Music TO GO!

2009年02月01日

2009年のスーパーボウルと1984年

さて、明日(米国時間の今日)はいよいよスーパーボウルの開催日です。
今年のスーパーボウルはカージナルスとスティーラーズというほとんど考えてなかった組み合わせでした。シーズンもわりと混戦で、タイタンズのように途中まで全勝チームはありましたがどこが飛び抜けてと言うわけでもなかったように思いますのでまあ妥当とはいえるかもしれません。

カージナルスは初めてのスーパーボウル出場ですが、名門スティーラーズは過去何回も出ているといっても、その多くはQBブラッドショーの時代のものです。かたやカージナルスのQBワーナーは何回かラムズ時代にスーパーボウルに出ていますので、その差は大きくないかもしれません。そうするとカージナルスの強みのパスオフェンスと伝統的に守備に強いスティーラーズの対決というのは意外と面白いのかもしれませんね。
とはいえ、シーズン中盤くらいで言われてたようにニューヨーク対決とかいうような華やかなものになったら起きて見てようと思ってたんですが、明日はまあ寝ると思う(笑)


しかし今年はちょっと書いておきたいことがあります。
今年はMacがデビューしてから25周年記念の年になります。四半世紀という言葉があるように、25年というのはむこうの人にとっては大きな意味があります。
Macがデビューしたのは1984年、1月24日の大学での発表会ですが、一般の人々にMacというものの存在を強くアピールしたはじまりは25年前のスーパーボウルです。その中でこのCMが流されました。



ブレードランナーの世界を思わせるこの作品はリドリースコットにより監督されたもので、このCMはおそらくすべてのCMの中でももっとも有名なものの一つでしょう。実際にスーパーボウル中で流されたのはたった一回ですが、その後に何回もTVでは放映されました。当時支配的だったIBM PCを皮肉ったこのCMは見ていた人々に新時代の到来を強くアピールしました。だれにでも(rest of us)使えるコンピューターの時代がくるということです。

ちなみにこのCMにはMac自体の姿は出てきませんが、これは1984年のスーパーボウルは上記の発表会の2日前の1月22日に行われたからです。つまりは最後のところで"1/24にMacintoshという何かが出てきて時代を変える"というメッセージはいまでいうところのティザー広告みたいなものですね。
ちなみに発表会の様子はこちらで見られます。



ジョブズ若い!そしてフロッピーをふところから取り出すような演出も、発表会の熱狂的な雰囲気もまったくいまと変わりません。
わたしもPlusから使ってましたのでMacのこの形はなつかしいんですが、わたしもアメリオ時代に見切りを付けてしまいました。
とはいえこの記事もドラフトはiPodで音楽を聴きながらiPhoneで書いたんですが、Newtonのところでも書いたようにAppleの遺伝子というのはまた別のところにあるとも思います。

アメリカではこんなに景気が悪いのにAppleはどこ吹く風で好調ではあります。しかしどうもジョブズの体調は思わしくないようですが、上記の発表会のような「現実歪曲空間」の魔法をかけられるリーダーがいなくなるとどうなっていくのかというのはちょっと心配でもあります。
posted by ささき at 21:30 | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月26日

iPhoneの接写レンズ付きケース Griffin Clarifi

日本でもよく知られるiPhoneのアクセサリーメーカーのGriffinから面白いケースが出ています。このClarifiはiPhone 3G用のケースにカメラ用のマクロレンズを仕込んだものです。

clarifi4.jpg

iPhoneに変えてからカメラ機能ではちょっと不満を感じることも多くなりました。機能的な問題もありますがやはり画質面です。iPhoneのカメラはパンフォーカスですが特に近距離で近づけないので料理とりなんかやメモ使用でピントが合わなくなります。
パンフォーカスでは焦点が固定されているので普通は無限遠をカバーできる距離にセットされるため、近い方は甘くなりがちです。携帯カメラのセンサーは小さいのでレンズは焦点距離が短く、ピントの合う範囲は広いのですがやはり限界はあります。

そこでこのClarifiではケースに組み込まれたレンズをスライドさせることで簡単にiPhoneの近距離での画質をあげることができます。そのためマクロレンズというよりはクローズアップレンズと言ったほうが正しいでしょう。
普通はiPhoneのカメラでは最短は18インチ(約45センチくらい)までが限界だそうですが、Clarifiを使うことで4インチ(約10センチ)まで近づくことができるとのことです。

日本ではまだ発売してないようでしたので、わたしはeBayから買いました。

clarifi1.jpg

ケースとしてはニ分割してはめ込むタイプで、クロスや液晶カバーも付いています。iPhoneケースとしても質感もデザインもなかなか良いと思います。

clarifi5.jpg

肝心のクローズアップレンズですが、iPhoneのカメラの前にスライドしてかぶせるようにセットします。使わない時はまたスライドして退けておくことができます。

clarifi2.jpg      clarifi3.jpg

下の例では左がそのまま、右がClarifiを使用したものです。
画像は明度調整と縮小のみ行っています。クリックすると拡大します。

clarifi6a.jpg      clarifi6b.jpg

clarifi7a.jpg      clarifi7b.jpg

効果はかなり高く、使用前と使用後の写真を見てもらえると画像がしゃっきりとシャープになっていることがわかります。
posted by ささき at 21:46 | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月31日

iPhone 3Gとドック

qables_iphone1.jpg

さすがのわたしもはじめはiPhoneにアンプをつけるということは考えていませんでした。iPhoneはひとつでメールもネットも万能に近く使えるので、これひとつで出かけたいということもあり、おとなしくしばらく単体で聴いていました。しかしいろいろと聴いていると意外とiPhoneの音楽再生性能が高いということがわかってきました。

iPod classicからは後段がワンチップ化されたのでiMod化できないという話がありましたが、DACもいままでiPodで使っていたWolfsonではなくシーラスロジックに変わったようです。iPhoneでも基本的にこれを踏襲しているようです。
DACも変わったのならば音の傾向も変わるので、Classicに変わったときには賛否いろいろあったようです。
しかしたしかに音の傾向もやや変わりましたが、よいところも多々あると思います。しかし、良いといってもやはりDAPの音の範疇を出ないので、やはりアンプをつけてこの新しいiPodの音であるシーラスロジックのDACの音を試してみたいと思うようになりました。

しかし、やった人も多々いると思いますが、実は普通のiPod用のドックをただiPhoneにつけても音はラインアウトから出てきません。スピーカーから出るだけです。
これはiPhoneはピン配線がiPodと一部違うようで、そのままでは使えません。余分な配線が必要になります。
そこでいくつかiPhone用のドックというのが出ています。たとえばKenさんのALOでは+$20で従来のドックをiPhone用に改造してくれます。
ただ聴いているとQablesのケーブルの音がこの新しくなったシーラスのiPodサウンドに合うように思えたので、Qablesの出しているiPhoneドックを買いました。買ったのはSilverCab-ProのiPhone用のものです。
http://www.qables.com/shop/index.php?main_page=index&cPath=138&zenid=68eab5747dd94931bce3b4434fc8d945
これは国内でもタイムロードさん扱いで買うことができます。

qables_iphone2.jpg

ただし注意すべき点はドックの抜き差しです。
いままでは電源を入れたままでもiPodドックを抜き差ししていたと思いますが、iPhoneでは電源をいれたままドックを指すと「このアクセサリは互換性がありません、機内モードにしますか」というエラーメッセージ(上の画像)が出ます。
しかしここは「いいえ」を選択して問題ありません。機内モード(電波抑制モード)にする必要もないようです。ただし一部のアンプでは電波と干渉することがあるようなので、このときは機内モードにするとよいと思います。
またもうひとつの手は、ドックをさす前にいったん電源を落としておきます。そうしてからドックを接続すると自動的に立ち上がり、なんのエラーメッセージもでません。


それとこの改造をしたドックは普通のiPodでもドックとして使うことが出来ます。iPhoneも視野に入れている人は今iPodを使っていてもはじめからiPhone対応のドックを買うとよいでしょう。
そのためケーブルのバーンインをするときはさすがにiPhoneというわけにも行かないので、普通のnanoなどを使ってバーンインすることができます。


実際に聴いてみると、とくにiQubeとはケーブルのシナジーもあってなかなか音の相性もよいようです。iMod5.5Gのウォーム調とは一味違う高品位な音を楽しむことが出来ます。
SR71とも別な傾向でよさそうですが、この辺はまた一からいろいろと楽しめそうです。
posted by ささき at 00:16 | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月01日

iPhone 3G !

iphone1.jpg
iPhoneとKlipsh IMAGE

iPhone 3G、入手しました。
さっそくいろいろいじってますが、ネットのブラウジングなどはピンチやタップ、フリックなどを組み合わせると、いままでの携帯端末は何だったんだろうという別次元の操作感があります。
使って楽しく、個性的で他を寄せ付けないと言う点にかつてのAppleの持っていた魅力が思い出されます。昨年のiPhone発表から待ったかいはありました。
指で弾くフリックとか、両指でつまんで拡大縮小するピンチなど、ジェスチャーで行うUIをやってみると、やはり昨年書いたNewtonでの文字列をスクラブ(ペンによるすばやいジグザグ)で消去していたのとオーバーラップします。

iphone3.jpg
Newton MP2100とiPhone 3G

Newtonではまだネットというものが付属品的なものでしたが、iPhoneではそれが中心にきています。
iPhoneは使いにくい携帯とかキーのないスマートフォンではなく、やはりネット時代のPDAのあたらしいカタチと言えると思います。PDAといってもNewtonの時代にはデータをまるごと持ち歩く感覚でしたが、iPhoneはネットというデータの世界への架け橋と言う感覚です。携帯電話はインフラのひとつにしてその機能のひとつにすぎません。

あくまで携帯と考えると勝手が違うところが多々あるので注意が必要です。
まずアドレス帳が機種変更の時点で移行できません。アドレス帳はソフトバンクからもらったソフトは役に立たなかったので、携帯からvcf(名刺)でアドレスデータを書き出してから、vcf2csvというソフトを使ってcsvにしてからOutlookにインポートしました。OutlookからはiTunesで同期します。

iPodとしてみるとわたしのいま使っている5.5Gからみて音質は若干改善されています。特にノイズフロアが低くなっていてUE11でも曇り感を感じず良く聴こえます。5.5GではiPod直ではUE-11は使いたくない感じでしたが、iPhoneではよい組み合わせになりました。
背景が黒く締まったせいか明瞭感や音の切れの良さが向上しています。Imageとの組み合わせは、明瞭になった楽器の分離を生かしながら、適度にウォームな中域と豊かな低域で楽しめます。

それとiPodとしてみるとボリュームボタンがついているのにも驚きます。
なぜ驚くかというと、ジョブズはシンプルさの美学にこだわる人で、Macにも当初拡張カードをつけることに反対したり、NeXTではあえてMOのみで初期出荷をして不評のすえに後でHDを追加で後付けしたりしてます。
こうしたボリュームボタンをつけるという便利だけれどもデザイン的な妥協に見えることをするのは、ジョブズ先生も大人になったというのか、iPhoneでは外の世界に一歩あゆみ寄っているという気もします。

ロックを解除しなくても音量を変えられるのは便利ですが、できればロックを外さずに曲スキップもできるとさらに良かったところです。HiPhoneは加速度センサーを使って本体を振ることで曲のスキップができますからね(笑)

(*一応ホームボタンをダブルタップするとiPodコントロールがホールド中でも出るようです。またiPhoneではスピーカーフォン用の内蔵スピーカーで音楽も出すことが出来ます)

iPhone用のアプリケーションもいくつか使いはじめていますが、iPhoneアプリでもハイパーカードのような画期的ななにかが出来てくると、携帯でもPDAでもない新たな可能性が開けていくような気がしますね。
posted by ささき at 22:13 | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月10日

WWDC2008 p3

3G iPhoneの登場はジョブズの言うとおりだと7/11ということのようですね。
ソフトバンクからも正式にコメントが出たようです。http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2008/20080610_01/index.html

AppleひさびさのPDAとしてiPhoneはちょっと期待したいところです。
posted by ささき at 08:22| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

WWDC2008 p2

今回はengadgetのレポーターも「スティーブがもどってきたら起こしてくれ」というふうに途中で飽きていましたが、少しiPhoneアプリのデモが長すぎて肝心のジョブズの演説が短かったのでちょっと締まらない基調講演ではありました。
商品紹介としては定番とはいえますが、やはりみなの期待していたものとはちょっと違ったように思います。

ジョブズはOne more thingの前ふりのために再登場してきたように見えますが、、
mobile meとかpush notification serviceとか、Appleもサーバーサービスの方向に動いているように見えます。いままでPHPで行っていたようなことをiPhone(とAjax)で行うことで...またデモが始まった。さすがに今日はもう無理(笑)、one more thingまでは持てません。おやすみなさい。。
posted by ささき at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

WWDC2008

ふーむ、BGMがオールディーズかあ、、と、やっぱり起きててしまった。。やはりジョブズのスピーチはリアルタイムで楽しまないと。このわくわく感は味わえません。各地のApple Storeがダウンして更新の用意を始めているようですね。
http://www.engadget.com/2008/06/09/steve-jobs-keynote-live-from-wwdc-2008/
ここはiPhoneにNewtonテクノロジーを取り入れて、くしゃくしゃというジェスチャーで文書がゴミ箱にぽんっとはいるとか、ソフトバンク版のiPhoneは泳げる頃までは発売されますとか、そうしたOne More Thingを期待したいところです。
posted by ささき at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月30日

iPhone発売記念企画 - Newtonの時代

米国時間のさきほど、東部から西海岸に向かって各地の現地時間18:00からiPhoneの発売が開始されました。アメリカではそれなりに盛り上がっていますが、日本は蚊帳の外に置かれています。
そこで問題は日本語版ですが、来年の「泳げる頃」までにはできるのでしょうか?

と、いうことで上の一文で笑っていただけた方は触れてはいけないAppleの過去をひとつ思い出していただけたと思います。
考えてみるとスマートフォンであるiPhoneはNewton以来のAppleとしてはひさびさのPDA製品でもあると言えるでしょう。しかし、PDAなら当たり前のスタイラスではなくマルチタッチというジャスチャーによるインターフェースを持っています。画面の写真を持って指を広げると拡大とか、なかなか興味深いものがあります。
一度確立したスタイラスによるUIのメタファーを捨てるといういさぎよさに私はかつてのAppleの持つ革新性を思い起こしました。

実のところ、わたしも以前はけっこうなAppleのエヴァンジェリストでした。So Far本はさすがに持ってませんがSo Farスタックは持ってましたし、アップルデザインは日本語版も英語版も持ってます。1984CMと若きジョブズのアジ演説をQuickTimeで編集したものを作ったりしてました。QuickTimeはいまでは動画のプラグインとして考えられているくらいですが、当時はワープロ上で動画を写真同様にカット&ペーストできるというところが新鮮でした。

Appleのいいところというのはとにかく感動させられる製品と技術を出すことだと思います。マックペイント、ハイパーカード、クイックタイム、そしてNewtonもその流れのひとつといえます。

newton1.jpg

そこでNewtonをわたしの押入れ博物館の中から取り出してきました。
もはや6色のAppleロゴはなつかしいですね。ちなみになぜ6色かというとAppleIIの発色可能な色が6色だったからです。これはウォズの才覚の賜物で、当時はそれでも画期的でした。

これはNewtonの最終版というべきMP2100(英語版)です。英語のみですがわたしの海外の知人のアドレス帳がいまでも入っています。当時Palmもあったと思いますが、手書きはグラフィティーのような簡易版でしたので筆記体も書けて認識力も高いNewtonはまさに別次元の存在でした。
Newtonの画期的なところはジェスチャーによるUIと高度な手書き認識能力、そして「知的な」ソフトウエアです。ソフトウエアは開発環境から高度に統一されていて、OSはそれらを統合しています。
たとえばスタイラスでノートに文章を作成したあと、"mail to John"と書き込んでアシスト(コマンド)をさせると自動的にアドレス帳ソフトからJohnのあて先を調べ、次にメールソフトを起動して文章をメールで送ります。すべてが人工知能のように高度なOSの上でシームレスにつながっています。

またAppleらしいところは、その遊び心だと思います。特に当時話題になったのはジャスチャーによるインターフェイスで書いたテキストを消去するときにペンをテキストの上でスクラブするとポンッと消えるところとか、メモ紙をゴミ箱に捨てるときにメモがくしゃくしゃになるアニメーションなどです。

Newtonはアクセサリーも何点か出ていて外付けでキーボードをつけることもできます。

newton2.jpg

日本語対応についてはエヌフォーから出ていた純正でないものしか出ることはなく、「泳げる頃までにはできる」という有名な言葉を残したまま、結局泳げる頃はきませんでした。
そうこうするうちにスカリー色の強いNewtonは(スカリーが追放した)ジョブズ王の帰還によって葬られてしまいました。しかしジョブズは当時Appleが導入にてこずっていた次世代OSの基盤となりえるNeXTをもって戻ってきましたが、そのNeXTのカーネルだったMachがこのiPhoneにもはいってますから、時代は回るというわけです。(ちなみに6GのiPodもMachベースになるかもしれません)

またNewton OSについてはeMateという派生版のほかに、他社にもライセンスが可能でした。Newtonは(OS)技術の総称でMessage Padというのがひとつの製品名です。
Newtonの手書き認識は単語のパターン認識を応用するため、日本語にそのまま流用するのはやや難を感じました。しかしシャープがライセンスを買って「ガリレオ」という名前で独自の日本語Newton OS機を企画していました。わたしはなにかのショウでこのプロトタイプをいじったことがあるのですが、森という漢字を入力するときに広い液晶画面に木を三つかいてもきちんと認識したので感動した覚えがあります(日本語版Newtonはマス目が必要)。
ただこれも結局ザウルスとの政治的な差別化からか発売されることはありませんでした。


こうしてみると10年以上むかしの方が進歩的という意味でわくわくするものがあったのは気のせいだけではないように思えます。
わたしは結局まじめに使っていたのはQudra700までで、記念に(安くなった後の)スパルタカスを買ってMacからは足を洗ってしまいました。いまWindowsを使っているのは慣れたということもあるけど、あまりMacにそうしたわくわくするものが少なくなったという気もします。
Mac OSもパンター、ティーガーそしてレオパルト(読みが強引か)と進歩して、たしかにVistaよりは多少見栄えがよくて多少使いやすいかもしれません。ただ、わたしの知っているAppleの優位点はそうしたレベルのものではなかったように思います。

Appleのいいところは革新性と遊び心と書きましたが、もう少し書くとそれを文化に結び付けて昇華したという点かもしれません。ハイパーカードもそうしたムーブメントがありましたし、iPodも単なるオーディオプレーヤーというより文化といえます。
それはAppleの提供するそうしたわくわく感にみなが共鳴した結果のことです。ユーザーのみならず作り手側のスカリーも「一生砂糖水を売るより世界を変えてみないか?」という有名なジョブズのヘッドハントの言葉に惹かれてペプシからAppleへと移り、自分自身もそのわくわくとした感覚をNewtonという形で夢を結実させました。Appleにはそうした魅力があったと思います。

iPhoneも携帯という枠を超えてそうしたものを受け継いでいって欲しいと思いますね。
posted by ささき at 10:32| Comment(8) | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月10日

iPhone !

Mac Worldのふたを開けてみたら予想通りというかiPhoneでした。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/mobile/articles/0701/10/news009.html
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070110/apple2.htm?ref=rss

iPodとPDAと携帯が合体したようなもので、まさにわたしが欲しいところです。日本で発売してくれたら間違いなく機種変更したいところですね(^o^
特にBluetooth2.0対応ということでEty8と組み合わせたいところです。きちんとドック端子もあるのでCopper DockをつけてSuperMicroやGV5にもつなげます。
OS Xを採用しているというのはカーネルがMachということでしょうから、PDAとしてはおなじくUNIX互換のLinuxザウルスを思わせます。汎用OSですから拡張性は高いでしょうね。

Apple TVの方はアップルにはめずらしく事前に情報を公開していたので目新しいということはないですね。
posted by ささき at 08:10| Comment(3) | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月25日

iPod nano, 8GB Black

もう新製品とはいえませんが、iPod nanoの8GBブラックを入手しました。
電車の中でも本格的なオーディオを楽しめるiMod+SR-71はいいのですが、重い機材を持って撮影にいくときやポッドキャストを手軽に聴きたいときなどやはり軽量なオーディオがほしくなります。

blog_nano6.jpg

前のnanoのようにiPodを小さくしましたというデザインも良かったんですが、この新型の本体もかなり質感が高くてiPod miniのときのようなおもちゃっぽい感じはあまりないです。液晶もたしかにコントラストが高くなったようで視認性も高いと思います。
同梱のCDがなくなったのでiTunesをダウンロードする必要がありますが、わたしは6を使っていたのでアップデートのときに少しライブラリの再構成に時間がかかります。iTunes7の使い勝手も含めてファームの更新もやりやすくなったし全体に使いやすさの向上がみられます。


イヤホンは手軽にnano単体で使うことを考えると、まずKOSSのKSC-35が楽しく音を鳴らしてくれます。nano単体でも軽快でかつダイナミック、帯域のバランスが良く音の広がりも開放感もポータブルとしてはなかなか良い感じです。ただロスレスで使うとKSC35単体ではやや物足りなさを感じる部分もあります。また低域のタイトさもいまひとつですが、KSC35ケーブル改造品だと小さいnanoが引っ張られます(笑)。

blog_nano5.jpg

電車の中ではカナルでないと都合の悪いことも多いので、次にカナルタイプから選ぶとER-4Pが一番いい選択に思えました。
nano+ER-4Pだとこのサイズのポータブルとしてはかなり満足できる音質だと思います。KSC35よりシャープで細かい音までよく拾い、クリアではっきりと聴こえますし、低い方も高い方もERシリーズの性質を考えれば納得できます。E5cに比べるとノイズも拾いませんし、かなり明快な鳴りが楽しめます。まあそのうちE500かTriple.fiを使ってみたいところではありますね。
また24P変換アダプタを使ってER-4Pを4S相当にしてもnanoでボリューム位置は高めですが普通に聴ける音量は取れます。24Pアダプタで4S相当にするとヴァイオリンやピアノの響きは美しくよくなります。ただ4Pの方が聴き易いことも多いので4Pを普段使って器楽曲など曲によってアダプタで使い分けるというのがひとつの楽しみ方だと思います。

blog_nano1.jpg     blog_nano2.jpg

ポータブルアンプもつけてみましたが、XinではSuperMicro3よりもSuperMini3(AD8397)の方が良い感じです。これをDock経由でRnBケーブルで繋ぐとnanoの音はより整った感じになり音場も広がります。またXinらしいメリハリのある味付けが加わります。
たしかにmini3ならばアンプをつけたかいはありますが、このサイズになると上の写真のように相対的にドックとケーブルがかなりかさばってしまいます。iModにしてからドック+ケーブルはあまりウォッチしてなかったのですが、ちょっとこの辺も考えてみたいところです。

blog_nano3.jpg     blog_nano4.jpg

しかしドックを使わないでヘッドホン端子からアンプに繋ぐとあまりよい音ではなく、音の形にひずみがありクリアさも損なわれます。ここはやはりLine Outから音を出したいところですね。上右はMicro3とヘッドホン端子から直に取ったイメージです。nanoの薄さに比するとかなり厚みが感じられます。
この辺はVinnieさんにがんばってもらってiMod nanoがほしいところですが、iModのようにアンプ必須になってしまうとnanoの小ささのメリットがなくなってしまいます。

わたしはAppleロスレスで音楽データを管理しているのですが、nanoでロスレスの使用を考えると容量と電池消費の不安があります。そこでAAC256kbpsとも少し比べてみました。ちっょと比べた程度ですが、nano+ER-4PにおいてやはりER-4Pくらいの性能だとロスレスとAACの音の差は感じます。
ただロスレスで一日5-6時間以上使ってみましたが、半分減る程度なのでかなり電池の持ちは立派なようです。MP3やAACならかなり持つでしょうね。

またギャップレスもなかなか良いです。これが目的でrockboxにする人も多いくらいなので、iPodにとっては待望の機能といえるのでしょうね。
また検索機能とか高速スクロールしていくといまのアルファベットが浮き出して表示されるとか、4Genからアップしたわたしはけっこう楽しめました(^^
いろいろな点でかなり満足感は高いですね。
posted by ささき at 20:35| Comment(2) | TrackBack(0) | __→ iPod, iPhone, iPad | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする