Music TO GO!

2007年10月25日

いよいよバランス駆動アンプ、本格上陸!

来月のハイエンド・ヘッドホンショウを前に、いよいよ日本にも本格的にバランスアンプの時代がやってきました。
http://avic.livedoor.biz/archives/50808001.html
http://avic.livedoor.biz/archives/50808003.html
こちらのフジヤさんのブログにあるとおり、一挙に2ブランド、老舗のHeadroomと欧州(イタリア)のRudistorのバランス駆動アンプが輸入できることになったようです。
いままでこうしたアンプは趣味性が高く、英語でやり取りしてリスク含みで個人輸入できる人でないと手が出せない、という高い敷居がありました。しかし、今回はなんと電車で中野に行けば店先で買えます。もちろん電話一本でも買えるでしょう。何ともすごいことになりました。

簡単に説明するとHeadroomはヘッドホンアンプでは老舗で、バランスでヘッドホンを接続するという考えはここのBlockHeadという機種から始まりました。もともとBlockHeadはステレオヘッドホンアンプを並列に二個つなげるというブリッジの発想で製作されたもので、そのためヘッドホンのバランス接続は2個のXLR端子を別々に持つということになっていると思います。それで築いたシステムを他のメーカーも踏襲したということでしょうね。
今回のHomeはそうした歴史を持つHeadroomの中核機種で、以前に紹介した小型のDesktop Balancedの上位機種となります。Homeは実質的なバランス駆動アンプの主力商品と言うことになるのではないかと思います。
もう一点のPortable Desktop 2007はバランスではなく、いわゆるトランスポータブルで今年の新製品です。しかし、これ本国でも見たことがないと思いますが、なにげにとてもすごいように思います。この辺は入荷するやる気の表れと思います。
(わたしが最近書いているPortable Micro 2007とは別機種で、より上位になります)

Rudistorはイタリアのヘッドホンアンプメーカーで、STAX用の静電アンプの製作でも有名です。
NX33は入門用のバランス駆動アンプで、コンパクトなサイズも魅力です。RPX-100は本格的な高性能のバランス駆動アンプです。特にRPX-100はクォド・モノ(4つの独立アンプからなる)のディスクリートA級アンプということで高性能が期待されます。

以前6moonsの記事を紹介したとおり、(下記記事はNX33とDesktop balanced)
http://vaiopocket.seesaa.net/article/40439911.html
http://vaiopocket.seesaa.net/article/38214859.html
それぞれダイナミクス・解像力に指向するHeadroomと欧州らしく音楽的な鳴りを追求するRudistorというユーザーにとっても選択の面白さのある取り合わせになりそうです。価格的にもバリエーションがありますね。

これらのアンプは基本的に普通のヘッドホン端子も使えるので、買って手持ちのヘッドホンを使って楽しむこともできます。HeadroomのXLRだけに見えるのは両用プラグです。またRudistorはHi・Loの両インピーダンスに専用のプラグがあります。
そうした意味ではHeadroomのHomeもRudistorのRPX-100もいままでの日本にはあまりなかったくらいのクラスの本格的な高性能ヘッドホンアンプの登場とも言えます。一般にはバランス対応しているものは電源が強化されているので、普通のヘッドホン端子を使っても高性能で楽しめると思います。

しかしその本領を発揮するにはバランス接続できるヘッドホンがやはり必要です。この点でもすでにフジヤさんではDrewさんのムーンオーディオとの取引実績を作っていますので、まずこちらでゼンハイザーのHD650を改造なしで対応させることができます。こうして周辺で少しずつ実績を作ってきたこともこうしたシステム商品を扱う上では重要な布石だったと思います。
そして、もし、これだけではさびしいというのであれば、ハイエンド・ヘッドホンショウでなにか面白い発表があるかもしれませんね !

いよいよ日本でも本格的にはじまるヘッドホンの新世界。まずはこれらの新製品群とハイエンド・ヘッドホンショウから !
posted by ささき at 22:31 | TrackBack(0) | __→ HR Desktop Balanced | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック