Icon-1はアクセサリーがいくつか用意されますが、先行でいくつか送ってくれましたので紹介します。
ひとつは強化電源で、もうひとつはオプションケーブルです。オプションケーブルは正式版だと思います。ただし強化電源は正式版に近いものとのことですが、正式な出荷版ではありません(NuForceロゴもありません)。またオプションケーブルはすでに販売されていますが、強化電源はあと数週間かかるそうです。
また専用スピーカーのS-1も6月初めにずれこんだようです。
まず電源について、Icon-1に標準添付のものは25Wタイプと呼ばれる電源ですが、この強化電源は45Wと呼ばれています。ただし、額面通りに通常の平均的パワー(RMS)を高めるものではなく、ピークパワーを高めることができるので低能率のスピーカーを使うにはよいということです。


右の写真の比較で添付のもの(左)と比較してみるとかなり大きくなっているのが分かります。強化電源の方も電源ケーブルは変えることができます。
次にオプションケーブルについてですが、Icon-1に標準添付のものは1mでCAT5ケーブルを使用していますが、このオプションケーブルは2mでCAT6(カテゴリー6のネットワークケーブル)を使用しています。また色も黒になっています。


右の比較写真の中では左の青いのが標準のケーブルです。端末処理は同じバナナプラグです。
CAT6はCAT5に比べるとより電流をながすことができるとのことですが、音質的なものよりはむしろ標準のものだと大きなスピーカーを付けたときにセッティング余地があまりないので、それを伸ばすのが目的ということです。
なおNuForceのサポートフォーラムにRJ45の口のピンアサインが載っているので、より高音質のケーブルを指向する人はそれを使って自作してくれということです。
とりあえずケーブルも電源も両方一緒にオプションに変えて少し聴いてみました。なお電源ケーブルもキャメロンのパワーマスターに変えています。(標準のときも電源ケーブルはこれを使っていました)
セットアップも前と同じくLINN IKEMIからRCAで入力して、スピーカーはDynaudioの25周年、ヘッドホンはオーテクのW2002です。
少し鳴らしこむとたしかに標準セットよりも全体に音質はひとまわり高く感じます。ひとつはなんとなく曇り感を感じていたものがすっきりとしたということと、もうひとつは音場が広く感じるというだけでなく、より立体的に感じるということです。より彫りが深くなったという感じでしょうか。
これはパワーのあるアンプに変えて、スピーカーの能力がより発揮されているときに近いように思います。やはり電源をきちっとするとアンプとかスピーカーの性能も100%に近いように引き出されていくと思います。特にうちのスピーカーは4Ωで電流食いなのでそうした傾向は強いかもしれません。
反面でヘッドホンには強化電源だとややうるさく感じられ、これは標準の方がよいかもしれません。W2002は32オームなのでHD650にするとまた印象は変わるかもしれません。
端的に言うとデスクトップ環境で小型の高能率スピーカーを使う人は標準品で十分だけども、家のシステムにつなげてめいっぱい鳴らしてみたい人には有用なオプションというわけです。
実際のところ、オプションを両方つけても$100高くなるかどうかなので、スピーカーを選ばないという点ではまじめに使おうという人にはまだコストパフォーマンスは高いと思います。
Icon-1に両オプションとそれなりによい小型スピーカーと組み合わせると上質なスモールシステムが組めると思います。ただUSB DACはそれなりなので、よいソース機器は必要と思います。
こうして夜帰ってからテストしていて、ひとつ感じたのはスイッチングアンプ(デジタルアンプ)だとやはり寝起きが良いという感じです。
うちのLINNのプリのケルンとパワーのクラウトは古いせいもありますけど、ちょっと寝起きは良くないのでウォームアップには時間がかかります。特にクラウトはさわって表面がかなり熱くなるくらいでちょうどいい加減ですが、さすがD級は文字通りクールです。
2.ボード交換
それと、初期型のIcon-1にはUSB関係の不良があったということで交換用にボードを送ってくれました。わたしはUSBはほとんど使いませんでしたが、PCメインの人は要チェックです。シリアルで言うと001-088番までが該当するということです。
こうしたことが気になる方はやはり正式輸入まで待った方が良いかもしれません。そんなに先ではないと思います。
ただ交換はボードまるまるですが、予備のボリュームノブとフロントパネルもついてきました。つまり言い方を変えると色のついた外のシャーシ部分以外全部なので、交換してしまうと外板がないだけのIcon-1が一台増えることになります。ジェイソンさんも「木で箱を作って二台目にしたら」と言ってますので、ある意味得かも(^^
まあここはただでは起きないということで、NuForceのサポートフォーラムで「変なIcon1のシステムを見せたらアクセサリーを安くする」というコンテストをしていますので、これに応募するのもありかも。わたしは外部バッテリーを買ってポータブルシステムを組んでみようかと。あとはなにかの缶にいれるとか(笑)
4万もいかないかもということなので、俄然買う気になりましたw