うちの周りは普通の住宅街で、平日は帰りもそこそこ遅いのでなかなか平日は気合をいれて音楽をかけるということができません。まあそれゆえヘッドホン再生にもこだわるわけです。
そこでやっと週末になりうちのオーディオでも本格的に先週の吉田苑試聴会のFAKiEの課題曲をかけてみました。
うちのシステムはLINNのひと昔前の90年代ハイエンドセットでCDPのIKEMI(アイケミ)、プリのKAIRN(ケルン)、パワーのKRAUT(クラウト)と同一ラインでそろえています。スピーカーはディナウディオのSpecial twenty-fiveです。
LINNはスピードが遅いとも言われますが、電源が強力なクラウトはそんなことはなく特筆するほどではなくても十分にトランジェントも良く、それはこの音楽のアコースティックギターによるシンプルですがしっかりとした躍動感をあますことなく伝えます。
それに無機的と言う言葉とは対極のLINN特有の音楽性があり、LINNの音の響きとSP25のツィーターのエソター2もうまく調和します。まえのオーディオアナログのように中高域は過剰に美音が演出されませんが、端正な音の艶と美しさがありヴォーカルの表情を伝えます。
ディナウディオならではのフォーカスのシャープさもあってVoの定位もぴたりときまります。ただ全体的にSP25もLINNも厳正なほどきっちりとしているわけではなく、適度に甘めで冷たさやきつさは感じません。
それとこの宇宙のファンタジーのカバー曲にはよく聴くとスタジオのものらしいエコーの成分が入っているんですが、それもよく再現されました。IKEMIの解像力の高さとKAIRNの空間描写のおかげで、一聴すると部屋の残響音かとまちがうくらい自然でいながら音楽を豊かに支えます。
課題曲のFAKiEをかけながらいろいろとシステムを考えましましたが、音楽性とオーディオ性能はそれなりにバランスされているのではないかと思います。ただSNとか上下の伸びなどオーディオ性能はまだまだ伸ばせる余地はありそうです。
Music TO GO!
2005年11月12日
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