Music TO GO!
2013年06月19日
Music To Goの本がいよいよ発売されます
予告していましたMusic To Goブログの方がいよいよ来週の6/25に発売されます。発行元は本の雑誌社さんです。
内容はこの9年間のブログの妙録となります。ウエブはランダムアクセスするには便利ですが、通して読むにはやはり本の方が読みやすいと思います。この9年間の新しいオーディオ黎明期の歴史小説みたいなものとしてお楽しみください。よろしくお願いします !
2013年06月02日
フルサイズコンパクトカメラ、SONY RX1レビューと作例紹介
SONY RX1を入手しました。
最近デジタルカメラではコンパクトなパッケージに大型センサーと高性能の固定単焦点レンズを付けたものが流行りを見せつつあります。これはフィルム時代はCONTAX T2やミノルタTC1など「高級コンパクト」として一定のジャンルがあったのですが、デジタルではシグマのDPシリーズが嚆矢となります。最近ではシグマがMerrill世代にそれを進化させ、ニコンのCoolpix AやリコーGRなどこのクラスがまた脚光を浴びてきていて、ペンタックスブランドでも用意されているという噂もあります。そしてこうしたジャンルにフルサイズというパッケージを持ち込んだのがこのSONY RX1です。
SONY RX1はフルサイズ2400万画素のセンサーにカールツァイスブランドでF2という大口径の35mm単焦点レンズ(Sonnar T* 35/2)を固定して搭載した「コンパクトカメラ」です。昨年のフォトキナ発表で昨年暮れころに発売されています。
一眼レフカメラの場合には交換レンズをそろえる都合上マウントに束縛されますが、こうしたレンズ固定式の高級コンパクトはそうした縛りがないので、趣味性の高さと共に増殖しやすいという恐ろしい特徴を持っております。
以下RX1自身の写真以外はすべてSONY RX1で撮ったものです。(RX1の写真はiPhone5)
* 言い訳的なここまでの思考過程のこと
2012年暮れ : 発表された時はフルサイズのカメラをこのサイズで作るというのはソニーがカメラメーカーとしても成熟し、家電メーカーの実装能力をもフルに発揮した総合力のあるソニーらしい独自の魅力をもった製品だと思った。いまAppleがあるような、みなが憧れる製品の位置に昔はソニーがいたわけだけど、久々にそうしたソニーの魅力が復活したと思った。
ただ画質的にはDP[12] Merrillにはまっていて、当時DPで撮った紅葉を見てこれ以上の画質はあり得ないと思ってたこともあり、しばらく忘れる。
2013年2月 : 次にCP+2013のときにRX1実機デモをいじり倒して使い勝手の良さとアナログカメラライクな作りの良さにメカ的な興味を覚える。会場を一周回ってまたRX1をいじり倒しに来る。これはまずいと自分で思ったが、DP3 Merrillを買ったこともあって、その描写に驚愕してまたしばらく忘れる。
2013年4月. DP3 Merrillで撮っていて、これは撮影というよりなにかの修行かと思い始めて、ソニプラに行ったところEVFを含めた使いやすさに感心してカメラらしいカメラとしてほしくなる。そして。。
DP[123] Merrillは決して使いにくいカメラではないけれども、カメラというよりフォビオンセンサー撮影機械という感じです。
SONY RX1はどこから見ても私の知っている「カメラ」です。デジタル時代のカメラとしては初めてライカ的なモノ作り、カメラらしいモノ作りを見た思いがします。
2013年5月 SONY RX1は2013年度のカメラグランプリに選ばれました。
* RX1の魅力のこと
RX1の魅力はまず、カメラとしてあるべきところにあるべきものがある、ということだと思います。
たとえば絞りリング、ピントリング、そして露出補正です。これはノスタルジーということではなしに、露出補正が写真家が表現する重要なポイントだから、重要なものはすぐ使える位置にあってほしいということです。
特に露出補正がダイヤルで右肩にあるところがポイントです。これはCONTAX RTSが嚆矢で定番としたカメラのスタイルです。RTS以前のカメラでは右肩にシャッター速度のダイヤルがあったんですが、RTSではそれを追い出して露出補正ダイヤルに変えました。これはマニュアル露出からAE時代へのエポックメイキングなことでした。
デジタルだろうとフィルムだろうと露出という基本は同じで、いまでもAEが基本という点も同じですから、本来デジタルだからフィルムだからという問題ではないはずです。デジタルカメラだからアップダウンボタンの方が合理的というのは詭弁のように聞こえます。いつしか「デジタルカメラだから」という言葉ですり変わっていてみながそれで当たり前だと思うようになり、失ってしまったカメラとしてのカタチがきちんとあるというのがRX1です。
RX1はシャッターフィーリングが良く、押しやすくショックが少ないのも良い点です。シャッターは指の腹で押すっていう基本を思い起こさせてくれます。
次にデジタルカメラとして思う通りに動くということです。
大きく鮮明で見やすいEVFで構図を確認した後にフォーカスリングを回すと拡大してピント位置がわかりやすくなり、シャッターに指をかけると構図に戻って再確認し、シャッターを押してあがりを見るために背面液晶を見ようとするとアイセンサーで自動的にEVFから背面液晶に切り替わる、という一連の流れがスムーズにできます。前述のカメラとしての基本形に加えてデジタルカメラとしての新しい撮影のワークフローもきちんとストレスなく行えるわけです。
RX1はEVFの出来が良いことも特筆点です。EVFの欠如はSigma DP[123] Merrillの欠点でもあります。私は一眼レフでファインダーを除くのに慣れているのでDP[123] Merrillでコンパクトデジタル然とした両手で抱えて撮るのはなじめないですね。ファインダーは単に構図を決める、ピントを確かめると言うだけではなく、目に押し付けることで両手と合わせて3点でカメラを固定するという意味があります。前にカメラ雑誌でサルガドだったかがライカを思いっきり顔に押し付けて撮ってた写真なんかを見るにそう納得できます。これも手ぶれ補正云々という前にカメラの基本ではありますね。
RX1のEVFはものすごく良く出来ていてピントの山もとても見えやすくできています。ピーキングをオンにするとかえって「山」が分かりにくいところもありますね。背面液晶のリアルタイムビューもハイビジョンムービーみたいに滑らかです。(ただし電池の持ちを考えると標準を選択するようには書かれています)
そしてRX1の魅力はコンパクトながらフルサイズセンサーを採用した点です。これは画質が良いと言うだけではありません。
RX1のフルサイズでの大口径レンズはすごくボケます。しかしこれは反面でパンフォーカスが取りにくいということです。これはマクロ撮影でも考慮しなければなりません。
これを考えると開放でボケを効かすF2から、被写界深度を取るため絞ったF8やF11、開放から素晴らしいけど解像力ベストはF5.6-F8である、といったところまで絞りをフルに活用するのがRX1の面白さであり、それを活かすための操作性の良さに繋がることが分かります。これに対して普通のコンパクトカメラはセンサーも小さくボケもなく回斥の影響で開放が一番画質が良いため、絞りがついていたとしても絞りを考える余地や意味はありません。
35mmの画角のレンズも、寄って切り取り、遠近感を活かして広角表現、と使いでがあり、マクロを組み合わせるとレンズ一本での表現幅はかなり広いと言えます。
そうして被写界深度を考え、絞りを合わせ、フォーカスリングを回してファインダーで像を確かめる。露出補正を決め、ファインダーを顔に密着させカメラを固定する。こうしてカメラと一体になったことを確認して指の腹でシャッターを押す。
フィルムカメラの時に普通にできていたことが、いまRX1で普通にできることにただ驚きます。なぜいままでこれを忘れていたんだろうと思い、それがフルサイズの良さなのだということを今更ながら得心します。
こうしたカメラとして頭を使って、手を使って、カメラ機能を駆使して撮るという基本的な面白さがきちんとできているのがRX1の大きな魅力です。まず撮ってて楽しいですね。
RX1とDP[123] Merrillの違いを一言でいうと、DP Merrillはなにか特に撮りたいものがある時に持って行きたいカメラ、RX1は特に撮るものがなくても持って撮りに出かけたいカメラと言えるでしょう。
* RX1の画質のこと
もちろんRX1ではその画質の高さが魅力のひとつです。
画質は一言で言って「普通にすごくきれい」です。山手の洋館の花と椅子の構図はいままで何回も撮っているけど、このRX1の絵はしみじみと美しいなあと何回も見直してしまいました。
等倍で見るならばローパス付のベイヤー機がDP[123] Merrillに並ぶべくもないけれども、Web用画像とか観賞倍率で普通に見るならばそう大きな差ではなくなります。それでもやはりDP[123] Merrillの方が細部の質感は優ると思いますが、発色やトーン、諧調再現性などそれ以外の要素ではRX1が優ります。特に発色はシグマ独特の発色がいまひとつだったこともあり、かなり満足する点ではありますね。もっともRX1使いこんでくるとモノクロで撮ることが多くなってきましたが。
もちろん高感度性能はISO200より高い感度では取りたくないDP[123] Merrillとはくらべるべくもありません。どこまでいけるかというのはあまりまじめにテストしていませんが、普段はISO Audtoにしていればたいていの場面で手ぶれ補正は不要ですし、ノイズが出ても自然なのであえてNeat Imageすることもないです。下はISO2500で撮ったものでNeatImageなどノイズリダクションはかけていません(インカメラでは弱で使用しています)。
しかしやはりRX1の白眉はダイナミックレンジの広さ、光を取り入れる表現の奥深さでしょうか。実のところAPS機とフルサイズ機では数値的なダイナミックレンジの差は思ったほど大きくはありません。これはダイナミックレンジは対数表現するという点にも理由があります。センサーの飽和電荷量がサイズに比例的に増えてもダイナミックレンジは対数で効くのでAPSとフルサイズの数値的な差はそう大きくありません。
とはいえ、実際に撮ってみるとRX1の光を取り入れてシルクのように滑らかに再現する能力は特筆ものです。
DP[123] Merrillが質感で表現するカメラというなら、RX1は光で表現するカメラといえるかもしれません。ダイナミックレンジもそうだけど、高感度での光の余裕もそうですね。
またRX1の特徴の一つは単に固定レンズを付けたということだけではなく、組立ての際に測定しながら個体ごとにスペーサーを使用して像面の傾きのばらつきを最小にしているということでするこれによってレンズの光学性能以上に平面性を上げているわけです。これは開放によるスナップですが、立体写真のように見えます。
またRX1はモノクロが面白いカメラです。DP3 merrillでもモノクロモードがフィーチャーされてフォビオン+モノクロモードというのに期待はしたけれども、これはいまひとつでした。いままで彩度をゼロにするだけだったけれども、今度はチャンネルミキサーでやりましたというくらい。これならフォトショップの標準機能でできるというくらいです。RX1のハイコントラストとリッチトーンはフォトショップでやってもフィルターかアクションが必要になるし、それを撮影時点でのプレビューで確認しながら取れるのは面白い点ですね。
通常、リッチトーンモノクロ、ハイコントラストモノクロ
これらで撮るとJPEGオンリーになるけれども、JPEGだとRAWと違って露出を一発で決めないといけないのでそれもフィルムのポジライクで面白いことです。ひさびさにJPEGで撮る面白さというのを味わいました。
下2つはリッチトーンでの写真です。池の写真も名勝でもないその辺の池ですが、リッチトーンで撮ると素晴らしい美しさを見せてくれます。
ハイコントラストも白と黒というシンプルな世界をより際立ててくれます。
こちらは横浜の外人墓地でのスナップです。時の経過を感じさせてくれます。
* ゾナーのこと
RX1のレンズはカールツァイスブランド(またはカールツァイス品質)のSonnar T* 35mm F2が固定装備されています。
T*(ティースター)というのは私の写真ホームページのアドレスにも使われていますが、ツァイスのコーティングのことでティースターレンズと言うと現代ツァイスレンズの代名詞でもあります。ちなみに単にTというとシングルコーティングのことで、T*はマルチコートのことです。
私もフィルムカメラを使ってたころはヤシカコンタックス(以下ヤシコン)のレンズをたんまりと使っていました。P55/1.2のあり得ないような解像力、P135/2のうっとりするようなトーンの滑らかさ、D21/2.8の10年先をいっていたデジタル対応可能な設計などなど現代ツァイスレンズは、いにしえの伝説的なツァイスに比べても魅力はたっぷりあります。RX1のレンズはどこで設計されたにせよ、その描写力の伝統を引き継いでいると思います。
マクロ位置切り替えがあるのはツァイスらしくない言う向きもありますが、過去にはハッセル用のDistagon 55/4のFLEがありますのでこの点についてはそうはいえないと思います。
Sonnar(ゾナー)というのはもともとは戦前にツァイスのベルテル博士が開発した画期的な大口径(F1.5)のレンズタイプです。レンズタイプとはある決まったレンズ構成のことです。たとえばツァイスでは他メーカーでダブルガウスと言っているレンズ構成はプラナーと呼ばれます。オリジナルのゾナーは戦前にカメラ界を二分する大論争を起こしたほどの名レンズでした。こちらの私のカメラページに新旧イチゴゾナー撮り比べが載っていますのでオリジナルのゾナーについてはこちらを参照ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/tstar/sonnar/index.htm
しかしながら、このオリジナルのゾナータイプについてはバックフォーカスが取れないという一眼レフでは致命的な問題のため一眼レフ時代になった戦後はダブルガウスに道を譲っています。RX1のゾナーはみたところオリジナルのゾナーとは異なるので、ゾナーと呼ぶのはおかしい気もしますが、戦後のツァイスではゾナーはさまざまな使われ方をしています。これは戦前にゾナーという名前があまりにも有名でステータスを持っていたので、レンズタイプに関係なく「ツァイスの高性能レンズ」という意味合いでゾナーという名称を使用していると思われます。たとえばヤシコンNシステムのマクロゾナーはもともとマクロプラナーという名でしたがインナーフォーカス化のために再設計をしてプラナーとは呼べなくなったので、名前が変わったんで予約取り直しをしたほどです。それほどツァイスにとってレンズタイプの名前と言うのは大事なことでしたが、最近のTouitなんかは開き直ってただのブランド名になってしまいました。まあ最近のコンピューター設計のレンズではタイプにこだわる必要はもうないとは言えますね。
オリジナルのゾナータイプについては最近では宮崎光学の宮崎さんが特に研究をして進化させつつ製品化していますが、別の話になるのでやめておきます。(私もPentax Q用のゾンネタールを持ってます)
*35mmF2.0レンズのこと
一般に単焦点の35mm F2.0というのは玄人好みのレンズで、コンパクトな割にそれなりに明るく、画角が見た目に近く自然です。ストリートスナップの人が好む焦点域で、たとえば旧ヘキサーは35/2固定のカメラです。旧ヘキサーも当時の高級コンパクトであるCONTAX T2やMinolta TC1などと比べると大きくて沈胴しないレンズなど、RX1がフィルムカメラとしてもっとも似ているのはこの旧ヘキサーでしょう。
交換レンズでは私はライカMのズミクロン35/2ASPHを持ってましたが、コンパクトで素晴らしいレンズでした。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/leica/m35f2asph/
F1.4ではヤシコンのDistagon 35/1.4を持ってましたが、F1.4になると大きくて扱いにくくなります。また一眼レフだと35mmはレトロフォーカス設計になるのでそれも大きさに拍車をかけます。
私はけっこう単焦点使ってた人なんですが、35mmというのはひとことで言うと「一番簡単だけど、一番使いこなしが難しい」と言えるレンズです。
というのは28mmだと広角の効果が明確なのでそれを利用した撮り方が容易で、50mmだと構図の切りとりに便利です。しかし35mmはそうではありません。言い方を変えると28mとか50mmはレンズがこう撮れと教えてくれますが、35mmはそう教えてくれません。
35mmは自然なゆえに漫然と取っていると漫然とした写真になってしまいます。ただ自然に街角風景をあるがままに撮るという点ではそこがいいところなので、ストリートスナップの人たちが好むところなんでしょう。
RX1は大きなレンズに最小限のボディというのがデザインの特徴ではありますが、35/2ならばライカあたりのレンジファインダーレンズを考えるとマニュアルフォーカスならばもっと小型化は出来るかなと思います。やはりAF化することで大きくなってしまうかという気はしますね。フィルムとはテレセントリック(センサーへの直入射)特性など異なる点はありますが、やはりAF化ということがレンズの大型化としては大きいと思います。特にRX1ではインナーフォーカスで動かすレンズも重いようですから。
レンズ自体は先に書いたようにF2開放で十分な性能を発揮して絞ると向上し、F5.6-F8でピークになり、その後に回斥の効果で画質低下するという、35mmで慣れた特性を持っているところが良いところです。絞りを駆使する面白みがあります。
前に書いたようにボケやすい反面でパンフォーカス(広くピントを合わせる)ができにくいので35mmレンズの過焦点距離を知っておくとよいでしょう。過焦点距離に合わせることで、∞から過焦点距離÷2の距離までピントを合わせることができます。過焦点距離は計算で算出します。
ピントリングに距離指標がないので設定しづらいけれども、だいたい計算するとF5.6で6.6m(3.3m-∞)、F8で4.6m(2.3m-∞)、F11で3.3m(1.7m-∞)、F16で2..3m-∞)ですね。もうひとつデジタル的な方法はねEVFなどで遠いほうからマニュアルでピント送りして、近くの撮りたいところまで合わせるという方法です。こちらは下のつつじから背景までその方法で合わせています。
*
もちろんRX1にも欠点はあります。一番は高いことですが、次は重いことです。
RX1はハンドストラップを使って軽快に撮りたいタイプのカメラだけれども、ハンドストラップだと長時間使っているとやや手首に負担がかかる感じですね。DP[123] Merrillよりもやはり気になるレベルではあります。またレンズシャッターの限界があり、特に開放はかなり日中は取りづらいのが難点です。ND内蔵機能はあっても良かったかもしれません。
バッテリーは持たないとは言われますが、DP[123] Merrillよりは持ちます。DP[123] Merrilでは一台につき2-3個の予備バッテリーを持ちRAWのみで撮りますが、RX1ではRAW/Jpeg同時記録にしても予備バッテリーを一個持つ程度です。
それとスリープ復帰にやや時間かかる点も難と言えるかもしれません。EVFは特にラグがありますね。
とはいえ総合的にみると、こうしたフルサイズコンパクトの一号にしては完成度が高くあまり文句のつけようはありません。しかしRX1はやはり万人向けのカメラではありません。そこはDP[123] Merrillとは大きく変わらないかもしれません。いまから写真を始めようと言う人はこういうのではなく一眼レフまたはミラーレスのシステムをお勧めします。
RX1はカメラ好きのためのカメラです。特にフィルムから長いこと写真やっている人はRX1の世界に居心地の良さを感じることでしょう。
いま、カメラというものがムービーと見分けがつかなくなるのか、同じものになるのか、わけがわからなくなりつつあります。もともとライカの昔にスチルカメラはムービーカメラから派生したものですからある意味この流れはおかしくありません。はじめのパルナックが作ったライカはツァイスのムービー用のキネ・テッサーを装備してムービーフィルム二コマ分をスチル一コマとして定めました。それがデジタル技術によってまたカメラとムービーは近づいて融合していくのかもしれません。これは正しい流れかもしれませんが、行きつく先はだれにも見えていません。
RX1はそうした中でノスタルジーにはまりすぎることなく、カメラというもののカタチを再認識できるカメラといえます。デジタル時代になってこのかた始めてカメラらしいカメラを使った気がするのがRX1です。使って楽しく、美しく撮れるというカメラという趣味の原点も思い起こさせてくれます。
RX1は価格も高価ではありますが、カメラという趣味をまじめに考える人にとっては価値あるものとなることでしょう。
最近デジタルカメラではコンパクトなパッケージに大型センサーと高性能の固定単焦点レンズを付けたものが流行りを見せつつあります。これはフィルム時代はCONTAX T2やミノルタTC1など「高級コンパクト」として一定のジャンルがあったのですが、デジタルではシグマのDPシリーズが嚆矢となります。最近ではシグマがMerrill世代にそれを進化させ、ニコンのCoolpix AやリコーGRなどこのクラスがまた脚光を浴びてきていて、ペンタックスブランドでも用意されているという噂もあります。そしてこうしたジャンルにフルサイズというパッケージを持ち込んだのがこのSONY RX1です。
SONY RX1はフルサイズ2400万画素のセンサーにカールツァイスブランドでF2という大口径の35mm単焦点レンズ(Sonnar T* 35/2)を固定して搭載した「コンパクトカメラ」です。昨年のフォトキナ発表で昨年暮れころに発売されています。
一眼レフカメラの場合には交換レンズをそろえる都合上マウントに束縛されますが、こうしたレンズ固定式の高級コンパクトはそうした縛りがないので、趣味性の高さと共に増殖しやすいという恐ろしい特徴を持っております。
以下RX1自身の写真以外はすべてSONY RX1で撮ったものです。(RX1の写真はiPhone5)
* 言い訳的なここまでの思考過程のこと
2012年暮れ : 発表された時はフルサイズのカメラをこのサイズで作るというのはソニーがカメラメーカーとしても成熟し、家電メーカーの実装能力をもフルに発揮した総合力のあるソニーらしい独自の魅力をもった製品だと思った。いまAppleがあるような、みなが憧れる製品の位置に昔はソニーがいたわけだけど、久々にそうしたソニーの魅力が復活したと思った。
ただ画質的にはDP[12] Merrillにはまっていて、当時DPで撮った紅葉を見てこれ以上の画質はあり得ないと思ってたこともあり、しばらく忘れる。
2013年2月 : 次にCP+2013のときにRX1実機デモをいじり倒して使い勝手の良さとアナログカメラライクな作りの良さにメカ的な興味を覚える。会場を一周回ってまたRX1をいじり倒しに来る。これはまずいと自分で思ったが、DP3 Merrillを買ったこともあって、その描写に驚愕してまたしばらく忘れる。
2013年4月. DP3 Merrillで撮っていて、これは撮影というよりなにかの修行かと思い始めて、ソニプラに行ったところEVFを含めた使いやすさに感心してカメラらしいカメラとしてほしくなる。そして。。
DP[123] Merrillは決して使いにくいカメラではないけれども、カメラというよりフォビオンセンサー撮影機械という感じです。
SONY RX1はどこから見ても私の知っている「カメラ」です。デジタル時代のカメラとしては初めてライカ的なモノ作り、カメラらしいモノ作りを見た思いがします。
2013年5月 SONY RX1は2013年度のカメラグランプリに選ばれました。
* RX1の魅力のこと
RX1の魅力はまず、カメラとしてあるべきところにあるべきものがある、ということだと思います。
たとえば絞りリング、ピントリング、そして露出補正です。これはノスタルジーということではなしに、露出補正が写真家が表現する重要なポイントだから、重要なものはすぐ使える位置にあってほしいということです。
特に露出補正がダイヤルで右肩にあるところがポイントです。これはCONTAX RTSが嚆矢で定番としたカメラのスタイルです。RTS以前のカメラでは右肩にシャッター速度のダイヤルがあったんですが、RTSではそれを追い出して露出補正ダイヤルに変えました。これはマニュアル露出からAE時代へのエポックメイキングなことでした。
デジタルだろうとフィルムだろうと露出という基本は同じで、いまでもAEが基本という点も同じですから、本来デジタルだからフィルムだからという問題ではないはずです。デジタルカメラだからアップダウンボタンの方が合理的というのは詭弁のように聞こえます。いつしか「デジタルカメラだから」という言葉ですり変わっていてみながそれで当たり前だと思うようになり、失ってしまったカメラとしてのカタチがきちんとあるというのがRX1です。
RX1はシャッターフィーリングが良く、押しやすくショックが少ないのも良い点です。シャッターは指の腹で押すっていう基本を思い起こさせてくれます。
次にデジタルカメラとして思う通りに動くということです。
大きく鮮明で見やすいEVFで構図を確認した後にフォーカスリングを回すと拡大してピント位置がわかりやすくなり、シャッターに指をかけると構図に戻って再確認し、シャッターを押してあがりを見るために背面液晶を見ようとするとアイセンサーで自動的にEVFから背面液晶に切り替わる、という一連の流れがスムーズにできます。前述のカメラとしての基本形に加えてデジタルカメラとしての新しい撮影のワークフローもきちんとストレスなく行えるわけです。
RX1はEVFの出来が良いことも特筆点です。EVFの欠如はSigma DP[123] Merrillの欠点でもあります。私は一眼レフでファインダーを除くのに慣れているのでDP[123] Merrillでコンパクトデジタル然とした両手で抱えて撮るのはなじめないですね。ファインダーは単に構図を決める、ピントを確かめると言うだけではなく、目に押し付けることで両手と合わせて3点でカメラを固定するという意味があります。前にカメラ雑誌でサルガドだったかがライカを思いっきり顔に押し付けて撮ってた写真なんかを見るにそう納得できます。これも手ぶれ補正云々という前にカメラの基本ではありますね。
RX1のEVFはものすごく良く出来ていてピントの山もとても見えやすくできています。ピーキングをオンにするとかえって「山」が分かりにくいところもありますね。背面液晶のリアルタイムビューもハイビジョンムービーみたいに滑らかです。(ただし電池の持ちを考えると標準を選択するようには書かれています)
そしてRX1の魅力はコンパクトながらフルサイズセンサーを採用した点です。これは画質が良いと言うだけではありません。
RX1のフルサイズでの大口径レンズはすごくボケます。しかしこれは反面でパンフォーカスが取りにくいということです。これはマクロ撮影でも考慮しなければなりません。
これを考えると開放でボケを効かすF2から、被写界深度を取るため絞ったF8やF11、開放から素晴らしいけど解像力ベストはF5.6-F8である、といったところまで絞りをフルに活用するのがRX1の面白さであり、それを活かすための操作性の良さに繋がることが分かります。これに対して普通のコンパクトカメラはセンサーも小さくボケもなく回斥の影響で開放が一番画質が良いため、絞りがついていたとしても絞りを考える余地や意味はありません。
35mmの画角のレンズも、寄って切り取り、遠近感を活かして広角表現、と使いでがあり、マクロを組み合わせるとレンズ一本での表現幅はかなり広いと言えます。
そうして被写界深度を考え、絞りを合わせ、フォーカスリングを回してファインダーで像を確かめる。露出補正を決め、ファインダーを顔に密着させカメラを固定する。こうしてカメラと一体になったことを確認して指の腹でシャッターを押す。
フィルムカメラの時に普通にできていたことが、いまRX1で普通にできることにただ驚きます。なぜいままでこれを忘れていたんだろうと思い、それがフルサイズの良さなのだということを今更ながら得心します。
こうしたカメラとして頭を使って、手を使って、カメラ機能を駆使して撮るという基本的な面白さがきちんとできているのがRX1の大きな魅力です。まず撮ってて楽しいですね。
RX1とDP[123] Merrillの違いを一言でいうと、DP Merrillはなにか特に撮りたいものがある時に持って行きたいカメラ、RX1は特に撮るものがなくても持って撮りに出かけたいカメラと言えるでしょう。
* RX1の画質のこと
もちろんRX1ではその画質の高さが魅力のひとつです。
画質は一言で言って「普通にすごくきれい」です。山手の洋館の花と椅子の構図はいままで何回も撮っているけど、このRX1の絵はしみじみと美しいなあと何回も見直してしまいました。
等倍で見るならばローパス付のベイヤー機がDP[123] Merrillに並ぶべくもないけれども、Web用画像とか観賞倍率で普通に見るならばそう大きな差ではなくなります。それでもやはりDP[123] Merrillの方が細部の質感は優ると思いますが、発色やトーン、諧調再現性などそれ以外の要素ではRX1が優ります。特に発色はシグマ独特の発色がいまひとつだったこともあり、かなり満足する点ではありますね。もっともRX1使いこんでくるとモノクロで撮ることが多くなってきましたが。
もちろん高感度性能はISO200より高い感度では取りたくないDP[123] Merrillとはくらべるべくもありません。どこまでいけるかというのはあまりまじめにテストしていませんが、普段はISO Audtoにしていればたいていの場面で手ぶれ補正は不要ですし、ノイズが出ても自然なのであえてNeat Imageすることもないです。下はISO2500で撮ったものでNeatImageなどノイズリダクションはかけていません(インカメラでは弱で使用しています)。
しかしやはりRX1の白眉はダイナミックレンジの広さ、光を取り入れる表現の奥深さでしょうか。実のところAPS機とフルサイズ機では数値的なダイナミックレンジの差は思ったほど大きくはありません。これはダイナミックレンジは対数表現するという点にも理由があります。センサーの飽和電荷量がサイズに比例的に増えてもダイナミックレンジは対数で効くのでAPSとフルサイズの数値的な差はそう大きくありません。
とはいえ、実際に撮ってみるとRX1の光を取り入れてシルクのように滑らかに再現する能力は特筆ものです。
DP[123] Merrillが質感で表現するカメラというなら、RX1は光で表現するカメラといえるかもしれません。ダイナミックレンジもそうだけど、高感度での光の余裕もそうですね。
またRX1の特徴の一つは単に固定レンズを付けたということだけではなく、組立ての際に測定しながら個体ごとにスペーサーを使用して像面の傾きのばらつきを最小にしているということでするこれによってレンズの光学性能以上に平面性を上げているわけです。これは開放によるスナップですが、立体写真のように見えます。
またRX1はモノクロが面白いカメラです。DP3 merrillでもモノクロモードがフィーチャーされてフォビオン+モノクロモードというのに期待はしたけれども、これはいまひとつでした。いままで彩度をゼロにするだけだったけれども、今度はチャンネルミキサーでやりましたというくらい。これならフォトショップの標準機能でできるというくらいです。RX1のハイコントラストとリッチトーンはフォトショップでやってもフィルターかアクションが必要になるし、それを撮影時点でのプレビューで確認しながら取れるのは面白い点ですね。
通常、リッチトーンモノクロ、ハイコントラストモノクロ
これらで撮るとJPEGオンリーになるけれども、JPEGだとRAWと違って露出を一発で決めないといけないのでそれもフィルムのポジライクで面白いことです。ひさびさにJPEGで撮る面白さというのを味わいました。
下2つはリッチトーンでの写真です。池の写真も名勝でもないその辺の池ですが、リッチトーンで撮ると素晴らしい美しさを見せてくれます。
ハイコントラストも白と黒というシンプルな世界をより際立ててくれます。
こちらは横浜の外人墓地でのスナップです。時の経過を感じさせてくれます。
* ゾナーのこと
RX1のレンズはカールツァイスブランド(またはカールツァイス品質)のSonnar T* 35mm F2が固定装備されています。
T*(ティースター)というのは私の写真ホームページのアドレスにも使われていますが、ツァイスのコーティングのことでティースターレンズと言うと現代ツァイスレンズの代名詞でもあります。ちなみに単にTというとシングルコーティングのことで、T*はマルチコートのことです。
私もフィルムカメラを使ってたころはヤシカコンタックス(以下ヤシコン)のレンズをたんまりと使っていました。P55/1.2のあり得ないような解像力、P135/2のうっとりするようなトーンの滑らかさ、D21/2.8の10年先をいっていたデジタル対応可能な設計などなど現代ツァイスレンズは、いにしえの伝説的なツァイスに比べても魅力はたっぷりあります。RX1のレンズはどこで設計されたにせよ、その描写力の伝統を引き継いでいると思います。
マクロ位置切り替えがあるのはツァイスらしくない言う向きもありますが、過去にはハッセル用のDistagon 55/4のFLEがありますのでこの点についてはそうはいえないと思います。
Sonnar(ゾナー)というのはもともとは戦前にツァイスのベルテル博士が開発した画期的な大口径(F1.5)のレンズタイプです。レンズタイプとはある決まったレンズ構成のことです。たとえばツァイスでは他メーカーでダブルガウスと言っているレンズ構成はプラナーと呼ばれます。オリジナルのゾナーは戦前にカメラ界を二分する大論争を起こしたほどの名レンズでした。こちらの私のカメラページに新旧イチゴゾナー撮り比べが載っていますのでオリジナルのゾナーについてはこちらを参照ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/tstar/sonnar/index.htm
しかしながら、このオリジナルのゾナータイプについてはバックフォーカスが取れないという一眼レフでは致命的な問題のため一眼レフ時代になった戦後はダブルガウスに道を譲っています。RX1のゾナーはみたところオリジナルのゾナーとは異なるので、ゾナーと呼ぶのはおかしい気もしますが、戦後のツァイスではゾナーはさまざまな使われ方をしています。これは戦前にゾナーという名前があまりにも有名でステータスを持っていたので、レンズタイプに関係なく「ツァイスの高性能レンズ」という意味合いでゾナーという名称を使用していると思われます。たとえばヤシコンNシステムのマクロゾナーはもともとマクロプラナーという名でしたがインナーフォーカス化のために再設計をしてプラナーとは呼べなくなったので、名前が変わったんで予約取り直しをしたほどです。それほどツァイスにとってレンズタイプの名前と言うのは大事なことでしたが、最近のTouitなんかは開き直ってただのブランド名になってしまいました。まあ最近のコンピューター設計のレンズではタイプにこだわる必要はもうないとは言えますね。
オリジナルのゾナータイプについては最近では宮崎光学の宮崎さんが特に研究をして進化させつつ製品化していますが、別の話になるのでやめておきます。(私もPentax Q用のゾンネタールを持ってます)
*35mmF2.0レンズのこと
一般に単焦点の35mm F2.0というのは玄人好みのレンズで、コンパクトな割にそれなりに明るく、画角が見た目に近く自然です。ストリートスナップの人が好む焦点域で、たとえば旧ヘキサーは35/2固定のカメラです。旧ヘキサーも当時の高級コンパクトであるCONTAX T2やMinolta TC1などと比べると大きくて沈胴しないレンズなど、RX1がフィルムカメラとしてもっとも似ているのはこの旧ヘキサーでしょう。
交換レンズでは私はライカMのズミクロン35/2ASPHを持ってましたが、コンパクトで素晴らしいレンズでした。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/leica/m35f2asph/
F1.4ではヤシコンのDistagon 35/1.4を持ってましたが、F1.4になると大きくて扱いにくくなります。また一眼レフだと35mmはレトロフォーカス設計になるのでそれも大きさに拍車をかけます。
私はけっこう単焦点使ってた人なんですが、35mmというのはひとことで言うと「一番簡単だけど、一番使いこなしが難しい」と言えるレンズです。
というのは28mmだと広角の効果が明確なのでそれを利用した撮り方が容易で、50mmだと構図の切りとりに便利です。しかし35mmはそうではありません。言い方を変えると28mとか50mmはレンズがこう撮れと教えてくれますが、35mmはそう教えてくれません。
35mmは自然なゆえに漫然と取っていると漫然とした写真になってしまいます。ただ自然に街角風景をあるがままに撮るという点ではそこがいいところなので、ストリートスナップの人たちが好むところなんでしょう。
RX1は大きなレンズに最小限のボディというのがデザインの特徴ではありますが、35/2ならばライカあたりのレンジファインダーレンズを考えるとマニュアルフォーカスならばもっと小型化は出来るかなと思います。やはりAF化することで大きくなってしまうかという気はしますね。フィルムとはテレセントリック(センサーへの直入射)特性など異なる点はありますが、やはりAF化ということがレンズの大型化としては大きいと思います。特にRX1ではインナーフォーカスで動かすレンズも重いようですから。
レンズ自体は先に書いたようにF2開放で十分な性能を発揮して絞ると向上し、F5.6-F8でピークになり、その後に回斥の効果で画質低下するという、35mmで慣れた特性を持っているところが良いところです。絞りを駆使する面白みがあります。
前に書いたようにボケやすい反面でパンフォーカス(広くピントを合わせる)ができにくいので35mmレンズの過焦点距離を知っておくとよいでしょう。過焦点距離に合わせることで、∞から過焦点距離÷2の距離までピントを合わせることができます。過焦点距離は計算で算出します。
ピントリングに距離指標がないので設定しづらいけれども、だいたい計算するとF5.6で6.6m(3.3m-∞)、F8で4.6m(2.3m-∞)、F11で3.3m(1.7m-∞)、F16で2..3m-∞)ですね。もうひとつデジタル的な方法はねEVFなどで遠いほうからマニュアルでピント送りして、近くの撮りたいところまで合わせるという方法です。こちらは下のつつじから背景までその方法で合わせています。
*
もちろんRX1にも欠点はあります。一番は高いことですが、次は重いことです。
RX1はハンドストラップを使って軽快に撮りたいタイプのカメラだけれども、ハンドストラップだと長時間使っているとやや手首に負担がかかる感じですね。DP[123] Merrillよりもやはり気になるレベルではあります。またレンズシャッターの限界があり、特に開放はかなり日中は取りづらいのが難点です。ND内蔵機能はあっても良かったかもしれません。
バッテリーは持たないとは言われますが、DP[123] Merrillよりは持ちます。DP[123] Merrilでは一台につき2-3個の予備バッテリーを持ちRAWのみで撮りますが、RX1ではRAW/Jpeg同時記録にしても予備バッテリーを一個持つ程度です。
それとスリープ復帰にやや時間かかる点も難と言えるかもしれません。EVFは特にラグがありますね。
とはいえ総合的にみると、こうしたフルサイズコンパクトの一号にしては完成度が高くあまり文句のつけようはありません。しかしRX1はやはり万人向けのカメラではありません。そこはDP[123] Merrillとは大きく変わらないかもしれません。いまから写真を始めようと言う人はこういうのではなく一眼レフまたはミラーレスのシステムをお勧めします。
RX1はカメラ好きのためのカメラです。特にフィルムから長いこと写真やっている人はRX1の世界に居心地の良さを感じることでしょう。
いま、カメラというものがムービーと見分けがつかなくなるのか、同じものになるのか、わけがわからなくなりつつあります。もともとライカの昔にスチルカメラはムービーカメラから派生したものですからある意味この流れはおかしくありません。はじめのパルナックが作ったライカはツァイスのムービー用のキネ・テッサーを装備してムービーフィルム二コマ分をスチル一コマとして定めました。それがデジタル技術によってまたカメラとムービーは近づいて融合していくのかもしれません。これは正しい流れかもしれませんが、行きつく先はだれにも見えていません。
RX1はそうした中でノスタルジーにはまりすぎることなく、カメラというもののカタチを再認識できるカメラといえます。デジタル時代になってこのかた始めてカメラらしいカメラを使った気がするのがRX1です。使って楽しく、美しく撮れるというカメラという趣味の原点も思い起こさせてくれます。
RX1は価格も高価ではありますが、カメラという趣味をまじめに考える人にとっては価値あるものとなることでしょう。
2013年05月28日
清里の乗馬と写真と音楽と食と温泉の旅行記
昨年も定期的に清里に行って乗馬がてら写真も撮って楽しむという週末を過ごしてきましたが、今年もまた長い冬が明けて昨年11月以来初めて行ってきました。清里ではなんと先月の今頃まで雪が降ってました。
まずメインの外乗(遠乗り)ですが、これはいつもは馬場でレッスンを受けているのを、馬場から出て山の中を騎乗しながら歩き回ったり走ったりするというものです。こちらはお世話になってる牧場です。向こう側に見える木々の中に入っていきます。
iPhone5
今回は乗馬の日(月曜日)は天気がやや悪かったんですが雨は降りませんでした。乗る馬はサラブレッドではなく中間種という種類で、平地で速いサラブレッドよりも山の中は足腰が強いもの。スポーツカーと4駆みたいな違いですね。ここの写真はGoPro2の写真モードで撮ったものです。VoctorのGC-XA1も試しに買ってみたんですが、これは画質がいまいちで静止画モードはさらに良くなかったですね。GoPro HERO2は超広角カメラとしても十分に使うことができます。画質も良いですね。
GoPro2
上は出る前に馬場で馴らしをしているところ。しかしこの時に左の鐙(あぶみ)がすぽっと取れて汗かきましたが、馬場でよかった。しばらく牧場主が鐙を直してる間に片方の鐙だけで踏んで、抜けたほうは足で馬体を挟むという半裸馬状態で乗ってみましたけど、全然バランス取れない。よくローマ時代とか昔の人は鐙なくて乗ってたな〜と感心。鐙が直るといったん下馬して乗り直しますが、いつもはぬるく踏み台つかって乗るところ、踏み台なんか使わず乗れ、ということで映画みたいにひょいと乗ろうとするけど、馬はそもそも高いので一発じゃ無理。二・三回やってやっとオーケー。
GoPro2
そうこうして牧場から出て清里の木々の中に乗り出します。今回は新緑が美しかったですね。
ちなみに馬は道交法では軽車両なので道路では左側を歩きます。
GoPro2
だいたいの写真において前の馬との距離が一定であることに気がつかれると思います。これが外乗でのポイントで、馬はこうして隊列組んで整然としているのが一番安定してます。が、山に入ると馬にとっては周りがみなバイキング料理の皿みたいなもんですから勝手に草を食おうとしたり、乗り手に飽きたり、用足したりするのでそれを乗り手がきちんと指示して前の馬について行かねばなりません。それが遅れると即座に指導員に怒られます。そこが単に馬にまたがって見物してるわけではないというところです。まあここの馬はみな慣れてるので勝手に詰めてくれたりしますけど。。
GoPro2
下の画像で遠くに見えるのは八ヶ岳の主峰赤岳(だと思う)で、なかなか姿を見せてくれないのですがこの時は曇りでも姿は見えました。下右は牧場に帰還するところです。
GoPro2
そして清里に行くとやはり普通に写真も撮りたくなります。日曜は晴れてたので写真には良い日和でした。清里の周辺や野辺山の電波天文台もお気に入りの写真スポットです。下左は清里の朝、下右は電波天文台(左側)近辺の野辺山をパノラマで撮ったもの。
iPhone5
今回の写真のメインは少し前に買ったSONY RX1でいろいろ撮りました。RX1はけっこう気に入っていてレビューページも作成中です。
iPhone5
清里の写真もまた別にアップしますけど、今回は野辺山の天文台では見学の際に携帯電源オフが必要なのでiPhoneでは電波アンテナを撮ってません。そこでプレビュー的にRX1で撮った写真をアップします。左はJPEG撮って出しで、右はモノクロモードです。RX1の隠れた長所はモノクロが良いところです。
SONY RX1
清里は美術館とか博物館もなかなか見所があります。下はホールオブホールズというオルゴール博物館(ここは内部写真可です)。前にユダヤの金持ちが作った自動ピアノのことを書きましたが、今回は人が少なかったので特別にリクエストしてこの自動ピアノを独占状態でたっぷりと楽しんできました。
iPhone5
よくこのロール紙のアナログ記録だけでこんなに複雑なタッチが記録できるなと感心します。ペダルの動きももちろん加味されているとのこと。最新のヤマハのグールド再現イベントのデジタル自動ピアノよりも90年前のアナログロール紙記録の自動ピアノの方がリアルで生っぽく自然ですね。ガーシュインとラフマニノフが実際に自ら記録したラプソディインブルーと鏡を聴きましたが、本人の演奏を聴けるとはなんともぜいたくな。当時は作曲家が小銭稼ぎでよくこういう自動ピアノの記録をやったということ。操作もシンプルでロール紙の自動巻き戻しもあるなどユーザーフレンドリーです。下はガーシュイン自ら録音したラプソディ・イン・ブルーの演奏をiPhone5で撮った動画です(97MBあります)。
実際にオルゴールって初期は金装飾をして貴族のステータスだったけど、時代が移ると家庭で使われるように考えられてきて、当時のホームオーディオみたいなものだったんではないかと思います。実際このユダヤの自動ピアノなんかは現代のどんなハイエンドオーディオ機材でもかなわない究極の家庭音楽鑑賞ですね。
iPhone5
清里の食に関してはこちらは名物ロックのカレーです。ボリューム多すぎではありますが、これを食べないとどうも清里に来た気がしません。壁の言葉"Do your best and it will be first class"(最善を尽くして一流たれ)は清里開拓の祖と言われるポールラッシュの言葉です。
それと清泉寮ソフトクリーム。こちらはKeepファームショップだと清泉寮の売り場よりあまり混まずに買えます。Keepファームショップの周りは下のような景色が広がっていて、これ見ながらゆったりと清里気分に浸りながら濃厚ソフトクリーム食べるのが定番。
iPhone5
清里グルメ系となるとこちらは中村農場の親子丼です。やはり卵がおいしく濃厚です。鶏もいいけど、こちらは東京のきちんとした地鶏のうまい店ならこのくらい出すかなあと言う感じ。でも卵はやはりここでないとこれだけの味は無理かも。御膳と言うと余計な惣菜が付いてくるので単品スープ付きと頼むと良いです。中村農場ではラーメンもけっこう良くて、鶏ガラスープが抜群。今回はラーメンメニュー改定ということで次の日も行こうとしたんですが混んでいて断念。
iPhone5
今回はこれのほかに仙人小屋という食事処でクマ焼肉定食を食べる予定でしたが、行ってみるとすごい混雑。ただでさえ食事出すのにすごい時間かかると言われているところなんで今回はパスしました。こちらは次回持ち越しテーマとなります。
iPhone5
盛りだくさんの週末をいやすにはやはり温泉。上は天女の湯で、露天風呂は新緑やつつじが美しかったですね。
泉質も柔らかめで疲れた体には良い感じです。温泉で残されたテーマは増富ラジウム温泉とほったらかしの湯ですが、これもまた清里から往復一時間以上かかるので次のテーマ。
さて次の清里行は梅雨のさなかになりますが、どうなるか。。
まずメインの外乗(遠乗り)ですが、これはいつもは馬場でレッスンを受けているのを、馬場から出て山の中を騎乗しながら歩き回ったり走ったりするというものです。こちらはお世話になってる牧場です。向こう側に見える木々の中に入っていきます。
iPhone5
今回は乗馬の日(月曜日)は天気がやや悪かったんですが雨は降りませんでした。乗る馬はサラブレッドではなく中間種という種類で、平地で速いサラブレッドよりも山の中は足腰が強いもの。スポーツカーと4駆みたいな違いですね。ここの写真はGoPro2の写真モードで撮ったものです。VoctorのGC-XA1も試しに買ってみたんですが、これは画質がいまいちで静止画モードはさらに良くなかったですね。GoPro HERO2は超広角カメラとしても十分に使うことができます。画質も良いですね。
GoPro2
上は出る前に馬場で馴らしをしているところ。しかしこの時に左の鐙(あぶみ)がすぽっと取れて汗かきましたが、馬場でよかった。しばらく牧場主が鐙を直してる間に片方の鐙だけで踏んで、抜けたほうは足で馬体を挟むという半裸馬状態で乗ってみましたけど、全然バランス取れない。よくローマ時代とか昔の人は鐙なくて乗ってたな〜と感心。鐙が直るといったん下馬して乗り直しますが、いつもはぬるく踏み台つかって乗るところ、踏み台なんか使わず乗れ、ということで映画みたいにひょいと乗ろうとするけど、馬はそもそも高いので一発じゃ無理。二・三回やってやっとオーケー。
GoPro2
そうこうして牧場から出て清里の木々の中に乗り出します。今回は新緑が美しかったですね。
ちなみに馬は道交法では軽車両なので道路では左側を歩きます。
GoPro2
だいたいの写真において前の馬との距離が一定であることに気がつかれると思います。これが外乗でのポイントで、馬はこうして隊列組んで整然としているのが一番安定してます。が、山に入ると馬にとっては周りがみなバイキング料理の皿みたいなもんですから勝手に草を食おうとしたり、乗り手に飽きたり、用足したりするのでそれを乗り手がきちんと指示して前の馬について行かねばなりません。それが遅れると即座に指導員に怒られます。そこが単に馬にまたがって見物してるわけではないというところです。まあここの馬はみな慣れてるので勝手に詰めてくれたりしますけど。。
GoPro2
下の画像で遠くに見えるのは八ヶ岳の主峰赤岳(だと思う)で、なかなか姿を見せてくれないのですがこの時は曇りでも姿は見えました。下右は牧場に帰還するところです。
GoPro2
そして清里に行くとやはり普通に写真も撮りたくなります。日曜は晴れてたので写真には良い日和でした。清里の周辺や野辺山の電波天文台もお気に入りの写真スポットです。下左は清里の朝、下右は電波天文台(左側)近辺の野辺山をパノラマで撮ったもの。
iPhone5
今回の写真のメインは少し前に買ったSONY RX1でいろいろ撮りました。RX1はけっこう気に入っていてレビューページも作成中です。
iPhone5
清里の写真もまた別にアップしますけど、今回は野辺山の天文台では見学の際に携帯電源オフが必要なのでiPhoneでは電波アンテナを撮ってません。そこでプレビュー的にRX1で撮った写真をアップします。左はJPEG撮って出しで、右はモノクロモードです。RX1の隠れた長所はモノクロが良いところです。
SONY RX1
清里は美術館とか博物館もなかなか見所があります。下はホールオブホールズというオルゴール博物館(ここは内部写真可です)。前にユダヤの金持ちが作った自動ピアノのことを書きましたが、今回は人が少なかったので特別にリクエストしてこの自動ピアノを独占状態でたっぷりと楽しんできました。
iPhone5
よくこのロール紙のアナログ記録だけでこんなに複雑なタッチが記録できるなと感心します。ペダルの動きももちろん加味されているとのこと。最新のヤマハのグールド再現イベントのデジタル自動ピアノよりも90年前のアナログロール紙記録の自動ピアノの方がリアルで生っぽく自然ですね。ガーシュインとラフマニノフが実際に自ら記録したラプソディインブルーと鏡を聴きましたが、本人の演奏を聴けるとはなんともぜいたくな。当時は作曲家が小銭稼ぎでよくこういう自動ピアノの記録をやったということ。操作もシンプルでロール紙の自動巻き戻しもあるなどユーザーフレンドリーです。下はガーシュイン自ら録音したラプソディ・イン・ブルーの演奏をiPhone5で撮った動画です(97MBあります)。
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実際にオルゴールって初期は金装飾をして貴族のステータスだったけど、時代が移ると家庭で使われるように考えられてきて、当時のホームオーディオみたいなものだったんではないかと思います。実際このユダヤの自動ピアノなんかは現代のどんなハイエンドオーディオ機材でもかなわない究極の家庭音楽鑑賞ですね。
iPhone5
清里の食に関してはこちらは名物ロックのカレーです。ボリューム多すぎではありますが、これを食べないとどうも清里に来た気がしません。壁の言葉"Do your best and it will be first class"(最善を尽くして一流たれ)は清里開拓の祖と言われるポールラッシュの言葉です。
それと清泉寮ソフトクリーム。こちらはKeepファームショップだと清泉寮の売り場よりあまり混まずに買えます。Keepファームショップの周りは下のような景色が広がっていて、これ見ながらゆったりと清里気分に浸りながら濃厚ソフトクリーム食べるのが定番。
iPhone5
清里グルメ系となるとこちらは中村農場の親子丼です。やはり卵がおいしく濃厚です。鶏もいいけど、こちらは東京のきちんとした地鶏のうまい店ならこのくらい出すかなあと言う感じ。でも卵はやはりここでないとこれだけの味は無理かも。御膳と言うと余計な惣菜が付いてくるので単品スープ付きと頼むと良いです。中村農場ではラーメンもけっこう良くて、鶏ガラスープが抜群。今回はラーメンメニュー改定ということで次の日も行こうとしたんですが混んでいて断念。
iPhone5
今回はこれのほかに仙人小屋という食事処でクマ焼肉定食を食べる予定でしたが、行ってみるとすごい混雑。ただでさえ食事出すのにすごい時間かかると言われているところなんで今回はパスしました。こちらは次回持ち越しテーマとなります。
iPhone5
盛りだくさんの週末をいやすにはやはり温泉。上は天女の湯で、露天風呂は新緑やつつじが美しかったですね。
泉質も柔らかめで疲れた体には良い感じです。温泉で残されたテーマは増富ラジウム温泉とほったらかしの湯ですが、これもまた清里から往復一時間以上かかるので次のテーマ。
さて次の清里行は梅雨のさなかになりますが、どうなるか。。
2013年05月12日
2013年05月07日
このMusic To Go!ブログが本になります!
なんとこのMusic To Goブログが本になります!
出版は「本の雑誌社」という椎野誠さんなんかの書評で知られるところです。こちらは「WEB 本の雑誌」というサイトです。
http://www.webdoku.jp/
内容としては過去の記事からデジタルとポータブル系にしぼって抜粋した妙録となります。収録期間はブログの開始時(2004年)から昨年末くらいまでですが、妙録といっても相当な分量になると思います。
これはこの分野の入門編であると同時にMusic To Goブログの入門にもなると思います。ちなみにこれを契機に当ブログが有料制になるとかそういうことはありませんで、いままでの記事もこれからの記事もいままでと変わりありません。ただし本ならではの読みやすさと、通して読む物語性があると思います。
情報としては古くなった機器のことも書いてますが、こうしたオーディオの歴史本としてみるとそうしたものの上にいまの機器があるので、温故知新ということもありかなと思います。
Music To Go!はなんかもう9年くらいやってるんですが、この間ほとんどコンスタントに書いているというのも我ながら驚きます。原稿確認のために読み返してみると、「ここで夜一時になりましたが、まだやめられません」とか熱かったなぁと回想したりしますね。当時はまだヘッドフォンはただのアクセサリーだし、DAPやポータブルアンプなんかは「オーディオ」の範疇にさえ混ぜられていませんでした。
ブログ開始当初あたりで"PCとポータブルとオーディオの統合"とかなんとか、いまとおんなじこと書いてるので、私自身はこの9年間というもの変わっておりませんね。変わったのは周りのオーディオの世界です。ヘッドフォン、PCオーディオ、ポータブルアンプなどなどこの9年間というものはオーディオという趣味自体が大きく変わった期間だったと思います。そうしたオーディオが変化する激動の時代を描いた歴史小説みたいなものと思って読んでいただければ幸いです。
販売はネットだけではなく一般書店でも可能になる予定です。そのほかの情報はまた確定次第書いていきます。いまのところ6月下旬の刊行予定です。そしてヘッドフォン祭でもブースを用意して予約なども可能となる予定です。「本の雑誌社」さんのブースは9FのNo28(Jabenと同じ部屋の注音部分)です。
ヘッドフォン祭の会場で配布する予定のちらしをPDFとして添付します。会場では紙面サンプルも配布する予定です。
Music To Go!/本の雑誌社版ちらし (1.35MB)
どうぞよろしくお願いします !
出版は「本の雑誌社」という椎野誠さんなんかの書評で知られるところです。こちらは「WEB 本の雑誌」というサイトです。
http://www.webdoku.jp/
内容としては過去の記事からデジタルとポータブル系にしぼって抜粋した妙録となります。収録期間はブログの開始時(2004年)から昨年末くらいまでですが、妙録といっても相当な分量になると思います。
これはこの分野の入門編であると同時にMusic To Goブログの入門にもなると思います。ちなみにこれを契機に当ブログが有料制になるとかそういうことはありませんで、いままでの記事もこれからの記事もいままでと変わりありません。ただし本ならではの読みやすさと、通して読む物語性があると思います。
情報としては古くなった機器のことも書いてますが、こうしたオーディオの歴史本としてみるとそうしたものの上にいまの機器があるので、温故知新ということもありかなと思います。
Music To Go!はなんかもう9年くらいやってるんですが、この間ほとんどコンスタントに書いているというのも我ながら驚きます。原稿確認のために読み返してみると、「ここで夜一時になりましたが、まだやめられません」とか熱かったなぁと回想したりしますね。当時はまだヘッドフォンはただのアクセサリーだし、DAPやポータブルアンプなんかは「オーディオ」の範疇にさえ混ぜられていませんでした。
ブログ開始当初あたりで"PCとポータブルとオーディオの統合"とかなんとか、いまとおんなじこと書いてるので、私自身はこの9年間というもの変わっておりませんね。変わったのは周りのオーディオの世界です。ヘッドフォン、PCオーディオ、ポータブルアンプなどなどこの9年間というものはオーディオという趣味自体が大きく変わった期間だったと思います。そうしたオーディオが変化する激動の時代を描いた歴史小説みたいなものと思って読んでいただければ幸いです。
販売はネットだけではなく一般書店でも可能になる予定です。そのほかの情報はまた確定次第書いていきます。いまのところ6月下旬の刊行予定です。そしてヘッドフォン祭でもブースを用意して予約なども可能となる予定です。「本の雑誌社」さんのブースは9FのNo28(Jabenと同じ部屋の注音部分)です。
ヘッドフォン祭の会場で配布する予定のちらしをPDFとして添付します。会場では紙面サンプルも配布する予定です。
Music To Go!/本の雑誌社版ちらし (1.35MB)
どうぞよろしくお願いします !
2013年04月14日
青雲寺の桜2013
2013年02月25日
「羅漢」 - DP3 Merrillによるモノクロ作品
フォビオンセンサーを使用した高性能コンパクトカメラ、DP Merrillシリーズ待望のDP3 Merrillが発売されました。オーディオ系でも興味ある人も多いようなのでこちらにもポストします。マニアックなもの好きな人には琴線に触れるカメラですね。
従来のDP1(28mm相当)とDP2(45mm相当)に対して、DP3 Merrillは75mm相当と中望遠レンズの領域のレンズ固定カメラであることが新鮮です。これはカメラ市場でもまれな例で他ではかつての二眼カメラ・テレローライがあったくらいです。これは中判カメラで35mm換算でやはり75mm相当でした。テレローライは主にスタジオ用途でポートレート撮影を行うためのカメラですので、スナップなど向きのコンパクトカメラで中望遠固定というのは前代未聞のユニークさです。
またDP3 Merrillのもう一つの特徴は新しいモノクロームモードです。通常のデジタルカメラの(ベイヤー)センサーではカラーフィルタによって透過した光だけを使うので光のロスを生じます。しかしフォビオンはカラーフィルターがないのですべての光を露光できます。フォビオンはローパスがないシャープさというのがよく特徴として言われますが、こうした特性もあるわけです。その特性を生かしてモノクロを生成するモードです(従来のモノクロモードはカラー画像の彩度をゼロにするだけでした)。
これらのDP3 Merrillの特徴を生かすため、ひさびさに川越市に行って喜多院の五百羅漢を撮ってきました。全体は上画像のようなものです。
羅漢とは釈迦の弟子のことで、喜多院の五百羅漢は特に有名でさまざまな表情を見せてくれます。それをDP3 Merrillで表現してみました。写真はすべてSigma DP3 Merrillです。
75mmは50mmに比べると望遠らしい遠近感の圧縮効果があるのでその辺を使うのもポイントだと思います。風景写真では広角は広く撮るもの、望遠は遠くを撮るものと考えても良いですが、こうしたスナップ写真では広角は(被写体と背景の)遠近感を誇張するもの、望遠は遠近感を圧縮するものと考えるのがポイントです。
DP3 Merrillでは今回近接性能(マクロ)が強化され、そのためAFがやや遅くなっていますがフォーカスリミッタにより最適化できます。
川越は小江戸と呼ばれ、古くからの商家である蔵つくりの街並みでも有名です。一般的なカラーでのDP3 Merrillの画質作例はこちらでどうぞ。
ちなみにもうひとつ川越で有名なのはサツマイモです。よく焼き芋の売り文句で「栗(九里)より(四里)美味い十三里」といいますが、この十三里とは江戸から川越までの距離です。こうした語呂合わせは名前そのものを言わない江戸らしい粋な言い方ですね。
最後にDP3 Merrillの画質についてちょっと驚く例を挙げておきます。下は例によって買った直後に撮った国際フォーラムでの写真ですが、左の写真の左側中部分を100%(等倍)で切り出したものが右です。シャープネスはかけていません。(DPは緑被りしやすいのでカラー補正のみしています)
等倍の右写真の椅子などをみてもこれがデジタルカメラの等倍画像とは思えないでしょう。普通のカメラなら縮小したような絵を等倍で可能にしているのです。こうしたずば抜けた描写性能をみせるDP3 Merrillを使いこなしていくというのは楽しみなことです。
ちなみに上の国際フォーラムの画像の絞りは開放(F2.8)です。最高のレンズと最高のセンサーのハーモニー、それがDP3 Merrillです。
従来のDP1(28mm相当)とDP2(45mm相当)に対して、DP3 Merrillは75mm相当と中望遠レンズの領域のレンズ固定カメラであることが新鮮です。これはカメラ市場でもまれな例で他ではかつての二眼カメラ・テレローライがあったくらいです。これは中判カメラで35mm換算でやはり75mm相当でした。テレローライは主にスタジオ用途でポートレート撮影を行うためのカメラですので、スナップなど向きのコンパクトカメラで中望遠固定というのは前代未聞のユニークさです。
またDP3 Merrillのもう一つの特徴は新しいモノクロームモードです。通常のデジタルカメラの(ベイヤー)センサーではカラーフィルタによって透過した光だけを使うので光のロスを生じます。しかしフォビオンはカラーフィルターがないのですべての光を露光できます。フォビオンはローパスがないシャープさというのがよく特徴として言われますが、こうした特性もあるわけです。その特性を生かしてモノクロを生成するモードです(従来のモノクロモードはカラー画像の彩度をゼロにするだけでした)。
これらのDP3 Merrillの特徴を生かすため、ひさびさに川越市に行って喜多院の五百羅漢を撮ってきました。全体は上画像のようなものです。
羅漢とは釈迦の弟子のことで、喜多院の五百羅漢は特に有名でさまざまな表情を見せてくれます。それをDP3 Merrillで表現してみました。写真はすべてSigma DP3 Merrillです。
75mmは50mmに比べると望遠らしい遠近感の圧縮効果があるのでその辺を使うのもポイントだと思います。風景写真では広角は広く撮るもの、望遠は遠くを撮るものと考えても良いですが、こうしたスナップ写真では広角は(被写体と背景の)遠近感を誇張するもの、望遠は遠近感を圧縮するものと考えるのがポイントです。
DP3 Merrillでは今回近接性能(マクロ)が強化され、そのためAFがやや遅くなっていますがフォーカスリミッタにより最適化できます。
川越は小江戸と呼ばれ、古くからの商家である蔵つくりの街並みでも有名です。一般的なカラーでのDP3 Merrillの画質作例はこちらでどうぞ。
ちなみにもうひとつ川越で有名なのはサツマイモです。よく焼き芋の売り文句で「栗(九里)より(四里)美味い十三里」といいますが、この十三里とは江戸から川越までの距離です。こうした語呂合わせは名前そのものを言わない江戸らしい粋な言い方ですね。
最後にDP3 Merrillの画質についてちょっと驚く例を挙げておきます。下は例によって買った直後に撮った国際フォーラムでの写真ですが、左の写真の左側中部分を100%(等倍)で切り出したものが右です。シャープネスはかけていません。(DPは緑被りしやすいのでカラー補正のみしています)
等倍の右写真の椅子などをみてもこれがデジタルカメラの等倍画像とは思えないでしょう。普通のカメラなら縮小したような絵を等倍で可能にしているのです。こうしたずば抜けた描写性能をみせるDP3 Merrillを使いこなしていくというのは楽しみなことです。
ちなみに上の国際フォーラムの画像の絞りは開放(F2.8)です。最高のレンズと最高のセンサーのハーモニー、それがDP3 Merrillです。
2013年01月05日
今年の撮り初め、冬牡丹
2013年01月01日
新年のご挨拶
みなさま、あけましておめでとうございます。
昨年のまとめは年末の記事に書きましたが、今年の動きはまずCES2013から始まります。
ただCESでの流行りがその年のトレンドリーダーになるわけではないというのが近年の特徴ではあります。CES2011のAndroidタブレット、CES2012のスマートTVなんかがまさにそうです。CESに出ない影のトレンドリーダーは実のところはAppleでした。今年もその傾向は続くと思いますが、国内ではAppleと電子書籍に関する面白いうわさも新年早々入ってきていますね。
またちょっと面白いのはComputer Audiophileでユーザー投票による2012年度のプロダクト大賞の投票を行っているところです。ここでもStereophile同様にやはりDragonflyが強いですね。DSD系ではQuteHDも入ってます。Audirvana plusが今年かといういう気はしますがダイレクトモードがありますので私もこの3点に一票。
http://www.computeraudiophile.com/f8-general-forum/2012-ca-product-year-readers-choice-14398/
ちなみに英国What's HiFiのプロダクトオブザイヤー2012 DAC部門もDragonflyです。
http://www.whathifi.com/awards/2012/dacs
さて、また今年も面白い製品がたくさん見られることを楽しみにしています。
昨年のまとめは年末の記事に書きましたが、今年の動きはまずCES2013から始まります。
ただCESでの流行りがその年のトレンドリーダーになるわけではないというのが近年の特徴ではあります。CES2011のAndroidタブレット、CES2012のスマートTVなんかがまさにそうです。CESに出ない影のトレンドリーダーは実のところはAppleでした。今年もその傾向は続くと思いますが、国内ではAppleと電子書籍に関する面白いうわさも新年早々入ってきていますね。
またちょっと面白いのはComputer Audiophileでユーザー投票による2012年度のプロダクト大賞の投票を行っているところです。ここでもStereophile同様にやはりDragonflyが強いですね。DSD系ではQuteHDも入ってます。Audirvana plusが今年かといういう気はしますがダイレクトモードがありますので私もこの3点に一票。
http://www.computeraudiophile.com/f8-general-forum/2012-ca-product-year-readers-choice-14398/
ちなみに英国What's HiFiのプロダクトオブザイヤー2012 DAC部門もDragonflyです。
http://www.whathifi.com/awards/2012/dacs
さて、また今年も面白い製品がたくさん見られることを楽しみにしています。
2012年12月09日
千葉・本土寺の紅葉
今年の紅葉の締めくくりとして千葉の本土寺の紅葉です。土地自体は平林寺ほど広大ではありませんが、ここは撮るポイントがたくさんありヴァリエーション豊かに撮ることができます。
今回もメインはSigma DP1 MerrillとDP2 Merrill(以下DP1M, DP2M)の二台体制で撮ってきました。
iPhone5
さまざまな撮り方のできる本土寺での紅葉撮影は、まさにDP1 MerrilとDP2 Merrilの圧倒的な描写力のショウケースになっていると思います。
DP1M, DP1M, DP1M
DP1M, DP1M, DP2M
DP1M, DP1M, DP1M
DP1M, DP2M, DP2M
DP2M, DP2M
DP1M, DP2M
DP1M
0518と0818の回廊は同じ場所からDP1MとDP2Mで撮り比べたものなので、それぞれ画角の違いとそれによる表現の違いも分かると思います。またここは徳川家康の側室である秋山夫人の墓があるところで、0731は秋山夫人の墓です。
さて、これで今年の紅葉も終わりです。フォビオンMerrillセンサーもこれ以上ないというくらいの画質で答えてくれ、この本土寺の撮影でかなり満足してしまいました。また来年はまた別なアプローチもしてみようと考えています。
今回もメインはSigma DP1 MerrillとDP2 Merrill(以下DP1M, DP2M)の二台体制で撮ってきました。
iPhone5
さまざまな撮り方のできる本土寺での紅葉撮影は、まさにDP1 MerrilとDP2 Merrilの圧倒的な描写力のショウケースになっていると思います。
DP1M, DP1M, DP1M
DP1M, DP1M, DP2M
DP1M, DP1M, DP1M
DP1M, DP2M, DP2M
DP2M, DP2M
DP1M, DP2M
DP1M
0518と0818の回廊は同じ場所からDP1MとDP2Mで撮り比べたものなので、それぞれ画角の違いとそれによる表現の違いも分かると思います。またここは徳川家康の側室である秋山夫人の墓があるところで、0731は秋山夫人の墓です。
さて、これで今年の紅葉も終わりです。フォビオンMerrillセンサーもこれ以上ないというくらいの画質で答えてくれ、この本土寺の撮影でかなり満足してしまいました。また来年はまた別なアプローチもしてみようと考えています。
2012年12月01日
平林寺の紅葉
新座の平林寺の紅葉です。
なかなか素晴らしくタイミング良いときに行けましたが、ここは広大な敷地にたくさんの紅葉が楽しめます。下はパノラマ写真です。
iPhone5
今回もメインはSigma DP1&2 Merrillで撮っています。DP1 Merrillが広角28mm相当でDP2 Merrillが標準45mm相当です。
DP1 Merrill
境内は武蔵野の面影を感じさせる木々が茂り、古刹がその中にたたずんでいます。大回りで散策するとかなりの時間がかかります。
DP1 Merrill
フォビオンセンサーはとかくシャープさが取り上げられがちですが、この新世代メリルセンサーは諧調再現の豊かさが特徴的です。よくトーンの豊かさを表現するのに白の中の白、黒の中の黒、という言い方をするんですが、ここではまさに赤の中の赤、という感じですね。
DP2 Merrill
DP1 Merrill(L)、DP2 Merrill(R)
DP1とDP2のどちらの使用頻度が多いかは場所によって異なるんですが、今回は広角中心で撮っています。
でもやはりこの写りで交換レンズ式ミラーレスがほしい。。
なかなか素晴らしくタイミング良いときに行けましたが、ここは広大な敷地にたくさんの紅葉が楽しめます。下はパノラマ写真です。
iPhone5
今回もメインはSigma DP1&2 Merrillで撮っています。DP1 Merrillが広角28mm相当でDP2 Merrillが標準45mm相当です。
DP1 Merrill
境内は武蔵野の面影を感じさせる木々が茂り、古刹がその中にたたずんでいます。大回りで散策するとかなりの時間がかかります。
DP1 Merrill
フォビオンセンサーはとかくシャープさが取り上げられがちですが、この新世代メリルセンサーは諧調再現の豊かさが特徴的です。よくトーンの豊かさを表現するのに白の中の白、黒の中の黒、という言い方をするんですが、ここではまさに赤の中の赤、という感じですね。
DP2 Merrill
DP1 Merrill(L)、DP2 Merrill(R)
DP1とDP2のどちらの使用頻度が多いかは場所によって異なるんですが、今回は広角中心で撮っています。
でもやはりこの写りで交換レンズ式ミラーレスがほしい。。
2012年11月25日
森林公園の紅葉
いよいよ東京近辺も紅葉の及ぶところとなり、埼玉の森林公園の紅葉を撮りに行ってきました。
場所は紅葉見本園というところで、下のような一角です。
iPhone5
今回もSigma DP1、DP2 Merrillの二台体制で行ってきました。
紅葉見本園ではさまざまな品種の紅葉種が植えられています。たとえば上左の写真の黄色・オレンジの鮮やかなものはカナダの品種です。
DP1・DP2 Merrillの描写力は単にシャープなだけではなく、質感表現・諧調再現力が高く上質な描写性能を見せてくれます。新世代Merrillセンサーの描写性能の高さを専用設計の高性能レンズがうまく引き出しています。
ミクロ的には木々の葉の一枚一枚が明瞭に描き出される解像感の高さを持ちながら、マクロ的にも厚みのある絵画的な再現性が道端のなにげない風景も絵にしてくれます。
しかし28mmと45mm相当のレンズ二つだけというとなかなか撮れない絵も多くてちょっと困ります。
これに85mm搭載のDP3、というのも変ですから、ここはやはりDPシリーズの流れでミラーレスを作ってほしいところです。
場所は紅葉見本園というところで、下のような一角です。
iPhone5
今回もSigma DP1、DP2 Merrillの二台体制で行ってきました。
紅葉見本園ではさまざまな品種の紅葉種が植えられています。たとえば上左の写真の黄色・オレンジの鮮やかなものはカナダの品種です。
DP1・DP2 Merrillの描写力は単にシャープなだけではなく、質感表現・諧調再現力が高く上質な描写性能を見せてくれます。新世代Merrillセンサーの描写性能の高さを専用設計の高性能レンズがうまく引き出しています。
ミクロ的には木々の葉の一枚一枚が明瞭に描き出される解像感の高さを持ちながら、マクロ的にも厚みのある絵画的な再現性が道端のなにげない風景も絵にしてくれます。
しかし28mmと45mm相当のレンズ二つだけというとなかなか撮れない絵も多くてちょっと困ります。
これに85mm搭載のDP3、というのも変ですから、ここはやはりDPシリーズの流れでミラーレスを作ってほしいところです。
2012年11月19日
逗子の流鏑馬
週末は逗子海岸で行われる流鏑馬を撮ってきました。カメラはEOS-1D Mk3です。レンズはEF70-200/2.8Lとx2エクステンダー、およびEF16-35/2.8Lを使用しています。
天気は晴れとはいうものの真逆光の中でなかなか厳しい撮影条件でした。ただここは海岸沿いで背景に海を入れらるのが良いところです。
下の流し撮りの一連の写真では足元にも注意していただきたいのですが、普通の乗馬と異なるのは鐙(あぶみ)です。これは和あぶみというもので我々の使っている西洋あぶみが輪になっているのとは違いそりのようになっています。これは外しやすく実戦的ですが、踏み込みが難しそうです。
今回の特徴は女性射手が多かったことで、11名中の5名が女性、しかも2名は初陣という華やかなものでした。
こちらは川崎射手、彼女は映画の代役としても登場したそうです。
こちらは原射手と遠藤射手。遠藤射手は初陣でした。
こちらは又吉射手です。
特に今回はこちらの地元逗子という吉田射手が初陣ながら光っていました。初陣ながら競射という決勝に残ったのは立派なものです。今後も期待したいですね。
今回は試しにiPhoneでも撮ってみました。下記はiPhone5です。iPhoneは一眼のように露出が調整できないので撮ったままだと逆光で真っ暗です。そこでCamera Flashという暗部を持ち上げるアプリで暗い部分を明るく出しています。こうしたスマートフォンで撮るときはシャッターラグ(遅れ)を考慮してシャッターを押すというところがポイントです。
スマートフォンはアプリしだいというところです。最近のカメラ+Androidも面白いかもしれません。
まあとにかく流鏑馬は撮るのが難しい。自分で写真を現像しながらだいたい当たり写真が出てくるのは半分過ぎたくらいからですね。また馬によってもスピードが全然違うので、毎回違う速度で追従しなければなりません。また来年も研鑽したいところです。
さて、今年も流鏑馬も撮りおさめです。あとは紅葉を消化しつつ来年を迎えるという感じですね。
天気は晴れとはいうものの真逆光の中でなかなか厳しい撮影条件でした。ただここは海岸沿いで背景に海を入れらるのが良いところです。
下の流し撮りの一連の写真では足元にも注意していただきたいのですが、普通の乗馬と異なるのは鐙(あぶみ)です。これは和あぶみというもので我々の使っている西洋あぶみが輪になっているのとは違いそりのようになっています。これは外しやすく実戦的ですが、踏み込みが難しそうです。
今回の特徴は女性射手が多かったことで、11名中の5名が女性、しかも2名は初陣という華やかなものでした。
こちらは川崎射手、彼女は映画の代役としても登場したそうです。
こちらは原射手と遠藤射手。遠藤射手は初陣でした。
こちらは又吉射手です。
特に今回はこちらの地元逗子という吉田射手が初陣ながら光っていました。初陣ながら競射という決勝に残ったのは立派なものです。今後も期待したいですね。
今回は試しにiPhoneでも撮ってみました。下記はiPhone5です。iPhoneは一眼のように露出が調整できないので撮ったままだと逆光で真っ暗です。そこでCamera Flashという暗部を持ち上げるアプリで暗い部分を明るく出しています。こうしたスマートフォンで撮るときはシャッターラグ(遅れ)を考慮してシャッターを押すというところがポイントです。
スマートフォンはアプリしだいというところです。最近のカメラ+Androidも面白いかもしれません。
まあとにかく流鏑馬は撮るのが難しい。自分で写真を現像しながらだいたい当たり写真が出てくるのは半分過ぎたくらいからですね。また馬によってもスピードが全然違うので、毎回違う速度で追従しなければなりません。また来年も研鑽したいところです。
さて、今年も流鏑馬も撮りおさめです。あとは紅葉を消化しつつ来年を迎えるという感じですね。
2012年11月11日
東京の紅葉、第一弾。立川昭和記念公園の紅葉
オーディオイベントシーズンも落ち着くと、今年も東京に紅葉が下りてくる季節となりました。まず第一弾は立川の昭和記念公園の紅葉です。ここはたいてい東京近辺では奥多摩の次に早い紅葉が楽しめます。(撮影は11月10日)
iPhone5
今回はDP1、DP2 Merrillの二台を持っていきました。こうしたレンズ固定カメラを二台持っていくというのは潔くないというか、粋じゃないという感じがしますが、今回はSigma DP1/2 Merrillセンサーのプリ紅葉特性テストと自分的な言い訳をして二台持ちで行きました 笑。しかし、部分的には思ったよりも出来が良いところも多く本番の美しさが楽しめました。
ちなみにDP1 Merrillが換算28mmの広角、DP2 Merrillが45mmの標準のレンズとなります。
まず昭和公園というとこのゲートを入ってすぐの銀杏並木が有名です。奥の方の並木の頭が切られているのは近くの自衛隊基地の飛行高度制限のためだったと思います。左はゲート手前、右はゲート奥です。
(L)DP1 Merrill, (R)DP2 Merrill
こちらは銀杏並木の中です。もう少したつとしたが一面の黄色いじゅうたんのように色が広がりますのでそれも楽しめます。まだ緑も多く残っていました。
相変わらず素晴らしいフォビオンMerrill世代センサーと固定単焦点レンズの描写力には驚かされます。
(L&R) DP2 Merrill
こちらは少し奥まったところにある日本庭園ですが、こちらはすでに素晴らしかったですね。東京のこの時期とは思えない出来でした。下はiPhoneによるパノラマです。
iPhone5
暑さが続いた天候のため紅葉の出来が心配されましたが、急に冷え込んだためか色も良いようですね。
(L&R) DP1 Merrill
(L&R) DP2 Merrill
庭園にはちょっとした流れが作ってあり、変化にとんだ写真が撮れます。
(L) DP2 Merrill, (R) DP1 Merrill
またコスモスやススキなども楽しめます。特にコスモスは素晴らしいですね。下はコスモスの丘のパノラマ画像です。
iPhone5
(L) DP1 Merrill, (R) DP2 Merrill
今年の紅葉の出来は少し心配していましたが、なかなか良いようにも思えます。東京近辺では他の場所でも今月中ごろから徐々に色づいてくるかと思いますが、またあちこちと行って撮っていきたいですね。
iPhone5
今回はDP1、DP2 Merrillの二台を持っていきました。こうしたレンズ固定カメラを二台持っていくというのは潔くないというか、粋じゃないという感じがしますが、今回はSigma DP1/2 Merrillセンサーのプリ紅葉特性テストと自分的な言い訳をして二台持ちで行きました 笑。しかし、部分的には思ったよりも出来が良いところも多く本番の美しさが楽しめました。
ちなみにDP1 Merrillが換算28mmの広角、DP2 Merrillが45mmの標準のレンズとなります。
まず昭和公園というとこのゲートを入ってすぐの銀杏並木が有名です。奥の方の並木の頭が切られているのは近くの自衛隊基地の飛行高度制限のためだったと思います。左はゲート手前、右はゲート奥です。
(L)DP1 Merrill, (R)DP2 Merrill
こちらは銀杏並木の中です。もう少したつとしたが一面の黄色いじゅうたんのように色が広がりますのでそれも楽しめます。まだ緑も多く残っていました。
相変わらず素晴らしいフォビオンMerrill世代センサーと固定単焦点レンズの描写力には驚かされます。
(L&R) DP2 Merrill
こちらは少し奥まったところにある日本庭園ですが、こちらはすでに素晴らしかったですね。東京のこの時期とは思えない出来でした。下はiPhoneによるパノラマです。
iPhone5
暑さが続いた天候のため紅葉の出来が心配されましたが、急に冷え込んだためか色も良いようですね。
(L&R) DP1 Merrill
(L&R) DP2 Merrill
庭園にはちょっとした流れが作ってあり、変化にとんだ写真が撮れます。
(L) DP2 Merrill, (R) DP1 Merrill
またコスモスやススキなども楽しめます。特にコスモスは素晴らしいですね。下はコスモスの丘のパノラマ画像です。
iPhone5
(L) DP1 Merrill, (R) DP2 Merrill
今年の紅葉の出来は少し心配していましたが、なかなか良いようにも思えます。東京近辺では他の場所でも今月中ごろから徐々に色づいてくるかと思いますが、またあちこちと行って撮っていきたいですね。
2012年10月16日
2012年09月30日
竹庭の午後
2012年09月26日
DP1 Merrillと清里の休日
清里でシグマDP1 Merrillで少し撮ってきました。DP2 Merrillは標準というべき45mm換算くらいですが、DP1 Merrillは約28mm換算の広角レンズとなります。基本的なDP2との差はそのくらいで、機能的な差はDP2のファームアップをすれば違いはほぼなくなります。
こちらは前回も撮ったんですが野辺山の国立電波天文台です。以下写真はシグマDP1 Merrillです。
(パノラマはiPhone)
こちらは牧場の風景です。
馬に砂がついているのはごろっと転がっていたからです。
こちらは清里周辺の森の中の遊歩道で撮ったものです。
こちらは下記のフォトミュージアム近辺です。フォトミュージアムを見た後、霧にけぶる風景を見て思わず車を止めて撮ってしまいました。感化されてしまいましたね。
今回の目的も基本的には乗馬の外乗り(遠乗り)をすることですが、2泊して少し前から行きました。はじめは清里っていうと単に牧場へ行って乗馬して帰るというパターンだったんですが、だんだんこの場所の空気感というか魅力に気が付いてきて、ついでに少し滞在するようになりました。
以下の写真はiPhone4Sです。こちらは清泉寮近辺の清里らしい風景です。
日曜はあいにくの雨だったので美術館巡りをしてみました。清里には清泉寮、萌え木の村っていう前に紹介した有名エリアのほかに駅から延びる牧場通りという一角があってそこにペンションやレストラン、こうした美術館が点在しています。
こちらは清里フォトミュージアム (K*MoPa)です。ここは少し駅から遠く徒歩では厳しいと思いますが、原生林のようなうっそうとした森のエリアを抜けると意外と大きな美術館が突然出現します。
企画展は20世紀初頭のフラッシュを駆使した撮影で、リンゴを銃で撃ち抜く瞬間のような写真です。
http://www.kmopa.com/flash/flash.html
フラッシュ装置を開発した博士が撮ってるんですが、単に学術記録的なものではなく4x5のスピードグラフィック(当時のプレス用カメラ)で撮って、ゼラチンシルバープリントなど高度なプリント技法を駆使して素晴らしく美しくプリントされた写真は実際に見ると芸術といってよい出来になっています。
下の清里現代美術館は小さいんですが、中にたくさん展示が詰まっています。
ここは駅から徒歩でも来れると思います。美術館には変な言い方かもしれませんが、アットホームというのか好きな人がやってるという感じで、こうした分野に詳しい人は学芸員さんと楽しく話しながらみていけると思います。
ここは企画展がなくてすべて常設展示というところも変わっています。私的に目を引いたのはジョンケージを音楽家だけでなく、芸術家として総合的にとらえた展示で、彼の音楽をヘッドフォンで試聴することもできればBGMとしても使え、また音符を図形的に描いた図形楽譜など見てもわかりませんが、面白い展示がなされています。
東京で美術館に行くと中で刺激的なものを見て感化されても一歩外に出るとうるさい雑踏と雑然としたビルに現実に引き戻されますが、ここ清里では外に出ても非現実的な静けさと緑濃い木々に囲まれて心地よく余韻を楽しめることができるという気がします。
こちら泊ったロビンというレストラン兼ペンションで夜に突然とアフリカン・パーカッション(ジェンベというそうです)の演奏が始まったところ。前にもギターのライブをやったのを見ました。
特にライブとか書いてあるわけではないんですが、人が集まるとちょっと一曲披露するという流れです。清里というと音楽のイメージはないんですが、清里を好いた人が集まって、自然と仲間を作ってバンドを組んで、という感じのようです。この土地にはそういう魅力があるのでしょうね。
今回は日曜の昼に親子丼で有名な中村農場直売店で焼き鳥セットを食していたところ、まわりの人がけっこうラーメンを注文してるのでちょっと気になって次の日にまた行って今度はラーメンを頼みました。ここはホームページのとおりに鶏と親子丼がメインなのですが、さすがスープがとても旨みが凝縮されておいしかったですね。
右はただの卵かけご飯ですが、黄身の色が違いますね!自然のおいしさに感謝です。
こちらは前回も撮ったんですが野辺山の国立電波天文台です。以下写真はシグマDP1 Merrillです。
(パノラマはiPhone)
こちらは牧場の風景です。
馬に砂がついているのはごろっと転がっていたからです。
こちらは清里周辺の森の中の遊歩道で撮ったものです。
こちらは下記のフォトミュージアム近辺です。フォトミュージアムを見た後、霧にけぶる風景を見て思わず車を止めて撮ってしまいました。感化されてしまいましたね。
今回の目的も基本的には乗馬の外乗り(遠乗り)をすることですが、2泊して少し前から行きました。はじめは清里っていうと単に牧場へ行って乗馬して帰るというパターンだったんですが、だんだんこの場所の空気感というか魅力に気が付いてきて、ついでに少し滞在するようになりました。
以下の写真はiPhone4Sです。こちらは清泉寮近辺の清里らしい風景です。
日曜はあいにくの雨だったので美術館巡りをしてみました。清里には清泉寮、萌え木の村っていう前に紹介した有名エリアのほかに駅から延びる牧場通りという一角があってそこにペンションやレストラン、こうした美術館が点在しています。
こちらは清里フォトミュージアム (K*MoPa)です。ここは少し駅から遠く徒歩では厳しいと思いますが、原生林のようなうっそうとした森のエリアを抜けると意外と大きな美術館が突然出現します。
企画展は20世紀初頭のフラッシュを駆使した撮影で、リンゴを銃で撃ち抜く瞬間のような写真です。
http://www.kmopa.com/flash/flash.html
フラッシュ装置を開発した博士が撮ってるんですが、単に学術記録的なものではなく4x5のスピードグラフィック(当時のプレス用カメラ)で撮って、ゼラチンシルバープリントなど高度なプリント技法を駆使して素晴らしく美しくプリントされた写真は実際に見ると芸術といってよい出来になっています。
下の清里現代美術館は小さいんですが、中にたくさん展示が詰まっています。
ここは駅から徒歩でも来れると思います。美術館には変な言い方かもしれませんが、アットホームというのか好きな人がやってるという感じで、こうした分野に詳しい人は学芸員さんと楽しく話しながらみていけると思います。
ここは企画展がなくてすべて常設展示というところも変わっています。私的に目を引いたのはジョンケージを音楽家だけでなく、芸術家として総合的にとらえた展示で、彼の音楽をヘッドフォンで試聴することもできればBGMとしても使え、また音符を図形的に描いた図形楽譜など見てもわかりませんが、面白い展示がなされています。
東京で美術館に行くと中で刺激的なものを見て感化されても一歩外に出るとうるさい雑踏と雑然としたビルに現実に引き戻されますが、ここ清里では外に出ても非現実的な静けさと緑濃い木々に囲まれて心地よく余韻を楽しめることができるという気がします。
こちら泊ったロビンというレストラン兼ペンションで夜に突然とアフリカン・パーカッション(ジェンベというそうです)の演奏が始まったところ。前にもギターのライブをやったのを見ました。
特にライブとか書いてあるわけではないんですが、人が集まるとちょっと一曲披露するという流れです。清里というと音楽のイメージはないんですが、清里を好いた人が集まって、自然と仲間を作ってバンドを組んで、という感じのようです。この土地にはそういう魅力があるのでしょうね。
今回は日曜の昼に親子丼で有名な中村農場直売店で焼き鳥セットを食していたところ、まわりの人がけっこうラーメンを注文してるのでちょっと気になって次の日にまた行って今度はラーメンを頼みました。ここはホームページのとおりに鶏と親子丼がメインなのですが、さすがスープがとても旨みが凝縮されておいしかったですね。
右はただの卵かけご飯ですが、黄身の色が違いますね!自然のおいしさに感謝です。
2012年09月19日
寒川神社で武田流の流鏑馬
本日は寒川神社で武田流の流鏑馬の写真を撮りに行ってきました。
朝から降る雨は止んでくれたんですが、午後から晴れるという予報は当たらずかなり暗い中で露出には厳しい撮影となりました。カメラはEOS-1D Mk3とEF70-200/2.8 IS、EF16-35/2.8を使用しています。全体的にISO3200とかなり高感度で撮って、あとでノイズ除去ソフト(NeatImage)できれいにしています。
寒川神社の裏手に特設馬場があり、馬場には3つの的があります。私がいた場所は一の的の近くです。射手(いて)の走り出す瞬間もよく見えました。
頭の上に鬼の面がついているときは神事であるということを表しています。射手の気迫のこもった顔を見ているといかなる悪鬼も逃げていくことでしょう。
望遠のアップではテレコンバーターも併用しています。合算して500mmくらいの焦点距離で撮っている計算です。さすがにこのくらいのアップになるとかなり難しいですね。。
流し撮りは16-35広角ズームを使って1/80秒くらいで撮っています。このときピントはオートフォーカスを使わないで固定で撮っています。
以前この流し撮りの写真にフォトショップでやったんですか?と質問されたことがあるんですが違います。もちろん普通に撮った写真です。
このように背景が流れても射手がきれいに止まって見えるのは射手の上体がぶれていないからです。カメラマンが流し撮りをがんばっても被写体が動いてはぶれてしまいます。武田流ではたちすかしという体を浮かして騎乗する方法で上体がぶれないということです。乗り手の技術あってこそ撮れる写真と言えますね。
武田流の流鏑馬のホームページはこちらです。なお撮影するときはフラッシュは厳禁です。馬は驚きやすい動物です。
http://www.yabusame.or.jp/
上のような流鏑馬のお話しは流麗な場内アナウンスで晋道さんというプロのFMアナウンサーの方が務めてくれています。こちらに晋道さんのブログがあって、私も流鏑馬の情報をいただいたりしています。
湘南こはる日和 http://shinpm.exblog.jp/
本日ごあいさつできたのですが、そうしたら当ブログを見ていただいたという神社の方から流鏑馬絵柄の絵馬をいただきました!ありがたいことです。次はもっと良い写真を撮らねばなりませんね。流鏑馬は私が撮ってるテーマの中でも難易度はものすごく高いんですがそれだけに挑戦し甲斐のあるテーマだと言えますね。
朝から降る雨は止んでくれたんですが、午後から晴れるという予報は当たらずかなり暗い中で露出には厳しい撮影となりました。カメラはEOS-1D Mk3とEF70-200/2.8 IS、EF16-35/2.8を使用しています。全体的にISO3200とかなり高感度で撮って、あとでノイズ除去ソフト(NeatImage)できれいにしています。
寒川神社の裏手に特設馬場があり、馬場には3つの的があります。私がいた場所は一の的の近くです。射手(いて)の走り出す瞬間もよく見えました。
頭の上に鬼の面がついているときは神事であるということを表しています。射手の気迫のこもった顔を見ているといかなる悪鬼も逃げていくことでしょう。
望遠のアップではテレコンバーターも併用しています。合算して500mmくらいの焦点距離で撮っている計算です。さすがにこのくらいのアップになるとかなり難しいですね。。
流し撮りは16-35広角ズームを使って1/80秒くらいで撮っています。このときピントはオートフォーカスを使わないで固定で撮っています。
以前この流し撮りの写真にフォトショップでやったんですか?と質問されたことがあるんですが違います。もちろん普通に撮った写真です。
このように背景が流れても射手がきれいに止まって見えるのは射手の上体がぶれていないからです。カメラマンが流し撮りをがんばっても被写体が動いてはぶれてしまいます。武田流ではたちすかしという体を浮かして騎乗する方法で上体がぶれないということです。乗り手の技術あってこそ撮れる写真と言えますね。
武田流の流鏑馬のホームページはこちらです。なお撮影するときはフラッシュは厳禁です。馬は驚きやすい動物です。
http://www.yabusame.or.jp/
上のような流鏑馬のお話しは流麗な場内アナウンスで晋道さんというプロのFMアナウンサーの方が務めてくれています。こちらに晋道さんのブログがあって、私も流鏑馬の情報をいただいたりしています。
湘南こはる日和 http://shinpm.exblog.jp/
本日ごあいさつできたのですが、そうしたら当ブログを見ていただいたという神社の方から流鏑馬絵柄の絵馬をいただきました!ありがたいことです。次はもっと良い写真を撮らねばなりませんね。流鏑馬は私が撮ってるテーマの中でも難易度はものすごく高いんですがそれだけに挑戦し甲斐のあるテーマだと言えますね。
2012年09月16日
東京にいながら異文化体験、DP1 Merrillの描写力と東京ジャーミイ(モスク)
DP1 Merrillの真価を発揮するための場所を求めて久々に東京ジャーミイに行ってきました。
ここは東京にある本格的なイスラムのモスクです。トルコ共和国が主となって建てられましたが、さまざまな国の人が礼拝にきます。
DP2 Merrillの時もちらっと来ようかと思ったんですが、広角向きなのでDP1 Merrillのために残しておきました。前にフィルムカメラ使ってた時にはオフ会に訪れたりもしたことがありますが最近はあまり来ていませんでした。
上左の写真で中央のベールのゲートのようなものがミフラーブというメッカの方角を示すもので、そちらを向いて礼拝します。
よくイスタンブールのアヤソフィアがモスクとしては写真に登場しますが、白亜でモダンな東京ジャーミイも素晴らしいところで、ちょっとした異文化体験をさせてくれます。
ここは代々木上原の駅からすぐで小田急線から見えるのですが、毎日数十万の人がみていても訪れる人はわずかでしょう。
一般の人(つまり普通の日本人)が礼拝堂まで見学して写真を撮っても構わないのですが、まず入り口で断って写真撮ると言った方が良いでしょう。5人以上のグループは事前に申請が必要です。礼拝堂は土足禁止ですので靴を脱いで入ります。
またご存知の人も多いと思いますが、女性は礼拝堂に入る際に髪にスカーフを巻く必要があります。そのため女性はスカーフを持参ください。忘れた場合は礼拝堂の入り口に見学者用のスカーフが用意されていますのでそれを借りることもできます。
また礼拝時は撮影禁止で、礼拝してる人に話しかけるのも禁止です。ホームページに礼拝時間が書いてますのでこの時間は注意ください。私は外に出ていましたが、外にいると中からコーランの詠唱が聞こえてきて東京にいながら異文化気分に浸ることができます。
こちら東京ジャーミイのホームページです。
http://www.tokyocamii.org/publicViews/home/lang:jp/
ここは東京にある本格的なイスラムのモスクです。トルコ共和国が主となって建てられましたが、さまざまな国の人が礼拝にきます。
DP2 Merrillの時もちらっと来ようかと思ったんですが、広角向きなのでDP1 Merrillのために残しておきました。前にフィルムカメラ使ってた時にはオフ会に訪れたりもしたことがありますが最近はあまり来ていませんでした。
上左の写真で中央のベールのゲートのようなものがミフラーブというメッカの方角を示すもので、そちらを向いて礼拝します。
よくイスタンブールのアヤソフィアがモスクとしては写真に登場しますが、白亜でモダンな東京ジャーミイも素晴らしいところで、ちょっとした異文化体験をさせてくれます。
ここは代々木上原の駅からすぐで小田急線から見えるのですが、毎日数十万の人がみていても訪れる人はわずかでしょう。
一般の人(つまり普通の日本人)が礼拝堂まで見学して写真を撮っても構わないのですが、まず入り口で断って写真撮ると言った方が良いでしょう。5人以上のグループは事前に申請が必要です。礼拝堂は土足禁止ですので靴を脱いで入ります。
またご存知の人も多いと思いますが、女性は礼拝堂に入る際に髪にスカーフを巻く必要があります。そのため女性はスカーフを持参ください。忘れた場合は礼拝堂の入り口に見学者用のスカーフが用意されていますのでそれを借りることもできます。
また礼拝時は撮影禁止で、礼拝してる人に話しかけるのも禁止です。ホームページに礼拝時間が書いてますのでこの時間は注意ください。私は外に出ていましたが、外にいると中からコーランの詠唱が聞こえてきて東京にいながら異文化気分に浸ることができます。
こちら東京ジャーミイのホームページです。
http://www.tokyocamii.org/publicViews/home/lang:jp/
2012年09月15日
シグマ DP1 Merrill到着!
DP2 Merrillの広角28mm版であるDP1 Merrillが到着しました!
さっさく試し撮りをしてきましたのでアップします。なお本体写真はほとんどDP2 Merrillと同じなので省略します(笑)
以下の写真は開放F2.8でISO100です。手すりなどにおいて固定し、2秒シャッターを使用しています。
DP2 Merrill同様に繊細で質感豊かな素晴らしい描写です。
画角の比較としてDP2 Merrrillの同じところで撮った写真もご覧ください。DP2MよりもDP1の方が広く撮れているのがわかると思います。
http://blog17gray.seesaa.net/article/280414357.html
こちらは通路の写真です。こうしたダイナミックなパースが広角の魅力ですね。こちらも開放ですが、もう少し絞ったほうが均質な絵になったかもしれません。
広角レンズは広いところを撮るというよりも、遠近感を誇張するレンズと覚えた方が良いでしょう。そうすると使いこなしも面白くなってきます。
SONYからRX1というフルサイズのコンパクトデジタルという面白いコンセプトのカメラが登場しましたが、これもフルサイズコンパクトという前にまず自然なパースの取れる35mmレンズ固定搭載のコンパクトカメラ(あたかも旧コニカ・ヘキサーのような)としてみる必要があると思います。
オーディオ的にみるとMerrill世代フォビオンとかフルサイズセンサーなど高性能センサーをコンパクトボディに詰め込んだこれらのコンパクトカメラは、あたかもES9018とかPCM1704のようなハイエンドDACチップを積んだDX100(R10)やHM801など携帯プレーヤーに似てるかもしれません。
この分野もますます面白くなってきました。
さっさく試し撮りをしてきましたのでアップします。なお本体写真はほとんどDP2 Merrillと同じなので省略します(笑)
以下の写真は開放F2.8でISO100です。手すりなどにおいて固定し、2秒シャッターを使用しています。
DP2 Merrill同様に繊細で質感豊かな素晴らしい描写です。
画角の比較としてDP2 Merrrillの同じところで撮った写真もご覧ください。DP2MよりもDP1の方が広く撮れているのがわかると思います。
http://blog17gray.seesaa.net/article/280414357.html
こちらは通路の写真です。こうしたダイナミックなパースが広角の魅力ですね。こちらも開放ですが、もう少し絞ったほうが均質な絵になったかもしれません。
広角レンズは広いところを撮るというよりも、遠近感を誇張するレンズと覚えた方が良いでしょう。そうすると使いこなしも面白くなってきます。
SONYからRX1というフルサイズのコンパクトデジタルという面白いコンセプトのカメラが登場しましたが、これもフルサイズコンパクトという前にまず自然なパースの取れる35mmレンズ固定搭載のコンパクトカメラ(あたかも旧コニカ・ヘキサーのような)としてみる必要があると思います。
オーディオ的にみるとMerrill世代フォビオンとかフルサイズセンサーなど高性能センサーをコンパクトボディに詰め込んだこれらのコンパクトカメラは、あたかもES9018とかPCM1704のようなハイエンドDACチップを積んだDX100(R10)やHM801など携帯プレーヤーに似てるかもしれません。
この分野もますます面白くなってきました。