Xin氏の新リリースで一番小型のSuperMicro-3ですが、リモコン並みのサイズの中になかなか面白い技術が隠されているように見えます。
1.5Vから5.5Vに昇圧している部分はどうやらスイッチング電源を応用しているようです。
スイッチング電源は高効率に電力を取り出せるのでパソコンなどでは普通ですが、オーディオ機器ではこれまでノイズの影響を考慮してあまり使われませんでした。ただ最近は機器の進歩でそうした影響を避けることが出来て高効率・安定性というメリットも出てきたので採用されることも増えています。Miniの方の画像を見ると分かりますが、DC-DCコンバーターと書いてある部分が他の部分より離しておかれているのはノイズをさけるためのようです。
それとMicro(Mini/Macroとも)は3-channelアーキテクチャというものを使っているそうです。これは詳細を明らかにしていませんが、デュアルモノ構成よりも有利であるとのことですのでなんらかのチャンネルセパレーションに関する技術なのでしょうね。
ここまで書いていて、この前のショウのハイエンドアンプの続きを書いているのかと思ってしまいました(笑)
ちなみにこの前試聴したジェフ・ロウランドのアンプや、わたしのLINNのCDPやプリアンプもスイッチング電源です。
なんだかおもちゃみたいなミニアンプの話とは思えませんが、かなりの最新技術を詰め込んでいるあたりはCMOY系あたりとはだいぶ違うということが分かります。
またXin博士いわく、Microが電池一個のみというのは実はメリットもあるそうです。
これは電池一個から5.5Vを取り出すのと電池二個を直列にしてから5.5Vを取り出すのでは、電池には内部抵抗があるので一個の方が抵抗が減って有利とのこと。それは音の立ち上げ下げにかかわるトランジェントとかにプラス要素として働くそうです。
ただし電池が早く減るのでMiniの方は3Vでも動作できるように昇圧動作しないためのジャンパーを用意してあるようです。まあブーストしてもだいぶ持つようではありますけれども。。
(もともとMiniの方は3Vのアンプとして製作していたようですが、Microのこの方式が有効なので後でMicro同様にDC-DCコンバーターを追加したとあります)
しかしPS AudioのGain Cellといい、ヘッドホンアンプも「たかが」というくくりではすまないくらい進んできたのを感じます。
Music TO GO!
2005年10月19日
この記事へのトラックバック
Sugeeeee
Excerpt: 海外のヘッドホン/ヘッドホ..
Weblog: LTR | SCRATCHPAD .
Tracked: 2005-10-19 03:32
K501からヘッドフォン道を歩み始めたものです。
小型のヘッドフォンアンプっていうとテクニカのHA20かEgoSYSのやつ位しか選択肢が無いのかなーと思いつつググってこちらに来ました。
色々読ませて頂いたのですが、「恐るべしガレージメーカー」ですね。
海の向こうじゃヘッドホン周り一つとってもこんなに活発なのかと思いました。
Xin「博士」と呼ばれていますがヘッドホン関連じゃ名の通った方なのでしょうか?
MDとかのリモコン大の大きさなんですかーこれ。>Xin Feng SuperMicro-3
Dr.Head Miniを見た時「音量取れないポータブルにかませる程度の物かな」なんて甘く見てたんですがこんな小さいものでも色々面白い仕掛けが詰まってるんですねー。
ここ経由で見させて頂いたHead-Fiに写真のあるRay SamuelsのHornetに食指が動いていたのですがこちらも面白そうでムズムズしてきました(笑)
慣れもしてないのにbloggerにtrackback機能を追加したらマズってしまって、変なトラックバックが付いちゃいましたがどうか気にしないで下さい。ごめんなさい。
(google bloggerはtrackback機能が無いのです。HALOSCANというサイトを利用すると使えるんですが、そこで設定したものをbloggerの方で初期化したのでトラックバックピンだけ残ってしまったみたいです)
アメリカのオーディオはこうしたガレージメーカー系が強いのも面白いところです。言われるようにサミュエルズ氏のアンプもお勧めです。迷うくらい個性も強くて面白いですね(^^
Microの方はまだよく分からないところもありますが、Xin氏のSuperMacroシリーズは一定の人気がありますので間違いはないところだと思います。
またXin氏は博士号(ドクター)を持っているようです。ヘッドホン関係だとあとHeadampの設計をしているギルモア氏も博士号を持っているようです。こうしたすごい人たちが設計しているわけです。
MicroがもしK501もドライブできるようなすごいものなら楽しみですね!
それとトラックバックの件は了解しました。最近変なサイト(アダルト系)からトラックバックを自動的にされることも多いので、こうして教えていただくと助かります。