MicroDACが到着しました !
MicroDACはヘッドホンアンプでは老舗といえるHeadRoomの小型ポータブルの単体DACです。
Headroomは老舗であるがゆえにラインナップが古くなったのか、いまラインナップの刷新をはかりつつあります。MicroDACはその流れの中でMicroAMPというSR-71やAE-1同等のポータブルアンプと組になる製品として開発されたようです。MicroAMPはポータブルですが、デスクトップでも使えるようなオプションも用意されているところが特徴です。またHeadroomにはさらに小さいポータブルアンプ("Mobile"ラインのAirHeadなど)がラインナップされていますのでこの"Micro"クラスはポータブルでも据え置きでも両用使えるように考えられているようです。
たとえばMicroDACであればUSB入力でPCと据え置きで、また光接続でポータブルにも使えます。また電池でもACアダプターでも使えます。重さは電池込みで280gくらいと軽量です。
http://www.headphone.com/
簡単に説明するとDACはデジタル信号をアナログ信号に変換する回路でCDプレーヤーなどにも内蔵されているわけですが、より高性能化・汎用化を図るために単体化を図ったものです。MicroDACはエゴシスのDrDACと違いアンプ機能はありません、純粋にDACとしてのみ機能します。MicroDACはわりと高級なDACチップであるシーラスロジックのCS4398を使用する本格的なものです。
DACですのでデジタル入力とアナログ出力があります。MicroDACは入力としてUSB/光/同軸の3通りが使え、入力は24bit/96kHz対応です。光と同軸はmini端子(共有)になります。
使い方は簡単でUSBはPCに差せばPCからUSBオーディオデバイスとして認識されます。USBチップにはバーブラウンのPCM2902を使用しているのでWindows標準のUSBオーディオドライバが使用できます。より低価格のUSB付きアンプではPCM290x系でそのままDA変換するようですが、さすがにMicroDACではアナログ変換には使用されずにPCM2902のS/PDIF出力機能を用いて他の入力端子と同様にDA変換されるようです。光と同軸はポータブルCDプレーヤーなどから接続するときに使います。出力はmini端子のみです。
他の小規模メーカーだと箱は無愛想なものですが、さすがにHeadroomは一応ロゴ入りの包装紙があり、おまけにステッカーまで入っています(^.^
MicroDACはSR-71より一回り大きなパッケージでSR-71同様に質感も高いものがあります。電池は9Vを二個使います。
しかしちょっと問題もあって、120V用のACアダプターが付属しているのですが、事前の確認ではこれで100Vも動作するということでしたが実際につなげてみると動作しません(バッテリーでは完全に動作します)。これはいまHeadroomに確認中です。
音質的には小さくてもさすがは単体DACで、解像力や情報量のようなものからくる音楽表現には圧倒されます。これならば十分にミドルクラスのオーディオシステムにも比肩できるかもしれません。
ひとつひとつの音に実体感があり、楽器の描き分けとヴォーカルの厚みは特筆ものです。空間の広がりを感じますが、最近のアップサンプリングになれた耳にはやや滑らかさにかけるところもあります。しかしその分で鮮度感・スピード感は高くここにリアルさと個性を感じます。
PCの良い音源を探している人にも、従来のPCIボード・外付け音源に代わるデバイスとしてお勧めかもしれません。
SR-71と組み合わせたポータブルシステム、HD-1LやDrAMPなどと組み合わせたPCオーディオシステムはまた別に書きたいと思います。
Music TO GO!
2005年08月31日
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ノートpcにindigo DJ を挿して音楽を聴いているのですが、もっといい音を、ということでMicroDAC+HD-1Lを組み合わせた構成に興味があるのですがどんな感じなのでしょうか。(MicroDACではHD-1Lとはつりあいが取れないかな?)
また、USB入力と光/同軸入力では音質にどの程度のさがあるのでしょうか。
ただPCにつけるのが目的なら、HeadroomのDesktopアンプでDACオプションを選ぶことをお勧めします。これは最近マイナーチェンジがあって音質がさらに良くなったようです。
http://www.headphone.com/products/headphone-amps/the-desktop-line/headroom-desktop-amp.php
USBと同軸はわかりませんが、差があってもそう大きくないと思います。