http://www.iriver.co.jp/product/?H100
なぜiHP140か、というと端的に言うとハードディスクプレーヤーとしては珍しくデジタルアウトがあるからです。これはMicroDACをポータブルで使うためには必要なことです。
それともう一点は後で書きますが、PC上のさまざまなソフトウエアやCODECとの親和性です。この二点がPCとポータブルとの統合システムでの絵を完成させるためのもうひとつのパズルのピースとなるわけです。

はじめにオーディオプレーヤーとして音質面で言うと、
単体としてiPodと比較すると、音質レベルはほとんど同じですが細かいレベルというとiPodの方が力感があり音場もやや広がりがあります。iHP140の方が高音は伸びていて、こじんまりとしているけれども全体にきれいに聞こえるという印象です。ただノイズフロアは少し高い気がします。(EQオフでwaveでE5cでの比較)
ただしまえにHD25のところで書きましたが、iPodの高域は意図的に抑制しているのかもしれません。
またLineOutの音はiPodの方が良い気がします。
とはいえ、この両者を比較した時に音質的な差はあまり重要ではないと思います。
それではどの点が特徴かというとiHP140とiPodはわりと対象的なプレーヤーで、一言でいうとiHP140はオープンだが使いにくい、iPodはクローズだが使いやすい、といえると思います。(そのままMac文化とWin文化とも言えるでしょう)
つまりこれは長短あって、まずiHP140はいわゆるMP3・デジタルオーディオ分野を知らないとかなり使いにくいものとなります。iHP140はiTunesのような専用ソフトがないので、この分野に初めての人は聴く以前にどうやってまず音楽をいれるか途方に暮れるでしょう。iHP140はあらかじめエンコーダーソフトを活用しMP3やデジタルオーディオファイルをPCにもっていてそれを外に持ち出したいという人向けと言えます。
iHP140と比べて見ると、iPodの強みはiTunesと言うソフトがあることだということがよく分かります。しかしそれは反面でiTunesに縛られてしまうということもいえるかもしれません。iHP140であればWinampのプレイリストがインポートできたり、iHP内のディレクトリ名を自由に作れますしブラウザーでは拡張子(つまりエンコード情報)を見ることもできます。
ここで着目するのはiHP100系でのRockboxの存在です。Rockboxはポータブルプレーヤー用のフリーのfirmwareで標準のプレーヤーソフトウエアに替えて使うことができます。
http://www.rockbox.org/twiki/bin/view/Main/WebHome
こうしたオープンなソフトを使うことによるメリットとして、別なオープンスタンダードのFLACをRockboxでなら使うことができます。FLACはPCで使われるオープンなロスレスのエンコード仕様でiPodのAppleロスレスと同じようなCODECです。FLACは細かく圧縮率を設定できますが、デフォルトではほぼAppleロスレスと似たような圧縮効率になるようです。
http://flac.sourceforge.net/
MicroDACを効果的に使うためにはやはり音楽ファイルはWaveかロスレスが理想的ですが、標準のiHP140ではWaveしか扱えません。そこでFLACが出てくるわけです。
FLACはWinampでもプラグインでサポートされるため、PCでも使うことが出来ます。
わたしもまだここまではやっていませんが(日本語ファームにうまくパッチが当たらないため)、そのうちに...
日本語化も最新versionでは問題ありません。
Crossfeed,EQ等、いろいろいじってみます。
DACが欲しくなりました。
Firestoneでもいってみましょうか?
Appleロスレスが使えるならわたしもやってみたいところです。
> Firestoneでもいってみましょうか?
たしかにこれはあんまり話を聞かないので、ぜひiCuteあたりと一緒にいってください!