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2017年03月29日

Unique Melodyユニバーサルモデルの新世代機、MAVERICK IIとMAVIS IIレビュー

Unique Melodyはユニバーサル機戦略として地域戦略を用いています。日本ではミックスウェーブの宮永氏がチューニングしたMAVERICKがデビューし、人気を博しました。
そしていよいよその後継機となるUnique Melodyのユニバーサル第二世代機であるMAVERICK IIとMAVIS IIが登場しました。今回はおもにそれぞれの前機種やカスタム版と比べてどうかという点と、MAVERICK IIとMAVIS IIをくらべてどうかという点に焦点をあてて書いていきます。
なお明確にするために初代MAVERICKをMAVERICK Iと書き、初代MAVISをMAVIS Iと書きます。

* MAVERICK II ユニバーサルIEM

MAVERICK IIはオープン価格(メーカー希望価格 税別137,600円)です。
大型ダイナミックとBAのハイブリッド形式は従来通りですが、ポート(ベント穴)がMAVISのように二個に変更されています。またクロスオーバーの最適化、プラチナ塗装の合金をサウンドチューブに採用し、前モデルとはダイナミックドライバーと中音域BAが変更されているということで改良がなされています。

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MAVERICK IIは前よりも音質がより良く明瞭感が増しているように思います。相変わらず低音のパンチもよく、名器の改良版という期待に応えたレベルが高い音です。装着感は良く、全体が耳にぴたっと収まる感じです。
全体の音調とか個性はMAVERICK Iと似ていますが、全体に音がより明瞭になり解像力が上がったように思えます。音の広がりも向上しています。低域もMAVERICK特有のパンチの強さがよりはっきりと感じられます。またMAVERICK Iよりも能率が少し高いかもしれません。
良録音のジャズヴォーカルではMAVERICK Iよりも鮮明にヴォーカルが聞こえ、ベールを1枚取ったようによりクリアに感じられます。

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MAVIS IIと比べると、
MAVIS IIではロックやエレクトロはおとなしく感じられてしまいますが、MAVERICK IIだと躍動的に前列でライブを見てるように音が襲いかかってくる感が味わえます。
ポップやアニソンなどを聞くと音楽の躍動感はMAVERICK IIのほうが良く、音楽のかっこよさを伝えると言う点ではMAVERICK IIが好みですが、ヴォーカル自体はMAVIS IIの方がこうした曲ではごちゃごちゃせずに整理されてよりはっきりと声やナレーションが聞こえます。

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進藤麻美のピアノソロの「ラ・カンパネラ」を聴くと、MAVERICK IIだと打楽器のように強いインパクトが感じられ、まさにピアノが打楽器でもあるということを感じさせてくれます。しかし、プレーヤーとの組み合わせなどでちょっと音が強すぎるというときはコンプライ・イヤチップなどフォームチップにするとMAVISの音に近くなります。

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コンプライTsx

MAVERICKカスタムと比べた場合でもMAVERICK IIのほうが、より明瞭感が高くクリアでよりパンチが鋭いと感じます。メリハリがより濃く感じられますね。特に一枚ベールを取ったような鮮明さはMAVERICK IIの特徴です。MAVERICK IIと比べるとMAVERICK IとかMAVERICKカスタムはやや音が鈍く感じられます。


* MAVIS II ユニバーサルIEM

MAVIS IIはオープン価格(メーカー希望価格 税別 111,000円)です。
前モデルに比較してクロスオーバーの最適化、プラチナ塗装の合金をサウンドチューブに採用しています。すでにMAVISは生産終了しましたので後継機となります。

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MAVISとはウタツグミという小鳥で美声で知られているということです。そのためMAVISのイメージカラーというかフェイスプレートはウタツグミの茶色だそうです。
MAVIS IIは少し控えめで落ち着いた感じなところは前に似ています。こちらも装着感は良いです。MAVISの名のもとのように音色がきれいで、またホールの感じがより広く感じられます。
低域のボリューム感、量感もさすがダイナミック二発でたっぷりありますね。低域はMAVIS IIでも緩みは少ないのですが、鋭さではダイナミック+BAウーファーのMAVERICK IIの方が鋭く感じられます。音場に関しては、MAVERICK IIが客席前列で音が飛び込んでくる感じとすると、こちらは中央で音楽監督が全体を俯瞰してる感じでスケール感がよいと思います。

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進藤麻美の「ラ・カンパネラ」を聴くとMAVERICK IIだと打楽器のように強いインパクトが感じられますが、MAVIS IIでは自然な打鍵の強さでこちらの方がリアルに思えます。またピアノの響きの音色の美しさが良いと感じられます。おそらくジャズピアノはMAVERICK IIの方がカッコよく聞こえ、クラシックピアノはMAVIS IIの方がリアルで性格に聴こえると思います。

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MAVIS IIはMAVIS Iよりも全体に音が鮮明に聴こえます。MAVERICK IIと比べると少しおちついています。MAVERICK IIより音場感が良く、クラシックにはMAVISのほうが向いていると思います。ジャズトリオの白熱した演奏やロックのライブではMAVERICK II、クラシックではスケール感と響きの美しさ、自然なリアルさでオーケストラでも小編成でもMAVIS IIが良いと感じます。アコースティック主体で自然に美しく、スケール感良く聞きたい場合はMAVIS IIがお勧めです。

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MAVIS Iと比べるとMAVIS IIはやや音調とか個性がやや異なっています。ただMAVIS的な落ち着いた感じではありますね。
MAVIS Iはよくもわるくも中庸な感じですが、MAVIS IIは音のメリハリがより良く美音系です。
ただしカスタムとの差はMAVERICKほどではなく、こちらはMAVISカスタムとMAVIS IIは音が似ています。MAVIS IIのほうがやや明瞭感が高いかというくらいですね。MAVIS IIとMAVISカスタムに関しては、フィットの良さでカスタムのほうが好みです。簡単にいうとMAVIS IIユニバーサルはMAVISカスタムのユニバーサルへのフィードバックというか、MAVISカスタムのユニバーサル版という感じですね。

* MAVERICKとMAVISファミリーの系統

最後に日本におけるユニバーサル戦略のまとめとして、MAVERICKとMAVISファミリーの関係について書いてみます。

MAVERICK IとMAVERICKカスタムはドライバーは同じでチューニングが異なります。MAVERICK I/MAVERICKカスタムとMAVERICK IIではドライバー(とチューブ材質)が異なっていて、MAVERICK IIはMAVERICK I/MAVERICKカスタムに対しての進化版といえます。MAVERICK+(プラス)とMAVERICK IIではダイナミックドライバーとチューニングが異なりますが、音レベルとしては同じような兄弟のようなものということです。つまりMAVERICK IIは+に対しては上位機ではないということになります。

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MAVISはMAVIS I、MAVISカスタム、MAVIS IIともにドライバーは同じです(IIではチューブ材質が異なります)。違うのはチューニングやクロスオーバーで、MAVIS IとMAVISカスタムのチューニングが異なります。これはMAVIS Iのチューニングをさらに宮永氏が突き詰めたものです。MAVIS IIはカスタムとほぼチューニング傾向は似ていて、MAVISカスタムのユニバーサル版と言えます(ただしチューブ材質が異なります)。つまりMAVERICKではMAVERICK IIとMAVERICK+が兄弟のようなものでしたが、MAVISに関してはMAVIS IIとMAVISカスタムが兄弟のようなものと言えます。

個人的に言うと、MAVISに関してはIIユニバーサルとカスタムでは似ていますが、カスタムの方が良いように感じます。たぶんカスタムゆえの差があるだからです。
MAVERICKに関してはMAVERICK(I)カスタムよりもMAVERICK IIユニバーサルの方が良いと思います。やはり改良版という感じです。MAVERICK+は聴いていないので分かりません。

まとめると、
MAVERICK IIは主観的で躍動的、MAVIS IIは客観的で美音系、と個性もあって使い分けられるところが良いところ。両者は対比的かもしれません。
それで、さらにMASON IIにはMAVERICK IIともMAVIS IIとも違う個性があるというところがUMラインナップのうまいところですね。
posted by ささき at 20:46 | TrackBack(0) | ○ ポータブルオーディオ全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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