週末はやや雨のぱらつく中をつくば市のロボット実験区間で試験的に公道走行が許されるツアーに参加しました。これは三ヶ月待ちくらいの人気ツアーです。
http://www.ttca.jp/segway/
ここのセグウェイは日本で唯一公道の走行が許可されているので、ナンバープレート(地方自治体許可)がついています。最近セグウェイに興味を持った身としてはいつも林道では快適なセグウェイが、公道ではスイッチオフして引いて渡るという点に疑問を持っていたわけです。
はじめにみっちりと講習があり、みなが十分に操れるようになってから公道に出ていきます。
いつもは一部でも公道があるといったんスタンバイにして手で引いて渡るんですが、今日は人の通る歩道や街なかを堂々と通ります。なんとも新鮮な感覚です。特に横断歩道の通行はついこの6月に許可されたばかりだということです。
セグウェイはブレーキがないから公道は走れないとは言われますが、実のところ乗ってみると物理的なブレーキがなくてもセグウェイは安全に止まれます。むしろ低速で不安定になる自転車よりも安全に走行できると思います。とはいえこれは乗ってみるとわかることであり、まだまだ一般からは「なんだかわからないもの=危ない」として敬遠されるのはある意味致し方ないところです。
横断歩道では上の写真のように自転車に準じてわたりますが、これはセグウェイが軽車両とみなされたからでしょうね。セグウェイが「なんだかわからないもの」から軽車両に準ずるとみなされたのは大きな進歩だと思います。
またツアーの中ではかつての科学博の会場案内などとともにつくばの先進的な人と車を分ける街づくりもよくわかりました。セグウェイは森の中のツアーで静止して花をよく眺められるように、街をもよく理解することができます。
一部の市職員が実践してるというモバイルシェア・セグウェイ通勤の車庫(上の透明のボックス)なんかもあり、興味深いものでした。つくばのような先進的な取り組みがひろまってほしいところです。
Music TO GO!
2014年08月10日
2014年08月04日
乗馬とセグウェイの夏休み
夏休みを取って山梨から長野へと旅に出て乗馬とセグウェイ、その他いろいろと過ごしてきました。
先週は八ヶ岳のふもと清里から浅間山を望む佐久に抜ける高原のはしご旅行をしてきました。乗馬においてのメインは佐久のスエトシ牧場でのファームステイです。
http://www.bokujo.co.jp/
これは乗馬をやりながら、牧場の厩務(きゅうむ)も体験するというものです。スエトシ牧場は佐久の郊外の山を登ったところにある牧場で、馬の養老飼育や動物のTV出演貸出なども行っています。オーナーは動物好きな人のようで実際に行ってみると、もう動物園かというようないろんな動物があちこちにあふれています。馬だけではなくラマやヤギがいますし、ふと見るとクラブハウスの床には陸ガメが這っていたりします。ラマなんかはTV出演する子のようです。
左上の仔馬のほうは生後ひと月くらいです。ここの動物はよく人になつきますが、やはり仔馬は警戒心が強いのか容易によらせてくれません。
ここでは主に外乗(野外騎乗)ということで馬場から外に出て山の中を歩き回っています。今回は馬歴30年なんと流鏑馬師範という方とご一緒させてもらい、いろいろと勉強にもなりました。3人写真の一番右は牧場のガイドの方で先導をしてくれます。真ん中がワタシです。
コースのひとつは牧場から気持ちの良い林道を延々と下山していき、下につくとそこから舗装道路を一気に牧場まで駈歩(駆け足)で駆け上がっていくというようにダイナミックなものです。馬は軽車両として公道を走れます。サラブレッドだと足が弱く蹄鉄を履いているので舗装路は走れませんが、ここは中間種の足の強い馬で蹄鉄もないので、舗装路でもすごいスピードで走ります。乗った馬のアシュラ君もダイナミックな大きな動きで走りについていくのがやっとなくらい。これは爽快極まりないですね。
別なコースでは林道で走りながらバシバシ木の枝当たるんで終わったら口の中に草がはいってました。。
そして走った後と前に馬屋仕事を行います。主にエサやりと馬の手入れを少し担当させてもらいました。我々はいいところ朝7時からですが、実際はスタッフの人は5時から働いています。
エサは普通は配合された餌とか藁ですが、別にニンジンが添えられていた馬がいました。この馬は昔は競走馬だったようでそのときのファンの人が差し入れに来てくれたそうです。競争馬は生産動物として冷淡にいわれることもありますし事実そうした面もあると思いますが、こうして引退してもまだなお慕われている馬がいるということには感じ入ります。
よく知られている馬は競走馬のサラブレッドですが、私はより小さめの馬が好きで中間種とか日本古来種も好きです。そうした馬は足腰が強く、性格も温和なことが多いですね。
冒頭の写真は一週ほど前に行ってきた富士のふもとの紅陽台木曽馬牧場での藤風という馬で、NHKの大河ドラマ天地人で阿部寛さんが乗った馬です。
今回は佐久に行く前にいつもの清里にも寄ってきました。
下は清里の風景ですが、前回行ったときはまだ雪も残ったいたのですが、すっかり夏の装いをまとっていました。
清里で乗馬以外でいつもお世話になっているのは下リンクの「八ヶ岳アウトドア・アクティヴィティーズ」さんです。ここは登山ガイドのベテラン二人を中心にしてさまざまなアウトドアスポーツを身近に体験させてくれます。
http://www.y-outdoor.com/
そのひとつがセグウェイで、豊かな清里の自然の中に入っていける乗り物として好適です。
夏の特別コースのまきば公園コースでは牛との接近遭遇があり、高低差のあるコースでセグウェイの挙動を楽しめます。セグウェイの面白さは自動的に姿勢を制御することで、下りの時には速度が出すぎないように後傾になるように姿勢制御されるのがわかります。
一般的なコースでは清里付近の農村風景の中をセグウェイで走り、木々の中でお茶をします。またこのほかに30分の体験コースもあります。
また八ヶ岳アウトドア・アクティヴィティーズさんでは山カヤック体験もできます。カヤックは一人または二人乗りではじめてやってみるとなかなかまっすぐ進みませんね。ただ千数百メートルの山の中でやるカヤックは涼しく足がひんやりします。水面がまじかに感じられ気持ちの良いものですし、後ろを振り返るとすぐに八ヶ岳がそびえているのは圧巻ですね。
清里でのハイライトは「清里フィールドバレエ」です。特にバレエに関心があるわけではありませんが、ここ数年清里に来ていると、いつも夏にやってるこのイベントが見たかったのです。
清里フィールドバレエは野外で夜間に行われるバレエです。清里の木々がライトアップされて舞台装置になるわけです。
でも、、実際に見て清里で行われる真の理由が分かったような気がします。はじめの挨拶と解説ナレーションまではライトが夜でも会場を明るく照らしていますが、開演のためにライトがいっせいに消えて会場が暗くなった瞬間、観客がどよめきます。なぜかというとその瞬間に舞台の上空に満天の星空がぱっと美しく広がるからです。
清里の漆黒の夜空が星を浮き上がらせ、その星の多さと言ったらプラネタリウムかCGかと思うくらいのきれいさです。清里は近くに野辺山天文台があるくらい星がよく見えますから。
そのまま作品世界に観客は引き込まれ、肝心の舞台「白鳥の湖」も美しく素晴らしいものでした。
*写真はカーテンコールの撮影タイムのものです
また清里には清泉寮を中心に自然の中を歩くトレッキングのコースがいくつもあり、馬やセグウェイでなく自分のペースで歩く森の中もいいものです。写真もゆっくり撮れますので、カメラを持ち出すのもよいですね(下はRX100M3です)。
清泉寮では有名なソフトクリームを楽しめ、南アルプス・八ヶ岳・秩父山系、また遠くには富士山までに囲まれた抜群の景色を楽しみながらの足湯もできます。
ちょっと清里から外れますが、暑くなって行きたかったところがここ、ぬる湯のデパート、増富ラジウム温泉郷の増富の湯です。中は37℃、35℃、30℃、25℃に浴槽が分かれていて源泉掛け流しです(ちなみに普通の温泉は42℃前後です)。37℃は普通に入れ、35℃はちょっとぬる目、30℃はけっこうひんやり、25℃は足を入れると水かよと言うレベル。25℃は胸にかからないように寝湯です。
しかし25℃にしばらくつかっていると体温よりずっと低くなり、それが周りの緑と館内の不思議系ヒーリング趣味とあいまって、なにやら現実を超えた宇宙と一体になれるトリップ感が味わえますw
25℃にはいった後だと30℃はあったかいくらい、今度は気持ち良すぎて思わず浴内で寝てしまいます。
ちょっと興味深かったのはラジウム・ラドン温泉など放射能泉も昨今の事情で風評被害が出ているようです。下にあるような風評被害対策のパンフレットなどもありました。まあ気にする人はこんな秘湯的なところまで来ないと思いますが。
食もいつものロックのベーコン&ファイアドッグカレーを食すと清里に来た気がしますが、今回はさらにビール付きです。ここロックは地ビールでも知られてるんですが、今までは車で来てたんで飲めなかったんです。でも今回の宿は徒歩圏なので飲めるんです。
これは一番人気のプレミアムロックポックで、麦芽をピルスナーの1.4倍使用。味的にはいわゆるハーフ&ハーフ系に似てるかも。コクがあって美味しかったですね。
左はオールドエイジというホテルのレストランですが、ここは英国式ガーデンがとてもきれいでしたね。ランチも美味。
清里では美術館もよいところが多くあります。
清里フォトミュージアム(K*MoPA)ではフランスのロベールドアノーの写真展を開催中でした。
ドアノーはフランスの子供達とアルプスをローライフレックスで撮った写真家です。あまりアート志向にならずにスナップ感覚で捉えた視点はエリオットアーウイットに近いかもしれません。しかしいまならスマホで撮るスキー場のスナップも当時はローライフレックスで撮ってたんですねえと改めて思いました。
それとここはヤングポートフォリオ・若手写真家の所蔵品が良いんですが、東京の恵比寿の写真美術館でここの所蔵展をするそうです。
http://www.kmopa.com/
そしてもうひとつ書いておきたいことはバブル期から長らく開館してきた清里現代美術館が今年閉館してしまうということです。閉館予定はいまのところ8月末だそうですが変わる可能性があるので確認したほうが良いと思います。私が聞いた時点では所蔵品の行き先はまだ不明のようです。
http://www7.ocn.ne.jp/~kimoca/
ここはコレクションありきで設計されたため、おもに一作家一区画でコレクションから設計を考えています。例えばRoman Opalkaの"65/1-無限"という作品ではひたすら数字を細かく書いて、書いたらそれをひたすら読み上げていくのですが、それを聴く専用の小部屋もあります。
私は音楽分野のジョンケージの展示が充実しているので興味を持ちました。ケージの有名な作品で"4分33秒"という曲は4分33秒の三楽章全てが休止記号で指示されてるので一曲すべて無音です。しかしなにか聞こうとリスナーが耳をそばだてることで録音された会場の環境音、またはオーディオ装置から以外の自分の心拍鼓動なども聞こえ、そのリスナーが聴くこと自体が演奏の本質である、というのが一般的解釈です(ケージは「なんでも音楽として聴けば音楽になる」とも言ってます)。現代美術館自体が少なく現代美術というだけで敬遠される傾向のあるなかで、ケージの曲と同様に能動的に見ること自体が現代美術の一部だとこの美術館では言いたいような気がします。
あまり予備知識なしでも注力して見ているとお腹いっぱいになるように頭いっぱいになる、小さいけど濃い美術館でした。
清里の場合は東京の美術館と違って美術館を出たらコンクリートと騒音で現実に否応なく引き戻されるということがなく、美術館を出ても外は静寂で幻想的な緑に囲まれて、切れ目なく世界に浸れるという良さがあります。
最近ではNHKドラマの「花子とアン」のオープニングの最後で花子が帽子を拾うシーンが清里でロケされたものです。ここは通称「ヤッホーの丘」というところですが、青少年施設である八ヶ岳自然の家の敷地内ですので見学にはご注意ください。
清里の魅力はこうした高原らしい風景ですね。一時のブームがあってから衰退した観光地というネガティブな印象もあるかもしれませんが、それを知らないで最近来るようになった私には来るたびになにかをチャージしてくれる魅力的な場所です。
先週は八ヶ岳のふもと清里から浅間山を望む佐久に抜ける高原のはしご旅行をしてきました。乗馬においてのメインは佐久のスエトシ牧場でのファームステイです。
http://www.bokujo.co.jp/
これは乗馬をやりながら、牧場の厩務(きゅうむ)も体験するというものです。スエトシ牧場は佐久の郊外の山を登ったところにある牧場で、馬の養老飼育や動物のTV出演貸出なども行っています。オーナーは動物好きな人のようで実際に行ってみると、もう動物園かというようないろんな動物があちこちにあふれています。馬だけではなくラマやヤギがいますし、ふと見るとクラブハウスの床には陸ガメが這っていたりします。ラマなんかはTV出演する子のようです。
左上の仔馬のほうは生後ひと月くらいです。ここの動物はよく人になつきますが、やはり仔馬は警戒心が強いのか容易によらせてくれません。
ここでは主に外乗(野外騎乗)ということで馬場から外に出て山の中を歩き回っています。今回は馬歴30年なんと流鏑馬師範という方とご一緒させてもらい、いろいろと勉強にもなりました。3人写真の一番右は牧場のガイドの方で先導をしてくれます。真ん中がワタシです。
コースのひとつは牧場から気持ちの良い林道を延々と下山していき、下につくとそこから舗装道路を一気に牧場まで駈歩(駆け足)で駆け上がっていくというようにダイナミックなものです。馬は軽車両として公道を走れます。サラブレッドだと足が弱く蹄鉄を履いているので舗装路は走れませんが、ここは中間種の足の強い馬で蹄鉄もないので、舗装路でもすごいスピードで走ります。乗った馬のアシュラ君もダイナミックな大きな動きで走りについていくのがやっとなくらい。これは爽快極まりないですね。
別なコースでは林道で走りながらバシバシ木の枝当たるんで終わったら口の中に草がはいってました。。
そして走った後と前に馬屋仕事を行います。主にエサやりと馬の手入れを少し担当させてもらいました。我々はいいところ朝7時からですが、実際はスタッフの人は5時から働いています。
エサは普通は配合された餌とか藁ですが、別にニンジンが添えられていた馬がいました。この馬は昔は競走馬だったようでそのときのファンの人が差し入れに来てくれたそうです。競争馬は生産動物として冷淡にいわれることもありますし事実そうした面もあると思いますが、こうして引退してもまだなお慕われている馬がいるということには感じ入ります。
よく知られている馬は競走馬のサラブレッドですが、私はより小さめの馬が好きで中間種とか日本古来種も好きです。そうした馬は足腰が強く、性格も温和なことが多いですね。
冒頭の写真は一週ほど前に行ってきた富士のふもとの紅陽台木曽馬牧場での藤風という馬で、NHKの大河ドラマ天地人で阿部寛さんが乗った馬です。
今回は佐久に行く前にいつもの清里にも寄ってきました。
下は清里の風景ですが、前回行ったときはまだ雪も残ったいたのですが、すっかり夏の装いをまとっていました。
清里で乗馬以外でいつもお世話になっているのは下リンクの「八ヶ岳アウトドア・アクティヴィティーズ」さんです。ここは登山ガイドのベテラン二人を中心にしてさまざまなアウトドアスポーツを身近に体験させてくれます。
http://www.y-outdoor.com/
そのひとつがセグウェイで、豊かな清里の自然の中に入っていける乗り物として好適です。
夏の特別コースのまきば公園コースでは牛との接近遭遇があり、高低差のあるコースでセグウェイの挙動を楽しめます。セグウェイの面白さは自動的に姿勢を制御することで、下りの時には速度が出すぎないように後傾になるように姿勢制御されるのがわかります。
一般的なコースでは清里付近の農村風景の中をセグウェイで走り、木々の中でお茶をします。またこのほかに30分の体験コースもあります。
また八ヶ岳アウトドア・アクティヴィティーズさんでは山カヤック体験もできます。カヤックは一人または二人乗りではじめてやってみるとなかなかまっすぐ進みませんね。ただ千数百メートルの山の中でやるカヤックは涼しく足がひんやりします。水面がまじかに感じられ気持ちの良いものですし、後ろを振り返るとすぐに八ヶ岳がそびえているのは圧巻ですね。
清里でのハイライトは「清里フィールドバレエ」です。特にバレエに関心があるわけではありませんが、ここ数年清里に来ていると、いつも夏にやってるこのイベントが見たかったのです。
清里フィールドバレエは野外で夜間に行われるバレエです。清里の木々がライトアップされて舞台装置になるわけです。
でも、、実際に見て清里で行われる真の理由が分かったような気がします。はじめの挨拶と解説ナレーションまではライトが夜でも会場を明るく照らしていますが、開演のためにライトがいっせいに消えて会場が暗くなった瞬間、観客がどよめきます。なぜかというとその瞬間に舞台の上空に満天の星空がぱっと美しく広がるからです。
清里の漆黒の夜空が星を浮き上がらせ、その星の多さと言ったらプラネタリウムかCGかと思うくらいのきれいさです。清里は近くに野辺山天文台があるくらい星がよく見えますから。
そのまま作品世界に観客は引き込まれ、肝心の舞台「白鳥の湖」も美しく素晴らしいものでした。
*写真はカーテンコールの撮影タイムのものです
また清里には清泉寮を中心に自然の中を歩くトレッキングのコースがいくつもあり、馬やセグウェイでなく自分のペースで歩く森の中もいいものです。写真もゆっくり撮れますので、カメラを持ち出すのもよいですね(下はRX100M3です)。
清泉寮では有名なソフトクリームを楽しめ、南アルプス・八ヶ岳・秩父山系、また遠くには富士山までに囲まれた抜群の景色を楽しみながらの足湯もできます。
ちょっと清里から外れますが、暑くなって行きたかったところがここ、ぬる湯のデパート、増富ラジウム温泉郷の増富の湯です。中は37℃、35℃、30℃、25℃に浴槽が分かれていて源泉掛け流しです(ちなみに普通の温泉は42℃前後です)。37℃は普通に入れ、35℃はちょっとぬる目、30℃はけっこうひんやり、25℃は足を入れると水かよと言うレベル。25℃は胸にかからないように寝湯です。
しかし25℃にしばらくつかっていると体温よりずっと低くなり、それが周りの緑と館内の不思議系ヒーリング趣味とあいまって、なにやら現実を超えた宇宙と一体になれるトリップ感が味わえますw
25℃にはいった後だと30℃はあったかいくらい、今度は気持ち良すぎて思わず浴内で寝てしまいます。
ちょっと興味深かったのはラジウム・ラドン温泉など放射能泉も昨今の事情で風評被害が出ているようです。下にあるような風評被害対策のパンフレットなどもありました。まあ気にする人はこんな秘湯的なところまで来ないと思いますが。
食もいつものロックのベーコン&ファイアドッグカレーを食すと清里に来た気がしますが、今回はさらにビール付きです。ここロックは地ビールでも知られてるんですが、今までは車で来てたんで飲めなかったんです。でも今回の宿は徒歩圏なので飲めるんです。
これは一番人気のプレミアムロックポックで、麦芽をピルスナーの1.4倍使用。味的にはいわゆるハーフ&ハーフ系に似てるかも。コクがあって美味しかったですね。
左はオールドエイジというホテルのレストランですが、ここは英国式ガーデンがとてもきれいでしたね。ランチも美味。
清里では美術館もよいところが多くあります。
清里フォトミュージアム(K*MoPA)ではフランスのロベールドアノーの写真展を開催中でした。
ドアノーはフランスの子供達とアルプスをローライフレックスで撮った写真家です。あまりアート志向にならずにスナップ感覚で捉えた視点はエリオットアーウイットに近いかもしれません。しかしいまならスマホで撮るスキー場のスナップも当時はローライフレックスで撮ってたんですねえと改めて思いました。
それとここはヤングポートフォリオ・若手写真家の所蔵品が良いんですが、東京の恵比寿の写真美術館でここの所蔵展をするそうです。
http://www.kmopa.com/
そしてもうひとつ書いておきたいことはバブル期から長らく開館してきた清里現代美術館が今年閉館してしまうということです。閉館予定はいまのところ8月末だそうですが変わる可能性があるので確認したほうが良いと思います。私が聞いた時点では所蔵品の行き先はまだ不明のようです。
http://www7.ocn.ne.jp/~kimoca/
ここはコレクションありきで設計されたため、おもに一作家一区画でコレクションから設計を考えています。例えばRoman Opalkaの"65/1-無限"という作品ではひたすら数字を細かく書いて、書いたらそれをひたすら読み上げていくのですが、それを聴く専用の小部屋もあります。
私は音楽分野のジョンケージの展示が充実しているので興味を持ちました。ケージの有名な作品で"4分33秒"という曲は4分33秒の三楽章全てが休止記号で指示されてるので一曲すべて無音です。しかしなにか聞こうとリスナーが耳をそばだてることで録音された会場の環境音、またはオーディオ装置から以外の自分の心拍鼓動なども聞こえ、そのリスナーが聴くこと自体が演奏の本質である、というのが一般的解釈です(ケージは「なんでも音楽として聴けば音楽になる」とも言ってます)。現代美術館自体が少なく現代美術というだけで敬遠される傾向のあるなかで、ケージの曲と同様に能動的に見ること自体が現代美術の一部だとこの美術館では言いたいような気がします。
あまり予備知識なしでも注力して見ているとお腹いっぱいになるように頭いっぱいになる、小さいけど濃い美術館でした。
清里の場合は東京の美術館と違って美術館を出たらコンクリートと騒音で現実に否応なく引き戻されるということがなく、美術館を出ても外は静寂で幻想的な緑に囲まれて、切れ目なく世界に浸れるという良さがあります。
最近ではNHKドラマの「花子とアン」のオープニングの最後で花子が帽子を拾うシーンが清里でロケされたものです。ここは通称「ヤッホーの丘」というところですが、青少年施設である八ヶ岳自然の家の敷地内ですので見学にはご注意ください。
清里の魅力はこうした高原らしい風景ですね。一時のブームがあってから衰退した観光地というネガティブな印象もあるかもしれませんが、それを知らないで最近来るようになった私には来るたびになにかをチャージしてくれる魅力的な場所です。
2014年06月26日
Music To Goブログ、本日で10周年を迎えました!
いつもこのブログを購読ありがとうございます。
本日このブログは10周年を迎えました。はじまりは2004年6月26日の「ブログ作成しました」の記事でした。
このブログを始める前は写真のホームページと掲示板を運用していて、その掲示板で独り言的にオーディオネタを書いてました。
2004年になるとブログというものが流行り始めました。そのブログとはどういうものかわからないけど自分でやってみればわかる、ということで、当時買ったSONYのVaio Pocketというデジタルオーディオプレーヤーと、やはり流行り始めていたカナルタイプのイヤフォンを組み合わせて、買っているCDのレビューでも書こうか、と始めたのがこのブログです。そのためURLはいまでもvaiopocketとなっています。
名前の由来ですが、アメリカのマクドナルドなどでハンバーガーを買うと「店内ですか、持ち帰りですか」は"For here or To go"と聞かれます。この場合のTo goは持って外に出るというような意味です。Music To Goというのは「音楽を持って外に出よう!」というような意味でつけました。
その頃のポータブルオーディオと言うと、Etimotic ResearchのER4SやShureのE2cが音の良いイヤフォンとして人気を集めていた時期です。ER4Sなどは「4万円という信じられないような高価格」の神のイヤフォンでした。いま思うと、こうしたプロ用のイヤモニを応用して、一般に知られていたコンシューマー用のイヤフォンとは音質的にも一線を画するという流れが始まった頃ですね。多少高くても良い音を選ぶと言う差別化が始まった頃だったかもしれません。B&OのA8なんかも話題になりました。
当時の記事を読み返すと、このころはコピー禁止CDの終焉でもあり、SONYも著作権保護機能のないMP3をサポートしたりと、リッピングとか携帯プレーヤーがやっと市民権を得たあたりです。アメリカではダウンロード販売が好調になってきたり、さまざまな端境期にあたっていたわけで、その空気を感じていたのかもしれません。
はじめの話題はATRACとか圧縮音源の楽しみ方みたいな普通の携帯プレーヤー関係の話題で始まりました。いまみたいに濃い話題ではありませんが、ちょっと進歩したのは次のようなきっかけです。
あるとき電気店でiPodのアクセサリーをみていたとき、携帯サイズの小さいiPodドックでラインアウト端子がついている物を見つけました。これはもともとはアクティブスピーカーなどにつなぐためだったのでしょう。一方でそのころ、Dr. Headという小型のヘッドホンアンプにも興味を持っていたんですが、DrHeadが電池でも動作するので、これらを組み合わせれば持ち運べるオーディオのシステムができるのではないかとピンとくるものがありました。
そのころは家のスピーカーオーディオもLINNのプリメインとDynaudioの25周年モデルを組み合わせたりと、すこし凝り始めていた時期でもあったので、こうしたオーディオの考え方をポータブルにも適用できるのではないか、と思ったわけです。例えばiPodなど携帯プレーヤーはCDプレーヤーに例えられるはずですし、ラインアウトで出せるならイヤフォン端子と違って信号の純度も高められます。
実際にこうした考えで組み合わせたシステムをEtimoticなど高性能イヤホンと組み合わせると、ポータブルとは思えない良い音です。iPod miniからラインアウトを取り出してDr Headにつなげ、Etimotic ER4で聴いた音は忘れられません。ものすごくよかったですね。
そこでこの考えに自信を持ったので、さらに次のレベルに進もうとしました。しかし、すぐ壁に当たります。オーディオに適するようなより良いポータブルアンプ、より良いドックとケーブルなどが店には見当たらないからです。そんな時期でした。
そこからですが、おそらく私が電子工作する人ならば自作の道を進んだと思いますが、いまでも家に半田ごてすらありませんので、売ってるものでDr Headを超えるアンプを探さねばなりません。当時はエアリーあたりでPorta Cordaも売ってましたが、こういう世界があるならほかにも見つかるんじゃないかと思ってました。
そこで目を付けたのが海外です。私の場合は仕事でアメリカにしばらく住んでいたことがありましたので、こうした海外交渉なら得意だったわけです。
その頃いろいろとネットを探しているとアメリカにはHead-Fiなるところがあって、そこでこういう情報がぎっしり詰まっているらしいと気が付きました。そこで探してみるとたしかにすごいのがあるじゃないですか。デュアルモノでかっこいい金属シャーシに入ったエスアールナナジューイチというやつです。これは名前から飛行機ファンの私にもよいに違いないと、海外通販しました。ほかにもわずか数センチのサイズなのにシールドされたオーディオみたいなごついケーブルなど、まさにHead-Fiには魅惑の世界が広がっていました。
それでSR71が到着して聴いてみると、まずその音質のすごさというほかに、オーディオ的な温かみのあるサウンドの主張がしっかり感じられるので、ポータブルでもオーディオ趣味ができるという確信を持ちました。
HD25もリケーブルとかいうケーブル交換をすると音質はものすごく向上しました。ミニミニケーブルも太い本格オーディオケーブルのミニチュアみたいなのがMoon audioあたりで売っていて、それもやはり音質を高めてくれます。こうしてだんだんとHeadFi世界を中心としたオーディオ世界にはまっていったというわけです。それが2005年の中頃くらいにかけてです。
自作派なら自分で作ってそれで世界が閉じてしまったのかもしれませんが、わたしの場合はそうではなかったのでかえって多くの人の参考にできたかのかもしれません。
そうして深みにはまっていき、ブログ開始をして一年くらいで2005年の夏には当時の研究の総決算として下記のGRADO HP-1000(HP-2)の記事を書いたりしました。写真には当時使っていたオーディオアナログ社のCDプレーヤーも写ってますね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/5528936.html
上の記事を見てもらうとわかりますが、もういまと書いていることはいっしょです。というか、そのころからはいまにいたるまでほとんど変わってません。10年間もおんなじようなことを書き続けています。
一方でソニーやティアック、ビクターなどがポータブルヘッドフォンアンプを作るなんて、当時だれが考えたでしょうか?想像すらできませんでした。この10年間で私とこのブログはまったく変わってないんですが、私の周りは激変しました。
この世界のブログやホームページは私が始めたわけではなく、私が始めた時にはすでにいくつものそうしたサイトがありましたが、今ではすでにほとんど残っていないのは残念なことでもあります。
たしかにいろいろな意味でブログ運営の難しさというのもあります。わたしが続けてこれたのは無理せず自分のライフスタイルに合わせてやってきたからだと思います。通勤で電車に乗ってる時間が多いからポータブルで良い音を聴きたい、家の帰りが遅くなるからヘッドフォンで音楽を思いっきり楽しみたい、コンピューター仕事が多いのでその時間を快適に過ごしたいからPCで音楽を聴きたい、などみな自然な欲求です。
いまでも月に10-15記事はコンスタントに書いてますので3日に一回は更新している計算になります。実のことろ書く時間がなくて書けないこともあるくらいで書きたいことはまだまだたくさんあります。
たとえば最近ではロスレスストリーミングとソフトの周辺についての記事に着手したんですが、日本では聴けませんしそれで書いている時間がないので今は没にしています(そのうち復活するかもしれませんが)。
おそらく書くことで大事なのは興味を持ったところに納得するまで深く突っ込むということでしょう。
ブログはみなに伝える場でもありますが、自分の考えをまとめる場でもあります。自分が理解していないことを書いても読んだ人は分かりません。もし読んだ人が理解してくれれば、わたしもそれを理解したということでしょう。
そういう意味でMusic To Goはわたしにとって自分の理解を試す場である、とも言えるかもしれません。
また、リケーブルとかインテジャーモードとかブログに書いた言葉が一般にも通用するようになるので、最近では日本では初出かなと思うものを書くときはちょっと気に留めています。
そして、この10年を思い返してみるといろいろなことがありました。このブログが本になりましたし、雑誌にも記事を書くようになりました。いろいろなところで講演などもするようになり、海外に取材にもいきました。
続けることは苦労ということもありますが、たくさんの出会い、知り合い、機会ももらってそれが先に進む原動力になっていたと思います。Music To Goの10年と言うのは苦労というより得たもので数えるべき10年だったと思います。
みなさまには改めて感謝をしたいと思います。また今後ともよろしくお願いします。
"Count your garden by the flowers,
-Never by the leaves that fall,
Count your nights by stars,
-not shadows.
Count your years with smiles,
-not tears."
- Laura Mae Utley Gibson
本日このブログは10周年を迎えました。はじまりは2004年6月26日の「ブログ作成しました」の記事でした。
このブログを始める前は写真のホームページと掲示板を運用していて、その掲示板で独り言的にオーディオネタを書いてました。
2004年になるとブログというものが流行り始めました。そのブログとはどういうものかわからないけど自分でやってみればわかる、ということで、当時買ったSONYのVaio Pocketというデジタルオーディオプレーヤーと、やはり流行り始めていたカナルタイプのイヤフォンを組み合わせて、買っているCDのレビューでも書こうか、と始めたのがこのブログです。そのためURLはいまでもvaiopocketとなっています。
名前の由来ですが、アメリカのマクドナルドなどでハンバーガーを買うと「店内ですか、持ち帰りですか」は"For here or To go"と聞かれます。この場合のTo goは持って外に出るというような意味です。Music To Goというのは「音楽を持って外に出よう!」というような意味でつけました。
その頃のポータブルオーディオと言うと、Etimotic ResearchのER4SやShureのE2cが音の良いイヤフォンとして人気を集めていた時期です。ER4Sなどは「4万円という信じられないような高価格」の神のイヤフォンでした。いま思うと、こうしたプロ用のイヤモニを応用して、一般に知られていたコンシューマー用のイヤフォンとは音質的にも一線を画するという流れが始まった頃ですね。多少高くても良い音を選ぶと言う差別化が始まった頃だったかもしれません。B&OのA8なんかも話題になりました。
当時の記事を読み返すと、このころはコピー禁止CDの終焉でもあり、SONYも著作権保護機能のないMP3をサポートしたりと、リッピングとか携帯プレーヤーがやっと市民権を得たあたりです。アメリカではダウンロード販売が好調になってきたり、さまざまな端境期にあたっていたわけで、その空気を感じていたのかもしれません。
はじめの話題はATRACとか圧縮音源の楽しみ方みたいな普通の携帯プレーヤー関係の話題で始まりました。いまみたいに濃い話題ではありませんが、ちょっと進歩したのは次のようなきっかけです。
あるとき電気店でiPodのアクセサリーをみていたとき、携帯サイズの小さいiPodドックでラインアウト端子がついている物を見つけました。これはもともとはアクティブスピーカーなどにつなぐためだったのでしょう。一方でそのころ、Dr. Headという小型のヘッドホンアンプにも興味を持っていたんですが、DrHeadが電池でも動作するので、これらを組み合わせれば持ち運べるオーディオのシステムができるのではないかとピンとくるものがありました。
そのころは家のスピーカーオーディオもLINNのプリメインとDynaudioの25周年モデルを組み合わせたりと、すこし凝り始めていた時期でもあったので、こうしたオーディオの考え方をポータブルにも適用できるのではないか、と思ったわけです。例えばiPodなど携帯プレーヤーはCDプレーヤーに例えられるはずですし、ラインアウトで出せるならイヤフォン端子と違って信号の純度も高められます。
実際にこうした考えで組み合わせたシステムをEtimoticなど高性能イヤホンと組み合わせると、ポータブルとは思えない良い音です。iPod miniからラインアウトを取り出してDr Headにつなげ、Etimotic ER4で聴いた音は忘れられません。ものすごくよかったですね。
そこでこの考えに自信を持ったので、さらに次のレベルに進もうとしました。しかし、すぐ壁に当たります。オーディオに適するようなより良いポータブルアンプ、より良いドックとケーブルなどが店には見当たらないからです。そんな時期でした。
そこからですが、おそらく私が電子工作する人ならば自作の道を進んだと思いますが、いまでも家に半田ごてすらありませんので、売ってるものでDr Headを超えるアンプを探さねばなりません。当時はエアリーあたりでPorta Cordaも売ってましたが、こういう世界があるならほかにも見つかるんじゃないかと思ってました。
そこで目を付けたのが海外です。私の場合は仕事でアメリカにしばらく住んでいたことがありましたので、こうした海外交渉なら得意だったわけです。
その頃いろいろとネットを探しているとアメリカにはHead-Fiなるところがあって、そこでこういう情報がぎっしり詰まっているらしいと気が付きました。そこで探してみるとたしかにすごいのがあるじゃないですか。デュアルモノでかっこいい金属シャーシに入ったエスアールナナジューイチというやつです。これは名前から飛行機ファンの私にもよいに違いないと、海外通販しました。ほかにもわずか数センチのサイズなのにシールドされたオーディオみたいなごついケーブルなど、まさにHead-Fiには魅惑の世界が広がっていました。
それでSR71が到着して聴いてみると、まずその音質のすごさというほかに、オーディオ的な温かみのあるサウンドの主張がしっかり感じられるので、ポータブルでもオーディオ趣味ができるという確信を持ちました。
HD25もリケーブルとかいうケーブル交換をすると音質はものすごく向上しました。ミニミニケーブルも太い本格オーディオケーブルのミニチュアみたいなのがMoon audioあたりで売っていて、それもやはり音質を高めてくれます。こうしてだんだんとHeadFi世界を中心としたオーディオ世界にはまっていったというわけです。それが2005年の中頃くらいにかけてです。
自作派なら自分で作ってそれで世界が閉じてしまったのかもしれませんが、わたしの場合はそうではなかったのでかえって多くの人の参考にできたかのかもしれません。
そうして深みにはまっていき、ブログ開始をして一年くらいで2005年の夏には当時の研究の総決算として下記のGRADO HP-1000(HP-2)の記事を書いたりしました。写真には当時使っていたオーディオアナログ社のCDプレーヤーも写ってますね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/5528936.html
上の記事を見てもらうとわかりますが、もういまと書いていることはいっしょです。というか、そのころからはいまにいたるまでほとんど変わってません。10年間もおんなじようなことを書き続けています。
一方でソニーやティアック、ビクターなどがポータブルヘッドフォンアンプを作るなんて、当時だれが考えたでしょうか?想像すらできませんでした。この10年間で私とこのブログはまったく変わってないんですが、私の周りは激変しました。
この世界のブログやホームページは私が始めたわけではなく、私が始めた時にはすでにいくつものそうしたサイトがありましたが、今ではすでにほとんど残っていないのは残念なことでもあります。
たしかにいろいろな意味でブログ運営の難しさというのもあります。わたしが続けてこれたのは無理せず自分のライフスタイルに合わせてやってきたからだと思います。通勤で電車に乗ってる時間が多いからポータブルで良い音を聴きたい、家の帰りが遅くなるからヘッドフォンで音楽を思いっきり楽しみたい、コンピューター仕事が多いのでその時間を快適に過ごしたいからPCで音楽を聴きたい、などみな自然な欲求です。
いまでも月に10-15記事はコンスタントに書いてますので3日に一回は更新している計算になります。実のことろ書く時間がなくて書けないこともあるくらいで書きたいことはまだまだたくさんあります。
たとえば最近ではロスレスストリーミングとソフトの周辺についての記事に着手したんですが、日本では聴けませんしそれで書いている時間がないので今は没にしています(そのうち復活するかもしれませんが)。
おそらく書くことで大事なのは興味を持ったところに納得するまで深く突っ込むということでしょう。
ブログはみなに伝える場でもありますが、自分の考えをまとめる場でもあります。自分が理解していないことを書いても読んだ人は分かりません。もし読んだ人が理解してくれれば、わたしもそれを理解したということでしょう。
そういう意味でMusic To Goはわたしにとって自分の理解を試す場である、とも言えるかもしれません。
また、リケーブルとかインテジャーモードとかブログに書いた言葉が一般にも通用するようになるので、最近では日本では初出かなと思うものを書くときはちょっと気に留めています。
そして、この10年を思い返してみるといろいろなことがありました。このブログが本になりましたし、雑誌にも記事を書くようになりました。いろいろなところで講演などもするようになり、海外に取材にもいきました。
続けることは苦労ということもありますが、たくさんの出会い、知り合い、機会ももらってそれが先に進む原動力になっていたと思います。Music To Goの10年と言うのは苦労というより得たもので数えるべき10年だったと思います。
みなさまには改めて感謝をしたいと思います。また今後ともよろしくお願いします。
"Count your garden by the flowers,
-Never by the leaves that fall,
Count your nights by stars,
-not shadows.
Count your years with smiles,
-not tears."
- Laura Mae Utley Gibson
2014年04月30日
乗馬とセグウェイのGW
GW前半は久しぶりに清里に行ってました。
目的はいつものように乗馬の場外騎乗(遠乗り)をするためです。
清里ではニュースでも報じられたように今年は記録的な豪雪があって大変だったようです。
私の泊まる宿でも学生さんが二泊のところを帰れなくなり五泊していったそうです。宿の親父は食料備蓄はたくさんあるけど、電気が止まらないかと冷や冷やしてたそうですが(結局止まらなかった)、当の学生さんたちは雪で遊ぶはカラオケするはでたっぷり楽しみ、助けが来て帰れると電話がきたときには「もう帰るのー」と言ったそうですが。
清里は木々はまだ葉がなく冬から目覚めつつあるようで、桜もまだ来ていません。雪が多かったせいか、山々の高みには雪が残って高山であることを主張しているかのようです。
いつものように清泉寮に(ソフトクリームを食べるために)上がって行くと、四方を雪を抱いた八ヶ岳、南アルプス、秩父山系に囲まれ、遠目には富士山も見えます。周りを雪抱く高い山々に囲まれた春の清里高原の眺めは圧巻です。
今回のポイントは1日目のセグウェイ初体験です。
清里にセグウェイが登場というのはちょっと小耳に挟んでたんですが、萌木の村に手製の事務所を構えた八ヶ岳アウトドア・アクティビティさんでいくつかのコースを用意してくれてます。
こちらがホームページです。
http://www.y-outdoor.com/
これはセグウェイのオフロードタイプX2というやつだそうです。
セグウェイは二輪なので電源を切ってるとパタンと倒れますが、自立モードに入れるとジャイロで自立し、手を離しても倒れません。電源を投入してハンドルを垂直に起こすと緑のLEDが一部点灯しスタンバイ状態になるので、ここでステップを軽く一回踏むとLEDが全点灯し自立モードに入ります。ここで両足をステップに載せます。
右左はハンドルを倒すことで操作し、前後は重心移動です。スピードが上がると膝の屈伸で重心移動させるとうまく調整できます。
最初は広場で基本をやってましたが、初めてにしては上手いということでちょっと外に連れて行ってもらいました。けっこう凸凹も平気です。初心者モードでやってたせいかわかりませんが、前傾してスピードを上げるとそれを抑制する方に制御されてスピードがあがりすぎることがありません。また坂の下りではエンジンブレーキかけたように速度が抑制されるので楽で慌てることがありません。自立制御と人の制御のブレンドが巧みにできてます。
また機能を操作する小さな液晶画面は電気接点ではなく、ワイヤレスで本体と接続してます。そのためこの液晶パネルがぱこっと外れてキーになります。パーキングする時はポケットに入れておくわけです。さすがよく考えられた未来の乗り物って感じでした。
すんごく気に入ったんで午後からは2時間コースのネイチャーライドコースを申し込みました。このGWから開始なので私が第一号です。このコースではネイチャーガイドの方が花々や清里の自然をガイドしながらセグウェイで林間コースを行くというものです。
乗馬で森の中に入っていくのに似た感じでやや視点が高く、音もしないセグウェイは自然の中にはいるものとしては人工物では最上の選択だと思います。その場旋回ができるので機動性も高いですね。
セグウェイのこの世代は85万と聞いてまじ買う気になりましたが、日本では車両とみなされないので公道は走行不可だそう。なぜかと言うとブレーキがないからだそうです。セグウェイでブレーキかけたらタイヤが止まり自立できなくなるので倒れます。
実際はセグウェイの方が自転車よりずっと安全に止まれるんですが、もう法律が未来に遅れてる一つですね。そのため一般道路を横切る時はいったんスリープに入れて手で引いていきます。
いずれにせよちょっとセグウェイに興味出て来ました。
2日目は天気もさらに良くなり乗馬も最高のコンディションで行えました。牧場の裏手から山の中に入っていきます。まだ木々は緑がなく冬の装いでしたが、馬ではいる木々のなかは気持ち良いものです。馬場から出て場外での騎乗を外乗(または遠乗り)と言いますが、完全コンピュータ制御のセグウェイに比較すると、いわばアナログ外乗と言えましょうか。
馬はいつも乗るやつだったので、気持ち良く動け止まれの指示が通り、こっちはセグウェイとも違った二体一身の人馬一体感があります。セグウェイは馬と違って常に人の言うことを聞きますが、馬と違って人の判断以上に自発的に動いてはくれませんから。
3日目は体休めがてら天気も良くなかったので、美術館巡りなどゆっくりと。
写真美術館ではヤングポートフォリオ展をみて、世界中の若手写真家の写真を撮る情熱に感化され、黒井健ミュージアムでは牧歌的な絵本の世界に感化され、少し絵画的な写真を撮りたくなりました。
食はいつものロックのカレーや中村農場、ホテルのランチ、高原野菜たっぷりのビュッフェ(バイキング)などなど。中村農場は新宿で物産展に初参加したので、その時も食べに行きましたが、やはりここで食べると玉子の鮮度感が別物です。
温泉はちょっと早いと思いましたが、ぬる湯の殿堂の増富の湯に行きました。ここは少し清里から離れますが、ちょっとした秘湯気分が味わえます。
さすがにこの季節、30度以下は水みたいに感じられ断念しましたが、35度はいつものように魅惑的で、いつものように顔を半分お湯に沈めながら寝てる人などいましたね。
今回のメインカメラはセグウェイと乗馬中の写真で使用した超広角のケンコーのDSC880DWですが、これは逆光に弱いことを除くと安いわりに実によく撮れます。固定焦点カメラなので光学的だけではなく電子補正を大幅に併用してると思いますが、解像力も十分あり歪曲の少なさは驚異的です。今まで使ってたGoProの写真モードではいかに歪曲してたかがわかります。超広角なのにかなり自然なパースで写ります。
しかしこの3日間オーディオらしきものを聞かなかったら、家に帰ってロクサーヌとAK240で聴いたところすごく良い音に新鮮な驚きが感じられました。やはり耳休めも必要ですね。
目的はいつものように乗馬の場外騎乗(遠乗り)をするためです。
清里ではニュースでも報じられたように今年は記録的な豪雪があって大変だったようです。
私の泊まる宿でも学生さんが二泊のところを帰れなくなり五泊していったそうです。宿の親父は食料備蓄はたくさんあるけど、電気が止まらないかと冷や冷やしてたそうですが(結局止まらなかった)、当の学生さんたちは雪で遊ぶはカラオケするはでたっぷり楽しみ、助けが来て帰れると電話がきたときには「もう帰るのー」と言ったそうですが。
清里は木々はまだ葉がなく冬から目覚めつつあるようで、桜もまだ来ていません。雪が多かったせいか、山々の高みには雪が残って高山であることを主張しているかのようです。
いつものように清泉寮に(ソフトクリームを食べるために)上がって行くと、四方を雪を抱いた八ヶ岳、南アルプス、秩父山系に囲まれ、遠目には富士山も見えます。周りを雪抱く高い山々に囲まれた春の清里高原の眺めは圧巻です。
今回のポイントは1日目のセグウェイ初体験です。
清里にセグウェイが登場というのはちょっと小耳に挟んでたんですが、萌木の村に手製の事務所を構えた八ヶ岳アウトドア・アクティビティさんでいくつかのコースを用意してくれてます。
こちらがホームページです。
http://www.y-outdoor.com/
これはセグウェイのオフロードタイプX2というやつだそうです。
セグウェイは二輪なので電源を切ってるとパタンと倒れますが、自立モードに入れるとジャイロで自立し、手を離しても倒れません。電源を投入してハンドルを垂直に起こすと緑のLEDが一部点灯しスタンバイ状態になるので、ここでステップを軽く一回踏むとLEDが全点灯し自立モードに入ります。ここで両足をステップに載せます。
右左はハンドルを倒すことで操作し、前後は重心移動です。スピードが上がると膝の屈伸で重心移動させるとうまく調整できます。
最初は広場で基本をやってましたが、初めてにしては上手いということでちょっと外に連れて行ってもらいました。けっこう凸凹も平気です。初心者モードでやってたせいかわかりませんが、前傾してスピードを上げるとそれを抑制する方に制御されてスピードがあがりすぎることがありません。また坂の下りではエンジンブレーキかけたように速度が抑制されるので楽で慌てることがありません。自立制御と人の制御のブレンドが巧みにできてます。
また機能を操作する小さな液晶画面は電気接点ではなく、ワイヤレスで本体と接続してます。そのためこの液晶パネルがぱこっと外れてキーになります。パーキングする時はポケットに入れておくわけです。さすがよく考えられた未来の乗り物って感じでした。
すんごく気に入ったんで午後からは2時間コースのネイチャーライドコースを申し込みました。このGWから開始なので私が第一号です。このコースではネイチャーガイドの方が花々や清里の自然をガイドしながらセグウェイで林間コースを行くというものです。
乗馬で森の中に入っていくのに似た感じでやや視点が高く、音もしないセグウェイは自然の中にはいるものとしては人工物では最上の選択だと思います。その場旋回ができるので機動性も高いですね。
セグウェイのこの世代は85万と聞いてまじ買う気になりましたが、日本では車両とみなされないので公道は走行不可だそう。なぜかと言うとブレーキがないからだそうです。セグウェイでブレーキかけたらタイヤが止まり自立できなくなるので倒れます。
実際はセグウェイの方が自転車よりずっと安全に止まれるんですが、もう法律が未来に遅れてる一つですね。そのため一般道路を横切る時はいったんスリープに入れて手で引いていきます。
いずれにせよちょっとセグウェイに興味出て来ました。
2日目は天気もさらに良くなり乗馬も最高のコンディションで行えました。牧場の裏手から山の中に入っていきます。まだ木々は緑がなく冬の装いでしたが、馬ではいる木々のなかは気持ち良いものです。馬場から出て場外での騎乗を外乗(または遠乗り)と言いますが、完全コンピュータ制御のセグウェイに比較すると、いわばアナログ外乗と言えましょうか。
馬はいつも乗るやつだったので、気持ち良く動け止まれの指示が通り、こっちはセグウェイとも違った二体一身の人馬一体感があります。セグウェイは馬と違って常に人の言うことを聞きますが、馬と違って人の判断以上に自発的に動いてはくれませんから。
3日目は体休めがてら天気も良くなかったので、美術館巡りなどゆっくりと。
写真美術館ではヤングポートフォリオ展をみて、世界中の若手写真家の写真を撮る情熱に感化され、黒井健ミュージアムでは牧歌的な絵本の世界に感化され、少し絵画的な写真を撮りたくなりました。
食はいつものロックのカレーや中村農場、ホテルのランチ、高原野菜たっぷりのビュッフェ(バイキング)などなど。中村農場は新宿で物産展に初参加したので、その時も食べに行きましたが、やはりここで食べると玉子の鮮度感が別物です。
温泉はちょっと早いと思いましたが、ぬる湯の殿堂の増富の湯に行きました。ここは少し清里から離れますが、ちょっとした秘湯気分が味わえます。
さすがにこの季節、30度以下は水みたいに感じられ断念しましたが、35度はいつものように魅惑的で、いつものように顔を半分お湯に沈めながら寝てる人などいましたね。
今回のメインカメラはセグウェイと乗馬中の写真で使用した超広角のケンコーのDSC880DWですが、これは逆光に弱いことを除くと安いわりに実によく撮れます。固定焦点カメラなので光学的だけではなく電子補正を大幅に併用してると思いますが、解像力も十分あり歪曲の少なさは驚異的です。今まで使ってたGoProの写真モードではいかに歪曲してたかがわかります。超広角なのにかなり自然なパースで写ります。
しかしこの3日間オーディオらしきものを聞かなかったら、家に帰ってロクサーヌとAK240で聴いたところすごく良い音に新鮮な驚きが感じられました。やはり耳休めも必要ですね。
2014年04月01日
ある日の新製品発表会にて
その日、私はヘッドフォンイベントの会場にいた。そこで発表される新型のハイレゾプレーヤーのプレゼンを依頼されていたのだ。
発表会場である16Fの部屋に行くとすでに人で溢れかえっていた。私は頭のなかで講演のスクリプトを繰り返すと、壇上に上がった。
「ささきさん、本日はよろしくお願いします。早速ですがこの製品の特徴を説明願います。」
「まずこの製品はこんなに小型コンパクトでありながら、ハイレゾ音源の再生が可能なことが特徴です。」
「いま流行りのハイレゾ再生ですね。ささきさん、その辺をもう少し詳しく解説お願いします。」
「はい。ハイレゾと言うのは従来のオーディオで使われてきたCDの音質を超える音源のことです。ご存知のようにCDは1秒を細かく分割し、それぞれを14ビットの量子化でサンプリングします。デジタルの基本単位である1バイトは7ビットだから14ビットと言うのはその二つ分ですね。
ハイレゾはスタジオなどで使われるさらに情報量の多いデータのことです。これは3バイト分ですからハイレゾとは21ビットのデータとなります。ダイナミックレンジは1ビットあたり6dBですからCDの14ビットでは84dBとなります。つまりハイレゾの21ビットでは126dBもの音の範囲が扱えます。人の可聴範囲は約120dBと言われますから同じくらいの高音質となります。」
「いやあ、ちょっと難しい話でしたがまあ簡単にまとめるとCDの14ビットより良い音が楽しめると言うことですね。それでは続いて機能の説明をお願いします。」
「機能の点で特徴的なのは....
ひと通り話終えるとまずはつかえずに話せて成功か、とホッとした。いつもながら技術的な解説は難しい。
私はちょっと疲れを覚えると空腹なのに気が付いた。会場を離れるとエレベーターで20Fのレストランに行き、よく食べるカレーのランチを注文した。ここはサラダの取り放題サービスがうれしい。
私はテーブルを確保していつものようにスマートフォンを取り出し、ランチを食べながらニュースリーダーをチェックし始めた。画面をフリックしていろいろ読んで行くと興味深い記事に目が止まった。
" 1バイト=7ビットの始まりはIBMのSystem/360 "という記事だ。記事にはこうある。
"... 60年代までのコンピュータは1バイトが6ビットだったり8ビットだったりと機種ごとに異なっていた。しかし60年代半ばにIBMの大型コンピュータであるSystem/360が人気を得て業界標準のコンピューターとなったために、System/360で採用されていた1バイトが7ビットということが標準仕様となっていった。その後に現れたパーソナルコンピュータでもやがて7ビットのCPUが広まって行き..."
なるほど、そういう歴史があるのか、と合点がいった。アメリカで使われるASCII文字は英数の128通りあれば良いので、7ビットで十分表現できる。1バイトが7ビットと決まったのは合理的と言えるだろう。オーディオでいうならばCDは2バイトにあたる14ビットである。14ビットのCDの量子化はフィリップスが提唱したものだ。
しかしIBM System/360で単に採用されたということが、その後の世の中に与えた影響は大きいものだ。
その時、私の頭にひらめくものがあった。もし、Sytem/360で1バイトが7ビットでなければどうなったのだろう? たとえば1バイトが8ビットだったなら。
私は昨夜見たテレビのドラマ、「なぞの転校生」をふと思い出した。これは有名なジュブナイルSFのリメイクだが、このドラマではパラレルワールドのことが描かれている。主人公の世界に来た転校生はD8世界というパラレルワールド、つまり並行世界からの訪問者だったという設定だ。彼はD8世界ではアーサーCクラークが作家ではなく物理学者であるという。つまり主人公の世界と似ているが異なったもうひとつの世界ということがわかる。
面白いのはその転校生が音楽室のピアノでショパンの雨だれを弾くと主人公たちはだれもそれを知らないのだ。つまりは主人公たちの世界も実はドラマを見ている我々とは違う並行世界であることが暗示されている。
それではもし並行世界があるとして、ある世界ではIBMのSystem/360で1バイトが8ビットとして採用されていたとしたら、世の中はどう変わったのだろうか?
IT産業においてはパソコンの始まりは8ビットCPUになったろう。オーディオの世界ではCDはSONYの提唱した16ビットになったのではないか。つまりはその世界でのCDは44kHzの16ビットで、CDでさえダイナミックレンジが96dBもあるわけだ。その世界の人々は我々よりも12dBも広いダイナミックレンジでオーディオを聴いているのだろうか。もしそうならば音楽はどうなったのだろう?
そしてその世界でのハイレゾデータは24ビットだろう。するとダイナミックレンジは144dBになる。しかしそれは人の可聴範囲の120dBを大きく超えるじゃないか、そんなバカな、と私はちょっと頭を振った。
しかし私は思う。別の可能性を想定することで、いままで見えなかったものが見えてくるのではないだろうか。そういう世界があればそこではどういう可能性が開かれているのだろうか?
そうした空想にふけっているとすでにだいぶ時間が過ぎていた。世界というのは可能性の連続体であり、この世の中は単にそのひとつにすぎないのだろう。
まあ考えても仕方ない。私はそろそろイベントでの残りの製品展示を見ようかと、レストランを後にして16Fに降りるエレベーターのボタンを押した。
ふと窓から外を見ると青い空が無限に広がっているように見えた。
*2014/4/1 アップ記事
発表会場である16Fの部屋に行くとすでに人で溢れかえっていた。私は頭のなかで講演のスクリプトを繰り返すと、壇上に上がった。
「ささきさん、本日はよろしくお願いします。早速ですがこの製品の特徴を説明願います。」
「まずこの製品はこんなに小型コンパクトでありながら、ハイレゾ音源の再生が可能なことが特徴です。」
「いま流行りのハイレゾ再生ですね。ささきさん、その辺をもう少し詳しく解説お願いします。」
「はい。ハイレゾと言うのは従来のオーディオで使われてきたCDの音質を超える音源のことです。ご存知のようにCDは1秒を細かく分割し、それぞれを14ビットの量子化でサンプリングします。デジタルの基本単位である1バイトは7ビットだから14ビットと言うのはその二つ分ですね。
ハイレゾはスタジオなどで使われるさらに情報量の多いデータのことです。これは3バイト分ですからハイレゾとは21ビットのデータとなります。ダイナミックレンジは1ビットあたり6dBですからCDの14ビットでは84dBとなります。つまりハイレゾの21ビットでは126dBもの音の範囲が扱えます。人の可聴範囲は約120dBと言われますから同じくらいの高音質となります。」
「いやあ、ちょっと難しい話でしたがまあ簡単にまとめるとCDの14ビットより良い音が楽しめると言うことですね。それでは続いて機能の説明をお願いします。」
「機能の点で特徴的なのは....
ひと通り話終えるとまずはつかえずに話せて成功か、とホッとした。いつもながら技術的な解説は難しい。
私はちょっと疲れを覚えると空腹なのに気が付いた。会場を離れるとエレベーターで20Fのレストランに行き、よく食べるカレーのランチを注文した。ここはサラダの取り放題サービスがうれしい。
私はテーブルを確保していつものようにスマートフォンを取り出し、ランチを食べながらニュースリーダーをチェックし始めた。画面をフリックしていろいろ読んで行くと興味深い記事に目が止まった。
" 1バイト=7ビットの始まりはIBMのSystem/360 "という記事だ。記事にはこうある。
"... 60年代までのコンピュータは1バイトが6ビットだったり8ビットだったりと機種ごとに異なっていた。しかし60年代半ばにIBMの大型コンピュータであるSystem/360が人気を得て業界標準のコンピューターとなったために、System/360で採用されていた1バイトが7ビットということが標準仕様となっていった。その後に現れたパーソナルコンピュータでもやがて7ビットのCPUが広まって行き..."
なるほど、そういう歴史があるのか、と合点がいった。アメリカで使われるASCII文字は英数の128通りあれば良いので、7ビットで十分表現できる。1バイトが7ビットと決まったのは合理的と言えるだろう。オーディオでいうならばCDは2バイトにあたる14ビットである。14ビットのCDの量子化はフィリップスが提唱したものだ。
しかしIBM System/360で単に採用されたということが、その後の世の中に与えた影響は大きいものだ。
その時、私の頭にひらめくものがあった。もし、Sytem/360で1バイトが7ビットでなければどうなったのだろう? たとえば1バイトが8ビットだったなら。
私は昨夜見たテレビのドラマ、「なぞの転校生」をふと思い出した。これは有名なジュブナイルSFのリメイクだが、このドラマではパラレルワールドのことが描かれている。主人公の世界に来た転校生はD8世界というパラレルワールド、つまり並行世界からの訪問者だったという設定だ。彼はD8世界ではアーサーCクラークが作家ではなく物理学者であるという。つまり主人公の世界と似ているが異なったもうひとつの世界ということがわかる。
面白いのはその転校生が音楽室のピアノでショパンの雨だれを弾くと主人公たちはだれもそれを知らないのだ。つまりは主人公たちの世界も実はドラマを見ている我々とは違う並行世界であることが暗示されている。
それではもし並行世界があるとして、ある世界ではIBMのSystem/360で1バイトが8ビットとして採用されていたとしたら、世の中はどう変わったのだろうか?
IT産業においてはパソコンの始まりは8ビットCPUになったろう。オーディオの世界ではCDはSONYの提唱した16ビットになったのではないか。つまりはその世界でのCDは44kHzの16ビットで、CDでさえダイナミックレンジが96dBもあるわけだ。その世界の人々は我々よりも12dBも広いダイナミックレンジでオーディオを聴いているのだろうか。もしそうならば音楽はどうなったのだろう?
そしてその世界でのハイレゾデータは24ビットだろう。するとダイナミックレンジは144dBになる。しかしそれは人の可聴範囲の120dBを大きく超えるじゃないか、そんなバカな、と私はちょっと頭を振った。
しかし私は思う。別の可能性を想定することで、いままで見えなかったものが見えてくるのではないだろうか。そういう世界があればそこではどういう可能性が開かれているのだろうか?
そうした空想にふけっているとすでにだいぶ時間が過ぎていた。世界というのは可能性の連続体であり、この世の中は単にそのひとつにすぎないのだろう。
まあ考えても仕方ない。私はそろそろイベントでの残りの製品展示を見ようかと、レストランを後にして16Fに降りるエレベーターのボタンを押した。
ふと窓から外を見ると青い空が無限に広がっているように見えた。
*2014/4/1 アップ記事
2014年01月05日
2014年01月01日
あけましておめでとうございます
新年おめでとうございます。
年頭に当たり、今年の展望を少し考えると、やはり今年も昨年のAK120の世界標準機化、昨年末のSONY ZX1発売からヒートアップしてきているポータブルオーディオの活発な動きからはじまりそうです。Calyx M, Fiio X5, iBasso D90, Go-vibe Rivo、他にも出てくるかもしれません。Calyx Mは昨夜公式サイトがオープンしました。
http://www.calyx.kr
またカスタムイヤフォンの本格普及期を迎えて、ロクサーヌをはじめ12ドライバーとか10ドライバーとかますます高音質・ハイスペック化も加速しそうです。今年も須山・ジェリーハービーをはじめ動向に注目です。
Hugoもリリースを控えて、ますますポータブル分野はおもしろくなりそうです。
PCオーディオではAuraLiCがDSD over WiFi、WiFiごしでのDSDネイティブ再生をCESで発表するということです。やはり今年もまずCESですね。
それでは今年も本ブログをよろしくお願いします。
年頭に当たり、今年の展望を少し考えると、やはり今年も昨年のAK120の世界標準機化、昨年末のSONY ZX1発売からヒートアップしてきているポータブルオーディオの活発な動きからはじまりそうです。Calyx M, Fiio X5, iBasso D90, Go-vibe Rivo、他にも出てくるかもしれません。Calyx Mは昨夜公式サイトがオープンしました。
http://www.calyx.kr
またカスタムイヤフォンの本格普及期を迎えて、ロクサーヌをはじめ12ドライバーとか10ドライバーとかますます高音質・ハイスペック化も加速しそうです。今年も須山・ジェリーハービーをはじめ動向に注目です。
Hugoもリリースを控えて、ますますポータブル分野はおもしろくなりそうです。
PCオーディオではAuraLiCがDSD over WiFi、WiFiごしでのDSDネイティブ再生をCESで発表するということです。やはり今年もまずCESですね。
それでは今年も本ブログをよろしくお願いします。
2013年12月31日
今年のMusic To Go 記事振りかえりとオーディオのトレンド
今年の記事の最後としてMusic To Goブログの記事を振り返ってオーディオのトレンドを読み解くという、総集編企画をお届けします。
ちなみに2012年の振り返りはこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/310783816.html
*ポータブルオーディオの進化
今年もポータブルオーディオ関係での動きが大きかったですね。
まずCHORDのHugoです。いままでガレージメーカー主導で始まったポータブルオーディオはやがてSONYやFostexなど大手が参入するようになり、ついにハイエンドオーディオメーカーも製品を出してきました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/381254815.html
ハイレゾDAPではAK100シリーズがますます存在感を高めています。
デュアルDACのフラッグシップAK120がデビューし、その後に業界・ユーザー含めてほぼ全世界標準機の地位を確立します。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/359797039.html
また普及機ではAK100mkIIでラインナップを補強し、ユーザーの声も生かしています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374643177.html
AK10のようなiPhoneデジタル対応アンプも出してバリエーションも増やしています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378447010.html
それとAK100シリーズは様々な改造機の母体となっています。そのなかでもやはり老舗はVinnieさんのRed Wine Audioです。
RWAK100の出力インピーダンス改造ははAK100改造機としての標準を示し、AK100mkIIにも影響しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/318264172.html
またRWAK100-SはWM8741換装とラインアウト専用機という進化を見せました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/372444230.html
その後にバランス出力対応でデュアル8741というRWAK120-Bまで進化しています。
HiFiman HM901も本格的にリリースされました。HM901は下記にレビューを書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/366007600.html
その他のハイエンドDAPもいろいろ試して見ました。まずPCM1794の高音質と薄さが特徴のARM1です。4時間しかもたないという切れた仕様ですが、使いやすさもあってけっこう気に入ってます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/373836210.html
重量級ではPCM1704デュアルでモジュラー式ユニットのHiFi M9も見逃せません。音質もよいのですが、DAC交換可能というところも良い。実際にPCM1792カードも入手してます(この辺はあとで記事にします)。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/375503129.html
そしてフルデジタルアンプS-Master HX搭載のSONY Walkman ZX1です。ソニーが一般層にまでハイレゾ意識を広げてくれたのは今後のこの分野の期待となります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/383929320.html
来年もたくさんの新型機が出てくるでしょう。
ポータブルアンプではiPhoneのデジタル出力と、AK100の光出力などDAPのデジタル対応が注目されました。
デジタル入力対応機としては、満を持して登場したHiFi M8が性能的にもハイエンド機として筆頭にあげられるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/382092392.html
またAK100と組み合わせやすいコンパクトタイプでもXD-01などのDAC内蔵アンプが注目されています。XD-01はバッテリーを使ってUSBセルフパワーで動作できる点がiPad対応DACとしてのポイントになります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/351635806.html
また個人的にはiPod時代とは異なるマートフォン時代にはワイヤレスとしてMyst 1866のようなワイヤレスデジタル対応が求められていくと思います。ただできればWiFiストリーミングかAirPlayでこういうのが欲しいところです。Walkman M505もよかったですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367782187.html
iPhoneの今年出たiOS7ではiPadでしかできなかったCCKによるUSBデジタル接続がiPhoneでもできるようになりました。ただ依然として電力問題はありますが、ResonessenceのHerusは9018K2M採用でiPhone接続で話題となりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/381743078.html
またiFIもiDSDのようなセルフパワーのポータブル機を出しています。
ESSの2Mシリーズも省電力機能でポータブルオーディオの後押しをしました。省電力もスマートフォン時代のキーワードです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367725863.html
iOS7ではDTMよりではありますが、オーディオの新機能としてアプリ間の入出力連携が取れるinter-appが採用され、汎用アプリのAudioBusと共存しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/366058362.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/375257826.html
スマートフォンではLGの普通のスマートフォンまで192/24を実現しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/371437417.html
サムソンはハイレゾ出力可能のスマートフォン向けの開発環境も出しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/380324596.html
最近ではVivo Xplay 3SのようにスマートフォンなのにES9018k2M採用でハイレゾを誇るものまで出てきました。
またやはりSONYの存在感強しで、オーディオマニアからすると周回遅れに見えますが、ハイレゾブームも再燃してきています。
こうした陰で地道にポータブルハイレゾを実現しようとしてきたニールヤングのPONOはAK100やソニーにすっかりお株を奪われてしまいました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/355461086.html
やはりこの分野は進化が早いですね。
*DSDとPCオーディオの拡張
今年のDSD界隈の大きなトピックはDSDネイティヴ再生がネットワークオーディオ対応できるようになってきたことでしょう。
まずDoPEというシステムが5月頃に登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/358186736.html
次にバッファローからもDSD対応NASが登場し、だんだん状況がわかるにつれ記事を書いていきます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/364388664.html
そしてDoPE搭載のDSX1000がリリースされるとその実機でのレポートを掲載し、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374110755.html
最終的にバッファローのシステムを明確化して追補し、ネットワークオーディオとDSDネイティブ再生のまとめを書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/379546733.html
一方でUSB DACによるDSD再生ではDSD5.6Mは当たり前になり、11.2M対応機も現れました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/337674819.html
またDSD専用のDACというのも現れてきました。
Schitから低価格DSD専用DACがリリースされ、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374362621.html
また、ポーランドのLAMPIZATORも半導体を使わない真空管ディスクリートのDSD対応DACを出しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/365723672.html
PCMとDSDはそもそも違うので相容れない、ということですね。
DSDはラズベリーパイのようなDIYマイコンにまで波及して、RaspyFi1.0が登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374988227.html
このあとRaspyFiは現在はVolumioとして生まれ変わり、多プラットフォーム化を果たしています。
国内では1bit研究会のインターフェースさんのお話なんかも面白く、今後も国内DSDの裏方として注目です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367601794.html
一般的なPCオーディオで今年私が注目したのはハイエンドオーディオメーカーの新たな動きです。
例えば、ハイエンドメーカーを母体とするiFIオーディオの登場です。iFIはハイエンドの技術力を活かしてコンシューマー向けの製品を製作し、市場のユニークな特徴もよく考慮しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/324240057.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/357822969.html
もう一つはUSB DACをクラウドファンディングのKickstartで開発してしまったLight Harmonic社のGeekですね。Lighharmonicは100万クラスのDACや10万のUSBケーブルを出しているようなメーカーです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/372014855.html
Lightharmonicは調子に乗ってデスクトップのUSB DACも立ち上げています。こちらはクラウドファンディングとしてindiegogoを使っています。この辺の使い分けはメーカーとしても試行錯誤のようです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/379411850.html
これはユーザーの意見を吸い上げながらキャンペーン中に動的に進化して最終的には9018k2Mx2、Femto Clock、バランス駆動対応など大きな進化を見せたのも面白いところです。まだ外観デザインもユーザーの声により修正されます。
今年はCHORDのHugoも含めて、ハイエンドオーディオメーカーが興味深い方向性を示してくれた年ともいえますね。
昨年はUSBメモリタイプのDragonflyがヒットしたことを受けて、今年は小型USB DACの豊作年ともなりました。
こちらにまとめを書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/380154690.html
再生ソフトもJPlay+JRMCなどが面白かったのですが、後でJRMC側がこれを非推奨と語ったりひともめありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/319251816.html
JRMCではMac版も登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/331921426.html
再生ソフトはPC/Macでは新味がありませんでしたが、iPhone/Androidなどスマートフォンでは活発に動きを見せました。
こちらはONKYOのハイレゾ対応アプリで、iPhoneからUSB DACにDSDネイティブ出力という快挙を見せてくれました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/312199525.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378357536.html
本体でDSD対応するにはDSD-1(現 hibiki)アプリもあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/317031923.html
NeutronのiOS版も登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/383577283.html
DSP系のAudiophileではinter-appにも対応しています。inter-appの連携機能で他のアプリがAudiophileの優れたDSP機能が使えます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/376135103.html
Androidのデジタル対応ではUSB Recorder ProでUSB DACにハイレゾ出力できたのも画期的でした。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/353122143.html
*ヘッドフォンとイヤフォン
イヤフォンではまず5月にFitEarパルテールが出て、低音域でのローパスフィルターという方向性を提示しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/359235072.html
次にShureのSE846が同様に低域のローパスフィルターを採用し、この辺が新しい世代のマルチBA機の方向性を示すターニングポイントになりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/360127498.html
またDita Audio Answerのピュアオーディオ志向でイヤフォンを設計するという方向性もこれからのポータブルオーディオのあり方を示してくれました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/380693506.html
ヘッドフォンでは
デザインの美しいVK-1パルキリーとか、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/348614047.html
超ど級の平面型Abyssなんかがありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378350858.html
またShure1540の発表会に出席もしました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378440444.html
あとはEdition5なんかも出ましたね。
*イベント
ヘッドフォン祭の春ではAK120のコメントやHM901のロンチの司会などやらせてもらいました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/360920352.html
上で「某国ブランドからアンダーテーブルでハイエンドイヤフォン」と書いていたのはDita AudioのAnswerです。
ヘッドフォン祭の秋ではOppoの新型平面駆動ヘッドフォンの発表会にコメンテーターとして参加しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378803209.html
今年はジェリーハービーともいろいろと関係してこのときもインタビューをしました。
HeadFiともうまくやっていっています。
春のポタ研ではAndroidデジタル対応DAC内蔵ポータブルアンプや真空管ポータブルアンプがもう芽を出しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/321209672.html
夏のポタ研ではCHORD代表のジョンフランクスが立ち寄ってくれました。これはのちのHugoにつながっていきます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/369540514.html
また今年何と言っても大きかったのはJabenのショウに参加したことです。
まず8月に第一回を開催し、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/371709927.html
12月に第二回を開催しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/383005102.html
日本・アジアというネットワークをぜひ築いていきたいものですね。
Jabenからはヘッドフォンブックの英語版も刊行されました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/323325414.html
オーディオイベントでは福島花乃さんがオトノートを立ち上げ、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/368129455.html
そのイベントを開催したりもしています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/372708087.html
この辺もおもしろい試みですね。
*当ブログ
個人的なことでは今年はなんといってもこのブログが本になったことです !
ブログだと通して読むのが大変なので、ぜひ本を購入してゆっくりとこのオーディオ世界の成り立ちについて想いを巡らせてください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/359441815.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/366882422.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367506494.html
またタイムロードの「遊」でDSDセミナーを開催したりもしました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/316441131.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/323187501.html
来年もさまざまな面白いことがあることを期待しています。
それでは今年も当ブログを愛読していただきありがとうございました。
みなさま、良いお年をお迎えください。
ちなみに2012年の振り返りはこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/310783816.html
*ポータブルオーディオの進化
今年もポータブルオーディオ関係での動きが大きかったですね。
まずCHORDのHugoです。いままでガレージメーカー主導で始まったポータブルオーディオはやがてSONYやFostexなど大手が参入するようになり、ついにハイエンドオーディオメーカーも製品を出してきました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/381254815.html
ハイレゾDAPではAK100シリーズがますます存在感を高めています。
デュアルDACのフラッグシップAK120がデビューし、その後に業界・ユーザー含めてほぼ全世界標準機の地位を確立します。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/359797039.html
また普及機ではAK100mkIIでラインナップを補強し、ユーザーの声も生かしています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374643177.html
AK10のようなiPhoneデジタル対応アンプも出してバリエーションも増やしています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378447010.html
それとAK100シリーズは様々な改造機の母体となっています。そのなかでもやはり老舗はVinnieさんのRed Wine Audioです。
RWAK100の出力インピーダンス改造ははAK100改造機としての標準を示し、AK100mkIIにも影響しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/318264172.html
またRWAK100-SはWM8741換装とラインアウト専用機という進化を見せました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/372444230.html
その後にバランス出力対応でデュアル8741というRWAK120-Bまで進化しています。
HiFiman HM901も本格的にリリースされました。HM901は下記にレビューを書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/366007600.html
その他のハイエンドDAPもいろいろ試して見ました。まずPCM1794の高音質と薄さが特徴のARM1です。4時間しかもたないという切れた仕様ですが、使いやすさもあってけっこう気に入ってます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/373836210.html
重量級ではPCM1704デュアルでモジュラー式ユニットのHiFi M9も見逃せません。音質もよいのですが、DAC交換可能というところも良い。実際にPCM1792カードも入手してます(この辺はあとで記事にします)。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/375503129.html
そしてフルデジタルアンプS-Master HX搭載のSONY Walkman ZX1です。ソニーが一般層にまでハイレゾ意識を広げてくれたのは今後のこの分野の期待となります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/383929320.html
来年もたくさんの新型機が出てくるでしょう。
ポータブルアンプではiPhoneのデジタル出力と、AK100の光出力などDAPのデジタル対応が注目されました。
デジタル入力対応機としては、満を持して登場したHiFi M8が性能的にもハイエンド機として筆頭にあげられるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/382092392.html
またAK100と組み合わせやすいコンパクトタイプでもXD-01などのDAC内蔵アンプが注目されています。XD-01はバッテリーを使ってUSBセルフパワーで動作できる点がiPad対応DACとしてのポイントになります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/351635806.html
また個人的にはiPod時代とは異なるマートフォン時代にはワイヤレスとしてMyst 1866のようなワイヤレスデジタル対応が求められていくと思います。ただできればWiFiストリーミングかAirPlayでこういうのが欲しいところです。Walkman M505もよかったですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367782187.html
iPhoneの今年出たiOS7ではiPadでしかできなかったCCKによるUSBデジタル接続がiPhoneでもできるようになりました。ただ依然として電力問題はありますが、ResonessenceのHerusは9018K2M採用でiPhone接続で話題となりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/381743078.html
またiFIもiDSDのようなセルフパワーのポータブル機を出しています。
ESSの2Mシリーズも省電力機能でポータブルオーディオの後押しをしました。省電力もスマートフォン時代のキーワードです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367725863.html
iOS7ではDTMよりではありますが、オーディオの新機能としてアプリ間の入出力連携が取れるinter-appが採用され、汎用アプリのAudioBusと共存しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/366058362.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/375257826.html
スマートフォンではLGの普通のスマートフォンまで192/24を実現しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/371437417.html
サムソンはハイレゾ出力可能のスマートフォン向けの開発環境も出しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/380324596.html
最近ではVivo Xplay 3SのようにスマートフォンなのにES9018k2M採用でハイレゾを誇るものまで出てきました。
またやはりSONYの存在感強しで、オーディオマニアからすると周回遅れに見えますが、ハイレゾブームも再燃してきています。
こうした陰で地道にポータブルハイレゾを実現しようとしてきたニールヤングのPONOはAK100やソニーにすっかりお株を奪われてしまいました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/355461086.html
やはりこの分野は進化が早いですね。
*DSDとPCオーディオの拡張
今年のDSD界隈の大きなトピックはDSDネイティヴ再生がネットワークオーディオ対応できるようになってきたことでしょう。
まずDoPEというシステムが5月頃に登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/358186736.html
次にバッファローからもDSD対応NASが登場し、だんだん状況がわかるにつれ記事を書いていきます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/364388664.html
そしてDoPE搭載のDSX1000がリリースされるとその実機でのレポートを掲載し、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374110755.html
最終的にバッファローのシステムを明確化して追補し、ネットワークオーディオとDSDネイティブ再生のまとめを書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/379546733.html
一方でUSB DACによるDSD再生ではDSD5.6Mは当たり前になり、11.2M対応機も現れました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/337674819.html
またDSD専用のDACというのも現れてきました。
Schitから低価格DSD専用DACがリリースされ、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374362621.html
また、ポーランドのLAMPIZATORも半導体を使わない真空管ディスクリートのDSD対応DACを出しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/365723672.html
PCMとDSDはそもそも違うので相容れない、ということですね。
DSDはラズベリーパイのようなDIYマイコンにまで波及して、RaspyFi1.0が登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/374988227.html
このあとRaspyFiは現在はVolumioとして生まれ変わり、多プラットフォーム化を果たしています。
国内では1bit研究会のインターフェースさんのお話なんかも面白く、今後も国内DSDの裏方として注目です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367601794.html
一般的なPCオーディオで今年私が注目したのはハイエンドオーディオメーカーの新たな動きです。
例えば、ハイエンドメーカーを母体とするiFIオーディオの登場です。iFIはハイエンドの技術力を活かしてコンシューマー向けの製品を製作し、市場のユニークな特徴もよく考慮しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/324240057.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/357822969.html
もう一つはUSB DACをクラウドファンディングのKickstartで開発してしまったLight Harmonic社のGeekですね。Lighharmonicは100万クラスのDACや10万のUSBケーブルを出しているようなメーカーです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/372014855.html
Lightharmonicは調子に乗ってデスクトップのUSB DACも立ち上げています。こちらはクラウドファンディングとしてindiegogoを使っています。この辺の使い分けはメーカーとしても試行錯誤のようです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/379411850.html
これはユーザーの意見を吸い上げながらキャンペーン中に動的に進化して最終的には9018k2Mx2、Femto Clock、バランス駆動対応など大きな進化を見せたのも面白いところです。まだ外観デザインもユーザーの声により修正されます。
今年はCHORDのHugoも含めて、ハイエンドオーディオメーカーが興味深い方向性を示してくれた年ともいえますね。
昨年はUSBメモリタイプのDragonflyがヒットしたことを受けて、今年は小型USB DACの豊作年ともなりました。
こちらにまとめを書いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/380154690.html
再生ソフトもJPlay+JRMCなどが面白かったのですが、後でJRMC側がこれを非推奨と語ったりひともめありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/319251816.html
JRMCではMac版も登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/331921426.html
再生ソフトはPC/Macでは新味がありませんでしたが、iPhone/Androidなどスマートフォンでは活発に動きを見せました。
こちらはONKYOのハイレゾ対応アプリで、iPhoneからUSB DACにDSDネイティブ出力という快挙を見せてくれました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/312199525.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378357536.html
本体でDSD対応するにはDSD-1(現 hibiki)アプリもあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/317031923.html
NeutronのiOS版も登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/383577283.html
DSP系のAudiophileではinter-appにも対応しています。inter-appの連携機能で他のアプリがAudiophileの優れたDSP機能が使えます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/376135103.html
Androidのデジタル対応ではUSB Recorder ProでUSB DACにハイレゾ出力できたのも画期的でした。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/353122143.html
*ヘッドフォンとイヤフォン
イヤフォンではまず5月にFitEarパルテールが出て、低音域でのローパスフィルターという方向性を提示しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/359235072.html
次にShureのSE846が同様に低域のローパスフィルターを採用し、この辺が新しい世代のマルチBA機の方向性を示すターニングポイントになりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/360127498.html
またDita Audio Answerのピュアオーディオ志向でイヤフォンを設計するという方向性もこれからのポータブルオーディオのあり方を示してくれました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/380693506.html
ヘッドフォンでは
デザインの美しいVK-1パルキリーとか、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/348614047.html
超ど級の平面型Abyssなんかがありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378350858.html
またShure1540の発表会に出席もしました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378440444.html
あとはEdition5なんかも出ましたね。
*イベント
ヘッドフォン祭の春ではAK120のコメントやHM901のロンチの司会などやらせてもらいました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/360920352.html
上で「某国ブランドからアンダーテーブルでハイエンドイヤフォン」と書いていたのはDita AudioのAnswerです。
ヘッドフォン祭の秋ではOppoの新型平面駆動ヘッドフォンの発表会にコメンテーターとして参加しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/378803209.html
今年はジェリーハービーともいろいろと関係してこのときもインタビューをしました。
HeadFiともうまくやっていっています。
春のポタ研ではAndroidデジタル対応DAC内蔵ポータブルアンプや真空管ポータブルアンプがもう芽を出しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/321209672.html
夏のポタ研ではCHORD代表のジョンフランクスが立ち寄ってくれました。これはのちのHugoにつながっていきます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/369540514.html
また今年何と言っても大きかったのはJabenのショウに参加したことです。
まず8月に第一回を開催し、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/371709927.html
12月に第二回を開催しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/383005102.html
日本・アジアというネットワークをぜひ築いていきたいものですね。
Jabenからはヘッドフォンブックの英語版も刊行されました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/323325414.html
オーディオイベントでは福島花乃さんがオトノートを立ち上げ、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/368129455.html
そのイベントを開催したりもしています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/372708087.html
この辺もおもしろい試みですね。
*当ブログ
個人的なことでは今年はなんといってもこのブログが本になったことです !
ブログだと通して読むのが大変なので、ぜひ本を購入してゆっくりとこのオーディオ世界の成り立ちについて想いを巡らせてください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/359441815.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/366882422.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367506494.html
またタイムロードの「遊」でDSDセミナーを開催したりもしました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/316441131.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/323187501.html
来年もさまざまな面白いことがあることを期待しています。
それでは今年も当ブログを愛読していただきありがとうございました。
みなさま、良いお年をお迎えください。
2013年12月01日
本土寺、平林寺の紅葉 2013 SONY RX1、Sigma DP3M
この週末はいつも行っている千葉の本土寺と新座の平林寺に行ってきました。
しかし、残念なことにどちらももう終わりがかっていました。今年は紅葉の時期が短いような気もします。
iPhone5 (映っているカメラは左がDP3M、右がRX1)
今回もSONY RX1とSigma DP3Mで撮ってきました。こう撮りたいという意図の通りにどちらもすばらしい絵をたたき出してくれます。
Sigma DP3M
Sigma DP3M
Sigma DP3M
SONY RX1
SONY RX1
SONY RX1
さて、今年の紅葉はもう終わりです。今年は撮りおさめをする時期となってきました。今日から師走、早いものです。
iPhone5
しかし、残念なことにどちらももう終わりがかっていました。今年は紅葉の時期が短いような気もします。
iPhone5 (映っているカメラは左がDP3M、右がRX1)
今回もSONY RX1とSigma DP3Mで撮ってきました。こう撮りたいという意図の通りにどちらもすばらしい絵をたたき出してくれます。
Sigma DP3M
Sigma DP3M
Sigma DP3M
SONY RX1
SONY RX1
SONY RX1
さて、今年の紅葉はもう終わりです。今年は撮りおさめをする時期となってきました。今日から師走、早いものです。
iPhone5
2013年11月24日
森林公園の紅葉2013 SONY RX1、Sigma DP3M
週末は埼玉の森林公園での紅葉を撮りに行ってきました。
森林公園と言っても昭和記念公園よりさらに広い巨大なのですが、その中のカエデ見本園にいつも行っています。ここはさまざまなカエデの品種が集まっているところです。下はカエデ見本園の全景です。
iPhone5+AutoStitchアプリ
今回のメインカメラは下のSONY RX1とSigma DP3Mを使用しています。RX1はコンパクトながらフルサイズの35mm、DP3Mはフォビオン採用のAPSサイズで75mm相当とあわせて35mmの広角と75mmの中望遠をカバーできます。またこれらはどちらも現在最高画質クラスのデジタルカメラですが、それぞれに個性もあります。
iPhone5(左はSONY RX1、右はSigma DP3M)
Sigma DP3Mはフォビオンによるローパスレス・カラーフィルタレスによる超絶シャープネスが特徴です。そのシャープさはDP1/DP2よりもさらに磨きがかかっています。発色もなかなか独特のものがありますね。
Sigma DP3M
Sigma DP3M
SONY RX1はフルサイズによるトーンの豊かさとツァイスレンズの端正な写り・鮮やかな発色を特徴としています。レンズ一体型を上手に性能に生かしていて、おそらくこれ以上の上質さは一眼レフでもなかなか得られないでしょう。
SONY RX1
SONY RX1
SONY RX1
直にカエデ見本園に行くのは西口が便利なのですが、南口までの一帯には広い森林が広がっていて、こちらもさまざまな写真を撮ることができます。
SONY RX1
Sigma DP3M
SONY RX1
SONY RX1
森林公園ではセグウェイの体験ツアーもやっていて、公園内を走っているところをよく見かけます。セグウェイで紅葉を眺めていくのも良いですね。
http://ryufo.kilo.jp/yume_plan/
森林公園と言っても昭和記念公園よりさらに広い巨大なのですが、その中のカエデ見本園にいつも行っています。ここはさまざまなカエデの品種が集まっているところです。下はカエデ見本園の全景です。
iPhone5+AutoStitchアプリ
今回のメインカメラは下のSONY RX1とSigma DP3Mを使用しています。RX1はコンパクトながらフルサイズの35mm、DP3Mはフォビオン採用のAPSサイズで75mm相当とあわせて35mmの広角と75mmの中望遠をカバーできます。またこれらはどちらも現在最高画質クラスのデジタルカメラですが、それぞれに個性もあります。
iPhone5(左はSONY RX1、右はSigma DP3M)
Sigma DP3Mはフォビオンによるローパスレス・カラーフィルタレスによる超絶シャープネスが特徴です。そのシャープさはDP1/DP2よりもさらに磨きがかかっています。発色もなかなか独特のものがありますね。
Sigma DP3M
Sigma DP3M
SONY RX1はフルサイズによるトーンの豊かさとツァイスレンズの端正な写り・鮮やかな発色を特徴としています。レンズ一体型を上手に性能に生かしていて、おそらくこれ以上の上質さは一眼レフでもなかなか得られないでしょう。
SONY RX1
SONY RX1
SONY RX1
直にカエデ見本園に行くのは西口が便利なのですが、南口までの一帯には広い森林が広がっていて、こちらもさまざまな写真を撮ることができます。
SONY RX1
Sigma DP3M
SONY RX1
SONY RX1
森林公園ではセグウェイの体験ツアーもやっていて、公園内を走っているところをよく見かけます。セグウェイで紅葉を眺めていくのも良いですね。
http://ryufo.kilo.jp/yume_plan/
2013年11月19日
立川昭和記念公園の紅葉、SONY RX1とQX100とiPhone HDR
週末は立川の昭和記念公園に今年初の紅葉撮りに行ってきました(実際は先週の富士山行でも撮っていますが)。
場所は昭和記念公園内の日本庭園という場所で、ここは首都圏でもいち早く紅葉が見られるところです。昭和記念公園は黄色のイチョウ並木で有名ですが、むしろ日本庭園の方がきれいな紅葉が楽しめます。
QX100+iPhone5
上はSony RX1と鳥井ストラップです。鳥井ストラップは本革製のハンドメイドで、注文から入手まで半年かかりました。鳥井ストラップはこちら。
http://www.toriikoubou.jp/CameraStrap/que-a-bb.html
今回のメインカメラはSONY RX1です。RX1の良いところはとにかく上質にきれいに写ると言うこと、です。最近ソニーのカメラが多くなってきましたが、ソニー・ツァイスの絵は抜けが良く濁りのない発色と高い透明感が特徴です。私はアナログカメラのフィルム時代にはヤシコン使ってたんですが、ソニーのカメラ(レンズ)も、まず収差がどうこうというよりもやはりT*コーティングの良さは実感できます。フィルムの時もそうですが、レンズにおいては光学設計や硝材とともにコーティングがとても重要です。
紅葉は中望遠で切り取ることが多いのですが、RX1の35mmでもけっこう紅葉撮れます。ただし接近戦を挑まないといけないので、こういう混んでる時は気を使います。
立川昭和記念公園のイチョウ並木。 ちなみに並木の上が四角く切り取られているのは近くの飛行場の空域制限のためです。
QX100+iPhone(Auto Stitchアプリ)
とにかく昭和記念公園は広いので、イチョウ並木のある門から日本庭園までは歩いてもかなり疲れます。
RX1
またここはきれいな池や水のせせらぎがきれいなところで紅葉も一層映えます。水底の石も写ってますね。
RX1
下の夕景の紅葉と池の写真からはRX1が誇る画像均質性の高さが分かると思います。通常のレンズでは端の画質は中央より劣ることが多いのですが、RX1は光学設計だけではなく、レンズカメラ一体型を活かして個体ごとにレンズとセンサーの像面を調整して画像の均質性を高めています。端から端まできれいですね。
RX1
iPhoneではレンズカメラQX100と、iPhone単体でTrueHDRで撮ってみました。
QX100に関しては紅葉のように混みあった画面になると転送量が増えるのかアプリのプレビューが動かなくなったりします。メモリ解放してもだめですね。ショウでレポ写真撮ってる時は問題なかったんですが、思わぬ弱点です。また無線LANの接続性が時に悪くなってアプリがたちあがりにくいこともあります。そのため画質はとても良いんですが、QX100はRX100の代わりには買わない方が良いです。あくまでスマホ発想ができる人が買うものですね。平たく言うとQX100はカメラとしてみるとかなりイライラするカメラですが、スマホの周辺機器だと思うとこんなものか、という感じではあります。
iPhone単体(TrueHDRアプリ)
HDR(High Dynamic Range)撮影はオーディオのハイレゾみたいなものですが、通常JPEGだと8bitのダイナミックレンジを32bit floatのダイナミックレンジに拡張して人の目を超えるDレンジを確保するというものです。一回では露光できないので3回露出を変えて撮影します。このため専用アプリ経由になり、このときはQX100は使えません。(あとでPCでHDR化するときはQX100でももちろん良いです)
iPhone標準カメラアプリのHDRは単に8bitで輝度合成してるだけのようなのでHDRっていうのはおかしいですね。だからTrueHDRアプリは真のHDRと言ってるんでしょう。
iPhone単体(TrueHDRアプリ)
こうした画像はHDRと言ってますけど、正しくいうとHDRのマスターデータからトーンマッピングして切り出したJPEG画像です。HDRはマスターのことです。オーディオに例えるとHDRはスタジオマスターデータで、JPEGがCDです。普通のモニターやプリントはいいところ8bitのJPEG程度の輝度しか表示できないので32bit floatで記録したHDRのDレンジを表示できません。そのためトーンマッピングをして8bit化します。
このトーンマッピングはマスターをそのまま再生するのではないので、オーディオだとハイレゾ再生と言うよりもソニーなどのいう20bitの音を16bitで再現すると言うSBM(Super Bit Mapping)に近いですね。マッピングという言葉が同じようにダイナミックレンジの大きな空間をより小さな空間にマッピングします。マッピングする目的はカメラの場合はHDRの広大なDレンジをモニターという限られた表示デバイスに表示するため、オーディオの場合は20bitのDレンジをCDという16bitの箱に詰め込むためです。
いまやオーディオもカメラもデジタルという点では同じことで、カメラの方が直感的にわかりやすいと言えます。たとえばマッピングもオーディオのSBMのようにハイレゾ音質をCDで再生できる、というと胡散臭く思えますが、HDRだとこの夕景の写真みたいに効果がわかりやすいと思います。8bitのダイナミックレンジではこのように明暗の差が大きい記録はできません。
もう首都圏でも紅葉がはじまりました。今週末から12月の初めにかけては各地が赤や黄に染まっていくことになります。
場所は昭和記念公園内の日本庭園という場所で、ここは首都圏でもいち早く紅葉が見られるところです。昭和記念公園は黄色のイチョウ並木で有名ですが、むしろ日本庭園の方がきれいな紅葉が楽しめます。
QX100+iPhone5
上はSony RX1と鳥井ストラップです。鳥井ストラップは本革製のハンドメイドで、注文から入手まで半年かかりました。鳥井ストラップはこちら。
http://www.toriikoubou.jp/CameraStrap/que-a-bb.html
今回のメインカメラはSONY RX1です。RX1の良いところはとにかく上質にきれいに写ると言うこと、です。最近ソニーのカメラが多くなってきましたが、ソニー・ツァイスの絵は抜けが良く濁りのない発色と高い透明感が特徴です。私はアナログカメラのフィルム時代にはヤシコン使ってたんですが、ソニーのカメラ(レンズ)も、まず収差がどうこうというよりもやはりT*コーティングの良さは実感できます。フィルムの時もそうですが、レンズにおいては光学設計や硝材とともにコーティングがとても重要です。
紅葉は中望遠で切り取ることが多いのですが、RX1の35mmでもけっこう紅葉撮れます。ただし接近戦を挑まないといけないので、こういう混んでる時は気を使います。
立川昭和記念公園のイチョウ並木。 ちなみに並木の上が四角く切り取られているのは近くの飛行場の空域制限のためです。
QX100+iPhone(Auto Stitchアプリ)
とにかく昭和記念公園は広いので、イチョウ並木のある門から日本庭園までは歩いてもかなり疲れます。
RX1
またここはきれいな池や水のせせらぎがきれいなところで紅葉も一層映えます。水底の石も写ってますね。
RX1
下の夕景の紅葉と池の写真からはRX1が誇る画像均質性の高さが分かると思います。通常のレンズでは端の画質は中央より劣ることが多いのですが、RX1は光学設計だけではなく、レンズカメラ一体型を活かして個体ごとにレンズとセンサーの像面を調整して画像の均質性を高めています。端から端まできれいですね。
RX1
iPhoneではレンズカメラQX100と、iPhone単体でTrueHDRで撮ってみました。
QX100に関しては紅葉のように混みあった画面になると転送量が増えるのかアプリのプレビューが動かなくなったりします。メモリ解放してもだめですね。ショウでレポ写真撮ってる時は問題なかったんですが、思わぬ弱点です。また無線LANの接続性が時に悪くなってアプリがたちあがりにくいこともあります。そのため画質はとても良いんですが、QX100はRX100の代わりには買わない方が良いです。あくまでスマホ発想ができる人が買うものですね。平たく言うとQX100はカメラとしてみるとかなりイライラするカメラですが、スマホの周辺機器だと思うとこんなものか、という感じではあります。
iPhone単体(TrueHDRアプリ)
HDR(High Dynamic Range)撮影はオーディオのハイレゾみたいなものですが、通常JPEGだと8bitのダイナミックレンジを32bit floatのダイナミックレンジに拡張して人の目を超えるDレンジを確保するというものです。一回では露光できないので3回露出を変えて撮影します。このため専用アプリ経由になり、このときはQX100は使えません。(あとでPCでHDR化するときはQX100でももちろん良いです)
iPhone標準カメラアプリのHDRは単に8bitで輝度合成してるだけのようなのでHDRっていうのはおかしいですね。だからTrueHDRアプリは真のHDRと言ってるんでしょう。
iPhone単体(TrueHDRアプリ)
こうした画像はHDRと言ってますけど、正しくいうとHDRのマスターデータからトーンマッピングして切り出したJPEG画像です。HDRはマスターのことです。オーディオに例えるとHDRはスタジオマスターデータで、JPEGがCDです。普通のモニターやプリントはいいところ8bitのJPEG程度の輝度しか表示できないので32bit floatで記録したHDRのDレンジを表示できません。そのためトーンマッピングをして8bit化します。
このトーンマッピングはマスターをそのまま再生するのではないので、オーディオだとハイレゾ再生と言うよりもソニーなどのいう20bitの音を16bitで再現すると言うSBM(Super Bit Mapping)に近いですね。マッピングという言葉が同じようにダイナミックレンジの大きな空間をより小さな空間にマッピングします。マッピングする目的はカメラの場合はHDRの広大なDレンジをモニターという限られた表示デバイスに表示するため、オーディオの場合は20bitのDレンジをCDという16bitの箱に詰め込むためです。
いまやオーディオもカメラもデジタルという点では同じことで、カメラの方が直感的にわかりやすいと言えます。たとえばマッピングもオーディオのSBMのようにハイレゾ音質をCDで再生できる、というと胡散臭く思えますが、HDRだとこの夕景の写真みたいに効果がわかりやすいと思います。8bitのダイナミックレンジではこのように明暗の差が大きい記録はできません。
もう首都圏でも紅葉がはじまりました。今週末から12月の初めにかけては各地が赤や黄に染まっていくことになります。
2013年11月18日
逗子の流鏑馬 2013
週末は逗子の流鏑馬を撮りに行ってきました。
いつもは海岸に出て右側に行くのですが、今回は左側に馬場が設置されました。これは海岸線の移動によるものということです。
今回は風が強く、砂もびゅうびょう飛んできて大変でした。最後の成績優秀者で行われる競射のときには的が強風で倒れて修復不能につき中止と言ういままでにないハプニングも置きました。
また晴れたのはいいんですが写真的には真逆光で、普通に撮るとまっくろと言うなかなかシビアな条件下でした(ちなみにフラッシュは厳禁です)。
カメラはEOS-1DMk3を使います。これにEF70-200/2.8L ISで射手の疾走を撮り、テレコン2倍で射手のアップ(これが最難度)、16-35/2.8Lで流し撮りというのがだいたいのパターンです。
ちなみに馬の走りは無段階ではなく、大きく4つに分けられます。ただ歩く常走(なみあし)、中速度で走る速走(はやあし)、高速で走る駈走(かけあし)、全速力で走る襲歩(しゅうほ)です。これらは4足の運びとリズムがそれぞれ違うので、見ていると急にスイッチが入ったように感じられます。競馬でやっているのは襲歩で、流鏑馬も襲歩です。襲歩ではすべての脚が宙に浮いている瞬間があります。そこを撮りたいわけです。ちなみに乗馬クラブでは襲歩はしません。
これらを切り替えるのは足で馬にそれぞれ異なった合図を送ります(襲歩は知りませんが)。でも相手は生き物の馬なので、車みたいにギヤを切り替えれば必ず5速に入るというものではありません。そこは馬の性格や気分、乗り手とのコミュニケーションなどなどいろんな要素があり、単純にムチを入れればどんどん速くなるというものではありません。その辺が乗馬術と言うわけですね。そのためなかなか走りださない馬もいるわけです。
今年も女性参加が多く華やかな逗子でしたが、昨年華々しくデビューした地元の吉田射手はちょっと振るわず、残念でした。
- 原射手
- 遠藤射手
- 又吉射手と吉田射手
結果はベテランの宮崎射手が安定した強さを見せて優勝。流鏑馬は今年はこれで撮りおさめです。ひとつひとつと今年のイベントも終わっていき、年末に向けてカウントダウンがされていくようです。
いつもは海岸に出て右側に行くのですが、今回は左側に馬場が設置されました。これは海岸線の移動によるものということです。
今回は風が強く、砂もびゅうびょう飛んできて大変でした。最後の成績優秀者で行われる競射のときには的が強風で倒れて修復不能につき中止と言ういままでにないハプニングも置きました。
また晴れたのはいいんですが写真的には真逆光で、普通に撮るとまっくろと言うなかなかシビアな条件下でした(ちなみにフラッシュは厳禁です)。
カメラはEOS-1DMk3を使います。これにEF70-200/2.8L ISで射手の疾走を撮り、テレコン2倍で射手のアップ(これが最難度)、16-35/2.8Lで流し撮りというのがだいたいのパターンです。
ちなみに馬の走りは無段階ではなく、大きく4つに分けられます。ただ歩く常走(なみあし)、中速度で走る速走(はやあし)、高速で走る駈走(かけあし)、全速力で走る襲歩(しゅうほ)です。これらは4足の運びとリズムがそれぞれ違うので、見ていると急にスイッチが入ったように感じられます。競馬でやっているのは襲歩で、流鏑馬も襲歩です。襲歩ではすべての脚が宙に浮いている瞬間があります。そこを撮りたいわけです。ちなみに乗馬クラブでは襲歩はしません。
これらを切り替えるのは足で馬にそれぞれ異なった合図を送ります(襲歩は知りませんが)。でも相手は生き物の馬なので、車みたいにギヤを切り替えれば必ず5速に入るというものではありません。そこは馬の性格や気分、乗り手とのコミュニケーションなどなどいろんな要素があり、単純にムチを入れればどんどん速くなるというものではありません。その辺が乗馬術と言うわけですね。そのためなかなか走りださない馬もいるわけです。
今年も女性参加が多く華やかな逗子でしたが、昨年華々しくデビューした地元の吉田射手はちょっと振るわず、残念でした。
- 原射手
- 遠藤射手
- 又吉射手と吉田射手
結果はベテランの宮崎射手が安定した強さを見せて優勝。流鏑馬は今年はこれで撮りおさめです。ひとつひとつと今年のイベントも終わっていき、年末に向けてカウントダウンがされていくようです。
2013年11月11日
富士山とオルゴールと乗馬の秋
本日快晴の富士山です。思わず声を上げてしまいました。やはり富士山は世界遺産の価値はありますね。
本日富士山ふもとの鳴沢の紅葉台牧場で乗馬の場外騎乗を楽しんできました。
場外騎乗は普段は馬場で練習している乗馬を外に出て騎乗するものです。いつもは清里でやっていましたが、今回は所を変えて富士山ふもとの鳴沢にやってきました。ここは木曽馬という日本古来の馬を育てているので知られるところです。
普通乗馬クラブではサラブレッドに乗っているのですが、木曽馬は一回り小柄で、神経質なサラブレッドに比べるとおとなしいのも特徴です。日本では江戸時代までは日本古来種が主でしたが、明治に富国強兵をするさいにアラブ種のサラブレッドに国策で変えたおかげでいまはかなり少なくなっています。
馬場をひとまわりすると牧場の外に出ていきます。
外では道路も通ります。馬は軽車両の道交法に準じます。今日は快晴の富士山も騎乗しながら楽しめ、紅葉も楽しめるなど素晴らしい日でした。ルートは富士の樹海の縁を添うように行きました。
私が騎乗した馬はちょっと油断すると道のわきの草を食べる賢いやつでなかなか気が抜けません。馬は騎乗しながら調教するようなものなので、自由にさせてはいけません。のぼりは強いけどくだりは慎重とか、個性も馬によって違うのでそれに合わせて一定のペースで隊列を維持しなければなりません。
カメラはQX100をノーファインダーで撮っています。28mmなのでいつも使っているGoProよりは広く撮れませんが手振れ補正も含めて素晴らしい画質で撮ってくれます。紅葉もきれいに撮れますね。
また、清里でも乗馬以外にいろいろと楽しみましたが、富士山でもなにか見つけようと以前は風穴に行ったんですが、鳴沢ではいくところも限られるので今回は河口湖周辺を見てきました。
清里でもオルゴール博物館に良く行きますが、河口湖のオルゴール博物館にも行ってきました。規模はこちらの方がずっとでかいですね。下は世界でも有数の規模の大型なオルゴールです。
ここにも自動ピアノ(リプロデューシング・ピアノ)がありました。清里のユダヤの自動ピアノで興味持ってたんで、興味津々に見てたら学芸員さんが解説してくれて一曲演奏してくれました。リストの曲を当時(1926)の有名ピアニストが演奏録音したものです。 こちらはベヒシュタイン・グリーン・ウエルテという自動ピアノです。これはベヒシュタインという会社製のピアノをウエルテ社が自動ピアノにしたもので、グリーンとは88腱全て使えるという意味だそうです。ウエルテ社は下のタイタニック用のオルゴールも製作しています。
面白かったのは自動ピアノってモーターと真空ポンプで駆動させるんですが、完全に整備するとリアルな演奏にならないんでわざと空気を少し抜けるようにするんだそうです。こういうのがアナログの妙味です。
記録はやはりピアノ単体では全て記録出来ないので、もう一人の音楽家が他に演奏を聴いていて、強弱などはその記録を使って演奏記録と合わせてロール紙を作るそう。学芸員の方が自動ピアノ用に録音というか記録されたロールのカタログを見せてくれたんですが、ドビュッシーみたいに時代的に適合する作曲家は自分で弾いて記録ロールを残しているし、マックスレーガーのように有名ピアニストもカタログにあります。年代的にはだいたい1900年前後ですが、自動ピアノより数年前にさきに記録ピアノを作ってあらかじめたくさんのコンテンツを用意してからこの再生用のリプロデューシング・ピアノを販売制作したようです。このへんも今のダウンロード音楽ビジネスまで共通しますね。
オルゴールや自動演奏機械って自動で音楽再生するって意味ではiPodまでつながる流れだと思うので興味深く思います。オーディオ機器が無い時代に個人でどう音楽を楽しんだか、というのは面白いテーマかなと思います。自動ピアノやオルゴールも答えではありますが、あとは自分で弾いてたというのもあると思います。オーケストラ曲をピアノ独奏版やギター独奏版に編曲するというのは一つにはそういう理由があるようですしね。
この当時の自動ピアノってとても深い世界だと思うんですがあまり知られてはいません。学芸員さんもこの世界は音大でもっと研究されるべきだけど為されていない、と言ってましたが、こうした分野を広くカバーして歴史の一側面として俯瞰するのも面白いかもしれません。
この下の右側はタイタニック号に積まれる予定だったオルガンで、フィルハーモニック・オーケストリオンというそうです。あの処女航海ではこれが製作遅延で積まれなかったので、あの映画に出てきた弦楽カルテット(実際は8人だそう)が代わりに乗船したということです。もしこれが積み込まれていたら映画も異なったものになって、沈みつつも演奏するオルゴールということになっていたことでしょう。
タイタニックではすでに電化していたそうで電動です。このオルゴール(というか自動演奏機械)の演奏力はおよそ80人のオーケストラに匹敵するそう。なぜタイタニックに大型オルゴールを積もうとしたかと言うと、音楽家をたくさん載せるとコストが高いからだそうで、当時最新だった電気駆動の自動機械で人減らしによるコストカットをしようとしたようです。これも今につながる流れですね。
オルゴール博物館はいろいろなイベントも行われています。こちらはパフォーマーのジャグリングイベントです。細かく見ていると半日はゆうに楽しめそうです。
最後はやはり温泉。ここ鳴沢の温泉ゆらりからは富士山をまじかに見ながらお湯に浸かれます。
さて、今年も場外騎乗の予定はすべて終わり。鳴沢も清里もそろそろ雪に包まれる準備が始まることでしょう。また来年の春もいまから楽しみなことです。
本日富士山ふもとの鳴沢の紅葉台牧場で乗馬の場外騎乗を楽しんできました。
場外騎乗は普段は馬場で練習している乗馬を外に出て騎乗するものです。いつもは清里でやっていましたが、今回は所を変えて富士山ふもとの鳴沢にやってきました。ここは木曽馬という日本古来の馬を育てているので知られるところです。
普通乗馬クラブではサラブレッドに乗っているのですが、木曽馬は一回り小柄で、神経質なサラブレッドに比べるとおとなしいのも特徴です。日本では江戸時代までは日本古来種が主でしたが、明治に富国強兵をするさいにアラブ種のサラブレッドに国策で変えたおかげでいまはかなり少なくなっています。
馬場をひとまわりすると牧場の外に出ていきます。
外では道路も通ります。馬は軽車両の道交法に準じます。今日は快晴の富士山も騎乗しながら楽しめ、紅葉も楽しめるなど素晴らしい日でした。ルートは富士の樹海の縁を添うように行きました。
私が騎乗した馬はちょっと油断すると道のわきの草を食べる賢いやつでなかなか気が抜けません。馬は騎乗しながら調教するようなものなので、自由にさせてはいけません。のぼりは強いけどくだりは慎重とか、個性も馬によって違うのでそれに合わせて一定のペースで隊列を維持しなければなりません。
カメラはQX100をノーファインダーで撮っています。28mmなのでいつも使っているGoProよりは広く撮れませんが手振れ補正も含めて素晴らしい画質で撮ってくれます。紅葉もきれいに撮れますね。
また、清里でも乗馬以外にいろいろと楽しみましたが、富士山でもなにか見つけようと以前は風穴に行ったんですが、鳴沢ではいくところも限られるので今回は河口湖周辺を見てきました。
清里でもオルゴール博物館に良く行きますが、河口湖のオルゴール博物館にも行ってきました。規模はこちらの方がずっとでかいですね。下は世界でも有数の規模の大型なオルゴールです。
ここにも自動ピアノ(リプロデューシング・ピアノ)がありました。清里のユダヤの自動ピアノで興味持ってたんで、興味津々に見てたら学芸員さんが解説してくれて一曲演奏してくれました。リストの曲を当時(1926)の有名ピアニストが演奏録音したものです。 こちらはベヒシュタイン・グリーン・ウエルテという自動ピアノです。これはベヒシュタインという会社製のピアノをウエルテ社が自動ピアノにしたもので、グリーンとは88腱全て使えるという意味だそうです。ウエルテ社は下のタイタニック用のオルゴールも製作しています。
面白かったのは自動ピアノってモーターと真空ポンプで駆動させるんですが、完全に整備するとリアルな演奏にならないんでわざと空気を少し抜けるようにするんだそうです。こういうのがアナログの妙味です。
記録はやはりピアノ単体では全て記録出来ないので、もう一人の音楽家が他に演奏を聴いていて、強弱などはその記録を使って演奏記録と合わせてロール紙を作るそう。学芸員の方が自動ピアノ用に録音というか記録されたロールのカタログを見せてくれたんですが、ドビュッシーみたいに時代的に適合する作曲家は自分で弾いて記録ロールを残しているし、マックスレーガーのように有名ピアニストもカタログにあります。年代的にはだいたい1900年前後ですが、自動ピアノより数年前にさきに記録ピアノを作ってあらかじめたくさんのコンテンツを用意してからこの再生用のリプロデューシング・ピアノを販売制作したようです。このへんも今のダウンロード音楽ビジネスまで共通しますね。
オルゴールや自動演奏機械って自動で音楽再生するって意味ではiPodまでつながる流れだと思うので興味深く思います。オーディオ機器が無い時代に個人でどう音楽を楽しんだか、というのは面白いテーマかなと思います。自動ピアノやオルゴールも答えではありますが、あとは自分で弾いてたというのもあると思います。オーケストラ曲をピアノ独奏版やギター独奏版に編曲するというのは一つにはそういう理由があるようですしね。
この当時の自動ピアノってとても深い世界だと思うんですがあまり知られてはいません。学芸員さんもこの世界は音大でもっと研究されるべきだけど為されていない、と言ってましたが、こうした分野を広くカバーして歴史の一側面として俯瞰するのも面白いかもしれません。
この下の右側はタイタニック号に積まれる予定だったオルガンで、フィルハーモニック・オーケストリオンというそうです。あの処女航海ではこれが製作遅延で積まれなかったので、あの映画に出てきた弦楽カルテット(実際は8人だそう)が代わりに乗船したということです。もしこれが積み込まれていたら映画も異なったものになって、沈みつつも演奏するオルゴールということになっていたことでしょう。
タイタニックではすでに電化していたそうで電動です。このオルゴール(というか自動演奏機械)の演奏力はおよそ80人のオーケストラに匹敵するそう。なぜタイタニックに大型オルゴールを積もうとしたかと言うと、音楽家をたくさん載せるとコストが高いからだそうで、当時最新だった電気駆動の自動機械で人減らしによるコストカットをしようとしたようです。これも今につながる流れですね。
オルゴール博物館はいろいろなイベントも行われています。こちらはパフォーマーのジャグリングイベントです。細かく見ていると半日はゆうに楽しめそうです。
最後はやはり温泉。ここ鳴沢の温泉ゆらりからは富士山をまじかに見ながらお湯に浸かれます。
さて、今年も場外騎乗の予定はすべて終わり。鳴沢も清里もそろそろ雪に包まれる準備が始まることでしょう。また来年の春もいまから楽しみなことです。
2013年10月25日
Music To Go的ヘッドフォン祭(2013秋)聴きどころ
さても待望のヘッドフォン祭がまた明日開催されます !
私も明日の準備中、レポート用のカメラは今回はソニーのレンズカメラ、QX100を使う予定です。
今回のヘッドフォン祭で私的に注目している展示は以下のものです。
*ヘッドフォン
さきに行われたCanJamではあたかも平面型祭りの様相でしたが、ヘッドフォン祭でも一番の注目はずばりAbyss AB1266です。さきにレビューを書きましたが、今回はヘッドフォンアンプに新鋭のCavaliを使用すると言うのも二重で注目ですね。とにかくAbyssはヘッドフォンアンプにうるさいので、この組み合わせがどうなるかは私も聞いたことがないので楽しみです。
Jabenのブースで聴くことができます。
またCanJamで一番の話題だったAudezeの新型LCD X、XのクローズタイプのLCD XCも聴くことができます。これはMixwaveのブースです。
Ultrasoneでは新作で数字が前にもどったEdition5が発表されます。公開された動画ではEdition8の新バージョンと言う風にも見えますが、さてどうか。こちらはタイムロードブースです。
昨日発表されたばかりのShureのクローズのフラッグシップ、カーボンハウジングのShure SRH1540はShureブース(完実ブース)です。
ポータブルでイヤフォンではなくヘッドフォンを使いたいと言う人にはPSBやNADもお勧めです。これもJabenブースです。特にNAD HP50は良いと思います。
また、世界初の3Dプリンタで製作されたMrSpeakerのAlpha Dogも聴くことができます。Apha Dogも3Dプリンタで製作されたという話題性以上に音の評判が良いので興味あります。
これはムジカブースです。
*イヤフォン
イヤフォンでは妥協を排してハウジングのみならずプラグまでカーボンで自製してしまったこだわりのDita AudioのAnswerが注目です。これはDitaのブースがあります。
またカスタムイヤフォンでは何と言っても神様ジェリー様のJH Audioの新作ロクサーヌですね。これもカーボンのシェル(オプション)が話題です。カーボン流行り??
これはMixwaveのブースです。
須山さんFitEarでは白いパルテールが展示されると思います。
*DAPやアンプ
注目はiPhoneをAK100化するかのようなA&KのAK10です。iPhoneからデジタル入力可能です。これはアユート(A&K)ブースです。
こちらもiPhoneでDSDが扱えるということで発表すぐに話題となったオンキヨーのDSD対応アプリ、HF Playerもまだのひとはチェックください。オンキヨーブースです。
iFiもiDSDなど怒涛の新製品群を出してきます。また開発者も来日しますよ。トップウイングのブースです。
それとHiFimanのJ20、、じゃなくHM700も展示されるようです。音の評判は良いようです。これもトップウイングのブースです。
また最近盛り上がってきたコンパクトなDSD対応USB DACの最新作ResonessenceのHerusも出てきます。こんな小さくてもDSD128とDXD(384kHz)対応です。他にもDSD256対応のe20とかありますので、ESSのDAC好きの人はエミライブースです。
また以前参考展示されたゼンハイザーのヘッドフォンアンプもいよいよ発売するようです。これはゼンハイザー(完実)ブースです。
それとHeadFiからはJudeがまた来日してくれています。またHeadFoniaからMikeが来ていて、海外メディアもヘッドフォン祭に注目です!
今回のヘッドフォン祭2013秋でもたくさん新製品が登場します。世界初というものもいくつかありますので、ぜひご来場ください。
私も明日の準備中、レポート用のカメラは今回はソニーのレンズカメラ、QX100を使う予定です。
今回のヘッドフォン祭で私的に注目している展示は以下のものです。
*ヘッドフォン
さきに行われたCanJamではあたかも平面型祭りの様相でしたが、ヘッドフォン祭でも一番の注目はずばりAbyss AB1266です。さきにレビューを書きましたが、今回はヘッドフォンアンプに新鋭のCavaliを使用すると言うのも二重で注目ですね。とにかくAbyssはヘッドフォンアンプにうるさいので、この組み合わせがどうなるかは私も聞いたことがないので楽しみです。
Jabenのブースで聴くことができます。
またCanJamで一番の話題だったAudezeの新型LCD X、XのクローズタイプのLCD XCも聴くことができます。これはMixwaveのブースです。
Ultrasoneでは新作で数字が前にもどったEdition5が発表されます。公開された動画ではEdition8の新バージョンと言う風にも見えますが、さてどうか。こちらはタイムロードブースです。
昨日発表されたばかりのShureのクローズのフラッグシップ、カーボンハウジングのShure SRH1540はShureブース(完実ブース)です。
ポータブルでイヤフォンではなくヘッドフォンを使いたいと言う人にはPSBやNADもお勧めです。これもJabenブースです。特にNAD HP50は良いと思います。
また、世界初の3Dプリンタで製作されたMrSpeakerのAlpha Dogも聴くことができます。Apha Dogも3Dプリンタで製作されたという話題性以上に音の評判が良いので興味あります。
これはムジカブースです。
*イヤフォン
イヤフォンでは妥協を排してハウジングのみならずプラグまでカーボンで自製してしまったこだわりのDita AudioのAnswerが注目です。これはDitaのブースがあります。
またカスタムイヤフォンでは何と言っても神様ジェリー様のJH Audioの新作ロクサーヌですね。これもカーボンのシェル(オプション)が話題です。カーボン流行り??
これはMixwaveのブースです。
須山さんFitEarでは白いパルテールが展示されると思います。
*DAPやアンプ
注目はiPhoneをAK100化するかのようなA&KのAK10です。iPhoneからデジタル入力可能です。これはアユート(A&K)ブースです。
こちらもiPhoneでDSDが扱えるということで発表すぐに話題となったオンキヨーのDSD対応アプリ、HF Playerもまだのひとはチェックください。オンキヨーブースです。
iFiもiDSDなど怒涛の新製品群を出してきます。また開発者も来日しますよ。トップウイングのブースです。
それとHiFimanのJ20、、じゃなくHM700も展示されるようです。音の評判は良いようです。これもトップウイングのブースです。
また最近盛り上がってきたコンパクトなDSD対応USB DACの最新作ResonessenceのHerusも出てきます。こんな小さくてもDSD128とDXD(384kHz)対応です。他にもDSD256対応のe20とかありますので、ESSのDAC好きの人はエミライブースです。
また以前参考展示されたゼンハイザーのヘッドフォンアンプもいよいよ発売するようです。これはゼンハイザー(完実)ブースです。
それとHeadFiからはJudeがまた来日してくれています。またHeadFoniaからMikeが来ていて、海外メディアもヘッドフォン祭に注目です!
今回のヘッドフォン祭2013秋でもたくさん新製品が登場します。世界初というものもいくつかありますので、ぜひご来場ください。
2013年09月22日
彼岸花の季節
寒川神社の流鏑馬
毎年恒例の寒川神社の流鏑馬に行ってきました。
カメラはいつもの通りEOS-1D Mk3とEF70-200/2.8, EF16-35です。
場所はいつものごとく一の的のあたりに占位して的を狙う射手の表情と通り過ぎる際の流し撮りを狙います。
はじめ場所についた時には木々のこもれ日も期待できるのではないかと思っていたのですが、残念ながら開始する時刻になると単に日陰になってしまいました。このため全般に露出とシャッター速度に苦しんでしまいました。
下は射手が走り出すところで、ここで準備してから走り出します。ときには馬を走り出させるまでが大変になったりします。
下はそれから走り始めたあたりです。的を射るという強い決意の表情が見て取れます。
下は流し撮りをしています。これも広く撮ったり、クローズアップしたりといろいろと撮り方があるので毎回走路との距離で悩むところです。
下は一番難しいところですが、射手の矢を放つ瞬間をとらえたところです。これはすごしい速度で通り過ぎるのをほんの一瞬だけ捉えられることもさることながら、カメラのAFの設定をピント優先かレリーズ(連写)優先かを調整するというソフトの点でもまた難しいところです。ピント優先にすると連写速度がおちて瞬間をとらえにくくなり、レリーズ優先にするとピントがあやしくなります。その上でわずか0.1秒くらいで構図を決めねばなりません。
広く撮っておいて後で部分を切ってトリミングすることもできますが、そうしたことをするよりはむずかしい被写体と対峙するという面白さを取りたいと思いますね。
下は走路を戻ってくるカットです。古式の装束にも注目ください。
年配の射手は数十年ぶりの参加ということですが古武士の風格がありますね。
カメラはいつもの通りEOS-1D Mk3とEF70-200/2.8, EF16-35です。
場所はいつものごとく一の的のあたりに占位して的を狙う射手の表情と通り過ぎる際の流し撮りを狙います。
はじめ場所についた時には木々のこもれ日も期待できるのではないかと思っていたのですが、残念ながら開始する時刻になると単に日陰になってしまいました。このため全般に露出とシャッター速度に苦しんでしまいました。
下は射手が走り出すところで、ここで準備してから走り出します。ときには馬を走り出させるまでが大変になったりします。
下はそれから走り始めたあたりです。的を射るという強い決意の表情が見て取れます。
下は流し撮りをしています。これも広く撮ったり、クローズアップしたりといろいろと撮り方があるので毎回走路との距離で悩むところです。
下は一番難しいところですが、射手の矢を放つ瞬間をとらえたところです。これはすごしい速度で通り過ぎるのをほんの一瞬だけ捉えられることもさることながら、カメラのAFの設定をピント優先かレリーズ(連写)優先かを調整するというソフトの点でもまた難しいところです。ピント優先にすると連写速度がおちて瞬間をとらえにくくなり、レリーズ優先にするとピントがあやしくなります。その上でわずか0.1秒くらいで構図を決めねばなりません。
広く撮っておいて後で部分を切ってトリミングすることもできますが、そうしたことをするよりはむずかしい被写体と対峙するという面白さを取りたいと思いますね。
下は走路を戻ってくるカットです。古式の装束にも注目ください。
年配の射手は数十年ぶりの参加ということですが古武士の風格がありますね。
2013年08月17日
三島の流鏑馬とウナギと熱海の温泉
今日は三島に流鏑馬を撮りに行ってきました。三島の例大祭の一環です。
カメラはEOS-1D MkIIIとEF70-200/2.8L、16-35/2.8Lです。
射手の表情を撮るには望遠に2xテレコンを使ってアップで撮ります。近距離を超スピードで通り過ぎるのを撮るのに慣れるのはやっと後半になってからです。かなり難しい被写体です。
こちらは広角で流し撮りにしています。こちらはきちんと流し切るという基本を守るのが超スピードの流鏑馬を撮るには必要です。
朝行くと若手の練習をやっていました。そこでiPhoneで試しにとってみました。iPhoneでもこのくらいは意外と撮れちゃいますね。
三島というと水がきれいでウナギがおいしいところです。こちらは「本町うなよし」が改名して「本町すみの坊」と名が変わっていました。一澤頒布のように店名争いがあったのかも。
ウナギを食べたら次は温泉、熱海に寄りました。熱海では駅前に良い温泉があって2分で駅から温泉に行けます。泉質も結構良いと思いますが、海の方の塩辛い温泉より、こちらはちょっと山の温泉に近いかもしれません。
カメラはEOS-1D MkIIIとEF70-200/2.8L、16-35/2.8Lです。
射手の表情を撮るには望遠に2xテレコンを使ってアップで撮ります。近距離を超スピードで通り過ぎるのを撮るのに慣れるのはやっと後半になってからです。かなり難しい被写体です。
こちらは広角で流し撮りにしています。こちらはきちんと流し切るという基本を守るのが超スピードの流鏑馬を撮るには必要です。
朝行くと若手の練習をやっていました。そこでiPhoneで試しにとってみました。iPhoneでもこのくらいは意外と撮れちゃいますね。
三島というと水がきれいでウナギがおいしいところです。こちらは「本町うなよし」が改名して「本町すみの坊」と名が変わっていました。一澤頒布のように店名争いがあったのかも。
ウナギを食べたら次は温泉、熱海に寄りました。熱海では駅前に良い温泉があって2分で駅から温泉に行けます。泉質も結構良いと思いますが、海の方の塩辛い温泉より、こちらはちょっと山の温泉に近いかもしれません。
2013年07月23日
Netaudio Vol11に執筆しました
Netauido誌のVol11にいつものネットオーディオ最前線ということで、DSDの今後についていろいろと書きましたので興味のある方はご覧ください。(P176)
またここで当ブログの本、Music To Go本も宣伝していただきました。ありがたいことです。
またここで当ブログの本、Music To Go本も宣伝していただきました。ありがたいことです。
2013年07月07日
SONY RX1とGoPro、清里の休日
少し前に行ってきた清里の写真をアップします。
まずはSONY RX1の写真から。瑞々しい新緑のまぶしさがよく再現されていると描写だと思います。
SONY RX1
RX1はモノクロカメラとしての魅力もあります。
SONY RX1
今回もメインの目的は乗馬の外乗(遠乗り)です。
はじめに下のように馬場で慣らしをしてから右のように森の中に騎乗して入っていきます。
iPhone5
これはGoPro2で撮った写真です。GoPro2も動画用ではありますが、静止画もなかなかきれいに撮れます。この辺は超広角専用カメラとしても面白いところ。ただ使っているうちにケース内に曇りが生じるのが難点です。
GoPro2
今回乗った馬はラッツというサラブレッドです。サラブレッドにしては山野でもしっかりとした足取りでしたが、なかなか大きくて乗るのには難儀しますね。
GoPro2
下左は高原の朝。ゆっくりするのもいいんですが、清里に行ったからにはいろいろと動き回りたくなります。下右は森の中に突如出現する清里写真美術館、K MoPAです。この日はヤングポートフォリオ展をやっていました。ヤングポートフォリオ展は世界中の若手カメラマンの作品ですが、通してみると日本では人を撮るのは難しいかなという感じがします。バングラデシュとかインドのカメラマンのは喜怒哀楽と生死が切実で明確です。そういう面からやはり日本は満ち足りた国かなと思います。
清里の食は今回は中村農場で攻めてみました。まず卵かけご飯定食です。ここは濃厚で新鮮な卵が魅力的です。
iPhone5
これは中村農場のラーメン。鶏ガラスープが美味いですね。右は甲斐シャモの唐揚げ。こっちもしっかり味が詰まってます。
iPhone5
次は清里の温泉シリーズ。こちらはいつも行っている天女の湯で、森の中の露天風呂が良い感じ。泉質も良く、向こうに行ったときはぜひ立ち寄ることを勧めます。
iPhone5
こちらは秘境感もたっぷりの温泉、増富ラジウム温泉です。行くまでがバスとギリギリすれ違うような箇所がある道をひたすら走って清里から40分ほど、ここはラジウム温泉というよりもぬる湯としてユニークです。
中にはいくつかの浴槽が37度、35度、30度、25度と温度で別れています。またなぜか温泉でなく水沸かしの42度の普通のお湯もあります。37度ですでにぬる湯で、35度だとかなりぬるい感じ。30度は水かと思うくらい。でも25度はもう30度と変わらない気合ではいります。25度は寝湯になって胸に負担がかからないようになってます。たまに42度のお湯であったまるのが良いかもしれません。
35度がメインか人気が高く、慣れるとこれが気持ち良い。口を開けたまま寝てるひと、半分顔を沈ませて寝てる人など、時間を忘れて入れます。あがってからも独特の爽快感があり、くせになりそうな温泉でした。
iPhone5
さて、次の乗馬行はところ変わって富士山のふもとの予定。世界遺産にわく富士山でまたなにが待ち受けているのか。。楽しみです。
まずはSONY RX1の写真から。瑞々しい新緑のまぶしさがよく再現されていると描写だと思います。
SONY RX1
RX1はモノクロカメラとしての魅力もあります。
SONY RX1
今回もメインの目的は乗馬の外乗(遠乗り)です。
はじめに下のように馬場で慣らしをしてから右のように森の中に騎乗して入っていきます。
iPhone5
これはGoPro2で撮った写真です。GoPro2も動画用ではありますが、静止画もなかなかきれいに撮れます。この辺は超広角専用カメラとしても面白いところ。ただ使っているうちにケース内に曇りが生じるのが難点です。
GoPro2
今回乗った馬はラッツというサラブレッドです。サラブレッドにしては山野でもしっかりとした足取りでしたが、なかなか大きくて乗るのには難儀しますね。
GoPro2
下左は高原の朝。ゆっくりするのもいいんですが、清里に行ったからにはいろいろと動き回りたくなります。下右は森の中に突如出現する清里写真美術館、K MoPAです。この日はヤングポートフォリオ展をやっていました。ヤングポートフォリオ展は世界中の若手カメラマンの作品ですが、通してみると日本では人を撮るのは難しいかなという感じがします。バングラデシュとかインドのカメラマンのは喜怒哀楽と生死が切実で明確です。そういう面からやはり日本は満ち足りた国かなと思います。
清里の食は今回は中村農場で攻めてみました。まず卵かけご飯定食です。ここは濃厚で新鮮な卵が魅力的です。
iPhone5
これは中村農場のラーメン。鶏ガラスープが美味いですね。右は甲斐シャモの唐揚げ。こっちもしっかり味が詰まってます。
iPhone5
次は清里の温泉シリーズ。こちらはいつも行っている天女の湯で、森の中の露天風呂が良い感じ。泉質も良く、向こうに行ったときはぜひ立ち寄ることを勧めます。
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こちらは秘境感もたっぷりの温泉、増富ラジウム温泉です。行くまでがバスとギリギリすれ違うような箇所がある道をひたすら走って清里から40分ほど、ここはラジウム温泉というよりもぬる湯としてユニークです。
中にはいくつかの浴槽が37度、35度、30度、25度と温度で別れています。またなぜか温泉でなく水沸かしの42度の普通のお湯もあります。37度ですでにぬる湯で、35度だとかなりぬるい感じ。30度は水かと思うくらい。でも25度はもう30度と変わらない気合ではいります。25度は寝湯になって胸に負担がかからないようになってます。たまに42度のお湯であったまるのが良いかもしれません。
35度がメインか人気が高く、慣れるとこれが気持ち良い。口を開けたまま寝てるひと、半分顔を沈ませて寝てる人など、時間を忘れて入れます。あがってからも独特の爽快感があり、くせになりそうな温泉でした。
iPhone5
さて、次の乗馬行はところ変わって富士山のふもとの予定。世界遺産にわく富士山でまたなにが待ち受けているのか。。楽しみです。
2013年06月25日
Music To Go!の本が発売されました !
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本が売れるとますます怪しいもののレビューが増えると思いますのでよろしくお願いします。
フジヤエービックさんでも本日からさっそく店頭で取り扱ってもらっています。
下記のフジヤさんの通販リンクでも扱っていますのでこちらもよろしくお願いします。
http://www.fujiya-avic.jp/products/detail23848.html
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