Music TO GO!

2022年01月27日

final新社屋訪問

finalの直営ストアと本社が移転して川崎駅近くのビルに統合されましたので見学してきました。場所は川崎駅のラゾーナ側からすぐで、和風の暖簾の衣装が玄関にあるのがfinalらしいところ。
ビルは元は学習塾だったもので一棟まるごとfinalのビルとなります。内装は2001年宇宙の旅のような真っ白の内装でこれは塗り替えたそうです。

IMG_7755_filtered_s.jpg  IMG_7751_filtered_s.jpg

5Fは多目的ホールで100人くらい入るそうです。もちろんfinal主催のイベントも行いますが、見たところファンミーティングやヘッドフォンイベントにちょうど良さそうで、スクリーンとプロジェクターも用意可能で一般貸し出しも相談次第とのことです。

IMG_7761_filtered_s.jpg

面白かったのはこの階の一角にKlippelレーザー測定器が設置されていることです。これは振動板の動きを正確に測定するものです。注目は台座に振動を相殺するためのアクティブ制御の台座が据えられていることです。

IMG_7763_filtered_s.jpg  IMG_7764_filtered_s.jpg

4Fはfinal storeで、一般のお客さんは直接この階にエレベーターで上がってきます。いままでにfinal storeにあった機材もありますが、中央のテーブルはユニークで、finalはこれからチョコの製作のみならず酒の開発も行うようです。

IMG_7768_filtered_s.jpg  IMG_7771_filtered_s.jpg

置物もイヤフォンデザイナーさんが別の仕事で作ってるということで、こうした空間はオーディオを軸とした箱庭的な世界をプロデュースするという意味合いがあるそうです。例えば良い音楽を聴きながら良い置物において楽しみ、チョコや酒も楽しむというような感じです。

IMG_7774_filtered_s.jpg  IMG_7772_filtered_s.jpg  IMG_7773_filtered_s.jpg

そこに様々なプロトタイプも置かれています。

IMG_7775_filtered_s.jpg  IMG_7776_filtered_s.jpg
D6000(プロトタイプ)

IMG_7777_filtered_s.jpg
D8000のプロトタイプ

IMG_7778_filtered_s.jpg
羽生選手に進呈された限定生産モデル

IMG_7783_filtered_s.jpg  IMG_7782_filtered_s.jpg
D8000あるいは汎用のヘッドフォン用アタッシュケース(新製品) サムソナイトと同じ工場で作られ強度が高い

IMG_7787_filtered_s.jpg
防音室も予約で借りられます

また興味深いのはその隣に開発ルームがあることです。一般は立ち入り禁止ですが、販売と開発がこんなに近接していることに驚きます。

3Fは試聴部屋で、ソニーの360オーディオの開発規格にも準拠してるマルチスピーカーが置かれています。これは研究開発用でASMRやゲーミングなどの方向感覚の実験なども行われているとのこと。

IMG_7788_filtered_s.jpg

このフロアには製造室もあります。

IMG_7789_filtered_s.jpg
F7200の組み立て

2Fにはオフィスと配信ルームがあり、final liveの配信スタジオがあります。

IMG_7791_filtered_s.jpg

このように基礎研究から開発、販売ストア、情報発信までが、ひとつのビルにあり得ないほど接近して設けられているのがとてもユニークでfinalらしいと思います。すべてが完結していて、凝縮されて、分野横断的にミックスされていままでにないような化学反応を起こしていきそうです。これから出てくるいままでにないような製品群にも期待が高まる思いがしました。
posted by ささき at 17:45| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする