Music TO GO!

2005年09月12日

Benchmark DAC1と中野

さて、DACベース話題の流れでBenchmark DAC1にふと興味をもちましたので中野はフジヤさんに試聴に行きました。
聴いてみるとやはり単体DACベースだと一つ一つの音の輪郭がはっきりとして実体感が違います。かなり良いですね、もっと興味を深くしてしまいました(笑)
ベンチマーク DAC1の特徴はいくつかありますが、まず価格がリーズナブルなこと、ヘッドホンアンプがついていること、そしてジッター低減機能(UltraLock)と豊富な入出力です。

ジッターは簡単に言うとデータの時間的な誤差のことで主なものは、CD(トランスポート)の読み出し誤差やデータにセットする時計自体が不正確であることに起因するもの、トランスポートとDAC間の伝送遅延に起因するもの、そして録音時に起因するもの、の3通りがあると思います。
UltraLockではこのうち伝送誤差に関するものを減らすということのようですね。これはリクロックでデータを整列しなおして時間データを付け直すという方法だと思います。

もうひとつのDAC1の特徴は豊富なインターフェースで、この価格帯で業務用のAES/EBU(キヤノン)がついているというのはめずらしいのではないでしょうか。普通はデジタルというとS/PDIF(同軸か光)です。また同軸もRCAではなくBNCというのも本格的です。ラックマウント用のフロントプレートとともにこの辺はプロ機らしい実務性を感じます。
またトランスポート側でもAES/EBUがサポートされているのはわりと少ないと思いますが、最近買ったLINNのIKEMIはトランスポートとしての性能も高いことからAES/EBUがついていてCDトランスポートとしても使えるように図られています。
AES/EBUとS/PDIFの低レベルでのプロトコルはほぼ同じですから、違いは伝送レベルでの損失の差ということになります。それが普通の家の環境でどのくらい差が出るものかは微妙ですが、やはりあるからには使いたいものです(笑)

DAC1はアップサンプリングをすると書いているレビューもありますが、マニュアルとかみると正式には書いていません。しらべてみるとDAC1で使用しているAD社製DACチップは内部的に110kHzで動作しているようなので、内部でコンバーターチップを介して110kHzにサンプリングレート変換しているようです。それをさしているようなので一般的な意味での補完を含めて滑らかさを増す意味でのアップサンプリングとは違うのかもしれません。ちょっと分かりませんが、、

また切り替えスイッチでプリとしても使えるというのも魅力です。普通のプリアンプとはまた違った鮮度感のようなものが楽しめそうです。ただボリュームがアナログ段にあるとデジタルプリとまではいえないかもしれませんね。

DAC1については下記の改造ものなんかもあります。DAC1のヘッドホンアンプ部は向上の余地があるのかもしれませんが、まあその場合は普通にDACとして使ってP-1なんかにつなげばいいということになります。

http://www.empiricalaudio.com/frmods.html

ただそれなら他の単体DACの方がいいのでは、という悩みもありますがレビューを見ると単体DACについてもかなり高い性能があるようです。とくにStereophile誌では評価も高かったようです。なにしろ1世代前のモデルとはいえマークレビンソンやワディアの100万超のDACと比べてますからね。
http://stereophile.com/features/1204poty/index7.html

おもしろいのは試聴してちょっと思ったのはMicroDAC+SR71の組み合わせにぱっと聴いた感じが近いということです。MicroDACは感覚的にDrDACよりもずっとDAC1にちかくて、さすがにDAC1には負ける、といったくらいだなと思いました(Stereophile以上に誇張したかも、笑)。

フジヤさんではハルクロに続いてCHORDのシステムがありました。でも、、
わたしは試聴しないと買わない主義だ、と前に書きましたがもうひとつ主義がありまして、買えないものは試聴しない主義なんです(爆)
というわけでこれは見なかったことにして、ブロードウェイの奥にCDあさりに...

レコミンツPart3などで、マイクオールドフィールドの紙ジャケがユニオンのプログレ館より安いけど、あっちは今ならユニオン特製の帯つきだよなあ、なんてどうでもいいことで(笑)悩んだりしていますと、さすがにブロードウエイはまだまだ奥深く、歩いていると謎の平面スピーカーなる小型スピーカーのお店なんかもありました。下記のお店のショールームのようです。
大きいのになると音にゆとりが出ますが、それ以外はどちらかというとインテリア的なものですね。しかし背面に逆位相の音が出て、反射の処理が必要という点がちょっと置き場所に難ありかもしれません。

http://www.just-tech.co.jp/livesound/top_page_1.htm
posted by ささき at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ Benchmark DAC1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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