ES7のリケーブルに関するコメントです。これも最近の例に倣ってApuresoundに依頼しました。
Alexさん(headfiでは[AK]zipさん)の良いところのひとつは仕事が丁寧ということで、こちらがパッキングしたままきれいにケーブルだけ交換して入れなおして戻してくれます。つまりパッキングも元のままにきちんと保持されています。
リケーブルしても低域にパンチがあり量感豊かなキャラクターは残りますが、ストックのようにぽこっと膨らむのではなく、中域から無理なくつながり、超低域もそれなりに沈むので全体になめらかに低域部分が形成されるように思えます。
一方で音については今回は少し考えさせられました。これはもちろん音が良くないというわけではなくて、高性能のケーブルに変えることによってもともとのヘッドホンの粗が見えてきたという感じです。
特にHD25とケーブルをそろえたことで、純粋にドライバーの能力がわかったため、以前はHD25と比べてなんとなくES7も悪くないと思っていた、そのなんとなくの部分が取り去られたことで全体に物足りなさが残り、HD25とはずいぶん差が出たという感じがします。
これはまた相性にも影響が出ていて、MOVE+Cryo X Silverはあまりよくはありません。MOVE+Gold X Silverだとやや改善されますが、SR71とGold X Silverがいまはいい感じです。またSpiritとも意外とよくて味系の妙なよさを感じます。Spiritは必ずしも性能が高い訳ではないけど、たまに絶妙な組み合わせがあってはまるとけっこういいので手放せないですね。どちらかというと性能系で透明感の高いMOVEよりは味系のアンプの方がよいように思えます。
実のところES7に関してはnano(2G)単体で聴くのが一番いいようにも思われます。高性能アンプをつけて粗が出るよりも、そこそこの音であればトータルの音としてはバランスが取れているということになりそうです。
全体的な音のバランスと完成度というのを考えるにひとつ面白いものであったと思います。
送り返したHD25のケーブルの方については詰めるのではなく、根本的にポータブル用にプラグを付け替えてくれたようです。これもちょっと楽しみです。
Music TO GO!
2007年08月22日
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