一般メディアでも取り上げられることも多くなってきたニールヤングのPonoですが、そのわりには音質コメントがありませんでしたが、AudioStreamの下記記事に音質コメントがありました。
http://www.audiostream.com/content/sound-pono
ニールのインタビューをしたときのリスニングルームにAyreのアンプとTADのCR1スピーカー、ゼンハイザーのMomentumがあり、それを使って聴いたようです。
音は明瞭でクリアかつ豊かな音ということですが、特にTADスピーカーでは繊細な細やかさがあり、全体的に落ち着いて自然な音だということです。期待以上という感じのよう。
自然な音再現はアーティファクトの少ないMPフィルタあたりのAyre技術が効いてるかな、とかオーディオファイル的なコメントしたくなりますが、興味深い点はここで引用されてるニールヤングの言葉で、「我々はこれをメインストリームに持っていくつもりだ」というやつです。
つまりはDX90だのX5といったマニアックなオーディオファイル向けではなく、一般の人向けにiPodのように普及させようと言うわけです。
ジョブズなき後はオーディオ・音楽系とはますます縁遠くなってきた感のあるAppleですが、ニールヤングは親交深かったジョブズの代わりに俺がやる、っていう意気込みなのかもしれません。
(Appleでは最近エディキューがリードしてSXSWでiTunesライブなんてやってますが、さて)
Ponoはもう一万台ちかくオーダーを得ています。しかしPonoのKickstarterですごいと思うのはただの$5のThank youのところに750も入ってるということです。これは単に気持ちでお金を寄付するだけなので、普通商品目当てだとここにはあまり入らないですね。いかにニール個人とPonoのコンセプト自体が受け入れられているかが分かります。これらを考えるとあながち夢物語とも言えないかもしれませんね。
またKickstarterでPonoの情報更新がありQ&Aに答えています。
お勧めヘッドフォンはという質問には、高性能なものはなんでも良いけど、AyreはリファレンスにゼンハイザーMomentumを使ってるということ。上の環境にもありますね。またAudezeやEtymoticでも良い結果を得てるということ。これらの名前が出るあたりはけっこうマニアックですね。
Linuxで使えるかという質問にはソフトの提供はしないけど、MicroSD経由で音源を入れてくださいとのこと。
増額はManage Your Pledgeを使ってくださいということ。キャンセルする場合はそこでCancel Pledgeを使います。これはKickstarterの普通の操作です。
バッテリーの持ちは8時間くらい、500-800回くらいの充電が可能。そのあとはおそらく工場交換でしょう。iTunesで使ってた音源はPono再生ソフトでも使えます。Ponoストアのダウンロードだけでなく、手持ちの音源も使えるって明記してます。これは前書いたようにたぶんJRMCのOEMバージョンでしょう。ソフトが出るのは10月です。JRMCは前に書いた下記リンクのSonataみたいにOEM版もいくつか出てます。Ponoソフトウエアもそうしたものになるでしょう。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/248701945.html
またPonoとTシャツが両方欲しいけど、にはいまのKickstarterの仕組みでは出来ない、と言ってます。しかしこれは前記事で書いたようにオプションにしてサーベイで調整すればいいんですが、Pono Team側もまだKickstarterには不慣れな様子。
ニールヤングのアーティストモデルは早々に売り切れたんでもっと作って、というリクエストには限定モデルなんで残念ながら対応しないということ。$200のEarly Birdも当然追加はない。
DSD再生は対応するの?にはこのファーストリリースでは対応しないということ。PCMに注力したいのとまだDSDは一般的でないという判断です。
MacのPonoソフトでFLAC再生できるの?はイエス、Bluetoothは無し、DRMもなし。
Pono Musicストアは米国、 イギリス、カナダから開始して拡張して行きたいということ。これ以外の地域ではダウンロードはできません。
またアーティストモデルにメタリカやライル・ラヴェットが追加されました。インタビューに出ていたスティングのモデルを追加したらもう一個欲しくなるかも。アーティストモデルにはシリアル番号がつくそう。
それとついでながらKickstarterのオーディオものでは前から書いているGeek outもあります。
これはハイエンドのSuper Duperモデル(小さいのに1W出力)から出荷が開始されています。私はSuper Duperと通常モデルを頼んでいますが、この組み合わせのために出荷が遅れているよう。
こちらのサイトにすでに届いた人の記事がありますが音質コメントはまだありません。
http://parttimeaudiophile.com/2014/03/16/super-duper-geek-out-arrives/
次のKickstarterものはAurisonicsのRocketsイヤフォンですかね。現在はケーブル調達で遅れてます。Kickstarterやる人は更新とメールは注意するのが大切です。特に期間後のサーベイのお知らせに注意が必要です。
Music TO GO!
2014年03月19日
2007年09月09日
Vinnieさんの6G調査報告
Vinnieさんがさっそく6G iPodのドック周りを少し調べたというレポートが載っています。
http://www.head-fi.org/forums/showthread.php?t=259258
まず6GはいままでのiPodと違ってラインアウト・ドックへのシグナルパスがかなり整理されているということです。そのため5.5Gのラインアウトよりは6Gではそもそも音質があがっているのではないかということです。ただしiMod5.5G並みかというとそこまでではなく、音の傾向についてもやや薄口になっているということです。
あと気になるのは6Gではやや出力レベルがさがっているようで、いままでiPodは普通のMP3プレーヤーよりやや高い1Vくらいでしたが、0.75Vくらいになっているのではないかということです。
この辺のまとめもご覧ください。
http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=3257553&postcount=43
デジタルアウトについてもこれまで同様に内部ではDACの前までI2Sで行っているので、SPDIFで取り出すためにはMSB iLinkのようにコンバーターをかませないといけないということです。
http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=3257698&postcount=52
いまの5.5G iModに160GBを換装してもらうというのがベストかも。。Vinnieさんもこれはできそうといっています。
http://www.head-fi.org/forums/showthread.php?t=259258
まず6GはいままでのiPodと違ってラインアウト・ドックへのシグナルパスがかなり整理されているということです。そのため5.5Gのラインアウトよりは6Gではそもそも音質があがっているのではないかということです。ただしiMod5.5G並みかというとそこまでではなく、音の傾向についてもやや薄口になっているということです。
あと気になるのは6Gではやや出力レベルがさがっているようで、いままでiPodは普通のMP3プレーヤーよりやや高い1Vくらいでしたが、0.75Vくらいになっているのではないかということです。
この辺のまとめもご覧ください。
http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=3257553&postcount=43
デジタルアウトについてもこれまで同様に内部ではDACの前までI2Sで行っているので、SPDIFで取り出すためにはMSB iLinkのようにコンバーターをかませないといけないということです。
http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=3257698&postcount=52
いまの5.5G iModに160GBを換装してもらうというのがベストかも。。Vinnieさんもこれはできそうといっています。
2007年09月08日
現行iModドックと6G iPod
ALOの現行5G/5.5G用のiModドックと6Gとはピンの互換性があると書いています。
http://www.head-fi.org/forums/showthread.php?t=259299
ということは私が今持っているiModドックは6GのiMod化が終わればそのまま使えるということですね。
6Gで内蔵DACまで変わっているかは分かりませんが、さらに音質が上がっていれば160GBの容量とともになかなか魅力的です。
http://www.head-fi.org/forums/showthread.php?t=259299
ということは私が今持っているiModドックは6GのiMod化が終わればそのまま使えるということですね。
6Gで内蔵DACまで変わっているかは分かりませんが、さらに音質が上がっていれば160GBの容量とともになかなか魅力的です。
2007年09月07日
2007年09月06日
iMod Classicへの期待
さっそくVinnieさんがiPod classic 160GBの方はiMod化へ検討すると言っておりますね。
http://www.audiocircle.com/circles/index.php?PHPSESSID=j16i3nsa911gtu0cps1h717860&topic=44909.0
iPod touchの方は容量が少ないので気乗り薄という感じのようです。
ただiPod touchはWiFiとストリーミングを活用すると母艦と組にして面白い使用が出来そうです。そうするとWiFiの通るところならば容量は関係ないという可能性もあります。
それは面白いかも。。と購入の理由にしたりして(笑)
http://www.audiocircle.com/circles/index.php?PHPSESSID=j16i3nsa911gtu0cps1h717860&topic=44909.0
iPod touchの方は容量が少ないので気乗り薄という感じのようです。
ただiPod touchはWiFiとストリーミングを活用すると母艦と組にして面白い使用が出来そうです。そうするとWiFiの通るところならば容量は関係ないという可能性もあります。
それは面白いかも。。と購入の理由にしたりして(笑)
ジョブズのキーノートスピーチ
ニュース・ソース:engadget LIVE
Appleのスペシャルイベント
現地時間 10:00AM PDT、(日本時間AM2:00)
5分経過、iTunesの新バージョンの目玉の一つはiPhone対応の「着信音」。
12分経過、話はiPodへ。
13分、shuffleの新色追加について。
15分、出た、やはりウワサどおりの太った新型nanoの発表。
2インチQVGAでビデオ対応。
新UI(Cover Flow)の機能についても説明。
25分、メモリーは4Gと8Gのみで据え置きの模様。(8GBで$199)
28分、iPod Classic? 従来のiPodはこう呼ばれるのか?
29分、160GBタイプの発表、やや厚い模様。
価格は$349。
31分、iPod Touch発表!
あれ? engadgetの続きが消えた?
やはりiPhoneと同じマルチタッチUIとデザインのiPodが発表された模様です。iPhoneよりやや薄いようです(厚さ8mm)。
ただ少しネットが混乱しているようで、、
...
よかった復活した。
35分、しばらくデモタイムだったようです。
iPod touchにはWiFiがあります。
41分、え?!iPodにサファリがついてる!
実質的に電話機能のないiPhoneと考えても良いかも。
42分、YouTubeも対応しています。
使えるWiFi機能であることを強調。
46分、世界中に出荷することを発表!
iPhoneに先駆けて世界に出荷されるAppleのマルチタッチ製品となります。
音楽のバッテリー持続時間は22時間でiPod Classicの約半分ですね。
48分、やはりメモリーモデルのようです。8GBと16GBがあり、16GBで$399、今月中に出荷とのこと。
49分、恒例の「one more thing」
50分、iPod Touchで追加されたアイコンを説明、 iTunes WiFi music storeの発表。
iTunesがiPodの中にビルドインされている(そのためにサファリの搭載が必要だったのかも)。
日本の対応は不明です。iPhoneも後でこの機能に対応するようです。
57分、もうひとつOne Moreが、、
58分、スターバックスとの提携です。
店内での無線LANの活用などのようです。
だんだん眠くて読めなくなってきた(笑)
1時間12分、ジョブズ:"Thank you very very much"
終わりました。今晩iPod Touchが夢に出るかも。
寝ます、zzz..
Appleのスペシャルイベント
現地時間 10:00AM PDT、(日本時間AM2:00)
5分経過、iTunesの新バージョンの目玉の一つはiPhone対応の「着信音」。
12分経過、話はiPodへ。
13分、shuffleの新色追加について。
15分、出た、やはりウワサどおりの太った新型nanoの発表。
2インチQVGAでビデオ対応。
新UI(Cover Flow)の機能についても説明。
25分、メモリーは4Gと8Gのみで据え置きの模様。(8GBで$199)
28分、iPod Classic? 従来のiPodはこう呼ばれるのか?
29分、160GBタイプの発表、やや厚い模様。
価格は$349。
31分、iPod Touch発表!
あれ? engadgetの続きが消えた?
やはりiPhoneと同じマルチタッチUIとデザインのiPodが発表された模様です。iPhoneよりやや薄いようです(厚さ8mm)。
ただ少しネットが混乱しているようで、、
...
よかった復活した。
35分、しばらくデモタイムだったようです。
iPod touchにはWiFiがあります。
41分、え?!iPodにサファリがついてる!
実質的に電話機能のないiPhoneと考えても良いかも。
42分、YouTubeも対応しています。
使えるWiFi機能であることを強調。
46分、世界中に出荷することを発表!
iPhoneに先駆けて世界に出荷されるAppleのマルチタッチ製品となります。
音楽のバッテリー持続時間は22時間でiPod Classicの約半分ですね。
48分、やはりメモリーモデルのようです。8GBと16GBがあり、16GBで$399、今月中に出荷とのこと。
49分、恒例の「one more thing」
50分、iPod Touchで追加されたアイコンを説明、 iTunes WiFi music storeの発表。
iTunesがiPodの中にビルドインされている(そのためにサファリの搭載が必要だったのかも)。
日本の対応は不明です。iPhoneも後でこの機能に対応するようです。
57分、もうひとつOne Moreが、、
58分、スターバックスとの提携です。
店内での無線LANの活用などのようです。
だんだん眠くて読めなくなってきた(笑)
1時間12分、ジョブズ:"Thank you very very much"
終わりました。今晩iPod Touchが夢に出るかも。
寝ます、zzz..
2007年07月04日
iMod 5.5GとIEM
空はまだ鉛色ではありますが、夏にむけてHD25だともう暑いのでポータブルシステムも衣替えをしてUEのtriple.fi 10 proを使っています。
いまのお気に入りはiMod5.5G+Gold X Silver+SR-71+triple.fiです。GoldXSilverを組み合わせるというところがポイントで、HD25だとCryo X SilverとGold X Silverの両方それぞれいいところがありますが、triple.fiだとCryo X Silverでは音がやや誇張されすぎる傾向があって、Gold X Silverだとそれが落ち着いてまとまった音空間の中に美しい響きをもたらしてくれます。またtriple.fiにCryoだとやや音が緩む傾向がありますが、Goldだと締まってタイトに聴けます。
箱庭的ではありますが、SR-71と組み合わせることで十分な音の広がりを持っていて、SR-71ならノイズフロアも十分低くIEMでも気になりません。またSR-71はtriple.fiの高精細さを心地よい空気感とともに十分引き出してくれます。
この組み合わせでは改めてtriple.fiの高性能ぶりに驚かされます。高低の周波数レンジはさすがに2Wayで、上はかなり高く伸びて下は重く低く沈みます。また細部の再現力も驚くほどでiMod 5.5Gの高性能を引き出してくれます。
IEMというとTomahawkと組み合わせたくなりますが、TomahawkとiMod 5.5GはiMod dockが太いケーブルばかりなんでCシェイプで曲げづらいところが難です。さすがにGold X Silverは無理にやるのはこわいですね。
この辺はVinnieさんが研究中のiMod nano 2Gでも問題になるかもしれません。やはりfemale dockも買っておきましょうか。。
iModとSpiritだとスムーズさはいいんですが、高精細という感じではなくtriple.fiでは物足りなく思えたりします。
このようにtriple.fiで文句はないけど、やはり個性の違いそうなWestone3もあるとまた別な音世界が楽しめそうです。なによりWestone3がこないとMinibox-Eも来ません(笑)
Minibox-EもこのレポートによるとXinのMaxed outのようにBUF634がスタックしていて、音も英で人気があるというGraham Slee Soloという据え置きにもそう劣らないくらい良いということでなかなか期待できます。またXinのER4向けインピーダンス・スイッチのようなPtoSがついているのでIEMにも良さそうです。
新しいのではMoveも良さそうですが、まだもうちょっと様子見ですね。
いまのお気に入りはiMod5.5G+Gold X Silver+SR-71+triple.fiです。GoldXSilverを組み合わせるというところがポイントで、HD25だとCryo X SilverとGold X Silverの両方それぞれいいところがありますが、triple.fiだとCryo X Silverでは音がやや誇張されすぎる傾向があって、Gold X Silverだとそれが落ち着いてまとまった音空間の中に美しい響きをもたらしてくれます。またtriple.fiにCryoだとやや音が緩む傾向がありますが、Goldだと締まってタイトに聴けます。
箱庭的ではありますが、SR-71と組み合わせることで十分な音の広がりを持っていて、SR-71ならノイズフロアも十分低くIEMでも気になりません。またSR-71はtriple.fiの高精細さを心地よい空気感とともに十分引き出してくれます。
この組み合わせでは改めてtriple.fiの高性能ぶりに驚かされます。高低の周波数レンジはさすがに2Wayで、上はかなり高く伸びて下は重く低く沈みます。また細部の再現力も驚くほどでiMod 5.5Gの高性能を引き出してくれます。
IEMというとTomahawkと組み合わせたくなりますが、TomahawkとiMod 5.5GはiMod dockが太いケーブルばかりなんでCシェイプで曲げづらいところが難です。さすがにGold X Silverは無理にやるのはこわいですね。
この辺はVinnieさんが研究中のiMod nano 2Gでも問題になるかもしれません。やはりfemale dockも買っておきましょうか。。
iModとSpiritだとスムーズさはいいんですが、高精細という感じではなくtriple.fiでは物足りなく思えたりします。
このようにtriple.fiで文句はないけど、やはり個性の違いそうなWestone3もあるとまた別な音世界が楽しめそうです。なによりWestone3がこないとMinibox-Eも来ません(笑)
Minibox-EもこのレポートによるとXinのMaxed outのようにBUF634がスタックしていて、音も英で人気があるというGraham Slee Soloという据え置きにもそう劣らないくらい良いということでなかなか期待できます。またXinのER4向けインピーダンス・スイッチのようなPtoSがついているのでIEMにも良さそうです。
新しいのではMoveも良さそうですが、まだもうちょっと様子見ですね。
2007年06月27日
2007年06月25日
iMod 5.5G 中間報告
前回の記事からはほぼ毎日iMod 5.5Gで聴いています。軽くしたいのでnanoを持っていきたくなっても、無理して持っていってます(笑)やはりそれなりの魅力はありますね。
特に鳴らしっぱなしエージングのようなものはしていませんが、一通りの傾向は分かってきたというところですのでこの辺で一度まとめようと思います。
米国にtweakの旅に出ているSM4を除くとMillettやSpiritなど、一通りはあわせてみましたが、基本的にとても合うのはやはりSR-71です。このくらい性能がないと真価は発揮できないということも言えますが、まずiMod5.5Gは全体にバランスがよいのでやはりバランスの良いSR-71とあうともいえると思います。
はじめのころはiMod5.5G+SR-71+HD25-1/BDv2でケーブルをCryoXSilverとGoldXSilverで一日交代で聴いていました。いまはtriple.fiを使いはじめています。iMod5.5G+SR-71+triple.fiだとややアンプヘビーですが、お互いの良さをよく引き出しあっているように思えます。
プレーヤー/ケーブル/アンプ/ヘッドホンの組み合わせは性能的にどれが突出するということもなくバランスが取れているということも大事ですし、性格的に相性が良いということもまた大事です。お互いの長所を伸ばしつつ、欠点はかばいあう、ということですね。
iMod 4GとiMod 5.5Gの差はケーブルをそろえられないので、あくまでケーブルの差も込みということになります。4GにはRockboxを入れてありますが、今回は使っていません。
iMod 4G(+RnB)とiMod 5.5G(+Cryo)では、ぱっと聴いて受ける印象が大きく違います。iMod 5.5G(+Cryo)では雨の降った翌日の晴天のように視界が開けてクリアに感じ、音場もとても広がります。そうした見通しの良い日に遠くのビルや山が見えるように、いままで聞こえなかったような音が聞こえるように思え情報量が上がるように感じます。
また低域も豊かになり、音のひとつひとつがより切れのあるきれいな形を作ります。ただしかちっとしていても、ややウォーム感があってきつくありません。この辺はKenさんの狙い通りです。
一方でケーブルの違いとしてはGoldXSilverの方が銀系の特徴が感じられると思いますが、痛いという感じはしません。わたしは楽器の音の美しさをじっくり聴きたいときはGoldで、複雑な曲を豊かに楽しみたいときはCryoという感じに分けています。
海外ではひとつだけという人はSUPER COTTON派が優勢に思えます。KenさんはCottonとGoldは傾向が似ているといっているので、使い分けたい人はまた悩むでしょう。
ケーブルが違うので単純比較できないとは書きましたが、4Gと5Gの違いはDAC自体の違いという気はします。音の傾向(キャラクター)が異なるという感じがしますね。
たとえば性能的なところから離れるとiMod4G(+RnB)も密度感とか厚み表現のようなものは独特の良さがあるので、Millett portableなんかとはこちらの方が良いと思うこともあります。とても音楽的です。
ただ一般的にはやはりiMod 5.5Gの方がお勧めです。
オーディオではアンプとかスピーカー/ヘッドホンに比べるとプレーヤーはなおざりにされがちです。
しかし川の流れを考えてみれば、上流がきれいであれば下流まできれいな水が流れてきます。下流ではみながそれを使い、小さな水の音はやがて広い大河となり豊かに壮大に響き渡ります。
特に鳴らしっぱなしエージングのようなものはしていませんが、一通りの傾向は分かってきたというところですのでこの辺で一度まとめようと思います。
米国にtweakの旅に出ているSM4を除くとMillettやSpiritなど、一通りはあわせてみましたが、基本的にとても合うのはやはりSR-71です。このくらい性能がないと真価は発揮できないということも言えますが、まずiMod5.5Gは全体にバランスがよいのでやはりバランスの良いSR-71とあうともいえると思います。
はじめのころはiMod5.5G+SR-71+HD25-1/BDv2でケーブルをCryoXSilverとGoldXSilverで一日交代で聴いていました。いまはtriple.fiを使いはじめています。iMod5.5G+SR-71+triple.fiだとややアンプヘビーですが、お互いの良さをよく引き出しあっているように思えます。
プレーヤー/ケーブル/アンプ/ヘッドホンの組み合わせは性能的にどれが突出するということもなくバランスが取れているということも大事ですし、性格的に相性が良いということもまた大事です。お互いの長所を伸ばしつつ、欠点はかばいあう、ということですね。
iMod 4GとiMod 5.5Gの差はケーブルをそろえられないので、あくまでケーブルの差も込みということになります。4GにはRockboxを入れてありますが、今回は使っていません。
iMod 4G(+RnB)とiMod 5.5G(+Cryo)では、ぱっと聴いて受ける印象が大きく違います。iMod 5.5G(+Cryo)では雨の降った翌日の晴天のように視界が開けてクリアに感じ、音場もとても広がります。そうした見通しの良い日に遠くのビルや山が見えるように、いままで聞こえなかったような音が聞こえるように思え情報量が上がるように感じます。
また低域も豊かになり、音のひとつひとつがより切れのあるきれいな形を作ります。ただしかちっとしていても、ややウォーム感があってきつくありません。この辺はKenさんの狙い通りです。
一方でケーブルの違いとしてはGoldXSilverの方が銀系の特徴が感じられると思いますが、痛いという感じはしません。わたしは楽器の音の美しさをじっくり聴きたいときはGoldで、複雑な曲を豊かに楽しみたいときはCryoという感じに分けています。
海外ではひとつだけという人はSUPER COTTON派が優勢に思えます。KenさんはCottonとGoldは傾向が似ているといっているので、使い分けたい人はまた悩むでしょう。
ケーブルが違うので単純比較できないとは書きましたが、4Gと5Gの違いはDAC自体の違いという気はします。音の傾向(キャラクター)が異なるという感じがしますね。
たとえば性能的なところから離れるとiMod4G(+RnB)も密度感とか厚み表現のようなものは独特の良さがあるので、Millett portableなんかとはこちらの方が良いと思うこともあります。とても音楽的です。
ただ一般的にはやはりiMod 5.5Gの方がお勧めです。
オーディオではアンプとかスピーカー/ヘッドホンに比べるとプレーヤーはなおざりにされがちです。
しかし川の流れを考えてみれば、上流がきれいであれば下流まできれいな水が流れてきます。下流ではみながそれを使い、小さな水の音はやがて広い大河となり豊かに壮大に響き渡ります。
iModの据え置きドック
先週土曜日のシカゴMeetでALOの据え置きドックが披露されたようです。
http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=3063273&postcount=20
これは木製の立派なものでRCA端子がついているというものですが、ポイントは普通のiModドックのようにcapがBGではなくv-capというより大きく高価なものに換装されているというところです。そのためV-cap dockと呼ばれます。
http://v-cap.com/oilcapacitors.html
新しい外付けタイプのiModにはこうした可能性もあるということですね。シカゴmeetのポストでも通常のiModドックより音がいいと好評のようです。
家と外で両方使いたいという人には良さそうな選択です。
http://www.head-fi.org/forums/showpost.php?p=3063273&postcount=20
これは木製の立派なものでRCA端子がついているというものですが、ポイントは普通のiModドックのようにcapがBGではなくv-capというより大きく高価なものに換装されているというところです。そのためV-cap dockと呼ばれます。
http://v-cap.com/oilcapacitors.html
新しい外付けタイプのiModにはこうした可能性もあるということですね。シカゴmeetのポストでも通常のiModドックより音がいいと好評のようです。
家と外で両方使いたいという人には良さそうな選択です。
2007年06月08日
iMod 5.5G到着!
第二世代のiModというべき5G/5.5G対応のiModをALOに注文していたのですが、本日到着しました。
出荷はEMSで6/5に出荷通知をもらい、きちんとトラッキングできていました。
このiModには既報したように専用ドックが必要です。頼んでいたのは5.5G iMod(80GB)と専用ドックが二種類です。
http://www.aloaudio.com/imod/5gimod.html
わたしはALOのサイトでまとめて買いました。VinnieさんがALOに卸しているのはReconditionされたものです。いずれにせよ保障はAppleではなくRed Wine Audioがしてくれることになります。(念のため書いておくと日本語は問題なく使えます)
なお自分のものをVinnieさんに送る人はKenさんにドックを注文するときにひと言いうとVinnieさんのところでまとめて発送してくれます。
http://www.head-fi.org/forums/showthread.php?t=243788
わたしが頼んだドックはCryo X SilverとGold X Silverの二つです。くっきり系のCryo X Silverと柔らか系のGold X Silverという取り合わせで使っていきたいと思います。またGold X Silverは「純金」線なので取り扱いにはやや注意を要するということなので、Cryo X Silverがメインとはなるでしょう。
Cryo X Silver
Gold X Silver
ほんとにテストのために箱から出してちょっと聴いたかぎりにおいて、ですけど、iMod5.5G+CryoXSilverだとiMod4G+RnBよりかなりクリアでオープンに聴こえます。また低音の質がよいようです。ケーブルの違いがまず大きいかもしれません。(SR-71とHD25-1で聴いています)
またケーブル間ではCryoXSilverの方がより広くオープンかつクリアです。GoldXSilverの方はやや音場がこじんまりとしますが自然かつフルボディーで美音を感じます。正直どっちもいいですね。というと迷っている人は困ると思いますが(笑)
ただそんなに極端な差というわけではなく、GoldXSilverでも普通に性能がいいという感じです。音の広がりはRnBにより近いかも。
とりあえずちゃんといい音が出たんでほっとしました。
うちの4G iModもそろそろ修理に出したいところがあるので、しばらく5.5G(というかドック)をバーンインしてから、これと少し比較テストしてVinnieさんとこに旅立ってもらおうと思います。そろそろ交代したいタイミングでしたのでちょうどいいところです。
ついでに120GBが出たら換装してもらおうかと思っていましたが、コネクタの関係で4Gには120GBは入れられないようです。残念。
出荷はEMSで6/5に出荷通知をもらい、きちんとトラッキングできていました。
このiModには既報したように専用ドックが必要です。頼んでいたのは5.5G iMod(80GB)と専用ドックが二種類です。
http://www.aloaudio.com/imod/5gimod.html
わたしはALOのサイトでまとめて買いました。VinnieさんがALOに卸しているのはReconditionされたものです。いずれにせよ保障はAppleではなくRed Wine Audioがしてくれることになります。(念のため書いておくと日本語は問題なく使えます)
なお自分のものをVinnieさんに送る人はKenさんにドックを注文するときにひと言いうとVinnieさんのところでまとめて発送してくれます。
http://www.head-fi.org/forums/showthread.php?t=243788
わたしが頼んだドックはCryo X SilverとGold X Silverの二つです。くっきり系のCryo X Silverと柔らか系のGold X Silverという取り合わせで使っていきたいと思います。またGold X Silverは「純金」線なので取り扱いにはやや注意を要するということなので、Cryo X Silverがメインとはなるでしょう。
Cryo X Silver
Gold X Silver
ほんとにテストのために箱から出してちょっと聴いたかぎりにおいて、ですけど、iMod5.5G+CryoXSilverだとiMod4G+RnBよりかなりクリアでオープンに聴こえます。また低音の質がよいようです。ケーブルの違いがまず大きいかもしれません。(SR-71とHD25-1で聴いています)
またケーブル間ではCryoXSilverの方がより広くオープンかつクリアです。GoldXSilverの方はやや音場がこじんまりとしますが自然かつフルボディーで美音を感じます。正直どっちもいいですね。というと迷っている人は困ると思いますが(笑)
ただそんなに極端な差というわけではなく、GoldXSilverでも普通に性能がいいという感じです。音の広がりはRnBにより近いかも。
とりあえずちゃんといい音が出たんでほっとしました。
うちの4G iModもそろそろ修理に出したいところがあるので、しばらく5.5G(というかドック)をバーンインしてから、これと少し比較テストしてVinnieさんとこに旅立ってもらおうと思います。そろそろ交代したいタイミングでしたのでちょうどいいところです。
ついでに120GBが出たら換装してもらおうかと思っていましたが、コネクタの関係で4Gには120GBは入れられないようです。残念。
2007年05月15日
iModが5G/5.5G対応へ
いままで第4世代のみだったiModが第5/5.5世代にも対応するようです!
しかも今度は普通にヘッドホン端子も使えるようにするとか。。
http://www.head-fi.org/forums/showthread.php?t=240110
アメリカのオーディオショウで発表したようで、今度はALOとのコラボということでさまざまなケーブルも出すようです。詳細は来月に発表するということ。
それと120GBのHDが出たならば換装対応もしてくれそうです。
詳細はVinnieさんのコメントは下記のAudio circleのポストに載っています。
どうするかというと、いままでの難問はBlackgateのcapが入らないということでしたが、これをALOのドックの方に内蔵させて解決するというものです。そこでALOとのコラボが生きてくるわけですね。
もちろん従来のiModのように不要な回路をバイパスさせて独立した線をコネクタに引くので効果は同じということのようです。今回は専用ドックが必要になりますが、反面でヘッドホン端子も使える、ということのようです。
またALOドックの方はminiバージョンもRCAバージョンも可能とのこと。
音質はSig30を使ったデモで4G版と同等以上で、低域のアタックはさらにいいかもということです。
従来5Gを持っている人も改造可能ということで、販売はおそらくALO経由になりそうです。ただ価格はやや上がりそうかも。。
http://www.audiocircle.com/circles/index.php?PHPSESSID=vc4okgn3d5jie2bmq7lkhjj380&topic=40904.0
いずれにせよ、これは楽しみです!
しかも今度は普通にヘッドホン端子も使えるようにするとか。。
http://www.head-fi.org/forums/showthread.php?t=240110
アメリカのオーディオショウで発表したようで、今度はALOとのコラボということでさまざまなケーブルも出すようです。詳細は来月に発表するということ。
それと120GBのHDが出たならば換装対応もしてくれそうです。
詳細はVinnieさんのコメントは下記のAudio circleのポストに載っています。
どうするかというと、いままでの難問はBlackgateのcapが入らないということでしたが、これをALOのドックの方に内蔵させて解決するというものです。そこでALOとのコラボが生きてくるわけですね。
もちろん従来のiModのように不要な回路をバイパスさせて独立した線をコネクタに引くので効果は同じということのようです。今回は専用ドックが必要になりますが、反面でヘッドホン端子も使える、ということのようです。
またALOドックの方はminiバージョンもRCAバージョンも可能とのこと。
音質はSig30を使ったデモで4G版と同等以上で、低域のアタックはさらにいいかもということです。
従来5Gを持っている人も改造可能ということで、販売はおそらくALO経由になりそうです。ただ価格はやや上がりそうかも。。
http://www.audiocircle.com/circles/index.php?PHPSESSID=vc4okgn3d5jie2bmq7lkhjj380&topic=40904.0
いずれにせよ、これは楽しみです!
2006年04月11日
iMod - オーディオソースとしてのiPod改造
最近Xinアンプやminiケーブルなどコンパクトさを重視したポータブル機器をいくつか買っていますが、それらをシステムというひとつの帰結に導くのがこのiModです。約一ヶ月かかって届きました。
端的に言うとiModはアメリカのRed Wine Audioの手によるiPodの高音質化の改造(mod)です。
onHeadphone.comのReview
第4世代のiPodはWolfsonのWM8975というDACチップを使用していますが、これ自体はなかなか性能のよいものだそうです。ただその後段のパーツや回路の構成そしてドックコネクタの材質などがあまり良くないというわけです。WolfsonのDACはアーカムのCDPなんかによく使われていますね。
そこでアンプ部分も含めてDACの後段回路をざっぱり省略してしまって、短縮されたシグナルパスを唯一高品質コンデンサーを介してダイレクトに従来のヘッドホン端子に接続するという改造がiModです。つまりiPodのヘッドホン端子がLine Outになるわけです。さらに唯一接続するコンデンサーを高品質なBlack Gateのものに替えています。
これにより上の写真のようにドックが不要になりますが、反面で(ボリュームが効かなくなるので)単体ヘッドホンプレーヤーとしては使えなくなります。つまりiPodを単体プレーヤーではなく、あくまでアンプにつなぐ前提での改造です。もちろんドックコネクタは音楽ファイルの転送と充電には使えますが、音楽信号はだせなくなるようです。
また改造できるiPodのタイプは第4世代(4Gen)に限ります。iPod Videoは5Genなので適用外です。また4Genでもモノクロ20GBはだめです。これは中に入れるBlack Gateコンデンサーがかなり径が大きいので薄すぎるとだめなのだそうです。
5Genは不可能ではないが改造が10倍大変なのでやってないとのこと。また開発者によると同様に4Genと5Genを改造してもLine Outの品質はあまり変わらないか4Genの方がやや良く感じたとのことです。
基本的に改造だけなので自分でiPodを送付して改造してもらいます。いずれにせよ60GBタイプをそろそろ買おうとしていたので、中古でiPod Photoの60GBを入手して送りました。さらにiPodの交換用バッテリーを同封するとついでに交換してくれます(工賃はおまけですがバッテリーは自分で別に用意する必要があります)。わたしは1200mAのタイプをIkeShopで買ってから同封して送りました。(第4世代の純正はたしか600mA)
iMod化するとロスレスを多く使うようになるでしょうから、そのためにも電池も大容量のものに替えた方が良いと思います。
3月の中頃にiPodをアメリカへ旅立たせましたので、だいたい送ってから帰国まで一ヶ月弱かかりました。かなり人気のようで最新の情報では待ちは4週間とのことです。
前にも書きましたが、最近ではオーディオシステムのソース機器としてiPodが認められつつあります。
これには選曲の利便さやコンパクトなメリットだけではなく、音質的な利点も考えられます。
それはハードディスクから読む場合には高速回転で変形してぶれも起こるCDからデータを読むより時間的に正確に読めるのでジッターを低減できるということです。これは本質的なハードディスクトランスポートの利点ですがCDトランスポートとテストするとゼロ一桁くらいは違うような差という結果も見たことがあります。またこのくらい高品質なパーツを使うならばコンパクト=ショートシグナルパスという利点も生きてくるでしょう。
こうした点からはiModはソース機材としても、なかなかあなどれないものになり得ると思います。
わたしはSR71とかSuperMiniのようにポータブル用に考えていますが、CDPの代わりに家のオーディオアンプにつけても十分使えるという評価もあります。
こちらのページにユーザーのコメントがありますが、なかなか高評価です。
http://www.redwineaudio.com/iMod_Testimonials.html
またウエブのオーディオレビューページでもiModが取り上げられました。
http://www.americanwired.com/audio/imod/imod.html
わたしの第一印象としてはまずポケットドックが要らないということがとても大きなメリットに感じられます。このシンプルで無理のないコンパクトさでやっとポータブルオーディオも完結したかという気がします。
こうしてソース/ケーブル/アンプとトータルでリファインされたことでオーディオシステムとして完成されたという気もします。
冒頭に書いたように"iMod->Diamond/TURBOケーブル->SuperMini-III"ということで最近の一連の買い物が完結するわけです。少しかさばった"iHP140->MicroDAC->SilverDragon->SR71"をふまえての第二段のシステムともいえます。もちろんSR71と組み合わせても素晴らしいシステムとなります。
Black Gateコンデンサーのバーンインがそれなりに時間がかかるということなので音の印象はさわりですが、他の人が書くように高域は伸びるしスムーズになります。また低域も沈むし量感もあります。さらに音場が広くなったように感じられて、より小さな音も拾います。こうして全体的に音がリファインされているので家でK701を使って聴いてもなかなか聴きごたえがあります。
ただし当然ではありますがあくまで音はiPodの音の延長上であって、別なものになるわけではありません。
またバーンインが進んだらいろいろとレポートしてみたいと思います。
端的に言うとiModはアメリカのRed Wine Audioの手によるiPodの高音質化の改造(mod)です。
onHeadphone.comのReview
第4世代のiPodはWolfsonのWM8975というDACチップを使用していますが、これ自体はなかなか性能のよいものだそうです。ただその後段のパーツや回路の構成そしてドックコネクタの材質などがあまり良くないというわけです。WolfsonのDACはアーカムのCDPなんかによく使われていますね。
そこでアンプ部分も含めてDACの後段回路をざっぱり省略してしまって、短縮されたシグナルパスを唯一高品質コンデンサーを介してダイレクトに従来のヘッドホン端子に接続するという改造がiModです。つまりiPodのヘッドホン端子がLine Outになるわけです。さらに唯一接続するコンデンサーを高品質なBlack Gateのものに替えています。
これにより上の写真のようにドックが不要になりますが、反面で(ボリュームが効かなくなるので)単体ヘッドホンプレーヤーとしては使えなくなります。つまりiPodを単体プレーヤーではなく、あくまでアンプにつなぐ前提での改造です。もちろんドックコネクタは音楽ファイルの転送と充電には使えますが、音楽信号はだせなくなるようです。
また改造できるiPodのタイプは第4世代(4Gen)に限ります。iPod Videoは5Genなので適用外です。また4Genでもモノクロ20GBはだめです。これは中に入れるBlack Gateコンデンサーがかなり径が大きいので薄すぎるとだめなのだそうです。
5Genは不可能ではないが改造が10倍大変なのでやってないとのこと。また開発者によると同様に4Genと5Genを改造してもLine Outの品質はあまり変わらないか4Genの方がやや良く感じたとのことです。
基本的に改造だけなので自分でiPodを送付して改造してもらいます。いずれにせよ60GBタイプをそろそろ買おうとしていたので、中古でiPod Photoの60GBを入手して送りました。さらにiPodの交換用バッテリーを同封するとついでに交換してくれます(工賃はおまけですがバッテリーは自分で別に用意する必要があります)。わたしは1200mAのタイプをIkeShopで買ってから同封して送りました。(第4世代の純正はたしか600mA)
iMod化するとロスレスを多く使うようになるでしょうから、そのためにも電池も大容量のものに替えた方が良いと思います。
3月の中頃にiPodをアメリカへ旅立たせましたので、だいたい送ってから帰国まで一ヶ月弱かかりました。かなり人気のようで最新の情報では待ちは4週間とのことです。
前にも書きましたが、最近ではオーディオシステムのソース機器としてiPodが認められつつあります。
これには選曲の利便さやコンパクトなメリットだけではなく、音質的な利点も考えられます。
それはハードディスクから読む場合には高速回転で変形してぶれも起こるCDからデータを読むより時間的に正確に読めるのでジッターを低減できるということです。これは本質的なハードディスクトランスポートの利点ですがCDトランスポートとテストするとゼロ一桁くらいは違うような差という結果も見たことがあります。またこのくらい高品質なパーツを使うならばコンパクト=ショートシグナルパスという利点も生きてくるでしょう。
こうした点からはiModはソース機材としても、なかなかあなどれないものになり得ると思います。
わたしはSR71とかSuperMiniのようにポータブル用に考えていますが、CDPの代わりに家のオーディオアンプにつけても十分使えるという評価もあります。
こちらのページにユーザーのコメントがありますが、なかなか高評価です。
http://www.redwineaudio.com/iMod_Testimonials.html
またウエブのオーディオレビューページでもiModが取り上げられました。
http://www.americanwired.com/audio/imod/imod.html
わたしの第一印象としてはまずポケットドックが要らないということがとても大きなメリットに感じられます。このシンプルで無理のないコンパクトさでやっとポータブルオーディオも完結したかという気がします。
こうしてソース/ケーブル/アンプとトータルでリファインされたことでオーディオシステムとして完成されたという気もします。
冒頭に書いたように"iMod->Diamond/TURBOケーブル->SuperMini-III"ということで最近の一連の買い物が完結するわけです。少しかさばった"iHP140->MicroDAC->SilverDragon->SR71"をふまえての第二段のシステムともいえます。もちろんSR71と組み合わせても素晴らしいシステムとなります。
Black Gateコンデンサーのバーンインがそれなりに時間がかかるということなので音の印象はさわりですが、他の人が書くように高域は伸びるしスムーズになります。また低域も沈むし量感もあります。さらに音場が広くなったように感じられて、より小さな音も拾います。こうして全体的に音がリファインされているので家でK701を使って聴いてもなかなか聴きごたえがあります。
ただし当然ではありますがあくまで音はiPodの音の延長上であって、別なものになるわけではありません。
またバーンインが進んだらいろいろとレポートしてみたいと思います。