Music TO GO!

2007年10月19日

ATH-ESW9 ファーストインプレッション Part2

ATH-ESW9のファーストインプレッションです。
到着報告から少しおこうと思いましたが、あとにD1とかUE11の記事もたまっているのでとりあえずファーストインプレをまとめておきます。
電車の中で使った機材はiHP-140+iBasso D1(光接続)です。家に戻ってからこの記事を書きながら少しiModとSR71/MOVEなどで聴いてます。両方の組み合わせを聴いてみるとやはり前者の方がひとレベル上ではありますね。(と記事を溜めているとインプレが後先になってしまいますが)

esw9a.jpg esw9c.jpg

さて、実機ですが外見はなかなか高級感があり、文字まで斜体です。ただ高級なハウジングとアーチにちょっと華奢なアームの組み合わせがややミスマッチ的ではあります。派手すぎないのであまり恥ずかしくはないですね。つけて帰ってもiGradoのときのように痛い視線はありませんでした(笑)
ポーチはやや大きめで合皮です。すぽっと畳まずに入れるのは良いですが、畳んで入れるならES7のような小さめにくるんで持ち運べる袋の方が良いかも。

装着感はES7よりアーチが大きくて装着しやすく、またES7より軽く感じます。締め付け感も少なくてなかなか快適です。比べるとES7より一回り大きく見えますね。

esw9d.jpg

はじめに音をぱっと聴いて思ったことは音がきれいということです。クリアで明るく軽やかで、さわやかな空気感があり雰囲気表現が感じられる音です。
ピアノなど楽器の音がきれいで、中高域のきれいさと上に伸びる高い音が印象的です。オーテクはそういう傾向ではありますが、今回は特にそう感じました。ひとつには高域部分がいままでのオーテクより強調されているというかより高く伸びている感じです。ES7がやや雑で丸めな高域表現なのに比べるとかなりていねいにより高く鳴らす感じです。ただしサ行も従来よりややきつめのようにも思いますが、ここは鳴らしこんでないのでまだなんとも言えません。

低域はES7のように量感がありますが、たるんでいる感じではなく、そこそこに締っていてパンチがあるという感じです。量感もES7のように支配的と言うほどではないようです。
コントラバスの音を聴くとかなり低い低域部分の解像感もなかなか良くて、実際にリケーブルしたES7より上です。この辺からも単にES7の焼き直しと言うわけではないと思います。
木製ハウジングの響きはGradoなんかに比べると主張するわけではありませんが、全体の鳴りの中で感じていくところかもしれません。

さきに書いた空間表現のよさと言う点では、音の広がりや立体感もよくてDAC内蔵のD1のように優れた再生環境ではかなりはっきりと像を結びます。ES7よりも窮屈でなく空間表現に優れていて、より広く楽器の間隔に余裕を感じます。反面でES7のように密度感がないのでわたしが聴く範囲では好印象ですが聴く音楽のジャンルによると物足りなく思うかもしれませんので、念のため。HD25とは良い対称かも知れません。
全体にES7に比べると上品で高級感を感じる音ではあります。

明るく軽やかなところは基本的にはインピーダンスが低めの特徴ですが、従来の32Ωクラスのものよりはちょっと能率は低めでMOVEのLow gainだとやや音量が取りにくいですね。iPodとはSR71で聴きました。


全体的な性能はもう少し聴かないとわからないけど、わたしはけっこう気に入りました。
始めはどうせリケーブルしないとだめだろうと思って、買ったら箱に入れたままアメリカ送りかと思ってたんですが(笑)、このまましばらく使おうと思います。へたにリケーブルするとかえってバランスが変わってしまうこともありますからね。特にiHP140/D1との組み合わせはかなり気に入りました。
これからのエージング次第でもありますが、リケーブルされたものに比べるとやや抜けの悪さを感じるところがあるのでリケーブルでも良くなる余地はあると思います。ただもう少し聴いてみないとなにでリケーブルするかは特定できません。

Headfi向けにも到着報告書かないと。。
あ、今日いっしょに買ってきた村冶佳織さんの"Viva! Rodrigo"を書く暇どころか聞く暇もなくなった(笑)
posted by ささき at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | __→ ATH-ESW9, 10JPN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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