトタイプ
羽生選手に進呈された限定生産モデル
D8000あるいは汎用のヘッドフォン用アタッシュケース(新製品) サムソナイトと同じ工場で作られ強度が高い
防音室も予約で借りられます
また興味深いのはその隣に開発ルームがあることです。一般は立ち入り禁止ですが、販売と開発がこんなに近接していることに驚きます。
3Fは試聴部屋で、ソニーの360オーディオの開発規格にも準拠してるマルチスピーカーが置かれています。これは研究開発用でASMRやゲーミングなどの方向感覚の実験なども行われているとのこと。
このフロアには製造室もあります。
F7200の組み立て
2Fにはオフィスと配信ルームがあり、final liveの配信スタジオがあります。
このように基礎研究から開発、販売ストア、情報発信までが、ひとつのビルにあり得ないほど接近して設けられているのがとてもユニークでfinalらしいと思います。すべてが完結していて、凝縮されて、分野横断的にミックスされていままでにないような化学反応を起こしていきそうです。これから出てくるいままでにないような製品群にも期待が高まる思いがしました。
ビルは元は学習塾だったもので一棟まるごとfinalのビルとなります。内装は2001年宇宙の旅のような真っ白の内装でこれは塗り替えたそうです。
5Fは多目的ホールで100人くらい入るそうです。もちろんfinal主催のイベントも行いますが、見たところファンミーティングやヘッドフォンイベントにちょうど良さそうで、スクリーンとプロジェクターも用意可能で一般貸し出しも相談次第とのことです。
面白かったのはこの階の一角にKlippelレーザー測定器が設置されていることです。これは振動板の動きを正確に測定するものです。注目は台座に振動を相殺するためのアクティブ制御の台座が据えられていることです。
4Fはfinal storeで、一般のお客さんは直接この階にエレベーターで上がってきます。いままでにfinal storeにあった機材もありますが、中央のテーブルはユニークで、finalはこれからチョコの製作のみならず酒の開発も行うようです。
置物もイヤフォンデザイナーさんが別の仕事で作ってるということで、こうした空間はオーディオを軸とした箱庭的な世界をプロデュースするという意味合いがあるそうです。例えば良い音楽を聴きながら良い置物において楽しみ、チョコや酒も楽しむというような感じです。
そこに様々なプロトタイプも置かれています。
D6000(プロトタイプ)
D8000のプロトタイプ
羽生選手に進呈された限定生産モデル
D8000あるいは汎用のヘッドフォン用アタッシュケース(新製品) サムソナイトと同じ工場で作られ強度が高い
防音室も予約で借りられます
また興味深いのはその隣に開発ルームがあることです。一般は立ち入り禁止ですが、販売と開発がこんなに近接していることに驚きます。
3Fは試聴部屋で、ソニーの360オーディオの開発規格にも準拠してるマルチスピーカーが置かれています。これは研究開発用でASMRやゲーミングなどの方向感覚の実験なども行われているとのこと。
このフロアには製造室もあります。
F7200の組み立て
2Fにはオフィスと配信ルームがあり、final liveの配信スタジオがあります。
このように基礎研究から開発、販売ストア、情報発信までが、ひとつのビルにあり得ないほど接近して設けられているのがとてもユニークでfinalらしいと思います。すべてが完結していて、凝縮されて、分野横断的にミックスされていままでにないような化学反応を起こしていきそうです。これから出てくるいままでにないような製品群にも期待が高まる思いがしました。
2021年11月24日
アスキーに「久しぶりのリアル開催、国内外のハイエンド機器が集った、2021 東京インターナショナルオーディオショウ」の記事を書きました
アスキーに「久しぶりのリアル開催、国内外のハイエンド機器が集った、2021 東京インターナショナルオーディオショウ」の記事を書きました。
https://ascii.jp/elem/000/004/074/4074740/
https://ascii.jp/elem/000/004/074/4074740/
2021年09月23日
今週末にHeadFiのCanJam SoCAL開催、新製品プレビュー
今週末にHeadFiのCanjamのリアルイベントがSoCALで開催されます。SoCAL(ソーキャル=South California)はロスアンゼルス周辺を主に指す言葉です。HeadFiでそのプレビュー記事と動画が掲載されています。今回はJudeの他に2名が解説をしています。
以下いくつか新製品を紹介していきます。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-socal-2021-september-25-26-2021.926435/
目玉はAUDEZEからの二つのフラッグシップでひとつは静電型のCRBNともうひとつは平面磁界型のLCD-5です。
HIFIMANからはHYMALAYA DACというR2R DAC ICが発表され、それを採用したR2R版のBlueminiが発表されています。
64 AudioからはDuoという2ハイブリッドでAPEXなど技術を搭載したイヤフォンが発表。
Centranceがまたやる気を出して懐かしいHIFI-M8のV2版が出ています。スイスアーミーナイフという通りにいろんな使い方ができます
またAmpersandというヘッドフォンアンプが参考出品され、3W/chというハイパワーです。
面白いのはVZR Model Oneというゲーミング向けHiFiヘッドフォンが出ています。これもゲーミングヘッドフォンのハイエンド化を示すとともに、これはCrossWaveというAcousticLensという謎の板がドライバーの前についています。これも音響メタマテリアルの一種かも。
以下いくつか新製品を紹介していきます。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-socal-2021-september-25-26-2021.926435/
目玉はAUDEZEからの二つのフラッグシップでひとつは静電型のCRBNともうひとつは平面磁界型のLCD-5です。
HIFIMANからはHYMALAYA DACというR2R DAC ICが発表され、それを採用したR2R版のBlueminiが発表されています。
64 AudioからはDuoという2ハイブリッドでAPEXなど技術を搭載したイヤフォンが発表。
Centranceがまたやる気を出して懐かしいHIFI-M8のV2版が出ています。スイスアーミーナイフという通りにいろんな使い方ができます
またAmpersandというヘッドフォンアンプが参考出品され、3W/chというハイパワーです。
面白いのはVZR Model Oneというゲーミング向けHiFiヘッドフォンが出ています。これもゲーミングヘッドフォンのハイエンド化を示すとともに、これはCrossWaveというAcousticLensという謎の板がドライバーの前についています。これも音響メタマテリアルの一種かも。