Music TO GO!

2018年11月16日

MQAライブストリーミング in InterBee

幕張メッセで開催されたInterBEEの中で世界で5番目というMQAライブストリーミング配信のデモが行われました。
これは銀座の音響ハウススタジオで演奏するミュージシャンのライブを、スタジオのMQAリアルタイムエンコーダーを使ってハイレゾ配信し、幕張の会議場で再生するという試みです。
IMG_6894[1].jpg

会場にはボブスチュワート氏も登壇しました。
IMG_6917[1].jpg

音響ハウススタジオからは生演奏をMQAリアルタイムエンコーダーで192kHzで配信してそれをいったんクラウドにあげます。192/24での伝送速度は1.2MbpsということでTIDALなどのCD品質のロスレス配信よりも低いものです。幕張側ではfoobarを使用してクラウドのアドレスを打ち込んでストリーミング再生します。PCにはMeridian Ultra DACが接続されていてそれをMQAフルデコードします。アナログドメインのオーディオ再生機器はラクスマンのプリメインアンプとダイヤトーンのスピーカーでした。
IMG_6897[1].jpg

時間の13:45になるとスタジオからの声が聞こえてジャズの演奏が始まりました。再生の音質はグリッチなども全くなく、極めて滑らかで透明感の高いものでした。演奏者はピアノが清水絵理子さん、サックスが山口真文さんです。
IMG_6920[1].jpg

再生サイドではなにも特別な機器もソフトも必要なく、つまり一般家庭でもクラウドからストリーミングできるfoobarのようなソフトと、Tidalのロスレスストリーミングが可能なネット接続があれば、直接ライブハウスからハイレゾ配信がうけられるということを意味しています。
帰りがけにInterBEEを見ているとさらに4K/8Kで映像配信ができれば家庭に居ながらにしてライブハウスから演奏をそのまま届けられる時代もすぐそこでは、と感じてしまいました。まさにリスナーとアーティストの距離を縮める試みと言ってもよいでしょう。
IMG_6922[1].jpg


ちなみに下記はInterBEEでのおなじみFitEarのプロオーディオ向け展示。ヤマハのデジタルミキサーにFitEarのIEM向けのEQプリセットを提供しているという内容です。
IMG_6888[1].jpg
posted by ささき at 20:57| ○ オーディオショウ・試聴会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする