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2024年08月22日

JBLが液晶UIでAuracast対応のTour Pro 3を発表

JBLのケースに液晶画面搭載の完全ワイヤレスイヤフォンシリーズでTour Pro 3が海外発表されました。
注目点はこれがJBLとしては初の完全なAuracast機能を備えているという点です。
スマート充電ケースのディスプレイのAuracastボタンを使用して、Auracast対応デバイスとオーディオコンテンツを簡単に共有でき、ケースと付属のアプリをタップするだけで既存のブロードキャストに参加できるとあります。

これがなぜ注目かというと、以前アスキーに書いた記事でAuracastアシスタントの記事を書いたのですが、それが実際にTWSのケースで実現されたからです。
TWSはスマホからの伝送を受けるのが常識ですが、Auracastでの大きな変化はそれがスマホ外からの伝送をTWSで受ける点です。しかしTWSには画面がないので複雑なUIを持てません。そこで代理でUIを提供するのがAuracastアシスタントです。

画像.png
Auracastアシスタント概念図

Auracastアシスタントはスマホのアプリが提供することが普通ですが、もちろんスマホでなくても構いません。そこでJBL Tour Pro3ではケースの画面がそのUIの役割を果たしているようです。下の画像はJBLホームページの画像ですが機内映画を見ている人がJBL Tour Pro 3で

Auracast画面.jpg

さらに画面を拡大すると、液晶にはAuracastボタンの他に、BluetoothアイコンとAuracastアイコンが描かれてその切り替えができるという点に注目できます。
拡大画面.png

Auracastアシスタントではチャンネル選択の他に、まずスマホから聴いているのか(ユニキャストモード)と、Auracastのブロードキャストモードを切り替える必要があります。そうでないとストリーミング音楽を楽しんでいるTWSを、電車内のAuracast放送に切り替えることができません。
こうしたユニキャストとブロードキャストの切り替えが実際に実装されているのを見るのは興味深いことです。
ちなみにTour Pro 3では従来機種よりも30%画面が大きくなっているとのこと。

実際にTWSがAuracast対応されたと言ってもそれが使えなければ意味がありません。こうして実用的な機能を見るとAuracast普及に一歩近づいた感があります。


JBLの製品ページ
https://news.jbl.com/en-CEU/239681-enjoy-everywhere-entertainment-with-jbl-tour-pro-3-leading-the-next-generation-of-tws-earbuds
posted by ささき at 06:10 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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