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2021年08月21日

Dan Clark Audioが元ゼンハイザーのアクセル氏の助力も得てメタマテリアル応用の平面型・密閉型"Stealth"を発表

Dan Clarkがゼンハイザーを去ったアクセル氏の技術協力を得て、平面磁界型で密閉型のフラッグシップヘッドフォン、「Dan Clark Audio Stealth」を発表しました。$3,999です。
https://danclarkaudio.com/dcastealth.html

HeadFi TVにJudeとDan Clarkの対談とともにStealthが紹介されています。
https://www.head-fi.org/threads/dan-clark-audio-stealth-review-interview-measurements.959214/

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画像はHeadFi-TVから

これはMrSpeakersのEther 2やEther C Flowの後継に当たりますが、完全な新設計です。
振動板についてはEther 2よりも振動板が30%広くEtherシリーズの倍のマグネットが使わられているのが特徴ですが、注目はサブシステムとしてAMTS(Acoustic Metamaterial Tuning system)です。これは多孔の一種のウエーブガイドでドライバーと耳の中間に置かれるようです。ここにアクセル氏が関係しているように思えますが、おそらくAMTSがアクセル氏との共同特許になっているのではないかと思います。メタマテリアルというのは自然界にはない人造物というような意味のようです。

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画像はHeadFi-TVから

3kHzから超高域までの特に密閉型で発生してしまう定在波やらの乱れたエアフローを整えて特に高域の音をスムーズにする働きがあるようです。場所によって穴の形状と長さが違います。おそらく計算の上で3Dプリントで作っているのでしょうね。またAMTS自体はStealth以外の普通のヘッドフォンに取り付けるモデルも作成可能なようです。
JudeのコメントによるとStealthの音はかなりニュートラルで色つけがなくスムーズだと言ってます。密閉型としてFocal Stelliaと比べると特に低域のバランスが良く開放型に近い感じがあるということ。密閉型としては低音の誇張感が少ないというような感じですね。測定値を見てもだいぶ低域が抑えられてます。

特にAMTSが注目ですね。KEFが昨年度にメタマテリアル技術をスピーカーに応用したニュースが伝えられていますが、今後の一つのトレンドとなるのかもしれません。
https://jp.kef.com/pages/metamaterial
posted by ささき at 13:50| ○ ホームオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする