Astell & Kernの最新のフラッグシップ「A&Ultima SP3000T」は端的にいうとこれまでの「A&Ultima SP3000」を真空管バージョンにしたものです。しかしながら詳しく見ていくと、単なる真空管バージョンというわけではありません。
SP3000TとCampfire Fathom
特徴
真空管を採用したということは、最近のAstell & Kernの追い求めている「アナログサウンド」への直接的なアプローチとも言えるでしょう。Astell & KernにおいてはSP2000Tで真空管の搭載を試行したのですが、これはコルグのNutubeという言わば「真空管の原理を応用した新しい電子デバイス」を使用していました。それに対してSP3000Tではレイセオン社製のJAN6418という本物の昔の真空管が搭載されています。こうした真空管は大量に生産されたので現在でも新古ストック(New old stock、NOS)として未使用状態で入手可能です。これは他の一般的な真空管アンプにおいても同じです。いわば本物の昔のビンテージ真空管が搭載されているわけです。
真空管はサイズでいくつかのタイプに分かれますが、JAN6418はもっとも小さいサブミニチュア管というタイプで昔の小型の軍用品に使用されていたものです。この種の昔の真空管は製造ばらつきが大きいのが難ではありますがAstell & Kernではそのマッチングも測定により入念に行っているということです。左右のマッチングも一般的なビンテージ真空管では重要なポイントです。
JAN6418に関しては現役時代は主に通信機用に使用されていたものです。つまり元から音声用の真空管なので音が良い真空管って言っても良いでしょう。真空管は何を使っても好みの世界ではありますが、基本的には音声用のものを使用するのが良いということにされていて、その代表例はEL34です。JAN6418もその点ではよくオーディオ機器に使われる真空管です。特にJAN6418は小型ながら三極管が二個入っているので一個で三極管を使用したステレオ増幅が可能です。そのためSP3000TではJAN6418が二個搭載されているのでバランス増幅が可能なわけです。三極管はシンプルなので小出力ですが音が良いことで知られていて、音が良いことで定評ある300Bも三極管です。
SP3000Tの真空管ノイズ対策
また真空管にはマイクロフォニックス問題という固有の問題があります。これは真空管アンプ固有の問題で、一般的には指で軽く真空管を叩くとキーンというノイズが生じます。振動でノイズが生じる)に対してもシリコンダンパーやモジュール構造を取り入れた衝撃低減対策を施している。これはSP2000Tの経験もあるのでしょう。
また真空管のTube Currentという設定項目を可変することでJAN6418真空管内のプレート電圧を調整できます。Astell & Kernによると設定を高くすると音が増幅され、密度が増し、低域が豊かになるということです。ただし真空管の内部電圧が高くなり増幅率が上がると、真空管固有のノイズもある程度増幅されてしまいます。 従って、必ずしも高い設定がベストとは言えないということです。これは後でTubeモードのインプレ時に再度書きます。
SP3000Tの第二の特徴はハウジング素材です。Astell & Kernのフラッグシップはステンレススチールやカッパーなど筐体の素材にこだわって音質を向上させてきましたが、SP3000Tではまた新しいアプローチをしています。
SP3000Tのハウジングは316Lステンレススチールの上に導電性の高い純銀メッキを施しています。実際には酸化しないように直接空気に触れないような特殊多層コーティングをさらに施しています。SP3000では高級ステンレスの904Lステンレスを中心に摩耗に強いハードニング加工や汚れから守るコーティングを施したものでしたが、この銀コート線材のような純銀メッキというアプローチもなかなか面白いものです。やはり導電特性が良いということでは銀になりますからね。
今まではSS(ステンレススチール)モデルとか、カッパーモデルとかありましたが、言うなればSP3000Tは銀コートステンレススチール・モデルと言えるかもしれません。あるいはSP3000Tシルバーでも良いかもしれません。
この違いというのは出ていると思います。これは後のOPモードのところで書きます。
AK4191EQとAK4499EX
デジタル部ではSP3000Tと同様にAKMのフラッグシップDAC ICである「AK4191EQ」と「AK4499EX」のペアをデュアル搭載したフラッグシップDAPらしいDAC構成を採用しています。この点もSP2000とDAC部分が大きく違うSP2000Tとは異なります。
AK4191EQとAK4499EXはデジタル処理を専門に行うというAK4191と、アナログ信号を専門的に扱うというAK4499EXの二つのチップから構成されています。いわばデジタル部とアナログ部を物理的に切り離すことが可能となりました。この形式の最大の利点は高速でスイッチングするというノイズの塊であるデジタル部と、ノイズを嫌うアナログ部の相反する二つを根本的に切り離したということです。そのためAK4191では従来のDACのオーバーサンプリングが8倍か16倍程度のところを256倍のオーバーサンプリングが可能です。これはFPGAなどを使ったディスクリートDACなみであり、従来のICチップDACからは一線を画した能力といえます。このメリットはSN比がとても高くなるということです。いわばAK4191とAK4499EXの組み合わせは、従来のDACチップを超えてディスクリートとチップによるソリューションの折衷案的なレベルに達しているわけです。
SP3000Tブロック図
一方でSP3000では事実上バランス駆動DAPとシングルエンドDAPが一つの筐体に入る構成でしたが、SP3000Tではそのシングルエンド専用DAP部分がなく、その代わりに本格的な真空管アンプが別に搭載されているということになります。
実はそれだけではなくプロック図をよく見ると、SP3000では一つのAK4191EQで二つのAK4499EXが接続されていたのですが、SP3000TではAK4499EXそれぞれにAK4191EQが専用のように搭載されています。仕様のページではこれをデュアルモジュレーターと書いています。これはおそらく性能をさらに向上させるでしょう。
SP3000TではSP3000のシングルエンド専用部分がなくなった代わりに真空管が入っただけではなくデジタル部も違っているわけです。
そのアンプ部分に関してはOPアンプモードとTUBE(真空管)モード、そしてその両方を混ぜたハイブリッドモードというSP2000Tに似たシステムが搭載されています。ハイブリッドモードではOPアンプモードとTUBEモードの混合する度合いを混ぜることができるというAstell & kern独自のシステムを再び搭載しています。ハイブリッドの利点はSP2000Tの時も書きましたが、双方を加算しているせいか力強さが一層感じられるということです。
ちなみにSP3000との差異としてはSoCが最新であるということもあります。SoCは特にOpenAPPの動作において重要です。SP3000Tでは最新なのでSnapdragon 6125が採用されています。これはSP3000のSnapdragon 665と同じミドルクラスのSoC(CPU)ですが、より新しい分で性能が高いと言えます。
SP3000にはなかったユニークな機能としてはディスプレイが昔のアンプやレコーダーのようなVUメーターがあります。VUメーターは、音声信号の電圧レベルを表示し、音量の測定と調整を支援するもので、3種類あります。これはUIのボタンを押すと起動できます。
SP3000との共通機能としてはDARが搭載されています。これはAK4137EQを使用したハードウエアによるアップサンプリング機能です。DSDにもPCMにも変換できる機能でいまやAstell & Kernではお馴染みの機能です。SP3000Tでは音がアナログ的な点をポイントにしていることから、DSDに変換する機能が特に効果的に思えます。
実のところAstell & kernのDAPの特徴は継ぎ足されて機能が拡張されてきた基本ソフトウエアがそのまま使えるという点があります。Roonとの連携やBluetooth受信機として使うなど豊富な機能はそのまま引き継いでいます。
インプレッション
SP3000TはSP3000同様にパッケージも豪華なものです。内箱は木製で、その中にケースなども梱包されています。
Astell & KernのフラッグシップとしてSP3000Tには豪華な本革ケースが付属します。これはフランス製ゴートスキンレザー製で、カラーリングはシックなグリーンです。このケースは、南フランスのタルンに位置したALRAN(アルラン)社製で、100年以上にわたって皮革製造を行ってきた歴史ある革製造業者ということです。
SP3000Tの筐体はSP3000と似て、とても美しいものです。
筐体の差異は指紋がつきにくいコーティングがされている点と、ボリューム周りのデザインが異なります。またSP3000ではボリュームと電源ボタンが共用されていましたが、いささか使いにくいものでした。SP3000Tでは筐体の上面にKann Ultraのような指先が少し凹んだタイプの電源ボタンがつきました。
ちなみにコンコンと叩いてもマイクロフォニックノイズがないのはSP2000Tと同じです。対策がなされていないと、キーンというノイズが乗ってしまいます。
SP3000とSP300T(下)
ただしSP3000より再生時に暖かくなります。のちに書きますがTUBEモードの時は筐体が熱くなってきたら「聴きごろ」になったと思っても良いかもしれません。
またハード操作ボタンに第4ボタンが増えたのですが、これは長押しするとAMPモードを呼び出すことができるボタンのようです。
SP3000Tの特徴はアンプのモードが3つの分かれていることです。オペアンプを使用するOPモード、真空管を使用するTUBEモード、そしてそれらを加算できるハイブリッドモードです。
1 OPアンプモード
OPモードではSP3000同様にとても透明感が高く音の歯切れが良いのが特徴です。正確でスピードがあり端正なサウンドです。特に楽器音は普通のDAPとは一線を画する音質レベルの高さが感じられます。ここはAKM「AK4191EQ」と「AK4499EX」の効果がSP3000同様に感じられます。
SP3000TとProject M
基本的にOPモードで聴くと音はSP3000に似ています。しかしじっくりと聴き比べるとSP3000Tの方がOPモードでもより音が洗練されていて少し暖かみがあります。少し厚みがあって豊かな音に聞こえます。前述のようにSP3000とはAK4191EQ の搭載の仕方がやや異なり、OPアンプモード時の回路設計が同じかどうかまではわかりません。このためOPモードでもまったく同じではありませんが、以前のフラッグシップ機の音傾向の違いから考えると、これはシャーシの銀材質によるものが大きいように思います。いままでのAstell & Kernのステンレスボディとカッパーボディでもこうした差はありました。音的にはステンレスボディよりもカッパーボディに近いように思います。
比較するとSP3000の方が硬質感があり、ステンレスボディらしいかちっとした音です。これはいままでのA&KフラッグシップのSSモデルの音傾向に沿っています。アコースティック楽器の音がやはり違いがわかりやすく、SP3000Tの方がより音鳴りが豊かで厚みがあるオーディオらしい音。真空管は切っていても、ベースのSP3000Tの音傾向がそのような感じです。ですからSP3000とSP3000Tの音の差は単に真空管の違いというだけではないと思います。OPアンプモードでもSP3000Tの方がリスニング寄りで、SP3000はモニター的という感じを受けます。ただしSN感とか解像力とか、そうした性能的なものはほぼ同じです。音色の違いですね。
2 TUBEモード
やはりSP3000Tの白眉は真空管モード(TUBEモード)です。
まずポイントは真空管モードではスイッチオンした時よりも温まってからの方が良い音になるので少しウォームアップ(暖機運転)してから使った方が良いということです。あまり曲ごとに切り替えるよりはずっと真空管モードで使った方が良いと思う。またTube Current値も電源オンの時点では違いが少ないと感じるかもしれませんが、少し通電して再生させてからだと違いがよくわかるようになります。試してみると30分ではやや足らず硬さが残り、一時間程度はウォームアップした方が良いと感じます。毎回聞く前に少しエージングする感覚です。
この辺の感覚はSP2000Tではあまり感じなかったので、本物のビンテージ真空管を使用している感覚ではあると思う。また,そうしたところに手間を遣いながら使うと「本物の」を使用している感じが高まると思う。
SP3000TとPathfinder
温まってから聴くと滑らかで温かみがある真空管アンプの音が堪能できます。しかし、Perpetuaのような先鋭的なイヤホンで聴くとかなり細かな音が聞くことができ、またとても音が整っています。真空管というとわざと歪み感を出すために使ったりしますが、SP3000Tにおいては暖かみがあると言っても滑らかという方が正しいと思う。つまりSP3000の低ノイズ・高性能を保ったまま音が極めて滑らかという不思議な感覚があります。おそらくはPA10でのA級増幅やSE300でのR2R DACの延長上に、このSP3000Tのビンテージ真空管使用があると思います。実際に真空管モードで聴いているとA級増幅で聞いているような、とても滑らかで高精細だけど柔らかい感覚が味わえます。それでいて楽器音は先鋭的ですが、先鋭的と言っても滑らかなのでキツさは少ないわけです。また音色自体はそれほど暖かみはつかずに着色感が少ないのもポイントです。このためによりアコースティック楽器の本来の音のような響きが楽しめます。解像力の高さと相まってホールに響く音もより豊かに聴こえ、女性ヴォーカルが美しく感じられます。
つまり真空管と言ってもノスタルジックな古っぽい甘い音ではないけれども、A&Kは現代的なアナログの音を追求しているように思います。
SP3000TとPerpetua
特にPathfinderやProject Mのような高性能のハイブリッドイヤフォンだとTubeとOPアンプモードの差はかなり大きく感じられます。Pathfinderでは圧倒的な情報量と迫力をさらに楽しめ、Project Mでは美音が堪能できます。
真空管の電流値Tube Currentを変更するとHighではより骨太の濃い音になり、Lowでは比較するとややおとなしめの音になります。Midはその中間です。好みとしてはHighの方がより激しい音には合うと思います。そして真空管のイメージする滑らかで落ち着いた音というのはLowモードの方が良いです。長い時間聴きたい時はLowの方が聴き疲れは少ないですね。でも実はMidが良い感じです。特にPerpetuaなど解像力が高い時はHighだときついが、Lowだと物足りないという場合もあり、Midが意外と良いバランスになっています。
ただTubeモードがメインですが、Tubeモードだと電池も持ちはかなり少なくなると思います。だいたいフル充電で6-7時間くらい。SP2000Tの時はそれほど差はなかったように思いますが、やはりここは本物ビンテージ真空管を搭載しているゆえかと思います。
3 ハイブリッドモード
SP3000TにもSP2000Tと同様にハイブリッドモードがあります。これはOPモードと真空管モードの音を混ぜるもので、混合度合いも5段階で調整できます。
SP3000TとPathfinder
ハイブリッドモードにすると中間の音色になるとともにより音の歯切れが高くなります。真空管モードやOPモードのみよりもハイブリッドモードの方が手拍子の音やギターの切れ味がより鋭く感じます。これはちょっと驚くことでSP3000のさらに上があるのかと感心するほどです。
ハイブリッドモードでロックなど躍動的な音楽を聴くと、なぜロックファンに真空管が好まれるかがわかるでしょう。
4 アンプモードまとめ
このようにSP3000TではSP2000Tと同様に3つのアンプモードがありますが、それぞれの特色がより際立っています。
OPモードではSP3000なみの音質ながら音により厚みがあります。Tubeモードでは滑らかな真空管らしさが堪能できるとともに3つのCurrentモードでさらに調整ができます。ハイブリッドモードではよりパワフルなサウンドが楽しめます。
DARに関してはSP3000TのTUBEモードではDSDモードの方がより音がなめらかに聞こえるので向いています。
DAR使用すると音質レベルは一段上がるので、単に高音質というよりも圧倒的なサウンドという感じで音に圧倒される。特にハイブリッドモードだと一層音の迫力があります。楽器の音色を楽しむならばTubeモードの方が良いかもしれませんが、アンサンブルやバンドサウンドなどの合奏曲を楽しむときにはハイブリッドがおすすめです。
イヤフォン
SP3000のときにはマルチBAのハイエンドイヤフォンが最も合うように思いましたが、SP3000Tでは真空管が入っていることもありダイナミックドライバーが搭載されているイヤフォンが良いように思います。しかしながらSP3000同等の音性能があるので、ハイブリッドタイプが良いと思います。
まずハイエンドではPathfinderです。高精細かつ迫力があり、滑らかな音空間に圧倒されます。また求めやすい価格帯だとProject Mがいいですね。TubeモードでのCurrentの違いもはっきりわかるような性能も十分にありながら音の美しさがTubeモードで引き立ちます。
シングルダイナミックではやはり高性能があった方が良いので、やはりPerpetuaですね。高精細さとダイナミックドライバーの暖かみがとても美しくマッチし美音を奏でます。音空間の広大さもあいまって壮大で美しい音世界を堪能できます。PerpetuaでTUBEモードを聴くと、SP3000Tの音は真空管の温かみがしっかりと感じられると同時に、低ノイズを極めた最近のAstell & Kernサウンドが見事に融合していることがわかります。聴きやすく、かつ高精細な音世界です。
SP3000TとFathom
特にPerpetuaとPathfinderでは圧倒されるような音楽が楽しめます。
マルチBAでおすすめはCampfire Audioの最新作Fathomです。FathomはCampfire Audioの志向するシンプルイズベストの究極の形の一つで、低ノイズのSP3000との相性がよくSP3000Tともあいます。SP3000Tでは、そのピュアで透明でいて滑らかで温もりを感じられるな音世界に惹かれると思います。
まとめ
端的に書くとモニター的に使いたい時はSP3000、リスニング寄りで使いたい時はSP3000Tと結論づけることも可能です。しかしSP3000Tは単なるSP3000の真空管バージョンかというとそうではない点もあります。それはDACの使い方の違いや筐体材質の違いもありますが、もっとA&Kの開発戦略の変化としての意味も含んでいると思います。つまりSP3000からSP3000Tのこの間のA&Kの変化です。
Astell & KernはSP3000に至る前には低ノイズ化を一貫したテーマとして取り組んでいましたが、SP3000でその一つの到達点に辿り着くと、次はSE300でのディスクリートR2R搭載やPA10でのA級アンプの試行などアナログの音という一貫したテーマに取り組んできました。
アナログの音というと懐古的で甘い音をイメージするかもしれません。しかしアナログの音は実は高性能なんです。以前オーディオフェアで試聴室に行く前に部屋から漏れてくる音が極めて引き締まっていたのですごいDACを使ってるんだと思ったら、中に入ってみたらLINNのLP12だったということがあります。実のところ高性能のLINN LP12で聴くLPレコードの音はジッターもないので極めて高音質でした。デジタルとアナログの両方とも良い音は出せますが、その違いはアナログの方がより物量を投入する必要があるということです。
Astell & Kernの目指すアナログサウンドは単にノスタルジックな音ではなく、同じくAstell & Kernの目指している低ノイズ志向ともあいまって、現代的な高音質を目指したアナログサウンドだと思います。ただし現代でのソースはデジタル音源だから、それなりの工夫が必要です。それを志向しているのが最近のAstell & Kernの音ではないとか思います。
そうしたアナログサウンドへの取り組みの成果を取り入れてSP3000と融合させたのが、SP3000Tになると思います。つまりSP3000Tは単なるSP3000Tの真空管バージョンというよりも、SP3000からのA&Kの進化を取り入れたものです。SP3000TではSE300やPA10の音をさらに昇華させたようなサウンドも感じられます。低ノイズ化とアナログの音という二つのテーマを取り込んで、また一つの到達点に辿り着いたのがSP3000Tと言えるでしょう。
そしてAstell & Kernは次にどういうテーマに取り組んでいくのか、SP3000Tを聴きながらふとそうした考えに思いを巡らせます。
Music TO GO!
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