Music TO GO!
2020年05月11日
ASCII,jpに高性能イヤフォンの黎明期を振り返る記事を書きました
ASCII,jpに「最新ShureのAONICに至る道、E4cとBA型イヤホンの黎明期を振り返る」と題して高性能イヤフォンの黎明期を振り返る記事を書きました。どうぞご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/012/4012148/?series=1
2020年04月27日
ASCII.jpにiFI Audio Auroraの記事を書きました
ASCII.jpにiFI Audioの一体型Aurora記事を書きました。
iFIならではのこだわりポイントをぜひご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/010/4010030/
iFIならではのこだわりポイントをぜひご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/010/4010030/
ASCII.jpに平面型ヘッドフォン入門の記事を書きました
HIFIMAN Sundaraで35000円で平面型ヘッドフォンが買えるようになった記念で、平面型ヘッドフォンとは何かについて入門的な記事をASCII.jpに解説記事を書きました。この機会にどうぞご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/010/4010936/
https://ascii.jp/elem/000/004/010/4010936/
2020年04月13日
ロックダウン時代のオーディオとミュージックシーンの変化
ASCII.jpに「コロナ禍に揺れる世界、音楽シーンにも変化が」として、、このロックダウン時代の音楽を聴く側とオーディオの変化、ミュージシャンたちの対応とリアルな姿などを海外の記事からまとめてみました。
興味ある方はどうぞご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/009/4009270/?rss
興味ある方はどうぞご覧ください。
https://ascii.jp/elem/000/004/009/4009270/?rss
2019年12月31日
2019年の振り返り
今年も最後の投稿になりますので、今年を振り返る記事を書きたいと思います。
昨年の振り返り記事はこちらです。
→「2018年振り返り記事」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463437911.html
上の記事ではBluetoothの高音質化も進むと書きましたが、実際にそうした製品は出てきていて、例えばOriolus 1795です。これはBTレシーバーの形をしていても中身はDAC内蔵ポータブルアンプと言えるような製品です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472823419.html
また1月にレビューしたHIFIMAN R2000も形はDAPですが、これまでの内蔵音源というよりはストリーミングに注力した設計になっています。これはやはり市場調査に基づいたものであるということ。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463629549.html
THX-AAAモジュールに関連してFIIO Q5のDAP記事を書きましたが、Q5もBluetoothに対応しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463674461.html
ほんとうは昨年の時点でもっと出ると考えていたものもあったんですが、まだまだですね。開発が難しいということもあるし、結局Bluetoothが便利さ優先という概念が先行していると、市場的にも難しいところがあるかもしれません。ただし一般的にオーディオでBluetoothの欠点と呼ばれているものは、Bluetoothというよりも実際にはプロファイルであるA2DPの欠点です。例えばBluetooth規格自体は2.0のころから拡張機能(EDS)を使えばCD品質ロスレスの伝送能力を持っています。ただしこの場合には特別なドングルが必要になりますので不便となります。
少しオーディオからは離れますが、Bluetooth.orgではBluetoothについて、固定概念とも言える近距離通信技術というよりも、もっと柔軟な応用を提案しています。端的に言うと、Bluetoothもただの「電波」だということです。この点では電磁誘導を使うNFMIとは根本的に違います。
記事では下記の「Bluetoothは近距離通信技術か」とか「Bluetoothのロングレンジモード」などに書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471094469.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471124828.html
このようにBluetoothは一般的でありすぎるためにいろいろと固定概念による誤解があります。そもそもBlue toothという名前自体も「青歯王と呼ばれたハラルド王」から取られたと言われることも多々ありますが、それも誤解です。もともとハラルドは肌の色から「褐色王(Blatand)」と呼ばれていたのですが、それが現代語にされる過程で英語ではBlue toothと訳されるようになってしまったのです。
ところでNFMIといえば、最近では完全ワイヤレスに使われているSoCとかBTチップなどもよく話題となりますが、こうしたものの進化もあるのか今年はNFMIはあまり採用が見られなかったように思います。
完全ワイヤレスではノイキャンで注目されるアップルとソニーが話題の的でしたが、オーディオ的には地味に機能を抑えても良い音質を楽しむことができる一万円台のNoble FalconやオーテクのCL3TMなんかも良い選択だと思います。
今年はRoonとかストリーミングオーディオに関しても動きの多い年でした。
なんといってもRoonの中心人物であるCEOのEnno VandermeerとCOOで技術担当のDanny Dulaiが来日したことでヘッドフォン祭での紹介セミナーの司会を務めさせてもらったりもしました。これを機にRoonの国内導入になんらかの動きがあればよいですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471325897.html
Dannyとは少し前にRoonフォーラムの日本語化の文字切れ問題でネットを通じて一緒に問題解決をしたんですが、実際に顔を合わせて「おおこれお前だったか」とかみたいな初顔合わせでした。文字切れ問題は下記に少し書いていますが、下記記事のRoon開発者とはDannyのことです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/461352940.html
ヘッドフォン祭の時に打ち合わせでもいろいろ話したんですが、特にDannyが熱弁家で、わたしが口が滑って最近のRoonの進化が遅いように言ってしまったら、とくとくとソフトウエア開発の実際について説教をされて(笑)しまいました。最近のRoonでは特に後ろに隠れて見えないような進化、例えばAI応用(マシンラーニング)による新Radioとか1.7新機能のValenceなんかに力を入れているようですね。Valenceについてもマシンラーニングによる機能の進化が表から見えにくいのでValenceというキャッチーな名称をつけてわかりやすくしたのかもしれません。
Roonは1.6でQobuzも統合されて、その際にQobuzとTIDALの数値的な比較を書いてみました。特に必要な回線速度の差については参考にしてみてください。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/201902-1.html
またQobuzがMP3廃止やプラン統合を発表したのもストリーミング界隈の動きが激しいことを教えてくれます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471423140.html
いわば力技でハイレゾプランを安くしたQobuzの動きは、MQAという技術で伝送量を減らして安くしていたTIDALにも衝撃だったのではないでしょうか。
MQAについては今年の初めにESSからMQAのハードウエアデコードが可能な能力を有するDAC ICとMQA対応のオーディオCODEC ICも発表しています。ちなみにオーディオCODEC ICとはADCとDAC機能を統合したICのことを言います。主にスマホ向けですね。
しかしまだ製品は見えていないような気がするのも、各メーカーのMQA採用に迷いがあるのかもしれません。この辺も来年はどうなるかは注視したいと思います。モバイル分野ではMQAのアドバンテージはあると思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463529238.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463528629.html
MQAではInterBeeで動画とMQAの融合をはたしました。これはMPEG4-ALS応用によるものです。この辺はオーディオ以外でもMQAの応用はあるということを見せたと言えるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/201911-1.html
またTIDALのiPhoneアプリでもMQAソフトウエアデコードが可能となりましたが、海外のみです。いつ日本に来るのでしょうか。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/201903-1.html
またNetflixでの高音質配信がDolby Atmosを採用した可変ビットレート(adaptive)配信で実現したり、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/465502373.html
TIDALとAmazon Music HDがDolby AtomosをサポートしたりとDolby Atmosもちょっと動きがありましたね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472481001.html
動画も4Kとか8Kとか高品質を目指すとなると、音声もそれに伴って高品質が必要となるということはあるでしょうね。
ヘッドフォンではハイエンド系が良かったように思います。たとえば
登場は昨年となりますが、平面型のMEZE Empyreanのレビューを書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/465022986.html
平面型のHIFIMAN HE1000seも高能率という平面型のトレンドを見せてくれました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463974222.html
また密閉型ヘッドフォンも良かったですね。
パッシブラジエーターを採用したSpirit Trino Radianteは春の登場からかなり洗練されて発売開始されました。
https://www.phileweb.com/sp/review/article/201912/23/3711.html
おなじみUltrasoneではEdition15の密閉版のVeritusもありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/464508653.html
そしてDALIのiO6はスピーカーメーカーらしい振動板の設計というユニークさと、ワイヤレスというトレンドを持って登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471034226.html
まだワイヤレスはちょっと、という有線派に向けてDAPもハイエンド系はなかなか良いものが出ました。
インテル製のFPGAや医療用R2R DACを採用したLuxury & PrecisionのLP6 Tiも独自ハイエンド色があります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/464787064.html
また人気のAstell&Kernではハイパワー据え置きっほいKANN CUBEが良かったですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/464508653.html
インタビュー(Phileweb)
https://www.phileweb.com/interview/article/201906/04/658.html
イヤフオンもなかなか良い製品がたくさん出たと思います。
長年待望のFitEar TOGO335がいよいよ登場
http://vaiopocket.seesaa.net/article/469796898.html
ミリンクス振動板が素晴らしいAcoustune HS1670SS
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467651830.html
安定のCampfire AudioではIOとPolaris2、またAndromeda特別版やC/2019 Q4など豊作でした。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467689408.html
定番でかつ新しいWestone Bシリーズはカートライト兄弟の恒例のインタビューもしました。今年は来日しなかったのが残念です。
カートライト兄弟インタビュー(Phileweb)
https://www.phileweb.com/interview/article/201904/08/651.html
レビュー記事(Phileweb)
https://www.phileweb.com/review/article/201905/23/3443.html
また今年は1万円を切るイヤフォンやヘッドフォンも話題であり、なかなか良かったですね。ロングセラーとしての下記製品もその例と言えます。
ハイインピーダンスがユニークなRHA CL750
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472756097.html
コンシューマ向けにもオススメなモニター機AKG K240-Y3
https://www.phileweb.com/review/article/201910/04/3609.html
そしてfinalのE1000やE500もこの価格帯の話題をさらいました。
final audio(S'Next)については話題豊富な一年でもありましたね。
final音響講座とE500
http://vaiopocket.seesaa.net/article/466887556.html
final音響講座
http://vaiopocket.seesaa.net/article/466841836.html
final直営店オープン
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472207519.html
finalの直営店についてはポタフェスで来日していたHeadFiのJudeら一行を連れて行ったりもしました。なかなか感銘をしていたようです。特にA8000には帰りながらしきりに感嘆していました。
https://twitter.com/music2go/status/1205726239555670017
https://twitter.com/music2go/status/1205739374815719424
HeadFiではCanJamの紹介もいろいろとしました。いままではHeadFiというと欧米製品の情報を知るのにチェックしていましたが、これからは中国製品のチェックにも良いですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471425752.html
個人的にマニアックなところではSBC(シングルボードコンピュータ)ネタもあります。
ラズベリーパイでは待望の4が登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467447747.html
しかしながらすぐにUSBに設計不具合が見つかったりもしました。これはそのうちに修正するとのこと。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467834566.html
またHugo2と絡めて究極のポータブルシステムの実現のためにASUS Tinker Boardを使ったりもしました。オーディオにはハードの優れたTinker Boardの方が良いと思うけれども、3以降の新型ラズパイ含めて高性能化によってますますポータブルには不向きになっていくのですよね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472823080.html
そして新しく来るものもあれば去るものもあるということで、とうとうiTunesの名前がMacOS Catalinaからは消えることになりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/466205964.html
また従来の"Mastered for iTunes"に変わって"Apple Digital Masteres"という名前にするなど、iTunesというかジョブズの残像はますますアップルから薄くなっていきます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/468656049.html
最後になりましたが、ASCII.jpさんにポータブル・ヘッドフォンオーディオとかその周辺の記事を書くことになりました。こちらもどうぞよろしくお願いします。
https://ascii.jp/elem/000/002/001/2001703/?series=4
いずれにせよ今年も本ブログの購読ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
昨年の振り返り記事はこちらです。
→「2018年振り返り記事」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463437911.html
上の記事ではBluetoothの高音質化も進むと書きましたが、実際にそうした製品は出てきていて、例えばOriolus 1795です。これはBTレシーバーの形をしていても中身はDAC内蔵ポータブルアンプと言えるような製品です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472823419.html
また1月にレビューしたHIFIMAN R2000も形はDAPですが、これまでの内蔵音源というよりはストリーミングに注力した設計になっています。これはやはり市場調査に基づいたものであるということ。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463629549.html
THX-AAAモジュールに関連してFIIO Q5のDAP記事を書きましたが、Q5もBluetoothに対応しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463674461.html
ほんとうは昨年の時点でもっと出ると考えていたものもあったんですが、まだまだですね。開発が難しいということもあるし、結局Bluetoothが便利さ優先という概念が先行していると、市場的にも難しいところがあるかもしれません。ただし一般的にオーディオでBluetoothの欠点と呼ばれているものは、Bluetoothというよりも実際にはプロファイルであるA2DPの欠点です。例えばBluetooth規格自体は2.0のころから拡張機能(EDS)を使えばCD品質ロスレスの伝送能力を持っています。ただしこの場合には特別なドングルが必要になりますので不便となります。
少しオーディオからは離れますが、Bluetooth.orgではBluetoothについて、固定概念とも言える近距離通信技術というよりも、もっと柔軟な応用を提案しています。端的に言うと、Bluetoothもただの「電波」だということです。この点では電磁誘導を使うNFMIとは根本的に違います。
記事では下記の「Bluetoothは近距離通信技術か」とか「Bluetoothのロングレンジモード」などに書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471094469.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471124828.html
このようにBluetoothは一般的でありすぎるためにいろいろと固定概念による誤解があります。そもそもBlue toothという名前自体も「青歯王と呼ばれたハラルド王」から取られたと言われることも多々ありますが、それも誤解です。もともとハラルドは肌の色から「褐色王(Blatand)」と呼ばれていたのですが、それが現代語にされる過程で英語ではBlue toothと訳されるようになってしまったのです。
ところでNFMIといえば、最近では完全ワイヤレスに使われているSoCとかBTチップなどもよく話題となりますが、こうしたものの進化もあるのか今年はNFMIはあまり採用が見られなかったように思います。
完全ワイヤレスではノイキャンで注目されるアップルとソニーが話題の的でしたが、オーディオ的には地味に機能を抑えても良い音質を楽しむことができる一万円台のNoble FalconやオーテクのCL3TMなんかも良い選択だと思います。
今年はRoonとかストリーミングオーディオに関しても動きの多い年でした。
なんといってもRoonの中心人物であるCEOのEnno VandermeerとCOOで技術担当のDanny Dulaiが来日したことでヘッドフォン祭での紹介セミナーの司会を務めさせてもらったりもしました。これを機にRoonの国内導入になんらかの動きがあればよいですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471325897.html
Dannyとは少し前にRoonフォーラムの日本語化の文字切れ問題でネットを通じて一緒に問題解決をしたんですが、実際に顔を合わせて「おおこれお前だったか」とかみたいな初顔合わせでした。文字切れ問題は下記に少し書いていますが、下記記事のRoon開発者とはDannyのことです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/461352940.html
ヘッドフォン祭の時に打ち合わせでもいろいろ話したんですが、特にDannyが熱弁家で、わたしが口が滑って最近のRoonの進化が遅いように言ってしまったら、とくとくとソフトウエア開発の実際について説教をされて(笑)しまいました。最近のRoonでは特に後ろに隠れて見えないような進化、例えばAI応用(マシンラーニング)による新Radioとか1.7新機能のValenceなんかに力を入れているようですね。Valenceについてもマシンラーニングによる機能の進化が表から見えにくいのでValenceというキャッチーな名称をつけてわかりやすくしたのかもしれません。
Roonは1.6でQobuzも統合されて、その際にQobuzとTIDALの数値的な比較を書いてみました。特に必要な回線速度の差については参考にしてみてください。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/201902-1.html
またQobuzがMP3廃止やプラン統合を発表したのもストリーミング界隈の動きが激しいことを教えてくれます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471423140.html
いわば力技でハイレゾプランを安くしたQobuzの動きは、MQAという技術で伝送量を減らして安くしていたTIDALにも衝撃だったのではないでしょうか。
MQAについては今年の初めにESSからMQAのハードウエアデコードが可能な能力を有するDAC ICとMQA対応のオーディオCODEC ICも発表しています。ちなみにオーディオCODEC ICとはADCとDAC機能を統合したICのことを言います。主にスマホ向けですね。
しかしまだ製品は見えていないような気がするのも、各メーカーのMQA採用に迷いがあるのかもしれません。この辺も来年はどうなるかは注視したいと思います。モバイル分野ではMQAのアドバンテージはあると思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463529238.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463528629.html
MQAではInterBeeで動画とMQAの融合をはたしました。これはMPEG4-ALS応用によるものです。この辺はオーディオ以外でもMQAの応用はあるということを見せたと言えるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/201911-1.html
またTIDALのiPhoneアプリでもMQAソフトウエアデコードが可能となりましたが、海外のみです。いつ日本に来るのでしょうか。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/201903-1.html
またNetflixでの高音質配信がDolby Atmosを採用した可変ビットレート(adaptive)配信で実現したり、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/465502373.html
TIDALとAmazon Music HDがDolby AtomosをサポートしたりとDolby Atmosもちょっと動きがありましたね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472481001.html
動画も4Kとか8Kとか高品質を目指すとなると、音声もそれに伴って高品質が必要となるということはあるでしょうね。
ヘッドフォンではハイエンド系が良かったように思います。たとえば
登場は昨年となりますが、平面型のMEZE Empyreanのレビューを書きました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/465022986.html
平面型のHIFIMAN HE1000seも高能率という平面型のトレンドを見せてくれました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463974222.html
また密閉型ヘッドフォンも良かったですね。
パッシブラジエーターを採用したSpirit Trino Radianteは春の登場からかなり洗練されて発売開始されました。
https://www.phileweb.com/sp/review/article/201912/23/3711.html
おなじみUltrasoneではEdition15の密閉版のVeritusもありました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/464508653.html
そしてDALIのiO6はスピーカーメーカーらしい振動板の設計というユニークさと、ワイヤレスというトレンドを持って登場しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471034226.html
まだワイヤレスはちょっと、という有線派に向けてDAPもハイエンド系はなかなか良いものが出ました。
インテル製のFPGAや医療用R2R DACを採用したLuxury & PrecisionのLP6 Tiも独自ハイエンド色があります。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/464787064.html
また人気のAstell&Kernではハイパワー据え置きっほいKANN CUBEが良かったですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/464508653.html
インタビュー(Phileweb)
https://www.phileweb.com/interview/article/201906/04/658.html
イヤフオンもなかなか良い製品がたくさん出たと思います。
長年待望のFitEar TOGO335がいよいよ登場
http://vaiopocket.seesaa.net/article/469796898.html
ミリンクス振動板が素晴らしいAcoustune HS1670SS
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467651830.html
安定のCampfire AudioではIOとPolaris2、またAndromeda特別版やC/2019 Q4など豊作でした。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467689408.html
定番でかつ新しいWestone Bシリーズはカートライト兄弟の恒例のインタビューもしました。今年は来日しなかったのが残念です。
カートライト兄弟インタビュー(Phileweb)
https://www.phileweb.com/interview/article/201904/08/651.html
レビュー記事(Phileweb)
https://www.phileweb.com/review/article/201905/23/3443.html
また今年は1万円を切るイヤフォンやヘッドフォンも話題であり、なかなか良かったですね。ロングセラーとしての下記製品もその例と言えます。
ハイインピーダンスがユニークなRHA CL750
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472756097.html
コンシューマ向けにもオススメなモニター機AKG K240-Y3
https://www.phileweb.com/review/article/201910/04/3609.html
そしてfinalのE1000やE500もこの価格帯の話題をさらいました。
final audio(S'Next)については話題豊富な一年でもありましたね。
final音響講座とE500
http://vaiopocket.seesaa.net/article/466887556.html
final音響講座
http://vaiopocket.seesaa.net/article/466841836.html
final直営店オープン
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472207519.html
finalの直営店についてはポタフェスで来日していたHeadFiのJudeら一行を連れて行ったりもしました。なかなか感銘をしていたようです。特にA8000には帰りながらしきりに感嘆していました。
https://twitter.com/music2go/status/1205726239555670017
https://twitter.com/music2go/status/1205739374815719424
HeadFiではCanJamの紹介もいろいろとしました。いままではHeadFiというと欧米製品の情報を知るのにチェックしていましたが、これからは中国製品のチェックにも良いですね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/471425752.html
個人的にマニアックなところではSBC(シングルボードコンピュータ)ネタもあります。
ラズベリーパイでは待望の4が登場しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467447747.html
しかしながらすぐにUSBに設計不具合が見つかったりもしました。これはそのうちに修正するとのこと。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/467834566.html
またHugo2と絡めて究極のポータブルシステムの実現のためにASUS Tinker Boardを使ったりもしました。オーディオにはハードの優れたTinker Boardの方が良いと思うけれども、3以降の新型ラズパイ含めて高性能化によってますますポータブルには不向きになっていくのですよね。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/472823080.html
そして新しく来るものもあれば去るものもあるということで、とうとうiTunesの名前がMacOS Catalinaからは消えることになりました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/466205964.html
また従来の"Mastered for iTunes"に変わって"Apple Digital Masteres"という名前にするなど、iTunesというかジョブズの残像はますますアップルから薄くなっていきます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/468656049.html
最後になりましたが、ASCII.jpさんにポータブル・ヘッドフォンオーディオとかその周辺の記事を書くことになりました。こちらもどうぞよろしくお願いします。
https://ascii.jp/elem/000/002/001/2001703/?series=4
いずれにせよ今年も本ブログの購読ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
ASCIIにポータブルオーディオ事情の記事を書きました
ASCIIさんにポータブル・ヘッドフォンオーディオとかその周辺の記事を書くことになりました。
第一回目はこちらです。どうぞよろしくお願いします。
https://ascii.jp/elem/000/002/001/2001703/?series=4
第一回目はこちらです。どうぞよろしくお願いします。
https://ascii.jp/elem/000/002/001/2001703/?series=4
2019年12月21日
高インピーダンスの低価格イヤフオン、RHA CL750レビュー
先日ナイコムから一度は販売が終了したRHA CL750が限定数量で再度発売されました。希望小売価格は9,900円(税別)と安くエントリークラスですが、再販されるほどの魅力というのはどこにあるのでしょうか?
端的に結論を先に書くならば、CL750の魅力は150オームという高インピーダンスです。しかもそれをこの価格帯に組み合わせたとなるとあまり例はありません(一部にYUINなどの例はありますがとうの昔に絶版です)。エントリー価格帯で高インピーダンスという組み合わせが、わたしみたいに「ある筋の人」たちにはコスパがとても高い製品となりうるわけです。
* CL750の特徴: 鳴らしにくいこと
CL750はシングルのダイナミックドライバーを採用しています。最大の特徴はインピーダンスが150オームと高いことです。また感度も89dBと低めです。CL750はエントリークラスの安価なイヤフォンですが、これだけ鳴らしにくいのは珍しいことです。本来「鳴らしにくい」ということはマイナスな言葉ですが、オーティオにおいては必ずしもそうではありません。
イヤフォンの鳴らしやすさは主に電気抵抗であるインピーダンスと感度によって決定されます。昔は便利さ優先で小型なiPodや非力なMP3プレーヤーなどで聴くことが多かったので、イヤフオンには鳴らしやすさが求められてきました。
一方で感度が高すぎると不要な背景ノイズまで拾ってしまい、本来は黒く引き締まっているべきである背景がノイズで濁ってしまいます。なんとなくあまく濁って鈍った感じになるわけですね。
しかし、最近ポタアンを使うようになり、デジタルプレーヤーもきちんとした出力が取れるようになると、そうした機材を駆使する「ある筋の人」たちにはそれほど鳴らしやすさは重要ではなくなります。
そうした中で、RHA自体が2016年末にDacamp L1というポータブルアンプを発売します。その時に同時に発売されたイヤフォンがCL750と兄弟機のCL1でした。Dacamp L1は強力なDACチップを搭載するとともに可変式のゲインコントロールと高出力アンプを搭載した本格的なポータブルアンプで、それを生かすために高インピーダンスで感度も低いCL1とCL750というイヤフォンが生まれます。それまでもRHAにはMA750という機種がありましたが、CL750は単にMA750の高インピーダンスバージョンではなく、新開発のドライバーの採用やチューニングの適正化が行われています。
つまりCL750はアンプありきという前提で生まれたイヤフォンであり、それが本気をユニークな存在にしています。
* 実機のインプレッション
CL750の本体は小型でラッパのような形状をしています。このノズルの先端に向かって絞られた漏斗状のハウジング形状はエアロフォニック・ハウジングと呼ばれていて、先端にむかって流れる空気の動きを効率化するようです。ハウジング自体はステンレス製で音を端正なものにするのに一役買っていそうです。
リケーブルはできないのですが、標準ケーブルは高級そうなケーブルでシースが柔らかくタッチノイズも少ないようです。適度な摩擦があるのであまりバタバタ動かない点は良いですね。見た目的にももう少し高価な製品のように見えます。
イヤチップはシングルフランジ(傘)のシリコンラバー、ダブルフランジ、フォームと多彩に入っています。リケーブルはできないので、イヤチップで好みの音にチューニングするのがよいですね。実際に使ってみるとシングルフランジだとややきつめで音場が狭くなるので、ダブルフランジがとても良い音になりました。音は先鋭でダイナミック型なのでエージングはたっぷりした方が良いです。
まずAK380で聞いてみましたが、こうしたデジタルプレーヤーでも音量は確保できます。だいたいAK380の目盛りで120前後くらいなのでやはり高めではありますね。ちなみにイヤフォン端子のあるiPhoneでも高めですが音量を取ることはできます。
音はやや高域寄りのタイトで鮮明な音再現です。インピーダンスが高いこともあって、ノイズ感は抑えられて背景は黒くSN感も高く全体にクリアで、解像感も高く思えます。楽器音の歯切れが良く、パーカッションの打撃音が気持ちよいですね。
高音域は先鋭でやや強め、かなりシャープに感じられます。低音域は十分な量感はありますが、いわゆるコンシューマイヤホン的な低音の強調はあまり大きくはありません。その代わりに低音はパンチがあってよく締まっています。本格オーディオファイルへの掛け橋的なチューニングだと思います。
中音域ではボーカルの声は明瞭でこもり感が少ないので、歌詞もよく聞き取れます。やや高域よりの音傾向なので男声よりは女声の方が向いていると思います。
音楽的にはクラシック四重奏やジャズトリオのライブなどがよくはまると思います。ポップやロックでもベースのアタック感が良いのでたたみかけるようなドラミングを気持ちよく楽しめます。中高域よりの音傾向と低音のタイトさで、アニソンでは女性ヴォーカルがきれいに聞こえるとともにパンチのある低音が気持ち良いと思います。
デジタルプレーヤーで聞いても良い音が楽しめますが、やはりCL750が本領を発揮するのはポータブルアンプと組み合わせた時だと思います。
ポタアンのPolyとMojoを使うと一層余裕ある音を楽しめます。特に低音の力感があがり、ダイナミックでパワフルな音再現を堪能できます。
またSNが高く黒い背景はより黒いので、楽器の音やヴォーカルはそれにくっきりと浮かび上がるように聞こえます。音に余分な贅肉がなくすっきりとした端正な音再現です。
* まとめ
CL750の魅力はやはりユニークな音再現力です。それをこの価格で買えるという点がよいですね。エントリーイヤホンを買ってこもった不鮮明な音に悩んだユーザーにはよいステップアップになると思いますし、中高域よりの音を好むユーザーにも向いています。
歯切れが良いタイトな音は上級者でも魅力的で、分かる人が使いこなせばとても良いコスパでユニークな音が楽しめるでしょう。他のメーカーもこういうのを作って欲しいものですね。
2019年06月04日
さらばiTunes、Macでは
昨日のWWDCで、次のMacOS CatalinaではながらくMacの顔でもあったiTunesの解体が発表されています。Music、Podcast、TVの3つのソフトウエアに分割されるようで、実質iTunesはなくなるということのようです。下のビデオではCatalinaではiPhoneをMacに接続してもiTunesが立ち上がらず、同期オプションを見たければファインダーウインドウのサイドバーから行うということのようです。
これはMacでの話ですので、Windowsではどうかというと下記のリンクでは関係者の話としてWindowsでは従来通りにiTunesが提供されるということのようです。
Apple Is Killing iTunes, But Not on Windows
しかしモハベ砂漠っていうと荒涼としたイメージがあるのでダークモードが追加されたのはわかるし、エルキャピタンというとヨセミテ公園の一部だからマイナーチェンジって分かるんですが、カタリナはリゾート地ってイメージですが、命名理由がいまひとつわかりませんね。
これはMacでの話ですので、Windowsではどうかというと下記のリンクでは関係者の話としてWindowsでは従来通りにiTunesが提供されるということのようです。
Apple Is Killing iTunes, But Not on Windows
しかしモハベ砂漠っていうと荒涼としたイメージがあるのでダークモードが追加されたのはわかるし、エルキャピタンというとヨセミテ公園の一部だからマイナーチェンジって分かるんですが、カタリナはリゾート地ってイメージですが、命名理由がいまひとつわかりませんね。
2019年05月23日
Westone新シリーズのレビューをPhilewebに執筆しました
Westoneの新シリーズのレビューをPhilewebに書きました。
どうぞご覧ください!
https://www.phileweb.com/review/article/201905/23/3443.html
どうぞご覧ください!
https://www.phileweb.com/review/article/201905/23/3443.html
2019年04月08日
Westoneのカートライト兄弟のインタビュー公開、新Bシリーズ登場
Westoneの人気Wシリーズが刷新され、新しいBシリーズが登場しました。
カートライト兄弟にわたしがその改良のポイントをインタビューしましたが、その内容がPhilewebにアップされました。
なかなかマニアックなところまで突っ込んで聞いていますので、どうぞご覧ください。
https://www.phileweb.com/interview/article/201904/08/651.html
カートライト兄弟と真ん中がMeze Antonio氏
カートライト兄弟にわたしがその改良のポイントをインタビューしましたが、その内容がPhilewebにアップされました。
なかなかマニアックなところまで突っ込んで聞いていますので、どうぞご覧ください。
https://www.phileweb.com/interview/article/201904/08/651.html
カートライト兄弟と真ん中がMeze Antonio氏
2019年03月12日
iPhoneのTIDALアプリでもMQAサポート開始
AndroidのTIDALアプリでは少し前からMQAサポート(ソフトウエアデコード)が開始されていましたが、iPhoneのTIDALアプリでもソフトウエアデコードができるようになったようです。以下はMQA社のリリース。
https://www.mqa.co.uk/customer/news
とはいえ日本ではTIDALはサービスインしておらず、アプリも日本のApp Storeでは入手できません。ここはソフトバンクあたりになんとかしてほしいところですね。
一応米国アカウントを作る方法はありますがあまりよろしくないので紹介はいたしません。ただMQAは使えませんが日本でTIDALが使えるアプリを簡単に入手するにはmconnect liteがあります。またHIFIMANアプリでもTIDALを使うことができます。いずれにしてもTIDALアカウントは作成する必要はあります。
https://www.mqa.co.uk/customer/news
とはいえ日本ではTIDALはサービスインしておらず、アプリも日本のApp Storeでは入手できません。ここはソフトバンクあたりになんとかしてほしいところですね。
一応米国アカウントを作る方法はありますがあまりよろしくないので紹介はいたしません。ただMQAは使えませんが日本でTIDALが使えるアプリを簡単に入手するにはmconnect liteがあります。またHIFIMANアプリでもTIDALを使うことができます。いずれにしてもTIDALアカウントは作成する必要はあります。
2019年02月21日
ハイレゾストリーミング比較、TIDALとQobuz
先日Roonが1,6にバージョンアップしました。その目玉はTIDALと並び称されるロスレスストリーミングサービスQobuz(コーブズ)のサポートです。Qobuzはフランスの会社で、欧州では以前からロスレスストリーミング・ハイレゾストリーミングを提供していましたが、アメリカではこの年初から開始されています。Roon1.6でのアップグレードはそれを見据えてのことでしょう。
1.6での注目機能はTIDALでMQAによるハイレゾストリーミングが可能となったように、QobuzでもハイレゾストリーミングがRoon上で可能となるということです。
ただ残念ながら日本では両サービスともまだ正式にサービス開始していないこともありますので、まず基本からハイレゾストリーミングサービスのTIDALとQobuzを数字や必要要件で比較してみます。
* ハイレゾストリーミングのサービスプラン
TIDALの場合はハイレゾストリーミングをするためには月$20のHIFIプラン(CD品質のロスレス配信)を取ることによってハイレゾストリーミングも同時に使用できます。これは後に詳しく述べますが、TIDALがハイレゾ配信でMQAコーデックを採用しているために実質的にCD品質と通信速度の必要性がほぼ変わらないからです。
最大は352kHz/24bitですが、ソフトウエアデコードの場合には96kHz/24bitまでとなります。
Qobuzの場合はハイレゾストリーミングをするためには月$20のHiFiプラン(CD品質のロスレス配信)ではだめで、Studioプラン(月$25) かまたはSublime+プラン(年$300)が必要です。Sublime+プランではStudioプランに加えてダウンロード音源の購入で割引が適用されます。
最大は192kHz/24bitまでです。
* ハイレゾストリーミングの楽曲数
TIDALの場合は総数が約6000万曲、ハイレゾストリーミング可能な曲が約100万曲
https://www.whathifi.com/news/tidals-hi-res-masters-tracks-surpass-one-million
Qobuzの場合は総数が約4000万曲、ハイレゾストリーミング可能な曲が約75,000アルバム
https://help.qobuz.com/hc/en-us/articles/115001675592-What-does-the-streaming-catalogue-contain-
曲数は不明ですが、だいたい1アルバム10曲とすると75万曲くらいなので、双方ほぼ同じくらいでしょうか。Qobuzに関してはハイレゾ200万曲という数字もどこかで見た気がしますが、いずれにせよ双方とも増えていくでしょう。
* ハイレゾストリーミングに必要な機材
TIDALの場合はフルにハイレゾストリーミングをするためにはハードウエアデコードをするためのMQA対応機材が必要です。たとえばMQAフルデコーダーもしくはMQAレンダラーの機能を持つネットワークプレーヤーとかMQA対応DACです。この場合に録音されたオリジナルのサンプリングレートまで再生可能です。
もしMQA対応製品がない場合にはMQAアプリやRoonなどのソフトウエアデコード機能を使用して96kHz/24bitまでとなります。
Qobuzの場合はハイレゾストリーミングをするために必要なものはFLACをデコードするソフトとハイレゾ対応DACくらいで、これらはいまは普通ですので特別な機材は必要ありません。これはQobuzは標準的なFLACコーデックで配信されているからです。
* ハイレゾストリーミングに必要な通信速度
TIDALの場合はCD品質のストリーミングが可能な回線ならば、ハイレゾストリーミングは問題ありません。これはMQAコーデックによる圧縮の高さでCD品質で必要とされる約1.4Mbpsよりも低いレートでハイレゾの配信が可能だからです。
Qobuzの場合は基本的にFLACコーデック(ファイルではなく)でストリーミングしています。これはMQA配信に比べてより通信速度が必要となります。ただし非圧縮ではなくFLACコーデックにおいて圧縮されて配信されています。
具体的な例として176.4kHzを24bitで配信する場合を考えてみましょう。このとき非圧縮であれば必要な通信速度は計算すると約8.4Mbpsです。
MQAではこのときに約1.2Mbps(MQA社提供のデータ)で済みますのでほぼ1/8の帯域幅で済みます。これはハイレゾストリーミングがスマートフォンに拡大された場合にモバイルやセルラー回線で有利となります。
対してQobuzですが、圧縮していますので実測値で約4.8Mbpsということです(Qobuz社提供のデータ)。ですからQobuzでは1/2くらいの圧縮率で圧縮していると推測できます。この程度は通常の可逆圧縮で十分達成可能な値です。このためTIDALの8倍の通信速度が必要なわけではなく、だいたいTIDALの4倍程度の通信速度が必要となります。
ただしFLACの圧縮率は曲によっても大きく変わり、Qobuzでの実測だと4割程度も変わることがあるということなので注意は必要です。
目安としてQobuz社ではインターネットはストリーミングだけではないので、フルに196/24bitのハイレゾストリーミングを楽しむには20Mbps程度の接続速度が必要ではないかと言ってます。
さくっと手元のWiMaxでダウンロード速度を実測すると25Mbps程度出てますし、おそらくはこの程度の回線ならば問題ないし、光回線の人ならまったく大丈夫でしょう。
* まとめ
簡単に言うとTIDALではより通信速度は低く済みますが、フルに楽しむにはMQA対応機材が必要となります。Qobuzではより高い通信速度は必要ですが、機材は普通の機材で問題ありません。
またMQAではエンコード時に独自のデジタルフィルターが適用されているので、音質的な違いも出るでしょう。
総じてモバイルでのハイレゾストリーミングではTIDALのほうが向いていると言えるかもしれません。また機材においてはESSが主にモバイル向けのMQA対応チップを発表していますので、MQA関連はこれらの普及待ちという面もあります。家では十分な通信速度が得られるので機材の柔軟なQobuzが向いているかもしれません。
ただ重要なのはハイレゾストリーミングというよりは聴きたい楽曲がどちらのサービスに多いかということになるとは思います。
1.6での注目機能はTIDALでMQAによるハイレゾストリーミングが可能となったように、QobuzでもハイレゾストリーミングがRoon上で可能となるということです。
ただ残念ながら日本では両サービスともまだ正式にサービス開始していないこともありますので、まず基本からハイレゾストリーミングサービスのTIDALとQobuzを数字や必要要件で比較してみます。
* ハイレゾストリーミングのサービスプラン
TIDALの場合はハイレゾストリーミングをするためには月$20のHIFIプラン(CD品質のロスレス配信)を取ることによってハイレゾストリーミングも同時に使用できます。これは後に詳しく述べますが、TIDALがハイレゾ配信でMQAコーデックを採用しているために実質的にCD品質と通信速度の必要性がほぼ変わらないからです。
最大は352kHz/24bitですが、ソフトウエアデコードの場合には96kHz/24bitまでとなります。
Qobuzの場合はハイレゾストリーミングをするためには月$20のHiFiプラン(CD品質のロスレス配信)ではだめで、Studioプラン(月$25) かまたはSublime+プラン(年$300)が必要です。Sublime+プランではStudioプランに加えてダウンロード音源の購入で割引が適用されます。
最大は192kHz/24bitまでです。
* ハイレゾストリーミングの楽曲数
TIDALの場合は総数が約6000万曲、ハイレゾストリーミング可能な曲が約100万曲
https://www.whathifi.com/news/tidals-hi-res-masters-tracks-surpass-one-million
Qobuzの場合は総数が約4000万曲、ハイレゾストリーミング可能な曲が約75,000アルバム
https://help.qobuz.com/hc/en-us/articles/115001675592-What-does-the-streaming-catalogue-contain-
曲数は不明ですが、だいたい1アルバム10曲とすると75万曲くらいなので、双方ほぼ同じくらいでしょうか。Qobuzに関してはハイレゾ200万曲という数字もどこかで見た気がしますが、いずれにせよ双方とも増えていくでしょう。
* ハイレゾストリーミングに必要な機材
TIDALの場合はフルにハイレゾストリーミングをするためにはハードウエアデコードをするためのMQA対応機材が必要です。たとえばMQAフルデコーダーもしくはMQAレンダラーの機能を持つネットワークプレーヤーとかMQA対応DACです。この場合に録音されたオリジナルのサンプリングレートまで再生可能です。
もしMQA対応製品がない場合にはMQAアプリやRoonなどのソフトウエアデコード機能を使用して96kHz/24bitまでとなります。
Qobuzの場合はハイレゾストリーミングをするために必要なものはFLACをデコードするソフトとハイレゾ対応DACくらいで、これらはいまは普通ですので特別な機材は必要ありません。これはQobuzは標準的なFLACコーデックで配信されているからです。
* ハイレゾストリーミングに必要な通信速度
TIDALの場合はCD品質のストリーミングが可能な回線ならば、ハイレゾストリーミングは問題ありません。これはMQAコーデックによる圧縮の高さでCD品質で必要とされる約1.4Mbpsよりも低いレートでハイレゾの配信が可能だからです。
Qobuzの場合は基本的にFLACコーデック(ファイルではなく)でストリーミングしています。これはMQA配信に比べてより通信速度が必要となります。ただし非圧縮ではなくFLACコーデックにおいて圧縮されて配信されています。
具体的な例として176.4kHzを24bitで配信する場合を考えてみましょう。このとき非圧縮であれば必要な通信速度は計算すると約8.4Mbpsです。
MQAではこのときに約1.2Mbps(MQA社提供のデータ)で済みますのでほぼ1/8の帯域幅で済みます。これはハイレゾストリーミングがスマートフォンに拡大された場合にモバイルやセルラー回線で有利となります。
対してQobuzですが、圧縮していますので実測値で約4.8Mbpsということです(Qobuz社提供のデータ)。ですからQobuzでは1/2くらいの圧縮率で圧縮していると推測できます。この程度は通常の可逆圧縮で十分達成可能な値です。このためTIDALの8倍の通信速度が必要なわけではなく、だいたいTIDALの4倍程度の通信速度が必要となります。
ただしFLACの圧縮率は曲によっても大きく変わり、Qobuzでの実測だと4割程度も変わることがあるということなので注意は必要です。
目安としてQobuz社ではインターネットはストリーミングだけではないので、フルに196/24bitのハイレゾストリーミングを楽しむには20Mbps程度の接続速度が必要ではないかと言ってます。
さくっと手元のWiMaxでダウンロード速度を実測すると25Mbps程度出てますし、おそらくはこの程度の回線ならば問題ないし、光回線の人ならまったく大丈夫でしょう。
* まとめ
簡単に言うとTIDALではより通信速度は低く済みますが、フルに楽しむにはMQA対応機材が必要となります。Qobuzではより高い通信速度は必要ですが、機材は普通の機材で問題ありません。
またMQAではエンコード時に独自のデジタルフィルターが適用されているので、音質的な違いも出るでしょう。
総じてモバイルでのハイレゾストリーミングではTIDALのほうが向いていると言えるかもしれません。また機材においてはESSが主にモバイル向けのMQA対応チップを発表していますので、MQA関連はこれらの普及待ちという面もあります。家では十分な通信速度が得られるので機材の柔軟なQobuzが向いているかもしれません。
ただ重要なのはハイレゾストリーミングというよりは聴きたい楽曲がどちらのサービスに多いかということになるとは思います。
2019年02月18日
CanJam NYの新製品
Head-Fiの全国大会であるCanJam NYの紹介ビデオが公開されています。
そこから気になる新製品など。
2:30 FIIO IEMではFA7でknowlesとの関係が強調されてますね。
8:38 HIFIMAN アナンダのBTバージョン。初の平面型ワイヤレス?BAデスクトップスピーカーも出て、やはりBT中心にシフトしてきています。
11:15 CampfireはCascadeの新しいイヤパッドでしょうか
33:23 Focal StelliaはUtopiaの密閉型バージョンのような新製品。現行の密閉型Ellegiaよりも高価な$3000です。Ediition9の再来なるか?
HeadFiで聴いた人の話だと、メタリカの曲を聞いていままで幾度も聴いてるけどまるで違う体験だって言ってますね。ヘリやマシンガンなどの効果音がすぐ目の前で鳴ってるようにリアルだっていう感じのようです。
44:06 Noble Audio新フラッグシップKhan、6ドライバーで4BA、1ダイナミック、1がピエゾドライバーです。ピエゾはエニュームでも使われていますが、おそらくスーパーツイーター。
Judeに言わせるとK10プレステージに比してもっと空気感が強調されより暖かみがありmore forgivingって言ってるので音楽的な、違うアプローチだということです。K10もKatanaと比するとmore forgivingだと思いますが、リファレンス系のKatanaやリスニング系のK10とも違うラインナップかもしれません。
46:24 日本でもでてますがUMの新製品が紹介されています。
ちなみにHeadF-でのCanJamのインプレッションスレッドはこちらです。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-nyc-2019-impressions-thread.900214/
そこから気になる新製品など。
2:30 FIIO IEMではFA7でknowlesとの関係が強調されてますね。
8:38 HIFIMAN アナンダのBTバージョン。初の平面型ワイヤレス?BAデスクトップスピーカーも出て、やはりBT中心にシフトしてきています。
11:15 CampfireはCascadeの新しいイヤパッドでしょうか
33:23 Focal StelliaはUtopiaの密閉型バージョンのような新製品。現行の密閉型Ellegiaよりも高価な$3000です。Ediition9の再来なるか?
HeadFiで聴いた人の話だと、メタリカの曲を聞いていままで幾度も聴いてるけどまるで違う体験だって言ってますね。ヘリやマシンガンなどの効果音がすぐ目の前で鳴ってるようにリアルだっていう感じのようです。
44:06 Noble Audio新フラッグシップKhan、6ドライバーで4BA、1ダイナミック、1がピエゾドライバーです。ピエゾはエニュームでも使われていますが、おそらくスーパーツイーター。
Judeに言わせるとK10プレステージに比してもっと空気感が強調されより暖かみがありmore forgivingって言ってるので音楽的な、違うアプローチだということです。K10もKatanaと比するとmore forgivingだと思いますが、リファレンス系のKatanaやリスニング系のK10とも違うラインナップかもしれません。
46:24 日本でもでてますがUMの新製品が紹介されています。
ちなみにHeadF-でのCanJamのインプレッションスレッドはこちらです。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-nyc-2019-impressions-thread.900214/
2019年01月05日
ESSがオーディオファイル向けオーディオCODEC(IC)を発表
今年はESSの話題から始まりましたが、ESSはMQA対応DAC ICに加えてMQA対応のオーディオCODEC ICも発表しています。これらはES9281Proなどです。
http://www.esstech.com/index.php/en/news/newsroom/ess-introduces-suite-usb-codecs-featuring-audiophile-sabre-dacs/
CODECというのは圧縮・伸張アルゴリズムを一般に差しますが、ここでいうCODECとはADCとDACの両機能をもったICのことだと思います。オーディオCODECとも呼ばれます。たとえばAKMのページではオーディオDAC、オーディオADCとならんでオーディオCODECという項目があるのがわかると思います。(すべてのDACやADCがオーディオ向けではないのでオーディオと接頭語でつけていると思います)
CODEC ICは主にスマートフォンで使われますが。ここではUSB-C対応ヘッドセットやUSB-C対応アダプター類などを考えているようです。これはマイク(ADC)もスピーカーも(DAC)必要だからです。
つまりUSBコントローラとSABRE DAC機能をもったCODEC ICということになります。またヘッドフォンアンプ(2.0Vrms出力)も内蔵しています。まさにESSの目指すところのワンチップソリューションに適合したものと言えますね。
しかもなんとこのES9281PROはMQAレンダラー対応もなされているようです。これはさきに書いたES9068PROの技術を汲んでいるようです。またアクティブノイズキャンセリング機能もあるようです。ES9028PROはそのMQA対応がないものです。ローコスト版のES9270などもあるようです。
つまりオーディオDAC(IC)であるES9068Qはオーディオファイル向けの機材でのMQA対応を簡単にし、オーディオCODEC(IC)であるES9281PROなどはヘッドセットやアクセサリー類でも高音質とともにMQA対応を可能にするものだということが言えるのではないかと思います。これらがESSのMQA戦略と言えますね。
http://www.esstech.com/index.php/en/news/newsroom/ess-introduces-suite-usb-codecs-featuring-audiophile-sabre-dacs/
CODECというのは圧縮・伸張アルゴリズムを一般に差しますが、ここでいうCODECとはADCとDACの両機能をもったICのことだと思います。オーディオCODECとも呼ばれます。たとえばAKMのページではオーディオDAC、オーディオADCとならんでオーディオCODECという項目があるのがわかると思います。(すべてのDACやADCがオーディオ向けではないのでオーディオと接頭語でつけていると思います)
CODEC ICは主にスマートフォンで使われますが。ここではUSB-C対応ヘッドセットやUSB-C対応アダプター類などを考えているようです。これはマイク(ADC)もスピーカーも(DAC)必要だからです。
つまりUSBコントローラとSABRE DAC機能をもったCODEC ICということになります。またヘッドフォンアンプ(2.0Vrms出力)も内蔵しています。まさにESSの目指すところのワンチップソリューションに適合したものと言えますね。
しかもなんとこのES9281PROはMQAレンダラー対応もなされているようです。これはさきに書いたES9068PROの技術を汲んでいるようです。またアクティブノイズキャンセリング機能もあるようです。ES9028PROはそのMQA対応がないものです。ローコスト版のES9270などもあるようです。
つまりオーディオDAC(IC)であるES9068Qはオーディオファイル向けの機材でのMQA対応を簡単にし、オーディオCODEC(IC)であるES9281PROなどはヘッドセットやアクセサリー類でも高音質とともにMQA対応を可能にするものだということが言えるのではないかと思います。これらがESSのMQA戦略と言えますね。
ESSからMQAハードデコードをICで行うDAC ICが登場
ESSからMQAのハードウエアデコードが可能な能力を有するDAC IC、ES9068Qが登場しました。
http://www.esstech.com/index.php/en/news/newsroom/ess-introduces-worlds-first-codec-hardware-mqa-hi-res-rendering/
RoonやAudirvanaなどPCのソフトで行うソフトウエアデコードではx2である96/24までしか戻せませんが、DACのファームウェアで行うハードウエアデコードではx4まで戻せるので192/24まで再生することができます。
ボブスチュアートによればこの差はどうして起こるかというと、x4のデコードをするためにはDACのハードウエアに即したデコードが必要だからと言います。これはMQAがエンドトゥエンド(マイク/ADC to DAC/スピーカー)を包括的にカバーするシステムだからでもあります。
具体的にいうと、DAC製品のICだけではないアウトプットフィルターなどの設計によってそのチューニングが必要となります。これはファームウェアのコード(MQAレンダラー)で調整することになります。
この理屈でいうと、ただのDAC ICでしかないES9068Qはそのチューニングができないように思えますが、上のリンクではこのチューニングをES9068が(ファームの書き換えなしで)自動で行えるとされています。
この仕組みはいまひとつ明確ではないように思いますが、おそらくESSのアーキテクチャがワンチップ化に志向していて、本来外部に必要なDAC後段(I/V変換とか)をすでに含んでいることと関係ありそうに推測します。
いずれにせよ、これによってMQAの普及が一段と拍車がかかることでしょう。ES9068が低消費電力をうたっていることからも、ポータブルの分野でも来るでしょうね。
http://www.esstech.com/index.php/en/news/newsroom/ess-introduces-worlds-first-codec-hardware-mqa-hi-res-rendering/
RoonやAudirvanaなどPCのソフトで行うソフトウエアデコードではx2である96/24までしか戻せませんが、DACのファームウェアで行うハードウエアデコードではx4まで戻せるので192/24まで再生することができます。
ボブスチュアートによればこの差はどうして起こるかというと、x4のデコードをするためにはDACのハードウエアに即したデコードが必要だからと言います。これはMQAがエンドトゥエンド(マイク/ADC to DAC/スピーカー)を包括的にカバーするシステムだからでもあります。
具体的にいうと、DAC製品のICだけではないアウトプットフィルターなどの設計によってそのチューニングが必要となります。これはファームウェアのコード(MQAレンダラー)で調整することになります。
この理屈でいうと、ただのDAC ICでしかないES9068Qはそのチューニングができないように思えますが、上のリンクではこのチューニングをES9068が(ファームの書き換えなしで)自動で行えるとされています。
この仕組みはいまひとつ明確ではないように思いますが、おそらくESSのアーキテクチャがワンチップ化に志向していて、本来外部に必要なDAC後段(I/V変換とか)をすでに含んでいることと関係ありそうに推測します。
いずれにせよ、これによってMQAの普及が一段と拍車がかかることでしょう。ES9068が低消費電力をうたっていることからも、ポータブルの分野でも来るでしょうね。
2018年12月30日
2018年の振り返りと2019年の展望
今年も最後の記事になりましたので、うちの記事から今年のトレンドを振り返り、来年のオーディオトレンドを考えてみたいと思います。
ちなみに昨年の暮れに書いた2017年の振り返り記事は下記リンクです。
→「2017年振り返り」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/455867697.html
イヤフォン、ヘッドフォンについてはCampfire Audio SolarisやFAudio Majorなどチャンバー方式を生かしたハイエンドイヤフォンが良かったと思いますし、新機軸の静電型ドライバーを搭載したFitEar ESTは単に目新しいということだけではなくきちんと高い音質にまとめたのはベテランならではの手腕といえるでしょう。
昔からうちのブログで書いてきた海外メーカーでも代理店がアユートさんに変わったフェンダー(ex Aurisonics)も高い音質を示してくれ、AKG K3003以来のひさびさのAKG N5005もなかなか良かったですね。ヘッドフォンはやはりCampfire AudioのCASCADEがあのHD25以来のポータブルヘッドフォンらしいカタチで、価格を超越した音質で実現してくれたのが印象に残りました。
DAP、アンプでは中堅クラスのiFI xDSDやA&K SR15などが良かったように思います。もちろんA&K SP1000MやSE100、PAW Gold Touchなどハイエンドクラスも充実していました。
→「Campfire Audioのヘッドフォン、CASCADEレビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/455862470.html
→ 人気の「ANDROMEDA」を超える集大成モデル、Campfire Audioの旗艦イヤホン「SOLARIS」レビュー(Phileweb)
https://www.phileweb.com/review/article/201812/13/3305.html
→「FitEarの意欲作、静電型ツィーター搭載のFitEar EST UIEMレビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/460502169.html
→「ユニークで高音質なダイナミック、FAudio Majorレビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/462838214.html
→「参入3年目、これから「Fenderのイヤホン」が向かう場所とは?」(Phileweb)
https://www.phileweb.com/interview/article/201811/16/598.html
→「Astell&Kernの新DAP、SE100とSR15の発表会」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/459701054.html
→「iFI Audio の新機軸、xDSDレビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/459955768.html
→「AKG N5005レビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/458917061.htm
2018年の技術トレンドとしてはMQAの進展とBluetoothの進化というところに注目しました。これらの進展は音源がストリーミングに移行している時期であるということとも符合しています。つまりはBluetoothはもちろんのこと、MQAがポータブルでもキー技術となりうるということだと思います。
まずMQAについてはxDSDなどのiFI製品、Astell & KernのDAPもMQA対応を果たしています。MQAは使い方がまだわからないという人も多いと思いますが、iFI製品を主としてMQAの詳細な使い方の記事も書いていますので参考にどうぞ。
→「iFi audioも対応で盛り上がるMQA、その再生のための基礎を徹底解説」(Phileweb)
https://www.phileweb.com/sp/review/article/201805/24/3042.html
→「Aster & KernもMQA対応」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/462050929.html
MQAがポータブルも視野に入れているということはボブスチュアートが来日した際にも直接話をうかがって確認しました。
→「MQAのポータブルオーディオ最前線についてボブスチュアート氏の話」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/460037162.html
これを裏付けるようにAndroidの定番ハイレゾ再生アプリのUAPPでもMQAソフトでコード対応されています。
→「UAPPアプリでMQAのソフトデコード対応」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463293040.html
またMQAが本来強みとするストリーミングはTIDALだけではなく、ライブ中継でも効果をはっきするということを示したのは、オーディオというよりもこれからの音楽のありかたの一つの形を提示してくれたとも言えるでしょう。
→「MQAライブストリーミング in InterBee」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/462754288.html
ストリーミングが音源の中心になるということは、ストリーミングに適したデバイス、つまりスマートフォンが核になってくることを示唆してもいます。そのときにキーとなる技術はやはりBluetoothです。Bluetoothはオーディオという場合には音質という点がネックになるのですが、今年はAptX Adaptive、HWA、LDACのようなハイレゾ再生をBluetoothでも可能とする技術(コーデック)も目立ちました。
ちなみにこれらの説明をする際によく「ハイレゾ級」という言葉を使うのですが、ハイレゾというのはそもそも音の良し悪しではなく、44k/16bitを超えるフォーマットという規格ですので、あえて「級」をつけるのはおかしいと思います。ハイレゾかハイレゾでないかの二択しかないはずですし、そこにハイレゾっぽいという言い方はおかしいですね。
これらのコーデックで96kHz/24bitのデータが搬送できるのであれば、それは中身の音質は関係なく、「ハイレゾ」と言えるでしょう。この辺は逆にハイレゾに対するメーカーとユーザーの考えがまだあいまいである証拠でもあると思います。
→「AptX Adaptive体験試聴会、AptX Adaptiveとはなにか」2013/6記事
http://vaiopocket.seesaa.net/article/461921871.html
それはともかく、個人的にはいままでに何回か書いているようにSBCでも十分に高音質で搬送できると思いますし、Bluetoothデバイスの音質のキーはコーデックではなくBTレシーバーの設計だと思います。その点ではShureのBT2は良いと思います。この点については5年も前に書いた記事ですが、Myst PortaDAC 1866の記事をご覧ください。特にSBCのBitpool値のあたりや、MystのBTチップとDACの分離のところです。
振り返るとUSBも音が悪いと言われていたのですが、PCオーディオの転換点はもともとUSBコントローラのおまけ機能だったPCM270xの内臓DAC機能をバイパスして外部の高音質DACとつなげたということだったと思います。結果としてAyre QB9を嚆矢としていまではハイエンドクラスでもUSB DACが全盛となっています。
→「ワイヤレスポータブルアンプの探求、Myst PortaDAC 1866など」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367782187.html
また、Bluetoothの問題点(時代遅れな点)はコーデックというよりもプロファイルにあると思います。つまりA2DPの制限である1:nの通信ができないということです。これは今年は流行を見せた完全ワイヤレスイヤフォンでも問題となります。この点についてもTempowのような取り組みがありますし、クアルコムもQualcomm TrueWireless Stereo Plusで取り組みを見せています。
→「Bluetoothのマルチキャストオーディオ技術、Tempow Audio Profile」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/460813992.html
さて、それらを踏まえての来年のトレンドを考えてみます。
うちのブログでは過去に「DSDネイティブ再生」とか、「完全ワイヤレス」など先進的な話題を取り上げてきましたが、その始めの頃はそもそもそうした言葉自体がありませんでしたので、これを記事の日本語でどう呼ぶべきか、と悩んでいろいろと考えつつ「DSDネイティブ再生」とか「完全ワイヤレス」と呼んだわけです。
いまもなにか、こういうものが来ているけれども、はっきりとした呼び方はないというものがあります。今の製品でいうと、iFI xDSD、HIFIMAN R2R2000などにその萌芽がみられます。詳しくは書けないところもありますが、来年はもっと明確な形となるでしょう。
それはおそらく「高音質Bluetoothレシーバー」とか「ハイエンドBluetoothレシーバー」と呼ばれるようなものです。SureのBT2はよいところを突いていると思いますが、ここで言いたいのはもっとずっとハイエンドのBluetoothレシーバーのようなデバイスです。あるいはDAPにたいして「ストリーミング・オーディオ・プレーヤー」というべきものかもしれません。たかがアクセサリーのBTレシーバーに10万も20万もだすか、せいぜい2-3万だろうというかもしれません。しかし、その言葉は10年ほど前に「BTレシーバー」を「ヘッドフォン」と入れ替えて散々言われていたように思います。
現状ではR2R2000が一番良い例なのですが、聞いたところ高価なR2R2000も実のところDAPというよりも購入者のほとんどがHWA対応のBTレシーバーとして使用しているそうです。もちろんこれは中国でファーウエイのシェアが大きくHWAの浸透度も高いということも関連しているかもしれません。しかしながら中国でストリーミングの普及率が日本よりもはるかに高いということも関係しているでしょう。そういう意味ではいまや中国は日本の明日でもあります。
これに高音質BTコーデック(LDAC、Aptx HD/Adaptive、HWA)やMQA対応も加わってくるでしょう。ロッシーコーデックでハイレゾかと言われるかもしれませんが、書いたようにハイレゾであるかどうかと音質は別の話です。MQAもWiFiならともかくBTのロッシーではデコードできないはずですが、それは問題というよりは課題というべきでしょう。
Bluetooth元年というといつの話だよ、と言われるかもしれませんがそれはコンシューマオーディオにおける話です。PCオーディオと呼ばれる前もUSB DACはありましたが、HiFiオーディオを志向したものではありませんでした。
もしかすると来年こそが本当にHiFIオーディオあるいはポータブルオーディオにおけるBluetooth元年となるのかもしれません。
いずれにせよ今年も本ブログの購読ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
ちなみに昨年の暮れに書いた2017年の振り返り記事は下記リンクです。
→「2017年振り返り」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/455867697.html
イヤフォン、ヘッドフォンについてはCampfire Audio SolarisやFAudio Majorなどチャンバー方式を生かしたハイエンドイヤフォンが良かったと思いますし、新機軸の静電型ドライバーを搭載したFitEar ESTは単に目新しいということだけではなくきちんと高い音質にまとめたのはベテランならではの手腕といえるでしょう。
昔からうちのブログで書いてきた海外メーカーでも代理店がアユートさんに変わったフェンダー(ex Aurisonics)も高い音質を示してくれ、AKG K3003以来のひさびさのAKG N5005もなかなか良かったですね。ヘッドフォンはやはりCampfire AudioのCASCADEがあのHD25以来のポータブルヘッドフォンらしいカタチで、価格を超越した音質で実現してくれたのが印象に残りました。
DAP、アンプでは中堅クラスのiFI xDSDやA&K SR15などが良かったように思います。もちろんA&K SP1000MやSE100、PAW Gold Touchなどハイエンドクラスも充実していました。
→「Campfire Audioのヘッドフォン、CASCADEレビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/455862470.html
→ 人気の「ANDROMEDA」を超える集大成モデル、Campfire Audioの旗艦イヤホン「SOLARIS」レビュー(Phileweb)
https://www.phileweb.com/review/article/201812/13/3305.html
→「FitEarの意欲作、静電型ツィーター搭載のFitEar EST UIEMレビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/460502169.html
→「ユニークで高音質なダイナミック、FAudio Majorレビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/462838214.html
→「参入3年目、これから「Fenderのイヤホン」が向かう場所とは?」(Phileweb)
https://www.phileweb.com/interview/article/201811/16/598.html
→「Astell&Kernの新DAP、SE100とSR15の発表会」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/459701054.html
→「iFI Audio の新機軸、xDSDレビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/459955768.html
→「AKG N5005レビュー」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/458917061.htm
2018年の技術トレンドとしてはMQAの進展とBluetoothの進化というところに注目しました。これらの進展は音源がストリーミングに移行している時期であるということとも符合しています。つまりはBluetoothはもちろんのこと、MQAがポータブルでもキー技術となりうるということだと思います。
まずMQAについてはxDSDなどのiFI製品、Astell & KernのDAPもMQA対応を果たしています。MQAは使い方がまだわからないという人も多いと思いますが、iFI製品を主としてMQAの詳細な使い方の記事も書いていますので参考にどうぞ。
→「iFi audioも対応で盛り上がるMQA、その再生のための基礎を徹底解説」(Phileweb)
https://www.phileweb.com/sp/review/article/201805/24/3042.html
→「Aster & KernもMQA対応」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/462050929.html
MQAがポータブルも視野に入れているということはボブスチュアートが来日した際にも直接話をうかがって確認しました。
→「MQAのポータブルオーディオ最前線についてボブスチュアート氏の話」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/460037162.html
これを裏付けるようにAndroidの定番ハイレゾ再生アプリのUAPPでもMQAソフトでコード対応されています。
→「UAPPアプリでMQAのソフトデコード対応」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/463293040.html
またMQAが本来強みとするストリーミングはTIDALだけではなく、ライブ中継でも効果をはっきするということを示したのは、オーディオというよりもこれからの音楽のありかたの一つの形を提示してくれたとも言えるでしょう。
→「MQAライブストリーミング in InterBee」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/462754288.html
ストリーミングが音源の中心になるということは、ストリーミングに適したデバイス、つまりスマートフォンが核になってくることを示唆してもいます。そのときにキーとなる技術はやはりBluetoothです。Bluetoothはオーディオという場合には音質という点がネックになるのですが、今年はAptX Adaptive、HWA、LDACのようなハイレゾ再生をBluetoothでも可能とする技術(コーデック)も目立ちました。
ちなみにこれらの説明をする際によく「ハイレゾ級」という言葉を使うのですが、ハイレゾというのはそもそも音の良し悪しではなく、44k/16bitを超えるフォーマットという規格ですので、あえて「級」をつけるのはおかしいと思います。ハイレゾかハイレゾでないかの二択しかないはずですし、そこにハイレゾっぽいという言い方はおかしいですね。
これらのコーデックで96kHz/24bitのデータが搬送できるのであれば、それは中身の音質は関係なく、「ハイレゾ」と言えるでしょう。この辺は逆にハイレゾに対するメーカーとユーザーの考えがまだあいまいである証拠でもあると思います。
→「AptX Adaptive体験試聴会、AptX Adaptiveとはなにか」2013/6記事
http://vaiopocket.seesaa.net/article/461921871.html
それはともかく、個人的にはいままでに何回か書いているようにSBCでも十分に高音質で搬送できると思いますし、Bluetoothデバイスの音質のキーはコーデックではなくBTレシーバーの設計だと思います。その点ではShureのBT2は良いと思います。この点については5年も前に書いた記事ですが、Myst PortaDAC 1866の記事をご覧ください。特にSBCのBitpool値のあたりや、MystのBTチップとDACの分離のところです。
振り返るとUSBも音が悪いと言われていたのですが、PCオーディオの転換点はもともとUSBコントローラのおまけ機能だったPCM270xの内臓DAC機能をバイパスして外部の高音質DACとつなげたということだったと思います。結果としてAyre QB9を嚆矢としていまではハイエンドクラスでもUSB DACが全盛となっています。
→「ワイヤレスポータブルアンプの探求、Myst PortaDAC 1866など」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/367782187.html
また、Bluetoothの問題点(時代遅れな点)はコーデックというよりもプロファイルにあると思います。つまりA2DPの制限である1:nの通信ができないということです。これは今年は流行を見せた完全ワイヤレスイヤフォンでも問題となります。この点についてもTempowのような取り組みがありますし、クアルコムもQualcomm TrueWireless Stereo Plusで取り組みを見せています。
→「Bluetoothのマルチキャストオーディオ技術、Tempow Audio Profile」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/460813992.html
さて、それらを踏まえての来年のトレンドを考えてみます。
うちのブログでは過去に「DSDネイティブ再生」とか、「完全ワイヤレス」など先進的な話題を取り上げてきましたが、その始めの頃はそもそもそうした言葉自体がありませんでしたので、これを記事の日本語でどう呼ぶべきか、と悩んでいろいろと考えつつ「DSDネイティブ再生」とか「完全ワイヤレス」と呼んだわけです。
いまもなにか、こういうものが来ているけれども、はっきりとした呼び方はないというものがあります。今の製品でいうと、iFI xDSD、HIFIMAN R2R2000などにその萌芽がみられます。詳しくは書けないところもありますが、来年はもっと明確な形となるでしょう。
それはおそらく「高音質Bluetoothレシーバー」とか「ハイエンドBluetoothレシーバー」と呼ばれるようなものです。SureのBT2はよいところを突いていると思いますが、ここで言いたいのはもっとずっとハイエンドのBluetoothレシーバーのようなデバイスです。あるいはDAPにたいして「ストリーミング・オーディオ・プレーヤー」というべきものかもしれません。たかがアクセサリーのBTレシーバーに10万も20万もだすか、せいぜい2-3万だろうというかもしれません。しかし、その言葉は10年ほど前に「BTレシーバー」を「ヘッドフォン」と入れ替えて散々言われていたように思います。
現状ではR2R2000が一番良い例なのですが、聞いたところ高価なR2R2000も実のところDAPというよりも購入者のほとんどがHWA対応のBTレシーバーとして使用しているそうです。もちろんこれは中国でファーウエイのシェアが大きくHWAの浸透度も高いということも関連しているかもしれません。しかしながら中国でストリーミングの普及率が日本よりもはるかに高いということも関係しているでしょう。そういう意味ではいまや中国は日本の明日でもあります。
これに高音質BTコーデック(LDAC、Aptx HD/Adaptive、HWA)やMQA対応も加わってくるでしょう。ロッシーコーデックでハイレゾかと言われるかもしれませんが、書いたようにハイレゾであるかどうかと音質は別の話です。MQAもWiFiならともかくBTのロッシーではデコードできないはずですが、それは問題というよりは課題というべきでしょう。
Bluetooth元年というといつの話だよ、と言われるかもしれませんがそれはコンシューマオーディオにおける話です。PCオーディオと呼ばれる前もUSB DACはありましたが、HiFiオーディオを志向したものではありませんでした。
もしかすると来年こそが本当にHiFIオーディオあるいはポータブルオーディオにおけるBluetooth元年となるのかもしれません。
いずれにせよ今年も本ブログの購読ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
2018年12月20日
UAPPアプリでMQAのソフトデコード対応
AndroidでハイレゾデータをUSB DACに出力する音楽再生アプリとしてよく知られるUAPP(USB AUDIO PLAYER PRO)がMQAのソフトウエアデコード(MQAコアデコード)ができるようになったようです。
https://www.extreamsd.com/index.php/mqa?fbclid=IwAR0dzq61uICg3NcXVj34u1Rdh9ys9zZanaZzHxZP1En5EYLYahiiSSHyJkQ
MQA Studioも認識していますね。A&KなどのDAPのMQAソフトデコード対応と合わせてポータブルにもMQAがくるかもしれませんね。
https://www.extreamsd.com/index.php/mqa?fbclid=IwAR0dzq61uICg3NcXVj34u1Rdh9ys9zZanaZzHxZP1En5EYLYahiiSSHyJkQ
MQA Studioも認識していますね。A&KなどのDAPのMQAソフトデコード対応と合わせてポータブルにもMQAがくるかもしれませんね。
2018年11月16日
フェンダーIEM新製品のインタビュー記事をPhilewebに執筆しました
先日行われたフェンダーのIEM新製品の発表会のさいにチャン・ウェイ・マー氏にインタビューを行った記事をPhilewebに書きました。
https://www.phileweb.com/interview/article/201811/16/598.html
Aurisonicsからの伝統を受け継ぎつつ、フェンダーで新展開をみせるIEMの進化、ハイブリッド形式の工夫、そしてAPEポートにいたるまで濃い目に突っ込んで聞いていますのでぜひご覧ください。写真も一部を除いて私が撮っています。しかしこの会場はフェンダーらしく絵になりますね。
https://www.phileweb.com/interview/article/201811/16/598.html
Aurisonicsからの伝統を受け継ぎつつ、フェンダーで新展開をみせるIEMの進化、ハイブリッド形式の工夫、そしてAPEポートにいたるまで濃い目に突っ込んで聞いていますのでぜひご覧ください。写真も一部を除いて私が撮っています。しかしこの会場はフェンダーらしく絵になりますね。
2018年10月04日
RMAF2018とCanjamの最新情報
今回でCanJamも10周年を迎えますが、JudeのHeadfi TVからプレビューが届いています。
https://www.head-fi.org/threads/canjam-global-2018-event-thread-nyc-singapore-socal-london-rmaf-shanghai.860196/page-79#post-14517299
1時間ちょっとの動画ですが、気になったところを少しピックアップすると、
00:50 MrSpeaker Ether2 新設計ドライバーと軽量化がポイント、Judeは007を思い起こすって言ってます。
06:40 Hugo M scalerとHugo2をつなぐケーブルをMoon Audioが作ってます
12:37 おお、Campfire AudioからカスタムIEM登場 Equinoxというモデルでカスタムは3Dプリンター製作。10mm ADLCドライバーで、アコースティックガイドもカスタマイズされるよう。
14:22 Abyss Diana Phiは同時発表のAB1266 Phi CCのドライバー(CCはセラミックコーティング)を使用。
20:48 EarSonicsからは新型のGrace
36:24 JH Audioファンの人にはJH Audio謹製のIEMケース
1:02:28 Dragoslavの平面型ニアフィールドモニターDragonfireシステム
1;06:22 駆け込み情報としてはHIFIMANのJade2(静電型)、Arya(新型プラナー)
さて、いくつかはヘッドフォン祭にも来るかな?
https://www.head-fi.org/threads/canjam-global-2018-event-thread-nyc-singapore-socal-london-rmaf-shanghai.860196/page-79#post-14517299
1時間ちょっとの動画ですが、気になったところを少しピックアップすると、
00:50 MrSpeaker Ether2 新設計ドライバーと軽量化がポイント、Judeは007を思い起こすって言ってます。
06:40 Hugo M scalerとHugo2をつなぐケーブルをMoon Audioが作ってます
12:37 おお、Campfire AudioからカスタムIEM登場 Equinoxというモデルでカスタムは3Dプリンター製作。10mm ADLCドライバーで、アコースティックガイドもカスタマイズされるよう。
14:22 Abyss Diana Phiは同時発表のAB1266 Phi CCのドライバー(CCはセラミックコーティング)を使用。
20:48 EarSonicsからは新型のGrace
36:24 JH Audioファンの人にはJH Audio謹製のIEMケース
1:02:28 Dragoslavの平面型ニアフィールドモニターDragonfireシステム
1;06:22 駆け込み情報としてはHIFIMANのJade2(静電型)、Arya(新型プラナー)
さて、いくつかはヘッドフォン祭にも来るかな?
2018年07月18日
PhilewebにDita Audio fealty/Fidelityの記事を執筆しました
PhilewebにDita Audioの"Twins"、FidelityとFealtyの記事を書きました。写真も私が撮ったものです。
Twinsコンセプトの開発秘話から、Twinsの技術、そして音源によるそれぞれの使い分けまで詳細に書きましたので下記リンクからご覧ください。
https://www.phileweb.com/review/article/201807/18/3093.html
Twinsコンセプトの開発秘話から、Twinsの技術、そして音源によるそれぞれの使い分けまで詳細に書きましたので下記リンクからご覧ください。
https://www.phileweb.com/review/article/201807/18/3093.html