Music TO GO!

2013年06月29日

ワイヤレスポータブルアンプの探求、Myst PortaDAC 1866など

このブログの初期のころに(旧)SR71とかXin SM4とか言ってた頃はポータブルヘッドフォンアンプと言うのは極めてマイナーなものでした。今はSONYやフォステクスなど大手をはじめポータブルアンプが百花繚乱的に製品群も出てきて、当たり前のようにオーディオ専門誌でもレビューされる存在となりました。
一方でそのポータブルアンプ自体ではなくソース機器の方を考えると、SR71やSM4の頃はソース機器はiPodだったわけです。iPodはヘッドフォンアウトの音質はいまいちだがドックからのラインアウトの音質は良いということでポータブルアンプが登場してきました。しかし、この9年間の間にiPhoneをはじめスマートフォンがiPodの座を奪っています。そして昨年にはiPodからの遺産である30pinコネクタもなくなり、iPhoneからはアナログのラインアウトも出せなくなりました。スマートフォンは手に持って使う前提であり、ポータブルアンプのような余分な機材を背中あわせに付けるのにはもともと不向きです。全画面タッチパネルはバンドを付けるのも難しくなります。そもそもiPhoneは単体で完成された洗練したカタチですから不可物を付けたくはないですね。
そうした環境の変化の中で、ポータブルアンプも相変わらずのカタチで良いのか、という疑問はあります。

今回の記事のタイトルはワイヤレスポータブルアンプの探求としましたが、スマートフォン時代のポータブルアンプのあり方を探る、と言った方がよいかもしれません。
ワイヤレスというとiPhoneではAirPlayが正統な方法ではありますが、ポータブル機器での対応は未知数です。Kleerは音質に優れていますが、iPhoneで標準にサポートしていないため、専用のドングルを余分に装着する必要があります。(Kleerについてはすでにけっこう書いてるので当ブログを検索ください)
そうしてみるとポータブル機器では現実問題としてまずBluetoothに着目する必要があります。しかしながら音が良くないと言われるBTですが、BT機器が音が悪いっていうのは本当にBluetoothのせいなのか、ということを考える必要があると思います。USBなんかも一昔前は音が悪い周辺機器の代表でしたが、いまではハイエンドオーディオメーカーでもUSB機器を出していますね。
その実用性を探るヒントになるのがまずMyst 1866だと思います。

* Myst PortaDAC 1866

前に春のポータブル研究会で着目したBluetooth対応のポータブルアンプがありました。このMyst PortaDAC 1866です。
http://myst.pro/en/page/myst_potradac_1866_ocub
Mystはロシアのブランドでホームページは下記です。Fisherとも関係があってMystifyの名前でアンプも出してるので、ロシアということであまりしられてませんがそれなりに実績はあるんでしょう。なにしろ情報として参照されてるフォーラムがロシア語ですし詳しくはわかりません(HeadFiも多少あり)。

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Myst PortaDAC 1866はポータブルアンプながらデジタル入力のみでアナログ入力がないというところが特徴です。そのため、そもそもiPodとは組み合わせられません。DAC内蔵のアンプ一体型で、はじめ1866はなにかの年号かと思ったけど、これはDACの型番でAD1866というマルチビットDACです。
デジタル入力は光(96/24まで)と同軸(ミニ)SPDIF(192/24まで)、USB(48/16まで)、そしてBluetoothです。光と同軸はハイレゾ対応に見えますが、AD1866自体が48/16までだったと思うので入力は可というところでしょうか。スペックを拡張しにくい点はマルチビットDACの欠点でもありますが、マルチビットDACは自然な音楽性の良さという長所があります。そしてMyst 1866のポイントはBluetoothとマルチビットDACの組み合わせと言えます。
このMyst1866をちょっと入手できましたので、iPhone5と組み合わせてBluetooth接続で使ってみました。

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まずはじめの疑問だと思いますが、(音が良くないと言われる)Bluetoothを介してもアンプを組み合わせる価値があるか?、という問いにはYESで答えられます。
iPhone+BT+Mystの音は、iPhone直刺しからは期待できないような細やかでオーディオらしく滑らかさと暖かみがあります。Mystの個性としてベースも太く迫力のある音が楽しめます。マルチビットらしい音楽性の高さが際立ち、音色も良いですね。Bluetoothであってもベルや楽器の音もきれいにクリアで明瞭に再現します。アップテンポなジャズのスピードやベース・ドラムスのインパクト感や切れ味もなかなか良いです。音場もわりと広い方だと思います。ポータブルアンプとしての基本性能はしっかりしていると思います。Mystはモニター的ではなく適度に音を演出しています。
ゲインは高めだけど、カスタムイヤフォンでも使えるくらいノイズフロアは低いと思います。ただ高感度イヤフォンだとハム音かなんかが聴こえます。Bluetooth使用ではAKG K3003が一番良いように思います。
マルチビットDACらしく硬くなく柔らか・滑らかなので適度にBTの粗が中和されてる気もします。これもポイントだと思いますが、あくまでBTの粗を隠すためというのではなく、ベースのBTでの音質はかなり良いように思います。これは後でも書きますが、Myst 1866の実装によるところが大きいと思います。
BT機器って音は悪いしこの程度で良いという作り手の予断がはじめからあると思います。しかしまじめに作ればBT機器と言ってもこのレベルの高い音質が確保できるという良い見本にMystはなっていると思います。

Myst PortaDAC 1866でのBTの音の良さという点では、HeadFi経由でMystの人にメールのやりとりをしていろいろと聞いてみました。Myst 1866で使用しているBTモジュールはBluegiga WT32というチップでBT2.1+EDRのようです。

Mystの音の良さと言う点で、まずはじめに思ったのはコーデックです。A2DPのコーデックに悪評高いSBCではなくAACを使っているのかと思ったんですが、Mystの人はどうもAndroid派のようであまりiPhone寄りの実装はしてないと思います。また、上記チップ自体はAptXに対応していますが、AptX使えるMacbookで試してみてもAptXでは接続していないようです。おそらくはMyst PortaDAC 1866とiPhone5の間はBT標準のSBCでしょう。
Appleの公式Bluetoothデザインガイドラインを見るとSBCコーデックのbitpool値(転送レート)は2-53と書かれていて、対応デバイスは53をサポートすることとあります。53だとビットレート換算すると320kbps程度は確保できてるように思えます。一方でそのBluetoothデザインガイドラインではAACでは256kbps固定で送ると書いてあります。方式の異なるAACとSBCを直接比べるわけにはいきませんが、AACとSBCの差はコーデックの品質差を考慮してもあまり大きくないようにも思えます。(SBCがbitpool=53で送られる前提ですが)

次に着目したのはBluegiga WT32がI2S出力を持っているということです。BTモジュール自体はDAC機能も有しているようですが、MystではたぶんWT32からI2SでAD1866に入れてるんではないかと思います。
一般的にBluetooth機能はBluetoothモジュールとしてワンチップ化されていて、AptX対応しているCSRのBTモジュールなんかもDAC機能を有していますね。おそらくはBTヘッドフォンのようなものはBTモジュールのDAC機能をそのまま使っているのでしょう。BTモジュールのDAC機能は音質もそこそこですから、これも「BTが音が悪い」の一因になっていると思います。
以前はUSBも音が悪いの代表でしたが、これもPCM270xのDAC機能をそのまま利用していた時代ですね。PCM270xを単にレシーバーとして使ってそこからI2Sでもっと性能のよいDACチップに入れるようになると音質は大きく向上していきました。
つまり、仮にコーデックとして優れたAptXを使っていても、BTモジュールのDAC機能に左右されるのでは高音質とはいえないのではないかということです。Bluetoothの音質問題ではよくSBC、AptXみたいにコーデックが取り上げられますが、実際はDACやアナログ部も含めたトータルの実装としての設計によって差が出るということではないでしょうか。
はじめはMyst 1866のマルチビットの柔らかさでBTの粗さが適度に緩和されているのかと思ってましたが、そうではなくてBTの音質そのものが意外と悪くないという気はしますね。

ただし音質的に言うとやはり他の有線デジタル入力の方が優れてはいます。
AK100から光入力で再生すると音はより洗練されてきます(ケーブルはsys-conceptのを無理に使ってます)。USB DACとしても割と優秀で甘さだけでなく解像力やダンピングもそれなりにあって、DAC一体型のアンプとして基本的なところでもけっこう考えられてると思いますね。
ただMyst1866は価格的に高いのが難点で、デジタル入力ならXD-01はコンパクトで安く買えますし、音質だけを求めるならMystには音色の良さという長所はあるけど、もう少しお金を足してHM901やAK120をオススメします。マルチビットDACの音がいいならTera Playerの方が性能は高く音も良いとは思います。また充電表示ランプもないなど、ポータブルアンプ製品としては作りこみの不足もありますね。やはりMystは高価格の付加価値としてはBTありきです。
ちなみについでによくわからないMystの充電時間についてMystの人に聞いてみたら、7-8時間と言うことで急速充電などはないということ。一晩つなぎっぱなしがよいよということでした。MystではBT機能は試しに作ってみたという感じのようでしたが、意外とまだやる気でアンテナ改良したバージョンも出したいようなことを言ってました。

BT接続でのMyst 1866とiPhoneの組み合わせはまさにスマートフォン時代のポータブルアンプのあり方を感じさせてくれます。スマートフォン本来の操作性を損ないません。iPhoneの優れたユーザーインターフェースがフルに活用できます。聴きたい音楽を自由に取り出せ、音楽へのアクセスが本当に思いどおりにできます。またスマートフォンらしくYoutubeやゲームなどアプリでもフル活用出来ます(ただし後で書くアンテナ位置に注意)。WiFiでつながってクラウドストリーミングも発展できます。そもそも日頃慣れた操作感をそのまま使えます。この記事もiPhoneでMyst1866で再生しながら、Dropboxで書いてます。
iPhone搭載のプレーヤーソフトで音も違いますのでいろいろと楽しめるでしょう。

Myst自体のサイズは大きめですが気にしなくてかまいません。iPhoneと重ねる必要はないですから。Mystでは重くて持ちにくいアンプの重ね合わせも不要で、バッテリー一体型のような厚みの不便さもありません。胸ポケットは無理ですが、細長いんでジーンズのポケットには突っ込めます。ただサイズ的にはiPhone5とほぼ同じであり、もともとのMystの発想はiPhone5と重ねるけど結線は不要というものだったかもしれません(30pin廃止を念頭に入れて)。
Mystはカバンやポケットに入れたままでも便利です。ハイレゾDAPでは曲を変えたり音量を変えるときにかばんやポケットから出さねばなりませんが、iPhoneはもともと手にずっと持ってることがおおいので、その必要がありません。BT使用時でもボリュームはiPhoneでコントロールできます。
プレーヤー部込みのハイレゾDAPでもやはり操作性はiPhoneの方が便利です。DAPではAndroidベースのDX100でもタッチはカクカクAndroidそのもので動作も緩慢です。これも最新のAndroid端末とBT機器の組み合わせならば話は別となるかもしれません。

Myst 1866のBT時の問題点は音の途切れがあることです。これは調べてみるといくつかの問題点があるようですが、もっとも大きなものはiPhone5使用時の持ち方に関係しているようです。iPhone5(4Sから?)では下記のように上部左背面にBT/WiFiアンテナがあります。これはちょうど背面の素材が変わってアルミではなくガラスになっているところです。iPhone5のツートンカラーデザインはこの辺にも関係があるようです。

iPhone5ではこの部分を手で覆うとBT接続の問題となって音切れが激しくおこりやすいようです。特に横向きにして両手で持つ時は切りやすくなります。またMyst 1866の方にも問題があってアンテナの作りこみ不足があります。BTモジュールの内蔵アンテナをそのまま使っているのかもしれません。またワイヤレス機としては金属ケースが難だと思うんでプラケースで良かったかなと思います。

使っていると64GBのiPhoneでも音楽だけ入れるというわけにはいかないので、AK120とかHM901、DX100みたいに100GB以上を音楽蓄えられるのには及ばなくなります。そういうときはサーバーが別にあるといいかなと思いますね。いまでもデジタルカメラ用のポケットNASみたいなものはあります。これでiPhoneをコントローラとして、ポケットNASをメディアサーバーとし、Myst1866をDLNA化したようなWiFi DACをレンダラーにすればシステムも拡大します。ちいさなネットワークプレーヤーを使ったPCオーディオをやっている感じです。実際のところ、PCオーディオって別にPCをCDプレーヤーと取り換えると言うだけではなく、こうした広い視点で見るべきことだと思います。
ワイヤレスオーディオ機器はやはりWiFiストリーミングかAirPlay、Kleerで作るのは理想ではあるけど、Bluetoothでも作り方次第で良いものは出来るとMyst 1866は教えてくれると思います。

* オーディオテクニカAT-PHA05BT

Myst 1866はいわゆるポータブルヘッドフォンアンプをそのままBT化した例ですが、もっと手軽で一般的な選択としてはオーディオテクニカやロジテック、SONYなどが出しているBluetoothレシーバーのようなジャンルがあります。これらもレシーバーとは言ってますがBT対応のポータブルアンプみたいなものですね。AT-PHA05BTがそういう意味ではもっともBT+ポータブルアンプに近いかもしれません。
これもPHA05BT+BT+iPhoneで使ってみました。PHA05BTの問題としては高感度イヤフォンだとサーっていうヒスノイズが乗ることです。JH13で乗るくらいなんでけっこう大きめですね。SE215だとノイズとしては少なくなるけど、まだ乗ります。背景が暗い感じではなく、都会の夜空って感じです。

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とはいえSE215SEとはけっこういい相性だと思います。強調してる感はあるけど中高域の明瞭感もあるし、ベースもがっつり量感はあります。ただこれは膨らみがちではあります。一般にダイナミックイヤフォン系と組み合わせるのがいいかと思いますね。一般的なところではSE215SEとの組み合わせが価格的にも妥当でいいかなと思います。SE215無印の方が合うかもしれません。
Tzar350(+UEケーブル)だとSE215よりさらにノイズ感は小さくなります。この組み合わせはいいんですが、ベースは控えめでハイがきつめです。BassのDSPがほしくなるかもしれません。
Tzar90(+magnusケーブル)だとヒス感は残るけど、この組み合わせは良いですね。ハイも抑え目でベースもDSPオフで迫力があります。低域はインパクトがあってまあまあタイトです。この辺は90オームの良さが出てるかもしれません。他方でヴォーカルが少し引っ込み気味ではあります。Tzar90もレンズのくせ玉ならぬくせイヤフォンだけど、はまると良い味出します。HM901やAK120でロック聴くにもTzar90重宝します。
ただ、特にこれからの暑い季節はBTレシーバーは胸ポケットに入れることが多いと思うので、普通のイヤフォンだとケーブルが余ってしまう点が問題です。その点ではショートケーブルのイヤフォンが向いています。そこで取りだしたのがもはやクラシックかというSONYのクオリアイヤフォン、MDR EXQ1です。硬質感があるくらい気持ちよくクリアで明瞭になり、高い方も低い方もかなり強く出ます。手持ちのはフィルタを取り去ってますが、このくらいメリハリがはっきりした性格の方がこのクラスのBT機器には合っていると思います。画像のはイヤチップをHeirのオレンジに変えています。

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PHA05BTもさすがにMyst 1866のような高品質のオーディオ機器を使用している感はありませんが、このクラスとしてはイヤフォンを選べば普通に聞いて満足できるレベルの音質ではあると思います。PHA05BTをSONY BTN40と比べてみましたが、PHA05BTの方がヒスノイズは多いけどよりオーディオ機器らしい音がするかなとは思います。このノイズはBTではなく別な原因だと思いますね。
PHA05BTやBTN40のようなBTレシーバーはコンパクトで、すぽっとどこにでも収まるので便利です。AT-PHA05BT使ってみると、Mystのときと同じようにiPhoneのBTアンテナを手で覆っても音切れが起こりにくいことに気が付きます。Mystのアンテナが金属ケース内にあるというのも問題ではあるでしょうね。ただしPHA05BTで音途切れがないわけではなく、アプリの切り替えでよく途切れしますがこれはiPhone側の問題かもしれません。
AT-PHA05BTはBT3.0ではなくBT2.1+EDR(SBC)ということなので、実のところはこのスペックを満たせばBluetoothでも良い音質を確保できるということではないかと思います。うちのブログでもずっと前にEty8のレビューでEDRを使用したんですが、このときも音質的には問題なかったと思います。

こうした機器にラインアウト機能がついていると便利ではありますね。PHA05BTに関してはヒス問題とかオーディオ的な厚みや滑らかさの不足など、BTで音が悪いというよりもむしろ他のアナログ・デジタル設計部分の不足に思えます。もちろんこの製品に関しては価格的には十分だと思いますが、もう少し凝った製品を作ってほしいところです。WM8533とかES9023だと低電圧仕様でラインレベル出力も取り出しやすいので、ES9023搭載のBTレシーバーのような機種を作ってくれませんかね、どこかで。

* センチュリー CBTTR AV

BTレシーバーとは別にiPhoneが30pinコネクタを廃止したあたりから増えてきたのはこの手の「なんでもBluetooth」対応にするというBTアダプターのような機器です。これはBTの送受信機となる小さなドングルに音声出力機能が付いたもので、BTレシーバーに近いですがイヤフォンよりもドック付きスピーカーの代替的な意味合いが強いと思います。
このジャンルで紹介するのはセンチュリーの「どれでもBluetooth」CBTTR AVです。いままでのこのタイプのはバスパワーなど電源を外部供給なのでポータブルアンプのソースには使えませんでした。しかしこのセンチュリー CBTTR AVは電池内蔵なので応用は広がります。また送受信どちらでも対応できるのもポイントで切り替えスイッチがあります。

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ここではまずSR71AにCBTTR AVを付けてなんちゃってワイヤレスシステムにしてみました。ただ、音質はあまり良くないです。音はひずんで割れますし、あんまりまじめに使う使い気にはなれません。ちっょとやってみただけではあります。ただしMystで書いたような利便性はありますね。

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次にヘッドフォンにBTレシーバーよろしく直接つけてみました。これも音は悪いんですが、小さいので便利ではあります。単体で使う時はiPhoneのボリュームで音量をコントロールできます。
こちらはMystの逆ではじめからBT音が悪いから安くてこの程度のものでいいでしょ、の見本みたいなものではあります。このタイプでもっと音質をきちんと考えたものを作ってほしいですね。

* BTは音が悪いのか、ワイヤレスは音が悪いのか

まとめるとMyst 1866のBluetoothでの音質はたしかにMyst1866での有線の光接続などに比べると落ちるけれどもそれは相対的なことで、絶対的なレベルで悪くはないですね。むしろブラインドでBT使用中という予備知識がなければ多くの人はMyst 1866のBluetoothでの音をかなり良いと言うと思うし、DAC+ポータブルアンプの期待音質をクリアしていると言うと思います。
AT-PHA05BTでもポータブルアンプとかオーディオっていうことを語るレベルの音質には及びませんが、一般的に十分音はいいと思います。イヤフォンとの組み合わせ次第では良い音を楽しめるでしょう。
センチュリーになると音はいいとはいえないけど、これもBTの問題ではないと思いますね。

Kleerならもっと良い音質で送れるとは思いますが、結局はKleerだろうとAptXだろうと、オーディオ機器としての設計が出来てないと音はいいものは出来ないと思います。上でも書きましたが、かつてUSBも音が悪いって言われてましたが、いまや堂々たるオーディオの主力商品ですからね。

先日のAppleのWWDCでも802.11ac対応製品が発表されましたが、5GHz帯域元年の今年はぜひワイヤレスオーディオ、そしてスマートフォン分野とオーディオのもっと進んだカタチを見てみたいものではあります。
posted by ささき at 20:02 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月20日

Jaben日本語ストアオープンしました

ついにというか、Jaben日本語ストアが本日オープンしました。アドレスは下記の通りです。
http://jaben.net/jp/shopping/home.php

いままでうちのブログでJaben製品を取り上げてきました。しかし欲しい方はシンガポールのJabenストアに注文くださいと書くのもやや心苦しかったのですが、これで日本語で注文して日本から送られることができます。一部修理などは製品の性格上で海外送りになると思いますが、修理送り先や一次サポートは日本語で受けられます。
第一弾としては先に書いたベイヤーバランスヘッドフォンとアンプセット、新型イヤフォンPro One、そして私の記事がプロの手で英訳されているところのヘッドフォンブック英語版がラインナップされています。ヘッドフォンブック英語版はやや高価ですがJabenのポータブルアンプがおまけで付いてきます。

支払いはPaypalと銀行振り込みがあります。Paypalは例の10万円制限があるので、ベイヤーなど高価なものを買う際には本人確認をしておいてください、銀行振り込みは問い合わせるとあとで振込先を教えてくれるそうです。
ちなみに先に書いたベイヤーバランスヘッドフォンとアンプセットはなんと本日の正式発売前に初期ロットが売り切れたそうです。現在はアンプの入荷待ちということです。
そのうちあのPhonak PFE(フォナック)も扱うようになるそうですが、気になる人は上記サイトをチェックしていてください。
posted by ささき at 22:21 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月15日

ニールヤングのPONO続報

しばらく知らせのなかったニールヤングのPONOプロジェクトですが、Facebookに近況として更新がありました。
PONOのFacebookページ (Facebookのアカウントが必要)
あまり大きな更新ではないのですが、いまのところ順調で音質面とUIの向上に取り組んでいるとありますね。ここで書かれている"measure twice, cut once"はことわざで切り出す(cut once)前に二回測るというもので慎重に進めているということですね。つまりAK100などPONOの理念をすでに体現したようなデバイスの登場などで見ると進み方が遅い、中止されたのか、という観測を消すためにゆっくりやっているだけと言っているようにも思えます。

もっともPONOはポータブルプレーヤーだけではなく、配信やレーベルへのネゴも含めたトータルなプロジェクトだと思いますが、最近は欧米ではSpotifyなどストリーミングタイプが無視できなくなってきているのでこうしたストリーミング配信で高音質を目指すような、前に下記で書いたOra Streamのようなアダプティブタイプのストリーミングのサポートを望みたいですね。WiFiストリーミングに対応したファームウエアを搭載してスマートフォンのテザリングと組み合わせるとか。
OraStream、adapt(適応)型ストリーミングとスケーラブル・ロスレス圧縮
前にニールヤングがアダプティブタイプの新フォーマットを開発中とのうわさもありましたが、ないとは言えないかもしれません。
posted by ささき at 19:57 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月25日

xDuooのDAC内蔵型ポータブルアンプ XD-01

xDuoo(エクスデュオ―)は中国の新しいブランドですが、DAC内蔵型のポータブルヘッドフォンアンプでポータブル機器とのデジタルの組み合わせで面白い使い方を提案しています。今回はXD-01を紹介します。下記はxDuooのホームページです。ホームページにはDAPなどの製品も見えます。
http://www.xduoo.com/xduoo/

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XD-01はスリムでコンパクトなDAC内蔵のポータブルアンプです。
前面にはヘッドフォン出力とアナログ入力(ラインアウト兼用)が装備されています。またゲインも二段階で切り替えが可能です。背面にはデジタル入力として光(角端子)とUSB(マイクロB)、SPDIF同軸(RCA)が装備されています。また背面には2つのスイッチがあり、ひとつはデジタル入力を192kにアップサンプリングするものです。そしてもうひとつでUSBを充電用として使うかどうかが選択できます。実はこれがiPad使用においてポイントとなります。
USB DACとしては96/24までのハイレゾ対応でUSBコントローラはTAS1020です。同軸と光入力においては192/24まで対応しています。全面のラインアウト(IN/OUT)から別のアンプにケーブルで接続することでXD-01を単体DACとしても使用することができます。

* XD-01とAK100の光デジタル接続

AK100は単体でも音は良いですが、光デジタルアウトを備えているのも特徴です。それを生かすにはこのXD-01が好適です。XD-01はDACとしてWM8740を採用しています。これだけだとAK100と同じですが、XD-01ではシーラスロジックのCS8422を使用してASRC(非同期サンプルレートコンバーター)を使用して微妙にリサンプリングさせながらジッター低減をしています。これはポータブルならColorfly C4、または据え置きのBenchmark DAC1やDigital LinkIIIなどで使われた手法です。これに加えてわりと優れたアンプを搭載していますから、トータルシステムとしての音質はより優れているというわけです。またXD-01では44kのCDリッピングソースでも192kにアップサンプリングすることが可能です(たいていASRC機材とアップサンプリングは組みの機能です)。

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上の写真は付属のケーブルで接続したものです。市販の光接続ケーブルはたいてい長いので、こうしたポータブル機材に使うには向いていないので、この手のDACではまず光ケーブルを探すのが苦労なのですがXD-01ははじめから適度な長さの光ケーブルが付属してついているのが良いところです。音質としてはSys-conceptのものより透明感や解像感は落ちますが全体のバランスはそう悪くはありません。もともとXD-01の性能がなかなか良いので当面はこのケーブルを使っていても良いと思います。

そして物足りなくなったらSys-Conceptの90度ケーブルに変えると音質だけではなくケーブル側を下に出来るので取り回しも向上します。下画像ではSys-concept 1300 strandケーブルを使用しています。
sys-conceptの紹介ページは下記です(ここの日本語文を書いたのは私なんですけど)。
http://www.sys-concept.com/U-toslink_miniplug.html

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90度ケーブルはコネクタの向きや角度を指定して実測でケーブル長を指定するので面倒なのが難ですが、私と同じ構成の場合は下が私の注文したオーダーですので、同じでも良いと思います。中心間距離が3.6cmで角度は26度、シェルなしの1300 strandケーブルです。
ただし条件としては私と同様にAK100とXD-01の間にはスペーサーを入れてないということですね。クッションなどを入れて使っている人は長さや角度がずれますので実測が必要です。

1300-strands fiber, For AK100/xDuoo XD-01, Toslink to MiniPlug dia. 2.2mm - 3.6cm c2c 26deg. w/o shell

購入はこちらのページからadd cartしてコメント欄に条件を書いてください。条件は先の紹介ページに書き方が書いてあります。
http://www.sysconcept.ca/product_reviews_info.php?products_id=349&reviews_id=98&osCsid=pdln44fk1dc2vod5epobogmdp5

Sys-Conceptに変えると透明感が一段と高く再現力も細かくなり、周波数帯が上下に伸びてレンジが広がるように感じられます。また全体的により洗練されてリアルな音再現になります。

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AK100+XD-01は音質的にもレベルが高く、コンパクトであつらえたようなパッケージです。Sys-Conceptケーブルとの組み合わせではすばらしい再現力を発揮します。AK100の良さをそのまま向上させたようなニュートラル基調でリアルな再現力を堪能できます。いまのお気に入りはUE18/Whiplash TWagとの組み合わせです。

AK100とXD-01の組み合わせにおいて、透明感が高いところはDAC・アンプ一体型の利点を感じさせます。特に透明感が高いからきつさもあるというのではなく、滑らかでロックポップのような粗い録音でも痛さはあまり感じないところが良いと思います。AK100単体で聴くよりももちろん高性能です。AK100単体では比較すると痩せた感じに聞こえます。
サミュエルズ・アンプのように個性的というわけではありませんが、中庸的にバランスのとれた高音質という感じですね。逆に音調的にもAK100と大きくかけ離れていないので、AK100の音質をそのまま深く豊かに細部をより浮き出させるように向上させるように感じられます。

電池の持ちについてはAK100とXD-01を両方フルにしておいて、同時に再生し続けていると先にAK100の方が切れるので、XD-01自体は十分な容量があると思います。

* XD-01とiPadのUSBデジタル接続

もうひとつのXD-01のポイントはUSB接続を生かしてiPadからのデジタル出力を受けることができるということです。これにはiPadとカメラコネクションキットを使用しますが、この問題点は消費電力の制限があることです。しかしXD-01の良い点はさきに書いたようにChargeのオンオフができるということです。そのため、Chargeスイッチはオフ側に倒してから接続するとこの問題を回避できます。このため電力供給ハブなどは不要で直で接続できます。下右の写真の左側のChargeスイッチの位置に注意してください。

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ただし性能の良いUSBケーブルで片側マイクロUSB Bという端子のものがないので、ここではオーディオ用のUSBケーブルにミニBとマイクロBの変換コネクタを使用しています。
ちなみにLightning-microUSBアダプターは使用できません。(実際にやってみました)

ちなみに少し前のGo-Vibe vestでもChargeボタンがあるのでやはりiPadと組み合わせて使えます(試してみました)。vestではミニUSB Bですのでケーブル選びは楽かもしれません。

AndroidでもGalaxy S3などはこの方式で接続ができると思います。
Androidにおいては接続が推奨されてるのはxDuooではXP-01の方ですが、XD-01でも大丈夫でしょう。ただしUSB OTGケーブルが必要です。(iPadではカメラコネクションキットがUSB OTGケーブルの役割をします)
この点でXP-01の方はさらにこのための短いUSB OTGケーブルが付属していますのでよりAndroidとの接続には向いています。XP-01で接続要件としてAndroid4.0以上とされてるのはホスト機能のためだと思います。以前書いたアクセサリープロトコル(2.0)を使う方式では4.1以上が必要です。ここは混同しないように注意ください。また4.0以上でも使用できるAndroid端末は限られています。この辺はこちらのリンク参照のこと。
http://vaiopocket.seesaa.net/category/13805095-1.html
他にはGo-DAP、ADL X1(未発売)やFIIO E18(未発売)などもこの方式を使用しているでしょう。

xDuoo製品の良いところは買ってすぐ使えるように必要なアクセサリーが同梱されているところです。たとえばXD-01では短いサイズの光ケーブルが入っていますし、XP-1ではB-BのOTGケーブル、しかも組み合わせの自由が効くようにmicroBの端子の向きが反対のものが入って2つ用意されています。またXD-01ではAK100などと組み合わせるゴムバンドが入っていますが、XP-1ではスマートフォンと組み合わせやすいように両面テープとマジックテープまで入っています。
ポータブルアンプも市民権を得てきたと言っても短いケーブルなどのアクセサリーなどがけっこう入手できなかったりしますが、けっこう細かいところまで気配りされてる点には好感が持てますね。
posted by ささき at 17:30 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月20日

フランス製のデザインに優れたヘッドフォン、Aedle VK-1 ヴァルキリー

Aedle VK-1 はフランスの新興ブランドで、昨年のはじめくらいにデザインが優れたヘッドフォンとして話題をまいていました。VK-1は愛称をVALKYRIE - ヴァルキリーと言います。クローズタイプのポータブルヘッドフォンです。

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こちらにホームページがあります。
http://www.aedle.net/

はじめはデザインだけのプロトタイプかと思っていましたが、昨年後半になると真面目に生産に向かってやってるらしいという情報が伝わってきて、上のホームページに制作過程を描いた動画がアップされてたりしました。そして昨年暮れにプリオーダーを取ったのでカッコよさに惹かれてさっそく注文をしてみました。価格は250ユーロで送料は30ユーロでした。
その後今年のCESで実機が展示され、日本でもポタ研でデモ機が展示されたりしました。当初は二月末出荷予定でしたが、少し遅れて私のも含めたはじめの500台がファーストバッチとして3/15に出荷されました。(Classicが400台でカーボンが100台)
現在は品切れ状態になってます。

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これはVK-1 Classicというタイプで、金属のフレームとハウジング、革のパッドとヘアバンドが素晴らしく美しいヘッドフォンです。他にはカーボンブラックのタイプもありました。

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250ユーロにしてはパッケージのプレミア感はありますね。中には保証書代わりに金属のタグが入っています。背面にはシリアルが入っています。私のは110番台でした。(予約開始から2-3日くらい遅れてたかも)
パッケージには少し大きめのヘッドフォンポーチもついています。

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VK-1はデザインの良さがポイントだけに航空機グレードのアルミニウム切削ハウジングやラムスキンイヤパッドなど高級感と洗練されたデザインがいい味出してます。見て楽しむヘッドフォンでもありますね。縫製は手縫いのようで荒さもありますが微妙な不揃いさに味があります。

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ハウジングのイヤカップはオンイヤー型で耳にぴったり収まる感じ。ヘッドバンドの長さはヘッドフォン基部の金属のパイプの上下によるのであまり幅は大きくはありません。その分で見た目はスッキリして良いところもありますね。わりと側圧もしっかりしていて遮音性もそれなりにあります。ポタ研でみたデモ機よりもがっちりした感はあります。
ケーブルは着脱式でミニとミニの接続です。二種類のケーブルが付属していて片方にはiPhoneリモコンがついています。

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火曜に届いて一日くらいエージングしてからiriver AK100ストック(標準品)で聴いてみました。(画像にはxDuooも映っています)
全体的な印象は甘くて柔らかめでベースヘビーという感じです。また空間表現はコンパクトな割には意外良くて雰囲気の再現も良いですね。AK100単体でもかなりベースのインパクトがあり、ポータブルアンプを足すとベースヘビー感は強くなります。ただし単に膨らんでるということだけではなく、ソリッドなインパクトもあるのでパワフルなベースと感じます。コンパクトなわりにはベースの重厚感があって迫力もたっぷりあるという感じですね。和太鼓のインパクトも打撃感が十分伝わってきます。高域が抑えられていて全体にも甘い感じではあるけれども、音色自体は悪くないですね。金属のベルなど楽器の音自体はきれいです。
高域は刺激が抑えられていて、ヴァイオリンなどはくっきりした明瞭さやシャープ感はないけれども、反面でまろやかで聴きやすく聴き疲れはとても少ないですね。高域の感じはB&WのP5みたいな抑えられた感じです。
男声ヴォーカルは太くて迫力がありますが、女声ヴォーカルは少し弱めにはなります。音の広がりというか空間的な豊かさも割と良いので、音楽を分析的ではなく雰囲気で楽しむタイプですね。高域の痛さもなくベースの迫力はすごいのでロックにはなかなか良いと思います。

iPhone直で聞く時はSonicMaxみたいに細かくイコライザーが調整できるものが良いでしょう。それと良かったのはaudyssey music playerで、もちろんVK-1はないけどDreのBeats Soloあたりと同傾向だろうと思ってSolo設定にしてみたらけっこう当たりでした。中域のクリアさをこれで少し出すことができます。Solo HDよりもSolo設定の方が良いと思います。

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このFugenn & The White ElephantsのPraysみたいにノリの良い打ち込みエレクトロニカ系とかダンス系には良いヘッドフォンだと思います。Deleriumなんかの系も良いですね。

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同じフランスのポータブルヘッドフォンということでFocalのSpirit Oneと比べてみると、VK-1は215gSpirit One(225g)よりやや軽量でオーバーイヤーのSpirit Oneに比べてオンイヤーのVK-1の方がかなりスリムでコンパクトに見えます。ただし多少折り曲げられるSpirit Oneに比べるとVK-1は折り曲げできません。デザインや作りこみは金属と革のVK-1はブラのSpirit Oneを圧倒しています。音に関してはSpirit oneの方がクリアでVK-1は甘め、低域はVK-1の方がよく出て量感もたっぷりあります。


VK-1は難しい顔をしてクラシックやジャズのハイレゾを聴くヘッドフォンではなくて、スタイリッシュなデザインのヘッドフォンを外に持ち出してノリの良い打ち込みたっぷりの曲を楽しく聴くのに向いていますね。AK100でクラブ系を聴きたいっていう人にも良いでしょう。一方で器楽曲をゆったりと聴き疲れなく楽しみたい人にも良いかもしれません。
アメリカでは高いながらDreのヘッドフォンがかなり売れていて、ちょっと高めのDJタイプのようなジャンルがあるようですが、VK-1はそれをフランス風にセンスの良いデザインをアレンジしたもの、という見かたもあるかもしれません。

私的にはヴァルキリーというとXB-70なんですが、XB-70は航空機史上もっとも美しい機体と言われていて、メディアに出てくるたいていのヴァルキリーというメカの愛称はこのXB-70がもとになっていることが多いほどです(もともとはワルキューレなのにヴァルキリーという英語読みのほうが広まったのはこのため)。このVK-1も美しいデザインで、持つ喜びを持ったちょっと眺めていたくなるヘッドフォンと言えますね。
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2013年02月17日

JDS labsからArduino応用のポータブルアンプ登場

Cmoyなんかも作ってるDIY系のJDS labsが先日プリオーダー開始したC5はちょっと面白いポータブルアンプです。下記は製品紹介ページです。
http://www.jdslabs.com/item.php?fetchitem=70

見たところスリムな普通のポータブルアンプですが、特徴はチャンネル間のバランス問題(いわゆるギャングエラー)を低減するためにデジタルボリュームを使用したところです(前作C421ではこの系のクレームが多かったようです)。JDS labsのブログの方に詳細が書いてあります。
http://blog.jdslabs.com/?p=464

デジタルボリュームを採用したポータブルアンプはすでにいくつも出ていますが、C5のユニークな点はデジタルボリューム(DS1882 digital potentiometer)のコントロールファームウエアがArduinoベース(ATmega168というプロセッサ)であることです。製品開発にArduinoを使うとはDIY系のアンプメーカーらしいところですね。そしてそのプログラムコードをクリエイティブコモンズのライセンスの元に公開しています。これは他のメーカーにもぜひアナログボリュームの代わりにデジタルボリュームを採用することを推進したいからだそうです。
実際に先の製品紹介ページのFeaturesタブを見るとファームウエアがダウンロードできるようになっています。ホームページからドライバーをダウンロードするというのは良くありますが、ソースコードがダウンロード出来るオーディオ製品はそうないでしょう。
c5_v100_MasterFirmware104.inoというのがスケッチと呼ばれるArduinoのソースコードですね。コードを読むと電池の残量検出もArduinoコントローラを使用しているようです。ぱっと見るとCのようですが、これはArduinoの記述言語だと思います。ところどころで電源安定を待つためやボタン接触の確認のためにdelayでウエイトをかけていますね。
ソースコードを修正してC5アンプに書き込むというのも可能のようです。

Arduinoは最近ではAndroidと組みでよく応用例が紹介されます。Android 4.1のリファレンスキットもArduinoでしたが、Android ADKでも使われます。一方でこうした応用例も面白いところです。またJDS labsはNwAvGuyが設計した「オープンソースハードウエア」のObjective2アンプを製品化してますが、自身も何か寄与したいというところもあったのではないでしょうか。
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2013年01月30日

Tzar350のリケーブル遍歴

Heir Audio Tzar 350に関してはiriver AK100が素晴らしい組み合わせだと思います。とてもリアルでかつ高精細なAK100の魅力を存分に引き出してくれます。またAK100は出力インピーダンスが高めと揶揄されることもありますが、そういう意味では350オームのTzar 350はベストマッチとなります。(HeirのWizardもそう言ってます)
Tzar 350についての詳細はこちらをご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/309692961.html

Tzar 350のイヤチップはいろいろと変えられるんですが、結局は標準だったオレンジチップに落ち着いています。
ただし上記記事でも書きましたが、ケーブルは変更した方が良いと思います。標準ケーブルでもバランスの取れた帯域再現で解像力も悪くはないけど、音が高めで高域がきついですね。以下はいろいろとリケーブルしてみたインプレです。

* Whiplash TWag

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JH16などカスタムで使用しているWhiplashのTWag(第1世代)を付けてみましたが、たしかにさらにシャープで高解像度になるとはいえ、ちょっと過剰で銀主体だとちょっと人工的な音調になる感じもしますね。ちなみに最近WhiplashのハイエンドであるTwag/TWcu 8 conductor Hybridを買ったんですが、これはちょっとTzar350+AK100のような軽量システムにつけるにはちょっとケーブル重すぎという感じです。DX100/HM901あたりに使うかなあと思ってますが、この8 conductor タイプはイヤフォンよりはヘッドフォン向けかと。イヤフォン向けなら通常のTWagかTWcuのOM(Over Mold)タイプが装着感も含めてよいように思いますね。

* UE新ケーブル

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次に付けてみたのがUE18についてた新UEケーブル(4芯のタイプ)はかなり良いです。いまはこれで使用しています。
高域も落ち着きすぎないくらい適度な感じで、低域はやや強調されロックポップにもいい感じです。解像力もさらに上がり、音再現もリアルで自然です。
まだ多少聴き疲れ感はありますが、これくらいシャープでないとTzar350のうまみもないのでよいかなと思いますね。

* Heir Audio Magnus1

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これはHeir Audioの純正交換ケーブルです。高域もきつさが取れ、UE新ケーブルに似た帯域再現ですけど、音はぱっと広がるとともに耳からやや遠めになる(UEは耳に近め)感じがします。
さらにクリアになり、低音がより深くなる感じもしますね。なかなか高性能のケーブルです。
ただUE新ケーブルの方がややクリアさには劣るけれど、より自然でリアルな感じはします。これは個人的な好みもあるかもしれません。ややUEケーブルよりも乾いた感じかもしれません。
欠点としてはステムが長いので耳に巻きにくい点ですね。

どちらかというとTzar 90とよく合うので、いまはMagnus1はTzar90に付けて、Tzar350は新UEケーブルで使ってます。いずれにせよ純正ケーブルよりはMagnus付きで買うことをお勧めします。

**

ところで「リケーブル」も、もしかすると私がひろめた言葉かもしれませんが、基本的にはリケーブル自体は動詞として使うのが良く、XXが最近発売したリケーブル、っていう言い方はあまり良くないですね。名詞として使う場合には交換ケーブルとかオプションケーブルで良いと思います。HeadFi英語だと"aftermarket cable"です。
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2012年12月24日

Heir Audio Tzar 350と90 - ハイインピーダンスの高性能イヤフォン

Heir Audioはカナダ・中国系の会社で、主にカスタムイヤフォン(CIEM)のメーカーとして知られています。Heirは王位継承者(読みはエア)ということでしょう、エンブレムは王冠になっています。
こちらはHeir Audioのホームページです。
http://www.heiraudio.com/

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AK100とTzar 350

Heir AudioはカスタムIEMで知られるメーカーではありますが、今回紹介するTzar 350/90はユニバーサルタイプです。つまり耳型なしの普通のイヤフォンです。
Heir Audioにはいままでも3.Ai、4.Aiというそれぞれ3.A、4.Aというカスタムイヤフォンに対応するユニバーサルイヤフォンはありました。これはつまりFitEar MH334に対応するToGo 334のようなものですね。それに対して11月に発表されたこの新しいTzar 350とTzar 90はカスタムのベースモデルがないオリジナルのユニバーサルイヤフォンです。あとで書きますが音的には従来品に比較すると350が4.Ai、90が3.Aiのラインに対応するようです。
価格はTzar 350が$399、Tzar 90は$369です。

* Tzar 350/90の特徴

両者とも特徴はまず350オーム(Tzar 350)や90オーム(Tzar 90)という高いインピーダンスを持っているということです。
一般的なイヤフォンは普通は32オームですから従来にはあまりなかったタイプです。強いていうとあのEty ER4Sですね。Head-FiではよくER4Sと比較して言われてます。もう一つはYuin PK1/OK1です。どっちかというとこちらに近いかもしれません。

ヘッドフォンでもスピーカーでもそうですが一般にインピーダンスが低いものは緩め、高いものは締まった音になる傾向があります。
特にヘッドフォンはインピーダンスの幅が大きいのですが、もともとゼンハイザーなどのハイインピーダンスのヘッドフォンってスタジオなんかで複数台を並列接続させるのにインピーダンスが下がりすぎないようにという配慮もあるようです。
ポータブル用と言われるイヤフォン・ヘッドフォンのほとんどが32オーム程度のインピーダンスなのはiPhoneなど「非力なソース機器」でも鳴らすことができるということが説明として言われます。ER4SやYuin PK1/OK1の時代に比べるとはるかにたくさんのイヤフォンが選べるようになった今でも、そうしたハイインピーダンス系統のイヤフォンというのは多くはありません。またそれがER4Sがいまでも支持されているゆえんであると思います。
今はポータブルアンプが一般的になってきたので、こうしたアプローチが一般的になっても面白いかもしれません。実際にHeir Audioは独自にRendition 1というポータブルアンプも開発中です。これもイヤフォンメーカーとしては面白いところです。
ただしTzarがPK1やOK1とやや異なるのは、音量を取るためにヘッドフォンアンプ必携というわけではないということです。これはインピーダンスは高いけれども、能率も高いと言うことですね。このインピーダンス:高、能率:高という組み合わせというとヘッドフォンで言うとベイヤー T1の考え方に近いと思います。

ドライバーの構成でいうと350も90もドライバーの構成は1 High、1 Mid/Lowというデュアル・バランスドアーマチュア構成です。
面白いのはドライバーの数の多い3.Aiや4.AiよりもTzarの方がより高価であるということです。Heirの"Wizard"氏がいうにはTzarでは位相問題を考えてあえてドライバーは2個で作ったということです。また、使用しているBAドライバーはWizardの話によると補聴器などに使われるタイプの流用ではなく、純粋に音楽用に作られたものであるとのこと。
音導口はシングルボア(ひとつ穴)です。

350と90の違いはというと、Tzar90は単にインピーダンスを90オームに下げただけではなく、ドライバーの種類も音の作りこみも違うとのことです。音は350がいわばモニターライクなのにたいして、90ではVシェイプといってますがいわゆるドンシャリ的な派手な音作りにしています。
もちろん単に下げただけ、と言っても90オームはかなり高いのであとで書くように350と90の音の共通な印象は他のイヤフォンとは際立っています。

こうしたリファレンス系(350)と楽しみ系(90)を分けるというのは従来のカスタム・ユニバーサルでも同様で、3.Aiが90に相当する楽しみ系、4.Aiが350に相当するリファレンス系として音づくりをしていたということです。


* Tzar350と90のインプレッション

両方とも予定通り12/15近辺に発送され、一週間ほどで届きました。HeadFiのスレッド見てても私の予約はけっこうはじめの方だったと思います。UPSで発送されました。

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TZarはコンパクトで軽いイヤフォンです。ウッドのフェイスプレートも良い感じで、モールドは滑らかで悪くないですね。私はこれが初Heirなんでわかりませんが、他に試したHeadFi系の人は数ヶ月前に入手したHeir製品より良いと言っていました。音導口の穴の仕上がりは雑ではあります。耳へのフィットはそこそこですね。ユニバーサルIEMでチップは音に大きく変化与えるので、添付チップのみならずいろいろ試してみると良いと思います。

まず始めにいうと、350も90もiPhoneやゲイン切り替えのないAK100でも十分に音量が取れます。インピーダンスは高いけれども、能率がかなり高いようです。
音量レベルからいうと本当にハイインピーダンスかと思うんですが、音を聴くと納得します。

- Tzar 350について

少し試してみて相性が良いと思ったAK100での感想です。チップは標準の赤でケーブルも標準です。(Magnusリケーブルオプションは取らなかった)

まず感心するのは透明感が素晴らしく音が濁りなく澄んでいる点です。音の響きは高原の水のようにピュアです。背景はハイインピーダンスらしく漆黒で、それに切り立ったシャープで端整な楽器音が浮かび上がるという感じで、横の広さはあるわけではありませんが3D映画のような立体的な空間表現も特徴的です。
他のイヤフォンとは際立った感覚ですが、音の印象はあとで書くようにベイヤーT1が最も近いと思います。「高能率+ハイインピーダンス」という点も似てます。よりシャープなT1という感じでしょうか。

350の良い点は帯域バランスが良くて整ってますが、完全にフラットというより、ベースがちゃんとあるところです。低域は張り出しすぎない程度に量感もありますし、当然のようにタイトで締まったインパクトのあるベースラインです。
一つ一つの楽器音はシャープで切れ味がよく、歯切れが良くアコースティックギターの音色やピッキングのキレの良さは聞いたことがないくらいのレベルです。甘さ緩みが皆無ですね。弦楽器では「ヤニが飛び散るような」音再現の細やかさが堪能できます。
K3003に変えて聴き比べるとK3003は全体に甘く聞こえます。低域は比べるとさすがにK3003の方がずっと多いのですが、細かさはK3003に負けることはありません。

もう一つ良い点は音調が暖かくはないけど無機的でもないところで、器楽曲の再現はかなり良いですね。ロックポップもあまりきつくない音源だとリズムの刻みが切れよく小気味良くいい感じです。チップやケーブルできつさを抑えられたら意外とメタルもカッコよくならせるかもしれません。

シャープな反面で欠点は音がきつめに出るところです。ダイナミックではないのでバーンインしても完全には解消されないかもしれません。ただしギラギラしたって言うよりは録音をそのまま出す、ということかもしれません。高域がたっぷりあっても良録音盤だと痛さが出にくいですから。
良録音盤ではAK100で176kと88kの違いもよく分かります。

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- Tzar 90について

90は350と同じデザインなので同時に届くとどっちがどっちかわからなくなりますが、音を聴くとすぐ分かるくらいの個性の差があります。350と90の違いは松竹梅のグレード差ではなく個性の違いです。
ただしハイインピーダンスイヤフォンとして350と90の音は共通したところがあって、聴き比べないとどっちかわからなくなるかもしれません 笑。つまり350と90では差が明確だけども、350と90の共通部分は他の一般的なイヤフォンとは明らかに異なるということです。
ちょっと分かりにくい書き方をしましたが、350と違って90はちょっと判断に困るタイプではあります。350はハイインピーダンスとしてはいわば正道の音つくりで、イヤフォンではいままでなかったけれどHD800やT1の延長で捉えられる音です。端正でニュートラル・フラット(に近い)といういわゆる「ハイインピーダンスでモニターライクな」音調です。
でも90はそのハイインピーダンスにもともと32オームで一般的な派手で強調感の強い音つくりを組み合わせています。これはかつてなかった音です。強いてあげればHD700だけれども、もっと派手で極端ですね。

前置きが長くなりましたが、同じくAK100で聴くと、350との共通部分から行くと、クリアで音の描き出しは非常に細かく、基本的に漆黒の背景に端正で切り立った音像が浮かぶ上がるところは同じですが、その音がすごく強調感あって派手なところが違いです。また切り立つレベルもインピーダンスの差からか、90方がやや自然です。350は背景と音のコントラストがポップアップするように非常に鮮明ですが、90はそれがもう少し自然です。また350の客観的な表現よりは90ではノリの良さも感じられます。ヴォーカルにはやや甘さソフトさも出ています。ただしシンプルなギターソロを聴くとこっちが350だっけかな、と迷うようなシャープで端正な明瞭感の高さも残しています。

Wizardが言ってるVシェイプって日本でいうドンシャリみたいなものだとおもいますが、感覚的にはイコライザーを全域でフルに上げたって感じの賑やかな音ですね。低域も量感は多めです。こういうイヤフォンはたいてい甘くて緩いけど、90はその緩みがなくひきしまってます。ベースの切れの良いピチカートを聴くとよく分かります。背景や楽器音の一つ一つに注意して聞くとハイインピーダンスらしいかちっとした端正さがあるのが面白い点です。

面白いけどぱっと聴くと微妙という感じとも言えます。350はなにと組み合わせてもその音になると思うけど、90はアンプやDAPによってはなにこれ、ってなりかねません。ただポテンシャルはあるので組み合わせるのが決まるとすごく良い音世界を作れます。90は柔らかいTera Playerとの組み合わせも良いと思います。90とAK100だと添付のダブルフランジも面白く、本気で作った高性能ドンシャリイヤフォンっていう感じで妙味が味わえます。
下画像は標準でついてくる3タイプのチップです。

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350も90もチップでいろいろ変わると思います。リケーブルもいいんですが、両方ともいわゆるウエストンタイプというかカスタムで一般的なコネクタなんでJH/UE/Westoneなどの交換ケーブルがつきます。ただモールドが柔らかいのか、いったん抜くとプラグが緩みやすいように思えます。

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ヘッドフォンで例えていうと350はベイヤーT1、90はT5pという感じですが、350はT1よりシャープで90はT5pより派手という極端な性格付けされてます。
350も90も万能ではなくて使うところに使えば他のより光るという感じだけれども、350は使うところがはっきりしてるけど、90は使うところ難しいというところでしょうか。例えばよりロックポップ向けなら32オームの普通のイヤフォンの方がノリがいいんじゃないかとかありますので悩むところではあるかもしれません。

Tzar 350と90にはそれぞれTzar 350+と90+というバージョンがありますが、これは通常はカスタムとは違って自由に選べないカラーやフェイスプレートが選べるとともに、ケーブルがオプションのMagnus1にアップグレードされ、Wizardのサインが付くというものです。イヤフォンの中身自体は通常品と同じはずです。
ちなみに二個買う時は普通にオーダーページから二回買うと送料が二個分かかってしまうので、私は直接Heirに連絡してインボイスを別に発行してもらいました。

* Heir Audio

Heir Audioの"Wizard"は自分で使うために作った風なことを書いてました。Tzar向けのポータブルアンプであるRendition 1の開発もイヤフォンメーカーとしてはユニークです。(JHAがJH3A、UMがpp6とか作ってますが) Rendition 1はFacebookに最近製品版ができたむねが書いてありました(プロトは黒い箱でした)。
https://ja-jp.facebook.com/HeirAudio
Heirはクロスオーバーでもビシェイの抵抗を売りにするなどけっこうパーツにこだわっていますが、興味深いメーカーです。最近はUnique Melodyとか1964Earsとか新興カスタムIEMメーカーもいろいろと出てきました。以前カスタムIEMには第一次低コストIEMブームのようなものがあって、たとえばFreQとかLive Wiresとかいくつか出てましたが、これらにあまりいい思い出がありません。Live Wiresは長いこと注文を忘れられ催促したら耳型をなくしたとのこと、FreQなんかは何回やりとりしたかわかりませんが結局まともな音になりませんでした。それ以来UEとかWestoneあたりのメジャーで実績あるところ以外はあまり頼みたくなかったというのが本音です。
TzarはユニバーサルということもありますがHeir Audioのそうした独自色が興味を引いたので買ってみました。Tzar 350のカスタム版があっても面白いと思いますけど、ハイインピーダンス版のカスタムが出たらちょっとHeirもいってみたいところです。
最近ではUE900とかも良いかもしれないけど、ちょっと食傷気味ではあります。やはりTzar 350/90のようにユニークで尖った個性的な製品が出てくるとワクワクとしますね。
posted by ささき at 23:56 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月30日

Headfiのサイトがモバイル対応

HeadFiは複雑なページデザインでスクリプトも重く、iPhoneで読むのが大変でした。それでTapTalkなどのフォーラムリーダーアプリを使ってましたが、これも問題がありました。
しかしやっと念願のモバイル対応がされてiPhoneで手軽に読むことができるようになりました。
切り替わらない時、デスクトップ版で見たいときは下に切り替えスイッチがあります。

www.headfi.org

でもiPad mini買おうという理由がひとつ減ったかも。。
posted by ささき at 10:22 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月23日

ALOのポータブル?新作、Pan Am

こちらALOの新ポータブルアンプがアナウンスされてます。ただしやや大きいので持ち運べるという意味でポータブルですね。
http://www.monoandstereo.com/2012/08/alo-audio-pan-am.html?m=1
三段の上がPan Amで真空管です。形式はわかりませんがミニ管に見えますね。milletなどはミニミニ管です。ロシア製とシーメンスのNOSが選べると言うこりようです。
こちらのPDFをみると分かりますが、背面にはUSBがあり96/24のウルフソンDACが入ってるようです。
http://gallery.mailchimp.com/cf9c5c16cedbd5b4c82d0522e/files/The_PanAm_Explained.pdf

中がPassportというバッテリーパックのようです。10時間持つとのこと。これがパスポートだとPan Amは「パンナム」と読むんでしょうね、やはり。
下部はAC電源部でしょう。

CEntranceのHiFi-M8はフルサイズのバランスヘッドフォン端子と言うことでこちらもやや大柄になりそうですが、こうしたバッテリー駆動の可搬性ヘッドフォンアンプが向こうでは好まれるのでしょうか。

こちらもぜひヘッドフォン祭に持って来て欲しいところです。

追記: 8/14 8:56

ALOのtumblerに新作アンプ、Pan Amのプロモビデオがアップされてます。
http://aloaudio.tumblr.com/post/30047482404/wherever-the-music-takes-you-part-two-follow-alo
こう言う風にアウトドアでLCDやHD800を使うための「ポータブルアンプ」ということのようですね。

追記:8/29
価格は$699、発売日は9/5
https://m.facebook.com/photo.php?pid=819263&l=be24f84a85&id=110094225748830&_rdr
posted by ささき at 21:19 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月21日

CEntranceのポータブル新作、HiFi-M8

DACportで知られるCEntranceは新製品告知のブログを下記に立ち上げて少しづつ明らかにしていますが、概要が見えてきました。

http://centrance.com/products/new/blog/2012/08/20/balanced-outputs/

新製品はHiFi-M8という名前で充電式バッテリーによるポータブルのDAC内蔵ヘッドフォンアンプです。そしてヘッドフォンはバランス駆動であるとのこと。また謎のON/ONスイッチとかちょっと面白い機能もありそう。DACportであれだけの音質の高さですからこれは期待大です。また、なんらかの「ブレークスルー」技術を取り入れると明記していますね。

バランス端子はXLRx2のフルサイズ用のようです。
http://centrance.com/products/new/blog/2012/08/22/unbalanced-outputs/

CEntranceはPCオーディオでも知る人ぞ知るドライバーとファームウエアの供給元ですからPCオーディオ的にも期待出来ます。こちらにCEntranceが供給している先が一例ですが挙げられています。プレイバックデザインもありますね〜。ちなみにCEntranceはDSD Over PCMサポートも表明してますね〜。
http://centrance.com/products/new/blog/2012/07/25/centrance-windows-drivers-part-two/
またおもしろい話としてはCEntranceがMicrosoftにASIOドライバーをWindowsに組み込むよう提案したけどMicrosoftはビジネス分野に目が向いていて、オーディオ分野には耳を貸してくれなかったとか興味深いことも書いてます。(RedmondはMicrosoft本社の場所)
http://centrance.com/products/new/blog/2012/07/24/centrance-windows-drivers-part-one/

HiFi-M8の話題に戻ると当面の目標は今年秋のRMAF(ロッキーマウンテン・オーディオフェスタ)でのリリースですが、CEntranceのマイケルさんにはこれをヘッドフォン祭に持ってくるようにお願いしてますので、きっと持って来ますよ!
あとHiFi-M8ではないけど、あるリクエストもしといたんですが、これはどうなるか。ちょっと楽しみです。
posted by ささき at 00:01 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月18日

音茶楽 FLAT4-粋(sui) イヤフォンレビュー

このユニークな形のイヤフォンは音茶楽のFLAT4-粋(sui)で先日のヘッドフォン祭で限定発売されて話題となりました。
音茶楽というのは名の通りにお茶屋さんなのですが、イヤフォンメーカーでもあります。ユニークですね。
こちらはイヤフォンメーカーとしての音茶楽のホームページです。
http://ocharaku.jp/sound/

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現在販売はフジヤエービックさんのみで取り扱っています。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail12596.html

* 音茶楽 FLAT4の特徴

音茶楽のオーナーはもともとはSONYでヘッドフォンなどの開発をされてた方のようですが、自分の理想をお茶とイヤフォンで実現しようとされてるのでしょう。このお茶とイヤフォンと言うのは関係なさそうでいて、その根っこに共通する思想がありそうです。そこでまずこのFLAT4の形から見ていきます。

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この取っ手のようなパイプがまず特徴的ですが、これにはこうした意味があります。
ダイナミックとかBAに寄らず耳を塞いでしまうカナル型では耳道の中での共振によってある特定周波数(6k,12k)のピークが出来やすく、それがいわゆる耳に刺さるサ行のきつさに結びつき易いとのことです。普通はいわゆる音響フィルターでそれを打ち消すのですが、それだと他の高域も影響されてしまいクリアさが欠けてしまいます。
そこでFLAT4では経路差をつけることで位相差を付けてそのピークを打ち消すとのこと。これによって自然な中域再現と、音響フィルターの排除によってクリアな高域が実現でき、かつ耳に優しいというわけです。
もう一つの特徴は外からは見えませんが、ドライバーのユニットが対面で向かい合って音を出していると言うことです。これによって中低域に音圧感を得るとともに、振動系の反作用による機械振動をキャンセルして深い低域を実現したということ。

このように特徴的なデザインは自然な音再現を重視した設計ゆえのことと言えます。この自然な音、という人への優しさがお茶というキーワードとなにかつながっているようにも思えます。

* 音茶楽 FLAT4の音質

まずiPhone4S直で聴いてみました。イヤピースはコンプライのフォームチップでT200が指定されています。遮音性はコンプライの効果もあってなかなか良いですね。電車騒音も柔らかく低減されます。
FLAT4で聴いて、まず感じるのは音の広がりの豊かさです。豊かさと言うのは単に二次元的に幅が広いだけではなく奥行きがあり立体感があるという感覚です。この三次元感覚はまるでバランス駆動で聴いてるようで、iPhoneで普通に差してこれだけ三次元的な豊かさが得られるって言うのはなかなか聴いたことがないレベルです。

次の特徴はiPhone直でさえ低域の深さと量感の豊かさは驚くほどたっぷりとあることです。歪みなく淀みなく量感がたっぷりある感じですね。この辺はAtomic FloydのSuperDartsあたりと比べると分かりますが、ベースが多くても不自然なバランスではありません。
また、ヴォーカルも魅力的で、楽器の音色もリアルに感じられます。中域では適度な響きの良さと滑らかで自然な音鳴りの良さが印象的です。普通iPhone直だと無機的に聞こえてしまうんですが、FLAT4ではiPhoneだけでも良いかと思わせるイヤフォンの持つ音の良さがあります。
そして音響フィルターがないせいか、ダイナミック型と言っても高域のシャープさは十分にあります。また高域は優しく、サ行の擦過音など痛さを感じないけれども、よくある高いほうの伸びが詰まったのとは違いますね。きれいな中高域で、楽器の音も美しく感じられます。

音の印象をまとめると、全体に滑らかで音場が広く3次元的、明瞭感のある高域と厚みある中域、深く豊かな低域と、フルレンジとは思えないほど帯域ごとに個性があります。ただFLAT4で良いのは音の広さや帯域の豊かさのような性能面を誇示することで無機的になるのではなく、あくまで聴いて豊かな音楽体験が得られる点です。
しかしFLAT4で特に際立っている空間の広がりというのは、たとえばピークの低減とかタンデム配置ドライバーによる振動の相殺というFLAST4の売りの技術ポイントでは書いてないんですが、良い音を求めていたら自然に空間再現力も高くなったというところでしょうか。これは面白いところだと思います。

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こうした凝った機構を持ってるものは能率が低いものだけれど、iPhone直でも7割くらいで音量が取れてるのもこうしたDAPやスマートフォンと組み合わせるのに適しています。iPhone4S直ではGoldenEarアプリが相性が良かったですね。普通GoldenEarアプリではiPhoneの音の荒さが時として助長されてしまう傾向があるけど、FLAT4だと音の滑らかさが上手くそれをカバーする感じです。これだとアンプなしでiPhoneだけでもけっこう満足できます。

アンプではGo-Vibe Martini+が良かったですね。マニアックに言うとnichiconコンデンサの初代RSA Hornetもよくあいました。iBasso DX100の精細感を引き出すというくらいになるとやや物足りなさを覚えるけれども、細かさを誇示するタイプよりさきにあげたような音楽的な方向に降ったものが似合うと思います。一番気に入ったのはNOS DACのHM601で、これで聴くと自然な高音質という言葉がぴったりとはまります。
こうした自然な良い音を聴くとFLAT4の「耳に優しい音を目指す」という目的は十分に達成されていると思います。そこがお茶のリラックスした優しさと通じたものがあり、自然な音楽の美しさを楽しむのにお勧めのイヤフォンと言えます。
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2012年06月27日

Soundmatters foxL V2 − ポータブルスピーカーの新機軸

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旅行をしてホテルの部屋で音楽を聴こうとすると、やはりiPhone用の小さなポータブルスピーカーがほしくなります。またiPhoneの音楽を人に聞かせたいというときや、ノートPCの内蔵スピーカーではやはり、という場合もちょっと外部スピーカーを足したくなります。
しかし、大手小売店に行ってiPhone用スピーカーコーナーを見ても、単に見た目が派手でガーガーと音が鳴るだけのものが並んでいるだけで、仮にもオーディオ好きがある程度納得できるようなものはそうした中からは見つけられません。そこでちょっと面白いのを見つけました。このSoundmatters foxL V2です。
こちらにSoundmattersのホームページがあります。日本でも既に輸入されています。
http://soundmatters.com/foxl/

購入してさっそく先週末の清里旅行に持って行きましたがなかなか便利に使えました。
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* foxLとは

Soundmatters(「音が肝心」というような意味)は物理学者でNASAのエンジニアだったという人が1999年に設立した会社ということ。ちなみにfoxLとはこの人の初孫の名前だそう。foxLは簡単に言うとバッテリー内蔵で持ち運びできるアクティブスピーカーです。見た目は普通の地味なポータブルスピーカーのようですが、中にはあやしい技術が満載されています。

1. "twoofer"

foxLのわずか1インチ(2.5cm)のスピーカーユニットがこの"twoofer"です。もちろんfoxL独自のユニットで特許技術です。
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これは見た目はドーム型のツィーターのような外観で、はじめはダブルコーン(whizzerコーン)のようなものかと思ったんですがそうではなく、ドーム型にした理由は小さくても音の広がりを得るためということです。これは後でエンクロージャの項で出てきますが、このドームの部分は外にはみでているようです。
向かい合わせのデュアル・マグネットを標榜していますが、たしかにものすごい空気の量を動かしているようです。

2. "BassBattery"

ベース・バッテリーってなに、っていうと、これはラバーコーティングされたバッテリーがパッシブラジエーターの振動版として機能するというものです。
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パッシブラジエーターというのはスピーカーからマグネットなど駆動ユニットを外したコーンのみで低域を増強する仕組みですが、それを板状の背面パネルと一体になったバッテリーを使って行い低域を増強するというものです。そのためfoxLはバスレフではありません。foxLの背面部分がこのパッシブラジエーター構造になっています。
つまりさきのtwooferの背圧をBassBatteryで利用するというようなもののようですね。このtwooferとBassBatteryの仕組みで周波数帯域を稼ぐというのがfoxLのアーキテクチャのようです。foxLの周波数特性としては20kHzから80hzまでカバーしているということですが、下が80hzというのはかなり立派なものです。
もともとSoundmattersにはFlatMagicという重みのある振動版を低域の制動に利用したサブウーファーの特許があって、それをバッテリーを使用して応用したというとこです。
(これでも足りないという方にはサブウーファー用の出力端子が出ています)

3. 一体型デザイン

最後にデザインですが、ここは"form follows function"という有名な建築家、ルイス・サリバンの言葉が引用されています。ルイス・サリバンはあのF・L・ライトの師匠で、この言葉は日本語では「形態は機能に従う」として知られています(いわゆる機能美のような意味)。
なぜ「形態は機能に従う」かというと、foxLでは普通のスピーカーのようなコーンではなく、その逆のドーム(twoofer)であるため、その発音体であるドーム部分がエンクロージャからはみ出していることになります。そのため、下手なキャビネットデザインがスピーカーの音を阻害して曇らせてしまうのではなく、直接放射されるようになり、かつスピーカーの延長軸上でない場所で聞いても良い音で聴くことができるということです。
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また、エンクロージャは金属のように見えますが、実はFRPです。これは上に書いたBassBatteryのパッシブラジエーターを含めたクローズ構造となっています。たとえば小さなスピーカーが2個分離した形だと、このtwoofeとBassBatteryの仕組みは成り立たないのでこの一体型のデザイン自体が1と2の機能から導き出されたものであるというわけです。

* 音質

いくつかタイプがあるのですが、私はapt-x対応のプラチナムバージョン(22,000円)を買いました。
まずiPhoneで聴いてみました。iPhoneはapt-x対応ではないですが、Bluetoothの音質が思いのほか良い感じです。はじめは有線で使おうかと思ってましたが、このくらいの音で鳴るなら用途を考えるとBluetoothの利便性を取りたいですね。たただしBluetooth使用中は背景に少しノイズが乗ります。
音の印象はいわゆるiPodスピーカーのような内蔵スピーカーの音量上げただけのおもちゃっぽい音ではなく、ちょっとしたデスクトップオーディオのミニチュア版といった感じの音です。中高域にかけてはかなりすっきりとした明瞭感があって、楽器の音なんかはきれいに再生しています。ヴォーカルもいいですね。たとえばSHANTIとかFriedPriedなどの女性ヴォーカルものや室内楽的な音楽はするっと自然に良い感じで音が出てきます。またそれなりに細かい音もよく聞こえます。うるさくいうと中域にやや曇り感はあるけれどもこの辺は有線で良いケーブルにつなぐとかMacbookで再生するとかなり改善されます。
低域のインパクトも良い感じです。インパクト感があり膨らんだままではなく、それなりに制動しているのが分かります。コントラバスなど深いところは軽いですが、これはいたしかたないでしょう。十分なくらいの低域は出てると思います。音の広がりもサイズにしてはなかなかに良いですね。音もアパート程度の広さなら十分飛びます。

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foxLの背面

オーケストラとかロックはかなり無茶な相談かなとも思えますが、かなりがんばってます(笑)。
がんばってるっていうのは、例えだけではなく、なにしろ手で触るとわかりますがものすごい空気の量を動かしてるのが分かります。それがパッシブラジエーターのBassBatteryをものすごいいきおいで振動させています。
なにしろ曲によっては勝手にスピーカーが動き出します。そのためすべり止めが付属しています。さすがに音量あげると音が割れますが、本体がものすごく振動してるんで無理でしょうね。
オーディオにうるさい人にあんまり期待されるとなんですが、普通の人が聴くとおそらくかなり良い音というと思います。iPhoneの再生アプリの音の違いも十分判別できます。

* 応用性

もともとは旅行目的で買ったんですが、実際に使ってみると家でもいろいろなシーンに便利に使えます。
たとえばストリーミングで音楽を聴いたり、Rajikoでラジオ聴いたりというのはiPadとかiPhoneが便利なので、寝ながら使うことができます。それと便利なのはiPhoneやiPadでゲームするときですね、意外と迫力があります。オーディオ的に帯域バランスがどうとか言ってると難しいけど、ゲーム的には低音の迫力も音の広がりも十分以上だと思います。これも寝っころがってゲームするにはうってつけです。BTでのレイテンシーはそれほどは気にならないレベルだとは思います(コアなゲーマーはどうかわかりませんが)。スマートフォンとかタブレットの外部スピーカーにはこうしたのが向いてますね。
またハンズフリーのスピーカーフォンにも対応しています。音声も明瞭で聴き取りやすいのでiPnoneで録音したインタビューをスタッフみなで聴くとかビジネスに使ってもよいし、使い方はいろいろありそうです。

Macではもう少し音質面で応用がききます。現行のMacbook/mini(2010年秋以降?)はapt-xに対応してるはずですので、プラチナモデルのfoxLの性能を引き出せます。
Macで聴くとけっこう音が良いんですが、さすがに調子に乗って音量あげると音が割れ、動きます。もともとそんなに音量上げて聴かないので、夜に小音量再生するときにはいいかもしれません。もちろん本格的なデスクトップオーディオならKlipton KS1のような据え置きのデスクトップスピーカーの方が良いと思います。
机でMac(または手持ちのBT対応のPC)で音楽ならしながら、foxLを台所やベランダに持っていくのもいいですね。工作や料理をしながら近くにぽんと置いて気軽に音楽を聴きたいときに良いでしょう。
Macでの設定ではヘッドホンとヘッドセットの二つ出るのでヘッドホンのほうをシステムのサウンドで選択します。

* 購入について

たぶんこういうのが欲しかったと思う人も多いのではないでしょうか。
foxL V2は国内Amazonで買うことができます。わたしもさすがにここから買いました。

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プラチナムバージョンはBluetoothのapt-xが使用できて、AudioQuestのmini-miniが付いています、またカラーがシルバーとなります。私もポータブルアンプ用の短いミニミニはいくつかあるんですが、ある程度の長さをもったmini-miniがあるとけっこう便利です。こちらはプラチナムバージョンのリンクです。

     

そのほかにも通常版のBluetoothありとBluetoothなしの2バージョンがあります。
iPhoneや他のスマートフォンで音質の良い手軽な外部スピーカーが欲しいと思ってた人にはお勧めですし、MacbookやBTが使えるノートPCなどを持っている人にも便利に使えるでしょう。利用範囲も広がるのでBT接続のものをお勧めします。使って楽しいガジェット感覚のスピーカーですね。
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2012年03月29日

Tera Player国内発売

いぜん小型高性能DAPのAltman Tera Playerの記事を書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/255880650.html
そのTera Playerがフジヤさんから国内発売されるそうです!リンクはこちらです。
http://avic.livedoor.biz/archives/51654224.html?tw_p=twt
私もずっと便利に使っています。小さいのでバッグに入れたままでもよいですし、ポケットにも入ります。それで音も良いのでなかなか手放せません。試聴機もあるそうなので興味ある方は試してみてください。
posted by ささき at 23:27 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月25日

Focal Spirit One 登場

ハイエンドスピーカーで知られるFocalの初のヘッドフォンであるSpirit Oneが発売されるという記事をCESの時に書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/245823132.html
Focalも最近ではnaimの買収などスピーカーメーカーというよりも総合的なオーディオメーカーとなってきましたが、これもその戦略の一環なんでしょう。

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私は一月から予約いれてたんですが、何回か発売遅延の後にようやく届きました。国内でも4月に発売される予定です。こちらはフジヤさんのオンラインサイトです。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail11931.html

こちらはFocalのSpirit Oneの紹介ページです。
http://www.focal.com/en/headphones/nomad/spirit-one.php
Focal初のヘッドフォンでポータブルという選択も興味深いですが、ホームページではNomad Headphonesと称してるのも面白い点です。ノマドは遊牧民のことですが、最近では自宅以外で仕事するスタイルをノマド・ワーキングなんて言いますね。
ノマドと銘打たれた通りに225gと軽量で密閉型のポータブルタイプです。インピーダンスは32オームと標準的でiPhoneなどで使用して問題ありません。iPhoneリモートがついていて音量とポーズ・スキップなどがコントロールできます。
Spirit Oneのドライバーは40mmのチタニウム・マイラー(マイラーはポリフィルム)でUltrasoneと似ていますね。

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Spirit Oneはまずデザインが魅力です。アルミとプラスチックを組み合わせて199ポンドという価格にたいしてかなり高級感を感じる良い仕上がりになっています。イヤカップの赤い裏地もなかなか良い感じです。

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耳を覆うタイプですが、イヤパッドの密着性も高く側圧もあるのでかなり遮音性は高い方です。上のページでは開発に二年かけたけれども、とくにクローズドタイプの密閉性に注力したようです。パッドも快適ですが少し蒸れるのは仕方ないところ。その分がっちりしています。
イヤカップは回転させて折り畳めますが、やはりそれなりにかさばります。ケーブルは方側出しの着脱式でこれも布巻の質感高いものです。ソフトバッグやプラグにFocalの刻印がある点もブランド力に訴求してます。

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ただFocalはスピーカーでは名の知れたブランドと言ってもヘッドフォンでは新参ですからやはり製品の質、特に音が重要です。先のページにも"deliver Focal performance on the move"フォーカルの音を外でも、とあるのでブランドなりの音質は期待したいところです。

まずiPhone直の音ですが、ぱっと聴いていろいろな意味で好感が持てる音と感じます。
高い方はクリアで音の解像感は高く、もやっとした感はなくて程よく晴れてます。楽器の音はきれいに分離されて、楽器の音色がきれいなのも特徴です。高域は十分に鮮明ですが鋭さは控えめできつさがないのも好ましく聴きやすい印象を与えているところだと思います。
中域では厚みがあってヴォーカルはかなり魅力的です。男声は力強さ、女声はほどよく甘さがあります。低域に埋もれることなく歌詞も明瞭で声の震えもよく再現されます。楽器の音色も良いけどこうしたヴォーカルも魅力的です。
低域は強めで下も出ていますが量感もあるので下支えのある厚みと迫力を感じます。またSpirit Oneの良い点は低域が強めながら、インパクトは緩くなく膨らまないでタイトである点ですね。低域の量感がたっぷりあると言うのはドライバーと言うよりSpirit Oneのもう一つの特徴である密閉性が高いせいもあると思います。
音場の広がりからも心地よさが伝わります。立体的で広く、空気感なども伝わります。 オーケストラものでも良いでしょう。
iPhone直でも満足感は高いですね。

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iMod+SR71Aもなかなかに良い感じでパワフルなSR71Aと合わせてロックもかっこよくダイナミックに聴くことができます。SR71Aのほどよいウォーム感ともよく合います。音楽を気持ちよく聴けるでしょう。
HM801にすると精細感がストレートに増す性能の余裕もあり、それに重厚さがさらに加わります。ただ801だと曲によってはベースヘビーと感じることもあります。ジャズトリオなどではやや厚ぼったくなる傾向があります、
Teraで聴くとSpirit Oneの滑らかな表現がさらによくわかり曲によってはスモーキーな雰囲気感をよく伝えます。ヴォーカルも一層魅力的に感じられます。Teraは低域は抑えめなのでこの点では組み合わせとしては良いバランスに思えます。

いわゆるモニタ的という意味で正確な音ではないけど、基本的な音性能の高さをベースにして楽しめる音に仕上がってます。きつさがなく、聴きやすさ・音楽再現の空気感を重視という点ではB&W P5を想起するところもあります。ヘッドフォンというとシャープで顕微鏡的というものと思われがちですがある意味スピーカーメーカーの考える音はこうしたものかもしれません。
フォーカルの音と比べてどうか、という視点を離れると魅力的なヘッドフォンとして完成されてると思います。音質、遮音性、機能性そしてデザインと全体的によく考えられていますね。
単にヘッドフォンが売れてるからブランドで売り出そうと言うのとは異なります。逆にヘッドフォン市場にも影響できればFocalの名を知らなかった層に広めることもできると言うことを十分に考えて完成度を高めていると思います。

音質のグレードで言うとEdition8ほどではないけど、ESW10より良いと言うところでしょうか。ESW10は軽さは良いけどSpirit Oneの方がよりしっかり遮音されるので電車で使っても安心感があります。私は電車ではもっぱらカスタムなどのイヤフォンで聴くんですけど、やはりヘッドフォン使いたい時もあります。そういう時に混んでいても割と使えそうです。音性能もESW10よりSpirit Oneの方が高くて音が整っています。音の広がりも良く、明瞭感もより高く感じます。
比較対象としてはHFI780とかHD25と比べる方が良いのかもしれません。(これらはうちは改造ものしかないので比べませんが)
ゼンハイザーの新型HD25 Amperierとも比べてみたいですね。今年はAmperierと合わせて、なにげにポータブル密閉型も流行ることを期待してます。
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2011年07月21日

Editionシリーズの新しい提案、GEMオープン

タイムロードさんが共同で開設した話題のショップ、GEMのプレオープンイベントにいってきました。正式オープンは明日です。こちらGEMのホームページです。
http://www.gem-zk.com/index.html

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場所は六本木のAXISの2Fです。六本木駅からはロアビルを経由して行きます。AXISの入り口はこんな感じです。この階段を登って2Fにあります。B&Oショップのとなりになります。上の写真のカフェのところから入って、階段を上がるとGEMがあります。

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中はオーディオショップと言うよりも宝石店のような感じです。取り扱い商品はEditionシリーズとナインウエーブのイヤフォンです。ナインウエーブはGEMオリジナルモデルもあります。

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試聴室も用意されてます。試聴ソース機はB&OのBeoSound5です。

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B&Oショップも経営されている共同経営者の加藤さんからお話を聞きました。
「いまでは手軽に音楽が手元にある。それを高音質で聴くという経験を提供してあげたい。
GEMという宝物で、音楽を宝物のように質感を大事にしたい。もちろんオーディオファンのみなさんも大切だけど、AXISと言うところに集まる人たちにこの世界をアピールしたい。またAXISを足がかりに海外にも出展したい。ナインウエーブとUltrasoneは人に優しいというところに共感した。」ということでした。
また新しいオーディオの広がりにも期待したいですね。

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2011年07月11日

真空管ポータブルアンプ GoVibe Porta Tube登場

ヘッドフォン祭のときにJabenのブースで参考出品されて、聴いた人がみな「買う」と言っていたポータブルヘッドフォンアンプがいよいよ発売されます。当時はMini Tubeと言っていましたが、Porta Tubeという名前になりました。そのデモ品を送ってもらいました。(パッケージその他は製品版と異なるかもしれませんので念のため)

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こちらヘッドフォン祭のときの記事です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/199951950.html
Porta Tubeの特徴はかつてのMillet Hybridのように増幅に真空管が使われているハイブリッド方式だということです。この手の真空管はECC82などの一般的なミニチュア管よりもさらに小さい規格でサブミニ管と呼んでいます。補聴器用に使われていたようですが、戦争中には砲弾に内蔵されVT信管(近接作動型)としても使われたくらいコンパクトな真空管です。
Millet Hybridの記事は下記です。参考までにどうぞ。4年前の記事でこのころはiModも4G使ってましたね。比較しているSR71は下記記事ではオリジナルタイプです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/40555731.html

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パッケージには専用のチャージャーがついていて100V対応です。
デザインはなかなかシンプルで良く、赤い線と排熱孔が良いアクセントになっています。大きさはSR71Aよりもさらに大きく少し重いくらいです。背面には高電圧のため開けないで下さいという注意が真空管アンプらしいものものしさです。

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端子類や機能はシンプルなもので、目立つのは出力に標準プラグがついているということです。(後述)
下記のレビューではiMod5.5G → Dirigent iModケーブル → Porta Tubeで聴きました。下記では主にSE215とSAECケーブル、そしてHD800を使っています。

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Porta Tubeで驚くのはその音の良さです。はじめに書いた時にMilletをグレードアップさせたようなと書きましたが、いま聴いてみるとMilletよりずいぶん進化しています。むしろSR71Aをさらにクラス上にグレードアップしてホームアンプに近づけたようなレベルの高さを感じます。端的にいっていままで聴いたポータブルではベストでしょう。実際にもはやポータブルの領域ではないかもしれません。

真空管って味付けのために使うと言う考え方と、あくまで性能を高めるために使うという考え方があると思いますが、Milletは前者でPorta Tubeは後者と言えるでしょう。
真空管だから甘くてゆったりした音かというとそうではありません。ダイナミックで透明感がありクリアで、音の細部も細やかです。しかもSR71Aよりもさらに空間再現が広くて雄大なのには驚きます。そして音にはしっかりと厚みと重みが乗っています。

音の解像感・細やかさも秀でていて、特にDirigentのような細部の抽出に優れた透明感の高いケーブルを使用すると、iPodデジタルタイプのアンプとも十分渡り合えるのではとさえ思えてしまいます。
また真空管らしい良さは音の滑らかさで、まさにシルクのようなきめ細かい滑らかさが音楽再生を質の高いものにしてくれます。ヴォーカルは艶っぽく魅力的です。
音の美しさも秀でています。中高域はほんとうに美しくかつ明瞭で、きれいに楽器の鳴りを解像しています。ベルの音が教会のホールで聴くように澄んでいて美しいですね。
このあたりが音に高級感を感じさせる点で、先に書いたようにしっかりとした音の厚み・豊かさとともにポータブルというよりはホームアンプ的な本格的で充実した音楽再生を感じさせてくれます。アンプとしての基本性能の高さと真空管の音の美しさがうまく調和しています。ハイブリッドの完成形的な良さですね。

そしてPorta Tubeはバランスの良い優等生的な側面をも聴かせてくれます。帯域特性も良くあまり特定の帯域の強調性は感じません。適度に低域に強さがあって中高域は美しく伸びます。
ロックもきつさがなく、ダイナミックで力強さを堪能できます。パワフルなわりには音が整理されていてとてもカッコよく聴けます。クラシックでもオーケストラは雄大な迫力があり、弦は美しくピアノは品格高く鳴ります。ジャズであればピアノトリオの楽器の配置が明確で音の切れが良く、ドラムもベースもびしっと決まります。プレーヤー間のスピードの速いインタラクションも見事に描き出します。基本的にジャンルを選びません。

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さらに驚くのはドライブ力の高さです。
標準プラグはColorfly C4みたいにゲインの差があるわけではなく、単にプラグ径が違うようです。しかしPorta Tubeの魅力の一つはこの標準プラグで普通のヘッドフォンを使うことでしょう。
HD800を使ってみて驚いたのは、単に音量が取れるというだけでなく実にしっかりとした音楽表現でHD800を堂々とドライブするということです。iPodがソースということをさえちょっと忘れさせてくれますね。まじめな話、RCA入力を付けたらよいのではないかとポータブルではじめて思いました。ポータブルアンプを単に音量が取れるというだけでホームユースに使うのは懐疑的なところですが、Porta TubeはHD800でも堂々とした音を出してます。これはちょっとすごいですね。
ゲインは高めでHD800でもボリューム位置には余裕がありますが、クラシックなどの高品位録音されたものではレベルが低く入っているので、そうしたものでは12時くらいまで行きます。(入力がiPodのとき)

また、真空管ならではの良さがあるように真空管ならでは問題点もあります。
真空管をポータブルで使用するときの問題点はマイクロフォニック・ノイズです。これは振動を与えるとノイズが乗ってしまうもので、Millet Hybridはキーーンと甲高い金属音が乗ってしまいました。これがひどくて外では使いにくかったですね。下記使用記を参照ください。当時はよくMillet Hybridをなにかでくるむのが流行ったりしました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/40619675.html
Porta Tubeはこれがほとんど聞こえず、かなり優秀です。ただ筐体を連打してもキーンとなりませんが、持ち運んでると何かかすかな金属の擦れる音がわずか聞こえます。イヤフォンを外すと聞こえないのでやはり信号に少し入っているみたいです。ただMilletのように気になるタイプでは全然ありません。
熱に関しては再生を続けていると表面はけっこう熱を持ちますが、電源を付けたままでも再生を停止してしばらくするとかなり冷めてきます。最近気温が高くてバッグの中に熱がこもるっていうのもあるかもしれません。下記のように中では真空管が光っているのがわかります。

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電池のもちは実際につけっぱなし、再生しっぱなしで実測で8時間強といったところです。このクラスとしてはまずまずですね。

音的には素晴らしいですが、欠点はバランスド・アーマチュアのイヤフォンにはゲインが高すぎるということです。BAの高能率イヤフォンでは少し無音時にヒスノイズが聴こえます。そこがちょっと惜しいところです。ヘッドフォンはほとんど問題ないでしょう。イヤフォンだとSE215にSAECケーブルだとヒスらないで音的にもベストですね。

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ポータブルでもホームアンプのような品格高い鳴りを求めていた人にはお勧めです。
いまやiPodベースのポータブルシステムというと、iPod/iPhoneデジタルの時代かなあと思ってましたが、Porta Tubeでアナログシステムの良さを再認識しました。iModもいまだ死なずというところで、Dirigentのような高性能iModケーブルを使うと音の細かさも十分に引き出せます。ちなみにSoloとサイズはほぼ同じなので、組み合わせも面白いですね。さらに情報量豊かで精細な音が楽しめます。
ますますポータブルも面白くなってきたものです。

価格はまだわかりませんが、これは値段を見ないでも買いでしょうね。そのうち国内取扱いすると思いますのでお楽しみに。
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2010年10月07日

オーディオテクニカ2010年秋の新製品発表会

今日はオーディオテクニカの恒例の秋の製品発表会に行ってきました。

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DJ Taro氏をはじめとする軽快なMCで始まりましたが、これにはDJタイプも発表がされているという理由もあります。実際にラインナップはiPod、DJ、マイナーチェンジと言うのが今回のキーワードのよう。今年は不況を耐えて売れ線に絞ったという感じのラインナップではありますが、中にはCK99のようなチタンとステンレスの凝ったつくりのモデルもあります。
社長の言によると来年は業績も戻ると言うことなので、ハイクラスモデルは来年に期待しましょう。

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中ではCMを担当するBoaさんの対談も織り交ぜられました。上の写真のテーブルの上のものはBoaさん仕様のオーディオテクニカ製のマイクです。

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ATH-CKM99 (21,000円税込み)

新製品を全体に一通り聴きましたけど、さすがにオーディオテクニカはそつなく音は悪くないです。DJタイプにしろポータブルにしろ、こうあるべきというところを上手に抑えている感じです。ラインナップではイヤフォン系が充実していたように思います。

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こちらの写真は男性はEC707で、女性はCM707です。この辺は広がりもありカチッとした感じで音もよかったですね。

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ATH-EC707(12,600円税込み)とATH-CM707(9,975円税込み)

性能的にはステンレスとチタンの凝ったつくりのCKM99も結構良いと思うけど、価格と音の良さのバランスではCM707が良いかと思いました。

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おまけになぜかオーディオテクニカの社内で寿司を食べてます。これは単にゲストのもてなしではなく、オーディオテクニカ製の寿司にぎり機です。ぽんぽんと握りの部分が出てきて、職人さんはネタを乗っけて行きます。
オーディオテクニカはオーテックというブランドでずいぶん前からこういう食品系機材もやっているようです。
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2010年03月30日

ベイヤーのt 50 p登場

ベイヤーからテスラシリーズの第二段としてT 50 pというポータブル機が出るとアナウンスされています。
ヘッドホン祭でなんとかみたいものなのですが、フジヤさんが交渉中と言うことで期待してます。
http://avic.livedoor.biz/archives/51451768.html

詳細は下記のjudeさんの書き込みに引用されているプレスリリースに書かれていますが、強力なマグネットとそれを拡散しないシールド、不要振動を抑える振動板と基本はT1と同じようですね。

http://www.head-fi.org/forums/f4/beyer-t50p-beyerdynamic-announces-t50p-portable-tesla-headphones-479768/

ただT1が高インピーダンスに強力マグネットの高能率の組み合わせといったところがミソなのに対して、T 50 pでは32オームと普通のところはどうなんでしょうか。これで150オームくらいだったら面白かったところです。
プレスリリースではT 50 pでの高能率のメリットは非力な携帯プレーヤーのためというところのようですが、このクラスのものを買う人は今どきはもっとパワーのある再生機をもってるようにも思います。

なにはともあれ、B&WのP5とともににわかに活気づいたポータブル・ハイエンド機市場に注目です。
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2010年03月13日

B&W P5の写真

B&Wから発売されるポータブルヘッドホン、P5の評価デモ機がJudeさんのところに来たようです。そこで写真が公開されていますのでぜひご覧ください。
http://www.head-fi.org/forums/f4/b-w-p5-headphones-unboxing-bowers-wilkins-p5-headphones-477329/
音のコメントはまだですが、二番目のポストがリザーブされているので、ここに書かれるんでしょう。なかなかデザインは良いので音も楽しみなことです。
posted by ささき at 23:25 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする