Music TO GO!

2011年03月25日

今日は「ダイナミックレンジの日」です

以前書いたように本日3月25日は「ダイナミックレンジの日」です。これは録音に関してダイナミックレンジの大切さをきちんと考えようという日です。
ホームページが用意されて準備万端整っています。
http://dynamicrangeday.co.uk/

このダイナミックレンジの日は大きく3つの要素からなります。
Competition(競技)、Challenge(取り組み)、Award(表彰)です。

1. Competition(競技)

Competitionでは実際にネットでだれでも参加できるものです。
方法はLargoというグループのJackという曲について、3つの異なるバージョンを聴いてどれが一番「ダイナミックか」を選んで投票するというものです。曲とフォームはこちらにあります。
http://dynamicrangeday.co.uk/comp-live/
3つのバージョンはそれぞれ異なるエンジニアリングで作られていて、ひとつはloudness warの典型で壊れて歪んでいるもの、もうひとつは平たくつぶれていて生気のなくなったようなもの、そしてもうひとつが正しくエンジニアリングされたものです。この最後のものを当てるということです。

この「ダイナミック」という言葉ですがなんとなく、ダイナミックレンジが広い→良録音→クラシックみたいな上品な音楽、という印象を受けるかもしれません。しかし、ここで言っているダイナミックとは日本語英語的な意味での文字通り「ダイナミックな」音楽のことでジャンルは問いません。試聴曲のJackを聴いてもらうとわかりますが、むしろロック・ポップに関したことです。波形でも表示されますが、3つともいずれにしても古楽の上品な良録音のようなスリムな波形とは違います。
これはCompetitionでの判断ポイントということで書いてありますが、3つの中で一番「パンチがあって」「インパクトがあり」「音楽的な高揚(lift)があり」「コントラスト(起伏)が高い」ものを選んでくださいということです。たとえばコンプレッサが過剰なつぶれた曲では、はじめはエキサイティングに聴こえるかもしれないが、次第にきつく聴きづらくなっていくというわけです。

投票はひとり一回、GMTの3/25の12:00までです。(日本時間の今日の夜9時くらい)
当選者は正解に投票した人からランダムに選ばれemailで知らされます。当選者には豪華景品が用意されています。一等はたぶんSSL X-Deskというミキシングコンソールですが、仮にわたしがもらっても仕方ないですね、これ。私ならアランパーソンズがエンジニアとして作ったDVDの"Art & Science Of Sound"がほしいです。これけっこう高いですから。

2. Challenge(取り組み)

Challengeはエンジニアや製作者が取り込むべきもので、興味深いのは明確な数値目標が設定されていることです。
それは「次のプロジェクト(レコーディング、ミックス、マスタリングなど)ではDR8(8dB)以上をキープすること」です。(これを既に達成している人は「達成していない人を説得すること」が目標です)
http://dynamicrangeday.co.uk/challenge/
このDR8という値はTT Dynamic Range Meterというソフトがあり、それで製品としてのWAVとかCDを解析した値で判断します。(AUなどのプラグインとアプリケーションの二種類あります)
巷のレコーディングではDR6以下というのもざらにあるということですが、DR8がきびしいかというとそういうわけではなく、loudness warのページにある基準ではDR14以上で緑(良)となっているので、最低線というところのように思います。こちらに実際に測ってみた結果がデータベースとして一覧できます。ここで見るとDR8というのはぎりぎり可ということですが、これさえも守っていない録音が多いということですね。
http://www.dr.loudness-war.info/
参加表明するためのTwitterとかFacebookのアカウントも用意されています。

3. Award(表彰)

Awardはダイナミックレンジを踏まえた良録音の表彰です。こちらはプロによる審査が行われてもっとも「ダイナミックさ」を感じられるアルバムに対して受賞が行われます。

**

このようにダイナミックレンジの日というのは決して上品でおとなしい玄人向けの音楽を作りましょうというわけではなく、表層的ではなく真の意味でダイナミックで生き生きとした音楽を作りましょうというメッセージがこめられているといえます。
posted by ささき at 00:03 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

オーディオベーシックに記事を書きました

本日発売のオーディオベーシックVol58のP141にてZodiac Goldの紹介記事を書きました。
Zodiac+の上位機種で384kHzまでUSB標準ドライバーで対応出来る注目機種です。実際に2Lの352kHzフォーマットで聴いたコメントなど乗っていますので読んでみてください。
Fideliaで384kHzまでアップサンプリングしても見ましたが、なかなか良いです。(Fideliaはスペック上は192上限ですが、Gold使うと384kHzまで指定できました)

メインの特集のアナログプレーヤーから、角田さんのDAC20機種一気聴きまで他の記事もバラエティにとんでいますのでぜひお買い求めの上ゆっくりお読みください。
私も録音やってみたいんですが、付録のハンディレコーダー聴き比べも面白いですね。


posted by ささき at 21:32 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月07日

iTunesのクラウド化?浮上

この前アップルがレーベルと24bit対応の話をしているというニュースを書きましたが、今度はCNETのニュースでアップルがネットを超えた無制限ダウンロードについて話しているという話が伝えられています。これも未確認情報ですので念のため。

http://m.japan.cnet.com/#story,20427047

おそらくこれが最近良く聞くiTunesクラウド化のことなのではないかと思います。
これはMobileMeを強化することで行われるようで、これもまた噂されているMobileMeの無料化ともつながって行きそうです。

http://m.japan.cnet.com/#story,20426187

もしかするとiPhoneからネット越しにMobileMeに保存したiTunesのプレイリストが見えるのかもしれませんね。
そうすると音楽に関してはもう32GBだから何千曲はいるっていうことを気にしなくて良いし、そうなればあえて圧縮させる必要もなく、容量のかさむハイレゾ楽曲も、とつながって行くようにも思えるのはちょっと勘ぐりすぎでしょうか。
そうしていくとオーディオ機器にもiPhone連携してクラウドアクセス出来ることが求められていくかもしれません。
posted by ささき at 08:48 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月05日

クリプトンのUSBケーブル

以前オーディオ品質を持ったパワードスピーカーとしてクリプトンのKS-1を紹介しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/154370700.html

そのクリプトンがKS-1のアクセサリーの一環としてUSBケーブルと接点改質剤、キャリングバックを発表しましたので、その説明会にいってきました。

*USBケーブル

USBケーブルはKS-1アクササリーシリーズですが、もちろん専用ではなく汎用で使えます。UC-KS2.0という2mタイプが税込8,980円、1.2mが6,980円、0.6mが5,980円となかなか手ごろでKS-1と組み合わせて買いやすい価格となっています。しかし、このUSBケーブルのポイントはその価格ではありません。

uc-ks12.jpg

昨年はPCオーディオの広がりとともにオーディオ用のUSBケーブルも爆発的な広がりを見せて一気にひとつのジャンルを形成しました。しかし、その考え方というのは銀線など高級な線材を売りにしてUSBケーブルにも適用する、というまことに「オーディオ的な」アプローチです。
クリプトンはKS-1の直販を通してユーザーの声を吸い上げて、PCオーディオのような新しいオーディオを買う層は古いオーディオを買っていた層ではないということを感じたそうです。そうしたPCをやるようなデータ重視の人のためにユーザーにこたえる形で「測定結果を重視する、見えるものにする」という観点で開発したのがこのクリプトンのUSBケーブルということです。
そのためには端子とケーブルのインピーダンスマッチングを重視して設計したそうです。これによってジッター成分を減らすことができるということですが、ポイントはこれを可視化するためにきちんとした測定をしてさらにそれを公表したということです。これはきちんとした認定サイトでアイパターンを計測してもらうという手法がとられています。普通はこうしたものは測定しないか、あまり公表はしないということです。これはプレスリリースとかサイトにも載っていると思います。

IMG_0664.jpg   

左の指さしているほうがこのクリプトンのUSBケーブルで、右は比較対象とした某社USBケーブルです。この結果は信号の行きと(末端反射による)戻りを示しているそうで、パターンが細いほど信号のうねりが少ない(揺れが少ないというかばらつきが少なくてより正確である)ということになります。
ある意味RCAよりBNCのほうが正確なインピーダンス適合を保証していてデジタルでの音が良いというのに似ているかもしれません。

IMG_0667.jpg

実際にKS-1で他社USBケーブルと聴き比べてみましたが、より高価なそのケーブルと比べてもより音の透明感が高く、特に低域にあいまいさが少なく明瞭でしっかりと聞こえるように思いました。切れが良くて正確という感じでしょうか。

私が良いと思ったのはPCオーディオでは売るマーケットが違うのだから、いままでのオーディオでのやり方ではなく、別の作り方があるという視点に立ったところですね。
オーディオ不況とは言いますが、オーディオが売れないというよりもむしろ買うユーザーのニーズと作り手の提供するものにずれが出つつあるのではないかとも思います。それを修正するためにKS-1での直販からの経験を活かすというのはひとつの解になってるように思えます。

*接点改質剤

もう一つのアクセサリーは接点改質材というもので、これは接点に塗布することで接触を良くして抵抗を下げるというものです。
例えばヘッドフォン端子のような接点では面と面で接触してるように見えますが、顕微鏡レベルで見ると実はバラバラに凹凸が接しているとのこと、そこでこの様な塗布剤を染み込ませることで接触面積を上げると言うわけです。

setten.gif   IMG_0666.jpg

実際にさっそく持って行ったcolorfyとJH16(piccolino)のミニ端子に塗布してもらいました。塗りすぎないのがコツで、写真のように少し黒くなる程度が良いそうです。
たしかに塗ってもらったあとではより音がリアルに鮮明になりますね。サンプルを貰ったのですけど、なんだかなんにでも塗ってみたくなりました。一本で2000回くらい持つそうです。

*キャリングバック

IMG_0671.jpg

またKS-1のキャリングバックも用意されています。これは意外とスタジオからの要望があったそうです。KS-1はオーディオだけではなく高品質のAVシステムのスピーカーとしてもよく求められるということですが、音が良くてコンパクトなシステムなので応用範囲は広そうですね。

ちなみにクリプトンのオンラインストアのリンクはこちらです。
http://www.kripton.jp/

posted by ささき at 23:00 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月04日

3月25日は「ダイナミックレンジの日」

いろんな記念日がありますが、来たる3月25日は「ダイナミックレンジの日」だそうです。
こちらはStereophileの記事です。
http://www.stereophile.com/content/celebrate-dynamic-range-day-march-25th

これはいわゆる"Loudness War"と呼ばれるレコードエンジニアリングのコンプレッサーの過剰使用の是非をめぐる論争に端を発するもので、ダイナミックレンジの広さを大切にしようというメッセージを元にそれを人々に啓蒙する日だそうです。

実際にイベントが行われB&WやShureなども参加します。そこでは同じマスターから製作した音源を用いてどれが最もダイナミックレンジが広く聴こえるかなどの聴き比べ大会があって景品もでるとのこと。もちろん良録音の表彰もあるようです。
参加の呼びかけはこちらのサイトで行っています。
http://productionadvice.co.uk/dynamic-range-day-2011/

上のサイトの一説でloudness warは「天国への階段」を「舗装道路」に変えてしまうという一説が気に入ってしまいました。
The loudness wars turn “Stairway To Heaven” into “A Walk On The Pavement”.
アップルの24ビットサポートの噂でまた再燃しそうな分野です。
posted by ささき at 09:04 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月02日

ローリングストーンズもハイレゾへ?

先週HDTracksが「来週歴史を作る」という思わせぶりなニュースを流していたので、今週はアップルの発表もあることから、例のiTMSの24bit化の話と合わせてアップルとHDTracksがもしや、と噂されてたんですが、実際はHDTracksがローリングストーンズのハイレゾ配信をするという発表だったようです。
176kの配信もあるようなので、ファンの方はお楽しみに。
posted by ささき at 09:03 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サンダーボルト続報3

これまでに書いてなかったことのフォローですが、サンダーボルトの売りのUSB3.0の倍速い10Gbpsは現在の銅線ベースの仕様によるもので、登り下りを加味すると最大40Gbps、将来的に光伝送になった場合はさらに100Gbpsにまで達するとのこと。アポジーの人が言ってたunlimited performanceの始まりと言うのも分かります。光の場合は電気的に切り離せるというのもあるかもしれません。
また無敵かというと弱点もすこしみえていて、その一つは最大の接続数が7デバイスまでと言う点です。6台と言う記事もありますがこれはMac自身をカウントしてないと思います。これはディスプレイも含めてだから、プロの使用には足りないと言う声もあります。
また私の疑問はドライバーはどうなるか、ですけどおそらくPCIeデバイスを流用できるという前提からしてドライバーインストールが必要だと思います。この点で標準ドライバーのあるプラグandプレイのUSBとも区別されるかと。

またオーディオ関係でアポジーの次はどうなるか、ですがこのインテルの解説ページを見ると、
http://www.intel.com/technology/io/thunderbolt/index.htm
賛同メーカーの声があって、アポジーはすでにここに書いてました。
するとこのUniversal Audioあたりも。。という推測は出来ますね。
posted by ささき at 09:03 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月01日

アポジーがサンダーボルトの開発表明

アポジーがサンダーボルトのオーディオインターフェースの開発表明をしたようです。意外と早かったですね。下記はプレスリリースです。
http://news.apogeedigital.com/
中では「サンダーボルトはユーザーがインターフェースの標準で迷うことを解消してくれるだろう」と書かれています。" the end of difficult choices and the beginning of unlimited performance"とまで書かれてますね。これから始まるオーディオとサンダーボルトの長い関係のまさに第一歩であり始まりです。
詳細はまた後で明らかになるようで、とりあえずの開発表明のようです。
サンダーボルトも楽しみな展開になって来ました。

*初出でリンクが間違っていました
posted by ささき at 18:45 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月28日

CAでのAuraliti PK100のレビュー

Computer AudiophileのレビューとしてAuraliti PK100が取り上げられています。
http://www.computeraudiophile.com/content/Auraliti-PK100-File-Player-Review

PK100は以前も書きましたがLinuxベースでMPD(Music Player Daemon)がプリインストールされた音楽専用パソコンのようなものです。AuralitiではFile Playerと呼んでいます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/134545851.html
MPDを試して見たいけど、Linuxの設定が難しいと言うひとには向いてますね。システムはSSDで、音楽データは外付けのHDDに入れるのが基本です。
ネット接続はBonjourを使ってるとのこと。SPDIF出力とアナログ出力があり、DACはAKMということですが、これはサウンドカードのJuli@がそのまま入ってるとのこと。Juli@を選んだ理由はLinuxとの相性の良さということだったと思います。
問題はUSBがついてるけどUSB DACは使えないという点です。おそらく前に書いたVoyage MPDみたいなディストリビューションではなくクラスドライバーをサポートしてないんでしょうね。ただしCESではUSB専用モデルを出してたのでそちらは柔軟性が高そうです。
音もこの価格のトランスポートとしては良いということです。興味のある方はこの記事の最後に具体的な使い方が書いてあります。ここではMPoDをクライアントに使っていますが、具体的なMPDシステムの運用例としても面白いのではないかと思います。

それとこれを読んでたら同じくMPDを使うBryston BDP-1が比較に出て来るんですがこっちにも興味を持ってしまいました。これもガワはオーディオですが、中身はMPD+LINUX+静音パソコンです。
http://www.bryston.com/pdfs/09/Bryston_BDP1_LITERATURE.pdf (PDFリンクです)
ドイツのhushのシャーシを使って似たようなものを作っても面白いでしょう。しばらく見てなかったらhushのサイトも様変わりしてますね。

CESではたくさんネットワークオーディオプレーヤーが出てきましたが、この前書いたTIのnSDKで作られるようなそうしたネットワークプレーヤーはARMベースなので、こうした通常プロセッサを使ったMPDベースのシステムのほうが一クラスパワーが上ではあります。
ひとくちにネットワークプレーヤーといってもいろいろな形態があるということですね。
posted by ささき at 22:55 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サンダーボルト続報2

USB3.0についてインテルは引き続きUSB3.0のサポートを言ってますがその普及は2012年になりそう。
http://japanese.engadget.com/tag/Thunderbolt/
他方でサンダーボルトの普及見込みはと言うと、オープン規格なのでPCでも採用されると思いますが、上の記事によるとPCでの採用は2012年になりそうです。 だからオーディオ系でのサンダーボルトの採用があるとすれば、当面はMacの市場だけで成り立つようなDTMのオーディオインターフェースのようなものになるのではないでしょうか。
またサンダーボルトが主力で考えているのは光伝送であり、名の由来もそこからきてます。しかしこれも光規格の製品は遅れて登場する見込みです。
posted by ささき at 09:25 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月25日

サンダーボルト続報

サンダーボルト関係の情報が出てきていますので拾ってみると、
サンダーボルトの現在の実装は銅線ベースで、光バージョンは年内中に登場ということです。光の場合は電源線がとれないのでバスパワーはありません。現在の実装で最大の長さは3m程度のようです。そんなに長くはありませんがデイジーチェーンを多数した状態でも十分な低レイテンシーを確保できるとのこと。
インテルのサイトにもプロオーディオを意識したとありますね。
Thunderbolt technology was specifically designed with professional audio and video applications in mind, where the inherently low latency and highly accurate time synchronization features play a crucial role.

ポイントはサンダーボルトのプロトコル自体は既存のPCIeとDisplayPortをベースにしているので、既存技術との親和性が高いということです。コントローラで一元化してシリアル転送するということですね。
これらからするとコントローラがキーのように思われますが低コストで提供できるようではあります(この辺がFireWireの最大の失敗でしたから)。この辺もXMOSみたいに実装技術の進歩で、いままでできなかったことがいまはできるようになったということもあるかもしれません。

http://www.macrumors.com/2011/02/24/thunderbolt-details-emerge-bus-power-mini-displayport-and-more/
http://jp.techcrunch.com/archives/20110224what-is-thunderbolt-and-will-it-change-your-life/

初めの外部機器はRAIDなどのストレージのようですが、すでに多数サポート表明はなされてはいるようです。製品としては下記のLittle Big Disk(外部ストレージ)のようなものです。これはRAID0(ストライピング)をサポートした高速のSSDです。このページの下の方にサンダーボルトを使ったシステムの構成例が乗ってるのですが、この外部ディスクにデイジーチェーンで直にディスプレイがつながってるところが興味深いところです。
http://www.lacie.com/us/technologies/technology.htm?id=10039

またこちらの記事をみるとiOS技術を取り入れたMacOS10.7ライオンではレチナモニターのような超高解像度ディスプレイの対応がなされるようです。おそらくこの辺もサンダーボルトの適用範囲となっていくでしょう。
普通PCだと解像度が上がるとデスクトップアイコンがちっちゃくなって行きますが、そうならずにアイコン自体の画像が鮮明で綺麗になっていくところがiPhoneのレチナディスプレイを引き継いだところです。

http://www.macrumors.com/2011/02/24/mac-os-x-lion-building-in-support-for-super-high-resolution-retina-monitors/

ライオンでMacがiPad化して、サンダーボルトで周辺機器を一体化して、というと少し未来のカタチが垣間見えるかも。
posted by ささき at 09:14 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

新Macbook Pro登場とサンダーボルトのデビュー

本日噂されていたMacbook Proの新型が登場しました。

http://www.apple.com/jp/macbookpro/features.html

今回の目玉はSandy Bridgeと呼ばれる新世代プロセッサと、もうひとつはサンダーボルトという新世代の外部インターフェースです。サンダーボルトはこのMacbook Proで世界初の登場になります。
サンダーボルトはディスプレイにもハードディスクにも使える汎用の外部インターフェースで転送能力はFireWireをはるかにしのぎ、USB3.0さえ上回ります。アップルはなかなかUSB3.0を採用しないと思ったら、USB3.0は無視してサンダーボルトを採用していくのかもしれません。サンダーボルトはインテルとアップルの合同開発でLight Peakと呼ばれていました。
面白いのはこのサンダーボルトは接続においてはデイジーチェーンで接続していくことです。もともとFireWire(IEEE1394)はAppleが提唱したんですが、このサンダーボルトはAppleがいったんUSBに後れを取ったFireWireをまた仕切り直しにしてきた感じもします。こうなるとちょっと現行のFireWireについてはどうなっていくのかは不透明ですね(このMBPに関してはFireWireもサポートされています)。サンダーボルトも普及はわかりませんが、いまのアップルには力と勢いがありますからね。
ビデオに関してはともかく、オーディオに関しては帯域幅としては現行のUSB2.0でもそんなに不足してはいないので、なにか別の利点が必要かもしれませんがサンダーボルトは低レイテンシーで等時的な特性も重視しているのでその辺で面白いかもしれませんね。ちなみにサンダーボルトは双方向通信が可能でバスパワーもあります。また光もサポートしています(これがLight Peakとかサンダーボルトみたいに「光」に関する名前の由来のようです)。

コンピューターオーディオ向けではMacbook ProはSnow Leopardの64bitモードの実行が許されているのでお勧めです。MacbookとMacbook Airは64bitモードの実行がAppleによってプロテクトされているので6・4押しはもちろん、Startup Selectorのようなプログラムでも64bitモードでカーネルを起動できません。(不可能ではありませんがカーネルに手を加える必要があります。また最新のでは確認してません)
Airなどは64bitモードが可能なハード要件(EFIも含む)は満たしているので、これはAppleの販売政策といわれています。Mac miniも最近までそうだったんですが、最新のものは64bitモードが大丈夫のようです(未確認)。

一言でいうとプロセッサも入出力も新世代に刷新されて速くなったMacbook Proといえますね。なかなか魅力的です。(ちなみに本日はジョブズの誕生日です)
しかし最近はアップル記事ばかりになってしまいましたけど、取り上げずにはいられないものばかりですからね。やはりいまのアップルには力があります。
posted by ささき at 00:25 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月21日

オーディオアクセサリー140号に書きました

本日発売のオーディオアクセサリー140号(春号)のネットオーディオ特集の中でミュージックプレーヤーソフトの記事を書きました。今回は2011年のオーディオという本誌のテーマに合わせて、新しい流れにポイントを置いて書いています。そこでHQ PlayerとDecibelを取り上げました。
HQ PlayerのDSDサポートはここではPCM変換の意味で書いたんですが、いつのまにかDSDダイレクトの出力も実現しているようですね。Mac関係も原稿を上げてからFideliaが出たり、Audirvanaのintegerモードが出たりと、ホントにこの分野も進歩が速くなりました。それもまた2011年の流れですね。

また特集記事でも2011年の音楽再生と題して音楽の送り手のレーベルの方たちがこの時代の音楽提供についてどう考えているかというのも面白いと思います。ぜひお手に取ってください。


posted by ささき at 23:13 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月05日

ビートサウンド18号に書きました

本日発売のビートサウンド18号にいくつかPCオーディオとヘッドフォンの記事を書きました。
PCオーディオ系ではラックスマンの話題のDA200、アンテロープのZodiac+を書いています。両者ともDAC+ヘッドフォンアンプのように新しい世代のオーディオのカタチだけではなく、従来のアンプ・スピーカーもうまく取り込めるようによく考えられていると思います。
またヘッドフォン系ではSONYのZ1000とEX1000、また最近のヘッドフォンの動向一般の記事として「ヘッドホンの新定番はこれだ!」を書いています。ここではヘッドフォン祭りの話題を軸として、特にカスタムイヤフォンを取り上げたかったので、今回は国産の須山さんとカナルワークスさんに触れています。この辺ももっと活性化してくれるといいですね。

そのほかにもビートサウンドらしい音楽記事も面白く、今回はビートルズとそのフォロワーの特集です。フォロワー紹介としてはXTCや10CCからプログレまでカバーされています。クリムゾンの「宮殿」での常套句はビートルズを抜いたですし、イエスなんかでも初期作品はビートルズを意識してますね。
それとポールの「バンドオンザラン」やジョージの新譜のハイレゾ聴き比べなど、回顧だけではなく新しい話題が満載ですので、ぜひお買い求めください。


posted by ささき at 23:14 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月02日

Computer Audiophileにヘッドフォンのフォーラムが新規開設

うちでもいろいろと参考にしているComputre Audiophile(CA)のフォーラムですが、ヘッドフォンのフォーラムが新規に追加されました。

http://www.computeraudiophile.com/Forums/Equipment/Headphones

いままではスピーカーのフォーラムしかありませんでしたが、これは要望に応じたもので、最近「ヘッドフォンのことが書けるフォーラムが欲しい」とポストがありました。このときはおそらく「ヘッドフォンのことはHeadFiに書けばいいじゃないか」みたいなことを言われるんじゃないかと思ったんですが、意外とみな(HeadFiがあるのを踏まえてうえで)CAにもヘッドフォンフォーラムがあった方が良いという意見でした。そこで主催のクリスさんも良い人なんで快諾して設立にいたったというわけです。
ヘッドフォンのフォーラムがほしいという理由を読んでいて面白いと思ったのは、ヘッドフォンとコンピューターオーディオは相性が良いとか、ヘッドフォンを取り入れて若い人にオーディオに入って欲しいとか、日本で言っていることと同じだという点です。この辺の感覚は日米で共通しているようですね。

他のサイトでも6moonsでは主筆のSrajanさん自身が最近32Ω AudioというタイトルでSchiitのヘッドフォンアンプとかALOのポータブルアンプみたいにいわゆるHeadFiで取り上げそうな製品のレビュー企画をかなり精力的にやってます。StereophileではさすがにAtkinsonさんあたりは書きませんが、やはりこうした"HeadFi系"製品も活発に取り入れています。ネットだけではなくStereophile本誌でもサミュエルズさんのRSAアンプなんかはよく取り上げられています。

いまコンピューターオーディオがブームではありますが、実際はヘッドフォンオーディオというものがもうひとつの軸となっています。それが示し合わせたわけでもないのに日本もアメリカ(海外)も同じような状況だというのは、興味深いところです。これはうちのサイトがヘッドフォンとコンピューターオーディオやっているという手前味噌だけではないように思います。
posted by ささき at 23:16 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月27日

LINNのSongBook DSがセール

LINN DSのiPhoneクライアントは当初よりSongbook DSがありますが、高価なためPlugPlayerが使われることが多いと思います。
Songbookは現在日本では5800円のかなり高価なアプリです。

この1/29日の土曜日にこのアプリをセールするとの案内がLINN フォーラムに出ています。一日だけのセールです。ドルで$9.99ということなので1200円になると思います。
http://forums.linn.co.uk/bb/showthread.php?tid=9816
現地時間に合わせるということですが、日本が含まれるかどうかは表示してそのときに確認してみてください。

1/29追記 - 日本でもセール価格となっています。iTunesリンクは下記です。
http://itunes.apple.com/jp/app/songbook-ds/id295079739?mt=8
posted by ささき at 20:30 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月22日

ベストコンポ2011に書きました

音元出版のオーディオムック、ベストコンポ2011が本日発売されました。
今お勧めのAV機材の紹介がメインですが、USB DACやネットワークオーディオの基本的な解説も書かれています。その中でP182の音楽再生ソフトの動向とソフト紹介というところで執筆しましたのでご覧ください。
音楽再生ソフトについては最近の動向をまとめて書いています。またソフト紹介では操作性・機能性と音質の高さを両立するようなソフトの紹介とiPhoneアプリを交え、最新のMcIntosh AP1の話題まで含めて鮮度感にも挑戦してみました。

今年なにか機材を買おうとされている方はぜひ手に取ってください。


posted by ささき at 23:46 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月17日

AV REVIEW誌2月号に記事を書きました

AV REVIEW誌にも執筆させてもらうことになりました。本日発売の2月号に掲載されています。
AV REVIEW誌に書くといっても、ブルーレイなんかの記事を書くわけではなく純粋なオーディオ記事です。AV REVIEW誌はビジュアル分野だけではなく、オーディオも含めて広く家電系を扱っています。最近では立派なダンボールパッケージに入ったネットオーディオ・サンプルディスクがおまけについていたことを知っている人も多いでしょう。

今回は「ネットオーディオNOW」ということで次世代オーディオの特集です。私はその中の192/24対応USB DACの特集の中でUSBクラス2とかWASAPIなど、最新キーワードの解説というテーマでいくつか項目の解説記事を書きました。

他の記事でもこの「ネットオーディオNOW」では興味のある人も多いでしょうRME Babyfaceの記事をはじめいろいろと掲載されています。
メインの記事はBDレコーダーの総力特集ですが、他にもスマートフォンのAV分野への応用の記事などなかなか面白い記事がたくさんありますのでぜひお買い求めください。



posted by ささき at 23:01 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月09日

オーディオベーシック冬号発売

オーディオベーシックの冬号は今日発売です。
http://kk.kyodo.co.jp/pb/ab/index.htm

私は今回はまずP202でQB-9 192とUSBオーディオクラス2についての記事を書きましたのでご覧ください。QB9のクラス2の扱いがMacとWindowsで異なるのがわかると思います。
USBオーディオクラス2に関してはもっと増えて行くと思いますので、まとめ記事が必要だと思いました。

またP100でのコンポーネントランキングで今年からDACが独立したことで、私が選者の一人になっています。
2機種まではそろってるのは面白いところだと思いますが、いわば今年のテッパンでしょう。3機種目の選択で個性が出てると思います。

また高音質CDもこの季節らしいものです。ぜひお買い求めください。


posted by ささき at 13:21 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月28日

コンピューターオーディオとソフトウエアドメイン

オーディオではCD時代からデジタル処理が取り入れられ、そこからずっとデジタルドメインとアナログドメインの二つの世界が混在して来たわけです。それぞれにデジタルドメインの問題とかアナログドメインの問題を抱えています。
しかし、このコンピューターオーディオの時代ではそれに加えてビットパーフェクトや演算誤差などソフトウェア的な要因で音が変わります。これはデジタルドメインとも切り離して考えるべきだと思いますが、そうした要素は「ソフトウエアドメイン」と呼ぶべきではないかと思います。

演算誤差などは本来は従来のDACでもファームウエアレベルであったわけですが、コンピューターオーディオ時代でははるかに複雑になっています。
たとえば人類がいままで作ったもので一番複雑なものはスペースシャトルだそうです。シャトルは約250万点もの部品から構成されています。一方でWindows OSは5000万行以上とも言われるプログラムから構成されています。これは5000万点の部品があるのと同じことです。シャトルと比べてもパソコンのOSというのはかくも複雑であり、さらにその上で走るソフトウエアもフレームワークやライブラリなどを考えれば数万から数十万行くらいの部品点数はざらにあるわけです。そしてこれらが資源を共有しながら同時にいくつも実行され、データが行ったり来たりします。
それがソフトウエアドメインの世界です。

実際こうした概念を導入することで、コンピューターを使ったオーディオが独自に抱える問題というのがわかりやすくなると思います。コンピューターオーディオというのはもはや単にCDプレーヤーの延長ではないし、反面でこうした複雑さがまた高度な柔軟さを可能にしているといえます。
posted by ささき at 21:54 | TrackBack(0) | ○ PCオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする