以前dCS方式のDSDネイティブ方式をサポートしたXMOSコードの記事を書きましたが、それが今度はやはり少し前に書いたdCS/Playback共同の"USB Link for DSD Audio via PCM Frames"Version 1.0の標準規格に対応したとのことです。
ちなみにこのプロジェクトはこのXMOSフォーラムの2月の月間最優秀賞に選ばれています。
https://www.xcore.com/projects/dsd-audio-over-usb
知っている限りではこのXMOSコードがこの新DSDネイティブ標準規格に初めて適合したもののように思います。
前はPCMとDSDの切り替えがうまくできないということでしたが、今度はうまく切り替えができたようです。これは先の標準規格1.0に詳細に記述されているゆえかもしれません。32個連続でDSDマーカーが検出されたときにPCMからDSDにスイッチするというのも上記標準規格に沿っていますね。
ただ再生ソフトウエアの方の対応がやはり必要ですが、この辺は足並みがそろう必要があります。
下記のFoobar 2000でMytekにDSDネイティブ再生を図るプラグインなんかもdCS方式対応なのですが、このあたりもどうなっていくのでしょうね。
http://www.computeraudiophile.com/content/Foobar-SACD-Plugin-Mytek-Stereo-192-DSD-DAC
Music TO GO!
2012年03月04日
2012年02月27日
DSDオーディオの総合情報サイト登場
Playback Designsの主導だと思いますが、DSDオーディオのポータルサイト?とも言うべき総合情報サイトがオープンしました。DSD-Guide.comです。
http://dsd-guide.com/
内容としては再生機器や音源紹介の他に、White Paperとニュースがあります。White Paperは以前うちで紹介したコッチ先生の記事です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/247697402.html
ニュースはやはりうちで紹介した例のUSB経由ネイティブ再生方式の標準規格が乗ってます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/253189067.html
ただしここをみると"by アンドレアスコッチ"とされていて、dCSメンバーの名前が連名に並んでます。DSDマーカーなどはdCS方式として紹介したのとは異なるようです。
これがPlaybackとdCS合意の業界標準なら、いままでのdCS方式はどうなるのか?すでに出ているdCS方式対応の機器はどうなるのか?ちょっと疑問は残りますね。
http://dsd-guide.com/
内容としては再生機器や音源紹介の他に、White Paperとニュースがあります。White Paperは以前うちで紹介したコッチ先生の記事です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/247697402.html
ニュースはやはりうちで紹介した例のUSB経由ネイティブ再生方式の標準規格が乗ってます。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/253189067.html
ただしここをみると"by アンドレアスコッチ"とされていて、dCSメンバーの名前が連名に並んでます。DSDマーカーなどはdCS方式として紹介したのとは異なるようです。
これがPlaybackとdCS合意の業界標準なら、いままでのdCS方式はどうなるのか?すでに出ているdCS方式対応の機器はどうなるのか?ちょっと疑問は残りますね。
2012年02月20日
DSDネイティブ伝送が標準化へ?
下記のAudioStreamの記事をみるとDSDネイティブ伝送が標準化へ向かうようです。
いままで別のDSDネイティブ伝送方式と思ってたdCSとプレイバック(コッチ氏)の名前が連名で乗ってますね。いままで両方式をサポートしてたプログラマも乗ってます。内容もVersion1.0と銘打って、dCS方式の前の文書で不明確だったDSD-PCM切り替えなどがより詳しくなってるように思います。
ただ経緯や標準がわからないのでちょっと調査しないと。
DSD via USB, Toward An Open Standard http://bit.ly/xdIq7s
いままで別のDSDネイティブ伝送方式と思ってたdCSとプレイバック(コッチ氏)の名前が連名で乗ってますね。いままで両方式をサポートしてたプログラマも乗ってます。内容もVersion1.0と銘打って、dCS方式の前の文書で不明確だったDSD-PCM切り替えなどがより詳しくなってるように思います。
ただ経緯や標準がわからないのでちょっと調査しないと。
DSD via USB, Toward An Open Standard http://bit.ly/xdIq7s
2012年02月02日
XMOSでdCS方式DSDネイティブ再生を実現
このリンクでXMOS(XS1-L1)を使用してdCS方式のDSDネイティブ転送を実現したプロジェクトが掲載されてます。
https://www.xcore.com/projects/dsd-audio-over-usb
XMOSに標準添付されてる3.3というソースコードを元に作ったとあります。
ただdCSの出してるスペックでは情報不足だということで176kで送られるデータはみなDSDとみなされるということ。バイトマークの0xAAがなぜ効かないのかというのは分かりません。この件は対応中とのことです。
興味ある人は実装してはいかがでしょうか? (と振ってみる)
それとこの記事みて知ったんですがMPDもネイティブDSD再生に対応したモジュールがあるようですね。
http://comments.gmane.org/gmane.comp.audio.musicpd.devel/2127
MPDでdCS方式のDSDネイティブ再生が可能なようです。LinuxプラットフォームでもDSDネイティブ再生の道が開けてるんですね。
また、WAVにDSDをエンコードすることでもDSD転送が可能になるようです。これはDSDをPCMに変換するのではなくて、つまりWAVというファイル形式(箱)でエンコード(中身)はDSDってことでしょう。
WAVって言うのは実は通称で正しくはRIFFの一形式なんですが、RIFFはもともと画像のTIFFみたいなタグ形式のコンテナですからね。中身は自由です。それに非圧縮PCMが詰まったのが通称WAVと言います。
ですから正しくはRIFFにDSDを積めることになりますが、拡張子がWAVですのでだまして使うと言うことになります。dCS形式でエンコードしてビットパーフェクトの経路が必要でしょう。ただ再生ソフトを選ばないので面白いかもしれません。
https://www.xcore.com/projects/dsd-audio-over-usb
XMOSに標準添付されてる3.3というソースコードを元に作ったとあります。
ただdCSの出してるスペックでは情報不足だということで176kで送られるデータはみなDSDとみなされるということ。バイトマークの0xAAがなぜ効かないのかというのは分かりません。この件は対応中とのことです。
興味ある人は実装してはいかがでしょうか? (と振ってみる)
それとこの記事みて知ったんですがMPDもネイティブDSD再生に対応したモジュールがあるようですね。
http://comments.gmane.org/gmane.comp.audio.musicpd.devel/2127
MPDでdCS方式のDSDネイティブ再生が可能なようです。LinuxプラットフォームでもDSDネイティブ再生の道が開けてるんですね。
また、WAVにDSDをエンコードすることでもDSD転送が可能になるようです。これはDSDをPCMに変換するのではなくて、つまりWAVというファイル形式(箱)でエンコード(中身)はDSDってことでしょう。
WAVって言うのは実は通称で正しくはRIFFの一形式なんですが、RIFFはもともと画像のTIFFみたいなタグ形式のコンテナですからね。中身は自由です。それに非圧縮PCMが詰まったのが通称WAVと言います。
ですから正しくはRIFFにDSDを積めることになりますが、拡張子がWAVですのでだまして使うと言うことになります。dCS形式でエンコードしてビットパーフェクトの経路が必要でしょう。ただ再生ソフトを選ばないので面白いかもしれません。
2012年01月21日
アンドレアス・コッチ氏のDSD解説
DSDの第一人者であるPlayback Designsのアンドレアスコッチ氏がオーディオサイトのPositive Feedbackに興味あるDSDの解説を寄稿しています。
Positive Feedbackのリンク
すごく長いのでかいつまんで紹介しますと、
まずDSDと言う言葉はSACDとともにできたものだけれども、実際には80年代に遡って開発されたデルタシグマ変調と変わらないということ。この方式は図1(fig1)に書かれた流れを実現するためのもので、こうする利点と言うのは処理の複雑なポイントを電子部品からデジタルドメインに移すことが出来るということだそう。つまりすでになんらかの形ですでにずっと以前から"DSD"の音を聞いているということになります。
DSDはよくSACDに使われた形式で、と説明されますが実際はSACDの出る前からDACを効率化するための手段としてデルタシグマという方式が開発されて、一般的になっていき、それならば音源もDSD にしたら、と言うことでSACDの登場となる、という訳ですね。
つまりレコーディングからCD再生にいたるAD-DAというプロセスは実際はADもDAも中はデルタシグマ(PCMに対してPDMと言えばよいんでしょうかね)で行っているけど、中間にどうしてもPCMが挟まるので変換が必要になる、これはつまりメディアとしてのCDがPCMを必要としているからです。そこで中間のメディアもDSDにしてしまえば、この流れはすっきりして無用なPCM/DSD変換に関する副作用を減らせるというのがそもそものSACDの考え方だと言うわけです。
DSDには2.8Mと二倍の5.6Mがありますが、もともとは2.8Mが一般用であり、5.6Mは製作側のマスターとしての位置づけとのこと。いわばDSDのスタジオマスターというわけですね。
そして面白いのはDSDとダイナミックレンジの関係です。(図2)
DSD自体はPCMと違って量子化数(ビット幅)というのがないので(1bitだから)、ノイズシェービングなどでダイナミックレンジをかせぐということです。これはだいたい2.8M DSDで150dBということなので24bitハイレゾの144dBとほぼ同等ですね。
ただ面白いのはこのPCMとDSDの周波数によるダイナミックレンジを比較した図(Fig2)です。色のついた矩形の枠がPCMでギサギサのカーブがDSDです。このPCMの切り立った特性はプリエコーのような音の副作用(audible side-effects)を生じやすいが、高周波帯域に向かってゆるやかなノイズフロアの立ち上がりのDSDは特性上それが生じにくいと言うことです。つまり自然な音再現ができるということですね。
ここでポイントなのはDSDがPCMに比べるとダイナミックレンジと言う観点でフラットな周波数特性を持っていないということです。これはノイズシェービングのため、ノイズが高周波方向に寄って行くということによるようです。ノイズシェービングはノイズの量を減らすのではなく、発生位置をシフトさせて目立たない場所に追いやると言う考え方ですね。つまり5.6MのDSDフォーマットを使えばさらに高周波側に余地があるので、このノイズはさらに高いほうへ追いやることが可能と言うことです。DSDというと単に周波数(fs)が高いと言うことでPCMと比べがちですけれども、こうしたそもそもの特性的な違いがあると言う点は注目すべきところでしょう。
DSDの音質としてのポイントは副作用の少ない自然な音再現が可能であるということと、その反面でフラットでない周波数特性ということがあるというわけですね。PCMに比べてDSD(SACD)の音が自然だけどいまひとつ違和感を感じる人も多いのは、こうしたPCMとの違いがあると言うことに起因するのかもしれません。
他の別の人が書いたDSD関係の記事も少し読んでるんですが、やはりDSDのよさって言うのはプリエコーやリンギングのようないわゆる副作用・アーチファクト(もともとないはずなのに計算上できてしまった音)がないという認識は共通のようです。
またDSDのもうひとつの利点はファイルの容量です(Fig3)。これはダウンロード時間で有利になります。DSDは352/24と比べてもおかしくはないのに96/24なみのダウンロード時間で済むということですね。
問題としてはPCでDSDを扱うときに物理メディアにしばられないと言う利点はありますが、ファイルフォーマットがばらばらな点があげられます。dff、wsd、dsfについてはやはり画像の扱いなどメタデータの柔軟性でdsfがよいと言うこと。これは前に書いたBlue Coastの主催したセミナーでの意見と合致しますね。こちらの前に書いた記事です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/216833841.html
またPCでDSDを使う場合のDACへの伝送手段では同軸、AES/EBU、Toslinkは適さずにUSBはその柔軟さで適しているということです。この辺から最近話題にしているDSDネイティブ再生の話題に近くなってきます。つまりUSBがDSDの転送には適しているために、OSのUSBドライバーのつくりが大きく影響すると言うことです。
WindowsではUSBクラス2に対応していないので、サードパーティードライバーが必要ですがASIOが適しているだろうとも書いています。
MacはUSBクラス2は対応していますが、DSDそのものは非サポートであるだけではなく、DSDをサポートできるインテジャーモードを10.7ライオンで削ってしまったのが問題と言うわけです。
つまり現時点ではDSDを出すのに適しているのはOSがUSBでPCMを搬送していると思わせるような方式であるということも書いています。またこの方式ではうっかりPCMとしてDACが再生してしまってスピーカーを壊さないような必要もあると言うこと。これらはdCS方式のことを言っているようにも思いますが、Playback Designsは独自方式なのでdCS方式そのものには触れていませんが、いくつかのベンダーはこうした方式を策定中でありPlaybackはこうした方式をすでに採用していると書いています。dCSなんかがやろうとしているけど、うちはもうやってたよ、と言う感じでしょうか。逆に言うと記述からしてPlayback Designsの方式もdCSのものに似ているのかもしれません。
現在DSDネイティブ再生をサポートしている製品のリストが記載されていますが、ソフトウエアではPure Music、AudirvanaのほかにJriver Media Centerもサポートしているようです。(HQ Playerは抜けてますね)
またMerging TechnologiesのEmotionというソフトウエアが2012年中に対応するとのこと。実際にCES2012ではPlayback DesignsのDACとこのEmotionを使用してDSDのデモをしていたようです。こちらに写真があります。
http://www.my-hiend.com/leoyeh/2012a/IMG_1971cc.jpg
http://www.my-hiend.com/leoyeh/2012a/IMG_1968cc.jpg
EmotionはWin7ベースだと思いますが、Mykonosというサウンドカードを使用したDAWを扱っているスイスのMerging Technologiesのミュージックサーバーのようです。
レーベルでは良く知られているototoy、2LやBlue Coastのほかには下記のレーベルも記載されています。
Wheatus: http://wheatus.com
David Elias: http://www.davidelias.com/
アンドレアスコッチ氏は最後に、昨日はエンコーディング形式(DSDとかPCM)がハード(CDプレーヤー)にあわせる必要があったが、今日ではハードウエア(PC)がエンコーディング形式にあわせることができると書いています。別な言い方をするとこれは次のメディアと言うものをユーザーが選ぶことが出来るということであり、今日ではそれがハイレゾPCMとDSDだが、明日はほとんどがDSDとなるだろうと結んでいます。
以上は訳ではなく私が読んでまとめたものですので念のため。
Positive Feedbackのリンク
すごく長いのでかいつまんで紹介しますと、
まずDSDと言う言葉はSACDとともにできたものだけれども、実際には80年代に遡って開発されたデルタシグマ変調と変わらないということ。この方式は図1(fig1)に書かれた流れを実現するためのもので、こうする利点と言うのは処理の複雑なポイントを電子部品からデジタルドメインに移すことが出来るということだそう。つまりすでになんらかの形ですでにずっと以前から"DSD"の音を聞いているということになります。
DSDはよくSACDに使われた形式で、と説明されますが実際はSACDの出る前からDACを効率化するための手段としてデルタシグマという方式が開発されて、一般的になっていき、それならば音源もDSD にしたら、と言うことでSACDの登場となる、という訳ですね。
つまりレコーディングからCD再生にいたるAD-DAというプロセスは実際はADもDAも中はデルタシグマ(PCMに対してPDMと言えばよいんでしょうかね)で行っているけど、中間にどうしてもPCMが挟まるので変換が必要になる、これはつまりメディアとしてのCDがPCMを必要としているからです。そこで中間のメディアもDSDにしてしまえば、この流れはすっきりして無用なPCM/DSD変換に関する副作用を減らせるというのがそもそものSACDの考え方だと言うわけです。
DSDには2.8Mと二倍の5.6Mがありますが、もともとは2.8Mが一般用であり、5.6Mは製作側のマスターとしての位置づけとのこと。いわばDSDのスタジオマスターというわけですね。
そして面白いのはDSDとダイナミックレンジの関係です。(図2)
DSD自体はPCMと違って量子化数(ビット幅)というのがないので(1bitだから)、ノイズシェービングなどでダイナミックレンジをかせぐということです。これはだいたい2.8M DSDで150dBということなので24bitハイレゾの144dBとほぼ同等ですね。
ただ面白いのはこのPCMとDSDの周波数によるダイナミックレンジを比較した図(Fig2)です。色のついた矩形の枠がPCMでギサギサのカーブがDSDです。このPCMの切り立った特性はプリエコーのような音の副作用(audible side-effects)を生じやすいが、高周波帯域に向かってゆるやかなノイズフロアの立ち上がりのDSDは特性上それが生じにくいと言うことです。つまり自然な音再現ができるということですね。
ここでポイントなのはDSDがPCMに比べるとダイナミックレンジと言う観点でフラットな周波数特性を持っていないということです。これはノイズシェービングのため、ノイズが高周波方向に寄って行くということによるようです。ノイズシェービングはノイズの量を減らすのではなく、発生位置をシフトさせて目立たない場所に追いやると言う考え方ですね。つまり5.6MのDSDフォーマットを使えばさらに高周波側に余地があるので、このノイズはさらに高いほうへ追いやることが可能と言うことです。DSDというと単に周波数(fs)が高いと言うことでPCMと比べがちですけれども、こうしたそもそもの特性的な違いがあると言う点は注目すべきところでしょう。
DSDの音質としてのポイントは副作用の少ない自然な音再現が可能であるということと、その反面でフラットでない周波数特性ということがあるというわけですね。PCMに比べてDSD(SACD)の音が自然だけどいまひとつ違和感を感じる人も多いのは、こうしたPCMとの違いがあると言うことに起因するのかもしれません。
他の別の人が書いたDSD関係の記事も少し読んでるんですが、やはりDSDのよさって言うのはプリエコーやリンギングのようないわゆる副作用・アーチファクト(もともとないはずなのに計算上できてしまった音)がないという認識は共通のようです。
またDSDのもうひとつの利点はファイルの容量です(Fig3)。これはダウンロード時間で有利になります。DSDは352/24と比べてもおかしくはないのに96/24なみのダウンロード時間で済むということですね。
問題としてはPCでDSDを扱うときに物理メディアにしばられないと言う利点はありますが、ファイルフォーマットがばらばらな点があげられます。dff、wsd、dsfについてはやはり画像の扱いなどメタデータの柔軟性でdsfがよいと言うこと。これは前に書いたBlue Coastの主催したセミナーでの意見と合致しますね。こちらの前に書いた記事です。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/216833841.html
またPCでDSDを使う場合のDACへの伝送手段では同軸、AES/EBU、Toslinkは適さずにUSBはその柔軟さで適しているということです。この辺から最近話題にしているDSDネイティブ再生の話題に近くなってきます。つまりUSBがDSDの転送には適しているために、OSのUSBドライバーのつくりが大きく影響すると言うことです。
WindowsではUSBクラス2に対応していないので、サードパーティードライバーが必要ですがASIOが適しているだろうとも書いています。
MacはUSBクラス2は対応していますが、DSDそのものは非サポートであるだけではなく、DSDをサポートできるインテジャーモードを10.7ライオンで削ってしまったのが問題と言うわけです。
つまり現時点ではDSDを出すのに適しているのはOSがUSBでPCMを搬送していると思わせるような方式であるということも書いています。またこの方式ではうっかりPCMとしてDACが再生してしまってスピーカーを壊さないような必要もあると言うこと。これらはdCS方式のことを言っているようにも思いますが、Playback Designsは独自方式なのでdCS方式そのものには触れていませんが、いくつかのベンダーはこうした方式を策定中でありPlaybackはこうした方式をすでに採用していると書いています。dCSなんかがやろうとしているけど、うちはもうやってたよ、と言う感じでしょうか。逆に言うと記述からしてPlayback Designsの方式もdCSのものに似ているのかもしれません。
現在DSDネイティブ再生をサポートしている製品のリストが記載されていますが、ソフトウエアではPure Music、AudirvanaのほかにJriver Media Centerもサポートしているようです。(HQ Playerは抜けてますね)
またMerging TechnologiesのEmotionというソフトウエアが2012年中に対応するとのこと。実際にCES2012ではPlayback DesignsのDACとこのEmotionを使用してDSDのデモをしていたようです。こちらに写真があります。
http://www.my-hiend.com/leoyeh/2012a/IMG_1971cc.jpg
http://www.my-hiend.com/leoyeh/2012a/IMG_1968cc.jpg
EmotionはWin7ベースだと思いますが、Mykonosというサウンドカードを使用したDAWを扱っているスイスのMerging Technologiesのミュージックサーバーのようです。
レーベルでは良く知られているototoy、2LやBlue Coastのほかには下記のレーベルも記載されています。
Wheatus: http://wheatus.com
David Elias: http://www.davidelias.com/
アンドレアスコッチ氏は最後に、昨日はエンコーディング形式(DSDとかPCM)がハード(CDプレーヤー)にあわせる必要があったが、今日ではハードウエア(PC)がエンコーディング形式にあわせることができると書いています。別な言い方をするとこれは次のメディアと言うものをユーザーが選ぶことが出来るということであり、今日ではそれがハイレゾPCMとDSDだが、明日はほとんどがDSDとなるだろうと結んでいます。
以上は訳ではなく私が読んでまとめたものですので念のため。
2011年12月21日
Pure Music 1.83とDSDサポート
Pure Musicは1.83がリリースされてます。
http://www.channld.com/download.html
これはMytekでのdCS方式DSDネイティブ再生が可能となっているはずです。Audio Setup windowのStreamタブを開いてMytekと機種の入力指定が必要です。(ベータ版ではそうでした) ちなみにAudirvanaはDAC接続時のデバイス情報から自動判別しています。
dCS方式のDSDネイティブ再生はUSBで、とうちで書きましたけど実はUSBでもFirewireでも可能と言うことです。実際ChannelD(Pure Musicの会社)でははじめにFirewireでテストしてたようです。
http://www.channld.com/download.html
これはMytekでのdCS方式DSDネイティブ再生が可能となっているはずです。Audio Setup windowのStreamタブを開いてMytekと機種の入力指定が必要です。(ベータ版ではそうでした) ちなみにAudirvanaはDAC接続時のデバイス情報から自動判別しています。
dCS方式のDSDネイティブ再生はUSBで、とうちで書きましたけど実はUSBでもFirewireでも可能と言うことです。実際ChannelD(Pure Musicの会社)でははじめにFirewireでテストしてたようです。
2011年11月08日
Audirvana PlusがdCS方式でMytek対応
Audirvana Plusは最新の1.0.9.1からMytekに対応してネイティブDSD対応できるようになったようです。Damienさんに聞いてみたところ、dCS方式ですが1.0.9.1ではUSBではなくFireWireでの対応となりUSBでのdCS方式の対応は次以降とのこと。
設定画面はありませんが自動で識別しているそうです。Audirvanaではなるべく煩雑な設定画面はユーザーには意識させないようにしていきたいとのことです。
前にdCS方式はUSBを使った方式と書きましたがMacに関してはPure Music1.83でも基本はFireWireでUSBはテスト未とのこと(こちらもPMの開発に聞いてみました)。
0xAAと176/24というポイントを抑えればUSBのみに特化したものではないと言うことのようです。
設定画面はありませんが自動で識別しているそうです。Audirvanaではなるべく煩雑な設定画面はユーザーには意識させないようにしていきたいとのことです。
前にdCS方式はUSBを使った方式と書きましたがMacに関してはPure Music1.83でも基本はFireWireでUSBはテスト未とのこと(こちらもPMの開発に聞いてみました)。
0xAAと176/24というポイントを抑えればUSBのみに特化したものではないと言うことのようです。
2011年11月02日
今井商事さんでMytek DSD DACのデモを実施
あすから有楽町で東京インターナショナルオーディオショウが始まりますが、うちでも何回か書いているMytekのDSD DACを今井商事さんのブースでデモをするそうです。

これはMytek Stereo192 DSD DACという機種です。Stereoとつくと古めかしい気もしますが、これは他にマルチチャンネルの機材もあるので2ch用と言う意味だと思います。大まかに説明するとBenchmark DAC1とかLavry DA11のように基本はスタジオ向けのDAC機材ですが家庭でも使えると言うものです。
特徴としては旬のDSDネイティブ再生(PCMに変換しないでDSDを直接再生する)が可能であると言うことです。国内価格はわかりませんがパソコンからDSDネイティブ再生できるDACとしては入手しやすい価格なので注目できるものでしょう。この前PCMで少し音を聴いてみましたがなかなか音質もよく、DSD抜きにしても中身は良いDACだと思います。DACチップとしてはこれも旬のESS Sabreを使用しているのもポイントですね。またDAC1などのように高性能のヘッドフォンアンプも付いています。
こちらにオリジナルのニュースリリースがあります。
http://mytekdigital.com/download_library/stereo192-dsd-dac_new_product_release_july_2011.pdf
入力は豊富でAES, TOSLINK, SPDIF, USB2.0, USB1.1, FireWire400、それに加えてマスタリングバージョンがDSD(R/L)、プリアンプバージョンがアナログ入力です。
3つのバージョンがあって黒のプリアンプバージョン、シルバーのプリアンプバージョン、黒のマスタリングバージョンです。黒はピークLEDメーターがあり、シルバーはメーターがないという細かい違いがあります。(単に見やすさの好みの問題のようです)
プリアンプバージョンとマスタリングバージョンの違いはプリアンプバージョンがRCA入力があり、マスタリングバージョンではそこがDSD入力となっています。ただしいま話題のDSDネイティブ再生はUSB2.0かFireWireを使うのでどのバージョンでもネイティブ再生できるようです。
インターナショナルオーディオショウではマスタリングバージョンとプリアンプバージョンを両方展示するようです。ネイティブ再生デモを行うとするとHQ PlayerからdCS方式で再生するということになると思いますが、詳細はまだわかりませんので念のため。
dCS方式でのDSDネイティブ再生DACのデモはおそらく国内初となるでしょうから注目ですね。dCS方式についてはうちのブログのこの辺の記事をご覧ください。本家のdCSのほうもどうするのかちょっと楽しみです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/227606034.html
Pure Musicでは1.83からStreamingオプションというのがつくようでそこで設定ができるようになるようです。(ベータ版を入手しました)
なおPure Musicのひとに聴いたんですがdCS方式はUSBだけというわけではなく、FireWireでも使えるということで実際にFireWireで試しているとのこと。
PlaybackもMytekも設定で「あ、こんなこと必要だったのか」というトリッキーなところがあるんですけど、考えてみるといかにいままでのデジタルオーディオって言うものがPCMに立脚していたかがかえってわかる気がします。

これはMytek Stereo192 DSD DACという機種です。Stereoとつくと古めかしい気もしますが、これは他にマルチチャンネルの機材もあるので2ch用と言う意味だと思います。大まかに説明するとBenchmark DAC1とかLavry DA11のように基本はスタジオ向けのDAC機材ですが家庭でも使えると言うものです。
特徴としては旬のDSDネイティブ再生(PCMに変換しないでDSDを直接再生する)が可能であると言うことです。国内価格はわかりませんがパソコンからDSDネイティブ再生できるDACとしては入手しやすい価格なので注目できるものでしょう。この前PCMで少し音を聴いてみましたがなかなか音質もよく、DSD抜きにしても中身は良いDACだと思います。DACチップとしてはこれも旬のESS Sabreを使用しているのもポイントですね。またDAC1などのように高性能のヘッドフォンアンプも付いています。
こちらにオリジナルのニュースリリースがあります。
http://mytekdigital.com/download_library/stereo192-dsd-dac_new_product_release_july_2011.pdf
入力は豊富でAES, TOSLINK, SPDIF, USB2.0, USB1.1, FireWire400、それに加えてマスタリングバージョンがDSD(R/L)、プリアンプバージョンがアナログ入力です。
3つのバージョンがあって黒のプリアンプバージョン、シルバーのプリアンプバージョン、黒のマスタリングバージョンです。黒はピークLEDメーターがあり、シルバーはメーターがないという細かい違いがあります。(単に見やすさの好みの問題のようです)
プリアンプバージョンとマスタリングバージョンの違いはプリアンプバージョンがRCA入力があり、マスタリングバージョンではそこがDSD入力となっています。ただしいま話題のDSDネイティブ再生はUSB2.0かFireWireを使うのでどのバージョンでもネイティブ再生できるようです。
インターナショナルオーディオショウではマスタリングバージョンとプリアンプバージョンを両方展示するようです。ネイティブ再生デモを行うとするとHQ PlayerからdCS方式で再生するということになると思いますが、詳細はまだわかりませんので念のため。
dCS方式でのDSDネイティブ再生DACのデモはおそらく国内初となるでしょうから注目ですね。dCS方式についてはうちのブログのこの辺の記事をご覧ください。本家のdCSのほうもどうするのかちょっと楽しみです。
http://vaiopocket.seesaa.net/article/227606034.html
Pure Musicでは1.83からStreamingオプションというのがつくようでそこで設定ができるようになるようです。(ベータ版を入手しました)
なおPure Musicのひとに聴いたんですがdCS方式はUSBだけというわけではなく、FireWireでも使えるということで実際にFireWireで試しているとのこと。
PlaybackもMytekも設定で「あ、こんなこと必要だったのか」というトリッキーなところがあるんですけど、考えてみるといかにいままでのデジタルオーディオって言うものがPCMに立脚していたかがかえってわかる気がします。
2011年10月20日
MytekのDSDサポート
MytekがRMAFでDSDネイティブ出力のデモをやったようです。
http://www.computeraudiophile.com/content/Mytek-Stereo-192#comment-104157
Mytek DSD DACがサポートするネイティブDSD再生の形式はまずdCS形式で、HQ PlayerとPure Music Playerから使う事ができます。
そしてmergingのEmotionというミュージックサーバーを使用するとDSDをサポートするASIO2.1でも再生可能なようです。このmergingのEmotionと言うのはEmotionというWinのDAW?ソフトウエアとこのMykerinosサウンドカードを組み合わせたシステムのようです。
http://www.merging.com/products/show?product=2&page=16
http://www.computeraudiophile.com/content/Mytek-Stereo-192#comment-104157
Mytek DSD DACがサポートするネイティブDSD再生の形式はまずdCS形式で、HQ PlayerとPure Music Playerから使う事ができます。
そしてmergingのEmotionというミュージックサーバーを使用するとDSDをサポートするASIO2.1でも再生可能なようです。このmergingのEmotionと言うのはEmotionというWinのDAW?ソフトウエアとこのMykerinosサウンドカードを組み合わせたシステムのようです。
http://www.merging.com/products/show?product=2&page=16
2011年10月08日
HQ PlayerからMytekへDSDネイティブ再生可能へ
DSDネイティブ再生方式が注目を浴びてきてますが、Playback DesignやdCSは高いと言う人に注目されてるのがMytek Stereo 192 DSD DACです。こちらに製品リンクがあります。
http://www.vintageking.com/Mytek-Digital-Stereo192-DSD-DAC
ただこれ情報が少ないのが難点です。
それで下の中国のオーディオフォーラムに興味深いポストが載ってます。中国語部分は読めませんがどうやらAudioGateでDSDどうやってネイティブ再生出来るのってMytekの人に聞いた返事だと思いますがそこは英語で引用されてます。
http://www.my-hiend.com/vbb/showpost.php?p=153254&postcount=7
これによるとAudioGateでは現状ではPCMに変換されてしまうので、この問題についてはコルグと協議したいと言うことです。注目はそれと同時にこのDACのファームに手を加えて現在DSDネイティブ再生方式をサポートしているHQ Player(signalyst player)からDSDを直接再生出来るように修正加えてるということです。早ければ来週にも出来そうです。これ、もしやdCS方式ではないかと。
この分野、がぜん面白くなってきました。
2011年10月07日
HQ Playerが新たなネイティブDSD再生をサポート
HQ Playerの2.7.0がリリースされ、今回はわりと大きな変更となっています。そして新たにDSDのネイティブ再生方式がいくつか対化されdCS方式のネイティブDSD再生(PCM packing)も実装されたようです。
http://www.signalyst.com/
DSDをPCMに変換しないで直接DACに渡すDSDネイティブ再生方式は対応DACにより統一されてないのでソフト側で複数サポートが必要です。この作者のリリースノートでもnative/direct DSD playbackという風に書いてますが言い方も定まってませんね。
私のいま聞いているところではdCS方式は他にも広がりを見せつつあります。
http://www.signalyst.com/
DSDをPCMに変換しないで直接DACに渡すDSDネイティブ再生方式は対応DACにより統一されてないのでソフト側で複数サポートが必要です。この作者のリリースノートでもnative/direct DSD playbackという風に書いてますが言い方も定まってませんね。
私のいま聞いているところではdCS方式は他にも広がりを見せつつあります。
2011年09月26日
dCSによるDSD出力の標準化提唱
CAのポストによるとdCSがMacOSXのUSB標準ドライバーでDSDネイティブ再生を可能にしたということです。(Playback Designはカスタムドライバー)
http://www.computeraudiophile.com/content/dCS-Announces-Pure-DSD-Playback-USB
プレーヤーソフトはPure Music Playerのようです。
そしてさらに興味深いのはdCSはこの"DSD over USB"方式を業界標準とするように文書公開してるという点です。こちらのCA主催ChrisさんのポストからPDFがダウンロードできます。
http://www.computeraudiophile.com/content/dCS-Announces-Pure-DSD-Playback-USB#comment-101160
3ページ目のところが技術的な提案内容になっています。私も確かではないんですが、USBオーディオクラス2のパケットに内包するようにDSDストリームをパッケージングするということのように思えます。だから標準ドライバーでOKということのようです。24bitのうち8bitはDSDであることを示し、残りの16bitでDSDデータをパックします。この先頭の0xAAは普通のオーディオ出力ではあり得ない値なので、これをDSD出力の識別に使えると言うことです。また仮にDSD対応でないDACで出力したとしても-48dBでありスピーカーを壊すようなノイズにはならないそうです。また聞こえないわけではないので、ユーザーが変だぞと気がつけるということです。
これは以前ライオンでインテジャーが使えなかったらDSDネイティブはどうする、というところで書いた「手がないわけではない」と書いた解法のような気がします。この辺はもうちょっと見てかないと分かりませんが。。
この方式はAmarraのSonic StudioとPure MusicのChDと共同で開発したとありますね。これらでは使えるようになるでしょう。もちろんDAC側も対応が必要なので、ここで提唱してるというわけです。
これを適用する初のDACはdebussyでいまオランダのショウでデモしてるようです。
もしやDSDネイティブ出力戦国時代?
でもdCSとかPlaybackというとちょっとお高いので、まあできれば値ごろ感のあるDACでDSDネイティブできてくるといいんですが。。
*9/28 追記
dCSの人(?)が2.8M DSDと176/16の転送レートが同じであり、0xAA(16進数でAA)を8bit付加して176/24にパックして送る利点をポストしてます。
http://www.computeraudiophile.com/content/dCS-Announces-Pure-DSD-Playback-USB#comment-101393
*9/29 追記
HQ Playerの開発者が次のバージョンでdCS方式をサポートしたいむねを書いてます。
http://www.computeraudiophile.com/content/dCS-Announces-Pure-DSD-Playback-USB#comment-101675
http://www.computeraudiophile.com/content/dCS-Announces-Pure-DSD-Playback-USB
プレーヤーソフトはPure Music Playerのようです。
そしてさらに興味深いのはdCSはこの"DSD over USB"方式を業界標準とするように文書公開してるという点です。こちらのCA主催ChrisさんのポストからPDFがダウンロードできます。
http://www.computeraudiophile.com/content/dCS-Announces-Pure-DSD-Playback-USB#comment-101160
3ページ目のところが技術的な提案内容になっています。私も確かではないんですが、USBオーディオクラス2のパケットに内包するようにDSDストリームをパッケージングするということのように思えます。だから標準ドライバーでOKということのようです。24bitのうち8bitはDSDであることを示し、残りの16bitでDSDデータをパックします。この先頭の0xAAは普通のオーディオ出力ではあり得ない値なので、これをDSD出力の識別に使えると言うことです。また仮にDSD対応でないDACで出力したとしても-48dBでありスピーカーを壊すようなノイズにはならないそうです。また聞こえないわけではないので、ユーザーが変だぞと気がつけるということです。
これは以前ライオンでインテジャーが使えなかったらDSDネイティブはどうする、というところで書いた「手がないわけではない」と書いた解法のような気がします。この辺はもうちょっと見てかないと分かりませんが。。
この方式はAmarraのSonic StudioとPure MusicのChDと共同で開発したとありますね。これらでは使えるようになるでしょう。もちろんDAC側も対応が必要なので、ここで提唱してるというわけです。
これを適用する初のDACはdebussyでいまオランダのショウでデモしてるようです。
もしやDSDネイティブ出力戦国時代?
でもdCSとかPlaybackというとちょっとお高いので、まあできれば値ごろ感のあるDACでDSDネイティブできてくるといいんですが。。
*9/28 追記
dCSの人(?)が2.8M DSDと176/16の転送レートが同じであり、0xAA(16進数でAA)を8bit付加して176/24にパックして送る利点をポストしてます。
http://www.computeraudiophile.com/content/dCS-Announces-Pure-DSD-Playback-USB#comment-101393
*9/29 追記
HQ Playerの開発者が次のバージョンでdCS方式をサポートしたいむねを書いてます。
http://www.computeraudiophile.com/content/dCS-Announces-Pure-DSD-Playback-USB#comment-101675
2011年08月30日
Playback Design MPS5でDSDダイレクト再生ができました
PCオーディオの分野で最近DSD再生が話題となっています。DSD配信も行われだしていますし、コルグのAudioGateも無料公開され他のいくつかのプレーヤーソフトでもDSDが再生できるようになりました。ただし現在のDACはPCMしか対応していませんので、これらのプレーヤーソフトでもいったんDSDをPCMに変換してDACに出力しています。
しかし本来は音源からDACまですべてDSDのままで処理できることが望ましいわけです。これはDSDネイティブ出力あるいはDSD透過というのがふさわしい言い方かもしれませんが、わかりにくいと思いますのでDSDダイレクトと書きます。
Playback DesignのMPS5はもともと内部がDSDに適したアーキテクチャで設計されているため、DSD再生には向いたSACDプレーヤー/DACということですが、このDSDダイレクト再生ができたと言うことで角田先生の試聴室におじゃまして聴いてきました。
システムはMac(独自ドライバー)->USB->USBX(独自コントローラ)->Auxポート->MPS-5となります。プレーヤーソフトはPure Music Playerの1.8です。
手順は省きますが多少まじないのような設定の後、下のようにDSDが入力として認識されました。

Pure Music PlayerはiTunesを使うタイプなので、DSDファイルは上のようにFLAC同様にブックマークのリンクと言う形でiTunesライブラリで管理します。DSFとDSDIFF(DFF)が再生可能です。
DSDのキャロルキッドはヴォーカルもピアノも素晴らしく滑らかで自然で美しく感じます。いわゆるデジタルっぽくない音ですね。細かな音のニュアンスがとても良く再現されています。
いままでいったんPCMに変換していたDSDをそのまま再生することができるということでなかなか画期的なことだと思います。Windowsでも使用ができるということです(ドライバーはあるようですが、プレーヤーソフトについてどうするかは不明)。
このシステムはハードの追加やファーム書き換えなど手を加えなければなりません。この辺は代理店のナスペックさんのところで近日案内があると思います。またPlayback DesignのページにDSD対応の経緯が書いてあります。3シリーズでは内蔵、5シリーズはUSBXという外付けインターフェースを使います。
http://www.playbackdesigns.com/news.html
なおhogモード(排他的デバイスアクセスモード)にだけセットされるとPCMで出力されると言うことです。DSDダイレクトにするにはこのようにhogとintegerの両方オンにする必要があります。

ここでのPCオーディオ的なキーポイントはMacOSにおいてDSDダイレクトで出力するためにはインテジャーモードがセットされていなければならないということです。これは前にも書いたと思いますが、やはりそうだったということですね。(beyond bit perfectを読むを参照)
さて、そうするとインテジャーモードが現在使えない10.7ライオンではどうなのか、という疑問がわいてくるかもしれませんが、これはまた別の機会にしたいと思います。
しかし本来は音源からDACまですべてDSDのままで処理できることが望ましいわけです。これはDSDネイティブ出力あるいはDSD透過というのがふさわしい言い方かもしれませんが、わかりにくいと思いますのでDSDダイレクトと書きます。
Playback DesignのMPS5はもともと内部がDSDに適したアーキテクチャで設計されているため、DSD再生には向いたSACDプレーヤー/DACということですが、このDSDダイレクト再生ができたと言うことで角田先生の試聴室におじゃまして聴いてきました。
システムはMac(独自ドライバー)->USB->USBX(独自コントローラ)->Auxポート->MPS-5となります。プレーヤーソフトはPure Music Playerの1.8です。
手順は省きますが多少まじないのような設定の後、下のようにDSDが入力として認識されました。

Pure Music PlayerはiTunesを使うタイプなので、DSDファイルは上のようにFLAC同様にブックマークのリンクと言う形でiTunesライブラリで管理します。DSFとDSDIFF(DFF)が再生可能です。

DSDのキャロルキッドはヴォーカルもピアノも素晴らしく滑らかで自然で美しく感じます。いわゆるデジタルっぽくない音ですね。細かな音のニュアンスがとても良く再現されています。
いままでいったんPCMに変換していたDSDをそのまま再生することができるということでなかなか画期的なことだと思います。Windowsでも使用ができるということです(ドライバーはあるようですが、プレーヤーソフトについてどうするかは不明)。
このシステムはハードの追加やファーム書き換えなど手を加えなければなりません。この辺は代理店のナスペックさんのところで近日案内があると思います。またPlayback DesignのページにDSD対応の経緯が書いてあります。3シリーズでは内蔵、5シリーズはUSBXという外付けインターフェースを使います。
http://www.playbackdesigns.com/news.html
なおhogモード(排他的デバイスアクセスモード)にだけセットされるとPCMで出力されると言うことです。DSDダイレクトにするにはこのようにhogとintegerの両方オンにする必要があります。

ここでのPCオーディオ的なキーポイントはMacOSにおいてDSDダイレクトで出力するためにはインテジャーモードがセットされていなければならないということです。これは前にも書いたと思いますが、やはりそうだったということですね。(beyond bit perfectを読むを参照)
さて、そうするとインテジャーモードが現在使えない10.7ライオンではどうなのか、という疑問がわいてくるかもしれませんが、これはまた別の機会にしたいと思います。
2011年07月26日
DSDはDSFかDFFか
先日カリフォルニアオーディオショウが開催され、その中で最近DSD配信を行っていることで知られて来たBlueCoast RecordsのブースでDSD配信についてのワークショップを行いました。
その内容が簡潔に下記のCAフォーラムにポストされています。
http://www.computeraudiophile.com/content/DSD-Discussion-Do-you-have-questions-our-Panel-CAS#comment-90849
いくつかポイントがありますが、ちょっと興味を引いたのは今後DSD配信をどのファイル形式で行うかと言うことです。
DSD配信の問題点の一つはDFF(またはDSDIFF)とDSFという二つのファイル形式が混在してしまっていることです。(WSDというのもありますが実際に商用流通してないので省きます)
例えばFoobar2000ではDFFは読めるプラグインがありますが、DSFは読めないので問題となります。
またレーベルによってototoyはDSFで配信していて、2LではDFF、BlueCoastは両方などばらつきがあります。
このパネルディスカッションでの結論は将来的にはDSFの方が好ましいということのようです。理由としてはメタデータの扱いに優れているからということです。メタデータと言ってもおそらくここでいうのはWAVとAIFFの違いみたいなことを言ってるとは思います。
Audiogateのフリー化でDSF再生が簡単になったというのも指摘されています。(ちなみにHQ Playerも読めたはずです)
いずれにせよベータとVHSじゃないけど、ただでさえ狭いニッチなのでどっちかに統一して欲しいものです。というかこのアナロジーもう古い?
その内容が簡潔に下記のCAフォーラムにポストされています。
http://www.computeraudiophile.com/content/DSD-Discussion-Do-you-have-questions-our-Panel-CAS#comment-90849
いくつかポイントがありますが、ちょっと興味を引いたのは今後DSD配信をどのファイル形式で行うかと言うことです。
DSD配信の問題点の一つはDFF(またはDSDIFF)とDSFという二つのファイル形式が混在してしまっていることです。(WSDというのもありますが実際に商用流通してないので省きます)
例えばFoobar2000ではDFFは読めるプラグインがありますが、DSFは読めないので問題となります。
またレーベルによってototoyはDSFで配信していて、2LではDFF、BlueCoastは両方などばらつきがあります。
このパネルディスカッションでの結論は将来的にはDSFの方が好ましいということのようです。理由としてはメタデータの扱いに優れているからということです。メタデータと言ってもおそらくここでいうのはWAVとAIFFの違いみたいなことを言ってるとは思います。
Audiogateのフリー化でDSF再生が簡単になったというのも指摘されています。(ちなみにHQ Playerも読めたはずです)
いずれにせよベータとVHSじゃないけど、ただでさえ狭いニッチなのでどっちかに統一して欲しいものです。というかこのアナロジーもう古い?
2010年11月10日
DSDの夜明け
CAフォーラムの記事によると、DSD対応したDACが12月に$1500で登場するようです。
http://www.computeraudiophile.com/content/Mytek-Stereo-192
こちらのMytek Stereo 192です。これはつまりPCMにいったん変換せずに直でDSDで入力が出来るということですね。
http://www.vintageking.com/Mytek-Digital-Stereo192-DSD-DAC
メーカーサイトはこちらです。
http://www.mytekdigital.com/index.htm
この前書いたSabreチップを使うようです(ES9018かどうかは不明)。Sabreはデルタシグマ系のチップです。DSD+Sabreということで流行りの先端をいっていますね。もちろんPCMも192まで対応でき、USBもアシンクロナス対応でFirewireも付いてヘッドフォンアンプまであります。
またDSDを再生できるプレーヤーソフトではコルグがDSD再生ソフトのAudiogateをフリー化するというニュースが下記にあります。twitterアカウントが必要など厄介なところもありますが、一歩前進でしょうか。
http://www.korg.co.jp/News/2010/1105/
またDSD配信も広がってるのか、下記のBluecoastというアメリカのサイトでもDSD配信を始めています。
http://bluecoastrecords.com/blue-coast-collection
こちらはアメリカらしいブルースとかカントリー系のようですが、数曲買って見たところ録音もなかなか良いです。
DSD配信形式はノルウェーの2L同様にDFFと、ototoyのようにDSFの両方でやってますがここはDSFはディスクイメージで配信しています。
DSDのファイル形式にはいくつかあり、このコルグのページに一覧解説が有ります。
http://www.korg.co.jp/Product/DRS/MR_Style/format.html
DFF(DSDIFF)であればFoobar2000のDFFコンポーネントやHQ Playerでも再生ができます。(出力はPCMに変換されます)
DSDもソースからプレーヤー、DACまで下地が揃いつつありますね。あとはこれらを一本の線にすることでしょうか。
http://www.computeraudiophile.com/content/Mytek-Stereo-192
こちらのMytek Stereo 192です。これはつまりPCMにいったん変換せずに直でDSDで入力が出来るということですね。
http://www.vintageking.com/Mytek-Digital-Stereo192-DSD-DAC
メーカーサイトはこちらです。
http://www.mytekdigital.com/index.htm
この前書いたSabreチップを使うようです(ES9018かどうかは不明)。Sabreはデルタシグマ系のチップです。DSD+Sabreということで流行りの先端をいっていますね。もちろんPCMも192まで対応でき、USBもアシンクロナス対応でFirewireも付いてヘッドフォンアンプまであります。
またDSDを再生できるプレーヤーソフトではコルグがDSD再生ソフトのAudiogateをフリー化するというニュースが下記にあります。twitterアカウントが必要など厄介なところもありますが、一歩前進でしょうか。
http://www.korg.co.jp/News/2010/1105/
またDSD配信も広がってるのか、下記のBluecoastというアメリカのサイトでもDSD配信を始めています。
http://bluecoastrecords.com/blue-coast-collection
こちらはアメリカらしいブルースとかカントリー系のようですが、数曲買って見たところ録音もなかなか良いです。
DSD配信形式はノルウェーの2L同様にDFFと、ototoyのようにDSFの両方でやってますがここはDSFはディスクイメージで配信しています。
DSDのファイル形式にはいくつかあり、このコルグのページに一覧解説が有ります。
http://www.korg.co.jp/Product/DRS/MR_Style/format.html
DFF(DSDIFF)であればFoobar2000のDFFコンポーネントやHQ Playerでも再生ができます。(出力はPCMに変換されます)
DSDもソースからプレーヤー、DACまで下地が揃いつつありますね。あとはこれらを一本の線にすることでしょうか。
2010年09月11日
ジョー奥田氏のDSD試聴イベント
今日は「ネイチャー・サウンド・オーケストラを高音質で楽しむ」というイベントに参加してきました。
http://audio-cable.co.jp/hpgen/HPB/entries/134.html
こちらフジヤさんのブログの案内です。
http://avic.livedoor.biz/archives/51517010.html
これはジョー奥田氏の自然音とピアノとサックスのコラボ作品をコルグのMR2000でDSD5.6M再生させてハイエンドヘッドホンで楽しむというイベントです。
最近DSD対応DACとか、DSD配信とか、少しずつDSDの話題も出るようになってきたのでちょっと興味を持って聴いてきました。
DSDというのはSACDのオーディオに採用されているデジタル記録の形式で、CDで採用されているPCMとは違うものです。PCMみたいに変調方式でいうとDSDはPDMということになると思います。変調方式から違うので、両者は別物です。ただし変換はできます。

DSD再生の一番の課題はシステムでしょうね。
ヘッドホンのソースはMR2000Sですが、ヘッドホンアンプはFostexのHP-A7でデジタル入力はPCMしか受けませんので、デジタル出力はPCMでHP-A7に入れます。また多数のアンプに配らねばならないので、A7のデジタル出力機能を利用してリレーさせてデイジーチェインみたいにカスケードさせて行く方式で多数のアンプに信号を供給させていました。わたしはHD800で聴きました。

MR2000SとD7000
お客さんはオーディオマニアというよりも、アーチストのファンの方が多いようで女性も半数くらいでした。
ジョー奥田さんのコメントですが、スタジオの音はもっと良いのに家でCDで聞くと良さが落ちてしまう。ここで心地の良い自然音とアコースティック楽器で、そのスタジオの音の良さを楽しんで欲しいということです。またヘッドホンは意外とスピーカーより良いので楽しんで欲しいとのことでした。
音学は波の音や鳥のさえずりなどバイノーラル録音された自然音にアコースティック楽器のピアノとサックスが美しい旋律を絡めて行くというものです。
音はデジタルのタコ足配線みたいになっているのでどうかなあと思ったんですが、思ったより劣化してない感じですね。HP-A7が単に中継プラグというよりリピーターみたいに働いているからかもしれません。
とてもクリアで立体感のある空間が感じられます。バイノーラル録音も良いのですが、HD800とHP-A7の相性もいいです。HD800とHP-A7の組み合わせは持ってないんですが、試聴で何回か聴いてるので音傾向は把握しているつもりです。それでもなお今回は特に楽器の音がなめらかで自然と感じました。DSDがアナログに近いという主張もなんとなくわかるようです。
今回はPCMに変換してたり、デジタル信号をリレーしてたりと、純粋にDSD(PDM)を聴いたというわけではないんですが、音源の良さと相まってDSDちょっといいかもと思いました。
もともとDSDってSACDというディスクメディアに入ってるのが問題で、こうしてハードディスクからのファイル再生で聴くと真の力を出せるんじゃないかとも思います。スタジオの音がベストと言う視点でもそうなりますね。
ただ本格的にDSDをコンピューターオーディオで再生するシステムを組むにはまだまだハードルがいくつもあります。経路を"DSDパーフェクト"で組めるかという問題です。
プレイヤーソフト->OS->ドライバー>DACという経路を例えばWindows7で考えた場合、まず一般的なメディアプレイヤーではDSDをサポートしてないので再生ができません。(DSDと言ってもいくつかファイル形式があるようです)
またOS(core audio)部分では排他WASAPIでないとPCM以外を通せません。ですので、プレイヤーがDSDを仮に読めたとしても、それが排他WASAPIをサポートしている必要があります。共有モードではミキサーであるAudio engineを通りますが、Audio engineはPCMしか処理できないからです。またマルチメディア・スケジューラであるMMCSSもPCMのオーディオストリームのみに対応してたと思います。
ドライバーは未知数ですが、特にクラスドライバーはどうなんでしょうか。もちろん最終的にDACがDSD対応であることが必要です。まあDSD対応DACなら当然ドライバーも対応しているのをつけるでしょう。
なかなか先は長いと言えますが、面白そうな分野となるかもしれませんね。
(ちなみに現状聞く方法はこちらのページとかPC Audiofan2に記載されています)
http://audio-cable.co.jp/hpgen/HPB/entries/134.html
こちらフジヤさんのブログの案内です。
http://avic.livedoor.biz/archives/51517010.html
これはジョー奥田氏の自然音とピアノとサックスのコラボ作品をコルグのMR2000でDSD5.6M再生させてハイエンドヘッドホンで楽しむというイベントです。
最近DSD対応DACとか、DSD配信とか、少しずつDSDの話題も出るようになってきたのでちょっと興味を持って聴いてきました。
DSDというのはSACDのオーディオに採用されているデジタル記録の形式で、CDで採用されているPCMとは違うものです。PCMみたいに変調方式でいうとDSDはPDMということになると思います。変調方式から違うので、両者は別物です。ただし変換はできます。


DSD再生の一番の課題はシステムでしょうね。
ヘッドホンのソースはMR2000Sですが、ヘッドホンアンプはFostexのHP-A7でデジタル入力はPCMしか受けませんので、デジタル出力はPCMでHP-A7に入れます。また多数のアンプに配らねばならないので、A7のデジタル出力機能を利用してリレーさせてデイジーチェインみたいにカスケードさせて行く方式で多数のアンプに信号を供給させていました。わたしはHD800で聴きました。

MR2000SとD7000
お客さんはオーディオマニアというよりも、アーチストのファンの方が多いようで女性も半数くらいでした。
ジョー奥田さんのコメントですが、スタジオの音はもっと良いのに家でCDで聞くと良さが落ちてしまう。ここで心地の良い自然音とアコースティック楽器で、そのスタジオの音の良さを楽しんで欲しいということです。またヘッドホンは意外とスピーカーより良いので楽しんで欲しいとのことでした。
音学は波の音や鳥のさえずりなどバイノーラル録音された自然音にアコースティック楽器のピアノとサックスが美しい旋律を絡めて行くというものです。
音はデジタルのタコ足配線みたいになっているのでどうかなあと思ったんですが、思ったより劣化してない感じですね。HP-A7が単に中継プラグというよりリピーターみたいに働いているからかもしれません。
とてもクリアで立体感のある空間が感じられます。バイノーラル録音も良いのですが、HD800とHP-A7の相性もいいです。HD800とHP-A7の組み合わせは持ってないんですが、試聴で何回か聴いてるので音傾向は把握しているつもりです。それでもなお今回は特に楽器の音がなめらかで自然と感じました。DSDがアナログに近いという主張もなんとなくわかるようです。
今回はPCMに変換してたり、デジタル信号をリレーしてたりと、純粋にDSD(PDM)を聴いたというわけではないんですが、音源の良さと相まってDSDちょっといいかもと思いました。
もともとDSDってSACDというディスクメディアに入ってるのが問題で、こうしてハードディスクからのファイル再生で聴くと真の力を出せるんじゃないかとも思います。スタジオの音がベストと言う視点でもそうなりますね。
ただ本格的にDSDをコンピューターオーディオで再生するシステムを組むにはまだまだハードルがいくつもあります。経路を"DSDパーフェクト"で組めるかという問題です。
プレイヤーソフト->OS->ドライバー>DACという経路を例えばWindows7で考えた場合、まず一般的なメディアプレイヤーではDSDをサポートしてないので再生ができません。(DSDと言ってもいくつかファイル形式があるようです)
またOS(core audio)部分では排他WASAPIでないとPCM以外を通せません。ですので、プレイヤーがDSDを仮に読めたとしても、それが排他WASAPIをサポートしている必要があります。共有モードではミキサーであるAudio engineを通りますが、Audio engineはPCMしか処理できないからです。またマルチメディア・スケジューラであるMMCSSもPCMのオーディオストリームのみに対応してたと思います。
ドライバーは未知数ですが、特にクラスドライバーはどうなんでしょうか。もちろん最終的にDACがDSD対応であることが必要です。まあDSD対応DACなら当然ドライバーも対応しているのをつけるでしょう。
なかなか先は長いと言えますが、面白そうな分野となるかもしれませんね。
(ちなみに現状聞く方法はこちらのページとかPC Audiofan2に記載されています)