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2017年08月14日

UMの新しいエントリー機、MACBETH II Classicレビュー

MACBETH II ClassicはUMエントリークラスのユニバーサルモデルとして好評を博したMACBETHの第2世代モデルです。

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改良点とIIのデザイン

改良点としてはまず筐体サイズを小型化してフィット感を向上し、UMのほこるモールディング技術や新しいファイバー素材を採用した新しいシェルデザインがあげられます。これは3Dプリンターは使わずにカスタムIEMに使用している樹脂を筐体素材として使用し、3人の職人が1つずつ手作業で模様を作っていくというもので、ランダムに混ぜ込まれたファイバーがひとつしかない個体の個性となっています。3Dプリンタのような新技術ではなく、こうしたカスタムイヤフォンのような昔ながらの手作りをしているので、クラシックという命名をしているそうです。

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またサウンドチューニングの再デザインがおこなわれ、ドライバーは前モデルとは異なるものを採用しています。オールジャンルに対応したサウンド・デザインを目指し、描き方は筐体に設けた「ポート・チューニング」やプラチナ塗装の金属製サウンドチューブ(音導管)の採用など、他の第二世代モデル「MAVERICK IIやMAVIS II、MASON II」で実現してきた独特の空間の描き方を応用しているということ。クロスオーバーやドライバーの構成は非公表です。

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このイヤフォンも好評のミックスウエーブ宮永氏によるチューンが施されたモデルです。
MACBETH II Classicのポートチューニングは、低域の量感と音空間を調整するのに使用しているとのこと。低域は減らす方向に、音空間は広くなるように調整しているそうです。ポートは一般的なアンビエントポートと同様の設計になっていますが、アンビエントポートだと外部の音が入ってくるので、アンビエントポートに特殊なフィルターを詰め込み、その問題を防ぎつつ、そのフィルターで低域の量感や音空間のチューニングを行っているということです。

音質

AK380で聞いてみると、高域はきつすぎない程度にシャープで、気持ちよくよく伸びる感じです。
低域は抑えめで上品な感じのベースで、ドラムのパンチも良好で歯切れ感も良いと思います。クリアで帯域バランスもすっきりしているのでヴォーカルも良好に聴くことができます。女性ヴォーカルは特にすっきりと美しく聴くことができるので、JPopやアニソンに向いた感じがします。

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少し細身でコンパクトですが、透明感が高くクリアでよく整ってまとまっている感じです。中高域がよく伸びて低域が抑えめという音バランス自体は少しqdcの2SEを想起しました(音自体は別のものですが)。

まとめ

魅力的でコンパクトなシェルデザイン、良くまとまって高品質なサウンドを持ったイヤフォンで、前のマクベスの延長線とはまた違った意味でUMのエントリー機として人気を博していくと思います。
posted by ささき at 09:08| ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする