ESW10JPN 入手しました!
ESW9と比べてみると漆塗りのハウジングはより落ち着いていて高級感があります。ESW10JPNは本体を入れるポーチのほかにL3000のようにケーブル(というかハウジング)を保護するための小さなポーチも入っています。
フジヤさんに取りに行く電車の中ではESW9をiModとSR71Aをつなげて聴き、帰りはそれをそのままESW10JPNに変えて聴いて帰ってきました。
まず音場がより広がった、というか豊かに音に満ちる感じがします。また低音はよりタイトでパンチを感じます。
全体にはESW9の特徴をもちながら、より洗練された感じがして質感表現に優れ、楽器の音やヴォーカルは生き生きとリアルに感じられます。この辺がとても上質に思えます。
ショウでのレポートではブライトというコメントがありましたが、少なくともこの組み合わせではそうしたことはまったくなく、どちらかというと高域は落ち着いています。また子音のきつさはほとんどありません。
音の分離もよく、広い空間に音がよく整理されて、うるさく聞こえないという感じです。
また、少しESW9より能率が落ちていてボリュームを少し上げたくなります。
全体にESW9の音の特徴を継いだ上でESW9よりもより上質に進化したという感じを受けます。そういう意味ではSR71とSR71Aの関係にも似ているかもしれません。昨年ESW9とSR71の組み合わせがなかなかいいと書きましたが、今年はこうしてESW10とSR71Aで聴いているのは面白いものです。
かなりこれはいいと思います。
ただ、ちょっといま忙しくて時間が取れないのですが、また少しいろいろと試してみたいと思います。
Music TO GO!
2008年10月16日
2008年09月22日
ESW10登場
IFAで展示されていたオーディオテクニカのESW10が発表されました。
headfi情報によると全世界1500個限定でドライバーも新規ということでしたが、AVウォッチなどをみるとその通りのようです(日本は1000個のようです)。IFAで聴いた人のポストでは、ESW9に比べてかなりbrightということでしたが、ここは中高域がよりシャープである、と好意的に解釈したいところです(^^
フジヤさんのブログではもう予約を始めているようです。また、AD2000の後継のようなものも発表されていますね。
headfi情報によると全世界1500個限定でドライバーも新規ということでしたが、AVウォッチなどをみるとその通りのようです(日本は1000個のようです)。IFAで聴いた人のポストでは、ESW9に比べてかなりbrightということでしたが、ここは中高域がよりシャープである、と好意的に解釈したいところです(^^
フジヤさんのブログではもう予約を始めているようです。また、AD2000の後継のようなものも発表されていますね。
2008年08月31日
オーテクのESW10?
現在ドイツで開催中のIFA2008でどうやらオーテクのESW9のJapanバージョンとしてESW10というのが出品されているようです。
http://www.head-fi.org/forums/f4/ifa2008-new-headphones-audio-technica-akg-sony-infos-beyer-etc-358973/
昨年もESW9が世界で一番初めに披露されているのはIFAだったと思うのでこれはちょっと楽しみです。
http://www.head-fi.org/forums/f4/ifa2008-new-headphones-audio-technica-akg-sony-infos-beyer-etc-358973/
昨年もESW9が世界で一番初めに披露されているのはIFAだったと思うのでこれはちょっと楽しみです。
2007年10月28日
ATH-ESW9 in action
一週間ほど経ちました。
こうして使ってみるとかなり全体的に整ってきてES7のイメージとはかなり離れてきたことを感じます。
ストリングスの響きも電子音の広がりも気持ち良く再生できます。ハウジングの響きについては木の鳴りがそのままするというよりも音が共鳴していてそれで音作りをしているところがあるように思います。たしかにマリンバの響きのようなものかもしれません。
取り扱いではやはりHD25と違って折りたためるのはかなり便利です。持ち運びには袋自体が小さくたためるのでES7付属のものを使っています。(上の写真ではES7の袋を使っています)
組み合わせとしてはiMod+SR71をいまは気に入っています。iHP140+iBasso D1もホームオーディオのようなHiFi再現で性能面ではかなりのレベルを引き出しますが、ウォームで音楽的な美しい再現ではiMod+Cryo+SR71がよく合います。ソース機器としてみるとiPodの適度な甘さもこのときプラスにも働き、やさしい音に貢献しているようです。自分が元気な時には辛口でHiFiな音の方が音楽に取り組んでいるという気がするけれども、疲れて通勤しているときはこのiMod+Cryo+SR71+ESW9の優しくて美しい音に癒される気がします。
音の広がり感もよく引き出しますし、ひさびさにSR71もやはりいいアンプだとまた見直してしまいました。またケーブルはGold x SilverよりもCryo X Silverのウォーム感があるとさらにそれを引き立ててくれます。この辺は銅ベースの温かみのある音にこだわるALOのKenさんの気持ちが分かります。こうしたサミュエルズさんとかKenさんの意向が日本のオーテクの新製品と出会ったときに相乗効果(シナジー)が現れるというのはオーディオの面白さと言えるかもしれません。
わたしは予想していたよりも良かったという気がします。単にES7の焼き直しではなく、高級な外観に見合った上質な音を作るという点がオーテクのやる気とこだわりを感じます。オーテクも高級機はもうやらないんじゃないかと危惧してましたが、まだまだ期待できそうです。
iMod+SR71+ESW9は音楽の細部も書き分けながら魅力的で美しく広がりのある音の世界を作ってくれます。このへんはHD25とiHP+iBasso D1で作ろうとしているもっとHiFiな音世界とはまた別の選択があるということも感じます。当面はiPodベースのシステムとD1みたいなDAC内蔵タイプのシステムは少し並行していろいろとやっていく感じですね。
ところで余談ですが、、
少し前の発表頃にHeadfiにもESW9のスレッドが立ちました。はじめにポストした人はドイツの人でした。それでタイトルがPortable Woody ESW9とかいうものでした。(ドイツ風にWoodieだったかも)
そうするとあるアメリカの人が「悪気はないけどタイトルで笑わせてもらった」という書き込みがありました。Woodyは木製という意味ですからこれ自体は私から見ておかしくないように思います。
そのときはなんでかなと思ったんですが、私もHeadFiにESW9の到着報告を書こうとしてPortable woody ESW9としてポストしようとして、念のためwoodyの意味を下記翻訳サイトで調べたところ、(俗)の意味を見てわたしも笑ってしまいました。たしかにポータブルのWoodyじゃねえ。。
http://www.alc.co.jp/
ということでフォーラムにはWooden portbale ESW9というふうにポストしました(^^
最近ではこうしたのは当人たちもネタにしますがキンキ・キッズの例が有名ですね。(上のサイトは和英もかねるのでキンキーとひくとわかります)
キンキーに関しては私が向こうで駐在してたときにむこうのひと何人かと会話していて、なにかの世間話のときに出てきたのを覚えています。知らない単語だったので「キンキーってなに」と聞いたんですが、わたしがあまりに何の恥じらいもなく平然とキンキー、キンキーと繰り返すのが向こうの人には面白かったらしく、笑い転げられて「もっと言って」と受けたのを覚えてます。こっちは恥ずかしいという感覚がないのでいっしょに笑い転げてしまいました(笑)
よく外国の人に日本の変な言葉を言わせて面白がるという番組があったりしますが、そうした気持ちがよーく分かりました(^^
2007年10月19日
ATH-ESW9 ファーストインプレッション Part2
ATH-ESW9のファーストインプレッションです。
到着報告から少しおこうと思いましたが、あとにD1とかUE11の記事もたまっているのでとりあえずファーストインプレをまとめておきます。
電車の中で使った機材はiHP-140+iBasso D1(光接続)です。家に戻ってからこの記事を書きながら少しiModとSR71/MOVEなどで聴いてます。両方の組み合わせを聴いてみるとやはり前者の方がひとレベル上ではありますね。(と記事を溜めているとインプレが後先になってしまいますが)
さて、実機ですが外見はなかなか高級感があり、文字まで斜体です。ただ高級なハウジングとアーチにちょっと華奢なアームの組み合わせがややミスマッチ的ではあります。派手すぎないのであまり恥ずかしくはないですね。つけて帰ってもiGradoのときのように痛い視線はありませんでした(笑)
ポーチはやや大きめで合皮です。すぽっと畳まずに入れるのは良いですが、畳んで入れるならES7のような小さめにくるんで持ち運べる袋の方が良いかも。
装着感はES7よりアーチが大きくて装着しやすく、またES7より軽く感じます。締め付け感も少なくてなかなか快適です。比べるとES7より一回り大きく見えますね。
はじめに音をぱっと聴いて思ったことは音がきれいということです。クリアで明るく軽やかで、さわやかな空気感があり雰囲気表現が感じられる音です。
ピアノなど楽器の音がきれいで、中高域のきれいさと上に伸びる高い音が印象的です。オーテクはそういう傾向ではありますが、今回は特にそう感じました。ひとつには高域部分がいままでのオーテクより強調されているというかより高く伸びている感じです。ES7がやや雑で丸めな高域表現なのに比べるとかなりていねいにより高く鳴らす感じです。ただしサ行も従来よりややきつめのようにも思いますが、ここは鳴らしこんでないのでまだなんとも言えません。
低域はES7のように量感がありますが、たるんでいる感じではなく、そこそこに締っていてパンチがあるという感じです。量感もES7のように支配的と言うほどではないようです。
コントラバスの音を聴くとかなり低い低域部分の解像感もなかなか良くて、実際にリケーブルしたES7より上です。この辺からも単にES7の焼き直しと言うわけではないと思います。
木製ハウジングの響きはGradoなんかに比べると主張するわけではありませんが、全体の鳴りの中で感じていくところかもしれません。
さきに書いた空間表現のよさと言う点では、音の広がりや立体感もよくてDAC内蔵のD1のように優れた再生環境ではかなりはっきりと像を結びます。ES7よりも窮屈でなく空間表現に優れていて、より広く楽器の間隔に余裕を感じます。反面でES7のように密度感がないのでわたしが聴く範囲では好印象ですが聴く音楽のジャンルによると物足りなく思うかもしれませんので、念のため。HD25とは良い対称かも知れません。
全体にES7に比べると上品で高級感を感じる音ではあります。
明るく軽やかなところは基本的にはインピーダンスが低めの特徴ですが、従来の32Ωクラスのものよりはちょっと能率は低めでMOVEのLow gainだとやや音量が取りにくいですね。iPodとはSR71で聴きました。
全体的な性能はもう少し聴かないとわからないけど、わたしはけっこう気に入りました。
始めはどうせリケーブルしないとだめだろうと思って、買ったら箱に入れたままアメリカ送りかと思ってたんですが(笑)、このまましばらく使おうと思います。へたにリケーブルするとかえってバランスが変わってしまうこともありますからね。特にiHP140/D1との組み合わせはかなり気に入りました。
これからのエージング次第でもありますが、リケーブルされたものに比べるとやや抜けの悪さを感じるところがあるのでリケーブルでも良くなる余地はあると思います。ただもう少し聴いてみないとなにでリケーブルするかは特定できません。
Headfi向けにも到着報告書かないと。。
あ、今日いっしょに買ってきた村冶佳織さんの"Viva! Rodrigo"を書く暇どころか聞く暇もなくなった(笑)
到着報告から少しおこうと思いましたが、あとにD1とかUE11の記事もたまっているのでとりあえずファーストインプレをまとめておきます。
電車の中で使った機材はiHP-140+iBasso D1(光接続)です。家に戻ってからこの記事を書きながら少しiModとSR71/MOVEなどで聴いてます。両方の組み合わせを聴いてみるとやはり前者の方がひとレベル上ではありますね。(と記事を溜めているとインプレが後先になってしまいますが)
さて、実機ですが外見はなかなか高級感があり、文字まで斜体です。ただ高級なハウジングとアーチにちょっと華奢なアームの組み合わせがややミスマッチ的ではあります。派手すぎないのであまり恥ずかしくはないですね。つけて帰ってもiGradoのときのように痛い視線はありませんでした(笑)
ポーチはやや大きめで合皮です。すぽっと畳まずに入れるのは良いですが、畳んで入れるならES7のような小さめにくるんで持ち運べる袋の方が良いかも。
装着感はES7よりアーチが大きくて装着しやすく、またES7より軽く感じます。締め付け感も少なくてなかなか快適です。比べるとES7より一回り大きく見えますね。
はじめに音をぱっと聴いて思ったことは音がきれいということです。クリアで明るく軽やかで、さわやかな空気感があり雰囲気表現が感じられる音です。
ピアノなど楽器の音がきれいで、中高域のきれいさと上に伸びる高い音が印象的です。オーテクはそういう傾向ではありますが、今回は特にそう感じました。ひとつには高域部分がいままでのオーテクより強調されているというかより高く伸びている感じです。ES7がやや雑で丸めな高域表現なのに比べるとかなりていねいにより高く鳴らす感じです。ただしサ行も従来よりややきつめのようにも思いますが、ここは鳴らしこんでないのでまだなんとも言えません。
低域はES7のように量感がありますが、たるんでいる感じではなく、そこそこに締っていてパンチがあるという感じです。量感もES7のように支配的と言うほどではないようです。
コントラバスの音を聴くとかなり低い低域部分の解像感もなかなか良くて、実際にリケーブルしたES7より上です。この辺からも単にES7の焼き直しと言うわけではないと思います。
木製ハウジングの響きはGradoなんかに比べると主張するわけではありませんが、全体の鳴りの中で感じていくところかもしれません。
さきに書いた空間表現のよさと言う点では、音の広がりや立体感もよくてDAC内蔵のD1のように優れた再生環境ではかなりはっきりと像を結びます。ES7よりも窮屈でなく空間表現に優れていて、より広く楽器の間隔に余裕を感じます。反面でES7のように密度感がないのでわたしが聴く範囲では好印象ですが聴く音楽のジャンルによると物足りなく思うかもしれませんので、念のため。HD25とは良い対称かも知れません。
全体にES7に比べると上品で高級感を感じる音ではあります。
明るく軽やかなところは基本的にはインピーダンスが低めの特徴ですが、従来の32Ωクラスのものよりはちょっと能率は低めでMOVEのLow gainだとやや音量が取りにくいですね。iPodとはSR71で聴きました。
全体的な性能はもう少し聴かないとわからないけど、わたしはけっこう気に入りました。
始めはどうせリケーブルしないとだめだろうと思って、買ったら箱に入れたままアメリカ送りかと思ってたんですが(笑)、このまましばらく使おうと思います。へたにリケーブルするとかえってバランスが変わってしまうこともありますからね。特にiHP140/D1との組み合わせはかなり気に入りました。
これからのエージング次第でもありますが、リケーブルされたものに比べるとやや抜けの悪さを感じるところがあるのでリケーブルでも良くなる余地はあると思います。ただもう少し聴いてみないとなにでリケーブルするかは特定できません。
Headfi向けにも到着報告書かないと。。
あ、今日いっしょに買ってきた村冶佳織さんの"Viva! Rodrigo"を書く暇どころか聞く暇もなくなった(笑)
2007年10月18日
ATH-ESW9 ファーストインプレッション Part1
オーディオテクニカのこの秋の新製品のひとつ、ESW9を予約してたんですが、予定より一日早く届き今日フジヤさんから買ってきました。
価格は書けないので問い合わせて欲しいのですが、2万円台前半ということで3万6000円(税抜き)という定価からするとかなり良い価格だと思います。
ESW9はポータブルとしてはオーディオテクニカのフラッグシップとも言えます。いままでHD25くらいだった領域に踏み込むものとして、ハイエンド・ポータブルヘッドホンを熱望してるわたしとしては興味津々でした。
製品ページはこちらです。
http://www.audio-technica.co.jp/products/hp/ath-esw9.html
特徴はポータブル専用としては画期的な木製ハウジングを使用していることで、アフリカンパドックというマリンバなどの鍵盤打楽器に使われる木材の無垢材だそうです。ハウジングが木製でパッドもラムスキンと言うことでこれが折り畳みできるコード1.2mのポータブル機とは思えないくらいです。
ES7に木製ハウジングをつけただけではなく、ドライバーも新設計だそうですので期待感はありました。
本日取りに行って早速聴きながら帰ってきました。というわけで今回は開封写真はありません(笑)
写真も新品開封状態ではなく、一回使用した後ですので念のため。
日付をまたいでファーストインプレッションに続きます。
価格は書けないので問い合わせて欲しいのですが、2万円台前半ということで3万6000円(税抜き)という定価からするとかなり良い価格だと思います。
ESW9はポータブルとしてはオーディオテクニカのフラッグシップとも言えます。いままでHD25くらいだった領域に踏み込むものとして、ハイエンド・ポータブルヘッドホンを熱望してるわたしとしては興味津々でした。
製品ページはこちらです。
http://www.audio-technica.co.jp/products/hp/ath-esw9.html
特徴はポータブル専用としては画期的な木製ハウジングを使用していることで、アフリカンパドックというマリンバなどの鍵盤打楽器に使われる木材の無垢材だそうです。ハウジングが木製でパッドもラムスキンと言うことでこれが折り畳みできるコード1.2mのポータブル機とは思えないくらいです。
ES7に木製ハウジングをつけただけではなく、ドライバーも新設計だそうですので期待感はありました。
本日取りに行って早速聴きながら帰ってきました。というわけで今回は開封写真はありません(笑)
写真も新品開封状態ではなく、一回使用した後ですので念のため。
日付をまたいでファーストインプレッションに続きます。