難産でしたがやっとiOS4.2がリリースされました。当初はもっと早い予定だったんですが、本来は本番前の再確認程度のGM(Golden Master)リリースにWiFiだったかバグが見つかり、再度GMリリースしたんですが、今度はVoIP(スカイプなどで使う)で結構深刻なバグが見つかったため、結局4.2.0はスキップされて、いきなり4.2.1からのリリースとなりました。4.2は初のiPhoneとiPadの統合版となりますので色々と問題も多かったようです。
iOS4.2ではこれまでiOS3.0ベースだったiPadの4.0相当のマルチタスクやアプリフォルダー対応などがメインです。実際にiPhone4ではFLAC Playerで音楽を聴きながらSafariでウエブを閲覧したりできたんですが、iPadではSafariを立ち上げたとたんに再生が中断されてしまいました。iOS4.2を適用するとiPadでもFLAC Playerを再生しながらSafariを立ち上げたりできます。
また、このほかにも色々な新機能があります。
中でもオーディオ的に注目はAirPlayですが、これについては主にAppleTVや対応機器がないと使えないのでうちでは省きますが、こちらのPhilewebさんの記事によくまとまっていると思います。
http://www.phileweb.com/review/article/201011/23/210.html
うちのブログ的にはAirPlay対応のワイヤレスイヤフォンやポータブルヘッドフォンとかがあると面白いかと思いますね。ただデノンなどのアップグレードポリシーを見るとライセンス費用がかかりそうなので、小型化というよりちょっとその辺でむずかしいのかも。
もっとうちのブログ的には以前から書いているところのUSB DAC対応の強化があります。やっときましたと言う感じですね。
さっそくWavelengthのProtonにカメラコネクションキットを使って接続してみました。iPadにカメラコネクションキットのUSB端子の方を接続して、そこからUSBケーブルでDACに接続します。
いままではiPadが接続を拒否するようにスピーカーから音が流れてしまいました。
しかしこの4.2.1ではそうしたこともなく、きちんとDAC側でロックして音が出てきます。
しかも、iPodアプリだけでなくFLAC PlayerでためしにBand on the runの96/24を再生してみると、なんと再生できるだけでなくちゃんと96kでロックします! LINNのダウンロードでもOKでした。
ビット幅はわかりませんが、サンプルレートではハイサンプリングになっているようにみえます。FLAC Playerのアプリの説明のところでは96/24は再生できるけど48/16になると書いていますので、この辺はもうちょっと試してみないといけませんが、ちょっと興味深いところです。あるいはiOSのCoreAudioで思ったより手直しがあったのかもしれません。(iOSとMacOSXは共通部分もまた多くあります)
ちなみに今回の改良についてはWavelengthのゴードンさんのアップルへの働きかけがあったように思われます。もちろんこれでiPadでAsync対応のUSB DACが使えると言うことがわかりました。
この4.2.1で改良された点をわたしが色々試した結果からもう少し詳しく考察するとこうなるのではないかと思います。
USB DAC(デバイス)をPCとかiPad(ホスト)に接続すると、デバイスの対応するサンプルレートとビット幅の情報リストがホストに渡されます。このときにデバイスによっては24ビットしかサポートしてないものとか、16ビットだけ、あるいは16ビットも24bitもサポートされているものとか様々です。
Protonは24ビットのみサポートしているタイプですが、このタイプは16ビットは24ビットに詰めて(パディング)転送することをホストに要求します。始めProtonがiPadで接続できないのは、このパディング処理ができないからだろうと踏んでいました。
しかし、いろいろとiPadとUSB DACを試しているうちに16ビットをサポートしているものでもiPadで認識できないものがある、ということがわかってきました。この時点でちょっと悩んでしまったんですが、どうやら16ビットしかサポートしないのではなく、24ビット「も」サポートしているとダメなのではないかということがわかってきました。あるいは48を超えるサンプルレートのサポートがあるとダメで接続を拒否するようです。
今回の4.2.1での解決はこの対応を緩和させたということのように思います。つまり48/16対応のものだけではなく、より多くのUSB DACで対応できるようになったということです。
Wavelengthのゴードンさんが4.2ベータで試したところの話ではProtonには16ビットでしか来ていないということなので、あくまでiOSでは現在のところ48/16が取り扱える上限かもしれません。しかしそうすると上のFLAC PLayerの96kで再生できている点とは異なるのですが、ここはちょっと調べてみたくなります。なかなかにまた悩ませてくれますね。
また、バスパワーの問題は解決されてないのでDACportなどでは電力不足とのメッセージが出ます。ここはまた別の問題です。
ちなみにiPhoneではiOS4.2にしても使えません。試してみましたが、そもそもカメラコネクションキットを認識できません。これはiPadアクセサリだからでしょうね。
いずれにせよちょっとした進歩ですね。iPadで対応できるUSBオーディオ機器が広がれば、数百万台と言うiPadの販売台数を考えるとすごいインフラの市場がこのアップデートでポンと出現したことになります。USBオーディオのAsync対応まで可能です。
このアップデートはiPadにとっては小さなアップデートだが、USBオーディオにとっては偉大な飛躍だ、という感じでしょうか。
Music TO GO!
2010年11月24日
2010年11月04日
RMAFとiPadの進化 (2)
CAフォーラムに続報が載っていましたが、RMAFでゴードンさんがiPadでのiOS4.2ベータとUSB DAC Protonをテストした際にはたしかに16bitも24bitも出ていてAsyncでも対応しているが、24bitのときには24bit幅のデータは出てなくて16bitが詰められて下位はゼロ詰めされているようだ、とのことです。やはりiOS機では真の24bitサポートは無理なのかもしれません。
ただ現状ではデバイスプロファイルで24bitがあると接続すらできないものが多いようなので、つなげられるUSB DACの範囲はかなり広がると思います。
ただ現状ではデバイスプロファイルで24bitがあると接続すらできないものが多いようなので、つなげられるUSB DACの範囲はかなり広がると思います。
2010年10月19日
RMAFとiPadの進化
前にiPhone4.2ではUSBのAsync転送がサポートされるかもしれないと書きましたが、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/164940747.html
この週末にアメリカのデンバーで開催されたRMAF(ロッキーマウンテンオーディオフェスト)のWavelengthのブースで実際にゴードンさんがProtonとあわせてデモをしていたようです。
こちらのStereophileのRMAFレポートに載っていました。(ここで自社カタログといっしょにUSBメモリにつめてAyreWaveを配布していたようです)
http://blog.stereophile.com/rmaf2010/wavelength_leads_the_way/
おそらくiOS4.2でiPadはAsync転送に対応すると思いますが、同時に現状ではProtonはiPadで動作しないので、これが動いているということはiOS4.2で動作DACが現在の48/16制限を越えて拡大するのではないかと思います。Protonはゴードンさんがなにか手直ししたかもしれませんが、おそらくはiOS4.2から96/24くらいまで対応可能になっているかもしれません。ただし24bitはデータが24bitであっても16bitにしてパディング(詰めて)転送するかもしれません。
この辺はまた実機が出たら確認してみないと分かりません。Audiophilleoが動作できればよいのですけど。
これと先に書いたFLAC PlayerとあわせるとiOS機の可能性というのはかなり広がりますね。
それと下記の会社からPandoraという、やはりゴードンさんのコードを使ったUSB Audio Class 2.0のDACが出るようです。
http://www.aesthetix.net/products.php
USB オーディオクラス2.0もだんだんと広がっています。
そのほかのRMAFの話題ですけど、今回もHead-Fiが参加して話題となったことがStereophileのブログにも書いてあります。
http://blog.stereophile.com/rmaf2010/canjam_at_rmaf/
もうひとつ、今回はComputer Audiophileの主催Chrisさんもセミナーを持ったことが書かれています。アメリカでもヘッドフォンとコンピューターオーディオというふたつがやはりオーディオの新しいけん引役であって、両方ともユーザーからのボトムアップのムーブメントであるという点が日本とも共通しているのが興味深いところです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/164940747.html
この週末にアメリカのデンバーで開催されたRMAF(ロッキーマウンテンオーディオフェスト)のWavelengthのブースで実際にゴードンさんがProtonとあわせてデモをしていたようです。
こちらのStereophileのRMAFレポートに載っていました。(ここで自社カタログといっしょにUSBメモリにつめてAyreWaveを配布していたようです)
http://blog.stereophile.com/rmaf2010/wavelength_leads_the_way/
おそらくiOS4.2でiPadはAsync転送に対応すると思いますが、同時に現状ではProtonはiPadで動作しないので、これが動いているということはiOS4.2で動作DACが現在の48/16制限を越えて拡大するのではないかと思います。Protonはゴードンさんがなにか手直ししたかもしれませんが、おそらくはiOS4.2から96/24くらいまで対応可能になっているかもしれません。ただし24bitはデータが24bitであっても16bitにしてパディング(詰めて)転送するかもしれません。
この辺はまた実機が出たら確認してみないと分かりません。Audiophilleoが動作できればよいのですけど。
これと先に書いたFLAC PlayerとあわせるとiOS機の可能性というのはかなり広がりますね。
それと下記の会社からPandoraという、やはりゴードンさんのコードを使ったUSB Audio Class 2.0のDACが出るようです。
http://www.aesthetix.net/products.php
USB オーディオクラス2.0もだんだんと広がっています。
そのほかのRMAFの話題ですけど、今回もHead-Fiが参加して話題となったことがStereophileのブログにも書いてあります。
http://blog.stereophile.com/rmaf2010/canjam_at_rmaf/
もうひとつ、今回はComputer Audiophileの主催Chrisさんもセミナーを持ったことが書かれています。アメリカでもヘッドフォンとコンピューターオーディオというふたつがやはりオーディオの新しいけん引役であって、両方ともユーザーからのボトムアップのムーブメントであるという点が日本とも共通しているのが興味深いところです。
2010年10月07日
iOS4.2からiPadのUSB DAC機能が強化されます
下記のCAフォーラムでゴードンさんが書いている所によると、11月に主にiPad向けにリリースされるiOS4.2からはiPadのUSB DAC機能が強化されてUSBの非同期転送に対応したようです。
http://www.computeraudiophile.com/content/iPad-Camera-Connection-Kit-IOS42-goes-Asynchronous
Protonで確かめたようですね。また16bitパディングの24bit転送もできるようです。これでiPadの活用範囲がますます広がります!
http://www.computeraudiophile.com/content/iPad-Camera-Connection-Kit-IOS42-goes-Asynchronous
Protonで確かめたようですね。また16bitパディングの24bit転送もできるようです。これでiPadの活用範囲がますます広がります!
2010年10月06日
iOS4.2でiPadのUSB DAC機能が強化されます
下記のCAフォーラムのゴードンさんの書き込みによると11月に主にiPad向けにリリースされるiOS4.2からiPadのUSB DAC機能が強化されて、24bit転送とAsync転送に対応できるようになるようです!
ゴードンさんはProtonで確認したようです。
http://www.computeraudiophile.com/content/iPad-Camera-Connection-Kit-IOS42-goes-Asynchronous
これでiPadの活用範囲がますます広がります。
ゴードンさんはProtonで確認したようです。
http://www.computeraudiophile.com/content/iPad-Camera-Connection-Kit-IOS42-goes-Asynchronous
これでiPadの活用範囲がますます広がります。
2010年09月11日
iPadにVLCが登場予定
下記のニュースサイトによるとなんとiPadにVLCがポート(移植)されていま承認待ちとのことです。
早ければ来週には登場しそうですが、iTunesやiPodアプリとは別のサードパーティーのメディアプレーヤーがiPadに乗ると言うのはちょっと楽しみです。
http://www.lifehacker.jp/2010/09/100909vlcipad.html
VLC Media Playerはうちでは取り上げていませんでしたが、Windows、Mac、Linuxを問わずいろんなプラットフォームで動作する典型的なクロスプラットフォームのメディアプレーヤーです。
iPad/iPhoneのいわゆるiOSはMac OSXとまったく別なものではなく、それなりの部分を共有していてやはりCore Audioもあります。そのためiPadのUSB DAC対応の件はAppleのCore Audio MLで話されていたわけです。可能性はいろいろあるでしょうね。
VLCに関しては動画のほうがメインかもは知れませんが、iPadの活用法がまた豊かになりそうです。
*追記:
いくつかプレビューが出ていますがわりとスムーズに動画再生できて、いくつかPC版などと異なるけれども多種の動画形式(codec)が読み込めるようです。ただiPadのパワー的な限界もあると言うことです。母艦からの転送にはiTunes経由で行うようです。
http://www.macrumors.com/2010/09/10/video-preview-of-vlc-for-ipad/
http://www.wired.com/gadgetlab/2010/09/hands-on-with-vlc-movie-player-for-ipad/
早ければ来週には登場しそうですが、iTunesやiPodアプリとは別のサードパーティーのメディアプレーヤーがiPadに乗ると言うのはちょっと楽しみです。
http://www.lifehacker.jp/2010/09/100909vlcipad.html
VLC Media Playerはうちでは取り上げていませんでしたが、Windows、Mac、Linuxを問わずいろんなプラットフォームで動作する典型的なクロスプラットフォームのメディアプレーヤーです。
iPad/iPhoneのいわゆるiOSはMac OSXとまったく別なものではなく、それなりの部分を共有していてやはりCore Audioもあります。そのためiPadのUSB DAC対応の件はAppleのCore Audio MLで話されていたわけです。可能性はいろいろあるでしょうね。
VLCに関しては動画のほうがメインかもは知れませんが、iPadの活用法がまた豊かになりそうです。
*追記:
いくつかプレビューが出ていますがわりとスムーズに動画再生できて、いくつかPC版などと異なるけれども多種の動画形式(codec)が読み込めるようです。ただiPadのパワー的な限界もあると言うことです。母艦からの転送にはiTunes経由で行うようです。
http://www.macrumors.com/2010/09/10/video-preview-of-vlc-for-ipad/
http://www.wired.com/gadgetlab/2010/09/hands-on-with-vlc-movie-player-for-ipad/
2010年08月06日
ビートサウンド No16でiPad記事を書きました
今度ビートサウンド誌にも記事を書かせてもらうことになりました。
ビートサウンド誌はロック・ポップス系の音楽とオーディオ誌ですが最近コンピューターオーディオにも力を入れています。(ステレオサウンド系ではデジタルファイルミュージックと呼んでいます)
その本日発売の最新号にiPadの記事を書かせてもらいました。iPadを音楽ファンがいかに楽しむかということで、ヘッドホンとかアクティブスピーカーと組み合わせています。
面白かったのはオーディオ誌というと試聴曲はなんとなくクラシックとかジャズを選ぶ感じですが、ビートサウンドではロック系を使えるところが楽しいところです。男性ヴォーカルはトム・ウェイツで書けてしまいます。
またiPadとオーディオを組み合わせた写真がとてもきれいですので、ぜひご覧ください。わたしも写真にはこっていますが、さすがはプロです。iPadはジャケットを表示させるとけっこう決まりますね。
音楽記事も、1960年〜1989年までのジャパニーズ・ロック&ポップス、山下達郎、細野晴臣、荒井由実、矢野顕子、加藤和彦などなどと面白いので、どうぞお買い求めください。
ホームページはこちらです。
http://www.stereosound.co.jp/bsweb/
ビートサウンド誌はロック・ポップス系の音楽とオーディオ誌ですが最近コンピューターオーディオにも力を入れています。(ステレオサウンド系ではデジタルファイルミュージックと呼んでいます)
その本日発売の最新号にiPadの記事を書かせてもらいました。iPadを音楽ファンがいかに楽しむかということで、ヘッドホンとかアクティブスピーカーと組み合わせています。
面白かったのはオーディオ誌というと試聴曲はなんとなくクラシックとかジャズを選ぶ感じですが、ビートサウンドではロック系を使えるところが楽しいところです。男性ヴォーカルはトム・ウェイツで書けてしまいます。
またiPadとオーディオを組み合わせた写真がとてもきれいですので、ぜひご覧ください。わたしも写真にはこっていますが、さすがはプロです。iPadはジャケットを表示させるとけっこう決まりますね。
音楽記事も、1960年〜1989年までのジャパニーズ・ロック&ポップス、山下達郎、細野晴臣、荒井由実、矢野顕子、加藤和彦などなどと面白いので、どうぞお買い求めください。
ホームページはこちらです。
http://www.stereosound.co.jp/bsweb/
2010年05月31日
iPadとUSBオーディオ(6)
前の記事で書いたProtonではiPadがUSBオーディオとして認識しないという話ですが、この件についてちょっと知見者から聞いた話によると、Asyncとか転送方式の問題ではなく、デバイス側とiPadとの始めの通信確立のときの問題ではないかと言うことです。48/16対応のみというあたりです。
始めはiPadが48/16まで対応と言うのはハイリゾリューションが使えないので44/16のCD品質で送ればいいか、と簡単に考えていたんですが、そうではなくデバイス側のコントローラーも選ぶと言うことにもなるかもしれません。
もしかすると前回はデバイス側(USB DAC)の要件とホスト側(iPad)の制約をごっちゃに書いてしまったかもしてませんが、もう少し別なデバイスで追試をしてみると検証できそうではあります。この辺は深いですね。
ただPCM27xx系は少なくとも大丈夫だと思うので、iPadが主に使われると想定されているリビングとかデスクトップのオーディオでは多くは大丈夫でしょうね。
たとえばNuforceのuDACは大丈夫なので、iPad->Camera Connection kit->uDAC->アクティブスピーカーなどでなかなか良い音質のシステムを手軽に構築できます。
もちろん音楽(iPodとかiTunes)だけでなく、ゲームもYoutubeなどもUSBオーディオが使えます。iPadはせっかく画質も良いので、内蔵スピーカーだけで楽しむのはもったいないことです。ぜひiPadとUSBオーディオ試してみてください。
ちなみに私のiPadのゲームのお勧めはこれ、Glyder2です。
http://itunes.apple.com/jp/app/glyder-2-for-ipad/id363307146?mt=8
これはファンタジーの世界を飛び回るアプリですが、独特の世界観を持った美しい世界と、エンジンを使わない滑空による浮遊感が気持ちよいゲームです。いまならセールで115円とお得です。
私はハンググライダーもやってたんですが、エンジンを使わずにサーマル(上昇風)に乗って高みに上がるという感覚はなかなか気持ちよいものです。サーマルは局所的なものなので、高く上昇するためにはひとつのサーマルを中心に捕まえて、くるくると回ると効率よく飛べます(トンビが回っているのと同じです)。なかなかiPadの良さを実感できるアプリのひとつです。
始めはiPadが48/16まで対応と言うのはハイリゾリューションが使えないので44/16のCD品質で送ればいいか、と簡単に考えていたんですが、そうではなくデバイス側のコントローラーも選ぶと言うことにもなるかもしれません。
もしかすると前回はデバイス側(USB DAC)の要件とホスト側(iPad)の制約をごっちゃに書いてしまったかもしてませんが、もう少し別なデバイスで追試をしてみると検証できそうではあります。この辺は深いですね。
ただPCM27xx系は少なくとも大丈夫だと思うので、iPadが主に使われると想定されているリビングとかデスクトップのオーディオでは多くは大丈夫でしょうね。
たとえばNuforceのuDACは大丈夫なので、iPad->Camera Connection kit->uDAC->アクティブスピーカーなどでなかなか良い音質のシステムを手軽に構築できます。
もちろん音楽(iPodとかiTunes)だけでなく、ゲームもYoutubeなどもUSBオーディオが使えます。iPadはせっかく画質も良いので、内蔵スピーカーだけで楽しむのはもったいないことです。ぜひiPadとUSBオーディオ試してみてください。
ちなみに私のiPadのゲームのお勧めはこれ、Glyder2です。
http://itunes.apple.com/jp/app/glyder-2-for-ipad/id363307146?mt=8
これはファンタジーの世界を飛び回るアプリですが、独特の世界観を持った美しい世界と、エンジンを使わない滑空による浮遊感が気持ちよいゲームです。いまならセールで115円とお得です。
私はハンググライダーもやってたんですが、エンジンを使わずにサーマル(上昇風)に乗って高みに上がるという感覚はなかなか気持ちよいものです。サーマルは局所的なものなので、高く上昇するためにはひとつのサーマルを中心に捕まえて、くるくると回ると効率よく飛べます(トンビが回っているのと同じです)。なかなかiPadの良さを実感できるアプリのひとつです。
2010年05月30日
iPadとUSB DACとハイエンドオーディオ
iPadの期待点のひとつはUSBオーディオのクラス(標準)ドライバーを備えていることです。
既報のようにDenDACのようなポータブルではOKでしたが、さてハイエンドオーディオに使えるか?というのを少し検証してみました。
今回角田さん試聴室のハイエンド機材で試してみることができました。
結果としてはなんとCHORDのQBD76でも使うことができました!
下記写真の左はアルバムアート表示、右はiPod画面です。
アプリはiPodを使い、楽曲ファイルはAACかAppleロスレスでいつも私が使っているものです。
システムはこのようになります。
iPad (iPodアプリ) -> カメラコネクションキット -> USB cable(ゾノトーン) -> CHORD QBD76 ->プリとパワーはアキュフェーズ、スピーカーはフォーカルです。
基本的になにも設定する必要がなく、自動で認識してつながります。デバイス切り替えの必要はありません。また逆に設定画面もありません。
音はこれだけのシステムでもなかなか悪くないといえるほどの音質があります。ただきびしくいうと、ちょっと一枚ベールをはさんだような曇りを感じます。これは感覚的にWindowsでカーネルミキサーのバイパスをしたときとしないときの差に似ているような気がします。
これはたとえばプレーヤーやドライバ周り、あるいはiPad版のCore Audioの作りこみで改善できるような感じもします。そうすると侮れないものになるでしょうね。
iPadアプリのAmarraみたいなものも欲しいところです。
また楽器アプリでも大丈夫でした。下記はマネトロンというメロトロンのアプリです。楽器アプリがこんなのしかなくてすいません(笑)
iPadでUSB DACが使えるというのは大きな収穫ですが、すべてのUSB DACがつながるというわけではありませんので念のため。
ここでiPadでUSBオーディオを使うための要件をまとめてみます。
*使えるUSB DACは標準ドライバー対応のものだけです。
簡単に言うとドライバのインストール不要のものだけで、カスタムドライバーが必要なものは使えません。(ドライバーをインストールできません)
*48/16までの対応です。
ただし将来的にはハイリゾリューション対応も考えているとのこと。
*カメラコネクションキットが必要です。
これは認証チップが入っていてiTarnsportのようにデジタルアウトを取り出せます。
*バスパワーの電力供給に限界があります。
100mA以下と制限があり、試してみるとDACportは電力供給を上回りますとエラーメッセージが出てだめでした。バスパワーでもNuforceのuDACは問題ありません。給電できるタイプのUSBハブを使うとここは解決できるようです。
また、QBD76のように据え置きタイプも問題ありません。
*ボリュームはUSB DACに寄ります。
iPad本体のボリュームでコントロールできるものもあれば、USB DAC側のコントロールになるものもあります。
また、家でWavelengthのProtonに使ってみましたが、これはだめでした。iPad/カメラコネクションキットからデジタル信号は出ていてロックのシグナルは付くのですが、音がiPadスピーカーから出ます。
GordonさんはBrick v2では大丈夫と書いていましたが、Wavelengthは以前はAsyncではなかったので、もしかするとBrick v2はAsyncドライバーではないタイプかもしれません。この辺はまだまだよく分かりませんね。
iPad買っていきなりこんなことするひともあまりいないかもしれませんが、まだまだいろいろと試さねばならないと思います。
ちなみに今回の画像はカメラコネクションキットでSDカードからiPadに取り込んでみました。こちらが正しい使い方ですので念のため(笑)
既報のようにDenDACのようなポータブルではOKでしたが、さてハイエンドオーディオに使えるか?というのを少し検証してみました。
今回角田さん試聴室のハイエンド機材で試してみることができました。
結果としてはなんとCHORDのQBD76でも使うことができました!
下記写真の左はアルバムアート表示、右はiPod画面です。
アプリはiPodを使い、楽曲ファイルはAACかAppleロスレスでいつも私が使っているものです。
システムはこのようになります。
iPad (iPodアプリ) -> カメラコネクションキット -> USB cable(ゾノトーン) -> CHORD QBD76 ->プリとパワーはアキュフェーズ、スピーカーはフォーカルです。
基本的になにも設定する必要がなく、自動で認識してつながります。デバイス切り替えの必要はありません。また逆に設定画面もありません。
音はこれだけのシステムでもなかなか悪くないといえるほどの音質があります。ただきびしくいうと、ちょっと一枚ベールをはさんだような曇りを感じます。これは感覚的にWindowsでカーネルミキサーのバイパスをしたときとしないときの差に似ているような気がします。
これはたとえばプレーヤーやドライバ周り、あるいはiPad版のCore Audioの作りこみで改善できるような感じもします。そうすると侮れないものになるでしょうね。
iPadアプリのAmarraみたいなものも欲しいところです。
また楽器アプリでも大丈夫でした。下記はマネトロンというメロトロンのアプリです。楽器アプリがこんなのしかなくてすいません(笑)
iPadでUSB DACが使えるというのは大きな収穫ですが、すべてのUSB DACがつながるというわけではありませんので念のため。
ここでiPadでUSBオーディオを使うための要件をまとめてみます。
*使えるUSB DACは標準ドライバー対応のものだけです。
簡単に言うとドライバのインストール不要のものだけで、カスタムドライバーが必要なものは使えません。(ドライバーをインストールできません)
*48/16までの対応です。
ただし将来的にはハイリゾリューション対応も考えているとのこと。
*カメラコネクションキットが必要です。
これは認証チップが入っていてiTarnsportのようにデジタルアウトを取り出せます。
*バスパワーの電力供給に限界があります。
100mA以下と制限があり、試してみるとDACportは電力供給を上回りますとエラーメッセージが出てだめでした。バスパワーでもNuforceのuDACは問題ありません。給電できるタイプのUSBハブを使うとここは解決できるようです。
また、QBD76のように据え置きタイプも問題ありません。
*ボリュームはUSB DACに寄ります。
iPad本体のボリュームでコントロールできるものもあれば、USB DAC側のコントロールになるものもあります。
また、家でWavelengthのProtonに使ってみましたが、これはだめでした。iPad/カメラコネクションキットからデジタル信号は出ていてロックのシグナルは付くのですが、音がiPadスピーカーから出ます。
GordonさんはBrick v2では大丈夫と書いていましたが、Wavelengthは以前はAsyncではなかったので、もしかするとBrick v2はAsyncドライバーではないタイプかもしれません。この辺はまだまだよく分かりませんね。
iPad買っていきなりこんなことするひともあまりいないかもしれませんが、まだまだいろいろと試さねばならないと思います。
ちなみに今回の画像はカメラコネクションキットでSDカードからiPadに取り込んでみました。こちらが正しい使い方ですので念のため(笑)
2010年05月28日
速報!iPadでUSB DAC使えます
本日iPadを入手して早速確認しました。iPadでUSB DAC使えます!
写真はカメラコネクションキットにDenDACを付けたところ。プレーヤーはiTunesです。
写真はカメラコネクションキットにDenDACを付けたところ。プレーヤーはiTunesです。
2010年05月15日
iPadの輸入にご注意
iPadは日本ではすでに初回分の予約が終わったので、値ごろ感の出た海外通販で入手しようという人もいると思いますが、個人輸入中に抜き取られるという事件がおきているので注意ください。EMSに集中しているようです。
(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100515/trd1005150025000-n1.htm
わたしも日ごろは普通の人がいらんと思うような怪しいものばかり輸入してるのであんまり気がつきませんが、こうした一般的に人気がある製品では注意が必要ですね。
このまえのヘッドホン祭の開催中に途中しばらくJabenのWilsonさんが席をはずしていなくなってた時間があるんですが、帰ってきていった言葉は「日本は驚く国だよ、なにもなくなってない。」でした。
日本にいると当たり前と思うようなことが実は日本の美点であることも多々あります。ただ裏を返すと日本から出ると日本の常識は通用しませんので、十分注意しましょう。
(産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100515/trd1005150025000-n1.htm
わたしも日ごろは普通の人がいらんと思うような怪しいものばかり輸入してるのであんまり気がつきませんが、こうした一般的に人気がある製品では注意が必要ですね。
このまえのヘッドホン祭の開催中に途中しばらくJabenのWilsonさんが席をはずしていなくなってた時間があるんですが、帰ってきていった言葉は「日本は驚く国だよ、なにもなくなってない。」でした。
日本にいると当たり前と思うようなことが実は日本の美点であることも多々あります。ただ裏を返すと日本から出ると日本の常識は通用しませんので、十分注意しましょう。
2010年05月10日
iPad予約しました
iPad予約しました。
モデルは64GBの3Gです。一番高いモデルですけど、iPadはアクセサリーとアプリが揃えばいろんな分野に影響を与える可能性があると思います。そこにちょっと投資してみたくなりました。
eBayを見てるとアメリカでもまだプレミアついてるので、日本では形だけ発売ですぐ初回分はなくなるかと思ってたんですが、オンラインストア上では意外と数量は確保していたように見えます。
ただ窓口では引き渡し日は確約できないと言われました。例のカメラコネクションキットをはじめアクセサリーもネットでは潤沢にあるように思えるけど、窓口ではやはり注文できず。こっちも入荷はわからないということです。
毎度のことといえばそうですけど、これは別に策を講じる必要がありそうですね。
窓口では私なんかはぱっと10分くらいで注文が済みましたが、窓口に行ってから店員さんと相談を始める人も多いように見受けられました。とりあえずiPadというのを買って見ようと思って来たけど迷ってしまうというところでしょうか。
たしかな目的がないとモデルは決められないけど、iPadでやるたしかな目的ってなに、と自問をしてしまうのでしょうか。
ただ、それは自分がいまはっきりと決める必要があることでもないかもしれません。
iPhoneが出たときも大方の反応は「携帯とiPod TouchがあればiPhoneなんかいらない」でした。でもいまはどうでしょう?
はたしてiPadは「ただ大きいだけのiPhoneだからいらない」のでしょうか?
「イノベーションとは科学や技術そのものではなく価値である。
イノベーションの尺度は社会への影響である。」
- ピーター・ドラッカー
モデルは64GBの3Gです。一番高いモデルですけど、iPadはアクセサリーとアプリが揃えばいろんな分野に影響を与える可能性があると思います。そこにちょっと投資してみたくなりました。
eBayを見てるとアメリカでもまだプレミアついてるので、日本では形だけ発売ですぐ初回分はなくなるかと思ってたんですが、オンラインストア上では意外と数量は確保していたように見えます。
ただ窓口では引き渡し日は確約できないと言われました。例のカメラコネクションキットをはじめアクセサリーもネットでは潤沢にあるように思えるけど、窓口ではやはり注文できず。こっちも入荷はわからないということです。
毎度のことといえばそうですけど、これは別に策を講じる必要がありそうですね。
窓口では私なんかはぱっと10分くらいで注文が済みましたが、窓口に行ってから店員さんと相談を始める人も多いように見受けられました。とりあえずiPadというのを買って見ようと思って来たけど迷ってしまうというところでしょうか。
たしかな目的がないとモデルは決められないけど、iPadでやるたしかな目的ってなに、と自問をしてしまうのでしょうか。
ただ、それは自分がいまはっきりと決める必要があることでもないかもしれません。
iPhoneが出たときも大方の反応は「携帯とiPod TouchがあればiPhoneなんかいらない」でした。でもいまはどうでしょう?
はたしてiPadは「ただ大きいだけのiPhoneだからいらない」のでしょうか?
「イノベーションとは科学や技術そのものではなく価値である。
イノベーションの尺度は社会への影響である。」
- ピーター・ドラッカー
2010年05月03日
iPadとUSB audio (3)
とうとうWavelengthのGordonさんがiPadのカメラコネクションキットを入手したようです。それによるとWavelengthのBrick v2というUSB DACで問題なく動作しているようで、Asyncモードでも動作可能なようです!
http://www.computeraudiophile.com/content/Ipad-USB-audio-out
iPadで普通にUSB DACが使えるというとこれはまた大きなニュースですね。標準ドライバーのサポート(つまりUSBオーディオクラス)対応ということなので、MusilandとかhiFaceのようにバルク転送を使うタイプのUSBデバイスはカスタムドライバが必要なので使えないでしょう。ただし標準ドライバが使えるデバイスならば大丈夫かもしれません。
そうするとiPadからは標準ドライバが使えるUSB-SPDIFコンバーターを使うとデジタル出力が取れるということになるのかも。。ちょっとまだ分かりませんが。もしiPadがトランスポートとしても使えるなら64GBタイプ買いたいですね。
分かりにくいので整理すると、ドライバーをインストールする必要のないUSBオーディオ機材はOKですが、独自ドライバーをインストールするタイプはだめでしょう。DenDACはいけそうです。ただし前者でも必ず使えるという保障はもちろんありません。
ちなみにiPhone(iPad)OSはかなりの部分でMac OSXと共通ですので、オーディオはCore audioで担当することになるようです。
*iPhoneとiPodではiPadのカメラコネクションキットは使えないようです。
(5/4 追加)上のスレッドでは別の人がRed Wineのイザベラ・ヘッドホンアンプを使ってiMac27と比べてみたところiPadの方がより(背景)ノイズが少なく静かで音も滑らかであると書いています!iMacのiTunesとiPadのiTunesで比較したそうです。ただつなげられるだけではなく、音質的にも期待できます。
一ヶ月で100万台売れたという数も含めて、iPadはPCオーディオに大きな一石となりそうです。
http://www.computeraudiophile.com/content/Ipad-USB-audio-out
iPadで普通にUSB DACが使えるというとこれはまた大きなニュースですね。標準ドライバーのサポート(つまりUSBオーディオクラス)対応ということなので、MusilandとかhiFaceのようにバルク転送を使うタイプのUSBデバイスはカスタムドライバが必要なので使えないでしょう。ただし標準ドライバが使えるデバイスならば大丈夫かもしれません。
そうするとiPadからは標準ドライバが使えるUSB-SPDIFコンバーターを使うとデジタル出力が取れるということになるのかも。。ちょっとまだ分かりませんが。もしiPadがトランスポートとしても使えるなら64GBタイプ買いたいですね。
分かりにくいので整理すると、ドライバーをインストールする必要のないUSBオーディオ機材はOKですが、独自ドライバーをインストールするタイプはだめでしょう。DenDACはいけそうです。ただし前者でも必ず使えるという保障はもちろんありません。
ちなみにiPhone(iPad)OSはかなりの部分でMac OSXと共通ですので、オーディオはCore audioで担当することになるようです。
*iPhoneとiPodではiPadのカメラコネクションキットは使えないようです。
(5/4 追加)上のスレッドでは別の人がRed Wineのイザベラ・ヘッドホンアンプを使ってiMac27と比べてみたところiPadの方がより(背景)ノイズが少なく静かで音も滑らかであると書いています!iMacのiTunesとiPadのiTunesで比較したそうです。ただつなげられるだけではなく、音質的にも期待できます。
一ヶ月で100万台売れたという数も含めて、iPadはPCオーディオに大きな一石となりそうです。
2010年04月25日
iPadとUSB audio (2)
前の記事でiPadがUSBオーディオをサポートしている可能性を書きましたが、実際に使用しているレポートを見つけました。
http://db.tidbits.com/article/11221
ここではUSBヘッドセットを使用しています。普段はMacで使っていて標準ドライバーを使うものということです。
実際にSkypeで使い音声品質もかなり良いようです。ただUSBの接続先などに関する設定画面は一切ないようです。
これはまた大きな可能性が広がる予感がしますね!
http://db.tidbits.com/article/11221
ここではUSBヘッドセットを使用しています。普段はMacで使っていて標準ドライバーを使うものということです。
実際にSkypeで使い音声品質もかなり良いようです。ただUSBの接続先などに関する設定画面は一切ないようです。
これはまた大きな可能性が広がる予感がしますね!
2010年04月21日
iPadとUSB DACの可能性
Twitterにはちょっと前に書いたんですが以前Protonを紹介したWavelengthのGordonさんが、面白いことに下記のAppleのフォーラムでiPadがUSB DACをサポートする可能性について、William StewartというAppleのCoreaudio担当者(おそらく)と話してますが、StewartさんはiPadがUSBクラスドライバーをサポートしているかという件についてYESと答えてますね。
http://lists.apple.com/archives/coreaudio-api/2010/Apr/msg00124.html
ただし条件があって、iPad専用のCamera Connection kitを使う必要があります。ドックケーブルではだめです。これはこのキットには認証チップが入っていて、iPadからデジタルデータを引き出すことができるようです。
続く質問ではそれならば認証チップを使ったならばUSB Audio I/Oを持ったドックが作れるかという質問にはStewartさんは"I would imagine so"そう考えている、と答えています。
その際にはバスパワーも100mA以下ならば対応できるということのようです。
現在48/16までサポートしていて、将来的には24bitも考えているようです。これってまじめにiPadをハイリゾリューションソースとして使える可能性があるということかも。。
> Paul devices that require device drivers (i.e. M-Audio Transit) would not be considered a Class 1 compliant device.
correct. we aren't support custom drivers at this point.
このやりとりのところからすると標準ドライバーで接続できるということのようですね。まあiPhoneOSの仕組みからしてカスタムドライバーが許されるとはあまり思えません。
Gordonさんは続くフォローコメントでカメラコネクションキットを入手したらProtonのファームウエアを48/16用にリコンパイルしてもテストしてみるようなことを書いてますが、この展開がちょっと楽しみなことです。
http://lists.apple.com/archives/coreaudio-api/2010/Apr/msg00124.html
ただし条件があって、iPad専用のCamera Connection kitを使う必要があります。ドックケーブルではだめです。これはこのキットには認証チップが入っていて、iPadからデジタルデータを引き出すことができるようです。
続く質問ではそれならば認証チップを使ったならばUSB Audio I/Oを持ったドックが作れるかという質問にはStewartさんは"I would imagine so"そう考えている、と答えています。
その際にはバスパワーも100mA以下ならば対応できるということのようです。
現在48/16までサポートしていて、将来的には24bitも考えているようです。これってまじめにiPadをハイリゾリューションソースとして使える可能性があるということかも。。
> Paul devices that require device drivers (i.e. M-Audio Transit) would not be considered a Class 1 compliant device.
correct. we aren't support custom drivers at this point.
このやりとりのところからすると標準ドライバーで接続できるということのようですね。まあiPhoneOSの仕組みからしてカスタムドライバーが許されるとはあまり思えません。
Gordonさんは続くフォローコメントでカメラコネクションキットを入手したらProtonのファームウエアを48/16用にリコンパイルしてもテストしてみるようなことを書いてますが、この展開がちょっと楽しみなことです。
2010年01月29日
iPadに想う
iPadも発表会の時には自分が思い描いていたものとは異なったのでネガティブなものがあったけれども、少しおいて冷静に整理してみるとこれはこれでいいか、と思えてきました。
はじめはiPhoneとはOSが違うんではないかと思ってたけど、それは自分が違うものであってほしいと固執していたせいかもしれないと考えてきました。考えを切り替えてみると、ただのデカイiPhoneという認識は合っていて、そこに意味があるということです。
パソコンとはパーソナルコンピューターのことで、個人のコンピューターということです。なにを当たり前なと言われるかもしれませんが、コンピューターの黎明では当たり前ではありませんでした。
もともとコンピューターというのは計算センターにひとつ大きいのがどかんとあって、ユーザーはそれを共有して使うというのがそもそもの形でした。そんな時代に世界ではじめてパーソナルコンピューティングというものを唱えたのがアランケイで、その理想として「ダイナブック」というものを仮定しました。
その彼がiPhoneを見てジョブズに言ったそうです。「これの8x5インチ版があれば世界を取れるよ」と。
http://gigaom.com/2010/01/26/alan-kay-with-the-tablet-apple-will-rule-the-world/
iPadはiPhoneと同じことをiPhoneができない表示領域の広さ、高速でスムーズな動作、物理キーボードで行うことができます。それはiPhoneを使ってやりたくてもできなかったことができるということです。それをIPS液晶や高性能A4プロセッサが支えて$500という内容にしては考えられない価格で提供しています。
つまりはiPad自体が新しいものというよりは、iPhoneで作られた新しい世界を補完するもの、ということになるのではないかと思います。
実際にiPhoneではアプリをはじめできることはかなりハイレベルなのですが、小ささゆえの限界というのもまたあると思います。ツールにしてもゲームにしても電車の中だけで使うのはもったいないので「家で使うiPhone」という考え方もあるかもしれません。
iPhoneという言葉をスマートフォンの製品名というよりは文化のジャンルとしての一般名詞として捉えることもできるでしょう。
かつてのNewtonがそれを目指したようにです。くしくもNewtonの製品名はMessage Padという名前だったわけですが、そのMessageがInternetになったというわけです。
(Newtonについて書いた記事はこちら)
http://vaiopocket.seesaa.net/article/46256961.html
一方でiPadで新しいのはやはりiBooksとiBook storeです。もしiPhoneのApp storeのように手軽に出版物が流通できるなら、わたしはいつも撮ってる流鏑馬の写真などをまとめてePub形式の写真集にして、ぜひアメリカ市場で売ってみたいですね。そうした夢をみることもできます。
(ただし米国以外ではiBooksはリリース未定のようです)
東芝に安易に使われてしまったダイナブックという名に関してはアランケイはいい顔をしなかったともいわれています。
アランケイは自らの論文"Personal Dynamic Media (1977)"にダイナブック(=Personal Dynamic Media)の条件について以下のように書いています。
「持ち運び可能で表示機能は少なくとも新聞の紙面より質が高くなければならない。オーディオ出力も同水準が必要である。原因と結果の間(反応の速さ)には感じ取れるほどの間があってはいけない。」(参考)
のちにその価格は$500以下でなければならないとも言ってます。
いま拡張現実=AR(Augmented Reality)という言葉が流行ってきています。
このAugmentという言葉を人間の知覚の拡張という意味でコンピューターの世界に導入したのは1963年のダグラスエンゲルバートの論文です。同時にエンゲルバートはいまのウインドウとかマウスになるものを提案しました。
コンピューターの世界は進歩が早いと言っても、実のところやっといまになって60年代とか70年代の理想を実現し始めたというわけです。
わたしが今思うのはiPadにならアランケイはダイナブックという言葉を与えてもいいというだろうか、ということです。
はじめはiPhoneとはOSが違うんではないかと思ってたけど、それは自分が違うものであってほしいと固執していたせいかもしれないと考えてきました。考えを切り替えてみると、ただのデカイiPhoneという認識は合っていて、そこに意味があるということです。
パソコンとはパーソナルコンピューターのことで、個人のコンピューターということです。なにを当たり前なと言われるかもしれませんが、コンピューターの黎明では当たり前ではありませんでした。
もともとコンピューターというのは計算センターにひとつ大きいのがどかんとあって、ユーザーはそれを共有して使うというのがそもそもの形でした。そんな時代に世界ではじめてパーソナルコンピューティングというものを唱えたのがアランケイで、その理想として「ダイナブック」というものを仮定しました。
その彼がiPhoneを見てジョブズに言ったそうです。「これの8x5インチ版があれば世界を取れるよ」と。
http://gigaom.com/2010/01/26/alan-kay-with-the-tablet-apple-will-rule-the-world/
iPadはiPhoneと同じことをiPhoneができない表示領域の広さ、高速でスムーズな動作、物理キーボードで行うことができます。それはiPhoneを使ってやりたくてもできなかったことができるということです。それをIPS液晶や高性能A4プロセッサが支えて$500という内容にしては考えられない価格で提供しています。
つまりはiPad自体が新しいものというよりは、iPhoneで作られた新しい世界を補完するもの、ということになるのではないかと思います。
実際にiPhoneではアプリをはじめできることはかなりハイレベルなのですが、小ささゆえの限界というのもまたあると思います。ツールにしてもゲームにしても電車の中だけで使うのはもったいないので「家で使うiPhone」という考え方もあるかもしれません。
iPhoneという言葉をスマートフォンの製品名というよりは文化のジャンルとしての一般名詞として捉えることもできるでしょう。
かつてのNewtonがそれを目指したようにです。くしくもNewtonの製品名はMessage Padという名前だったわけですが、そのMessageがInternetになったというわけです。
(Newtonについて書いた記事はこちら)
http://vaiopocket.seesaa.net/article/46256961.html
一方でiPadで新しいのはやはりiBooksとiBook storeです。もしiPhoneのApp storeのように手軽に出版物が流通できるなら、わたしはいつも撮ってる流鏑馬の写真などをまとめてePub形式の写真集にして、ぜひアメリカ市場で売ってみたいですね。そうした夢をみることもできます。
(ただし米国以外ではiBooksはリリース未定のようです)
東芝に安易に使われてしまったダイナブックという名に関してはアランケイはいい顔をしなかったともいわれています。
アランケイは自らの論文"Personal Dynamic Media (1977)"にダイナブック(=Personal Dynamic Media)の条件について以下のように書いています。
「持ち運び可能で表示機能は少なくとも新聞の紙面より質が高くなければならない。オーディオ出力も同水準が必要である。原因と結果の間(反応の速さ)には感じ取れるほどの間があってはいけない。」(参考)
のちにその価格は$500以下でなければならないとも言ってます。
いま拡張現実=AR(Augmented Reality)という言葉が流行ってきています。
このAugmentという言葉を人間の知覚の拡張という意味でコンピューターの世界に導入したのは1963年のダグラスエンゲルバートの論文です。同時にエンゲルバートはいまのウインドウとかマウスになるものを提案しました。
コンピューターの世界は進歩が早いと言っても、実のところやっといまになって60年代とか70年代の理想を実現し始めたというわけです。
わたしが今思うのはiPadにならアランケイはダイナブックという言葉を与えてもいいというだろうか、ということです。
2010年01月28日
Appleタブレット - iPad発表会
いまiPad発表会のネットライブ中継をリアルタイムで見てました。
http://twitter.com/music2go
わたしが期待していたのはiPhoneとMac、言い換えるとMID(あるいはスマートフォン)とパソコンの融合したものだったんですけど、iPadは大きなiPhoneというところに終始してしまったという点がちょっと残念ではあります。
USBもないと拡張性がないので使い方としては限られてしまいますね。この上でPhotoshopとかもそのまま使いたかったんですが、、
Appleが買収したPA Semi製らしき新チップでしっかりと性能を確保しつつ、チップなどの価格を内製で抑えたというのは最大のアドバンテージかもしれません。OS XのコアであるMachカーネルの移植性の良さを活かしているので、これは他のメーカーで同じようなことをやろうとしても無理でしょう。(iPhoneもそうです)
ただOS Xの構造的にはiPhoneとMacの融合したものも十分可能と思いますので、上の点はちょっと残念でした。やはり価格的なメリットも活かし電子出版とかKindle対抗のあたりにかなり焦点はあるように思えます。ただのブックリーダーよりは柔軟だということでしょうね。
ただiTunesやiWoksのようなアプリがそのまま入れるくらいのパワーはあるのでiPhoneとはまた別の進化もあるかもしれませんね。ここにあるようにアイコン自体をつまめるなどiPhoneとのサイズの違いも考えられてはいます。
あとは日本での入手も不明なので様子見、というところです。
あれ? そういえば今回One more thingってなかった?
ちなみにiPadのリンクは下記です。
http://www.apple.com/ipad/
http://twitter.com/music2go
わたしが期待していたのはiPhoneとMac、言い換えるとMID(あるいはスマートフォン)とパソコンの融合したものだったんですけど、iPadは大きなiPhoneというところに終始してしまったという点がちょっと残念ではあります。
USBもないと拡張性がないので使い方としては限られてしまいますね。この上でPhotoshopとかもそのまま使いたかったんですが、、
Appleが買収したPA Semi製らしき新チップでしっかりと性能を確保しつつ、チップなどの価格を内製で抑えたというのは最大のアドバンテージかもしれません。OS XのコアであるMachカーネルの移植性の良さを活かしているので、これは他のメーカーで同じようなことをやろうとしても無理でしょう。(iPhoneもそうです)
ただOS Xの構造的にはiPhoneとMacの融合したものも十分可能と思いますので、上の点はちょっと残念でした。やはり価格的なメリットも活かし電子出版とかKindle対抗のあたりにかなり焦点はあるように思えます。ただのブックリーダーよりは柔軟だということでしょうね。
ただiTunesやiWoksのようなアプリがそのまま入れるくらいのパワーはあるのでiPhoneとはまた別の進化もあるかもしれませんね。ここにあるようにアイコン自体をつまめるなどiPhoneとのサイズの違いも考えられてはいます。
あとは日本での入手も不明なので様子見、というところです。
あれ? そういえば今回One more thingってなかった?
ちなみにiPadのリンクは下記です。
http://www.apple.com/ipad/
2009年06月28日
iPhone 3GSカメラ機能検証
iPhone 3GSで速度以外で大きく変わった点の一つはカメラ機能です。
iPhone 3Gの華々しさの中でもカメラ機能は低く、画質以前にレンズの偏芯が視認できるほど大きくてちょっとがっかりしました。これは取り付けの精度がいいかげんだからですけれども、いかにもカメラはおまけという感じのものでした。
しかし、加速度センサーを使用した手ぶれ軽減アプリとか、デジタルズーム機能とか、ソフトによってその性能を広げられるという点に可能性を感じさせられました。
GSではカメラ性能自体が向上しています。単なる画素数ではさほどでもありませんが、オートフォーカスがつきマクロ撮影もある程度できるようになっています。以前はパンフォーカス(固定焦点)でした。
実際に少しテストしてみました。画質は4隅を見るとわりと分かりやすいんですが、端までわりときっちりとしています。(画像は縮小とシャープネスの調整をしています)
また色が鮮やかになったので画像エンジンかカラーフィルターも変更があったのかもしれません。
iPhone OS3.0ではアプリの互換性は高いんですが、カメラアプリ関係はかなり動かないものがあり、よく使っていたDark RoomやZoom Cameraも動作しません。ただ似たような加速度センサー式の手ぶれ軽減アプリのNight Cameraはなんとか動作します。ここではNight Cameraを使っています。
オートフォーカス機能ですが、標準のアプリでは画面の任意の場所をタッチするとそこに焦点が合います。けっこう近くまで寄ることができます。いま使っているClarifyというマクロレンズつきのケースを併用するとさらに寄ることができます。
下の写真の左はカメラのみ、右はClarifyを併用したものです。もちろんノートリミングです。
総評的にかなり使えるようになったと思います。
これならちょっとしたメモカメラならデジカメはなくてもいいでしょうね。食べ物撮りにも活躍しそうです(^^
(写真はすべてiPhone 3GS)
iPhone 3Gの華々しさの中でもカメラ機能は低く、画質以前にレンズの偏芯が視認できるほど大きくてちょっとがっかりしました。これは取り付けの精度がいいかげんだからですけれども、いかにもカメラはおまけという感じのものでした。
しかし、加速度センサーを使用した手ぶれ軽減アプリとか、デジタルズーム機能とか、ソフトによってその性能を広げられるという点に可能性を感じさせられました。
GSではカメラ性能自体が向上しています。単なる画素数ではさほどでもありませんが、オートフォーカスがつきマクロ撮影もある程度できるようになっています。以前はパンフォーカス(固定焦点)でした。
実際に少しテストしてみました。画質は4隅を見るとわりと分かりやすいんですが、端までわりときっちりとしています。(画像は縮小とシャープネスの調整をしています)
また色が鮮やかになったので画像エンジンかカラーフィルターも変更があったのかもしれません。
iPhone OS3.0ではアプリの互換性は高いんですが、カメラアプリ関係はかなり動かないものがあり、よく使っていたDark RoomやZoom Cameraも動作しません。ただ似たような加速度センサー式の手ぶれ軽減アプリのNight Cameraはなんとか動作します。ここではNight Cameraを使っています。
オートフォーカス機能ですが、標準のアプリでは画面の任意の場所をタッチするとそこに焦点が合います。けっこう近くまで寄ることができます。いま使っているClarifyというマクロレンズつきのケースを併用するとさらに寄ることができます。
下の写真の左はカメラのみ、右はClarifyを併用したものです。もちろんノートリミングです。
総評的にかなり使えるようになったと思います。
これならちょっとしたメモカメラならデジカメはなくてもいいでしょうね。食べ物撮りにも活躍しそうです(^^
(写真はすべてiPhone 3GS)
2009年06月26日
iPhone 3GS!
2009年06月18日
iPhone 3G S予約
iPhone 3G Sを早速予約してきました。
ただし大きくないショップなので当日はいるかは不明です。まあiPhone OSのバージョンを3.0にはあげたので、しばらくはそちらに慣れるということですね。
今のはSIMを抜いても電話機能以外は使えるようなので、iTransport専用として使います。
これでやっとiTransportで聴いてて電話がかかってきても慌てることはありません(笑)
ただし大きくないショップなので当日はいるかは不明です。まあiPhone OSのバージョンを3.0にはあげたので、しばらくはそちらに慣れるということですね。
今のはSIMを抜いても電話機能以外は使えるようなので、iTransport専用として使います。
これでやっとiTransportで聴いてて電話がかかってきても慌てることはありません(笑)