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2007年11月21日

Qables iQube - Class D ポータブルアンプ

iqube2.jpg

ポータブルアンプの世界も広がって、真空管を使ったものとかDAC内蔵タイプのものとかさまざまな形態が登場してきました。そしていよいよデジタルアンプも登場しました。それがiQubeです。もう少し正確に言うとデジタルアンプと言うよりはClass D増幅のアンプです(後述)。
iQubeはQableの製作するポータブルアンプです。Qableはケーブルメーカーとしてよく知られています。
iQubeのプロデュースはオーナーのHansさんですが、設計はHansさんではありません。これはなんと元はあのPhilipsに勤めていてClass Dの設計で有名なBruno Putzeysという人で特許もいくつも取得しているとか。Class Dアンプに関してはかなりベテランで名声のあるひとのようです。その人とオランダではやはり定評のあるDIY畑のGuido Tentという人が設計を担当しているようです。これだけでもかなりプロフェッショナルなデザインであるといえると思います。

正確に言うとClass Dというのはそのままデジタルアンプを指しているわけではありません。そもそもデジタルアンプと言うのはよく聞くわりには定義があいまいではっきりとした定義はむずかしいと思います。
ただし増幅に関してのD級(Class D)というのは定義がはっきりしていて、簡単に言うと0と1のスイッチングで増幅をおこなうものです。D自体はA,B,C,DのDなのでDigitalの意味ではなく、デジタル増幅と言うよりはスイッチング増幅アンプと言う方が正しい言い方ではあると思います。

通常のアナログアンプの増幅は水門に例えられますが、その水門の蛇口をどのくらいひねるかがソースからの音の信号に比例するわけです。通常(AとかAB)はこの蛇口をひねる動作は真空管とかトランジスタの動作によるアナログ的な連続動作です。D級はその蛇口の代わりに0と1のバタバタした開閉によって行われます。しかしもともとの信号はアナログなわけですからそれを0と1のバタバタと開け閉めするタイミングに変換しなければなりません。それがPWM(1bitアンプではPDM)という方式で、この変換はアナログによるものとデジタルによるものがあります。過去にSONYがアナログによるPWM変換を行うD級増幅を行うアンプを作っていますので、アナログによるスイッチングアンプもまた可能です。そのためにClass D = デジタルとは一概には言えません。
とはいえ広義でいえばPWM変換をするということ自体デジタル化であると言ってもよいとは思います。

増幅方式からもたらされるD級の特徴は効率が良いということです。これは電力消費が少なくて済むということでもあります。アナログでは30-50%というところを90%以上の効率があります。たとえばA級アンプはかなり熱くなりますが、これは裏を返すと効率が悪いので電気が熱になってしまっているのです。D級アンプはほとんど発熱しません。
ただデジタルアンプと電源の関係についてはかなり深く複雑なのであまり踏み込みませんし、わたしもそれほどは分かりません。

iQubeのサイトはこちらです。
http://www.i-qube.nl/

iQubeは10月中旬頃に情報が出始めて、10/27のデンマークのショウでデビューしました。初期出荷量はネット上で20台、デンマーク国内で30台と言うことのようです。もとの価格の499ユーロはVAT含んだ価格なので、他の地域には$476ということのようです。デザインがすばらしく筺体がこっていて高品質のパーツがおごられているというだけあって高価なアンプと言えます。
わたしはiPod studioのプリオーダーセールで注文しました。プリオーダーのVATを除いたディスカウント価格は304ユーロ(約$430)でした。充電用のUSBケーブルとiPodと本体を束ねるゴムバンドがついています(これは便利)。
11/12から出荷され、11/19に到着しました。

iqube3.jpg      iqube4.jpg

開封してまず驚くのはパッケージがきちんとしていることで、きれいな外箱とインナーに分かれています。ふつうのポータブルアンプのように外箱が梱包の段ボールそのままというのに慣れていると驚きます。
本体は写真どおりにかなり素晴らしく作られています。Hansさんによるとシルバーと黒の組み合わせでレトロ感覚も活かしたモダンな作りを考えているとのこと。

iqube5.jpg      iqube6.jpg

本体は持ってみてずっしりとした質感がありほどほどの重さです。バッテリーは単4が4本でアルカリでも充電池でも使えます。スペックによれば70時間は持つとのことです。

前置きが長くなったので使用感と音についてはまた項を改めます。
posted by ささき at 23:40| Comment(4) | TrackBack(0) | __→ iQube | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
DACもディスクリートで組んじゃうとデジタル?
と思ってしまいます。(^^;
基本的にデータの扱い方なんでしょうけれど。

あ、認証がが・・・(^^;
Posted by rabbitmoon at 2007年11月23日 21:53
はじめまして、ささきさん。
いつも楽しく読ませて頂いております。
私も、IQUBE手にいれました。
10/22に発注して、12/1に届きました。
D-E01、IQUBE、HD25-1で楽しんでおります。
元気で伸びの良い音で私も、気に入っております。ただ、電池のふたが開かなくて閉口しております。このままでは使い捨てアンプになりそうで・・・(>_<)ほんとに笑い事ではないですね。
Posted by かっきん at 2007年12月04日 17:35
iQubeゲットおめでとうございます。
電池のふたははじめははまりますね。。わたしも外せませんでした。悪戦苦闘して、結局は布を滑り止めに使いながらなんとかあけました。
二回目からは爪を少し緩めてあげて簡単に開けられるようになりました。
幸運をお祈りします(^^
Posted by ささき at 2007年12月04日 22:40
ささきさん、レスありがとうございます。
なんとか、蓋外せました。片方が外れず、苦戦しましたが…。これで、使い捨てアンプから脱却です。今はHD25、ESW9やDT770-80Ωと取り替えて楽しんでおります。この組み合わせのESW9の余韻のある音が私は大変気に入りました。
Posted by かっきん at 2007年12月07日 22:59
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