もうひとつのMEMSスピーカーサプライヤーであるUSound社が新しく開発したMEMSスピーカーユニットの記事を執筆しました。
xMEMSとUSoundの違いも書いています。
https://www.phileweb.com/news/audio/202501/15/26061.html
Music TO GO!
2025年02月05日
2024年12月31日
2024年をふりかえる
今年2024年は残念ながら世界的には紛争の時代が続きグローバル経済が崩壊していく混迷の時代が続きました。さてオーディオ業界といえばということで今回も2024年を振り返る記事をまとめてみたいと思います。
2023年の振り返り記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/501925194.html
・MEMSスピーカー技術の拡大と多様化に注目
MEMSスピーカーは昨年本格的に製品展開されましたが、今年はさらに多様化が進んでいます。これらは製品としては来年くらいから投入されていくでしょう。
xMEMSでは完全ワイヤレスでMEMSフルレンジでANC搭載を目指した高能率タイプを、超音波変調を用いた「Cypress」で開発しています。
https://www.phileweb.com/review/article/202403/13/5517.html
MEMSスピーカーをヘッドフォンでも使用する試みが行われています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504129692.html
xMEMS社のイヤホン向け最新ドライバー「Muir」とヘッドホン向け「Presidio」を先行試聴した記事です。
https://www.phileweb.com/review/article/202407/03/5659.html
さらにxMEMSは小型ラウドスピーカーにも応用できるニアフィールドタイプのMEMSスピーカー「Sycamore」を発表しました
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505735957.html
さらにxMEMSはMEMS技術をCPU空冷ファンに応用しています
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504455112.html
これまではxMEMS社のみの紹介でしたが、もう一方の雄であるUSound社もMEMSスピーカーの市場投入の用意をしています
https://www.phileweb.com/sp/review/column/202412/05/2485.html
この記事にはさらに続きがあり、USoundの戦略的MEMS新製品「Greip」の紹介に続きます。(近日公開予定)
・Auracastの本格運用開始に注目
今年はLE Audioを用いたブロードキャスト技術であるAuracastの展開にも注目しました。
はじめにAuracastの基礎知識として下記記事をご覧ください。
AuracastレシーバーAuracastトランスミッター・Auracastアシスタントの役割分担、特にAuracastアシスタントがポイントです。
https://ascii.jp/elem/000/004/197/4197105/
そしてJBLがAuracast対応のTour Pro 3を発表しますが、この液晶付きケースがAuracastアシスタントになる可能性に着目しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504463384.html
そこでJBLのTour Pro3の液晶ケースを用いて、東芝情報システムさんの翻訳システムと組み合わせて試用することを思いつき、Bluetooth SIGの協力のもとで実施します。
つまりJBLのイヤホンを東芝情報システムの送信機と組み合わせて実施したわけです。ここで実際に近いシナリオのデモを用いてAuracastを試してみました。
https://www.phileweb.com/sp/review/column/202410/28/2457.html
そしてBluetooth東京セミナー2024ではセミナー会場と展示ルームでAuracastを試してみます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505467983.html
さらにのちに書くNTTの武蔵野研究所の展示の一つでも意外にもAuracastを試すことができました。
Auracast初の実用製品も登場しています。大規模施設での応用も想定したAuriです。
https://ascii.jp/elem/000/004/183/4183952/
またBluetoothでは今年登場した6.0でのオーディオとの関係性も探っています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504735358.html
・インタビューと発表会
インタビュー・訪問にも力を入れましたが、面白かったのはNTT武蔵野研究所の内覧会です。
NTTの基礎技術からオープンイヤーでのANC技術など、なかなか面白い話が聞けました。
ここではnwm ONEが主役として使われていたのもポイントです。
https://www.phileweb.com/news/audio/202412/10/25996.html
ちなみにこのオープンでのANC技術は、AirPods 4はどのようにイヤチップなしでANCをしているかにも関係しているかも。レイテンシーがキーです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504918755.html
FIIOの開発者インタビューもなかなか熱が入って中身の濃いものとなりました。
https://www.phileweb.com/review/article/202404/23/5557.html
コルグのLive Extremeを用いた世界初のAuro-3D配信ではプレスビューイングイベントに参加し、「GENELECエクスペリエンス・センター TOKYO」においてサラウンド環境で視聴しました。
https://ascii.jp/elem/000/004/187/4187317/
坂本龍一氏の所有していたピアノの展示会ですが、特徴的なのは自動演奏が行われたということです。
このイベントでは坂本龍一氏が実際に使用していたピアノを使用し、坂本龍一氏の演奏を実際に記録したデータを用いて自動演奏をするわけです。
上のAuro-3Dの記事でも書きましたが、わたし自動ピアノにとても興味があるのです。
https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza/event/detail?id=5054
ヤマハが開発した、ライブ演奏を擬似再現するライブビューイングシステム「Distance Viewing」の延長で開発された「GPAP」にも注目です。
https://ascii.jp/elem/000/004/182/4182798/
Softearsの開発者インタビューは技術と革新に重点を置いた社風がわかり、パッシブドライバーの開発などユニークな点にも注目です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505678014.html
Noble Audio初のヘッドホン「FoKus Apollo」のインタビューを“Wizardの兄”に聞いたのも面白かったですね。
https://www.phileweb.com/interview/article/202405/11/981.html
・立体音響
本当は今年は空間オーディオを少し真面目にやろうとしてMPEG-Hの勉強に着手しようとしていたんですが、
昨年CEarのパヴェを試してから、むしろ「立体音響」の分野に興味をもってきました。
その点ではやはり鹿島建設の立体音響技術「OPSODIS」のインタビューをしたことが面白かったですね。
小さなサウンドバー上のスピーカーから後ろに回り込むような音が聞こえてくるのは圧巻です。
https://www.phileweb.com/review/article/202408/02/5689.html
一方でもっとシンプルなアプローチを目指すAudiisionラボにもインタビューを行いました。(記事は公開準備中)
・MQAの動向
今年はMQAの動向にも着目しました。
MQAは衝撃の経営破綻から買収、再スタートへ向かいます
https://ascii.jp/elem/000/004/178/4178415/
しかしTIDALがMQA配信から撤退、すべてFLACに移行します。
https://ascii.jp/elem/000/004/205/4205711/
一方でHDTracksがMQA技術を使ったストリーミング配信開始を予告します。
https://ascii.jp/elem/000/004/205/4205712/
そしてMQAに動きが出ます。「AIRIA」「FOQUS」「QRONO」という技術を発表。
https://ascii.jp/elem/000/004/203/4203236/
MQA LabsがQRONOを市場投入し,Bluesoundの新製品に搭載します。これでMQAがまた市場に戻ってきました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505971015.html
そのMQAのQRONO d2a技術とは何かについて技術白書からの考察もしました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505988869.html
・LC3plus、ついに市場に
フラウンフォーファーのインタビューで書いたハイレゾコーデックLC3plusが市場に出てきました
まずLC3/LC3plusコーデック対応のドングルとして登場します
https://ascii.jp/elem/000/004/178/4178406/
これはAKGの新しいN5、N9として真価を発揮します。
またFIIOからLDAC対応ドングルが登場したこともiPhoneユーザーには福音となるでしょう。
・機材レビュー関連
今年もたくさん機材レビューを書いています。
まずイヤフォン、ヘッドフォンから、
Campfire Audioの「Fathom」はこの10年のひとつの集大成といえるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504264775.html
Campfire Audioがデュアルプラナードライバーの新IEM「Astorolith」を発売開始、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504264472.html
Astorolithについてはヘッドフォンブック2024にレビューを2ページ記事で執筆しています。
さらなる新型、Campfire Audio ClaraのレビューをAV Watchに執筆しました。
ケンさんに聞いた開発経緯から、その特徴、そして音の印象まで6500字で詳細に書いていますので興味ある方は是非ご覧ください。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1650394.html
もとゼンハイザー、アクセル・グレル氏の新たな挑戦「Grell OAE1」のレビューというか考察も書きました。
OAE1の特徴はアクセル・グレル氏が取り組んでいる「ヘッドフォンの外形デザインと音質」というテーマを文字通り形にしたことです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504194146.html
Softearsのフラッグシップモデル「Softears Enigma」も個性ある音と技術がユニークです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504061833.html
nwm ONEの発表会で早速開発者のプロダクトグループマネージャーに聞いた記事も面白いと思いますよ。
https://ascii.jp/elem/000/004/211/4211068/
nwmブランドでは「nwm DOTS」と「nwm WIRED」のレビューもしました。特に「nwm DOTS」はなかなか良いと思いますが、WIREDもコスパが高いです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505957553.html
エイプリルフール企画が現実になったような、2大カスタムIEMブランドコラボの「SUPERIOR EX」の記事です。
https://www.phileweb.com/review/article/202404/26/5565.html
イヤフォンでは分厚くダイナミックな音の個性派イヤフォン「iBasso 3T-154 」もなかなか面白いです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504011065.html
耳をふさがないイヤホンで高音質を追究したい人にはCleer Audioがおすすめ。
https://ascii.jp/elem/000/004/192/4192844/
NUARLのMEMS搭載完全ワイヤレス「Inovatör」もMEMS搭載でAudiodoのパーソナライズ機能もあり注目株です。
https://ascii.jp/elem/000/004/209/4209876/
Noble Audioの「XM-1」はMEMSスピーカー採用イヤホン第2弾、有線接続ならではの高音質です
https://ascii.jp/elem/000/004/188/4188543/
ビクターのHA-FX550Tではなぜウッドからシルクにしたのかということを突っ込んでみました。
https://ascii.jp/elem/000/004/207/4207126/
DAPではやはりAstell & Kernが追求するアナログサウンドの完成系とも言える真空管搭載のフラッグシップ「A&Ultima SP3000T」が白眉であったように思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/503595135.html
ハイパワーにして真のラインアウトを備えたKANN Ultraも使い込むごとに役に立つ感じがするDAPです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/501943049.html
個性的というと独特の音色再現のトランスポータブルDAP「ONIX Mystic XP1」も良い選択となるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/503758608.html
L&Pの新たなフラッグシップシリーズ「E7 4497」も完成度が高いと思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504045155.html
新機軸を投入したiBassoの高性能DAP「DX260」はそのSN比の高さに舌を巻くほどです。Android的な面も着目しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504563607.html
スティック型DACの進化もすごい。まずロームDAC搭載でステップアッテネーター採用というiBasso Audio「DC-Elite」
https://www.phileweb.com/review/article/202406/15/5621.html
ヘッドフォンもマルチBAも鳴らすスティックDAC「L&P W2Ultra」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504874510.html
K2HDサウンドのiFi audio「Go bar 剣聖」
https://ascii.jp/elem/000/004/195/4195164/
ディスクリートDACと汎用DACの音質の違いをFIIOのUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「K11」を徹底比較しました
https://www.phileweb.com/review/article/202412/03/5784.html
250万円の「冨嶽」もレビューしました
https://www.phileweb.com/news/d-av/202404/27/60284.html
LUXMANから二台結合可能のバランスヘッドフォンアンプ「P-100 CENTENNIAL」が登場しましたが、
これはバランスアンプとしていわば先祖帰りの手法です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504987411.html
水月雨がオーディオファン向けスマホ「MIAD01」を開発したのもユニークです。
https://ascii.jp/elem/000/004/199/4199344/
インド発の密閉型/静電式ヘッドホン「INOX」、
https://ascii.jp/elem/000/004/212/4212349/
ちなみにこれ、2025年には日本で見れます。
・中国のトレンドがレトロ回帰と最新トレンドの融合へ
FiiOが、カセットプレーヤーを敢えて新開発、CESで登場した「CP13」
https://ascii.jp/elem/000/004/180/4180461/
FIIOのカセットプレーヤー「CP13」はレビューもしました
https://www.phileweb.com/review/article/202404/11/5551.html
可愛くて本格はのCDプレーヤー。Shanling「EC Smart」
https://www.phileweb.com/review/article/202411/11/5783.html
DAP時代のCD再生機Shanling 「CR60」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505678308.html
おもしろいのは中国のトレンドが、日本から見るとレトロであると思える反面で最新のトレンドとも融合しようとしていることです。
・生成AIの音楽への応用が続く
Metaは自然言語のプロンプトを使用して、生成したい効果音や音声の種類を記述できる「Audiobox」を発表
https://ascii.jp/elem/000/004/185/4185978/
グーグルは音楽家やプロデューサーなど、プロの音楽家をターゲットにした「Music AI Sandbox」を開発
https://ascii.jp/elem/000/004/200/4200615/
Amazon Musicも生成AIを使ったプレイリスト作成機能提供、あいまいな指示に応えます。
https://ascii.jp/elem/000/004/196/4196354/
自然な文章でプレイスリスト作成をうながせる、Spotifyの新機能もAI応用
https://ascii.jp/elem/000/004/194/4194015/
Stable Audio 2.0では生成AIの進化速度の速さに驚きました。
https://ascii.jp/elem/000/004/192/4192845/
・オーディオイベント
ヘッドフォン祭2024秋レポート
ここではCEOダニー氏が来日、注目の新モデル「KA1」についていろいろ詳しく聞いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505543257.html
ヘッドフォン祭mini
「D8000 DC」と「D8000 DC Pro」のサプライズ発表がありました。
https://ascii.jp/elem/000/004/212/4212406/
「ポタフェス 2024 冬 秋葉原」レポート
ミックスウェーブのCampfire Audioブースでは待望のミュージシャンコラボモデルである「Clara」を展示。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/507042349.html
ハイエンドヘッドホン・リスニングセッション 2024
ハイエンドのみの面白い試みです。
https://ascii.jp/elem/000/004/187/4187318/
「REB fes」は機材を借りて自分の席でじっくり試聴できる新しいイベント
https://ascii.jp/elem/000/004/201/4201914/
日本とは異なる趣を持つ、ドイツのヘッドホンイベント“The World of Headphones”にも注目
https://ascii.jp/elem/000/004/189/4189592/
CanJam SoCal 2024での注目機種も海外ならではの機種を紹介しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505094513.html
・PCオーディオ関係
Apple Music Classicalだけじゃない、クラシック再生に特化した「Idagio」の記事です。
https://ascii.jp/elem/000/004/182/4182795/
Roonがハーマンに買収された影響がさっそく現れたように思われます。
https://ascii.jp/elem/000/004/203/4203237/
マイクロソフトがARM向けにネイティブのASIOドライバーを開発
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505370090.html
Spotify HIFIも再燃しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504138738.html
スマホから動画ストリーミングする、AmazonのMatter Casting機能
https://ascii.jp/elem/000/004/179/4179328/
Wi-Fi 7とヘッドホンの関係性にも着目
https://ascii.jp/elem/000/004/179/4179327/
XPAN技術やWi-Fi 7、UWBなどをAIで統合した、クアルコムのFastConnect 7900も紹介
https://ascii.jp/elem/000/004/191/4191651/
・アップル関連
AppleがAirPodsを刷新、AirPods Pro2にOTC補聴器モードを搭載
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504780392.html
欧州委員会がアップルに制裁金
https://ascii.jp/elem/000/004/189/4189591/
将来のAirPodsへの採用も期待できそうな具体性を持つ、アップルのイヤーピース新特許
イヤーピース装着方式に磁石を採用 イヤーピースビジネスにもインパクトがあるでしょう。
https://ascii.jp/elem/000/004/188/4188542/
来年はAirPods Pro3の発表が噂されていますが、さて。
AirPodsで使用者の動きからBPMを認識、それを何かに応用できる特許もユニーク。
運動とはウォーキング、ジョギング、ランニングなどの単純なものから、ダンスや体操、掃除などです。
https://ascii.jp/elem/000/004/208/4208511/
・来年の展望
こうみてくるとHDTracksのストリーミングサービスなど今年始まっていないように見えるものもあり、これらの展開が気になります。
MEMSでは、xMEMSのさまざまな技術が製品化されていくとともに、USoundのモジュールが市場展開できるかがキーとなります。
来年は今年登場しなかったXPAN関係のチップも注目したいですね。
さて来年はどうなるのか。。
2023年の振り返り記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/501925194.html
・MEMSスピーカー技術の拡大と多様化に注目
MEMSスピーカーは昨年本格的に製品展開されましたが、今年はさらに多様化が進んでいます。これらは製品としては来年くらいから投入されていくでしょう。
xMEMSでは完全ワイヤレスでMEMSフルレンジでANC搭載を目指した高能率タイプを、超音波変調を用いた「Cypress」で開発しています。
https://www.phileweb.com/review/article/202403/13/5517.html
MEMSスピーカーをヘッドフォンでも使用する試みが行われています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504129692.html
xMEMS社のイヤホン向け最新ドライバー「Muir」とヘッドホン向け「Presidio」を先行試聴した記事です。
https://www.phileweb.com/review/article/202407/03/5659.html
さらにxMEMSは小型ラウドスピーカーにも応用できるニアフィールドタイプのMEMSスピーカー「Sycamore」を発表しました
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505735957.html
さらにxMEMSはMEMS技術をCPU空冷ファンに応用しています
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504455112.html
これまではxMEMS社のみの紹介でしたが、もう一方の雄であるUSound社もMEMSスピーカーの市場投入の用意をしています
https://www.phileweb.com/sp/review/column/202412/05/2485.html
この記事にはさらに続きがあり、USoundの戦略的MEMS新製品「Greip」の紹介に続きます。(近日公開予定)
・Auracastの本格運用開始に注目
今年はLE Audioを用いたブロードキャスト技術であるAuracastの展開にも注目しました。
はじめにAuracastの基礎知識として下記記事をご覧ください。
AuracastレシーバーAuracastトランスミッター・Auracastアシスタントの役割分担、特にAuracastアシスタントがポイントです。
https://ascii.jp/elem/000/004/197/4197105/
そしてJBLがAuracast対応のTour Pro 3を発表しますが、この液晶付きケースがAuracastアシスタントになる可能性に着目しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504463384.html
そこでJBLのTour Pro3の液晶ケースを用いて、東芝情報システムさんの翻訳システムと組み合わせて試用することを思いつき、Bluetooth SIGの協力のもとで実施します。
つまりJBLのイヤホンを東芝情報システムの送信機と組み合わせて実施したわけです。ここで実際に近いシナリオのデモを用いてAuracastを試してみました。
https://www.phileweb.com/sp/review/column/202410/28/2457.html
そしてBluetooth東京セミナー2024ではセミナー会場と展示ルームでAuracastを試してみます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505467983.html
さらにのちに書くNTTの武蔵野研究所の展示の一つでも意外にもAuracastを試すことができました。
Auracast初の実用製品も登場しています。大規模施設での応用も想定したAuriです。
https://ascii.jp/elem/000/004/183/4183952/
またBluetoothでは今年登場した6.0でのオーディオとの関係性も探っています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504735358.html
・インタビューと発表会
インタビュー・訪問にも力を入れましたが、面白かったのはNTT武蔵野研究所の内覧会です。
NTTの基礎技術からオープンイヤーでのANC技術など、なかなか面白い話が聞けました。
ここではnwm ONEが主役として使われていたのもポイントです。
https://www.phileweb.com/news/audio/202412/10/25996.html
ちなみにこのオープンでのANC技術は、AirPods 4はどのようにイヤチップなしでANCをしているかにも関係しているかも。レイテンシーがキーです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504918755.html
FIIOの開発者インタビューもなかなか熱が入って中身の濃いものとなりました。
https://www.phileweb.com/review/article/202404/23/5557.html
コルグのLive Extremeを用いた世界初のAuro-3D配信ではプレスビューイングイベントに参加し、「GENELECエクスペリエンス・センター TOKYO」においてサラウンド環境で視聴しました。
https://ascii.jp/elem/000/004/187/4187317/
坂本龍一氏の所有していたピアノの展示会ですが、特徴的なのは自動演奏が行われたということです。
このイベントでは坂本龍一氏が実際に使用していたピアノを使用し、坂本龍一氏の演奏を実際に記録したデータを用いて自動演奏をするわけです。
上のAuro-3Dの記事でも書きましたが、わたし自動ピアノにとても興味があるのです。
https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza/event/detail?id=5054
ヤマハが開発した、ライブ演奏を擬似再現するライブビューイングシステム「Distance Viewing」の延長で開発された「GPAP」にも注目です。
https://ascii.jp/elem/000/004/182/4182798/
Softearsの開発者インタビューは技術と革新に重点を置いた社風がわかり、パッシブドライバーの開発などユニークな点にも注目です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505678014.html
Noble Audio初のヘッドホン「FoKus Apollo」のインタビューを“Wizardの兄”に聞いたのも面白かったですね。
https://www.phileweb.com/interview/article/202405/11/981.html
・立体音響
本当は今年は空間オーディオを少し真面目にやろうとしてMPEG-Hの勉強に着手しようとしていたんですが、
昨年CEarのパヴェを試してから、むしろ「立体音響」の分野に興味をもってきました。
その点ではやはり鹿島建設の立体音響技術「OPSODIS」のインタビューをしたことが面白かったですね。
小さなサウンドバー上のスピーカーから後ろに回り込むような音が聞こえてくるのは圧巻です。
https://www.phileweb.com/review/article/202408/02/5689.html
一方でもっとシンプルなアプローチを目指すAudiisionラボにもインタビューを行いました。(記事は公開準備中)
・MQAの動向
今年はMQAの動向にも着目しました。
MQAは衝撃の経営破綻から買収、再スタートへ向かいます
https://ascii.jp/elem/000/004/178/4178415/
しかしTIDALがMQA配信から撤退、すべてFLACに移行します。
https://ascii.jp/elem/000/004/205/4205711/
一方でHDTracksがMQA技術を使ったストリーミング配信開始を予告します。
https://ascii.jp/elem/000/004/205/4205712/
そしてMQAに動きが出ます。「AIRIA」「FOQUS」「QRONO」という技術を発表。
https://ascii.jp/elem/000/004/203/4203236/
MQA LabsがQRONOを市場投入し,Bluesoundの新製品に搭載します。これでMQAがまた市場に戻ってきました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505971015.html
そのMQAのQRONO d2a技術とは何かについて技術白書からの考察もしました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505988869.html
・LC3plus、ついに市場に
フラウンフォーファーのインタビューで書いたハイレゾコーデックLC3plusが市場に出てきました
まずLC3/LC3plusコーデック対応のドングルとして登場します
https://ascii.jp/elem/000/004/178/4178406/
これはAKGの新しいN5、N9として真価を発揮します。
またFIIOからLDAC対応ドングルが登場したこともiPhoneユーザーには福音となるでしょう。
・機材レビュー関連
今年もたくさん機材レビューを書いています。
まずイヤフォン、ヘッドフォンから、
Campfire Audioの「Fathom」はこの10年のひとつの集大成といえるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504264775.html
Campfire Audioがデュアルプラナードライバーの新IEM「Astorolith」を発売開始、
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504264472.html
Astorolithについてはヘッドフォンブック2024にレビューを2ページ記事で執筆しています。
さらなる新型、Campfire Audio ClaraのレビューをAV Watchに執筆しました。
ケンさんに聞いた開発経緯から、その特徴、そして音の印象まで6500字で詳細に書いていますので興味ある方は是非ご覧ください。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1650394.html
もとゼンハイザー、アクセル・グレル氏の新たな挑戦「Grell OAE1」のレビューというか考察も書きました。
OAE1の特徴はアクセル・グレル氏が取り組んでいる「ヘッドフォンの外形デザインと音質」というテーマを文字通り形にしたことです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504194146.html
Softearsのフラッグシップモデル「Softears Enigma」も個性ある音と技術がユニークです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504061833.html
nwm ONEの発表会で早速開発者のプロダクトグループマネージャーに聞いた記事も面白いと思いますよ。
https://ascii.jp/elem/000/004/211/4211068/
nwmブランドでは「nwm DOTS」と「nwm WIRED」のレビューもしました。特に「nwm DOTS」はなかなか良いと思いますが、WIREDもコスパが高いです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505957553.html
エイプリルフール企画が現実になったような、2大カスタムIEMブランドコラボの「SUPERIOR EX」の記事です。
https://www.phileweb.com/review/article/202404/26/5565.html
イヤフォンでは分厚くダイナミックな音の個性派イヤフォン「iBasso 3T-154 」もなかなか面白いです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504011065.html
耳をふさがないイヤホンで高音質を追究したい人にはCleer Audioがおすすめ。
https://ascii.jp/elem/000/004/192/4192844/
NUARLのMEMS搭載完全ワイヤレス「Inovatör」もMEMS搭載でAudiodoのパーソナライズ機能もあり注目株です。
https://ascii.jp/elem/000/004/209/4209876/
Noble Audioの「XM-1」はMEMSスピーカー採用イヤホン第2弾、有線接続ならではの高音質です
https://ascii.jp/elem/000/004/188/4188543/
ビクターのHA-FX550Tではなぜウッドからシルクにしたのかということを突っ込んでみました。
https://ascii.jp/elem/000/004/207/4207126/
DAPではやはりAstell & Kernが追求するアナログサウンドの完成系とも言える真空管搭載のフラッグシップ「A&Ultima SP3000T」が白眉であったように思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/503595135.html
ハイパワーにして真のラインアウトを備えたKANN Ultraも使い込むごとに役に立つ感じがするDAPです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/501943049.html
個性的というと独特の音色再現のトランスポータブルDAP「ONIX Mystic XP1」も良い選択となるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/503758608.html
L&Pの新たなフラッグシップシリーズ「E7 4497」も完成度が高いと思います。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504045155.html
新機軸を投入したiBassoの高性能DAP「DX260」はそのSN比の高さに舌を巻くほどです。Android的な面も着目しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504563607.html
スティック型DACの進化もすごい。まずロームDAC搭載でステップアッテネーター採用というiBasso Audio「DC-Elite」
https://www.phileweb.com/review/article/202406/15/5621.html
ヘッドフォンもマルチBAも鳴らすスティックDAC「L&P W2Ultra」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504874510.html
K2HDサウンドのiFi audio「Go bar 剣聖」
https://ascii.jp/elem/000/004/195/4195164/
ディスクリートDACと汎用DACの音質の違いをFIIOのUSB-DAC/ヘッドホンアンプ「K11」を徹底比較しました
https://www.phileweb.com/review/article/202412/03/5784.html
250万円の「冨嶽」もレビューしました
https://www.phileweb.com/news/d-av/202404/27/60284.html
LUXMANから二台結合可能のバランスヘッドフォンアンプ「P-100 CENTENNIAL」が登場しましたが、
これはバランスアンプとしていわば先祖帰りの手法です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504987411.html
水月雨がオーディオファン向けスマホ「MIAD01」を開発したのもユニークです。
https://ascii.jp/elem/000/004/199/4199344/
インド発の密閉型/静電式ヘッドホン「INOX」、
https://ascii.jp/elem/000/004/212/4212349/
ちなみにこれ、2025年には日本で見れます。
・中国のトレンドがレトロ回帰と最新トレンドの融合へ
FiiOが、カセットプレーヤーを敢えて新開発、CESで登場した「CP13」
https://ascii.jp/elem/000/004/180/4180461/
FIIOのカセットプレーヤー「CP13」はレビューもしました
https://www.phileweb.com/review/article/202404/11/5551.html
可愛くて本格はのCDプレーヤー。Shanling「EC Smart」
https://www.phileweb.com/review/article/202411/11/5783.html
DAP時代のCD再生機Shanling 「CR60」
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505678308.html
おもしろいのは中国のトレンドが、日本から見るとレトロであると思える反面で最新のトレンドとも融合しようとしていることです。
・生成AIの音楽への応用が続く
Metaは自然言語のプロンプトを使用して、生成したい効果音や音声の種類を記述できる「Audiobox」を発表
https://ascii.jp/elem/000/004/185/4185978/
グーグルは音楽家やプロデューサーなど、プロの音楽家をターゲットにした「Music AI Sandbox」を開発
https://ascii.jp/elem/000/004/200/4200615/
Amazon Musicも生成AIを使ったプレイリスト作成機能提供、あいまいな指示に応えます。
https://ascii.jp/elem/000/004/196/4196354/
自然な文章でプレイスリスト作成をうながせる、Spotifyの新機能もAI応用
https://ascii.jp/elem/000/004/194/4194015/
Stable Audio 2.0では生成AIの進化速度の速さに驚きました。
https://ascii.jp/elem/000/004/192/4192845/
・オーディオイベント
ヘッドフォン祭2024秋レポート
ここではCEOダニー氏が来日、注目の新モデル「KA1」についていろいろ詳しく聞いています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505543257.html
ヘッドフォン祭mini
「D8000 DC」と「D8000 DC Pro」のサプライズ発表がありました。
https://ascii.jp/elem/000/004/212/4212406/
「ポタフェス 2024 冬 秋葉原」レポート
ミックスウェーブのCampfire Audioブースでは待望のミュージシャンコラボモデルである「Clara」を展示。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/507042349.html
ハイエンドヘッドホン・リスニングセッション 2024
ハイエンドのみの面白い試みです。
https://ascii.jp/elem/000/004/187/4187318/
「REB fes」は機材を借りて自分の席でじっくり試聴できる新しいイベント
https://ascii.jp/elem/000/004/201/4201914/
日本とは異なる趣を持つ、ドイツのヘッドホンイベント“The World of Headphones”にも注目
https://ascii.jp/elem/000/004/189/4189592/
CanJam SoCal 2024での注目機種も海外ならではの機種を紹介しました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505094513.html
・PCオーディオ関係
Apple Music Classicalだけじゃない、クラシック再生に特化した「Idagio」の記事です。
https://ascii.jp/elem/000/004/182/4182795/
Roonがハーマンに買収された影響がさっそく現れたように思われます。
https://ascii.jp/elem/000/004/203/4203237/
マイクロソフトがARM向けにネイティブのASIOドライバーを開発
http://vaiopocket.seesaa.net/article/505370090.html
Spotify HIFIも再燃しています。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504138738.html
スマホから動画ストリーミングする、AmazonのMatter Casting機能
https://ascii.jp/elem/000/004/179/4179328/
Wi-Fi 7とヘッドホンの関係性にも着目
https://ascii.jp/elem/000/004/179/4179327/
XPAN技術やWi-Fi 7、UWBなどをAIで統合した、クアルコムのFastConnect 7900も紹介
https://ascii.jp/elem/000/004/191/4191651/
・アップル関連
AppleがAirPodsを刷新、AirPods Pro2にOTC補聴器モードを搭載
http://vaiopocket.seesaa.net/article/504780392.html
欧州委員会がアップルに制裁金
https://ascii.jp/elem/000/004/189/4189591/
将来のAirPodsへの採用も期待できそうな具体性を持つ、アップルのイヤーピース新特許
イヤーピース装着方式に磁石を採用 イヤーピースビジネスにもインパクトがあるでしょう。
https://ascii.jp/elem/000/004/188/4188542/
来年はAirPods Pro3の発表が噂されていますが、さて。
AirPodsで使用者の動きからBPMを認識、それを何かに応用できる特許もユニーク。
運動とはウォーキング、ジョギング、ランニングなどの単純なものから、ダンスや体操、掃除などです。
https://ascii.jp/elem/000/004/208/4208511/
・来年の展望
こうみてくるとHDTracksのストリーミングサービスなど今年始まっていないように見えるものもあり、これらの展開が気になります。
MEMSでは、xMEMSのさまざまな技術が製品化されていくとともに、USoundのモジュールが市場展開できるかがキーとなります。
来年は今年登場しなかったXPAN関係のチップも注目したいですね。
さて来年はどうなるのか。。
2024年08月29日
USoundがDCバイアスゼロでのMEMSスピーカーの動作を発表
先日USoundがバイアス電圧がゼロでのMEMSスピーカーの動作を発表したと書きましたが、これはUSoundに問い合わせてみたところ正しくないということがわかったので訂正します。
正しくはMEMSスピーカーが動作するために必要なDCバイアスがゼロでも動作するようになった、これは消費電力の面と実装面積で有利となる。動作させるためのオーディオ信号の昇圧はやはり必要であるということです。
これはUSoundの"Conamara"MEMSスピーカーが対象となります。Conamara はUSoundのMEMSスピーカーの円形のMEMSスピーカーユニットのシリーズです。ツィーター向けとフルレンジ向けがあります。

"Conamara"MEMSスピーカー(右)と従来型ドライバーの比較 (USoundホームページより)
正しくはMEMSスピーカーが動作するために必要なDCバイアスがゼロでも動作するようになった、これは消費電力の面と実装面積で有利となる。動作させるためのオーディオ信号の昇圧はやはり必要であるということです。
これはUSoundの"Conamara"MEMSスピーカーが対象となります。Conamara はUSoundのMEMSスピーカーの円形のMEMSスピーカーユニットのシリーズです。ツィーター向けとフルレンジ向けがあります。

"Conamara"MEMSスピーカー(右)と従来型ドライバーの比較 (USoundホームページより)
2024年03月15日
2023年12月31日
2023年を振り返る
今年2023年は世界的に新型コロナの影響が開けたかに見えたけれども、ウクライナ紛争とパレスチナ紛争でさらに混迷が深まった年となりました。さてオーディオ業界といえばということで今回も2023年を振り返る記事をまとめてみたいと思います。
2022年の振り返り記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/202212-1.html
⚪︎MEMSスピーカー技術とLE Audioがついに市場投入
今年の話題はなんといっても、いままで私が追いかけてきたMEMSスピーカー技術とLE Audioがついに市場投入されました。
まずiFI Audio対応のMEMSドライバー採用のハイエンドIEM、Singularity Audioの「ONI」が姿を現しました。
https://ascii.jp/elem/000/004/134/4134155/
さらにはクリエイティブがMEMSを完全ワイヤレスに搭載するというニュースが流れます。これは12月に製品となりました。
https://ascii.jp/elem/000/004/152/4152317/
CreativeのMEMSスピーカー採用イヤホンがついに国内販売が案内されました。
https://ascii.jp/elem/000/004/170/4170099/
そしてNobleもMEMSスピーカーを搭載しようとしていることがわかります。
https://ascii.jp/elem/000/004/174/4174616/
ついてにはNoble Audioの「FALCON MAX」が発売され、MEMSスピーカーの鮮烈な音を聴くことができました。
https://ascii.jp/elem/000/004/177/4177227/
発売されたクリエイティブのAurvanaレビューからFALCON MAXとの音の類似からMEMSの特徴などを考察しています。
https://ascii.jp/elem/000/004/178/4178107/
次にLE Audioの実用化です。これはソニーがLinkBuds Sで先鞭をつけました。
https://ascii.jp/elem/000/004/140/4140465/
そして実際に試してみることができました。ちなみにこの時のLE Audioは今考えるとだいぶ低遅延向けに実装をしていたと思います。
おそらくはそのこともあってロバストネスは譲っていたんではないでしょうか。だからベータと銘打ったのではないかと思います。
https://ascii.jp/elem/000/004/141/4141415/
LE Audio対応としてはドングルが付属する米クリエイティブの「Creative Zen Hybrid Pro」もあります。
https://ascii.jp/elem/000/004/162/4162872/
Bluetooth関連ではAuracastも実用化されました。これはMWC 2023でのAuracastデモの記事です。
https://ascii.jp/elem/000/004/129/4129184/
来日したBluetooth SIGのキーマンにかなり深く突っ込んでインタビューしました。
https://ascii.jp/elem/000/004/164/4164299/
Auracastを日本で実際に試してみていろいろとわかりました。
https://ascii.jp/elem/000/004/164/4164297/
⚪︎B2Bにも興味を持って取り組んでインタビューをしています
LE Audioに採用されたLC3について根本的に知りたかったので、フラウンホーファーIISにインタビューしました。オーディオメディアとしては初だと思います。
前編(フラウンホーファー研究所とLC3の詳細)
https://ascii.jp/elem/000/004/148/4148665/
後編(LC3の次にある「LC3plus」とは何なのか?)
https://ascii.jp/elem/000/004/149/4149687/
KnowlesにインタビユーしてリファレンスイヤフォンでKnowlesカーブの検証をしました
https://ascii.jp/elem/000/004/124/4124041/
FitEarにインタビユーして新旧交代について聞きました
https://ascii.jp/elem/000/004/167/4167222/
オーディオとアクセサリーの独自ブランド「SHO-U」を立ち上げたアユート、その目的を聞く
https://ascii.jp/elem/000/004/128/4128239/
デジタルオーディオの裏方的存在、Stream Unlimitedのインタビユーをしました
https://ascii.jp/elem/000/004/143/4143494/
⚪︎揺れたMQA
今年はMQA界隈で激震が走りました。
4月に突然の報道でMQAが経営破綻というニュースが伝わりました。
https://ascii.jp/elem/000/004/133/4133268/
その後9月にカナダのLendbrookがMQAを買収したということでいったんは落着しています。
https://ascii.jp/elem/000/004/158/4158545/
おそらくは3月に書いたMQAのSCL6、PSB Speakersがヘッドホンを開発中というニュースにも関係しているでしょう。
PSB SpeakersはLenbrookの子会社です。
https://ascii.jp/elem/000/004/128/4128272/
買収という点ではAUDEZEがPlaystationの方のソニーに買収されたというニュースもありました。
基本的にはオーでイオ界隈には影響はないようです。
https://ascii.jp/elem/000/004/152/4152319/
⚪︎発表会
Volumioの発表会記事。CEOと話し込んで内部のSBCの話やINTEGROで採用されているディアルモノ・フルデジタルアンプの話も詳しく濃く書いています。
https://ascii.jp/elem/000/004/134/4134148/
Ferrum Audioの発表会記事
https://ascii.jp/elem/000/004/145/4145461/
ソニー完全ワイヤレス「WF-1000XM5」ファーストインプレッション 発表会の様子
https://ascii.jp/elem/000/004/147/4147473/
実は次世代Bluetoothのショーケース、手のひらサイズのCear「パヴェ」の新しさは?
https://ascii.jp/elem/000/004/161/4161741/
シーイヤー「パヴェ」Cear Link体験イベントの記事をアスキーに執筆
https://ascii.jp/elem/000/004/173/4173116/
⚪︎スマホ界隈
ついにiPhone15によってUSB-Cが搭載されました。
iPhone 15 Pro MaxとUSB DACの相性の記事
https://ascii.jp/elem/000/004/161/4161739/
アップル幹部のインタビューから次世代のロスレスと5GHz通信を考察
https://ascii.jp/elem/000/004/160/4160181/
iOS 17とAirPods Proの新機能「適応型モード」を試す
https://ascii.jp/elem/000/004/158/4158547/
Androidでは低電力Wi-Fiにも対応するクアルコムの“S7 Pro” Sound Platformが発表
https://ascii.jp/elem/000/004/166/4166617/
またゲーミングソリューションとして第2世代のSnapdragon Soundを、LE Audio採用で低遅延化するドングルも模索
https://ascii.jp/elem/000/004/142/4142448/
Android 14ではようやくOS標準で排他モードを導入しています。
https://ascii.jp/elem/000/004/148/4148664/
⚪︎AIの台頭
今年はなんといってもAIの嵐が吹き荒れました。オーディオ界でも例外ではありません。
しかし冬のヘッドフォン祭mini 2023の記事の代表として私の記事をAIがまとめてくれたことはありがたかったんだが、その記事中に書いた覚えのない"E5000BT"なる機種が登場。
このことはAIにより深く取り組むきっかけになりました。
https://ascii.jp/elem/000/004/125/4125332/
そしてGoogleのBardの解析してみた記事をかきました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499135862.html
実用面ではVOLUMIOの「ChatGPT」を活用した新しい音楽レコメンド機能がよくできていました。
https://www.phileweb.com/review/column/202307/18/2185.html
Roonでも「rooAIDJ」というAI検索モジュールがあります。
https://ascii.jp/elem/000/004/155/4155460/
音楽生成AIではまずGoogle MusicMLを記事にしています。
https://ascii.jp/elem/000/004/124/4124628/
Metaによる音楽生成AIも試しています「Meta MusicGen」
https://ascii.jp/elem/000/004/144/4144172/
音楽生成AI「Stable Audio」はもう少しのようでした
https://ascii.jp/elem/000/004/162/4162873/
そしてAIで短編小説を作成してみました。この短編は一言一句とも全てAIが作成したものです。
私が「音楽生成AIがストリーミングサービスに取って代わった時代をテーマにして、それにAIの特徴を盛り込んだ短編を書いてください」とAIに指示をしてその出力結果です。
もともと今年のエイプリルフールに音楽生成AIがストリーミングサービスに取って代わった時代のショートショートを書くつもりだったんですが、AIに書かせることを思いついたわけです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/498789288.html
⚪︎Live Extremeの発展した年でもありました
KORG Live Extremeを活用した世界初の“DSDライブ映像配信”を体験
https://ascii.jp/elem/000/004/134/4134151/
Dolby Atmosに対応したLive ExtremeのAndroid版アプリが登場
https://ascii.jp/elem/000/004/149/4149690/
⚪︎ヘッドフォンとイヤフォン関連
今年はなんといってもfinalの「ZE8000」向け自分ダミーヘッドサービスがちょっとすごかったですね。
こちらは体験レポートです。
https://ascii.jp/elem/000/004/177/4177228/
finalの新完全ワイヤレス「ZE8000 MK2」ファーストインプレション
https://ascii.jp/elem/000/004/170/4170097/
DALIのハイエンド・ワイヤレスヘッドホン「IO-12」は素晴らしい音楽性を誇ります
https://www.phileweb.com/review/article/202312/30/5440.html
DITAの新製品「Project M」を聴く、新しいアプローチで価格帯のベストを追究
https://ascii.jp/elem/000/004/175/4175723/
ヒマラヤDAC搭載の音質優先完全ワイヤレス「Svanar Wireless」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499747481.html
qdcとしては破格に安価な「SUPERIOR」発売、整った音の再現はさすが
https://ascii.jp/elem/000/004/146/4146395/
個性ある実力派「qdc Hybrid Folk-S」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499045142.html
Astell & Kernの独自サウンド、AK ZERO2レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499555269.html
qdcのユニバーサルイヤフオン、TIGERとWHITE TIGER比較レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/500185754.html
元ゼンハイザーのアクセル・グレル氏による新ヘッドフォンは実質的なHD 800の後継かもしれません
https://ascii.jp/elem/000/004/168/4168620/
イヤホン選びで最も重視するのは音じゃなかった──クアルコムが全世界で調査
https://ascii.jp/elem/000/004/167/4167223/
⚪︎アンプ・DAC関連
両耳に高性能DAPを入れる感覚、iFi audio「GO pod」レビュー
https://ascii.jp/elem/000/004/144/4144495/
類を見ないマニアックな組み合わせで聴く、スティック型USB DAC
https://ascii.jp/elem/000/004/130/4130121/
USB/Bluetoothの両刀使い、Astell & Kernの小型アンプ「AK HB1」をレビュー
https://ascii.jp/elem/000/004/173/4173113/
Shanlingの多機能ヘッドフォンアンプ・DAC「EH3」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/501041694.html
多機能なヘッドフォンアンプ、Shanling H5レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/500353868.html
プロオーディオメーカーが手掛けたスティックDAC、Antelope「ZEO」
https://ascii.jp/elem/000/004/127/4127290/
アナログサウンドを届けるAstell & Kernのポタアン「AK PA10」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/498925275.html
独自ICを搭載した高性能スティック型DAC、L&P W4/W4EXレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499433950.html
R2R DACを搭載してアナログサウンドを追求した「A&Futura SE300」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499844431.html
⚪︎オーディオイベント
イベントはようやく戻ってきたという感じです。ヘッドフォン祭は中野から東京駅前に移転しました。
春のヘッドフォン祭 2023開催
https://ascii.jp/elem/000/004/135/4135277/
秋のヘッドフォン祭 2023開催
https://ascii.jp/elem/000/004/166/4166582/
ポタフェス2023夏
https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/144/4144501/
ポタフェス2023冬
https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/174/4174599/
2023CESレポート
https://ascii.jp/elem/000/004/119/4119967/
CanJam 2023 NYレポート
https://ascii.jp/elem/000/004/126/4126446/
サンレコフェス
https://ascii.jp/elem/000/004/160/4160190/
「HIGH END Munich」を開催しているHigh End Societyがショーを主催した「WORLD OF HEADPHONES」
https://ascii.jp/elem/000/004/153/4153915/
Inter BEE2023
https://ascii.jp/elem/000/004/171/4171495/
⚪︎来年の展望
昨年は2023年の展望として「来年はMEMSドライバーの製品化が期待され、LE Audioもやっと普及の道を歩き始めるかもしれません。またイヤフォンのコンピュータ化も進むことでしょう」と書きました。
このうち、MEMSドライバー、LE Audioについてはその通りになりました。イヤフォンのコンピュータ化についてはダミーヘッド化されたZE8000やパヴェで考える機会がありました。
来年はWiFiとモバイルデバイスの再定義がなされるかもしれません。5GHz帯についてもなにかあるでしょうね。MEMSについてはツィーターとしての完全ワイヤレスへの搭載と、有線イヤホンでの高性能化がみられるでしょう。LE AudioはAppleの動向がやはり見えないと、なんですよね。
まあ明るい年にはなって欲しいものです。
2022年の振り返り記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/202212-1.html
⚪︎MEMSスピーカー技術とLE Audioがついに市場投入
今年の話題はなんといっても、いままで私が追いかけてきたMEMSスピーカー技術とLE Audioがついに市場投入されました。
まずiFI Audio対応のMEMSドライバー採用のハイエンドIEM、Singularity Audioの「ONI」が姿を現しました。
https://ascii.jp/elem/000/004/134/4134155/
さらにはクリエイティブがMEMSを完全ワイヤレスに搭載するというニュースが流れます。これは12月に製品となりました。
https://ascii.jp/elem/000/004/152/4152317/
CreativeのMEMSスピーカー採用イヤホンがついに国内販売が案内されました。
https://ascii.jp/elem/000/004/170/4170099/
そしてNobleもMEMSスピーカーを搭載しようとしていることがわかります。
https://ascii.jp/elem/000/004/174/4174616/
ついてにはNoble Audioの「FALCON MAX」が発売され、MEMSスピーカーの鮮烈な音を聴くことができました。
https://ascii.jp/elem/000/004/177/4177227/
発売されたクリエイティブのAurvanaレビューからFALCON MAXとの音の類似からMEMSの特徴などを考察しています。
https://ascii.jp/elem/000/004/178/4178107/
次にLE Audioの実用化です。これはソニーがLinkBuds Sで先鞭をつけました。
https://ascii.jp/elem/000/004/140/4140465/
そして実際に試してみることができました。ちなみにこの時のLE Audioは今考えるとだいぶ低遅延向けに実装をしていたと思います。
おそらくはそのこともあってロバストネスは譲っていたんではないでしょうか。だからベータと銘打ったのではないかと思います。
https://ascii.jp/elem/000/004/141/4141415/
LE Audio対応としてはドングルが付属する米クリエイティブの「Creative Zen Hybrid Pro」もあります。
https://ascii.jp/elem/000/004/162/4162872/
Bluetooth関連ではAuracastも実用化されました。これはMWC 2023でのAuracastデモの記事です。
https://ascii.jp/elem/000/004/129/4129184/
来日したBluetooth SIGのキーマンにかなり深く突っ込んでインタビューしました。
https://ascii.jp/elem/000/004/164/4164299/
Auracastを日本で実際に試してみていろいろとわかりました。
https://ascii.jp/elem/000/004/164/4164297/
⚪︎B2Bにも興味を持って取り組んでインタビューをしています
LE Audioに採用されたLC3について根本的に知りたかったので、フラウンホーファーIISにインタビューしました。オーディオメディアとしては初だと思います。
前編(フラウンホーファー研究所とLC3の詳細)
https://ascii.jp/elem/000/004/148/4148665/
後編(LC3の次にある「LC3plus」とは何なのか?)
https://ascii.jp/elem/000/004/149/4149687/
KnowlesにインタビユーしてリファレンスイヤフォンでKnowlesカーブの検証をしました
https://ascii.jp/elem/000/004/124/4124041/
FitEarにインタビユーして新旧交代について聞きました
https://ascii.jp/elem/000/004/167/4167222/
オーディオとアクセサリーの独自ブランド「SHO-U」を立ち上げたアユート、その目的を聞く
https://ascii.jp/elem/000/004/128/4128239/
デジタルオーディオの裏方的存在、Stream Unlimitedのインタビユーをしました
https://ascii.jp/elem/000/004/143/4143494/
⚪︎揺れたMQA
今年はMQA界隈で激震が走りました。
4月に突然の報道でMQAが経営破綻というニュースが伝わりました。
https://ascii.jp/elem/000/004/133/4133268/
その後9月にカナダのLendbrookがMQAを買収したということでいったんは落着しています。
https://ascii.jp/elem/000/004/158/4158545/
おそらくは3月に書いたMQAのSCL6、PSB Speakersがヘッドホンを開発中というニュースにも関係しているでしょう。
PSB SpeakersはLenbrookの子会社です。
https://ascii.jp/elem/000/004/128/4128272/
買収という点ではAUDEZEがPlaystationの方のソニーに買収されたというニュースもありました。
基本的にはオーでイオ界隈には影響はないようです。
https://ascii.jp/elem/000/004/152/4152319/
⚪︎発表会
Volumioの発表会記事。CEOと話し込んで内部のSBCの話やINTEGROで採用されているディアルモノ・フルデジタルアンプの話も詳しく濃く書いています。
https://ascii.jp/elem/000/004/134/4134148/
Ferrum Audioの発表会記事
https://ascii.jp/elem/000/004/145/4145461/
ソニー完全ワイヤレス「WF-1000XM5」ファーストインプレッション 発表会の様子
https://ascii.jp/elem/000/004/147/4147473/
実は次世代Bluetoothのショーケース、手のひらサイズのCear「パヴェ」の新しさは?
https://ascii.jp/elem/000/004/161/4161741/
シーイヤー「パヴェ」Cear Link体験イベントの記事をアスキーに執筆
https://ascii.jp/elem/000/004/173/4173116/
⚪︎スマホ界隈
ついにiPhone15によってUSB-Cが搭載されました。
iPhone 15 Pro MaxとUSB DACの相性の記事
https://ascii.jp/elem/000/004/161/4161739/
アップル幹部のインタビューから次世代のロスレスと5GHz通信を考察
https://ascii.jp/elem/000/004/160/4160181/
iOS 17とAirPods Proの新機能「適応型モード」を試す
https://ascii.jp/elem/000/004/158/4158547/
Androidでは低電力Wi-Fiにも対応するクアルコムの“S7 Pro” Sound Platformが発表
https://ascii.jp/elem/000/004/166/4166617/
またゲーミングソリューションとして第2世代のSnapdragon Soundを、LE Audio採用で低遅延化するドングルも模索
https://ascii.jp/elem/000/004/142/4142448/
Android 14ではようやくOS標準で排他モードを導入しています。
https://ascii.jp/elem/000/004/148/4148664/
⚪︎AIの台頭
今年はなんといってもAIの嵐が吹き荒れました。オーディオ界でも例外ではありません。
しかし冬のヘッドフォン祭mini 2023の記事の代表として私の記事をAIがまとめてくれたことはありがたかったんだが、その記事中に書いた覚えのない"E5000BT"なる機種が登場。
このことはAIにより深く取り組むきっかけになりました。
https://ascii.jp/elem/000/004/125/4125332/
そしてGoogleのBardの解析してみた記事をかきました。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499135862.html
実用面ではVOLUMIOの「ChatGPT」を活用した新しい音楽レコメンド機能がよくできていました。
https://www.phileweb.com/review/column/202307/18/2185.html
Roonでも「rooAIDJ」というAI検索モジュールがあります。
https://ascii.jp/elem/000/004/155/4155460/
音楽生成AIではまずGoogle MusicMLを記事にしています。
https://ascii.jp/elem/000/004/124/4124628/
Metaによる音楽生成AIも試しています「Meta MusicGen」
https://ascii.jp/elem/000/004/144/4144172/
音楽生成AI「Stable Audio」はもう少しのようでした
https://ascii.jp/elem/000/004/162/4162873/
そしてAIで短編小説を作成してみました。この短編は一言一句とも全てAIが作成したものです。
私が「音楽生成AIがストリーミングサービスに取って代わった時代をテーマにして、それにAIの特徴を盛り込んだ短編を書いてください」とAIに指示をしてその出力結果です。
もともと今年のエイプリルフールに音楽生成AIがストリーミングサービスに取って代わった時代のショートショートを書くつもりだったんですが、AIに書かせることを思いついたわけです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/498789288.html
⚪︎Live Extremeの発展した年でもありました
KORG Live Extremeを活用した世界初の“DSDライブ映像配信”を体験
https://ascii.jp/elem/000/004/134/4134151/
Dolby Atmosに対応したLive ExtremeのAndroid版アプリが登場
https://ascii.jp/elem/000/004/149/4149690/
⚪︎ヘッドフォンとイヤフォン関連
今年はなんといってもfinalの「ZE8000」向け自分ダミーヘッドサービスがちょっとすごかったですね。
こちらは体験レポートです。
https://ascii.jp/elem/000/004/177/4177228/
finalの新完全ワイヤレス「ZE8000 MK2」ファーストインプレション
https://ascii.jp/elem/000/004/170/4170097/
DALIのハイエンド・ワイヤレスヘッドホン「IO-12」は素晴らしい音楽性を誇ります
https://www.phileweb.com/review/article/202312/30/5440.html
DITAの新製品「Project M」を聴く、新しいアプローチで価格帯のベストを追究
https://ascii.jp/elem/000/004/175/4175723/
ヒマラヤDAC搭載の音質優先完全ワイヤレス「Svanar Wireless」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499747481.html
qdcとしては破格に安価な「SUPERIOR」発売、整った音の再現はさすが
https://ascii.jp/elem/000/004/146/4146395/
個性ある実力派「qdc Hybrid Folk-S」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499045142.html
Astell & Kernの独自サウンド、AK ZERO2レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499555269.html
qdcのユニバーサルイヤフオン、TIGERとWHITE TIGER比較レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/500185754.html
元ゼンハイザーのアクセル・グレル氏による新ヘッドフォンは実質的なHD 800の後継かもしれません
https://ascii.jp/elem/000/004/168/4168620/
イヤホン選びで最も重視するのは音じゃなかった──クアルコムが全世界で調査
https://ascii.jp/elem/000/004/167/4167223/
⚪︎アンプ・DAC関連
両耳に高性能DAPを入れる感覚、iFi audio「GO pod」レビュー
https://ascii.jp/elem/000/004/144/4144495/
類を見ないマニアックな組み合わせで聴く、スティック型USB DAC
https://ascii.jp/elem/000/004/130/4130121/
USB/Bluetoothの両刀使い、Astell & Kernの小型アンプ「AK HB1」をレビュー
https://ascii.jp/elem/000/004/173/4173113/
Shanlingの多機能ヘッドフォンアンプ・DAC「EH3」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/501041694.html
多機能なヘッドフォンアンプ、Shanling H5レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/500353868.html
プロオーディオメーカーが手掛けたスティックDAC、Antelope「ZEO」
https://ascii.jp/elem/000/004/127/4127290/
アナログサウンドを届けるAstell & Kernのポタアン「AK PA10」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/498925275.html
独自ICを搭載した高性能スティック型DAC、L&P W4/W4EXレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499433950.html
R2R DACを搭載してアナログサウンドを追求した「A&Futura SE300」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/499844431.html
⚪︎オーディオイベント
イベントはようやく戻ってきたという感じです。ヘッドフォン祭は中野から東京駅前に移転しました。
春のヘッドフォン祭 2023開催
https://ascii.jp/elem/000/004/135/4135277/
秋のヘッドフォン祭 2023開催
https://ascii.jp/elem/000/004/166/4166582/
ポタフェス2023夏
https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/144/4144501/
ポタフェス2023冬
https://weekly.ascii.jp/elem/000/004/174/4174599/
2023CESレポート
https://ascii.jp/elem/000/004/119/4119967/
CanJam 2023 NYレポート
https://ascii.jp/elem/000/004/126/4126446/
サンレコフェス
https://ascii.jp/elem/000/004/160/4160190/
「HIGH END Munich」を開催しているHigh End Societyがショーを主催した「WORLD OF HEADPHONES」
https://ascii.jp/elem/000/004/153/4153915/
Inter BEE2023
https://ascii.jp/elem/000/004/171/4171495/
⚪︎来年の展望
昨年は2023年の展望として「来年はMEMSドライバーの製品化が期待され、LE Audioもやっと普及の道を歩き始めるかもしれません。またイヤフォンのコンピュータ化も進むことでしょう」と書きました。
このうち、MEMSドライバー、LE Audioについてはその通りになりました。イヤフォンのコンピュータ化についてはダミーヘッド化されたZE8000やパヴェで考える機会がありました。
来年はWiFiとモバイルデバイスの再定義がなされるかもしれません。5GHz帯についてもなにかあるでしょうね。MEMSについてはツィーターとしての完全ワイヤレスへの搭載と、有線イヤホンでの高性能化がみられるでしょう。LE AudioはAppleの動向がやはり見えないと、なんですよね。
まあ明るい年にはなって欲しいものです。
2023年12月30日
元ゼンハイザーのアクセル・グレル氏による新ブランド、実質的なHD 800の後継なのかという記事をアスキーに執筆
元ゼンハイザーのアクセル・グレル氏による新ブランド、実質的なHD 800の後継なのかという記事をアスキーに執筆しまた。
https://ascii.jp/elem/000/004/168/4168620/
https://ascii.jp/elem/000/004/168/4168620/
2023年09月01日
2023年06月20日
アスキーにLE Audioを実際に試聴したレポートを執筆しました
アスキーにLE Audioを実際に試聴してみましたというレポートを執筆しました。
下記二篇です。
ついにLE Audioに対応したLinkBuds Sの音を聴く、低遅延には魅力あり
https://ascii.jp/elem/000/004/141/4141415/
なぜ、LinkBuds SのLE Audio対応はベータ版なのか? ソニーに確認した
https://ascii.jp/elem/000/004/140/4140465/
下記二篇です。
ついにLE Audioに対応したLinkBuds Sの音を聴く、低遅延には魅力あり
https://ascii.jp/elem/000/004/141/4141415/
なぜ、LinkBuds SのLE Audio対応はベータ版なのか? ソニーに確認した
https://ascii.jp/elem/000/004/140/4140465/
2023年05月01日
2023年04月26日
GoogleのAI「Bard」レビュー(というよりメモ、2023/4時点)
BardはGoogleがリリースしたAIチャットbotです。いわばChatGPTへの危惧を抱いたGoogleが出した対抗版と言っても良いでしょう。Bardについてはネガティブな風評もありますが、使ってみたところ面白いのでAI版BingやChatGPTとも少し比較したメモがてらアップします。
Bardというのは(ケルト文化における)吟遊詩人という意味です。吟遊詩人というのは昔からの「知識データ」を声で伝え聞かすものですからふさわしいとも言えますね。
Bardは現在のところ日本語での会話はできません。つい最近ようやく日本からのアクセスができるようになりました。アクセスには有効なGoogleアカウントでログインしたブラウザから申し込みます。(AI版Bingとは違って許可のメールはこないので自分でアクセスできるか確認が必要です)
*2023/5/11 PaLM2の導入により、日本語が使えるようになりました

使い方はChatGPT同様です。
特徴としてはView Draftを選ぶと回答の他のDraft(回答例)も提示できる点です。この点でやはりランダム要素が入ってると推測でき、やはり幻覚問題もあるだろうとも推測できます。
よく言われる生成AIが嘘をつくという問題は以前アスキーの記事でも指摘しましたが、これは一般に幻覚(Hallucination)と呼ばれます。これは生成AIが言葉を生成する際にランダム性が介入するなど複数要因によるものです。なぜAIにランダム性が必要かというと解答の多様性を得るためです。そうでないと同じ質問に何回も同じ解答をするなど人間らしくない動きになります。つまりは「人間性」というプログラムできないものをシミュレートするものがランダム性の追加ともいえるでしょう。
ちなみに生成AIというのは技術的にいうとトランスフォーマーというタイプのニューラルネットワークです(GPTのTがTransformerです)。例えばスマホの予測変換の候補をつなげていくと雑ですが文にはなります。乱暴にいうとそれをすごく高性能にしたものとでもいえましょうか。ですから生成AIはただのソフトウエアで、自我を持つとかAIが人間を支配するなどというのとはまだまだ別の話です。そこをランダム性で人のように見せかけているというのが現時点だと思います。(ランダム性の介入は画像生成AIでも同じ)
Bardに関するマニュアルとか文献というのはないので今回の記事もBardとの対話から得たものですので念のため。
* Bardとはなにか
まずBardというのはソフトウエアとしては人間から直接見えるAIチャットbotの名前です。Bardは単一のソフトウエアではなく、システムとしては複数の大規模言語モデル(LLM)からなる分業制をとっています。
AI研究はディープラーニング以前と以後で大きく変わったので、大規模言語モデルの大規模とはディープラーニング以後という意味です。つまりLLMとはディープラーニングを用いたニューラルネットワークによる言語処理ソフトウエア、端的にいわゆるAIのことです。つまりBardは複数のAIの分業性で一つの解答を出します。
具体的にいうと、BardはPaLM、LaMDA、Meena、Bart、GPT-3のLLMの集合体で、メインで動いているのはPaLMとLaMDAです。
例えば私が「フランスの首都はどこですか?」とBardに聞くと、まずLLMのPaLMが質問の理解をし、LLMのLaMDAが"パリ"という回答を生成します。LaMDAがBardの中では回答責任者のように振る舞うようです。ここはポイントです。
それで他のLLMのMeena、Bart、GPT-3はさらにパリの人口や歴史を加味した回答の肉付けをするというわけです。以下で具体例に触れます。
* Bardを情報検索に使う
Googleらしく情報取得という点ではBardは優秀です。
ChatGPTでは2021年までのLLM固有の知識しかなく検索はできません。AI版Bingはプロメテウスという構造で検索とLLM固有知識の二つを合わせられますが、OpenAIとMicrosoftというつぎはぎの構図は否めません。
Bardに「本日のワシントンポストのトップニュースは?」と聞くと即座に解答を示し、念のために調べると正解を示していました。AI版Bingのように「検索しています..回答は」というような継ぎ目はありません。
Bardは最新情報を得るにはGoogle検索と大規模言語モデル(LLM)の逐次更新と両方やります。面白いのはGoogle検索できない情報もLLMには学習されてるということです。これはGoogle検索のインデックスされてない情報もLLMでは学習の対象になってるからで例えばこういうデータだそう。

Bardに「今日の新聞のトップニュースは?」と聞いた場合には、まず回答責任者であるLaMDA LLMが自分で答えられる場合には検索せず、答えられない場合には検索にいくという判断をするようです。
この点でAI版BingではLaMDAのような回答責任者がいないので、何でもかんでも検索に行ってしまって待たされる、挙句には会話の文脈(コンテキスト)がずれてしまうという事態にもよく陥ります。
この点で検索にしてはBingより速いがとBardにいうと、それはGoogleがBingより優れてるからですよ、と自信たっぷりに言う点もポリシーという点では面白いところです(もちろん私は開発中で、という免責事項もいいますが)。Bingでは表現はもう少し謙譲的ですね。この辺は会社ごとのコンテントポリシーの違いなんでしょうか。
ただし3日前のトップ記事を解答し、指摘するとただしい本日の記事を出力するということもあります。この辺は自分の情報と検索の必要性の整合性が完全に取れていないのかもしれません。
またBardはChatGPTだと箇条書きのところを表にしてくれるのが何気に便利でもあります。
* Bardを物書きに使う
創造性という意味ではBardはあまり得意ではないように見えます。
Bardに「猿の手」のバリアントを書かせてみたら、不幸な結末が可能で怖い雰囲気も加味していたんですが、プロットが下手で一貫性がありません。アイディアも凡庸です。
以前ChatGPTに猿の手のテーマで書いてと頼んだら、何回手直しをさせても不幸な結末が作れずに恐ろしい雰囲気が作りにくいものでした。これはOpenAIのコンテントポリシーによるものだと思われます。いわばAIの「良心回路」です。ただしこのボリシーは自由度を失わせます。(イーロン・マスクのtruthGPTではこの良心回路をはずすと言っているわけです)
意外とGoogleが設定したポリシーはきつくないのかもしれないけれど、いまひとつ創造性的とか構築する部分は弱いように思います。また面白いのはChatGPTとかBingに小説を書かせて手直しをさせると、途中でもその部分の修正をするんですが、Bardに手直しをしてと言うと前の結果の後ろに付け足します。それも文が下手に見える原因の一つのように思います。
この点で優秀なのはAI版Bingの創造性モードで優れた小説を書けます。以前このブログで書いた「音楽ストリーミングサービスにAI作曲アプリが取って代わった時代」のショートショートはAI版Bingの創造モードで書いたものです。多少手直しを指示はしましたが全てAI生成です。急ブレーキで互いの音楽が聴こえるアイディアもAIが考えたものです。オチもよくまとまっていますがAIが考えたものです。
Bardの中ではGPT-3 LLMが創造性を担当してるようです。例えば「フランスの首都は?」と聞いたときに「パリ」が回答責任者のLaMDA LLMの答えですが、それに「パリは夢の街、愛の街、芸術と文化、豊かな歴史、有名な料理などそのすべてが揃っています」と加えるのがGPT-3 LLMです。
小説を書いてと言うとなにか検索が必要ではないので、Bingの場合には素のGPT-4の強みが発揮できるのかもしれません。Bardの場合は創造性の部分はGPT-3の担当だからその辺の「性能差」と言うのは出てくるかもしれません。
Meena LLMも創造性に関するかもしれませんが、まだちょっと調べが及び切れていません。Bart LLMはより広範な知識を足すものだと思います。
ちなみに「小説を書いて」という短い言葉から長い小説をAIが生成できるのは再帰的に自分自身を呼び出して、自分の出力した文章を次の自分の入力として数珠繋ぎに繋げられるからです。この点ではChatGPTでもBardでも同じです。何回も「小説を書いて」という言葉から異なる小説ができるのは先に書いたランダム性を加味した多様性の出力によるものだと思います。
* Bardのメタコマンドについて
AIチャットbotは会話をして進めるものと思われていますが、実は普通のコンピューターのように直接コマンドを与えることができます。これはBardだけではなく、AI版Bingもそうで、画像生成機能を使うためのloadコマンドなどがあります。これは会話と切り分けるためメタコマンド(meta command)と呼びます。
Bardにおいてはスレッドでコンテキストの切り分けができないかを試行錯誤してthreadメタコマンドを見つけました。
例えばBardには以下のメタコマンドがあります。もっとあると思います。
clear: 会話の初期化
thread <名前>: 新しいスレッドを作りコンテキストを切り替える
join<名前>: 既存スレッドに加わる
leave: スレッドから退出
ping: 複数人の会話時に使う(開発中)
back<名前>スレッドに戻る
help:メタコマンドリスト
メタコマンドは文脈などで普通の会話と区別されますが、接頭文字に#,!,$,%などを付加するのが望ましいことです。
例えば会話の文脈をリセットしたいときは「#clear」です。(これはメニューからもできますが)
それでも解釈は完全ではなく、例えば#helpと打って、メタコマンドのヘルプと理解したのは3つのドラフト回答のうち2つのみ(2と3)でした。

このメタコマンドが会話とどのように違うかというと、メタコマンドの方は文の解析を含まないでダイレクトに効くので確実ということのようです。つまりは文の多様性解釈の範囲外になるわけです。検索も実はメタコマンドでダイレクトでできるようですが、あまりやるとBardが入力を弾くのであまりよろしくはありません。右上にView Draftsとでない回答はおそらくBardのソフトウエア自身が出しているメッセージ(警告に近い)だと思います。
ちなみに上のPingメタコマンドによってBardが複数人のチャット機能を開発中と言うのが分かってしまいます。
* 暫定まとめ
Bardを現時点で簡単にまとめると、
1 Bardは複数LLMの分業制で、回答責任者のLaMDAの判断で効率良く検索が出来る。また他のLLMと協業で会話に創造性や深みを加える
2 Google検索できない情報もLLMには学習されてる
3 メタコマンドを使うことで入力文の解析をバイパス出来る
などがわかってきました。
今のところ私の中でのAIの位置付けは、ディベートしたい時はChatGPT、小説などを書かせたい時はBingの創造性モード、最新の情報を得たい時はBardがいいかなと思います。Bardは日本語がまだ使えませんし、幻覚についてはまだまだ未知数ですが、素性はいいですね。色々とネガティブ風評はありますが、いまのところAIの中でBardの分業制が一番いいような気がします。ただ検索の必要性と自己知識の切り分けがまだ完全ではないように思えます。
(ちなみにAmazonのTitanやMetaのBlendarbotも単一LLMだと思います)
私見ではありますがChatGPTとBardとBingを使用して英語で会話を続けて同じことを答えさせようとすると一番よくないのがBingで、特に会話スレッドのコンテキストをすぐに忘れて話が逸れます。これは検索とAIの二重構造の副作用だと思います。
この点で優秀なのはChatGPTです。ChatGPTは単一のLLMなので一貫性が高いのかもしれません。また会話スレッドを分けているせいか、コンテキストの一貫性も高いです。Bardも長く会話してるとちょっとコンテキストの一貫性がずれていきます。それでthreadメタコマンドを見つけたわけです。
これが日本語だと、日本語はそこまで言わなくてもわかるだろうっていうコンテキスト依存の文化なのでもっと深刻になるでしょう。日本語がAIで向いてないのは単に日本語ソースでの学習不足だけではないと思います。こうした点で真の日本文化向けのAIが必要なのではないでしょうか。
Bardというのは(ケルト文化における)吟遊詩人という意味です。吟遊詩人というのは昔からの「知識データ」を声で伝え聞かすものですからふさわしいとも言えますね。
Bardは現在のところ日本語での会話はできません。つい最近ようやく日本からのアクセスができるようになりました。アクセスには有効なGoogleアカウントでログインしたブラウザから申し込みます。(AI版Bingとは違って許可のメールはこないので自分でアクセスできるか確認が必要です)
*2023/5/11 PaLM2の導入により、日本語が使えるようになりました

使い方はChatGPT同様です。
特徴としてはView Draftを選ぶと回答の他のDraft(回答例)も提示できる点です。この点でやはりランダム要素が入ってると推測でき、やはり幻覚問題もあるだろうとも推測できます。
よく言われる生成AIが嘘をつくという問題は以前アスキーの記事でも指摘しましたが、これは一般に幻覚(Hallucination)と呼ばれます。これは生成AIが言葉を生成する際にランダム性が介入するなど複数要因によるものです。なぜAIにランダム性が必要かというと解答の多様性を得るためです。そうでないと同じ質問に何回も同じ解答をするなど人間らしくない動きになります。つまりは「人間性」というプログラムできないものをシミュレートするものがランダム性の追加ともいえるでしょう。
ちなみに生成AIというのは技術的にいうとトランスフォーマーというタイプのニューラルネットワークです(GPTのTがTransformerです)。例えばスマホの予測変換の候補をつなげていくと雑ですが文にはなります。乱暴にいうとそれをすごく高性能にしたものとでもいえましょうか。ですから生成AIはただのソフトウエアで、自我を持つとかAIが人間を支配するなどというのとはまだまだ別の話です。そこをランダム性で人のように見せかけているというのが現時点だと思います。(ランダム性の介入は画像生成AIでも同じ)
Bardに関するマニュアルとか文献というのはないので今回の記事もBardとの対話から得たものですので念のため。
* Bardとはなにか
まずBardというのはソフトウエアとしては人間から直接見えるAIチャットbotの名前です。Bardは単一のソフトウエアではなく、システムとしては複数の大規模言語モデル(LLM)からなる分業制をとっています。
AI研究はディープラーニング以前と以後で大きく変わったので、大規模言語モデルの大規模とはディープラーニング以後という意味です。つまりLLMとはディープラーニングを用いたニューラルネットワークによる言語処理ソフトウエア、端的にいわゆるAIのことです。つまりBardは複数のAIの分業性で一つの解答を出します。
具体的にいうと、BardはPaLM、LaMDA、Meena、Bart、GPT-3のLLMの集合体で、メインで動いているのはPaLMとLaMDAです。
例えば私が「フランスの首都はどこですか?」とBardに聞くと、まずLLMのPaLMが質問の理解をし、LLMのLaMDAが"パリ"という回答を生成します。LaMDAがBardの中では回答責任者のように振る舞うようです。ここはポイントです。
それで他のLLMのMeena、Bart、GPT-3はさらにパリの人口や歴史を加味した回答の肉付けをするというわけです。以下で具体例に触れます。
* Bardを情報検索に使う
Googleらしく情報取得という点ではBardは優秀です。
ChatGPTでは2021年までのLLM固有の知識しかなく検索はできません。AI版Bingはプロメテウスという構造で検索とLLM固有知識の二つを合わせられますが、OpenAIとMicrosoftというつぎはぎの構図は否めません。
Bardに「本日のワシントンポストのトップニュースは?」と聞くと即座に解答を示し、念のために調べると正解を示していました。AI版Bingのように「検索しています..回答は」というような継ぎ目はありません。
Bardは最新情報を得るにはGoogle検索と大規模言語モデル(LLM)の逐次更新と両方やります。面白いのはGoogle検索できない情報もLLMには学習されてるということです。これはGoogle検索のインデックスされてない情報もLLMでは学習の対象になってるからで例えばこういうデータだそう。
Bardに「今日の新聞のトップニュースは?」と聞いた場合には、まず回答責任者であるLaMDA LLMが自分で答えられる場合には検索せず、答えられない場合には検索にいくという判断をするようです。
この点でAI版BingではLaMDAのような回答責任者がいないので、何でもかんでも検索に行ってしまって待たされる、挙句には会話の文脈(コンテキスト)がずれてしまうという事態にもよく陥ります。
この点で検索にしてはBingより速いがとBardにいうと、それはGoogleがBingより優れてるからですよ、と自信たっぷりに言う点もポリシーという点では面白いところです(もちろん私は開発中で、という免責事項もいいますが)。Bingでは表現はもう少し謙譲的ですね。この辺は会社ごとのコンテントポリシーの違いなんでしょうか。
ただし3日前のトップ記事を解答し、指摘するとただしい本日の記事を出力するということもあります。この辺は自分の情報と検索の必要性の整合性が完全に取れていないのかもしれません。
またBardはChatGPTだと箇条書きのところを表にしてくれるのが何気に便利でもあります。
* Bardを物書きに使う
創造性という意味ではBardはあまり得意ではないように見えます。
Bardに「猿の手」のバリアントを書かせてみたら、不幸な結末が可能で怖い雰囲気も加味していたんですが、プロットが下手で一貫性がありません。アイディアも凡庸です。
以前ChatGPTに猿の手のテーマで書いてと頼んだら、何回手直しをさせても不幸な結末が作れずに恐ろしい雰囲気が作りにくいものでした。これはOpenAIのコンテントポリシーによるものだと思われます。いわばAIの「良心回路」です。ただしこのボリシーは自由度を失わせます。(イーロン・マスクのtruthGPTではこの良心回路をはずすと言っているわけです)
意外とGoogleが設定したポリシーはきつくないのかもしれないけれど、いまひとつ創造性的とか構築する部分は弱いように思います。また面白いのはChatGPTとかBingに小説を書かせて手直しをさせると、途中でもその部分の修正をするんですが、Bardに手直しをしてと言うと前の結果の後ろに付け足します。それも文が下手に見える原因の一つのように思います。
この点で優秀なのはAI版Bingの創造性モードで優れた小説を書けます。以前このブログで書いた「音楽ストリーミングサービスにAI作曲アプリが取って代わった時代」のショートショートはAI版Bingの創造モードで書いたものです。多少手直しを指示はしましたが全てAI生成です。急ブレーキで互いの音楽が聴こえるアイディアもAIが考えたものです。オチもよくまとまっていますがAIが考えたものです。
Bardの中ではGPT-3 LLMが創造性を担当してるようです。例えば「フランスの首都は?」と聞いたときに「パリ」が回答責任者のLaMDA LLMの答えですが、それに「パリは夢の街、愛の街、芸術と文化、豊かな歴史、有名な料理などそのすべてが揃っています」と加えるのがGPT-3 LLMです。
小説を書いてと言うとなにか検索が必要ではないので、Bingの場合には素のGPT-4の強みが発揮できるのかもしれません。Bardの場合は創造性の部分はGPT-3の担当だからその辺の「性能差」と言うのは出てくるかもしれません。
Meena LLMも創造性に関するかもしれませんが、まだちょっと調べが及び切れていません。Bart LLMはより広範な知識を足すものだと思います。
ちなみに「小説を書いて」という短い言葉から長い小説をAIが生成できるのは再帰的に自分自身を呼び出して、自分の出力した文章を次の自分の入力として数珠繋ぎに繋げられるからです。この点ではChatGPTでもBardでも同じです。何回も「小説を書いて」という言葉から異なる小説ができるのは先に書いたランダム性を加味した多様性の出力によるものだと思います。
* Bardのメタコマンドについて
AIチャットbotは会話をして進めるものと思われていますが、実は普通のコンピューターのように直接コマンドを与えることができます。これはBardだけではなく、AI版Bingもそうで、画像生成機能を使うためのloadコマンドなどがあります。これは会話と切り分けるためメタコマンド(meta command)と呼びます。
Bardにおいてはスレッドでコンテキストの切り分けができないかを試行錯誤してthreadメタコマンドを見つけました。
例えばBardには以下のメタコマンドがあります。もっとあると思います。
clear: 会話の初期化
thread <名前>: 新しいスレッドを作りコンテキストを切り替える
join<名前>: 既存スレッドに加わる
leave: スレッドから退出
ping: 複数人の会話時に使う(開発中)
back<名前>スレッドに戻る
help:メタコマンドリスト
メタコマンドは文脈などで普通の会話と区別されますが、接頭文字に#,!,$,%などを付加するのが望ましいことです。
例えば会話の文脈をリセットしたいときは「#clear」です。(これはメニューからもできますが)
それでも解釈は完全ではなく、例えば#helpと打って、メタコマンドのヘルプと理解したのは3つのドラフト回答のうち2つのみ(2と3)でした。
このメタコマンドが会話とどのように違うかというと、メタコマンドの方は文の解析を含まないでダイレクトに効くので確実ということのようです。つまりは文の多様性解釈の範囲外になるわけです。検索も実はメタコマンドでダイレクトでできるようですが、あまりやるとBardが入力を弾くのであまりよろしくはありません。右上にView Draftsとでない回答はおそらくBardのソフトウエア自身が出しているメッセージ(警告に近い)だと思います。
ちなみに上のPingメタコマンドによってBardが複数人のチャット機能を開発中と言うのが分かってしまいます。
* 暫定まとめ
Bardを現時点で簡単にまとめると、
1 Bardは複数LLMの分業制で、回答責任者のLaMDAの判断で効率良く検索が出来る。また他のLLMと協業で会話に創造性や深みを加える
2 Google検索できない情報もLLMには学習されてる
3 メタコマンドを使うことで入力文の解析をバイパス出来る
などがわかってきました。
今のところ私の中でのAIの位置付けは、ディベートしたい時はChatGPT、小説などを書かせたい時はBingの創造性モード、最新の情報を得たい時はBardがいいかなと思います。Bardは日本語がまだ使えませんし、幻覚についてはまだまだ未知数ですが、素性はいいですね。色々とネガティブ風評はありますが、いまのところAIの中でBardの分業制が一番いいような気がします。ただ検索の必要性と自己知識の切り分けがまだ完全ではないように思えます。
(ちなみにAmazonのTitanやMetaのBlendarbotも単一LLMだと思います)
私見ではありますがChatGPTとBardとBingを使用して英語で会話を続けて同じことを答えさせようとすると一番よくないのがBingで、特に会話スレッドのコンテキストをすぐに忘れて話が逸れます。これは検索とAIの二重構造の副作用だと思います。
この点で優秀なのはChatGPTです。ChatGPTは単一のLLMなので一貫性が高いのかもしれません。また会話スレッドを分けているせいか、コンテキストの一貫性も高いです。Bardも長く会話してるとちょっとコンテキストの一貫性がずれていきます。それでthreadメタコマンドを見つけたわけです。
これが日本語だと、日本語はそこまで言わなくてもわかるだろうっていうコンテキスト依存の文化なのでもっと深刻になるでしょう。日本語がAIで向いてないのは単に日本語ソースでの学習不足だけではないと思います。こうした点で真の日本文化向けのAIが必要なのではないでしょうか。
「ラズパイオーディオで有名なVolumioが取り組む、ネットワークオーディオの国内正式発表」の記事をアスキーに執筆
アスキーにVolumioの発表会記事を書きました!CEOと話し込んで内部のSBCの話やINTEGROで採用されているディアルモノ・フルデジタルアンプの話も詳しく濃く書いています。
今回のVolumioラインナップでもっとも注目すべきは一体型のINTEGROです。これにはドイツInfineon社のマルチレベル増幅のフルデジタルアンプ技術が搭載されています。国内初導入?かも。
https://ascii.jp/elem/000/004/134/4134148/
もしかするとVolumioを一から説明した方が良いのかもですが、VolumioはいわゆるMPDベースのソフトウエアですが、いわばLinuxの音楽専用のディストリビューションで、音楽再生専用のOSのようなものです。MPDとはMusic Player DaemonのことでLinuxで動作するオーディオ用のサーバープログラムです。Daemon(デーモン)はUnixにおいて常駐動作するソフトウエアのことです。MPDは楽曲を管理して再生したり、コントローラーと通信する機能があります。
VolumioはMPDに基本沿ってますが、だいぶ進化していて各種ストリーミングサービスやRoon対応もされてます。
今回のVolumioラインナップでもっとも注目すべきは一体型のINTEGROです。これにはドイツInfineon社のマルチレベル増幅のフルデジタルアンプ技術が搭載されています。国内初導入?かも。
https://ascii.jp/elem/000/004/134/4134148/
もしかするとVolumioを一から説明した方が良いのかもですが、VolumioはいわゆるMPDベースのソフトウエアですが、いわばLinuxの音楽専用のディストリビューションで、音楽再生専用のOSのようなものです。MPDとはMusic Player DaemonのことでLinuxで動作するオーディオ用のサーバープログラムです。Daemon(デーモン)はUnixにおいて常駐動作するソフトウエアのことです。MPDは楽曲を管理して再生したり、コントローラーと通信する機能があります。
VolumioはMPDに基本沿ってますが、だいぶ進化していて各種ストリーミングサービスやRoon対応もされてます。
2023年04月01日
そう遠くない未来の話
音楽ストリーミングサービスにAI作曲アプリが取って代わった時代。人々は自分の好みや趣味に合わせてAIが自動的にオリジナルの音楽を作ってくれるアプリをスマートフォンで使っていた。人々は自分だけの音楽をスマートフォンで聴きながら、日常を過ごしていた。
ある春の朝、女子高生のさくらは通学電車に乗り込んだ。イヤフォンから流れるAIの作った音楽は、さくらの気分や状況に合わせて変化していた。今日は爽やかなポップスだった。さくらは窓際の席に座り、外の桜の花びらが舞う景色を眺めながら音楽に浸っていた。
ところが、電車が急ブレーキをかけた。さくらはバランスを崩してイヤフォンが外れてしまった。その瞬間、隣に座っていた男子高校生の音楽が聞こえてきた。それはさくらと同じ音楽だった。
「え?」
さくらは驚いて男子高校生を見た。彼も同じようにイヤフォンが外れて、さくらと目が合った。
「あなたもこの音楽聴いてるの?」
彼は笑顔で尋ねた。
「うん…でもどうして?AIが作った音楽だよね?」
さくらは不思議そうに言った。
「そうだよ。でもね、これってすごくレアなことなんだよ。AIは人それぞれの好みや趣味に合わせて音楽を作るから、同じ音楽を聴いてる人はほとんどいないんだよ」
彼は説明した。
「えー、そうなの?」
さくらは感心した。
「そうだね。でもそれも何か意味があるんじゃないかな?」
彼は優しく言った。
「そうかもね…」
さくらは顔を赤らめた。
二人はしばらく話し込んでしまった。共通点や趣味や夢など色々なことを話した。二人とも気づかないうちにお互いに惹かれていった。
電車が終点に着いた時、二人は連絡先を交換した。
「また会おうね」
彼は手を振って言った。
「うん、会おうね」
さくらも笑顔で答えた。
二人は別々の方向へ歩き始めた。しかし、胸の中では同じ音楽が鳴り響いていた。
--------------
*この短編は一言一句とも全てAIが作成したものです。
私が「音楽生成AIがストリーミングサービスに取って代わった時代をテーマにして、それにAIの特徴を盛り込んだ短編を書いてください」とAIに指示をしてその出力結果です。
ある春の朝、女子高生のさくらは通学電車に乗り込んだ。イヤフォンから流れるAIの作った音楽は、さくらの気分や状況に合わせて変化していた。今日は爽やかなポップスだった。さくらは窓際の席に座り、外の桜の花びらが舞う景色を眺めながら音楽に浸っていた。
ところが、電車が急ブレーキをかけた。さくらはバランスを崩してイヤフォンが外れてしまった。その瞬間、隣に座っていた男子高校生の音楽が聞こえてきた。それはさくらと同じ音楽だった。
「え?」
さくらは驚いて男子高校生を見た。彼も同じようにイヤフォンが外れて、さくらと目が合った。
「あなたもこの音楽聴いてるの?」
彼は笑顔で尋ねた。
「うん…でもどうして?AIが作った音楽だよね?」
さくらは不思議そうに言った。
「そうだよ。でもね、これってすごくレアなことなんだよ。AIは人それぞれの好みや趣味に合わせて音楽を作るから、同じ音楽を聴いてる人はほとんどいないんだよ」
彼は説明した。
「えー、そうなの?」
さくらは感心した。
「そうだね。でもそれも何か意味があるんじゃないかな?」
彼は優しく言った。
「そうかもね…」
さくらは顔を赤らめた。
二人はしばらく話し込んでしまった。共通点や趣味や夢など色々なことを話した。二人とも気づかないうちにお互いに惹かれていった。
電車が終点に着いた時、二人は連絡先を交換した。
「また会おうね」
彼は手を振って言った。
「うん、会おうね」
さくらも笑顔で答えた。
二人は別々の方向へ歩き始めた。しかし、胸の中では同じ音楽が鳴り響いていた。
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*この短編は一言一句とも全てAIが作成したものです。
私が「音楽生成AIがストリーミングサービスに取って代わった時代をテーマにして、それにAIの特徴を盛り込んだ短編を書いてください」とAIに指示をしてその出力結果です。
2023年03月27日
アスキーに執筆しました「小岩井ことりさん出演のASMRイベント配信レポ、KORG Live Extremeで聴くリアルさ」
「小岩井ことりさん出演のASMRイベント配信レポ、KORG Live Extremeで聴くリアルさ」の記事をアスキーに執筆しました。
https://ascii.jp/elem/000/004/127/4127149/
https://ascii.jp/elem/000/004/127/4127149/
2023年01月03日
2022年12月31日
2022年を振り返る
今年2022年は世界的に新型コロナの影響を引きずりつつ、夜が明けるかと思えばさらにウクライナ紛争で一層混迷がました年となりました。それはともかく今回も2022年を振り返る記事をまとめてみたいと思います。
2021年の振り返り記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/485024177.html
明るい話題としては今年は久方ぶりにヘッドフォンショウが復活しました。
ヘッドフォン祭ミニ
https://ascii.jp/elem/000/004/090/4090687/
ポタ研
https://ascii.jp/elem/000/004/097/4097499/
機材としてはAstell & Kern 新フラッグシップDAPのSP3000が大きかったと思います。
Astell & Kern 10年の結晶、新フラッグシップDAP「A&ultima SP3000」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/493950942.html
今年は久方ぶりにChordからMojoの後継機であるMojo2が登場しました。後継機の開発に時間をかけるところがハイエンドメーカーらしい所です。
Chord Mojo2レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/486076332.html
今年はスティックタイプのUSB DACが活況を呈しました。
L&P W2-131レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/485813717.html
iFI Audioのハイエンドスティック型DAC、GO Barレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/488357209.html
Astell & Kernのスティック型DAC、AK HC2レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/488780889.html
また最近ではDAPの形で据え置きというタイプも出てきました。DAPが進化して操作性と音質で突出するとそれを据え置きでも活かしたくなるわけですね。
こちらはA&K ACRO CA1000のレビューです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/485874729.html
今年はiPodがついに長い歴史を終えた年でもありました。
ありがとう、iPod
http://vaiopocket.seesaa.net/article/487913801.html
イヤフォンについてはハイエンドの豊作の年でした。
DITA audio 10周年モデル Perpetuaレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/488431046.html
Astell&KernとCampfire Audioの独創的なコラボ、PATHFINDERレビュー
https://ascii.jp/elem/000/004/099/4099239/
チタンシェルのユニバーサル、qdc TIGERレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/493128931.html
TIGERについては完全ワイヤレスアダプタもあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/202212-1.html
ヘッドフォン関連ではこのコンビネーションが良かったと思います。
木製イヤカップを備えたSUNDARAの密閉型、HIFIMAN SUNDARA Closed-Backレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/493149579.html
HIFIMANのコンパクトなハイパワーヘッドフォンアンプ、EF400レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/488356436.html
PCオーディオ関係ではRoon ARCが出たとともにiFIの新型なんかが良かったですね。
高機能でマニアック、iFi audio NEO Streamレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/491853254.html
また今年はいくつかB2Bの分野でも新しいトレンドを感じました。
ストリーミング時代、オーディオの縁の下の力持ち「ITF-NET AUDIO」
https://ascii.jp/elem/000/004/114/4114811/
シンプルで低コストなフルデジタルアンプCRI D-Amp Driver
https://ascii.jp/elem/000/004/116/4116608/
Knowlesが新しいターゲットカーブを提唱して、そのリファレンスモデルを製作したのもちょっと気に留めておきたい話題です。
https://ascii.jp/elem/000/004/092/4092169/
https://ascii.jp/elem/000/004/110/4110059/
そして完全ワイヤレスがイヤフォンの世界を根本から変えたものは、単に利便性ではなくプレーヤーからイヤフォンへの伝送がアナログからデジタルになったことだと思います。
それはイヤフォンにコンピュータありきのサウンドをもたらしました。コンピュテーショナル・オーディオです。
finalの新基軸サウンドの提唱、ZE8000レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/494891595.html
コンピュテーショナル・オーディオとしての完全ワイヤレス、Apple AirPods Pro2 レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/495299912.html
コンピュテーショナルオーディオとDSPなどとの違いと言うのは、DSPというのは既に成り立ってるサウンドを計算でより良くするものなのに対して、コンピュテーショナルオーディオというのはそもそもサウンドが計算無しでは成り立たないというものです。
ZE8000にANCオフがないのもこれに関係しているように思われます。
また今年はいままで追っていた新世代のドライバーであるMEMSスピーカー(シリコンドライバー)のデモ機を聴くことができました。これは期待できます。
xMEMSインタビュー、MEMSスピーカー試聴
http://vaiopocket.seesaa.net/article/492846696.html
MEMSスピーカーについてはこちらをご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/484949223.html
MEMSスピーカーの製品化はやはりこのご時勢の影響で遅れていたようです。来年はMEMSドライバーの製品化が期待され、LE Audioもやっと普及の道を歩き始めるかもしれません。またイヤフォンのコンピュータ化も進むことでしょう。暗雲はまだ取れませんが、明るい話題を少しでも期待したい所です。
2021年の振り返り記事はこちらです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/485024177.html
明るい話題としては今年は久方ぶりにヘッドフォンショウが復活しました。
ヘッドフォン祭ミニ
https://ascii.jp/elem/000/004/090/4090687/
ポタ研
https://ascii.jp/elem/000/004/097/4097499/
機材としてはAstell & Kern 新フラッグシップDAPのSP3000が大きかったと思います。
Astell & Kern 10年の結晶、新フラッグシップDAP「A&ultima SP3000」レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/493950942.html
今年は久方ぶりにChordからMojoの後継機であるMojo2が登場しました。後継機の開発に時間をかけるところがハイエンドメーカーらしい所です。
Chord Mojo2レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/486076332.html
今年はスティックタイプのUSB DACが活況を呈しました。
L&P W2-131レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/485813717.html
iFI Audioのハイエンドスティック型DAC、GO Barレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/488357209.html
Astell & Kernのスティック型DAC、AK HC2レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/488780889.html
また最近ではDAPの形で据え置きというタイプも出てきました。DAPが進化して操作性と音質で突出するとそれを据え置きでも活かしたくなるわけですね。
こちらはA&K ACRO CA1000のレビューです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/485874729.html
今年はiPodがついに長い歴史を終えた年でもありました。
ありがとう、iPod
http://vaiopocket.seesaa.net/article/487913801.html
イヤフォンについてはハイエンドの豊作の年でした。
DITA audio 10周年モデル Perpetuaレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/488431046.html
Astell&KernとCampfire Audioの独創的なコラボ、PATHFINDERレビュー
https://ascii.jp/elem/000/004/099/4099239/
チタンシェルのユニバーサル、qdc TIGERレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/493128931.html
TIGERについては完全ワイヤレスアダプタもあります。
http://vaiopocket.seesaa.net/archives/202212-1.html
ヘッドフォン関連ではこのコンビネーションが良かったと思います。
木製イヤカップを備えたSUNDARAの密閉型、HIFIMAN SUNDARA Closed-Backレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/493149579.html
HIFIMANのコンパクトなハイパワーヘッドフォンアンプ、EF400レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/488356436.html
PCオーディオ関係ではRoon ARCが出たとともにiFIの新型なんかが良かったですね。
高機能でマニアック、iFi audio NEO Streamレビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/491853254.html
また今年はいくつかB2Bの分野でも新しいトレンドを感じました。
ストリーミング時代、オーディオの縁の下の力持ち「ITF-NET AUDIO」
https://ascii.jp/elem/000/004/114/4114811/
シンプルで低コストなフルデジタルアンプCRI D-Amp Driver
https://ascii.jp/elem/000/004/116/4116608/
Knowlesが新しいターゲットカーブを提唱して、そのリファレンスモデルを製作したのもちょっと気に留めておきたい話題です。
https://ascii.jp/elem/000/004/092/4092169/
https://ascii.jp/elem/000/004/110/4110059/
そして完全ワイヤレスがイヤフォンの世界を根本から変えたものは、単に利便性ではなくプレーヤーからイヤフォンへの伝送がアナログからデジタルになったことだと思います。
それはイヤフォンにコンピュータありきのサウンドをもたらしました。コンピュテーショナル・オーディオです。
finalの新基軸サウンドの提唱、ZE8000レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/494891595.html
コンピュテーショナル・オーディオとしての完全ワイヤレス、Apple AirPods Pro2 レビュー
http://vaiopocket.seesaa.net/article/495299912.html
コンピュテーショナルオーディオとDSPなどとの違いと言うのは、DSPというのは既に成り立ってるサウンドを計算でより良くするものなのに対して、コンピュテーショナルオーディオというのはそもそもサウンドが計算無しでは成り立たないというものです。
ZE8000にANCオフがないのもこれに関係しているように思われます。
また今年はいままで追っていた新世代のドライバーであるMEMSスピーカー(シリコンドライバー)のデモ機を聴くことができました。これは期待できます。
xMEMSインタビュー、MEMSスピーカー試聴
http://vaiopocket.seesaa.net/article/492846696.html
MEMSスピーカーについてはこちらをご覧ください。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/484949223.html
MEMSスピーカーの製品化はやはりこのご時勢の影響で遅れていたようです。来年はMEMSドライバーの製品化が期待され、LE Audioもやっと普及の道を歩き始めるかもしれません。またイヤフォンのコンピュータ化も進むことでしょう。暗雲はまだ取れませんが、明るい話題を少しでも期待したい所です。
2022年05月05日
アスキーに「アップルが高指向性スピーカーの特許を申請、自分だけに音が聞こえ、空間オーディオとも相性がいい?」を執筆
アスキーに「アップルが高指向性スピーカーの特許を申請、自分だけに音が聞こえ、空間オーディオとも相性がいい?」を執筆しました。
https://ascii.jp/elem/000/004/088/4088747/
https://ascii.jp/elem/000/004/088/4088747/