Music TO GO!

2010年08月03日

Nuforce Icon-2登場

Nuforce Iconというと一昨年からだいぶ人気となったコンパクトデジタルアンプです。
そのIconの新型としてIcon-2が登場しています。
http://www.nuforce.com/hp/products/icon2/index.php
$100高くなって12W/chが24W/chとなり、USB入力は96/24対応となりました。ただし88/24が書いていないところを見るとチップはテナーなんでしょうね。あやしいRJ45のスピーカーコネクターも健在です。

またuDACは出たばかりですが、こちらもuDAC2が出ています。
http://www.nuforce.com/hp/products/iconudac2/index.php
こちらも96/24対応となりましたが、88/24はありませんね。uDACからのアップグレードもあるそうです(アメリカでの話です)。

Iconといえば最近HDPも試す機会がありましたが、なかなか良かったです。どちらかというと、HDPのほうがお勧めかもしれません。
http://www.nuforce.com/hp/products/iconhdp/index.php
posted by ささき at 23:53 | TrackBack(0) | __→ NuForce Icon-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月30日

NuforceとCES

NuforceはNE7とかNE8とかイヤホン分野にも参入していますが、CESではヘッドホンとミュージックサーバーを展示していたようです。
詳細は不明ですが、こちらに写真があります。(Audio Circleのアカウントが必要かも)
これってヘッドホン?それともミュージックサーバー? (笑)
http://www.audiocircle.com/circles/index.php?topic=60550.msg579212#msg579212

このほかにはいくつか新製品の展示(?)があったようです。

S-0 - S-1をさらに小さくしたIcon用のスピーカーでワインボトルくらいとのこと。これはPC用にちょっとよさそう。

Icon Network DAC (IND) - AppleのAirport expressみたいなものでアクティブスピーカー用ということで、Audio engineと組み合わせるのによさそうです。またカメラをつけてWebCamの機能もあるそう。WebCamt@
いるのかという気もしますが、たぶんアメリカではベビーモニターの需要がけっこうあるのではないかと思います。
ヘッドホンアンプの機能もあるのかもしれません。

Nuforceも日本だとハイエンドオーディオ商品として紹介されていますけれども、実際の商品展開はもっとコンシューマーよりに動いているようにも見えますね。
posted by ささき at 21:07 | TrackBack(0) | __→ NuForce Icon-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月27日

NuForce Iconの謎、スピーカーケーブルとS-1

NuForceのIcon-1はかなり好評を博しているようで、今後の展開も楽しみになってきます。
Iconの大きな特徴のひとつでもあるネットワークケーブルをスピーカーケーブルに使用している理由は、専用のS-1スピーカーとの接続にあります。
S-1はまだ発売されていませんがレビュー用には何個か出ているようで、6moonsにそのプレビューが少しのっていました。

http://www.6moons.com/audioreviews/icon2/s1.html

Icon-1がネットワークケーブルをスピーカーケーブルに使用している理由は低出力の伝送に向いているということもあるそうですが、信号線の2本が音楽信号ではなく通信用に使われているためです。普通のスピーカーと接続するときにはこの信号線は死んでいますが、S-1と接続すると信号線が生きてS-1と接続したことをIconに知らせます。するとIconは1.5Khz付近に-6dBのイコライジングを行うようです。
これはなぜかというとS-1はウェーブガイドという一種のホーンタイプのスピーカーです。これはNuForceのハイエンドスピーカーであるS-9で採用されたもので皿の平たいちょっと特殊なホーンの一種ということです。これはホーンの能率が良い点を生かして、同じ音圧を得るためにスピーカーコーンの振幅を抑えるという目的のためだそうです。そうするとコーンがあまり動かなくて済むことで歪みを減らすことができるということです。しかしそのために1.5Khz付近が+6dBもちあがるそうです。それを打ち消すためということのようです。
S-1の音のレビューはありませんが、推測するにおそらくHiFiでクリーンな系統の音になりそうに思います。

それとここにも書いてありますが、NuForceはイヤホンも用意しています。
はじめは携帯用にマイクも付いたタイプ(NE-7M)のものですが、より高性能版(NE-8)も用意されているようです。ローコストモデルでも手を抜かないNuforceのことですので、なかなか期待できそうですね。
posted by ささき at 02:19 | TrackBack(0) | __→ NuForce Icon-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月31日

NuForce Icon 日本販売へ

うちのブログでも取り上げてきましたNuForeの小型超高性能デジタルアンプ。。。もとい、小型超高性能アナログスイッチングアンプ、Iconがいよいよ国内発売されることになりました !

http://avic.livedoor.biz/archives/51014557.html

標準価格¥35,700ということですので売値はもうちょっと下かもしれませんね。この価格だと送料とかを考えると、いいお値段なのではないでしょうか。
ものとしてはかなりお勧めですので、ちょっとオーディオを始めてみたい人から、サブが欲しい人まで広くお勧めできます。
周辺機器についてはこちらの記事を参照ください。

あとはペアになるスピーカーのS-1ですね!
http://www.nuforce-icon.com/Product-S1.htm
こちらもネットワークがアンプ側にあるとか、LAN線での接続、またウェーブガイドなどの音響的な試みなど面白そうです。
こちらは他のスピーカーメーカーとの共同開発です。ページを見ると小さいながらHiFi的な音を目指しているようで、$500でのハイエンドシステムを目指す、というNuForceの理想がどう製品化されるかは楽しみなところです。
posted by ささき at 00:43| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ NuForce Icon-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月09日

NuForce Icon-1の2mケーブル、強化電源とボード交換

1. Icon-1のアクセサリー

Icon-1はアクセサリーがいくつか用意されますが、先行でいくつか送ってくれましたので紹介します。
ひとつは強化電源で、もうひとつはオプションケーブルです。オプションケーブルは正式版だと思います。ただし強化電源は正式版に近いものとのことですが、正式な出荷版ではありません(NuForceロゴもありません)。またオプションケーブルはすでに販売されていますが、強化電源はあと数週間かかるそうです。
また専用スピーカーのS-1も6月初めにずれこんだようです。

まず電源について、Icon-1に標準添付のものは25Wタイプと呼ばれる電源ですが、この強化電源は45Wと呼ばれています。ただし、額面通りに通常の平均的パワー(RMS)を高めるものではなく、ピークパワーを高めることができるので低能率のスピーカーを使うにはよいということです。

icon1h.jpg      icon1i.jpg

右の写真の比較で添付のもの(左)と比較してみるとかなり大きくなっているのが分かります。強化電源の方も電源ケーブルは変えることができます。


次にオプションケーブルについてですが、Icon-1に標準添付のものは1mでCAT5ケーブルを使用していますが、このオプションケーブルは2mでCAT6(カテゴリー6のネットワークケーブル)を使用しています。また色も黒になっています。

icon1j.jpg      icon1k.jpg

右の比較写真の中では左の青いのが標準のケーブルです。端末処理は同じバナナプラグです。
CAT6はCAT5に比べるとより電流をながすことができるとのことですが、音質的なものよりはむしろ標準のものだと大きなスピーカーを付けたときにセッティング余地があまりないので、それを伸ばすのが目的ということです。
なおNuForceのサポートフォーラムにRJ45の口のピンアサインが載っているので、より高音質のケーブルを指向する人はそれを使って自作してくれということです。

とりあえずケーブルも電源も両方一緒にオプションに変えて少し聴いてみました。なお電源ケーブルもキャメロンのパワーマスターに変えています。(標準のときも電源ケーブルはこれを使っていました)
セットアップも前と同じくLINN IKEMIからRCAで入力して、スピーカーはDynaudioの25周年、ヘッドホンはオーテクのW2002です。

少し鳴らしこむとたしかに標準セットよりも全体に音質はひとまわり高く感じます。ひとつはなんとなく曇り感を感じていたものがすっきりとしたということと、もうひとつは音場が広く感じるというだけでなく、より立体的に感じるということです。より彫りが深くなったという感じでしょうか。
これはパワーのあるアンプに変えて、スピーカーの能力がより発揮されているときに近いように思います。やはり電源をきちっとするとアンプとかスピーカーの性能も100%に近いように引き出されていくと思います。特にうちのスピーカーは4Ωで電流食いなのでそうした傾向は強いかもしれません。
反面でヘッドホンには強化電源だとややうるさく感じられ、これは標準の方がよいかもしれません。W2002は32オームなのでHD650にするとまた印象は変わるかもしれません。

端的に言うとデスクトップ環境で小型の高能率スピーカーを使う人は標準品で十分だけども、家のシステムにつなげてめいっぱい鳴らしてみたい人には有用なオプションというわけです。
実際のところ、オプションを両方つけても$100高くなるかどうかなので、スピーカーを選ばないという点ではまじめに使おうという人にはまだコストパフォーマンスは高いと思います。
Icon-1に両オプションとそれなりによい小型スピーカーと組み合わせると上質なスモールシステムが組めると思います。ただUSB DACはそれなりなので、よいソース機器は必要と思います。

こうして夜帰ってからテストしていて、ひとつ感じたのはスイッチングアンプ(デジタルアンプ)だとやはり寝起きが良いという感じです。
うちのLINNのプリのケルンとパワーのクラウトは古いせいもありますけど、ちょっと寝起きは良くないのでウォームアップには時間がかかります。特にクラウトはさわって表面がかなり熱くなるくらいでちょうどいい加減ですが、さすがD級は文字通りクールです。


2.ボード交換

それと、初期型のIcon-1にはUSB関係の不良があったということで交換用にボードを送ってくれました。わたしはUSBはほとんど使いませんでしたが、PCメインの人は要チェックです。シリアルで言うと001-088番までが該当するということです。
こうしたことが気になる方はやはり正式輸入まで待った方が良いかもしれません。そんなに先ではないと思います。

ただ交換はボードまるまるですが、予備のボリュームノブとフロントパネルもついてきました。つまり言い方を変えると色のついた外のシャーシ部分以外全部なので、交換してしまうと外板がないだけのIcon-1が一台増えることになります。ジェイソンさんも「木で箱を作って二台目にしたら」と言ってますので、ある意味得かも(^^
まあここはただでは起きないということで、NuForceのサポートフォーラムで「変なIcon1のシステムを見せたらアクセサリーを安くする」というコンテストをしていますので、これに応募するのもありかも。わたしは外部バッテリーを買ってポータブルシステムを組んでみようかと。あとはなにかの缶にいれるとか(笑)
posted by ささき at 23:10| Comment(2) | TrackBack(0) | __→ NuForce Icon-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

NuForce Icon-1 デスクトップ・デジタルアンプ

CES2008のときに紹介したNuForceのデスクトップ・デジタルアンプのIcon-1が動き出しました。

1. NuForceとIcon-1について

NuForce(ニューフォース)は最近日本でもよく知られるようになってきたアンプのメーカーでカリフォルニアに本拠があります。主催はJason Limという人で10人ほどの会社のようです。
アメリカでも近年かなり注目されてきたようですが、特徴はそのドライブ能力の高さで、比較的低価格のプリメインのIA7Eでも4000というとてつもなく高いダンピングファクターを特徴にしています。デジタルアンプについてはiQubeのところで書いたので繰り返しませんが、Jasonさん本人の弁によるとデジタルというよりもアナログ・スイッチングアンプという方がより適切ということです。
プリメインのIA-7E(約25万くらい)については試聴したことを前に書きましたが、他にもセパレートのシリーズなどがあります。ハイエンドの音を手ごろな価格で、というメーカーと言えるかもしれません。

メーカーページはこちらです。
http://www.nuforce.com/

日本のページと製品はこちら。
http://www.nuforce.jp/

Icon-1はそのNuForceの初のコンシューマー向け製品で、なんと$250という低価格と多機能を特徴にしています。Trendsなどを筆頭にこのクラスのデジタルアンプは珍しくありませんが、ハイエンドで名を知られるメーカーの参入は興味深いものがあります。
(正式出荷の時はシルバーのみ特別価格$199で販売されると思います)
正式な一般出荷は4/25からのようですが、いろいろ問い合わせていたら先行で少数が販売されるということを教えてもらいさっそくオーダーをかけて昨日届きました。

icon1c.jpg

2. Icon-1の特徴

Icon-1はアンプとしてはめずらしく赤、青、ブラック、シルバーのカラフルなシャーシが用意され、パッケージデザインもかなりこったものです。パッケージはいわゆるピザボックスタイプで、アメリカでの通販の箱にフィットしやすいということを想定しているようで、これもコンシューマー向けの量販を意識していると思います。

icon1a.jpg      icon1b.jpg

中にはUSBケーブルとAC電源(ユニバーサル対応)、アルミ製のスタンド、専用のスピーカーケーブル(1m)が入っています。これでそのまま使用ができます。
AC電源はACケーブルとは分離していて、オーディオ用のハイグレードケーブルに変えることができます。専用のスピーカーケーブルについては後で触れます。

出力は12W/chという控えめなものですが、Icon-1はUS特許を取得している上位機の技術をベースに卓越したドライブ能力を誇るということです。
ブランドから推して高いコストパフォーマンスは期待できますが、そのほかにIcon-1のもう一つの特徴は多機能であると言う事です。
基本はデジタルのプリメインアンプですが、USB入力がありUSB DAC(PCM2706)も内蔵されています。またプリアンプアウトもついているようですが、先行販売ユニットにはマニュアルがついていないので、この辺はマニュアルがアップロードされてからまた書きます。(マニュアルは今週に出来上がる予定ということです)
ラインアウトはやはりミニタイプで背面から出ています(ここはCESのときのプロトタイプとは異なります)。

さらに高品位なヘッドホンアンプまでついています。こうしたものについたヘッドホン出力というとおまけ的なものを考えますが、なんとディスクリートで設計している気合の入り様です。実際NuForceはスピーカーのみならず、こちら方面にも力をいれるようで、NuForceのオリジナルIEM($79くらい)も販売用意しているようです。さらに。。(5章に続く)

また、入力で特徴的なのは3.5mmミニプラグの端子がついていることで、iPodやドックから普通のmini-miniケーブルで接続できます。
大きさをiPodと比較してみました。

icon1e.jpg

3.Icon-1の新機軸

Icon-1の斬新なところの一つはスピーカーケーブルです。
Icon-1のスピーカーケーブル端子は興味深いことにネットワークケーブル用のRJ45端子を使っています。そしてネットワークケーブルはCAT5(カテゴリー5)の100BASE-T用のものです。簡単に言うと家や会社でネットワークケーブルとして使っているものとほとんど同じということです。

それで付属のケーブルは一見するとネットワークケーブルにバナナプラグをつけたようなものがついています。接続はネットワークハブをいじっているような感覚に陥ります。

icon1f.jpg       icon1g.jpg

CAT5のネットワークケーブルをスピーカーケーブルに使うということについてのメリットをJasonさんに直接聞いてみたところ、いくつか回答してもらえました。
この特殊な接続はIcon側の背面スペースという問題のほかに、まず5月に発売される専用スピーカーのS-1とこのネットワークケーブルで接続したときにequalization networkという新機軸のネットワークの仕組みが働くようです。これは従来のクロスオーバーネットワークの仕組みがスピーカー側ではなく、アンプ側(Icon-1に内蔵されている)にあるということのようです。このS-1はやはりRJ45の口を持っているようで、Icon-1とS-1の接続はまるでネットワーク接続のようなものになります。そのため、CAT5の配線のうち6本はオーディオ用ですが、残りはS-1との通信に使われるということです。
またCAT5ケーブルは帯域幅が広いということと、低出力のオーディオ伝送にも向いているということです。もともとネットワークケーブルのツイストペアは外来ノイズを抑えるための仕組みなのでその辺も関係あるのかもしれません。

もちろんバナナプラグを使えば普通のスピーカーに接続できます。(付属のケーブルがこれです)

4. Icon-1の音

ここまででもいろいろ驚かされますが、一番驚いたのはやはりその音の良さです。

はじめはPCにUSB接続でYAMAHAのNS PF-7につなぎました。PCからはUSB Audioデバイスとして認識されます。
NSPF-7は販売終了していますが、マグネシウムコーンを採用しているデスクトップスピーカーではかなり優秀なものです。ただし能率が80dBと非常に低く、低域が軽く不足しがちという欠点はあります。
実際にIcon-1でも音量が取りづらいところもありますが、80dBは少々異常な低さなのでこれはいたしかたないです。またゲインがやや低めかもしれません。
それよりも、つないだだけであっさりと高品質な音が出てきたのに驚きました。NSPF-7でこんな堂々としっかりとした音が出るというのは驚きです。
夜遅く帰ったので、とりあえず初期不良をチェックする意味でいいかげんにつないだんですが、いきなりしっかりとした音が出たので、バーンインしてないとか、電源コンディショナーを通してないとか、そういうことはすっかり忘れていました。

これはさっそくメインにつながねばと本気モードでLINN IKEMIから入力してDynaudio 25周年スピーカーにつなぎます。電源ケーブルもオーディオ用に変えて、AudioPrismの電源タップにつなぎます。ここで夜の一時を回りましたがやめられません(笑)
ちょっと当分は夜がメインなのであまり大きく出せませんが、能率が88dBのDynaudio SP25(だいたい普通の現代スピーカーはこのくらい)ならまったく普通のアンプと同様に扱うことができます。(もちろんわたしのアパートでは、ということです)

まず低域に重量感がしっかりと乗っていて、全体に音に重みや実体感があります。サイズからは想像できません。
もちろん解像力も高く情報量もあります。しかし一番気に入ったところは音が分析的ではなく、適度に音楽的でデジタルアンプくさくないというところです。硬い、冷たい、無機的ということはありません。ここのところはJasonさんいわく、デジタルアンプではない、音は0と1にはしていないということです。あくまでアナログスイッチングアンプと呼んでほしいということのようです。
しかし音楽的でいて、楽器もきちんと分離しているという"デジタルアンプ"の良さもきちんとあります。
さすがNuForceの遺伝子というべきか、20hzまで沈む4ΩのDynaudio SP25の低域をわりとうまくコントロールしてベースのピチカートも大したものです。

ヘッドホンアンプはATH-W2002で聴きましたが、これも基本的な音の傾向は上と同じで、とても素晴らしい出来です。テストだから次々に曲を飛ばすべきですが、おもわず一曲に聞き入ってしまいました。
$250のヘッドホンアンプとしても価格以上だと思います。難というかもったいないのはミニプラグというところでしょうね。

これが$250の音か、アンプ界のモンペラか、という感じです。
とてもDrAmpとかそういうレベルのものではありません。一度DrAmpを試しに似たようなセッティングでやりましたが、二度とやる気は起きませんでした。
Icon-1は今日もこの記事を書きながらDynaudioで聴いています。

欠点は入力の切り替えやヘッドホンの抜き差しなどのタイミングでポップノイズが出やすいというところです。
また、性能についてもたしかにある程度のレベルのコンポーネントと入れ替えて、そうしたシステムの中に入れるとさすがに粗はあります。しかしいままでそこに入っていたのが、数十万円のセパレートアンプや十万円のスピーカーケーブルということ、いま入っているのは$250のアンプとおまけのケーブルということに気が付くと思考停止します。

デスクトップとしてはB&WのM-1なんかをちょっと考えていましたが、デスクトップとしてではなくミドルクラスくらいまでのオーディオならメインシステムの中核に入れてもおかしくないようなアンプと言えます。
手軽なサブ機がほしいという人から、これからスピーカーをそろえてちょっとオーディオに手を出したいという人まで広くお勧めできます。

icon1d.jpg

5. Icon-1の周辺と今後

ちなみに6moonsではすでにレビューが出ています。(もともと先行出荷分はレビュー用のものです)http://www.6moons.com/audioreviews/nuforce7/icon.html

ここのJasonさんのコメントにも書いてありますが、関連製品としてはより性能の高いパワーサプライユニットが出るかもしれません。それとRJ45ではない通常のスピーカーケーブルのための拡張スピーカーポストもあるようです。
また予告されていたS-1というスピーカーは5月に発売の予定です。当初はS-1と組みで$400を想定していたようですが、それはやはりこの内容では無理だったようで、S-1も$250くらいになる予定です。S-1に関してはCESのときの反応を受けてかなり改良しているようでなかなか楽しみです。
NuForceをすでに知っている人は、NuForceのスピーカーというと意外にも思えるかもしれません。日本では知られていませんが、NuForceはS-9というリファレンススピーカーもラインナップしています。これはやはり自分のところでリファレンススピーカーがほしいからということのようです。スピーカーの設計は外部に委託しているようです。

さらに...NuForceオリジナルのIEMに加えてIcon Mobileというバッテリー駆動のタイプも来年あたりあるようです。これってもしや、、iQubeみたいなもの??
この音でポータブルならいくらでも必ず買います。しかし、ポータブルアンプはBruno PutzeysについでNuForceも出るというと驚きますね。ポータブルアンプというとマイナーな世界のようですが、Dクラスアンプの研究に関しては欧州の最高峰に続いてアメリカの雄みたいなところが参戦するとなると、、ほかのところがついてこれるか心配です(汗)

ちなみに4/19の中野のショウにはIcon-1も持っていく予定です。音は出せないかもしれませんが、スピーカーとのディスプレイやヘッドホン出力のデモを予定しています。興味のある方はどうぞ。
posted by ささき at 22:42| Comment(3) | TrackBack(0) | __→ NuForce Icon-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月12日

NuForce Icon-1 & S-1

CES2008での面白いものとしてはこのNuForceのデスクトップ・オーディオシステムのスモールアンプIcon-1とスピーカーのS-1がちょっと気になります。(Stereophileの記事は名前を間違えて逆にしています)
スピーカー端子が特殊なのが難ですが、バナナ端子がついたケーブルも用意されるとのこと。(ケーブル込みです)
USB入力もついているようです。背面の一番左も入力のようですが、これはなんだろう?

http://blog.stereophile.com/ces2008/011008nuforce/

http://www.nuforce.com/Product-desktop.htm

NuForceは何回か書いたデジタルアンプのメーカーですが、価格もセットでなんと$400とお手ごろです。性能はIA-7から推してもかなり良いでしょう。問題はUSB DACの性能ですね。これがいいならPC用のスピーカーとしてはかなり良さそうです。
1/15以降に正式にスペックを公開するとのことでちょっと楽しみです。
posted by ささき at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ NuForce Icon-1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする