Music TO GO!

2010年02月01日

PCオーディオ展開催!

PCオーディオ展の開催が下記のように決まりました。
http://avic.livedoor.biz/archives/51381565.html

今回はまた原点に立ち返ってあのブロードウエイの会議場で行います。それで会場の都合もあり、あまり大きな音出しができないので基本的には小型のデスクトップタイプかヘッドホン用機材をメインにすえることになると思います。それもあり今回は予約制を取るということです。

CESやさまざまなニュースの示すようにPCオーディオも多様なカタチがあり、どうなっていくのかわかりませんが、このショウも一からはじめることで多様に発展していけるといいですね。

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2010年01月18日

「PCオーディオ展」(仮)開催予定 !

中野のヘッドホン祭もすっかり定着してきました。
ヘッドホン祭のよいところのひとつはテーマがはっきりしたオーディオショウであるというところだと思います。ヘッドホンって最近はバランスやらリケーブルやら多種多様なものが出ていますが、こうした統一性のあるオーディオショウがあることでひとつユーザー側としてもまとまりのある流れとして見ることができると思います。

一方で最近注目されているPCオーディオでも、やはり多種多様な製品がたくさん出てきて、ユーザーもわけ分からん状態になってると思いますし、PCの設定など普通のオーディオファンにとって分かりにくいでしょう。
もしPCオーディオでもやはりテーマのはっきりしたオーディオショウがあれば、ユーザーとしてもわかりやすいし、そうした流れをまとめていくことができるのではないかと思います。

そこで今年新しい試みとして「PCオーディオ展(仮)」が開催される予定です !
http://avic.livedoor.biz/archives/51372660.html

詳細はまた追って明らかになると思いますが、ヘッドホン祭がそうだったようにはじめは少しずつという形になるのではないかとは思います。
わたしも最近書いてる怪しいのをもって参加する予定です。

普通のオーディオショウだと高級なCDプレーヤーがずらりと並べられていて別世界という感じですが、PCがソース機材ならばみな家に帰っても同じ音がだせるという期待感が持てるように思います。
ハイサンプリング・ハイエンドオーディオと融合させて音を突き詰めたり、デスクトップで文書を書いたりネットしながら高音質を楽しんだりと、いろんなかたちがあると思います。
またこの試みを通していろいろと発見して行きたいですね。
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2009年11月25日

NuforceからUSB DAC "uDAC"登場

NuForceからなんと小型のUSB DACが登場しています。

http://amazon.nuforce-icon.com/NuForce-Icon-uDAC/M/B002VNIRWM.htm

バスパワーで動作するUSB DACにヘッドホンアンプも付いています。
また流行のUSB->SPDIF変換機能もあります。

Head Fiの方にはおなじみHeadphoneaddict氏のレビューがさっそく載っています。
http://www.head-fi.org/forums/f7/first-impressions-nuforce-udac-usb-dac-amp-line-out-s-pdif-out-456945/#post6178849

USBレシーバーのPCM2706からI2SでDACチップにデジタル信号を取り出して、そこでジッター低減をDSPで行うとあります。DSPでジッター低減するというとベンチマークDAC1などのASRCを思わせます。
DACチップはRSAアンプのオペアンプよろしくモデル名が消されているようです。
DACやアンプ部はディスクリートのようですが、DACチップはICでしょうから後段のI/V変換なんかがディスクリート設計なのでしょうか。
レビューではUE11の低域なんかもうまくコントロールしているということで、なかなかヘッドホンアンプ部分も性能が良いようです。iBasso D4やPico DACとの比較でも負けず劣らずというところのようです。

DACもヘッドホンアンプもなかなか良く機能も豊富で価格はなんと$99ということですので、かなりお得ですね。IconとMobileに継ぐ次のヒット商品か?
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2009年10月01日

ロッキーマウンテンオーディオフェストとHead-Fi

さて、明日から有楽町でインターナショナル・オーディオショウが開催されますが、時を同じくしてアメリカでも大規模なロッキーマウンテンオーディオフェスト(RMAF)がこの週末に開催されます。
Stereophile誌がその注目トピックとして二点あげているうちの一点でHead-Fiの大きな参画があげられています。

http://www.stereophile.com/news/the_2009_rmaf_starts_friday/

RMAFでCanJamの再現を行うというものです。Jerry HarveyやRay Samuelsなどなどの名前が見えます。伝統のスピーカーオーディオの世界と新興ヘッドホンオーディオの世界の融合がうまく図られることを祈っています。

日本の方も負けてはいられませんね。
秋のヘッドホン祭りは今回は国際色もより豊かに10/31(土)に開催されます。
http://www.fujiya-avic.co.jp/d-style/0910_headphone_fes.html
みなさん、ご参集ください!
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2009年07月12日

大人の科学 Vol24 4bitマイコン GMC-4

学研の大人の科学はいつも面白そうと思いながらも買ってなかったんですが、今回初めて買いました。付録は4bitマイコンで、GMC-4と言います。
わたしも旧通産省時代のものですが、情報処理技術者の国家資格を持っています。メインフレームからUNIXワークステーション、パソコンまでいろいろいじってきましたが、なんといってもコンピューターの基本はこの形、ワンボード・マイコンです。

gmc3.jpg

GMC-4は組み立てキットですが、簡単なネジ留めのみで作ることができます。単三が3つでこんなにコンパクトです。サイズ的に言うとiPhoneとほぼ同じくらいのモバイル機です(笑)。ただし今と昔では集積率は天文学的な差があります。

gmc2.jpg     gmc4.jpg

世界最初のプロセッサは4bitの4004でトランジスター数は2300個でしたが、いまのCore i7は64bitの処理ができて7億3100万個のトランジスター数です。この何ビットというのはOSの売り文句からアドレス幅とも思われていますが、本来はプロセッサの加算器の大きさで示されます。ただ現在はあまり厳密なものではありません。

4bitとは二進数で4桁あるということです。つまり0000から1111まで表現できるので16通りの表現ができます。16進数で言うと0からFまでです。
GMC-4ではプログラムは今の高級言語で書いている人からは想像できない機械語を16進数で直接書き込みます。B 1 6 4 E B ..という感じですね。アセンブラさえありません。たとえば6(0110)ならばAレジスタ(加算器)にYレジスタ(アドレスポインタ)で示されるアドレスの内容を加算して、桁があふれたらフラグを立てます。次の命令がF(1111)であればそのフラグによって条件分岐します。
まあこんなことが延々と書かれていくのが生の機械が理解するプログラムです。
演算命令には関数計算はおろか引き算さえありません。引き算は補数という考えを導入することで加算で代用できます。加算と論理演算のみのピュアでシンプルな世界です。

GMC-4は実際は現在4bitプロセッサーが入手困難なため、実際は8bitチップです。これは命令を見ると分かりますが、プログラムカウンタとアドレッシングが8bitです。このためより広いアドレス空間を使えますが、厳密に言うと4bitっぽい動作をするプロセッサということになりますね。

8bitはバイトですが、4bitはニブルという単位になります。ただし命令単位は1ワードとも呼びます。このワードというのは狭い意味では16bit(8bitが二個)のことですが、計算処理の一単位を広くワードとも言います。
オーディオでワードシンクというのがありますが、これはCDのPCMデータは16bitの連続なので、16bit(つまりワード)を一単位としてシンクさせるということです。S/PDIFやAES/EBUでも16bit単位でデータは転送されます。仮に24bitであってもワードといってさしつかえありません。

GMC-4の付録プログラムにLEDをアナログ制御するのにPWM(パルス幅変調)で明るさを変えるというものがあります。
これを見るとデジタルの世界ではアナログ的に機器を制御するのにオンとオフの時間比を変えるというPWMという考え方が適合するというのが分かると思います。
この辺はD級のデジタルアンプの理解にも通じるでしょう。

最近オーディオでもゼロイチという言葉がよく使われますが、実際にゼロとイチの世界はどういうものかということをこの学研の科学の付録で学んでみるというのも良いかもしれませんね。


posted by ささき at 00:20 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

PCオーディオfan発刊

オーディオBASIC誌の別冊ムック本として「PCオーディオファン」が発売されました。
オーディオBASICには連載のPCオーディオコラムがありますが、それがムックに拡大したという感じです。
PCオーディオに対するオーディオからのアプローチという感じで、設定など基礎的なことから、FireFaceなどオーディオインターフェースの紹介、LINN DSやAyre QB-9など機器紹介・レビュー、高品質ソースの入手法などいろいろとカバーしています。

またオーディオBASICというとおまけとしてついてくるCDが好評ですが、今回はなんとハイサンプリングの音源がCDの付録として付いています。96/24のWAVファイルが5曲ついていますが、これは古楽のアントネッロのミュージシャンによるものです。アントネッロは日本の古楽グループで下記にちょっと記事を書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/29373884.html
わたしはSamplitude->CardDeluxe->Signature30->JB3という組み合わせで再生していますが、なかなか鮮烈で空間の深みを感じられます。
最後の曲の現代的な古楽演奏なんかはアントネッロらしくて良いですね。

また巻末には「iPodを楽しむ」という綴じ付録が付いています。


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2009年05月19日

USB3.0の夜明け

現在のUSB2.0の次の規格となるUSB3.0は昨年後半に制定されましたが、いよいよその実物が出てきました。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090519/330238/

ただし量産はまだこれからで実際に普及し始めるのはさらに後になります。今年の暮れの商戦で搭載PCが出てくるか、いうところで普及は来年から2011年にかけてとなるでしょう。今年の年末はWindows7とともにちょっとパソコン市場もにぎやかになることでしょうね。
オーディオ関係もまた影響を受けるでしょう。

USB3.0は2.0と互換性を持ちつつ、10倍もの高速化を果たしています。ブルーレイの25GBのデータを転送するのにUSB2.0だと14分かかるところがUSB3.0なら1分ちょっとですむということです。USB2.0がよくIEEE1394(FireWire/iLink)と比較されたように、この5GbpsというスピードはHDMIと比較されることになるでしょう。

しかしUSB2.0とIEEE1394はよく転送速度で比較されることが多いのですが、実はUSBとIEEE1394の根本的な違いは接続形態です。
USBはあくまでホストとデバイス(スレーブ)という主従関係で機器を接続します。ホストから呼びにいかなければデバイスはデータを送信できませんし、ホストは常に問い合わせなければならないのでホスト機器は電力消費が若干かさみます。このため、必ずホスト機器であるPCなどが中心に来て、それに各周辺機器がぶら下がるという星型の接続になります。
一方でFireWireは各機器は対等の関係にあり、特別なホスト機器を必要としません。そのため、ビデオカメラとビデオデッキなどデバイス同士を直でつなげます。各機器はデバイスからデバイスへとデイジーチェーンで接続を増やしていけます。これはFireWireがSCSIを意識していた名残なのでしょう。
USB3.0でもはじめはこのホスト/デバイスという関係がなくなる予定だったようですが、結局は残ったようです。この辺はちょっと不明確ですが、そのためUSB3.0とHDMIという時代になっても棲み分けというのは同じようなものになるのかもしれません。FireWireではロイヤリティという問題もありましたが、これも同じような関係が続くのでしょう。


もうひとつ面白いのはこんな高速な転送がシリアルによって行われているという点です。最近パソコンを始めた人は当たり前に思っているかもしれませんが、ちょっと昔はちまちま転送するシリアルよりも並列でどんと転送するパラレルの方が早いに決まっている、という時代がありました。SCSIもパラレルだし、プリンターインターフェースもパラレルでした。シリアル機器というと安価で遅いというイメージでしたね。
しかし考えてみると最近高速転送というのはUSB、FireWire、HDMI、そしてバスのPCI Express、ハードディスクのSATAとみなシリアルです。
これはずいぶん前の記事ですがここに興味深い考察があります。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0403/18/news017.html
簡潔に言うと動作速度が速くなるほど、並列に送っているとばらついて整列できなくなるということです。とにかく一本道でどんどん送ったほうが早く確実ということですね。
こういうレベルになると直感的に考えてもよくわからないという時代になってしまいましたが、時代が変われば考え方も変えないといけないということでしょう。

しかし、こんな記事書いていると3年たって見直すと自分で笑っちゃったりするんですが(^^
posted by ささき at 21:19 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月14日

CES 2009 - USBインターフェースの潮流

CESのレポートなどを見ていてもUSBからSPDIFに変換するという機材がひとつの潮流となっています。ハイエンドDACなどはUSBの口などを持っていないので、こうした機材はオーディオ機器とPCとの橋渡しとして有効だと思います。
従来はSPDIFで取りだすためにはPCにサウンドカードを増設するというのが一般的だと思いますが、USBでも可能になるという利点のひとつにはノートPCが多くなってきたということ、Macでも対応できるということ、そしてハードが苦手な人でも中を開けずに簡単に設置できるということがあるとおもいます。
手軽さ・柔軟さというほかにもPCの外部に電子機器を置くことでPC内部のノイズに左右されないという利点もあると思います。これは上級のサウンドカードはシールドをもっているということでこうしたことへの対策の重要性がうかがえます。

またインフラノイズのUSB-101などもそうですが、CESで散見されたこうしたUSB->SPDIFコンバーターの多くは内部でかなり高精度のジッター処理を行ってから、質の高いデジタル信号として送り出しているという特徴があります。
従来のUSB DACと言われていたものはどうかというと、まずエントリータイプで多くみられるものはUSB信号のレシーバーチップがそのままDACとしてアナログ変換を行うというものです。これもTIのPCM2702とかそれなりのものを使えばわりとわるくはない音質が得られますが、やはり限界があります。
次に良いものはUSB信号のレシーバーチップではSPDIFへの変換のみ行い、そのデジタル信号を別なDAC専用チップに送るというものです。これがいままででは一番高性能なUSB入力のついたDACだったと思いますが、これでもUSBレシーバーチップで簡易的にSPDIFへの変換を行うだけでは十分なものではなかったのだと思います。今回のCESで見られたようなUSBインターフェース機材はそのUSBを受けてSPDIFに変換するというところをさらに高品質・高精度で行うと考えて良いでしょう。
AyreのUSB DACはコンバーターではありませんが、やはりこうした高度な処理をしていると思われます。

DACも受けるときにそれなりにジッターを抑え込み信号をきれいにするわけですが、実際に高性能なDACであってもトランスポートが違えば音が違うのだから、受けてだけではなく、送り出し側の品質というのもそれなりに必要とされてくるのだとおもいます。
オーディオ機器がコンピューター文化と融合しようという試みは、ポストCDがSACDよりもむしろネット配信になるだろうという流れからも必然性がうかがえると思います。ネットワークを使ったLINN DS系統の流れや、iPodを使ったiTransport系統の流れ、そうしたオーディオからデジタルへのアプローチとはまた別な第3の選択肢として、手持ちのPCを手軽に高性能オーディオ機器につなぐ手段としてこうしたUSBコンバーターの潮流というのはまた活性化されてくるように思います。
posted by ささき at 20:25 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

英国コードの新機軸、Chordette Gem

DAC64で有名な英国CHORD社から面白い製品が発表されました。

http://www.chordelectronics.co.uk/products_detail.asp?id=53

このChordette Gemです。これはLINNのDSがネットワークを中心にしたストリーミング・オーディオを展開するのに対して、それをBluetoothで行うというもののようです。おそらくDSよりも手軽で、Bluetoothなのでネットワークのように面倒くさくなくデスクトップオーディオのように気軽に設置できると思います。30mは届くということなので室内ならば問題ないでしょう。無線LANよりも構築は簡単で安全そうです。
また、USBもついているのでPCにもそのまま使えます。この辺は柔軟性が高そうです。

しかしこれ、携帯との写真を見てもらうと分かりますが、すごく小さいです。DAC64のミニチュアのようなデザインもいいですね。カラフルですし、価格も399ポンドということで従来のコード製品からは安く抑えられています。この辺から、NuForceのIconなんかにもぴったりではないかと思います。Iconは内蔵のUSB DACが弱いところが値段なりなところですが、こうした高機能なDACを使うとより生きてくることでしょうね。
音は未知数ですが、DAC64ゆずりの音楽性豊かでかつ高性能を両立している遺伝子を受け継いでほしいものです。

DAC64といえば、より機能強化されたQBD76という注目機種も最近発表されています。
http://www.chordelectronics.co.uk/products_detail.asp?id=52
これも同様なBluetooth機能が付いています。おそらくLINNのDSファミリーのような展開を狙っているのではないでしょうか。
CHORDはハイエンドメーカーですが、Chordetteは-etteという接尾語がついているところから推すと小さいCHORD、手軽なCHORDみたいな意味のコンシューマー展開を意識したブランド名だと思います。
こうしたChordetteというブランド名を出したところを見ると他の関連機器も期待できるように思えます。

この分野もなかなか百花繚乱になってきましたが、各社ともユニークな展開をはかっているのがおもしろいところです。
posted by ささき at 22:35| Comment(1) | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日

ヒトの祖先とオーディオの明日

本日の新聞で報じられていましたが、人間の祖先は5億2000万年前のナメクジウオということが突き止められたそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080618-00000059-yom-sci

もっとも、ヒトとナメクジウオでは遺伝子情報の約90%が共通ということで、こんなんと9割同じかとショックを受けた人もいるかもしれません(笑)
しかしヒトに近いとされるチンパンジーとでも遺伝情報は数%程度しか違わないのでその程度ではあると思います。ヒトも万物の霊長と自負していますが、大きく見るとナメクジウオと大差ないということは地球環境を考えていく上で自覚すべきことかもしれません。


その遺伝子情報というものですが、生物の体を作る設計図であるということを知っている人は多いと思います。具体的には遺伝子の情報をもとにしてたんぱく質が作成されて、もとの細胞と同じものが作られます。人の体は新陳代謝で細胞が頻繁に入れ替わっていますが、いくら細胞が入れ替わっても毎回まったく同じものが作られるというのは遺伝子情報をもとに正確に複製されているからです。

その情報ですが、A・T・C・Gという4つの塩基の組み合わせで記述されます。実際はAとT、CとGのみ対になりますが、しかしこれが一対だけでは4通りしか表現できません(AT,TA,CG,GC)。2対の組み合わせなら4x4の16通りの組み合わせができます。しかし、生物の体を作るアミノ酸は20種類必要ですので、16通りでも足りません。そこで3個対が一つの単位とされます。これならば4x4x4=64通りの組み合わせが可能ですから、楽にすべてのたんぱく質を表現できます。この3個の単位をコドンといいます。しかし、細胞はたくさんのたんぱく質が必要なのでさらにたくさんのコドンの組み合わせが必要です。
遺伝子が格納されているDNAというのはテープやリボンのようなものですが、そうなるとどのコドンからどのコドンまでがひとつの遺伝情報の塊りかがわかりませんので、開始記号と終止記号を示すコドンが必要になります。またDNAが複製されるときにはエラー訂正の仕組みもあるようです。

わたしは生物の遺伝子について書いてきたのですが、ここまででピンと来た人もいるでしょう。
そうです、これはコンピューター内でのデータ表記法とほとんど同じです。
大きな違いはコンピューターが0と1の二進法なのに対して、遺伝子はA、T、C、Gの4進法であるということくらいです。バイトはコドンに相当します。終始コドンはEOF(End Of File)みたいなものでしょうか。つまり生物の遺伝子はアナログではなく、デジタル方式で記録されたデジタルデータです。
遺伝子の仕組みはたしか1960年代に解明されたと思いましたが、そのころにはコンピューターはすでにENIACどころかミニコンのPDP1までありましたので、コンピューターがまねしたわけではありません。言うまでもありませんが生物がコンピューターのまねをしたわけでもありません。
これが似たものになったのは偶然ではなく、もちろん必然的な理由があります。

それは生物の場合は一番初めに書いたように細胞が複製されるときに、正確に同じものを作るためです。もしDNAがアナログデータであったならば、細胞の複製の度に劣化してしまい度重なるコピーに耐えられません。
ご存じのようにデジタルデータならばいくらコピーしても劣化しません。

「ワンダフルライフ」などの進化に関する名著をご存じの方はわかると思いますが、自然界はあらゆる可能性を一度は試します。おそらくナメクジウオよりはるか以前の数十億年前の生物の発生の時点ではアナログの遺伝子情報の生物というのもあったと思いますが、結局名もなきまま、進化の階梯でなくなったと思います。


よくデジタルのことは無機的で冷たく、アナログは有機的で暖かい、というイメージを持つと思います。しかし、生物の基礎となる遺伝子情報がデジタルデータであるということは面白いことです。
そうしてみると今のデジタルオーディオというのも進化の途中にあるものであって、この進化の先にはまだ見ぬ形があるのではないでしょうか?
今感じるデジタルというものに対するマイナス要素というのは根本的なものというよりも、単に作り方の問題であるのではないかと思います。ネットワークオーディオなど、新たなデジタルオーディオが黎明を迎えたいま、もう少し神の目で暖かく見守ってあげても良いのではないかと思います。

ただ完全なデジタルオーディオができるまでに5億2000万年はとても待てませんが(笑)
posted by ささき at 22:42 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月02日

PS AudioのCDトランスポートとDDコンバーター

最近はわたしもLINN Sneaky DSなど、ソース機器の新しい形として配信・ネットワーク・HDDトランスポートを考えることが多いんですが、PS AudioのニュースレターにPS Audioが開発中と以前に書いたCDトランスポートシステムの現状が載っていました。
ちょっと面白いことが書いてありますので、公開情報からその辺をまとめてみます。
ちなみにいつものことですが、うちのブログは単に私が納得したり思うことをつらつらと独り言的にここに書いているだけなので、内容については正しいかどうか分かりませんので、念のため。(今回特にそうですが)

以前書いたPS Audioの新型CDトランスポートですが、前に書いた時はLamda MPという名前でした。
下記リンクは今年のCESのときの展示の模様です。ここではMemory Linkとして紹介されています。

http://blog.stereophile.com/ces2008/010808psps/

LamdaというのはPS Audioでのトラポの伝統ある名前らしく、MPはMemory Playerです。これはLamda MPがCDを時系列的に読んでエラー時には補正するというのではなく、PCでのRIPのようにエラー訂正のときは読めるまで戻りながら読み込みを行い、最終的にメモリバッファにためたものを出力する、というところから来ています。
(とはいっても公開されているところではバッファは3分ということなので、全てRIPしてしまうということでもないようです)

それが名前が変わってきて、ちょっと前はUltra MPとかUniversal MPと呼ばれてたんですが、最近はPWT(Perfect Wave Transport)と呼んでいます。これはいままでにないものを作りたいので名が体を示すようにと言う意味があるようです。
また以前書いたようにLensと呼ばれるDDコンバーターも同時に開発されています。
というか、実のところ中核となるのはそのLensの部分と言えるかもしれません。PWT=lens+RIP機能+アルファとも見えます。また、後で書くようにPWTではいずれにせよLensの機能が必要になります。

その中核の共通部分ですが、通常はDACのフロントエンドなどではデジタルデータのクロックをリクロックを行ってより正確なデータにしようとしますが、PWT/Lensではクロックそのものをはぎとって、まったく独自の超高精度内部クロックに付け替えるということです。このために、PWT/Lensでは固有クロックを二系統持つそうです。これは44.1の偶数倍周波数と48の偶数倍周波数に対応するためだそうですが、実際は最大周波数のものを二つ持って、それ以外は2で割って求めるということです。
もっともPWTの場合はCDからはパソコンが読むようにデータを読むので、その時点ではSPDIFではなく、ただのビットデータの羅列というわけです。Lensの場合はSPDIFのデータからクロックをはぎとってオーディオデータをバッファリングするとのことです。このときに動的に大きさを変えたバッファを作成して、入力信号とLens固有クロックの差を吸収するとのこと。この結果としてただのビットデータ(ワードデータ)となりますので、PWTのrip結果同様にクロックを付加するということのようです。

Digital LinkIIIもASRCという方式でリクロックをするのですが、従来のリクロックとPWT/Lensの方式の違いについて、PS Audioでは自らの電源コンディショナー製品を例に説明しています。
つまり普通の電源コンディショナーでは壁コンセントからのノイズの混じった汚い波形のACをフィルターをかけてきれいにして、アンプに送ろうとするものです。そこをPS Audioのパワープラントシリーズなどでは壁からの汚いAC波形をいったん捨ててクリーンなDCにしてから、自分の中できれいな正弦波をつくってきれいな波形でACを作り直します。それとおなじでジッターをフィルターをかけてきれいにしようとするリクロックではなく、まったく新しくクロックを作り直すという考え方だ、ということのようです。


PWTは前に書いたように、CDプレーヤーのように逐次にデータを読むのではなく、パソコンのリッピングのようにエラーがあったら戻りながらデータを読みます。実際にこの部分のファームウエアはパソコンでも海外ではよくつかわれるRipperのEAC(Exact Audio Copy)をモディファイしたものになるようです。そのためこの時点では(ビットパーフェクトだけれども)単なるCDから読んだビットデータの羅列ですが、先のようにLensを利用してあとで整列させ直してクロックを付加してSPDIFにします。
たしかにこの方式だと、前に書いたような生産CDとマスターCDRの音の違いなどは出てこなくなるかもしれません。実際にPWTにディスク状況をアナライズするツールもつけるようです。
このようにPWTはCDトランスポートというより、CDアプライアンスといいたくなるような側面があります。ちなみにOSにはLinuxを使用しているようです。(アプライアンスはNASのように目的に特化したコンピューターのことです)
そのため、操作パネルは4インチの(タッチ式?)カラー液晶を持っていて、機能設定からプレイリストまで広く設定できます。
そして注目すべき点はPWTはネットワーク端子とUSB端子をもっているので、NASにリップしたデータを格納できるようです(フォーマットは不明)。またNASからのデータをDSのように読むこともできるようです。これはPWT-NASというオプションで、基本構成に追加するオプションのようになるようです。

では、PCを使うのとどうちがうのか、という根本的な問いがでますが、結局のところDSのところでも書いたようにPCを使う方式とは、設計時点からオーディオ的なスタンスが違うということになるのでしょうか。
また、もしLensの方がDSのようにネットワーク機能が付くなら、これはLINN DSの対抗馬としてとっても魅力的に思いますがちょっと分かりません。
ただPS Audioの場合はNASの形式とか、保存フォーマットとか、DLNAのような規格への対応とか、ネットワーク面に関してはLINN DSのようにオープンアーキテクチャ採用というアプローチで来るかはまだ不透明です。

出てくるのは秋からそれ以降になると思いますが、ちょっと悩むところが増えた気分です。。
posted by ささき at 23:31 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする