テックウインドから新しいヘッドフォンが発売されます。
Meze 99 classicと99 Neoの2種類で、このほかにもイヤフォンが発売になります。本稿は99 classicと99 Neoのレビュー記事です。
99Classicsと99Neo
Meze(メゼ) Audioは2009年にルーマニアで誕生したブランドで、代表のAntonio Meze(アントニオ メゼ)は様々な分野のデザインを手がけていたようです。彼はギタリストでもあって、自分で満足できるヘッドフォンを作りたいがために創業したようです。
そして2015年に発表した99Classicsが世界的な人気となります。
Meze 99 classicはHeadFiをはじめ、海外で高い人気を得たヘッドフォンで美しいデザインの木製のハウジングを採用しています。99 NeoはClassicの好評を継いで後から発売されたモデルで同じ振動版を使っていますが、チューニングは異なり音の個性も違います。またデザインもブラックのモダンな外観となっています。
99Classicsと99Neo
さすがデザイナーが手がけたブランドらしく、外観とハウジングの作りはなかなかよくできていて、装着性も快適です。ハウジングのカップがNeoとClassicでは異なりますが、それ以外はほぼ同じです。ハウジングの表面はなめらかできれいに加工がなされている。ケーブルの左側にリモコンがついています。
重さはわりと軽めでそう負担にはならない程度だと思います。締め付けはあまり強くはないタイプで長くつけててもそう不快感はないでしょう。両方ともクローズタイプで短いケーブルが付いてくるのでポータブルでも使うことができますが、折りたたみはできません。99 Classicには家で聴くための長いケーブルも付いてきます。
NeoとClassicのポイントは振動板は同じで音質レベルはほとんど同じですが、チューニングが異なるためそれぞれ音の個性があります。
99Classics
Classicはより忠実で、やはり音楽がきれいに聴こえて心地よい音再現です。
低音もNeoより引き締まってタイトですっきりとしたベースです。Neoの少しガチャガチャとした感はClassicでは少なくなり、端正な音を聴かせてくれます。
全体にクリアで曇りの少ない音再現で、すっきりと楽器音が美しく聴こえるタイプです。きつさは少なくやや丸めだが鈍いわけではなく、楽器音やヴォーカルは明瞭に聴こえる。ひずみ感も少なくすっきりと端正に楽器音が聞こえます。
高域表現はシャープさは適度で、どちらかというと優し目できつさは少ない感じですね。きつさが少ないので長い時間聴けるタイプだと思います。
低域の再現はダブルベースが気持ちよく聴こえるくらい量感は十分にありますが、フラットよりは低域が強い傾向ではあります。またわりと低いところまで出て、低域もよく整っていると感じられます。
全体にバランスよく上品な表現ですが、あまり平坦すぎることもなく、適度な低音の味付けはされています。音の明瞭感も高いので、いわゆるジャズ・クラシック向けですが、ヴォーカルを聴きこみたい人にも良いと思す。
99Neo
Neoでは低域がたっぷりあって、音が分厚く、楽器の音は多少誇張されてきれいに聴こえます。楽器やヴォーカルも明瞭に聞こえ、わりと細かい再現力もあります。演出感は強いが、エレクトロ系やビート系などに向いています。ヘッドホンならではのロックのパワー感や迫力を堪能できますね。
Neoはかなり低域が強調されてベースヘビーなので、ビートの効いた音楽やエレクトロ系によく合います。ただし、ややヴォーカルに明瞭さが欠けることもあります。また楽器を聴きこむとやや音は粗く聴こえます。
高域はclassicよりもシャープに聞こえるのですが、よりきつめにも聞こえます。勢いがあるタイプでヘビーなロックやポップに向いています。エレクトロニカなどもneo99のほうが良いですね。
端的に素直で音再現が端正なのがClassic、演出気味で勢いのあるのがNeoという感じです。聴きたい音楽で選ぶと良いと思います。
双方ともiPhoneにも向いていて、初級ヘッドフォンやイヤフォンからステップアップしたい人は、かなり音が良く聴こえると思います。
ただClassicのウッドハウジングはなかなかに良くできていますので、スタイルで選ぶというのもありだと思います。
端的に言ってデザインが良く音も良いというのがMEZEの特徴です。価格は99 Classicsが市場想定価格が29,800円前後、99Neoが24,800円前後と言うことでお手頃だと思います。
一番お勧めはNeo、ClassicともAK70あたりに合わせることです。AK70とNeoの組み合わせはロックファンにお勧めです。iPhone直でヘッドフォンリスニングをしたい人にも良いですね。ポータブルでヘッドフォンリスニングを楽しみたい人はぜひチェックしてみてください。
Music TO GO!
2017年06月21日
この記事へのトラックバック