AV WatchにAstell & Kernの平面型イヤフォン「LUNA」の記事を執筆しました。
LUNAのレビューだけではなく、イヤフォンの平面型とは何か、LUNAのユニポーラ型とはなにかというところも書いてますので興味ある方はどうぞご覧ください。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2027067.html
Music TO GO!
2025年07月16日
2025年06月27日
ウッド振動板の新星TWISTURA「WOODNOTE」レビューをAV watchに執筆しました
ウッド振動板の新星TWISTURA「WOODNOTE」レビューをAV watchに執筆しました。
ウッド振動板の暖かい味と、カスタマイズ性を両立させたコスパの高いイヤフォンです.
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2023403.html
ウッド振動板の暖かい味と、カスタマイズ性を両立させたコスパの高いイヤフォンです.
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2023403.html
2025年06月19日
Eシリーズの交換DACカード登場、「AD1955DACカード E7専用カード」レビュー
令和の時代に古き良きハイエンドオーディオの音が蘇る。そんな感覚が味わえるのが今回紹介する「AD1955DACカード E7専用カード」です。
以前の記事でLUXURY&PRECISION(以下LP楽彼)の新たなフラッグシップシリーズとして「E7 4497」のレビュー記事を公開しました。
本記事はそのDACカードである「AD1955DACカード E7専用カード」を使用したレビューです。(便宜的にE7 AD1955とも呼びます)

E7 AD1955とWHITE TIGER、背面は鏡面仕上げ
「E7 4497」は2024年の8月に登場したLP楽彼の新DAPとしては5年ぶりのフラッグシップでした。DAC ICはAKM AK4497を採用しています。
E7という名前の由来は、LP楽彼は新たにEシリーズを立ち上げていくという意味も持っていて、EはEXCHANGE(交換)の意味を持っています。これはモジュール交換機構を備えることで、将来的な新技術や新DACチップに素早く対応できるということです。
それを実現したのが今回の「AD1955DACカード E7専用カード」です。価格は税込126,500円です。
製品ページはこちらです。
AD1955DACカード E7専用
なお今回のレビューは「E7 4497」に「AD1955DACカード E7専用カード」を適用して交換したものです。6月27日には初めから「AD1955DACカード E7専用カード」が組み込まれたセット商品である「E7 AD1955」が597,300円(税込)発売されます。興味ある方はそちらも確認ください。
* 特徴
前モデルに使用されていたAKM AK4497はお馴染みのハイエンドDAC ICですが、「AD1955DACカード E7専用カード」ではADI(アナログ・デバイセズ)AD1955がデュアル搭載されています。AD1955が搭載されたポータブルプレイヤーは史上初ではないかとのこと。
AD1955周辺に配置したディスクリート自動バイアス補正回路が、ゲイン設定・出力モード・ヘッドホン負荷・周囲温度といった再生環境の変動を常時モニタリング、アナログ段の動作点をリアルタイムで自動調整。環境に左右されず、自動的に最適化されることで、一貫性ある理想的なトーンバランスと空間表現で「AD1955本来の音色」を提供するということで、かなり凝った回路設計のようです.
また一般的なDAPではシングルエンド出力は性能が控えめになってしまう傾向がありますが、本モジュールは2基のAD1955の全出力チャンネルをフルに活用し、IV変換・LPF・音量制御・バッファアンプなど全回路がフル稼働する設計となっているという点もポイントです。

AD1955は2000年代初頭のSACD時代にハイエンドオーディオ機器で広く採用されたDACチップで、現在ではビンテージ的な位置付けにあります。マルチビット方式を主軸としつつ、デルタシグマ変調を組み合わせたハイブリッド方式を採用しており、マルチビットとしても最近再注目されているR2Rラダー方式とは異なった方式です。つまりオーバーサンプリングを併用しているのでNOS(Non-Oversampling)モードは非対応ですが、R2R方式では一般的に実現困難なDSD信号のネイティブ再生が可能で、SACDの滑らかでアナログライクな音質再現に優れているとされています。クラシックやジャズを温かみのあるアナログライクな高音質で楽しめる、いわゆるオーディオらしい音を出すICということになると思います。
端的に言うと、現代のAKM DACの高解像度でクリアな音とは一線を画し、少し前の古き良きSACD全盛のオーディオ時代にハイエンド機で輝いたマルチビット+デルタシグマ方式のDAC ICです。
オリオラス・ジャパンのページではAD1955を選択したことについて説明がなされています。据え置きのハイエンドオーディオではよく「ローレベル・リニアリティ」(弱小レベルの音の正しさ)が求められると言いますが、AD1955はこのページに書かれた独自のPDLR技術を用いて、音楽を作り上げる細かな情報を再現するDACとしての性能と、魅力的な音色を兼ね備えるDAC ICだということなのでしょう。単にオーディオらしいというよりもハイエンドオーディオらしい音ということになりますが、それをポータブルで実現したのがこのE7 AD1955ということになります。
ソフトウエア自体は変化がないので、DAPとしての基本ソフトウエアにはLE OSという独自開発のOSが踏襲されます。これは可能な限り小型で軽量に設計したというもので、軽量なので音質に寄与するというだけではなく、デジタル部の電力よりもアナログ部分により多くの電力を割り当てるというEシリーズの開発方針が反映されたものです。

E7ではWi-Fiが搭載されていないので直接ストリーミングを再生することはできませんが、その代わりにBluetoothレシーバー機能を凝ったものにするというアプローチが行われています。コーデックはaptX、aptX HD、aptX LL、そしてAACとSBCに対応しています。内蔵メモリはなく、外付けのMicroSDカードに音源を格納します。これは「E7 4497」と同じです.
E7にAD1955DACカードを装備した際は最大PCM 192kHz/24bit、DSD128に対応します。
この他にも今回は試せませんが、ポータブル真空管アンプEA4との最適化を図った専用ラインアウト回路を採用。通常のラインアウトと切り替えることでE7とEA4を組み合わせて優れた音を再現するという仕組みもあります。
* カード交換について
E7シリーズは基盤が一般的な交換式より大きいのが特徴です。今回試したデモ機ではドライバーと予備ビスがセットされていました。

着脱は簡単で、まず底面の小さなネジを2本、付属のドライバーで外します。次に底面を軽くスライドさせるとぱかっと簡単にカード本体が外れます。

今度はAD1955カードを同様にスライドさせてはめ込み、ネジを再度締めます。このときカチッと音がするまではめ込んでください。
とても簡単で5分ほどで終わります。交換すると底面が鏡面仕上げになります。

* インプレッション
まずqdcのマルチBAドライバー機「White Tiger」で聴いてみました。

E7 AD1955とqdc WHITE TIGER
音はとても透明感が高く、音像が鮮明で、SN比がとても高いと感じられます。特筆すべき点は音空間の立体感が際立っていて、三次元的な奥行き再現に優れています。解像度が高く先鋭的な音ですが、同時に音像の角が滑らかで刺激的なきつさがありません。
L&Pの音は硬質感があってモニター的なものが多かったと思いますが、AD1955は誇張感こそありませんが温かみのある音色が感じられ、リスニング寄りと言って良い心地よい音の響きが楽しめるサウンドです。

E7 AD1955とqdc WHITE TIGER
低域のウッドベースの弦の鳴りは深みがあって十分な量感がありますが、コンシューマーサウンドのような誇張感はありません。高音域のベルの音は澄んで雑味がありません。楽器音がとても自然で誇張感がなく、特に弦楽器の鳴りが優れています。
いわゆるアナログ的で古き良きハイエンドオーディオを感じさせるようなサウンドです。
イヤフォンをシングルダイナミックのハイエンド機であるDITA Audio「Perpetua」に変えるとAD1955モデルは真価を発揮するように音楽的な音の良さを感じさせてくれます。
音は有機的でより滑らか、まるで真空管オーディオを彷彿とするような鳴りです。ヴォーカルも肉質感よくかつ明瞭に歌詞が聞こえるようになります。ドラムはベースは躍動感がより感じられ、ヴォーカルはよりリアルで生々しくなります。それでいて音はあくまで先鋭的であり、SN感の高さが感じられます。

E7 AD1955とDITA Perpetua
イヤフォンをqdcのWhite Tigerに戻し、比較のために4497モジュールに付け替えて音を聴いてみました。
やはりAK4497ではいわゆる「現代的」な音で、音が澄み切っていて透明感の高い水の湖のような音空間です。輪郭が明確で、鋭いペンで描いたようなはっきりとした音像が感じられます。歪み感が少ない端正な音が特徴で、着色感もなくニュートラルで、比較していうとモニターライクなという感じです。
あえていうと、AK4497では多少デジタル的で、AD1955はアナログ的と言えるかもしれません。
本カードではシングルエンドの出力にもこだわりがあるので、端子交換可能なDITA PROJECT Mで4.4mmと3.5mmの音を比べてみました。
たしかに4.4mmから3.5mmに変えた時に、出力は下がりますが、普通感じられる軽さや音場の狭さは少なくなっているように感じられます。また高域の先鋭さや低音の深みなどはやはりバランスのほうが上ではありますが、そう大きく劣るようには感じられません。なかなか優れた3.5mmだと感じます。
* まとめ
端的にまとめると「E7 4497」の音は現代的なかっちりとしたて鮮明な、いわば「モニターライク」サウンド、「AD1955DACカード E7専用カード」の音は厚みがあって温かめのオーディオらしいサウンド、ただしSN比なども高い性能を有した少し昔のハイエンドオーディオのようなサウンド、ということになると思います。
次回の第三弾はバーブラウンのPCM1794Aだそうです。これも少し前のDAC製品で、SN比も高くオーディオらしいアナログ的な音も期待できると思いますが、DACをめぐる面白い旅が期待できそうなシリーズです。
以前の記事でLUXURY&PRECISION(以下LP楽彼)の新たなフラッグシップシリーズとして「E7 4497」のレビュー記事を公開しました。
本記事はそのDACカードである「AD1955DACカード E7専用カード」を使用したレビューです。(便宜的にE7 AD1955とも呼びます)
E7 AD1955とWHITE TIGER、背面は鏡面仕上げ
「E7 4497」は2024年の8月に登場したLP楽彼の新DAPとしては5年ぶりのフラッグシップでした。DAC ICはAKM AK4497を採用しています。
E7という名前の由来は、LP楽彼は新たにEシリーズを立ち上げていくという意味も持っていて、EはEXCHANGE(交換)の意味を持っています。これはモジュール交換機構を備えることで、将来的な新技術や新DACチップに素早く対応できるということです。
それを実現したのが今回の「AD1955DACカード E7専用カード」です。価格は税込126,500円です。
製品ページはこちらです。
AD1955DACカード E7専用
なお今回のレビューは「E7 4497」に「AD1955DACカード E7専用カード」を適用して交換したものです。6月27日には初めから「AD1955DACカード E7専用カード」が組み込まれたセット商品である「E7 AD1955」が597,300円(税込)発売されます。興味ある方はそちらも確認ください。
* 特徴
前モデルに使用されていたAKM AK4497はお馴染みのハイエンドDAC ICですが、「AD1955DACカード E7専用カード」ではADI(アナログ・デバイセズ)AD1955がデュアル搭載されています。AD1955が搭載されたポータブルプレイヤーは史上初ではないかとのこと。
AD1955周辺に配置したディスクリート自動バイアス補正回路が、ゲイン設定・出力モード・ヘッドホン負荷・周囲温度といった再生環境の変動を常時モニタリング、アナログ段の動作点をリアルタイムで自動調整。環境に左右されず、自動的に最適化されることで、一貫性ある理想的なトーンバランスと空間表現で「AD1955本来の音色」を提供するということで、かなり凝った回路設計のようです.
また一般的なDAPではシングルエンド出力は性能が控えめになってしまう傾向がありますが、本モジュールは2基のAD1955の全出力チャンネルをフルに活用し、IV変換・LPF・音量制御・バッファアンプなど全回路がフル稼働する設計となっているという点もポイントです。
AD1955は2000年代初頭のSACD時代にハイエンドオーディオ機器で広く採用されたDACチップで、現在ではビンテージ的な位置付けにあります。マルチビット方式を主軸としつつ、デルタシグマ変調を組み合わせたハイブリッド方式を採用しており、マルチビットとしても最近再注目されているR2Rラダー方式とは異なった方式です。つまりオーバーサンプリングを併用しているのでNOS(Non-Oversampling)モードは非対応ですが、R2R方式では一般的に実現困難なDSD信号のネイティブ再生が可能で、SACDの滑らかでアナログライクな音質再現に優れているとされています。クラシックやジャズを温かみのあるアナログライクな高音質で楽しめる、いわゆるオーディオらしい音を出すICということになると思います。
端的に言うと、現代のAKM DACの高解像度でクリアな音とは一線を画し、少し前の古き良きSACD全盛のオーディオ時代にハイエンド機で輝いたマルチビット+デルタシグマ方式のDAC ICです。
オリオラス・ジャパンのページではAD1955を選択したことについて説明がなされています。据え置きのハイエンドオーディオではよく「ローレベル・リニアリティ」(弱小レベルの音の正しさ)が求められると言いますが、AD1955はこのページに書かれた独自のPDLR技術を用いて、音楽を作り上げる細かな情報を再現するDACとしての性能と、魅力的な音色を兼ね備えるDAC ICだということなのでしょう。単にオーディオらしいというよりもハイエンドオーディオらしい音ということになりますが、それをポータブルで実現したのがこのE7 AD1955ということになります。
ソフトウエア自体は変化がないので、DAPとしての基本ソフトウエアにはLE OSという独自開発のOSが踏襲されます。これは可能な限り小型で軽量に設計したというもので、軽量なので音質に寄与するというだけではなく、デジタル部の電力よりもアナログ部分により多くの電力を割り当てるというEシリーズの開発方針が反映されたものです。
E7ではWi-Fiが搭載されていないので直接ストリーミングを再生することはできませんが、その代わりにBluetoothレシーバー機能を凝ったものにするというアプローチが行われています。コーデックはaptX、aptX HD、aptX LL、そしてAACとSBCに対応しています。内蔵メモリはなく、外付けのMicroSDカードに音源を格納します。これは「E7 4497」と同じです.
E7にAD1955DACカードを装備した際は最大PCM 192kHz/24bit、DSD128に対応します。
この他にも今回は試せませんが、ポータブル真空管アンプEA4との最適化を図った専用ラインアウト回路を採用。通常のラインアウトと切り替えることでE7とEA4を組み合わせて優れた音を再現するという仕組みもあります。
* カード交換について
E7シリーズは基盤が一般的な交換式より大きいのが特徴です。今回試したデモ機ではドライバーと予備ビスがセットされていました。
着脱は簡単で、まず底面の小さなネジを2本、付属のドライバーで外します。次に底面を軽くスライドさせるとぱかっと簡単にカード本体が外れます。
今度はAD1955カードを同様にスライドさせてはめ込み、ネジを再度締めます。このときカチッと音がするまではめ込んでください。
とても簡単で5分ほどで終わります。交換すると底面が鏡面仕上げになります。
* インプレッション
まずqdcのマルチBAドライバー機「White Tiger」で聴いてみました。
E7 AD1955とqdc WHITE TIGER
音はとても透明感が高く、音像が鮮明で、SN比がとても高いと感じられます。特筆すべき点は音空間の立体感が際立っていて、三次元的な奥行き再現に優れています。解像度が高く先鋭的な音ですが、同時に音像の角が滑らかで刺激的なきつさがありません。
L&Pの音は硬質感があってモニター的なものが多かったと思いますが、AD1955は誇張感こそありませんが温かみのある音色が感じられ、リスニング寄りと言って良い心地よい音の響きが楽しめるサウンドです。
E7 AD1955とqdc WHITE TIGER
低域のウッドベースの弦の鳴りは深みがあって十分な量感がありますが、コンシューマーサウンドのような誇張感はありません。高音域のベルの音は澄んで雑味がありません。楽器音がとても自然で誇張感がなく、特に弦楽器の鳴りが優れています。
いわゆるアナログ的で古き良きハイエンドオーディオを感じさせるようなサウンドです。
イヤフォンをシングルダイナミックのハイエンド機であるDITA Audio「Perpetua」に変えるとAD1955モデルは真価を発揮するように音楽的な音の良さを感じさせてくれます。
音は有機的でより滑らか、まるで真空管オーディオを彷彿とするような鳴りです。ヴォーカルも肉質感よくかつ明瞭に歌詞が聞こえるようになります。ドラムはベースは躍動感がより感じられ、ヴォーカルはよりリアルで生々しくなります。それでいて音はあくまで先鋭的であり、SN感の高さが感じられます。
E7 AD1955とDITA Perpetua
イヤフォンをqdcのWhite Tigerに戻し、比較のために4497モジュールに付け替えて音を聴いてみました。
やはりAK4497ではいわゆる「現代的」な音で、音が澄み切っていて透明感の高い水の湖のような音空間です。輪郭が明確で、鋭いペンで描いたようなはっきりとした音像が感じられます。歪み感が少ない端正な音が特徴で、着色感もなくニュートラルで、比較していうとモニターライクなという感じです。
あえていうと、AK4497では多少デジタル的で、AD1955はアナログ的と言えるかもしれません。
本カードではシングルエンドの出力にもこだわりがあるので、端子交換可能なDITA PROJECT Mで4.4mmと3.5mmの音を比べてみました。
たしかに4.4mmから3.5mmに変えた時に、出力は下がりますが、普通感じられる軽さや音場の狭さは少なくなっているように感じられます。また高域の先鋭さや低音の深みなどはやはりバランスのほうが上ではありますが、そう大きく劣るようには感じられません。なかなか優れた3.5mmだと感じます。
* まとめ
端的にまとめると「E7 4497」の音は現代的なかっちりとしたて鮮明な、いわば「モニターライク」サウンド、「AD1955DACカード E7専用カード」の音は厚みがあって温かめのオーディオらしいサウンド、ただしSN比なども高い性能を有した少し昔のハイエンドオーディオのようなサウンド、ということになると思います。
次回の第三弾はバーブラウンのPCM1794Aだそうです。これも少し前のDAC製品で、SN比も高くオーディオらしいアナログ的な音も期待できると思いますが、DACをめぐる面白い旅が期待できそうなシリーズです。
2025年06月17日
PhilewebにShanlingのポータブルCDプレーヤー「EC Zero T」の記事を執筆
PhilewebにShanlingのポータブルCDプレーヤー「EC Zero T」の記事を書きました。
アナログ的な音がよく、デザインも趣味製が高いポータブルCDプレーヤーです。
https://www.phileweb.com/review/article/202506/17/6091.html
アナログ的な音がよく、デザインも趣味製が高いポータブルCDプレーヤーです。
https://www.phileweb.com/review/article/202506/17/6091.html
2025年06月11日
WWDCでのApple Musicの新機能について
WWDCで発表されたApple Musicの新機能である「Auto Mix」については、まだ詳しくは紹介されていませんが、AIを使ってBPMを合わせる機能ということなので、以前アスキーに書いた下記のアップルの特許を使用していると思われます。
https://ascii.jp/elem/000/004/208/4208511/

これは「MOVEMENT-BASED AUDIO OUTPUT FOR ELECTRONIC DEVICES(行動に基づいた電子機器のオーディオ出力)」です。
センサーからユーザーの動きを読み取り、テンポと周期を検出、そしてソフトウェアによって動きのテンポとマッチするように音楽のテンポを決定します。運動とはウォーキング、ジョギング、ランニングなどの単純なものから、ダンスや体操、掃除など動き自体に意味を持つ運動まで含まれます。
そうしてテンポに合う音楽をキュレーションしてプレイリストを提示する方法と、音楽の基本的なテンポ自体を変更するという方法が示されています。
https://ascii.jp/elem/000/004/208/4208511/
これは「MOVEMENT-BASED AUDIO OUTPUT FOR ELECTRONIC DEVICES(行動に基づいた電子機器のオーディオ出力)」です。
センサーからユーザーの動きを読み取り、テンポと周期を検出、そしてソフトウェアによって動きのテンポとマッチするように音楽のテンポを決定します。運動とはウォーキング、ジョギング、ランニングなどの単純なものから、ダンスや体操、掃除など動き自体に意味を持つ運動まで含まれます。
そうしてテンポに合う音楽をキュレーションしてプレイリストを提示する方法と、音楽の基本的なテンポ自体を変更するという方法が示されています。
2025年05月21日
AndroidがAndroid 16 ベータ3でAuracastに正式対応
開催されたGoogle I/Oでの発表でもありますが、Android 16 ベータ3でAuracastに正式に対応しました。
当面はPixel 9デバイスのようですが、詳細については分かりません。
Android Developers Blog
https://android-developers.googleblog.com/2025/03/the-third-beta-of-android-16.html?m=1
当面はPixel 9デバイスのようですが、詳細については分かりません。
Android Developers Blog
https://android-developers.googleblog.com/2025/03/the-third-beta-of-android-16.html?m=1
ノウルズカーブを採用したTWSがSBC&Sから発売
下記のKnowlesのリリースにあるように、これまで書いてきたノウルズカーブを採用したTWSがSBC&S(ソフトバンク)から発売されました。
https://www.knowles.com/news-event/press-releases/knowles-balanced-armatures-power-sb-c-s's-new-premium-glidic-tw-9100-true-wireless-earbuds-jpn
ノウルズカーブとは一般的なハーマンカーブに対して、少し高音域を持ち上げた特性曲線のことです。これはKnowlesの実証的な研究によるものです。
ノウルズカーブについてはPhileweb、
https://www.phileweb.com/sp/review/column/202503/04/2538.html
またはアスキーなどに書いています。
https://ascii.jp/elem/000/004/110/4110059/2/
興味ある方はご参照ください。
https://www.knowles.com/news-event/press-releases/knowles-balanced-armatures-power-sb-c-s's-new-premium-glidic-tw-9100-true-wireless-earbuds-jpn
ノウルズカーブとは一般的なハーマンカーブに対して、少し高音域を持ち上げた特性曲線のことです。これはKnowlesの実証的な研究によるものです。
ノウルズカーブについてはPhileweb、
https://www.phileweb.com/sp/review/column/202503/04/2538.html
またはアスキーなどに書いています。
https://ascii.jp/elem/000/004/110/4110059/2/
興味ある方はご参照ください。
2025年05月04日
米国連邦裁がアップルにApp Storeルールの緩和を要求、Spotifyが改訂アプリ登録
米国連邦裁がアップルにApp Storeルールの緩和を要求しました。
内容は以下の通りです。
外部決済の許可:Appleは、アプリ内で外部ウェブサイトでの決済を誘導するボタンやリンクを禁止するポリシーを撤廃しなければならない。これにより、開発者はAppleのアプリ内課金システムを回避し、手数料を支払わずに直接ユーザーに課金できるようになった。
手数料の禁止:Appleは、外部決済を利用した購入に対して27%の手数料を課していたが、これも禁止された。
この判決に対してアップルは控訴を検討していますが、この判決は即時施行であるため、アップルはすでにいくつかのガイドラインを書き直しました。
Spotifyのリリース
https://spotry.me/2025/apple-updates-u-s-app-review-guidelines-epic/
Spotifyは早速その改訂版iOSアプリ(バージョン9.0.40)をApp Storeに提出、これによって以下のことが可能となりました。
価格情報の表示:ユーザーはアプリ内でSpotifyのサブスクリプションプランの価格詳細やプロモーション情報を確認可能。
外部リンクでの購入:アプリ内に外部ウェブサイトへのリンクやボタンが設置され、ユーザーはAppleのアプリ内課金システムを介さずに直接Spotifyのサイトでプレミアムプランに登録できる。

Mac rumorsのリンク
https://www.macrumors.com/2025/05/02/spotify-out-of-app-payment-options/
なおこの改訂は米国のみです。
EUではすでにサードパーティ向けのストアを導入、たとえばSpotifyは2024年3月、EU向けiOSアプリで価格情報や外部決済リンクを表示開始しています。
またEUはアップルにApp Storeに関しての制裁金を貸しています。
Apple MusicとSpotifyの争いが飛び火? 欧州委員会がアップルに制裁金
https://ascii.jp/elem/000/004/189/4189591/2/
ちなみにこの記事は私が書いたのですが、調べてみるとその後はアップルが控訴して係争は継続中、最終判決は2026年以降となるようです。
アップルの得意先の主要国では日本だけが取り残されたことになります。日本では国会が2024年6月に「特定スマートフォンソフトウェアの競争促進に関する法律」を可決。この法律はEUのデジタル市場法(DMA)に似た内容で、規制を2025年末までに施行予定です。対応はその後となるでしょう。
内容は以下の通りです。
外部決済の許可:Appleは、アプリ内で外部ウェブサイトでの決済を誘導するボタンやリンクを禁止するポリシーを撤廃しなければならない。これにより、開発者はAppleのアプリ内課金システムを回避し、手数料を支払わずに直接ユーザーに課金できるようになった。
手数料の禁止:Appleは、外部決済を利用した購入に対して27%の手数料を課していたが、これも禁止された。
この判決に対してアップルは控訴を検討していますが、この判決は即時施行であるため、アップルはすでにいくつかのガイドラインを書き直しました。
Spotifyのリリース
https://spotry.me/2025/apple-updates-u-s-app-review-guidelines-epic/
Spotifyは早速その改訂版iOSアプリ(バージョン9.0.40)をApp Storeに提出、これによって以下のことが可能となりました。
価格情報の表示:ユーザーはアプリ内でSpotifyのサブスクリプションプランの価格詳細やプロモーション情報を確認可能。
外部リンクでの購入:アプリ内に外部ウェブサイトへのリンクやボタンが設置され、ユーザーはAppleのアプリ内課金システムを介さずに直接Spotifyのサイトでプレミアムプランに登録できる。
Mac rumorsのリンク
https://www.macrumors.com/2025/05/02/spotify-out-of-app-payment-options/
なおこの改訂は米国のみです。
EUではすでにサードパーティ向けのストアを導入、たとえばSpotifyは2024年3月、EU向けiOSアプリで価格情報や外部決済リンクを表示開始しています。
またEUはアップルにApp Storeに関しての制裁金を貸しています。
Apple MusicとSpotifyの争いが飛び火? 欧州委員会がアップルに制裁金
https://ascii.jp/elem/000/004/189/4189591/2/
ちなみにこの記事は私が書いたのですが、調べてみるとその後はアップルが控訴して係争は継続中、最終判決は2026年以降となるようです。
アップルの得意先の主要国では日本だけが取り残されたことになります。日本では国会が2024年6月に「特定スマートフォンソフトウェアの競争促進に関する法律」を可決。この法律はEUのデジタル市場法(DMA)に似た内容で、規制を2025年末までに施行予定です。対応はその後となるでしょう。
2025年04月28日
AV Watchに私的ヘッドフォン祭レポート記事を執筆
AV Watchに私的ヘッドフォン祭のレポート記事を執筆。特にfinalのアンプについては詳しく書いていますので興味ある方はご覧ください。
他にも インドの静電型ヘッドフォンやFIIO RR11 FMラジオについても書いています。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2010380.html
他にも インドの静電型ヘッドフォンやFIIO RR11 FMラジオについても書いています。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2010380.html
2025年04月25日
DITA Audioの新フラッグシップ「Ventura」レポートと音のインプレ
DITA Audioが新しいフラッグシップ「Ventura」と新しいエントリーモデル「Prelude」をメディア向けイベントで発表しました。

DITA Audioのダニー社長

VenturaはDreamクラスと銘打ったフラッグシップモデルです。まず開発コンセプトが前のPerpetuaとどう違うかというと、Perpetuaはコロナ禍で開発した家向きのイヤフォンで、それに対してVenturaはコロナ後の戸外へ旅行すること(to go out)をイメージしたものということです。そのため名称はアドベンチャーから連想してベンチュラと名付けられています。
この意味は用途ではなく、後で音を聴くとわかりますが、サウンドのイメージです。ダニー氏に聞いてみるとそれはつまりPerpetuaはIntimate(親密・内向き)な音、VenturaはOpen(開放的)な音という意味のようです。またアドベンチャーは冒険的な設計という意味も含んでいます。

もう一つの開発コンセプトは、これまでのDITA フラッグシップを包括的に統合したものということです。
これまでDITAはDream、XLS、Perpetuaというフラッグシップを開発してきました。端的にいうと、Dreamはフルチタンでテクニカルな繊細サウンド・深みのある低音、XLSは多層構造(サンドイッチ)採用で音場の拡大、PerpetuaはフルCNCで有機的・自然な音ということになります。これまで13年間でフラッグシップは3つしかないが、冒険的な設計でそれらを高次元に統合したのがVenturaということです。

V4ドライバーの説明
Venturaのキーは新設計のV4と呼ばれるドライバーです。DITAは最もまとまりがあり位相が正しく保たれるシングルダイナミックにこだわり、VenturaもPerpetuaと同じく12mmのシングルダイナミックドライバーを搭載しています。しかし、そのドライバーはかつて見たことがないほど複雑で精密な設計がなされています。
DITAは機械設計会社を母体に持ち、金属加工は得意なメーカーです。そしてこれまでで、最も広い音場を目指して、これまでで最も複雑なドライバーを開発したとのこと。フルチタンですが、さらに秘密の素材があるということで、それはまだ明かせないということです。

Ventura(右)とPerpetua(左)
V4ドライバーの振動板はチタンとセラミックをベースにしてゴールドをコートしたものだそう。金の使用は音に暖かみを加えるためだそうです。またデュアルマグネットで強力な磁力を有しています。
こうしたドライバーのコアも強力ですが、V4ドライバーのキーはエアフローです。V4ドライバーには4枚ものバッフル(整流板)が設けられ、名の由来となっています。そして空気の流れは特徴的なスリット構造のベントに送られます。これまでのフラッグシップモデルではバッフルは1枚のみ使われていました。このバッフルの役割はこれまで音響チャンバーで行っていたチューニングをドライバーの中に持つということです。バッフルの穴のサイズと間隔を精密に調整することで、従来の音響チャンバーよりもはるかに自由に音の調整ができるそうです。つまりキーは「より自由に」音の調整ができるということです。
これは後でダニーに教えてもらったのですが、例えば音響チャンバーでの音のコントロールが3バンドのイコライザーだとすると、V4のバッフル方式は10バンドあるいはそれ以上のイコライザーのようなものだということです。つまり単純に4つのバッフルが低域・中域・高域を担当するのではなく、その組み合わせ、例えば4のn乗などのイメージで調整が柔軟にできるということのようです。
ただしものすごく精密な調整が必要なので、普通ではおそらく実現が難しくさらには大きくなりやすいため、機械加工に長けたDITAならではのドライバーと言えるのかもしれません。

ベント部分のパーツ
またベント穴も単純なホールではなく、5つのスリットになっています。これもより細かく音の調整をするためであり、背面パーツもそのような構造になっていますが、精密なので製品では固定されています。ちなみにこのベントもかなり音に影響しているとのこと。
またケーブルに関しては未定ということですが、試聴用のケーブルはAwesomeプラグでした。

インプレッションはダニーおすすめのリファレンスモデル(灰色のケーブルのモデル)を貸してもらい試聴しました。
比較にPerpetuaを持って行きましたが、聴き比べしなくても一聴して音が違うのがわかります。ちょっと衝撃的なほどのいままで聴いたことがないようなサウンドです。サウンド体験というべきかもしれません。最初耳がバグったのかと思って一回耳からイヤフォンを外したほどです(ほんと)。
まずいままで聴いたことがないほど、音が立体的に感じられます。前方定位ではありませんが、空間が頭の中ではなく外にはみ出しそうになっているのかと思うくらいです。音響系の音源で音が飛び回るサウンドは立体感が面白いほどです。まるで立体音響のデバイスがついているのかと思うくらい。
そして音場の驚きが落ち着くと、次に音自体がとても洗練されているのに気がつきます。ウッドベースの低音がとても低く超低域がぶあっと出ています。高音域はまったくきつくありません。ヘルゲリエンの「take five」のドラムも鋭いのですが痛くありません。躍動感も高くロックもいけます。音自体は自然でやや暖かいかもしれないけれども着色感は少ないですね。いわゆるチューニングがとても上手くできているサウンドです。
ちなみにPerpetuaよりも能率は少し低めです。

次にPreludeはシングルダイナミックのドライバーでフルCNCです。DITA社内でE-TOTLというようにエントリーだけれどもそのクラスではトップというほど音は良いモデルです。ちなみにTOTLとはTop Of The Lineのことで最上位機種といういみです。エントリーのTOTLということですね。
これはV4ドライバーの技術を流用していて、2個のバッフルを使用しているとのこと。振動板はPU(ポリウレタン)のドーム、PT(ポリエチレンテレフタレート)のエッジで、おそらくPUの柔軟性で低音を、PTの剛性で高音をバランスよく再現する目的だと考えられます。
音はあまり試聴時間が取れませんでしたが、クリアでシャープ、やはり音の広がりが独特です。エントリーですが、音傾向もドンシャリではなくHiFi向けに思えました。
また端子は交換できませんが、USBアダプタがついているようです。
「Ventura」は開発中のプロトタイプ、「Prelude」はほぼ発売間近というステータスです。どちらも価格は未定ですが、予定としては「Ventura」はおよそ4000USD - 5000USD、「Prelude」は160USDから170USDということです。
DITA Audioは2012年に初代モデルのAnswerをヘッドフォン祭でロンチして以来、まずヘッドフォン祭に出したいということで、週末のヘッドフォン祭でお披露目されます。
DITA Audioのダニー社長
VenturaはDreamクラスと銘打ったフラッグシップモデルです。まず開発コンセプトが前のPerpetuaとどう違うかというと、Perpetuaはコロナ禍で開発した家向きのイヤフォンで、それに対してVenturaはコロナ後の戸外へ旅行すること(to go out)をイメージしたものということです。そのため名称はアドベンチャーから連想してベンチュラと名付けられています。
この意味は用途ではなく、後で音を聴くとわかりますが、サウンドのイメージです。ダニー氏に聞いてみるとそれはつまりPerpetuaはIntimate(親密・内向き)な音、VenturaはOpen(開放的)な音という意味のようです。またアドベンチャーは冒険的な設計という意味も含んでいます。
もう一つの開発コンセプトは、これまでのDITA フラッグシップを包括的に統合したものということです。
これまでDITAはDream、XLS、Perpetuaというフラッグシップを開発してきました。端的にいうと、Dreamはフルチタンでテクニカルな繊細サウンド・深みのある低音、XLSは多層構造(サンドイッチ)採用で音場の拡大、PerpetuaはフルCNCで有機的・自然な音ということになります。これまで13年間でフラッグシップは3つしかないが、冒険的な設計でそれらを高次元に統合したのがVenturaということです。
V4ドライバーの説明
Venturaのキーは新設計のV4と呼ばれるドライバーです。DITAは最もまとまりがあり位相が正しく保たれるシングルダイナミックにこだわり、VenturaもPerpetuaと同じく12mmのシングルダイナミックドライバーを搭載しています。しかし、そのドライバーはかつて見たことがないほど複雑で精密な設計がなされています。
DITAは機械設計会社を母体に持ち、金属加工は得意なメーカーです。そしてこれまでで、最も広い音場を目指して、これまでで最も複雑なドライバーを開発したとのこと。フルチタンですが、さらに秘密の素材があるということで、それはまだ明かせないということです。
Ventura(右)とPerpetua(左)
V4ドライバーの振動板はチタンとセラミックをベースにしてゴールドをコートしたものだそう。金の使用は音に暖かみを加えるためだそうです。またデュアルマグネットで強力な磁力を有しています。
こうしたドライバーのコアも強力ですが、V4ドライバーのキーはエアフローです。V4ドライバーには4枚ものバッフル(整流板)が設けられ、名の由来となっています。そして空気の流れは特徴的なスリット構造のベントに送られます。これまでのフラッグシップモデルではバッフルは1枚のみ使われていました。このバッフルの役割はこれまで音響チャンバーで行っていたチューニングをドライバーの中に持つということです。バッフルの穴のサイズと間隔を精密に調整することで、従来の音響チャンバーよりもはるかに自由に音の調整ができるそうです。つまりキーは「より自由に」音の調整ができるということです。
これは後でダニーに教えてもらったのですが、例えば音響チャンバーでの音のコントロールが3バンドのイコライザーだとすると、V4のバッフル方式は10バンドあるいはそれ以上のイコライザーのようなものだということです。つまり単純に4つのバッフルが低域・中域・高域を担当するのではなく、その組み合わせ、例えば4のn乗などのイメージで調整が柔軟にできるということのようです。
ただしものすごく精密な調整が必要なので、普通ではおそらく実現が難しくさらには大きくなりやすいため、機械加工に長けたDITAならではのドライバーと言えるのかもしれません。
ベント部分のパーツ
またベント穴も単純なホールではなく、5つのスリットになっています。これもより細かく音の調整をするためであり、背面パーツもそのような構造になっていますが、精密なので製品では固定されています。ちなみにこのベントもかなり音に影響しているとのこと。
またケーブルに関しては未定ということですが、試聴用のケーブルはAwesomeプラグでした。
インプレッションはダニーおすすめのリファレンスモデル(灰色のケーブルのモデル)を貸してもらい試聴しました。
比較にPerpetuaを持って行きましたが、聴き比べしなくても一聴して音が違うのがわかります。ちょっと衝撃的なほどのいままで聴いたことがないようなサウンドです。サウンド体験というべきかもしれません。最初耳がバグったのかと思って一回耳からイヤフォンを外したほどです(ほんと)。
まずいままで聴いたことがないほど、音が立体的に感じられます。前方定位ではありませんが、空間が頭の中ではなく外にはみ出しそうになっているのかと思うくらいです。音響系の音源で音が飛び回るサウンドは立体感が面白いほどです。まるで立体音響のデバイスがついているのかと思うくらい。
そして音場の驚きが落ち着くと、次に音自体がとても洗練されているのに気がつきます。ウッドベースの低音がとても低く超低域がぶあっと出ています。高音域はまったくきつくありません。ヘルゲリエンの「take five」のドラムも鋭いのですが痛くありません。躍動感も高くロックもいけます。音自体は自然でやや暖かいかもしれないけれども着色感は少ないですね。いわゆるチューニングがとても上手くできているサウンドです。
ちなみにPerpetuaよりも能率は少し低めです。
次にPreludeはシングルダイナミックのドライバーでフルCNCです。DITA社内でE-TOTLというようにエントリーだけれどもそのクラスではトップというほど音は良いモデルです。ちなみにTOTLとはTop Of The Lineのことで最上位機種といういみです。エントリーのTOTLということですね。
これはV4ドライバーの技術を流用していて、2個のバッフルを使用しているとのこと。振動板はPU(ポリウレタン)のドーム、PT(ポリエチレンテレフタレート)のエッジで、おそらくPUの柔軟性で低音を、PTの剛性で高音をバランスよく再現する目的だと考えられます。
音はあまり試聴時間が取れませんでしたが、クリアでシャープ、やはり音の広がりが独特です。エントリーですが、音傾向もドンシャリではなくHiFi向けに思えました。
また端子は交換できませんが、USBアダプタがついているようです。
「Ventura」は開発中のプロトタイプ、「Prelude」はほぼ発売間近というステータスです。どちらも価格は未定ですが、予定としては「Ventura」はおよそ4000USD - 5000USD、「Prelude」は160USDから170USDということです。
DITA Audioは2012年に初代モデルのAnswerをヘッドフォン祭でロンチして以来、まずヘッドフォン祭に出したいということで、週末のヘッドフォン祭でお披露目されます。
2025年04月24日
トゥルー・ダイヤモンド振動板、final A10000発表会レポートおよび音のインプレ
final A10000はfinalの最新のフラッグシップモデルのイヤフォンで、ダイヤモンド振動板を採用している点が特徴です。
先週発表会があり、実際に音を聴いてきました。

final A10000
A10000は4月24日(木)より予約開始、2025年6月予定です。また初回限定パッケージとして、本体色はゴールドカラーを採用、特別な桐箱に収めた全世界300台限定生産の「A10000 Collector’s Edition」も用意されています。
価格はfinal公式ストア発売価格が、A10000は398,000円(税込)、A10000 Collector’s Editionは428,000円(税込)です。
final公式ストアはこちらです。
https://final-inc.com/products/a10000-jp

プレゼンする森氏と細尾社長
特徴
ポイントはダイヤモンド振動板といっても、コーティングやADLC(ダイアモンドライクカーボン)の類ではなく、B&Wのダイアモンドツィーターと同様に人工ダイヤモンドを使用した振動板です。A8000がベリリウムコーティングではなく、「トゥルー・ベリリウム」振動版であるとすれば、A10000は「トゥルー・ダイヤモンド」振動板といえるでしょう。開発は挫折と立ち直りの紆余曲折の歴史があったとのこと。

上の写真が実際の振動板で、振動板は10mm相当です。息をかけると飛ぶくらい軽い。厚み自体は30ミクロンとベリリウムのものよりも厚めです。振動板の整形が難しく2-3割は壊れるそうです。
右が振動板のみ、中が分子間結合でポリウレタン系のエッジをつけたもの、左がボイスコイル付きで自社で線を巻いて空中配線になっています。
A10000の重要な要素は「エッジ」にあります。重たい振動板を駆動しても最低共振周波数(f0)が上がりすぎないようにするため、かつてJBLが使用していたポリウレタン製のエッジを採用したとのことです。ただすぐボロボロになるので、改良して加水分解しないものを見つけたとのこと。このエッジ技術はDX6000にも生かされています。

A10000の歪み特性(赤はほとんど寝ています)
振動版のポイントは低歪みと、それにより超低域の再現力です。従来モデルと比べて100分の1以下とのことで、A8000でも2-3%あった低域の歪みが、A10000では0.02%程度になります。これにより音質低下なく超低域の音圧を上げることができるようになったと言うことです。
これはfinalの開発ポリシーを再考させるようなものであり、A8000 の上だけれども、さらに突き抜けたので10000 というより特別なナンバリングを冠したと言うことです。

ケーブルは線材にシルバーコートOFC線を、絶縁被膜には従来のPFA(フッ素ポリマー)よりもさらに低い誘電率を誇るePTFE(発泡テフロン)を採用。基本的にはA8000のときの潤工社と開発したものをさらにアップグレードして新規開発、よりスーパーコンピューターの線に近いものだそうです。端子は4.4mmです。
端子はMMCXですが、基本はユーザーは交換できずに抜けません。MMCXアシストでも抜けずに特殊工具が必要とのこと。断線の際には交換可能な専用線と考えた方が良いと思います。
またイヤーピースはFusionGですが、Lサイズを標準に付けているとのこと。これはA8000の時に漏れによって真の性能が発揮できないことがあったからとのこと。
ハウジングの表面処理はA8000の磨きに対して、A10000では機械時計の裏と同じような切削加工とのこと。
インプレッション

実際のハウジングを手に取るとベントが二つあるのがわかります。ただし聞いてみるとあまり積極的には使っていないとのこと。この辺はちょっとわかりません。

左 A10000、右 A8000
試聴にはA8000を持参してA&K KANN Ultraで聴きました。ただし標準ケーブルでの比較を優先したのでA8000は3.5mm、A10000は4.4mmなので、正確な音の比較ではありません。

A10000とKANN Ultra
端的に言うと、解像力的にはA8000を上回る基本性能で、音傾向的にはA8000とは大きく異なり、腰高だったA8000の印象に対してよりどっしりと腰が低いピラミッドバランスのサウンドがA10000だと思います。一聴すると音の厚み表現がだいぶ異なります。高音域はよくコントロールされていて、きつさは抑えられているように思う。
細かいところでは例えばよく試聴にも使われるTiffanyの「五木の子守歌/サマータイム」では聴き比べるとA8000では聴こえないような細かな音がA10000では聴こえてきます。
またパイプオルガンの重低音チェックの音源を使うと、A8000よりも低い音が鳴っているのが分かります。A8000も低音は出るのですが、やや上でなっている感じです。A10000ではさらにその下の超低音の沈み、重みがだいぶ違います。
オーケストラの「青少年の管弦楽入門」では冒頭の強奏部の迫力がA10000とA8000ではだいぶ違います。これも超低域の豊かさからきていると思います。
低域が出るからヴォーカルにかぶるかと言うとそうではなく、Shantiを聴くと声もA10000の方がA8000よりも明瞭に聴こえ、歌声の掠れ加減がA8000よりもA10000の方がより細かく階調再現が高いと感じられます。
音の切れ味はと言うと、ヘルゲリエントリオの「take five」のドラムスを聴いてみると、音が鋭いというよりはより正確になっているように感じられます。A8000よりもA10000の方が聴きやすく厚みがある音で、正確でかつ細かいと言う印象です。

上がA10000、下がA8000
まとめ
A10000は、技術的な革新と実直な音作りが結実したfinalの技術開発の結晶です。A8000の先にある「透明感」と「重厚さ」の共存は、まさに次世代のフラッグシップと呼ぶにふさわしい完成度だと感じました。上の特徴部分とインプレ部分を合わせて読んでもらうと、A10000はfinalらしく技術研究の成果がそのまま音に表れているといえるでしょう。
ある意味で、A10000は原音忠実というか、音源忠実であり、音の情報がそのまま聴こえてくると言う印象です。それが進化した「トランスペアレントな音」なのかもしれません。
先週発表会があり、実際に音を聴いてきました。
final A10000
A10000は4月24日(木)より予約開始、2025年6月予定です。また初回限定パッケージとして、本体色はゴールドカラーを採用、特別な桐箱に収めた全世界300台限定生産の「A10000 Collector’s Edition」も用意されています。
価格はfinal公式ストア発売価格が、A10000は398,000円(税込)、A10000 Collector’s Editionは428,000円(税込)です。
final公式ストアはこちらです。
https://final-inc.com/products/a10000-jp
プレゼンする森氏と細尾社長
特徴
ポイントはダイヤモンド振動板といっても、コーティングやADLC(ダイアモンドライクカーボン)の類ではなく、B&Wのダイアモンドツィーターと同様に人工ダイヤモンドを使用した振動板です。A8000がベリリウムコーティングではなく、「トゥルー・ベリリウム」振動版であるとすれば、A10000は「トゥルー・ダイヤモンド」振動板といえるでしょう。開発は挫折と立ち直りの紆余曲折の歴史があったとのこと。
上の写真が実際の振動板で、振動板は10mm相当です。息をかけると飛ぶくらい軽い。厚み自体は30ミクロンとベリリウムのものよりも厚めです。振動板の整形が難しく2-3割は壊れるそうです。
右が振動板のみ、中が分子間結合でポリウレタン系のエッジをつけたもの、左がボイスコイル付きで自社で線を巻いて空中配線になっています。
A10000の重要な要素は「エッジ」にあります。重たい振動板を駆動しても最低共振周波数(f0)が上がりすぎないようにするため、かつてJBLが使用していたポリウレタン製のエッジを採用したとのことです。ただすぐボロボロになるので、改良して加水分解しないものを見つけたとのこと。このエッジ技術はDX6000にも生かされています。
A10000の歪み特性(赤はほとんど寝ています)
振動版のポイントは低歪みと、それにより超低域の再現力です。従来モデルと比べて100分の1以下とのことで、A8000でも2-3%あった低域の歪みが、A10000では0.02%程度になります。これにより音質低下なく超低域の音圧を上げることができるようになったと言うことです。
これはfinalの開発ポリシーを再考させるようなものであり、A8000 の上だけれども、さらに突き抜けたので10000 というより特別なナンバリングを冠したと言うことです。
ケーブルは線材にシルバーコートOFC線を、絶縁被膜には従来のPFA(フッ素ポリマー)よりもさらに低い誘電率を誇るePTFE(発泡テフロン)を採用。基本的にはA8000のときの潤工社と開発したものをさらにアップグレードして新規開発、よりスーパーコンピューターの線に近いものだそうです。端子は4.4mmです。
端子はMMCXですが、基本はユーザーは交換できずに抜けません。MMCXアシストでも抜けずに特殊工具が必要とのこと。断線の際には交換可能な専用線と考えた方が良いと思います。
またイヤーピースはFusionGですが、Lサイズを標準に付けているとのこと。これはA8000の時に漏れによって真の性能が発揮できないことがあったからとのこと。
ハウジングの表面処理はA8000の磨きに対して、A10000では機械時計の裏と同じような切削加工とのこと。
インプレッション
実際のハウジングを手に取るとベントが二つあるのがわかります。ただし聞いてみるとあまり積極的には使っていないとのこと。この辺はちょっとわかりません。
左 A10000、右 A8000
試聴にはA8000を持参してA&K KANN Ultraで聴きました。ただし標準ケーブルでの比較を優先したのでA8000は3.5mm、A10000は4.4mmなので、正確な音の比較ではありません。
A10000とKANN Ultra
端的に言うと、解像力的にはA8000を上回る基本性能で、音傾向的にはA8000とは大きく異なり、腰高だったA8000の印象に対してよりどっしりと腰が低いピラミッドバランスのサウンドがA10000だと思います。一聴すると音の厚み表現がだいぶ異なります。高音域はよくコントロールされていて、きつさは抑えられているように思う。
細かいところでは例えばよく試聴にも使われるTiffanyの「五木の子守歌/サマータイム」では聴き比べるとA8000では聴こえないような細かな音がA10000では聴こえてきます。
またパイプオルガンの重低音チェックの音源を使うと、A8000よりも低い音が鳴っているのが分かります。A8000も低音は出るのですが、やや上でなっている感じです。A10000ではさらにその下の超低音の沈み、重みがだいぶ違います。
オーケストラの「青少年の管弦楽入門」では冒頭の強奏部の迫力がA10000とA8000ではだいぶ違います。これも超低域の豊かさからきていると思います。
低域が出るからヴォーカルにかぶるかと言うとそうではなく、Shantiを聴くと声もA10000の方がA8000よりも明瞭に聴こえ、歌声の掠れ加減がA8000よりもA10000の方がより細かく階調再現が高いと感じられます。
音の切れ味はと言うと、ヘルゲリエントリオの「take five」のドラムスを聴いてみると、音が鋭いというよりはより正確になっているように感じられます。A8000よりもA10000の方が聴きやすく厚みがある音で、正確でかつ細かいと言う印象です。
上がA10000、下がA8000
まとめ
A10000は、技術的な革新と実直な音作りが結実したfinalの技術開発の結晶です。A8000の先にある「透明感」と「重厚さ」の共存は、まさに次世代のフラッグシップと呼ぶにふさわしい完成度だと感じました。上の特徴部分とインプレ部分を合わせて読んでもらうと、A10000はfinalらしく技術研究の成果がそのまま音に表れているといえるでしょう。
ある意味で、A10000は原音忠実というか、音源忠実であり、音の情報がそのまま聴こえてくると言う印象です。それが進化した「トランスペアレントな音」なのかもしれません。
2025年04月14日
サムスンのUWBワイヤレス特許とクアルコムXPanとハイブリッド技術
AV WatchでXPan説明会レポートとXiaomi実機レビューを執筆しましたが、この二つによりXPanの実像が浮かび上がってくると思います。
XPan説明会レポート
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2002406.html
Xiaomi 実機レビュー
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2004499.html
それは純粋なWiFiイヤフォンというよりも、BluetoothとWiFiのハイブリッド技術に近いと思います。つまり接続はBluetoothで行い、データ伝送はWiFiでやるという考え方です。
これは現在のワイヤレスイヤフォンの実態を踏まえてかつ、技術標準を活かしつつもBluetoothの限界を打破するという点で興味深いアプローチだと思います。
これについて連想できるのは最近サムスンが公開したUWBによるワイヤレスイヤフォン技術の特許です。
これはサムスンが提出したUS-20250039604-A1の「ワイヤレスイヤホンおよびその制御方法、コンピュータ機器および記憶媒体」です。

この中では下図fig3のように、まずBluetoothで左と右のイヤフォンとの接続を確立した後に、音楽データをUWBで直接左と右のイヤフォンに伝送しています。

この特許の背景では「BTテクノロジーは消費電力とオーバーヘッドリソースを節約し、ワイヤレスイヤホンのソフトウェア設計を簡素化するのに役立つが、進歩が遅いので高品質オーディオデータ伝送には向かない」ということが書かれています。
つまりBluetoothの簡易で標準という利点を活かして、かつUWBを併用することで高品質データの伝送を可能にするという「ハイブリッド・アプローチ」特許なわけです。
もしBluetoothを使わずにUWBのみだと、デバイス発見や接続確立、イヤフォンの操作にさらに独自プロトコルが必要となります。そこをBluetoothで補えば標準にも沿えるというわけです。
このUWBをWiFiに置き換えるとXPanに似たものであるということが言えるのではないでしょうか。ただしUWBとWiFiでは広範囲接続や精度などが異なりますので、そこからはまた別ものとなります。
こうしたハイブリッド・アプローチ技術がこれから伸びていくのか、Bluetoothの標準が高品質データを取り込むのか、まだわかりませんが着目して良い方向性であるとは言えると思います。
XPan説明会レポート
https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/2002406.html
Xiaomi 実機レビュー
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2004499.html
それは純粋なWiFiイヤフォンというよりも、BluetoothとWiFiのハイブリッド技術に近いと思います。つまり接続はBluetoothで行い、データ伝送はWiFiでやるという考え方です。
これは現在のワイヤレスイヤフォンの実態を踏まえてかつ、技術標準を活かしつつもBluetoothの限界を打破するという点で興味深いアプローチだと思います。
これについて連想できるのは最近サムスンが公開したUWBによるワイヤレスイヤフォン技術の特許です。
これはサムスンが提出したUS-20250039604-A1の「ワイヤレスイヤホンおよびその制御方法、コンピュータ機器および記憶媒体」です。
この中では下図fig3のように、まずBluetoothで左と右のイヤフォンとの接続を確立した後に、音楽データをUWBで直接左と右のイヤフォンに伝送しています。
この特許の背景では「BTテクノロジーは消費電力とオーバーヘッドリソースを節約し、ワイヤレスイヤホンのソフトウェア設計を簡素化するのに役立つが、進歩が遅いので高品質オーディオデータ伝送には向かない」ということが書かれています。
つまりBluetoothの簡易で標準という利点を活かして、かつUWBを併用することで高品質データの伝送を可能にするという「ハイブリッド・アプローチ」特許なわけです。
もしBluetoothを使わずにUWBのみだと、デバイス発見や接続確立、イヤフォンの操作にさらに独自プロトコルが必要となります。そこをBluetoothで補えば標準にも沿えるというわけです。
このUWBをWiFiに置き換えるとXPanに似たものであるということが言えるのではないでしょうか。ただしUWBとWiFiでは広範囲接続や精度などが異なりますので、そこからはまた別ものとなります。
こうしたハイブリッド・アプローチ技術がこれから伸びていくのか、Bluetoothの標準が高品質データを取り込むのか、まだわかりませんが着目して良い方向性であるとは言えると思います。
2025年04月09日
AV WatchでXPanの実際の例としてXiaomi Buds 5 proのレビューを執筆
AV WatchでXPanの実際の例としてXiaomi Buds 5 proのレビューを執筆しました。
aptX Adaptive R4など面白い情報も取り上げています。カメラについてもちらっと触れています。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2004499.html
aptX Adaptive R4など面白い情報も取り上げています。カメラについてもちらっと触れています。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/2004499.html
2025年04月02日
A&KがPS10システムを発表
Astell & KernがPS10というシステムを発表。
下記のHeadfi記事によるとクレードル込みのシステムのようです。DACの中身はSP3000に準じてますが、インピーダンスアダプティブ型のアンプが搭載されてます。これは高感度イヤフォンとヘッドフォンの両方に適合するようです。またスマートゲインというゲインの仕組みも採用。最近ポータブル機のハイパワー志向が強く、イヤホンでは適合しにくいケースもありましたが、この仕組みならば高感度イヤホンからヘッドフォンまで広く使えるかもしれません。
本体ではボリュームがボタン化されたのが特徴。
クレードルは据え置き用でXLRバランス出力端子がついています。
A&Kは昨年暮れに韓国のMiwanという不動産会社に買収されています。Miwanでは成長戦略としてオーディオを考慮しているようで、この据え置き志向のシステムもその一環かもしれません。
https://www.head-fi.org/threads/astell-kern-ps10-dap-with-docking-cradle-coming-soon.976374/
下記のHeadfi記事によるとクレードル込みのシステムのようです。DACの中身はSP3000に準じてますが、インピーダンスアダプティブ型のアンプが搭載されてます。これは高感度イヤフォンとヘッドフォンの両方に適合するようです。またスマートゲインというゲインの仕組みも採用。最近ポータブル機のハイパワー志向が強く、イヤホンでは適合しにくいケースもありましたが、この仕組みならば高感度イヤホンからヘッドフォンまで広く使えるかもしれません。
本体ではボリュームがボタン化されたのが特徴。
クレードルは据え置き用でXLRバランス出力端子がついています。
A&Kは昨年暮れに韓国のMiwanという不動産会社に買収されています。Miwanでは成長戦略としてオーディオを考慮しているようで、この据え置き志向のシステムもその一環かもしれません。
https://www.head-fi.org/threads/astell-kern-ps10-dap-with-docking-cradle-coming-soon.976374/
Philewebに平面型イヤフォンの聴き比べ記事を執筆
PhilewebにAstrolith, SOLO, Type821などの平面型イヤフォン聴き比べ記事を書きました。平面型の特徴についてもしっかり書いています。
https://www.phileweb.com/review/article/202503/26/5978.html
https://www.phileweb.com/review/article/202503/26/5978.html
2025年03月08日
スティックDAC×DAC POCKETによるポータブルオーディオの勧めの記事をAV Watchに執筆
スティックDAC×DAC POCKETによるポータブルオーディオの勧めの記事をAV Watchに執筆しました。
エッセイ風の記事の第二弾で、「有線イヤフォンの逆襲」をテーマにしています。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1665838.html
エッセイ風の記事の第二弾で、「有線イヤフォンの逆襲」をテーマにしています。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1665838.html
xMEMS社の最新ユニット「Sycamore」の記事をPhilewebに執筆
フルオープン型にも対応可能なxMEMS社の最新ユニット「Sycamore」の記事をPhilewebに執筆しました。
ノウルズカーブの記事と合わせるとフルオープンタイプの将来も見えてきます。
https://www.phileweb.com/review/column/202503/05/2539.html
ノウルズカーブの記事と合わせるとフルオープンタイプの将来も見えてきます。
https://www.phileweb.com/review/column/202503/05/2539.html
「ノウルズ・カーブ」をCESの最新展示から読み解く、の記事をPhilewebに執筆
「ノウルズ・カーブ」をCESの最新展示から読み解く、の記事をPhilewebに執筆しました。
xMEMSのシカモアの記事と合わせるとフルオープンタイプの将来も見えてきます。
https://www.phileweb.com/review/column/202503/04/2538.html
xMEMSのシカモアの記事と合わせるとフルオープンタイプの将来も見えてきます。
https://www.phileweb.com/review/column/202503/04/2538.html
2025年02月05日
AV WatchでUSB-Cアダプタの記事を執筆
AV WatchでUSB-Cから有線イヤフォンを接続するアダプタの記事を執筆しました。
いままでとはちょっとことなりエッセイ風に軽い感じで書いています。
オマケなのに超高音質な「USB-C - 3.5mmアダプタ」と出会い、Ztellaに辿り着いた話
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1656185.html
いままでとはちょっとことなりエッセイ風に軽い感じで書いています。
オマケなのに超高音質な「USB-C - 3.5mmアダプタ」と出会い、Ztellaに辿り着いた話
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1656185.html
2024年12月26日
AV WatchにCampfire Audio Claraのレビューを執筆
AV WatchにCampfire Audio Claraのレビューを執筆しました。
ケンさんに聞いた開発経緯から、その特徴、そして音の印象まで6500字で詳細に書いていますので興味ある方は是非ご覧ください。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1650394.html

ケンさんに聞いた開発経緯から、その特徴、そして音の印象まで6500字で詳細に書いていますので興味ある方は是非ご覧ください。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1650394.html

