Music TO GO!

2014年01月05日

今年の初撮り

今年もいつもの冬牡丹で初撮りを行いました。

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SONY RX1

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iPhone5s + MySketch App
posted by ささき at 10:28 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月01日

あけましておめでとうございます

新年おめでとうございます。

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年頭に当たり、今年の展望を少し考えると、やはり今年も昨年のAK120の世界標準機化、昨年末のSONY ZX1発売からヒートアップしてきているポータブルオーディオの活発な動きからはじまりそうです。Calyx M, Fiio X5, iBasso D90, Go-vibe Rivo、他にも出てくるかもしれません。Calyx Mは昨夜公式サイトがオープンしました。
http://www.calyx.kr
またカスタムイヤフォンの本格普及期を迎えて、ロクサーヌをはじめ12ドライバーとか10ドライバーとかますます高音質・ハイスペック化も加速しそうです。今年も須山・ジェリーハービーをはじめ動向に注目です。
Hugoもリリースを控えて、ますますポータブル分野はおもしろくなりそうです。

PCオーディオではAuraLiCがDSD over WiFi、WiFiごしでのDSDネイティブ再生をCESで発表するということです。やはり今年もまずCESですね。

それでは今年も本ブログをよろしくお願いします。
posted by ささき at 09:23 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月31日

今年のMusic To Go 記事振りかえりとオーディオのトレンド

今年の記事の最後としてMusic To Goブログの記事を振り返ってオーディオのトレンドを読み解くという、総集編企画をお届けします。
ちなみに2012年の振り返りはこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/310783816.html

*ポータブルオーディオの進化

今年もポータブルオーディオ関係での動きが大きかったですね。

まずCHORDのHugoです。いままでガレージメーカー主導で始まったポータブルオーディオはやがてSONYやFostexなど大手が参入するようになり、ついにハイエンドオーディオメーカーも製品を出してきました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/381254815.html

ハイレゾDAPではAK100シリーズがますます存在感を高めています。
デュアルDACのフラッグシップAK120がデビューし、その後に業界・ユーザー含めてほぼ全世界標準機の地位を確立します。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/359797039.html
また普及機ではAK100mkIIでラインナップを補強し、ユーザーの声も生かしています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374643177.html
AK10のようなiPhoneデジタル対応アンプも出してバリエーションも増やしています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378447010.html

それとAK100シリーズは様々な改造機の母体となっています。そのなかでもやはり老舗はVinnieさんのRed Wine Audioです。
RWAK100の出力インピーダンス改造ははAK100改造機としての標準を示し、AK100mkIIにも影響しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/318264172.html
またRWAK100-SはWM8741換装とラインアウト専用機という進化を見せました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/372444230.html
その後にバランス出力対応でデュアル8741というRWAK120-Bまで進化しています。

HiFiman HM901も本格的にリリースされました。HM901は下記にレビューを書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/366007600.html

その他のハイエンドDAPもいろいろ試して見ました。まずPCM1794の高音質と薄さが特徴のARM1です。4時間しかもたないという切れた仕様ですが、使いやすさもあってけっこう気に入ってます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/373836210.html
重量級ではPCM1704デュアルでモジュラー式ユニットのHiFi M9も見逃せません。音質もよいのですが、DAC交換可能というところも良い。実際にPCM1792カードも入手してます(この辺はあとで記事にします)。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/375503129.html
そしてフルデジタルアンプS-Master HX搭載のSONY Walkman ZX1です。ソニーが一般層にまでハイレゾ意識を広げてくれたのは今後のこの分野の期待となります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/383929320.html
来年もたくさんの新型機が出てくるでしょう。


ポータブルアンプではiPhoneのデジタル出力と、AK100の光出力などDAPのデジタル対応が注目されました。
デジタル入力対応機としては、満を持して登場したHiFi M8が性能的にもハイエンド機として筆頭にあげられるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/382092392.html

またAK100と組み合わせやすいコンパクトタイプでもXD-01などのDAC内蔵アンプが注目されています。XD-01はバッテリーを使ってUSBセルフパワーで動作できる点がiPad対応DACとしてのポイントになります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/351635806.html

また個人的にはiPod時代とは異なるマートフォン時代にはワイヤレスとしてMyst 1866のようなワイヤレスデジタル対応が求められていくと思います。ただできればWiFiストリーミングかAirPlayでこういうのが欲しいところです。Walkman M505もよかったですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367782187.html

iPhoneの今年出たiOS7ではiPadでしかできなかったCCKによるUSBデジタル接続がiPhoneでもできるようになりました。ただ依然として電力問題はありますが、ResonessenceのHerusは9018K2M採用でiPhone接続で話題となりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/381743078.html
またiFIもiDSDのようなセルフパワーのポータブル機を出しています。
ESSの2Mシリーズも省電力機能でポータブルオーディオの後押しをしました。省電力もスマートフォン時代のキーワードです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367725863.html

iOS7ではDTMよりではありますが、オーディオの新機能としてアプリ間の入出力連携が取れるinter-appが採用され、汎用アプリのAudioBusと共存しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/366058362.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/375257826.html

スマートフォンではLGの普通のスマートフォンまで192/24を実現しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/371437417.html
サムソンはハイレゾ出力可能のスマートフォン向けの開発環境も出しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/380324596.html
最近ではVivo Xplay 3SのようにスマートフォンなのにES9018k2M採用でハイレゾを誇るものまで出てきました。
またやはりSONYの存在感強しで、オーディオマニアからすると周回遅れに見えますが、ハイレゾブームも再燃してきています。
こうした陰で地道にポータブルハイレゾを実現しようとしてきたニールヤングのPONOはAK100やソニーにすっかりお株を奪われてしまいました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/355461086.html
やはりこの分野は進化が早いですね。

*DSDとPCオーディオの拡張

今年のDSD界隈の大きなトピックはDSDネイティヴ再生がネットワークオーディオ対応できるようになってきたことでしょう。
まずDoPEというシステムが5月頃に登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/358186736.html
次にバッファローからもDSD対応NASが登場し、だんだん状況がわかるにつれ記事を書いていきます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/364388664.html
そしてDoPE搭載のDSX1000がリリースされるとその実機でのレポートを掲載し、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374110755.html
最終的にバッファローのシステムを明確化して追補し、ネットワークオーディオとDSDネイティブ再生のまとめを書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/379546733.html

一方でUSB DACによるDSD再生ではDSD5.6Mは当たり前になり、11.2M対応機も現れました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/337674819.html
またDSD専用のDACというのも現れてきました。
Schitから低価格DSD専用DACがリリースされ、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374362621.html
また、ポーランドのLAMPIZATORも半導体を使わない真空管ディスクリートのDSD対応DACを出しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/365723672.html
PCMとDSDはそもそも違うので相容れない、ということですね。

DSDはラズベリーパイのようなDIYマイコンにまで波及して、RaspyFi1.0が登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374988227.html
このあとRaspyFiは現在はVolumioとして生まれ変わり、多プラットフォーム化を果たしています。

国内では1bit研究会のインターフェースさんのお話なんかも面白く、今後も国内DSDの裏方として注目です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367601794.html


一般的なPCオーディオで今年私が注目したのはハイエンドオーディオメーカーの新たな動きです。
例えば、ハイエンドメーカーを母体とするiFIオーディオの登場です。iFIはハイエンドの技術力を活かしてコンシューマー向けの製品を製作し、市場のユニークな特徴もよく考慮しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/324240057.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/357822969.html

もう一つはUSB DACをクラウドファンディングのKickstartで開発してしまったLight Harmonic社のGeekですね。Lighharmonicは100万クラスのDACや10万のUSBケーブルを出しているようなメーカーです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/372014855.html
Lightharmonicは調子に乗ってデスクトップのUSB DACも立ち上げています。こちらはクラウドファンディングとしてindiegogoを使っています。この辺の使い分けはメーカーとしても試行錯誤のようです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/379411850.html
これはユーザーの意見を吸い上げながらキャンペーン中に動的に進化して最終的には9018k2Mx2、Femto Clock、バランス駆動対応など大きな進化を見せたのも面白いところです。まだ外観デザインもユーザーの声により修正されます。
今年はCHORDのHugoも含めて、ハイエンドオーディオメーカーが興味深い方向性を示してくれた年ともいえますね。

昨年はUSBメモリタイプのDragonflyがヒットしたことを受けて、今年は小型USB DACの豊作年ともなりました。
こちらにまとめを書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/380154690.html

再生ソフトもJPlay+JRMCなどが面白かったのですが、後でJRMC側がこれを非推奨と語ったりひともめありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/319251816.html
JRMCではMac版も登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/331921426.html

再生ソフトはPC/Macでは新味がありませんでしたが、iPhone/Androidなどスマートフォンでは活発に動きを見せました。
こちらはONKYOのハイレゾ対応アプリで、iPhoneからUSB DACにDSDネイティブ出力という快挙を見せてくれました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/312199525.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378357536.html

本体でDSD対応するにはDSD-1(現 hibiki)アプリもあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/317031923.html
NeutronのiOS版も登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/383577283.html
DSP系のAudiophileではinter-appにも対応しています。inter-appの連携機能で他のアプリがAudiophileの優れたDSP機能が使えます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/376135103.html
Androidのデジタル対応ではUSB Recorder ProでUSB DACにハイレゾ出力できたのも画期的でした。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/353122143.html


*ヘッドフォンとイヤフォン

イヤフォンではまず5月にFitEarパルテールが出て、低音域でのローパスフィルターという方向性を提示しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/359235072.html
次にShureのSE846が同様に低域のローパスフィルターを採用し、この辺が新しい世代のマルチBA機の方向性を示すターニングポイントになりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/360127498.html

またDita Audio Answerのピュアオーディオ志向でイヤフォンを設計するという方向性もこれからのポータブルオーディオのあり方を示してくれました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/380693506.html

ヘッドフォンでは
デザインの美しいVK-1パルキリーとか、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/348614047.html
超ど級の平面型Abyssなんかがありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378350858.html
またShure1540の発表会に出席もしました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378440444.html
あとはEdition5なんかも出ましたね。


*イベント

ヘッドフォン祭の春ではAK120のコメントやHM901のロンチの司会などやらせてもらいました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/360920352.html
上で「某国ブランドからアンダーテーブルでハイエンドイヤフォン」と書いていたのはDita AudioのAnswerです。

ヘッドフォン祭の秋ではOppoの新型平面駆動ヘッドフォンの発表会にコメンテーターとして参加しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378803209.html
今年はジェリーハービーともいろいろと関係してこのときもインタビューをしました。
HeadFiともうまくやっていっています。

春のポタ研ではAndroidデジタル対応DAC内蔵ポータブルアンプや真空管ポータブルアンプがもう芽を出しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/321209672.html
夏のポタ研ではCHORD代表のジョンフランクスが立ち寄ってくれました。これはのちのHugoにつながっていきます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/369540514.html

また今年何と言っても大きかったのはJabenのショウに参加したことです。
まず8月に第一回を開催し、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/371709927.html
12月に第二回を開催しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/383005102.html
日本・アジアというネットワークをぜひ築いていきたいものですね。
Jabenからはヘッドフォンブックの英語版も刊行されました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/323325414.html

オーディオイベントでは福島花乃さんがオトノートを立ち上げ、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/368129455.html
そのイベントを開催したりもしています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/372708087.html
この辺もおもしろい試みですね。

*当ブログ

個人的なことでは今年はなんといってもこのブログが本になったことです !
ブログだと通して読むのが大変なので、ぜひ本を購入してゆっくりとこのオーディオ世界の成り立ちについて想いを巡らせてください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/359441815.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/366882422.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367506494.html



またタイムロードの「遊」でDSDセミナーを開催したりもしました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/316441131.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/323187501.html

来年もさまざまな面白いことがあることを期待しています。
それでは今年も当ブログを愛読していただきありがとうございました。
みなさま、良いお年をお迎えください。
posted by ささき at 16:07 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月01日

本土寺、平林寺の紅葉 2013 SONY RX1、Sigma DP3M

この週末はいつも行っている千葉の本土寺と新座の平林寺に行ってきました。
しかし、残念なことにどちらももう終わりがかっていました。今年は紅葉の時期が短いような気もします。

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iPhone5 (映っているカメラは左がDP3M、右がRX1)

今回もSONY RX1とSigma DP3Mで撮ってきました。こう撮りたいという意図の通りにどちらもすばらしい絵をたたき出してくれます。

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Sigma DP3M

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Sigma DP3M

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Sigma DP3M

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SONY RX1

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SONY RX1

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SONY RX1

さて、今年の紅葉はもう終わりです。今年は撮りおさめをする時期となってきました。今日から師走、早いものです。

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iPhone5
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2013年11月24日

森林公園の紅葉2013 SONY RX1、Sigma DP3M

週末は埼玉の森林公園での紅葉を撮りに行ってきました。
森林公園と言っても昭和記念公園よりさらに広い巨大なのですが、その中のカエデ見本園にいつも行っています。ここはさまざまなカエデの品種が集まっているところです。下はカエデ見本園の全景です。

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iPhone5+AutoStitchアプリ

今回のメインカメラは下のSONY RX1とSigma DP3Mを使用しています。RX1はコンパクトながらフルサイズの35mm、DP3Mはフォビオン採用のAPSサイズで75mm相当とあわせて35mmの広角と75mmの中望遠をカバーできます。またこれらはどちらも現在最高画質クラスのデジタルカメラですが、それぞれに個性もあります。

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iPhone5(左はSONY RX1、右はSigma DP3M)

Sigma DP3Mはフォビオンによるローパスレス・カラーフィルタレスによる超絶シャープネスが特徴です。そのシャープさはDP1/DP2よりもさらに磨きがかかっています。発色もなかなか独特のものがありますね。

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Sigma DP3M

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Sigma DP3M

SONY RX1はフルサイズによるトーンの豊かさとツァイスレンズの端正な写り・鮮やかな発色を特徴としています。レンズ一体型を上手に性能に生かしていて、おそらくこれ以上の上質さは一眼レフでもなかなか得られないでしょう。

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SONY RX1

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SONY RX1

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SONY RX1


直にカエデ見本園に行くのは西口が便利なのですが、南口までの一帯には広い森林が広がっていて、こちらもさまざまな写真を撮ることができます。

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SONY RX1

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Sigma DP3M

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SONY RX1

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SONY RX1

森林公園ではセグウェイの体験ツアーもやっていて、公園内を走っているところをよく見かけます。セグウェイで紅葉を眺めていくのも良いですね。
http://ryufo.kilo.jp/yume_plan/
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posted by ささき at 09:33 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月19日

立川昭和記念公園の紅葉、SONY RX1とQX100とiPhone HDR

週末は立川の昭和記念公園に今年初の紅葉撮りに行ってきました(実際は先週の富士山行でも撮っていますが)。
場所は昭和記念公園内の日本庭園という場所で、ここは首都圏でもいち早く紅葉が見られるところです。昭和記念公園は黄色のイチョウ並木で有名ですが、むしろ日本庭園の方がきれいな紅葉が楽しめます。

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QX100+iPhone5

上はSony RX1と鳥井ストラップです。鳥井ストラップは本革製のハンドメイドで、注文から入手まで半年かかりました。鳥井ストラップはこちら。
http://www.toriikoubou.jp/CameraStrap/que-a-bb.html

今回のメインカメラはSONY RX1です。RX1の良いところはとにかく上質にきれいに写ると言うこと、です。最近ソニーのカメラが多くなってきましたが、ソニー・ツァイスの絵は抜けが良く濁りのない発色と高い透明感が特徴です。私はアナログカメラのフィルム時代にはヤシコン使ってたんですが、ソニーのカメラ(レンズ)も、まず収差がどうこうというよりもやはりT*コーティングの良さは実感できます。フィルムの時もそうですが、レンズにおいては光学設計や硝材とともにコーティングがとても重要です。

紅葉は中望遠で切り取ることが多いのですが、RX1の35mmでもけっこう紅葉撮れます。ただし接近戦を挑まないといけないので、こういう混んでる時は気を使います。

立川昭和記念公園のイチョウ並木。 ちなみに並木の上が四角く切り取られているのは近くの飛行場の空域制限のためです。

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QX100+iPhone(Auto Stitchアプリ)

とにかく昭和記念公園は広いので、イチョウ並木のある門から日本庭園までは歩いてもかなり疲れます。

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RX1

またここはきれいな池や水のせせらぎがきれいなところで紅葉も一層映えます。水底の石も写ってますね。

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RX1

下の夕景の紅葉と池の写真からはRX1が誇る画像均質性の高さが分かると思います。通常のレンズでは端の画質は中央より劣ることが多いのですが、RX1は光学設計だけではなく、レンズカメラ一体型を活かして個体ごとにレンズとセンサーの像面を調整して画像の均質性を高めています。端から端まできれいですね。

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RX1

iPhoneではレンズカメラQX100と、iPhone単体でTrueHDRで撮ってみました。
QX100に関しては紅葉のように混みあった画面になると転送量が増えるのかアプリのプレビューが動かなくなったりします。メモリ解放してもだめですね。ショウでレポ写真撮ってる時は問題なかったんですが、思わぬ弱点です。また無線LANの接続性が時に悪くなってアプリがたちあがりにくいこともあります。そのため画質はとても良いんですが、QX100はRX100の代わりには買わない方が良いです。あくまでスマホ発想ができる人が買うものですね。平たく言うとQX100はカメラとしてみるとかなりイライラするカメラですが、スマホの周辺機器だと思うとこんなものか、という感じではあります。

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iPhone単体(TrueHDRアプリ)

HDR(High Dynamic Range)撮影はオーディオのハイレゾみたいなものですが、通常JPEGだと8bitのダイナミックレンジを32bit floatのダイナミックレンジに拡張して人の目を超えるDレンジを確保するというものです。一回では露光できないので3回露出を変えて撮影します。このため専用アプリ経由になり、このときはQX100は使えません。(あとでPCでHDR化するときはQX100でももちろん良いです)
iPhone標準カメラアプリのHDRは単に8bitで輝度合成してるだけのようなのでHDRっていうのはおかしいですね。だからTrueHDRアプリは真のHDRと言ってるんでしょう。

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iPhone単体(TrueHDRアプリ)

こうした画像はHDRと言ってますけど、正しくいうとHDRのマスターデータからトーンマッピングして切り出したJPEG画像です。HDRはマスターのことです。オーディオに例えるとHDRはスタジオマスターデータで、JPEGがCDです。普通のモニターやプリントはいいところ8bitのJPEG程度の輝度しか表示できないので32bit floatで記録したHDRのDレンジを表示できません。そのためトーンマッピングをして8bit化します。
このトーンマッピングはマスターをそのまま再生するのではないので、オーディオだとハイレゾ再生と言うよりもソニーなどのいう20bitの音を16bitで再現すると言うSBM(Super Bit Mapping)に近いですね。マッピングという言葉が同じようにダイナミックレンジの大きな空間をより小さな空間にマッピングします。マッピングする目的はカメラの場合はHDRの広大なDレンジをモニターという限られた表示デバイスに表示するため、オーディオの場合は20bitのDレンジをCDという16bitの箱に詰め込むためです。
いまやオーディオもカメラもデジタルという点では同じことで、カメラの方が直感的にわかりやすいと言えます。たとえばマッピングもオーディオのSBMのようにハイレゾ音質をCDで再生できる、というと胡散臭く思えますが、HDRだとこの夕景の写真みたいに効果がわかりやすいと思います。8bitのダイナミックレンジではこのように明暗の差が大きい記録はできません。

もう首都圏でも紅葉がはじまりました。今週末から12月の初めにかけては各地が赤や黄に染まっていくことになります。
posted by ささき at 22:36 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月18日

逗子の流鏑馬 2013

週末は逗子の流鏑馬を撮りに行ってきました。
いつもは海岸に出て右側に行くのですが、今回は左側に馬場が設置されました。これは海岸線の移動によるものということです。
今回は風が強く、砂もびゅうびょう飛んできて大変でした。最後の成績優秀者で行われる競射のときには的が強風で倒れて修復不能につき中止と言ういままでにないハプニングも置きました。
また晴れたのはいいんですが写真的には真逆光で、普通に撮るとまっくろと言うなかなかシビアな条件下でした(ちなみにフラッシュは厳禁です)。

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カメラはEOS-1DMk3を使います。これにEF70-200/2.8L ISで射手の疾走を撮り、テレコン2倍で射手のアップ(これが最難度)、16-35/2.8Lで流し撮りというのがだいたいのパターンです。

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ちなみに馬の走りは無段階ではなく、大きく4つに分けられます。ただ歩く常走(なみあし)、中速度で走る速走(はやあし)、高速で走る駈走(かけあし)、全速力で走る襲歩(しゅうほ)です。これらは4足の運びとリズムがそれぞれ違うので、見ていると急にスイッチが入ったように感じられます。競馬でやっているのは襲歩で、流鏑馬も襲歩です。襲歩ではすべての脚が宙に浮いている瞬間があります。そこを撮りたいわけです。ちなみに乗馬クラブでは襲歩はしません。

これらを切り替えるのは足で馬にそれぞれ異なった合図を送ります(襲歩は知りませんが)。でも相手は生き物の馬なので、車みたいにギヤを切り替えれば必ず5速に入るというものではありません。そこは馬の性格や気分、乗り手とのコミュニケーションなどなどいろんな要素があり、単純にムチを入れればどんどん速くなるというものではありません。その辺が乗馬術と言うわけですね。そのためなかなか走りださない馬もいるわけです。

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今年も女性参加が多く華やかな逗子でしたが、昨年華々しくデビューした地元の吉田射手はちょっと振るわず、残念でした。

- 原射手
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- 遠藤射手
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- 又吉射手と吉田射手
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結果はベテランの宮崎射手が安定した強さを見せて優勝。流鏑馬は今年はこれで撮りおさめです。ひとつひとつと今年のイベントも終わっていき、年末に向けてカウントダウンがされていくようです。
posted by ささき at 21:54 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月11日

富士山とオルゴールと乗馬の秋

本日快晴の富士山です。思わず声を上げてしまいました。やはり富士山は世界遺産の価値はありますね。

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本日富士山ふもとの鳴沢の紅葉台牧場で乗馬の場外騎乗を楽しんできました。

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場外騎乗は普段は馬場で練習している乗馬を外に出て騎乗するものです。いつもは清里でやっていましたが、今回は所を変えて富士山ふもとの鳴沢にやってきました。ここは木曽馬という日本古来の馬を育てているので知られるところです。
普通乗馬クラブではサラブレッドに乗っているのですが、木曽馬は一回り小柄で、神経質なサラブレッドに比べるとおとなしいのも特徴です。日本では江戸時代までは日本古来種が主でしたが、明治に富国強兵をするさいにアラブ種のサラブレッドに国策で変えたおかげでいまはかなり少なくなっています。
馬場をひとまわりすると牧場の外に出ていきます。

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外では道路も通ります。馬は軽車両の道交法に準じます。今日は快晴の富士山も騎乗しながら楽しめ、紅葉も楽しめるなど素晴らしい日でした。ルートは富士の樹海の縁を添うように行きました。

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私が騎乗した馬はちょっと油断すると道のわきの草を食べる賢いやつでなかなか気が抜けません。馬は騎乗しながら調教するようなものなので、自由にさせてはいけません。のぼりは強いけどくだりは慎重とか、個性も馬によって違うのでそれに合わせて一定のペースで隊列を維持しなければなりません。

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カメラはQX100をノーファインダーで撮っています。28mmなのでいつも使っているGoProよりは広く撮れませんが手振れ補正も含めて素晴らしい画質で撮ってくれます。紅葉もきれいに撮れますね。

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また、清里でも乗馬以外にいろいろと楽しみましたが、富士山でもなにか見つけようと以前は風穴に行ったんですが、鳴沢ではいくところも限られるので今回は河口湖周辺を見てきました。
清里でもオルゴール博物館に良く行きますが、河口湖のオルゴール博物館にも行ってきました。規模はこちらの方がずっとでかいですね。下は世界でも有数の規模の大型なオルゴールです。

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ここにも自動ピアノ(リプロデューシング・ピアノ)がありました。清里のユダヤの自動ピアノで興味持ってたんで、興味津々に見てたら学芸員さんが解説してくれて一曲演奏してくれました。リストの曲を当時(1926)の有名ピアニストが演奏録音したものです。 こちらはベヒシュタイン・グリーン・ウエルテという自動ピアノです。これはベヒシュタインという会社製のピアノをウエルテ社が自動ピアノにしたもので、グリーンとは88腱全て使えるという意味だそうです。ウエルテ社は下のタイタニック用のオルゴールも製作しています。
面白かったのは自動ピアノってモーターと真空ポンプで駆動させるんですが、完全に整備するとリアルな演奏にならないんでわざと空気を少し抜けるようにするんだそうです。こういうのがアナログの妙味です。

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記録はやはりピアノ単体では全て記録出来ないので、もう一人の音楽家が他に演奏を聴いていて、強弱などはその記録を使って演奏記録と合わせてロール紙を作るそう。学芸員の方が自動ピアノ用に録音というか記録されたロールのカタログを見せてくれたんですが、ドビュッシーみたいに時代的に適合する作曲家は自分で弾いて記録ロールを残しているし、マックスレーガーのように有名ピアニストもカタログにあります。年代的にはだいたい1900年前後ですが、自動ピアノより数年前にさきに記録ピアノを作ってあらかじめたくさんのコンテンツを用意してからこの再生用のリプロデューシング・ピアノを販売制作したようです。このへんも今のダウンロード音楽ビジネスまで共通しますね。
オルゴールや自動演奏機械って自動で音楽再生するって意味ではiPodまでつながる流れだと思うので興味深く思います。オーディオ機器が無い時代に個人でどう音楽を楽しんだか、というのは面白いテーマかなと思います。自動ピアノやオルゴールも答えではありますが、あとは自分で弾いてたというのもあると思います。オーケストラ曲をピアノ独奏版やギター独奏版に編曲するというのは一つにはそういう理由があるようですしね。
この当時の自動ピアノってとても深い世界だと思うんですがあまり知られてはいません。学芸員さんもこの世界は音大でもっと研究されるべきだけど為されていない、と言ってましたが、こうした分野を広くカバーして歴史の一側面として俯瞰するのも面白いかもしれません。

この下の右側はタイタニック号に積まれる予定だったオルガンで、フィルハーモニック・オーケストリオンというそうです。あの処女航海ではこれが製作遅延で積まれなかったので、あの映画に出てきた弦楽カルテット(実際は8人だそう)が代わりに乗船したということです。もしこれが積み込まれていたら映画も異なったものになって、沈みつつも演奏するオルゴールということになっていたことでしょう。

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タイタニックではすでに電化していたそうで電動です。このオルゴール(というか自動演奏機械)の演奏力はおよそ80人のオーケストラに匹敵するそう。なぜタイタニックに大型オルゴールを積もうとしたかと言うと、音楽家をたくさん載せるとコストが高いからだそうで、当時最新だった電気駆動の自動機械で人減らしによるコストカットをしようとしたようです。これも今につながる流れですね。

オルゴール博物館はいろいろなイベントも行われています。こちらはパフォーマーのジャグリングイベントです。細かく見ていると半日はゆうに楽しめそうです。

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最後はやはり温泉。ここ鳴沢の温泉ゆらりからは富士山をまじかに見ながらお湯に浸かれます。

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さて、今年も場外騎乗の予定はすべて終わり。鳴沢も清里もそろそろ雪に包まれる準備が始まることでしょう。また来年の春もいまから楽しみなことです。

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2013年10月25日

Music To Go的ヘッドフォン祭(2013秋)聴きどころ

さても待望のヘッドフォン祭がまた明日開催されます !
私も明日の準備中、レポート用のカメラは今回はソニーのレンズカメラ、QX100を使う予定です。

今回のヘッドフォン祭で私的に注目している展示は以下のものです。

*ヘッドフォン

さきに行われたCanJamではあたかも平面型祭りの様相でしたが、ヘッドフォン祭でも一番の注目はずばりAbyss AB1266です。さきにレビューを書きましたが、今回はヘッドフォンアンプに新鋭のCavaliを使用すると言うのも二重で注目ですね。とにかくAbyssはヘッドフォンアンプにうるさいので、この組み合わせがどうなるかは私も聞いたことがないので楽しみです。
Jabenのブースで聴くことができます。

またCanJamで一番の話題だったAudezeの新型LCD X、XのクローズタイプのLCD XCも聴くことができます。これはMixwaveのブースです。

Ultrasoneでは新作で数字が前にもどったEdition5が発表されます。公開された動画ではEdition8の新バージョンと言う風にも見えますが、さてどうか。こちらはタイムロードブースです。

昨日発表されたばかりのShureのクローズのフラッグシップ、カーボンハウジングのShure SRH1540はShureブース(完実ブース)です。

ポータブルでイヤフォンではなくヘッドフォンを使いたいと言う人にはPSBやNADもお勧めです。これもJabenブースです。特にNAD HP50は良いと思います。

また、世界初の3Dプリンタで製作されたMrSpeakerのAlpha Dogも聴くことができます。Apha Dogも3Dプリンタで製作されたという話題性以上に音の評判が良いので興味あります。
これはムジカブースです。

*イヤフォン

イヤフォンでは妥協を排してハウジングのみならずプラグまでカーボンで自製してしまったこだわりのDita AudioのAnswerが注目です。これはDitaのブースがあります。

またカスタムイヤフォンでは何と言っても神様ジェリー様のJH Audioの新作ロクサーヌですね。これもカーボンのシェル(オプション)が話題です。カーボン流行り??
これはMixwaveのブースです。

須山さんFitEarでは白いパルテールが展示されると思います。

*DAPやアンプ

注目はiPhoneをAK100化するかのようなA&KのAK10です。iPhoneからデジタル入力可能です。これはアユート(A&K)ブースです。

こちらもiPhoneでDSDが扱えるということで発表すぐに話題となったオンキヨーのDSD対応アプリ、HF Playerもまだのひとはチェックください。オンキヨーブースです。

iFiもiDSDなど怒涛の新製品群を出してきます。また開発者も来日しますよ。トップウイングのブースです。

それとHiFimanのJ20、、じゃなくHM700も展示されるようです。音の評判は良いようです。これもトップウイングのブースです。

また最近盛り上がってきたコンパクトなDSD対応USB DACの最新作ResonessenceのHerusも出てきます。こんな小さくてもDSD128とDXD(384kHz)対応です。他にもDSD256対応のe20とかありますので、ESSのDAC好きの人はエミライブースです。

また以前参考展示されたゼンハイザーのヘッドフォンアンプもいよいよ発売するようです。これはゼンハイザー(完実)ブースです。

それとHeadFiからはJudeがまた来日してくれています。またHeadFoniaからMikeが来ていて、海外メディアもヘッドフォン祭に注目です!
今回のヘッドフォン祭2013秋でもたくさん新製品が登場します。世界初というものもいくつかありますので、ぜひご来場ください。
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2013年09月22日

彼岸花の季節

季節は進み、彼岸花の咲くころとなりました。今年は天候が不安定でもありましたが、不思議なことに彼岸花は律儀にもいつも彼岸の日に咲きそろいます。
常泉寺は高座渋谷にある花の寺で季節の花の美しいところです。またここは白い彼岸花でも知られています。ここではモノクロで白い花を描き出しています。

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今回はSONY RX-1を持っていきました。写真の多くは光学ソフトフィルターを使用しています。広角のRX-1では効き目は薄いのですが、上質なRX-1の美しさをより高めてくれました。
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寒川神社の流鏑馬

毎年恒例の寒川神社の流鏑馬に行ってきました。
カメラはいつもの通りEOS-1D Mk3とEF70-200/2.8, EF16-35です。

場所はいつものごとく一の的のあたりに占位して的を狙う射手の表情と通り過ぎる際の流し撮りを狙います。
はじめ場所についた時には木々のこもれ日も期待できるのではないかと思っていたのですが、残念ながら開始する時刻になると単に日陰になってしまいました。このため全般に露出とシャッター速度に苦しんでしまいました。

下は射手が走り出すところで、ここで準備してから走り出します。ときには馬を走り出させるまでが大変になったりします。

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下はそれから走り始めたあたりです。的を射るという強い決意の表情が見て取れます。

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下は流し撮りをしています。これも広く撮ったり、クローズアップしたりといろいろと撮り方があるので毎回走路との距離で悩むところです。

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下は一番難しいところですが、射手の矢を放つ瞬間をとらえたところです。これはすごしい速度で通り過ぎるのをほんの一瞬だけ捉えられることもさることながら、カメラのAFの設定をピント優先かレリーズ(連写)優先かを調整するというソフトの点でもまた難しいところです。ピント優先にすると連写速度がおちて瞬間をとらえにくくなり、レリーズ優先にするとピントがあやしくなります。その上でわずか0.1秒くらいで構図を決めねばなりません。
広く撮っておいて後で部分を切ってトリミングすることもできますが、そうしたことをするよりはむずかしい被写体と対峙するという面白さを取りたいと思いますね。

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下は走路を戻ってくるカットです。古式の装束にも注目ください。

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年配の射手は数十年ぶりの参加ということですが古武士の風格がありますね。
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2013年08月17日

三島の流鏑馬とウナギと熱海の温泉

今日は三島に流鏑馬を撮りに行ってきました。三島の例大祭の一環です。
カメラはEOS-1D MkIIIとEF70-200/2.8L、16-35/2.8Lです。

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射手の表情を撮るには望遠に2xテレコンを使ってアップで撮ります。近距離を超スピードで通り過ぎるのを撮るのに慣れるのはやっと後半になってからです。かなり難しい被写体です。

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こちらは広角で流し撮りにしています。こちらはきちんと流し切るという基本を守るのが超スピードの流鏑馬を撮るには必要です。

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朝行くと若手の練習をやっていました。そこでiPhoneで試しにとってみました。iPhoneでもこのくらいは意外と撮れちゃいますね。

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三島というと水がきれいでウナギがおいしいところです。こちらは「本町うなよし」が改名して「本町すみの坊」と名が変わっていました。一澤頒布のように店名争いがあったのかも。

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ウナギを食べたら次は温泉、熱海に寄りました。熱海では駅前に良い温泉があって2分で駅から温泉に行けます。泉質も結構良いと思いますが、海の方の塩辛い温泉より、こちらはちょっと山の温泉に近いかもしれません。

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2013年07月23日

Netaudio Vol11に執筆しました

Netauido誌のVol11にいつものネットオーディオ最前線ということで、DSDの今後についていろいろと書きましたので興味のある方はご覧ください。(P176)
またここで当ブログの本、Music To Go本も宣伝していただきました。ありがたいことです。


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2013年07月07日

SONY RX1とGoPro、清里の休日

少し前に行ってきた清里の写真をアップします。
まずはSONY RX1の写真から。瑞々しい新緑のまぶしさがよく再現されていると描写だと思います。

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SONY RX1

RX1はモノクロカメラとしての魅力もあります。

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SONY RX1

今回もメインの目的は乗馬の外乗(遠乗り)です。
はじめに下のように馬場で慣らしをしてから右のように森の中に騎乗して入っていきます。

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iPhone5

これはGoPro2で撮った写真です。GoPro2も動画用ではありますが、静止画もなかなかきれいに撮れます。この辺は超広角専用カメラとしても面白いところ。ただ使っているうちにケース内に曇りが生じるのが難点です。

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GoPro2

今回乗った馬はラッツというサラブレッドです。サラブレッドにしては山野でもしっかりとした足取りでしたが、なかなか大きくて乗るのには難儀しますね。

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GoPro2

下左は高原の朝。ゆっくりするのもいいんですが、清里に行ったからにはいろいろと動き回りたくなります。下右は森の中に突如出現する清里写真美術館、K MoPAです。この日はヤングポートフォリオ展をやっていました。ヤングポートフォリオ展は世界中の若手カメラマンの作品ですが、通してみると日本では人を撮るのは難しいかなという感じがします。バングラデシュとかインドのカメラマンのは喜怒哀楽と生死が切実で明確です。そういう面からやはり日本は満ち足りた国かなと思います。

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清里の食は今回は中村農場で攻めてみました。まず卵かけご飯定食です。ここは濃厚で新鮮な卵が魅力的です。

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iPhone5

これは中村農場のラーメン。鶏ガラスープが美味いですね。右は甲斐シャモの唐揚げ。こっちもしっかり味が詰まってます。

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iPhone5

次は清里の温泉シリーズ。こちらはいつも行っている天女の湯で、森の中の露天風呂が良い感じ。泉質も良く、向こうに行ったときはぜひ立ち寄ることを勧めます。

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iPhone5

こちらは秘境感もたっぷりの温泉、増富ラジウム温泉です。行くまでがバスとギリギリすれ違うような箇所がある道をひたすら走って清里から40分ほど、ここはラジウム温泉というよりもぬる湯としてユニークです。
中にはいくつかの浴槽が37度、35度、30度、25度と温度で別れています。またなぜか温泉でなく水沸かしの42度の普通のお湯もあります。37度ですでにぬる湯で、35度だとかなりぬるい感じ。30度は水かと思うくらい。でも25度はもう30度と変わらない気合ではいります。25度は寝湯になって胸に負担がかからないようになってます。たまに42度のお湯であったまるのが良いかもしれません。
35度がメインか人気が高く、慣れるとこれが気持ち良い。口を開けたまま寝てるひと、半分顔を沈ませて寝てる人など、時間を忘れて入れます。あがってからも独特の爽快感があり、くせになりそうな温泉でした。

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iPhone5

さて、次の乗馬行はところ変わって富士山のふもとの予定。世界遺産にわく富士山でまたなにが待ち受けているのか。。楽しみです。
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2013年06月25日

Music To Go!の本が発売されました !

このブログMusic TO GOの本が本日発売されました !
本が売れるとますます怪しいもののレビューが増えると思いますのでよろしくお願いします。

フジヤエービックさんでも本日からさっそく店頭で取り扱ってもらっています。
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下記のフジヤさんの通販リンクでも扱っていますのでこちらもよろしくお願いします。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail23848.html
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2013年06月19日

Music To Goの本がいよいよ発売されます


予告していましたMusic To Goブログの方がいよいよ来週の6/25に発売されます。発行元は本の雑誌社さんです。
内容はこの9年間のブログの妙録となります。ウエブはランダムアクセスするには便利ですが、通して読むにはやはり本の方が読みやすいと思います。この9年間の新しいオーディオ黎明期の歴史小説みたいなものとしてお楽しみください。よろしくお願いします !


posted by ささき at 22:41 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月02日

フルサイズコンパクトカメラ、SONY RX1レビューと作例紹介

SONY RX1を入手しました。

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最近デジタルカメラではコンパクトなパッケージに大型センサーと高性能の固定単焦点レンズを付けたものが流行りを見せつつあります。これはフィルム時代はCONTAX T2やミノルタTC1など「高級コンパクト」として一定のジャンルがあったのですが、デジタルではシグマのDPシリーズが嚆矢となります。最近ではシグマがMerrill世代にそれを進化させ、ニコンのCoolpix AやリコーGRなどこのクラスがまた脚光を浴びてきていて、ペンタックスブランドでも用意されているという噂もあります。そしてこうしたジャンルにフルサイズというパッケージを持ち込んだのがこのSONY RX1です。
SONY RX1はフルサイズ2400万画素のセンサーにカールツァイスブランドでF2という大口径の35mm単焦点レンズ(Sonnar T* 35/2)を固定して搭載した「コンパクトカメラ」です。昨年のフォトキナ発表で昨年暮れころに発売されています。

一眼レフカメラの場合には交換レンズをそろえる都合上マウントに束縛されますが、こうしたレンズ固定式の高級コンパクトはそうした縛りがないので、趣味性の高さと共に増殖しやすいという恐ろしい特徴を持っております。

以下RX1自身の写真以外はすべてSONY RX1で撮ったものです。(RX1の写真はiPhone5)

* 言い訳的なここまでの思考過程のこと

2012年暮れ : 発表された時はフルサイズのカメラをこのサイズで作るというのはソニーがカメラメーカーとしても成熟し、家電メーカーの実装能力をもフルに発揮した総合力のあるソニーらしい独自の魅力をもった製品だと思った。いまAppleがあるような、みなが憧れる製品の位置に昔はソニーがいたわけだけど、久々にそうしたソニーの魅力が復活したと思った。
ただ画質的にはDP[12] Merrillにはまっていて、当時DPで撮った紅葉を見てこれ以上の画質はあり得ないと思ってたこともあり、しばらく忘れる。

2013年2月 : 次にCP+2013のときにRX1実機デモをいじり倒して使い勝手の良さとアナログカメラライクな作りの良さにメカ的な興味を覚える。会場を一周回ってまたRX1をいじり倒しに来る。これはまずいと自分で思ったが、DP3 Merrillを買ったこともあって、その描写に驚愕してまたしばらく忘れる。

2013年4月. DP3 Merrillで撮っていて、これは撮影というよりなにかの修行かと思い始めて、ソニプラに行ったところEVFを含めた使いやすさに感心してカメラらしいカメラとしてほしくなる。そして。。

DP[123] Merrillは決して使いにくいカメラではないけれども、カメラというよりフォビオンセンサー撮影機械という感じです。
SONY RX1はどこから見ても私の知っている「カメラ」です。デジタル時代のカメラとしては初めてライカ的なモノ作り、カメラらしいモノ作りを見た思いがします。

2013年5月 SONY RX1は2013年度のカメラグランプリに選ばれました。

* RX1の魅力のこと

RX1の魅力はまず、カメラとしてあるべきところにあるべきものがある、ということだと思います。
たとえば絞りリング、ピントリング、そして露出補正です。これはノスタルジーということではなしに、露出補正が写真家が表現する重要なポイントだから、重要なものはすぐ使える位置にあってほしいということです。

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特に露出補正がダイヤルで右肩にあるところがポイントです。これはCONTAX RTSが嚆矢で定番としたカメラのスタイルです。RTS以前のカメラでは右肩にシャッター速度のダイヤルがあったんですが、RTSではそれを追い出して露出補正ダイヤルに変えました。これはマニュアル露出からAE時代へのエポックメイキングなことでした。
デジタルだろうとフィルムだろうと露出という基本は同じで、いまでもAEが基本という点も同じですから、本来デジタルだからフィルムだからという問題ではないはずです。デジタルカメラだからアップダウンボタンの方が合理的というのは詭弁のように聞こえます。いつしか「デジタルカメラだから」という言葉ですり変わっていてみながそれで当たり前だと思うようになり、失ってしまったカメラとしてのカタチがきちんとあるというのがRX1です。
RX1はシャッターフィーリングが良く、押しやすくショックが少ないのも良い点です。シャッターは指の腹で押すっていう基本を思い起こさせてくれます。

次にデジタルカメラとして思う通りに動くということです。
大きく鮮明で見やすいEVFで構図を確認した後にフォーカスリングを回すと拡大してピント位置がわかりやすくなり、シャッターに指をかけると構図に戻って再確認し、シャッターを押してあがりを見るために背面液晶を見ようとするとアイセンサーで自動的にEVFから背面液晶に切り替わる、という一連の流れがスムーズにできます。前述のカメラとしての基本形に加えてデジタルカメラとしての新しい撮影のワークフローもきちんとストレスなく行えるわけです。

RX1はEVFの出来が良いことも特筆点です。EVFの欠如はSigma DP[123] Merrillの欠点でもあります。私は一眼レフでファインダーを除くのに慣れているのでDP[123] Merrillでコンパクトデジタル然とした両手で抱えて撮るのはなじめないですね。ファインダーは単に構図を決める、ピントを確かめると言うだけではなく、目に押し付けることで両手と合わせて3点でカメラを固定するという意味があります。前にカメラ雑誌でサルガドだったかがライカを思いっきり顔に押し付けて撮ってた写真なんかを見るにそう納得できます。これも手ぶれ補正云々という前にカメラの基本ではありますね。
RX1のEVFはものすごく良く出来ていてピントの山もとても見えやすくできています。ピーキングをオンにするとかえって「山」が分かりにくいところもありますね。背面液晶のリアルタイムビューもハイビジョンムービーみたいに滑らかです。(ただし電池の持ちを考えると標準を選択するようには書かれています)

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そしてRX1の魅力はコンパクトながらフルサイズセンサーを採用した点です。これは画質が良いと言うだけではありません。
RX1のフルサイズでの大口径レンズはすごくボケます。しかしこれは反面でパンフォーカスが取りにくいということです。これはマクロ撮影でも考慮しなければなりません。
これを考えると開放でボケを効かすF2から、被写界深度を取るため絞ったF8やF11、開放から素晴らしいけど解像力ベストはF5.6-F8である、といったところまで絞りをフルに活用するのがRX1の面白さであり、それを活かすための操作性の良さに繋がることが分かります。これに対して普通のコンパクトカメラはセンサーも小さくボケもなく回斥の影響で開放が一番画質が良いため、絞りがついていたとしても絞りを考える余地や意味はありません。

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35mmの画角のレンズも、寄って切り取り、遠近感を活かして広角表現、と使いでがあり、マクロを組み合わせるとレンズ一本での表現幅はかなり広いと言えます。
そうして被写界深度を考え、絞りを合わせ、フォーカスリングを回してファインダーで像を確かめる。露出補正を決め、ファインダーを顔に密着させカメラを固定する。こうしてカメラと一体になったことを確認して指の腹でシャッターを押す。
フィルムカメラの時に普通にできていたことが、いまRX1で普通にできることにただ驚きます。なぜいままでこれを忘れていたんだろうと思い、それがフルサイズの良さなのだということを今更ながら得心します。

こうしたカメラとして頭を使って、手を使って、カメラ機能を駆使して撮るという基本的な面白さがきちんとできているのがRX1の大きな魅力です。まず撮ってて楽しいですね。
RX1とDP[123] Merrillの違いを一言でいうと、DP Merrillはなにか特に撮りたいものがある時に持って行きたいカメラ、RX1は特に撮るものがなくても持って撮りに出かけたいカメラと言えるでしょう。

* RX1の画質のこと

もちろんRX1ではその画質の高さが魅力のひとつです。
画質は一言で言って「普通にすごくきれい」です。山手の洋館の花と椅子の構図はいままで何回も撮っているけど、このRX1の絵はしみじみと美しいなあと何回も見直してしまいました。

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等倍で見るならばローパス付のベイヤー機がDP[123] Merrillに並ぶべくもないけれども、Web用画像とか観賞倍率で普通に見るならばそう大きな差ではなくなります。それでもやはりDP[123] Merrillの方が細部の質感は優ると思いますが、発色やトーン、諧調再現性などそれ以外の要素ではRX1が優ります。特に発色はシグマ独特の発色がいまひとつだったこともあり、かなり満足する点ではありますね。もっともRX1使いこんでくるとモノクロで撮ることが多くなってきましたが。
もちろん高感度性能はISO200より高い感度では取りたくないDP[123] Merrillとはくらべるべくもありません。どこまでいけるかというのはあまりまじめにテストしていませんが、普段はISO Audtoにしていればたいていの場面で手ぶれ補正は不要ですし、ノイズが出ても自然なのであえてNeat Imageすることもないです。下はISO2500で撮ったものでNeatImageなどノイズリダクションはかけていません(インカメラでは弱で使用しています)。

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しかしやはりRX1の白眉はダイナミックレンジの広さ、光を取り入れる表現の奥深さでしょうか。実のところAPS機とフルサイズ機では数値的なダイナミックレンジの差は思ったほど大きくはありません。これはダイナミックレンジは対数表現するという点にも理由があります。センサーの飽和電荷量がサイズに比例的に増えてもダイナミックレンジは対数で効くのでAPSとフルサイズの数値的な差はそう大きくありません。
とはいえ、実際に撮ってみるとRX1の光を取り入れてシルクのように滑らかに再現する能力は特筆ものです。
DP[123] Merrillが質感で表現するカメラというなら、RX1は光で表現するカメラといえるかもしれません。ダイナミックレンジもそうだけど、高感度での光の余裕もそうですね。

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またRX1の特徴の一つは単に固定レンズを付けたということだけではなく、組立ての際に測定しながら個体ごとにスペーサーを使用して像面の傾きのばらつきを最小にしているということでするこれによってレンズの光学性能以上に平面性を上げているわけです。これは開放によるスナップですが、立体写真のように見えます。

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またRX1はモノクロが面白いカメラです。DP3 merrillでもモノクロモードがフィーチャーされてフォビオン+モノクロモードというのに期待はしたけれども、これはいまひとつでした。いままで彩度をゼロにするだけだったけれども、今度はチャンネルミキサーでやりましたというくらい。これならフォトショップの標準機能でできるというくらいです。RX1のハイコントラストとリッチトーンはフォトショップでやってもフィルターかアクションが必要になるし、それを撮影時点でのプレビューで確認しながら取れるのは面白い点ですね。

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通常、リッチトーンモノクロ、ハイコントラストモノクロ

これらで撮るとJPEGオンリーになるけれども、JPEGだとRAWと違って露出を一発で決めないといけないのでそれもフィルムのポジライクで面白いことです。ひさびさにJPEGで撮る面白さというのを味わいました。
下2つはリッチトーンでの写真です。池の写真も名勝でもないその辺の池ですが、リッチトーンで撮ると素晴らしい美しさを見せてくれます。

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ハイコントラストも白と黒というシンプルな世界をより際立ててくれます。

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こちらは横浜の外人墓地でのスナップです。時の経過を感じさせてくれます。

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* ゾナーのこと

RX1のレンズはカールツァイスブランド(またはカールツァイス品質)のSonnar T* 35mm F2が固定装備されています。
T*(ティースター)というのは私の写真ホームページのアドレスにも使われていますが、ツァイスのコーティングのことでティースターレンズと言うと現代ツァイスレンズの代名詞でもあります。ちなみに単にTというとシングルコーティングのことで、T*はマルチコートのことです。
私もフィルムカメラを使ってたころはヤシカコンタックス(以下ヤシコン)のレンズをたんまりと使っていました。P55/1.2のあり得ないような解像力、P135/2のうっとりするようなトーンの滑らかさ、D21/2.8の10年先をいっていたデジタル対応可能な設計などなど現代ツァイスレンズは、いにしえの伝説的なツァイスに比べても魅力はたっぷりあります。RX1のレンズはどこで設計されたにせよ、その描写力の伝統を引き継いでいると思います。
マクロ位置切り替えがあるのはツァイスらしくない言う向きもありますが、過去にはハッセル用のDistagon 55/4のFLEがありますのでこの点についてはそうはいえないと思います。

Sonnar(ゾナー)というのはもともとは戦前にツァイスのベルテル博士が開発した画期的な大口径(F1.5)のレンズタイプです。レンズタイプとはある決まったレンズ構成のことです。たとえばツァイスでは他メーカーでダブルガウスと言っているレンズ構成はプラナーと呼ばれます。オリジナルのゾナーは戦前にカメラ界を二分する大論争を起こしたほどの名レンズでした。こちらの私のカメラページに新旧イチゴゾナー撮り比べが載っていますのでオリジナルのゾナーについてはこちらを参照ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/tstar/sonnar/index.htm

しかしながら、このオリジナルのゾナータイプについてはバックフォーカスが取れないという一眼レフでは致命的な問題のため一眼レフ時代になった戦後はダブルガウスに道を譲っています。RX1のゾナーはみたところオリジナルのゾナーとは異なるので、ゾナーと呼ぶのはおかしい気もしますが、戦後のツァイスではゾナーはさまざまな使われ方をしています。これは戦前にゾナーという名前があまりにも有名でステータスを持っていたので、レンズタイプに関係なく「ツァイスの高性能レンズ」という意味合いでゾナーという名称を使用していると思われます。たとえばヤシコンNシステムのマクロゾナーはもともとマクロプラナーという名でしたがインナーフォーカス化のために再設計をしてプラナーとは呼べなくなったので、名前が変わったんで予約取り直しをしたほどです。それほどツァイスにとってレンズタイプの名前と言うのは大事なことでしたが、最近のTouitなんかは開き直ってただのブランド名になってしまいました。まあ最近のコンピューター設計のレンズではタイプにこだわる必要はもうないとは言えますね。
オリジナルのゾナータイプについては最近では宮崎光学の宮崎さんが特に研究をして進化させつつ製品化していますが、別の話になるのでやめておきます。(私もPentax Q用のゾンネタールを持ってます)

*35mmF2.0レンズのこと

一般に単焦点の35mm F2.0というのは玄人好みのレンズで、コンパクトな割にそれなりに明るく、画角が見た目に近く自然です。ストリートスナップの人が好む焦点域で、たとえば旧ヘキサーは35/2固定のカメラです。旧ヘキサーも当時の高級コンパクトであるCONTAX T2やMinolta TC1などと比べると大きくて沈胴しないレンズなど、RX1がフィルムカメラとしてもっとも似ているのはこの旧ヘキサーでしょう。
交換レンズでは私はライカMのズミクロン35/2ASPHを持ってましたが、コンパクトで素晴らしいレンズでした。
http://www.asahi-net.or.jp/~eg3y-ssk/photo/leica/m35f2asph/

F1.4ではヤシコンのDistagon 35/1.4を持ってましたが、F1.4になると大きくて扱いにくくなります。また一眼レフだと35mmはレトロフォーカス設計になるのでそれも大きさに拍車をかけます。

私はけっこう単焦点使ってた人なんですが、35mmというのはひとことで言うと「一番簡単だけど、一番使いこなしが難しい」と言えるレンズです。
というのは28mmだと広角の効果が明確なのでそれを利用した撮り方が容易で、50mmだと構図の切りとりに便利です。しかし35mmはそうではありません。言い方を変えると28mとか50mmはレンズがこう撮れと教えてくれますが、35mmはそう教えてくれません。
35mmは自然なゆえに漫然と取っていると漫然とした写真になってしまいます。ただ自然に街角風景をあるがままに撮るという点ではそこがいいところなので、ストリートスナップの人たちが好むところなんでしょう。

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RX1は大きなレンズに最小限のボディというのがデザインの特徴ではありますが、35/2ならばライカあたりのレンジファインダーレンズを考えるとマニュアルフォーカスならばもっと小型化は出来るかなと思います。やはりAF化することで大きくなってしまうかという気はしますね。フィルムとはテレセントリック(センサーへの直入射)特性など異なる点はありますが、やはりAF化ということがレンズの大型化としては大きいと思います。特にRX1ではインナーフォーカスで動かすレンズも重いようですから。

レンズ自体は先に書いたようにF2開放で十分な性能を発揮して絞ると向上し、F5.6-F8でピークになり、その後に回斥の効果で画質低下するという、35mmで慣れた特性を持っているところが良いところです。絞りを駆使する面白みがあります。
前に書いたようにボケやすい反面でパンフォーカス(広くピントを合わせる)ができにくいので35mmレンズの過焦点距離を知っておくとよいでしょう。過焦点距離に合わせることで、∞から過焦点距離÷2の距離までピントを合わせることができます。過焦点距離は計算で算出します。
ピントリングに距離指標がないので設定しづらいけれども、だいたい計算するとF5.6で6.6m(3.3m-∞)、F8で4.6m(2.3m-∞)、F11で3.3m(1.7m-∞)、F16で2..3m-∞)ですね。もうひとつデジタル的な方法はねEVFなどで遠いほうからマニュアルでピント送りして、近くの撮りたいところまで合わせるという方法です。こちらは下のつつじから背景までその方法で合わせています。

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*

もちろんRX1にも欠点はあります。一番は高いことですが、次は重いことです。
RX1はハンドストラップを使って軽快に撮りたいタイプのカメラだけれども、ハンドストラップだと長時間使っているとやや手首に負担がかかる感じですね。DP[123] Merrillよりもやはり気になるレベルではあります。またレンズシャッターの限界があり、特に開放はかなり日中は取りづらいのが難点です。ND内蔵機能はあっても良かったかもしれません。
バッテリーは持たないとは言われますが、DP[123] Merrillよりは持ちます。DP[123] Merrilでは一台につき2-3個の予備バッテリーを持ちRAWのみで撮りますが、RX1ではRAW/Jpeg同時記録にしても予備バッテリーを一個持つ程度です。
それとスリープ復帰にやや時間かかる点も難と言えるかもしれません。EVFは特にラグがありますね。

とはいえ総合的にみると、こうしたフルサイズコンパクトの一号にしては完成度が高くあまり文句のつけようはありません。しかしRX1はやはり万人向けのカメラではありません。そこはDP[123] Merrillとは大きく変わらないかもしれません。いまから写真を始めようと言う人はこういうのではなく一眼レフまたはミラーレスのシステムをお勧めします。
RX1はカメラ好きのためのカメラです。特にフィルムから長いこと写真やっている人はRX1の世界に居心地の良さを感じることでしょう。


いま、カメラというものがムービーと見分けがつかなくなるのか、同じものになるのか、わけがわからなくなりつつあります。もともとライカの昔にスチルカメラはムービーカメラから派生したものですからある意味この流れはおかしくありません。はじめのパルナックが作ったライカはツァイスのムービー用のキネ・テッサーを装備してムービーフィルム二コマ分をスチル一コマとして定めました。それがデジタル技術によってまたカメラとムービーは近づいて融合していくのかもしれません。これは正しい流れかもしれませんが、行きつく先はだれにも見えていません。
RX1はそうした中でノスタルジーにはまりすぎることなく、カメラというもののカタチを再認識できるカメラといえます。デジタル時代になってこのかた始めてカメラらしいカメラを使った気がするのがRX1です。使って楽しく、美しく撮れるというカメラという趣味の原点も思い起こさせてくれます。
RX1は価格も高価ではありますが、カメラという趣味をまじめに考える人にとっては価値あるものとなることでしょう。

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2013年05月28日

清里の乗馬と写真と音楽と食と温泉の旅行記

昨年も定期的に清里に行って乗馬がてら写真も撮って楽しむという週末を過ごしてきましたが、今年もまた長い冬が明けて昨年11月以来初めて行ってきました。清里ではなんと先月の今頃まで雪が降ってました。

まずメインの外乗(遠乗り)ですが、これはいつもは馬場でレッスンを受けているのを、馬場から出て山の中を騎乗しながら歩き回ったり走ったりするというものです。こちらはお世話になってる牧場です。向こう側に見える木々の中に入っていきます。

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iPhone5

今回は乗馬の日(月曜日)は天気がやや悪かったんですが雨は降りませんでした。乗る馬はサラブレッドではなく中間種という種類で、平地で速いサラブレッドよりも山の中は足腰が強いもの。スポーツカーと4駆みたいな違いですね。ここの写真はGoPro2の写真モードで撮ったものです。VoctorのGC-XA1も試しに買ってみたんですが、これは画質がいまいちで静止画モードはさらに良くなかったですね。GoPro HERO2は超広角カメラとしても十分に使うことができます。画質も良いですね。

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GoPro2

上は出る前に馬場で馴らしをしているところ。しかしこの時に左の鐙(あぶみ)がすぽっと取れて汗かきましたが、馬場でよかった。しばらく牧場主が鐙を直してる間に片方の鐙だけで踏んで、抜けたほうは足で馬体を挟むという半裸馬状態で乗ってみましたけど、全然バランス取れない。よくローマ時代とか昔の人は鐙なくて乗ってたな〜と感心。鐙が直るといったん下馬して乗り直しますが、いつもはぬるく踏み台つかって乗るところ、踏み台なんか使わず乗れ、ということで映画みたいにひょいと乗ろうとするけど、馬はそもそも高いので一発じゃ無理。二・三回やってやっとオーケー。

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GoPro2

そうこうして牧場から出て清里の木々の中に乗り出します。今回は新緑が美しかったですね。
ちなみに馬は道交法では軽車両なので道路では左側を歩きます。

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GoPro2

だいたいの写真において前の馬との距離が一定であることに気がつかれると思います。これが外乗でのポイントで、馬はこうして隊列組んで整然としているのが一番安定してます。が、山に入ると馬にとっては周りがみなバイキング料理の皿みたいなもんですから勝手に草を食おうとしたり、乗り手に飽きたり、用足したりするのでそれを乗り手がきちんと指示して前の馬について行かねばなりません。それが遅れると即座に指導員に怒られます。そこが単に馬にまたがって見物してるわけではないというところです。まあここの馬はみな慣れてるので勝手に詰めてくれたりしますけど。。

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GoPro2

下の画像で遠くに見えるのは八ヶ岳の主峰赤岳(だと思う)で、なかなか姿を見せてくれないのですがこの時は曇りでも姿は見えました。下右は牧場に帰還するところです。

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GoPro2

そして清里に行くとやはり普通に写真も撮りたくなります。日曜は晴れてたので写真には良い日和でした。清里の周辺や野辺山の電波天文台もお気に入りの写真スポットです。下左は清里の朝、下右は電波天文台(左側)近辺の野辺山をパノラマで撮ったもの。

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iPhone5

今回の写真のメインは少し前に買ったSONY RX1でいろいろ撮りました。RX1はけっこう気に入っていてレビューページも作成中です。

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iPhone5

清里の写真もまた別にアップしますけど、今回は野辺山の天文台では見学の際に携帯電源オフが必要なのでiPhoneでは電波アンテナを撮ってません。そこでプレビュー的にRX1で撮った写真をアップします。左はJPEG撮って出しで、右はモノクロモードです。RX1の隠れた長所はモノクロが良いところです。

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SONY RX1

清里は美術館とか博物館もなかなか見所があります。下はホールオブホールズというオルゴール博物館(ここは内部写真可です)。前にユダヤの金持ちが作った自動ピアノのことを書きましたが、今回は人が少なかったので特別にリクエストしてこの自動ピアノを独占状態でたっぷりと楽しんできました。

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iPhone5

よくこのロール紙のアナログ記録だけでこんなに複雑なタッチが記録できるなと感心します。ペダルの動きももちろん加味されているとのこと。最新のヤマハのグールド再現イベントのデジタル自動ピアノよりも90年前のアナログロール紙記録の自動ピアノの方がリアルで生っぽく自然ですね。ガーシュインとラフマニノフが実際に自ら記録したラプソディインブルーと鏡を聴きましたが、本人の演奏を聴けるとはなんともぜいたくな。当時は作曲家が小銭稼ぎでよくこういう自動ピアノの記録をやったということ。操作もシンプルでロール紙の自動巻き戻しもあるなどユーザーフレンドリーです。下はガーシュイン自ら録音したラプソディ・イン・ブルーの演奏をiPhone5で撮った動画です(97MBあります)。



実際にオルゴールって初期は金装飾をして貴族のステータスだったけど、時代が移ると家庭で使われるように考えられてきて、当時のホームオーディオみたいなものだったんではないかと思います。実際このユダヤの自動ピアノなんかは現代のどんなハイエンドオーディオ機材でもかなわない究極の家庭音楽鑑賞ですね。

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iPhone5

清里の食に関してはこちらは名物ロックのカレーです。ボリューム多すぎではありますが、これを食べないとどうも清里に来た気がしません。壁の言葉"Do your best and it will be first class"(最善を尽くして一流たれ)は清里開拓の祖と言われるポールラッシュの言葉です。
それと清泉寮ソフトクリーム。こちらはKeepファームショップだと清泉寮の売り場よりあまり混まずに買えます。Keepファームショップの周りは下のような景色が広がっていて、これ見ながらゆったりと清里気分に浸りながら濃厚ソフトクリーム食べるのが定番。

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iPhone5

清里グルメ系となるとこちらは中村農場の親子丼です。やはり卵がおいしく濃厚です。鶏もいいけど、こちらは東京のきちんとした地鶏のうまい店ならこのくらい出すかなあと言う感じ。でも卵はやはりここでないとこれだけの味は無理かも。御膳と言うと余計な惣菜が付いてくるので単品スープ付きと頼むと良いです。中村農場ではラーメンもけっこう良くて、鶏ガラスープが抜群。今回はラーメンメニュー改定ということで次の日も行こうとしたんですが混んでいて断念。

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iPhone5

今回はこれのほかに仙人小屋という食事処でクマ焼肉定食を食べる予定でしたが、行ってみるとすごい混雑。ただでさえ食事出すのにすごい時間かかると言われているところなんで今回はパスしました。こちらは次回持ち越しテーマとなります。

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iPhone5

盛りだくさんの週末をいやすにはやはり温泉。上は天女の湯で、露天風呂は新緑やつつじが美しかったですね。
泉質も柔らかめで疲れた体には良い感じです。温泉で残されたテーマは増富ラジウム温泉とほったらかしの湯ですが、これもまた清里から往復一時間以上かかるので次のテーマ。

さて次の清里行は梅雨のさなかになりますが、どうなるか。。
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2013年05月12日

Music To Go!本のAmazon予約を開始しました!

昨日のヘッドフォン祭では下記のように本の雑誌社さんのブースでMusic To Go本の紹介をさせてもらいました。

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本は下記のAmazonで予約を開始しましたので、よろしくお願いします !

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2013年05月07日

このMusic To Go!ブログが本になります!

なんとこのMusic To Goブログが本になります!

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出版は「本の雑誌社」という椎野誠さんなんかの書評で知られるところです。こちらは「WEB 本の雑誌」というサイトです。
http://www.webdoku.jp/

内容としては過去の記事からデジタルとポータブル系にしぼって抜粋した妙録となります。収録期間はブログの開始時(2004年)から昨年末くらいまでですが、妙録といっても相当な分量になると思います。
これはこの分野の入門編であると同時にMusic To Goブログの入門にもなると思います。ちなみにこれを契機に当ブログが有料制になるとかそういうことはありませんで、いままでの記事もこれからの記事もいままでと変わりありません。ただし本ならではの読みやすさと、通して読む物語性があると思います。
情報としては古くなった機器のことも書いてますが、こうしたオーディオの歴史本としてみるとそうしたものの上にいまの機器があるので、温故知新ということもありかなと思います。

Music To Go!はなんかもう9年くらいやってるんですが、この間ほとんどコンスタントに書いているというのも我ながら驚きます。原稿確認のために読み返してみると、「ここで夜一時になりましたが、まだやめられません」とか熱かったなぁと回想したりしますね。当時はまだヘッドフォンはただのアクセサリーだし、DAPやポータブルアンプなんかは「オーディオ」の範疇にさえ混ぜられていませんでした。
ブログ開始当初あたりで"PCとポータブルとオーディオの統合"とかなんとか、いまとおんなじこと書いてるので、私自身はこの9年間というもの変わっておりませんね。変わったのは周りのオーディオの世界です。ヘッドフォン、PCオーディオ、ポータブルアンプなどなどこの9年間というものはオーディオという趣味自体が大きく変わった期間だったと思います。そうしたオーディオが変化する激動の時代を描いた歴史小説みたいなものと思って読んでいただければ幸いです。

販売はネットだけではなく一般書店でも可能になる予定です。そのほかの情報はまた確定次第書いていきます。いまのところ6月下旬の刊行予定です。そしてヘッドフォン祭でもブースを用意して予約なども可能となる予定です。「本の雑誌社」さんのブースは9FのNo28(Jabenと同じ部屋の注音部分)です。
ヘッドフォン祭の会場で配布する予定のちらしをPDFとして添付します。会場では紙面サンプルも配布する予定です。
Music To Go!/本の雑誌社版ちらし (1.35MB)

どうぞよろしくお願いします !
posted by ささき at 21:36 | TrackBack(0) | ○ 日記・雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする