Music TO GO!

2009年03月10日

超小型・お手軽スーパーツィーター TAKET BATPURE

TAKETはBATシリーズのスーパーツィーターで知られています。
その新製品としてBAT-PUREという、なんと豆粒のようなユニークなスーパーツィーターを出しています。価格も定価でペア5800円とかなり手ごろです。

batpure3.jpg

ホームページは下記です。
http://www.taket.jp/japanese/about6/about6.html

TakeTのスーパーツィーターはハイルドライバー形式の振動版を使っています。これはアコーディオンのような伸縮で音を発するものです。
上記ページを見ると薄膜フィルムを波型に形成した、とあるのでやはりBATPUREもハイルドライバー形式であるものと思います。ちなみにBATPUREにはローカットフィルターやクロスオーバーの類はついていません。まさにシンプルそのもので、名のPureもそこから来ているようです。
左の写真はiPod nanoと並べたところですが、その小ささがわかると思います。

batpure1.jpg      batpure2.jpg

わたしはPCのオーディオシステムに使用しているJohnBlueのJB3スピーカーに応用してみました。(JB3の記事はこちらです)
JB3はフルレンジなのでフルレンジ+スーパーツィーターという、マイクロピュアのCz302esのような構成ができます。
Cz302esがよかったので、これはぜひやってみたかったんです。

BATPUREは装着もユニークで、1gしかないので背面に両面テープがあって、それでスピーカーに貼り付けます。そこに配線をしますが、基本的にはスピーカーポストからそれぞれ+/-をあわせて並列で取ってかまいません。まさにお手軽です。
わたしはベルデンの切り売りケーブル(450円/mくらい)を買ってきて結線しました。(下の写真はケーブル据付前です)

batpure4.jpg

さっそく聴いてみると、あっ、と感じます。差は明確です。
全体に音の明瞭さが上がり、楽器の音がより生々しくリアルに鳴るようになります。
ためしに外して元に戻すと、もの足りないというか少しなまって感じます。アコースティックな音楽だと差はかなりはっきりわかると思います。これは高域が伸びるというのではなく、全域でそう感じます。
スーパーツィーターはツィーターと名前がついていますが、高域を延ばすものではなく、倍音をより明確に再生するという考え方です。
ここで聞いたのは本来22KHzまでしか入っていないCDソースですが、それでも効果はかなり感じられます。ただ予期していたような音が豊かになるという感覚よりも、全体の明瞭感があがるというところがちょっと新鮮でした。音がよりリアルに聞こえるという点では倍音の再生が利いているということなのかもしれません。
価格を考えた効果はかなり高いと思います。これはお勧めですね。小さいから効果もそれなりかと思いましたが、少なくともJB3に装着する限りにおいては効果はいままで聞いたスーパーツィーターの試聴の中でもはっきり分かるほうだと思います。

以前うちのDynaudio Special 25に村田のスーパーツィーターをつけて試聴した記事を書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/16778366.html

スーパーツィーターは上のSpecial 25での試聴記でも書いたように全体の音調を変えずに高音質化が図れるので効果的なアクセサリーだと思います。
ただスーパーツィーターって試してみたいけれども、効果はわからないし価格がけっこうするので躊躇しているという人も多いと思います。
そういう人にもぴったりですね。これで試してみるということも出来ると思います。


わたしはもう一個買って二つつけてみようかとも思います(笑)
志向性がどうなっているのか分かりませんが、ひとつは上方放射させるというのも手でしょう。
あとわたしはできませんけど、ヘッドホン改造が好きな人は上記TAKETのページにあるようにヘッドホンの中に埋め込んでみてもおもしろいかも。

購入についてはわたしはフジヤさんにお願いして取り寄せしてもらいました。
価格は店頭で買えばネットなどで提示されている価格よりも得だと思います。興味のある方は問い合わせてみてください。


しかし、これってなにげにかなり画期的なことのような気が。。この大きさと価格ならたいていの中級機以上ならスーパーツィーターを標準でつけられます。
ガレージメーカーの方なんかはぜひこれを応用したスピーカーを製作してほしいものです。

いまうちのPCシステムはアンプをNuforce IconからVinnieさんのSignature30に換えています。Signature30は以前に少し書きましたがバッテリー駆動で15W/chを出すパワーアンプです。(Signature30関係の記事はこちらです)
スピーカーケーブルはNordostのFlatlineを使ってハイスピード系を狙っています。
この組み合わせだと驚くほどの音の明瞭感、鮮明感が感じられます。これでPCスピーカーというよりはPCベースのオーディオのサブシステムというところを志向していこうと思っています。
posted by ささき at 21:56 | TrackBack(0) | __→ TAKET BATPURE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする