Music TO GO!

2011年06月08日

Audiophilleoの日本語ホームページ

Audiophilleoの日本語ホームページが本日オープンしました。
http://www.audiophilleo.com/
かなりいろいろと技術情報も入っているのでご覧ください。

製品については以前の記事があります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/162667636.html

Audiophilleoで特徴的なのはRISCプロセッサでかなり柔軟にUSB制御や信号処理を行っていると言うことです。
そういう意味ではAudiophilleo1が本領発揮と言うところではありますね。

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2011年02月25日

オーロラサウンド版hiFaceの記事を書きました

オーロラサウンド版の改良版hiFaceの記事をPC AudioファンWebに書きました。
http://www.pc-audio-fan.com/review/pcaudio/20110225_5111/
上手くオリジナルの弱点を改良してると思いますので記事をご覧ください。
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2010年09月26日

hiFace evo登場!

以前うちのブログで紹介して以来人気を博しているUSB DDC、hiFaceのM2TECHから新型機が登場しました。

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hiFace evoです。名前はhiFaceを引き継いでいますが、内容はまったくの別物として進化しています。実際名前のevoはevolution(進化)のevoからきています。
こちら販売元のサードウェイブさんのサイトです。
http://www.twctokyo.co.jp/
こちらZionoteさんの製品ページです。
http://www.zionote.com/m2tech/evo.html
49800円で10/1から発売、フジヤさんなど販売店さんではもう予約を受けているようです。

一番の変化は据え置き型となったことで、これによりバスパワーではなくAC電源で動作します。
その代わり非常に多彩な入出力が可能です。入力はUSBのみで、出力ではRCA/BNCのSPDIFデジタルだけではなくバランスのAES/EBUもありI2S(RJ45タイプ)もあります。またST、TOSの光もあります。

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直結ではないのでデジタルもUSBもケーブルが必要です。

わたしはWindows7 64bitにfoobar 2000で試してみました。
インストーラーにはWin7 64bitのものもきちんと入っています。インストールするとサウンド設定からhiFace SPDIFインターフェースと言うのが選択できるようになります。共有プロパティを開くと192kHzが選べるのがわかりますが、大方のように24bitだけでなく16bitもきちんと対応されています。
foobarからはWASAPIで選択が可能ですので、ここは排他WASAPIモードを使用します。

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実際にHD800とアコリバリケーブルで聴いてみましたが、まず透明感が高くとても音が澄んでいるのに驚きます。このクリアさはいままでになかったですね。非常に細かい音まで聞き取れるようになります。音は精密感があり、立ち上がりと立下りが早くかつ歯切れ良いので、ギターのピッキングもとても正確に聴こえます。
全体にとてもダイナミックレンジが広いのですが、特に低域方向にとても厚手に聴こえます。実際にテスト曲のパイプオルガンの迫力には圧倒されます。全体的な音レベルはBridgeを超えますね。
192kHzももちろん再生できます。
これは箱を開けたばかりの試聴機の感想ですから、まだよくなるかもしれません。

入出力が豊富で外部クロックも入力可能であることからハイエンドオーディオ機器まで幅広く対応できるようになりました。そういう意味ではPCオーディオの基幹インターフェースのようなものになりうるでしょう。

*初出時に光は入力と書いていましたが、光は出力のほうです。
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2010年09月14日

Audiophilleo1 - 192kHz対応のUSB DDC

わたしもUSB 192kHz対応への旅をすべく、新たな機材を購入しました。Audiophilleo1です。
今年の春頃にリリースされた製品ですが、hiFaceやHalide BridgeのようなUSB DDCです($895)。大きなOLEDディスプレイがあるのが特徴ですが、いくつか機能とディスプレイを削った廉価版のAudiophilleo2もあります($495)。
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ホームページはこちらです。
http://www.audiophilleo.com/

ゴードンさんのWavelinkを買うという手もありましたが - というかはじめはそう考えてましたが - Bridgeを買ったばかりなのでゴードンものが続いても新味がないという理由で前からちょっと気になっていたAudiophilleoを試してみることにしました。
実は買ったのは少し前で、しばらく開発のPhillipさんとメールのやりとりをしていたんですが、以下はその情報も入っています。

* 特徴

たくさんの付属品がついてきます。ACアダプターがついてくる理由はまた別に説明します。(なにしろ機能が多い)。
Audiophilleoはバスパワーで動くのでこれ自体は電源は不要です。

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Audiophilleoの特徴は以下のようなものです。

1. USB 192kHz対応です。AudiophilleoはUSBの標準ドライバーで192/24まで再生可能になります。
ただしそれはMacOSXの話で、Windowsはカスタムドライバーが必要です。
特徴的なのはMacOSXは10.5でも大丈夫とのことです。ゴードンさんのWavelinkは10.6.4が必要とありました。ただしAudiophilleoでも10.6が望ましいようではあります。
Windows7は192/24はカスタムドライバーで対応。ないときは96/24までになります。この、MacはOKでWin7はだめというのはWavelengthと同じですが、ゴードンさんとは関係なく独自のファームウエアと独自のUSBコントローラを使用しています。

2. USB標準ドライバーで使え、Async転送をサポートしている。
いまはやりのUSBのAsync転送を採用しています。カスタムドライバーのインストールは不要です(ただしWinodws7で176と192を使うときは必要です)。
Audiophilleoがサポートしているのは基本的にはWindowsはVistaと7のみです。ただし標準ドライバーなのでXPもつかえると思います(試していません)。

3. 8ps (RMS)という非常に低いジッター値に抑えている。
Asyncモードの恩恵のひとつでしょうが、Bridgeの20psよりさらに低い一桁ピコセコンド台に到達しています。

4. 同軸デジタル側はダイレクトアダプター(付属)で直にDACにつけられます。Bridgeほどではありませんが、ほとんどDACの一部というかオプションキットといっても良い一体感があります。本体はBNCコネクターですが、アダプターはBNC->RCAオス(DACのRCAにダイレクトにさすため)、BNC->RCAメス(RCAケーブルで伸ばすため)、BNC->BNC(DACのBNCとダイレクトにさすため)の3つが付属してきます。パーツ自体は特注ではなく市販品だと思います。
下記はBenchmark DAC1に取り付けたところです。

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両端を普通にケーブルでつなぐこともアダプタの差し替えで可能です。

USBケーブルは差し替えが可能で、あのアコリバ分離ケーブルが使えます。聞き込むとBridgeは若干音が荒くきついところがあり、ケーブルの部分が安いせいではないかと思うこともこれを買った理由です。

5. ビットパーフェクトチェッカーやジッターシミュレーターなど、コンピューターオーディオ用テスターと言っても良いような面白さがあります。(Audiophilleo1のみ)
実に多機能ですが、面白そうなのは下記のものです。

*ビットパーフェクトチェッカー 
テストファイルを元にビットパーフェクトのテストを行う。
*ジッターシミュレーター
内部のリクロック回路をON/OFFしてその効果を確認できる。
*ケーブルシミュレーター
これは説明が必要かもしれませんが、ケーブルの端末反射と跳ね返りの影響のシミュレートと思います。
*位相反転
OLEDの左下の+/-が位相を示しています。+が正相です。

これらの機能はメニューとジョイスティックで操作して選択します。

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以上の機能はAudiophilleo1のみです。ただしAudiophilleo2でもLEDでOK/NG程度はビットパーフェクトチェッカーは使えるようです。Audiophilleo1はOLEDディスプレイがあるので、詳細に何%パケットがオリジナルのテストファイルのデータから改変されているかということまで出力します。Foobarでボリュームを変えた瞬間にパケットが改変を始めるのがリアルタイムで分かるのが興味深いです。

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左はビットパーフェクトの状態/右は意図的にエラーを起こしたもの

この辺のネタは小分けして書く予定です。Audiophilleo1と2の違いはこことLEDくらいなので、ビットパーフェクトの確認などどうでもよいので単に良い音質で買いたい人はAudiophilleo2がお得だと思います。

6. ファームウエアのアップグレードが可能

さらにユニークなのはAudiophilleoではファームウエアをアップデートできるのですが、これがなんとWAV形式で提供されていることです。
普通はexeなどのバイナリかbinなどのイメージファイルですが、これだとファイルとして転送するためにデバイスとマウントしなければならないことになります。これは転送先をファイルシステムとして認識する必要があるからです。これだとUSBデバイスはストレージクラスでなければなりません。(DAPなどでUSB DACとUSB Dataの二つUSB端子があるものはこのためです)
Audiophilleoではオーディオクラスのまま、ファームアップデートはWAVファイルを再生することによって行います。この用途にはWMPがよいとのことです。foobarなどの場合はDSP/resamplerなどをすべて外さねばなりません(試してみましたが失敗しました)。
え? ビットパーフェクトでないとファームウエアの転送ができないんじゃないかって? 良い質問です。が、これについては理由があって回答保留とさせていただきます。(一応マニュアルにはビットパーフェクトでなくても可能と書いてあります)

Audiophilleo1ではメニューからいつでもアップデートモードに入れられて進行もスクリーンで分かりますが、Audiophilleo2はアップデートモードになるタイミングがありますので、マニュアルを読んでください。

7. 大きなスクリーン (Audiophilleo1のみ)

大きなOLEDスクリーンに情報がたっぷりと表示されます。(LEDはスリープ時間の設定が可能です)
現在受けている信号もサンプリングレートとレゾリューション(ビット幅)を表示します。
また、Audiophilleo1は高精度の64bitボリュームを内蔵しているのでその表示も出ます。これはダイレクト(バイパス)ももちろん可能です。

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Audiophilleoは基本的に24bitで受けますが、16bitデータを送っているときはスクリーンにはbit幅が16と表示されることがあります。つまり44/16のデータをfoobarでx2アップサンプリングして送出するとAudiophilleoには88/16と表示されます。
これは24bitで送られていても、下位ビットがすべてゼロのときは16bitデータと判断して16と表示するそうです。24bitで16bitデータを送出したときに正しくゼロをつめてないとここは正しく表示されず、送っているプレーヤーも怪しいとのこと。

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ヘルプも大きな画面で使い方がわかります。

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再生中はこのように出力をグラフィカルに表示できますが、スリープタイマーでオフにもできます。

* 音質

システムはAudiophilleo1 から Benchmark DAC1とHeadroom desktopの内蔵DACとHD800とかLCD2で試しました。あとで角田さんのところでヘーゲルD10を組み合わせて、ハイエンド機器でも試しています。
わたしのDAC1はUSBがついていないときのものなので、まさにこういうUSB DDCに好適です。

Win7(64)では共有モードプロパティでは192が見えますが、選択して音を出すとエラーになります。これはカスタムドライバーをいれる必要があります。(わたしは思うところあってまだインストールしていません)
MacAir (OSX 10.6.4)ではAudiomidiのオーディオ画面で192と176が選択できるようになり、実際に音が出ますし、ロックされます。
わたしはAmarra miniなので192のテストにはPure Music Playerを使用しましたが、角田さんのところのAmarra(full)でも試しましたので大丈夫です。ただしAmarraと192のときははじめなんらかの関係でノイズが出ることがありましたが、少し経つと問題なくなります。バッファの関係か、コントローラの問題かよくわかりません。
MacOSX 10.5では試していませんが、開発者のPhilipさんは大丈夫といっています。

音の印象ですが、なんとなく低ジッターというと尖ったイメージがありますが、Audiophilleo1をはじめて聞いたときの感覚はとても自然ということでした。しかし聞き込んでみると音の世界はかなり精緻でしっかりとしています。細かいディテールはかなり再現されています。透明感もすばらしいものがあります。
角田さん宅でヘーゲルH10を借りてAudiophilleoで聴いてみましたが、15万円のヘーゲルからハイエンドDACかいっていうくらいの精緻で整った音再現が出てきました。レンジも広く、低域レスポンスもかなり優れています。もちろんちゃんと入力させればよい音が出るヘーゲルもすごいわけではありますが、素性の良いDAC+高性能USB DDCというのもお勧めのコンピューターオーディオ・システムのひとつです。
そういう意味でもUSB DDCはBridgeのところでも書いたように、なるべくDACと一体感のあるデザインが好ましいと思います。

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Bridgeでも性能的にはけっこう満足していたんですが、高域がややきつめに出るところが聴いているとけっこう気になってきます。Audiophilleo1ではどんなケーブルでもきつさ・荒さはありません。ケーブルの差が出ないように設計しているということですが、実際には差はあります。ただし付属のケーブルでも悪くなく、フルテックのGT2と付け替えてみるとその差はあまり大きくありません。多少GT2の方が洗練されて聞こえるくらいです。ただアコリバケーブルだと空間表現などで違いは分かりやすく出てきます。

音的にはかなりすばらしいもので、少なくもいままで聴いたUSB DDCの中ではベストだと思います。
標準ドライバの192kHz対応でAsyncサポートといういまどきコンピューターオーディオの最先端を行くもので、機能も豊富となかなか興味深いものといえます。
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2010年06月14日

Halide Bridge シンプルかつ高性能なUSB-SPDIF コンバーター

Halide Bridgeは非常にシンプルで扱いやすく、かつ高音質のUSB-SPDIFコンバーター(USB DDC)です。
以前Devilsound DACというシンプルでかつ音もよいUSBケーブル、DAC、アナログケーブルが一体型になったものを紹介しましたが、 BridgeはそのDevilsound社が改名してHalide(ハロイド)となり、そこが開発したUSB-SPDIFコンバーターです。いうなれば、Devilsound DACのUSB DDC版です。

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これも見て機能がわかりやすく、片側にUSB端子、もう片方にSPDIF端子(RCAまたはBNC)があり、SPDIF端子側に本体があります。本体もコンパクトでほとんどDACと一体化できます。Bridge(架け橋)という名前がふさわしいですね。

こちらにホームページがあります。
http://www.halidedesign.com/bridge/
BNCとRCAタイプがあり、私のはRCAです。

実はこれ、しばらく前に頼んでいたんですが出荷が遅れていて、待っていました。そうこうしている間にミックスウェーブさんが国内扱いするということが決まりました。下記のリンクです。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100528_370232.html
約5万円というとhiFaceに比べて高いと思われるかもしれませんが、hiFaceよりもかなり高性能です。
下記のように特徴をまとめました。

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*特徴

1. 非常にコンパクトかつシンプル

hiFaceはいまやこの分野のスタンダードになりましたが、hiFaceの特徴はまずシンプルなことです。hiFaceではUSB端子が既についていてUSBケーブルが不要で直にPCにさせます。
このBridgeではその逆で、SPDIF端子側にケーブルがありません。SPDIF同軸デジタルケーブル不要です。

つまりPCと一体化できたhiFaceに比べて、BridgeではDACと一体化できるということです。
hiFaceでは少し硬いデジタルケーブルをつけると、軽いMac Airなんかではバランスが悪くなりましたが、BridgeではPC側の端子が軽くケーブルがやわらかいので、Mac Airなんかの薄いノートとも相性は抜群です。
標準ドライバーなのでインストールも不要で、使用に悩むところがありません。

2. シンプルでも高性能

Devil DACもシンプルと言うだけではなく、その性能がとても高く、価格もそれなりにするというものでしたが、Bridgeも似たところがあります。シンプルだからといって性能はそれなりではなく、シンプルだからこそシグナルパスも短く高性能にできる、というようなポジティブな点を追求しています。
みかけはシンプルですが、かなり詰まった中身を持っています。

  2-1 「Gordonのコード」Asyncronous方式の採用

Protonのところで書いた、Ayre QB-9も採用しているWavelengthのアシンクロナス転送方式"Streamlength"を採用しています。これはQB-9と同様にWavelengthのGordonさんから正式にライセンスを受けているということです。
そのためやはりTAS1020Bを採用しています。Wavelengthのアシンクロナス転送方式については下記のProtonの項をご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/category/7334189-1.html
ちなみにGordonさんは自分でもUSB DDCを製作するといっていますが、まだ完成していません。少しいろいろな理由が思い当たるので、少し待ってこのコードを改良しているようにも思います。

  2-2 高精度クロック

アシンクロナス転送方式を採用しているというのは高精度な固定クロックを使えるということです。
たとえばジッター値ですが、既存のUSB-SPDIF コンバーターではだいたい200ps - 400psくらいのようですが、このBridgeはなんと一桁も低い10ps (RMS)という高精度を実現しています。

  2-3 電源のクリーン化

もちろんBridgeはバスパワーで動きます。
そのため、バスパワーのPC由来ノイズの除去にかなり気を使っていて、デジタル回路とクロックへの電源供給の分離とか、高周波フィルターと新開発の低周波付近のレギュレーターを使って整流しているとのこと。

  2-4 クライオ処理

これ全体をクライオ処理しているようです。「そろそろ来ないの?」ってメールしたら、クライオプールに浸かってるところとメールが来ました。あるいはUSBケーブルをやっているCryo Cablesともなにか関係があるのかもしれません。
USBケーブルを交換できるようにしてあるとまたよかったようにも思えますが、このクライオ処理をしてあるというのもポイントではあります。


3. USB標準ドライバーで使えます

ここがhiFaceとは違います。Bridgeではカスタムドライバーは不要ですが、その分で96/24までの対応となります。
そのため多様なOSに対応しています。ためしたところXP、MacOS 10.6はもちろん、Netwalker Linux(Ubuntu 9.04)のALSAドライバーもOKでした。

ただし標準ドライバーですが、iPadでは使えません。予想されたことですが、試してみましたらやはりだめでした。
これはProtonが使えないのと同じで、"Gordonのコード"を使っているので同じ問題も持っているということです。これについてはだいたい分かってきたのでまた別の記事で触れます。


*使用と音質

ケーブルはやや長く6feetというので約2mです。USBケーブルは柔軟で簡単に取り扱えます。本体も軽く、BridgeをDACのSPDIF入力プラグにつけても張り出しは少ないですし、実際硬くて太いデジタルケーブルと比べると実際上の違いは大きくあるようには思えません。ほとんどDACと一体化します。
下記写真はHeadroom Desktop Balancedヘッドホンアンプのデジタル入力プラグにBridgeとWireworldの定番品Gold Starlight5をつけたところです。
左がBridgeで、右がGold Starlightです。

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インストールは簡単で標準ドライバーなので挿すだけです。
hiFaceのようにKernel streaming対応うんぬんはないので、XPなら普通に(?)ASIO4ALLでよいと思います。
とりあえずXPからHeadroom Desktop balancedアンプにお気に入りの平面駆動ヘッドホンAudeze LCD-2をシングルエンドで使います。(HE5LEはデモ機のため返しました)
Headroom Desktop balancedはわりと高性能のDACを内蔵していて、いままではDAL CardDeluxeを使って、SPDIFからDesktop balancedのDACに入力させていました。上の写真の右の構成ですね。
それを左のBridgeをつけたものと比較します。


これ、端的に言って音質的にはだれもが驚くと思います。シンプルな外観からは想像できません。
高音質で定評のあるスタジオ用サウンドカードのCardDeluxeと比べた場合、hiFaceだとやはりCardDeluxeには及ばないか、という感じでしたが、Bridgeは箱から出した状態で軽くCardDeluxeを圧倒します。はっきり言って驚きました。
まず静粛感とそこから浮き出るような細かい音の解像力に圧倒され、ウッドベースなどの切れの良さ、ぴしっというシャープさに驚かされます。ピアノを力強く打鍵する音の鮮明さとリアルさはちょっとはっとしました。何回も聞いた曲なのに、です。
見通しのよさ、透明感も高く、空間表現もCardDeluxeより分かりやすく向上します。
端的に言って同じ曲を聴きなおしてもリマスターしたみたいに新鮮に感じられます。いまいろいろ聴きなおしてますが、エージングを重ねてさらによくなるかも。

これがGordonのコードと10psジッターの力なんでしょう。
ちなみに比較はXP上のFoobar2kでCardDeluxeはASIOドライバー、BridgeはASIO4ALLを使用しています。

Mac AirからUSB経由で出した音はまた驚きます。USBというと軽くて薄い音ではないかと思われるかもしれませんが、実際見かけも薄いMacbook AirからUSB経由でこんな密度のある音が出てくるとは思えないほどです。

いままでUSB DDCというとUSB入力が96/24使えないときとか、そもそもUSBがないときの便利グッズ的な印象もありましたが、これは互角以上にどんなオーディオインターフェースとも渡り合って主役を主張できるでしょう。

たぶんこれの音の良さは見ても信じられないし、触っても信じられないと思います。それで5万近くを出すのはなかなか勇気がいるかもしれません。(わたしは前にDevilsound DACを試してたので、これも良いのではないかと思いました)
DACportも似たようなものですが、DACportに5万出しても納得できる人は、これもきっと納得するでしょう。

hiFaceをUSB DDC入門機と考えたとき、さらなる上を試したいときに前に紹介したDiverterとともに一クラス上のUSB DDCの選択となりうるグループが形成されつつあるのはよいことです。このくらいならかなりのレベルのオーディオ機器と組み合わせられるように思います。記憶にあるDiverterとは音傾向がちがうようにも思えたので、こういう多様な選択という点でもよいものです。

いままでオーディオを本格的にやっていて、PCオーディオをはじめたいが、まず手持ちのDACなど機器を流用したい、という方にもぴったりです。どんな手持ちのパソコンに、USB対応ではない手元のDACをつなぐこともできますし、ドライバーのインストール不要で操作もむずかしいところはありません。
慣れたらASIO4ALLなど導入すれば、よりよい音が楽しめます。ステップアップも自然です。

もし興味をもったら、ミックスウェーブさんで国内販売しますし、そのうち試聴機も出ると思うので、ぜひ試してみてください。
これはお勧めですし、これまではなんだったんだ、といろいろと考えさせてくれます。


*Bridgeから想うPCオーディオのありかた

今回、Bridgeを使い聴いたことで少しPCオーディオの通念を考え直してしまいました。
思ったのは次の二点です。

ひとつはCardDeluxeももう古いとはいえ、かなり一流のサウンドカードだと思います。ところがBridgeを使うとPCのカバーを開けて設置しドライバーのバージョンなどに頭を悩ます内蔵サウンドカードって本当にいるのか、とさえ思えます。それほどこの分野の進歩が早いということでしょうか。
Lynxなど他の高性能スタジオ用カードと比べたわけではないので結論をつけるつもりはありませんが、ちょっとまじめにそう考えてしまいました。もちろんアナログ出力はできないので、PCトランスポートとして捉えた場合ということです。
実際のところわたしもUSBをいろいろ勉強する傍ら、USBではまだまだのところもあるので、XP PCではCardDeuxeをまだ使うという面も多々ありました。ただBridgeはかなりそこを変えてくれそうです。もともとBridgeはMac Airと組み合わせるために買ったんですが、タワーPCでも主力になるかもしれません。そこが自分でも驚いた点です。

もうひとつはDACとUSBインターフェースの関係です。
これはたとえばこういうことです。最近ヘーゲルHD10を少しいじらせてもらって考えたんですが、こんなにDACとしては素性がいいのに急ごしらえのような48/16のUSBの口がついているのはちょっと不釣合いにも思えました。
Wavelengthのように自慢のUSB技術があるところはそれを組み込んだProtonのようなUSB DACを作るのはより効率的かもしれません。ただ、そうでないメーカーがPCオーディオに対応したいというときは、間に合わせのような48/16の入力をおまけのようにつけるよりは、こうした高性能で便利なUSB DDCをつけて、経験が長く自信のあるSPDIF入力をどうどうとメインに使ったほうがよいと思います。それをシステムとして提案すればよいのではないでしょうか。バンドルしてもよいと思います。BridgeのようなUSB-DDCならDACと一体化したように扱えます。

そこで分業することで従来のオーディオも本来の伝統のわざと技術の蓄積を生かせるわけですし、なんでもかんでもDAC側にUSB入力をつければよいというものでもないと思います。コンピューターの世界と、オーディオの世界をしっかり切り離して分業させることでお互いの強みを発揮させることができると思います。
デジタル部分はこのBridgeのように短期間でこんなに進歩します。一方でDACはデジタルを受けるとはいえやはりアナログ機器ですし、音の個性の形成と作りこみには多年の経験や物量を必要とすると思います。その異なる二者を切り離すのは意味のあることに思えます。

もちろんProtonみたいにインターフェースとDA部分が一体型のほうがロスや接点も少ないし、USB DDCとDACの組み合わせタイプよりクリーンな信号経路が取れます。そこはもちろん生物界と同じくオーディオ界も多様性の良さであって、どちらがよいではなく、選択の豊かさです。
問題になるのはDACにUSBの口がないからPCオーディオに対応できない、つまり時代遅れの機材とレッテルを貼るということです。そうではなく、むしろそうしたシステムを提案できないことが問題になるのではないか、ということだと思います。これはひとえにメーカーだけの問題ではないように思えます。

わたしはコンピューター技術の人ですが、コンピューター業界というものをより理解すれば、システムインテグレーションというキーワードが出てくると思います。すべてのコンピューターを使う人がコンピューターを理解するのは理想ですがむずかしいことです。また、それをやっていると本業がおろそかになり、主客転倒になるでしょう。そこでそれを変わってやってくれるのがシステムインテグレーターです。
PCオーディオもコンピューター応用の一例である以上はこの考えが適用できそうに思います。つまりユーザーとメーカーの間に立ってそれを提案してくれる人ですね。パソコンの設定なんかも広く捕らえるとそうかもしれません。
もしPCオーディオというものが、オーディオとコンピューターのあり方を考え直させるものであるのなら、こうしたいろいろと組み合わせてユーザーのニーズに合わせて提案するという、システムインテグレーション的な側面も必要なのではないかと思います。
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2009年12月25日

M2Tech hiFaceとPCオーディオ

hiface3.jpg

この前の記事で書いたhiFaceが国内発売開始をするということです。価格もこれならば国際送料を考えれば納得できることでしょう。
早いところは明日から販売を開始できるようです。

ニュース記事はこちらです。
http://www.phileweb.com/news/d-av/200912/24/24975.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20091224_339266.html

Zionoteのページはこちらです。
http://blog.zionote.com/?eid=1313281

広告にはわたしの写真も使われていますが、これはM2TechにもZionoteにも使用許可をしています。


hiFaceはコンパクトなので、ユーザーによっていろいろな応用ができると思います。
わたしの考えたhiFaceの応用例をひとつ挙げておきます。
タッチパネルのUMPCとhiFaceを組み合わせています。

hiface5.jpg

hiFaceとUMPC(ウルトラモバイルPC)を組み合わせてこんなコンパクトなPCトランスポートを作ることができます。しかも192kHz/24bit対応です。
PCとhiFaceを含めて10万以下で組め、電源コード不要で過般できます。またアップサンプリングにも対応し、タッチパネルにより専用機のような操作ができます。Wifi機能も活用すれば可能性はさらに広がります。WiMAXを内蔵していれば自由度はさらに高まります。
これについてはまた別に記事を書きますが、この柔軟性が真のPCオーディオの力ですね。
ただし、だれにでも買えるもので組んでいますが、初めての人にはなかなか迷うところかもしれません。PCオーディオの時代には箱売りから考えを変えて、システム提案的な売り方がより重要なポイントとして求められていくと思います。

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hiFaceを購入予定の方はあらかじめM2Techのホームページからドライバーをダウンロードしておくと買ってすぐに設置できるでしょう。
hiFaceが真価を見せるのはカーネルストリーミングモードなので、それに対応したプレーヤーを用意しておくと良いでしょう。代表的なのはさきに書いたfoobar 2000です。M2Techもfoobarでのカーネルストリーミング使用を念頭に開発しているようなので、一番安心できると思います。

Foobar 2000でhiFaceをカーネルストリーミングモードで使うための簡易設定手順を書いておきます。

0. hiFaceをインストールしてください。最新のドライバーはここにあります。ケーブルをDACとつないでください。
http://www.m2tech.biz/download.html

1. こちらからfoobar 2000の最新版をダウンロードします。
Download foobar2000 v0.9.6.9というところです。
http://www.foobar2000.org/download
1.0はベータ版だけなので0.9.6.9というバージョンをダウンロードします。
解凍したらインストールしてください。選択肢はすべて標準でよいと思います。

2. こちらからカーネルストリーミング対応のコンポーネントをダウンロードします。LinksのDownloadです。
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_ks

3. オプションで次のコンポーネントもお勧めします。
アップサンプラー: Secret Rabit Codeはこちらから。
http://www.mega-nerd.com/SRC/fb2k.html
アップサンプラー: SoXはこちらから。
http://www.hydrogenaudio.org/forums/index.php?showtopic=67373

Apple Losslessサポートはこちらから。
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_input_alac

4. 上記2と3でダウンロードしたコンポーネントを解凍して、インストールしたディレクトリの下のComponentというフォルダに入れます。

5. foobar 2000を立ち上げます。(iTunes、Windows Media Player等は終了させてください)

6. Layout->Quick SetupでSimple Playlistを選び、デフォルトのプレイリストを選択しておいてそこにFileからAdd Folderで楽曲ライブラリを指定してください。これで楽曲ファイルが読み込まれます。
あとで操作に慣れたらlibraly->configureからライブラリを指定して、画面をAlbum List形式に変えることをお勧めします。こうするとライブラリの変更を自動で反映します。

7. File->Preference->outputを選択して、出力先選択リストから"KS:HIFACE kernel streaming"を指定してください。これでhiFaceがカーネルストリーミングモードで動作します。また出力形式を24bitに変えてください。

hiface1.gif

8. 3でアップサンプラーをインストールしていたら、DSPというところを選択してください。右のリストから矢印で左に使用するアップサンプラー(resampler)を移動させてください。(どれかひとつにしてください)
そのリサンプラーを選択してConfigureをクリックして、サンプリング周波数を指定してください。

9 プレイリストから楽曲を指定して再生してください。

*こちらのfoobar 2000の記事も参照してください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/136144401.html
posted by ささき at 22:06 | TrackBack(0) | __→ USB DDC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月07日

M2Tech hiFace USB->SPDIFコンバーター

PCの世界とオーディオの世界を融合させるには、PC側に普遍的に装備されているUSBの口と、オーディオ側で普遍的に装備されているSPDIFの口をつなぐUSB->SPDIFコンバーターは二つの世界の橋渡し役になりえます。
実際に最近とくにたくさん出てきたUSB->SPDIFコンバーターですが、その中でもコンパクトさ、低価格、音質にて高い評価をうけているM2TechのhiFaceを買いました。

hiface1.jpg     hiface2.jpg

こうしたものはアメリカとか中国製かと思いますが、hiFaceはイタリアのM2Techの製品です。パーツ以外はイタリア国内で組み立てているとのことです。
特に音質評価が高いんですが、デザインもいいですね。カタチでUSBをSPDIFに変換するというのがひと目で分かります。まさにイタリアらしいというか優美な機能美を感じます。

ホームページはこちらです。hiFaceの良いところはRCAだけでなく、より本格的なBNCバージョンもあることです。
http://www.m2tech.biz/products.html
RCA版が99ユーロ(約13000円)、BNC版は114ユーロ(約15000円)です。低価格も魅力です。

1. M2Tech hiFaceの特徴

1-1. USBながら192/24までサポートしていること
この点ではコンパクトながら他のUSB-SPDIFコンバーターの上を行きます。

1-2. 二つの固定クロックを持っていること。
44.1kHz系(88.2, 172.3)と48kHz系(96, 192)の二つの固定クロックを独立して持っています。精度は2〜5ppm(環境による)とのこと。

1-3. 独自のドライバーを用意していること。
カーネルストリーミングをサポートしたドライバーを用意しています。このため、ASIOと同様にカーネルミキサーをバイパスした高品質な音質を提供できます。
現行のドライバーはDirectSoundとカーネルストリーミングの二つのモードで動作します。DirectSoundモードではどのプレーヤーでも使えますが、カーネルストリーミングはそれをサポートしているプレーヤーでのみ使えます。(たとえばfoobar2000)
それとドライバー自体もなにか独自の工夫があるように思えます。

1-4. RCAだけでなくBNC版も用意していること。

1-5. Macもサポートしています(ただし最新ドライバー推奨)

1-6. バスパワーで駆動します。

2. 使用方法

USBデバイスですがインストールは自動で行われないので添付のCDROMかメーカーサイトからのダウンロードで行います。現在(09/12/6)最新は1.02で更新もあるのでサイトからダウンロードしておいた方が良いでしょう。
http://www.m2tech.biz/download.html
はじめにhiFaceを接続するとドライバのインストールを求められますので、そこで場所を指定してください。

hiface4.jpg

特に意識しなくてもUSBに接続するだけでhiFaceを使用することはできますが、ベストの音質を得るためにはカーネルストリーミング出力についての知識が必要になります。たとえばFoobar2000ではカーネルストリーミングのコンポーネントを追加してから、outputのドライバの指定で「KS:HIFACE kernel streaming」を選択することになります。
hiface1.gif
この辺はまたあとでPCオーディオのソフトウエア編を少し書こうかと思ってます。

ただコンパクトなのはいいんですがUSBのプラグよりは太いので、デスクトップの近接した背面USBポートでは隣接ポートをふさいでしまうかもしれません。
また、ごついデジタルケーブルをつけるとやや不安定です。この辺を解決するためにUSB延長ケーブルも試してみたいと思ってます。

3. hiFaceの音

音のレベルはかなり高く、低域が充実して厚みがあり迫力を感じます。また高精細で切れも良いですね。
オーケストラでは迫力を感じますし、ロックも躍動的に前に来る感じがよく出ています。

ハイサンプリングはうちでは残念ながら192までは聴けませんが、96/24のLINNスタジオマスターを使ってみました。
タリスのマグニフィカートなんか聴いていると深みのある空間再現に没入することができ、楽器の再生では細かいニュアンスもよくわかります。

従来との比較という点で、PCからバランスヘッドホンで聴くときを例に取ります。
いままではたとえばこんなシステムのバスです。
WinXP PC (Foobar2000+ASIO) ->(PCIバス) DAL CardDeluxe ->(SPDIF) WireWorld 同軸ケーブル ->(内蔵DAC) Headroom Desktop Balanced

hiFaceを使用すると下記のようになります。
WinXP PC (Foobar2000+KernelStream) ->(USBポート) hiFace ->(SPDIF) WireWorld 同軸ケーブル ->(内蔵DAC) Headroom Desktop Balanced

バランスヘッドホンをいろいろとつけて、hiFace経由とCardDeluxe経由を少しだけ比較してみましたが、ざっと音質は少なくとも同等レベルは確保しているように思えます。まだバーンインもそこそこなので評価はまた変わるかもしれません。
CardDeluxeも最新最高のオーディオインターフェースではないかもしれませんが、コンシューマーサウンドカードとは一線を画したレベルにあるので、hiFace自体もかなりレベルは高いと思います。デジタル出力ということに限ればコストパフォーマンスは高いですね。

4. hiFaceとUSBデバイス

Protonに続いてうちのオーディオインターフェース機材のUSB化を図る第二段がこのM2Tech hiFaceです。最近の試行でPCのオーディオインターフェースをUSB化することにも自信が出てきました。内蔵カードやFireWireに頼らずUSBでいければノートPCでも十分にオーディオ部分の質が確保できます。
しかし書いてきたようにWavelengthとかM2Techのような新世代のUSB機材がキーになるということもまた分かってきました。

思うにこうしたUSB機材はハードもさりながらドライバの実装にポイントがあるように思えます。
Protonの項で紹介したWavelength/AyreのAsync転送はdCSも同じようなアプローチを取っているようです。ただしWavelengthのライセンスを受けているAyreと違ってdCSは独自実装のようです。この点で、もしかしたらM2Techも同様なソフトウエアを開発しているのではないかとも考えています。
ハードに加えてこうしたソフトウエアの実装の部分で差別化していくというのもUSBオーディオではひとつの流れなのかもしれません。
posted by ささき at 22:07 | TrackBack(0) | __→ USB DDC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする