Music TO GO!

2009年05月28日

Sonus Faberのtoyとminima vintage

最近また小型スピーカーに興味を持ってきました。デスクトップからブックシェルフの間くらいのものです。
いろいろと考えていたんですが店頭などで聴いてちょっといいと思ったのがソナス・ファベールのtoyです。やはりソナスらしく性能プラスアルファがある感じです。それとこれは小型といってもブックシェルフですがおなじソナスのminima vintageですね。
toyもminima vintageもSonus Faberの昨年の製品ですが、さいきんtoyのフロア型のtowerというのが発売されたのを機にまた試聴会などの機会がありました。そこで価格的にも開きがありますが、ちょっと試聴会に二件ほど参加してみました。
それぞれ真空管アンプとブラデリウスのプリメインアンプという違った側面から聴くことができました。

写真ではWilsonのsystem8の前に2つ並んでいるのがtoyで、system8のとなりの木製のブックシェルフがminima vintage、そのとなりのフロアタイプがtoy towerです。

minima_toy.jpg


まずtoyです。ソナスというと木のエンクロージャーがトレードマークになっていますが、toyは革張りの外装を持っています。なかなかシックでよいのですが、これは中が木製ではなくMDFなのでそれを隠すという意味もあるようです。そのためもあってソナスとしてはかなりお買い得な価格帯で提供されています。

音質は少し輪郭が強調されたような高域の強さが特徴的でアクセントになっています。全体的にはウォーム感が強く甘いのですが、toyはこれが良さとなっています。価格的にもトータル性能を取るよりはこうした演出的にうまく音を作りこんでいるという感じです。
性能的にも悪くはなく後でも書きますが真空管だと意外とminima vintageとの差は小さく感じますが、ブラデリウスだと大きく差がついてしまいます。どちらかというとtoyは真空管と組み合わせて味的な面をうまく引き出すとよいのではないかと思いました。


次にminima vintageですが、これはソナスの出世作ともいえるminimaを復活させたものです。ただしminimaは10数年も前のモデルなので、いろいろとリファインしているようです。たとえばサイズを微妙に大きくして内部容量を稼いで低域を豊かにしています。
また、最近のソナスはスキャンスピークのユニットを使っていますが、オリジナルminimaも含めてはじめのころはディナウディオのユニットを使っていました。そこでこのminima vintageでも基本的にはディナウディオのユニットを復活させています。ただし忠実な再生産というよりは別なものを使っているけれども、同じディナのユニットを使うことで音調をオリジナルに近くしているということだと思います。
そのせいか、全体の音もウォームサイドではあるけれども、クレモナとかアマティのようなストリングス専科的な感じとは異なるように思います。

音質はブラデリウスで聞くとあきらかにtoyとは一レベルというよりも数段上手という感じで、あまり隙がなくサイズにしては欠点が少ない優等生的なまとめ方の良さを感じます。
スケール感はサイズなりですが特にブックシェルフとして不満はありません。細部の表現力はかなり高く、声のわずかなニュアンスや楽器の鳴りを明確に描き分けます。84dBというやや感度が低いところもあり、それなりの性能のアンプでないと性能を引き出せないように思えます。
ソナスらしい音楽性と小さいながらもかなり高い性能を両立させていて、さすがにノスタルジーだけで復刻させたものではないと感じました。


最後にtoy towerですが、これはあまり良くなかったです。
toyでは良いと思った甘さがtowerではだるく遅く聞こえてしまいます。たしかにフロア型らしい音の量感は得られますが、toyのまとまりの良さをなくしてしまっています。やはりコンパクトスピーカーというのはより点音源に近いよさというのはあるかもしれません。
フロア型として安いのは良いんですが、これだと特筆すべきスピーカーとはいえないと思いますね。このタイプだとちょっと前に聞いたDynaudioのFocus220あたりの方が良いと思います。


結局toyを聴きにいってminima vintageにやられたというありがちな結論になってしまいましたが、甘いだけではないというminima vintageの魅力がちょっと垣間見えたように思いました。
ただ、いま使っているディナウディオの25周年モデルとちょっとかぶるところがあるのが考えどころです。まあ別なシステムで使うつもりではあるんですが。。
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2009年04月22日

Shureのヘッドホン続報

昨日書いたShureのヘッドホンについての続報ですが、HeadFiの昨日挙げたJudeさんのスレッドにShureのヘッドホン分野のマネージャーというheadfier(mjay1977)がいろいろとコメントを返しています。
http://www.head-fi.org/forums/search.php?searchid=8807496

価格についてはJudeさんの書いたとおりですが、おそらくMSRPではなくいわゆるOpenになるように思われます。いずれにせよいい価格ですが、この人も後発メーカーが参入するための戦略的な価格であると書いています。
スペックも少し書かれていますが、インピーダンスも能率も常識的なあたりですね。スタジオ用というようなものではないようです。やはりDJタイプという感じで、ポータブルでもいけるでしょうね。

実はこれ440と840についてケーブルは着脱式なのですが、ケーブルはコイルケーブルです。ストレート(で短い)ケーブルについては販売開始後に検討するということです。この辺からも240はコンシューマー向けで、440と840はプロユースというところが見えてきます。
販売直後からイヤパッドはアクセサリーとして用意されますが、標準以外のものも検討中とのこと。プラグ部分は3ピンでロック式ということ、AKGみたいなやつでしょうか。ただ440と840は3mと長いのが外では使いにくいでしょうね。240は2mです。


あと書いてなかったかもしれませんが、昨日紹介した海外のリンクは米サイトではなく英国サイトですので一応念のため。(co.ukで分かると思います)
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Shureの「ヘッドホン」登場

少し前から情報は出ていたんですが、Shureのイヤホン、ではなくフルサイズのヘッドホンの情報がJudeさんの記事で詳細に書かれています。

Headfiのリンク

SHURE SRH240, SRH440, SRH840という3機種で極秘裏に進められてきたようで、Judeさんも全容は最近まで分からなかったと書いてます。
この中の最上位機種のSRH840というのについて少しかかれていますが、かなり頑丈にできた密閉型のようで、ヘッドバンドの伸縮性が良く、フィット感が良いと書いています。遮音性もいいということです。Edwoodさんはやや締め付けがきついと書いてます。

低域は量感・質・解像感ともに良いですがとくに密閉型らしいパンチとともによくコントロールされているようです。Shureらしくというのか中域も厚く豊かなようで、全体にはSE530に良質な高域を加えたようだとも書いてますね。そう書かれるとぐっとくるなぁ(笑)

Edwoodさんのレビューでは密閉型にしては音場は広いということです。
密閉型の音鳴りではあるけれども、かなり良いようですね。基本的にはDJタイプの範疇にはいるかもしれません。アメリカではいま開催中のNAB showというので発表されているようです。
http://www.nabshow.com/

これでアメリカではSRH840がMSRP$200で売られるようで、Judeさんは信じられないと書いてます。MSRP(希望小売価格)なので市場価格はさらに安いでしょう。下の方は約$100と$60のようです。
これはEdwoodさんも書いてますが、コストパフォーマンスはかなり高いようです。
海外ではホームページにも記載があるようです。夏発売とのことです。
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2009年03月16日

GRADO 新モデルの価格

PS1000をはじめとしたGRADOの新モデルの国内価格が発表になっていました。

http://avic.livedoor.biz/archives/51176808.html

アメリカではもうPS1000を出荷しているようです。ちなみに木の箱は別売りで、基本はいつもの平箱のようです。

http://www.head-fi.org/forums/f4/ps1000s-shipping-413670/

この人の初期インプレは下記ポストにありますが、やはりRS1とGS1000の良いとこ取りというところでしょうか。

http://www.head-fi.org/forums/5504422-post57.html

これはGRADOファンには気になるところですね。あとは実売価格ですか。。
posted by ささき at 21:05 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月09日

第一通信工業のバランスアンプ

AVフェスタでも出展していたのですが、第一通信工業さんが製作したDACとヘッドホンアンプ(通常のシングルエンド)とバランスのヘッドホンアンプをいまフジヤさんで3/11まで展示しています。
http://avic.livedoor.biz/archives/51170787.html

http://www.mcaudi.co.jp/index.html

IMG_0666.jpg     IMG_0665.jpg

システムはDAC込みとして聞きました。
まず通常のシングルエンドのアンプをEdition9で聞きましたが、この段階でかなり音の広がりを感じ、空間に奥行き感が感じられます。たぶんDACも優れていると思います。
バランスはGS1000バランスで聞きましたが、この空間感覚がよりバランスでは明確になり、GS1000のもともと持っている音場の広さともよくマッチするように思いました。
3/11までおいているみたいなので興味のある方は聞いてみてはいかがでしょうか。
posted by ささき at 21:13 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月24日

GRADO PS1000続報

下記のHeadfiスレッドにzanthさんのQ&Aコーナーという形でフォローアップの情報がアップされています。

http://www.head-fi.org/forums/f4/ps1000-q-zanth-410927/

GS1000のクリアさとRS1とPS1を混ぜたような音調とGS1000の音場の広さを持ったPS-1、というのが音の印象ということですのでなんとなくそれから推測すると、
性格的にはPS1/RS1系の音で、性能的には音場の広さとかクリアさをブラッシュアップされているという感じになるのでしょうか。

GS1000には名前から推してもJoe叔父に対する思いもあったのかもしれませんが、ある意味JohnさんもやはりStatementと名づけた以上はGS1000の音に自信を持っていたんだと思います。ただ予想以上にJohnさん自身が手がけたRS1系の音がGRADOサウンドというコンセンサスを持っているのに驚いたのかもしれません。


フジヤさんのブログでもアップされましたので、国内発売も期待できます。
http://avic.livedoor.biz/archives/51168314.html

時期的にはわかりませんが、、
posted by ささき at 21:58 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月23日

GRADOから新フラッグシップ登場!

なんとGRADOからGS-1000のさらに上級となるフラッグシップ機が登場しました!
GRADOのページはこちらです。
http://www.gradolabs.com/frameset_main.htm
今日はHeadFiはこの話題で持ちきりですね。
http://www.head-fi.org/forums/f4/confirmed-grado-ps1000-coming-410581/
これは外見から見ると総金属のようですが、外側が金属で内側は木製の二重構造になっているようです。つまり木の要素も金属の要素も含み、ドライバーも新型でケーブルも新しく、とにかくもうRS1、PS1、HP1000の要素をすべて含め、さらにGS1000を超えるというなかなかに期待させられます。

ZanthさんのコメントによるとGRADO得意の中域はGS1000のようにやや遠目ではなく、RS1/PS1のようにより近く強調されたものになっているということで、GS1000のときにはRS1派がやはり今ひとつ感をこぼしていたのに見事に答えているようです。
高域はきつくなく、かつ滑らかで延びているということでここもGS1000の欠点を改良しています。低域はあまり強すぎず、全体にパワフルでガッツがあると称されるGRADOサウンドはそのまま生きているようです。

うーむ、見なきゃよかった、読まなきゃ良かった(笑)というコメントですが、価格はなんと、$1700!
価格についてはDrewさんのとこにまとめられています。
http://www.head-fi.org/forums/f85/new-grado-headphone-improvements-new-phone-410840/#post5451095
またGRADO謹製の木製BOXに入ってくるようです。アメリカでは3月から発売とされていますが、ここはよく分かりません。

ちなみにGS1000のGSとはGrado Statementの略でStatementとはリファレンスとかフラッグシップのような意味合いだと思うんですが、さらにその上ということですね。

他のモデルもiがついてGS-1000iなどのようにimprove(改良)されています。GS1000はマホガニーの材質や木製ハウジングの製作工程が改良されているようで、さらにドライバーやケーブルも改良されているようです。RS1iなんかも同様です。


なんとHD800、Edition8についでこの怒涛の超高性能機ラッシュ!
期せずして春のヘッドホンショウは意外と盛りだくさんかも?!
posted by ささき at 23:35 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月14日

CES 2009 (6)

Weiss Minerva, Vesta
http://blog.stereophile.com/ces2009/time_to_get_weiss/
USBオーディオが目立つCESですが、こちらはCESプレビューのときに書いたWEISSのFirewireのDAC/DDコンバーターです。リンク先の記事にもあるようにワイスはプロオーディオもやっているので、そうした関係でしょうか。
Amarra music serverというソフトをiTunesと連携させてデモをしていたということですが、こちらもちょっと興味を引きます。
http://www.amarraaudio.com/index.html

Bel Canto Ultra dock
http://blog.stereophile.com/ces2009/bel_canto_ultra-dock_in_the_works/
こちらはBel CantoのiTransportのようなiPodからのデジタルアウトを受けるDockです。こちらはアップサンプリングに対応しているようです。$2500となかなか高価ですが、こうしたものもひとつのジャンルになってきました。
ChordのIndigoなども発表されてましたね。
posted by ささき at 08:07 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月11日

CES 2009 (4)

Ayre - QB9 "アイソクロナス"USB DAC
http://blog.stereophile.com/ces2009/ayres_qb-9_usb_dac_revealed/
こうしてみるとUSBインターフェースものはいろいろ出ていますが、こちらはAyreのUSB DACです。
このQB9はWavelength Audioのアイソクロナス伝送の技術を使用しているということです。アイソクロナス伝送とは等時性を確保するという意味で、非同期で送る転送方式を指すようです。http://www.wavelengthaudio.com/Cosecant.html
これもかなりのジッター制御ができるということで、試聴では性能も高いようです。


エソテリック - ワイヤレス D-05?
http://blog.stereophile.com/ces2009/esoteric_wireless_wonder/
http://blog.stereophile.com/ces2009/rabbit_ears_are_back/
ネットワークオーディオも海外メーカーばかりではなく、エソテリックも既製品のD-05にワイヤレスネットワーク入力を設けるアップグレードキットを参考展示しているようですね。
二つめのリンクで背面の写真がありますが、アンテナとUSBケーブルが出ています。

またUSB入力も可能なキットを用意しているようです。これも他のUSB/SPDIFコンバーターと同じようなものかもしれません。デモはかなり良かったということで、参考展示とはいえワイヤレスが$7500、USBが$1200と価格がだいたい設定されていて時期も遠くはないようです。
ただしどちらも44/16までということで、そこはちょっと残念です。


posted by ささき at 09:09 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

CES 2009 (3)

Bel Canto USB/SPDIFコンバーター
http://blog.stereophile.com/ces2009/bel_cantos_usb_link_2496/

前にプレビューのところでも書きましたが、これがベルカントのUSB/SPDIFコンバーターです。
$495でUSB入力を高品質のSPDIFデジタルアウトへと変換します。アウト側はBNC端子ということで本格的です。ケーブルも付属するようです。

下のリンクを見るとバスパワーで駆動して、内部ではやはりクロックリカバリーなどのジッター処理をしているようです。
http://news.ecoustics.com/bbs/messages/10381/532711.html

この辺も今年の要注目ポイントのように思えます。
posted by ささき at 01:18 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月10日

CES 2009 (2)

WADIA WADIAとサミュエルズさんのコラボ!
http://blog.stereophile.com/ces2009/wadia_need_next/
WADIAも$30000のDACから、かなりのラインナップを発表していますが、こちらはiTransportと対になるといわれていたDACのようで、iTransportと同じ大きさということです。ただ192を含めて多数のサンプリングレートに対応しているようなので、もっと一般的にも使えると思います。USBやTOSリンクもあるということです。

そしてなんと、この121は$999と$1499の2タイプがあって、後者にはRay Samuels デザインのヘッドホンアンプがつくということです!
記事ではSamualsと微妙にタイポしているところがなんですが(笑)WADIAはけっこうHeadFiあたりと関係が強いので、これはありそうです。
これ、絶対にほしいですね〜
posted by ささき at 06:59 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

CES 2009 (1)

CESの一日目も終わり情報も出てきました。

PS Audio: "Perfect Wave"
http://blog.stereophile.com/ces2009/first_stop_ps_audio/
http://blog.stereophile.com/ces2009/more_perfectwave/
こちらはうちのブログでもたびたび紹介してきましたが、PS Audioの新トランスポートと新DACです。
DACはあのDigital Link IIIの上位機種となるものです。DACは一年前くらいの時点では$2000くらいでDLIIIのひとつ上位という感じでしたが、出てきてみると約$3000と、DLIIIとはずいぶん異なる価格帯の堂々とハイエンド領域に踏み込むものになっています。その代りプリ機能もついていますので、PS Audioのいくつかのラインを再統合するのかもしれません。
カラーのタッチスクリーンを備えたかなり高機能なDACのようで、HDMI入力を持っていますがこれは実際にはI2Sをながすようで、PS Audio独自のコネクションとなり、PS Audioのトランスポートとのみ接続できるようです。クロック信号のやりとりで独自のものがあるようです。
ほかにネットワークの口を持っていて、LINNのDSのように機能するように思えます。iPhoneインターフェイスもあるとか。

トランスポートの方にもCDDBにアクセスするためにネットワークの口があるようです。実際にPWTはCDTといってもRIPしながらメモリに展開して、データストリームを送出するのでCDがトレイに一時的になくても音がでます。実際にCDを取り出すそうしたデモもしているようです。

そこまでするならPCでRIPしても同じでは、という考えもありますが、そこはPCがトランスポートとしてどこまで作り込めるかという問題になってくるのかもしれません。つまりはジッターを含めた送出するデジタルストリームの品質です。(単にデジタルデータ、というと01ならPCでもCDTでも同じだろうという話になりますからね)
しかしPWTもハードディスクを備えたりNASにアクセスできるならほとんどPCトランスポートとあまり変わらないように思えます。PCというよりはアプライアンスとか単機能サーバーといった方が正しいとは思いますが、こうなってくるとCDプレーヤーなんだか、コンピューターなんだか、オーディオなんだかわからなくなってきますね。
posted by ささき at 00:11 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月24日

PS AudioのPWTとUltralink DAC

PS Audioのサイトに以前書いたPWT(CDトランスポート)とそれと組みになるUltralinkという新しいDACの鮮明な写真が載っています。
こちらのリンクでPDFが開きます。

外観も大きなカラーのLCDが目を引きますが、背面のデジタルアウトにはI2Sが装備されているというのも新しさを感じます。
PWTについてはこちらの記事をご覧ください。

UltralinkはDLIIIの後継ではなく、その上位になると思います。たしか少し前のPSのフォーラムでは併売するようなことを書いていたと思います。
ただし特徴は引き継いでいるようで、DLIII同様にアナログ部分を強化しています。DACチップからの信号は電流出力ですが、一般的なオーディオ機器は電圧を信号としています。そのためDACの後段ではIV変換という電流と電圧の変換を行いますが、ここをディスクリートで組んでいます。
少し前に出た山本音響のDACもその点を考慮していました。DACと言ってもデジタル機器ではなくアナログ機器としてみた方がトータルの音質は良いものになるということでしょう。

来年の二月くらいという発売時期のようです。価格はおそらくそれぞれ$2000前後ではないかと推測しています。

LINNのDSにWADIAのiTransport、それにこのPS AudioのPWTと、なかなか特徴的なデジタルオーディオ機器が登場してくるのはデジタルの可能性というのをまだまだ感じさせます。
posted by ささき at 20:50 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月07日

A-10

今日もまた飛行機の話がしたくなりました(笑)
フェアチャイルドA-10は地上支援のための機体で、低速でも対戦車攻撃の能力を重視して設計された機体です。競争試作されたノースロップYA-9と比べると後にWarthog(イノシシ)と称されるようなスパルタンな概観が印象的で、飛行機らしからぬ重装甲と上空から戦車をも撃破しうるAvengerと呼ばれる30mmガトリング砲が特徴です(Vulcanは20mmの固有名詞)。
しかしこうした機体は陸軍と空軍の管轄の狭間にあるため、互いから嫌がられます。また冷戦終結による世界情勢の変化もあり、いつしかA-10は忘れ去られるようになりました。
それが見直されたのは...
と書いていたら日曜の朝から重くなりそうなのでやめました(笑)

http://www.raysamuelsaudio.com/

と、いうわけで噂されていたサミュエルズさんの静電型アンプがとうとうアナウンスされています。
Emmeline IIと名づけられているので真空管方式ですね。
HE90とSTAX(pro?)のジャックをつけるということですが、2シャーシということでかなり価格は高いものになりそうです。

サミュエルズさんはたいてい発売できるくらいに製品が手に入ってからアナウンスするんですが(たとえばSR-71Aはまだアナウンスされていない)、開発中のものを早期アナウンスするというのはプレデターを思い出します。つまりheadfiあたりでも揶揄されているように、今回も某社のSEと当てているのではないかという風に見られますし、おそらく価格もその位ではないかと予想できます(B-52くらい?)。
そのため写真もありませんが、B-52が由来の機体の様にゴツゴツとしているので、A-10も同様に骨太な概観になるように思います。

なにはともあれ、静電型の方面も盛り上がりそうでちょっと楽しみです。
posted by ささき at 10:17 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月22日

SPL Phonitor登場

昨日のフジヤさんのブログに出ていましたが、エレクトリさんでドイツのSPL社のPhonitorという新型ヘッドホンアンプを発売しました。
こちらにページがあります。
http://www.electori.co.jp/spl/products/phonitor.html
そこで店頭でもデモできるということでさっそく行ってみました。

phoniter-021.jpg

しばらく格闘したのですが、これ、ぽんと出されてすぐに理解できるというアンプではありません。
まず前面にびっしりと配置されたダイヤル等ですが、よくあるトーンコントロールや意味のないスイッチなどで数を増やしてメカ感をあげるというのではなく、ヘッドホンで適切なモニタリングするというテーマのもとにまるで戦闘機のコクピットのようにひとつひとつが意味をもったものです。
しかも中心になるのは聞きなれない概念です。

phoniter-022.jpg

PhonitorというのはHeadphoneとMonitorの造語で文字通りヘッドホンでモニタリングをするということに焦点を当てたアンプです。
ヘッドホンで音楽をモニターするということはルームアコースティックに左右されないという利点がある反面で、スピーカーのように自然な音場が形成しにくいというデメリットもあります。
いままでもそれを改善するためにクロスフィードというものがありましたが、Phonitorではそれがかなり突き詰められています。
まず左の二つのつまみがPhonitorの中心になる「クロスフィード」と「スピーカーアングル」の調整つまみです。スピーカーアングルは文字通り、スピーカーの内振りで定位を調整するというような意味合いのようです。この二つは一体になっていて同じON/OFFスイッチで稼動させます。
Phonitorではクロスフィードが耳間(interaural)レベル差をコントロールし、スピーカーアングルは耳間時間差をコントロールするという概念で、このふたつを相関的に調整しながらステレオイメージを調整します。
そして右にあるつまみが「センターレベル」コントロールというもので、これで左右に広がる拡散度合いの中央への集中密度を調整するというような意味合いです。-2(左)に近づけるほど中央に音が寄ってきます。上記二つの調整でずれていくイメージをこれでまた適正化するというような使い方をするようです。「センターレベル」は独立したON/OFFスイッチを持ちます。

この3つが中核の考えで、これでステレオイメージをモニターに最適なように調整していく、というもののようです。他にはL/Rの独立モニタリングとか、モノラル化、位相反転などがあります。この辺もスタジオ向けといえます。
また右にあるDIMというのは-20dBのアッテネーターのスイッチで、Phonitorがスタジオ向けの600オームを標準として設計されているので、低インピーダンスのヘッドホンを使うときにボリュームを取りやすくするためのものです。しかしゲインとは少し意味合いが違います。

こちらにSPLのページがあります。
http://www.soundperformancelab.com/
SPL(Sound Performance Lab)というのはいかにも技術者集団という感じですが、このPhonitorのタイトルにある120V ヘッドホン・モニタリングアンプというのはアメリカ家庭電圧のAC120Vで動くという意味ではなく、通常のアンプの回路が+/-15Vで動作するところをなんと+/-60Vで動作するということを意味しているようです。
SPLではこれを120Vテクノロジーと呼んでいます。

ちなみに入力はバランス(2番ホット)のみです。

phoniter-029.jpg

実際にはじめEdition9で聴いていましたが、少し力が強すぎるのでHD650で聴きました。
ヘッドホンアンプとしてはニュートラルかつフラットですが、重みや厚みがあり無機的なわけではありません。そのため、スタジオ用途だけではなく、音楽鑑賞でも使えると思います。解像力もあるのでヴォーカルの肉質感などもよく再現されます。

ピアノトリオなんかだと上の調整が効いていくのが分かり易いですが、ちょっと試してみても組み合わせが多岐で複雑なので音が変わるのをどうまとめて行くかというのは少しマニュアルをにらみながら取り組まないといけないでしょう。
ヘッドホンでスピーカーのようなシミュレーションをするといっても、DSPでバーチャルな立体音場を作るというのとはちょっと違います。

phoniter-019.jpg

なかなかタフなヘッドホンアンプですが、まじめにヘッドホンで聞く、という意味を考えたいという人向けと言えるでしょうか。
posted by ささき at 20:42 | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月16日

DENONの新フラッグシップ、D7000 登場

d7000a.jpg

DENONの新フラッグシップ、D7000がいよいよ登場しました。
HeadFiあたりではすでに欧州経由で2か月ほど前から情報がリークしていたのですが、それらは本物だったわけです。
今回その試聴を行う機会を得ました。

d7000f.jpg d7000e.jpg
D7000とD5000(光沢のあるほうがD7000)

外観はD5000とかなり似ていて、大きな違いはハウジングの仕上げくらいに思えます。つや消しのハウジングのD5000と比較するとD7000はピアノ仕上げと言われる光沢がある点で異なります。実際にまわりが良く写り込みます。ハウジングでは細かい点ではレタリングの位置なども異なります。
外観の違いは大きくないようですが、細かい点や見えないところではもう少し改良が加えられています。たとえばパッドも見た目は分かりませんが、低反発素材になっていてかなり装着感は柔らかくなっています。

d7000b.jpg d7000c.jpg
D7000

またプラグもD5000ではミニだったものが標準プラグになり、ケーブルも多少改良されているようです。音質的なものではマグネットが11.4%強力なものに変更されています。
価格は定価が12万6000円だそうです。

試聴はDENONのショウルームで聴いたので、自前のSR71とiModを持ち込んで使いました。試聴は8月初旬に行いましたが、このときのD7000は生産型だそうです。(これ以前に商談用に出ていたものは生産準備モデルとのことです)
D5000も用意されていたので、待ちの間にD5000を少し聴き込んで音の傾向を思い出しました。D5000の音はなかなか上質で明るく軽めで音の奥行きを感じます。解像力があり明瞭感があります。

次にD7000を聴きましたが、ぱっと聴いて音の印象はD5000とはずいぶん違います。見た目ではほとんど変わりないD5000とD7000ですが、ここがポイントとなるようです。
DENONの前ラインナップのD1000/D2000/D5000は多少の違いはあってもかなり音の性格は共通していて、単に性能というかグレードが異なるという感じでした。しかし、D7000の音はもう別物という感じで、その延長上にはないようです。
明るく軽めだったD5000系の音とは異なり、D7000の音は重く深くなり、明るく軽いという感じはなくなりました。ただし後で書くように中高域の明瞭感は保たれています。少し暗く耳からは遠く感じますが、音の広がりはD5000よりもさらに広く、横に広いだけではなく3次元的な広がりを持っています。
ボリューム位置がD5000よりも高く感じられることもあり、インピーダンスが上がったか能率が低くなったのかもしれませんが、ここはよくわかりません。
ハウジングは木製ですが、Gradoのように木の響きを強調するものではないようです。

次に印象的なのは低域の量感と質の高さです。下に沈む低い音の深さと解像感はD5000とは一線を画すもので、まったく別ものの迫力と質感の高さがあります。量感と解像力を両立しているのでコントラバスやベースはかなりすごい再現力を感じます。深みがあり、単に低域が膨らんでいるものとは違います。

中域はヴォーカルに厚みがあり肉質感豊かに感じます。とくにSR-71のようなウォーム感のあるアンプと組み合わせるととても印象的です。ヴォーカリストの吐息のようなニュアンスもうまく再現されている反面で、子音のきつさはあまり目立ちません。
中域から高域はクリアで明瞭感もあります。この辺の音色は前機種と共通するものを感じますので、一概に音がまったく違うとまでは言いきれないかもしれません。

まとめると、見た目は変りないようにも思えますが、音の傾向や装着感の柔らかさなど、中身はかなり違いを感じます。
深い音空間に深く響く低音が新しいと思います。ゼンハイザーの重さとオーテクのL3000を混ぜたような感覚にとらわれますが、音はより広くて深く中高域の明瞭さでD7000が勝っていると思います。低域の質もD7000の方が良いように思います。バランス改造用としてもなかなかよさそうです。(もし買ったらさっそくケーブル交換すると言ったらDENONの人に驚かれましたが)
もしかするとD5000と比べると軽やかさよりは重みがあるので好みは別れるかもしれませんが、全般的に見ても性格が変わっただけではなく性能的な音の広さや情報量の多さという点でも優っていると思います。そうした点ではまぎれもなくDENONの新フラッグシップと言えると思います。
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2008年06月13日

CanJam 09

来年のHeadfiの全国大会はロスアンゼルスで開催されると決定されたようです。
http://www.head-fi.org/forums/f11/announcement-location-canjam-2009-a-333161/

東(NY)→西(サンノゼ)→東(フロリダ)と来たので今度は西ということのようですね。またこの辺のSOCAL meetはheadfiのオフの中でもかなり大規模なものですので、開催は盛大なものとなりそうです。SOCALというのはSOuth CALiforniaのことで、Headfiのみならずよくつかわれる略語です。主にロスアンゼルスを中心に南はサンディエゴから北はサンタバーバラ付近までのカリフォルニア州南部を指します。
ロスアンゼルスというと狭い意味ではロスアンゼルス市を指しますが、周辺にたくさんの市がありLos Angeles County(ロスアンゼルス郡)を形成します。ただし郡という単位はありますが、住所を書くときは日本の郡とは違いCountyは省略されます。さらにロスアンゼルス郡の周辺にアナハイムで知られるオレンジ郡やリバーサイド群など、周辺全体では1800万もの人口を抱えます。
このようにロスアンゼルスの周辺だけでも東京を中心にした関東圏に匹敵するくらいの広さと人口があり、アメリカの西の中心地と言えます。日本から見るとサンフランシスコとロスアンゼルスは似たように思えるかもしれませんが、実際にはロスアンゼルス圏の方がはるかに巨大です。

http://www.lax.or.jp/ (ロスアンゼルス観光局のページ)
圏内には元祖ディズニーランドやユニバーサルスタジオをはじめとして、たくさんのアミューズメント施設があります。またいくつものアウトレットサウスコーストプラザをはじめ巨大なショッピングセンター、セレブリティーのロデオドライブなど買い物にも事欠きません。
フリーウエイを東に向かうとやがて巨大な風車群が現れ、日本にはないスケールの大きさを感じます。そこをすぎると砂漠地帯になり自然も日本とはかけはなれた光景が楽しめます。

ロスアンゼルスなら旅行がてらにでも、ちょっとまた行きたいという気もしますね。
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2008年05月06日

CanJam08の写真

CanJam08の写真がいくつか上がっています。
こちらのポストのリンクからたどれます。会場は広間と小部屋で構成されていると思いますが、スピーカーシステムも展示されていたようですね。
http://www.head-fi.org/forums/4173299-post1.html
こちらからはStereoMojoのレポートがたどれます。
http://www.head-fi.org/forums/4175119-post1.html

それとさきのインプレッションスレッドによるとUE11のユニバーサルタイプが出展されていたようです。ただ比較試聴用のみに使われたのか、製品になるのかは分かりません。
ImageのX5タイプは$100安いようですが、少し太いようなので同じドライバーではないようです。
posted by ささき at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月02日

Musica HP200バランスのオプション

下記のフジヤさんのホームページにMusica HP200Bのオプション設定が載っています。

http://avic.livedoor.biz/archives/50912453.html

オペアンプのアップグレードは好みだと思いますが、トランスアップグレードはお勧めします。
特にGradoバランスやEdition9バランスなど、低インピーダンスのヘッドホンを使おうという人にはお勧めです。
これは試聴比較したわけではありませんが、前にも書いたようにバランスアンプでは電源周りの強化は特に有効だと思います。

HP200Bの中身というのは詳しく分かりませんが、セオリー通りだとするとHP200の増幅部分を二台内蔵しているようなものだと思います。いままで一台で+と-をつないでいたものを二台の間でヘッドホンを橋渡ししたようにつなぐわけです。(このためブリッジ接続と言います)
すると一台のHP200から見た場合にいままで直列でつないでいた負荷抵抗(ヘッドホン)を並列接続したようになるので抵抗値が半分になり、そのためダンピングが減ると言われます。
つまり低域を中心に締まりが悪く緩い音になりやすい可能性があります。それを打ち消すために電源を強化するということは有効だと思います。
(ブリッジ接続可能なパワーアンプのマニュアルにはブリッジ接続時に4オームのスピーカーをつなぐときは注意するように書いてあったりします)

一方でHD650を使う人はあまり気にしなくてもよいかもしれません。もともとHD650が高インピーダンスの理由の一つはスタジオなどでは並列にヘッドホンを多数つなぐことが予想されるので、インピーダンスが低くなりすぎることを防ぐという意味もあります。

これらは実際に聴いてみないとはっきりとは言えません。しかしオペアンプに比べるとトランスアップグレードというと地味に思えますが、バランスアンプでは特に有効だと思います。
posted by ささき at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月30日

izo iHA-1 V2と専用電源

izoのDAC内蔵ヘッドホンアンプであるiHA-1 V2と専用電源iPSU-1を自宅試聴する機会がありましたのでレポートいたします。

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iHA-1 V2

iHA-1 V2は前作であるiHA-1の後継機で性能のブラッシュアップといくつかの新機能が追加されています。
もともと前作が登場したときに積み残しがあったと思います。ひとつはアナウンスされていた専用電源ユニットで、これは発売に間に合いませんでした。もうひとつはDAC内蔵アンプということで期待されていたけれども実装されなかったUSB入力の機能です。

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iPSU-1

V2ではこれらがいよいよそろったということで、今回はこの二つの機能に絞った試聴をしました。

パッケージは前回同様に凝ったものでシールにまでロゴが抜いてあるこだわりがあります。
付属品はアンプ本体にはUSBケーブルとACアダプターがついています。

ihav2c.jpg     ihav2b.jpg

USBは簡易DACのようにUSBレシーバでDACするのではなく、いったんS/PDIFに変換して内蔵DACのPCM1796でDACするという本格的なものになっています。これによってUSBでも他のデジタル入力と同一の音質が得られるわけです。
またUSBからの入力でもiHA-1 V2をDACとしても使用してアナログ出力することが出来ます。

試聴構成はPC(DELL, Windows XP SP2)から付属のUSBケーブルをiHA-1 V2のUSB端子に接続します。PC上ではiTunesで作成したAppleロスレスの音楽ファイルをWinampから再生(ALACプラグイン使用)しています。これは基本的にわたしは楽曲ファイルはiPodのためにRIPしているのでアップルロスレスで管理していますが、再生ソフトとしてはWinampの方が音がいいからです。
わたしのPCではUSBは特にインストールの必要はなく、接続してすぐ使えました。USBドライバはWindows標準のものです。

ヘッドホンはオーディオテクニカのW2002を使用しました。

iHA-1 V2 + ACアダプター + USB

本体の音は基本的に前作を踏襲しているようです。音調もニュートラルで色つけは少ないと思います。悪く言うとやや個性に欠けますが、良く言うと強調感が少ない自然な音と言えます。ただ以前聴いたものより音質的には向上しているようには思います。DACの音質も単体DACほどの切れはないけれどもほどよくパンチがあり、ほどよく聴きやすくあります。そのせいか、前よりはクラシック向きでロックが苦手と言う感覚はなく、わりとジャンルを選ばずに聴けるようになったと思います。
またサ行のきつさが少なく、これは前作からのよい点だと思います。反面で高域が刺激的でないと感じるかもしれません。また低域の張り出し感も少なめで、全体に強調感や刺激性を避けている意図が感じられます。

またPCとあわせて使うという点ではコンパクトな筐体がなかなか便利で、USBの手軽さを生かしていると思います。実際にPCの上にちょんと乗せて使うのにはとても便利です。

iHA-1 V2 + 専用電源 iPSU + USB

iHA-1 V2は付属のアダプタと専用電源を同時に接続してスイッチ切り替えで、聴き比べることができます。

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専用電源内にはトロイダルトランスとか高品質コンデンサー、また抵抗もビシェイのものを使うなどなかなかの品質ではあります。おまけのケーブルが付属していますが、わたしはアンプ用の電源ケーブルを使いました。
専用電源と本体は専用のケーブル(付属)で接続します。

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たしかに電源をつけた方が音に厚みと実体感が加わり、軽めと思っていた本体の音に重みのようなものが付加されます。
はじめは差はおおおきくないと思うかもしれませんが、しばらく専用電源で聴いてアダプターに戻すと専用電源がないとちょっと物足りないと感じます。とくにベースなど低い方に効果があると思います。
本体は全体にきつさの少なく上品な反面で物足りなさがある部分もあるので、専用電源ですこし力感を足して上げるのはよいように思えます。

ihav2f.jpg

内蔵DACを使用して専用電源込みだとそれなりの能力を持っていると思いますが、あとは音の個性が気にいるかだと思います。店頭試聴ができるようなので、可能な方は試聴してみてください。
posted by ささき at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする