Music TO GO!

2008年01月30日

izo iHA-1 V2と専用電源

izoのDAC内蔵ヘッドホンアンプであるiHA-1 V2と専用電源iPSU-1を自宅試聴する機会がありましたのでレポートいたします。

ihav2a.jpg
iHA-1 V2

iHA-1 V2は前作であるiHA-1の後継機で性能のブラッシュアップといくつかの新機能が追加されています。
もともと前作が登場したときに積み残しがあったと思います。ひとつはアナウンスされていた専用電源ユニットで、これは発売に間に合いませんでした。もうひとつはDAC内蔵アンプということで期待されていたけれども実装されなかったUSB入力の機能です。

ihav2d.jpg
iPSU-1

V2ではこれらがいよいよそろったということで、今回はこの二つの機能に絞った試聴をしました。

パッケージは前回同様に凝ったものでシールにまでロゴが抜いてあるこだわりがあります。
付属品はアンプ本体にはUSBケーブルとACアダプターがついています。

ihav2c.jpg     ihav2b.jpg

USBは簡易DACのようにUSBレシーバでDACするのではなく、いったんS/PDIFに変換して内蔵DACのPCM1796でDACするという本格的なものになっています。これによってUSBでも他のデジタル入力と同一の音質が得られるわけです。
またUSBからの入力でもiHA-1 V2をDACとしても使用してアナログ出力することが出来ます。

試聴構成はPC(DELL, Windows XP SP2)から付属のUSBケーブルをiHA-1 V2のUSB端子に接続します。PC上ではiTunesで作成したAppleロスレスの音楽ファイルをWinampから再生(ALACプラグイン使用)しています。これは基本的にわたしは楽曲ファイルはiPodのためにRIPしているのでアップルロスレスで管理していますが、再生ソフトとしてはWinampの方が音がいいからです。
わたしのPCではUSBは特にインストールの必要はなく、接続してすぐ使えました。USBドライバはWindows標準のものです。

ヘッドホンはオーディオテクニカのW2002を使用しました。

iHA-1 V2 + ACアダプター + USB

本体の音は基本的に前作を踏襲しているようです。音調もニュートラルで色つけは少ないと思います。悪く言うとやや個性に欠けますが、良く言うと強調感が少ない自然な音と言えます。ただ以前聴いたものより音質的には向上しているようには思います。DACの音質も単体DACほどの切れはないけれどもほどよくパンチがあり、ほどよく聴きやすくあります。そのせいか、前よりはクラシック向きでロックが苦手と言う感覚はなく、わりとジャンルを選ばずに聴けるようになったと思います。
またサ行のきつさが少なく、これは前作からのよい点だと思います。反面で高域が刺激的でないと感じるかもしれません。また低域の張り出し感も少なめで、全体に強調感や刺激性を避けている意図が感じられます。

またPCとあわせて使うという点ではコンパクトな筐体がなかなか便利で、USBの手軽さを生かしていると思います。実際にPCの上にちょんと乗せて使うのにはとても便利です。

iHA-1 V2 + 専用電源 iPSU + USB

iHA-1 V2は付属のアダプタと専用電源を同時に接続してスイッチ切り替えで、聴き比べることができます。

ihav2e.jpg

専用電源内にはトロイダルトランスとか高品質コンデンサー、また抵抗もビシェイのものを使うなどなかなかの品質ではあります。おまけのケーブルが付属していますが、わたしはアンプ用の電源ケーブルを使いました。
専用電源と本体は専用のケーブル(付属)で接続します。

ihav2g.jpg

たしかに電源をつけた方が音に厚みと実体感が加わり、軽めと思っていた本体の音に重みのようなものが付加されます。
はじめは差はおおおきくないと思うかもしれませんが、しばらく専用電源で聴いてアダプターに戻すと専用電源がないとちょっと物足りないと感じます。とくにベースなど低い方に効果があると思います。
本体は全体にきつさの少なく上品な反面で物足りなさがある部分もあるので、専用電源ですこし力感を足して上げるのはよいように思えます。

ihav2f.jpg

内蔵DACを使用して専用電源込みだとそれなりの能力を持っていると思いますが、あとは音の個性が気にいるかだと思います。店頭試聴ができるようなので、可能な方は試聴してみてください。
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2008年01月28日

Musicaが国産初のバランスアンプ

いよいよ待望の国産初のバランスヘッドホンアンプがムジカから登場しました !

http://avic.livedoor.biz/archives/50911030.html

名称はHP200Bですが名の示すとおりに、今月の初頭に発表されたHP200のバランス版だと思います。

実際にフジヤさんの店頭で少し聴いてみました。
下はRPX-100ですが、その上に乗っているのがHP200Bです。
hp200b1.jpg

こちらは背面です。

hp200b2.jpg

こちらは兄弟機のHP200です。HP200もはじめから大きな二つ端子穴があったのはこの辺を意識していたのかもしれませんね。

hp200b3.jpg

兄弟機のHP200と比べてみるとHP200の音を継承してバランスらしい力感とか空間の広がりが加わったという感じだと思います。音質に関してはもうちっょと煮詰めるということなのでまた別の機会に聴いてみたいものです。
価格は14-16万前後ということを聞いていますので、バランスヘッドホンの入門によいのではないでしょうか。

ベースモデルがあるならバランス化は簡単ではないかとも思ってしまいますが、製品にするとなると単になんでも二重化すればいいというわけでもなさそうです。実際はボリュームを2連から4連にするだけでもエラーがでないようにするには大変な精度の調整が必要で、労力は2倍以上という話も聞いたことがあります。
RudistorのNX33もこのちょっと上ですが、この辺の価格帯に選択肢があるというのは充実してきたと言えそうです。海外製品と国産品を比べて選べるというのもいいですね。

あとはMoon audioとかA pure soundのように国内でもヘッドホンのバランス化をしてくれるところがあればいいんですが、、
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2008年01月09日

CES2008から

前にゼンハイザーがなにかCES向けに発表すると書きましたが、ふたを開けてみると期待していたものではなく、発表されたのはIE6,7という新しいIEM群とワイヤレスのMX W1のみだったようです...残念。
Judeさんのポストにかなり詳しいコメントがありますが、IE6とIE7はドライバーは同じで音違いのようです。IE6が低音重視で、IE7がもっとフラットなものになるとのこと。
MX W1はワイヤレスにしては良い音だけれどもIE6/7には及ばないということのようですね。

CESでのヘッドホン関係ではあと面白いのはこのDr. Dre(ドクター・ドレー)がプロデュースした"Beats by Dr. Dre"でモンスターケーブルがタイアップして製作しています。当然ケーブルはモンスターのものです。
わたしはよくわかりませんがドクター・ドレーはピップホップとかラップで有名な音楽プロデューサーのようです。その人がそうしたレコーディングの経験を生かしてコンシューマー向けに作ったというので音は推して知るべしのように思います。

$400という価格ですが、K701などよりずっと高いのでハイエンドDJヘッドホン的なものですね。自然でかつトランジェントが良く、低域も豊か(レビューではなく宣伝文句)ということでビートを活かしたかつ高性能なものでしょう。
ハイエンドヘッドホンというと上品なジャズとかクラシック向けが多いですが、こういうのを待っていた人も実は多いかも。4月頃発売ということです。
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2007年12月22日

Pathosの新型CDプレーヤー

これ、なんかぐっと惹かれるものがあります。
http://www.musicalsurroundings.com/pathos/digit.html
Pathosというと日本ではTwin Towersという真空管ハイブリッドアンプが知られていましたが、これも真空管が使われているようですね。さすがイタリア製というデザインです。
posted by ささき at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゼンハイザーの新製品がCESで..

ゼンハイザーが来年初頭のCESでなにか新製品を出すようです。
CESの前日にお披露目をするようですが、これはJudeさんが招待されたと書いているのでなにかそれなりのものは出るのでしょうね。
http://www.head-fi.org/forums/f4/sennheiser-launching-new-products-ces-277835/

ま、まさかあのフォーラムの都市伝説が本当に(笑)
posted by ささき at 08:52 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月03日

HEAUDIO EH-1.3

中国系製品を扱うHead-Directのページにちょっと面白い製品が出ています。

http://www.head-direct.com/product_detail.php?p=22#

これはなんと静電型の頂点とも言えるあのゼンハイザーのオルフェウス(HE90)のクローンのようです。
これは中国製で少し前のHeadFiオフから出ていましたが、今回はtest saleということで販売をするようです。ちなみに本物は50-100万(もっと?)くらいだと思いますが、まず入手困難です。これはなんと$999ということで本物の1/10というお値打ち品です。
コメントはNYC meetに少しのっていますが、音は良さそうではあります。またグリルとか形状は変えるかもしれないということです。Ver1.3というのは2003年頃からこつこつと改良をしていたらしいです。
写真はNYCミートの#39スレッドにあります。こちらはV1.2のようですが、ついている一口コメントが上手で笑います(^^

ただちょっと気になるのはバイアスが600Vというところです。たしかHE90は500Vだったと思いますし、600VはKOSSの静電型の規格だったと思います。これはどうやら静電型ヘッドホンだけでなく、静電型のアンプも売るということらしいですのでそれと関係があるかも。。 しかもトランジスタと真空管の両方とか!(未確定)
STAX Proは580Vなのでなんとかつかえるといいんですが、プラグ形状もちょっとわかりませんね。まあプラグはAlexさんとかDrewさんにやってもらいますけど。。

test saleというところからして怖いものもありますが、ハイリスク・ハイリターンというところで$1000を来年の運試しに使うと思えばよいかもしれません(笑)
まあしばらくは情報のフォローですね。。

*追記12/5
プラグはHEAUDIO独自形式で、STAXはアダプタで対応ということのようです。やはり専用の静電型アンプと組になることが前提のようですね。
posted by ささき at 23:32| Comment(2) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月13日

「萌えるヘッドホン読本」紹介

オーディオショウで、自分でも出展する側に回るというのはなかなか大変なことで主催側の苦労も分かりますが、おもしろいこともあります。
ひとつはいろいろ普段は会えない人達とお話ができるということです。

ヘッドホンの世界もここまで盛り上がってきたのはいままで先頭に立って広げてきた、いわゆるヘッドホンマニアの熱意だと思います。おそらく私よりたくさん聴いたり昔からいろいろ知っているという人はたくさんいると思います。
ヘッドホンの魅力をこの層からさらに広げていくということについて、いろんな方向があると思います。
ひとつはハイエンドヘッドホンショウのようによりオーディオ的なアプローチをしてオーディオの層に訴求するというものです。今回もオーディオ畑の人々にもたくさん聴いてもらいました。
もうひとつはやはりもっとカジュアルな層へよりヘッドホンの魅力を伝えるということだと思います。
その手がかりとなりえるのがこの「萌えるヘッドホン読本」です。

dokuhon.jpg

わたしははじめこの本のことを知ったときに企画はいわゆる同人誌の世界からのものかと思っていたんですが、中心になっているのが実はオーディオ畑の方だと言うのでちょっと興味を引かれました。
今回この「読本」の発行者の岩井さんとも少しお話をしました。
岩井さんはオーディオの世界では多方面で多面的に活躍されている方のようで、そうしたクロスカルチャー的な発想と言うのがひとつあったと思います。
実際に掲載機種は各代理店やメーカーさんに正式に許可を取って掲載しているということで、こうした本にありがちなアングラっぽさというのとはちょっと違うものを感じます。
Philewebの記事はこちらです。
http://www.phileweb.com/news/d-av/200711/02/19745.html

内容は上記リンクのサンプルのように片面にヘッドホンのレビューとスペック紹介、もう片面にヘッドホン娘イラストという構成です。製本も印刷も品質が高いと思います。
レビュー自体はオーディオ誌に掲載されるようなかなり本格的なものです。オーディオ畑の人が見ても納得の内容だと思いますし、興味本位で本誌を手にした人でも自然とオーディオの世界にはまってしまうような入門書ともなりえると思います。
実際にそこにも工夫があって、普通のオーディオレビューだとジャズとかクラシックがメインの試聴曲に選ばれていたりするのでそれだけでも敬遠してしまう人もいるかと思います。そこで岩井さんは工夫して、読本ではロックも多くアニソンとか中川翔子なども取り入れています。
一方でJACINTHAのようにオーディオレビューの定番もきっちりと抑えています。

一見すると流行に乗ったアイデア企画ものと見られがちですが、このようにその実はかなり練られたものであると思います。
販売等は上記リンクなどで書いてありますが、フジヤさんでも店頭で扱うということです。普段は同人誌の即売会にいかないひとたちにも訴求していくと面白い展開がありそうですね。

しかし今回の写真はなぜか気合が入ってしまいました。W2002の漆ハウジングをこういう風に使うというのもまたある意味萌えかと。
次回はぜひ「萌えるヘッドホンアンプ読本」を企画していただきたいものですが、、その前にヘッドホンアンプ娘って...無理か(^^
posted by ささき at 23:20| Comment(2) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月12日

PS Audioの新CDトランスポート

PS Audioというと日本では電源アクセサリー関係が有名だったんですが、最近はGCHAとかDigital Link IIIのように高性能でかつ低価格のオーディオコンポーネントでも知られるようになってきたと思います。
そのPS Audioのおもしろそうな新製品情報が入ってきました。このコロラドのショウに出品されたLambda MPというCDトランスポートです。
こちらのPS Audioのニュースレターに記事があります。
http://www.psaudio.com/newsletters/10-07.asp

特徴はCDを読み込むといったんメモリバッファに音楽データのみを蓄積して、そこで新たに高精度のクロックを付加してSPDIFやAES/EBUで出力できるというものです。
メモリは64MBということです。HDがついてないので楽曲管理はできませんが、いったんメモリにいれてから出すことでかなり低ジッターが期待できます。ちなみにMPとはメモリープレーヤーの意味です。
CDが前面スロットローダーと言うのが賛否の分かれるところだと思いますが、なかなか良いデザインではあります。
このサイズはDigital Link IIIを上に置けるように考えているそうです。本体上にものが置けるように木のトップにしているそうで、ラックがなくてもDLIIIとスタックできるように考えているそうです。

それと特徴的なのはDigital Lensが内蔵されることです。(未定)
Digital Lensの記事はこちらにあります。これはPS Audioの主催者のPaul McGowan氏が設計したもののようです。
http://www.stereophile.com/digitalprocessors/824/
これは上記のようにもともとは独立したDDコンバーターのような機材で、CDとDACに挟んでジッターの除去とディザー付加という16bitを20bitにしてDACに送る機能があったようです。つまりデジタル信号を加工してデジタル信号を送出するというものです。
それをLambda MPの中に内蔵するということのようですね。

価格は$2000をそれなりに割るくらいということで、来年の早くて4月くらいということのようです。ただPS Audioはわりと遅れる傾向にあるのでどうなるか。。

そのプロトタイプ展示の様子は上記ニュースレターのリンクのコロラドショウのリンクで見られます。
おもしろいのはジェフ・ロウランド(のアンプでなく本人)とか、レイ・キンバー(キンバーケーブルの社長)も写っています。キンバーケーブルを使っている人はこういう人だと見るのも面白いかと。

ちなみにPS Audioの社長が東京のハイエンドショウに来た時の様子も同じページのビデオのリンクに写っています。半分はショウのビデオですが、半分は日本の観光動画です(^^
外国人の見た日本という雰囲気がなかなかほほえましい感じです。
posted by ささき at 21:19| Comment(1) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月29日

第3回ハイエンドヘッドホンショウ開催!

いよいよ第3回ハイエンドヘッドホンショウの開催案内がフジヤさんのサイトに出てきました!

http://www.fujiya-avic.co.jp/d-style/0711_hpshow.html

http://avic.livedoor.biz/archives/50808740.html

なんとタイムロードさんはこの前のインターナショナルオーディオショウに出展したばかりの最高・最強のCHORD RED Referenceを出展!それをつなぐのは、、いよいよ登場します、バランスEdition9! しかも代理店さんがリケーブルを行うという画期的な発表です!
完実さんもRudistor RPX100をつなぐソース機材はなんとあのハイエンドOrpheusのさらにハイエンド、Heritage DACです!世界最高クラスのDACですね。見たことのある人も少ないのではないでしょうか。
あとフリー試聴ブースもあるので、もう少し手ごろなものはこの辺に出展されるのでしょう。

うーん、これはますますすごいぞ。わ、わたしもなんか持って行かないと!
posted by ささき at 22:28| Comment(2) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月19日

国産のバランス駆動アンプ登場!

バランス駆動型のヘッドホンアンプがいよいよ国産でも登場します!
なんとフライングモールとフジヤエービックのジョイントプロジェクトとなります。詳細はこちらのフジヤさんのブログに載っています。

http://avic.livedoor.biz/archives/50769402.html

いよいよ日本でも本格的にバランス駆動型ヘッドホンの世界が広がるかと思うと感無量です。
続報が楽しみですね!
posted by ささき at 18:08| Comment(2) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月24日

Headphones 2.0の時代

最近は"DoCoMo 2.0"というドコモのCMをヘビーローテーションで流しています。これは"Web 2.0"をもじっているわけですが、新しく変わったドコモです、といいたいわけでしょう。

Web 2.0というのは聞いたことがある人も多いと思いますが、特定の規格のことではなく、とくにここ数年で変わりつつあるインターネットの状況を次の段階に来たと抽象的に捉えた言葉です。2.0ということばを新世代と読み換えてもいいと思います。Web 2.0についてはこちらに解説ページがあります。
http://www.sophia-it.com/category/web2.0.jsp

Web2.0をもじってxx 2.0というのは一昨年くらいから言われはじめた言葉なのでいまでは新しい言葉というわけではありませんが、それだけWebやITだけでなくいろんな分野に応用しやすくなったとは言えるでしょう。
たとえばヘッドホンの世界というのはすいぶん前からあるわけですが、特にここ数年での変化が大きいと感じている人も多いと思います。iPodを中心としたヘッドホン人気からはじまって、ハイエンドヘッドホンショウの開催やブログでの盛り上がり、そしてオーディオアクセサリー誌などでの定期的な特集など、数年前からヘッドホンをとりまく流れというのは以前とは変わってきたと思います。

Web 2.0で中心となることのひとつは上のリンクのページにもあるようにユーザーが発信(参加)する側に回ったということです。このへんはブログ文化を象徴的に捉えて言えます。
また数は出ないけれども多様性のある商品ミクスのロングテイルの法則にあてはまるようにポータブルアンプや交換ケーブルのような従来は切り捨てられそうな商品が、(徐々にではありますが)大きな価値を持ちつつあります。

この新しい潮流をHeadphones 2.0とも呼びたいですね。
こうした多様性とか変化がさらに良い刺激を生んでますます面白い方向に行くことを期待したいものです。
posted by ささき at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月23日

RSA Apache、、などなど

RSAの新しいバランスアンプのApacheのアナウンスが出ていますが、Headfestのときにアナウンスした$500オフの特典はアナウンス前にすでに埋まってしまったようですね。わたしのカードがほっとしたと言っております(^^
レビューもすでに出ていますが、わたしとしては当面はGS-Xの新モジュール待ちというところです。あとはこのクラスで気になるというとRudiのRPX100というところでしょうか、、DrewさんのLunaもなにげに良さそうではあります。うちのバランスCD3000をテストしたのはLunaだそうで、相性はとてもいいと言ってました。気になる(笑)
posted by ささき at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月11日

プリを探して

前の記事で書いたようにプリの影響というのが意外と大きいということを考えてみると、新しいプリを考えたくなりました。
単純にLINNのKAIRN(ケルン)を復活させても良いんですが、ケルンはスイッチング電源が災いしているのかややSNが低いのが難です。そこでケルンのような音楽性を感じられる、かつ性能も良いプリアンプをちょっと探してみたくなりました。
それといまのLINNシステムはアンバランス基本なので、スピーカーオーディオの方もフルバランス化したいという考えもあります(順番が逆な気もするけど)。

たんにつらつらと考えるだけですけど、わたしは値段度外視で現在のハイエンド機材を選ぶならどこがいいかというと、Violaです。HIFIな高性能の中に微妙に美しい音楽性が潜んでいるというところが魅力的です。
とはいえさすがにViolaは高くて買えないのでその系統で、もうちょっと個性が濃そうなCelloの中古というのも浮かんできます。Celloでプリというとあの1MΩかなあという気もしますが、これもひそかにどのタイプだとフルバランスか、などというのも調べていたりはします。でもけっこう高いんですよね。
あるいは真空管プリという手もあります。EARのプリとかマランツのヴィンテージとか、、妄想はひろがります。
まあひとくちにプリといってもたくさんありますね。

と、いうことでハイエンドショウ2007で見てくるテーマができました(^^
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2007年04月28日

Head Festのビデオ

写真のほかにはビデオもいくつかアップされています。

下記はインタビュー中心でサミュエルズさんとかトッドさんとかジャスティンさんとか、ああこういう人だったんだ、というのが分かります。内容は挨拶程度ですが、トッドさんはMillettさんとのコラボはこれからもやるというようなことをいっています。
http://www.youtube.com/watch?v=uYiF2SP0XqI&NR=1

下記は会場風景をぶらぶら歩きながら撮ったもので、会場の様子がよくわかります。
ハイエンドヘッドホンショウの参考にもよさそうですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Iip4K4uHE8o
ちなみに背景はほとんどBGMですが、一箇所だけ普通の音声になったときに写っている人がJudeさん(Head-Fiの管理人)です。

下記はそうそうたるアンプ設計者(製作者)たちのディスカッションの様子で設計哲学とかをパネルディスカッション形式で討議しています。こちらは内容がありますがちょっと聞きにくい。。
http://www.youtube.com/watch?v=kJEGO7tac1Y&mode=related&search=
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2007年04月22日

Head Fest 2007 から (2)

一日目は終了してだいたいポストはでそろったようです。
下記に写真がたくさんポストされています。

http://www.flickr.com/photos/7922460@N07/

P1のIMG6934の右手をあげているかっぷくのよい人がサミュエルズさんです。IMG6932には白い服をきたToddさんも写っています。

P7にLISA IIIも見えますね、ポータブルにしてはさすがにでかい。。

P8にはApacheが見えます。個人的には今回の目玉はこれですね。
ウォームでパワフルということでサミュエルズさんの音のままバランス化されているなら、これはもう。

あとP9にはSingle Powerの小型のアンプでSqure Waveが新顔です。バランス版とSE(通常)版があるようで、バランス版(XL?)が$1699、SEが$999と見えますね。バランス版はサイズに驚きますが、入力はSEのみのようです
IMG6793に写っているのはminiというさらに小さいタイプのようです($999)

P10にはGS-Xが載っています。そこのブースにいる若い人がJustinさんです。
わたしはIMG6484のHeadampのアンプタワーに笑ってしまいました(^^

IMG6473の右端の黒いのがWooの新しい静電アンプですね。けっこう大きいようです。それと左端が新型の300Bをつかったヘッドホンアンプです。わたし、これもすごい興味が。。300B使ったのははじめてじゃないかな?

他には下記のところで写真がたくさん見られます。

http://www.ibiblio.org/tkan/audio/headfest2007/

http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=2895525&postcount=174

http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=2895532&postcount=175

http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=2895536&postcount=176

Edition9の説明は日本もアメリカも美人の担当らしいです(^^

あんまりコメントは多くないですが、みなさん家に帰ってから書き込むということでしょうね。
posted by ささき at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月21日

Head Fest 2007 から

Head Fest 2007はHeadFiの第二回全国大会のことですが、カリフォルニアのサンノゼ(San Jose,最近はサンホセというほうが多い)でむこうの本日時間にはじまります。

まだはじまってませんが、会場準備とか前夜の盛り上がりとかでいろいろと情報が出ています。
サミュエルズさんがB52のソリッドステート版のような新型のバランスヘッドホンアンプのApacheを出してきたようです。$2.9Kというと30数万というところです。。それとHeadroomのスピーカーとか出てますね。

http://www.head-fi.org/forums/showthread.php?t=236593&page=2

あとこの3ページ目にはWestone 3がiPod/Tomahawkと乗っていますね。さて、いろいろと楽しみ、楽しみ。

posted by ささき at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月04日

フジヤさんでMoon Audioケーブル取り扱い!

これは、事件です!
なんと私がいつもここで書いているDrewさんのMoon AudioのBlue DragonとSilver Dragonのヘッドホンケーブルをフジヤさんで取り扱うそうです!

ゼンハイザー用の5feet(約1.5m)のBlue DragonとSilver Dragonのミニ端子(3.5)を数本ずつ今回は入荷したそうです。
値段はなんと送料を考えれば個人輸入並みと言えるようです。

Blue DragonとSilver Dragonの違いは下記に少し書いていますので参考までにどうぞ。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/34941081.html
またMoon Audioのヘッドホンケーブルのページは下記です。
http://www.moon-audio.com/HeadphoneCable.htm

あるいは入門版としてBlueDragonを捉えて、「ほんとに皆が言うようにケーブルで音が変わるのか?」と思っている人はとりあえずBlue Dragonを買うのもいいでしょう。実際に他の交換ケーブルと比べてもかなりの安さです。
そして「おお!」と思ったらSilver Dragonを買ってみるというのもいいですね。
あとは音楽の好みでロック・テクノが好きな人はBlue Dragonがお勧めですし、ジャズ・クラシックが好きな人にはSilver Dragonがお勧めです(これはMoon Audioのサイトにもそうのっています)。
重心の低い迫力を好む人はBlueDragonで、切れ・タイトさと繊細さを好む人はSilver Dragonがいいと思います。
まだ迷う人は両方買いましょう、わたしもそうしてますし(笑)

いままでこうしたマニアックなものは私のように海外サイトとメールして個人輸入するか、自分で材料を買ってきて自作するかといった選択肢だったわけで、どちらもあまり一般的とはいえませんでした。
海外通販といってもいかに早いDrewさんでも頼んでから一週間ははるばる海を渡って届くかなぁと、どきどきしながら待つものですけど、こうして中野にいけば買って帰れる時代になるとは。。

興味のある方はさっそくフジヤさんに電話してみてください!
(近々フジヤさんのブログにも載るはずです)

ケーブルは長さや端子でいろいろと種類があるので今回はためしということで選んだそうです。
今回評判がよければ、次はAKGとか3mの標準プラグも取れるかも...
posted by ささき at 23:06| Comment(6) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月10日

ベイヤーのヘッドホンアンプ A1

ベイヤーの製作した純正というべきか、A1ヘッドホンアンプのレビューが載っていました。まだ発売されてないと思いますがノルウエーのディーラーから借りたそうです。ちなみに米国価格は$1300くらいのようです。
この人が比較しているのが自作のDIYアンプとかZhaoluなので分かりにくいところもありますが、半導体アンプにしては硬いところがなくかなりスムーズということで、高域も痛いところがないということです。リズムの刻みもかなり良く、スピード感もあって音のコントロールもよくされているという点もいいですね。
また特徴的なのは自動インピーダンス調整機能(DHA3000みたいな)をもっていて違うインピーダンスのヘッドホンをつけても音量が一定に保たれるようです。

出力をみると250オームのあたりにピークがあったりベイヤーのヘッドホンに合わせているような気がします。純正ならではという感じでしょうか。わたしはベイヤーのヘッドホンはあまりしらないんですが、やはりベイヤーをもってる人には要注目というところなんでしょうね。
posted by ささき at 09:44| Comment(2) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月19日

DENONが高性能ヘッドホンを一挙発売! (D1000インプレ)

DENONは以前デンオンとして親しまれていた由緒ある国産オーディオのブランドですが、会社の一部門から独立したのを機会に海外読みのデノンに名前を変えたんだったと思います。
最近DENONは低価格帯のヘッドホンやカナル型のイヤホンも発売しました。このC700もiPodで試聴してみると性能と聞いた楽しさをうまく調和して、アルミで身を包んだ高級感のある個性的なものです。

今回、そのDENONがヘッドホンの世界にさらに本格的に参戦して新シリーズが一気に発売されます。

http://denon.jp/company/release/ahd5000_2000_1000.html

denon1.jpgdenon2.jpgdenon3.jpg

AH-D5000(定価75,600円),AH-D2000(定価37,800円),AH-D1000(定価18,900円)の3種類です(すべて税込み)。発売時期はD5000とD2000が二月の下旬でD1000は少し早く二月初旬になると思います。
特にD5000は価格的にもいわゆるハイエンド・ヘッドホンと呼ばれるもので、これだけのラインナップをそろえたのはDENONの本気度をあらわしていると思います。デザインはすべて統一されていますが、D5000は木製ハウジングを使っています。
どれも新開発のマイクロファイバー振動板を特徴としていて、剛性が高く伝播特性の優れた特質を持っていて中域から高域にかけての特性をスムーズで解像力の高いものにしたとのことです。またエッジ部がフリーエッジになっていることで大振幅時によるひずみを抑えて低音から中音域の再現性も向上させているとのこと。またC700でも採用されたアコースティックオプティマイザーをどれも採用しています。


その中で一番初めに発売するD1000はデモ機をいつものごとくフジヤさんからお借りすることができましたので、簡単にインプレッションを書いてみます。
D1000はオーバーヘッドタイプながらケーブルコードが1.5mと短く軽量に作られているので戸外で使うことも想定されているようです。また3mの延長コードが付属しているので家で使うにも困りません。

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パッケージは特殊なブリスターパッケージの斬新なものでデザインに優れています。デモ機は元通りにして返すようにしているのでちょっと開封には気を使ってしまいました(笑)
ABS樹脂のハウジングは軽量で側圧も低いので装着感はわりとよいです。コネクター部分はアルミでC700と通じたデザインがありDENONの統一感があります。nanoにつけるとコネクタ部分はやや太めですが、iPodにつけると迫力を感じるくらいです。

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音の感想ですが、デモ機はまったくエージングゼロの状態から1-2時間ほど試聴した程度の感想になります。iPod nano (2世代8GB)につけて聴きました。一般的な状態にするためポータブルアンプ等はつけていません。

第一印象はやや音が遠くて自然な広がりとわりと沈んで張り出しすぎない低音があって帯域バランスはよく感じます。
密閉型にしては明るく軽やかなところが印象的です。切れも悪くないので楽器の音も明瞭に聞こえます。

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同じ密閉型で価格的にも同じくらいと思われるオーディオテクニカのATH-ES7と比較してみると対照的な違いが浮かび上がってきます。
大きさは畳めるES7に比べるとやや大柄ですが、見かけほど重くはありません。

ちょっと聴き比べるとES7よりはだいぶ洗練されている気がします。ES7より低音は締まっていて、ES7のようなぼんぼんという音の塊的な低域の強調感はありません。音色もオーテクに負けないくらいきれいにピアノやベースの音が出ます。
またES7よりも音の輪郭ははっきりして、音傾向的にもES7よりは価格的に一クラス上のATH-OR7のライバルになるような気がします。

あんまりコンパクトにはなりませんが、戸外でオーディオテクニカのオーバーヘッドタイプを使っている人には良い選択のような気がします。
家用にヘッドホンアンプ(GS-X)を使ってDR150と比べるとD1000の方が開放型かと思うくらい明るく広がりのある音があり、低音もそのせいで余裕を感じます。しかし音のクリアさでいまひとつ譲ってしまいます。これは延長ケーブルを使う点でやや不利といえるかもしれません。家で使うのには上級機のD2000などがいいかもしれませんね。
また私的に興味はやはりハイエンドタイプのD5000です。他のハイエンド機と比べてどうなのか、木製ハウジングで音に美的響きがのるのか、さらに磨かれるだろう音に期待です。

ここで売値は書けませんが、フジヤさんで扱うとのことで興味のある方はフジヤさんに問い合わせてみてください。けっこういい値段と思いますよ !

http://avic.livedoor.biz/archives/50681550.html
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2006年11月30日

サミュエルズさんのB52ロールアウト

サミュエルズさんの重量級バランス駆動ヘッドホンアンプ、B52が正式にアナウンスされたようです。

http://www6.head-fi.org/forums/showthread.php?t=210603

真空管は12AU7/ECC82というわりと入手しやすいタイプを使っています。これはサミュエルズさんの真空管ヘッドホンアンプのRaptorと同じです。
ちなみにサミュエルズさんのアンプの名前のEmmelineにIIがつくと真空管式という意味です(エマは娘さんの名前)。

ちなみに価格は$5350ですが、はじめの10台(headfierのみ)は$4500だそうです。うーむ。

posted by ささき at 21:46| Comment(2) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする