海外メディアVergeの伝えるところによると、7月24日のSpotifyの決算発表でCEOのDaniel Ek氏が、かつて”Spotify HiFi”と呼ばれていたSpotifyの高音質オプションは進行中でまもなく発表されオプション込みの月額サブスクリプションが約17から18ドルになるということを確認したようです。
また高音質オプションと同時に「より多くのコントロール」を語っているようです。このことは最近のSpotify HiFiの噂と符合します。
https://www.theverge.com/2024/7/23/24204520/spotify-ceo-hifi-audio-deluxe-plan-confirmed
これまでの”Spotify HiFi”を振り返ると、まず2021年の2月頃にその年の後半に登場するという触れ込みでSpotifyの「Stream ON」イベントで「CDロスレス品質とSpotify Connect対応」の”Spotify HiFi”がアナウンスされます。
しかしその年の6月にAppleがApple Musicのロスレス対応と192/24ハイレゾ対応、およびDolby Atmos対応を発表します。
その後に”Spotify HiFi”の話は聞かなくなり、また今年になってさまざまな噂が浮上してきました。
まず4月にRedditユーザーがSpotifyのコードを解析して“lossless has arrived”(ロスレスがやってきた)という記述を見つけます。この時にはMusic Proというアドオンという形になることが見つかっています。
またアドオンにはイヤホンのモデルに応じた特許技術を使用した最適化機能の記述があります。
そして5月にまたコード解析によりSpotify HIFIというプランの名前ではなく、品質オプションの一つのSpotify Losslessという設定になっていることがわかりました。この時も最大品質はCD品質です。これはビットレートの「ロスレス(最大2117kbps)」という記述から逆算してCD品質(44/16)ということがわかります。ただし24bitロスレスは一部の曲でのみ使用できるという注意書きがあります。また数々の注意書きが増えてよりロンチに近くなっていることが伺えました。
これらを総合すると現在の推測では”Spotify HiFi”はアドオンプランとなり、トータルで月額$17前後、品質は44/16または24で、イヤフォンの最適化機能などが含まれるということになるように思われます。
Music TO GO!
2024年07月26日
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