https://www.patentlyapple.com/2025/09/apple-wins-patent-for-a-dual-speaker-system-that-introduces-adaptive-audio-privacy-for-future-airpods-airpods-max-smartgl.html
画像はPatently Appleより引用
これは将来のAirPodsに2個のドライバーを搭載して、片側は耳、片側は外に音を放射し、別々に逆位相で鳴らすことで周囲の音漏れを打ち消す仕組みです。
つまりNTTのnwmと同じ効果ですが、アップルは別ドライバーにすることで片方の出力をコントロールして効果を加減できるとしています。これはユーザーが図書館にいるとか、テレビなどが再生されている部屋にいるかどうかを判断する「学習可能なコンテキストエンジン」で周囲環境に適応します。
この特許はnwmみたいにフルオープンタイプで特に効果があるので、アップルがフルオープンタイプのAirPodsを出すようにも推測できますが、もしかするとオープンイヤータイプのAirPods 4のような普通AirPodsのシリーズに適用するのかもしれません。
またこれは特許回避の好例でもあります。逆位相で周囲の音を消すというのは、nwmみたいに一つのドライバーで背圧を使うことでも可能ですが、二つドライバー搭載して一つを意図的に逆位相にしても可能なわけです。つまり同じ効果でも仕組みを変えたので特許的にはセーフになるというわけです。
ただ中で二つのドライバーが共通のバックキャビティーを共有するとあるのがちょっとグレイな気はしますね。

