Ikemi(アイケミ)はCD専用プレーヤーとしては現在はLINNのトップモデルです。
LINNは海外メーカーとしては珍しいことにフィリップスやソニーのOEMドライブを使わずに自社設計のCDドライブメカニズムを持っています。もともとLINNはLP12というLPプレーヤーで成功したメーカーなのでこうしたところにこだわりを持っているのでしょう。
KARIKから引き継がれた"100% LINN"とラベルされたLINN独自のCDドライブメカニズムを磨き上げ、CDトランスポートとしての能力が強力なことがIKEMIの最大の特徴です。(姉妹機種のGENKIはソニー製のドライブメカを使用しています)
冒頭で"CD専用機としては・現在は"という但し書きがついたのは、もちろん今は生産終了した"世界で一番良いCDプレーヤー"のCD12があったからで、またユニバーサルプレーヤーとしてはさらに上位のUNIDISCシリーズがあります。
LINNジャパンのページ
IKEMIは一聴してマクロレベルでは性能が高いというより音の品格の高さを感じさせます。そしてマイクロレベルで見ると、その品格の高さは高い性能に裏づけされているのが分かります。
マイクロレベルでみると、まず解像力が非常に高いのでいままで聞こえなかったようなとても細かくて小さい音を拾います。こんな音が入っていたのかと改めて驚くこともあります。それが情報量の高さとして音に立体的な厚みとテクスチャーを加えます。
そのためヴォーカルに艶があるという美点もよりダイレクトに伝わります。
また音がとても締まっているというのが次に感じる点です。音にたるんだところは皆無です。これは特に低域で顕著で音の締りは驚くほどです。これが動的なレベルでは音楽のリズムを的確にリスナーに伝えます。
Music TO GO!
2005年08月13日
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