Music TO GO!

2007年08月15日

Dynaudio 30周年記念モデル

Dynaudioの30周年記念モデルが香港のオーディオショウで公開されています。Sapphire(サファイア)の名の通りに宝石のようなカッティングを持ったデザインです。

http://www.phileweb.com/news/audio/200708/13/7385.html

http://www.dynaudio.com/eng/index2.php

これはとても買える代物ではないようで、まずは一安心(笑)
とはいえどんなにすごいものか、日本のショウでもお目にかかりたいものです。
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2007年07月31日

やっぱり出るか、SP30

Dynaudioの30周年記念モデルスピーカーがやはり出るようですね。

http://www.phileweb.com/news/audio/200707/30/7361.html

ベールを取ってみたら下にはスタンドがあってブックシェルフだった、という落ちはないと思いますが、けっこう本格的なモデルになりそうです。
わたしの25周年モデルは、構成を考えると箱はコンターで中身はコンフィデンスという、ハイエンドのバジェット版のようなところが売りだったんですが、実際のところ音的にはどの仲間にも属さないもので、ブックシェルフで完結したスケール感を模索した特長的なものでした。
もともと限定モデルでしたが、通常生産品になったのはそうした狙いが当たったからといえそうです。
この30周年モデルはまだ良く分かりませんが、やはり面白いアプローチがありそうです。今年の秋のオーディオショウの楽しみがちょっと増えました。

*8/1追記
8/9に正式な発表があるようです。
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2006年04月19日

スーパーツィーター Murata ES103A 試聴

ムラタのES103はかなり立派なトランクに格納されて箱から出てきます。
下の写真はSpecial25に乗せたところでES103とSP25のESOTAR^2ツィーターです。(SP25の表皮模様は特殊白樺材によるものです)

es103a.jpg


設置位置はメーカーの人に聞いてみたんですが、特にシビアにツィーターと設置面などをあわせる必要はないということです。
ケーブルの接続はいくつか選択があります。バイ・ワイヤ対応でアンプ側のスピーカー端子が片側2組以上あるときはアンプから独立したケーブルを取ることが出来ます。それ以外でもすでにスピーカーケーブルが接続されたスピーカー側のポストから分岐させることができます。たいていの試聴会ではそうしています。
うちのパワーアンプのLINN クラウトはさすがに昔日のフラッグシップだけあってスピーカー端子が片側3組もあります。そこで余っているところにつなごうとしたんですが、借りてきたお勧めケーブルの関係で今回はスピーカー側の端子から分岐させることにしました。
またクロスオーバーに関してですが、ES103の場合はたしかなくても良い構造だと思いました。Take-Tはローカットフィルターがあって、新しいタイプではスロープ特性を可変できるようです。
簡単にまとめるとスーパーツィーターというと特殊な機材のようですが、ES103は特に設置に悩むところはなく簡単にポンと置くだけで使えます。単体でもかなり重いのでスピーカーの固定にも役立ちそうです。

音を出して少し経つと「あれ、いつもの音となにかちがう..」と気が付きます。そのままだとよく正体がわからないので、例によってケーブルの抜き差しを行うとたしかに違いがあります。
音像がよりくっきりと明瞭になるという感じです。これは高域のアコースティック楽器で顕著ですが、それと低域の解像度も上がってベースの音もはっきりと聞こえます。また生楽器だけではなくエレクトロニカなんかの低音のビートでも低音が締まってリズムが小気味良く聞こえます。全体の性格や基本的な音調は変わらないのでDACやケーブルの変化ともまた違います。試聴ではおもにジャズやクラシックだけでしたが、自宅でいろんな曲を聴いてみるとジャンルも選びません。
このように周波数帯域によらず全体的に効くようなので、すでにまとまっていて手を加えたくないシステムの能力をそのまま上げたいというときに良いですね。
これを加えることでシステムの性格を変えようという意図には向いてないと思います。基本的にスーパーツィーターという名前から想像するような高域の上を伸ばしたいときに使うものではないと思います。

慣れてくると抜き差ししなくてもスーパーツィーターの効果が分かるようになってきます。
ただしそれが硬質感か異質感のように感じることもあります。これはHeliconで試聴したときも感じました。Take-Tを店頭で試聴したときはここまで感じなかったので、逆に言うとTake-Tより強力といえるのかもしれませんが、うちのESOTAR^2ツィーターの繊細な高域表現とは少し合わない感じもします。また逆にディナウディオのかっちりした性格ゆえかもしれません。この辺はもっとシステムを変えていろいろ聴いてみないとわかりません。

この強調感は写真を画像処理するときにシャープネスをあげるのにアンシャープマスクとかエッジ強調したような感じに近い気もします。コントラストをあげるという感じです。ただ画像処理もやり方しだいで自然にシャープの効果もかけれるので、スーパーツィーターの効果もスピーカーに合わせた調整が出来るほうが望ましいような気がします。
設置位置という点では調整の余地は多少ありますが、単純に振るとステレオイメージが崩れてしまいます。Take-Tのやつのようにクロスオーバーを可変できたり能率を変えられたりと電気的にいろいろ調整できるほうがシステムに適合させやすいような気もします。

さすがにメーカーもだてに無料では貸さないところで、たしかに使うと欲しくなります。効きすぎるときは切れば良いだけですからね。
ただかえって興味が出てきて、もう少しいろいろとTake-Tとかタンノイのようなほかのタイプも聴いて試してみたくなりました。あとはもう返却しますので、返してからどれだけさみしく思うかということでしょう(笑)


たしかに効果は微妙ではあるかもしれませんが、確かにそこにあります。
おそらくスーパーツィーターではなくサブウーファーであればオーディオをやってない一般の人でもはっきり分かる効果があるでしょう。しかしサブウーファーはピュアオーディオというよりはAudio Visual的なアプローチとしてシステムに組み込まれるものだと思います。AVシステムでも音の再現性は必要ですが「作品の表現」はおもに画像によって行われます。たいしてピュアオーディオではその表現が全て音だけによって行われるため、微妙な音の違いがシステムの表現力の差になるわけです。
そうした微妙なニュアンスの違いこそがピュアオーディオという趣味の面白いところではないかと思います。
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2006年04月15日

村田のスーパーツィーターの試聴会

今日は昼から浅草で年一度開催される恒例の浅草流鏑馬を撮りに行っていました。
そちらはこの写真ブログでご覧ください。

浅草からの帰りに湯島に寄ってレフィーネ&アネーロで行われた村田のスーパーツィーターの試聴会に参加しました。スピーカーはDaliのHelicon400とYBAのCDPとアンプです。
http://www.murata.co.jp/speaker/index.html

ここでは村田のES103と105を比べるという珍しいこともしました。中のユニットは同じですが、やはり音は違いますね。
105の方はいかにもスーパーツィーターをつけたという感じで効果は分かりやすいんですが、ちょっと硬質感があります。
103の方は自然でちょっと聴くとスーパーツィーターがついていないような気さえしますが、外すとぱっと音が薄く物足りなくなるのが分かります。隠し味のようなものと考えてもよいかもしれません。
ベースにしていたHeliconも音は良いんですが、こうして比較するとスーパーツイーターの効果はよく分かります。音の実体感とか厚み・艶の部分ですね。
何回か書いたようにスーパーツイーターはずっと懸案ではあるのです。今回はなんと自宅試聴ができるということで、この機を逃すまいとさっそく申し込みをしたら、お持ち帰りで即貸してくれました。うちのディナウディオの25周年モデルにはES103の方が合いそうだったのでこちらを借りました。
と、いうわけでここにありますので一週間楽しみたいですね。

このほかにはパストラルシンフォニーさんのこの前書いた新作のスーパーツイーター付きフルレンジの試聴を行いました。
今回はこれも何回か書きましたがトライオードのEL34PPのTRV35SEを使いました。さすがに真空管はシャンソンなんかの女性ヴォーカルは独特の味があります。
このスピーカーに関してはスーパーツイーターによる音の腰の強さもさることながらフルレンジらしい音の広がりもなかなか魅力的と思いました。
かなりテスト的な鳴らし方もしましたが、アンプの方もきっちり駆動していました。まあスピーカーが小さいというのはまとめやすいというシステム的な利点もありますね。

それとソナスの新作でアマティ・オマージュの後継であるアマティ・アニバーサリオを初めて聴きました。
さすがに特に弦楽部は聞き惚れてしまう音色の美しさと豊かさは健在ですが、アマティ・オマージュよりはややかっちりとしているような気がします。それと芸術的なアマティ・オマージュの仕上げに比べると、やや機械的な表面仕上げのように思えますね。
いつかはアマティ...
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2006年02月17日

ディナウディオ試聴会

金曜の夜はいろいろ試聴会があるんですが、今日はDynaudioの主催する試聴会に行ってきました。ハイエンドショウのように国内のユニークなガレージメーカーが中心で、この前の吉田苑さんのオフ会と似た関係の人達が集まるのもあってか、とてもアットホームな感じです。

http://www.phileweb.com/news/audio/200602/14/6299.html

個人的に気に入ったのはまずMIRADの小型トランジスターアンプSRA-12Aです。音はレンジは広くないながらも音楽的にとても優れていて音色も良く、ちょっと真空管的なキャラクターのトランジスターアンプです。出力はわずか5Wと控えめですが、音の良さを優先するとそうなってしまったということです。いまでは入手困難なパワーICを使っていて値段は18万ということです。
同時に試作品ということで真空管パラシングルのSRA-A100というのも出品していました。こちらはシングルらしい音でしたが、個人的には高域がすこしきつめに感じました。その分で弦は独特のものがありますが..
スピーカーはDynaudioのFocus220と組でしたが、SRA-12Aとはかなり良い組み合わせでした、音が豊かに広がり音色も良いです。このスピーカーもお勧めだと思います。

47研究所は他の試聴記で書いてるので譲りますが、「スピード感」とはなにかと問うときはこのシステムを聴くと分かりやすいと思います。スピード感というとGoldmundが代名詞ですが、47研もスピードに命を懸けてます。

コニシスはメインはプロ機材メーカーのようですが、マークレビンソンのあの歴史的名機LNP2のアンプ交換モジュールも作るようになってハイエンド機材を作るようになったとのこと。今日はその技術を生かして作ったプリアンプCL-1(約100万)とその同じモジュールを差したLNP2の興味ある聴き比べも行いました。CL-1はその空間表現がやはりすばらしいもので、さすがハイエンドのプリという感じです。
わたしはLNP2の音って初めて聴きましたが、やはり最新のものとくらべるとビンテージという感じでCDをかけてもなぜかアナログのように聞こえます。まあそこが良いんだと思いますが、PSE規制でこうした文化遺産的な名アンプも入手しにくくなるというのは残念なことです。

パストラルシンフォニーさんはわたしはガレージ系のスピーカーメーカーでは一番良いと思いますが、オーナー自ら演奏もするので音作りに独特のものがあるのかもしれません。
今日は今年できたばかりと言うユニークな新製品CZ302ESを持ってきていました。
こちらに記事があります。

http://www.phileweb.com/news/audio/200602/17/6317.html

一見すると2wayのように見えますが、実はフルレンジ+スーパーツィーターと言う構成です。そのためクロスオーバーははいってないそうです。
スーパーツィーターは村田製作所のものそのものです。共同開発のようですね。
音はフルレンジの良さである独特の空間の広がり感とスーパーツィーターの音を明確にする作用があいまってかとても新鮮でかつすばらしいものです。村田も独自に昨年のショウの時にこうしたコンセプトのスピーカーを出品してましたが、こちらはずっと完成度が高いように思えますし、フルレンジ+スーパーツィーターというコンセプトの良さが生かされているように思えました。ただペア35万とそれなりの値段となりますが、村田のスーパーツイーターだけでも高いので仕方ないかも知れません。またエンクロージャーの木材選びもかなりこったもののようです。
興味ある方は来週いっぱい秋葉のレフィーネ&アネーロでもデモをするとのことなので問い合わせて見てください。

今夜はドリンクサービスもありなかなか楽しく聴くことが出来ました(^.^
posted by ささき at 22:47| Comment(2) | TrackBack(1) | __→ Dynaudio SP25 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月23日

AVフェスタレポート #3

AVフェスタは名の通りにホームシアター系が多いのですが、ピュアの出品もいくつかあります。(ピュアオーディオの方は国際オーディオショウが本番です)
ひとつはやはりデジタルアンプの流れですが、ヤマハもMX-D1を出さないなどちょっと手抜きかと思えますが、シャープは前に書いたSX-10や

sx10.jpg

SX-300を何台も出品していました。特にシャープはわたしの使っているスピーカーメーカーのディナウディオと相性がよいということからか、タイアップしてデモをやっていました。

sx300.jpg

SX-300は相変わらず良い音ですが、このスピーカーのコンフィデンスC1はわたしの持っているSpecial25の兄弟ともいえるため興味深く聴きました。
やはりC1はいわゆるディナウディオらしいかっちりとした音を聴かせていて、タイトな音世界をSX-300と構築しています。わたしのSP25はディナウディオの中ではやや異色でどちらかというとソナスファベールに近い甘さを持っているのでよい対象です。(ディナとソナスもまた近親関係です)
やはりわたしのSP25はLINNのような"ミュージカルな"アンプと相性がいい気はしますね。

Confidence C1
http://www.dynaudio.jp/home/products/confidence/c1.html

Special 25
http://www.dynaudio.jp/home/products/editions/special25.html



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2005年04月06日

スピーカー (05/04/04現在)

DYNAUDIO, Special Twenty-Five

ディナウディオはデンマークのスピーカーメーカーで以前はユニット売りやソナスファベールなどへのユニット供給など、ユニットのサプライヤーとして有名でした。ただ近年ではシステムとして箱売りの傾向が強くOEM等のサプライは一割以下とのことです。デンマークは他にもDST系列(ScanSpeak、Vifa、Peerless)などスピーカーユニットのサプライヤーの名前を聞くので家具だけでなく良い木材から上質のコーン紙ができた歴史があるのでしょう。おもしろいのは梱包箱に"DANES DONOT LIE"(デンマーク人うそつかない)とプリントされていることです。正直商売というのでしょうか、たしかにコストパフォーマンスは高いと思います。
またDYNAUDIOはカーオーディオでも人気ブランドのようです。

Special 25はそのディナウディオの創立25周年を記念するスペシャルモデルです。ディナのスペシャルエディション(SE)の特徴は既存の箱に上位のユニットを載せるというサプライヤーならではの贅沢なところでしょう。
このスペシャル25はもちろん新設計ですが、ベースは旧コンターの箱に上位のコンフィデンスの中身が詰まっていると言えます。クラス的にはB&Wのシグネチャー805のライバルとしてとらえることもできます。

ツイーターは特殊コーティングを施されたESOTAR2(エソター・スクエア)という新型コンフィデンス用のものを搭載しています。ウーファーは20センチと言うブックシェルフにしては大口径であり、さらに巨大なバスレフポートが背面に設置されています。またウーファーには強力なネオジウム・マグネットが採用されています。
さらに限定モデルらしくエンクロージャーはグレイン・バーチ(白樺)の特徴的な節目模様が生かされている美しいものです。

ディナウディオの特徴のひとつはネットワークにあって、おもしろいのはこのクラスであればバイワイヤリング対応端子がふつうですがディナウディオはシングルにこだわっているというところです。
これはディナウディオはトゥイーターとウーファーを相互コントロールさせて指向性を制御する研究(DDCと呼ばれる)に長じているメーカーなので、ネットワークの入り口はひとつでないとそれが活かされないからなのではないかと思います。DDCはコンフィデンスC4とかエヴィデンスクラスのスピーカーがたくさんあるタイプでのはなしですが、こうしたシンプルな2Wayでも技術は生きているのでしょう。

そうしてディナウディオのスピーカーの共通した特徴はまず定位感とか音の形がはっきりしているということと、フルレンジのような音の一体感と空間の広がりということだと思います。目を閉じてこそ見えるものがある、ということを教えてくれます。
このスペシャル25にもはっきりとそれを感じますし、テンプテーションなどを聴いてみても規模は違えども共通点を感じます。スペシャル25においてはブックシェルフとは思えないスケール感と澄み切ったESOTAR2の響きに特に魅力を感じます。
posted by ささき at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ Dynaudio SP25 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする